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【助けて】故郷に帰ったら国王にされた上に滅亡しそうな件

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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●いいのだわ、こうなったらやってやるのだわ!
「ふわぁぁぁ……、帰った時には母が死んで、父が氷漬け、兄は国家反逆罪で国外追放になっていた時にはもう終わりかと思ったけど、なんとかなったのだわ」
 どこかのんびりとした雰囲気の少女は自分の執務室の机に全身を弛緩させて全力でだれていた。
 しかしこの少女、こんなナリでもこの小国、オルガニア王国の現国王、マリエル・フォン・オルガニアである。
 ひょんなことで別国の僻地というか秘境というかにて10年ほど修行する羽目になり、それを終えて帰国してみれば自分以外の王族が壊滅状態。
 だったらもう自由じゃん! と思ったのも束の間、王族のみに扱える……ということになっているキャバリアがあり、当然のように扱えたことで自分が強制的に国王にされてからの激動の1年を終え、ようやくある程度の落ち着きが見えてきたのがつい今し方のことである。
 しかし彼女に平穏が訪れることはない。
「王、物見より国境に隣国のキャバリアが大挙して押し寄せて来ていると狼煙が!」
「狼煙の情報伝達力凄すぎるのだわ!?」
「とぼけても無駄でござる、早く迎撃の準備をするでござる!」
「ようやく落ち着けると思ったのにいいい誰か助けてなのだわああああああ!?」

●まぁ、このままだと負けてしまうわけで
「なのだわ率、高くないかのう? ……気のせい? そっかぁ」
 眠い目を擦りながら起き上がる猟兵、ウルフシャ・オーゲツ。
 いつもグリモアベースで寝ている気もするが、それは予知を受けると途端に眠気が襲って来て近くにある椅子に座って眠りはじめて終うという受信方法が原因である。
 戦場ならばかなり致命的である。
「さて、それでは今回の作戦をお伝えするのじゃ。 ある王国に迫ってくる頑強ロボ軍団を吹っ飛ばすのじゃ」
 それは作戦でもなんでもなかった。
 それでも情報をさらに聞いてみれば、どうやら初っ端から長距離砲撃型の装備を備えたキャバリアと呼ばれる5mほどの人型機動兵器が押し寄せてくるので、それをこちらからうって出て殲滅する、というのが今回の任務らしい。
「敵の性質上、守るべき国に到着する前になんとかせんとアウトレンジからのフルボッコタイムで戦闘開始前にゲームセットのようでのう」
 勝負は大体の場合始まる前に決まっている。戦争では特にそれが顕著に現れるということだろう。
「ただ注意して欲しいのがこの世界、高速で飛行しようものなら……死ぬ」
 どうやら『速く飛ぶもの絶対殺す光線』を放つ殺戮衛星が世界中を見張っているらしい。
 どれほど奇跡の力で武装して飛行しようともその存在を無視はできない。
 奇跡殺戮光線に狙われるとあっというまにこの世にサヨナラバイバイなので、ある一定以上の飛行を感知したら強制的にグリモアベースに戻されてしまい任務失敗となるだろう。
 ……感知する方法がないという意見もあるがそれはそう、奇跡の力的な何かである。
「飛行船クラスの速度なら大丈夫なようじゃが、それなら地上をものすごく速く走る方が現実出来じゃろうな。さて、皆、そういうわけで決して飛ばずに急いで救国の英雄になってくれい、よろしく頼むのじゃ!」


しべりあ
 国王様は戦ってくれるのかって?
 プレイング次第ではもしかしたら出るかもしれませんが特に考えてはいません。主人公は猟兵たちなのですから。
 というわけでどうも、しょしんしゃのしべりあです。
 いまだにどう書くべきかに頭を悩まし続ける日々です。

 今回は新世界、メカいいですよね。上手く描写できるかどうかは別としてメカはいいです。メカの顔になってしまうぐらいにはメカはいいです。メカメカ。
 今回の内容はオープニングに書いた通りですね。最初の相手は長距離主体のようなので一気に近づいてボコボコにしてしまいましょう。
 次の相手は占領用にやってきた制圧部隊かもしれませんが、逆にこいつらは遠距離攻撃でなんとかなるかもしれませんね。
 最後は指揮官というか先導者を倒してしまえば大丈夫です。なお全員がオブリビオンマシンの怪しい影響を受けているだけですので、マシンを倒せば中の人は大丈夫なのでご安心下さい。たぶん。
 それでは皆様、良いメカを。
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第1章 集団戦 『ギムレウス』

POW   :    砲撃モード
自身の【背部大型キャノン砲】を【砲撃モード】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    メタルファング
自身の身体部位ひとつを【機械で出来たワニ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    接近阻害地雷敷設
自身からレベルm半径内の無機物を【対キャバリア地雷】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
マリエル陛下を主役に♡

マリエル・フォン・オルガニア陛下に力を授けます♪
降霊でマリエル陛下の(精神世界の)中に入ってキャバリアの化身とかだまくらかして、“1つ”になって“なかよし”になることでユーベルコード並となった技能の数々をインストールするわ☆マリエル陛下の中に沢山注ぎ込んじゃった♡
精神世界の中なので邯鄲の夢的に現実世界では数秒しかたってません☆
結界術はあらゆる厄災を寄せ付けず、念動力での天候操作は神罰の如く敵を蹂躙し神風を吹かせるでしょう。
あ、降霊した分霊は授けた技能を維持するため、毎晩夢の中でマリエル陛下と1つに蕩け愛っているわ♡


秋山・軍犬
はい、という訳で国王ちゃん
助っ人に来たんで、自分達にロボット貸して~
あと、この国の名物料理や珍しい食材
教えろ下さい(国王にダイレクト交渉)

…軍犬の戦闘法的に真面目な話だよ本当だよ?

喜乃「仮にも王様相手に、すっげー不敬なのだわ!?」

というか
何で私をこんなむせる世界に連れてきたのだわ!

…は? 君なら【指定UC】発動すれば
あの程度の相手、生身でも一瞬で距離詰めつつ
飛来する砲弾ごと敵を叩き斬って無力化できる?

ついでにキャバリアに乗れば歩幅も稼げて
射程距離も伸びるから余裕?

…いや、何言ってるのか分からな…って
この前の桜餅怪人より全然強そうな奴が!
ひッ…こっちを狙って! ちょま…たたたた、助け…ッ(気絶)



●唐突な国王△へ凸
「はい、という訳で国王ちゃん、助っ人に来たんで、自分たちにロボット貸して~」
「……なの、だわ?」
「あと、この国の名物料理や珍しい食材教えろ下さい」
 国王にダイレクト交渉する内容としてはいささか庶民的すぎる内容である。
 が、この国王、何を隠そう庶民生活というか秘境生活がながかったこともありかなり庶民的な中身である。
「ああ、それならソーセージやハム、ベーコンみたいな加工肉とビールがおいしいのだわ……って何者なのだわ!?」
 結果は普通に答えたうえでうろたえていた。
「……軍犬の戦闘法的に真面目な話だよ本当だよ?」
 そんな突撃トークをかましている猟兵の名は秋山・軍犬(f06631)。あらゆる世界を股にかけて食材やら料理やらを探し続けるフードファイターである。
「仮にも王様相手に、すっげー不敬なのだわ!?」
 そしてその隣に引っ張られてきているのは異世界の學徒兵、染井喜乃。
 猟兵でもないのにあちこちの主戦場で斬った張ったを(本人の意思はともかくとして)繰り返してきた歴戦の猛者(仮)である。
 しかし、そんな猛者の前に予想外の事態が起ころうとしていた。」
「ね、ねぇさん、なのだわ……?」
 まさかの国王からのシスター(姉妹)認定である。
 しかし軍犬から見ればなぜかこの二人、かなり似通っていた。
 もしかすると実は変える世界を間違えていて、本当はこっちに戻るのが正しかったのでは疑うレベルである。
「ひ、人違いなのだわ!?」
「心配しなくても私はわかっているから大丈夫なのだわ! 国外追放されたのも間違いだったのだわ!! やっぱり危機にはもどってき……ぐべっ」
「こ、国王様ああああ!?」
「なのだわあああああ!?」
 そして、その事態は、興奮しすぎた国王マリエルが、危機を感じたことで意識を失いかけた喜乃の拳を受けて意識を刈り取られたことでいったんの落ち着きを見せるのであった。
「国家反逆罪で、打首獄門なのだわ……」
 その事実を受け入れきれない喜乃の心以外。


●かみさまのこえ
「やっぱり姉さんだ、貴女は私の姉さんなのだわあああああ!?」
「何を言ってるかわからないけど、唐突にマリエル・フォン・オルガニア陛下に力を授けます♪」
「ひゅいっ!? 姉さんはどこなのだわ!? あなたはなんなのだわ!?」
 突如として聞こえてきた声に恐れ戦く国王、マリエル。
 自分一人しかいないはずの部屋に一体誰が、ときょろきょろと首を振るもその視界には人影は見当たらない。
 いや、そもそもおかしい。
 さっきまで姉っぽい人物とか食事にこだわりを持ってそうな異邦人とか、報告しに来た兵士とか口うるさい大臣とか、いろいろいたはずなのだ。
 しかし今は自分ひとり、ならば、ここは、一体?
「私がだれかって? そうね、わかりあうのはとても大切だわ、だから、仲良くなりましょう……?」
「だ、だれか、し、侵入し……」
「ええ、そうよ、侵入者。あなたの中に、たっぷり侵入してあげるわ♪」
「いったい何を……今は国がやば……うひぃ!? やめるのだわ?! 結局あなたはなんなのだわぁ!?」
「私、私はそう、この国を守るキャバリアの化身よ」
「……そんなの存在したのだわ!?」
 思わず真顔になる程にマリエル様衝撃の事実である。
 もちろん事実などではなく言葉の主アリス・セカンドカラー(f05202)の虚言だ。
 そう、ここはすでにアリスの構成している精神世界。いつの間にか相手の領域に引き込まれていたマリエルにはアリスの言葉を疑うことがだんだんと出来なくなっていく。
「そう、いかに危機と言えと、私とあなたが一つになればどうとでもできるの」
「え、でも、あれって象徴で決して強いわけじゃないって」
「それは真の力を引き出せてないのよ。さぁ、そのためにもまずは仲良くなりましょう……?」
「ふぇ、こ、これは、なにかが、はいって……や、やめるのだわ、こんなにいっぱいはいらないのだわああああ!?」

 注:脳内に技術を強制インストールされているだけで何のやましいこともありません。

 通常の人間ならば耐えうることもできずに廃人になるほどの衝撃。
 しかし超常の存在レベルにまで鍛え上げられていた国王力によりマリエルは耐えきったのだ。
「ふふ、マリエル陛下の中に沢山注ぎ込んじゃった♡」

 注:脳内に技術を強制インストールされているだけで何のやましいこともありませんってば。

「これでこのくにをまもれるのよね」
 そんな精神世界に干渉してくる謎の存在。
 それは国を守るたびにあがめられたことで生み出されたのか、はたまた最初から設定されていたのか。
 本物の国王専用キャバリアの意識体であった。
 アリスは世界に来て早々この謎の精神体からの交渉をうけ、渡りに船と陛下改造計画を実行したのである。
「ええ、もちろんよ、マリエル陛下の結界術はあらゆる厄災を寄せ付けず、念動力での天候操作は神罰の如く敵を蹂躙し神風を吹かせるでしょう」
「わたし、サイキックキャバリアじゃ、ないんだけど……」
「大丈夫よ、陛下結構適正あったから。お代はそうね、ちょっとだけ、これから毎晩私を愉しませてくれるだけで」
「……なにか、じゃあくな、けはい」
 アリスから漂う悪霊的な空気を感じ取ったのか、警戒モードへと一段階シフトする意識体。
「あら、あなたも遊んでほしいの?」
「たのんだのはこっちだけど、すこし、はなしあい、ひつよう」
「それは愉しそうだわ♪」
「……でも、いまは、このじたいをきりぬける、ちからをかして」
 この精神世界で交わされた会話は、現実だとわずか数秒のことである。
 だが、今はその数秒すら惜しいと、その瞳は訴えかけてきている。
「ええ、もちろんよ」
 アリスはニコリと微笑んだ。


●無理やりキャバリアに乗せられて出撃していったようです
「……もそも何で私をこんなむせる世界に連れてきたのだわ!」
「 君ならいつもの感じでやってくれればあの程度の相手、生身でも一瞬で距離詰めて、飛来する砲弾ごと敵を叩き斬って無力化できるっすよ」
「は? 砲弾ごと? 敵を? それホントに人間なのだわ!? しかも爆発しないようにテクニカルに?」
「できる」
「できないのだわ!?」
「ついでにキャバリアに乗れば歩幅も稼げて
射程距離も伸びるから余裕!」
「のったことないのだわああああ!?」
「大丈夫なのだわ姉さん!!」
「目覚めたのだわ!?」
 錯乱して軍犬と言い争っていた喜乃は、いつのまにか再起動していたマリエル国王にがっちりつかまっていた。
「お、王様、なんで私をしっかりと掴んでいるのだわ?」
「さぁ姉さん、共にお国を守るのだわああああ」
「……いや、何言ってるのか分からなあああああ!?」
 何か明らかに目つきの変わったマリエルに物理的に持っていかれる喜乃。
 軍犬はその様子を眺めながら、混乱のあまりに気を失った彼女を見て勝利を確信する。
「……ところで、うまいものを分けてもらいたいんっすけど……」
 そして、後に残された強面のお偉いさん方を見て、ここからが交渉の本番かと気を引き締める軍犬であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
物凄く可哀想な気配を感じるのですが。
何とか頑張ってみましょう。

『FBS』を四肢に嵌め、地形の影響を受けない程度にホバーしますねぇ。
この高度で『殲禍炎剣』が反応するなら『キャバリアの砲弾』にも反応しているはずですので。

そして【耀衣舞】を使用、『FRS』『FSS』を『光の結界』へのエネルギー供給に回し『光速突撃』を行い、ダメージを与えつつ懐に飛び込みましょうかぁ。
後は『刀』を主体、『FRS』『FSS』を補助に接近戦、操縦席を傷つけないよう[部位破壊]で両手足と武装を破壊して戦闘能力を奪いますねぇ。

後は、殲滅が完了するまで繰返しましょう。
一体ずつ、確実に仕留めて参りますねぇ。



●地表を飛ぶのはセーフ
「物凄く可哀想な気配を感じるのですが……」
 不幸な目に合う星の下に生まれてしまった者、と言うのは少なからず存在する。
 しかし、その者が長く生きれば生きるほど奇跡じみた力を発揮し始めるのもまた事実。
「何とか頑張ってみましょう。」
 張本人である国王は現在進行形でどこかの仲間の手により別ベクトルでひどいことになっている気配がしないでもないが、夢ヶ枝・るこる(f10980)は自分にできることからするしかないと敵の大軍を見据えていた。
 通常ならば空からの攻撃を中心に行うことが多いるこる。
 だが、高速飛行する存在を許すことのないこの世界においては、飛行を行うのは文字通りの自殺行為である。
 その機動力を生かすことが出来ないわけではないのだ。
 るこるはいつものように戦輪を四肢に装着すると、違い地上をわずかに浮かんだホバー状態で移動して敵へと向かっていく。
「な、なんだ、光が、迫って……く、くるなああああ!?」
「この舞は止められませんよぉ」
 地面を少し浮かんでいるような状態ではさすがの『殲禍炎剣』も反応することは無い。
 砲弾の嵐を悠々と躱し、直撃コースの砲弾は力を逸らすように調整し、結界で弾き、受け流しながら一気に接敵する。
 オブリビオンマシンといえど、光もかくやといった速度で肉薄してきたるこるに反応することはできない。
 操縦者が一瞬だけ、かろうじて見えたのは刃。
 自らの駆る機体を一瞬で解体していくその様を、まともに認識出来ないまま、彼らは動きを止めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※連携、アドリブ歓迎
「ああいう手合いとの戦闘も増えるか」

遣り様はある。
がしかし

「何か一手、必要かな」

ともあれ、今は目の前の敵に専心する。


得物は徒手格闘【グラップル+戦闘知識】
UCは攻撃重視

先ずは『観』【視力+第六感+情報収集】る。
呼吸を整え、無駄な力を抜き、目付は広く、周囲の地形状況、敵戦力の数と配置を確認。

【フェイント】を掛けながら狙いを付けらないよう【ダッシュ】で間合いを詰め、相手の懐に肉薄し一体ずつ確実に倒す。

狙うは腰部駆動部。
可動部なら他の部位より外殻は薄く、衝撃を内部機構に通せるはず。
貫手を叩き込み、その状態から更に寸勁の要領【グラップル+戦闘知識+鎧無視攻撃】で再度打撃し勁を透す。



●キャバリアなど要らぬ
「ああいう手合いとの戦闘も増えるか」
 世界が変われば戦いも変わる。
 遠くに見えるは自らの体躯を明らかに超越した、巨大な鋼鉄の群れ。
 聞けば遠距離からの砲撃を得意としたキャバリアだという。
 明らかに人の身では如何ともしがたいはずの相手を見て、しかしそれでも上野・修介(f13887)は遣り様はある、と断じた。
「しかし、何か一手、必よ……」
「なぁあああのおおおおだああああわああああああああ!」
「……なんだあれは?」
 それは一体のキャバリアがものすごい勢いで敵陣へと単騎突撃して行く姿であった。
 呆気に取られていたのは修介だけではない。
 オブリビオンマシンたちもまた、なにがどうなっているか理解出来ないままだ。
 それでも突出してきた相手へと慌て砲撃を開始していくのはさすがと言うべきか。
 つまり今戦場は混乱しており、距離を詰める好機であった。
 そんな状況にあるからこそ、冷静に周囲を観察し、流れ弾や移動に巻き込まれないように注意しつつ着実に接近して行く修介。
 突如突撃してきたキャバリアを対処できていないこともあり、近づいてくる生身の人間に彼らが気がつくこともない。
 彼らが認識したのは突如として間接部にエラーが起き、操作不能となってからだった。
「な、破損!? 整備不良か……いや、これはっ!?」
「――力は溜めず――息は止めず――意地は貫く!」
「このサイズ、人間……ばかな、脆い箇所とはいえキャバリアを、生身で……うわぁぁぁあああああ!?」
 操縦者は生身の人間がキャバリアの関節部に素手を打ち込み、一瞬なにも起こらなかったと思った次の瞬間にはそのまま崩壊したと言う瞬間を目撃した。
 目を疑い、機器を疑い、最後に自らの正気を疑ったのも仕方のないことだろう。
 しかしどうあがいてもすでに間接が破壊され他ことで、機体を動かすことが不可能だと言う現実が変わりようもない。
「しばらく大人しくしているといい」
 破壊した人間、修介はそう言い残して次の機体へと向かって行く。
 オブリビオンマシンが破戒され、正気を取り戻しつつあった操縦者は、それでもまだ、先程見た光景を信じることができなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

支倉・錫華
迎撃任務ね。
雇われとしては珍しい感じではあるけど、経験がないわけではないし、いいか。

いちおう国だし、余ってるキャバリアの1機くらいはあるかな?
あったら貸してもらえると嬉しいな。

【脈動臨界チューニング】で移動力を5倍、装甲を半分にして、高速接近戦仕様で出撃しよう。

長距離戦仕様のキャバリアといっても、
接近戦ができないってことはないと思うけど、それでも近づけなければ勝ちだもんね。

相手の砲撃が始まる前に接近して、速度で相手を翻弄。
【モーターブーム】で足と砲身を壊していきたいと思うよ。
ま、こっちの装甲は紙だから、当たると危ないしね。

いちおうコックピットに当てるのは避けるように気をつけておこうかな。



●新型、いや、量産型だと……?
「迎撃任務ね。雇われとしては珍しい感じではあるけど」
 雇われる場合、攻める側でつく方が多い。防衛戦は得るものが少なく、負け戦となることも多々あr
 それでも支倉・錫華(f29951)は経験がないわけではないし、いいか、と深く気にした様子もなくあわただしく準備を行っている整備士たちへと声をかける。
「余ってるキャバリアはあるかな?」
 どこか様子のおかしい国王だったが、猟兵たちのキャバリア使用許可は出してくれていた。
 錫華が案内されていたのは軍の格納庫。
 並んでいたのは年季が入ってこそいるがしっかりと整備されていることがわかる量産型のキャバリアたち。
「現状パイロットよりもキャバリアが多くなってしまっているような状況でして……どうぞ、使ってやってください」
 国の混乱が原因らしいが、今はそのことが幸いし、猟兵たちの搭乗するキャバリアに不足はない。
 どうやら相手との距離も近づいてきており、先ほども明らかに他とは違う豪華な感じのキャバリアがものすごい勢いで飛び出していった。軍のエースか何かだろうか。
「国王が自ら!?」
「一人だけ、ほかの者は? 危ないから来るなだと!?」
「何なのだそれは、どうすればよいのだ!?」
 なにかさらに周囲が騒がしくなっているが、きっと気のせいだろう。
 どうであろうと、錫華のすることに変わりはない。
 キャバリアの中でも機動力に優れた機体を選び、それをさらに今回の任務用へとカスタマイズする。
 高威力な長距離砲を受けてしまえば多少装甲があったとしても意味をなさない。
 ならばとことん装甲を切り詰め、機動力をさらに特化させ、それは完成した。
「長距離戦仕様のキャバリアといっても、接近戦ができないってことはないと思うけど……」
 だからといってわざわざ相手の得意とする長距離戦に付き合うよりは距離を詰めた方が有利なのは間違いない。
「それでも近づけなければ勝ちだもんね、……出るよ」
 狙うは相手の本格的な砲撃が可能な距離に到達する前に叩く事。
 敵の進行ルートと各部隊の様子を確認し、側面から接近することで相手の攻撃準備をわずかに遅らせる。
 むろん警戒している相手もいれば、接近を感知してこちらへと狙いを定めてきてもいる。
 だが、遅い。
 彼らが射撃準備を整えるころには錫華の機体は敵オブリビオンマシン、ギムレウスの脇を抜けた後だ。
 砲塔と脚部に一撃を加えられ、次々と行動不能になっていくギムレウス。
 ほかの機体が錫華を狙おうにも、この位置ではフレンドリィファイアの可能性が高いこともあり発射できないでいた。
 そして、そんな躊躇をしている間にも錫華は迫り、屠る。
「ま、こっちの装甲は紙だから、当たると危ないしね。さっさと無力化させてもらうよ」
 コクピットへの直撃を避けながらも次々と相手を沈黙させていくその動きは、量産型キャバリアをはるかに超えたものだった。
 正気に戻った敵兵士たちは後にそう語ったのだという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルカ・スィエラ
正直、まだ予知というのも半信半疑だけど、
だからって当たっていたら寝覚めが悪いどころじゃないもの。

それだけよ。
なんかその女王がなんかかわいそうに思ったとかそういうのじゃないから。
……ないから。

アルカ・スィエラ、HMC-X00プロトミレス、出るわ

ある程度近づけば砲撃はむしろ使えなくなるし、
自爆覚悟の至近発射か距離を取るかでしょうね

一定距離まで近づいたらライフルを連射しつつスラスター全開で接近
火力重視の【シュート・オブ・ステララディウス】を構造を見切って砲撃兵装部へと叩き込む

砲塔が壊れれば残るのは鈍足で申し訳程度の自衛しかできない機体だけよ
貴方達にはすこし大人しくしててもらうわ

※アドリブ歓迎です。



●それは良い明日を迎えるためだから
「正直、まだ予知というのも半信半疑だけど……」
 急に寝て起きたと思ったら世界がヤバい!
 ……などと言い始める相手を最初から信頼するのは相当に難易度が高いものだ。
「だからって当たっていたら寝覚めが悪いどころじゃないもの」
 何しろ確かめる手段がこの戦争の動向を介入せずに眺めることしかないのだ。
 下手をすれば平和な国が亡び、ただただ蹂躙される様を眺めることになるのならば、もし外れていようとも助け舟を出したくなるのは致し方の無い事である。
「そう、ただそれだけよ。……なんかその女王がなんかかわいそうに思ったとかそういうのじゃないから」
 アルカ・スィエラ(f29964)が目線で追うのは、一周回ってハイになったのか自棄になったのであろう女王が単騎で敵に突撃していく様である。
 思いのほかいい動きをしているようではあるが、それでも一人で突撃するのはよっぽど追い詰められているのは間違いないだろう。
 やはり何かしら手助けはした方がいいのでは、と思わせてしまう悲壮さというか可哀想さが漂ってくる。
 あるいは、どこか自分の境遇と重ねてしまっているのだろうか。
「……ないから」
 誰も見てはいないとわかりながらも首を振り、それでも自らの愛機を起動させ、彼女もまた、戦場へと舞い踊る。
「アルカ・スィエラ、HMC-X00プロトミレス、出るわ」
 空の自由があった頃はカタパルトにて射出されるように出撃したのだろうか。
 ただただ地上を駆ける他ない現在に置いて、それを知ることはできない。
 それでもアルカの操るプロトミレスは相手のオブリビオンマシン、ギムレウスをはるかに上回る機動力をもって距離を詰めていた。
 もちろん相手にしても、無抵抗なままに接近を許したわけではない。
 アルカが一撃を受ければ行動不能になりかねない砲弾の嵐の中を潜り抜けてきただけだ。
「躱した」
「さぁ、この距離なら……」
「我が理想のぉおおおお世界のためぬぅううういいいいいいい!」
「どうやら正気じゃなさそうね!」
 自らが巻き込まれることを厭わない至近での砲弾発射を見切り、さらには構造を把握していく。
 連射されたライフルの弾丸が相手砲塔へと入り込み、もがく相手に生まれた隙。
「砲塔が壊れれば、残るのは鈍足で申し訳程度の自衛しかできない機体だけよ」
 プロトミレスが手に構えたステララディウスを相手の砲塔へと定め、引き金を引く。
 轟音と光の後、残されたのは主兵装を破壊された木偶の坊のみ。
「りそうの、せか、い……」
「貴方たちには少し大人しくしててもらうわ、この戦いが終わるまで、ね」
 そうしてアルカは次の相手へと駆け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・理緒
長距離砲が相手なら、こちらは超長距離砲でお相手するね。

キャバリアではなく【ネルトリンゲン】で出撃しよう。
【モーフィング換装】して射程を5倍、移動速度を半分にしていくよ。
あまり早く飛ぶと墜とされるみたいだから、移動は飛行船レベルでゆっくり。
弾幕を張って相手の足を止めつつ、突撃隊の援護をさせてもらうね。
わたしにはキャバリアでの突撃より、こっちのほうがやりやすいしね!
「射程5倍のミサイルをくらえー♪」

どんな戦場でも、支援砲撃は大事なのです!

あ、もちろん、なるべく相手のキャバリエを破壊しきらないように、
直撃は避けるように狙いをつけていくよ。

できるなら、パイロットさんたちも助けてあげたいもんね。



●より高く、より遠く
「長距離砲が相手なら、こちらは超長距離砲でお相手するね」
 相手が射程に頼るなら、こちらはそれ以上の射程をもって対応すればよい。
 至極単純で分かりやすい理論であり、それゆえ効果的な手法である。
 狙撃手のように物陰に身を潜め、観測不可能な個所からの攻撃を行うでもなく、数に物を言わせて物量と弾幕で押し込もうとする相手なら猶更のことである。
 菫宮・理緒(f06437)が乗り込んだのはキャバリアではなく万能型戦闘空母ネルトリンゲン。
 この世界の性質上、機動力を生かすことはできない。だが、空を全く飛べないというわけではない。
 移動速度を飛行船レベルまで減衰させればこの世界でも空を行くことはできるのだ。
 そのうえで理緒は射程を延長する方向でネルトリンゲンを調整していた。
 通常ならば実行するまで気の遠くなるような時間がかかる換装作業だが、理緒の奇跡の技にかかれば一瞬の出来事である。
「というわけで、射程5倍のミサイルをくらえー♪」
 どこか楽し気な理緒、しかし攻撃される側としてはたまったものではない。
「な、何なんだ……!? あんな距離から攻撃出来るっていうのか!?」
「くそっ、もっと近づいてきやがれ、蜂の巣にしてや……ぐわああああ!? な……何だコイツのパワーは!!」
 わずかな祈りを込めてネルトリンゲンへと砲撃を行う者もいたが、対空攻撃と対地攻撃、同じパワーで行うとしても、物理兵器であるならばどちらが有利かは明らかだ。
 奇跡的に空の相手にたどり着いたとしても、その時にはすでに相手に被害を与えられるほどの威力は消失しているのである。 
「できるなら、パイロットさんたちも助けてあげたいもんね」
 しかも理緒には相手を破壊しきらないように直撃を避けていた。
 それはもちろん人命救助のためなのだが、言い換えればその距離からでも正確に相手を打ち抜き、その上で手加減をする余裕すらある、という事である。
 結論として、その一帯から進攻しようとしていた部隊は理緒一人によって壊滅したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
ここは自分の生まれた国ではありません。
本来なら、この国の為に戦う理由は無い筈……しかし!
国の為に戦うは兵士の誉れ!?

ディスポーザブル01を操縦、重装甲に任せて突撃します!!
国亡き自分が戦うの理由は、それで良し!!
『キャバリア・バッシュ』
耐久力強化!継戦能力を高めてダッシュ!
スラスターの推力移動も使い、キャノン雨の道を悪路走破!!

敵だ!敵だ敵だ敵だ!!破壊しろ!!!
ワープワーク、フォースウィップを飛ばしてギムレウスを拘束、
怪力で引っ張って、しねぇよがぁああああ、アッ(あ、殺しちゃダメだ)
瞬間思考力、パワークローの軌道を調整して飛んできたギムレウス、或いは跳んだ自機で叩きのめす。



●戦場の怪談
「ここは自分の生まれた国ではありません」
 戦うためだけに作り出された人形は今日も今日とて武器を取る。
「本来なら、この国の為に戦う理由は無い筈……しかし!」
 祖国の為にと言えればよかったのかもしれないが、その祖国はとうに消滅していた。
 自分はその祖国にこの滅亡しそうな国を重ねているのだろうか。
 朱鷺透・小枝子(f29924)は自問自答を……しない。
 してもわからない。だから、しない。
 わかっていることはただ一つ。
 敵が迫っている。
 破壊すべき敵がくる。
 壊してもいい相手が来る、だから。
 亡国の兵士が戦う理由はそれだけで十分なのだ。
「ディスポーザブル01、突撃します!」
 今回、彼女が選んだのは重装甲機体であるディスポーザブル01である。
 虚空より現れた機体を見たほかの者はサイキックキャバリアの一種かと首をかしげるが、その実は誰も知らないが悪霊的な存在である。
 国を失い、それでもなお戦場を駆ける亡霊。
 それは戦場で兵士の間に語られる怪談の一つである。
 無論、彼女にその自覚はない。
 本人が人の身を捨てていることに気が付いてない以上、そのことを知るものもまた、いない。
「国の為に戦うは兵士の誉れ!?」
「な、なんだこの機体、砲弾を、弾いて!?」
「国亡き自分が戦うの理由は、それで良し!!」
「オルガニアの機体は化け物か、く、くるな、くるなあああああああ」
「敵だ! 敵だ敵だ敵だ!! 破壊しろ!!!」
 白兵距離まで近づいた小枝子はワイヤーにて敵機体を拘束する。
 これで無力化した、などと甘いことを言うわけはない。決して薄くない装甲を持つ相手機体、ギムレットを、拘束したままに構える。
「しねぇよがぁああああ、……アッ」
 そのまま地面へと叩きつけようとして、しかしそれでも残った理性は敵兵を殺すべきではないと思いとどまり、動きを止める。
 ぶっちゃけた話、結構ギリギリであった。
 しかし動きが緩んだところを見逃すほど戦場の空気は緩くない。
 そして、そんな隙を与える程、小枝子もまた、甘くない。
 加速された思考の中だからこそ可能となった超反応は、死角から襲い掛かったはずのギムレウスへと拘束したギムレウスを叩きつけることに成功し、双方を沈黙せしめたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エル・カザマ
アドリブ歓迎だよ

高速飛行はダメでも、地表スレスレをホバーみたいに飛ぶのはいいよね?
というわけで、聖戦士シュウ・カザマの跡を継ぐもの妖精戦士エル・カザマの出番だよ!えっへん!
パートナーのシュウから受け継いだ、有機的で昆虫みたいな印象を受ける騎士型サイキックキャバリアのシルヴァインで突撃だー!
トンボみたいな羽で地表スレスレをランダムにジグザグに滑るように飛んでいけば、砲撃だってきっと当たらないよ!あるいは砲弾切り払ったりね!
でもって懐に飛び込めればこっちのものだね!
噛みついてこようが、そんなものでシルヴァインは捉えられないよ!
そして今!必殺のぉ!【サイキック斬り】だぁ!重装甲だろうと真っ二つだよ!



●オーラ的な道が開かれそうな太陽の力を感じる妖精戦士
 かつての相棒である聖戦士、ショウ・カ・ザマ……もといショウ・カザマ。
 彼の遺志を継いだ一人の妖精は今、とある国の危機に立ち上がろうとしていた。
「というわけで、聖戦士シュウ・カザマの跡を継ぐもの妖精戦士エル・カザマの出番だよ!」
 えっへん! という自信満々なオーラは、突如現れた大軍に浮足立つ味方兵士たちに、あんな小さな子でも戦おうというのに俺たちは何をしているんだ、と正気に戻す副次効果がはっせいしていたが、本人がそれを知ることはない。
 彼女はパートナーから受け継いだ少々特殊な、どこか有機的で昆虫を思わせるデザインの騎士型サイキックキャバリア、シルヴァインで出撃する。
 元々はパートナーである少年が扱っていたその機体は、エル一人でも扱えるようにと改造した結果、妖精にしか乗ることができない専用機と化していた。
 キャバリアに乗る妖精自体が超稀少な存在であることを考えれば、エル専用機といっても過言ではないだろう。
 その機体の外見は伊達ではない。
 トンボを思わせる羽根を震わせることで地表すれすれを正しくトンボのようにジグザクに、それでいて滑るように飛んでいくその姿を捉えることは容易ではない。
 そして、狙いの定まらない砲弾を躱すことなどエルには容易だった。
 至近距離となり、この距離ならばと放たれた真正面から飛んできた砲弾をスッパリと切り裂き距離詰めて、手にした剣に力が迸る。
「そして今! 必殺のぉ!」
 晒されるは隙だらけの相手キャバリアの横っ面。
 どれだけ厚い装甲を誇ろうとも、この一撃を止めることはできない。
「サイキック斬りだぁ!」
 済んだ色のサイキックオーラをまとった剣は、まるで装甲などなかったかのようにやすやすと敵の機体を切り裂き、行動不能にしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
高速で「走行」するのは問題ないんだな
所で、遠距離型が姿を見せて砲撃するって、どんだけ油断してんだか…
アウトレンジ戦法、一から叩き込んでやるってな

青龍撃、発動!
地形を利用し、遮蔽物を確保しながら、高速移動、それに伴い、式神のデコイとオーラ防御による攻撃回避を行い、此方の攻撃が当たるまで接近したら、誘導弾、衝撃波、呪殺弾、ブレス攻撃、水弾でコクピット以外を破壊してやるぞ
接近し過ぎないように一定の距離を保って、だがな

式神を少し先行させて、走行予定の場所を走らせ、地雷撤去を行うぜ

遠距離攻撃の基礎は、相手に見つからない所からの攻撃だ
狙撃兵が姿を現す=敗北という事を覚えておけ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



●よくわかるアウトレンジ教室
「遠距離型が姿を見せて砲撃するって、どんだけ油断してんだか……っと」
 そもそも同一機体で部隊を作って進行してくる時点で戦略も何もあったものではない。
 それだけ油断しているのか、それとも遠距離からの圧倒的火力で被害を受けずに敵をせん滅しようとしているのか。
 どのみち、備傘・剱(f01759)にとってはいいカモとなっているのは間違いなかった。
「別に高速で「走行」するのは問題ないんだな」
 空を見上げる。この世界における空の制圧者が見えるわけではないが、重苦しい威圧感のようなものは覚えてしまう。
「それじゃ、アウトレンジ戦法、一から叩き込んでやるってな」
 視線を敵陣へと戻し、周囲を改めて確認しつつ、構える。
「青龍撃、発動!」
 身に纏うは爪と牙。竜を思わせるそれは凝縮した水で構成されたものだ。
 たかが水と侮るなかれ、高圧の水はそれだけで脅威となりうる。
 そこに剱の戦闘経験が加われば、言わずもがな。平原といえども高低差はあり、障害物もある。
 影から影へ高速で移り行き、時には式神を利用したデコイを活用し、砲弾の余波はオーラで振り払う。
 一つ一つの技術が組み合わさる事で、剱は敵を見事に翻弄せしめていた。
「くそ、なんだ、ちょこまかちょこまかと……ぬぉ!?」
 そしてもちろん、攻撃されるばかりではない。
 自らの射程距離に入ったところで飛び出すは高圧の水弾。
 それに加えて脆い部分を的確に狙ってくる誘導弾に、キャバリアが受けた個所にエラーが起きる呪殺弾。
 さらには広範囲のブレス攻撃も加われば、浮足立った一部隊を壊滅させるには容易なものだった。
「狙撃兵が姿を現すのは、敗北という事を覚えておけ……さて、と」
 後続の仲間の為に式神を用いて地雷撤去を行いながら次なる標的を見据える。
 相手は示威行為のつもりか、やはり隠れるつもりはないらしい。
「なら、とことんやらせてもらうだけってな」
 結果として、剱が壊滅させた敵部隊は、生身の人間が打ち立てたとは思えない数にまで上ったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アクアヴィーテ・ワイズメル
【POW】

やっとこ隠れ里に……あれ?
ピンクいのが窒息しそうな位にメガ盛りになったのです

帰り道聞こうとしたら、大砲向けられたんで、サイコキネシスで砲身をぶっ叩いて、弾道逸らすのです

長距離砲ほど、少々の誤差でも着弾の誤差が大きくなるのです
砲身を叩きながら弾道逸らして、懐に潜り込んで関節とか装甲の隙間にセイバープスプスです

ついでに目も潰そう
弾道逸らす感覚が掴めたら、トロい個体に取りついて、敵が引き剥がそうと砲撃乱射するのを逆手にとって、砲身をサイコキネシスで微調整

他の敵に当たって同士討ちするように仕向けるのです
これは……なかなか面白いのです

大火力祭なのです
他人の弾で撃ちまくり……タダは最高なのです



●秋の大火力まつり
「……ピンクいのが窒息しそうな位にメガ盛りになったので……す?」
 この間は薄くなっていたからだろうか。
 通りがかりに見かけたピンクいのの一部が恐ろしい質量になっていた。
 ただ元に戻っただけ、というかそもそもが別人ではあるのだが、前のピンクいのが薄かった分余計にボリュームが大きく見えたのだろう。
 しかし今はそんなことよりも、ようやく見えた故郷への道に向かうことが先決だった。
「何はともあれ、これで、やっとこ隠れ里に……あれ?」
 ……と思っていたら、いつの間にか光景が変わっていた。
 気が付いた時にはどこか故郷の近くにあった草原と似通った雰囲気のする場所に居たのだ。
 隠れ里を訪ねて三千里どころではなく世界の垣根すら超える永遠の旅人となりつつある彼女はアクアヴィーテ・ワイズメル(f10170)。
 もしや彼女の隠れ里はまだ見ぬ別の世界なのでは、などといった疑惑まで発生しつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 やってきたのはさわやかな風が吹きすさびながらも5m程のロボット……キャバリアが大挙して押し寄せてくる戦場である。
 明らかに隠れ里ではない。
 血の臭いこそしないものの、硝煙の臭いはむせるほど感じそうな場所であった。
「ちょうどよかったのです。そこのでっかいお方、ちょっと道を……」
 だが、血も涙もなさそうに見えても、もしかすればいいキャバリアなのかもしれない。
 なにかオブリビオン的な雰囲気をバリバリ出しながら歩いてきているけど、その可能性はゼロではないはずだ。
 だからこそ、アクアヴィーテはとりあえず道を聞こうと近寄っていく。
 しかしそんな純粋な心を弄ぶかのように、相手は巨大な砲塔をアクアヴィーテへと向け、躊躇なく発射しようとしていた。
 たとえ、か弱く見えるフェアリーであろうと猟兵相手ならば大砲を使うのがオブリビオン流なのである。
「私は帰り道を聞いているだけなのです」
 その時、不思議な事が起こった
 グキッ、という擬音が聞こえそうな具合に突然明後日の方向へ向けられる砲身。
 そこから発射された弾は当初予期していた物とは全く異なる方向へと飛んでいき、別の敵のキャバリアへと見事に直撃したのである。
「……おお」
 敵が気を取り直すその前に肉薄し、キャバリアに限らず機械系共通の弱点ともいえる関節部分をぷすぷすと刺しながら、浮足立つキャバリアの群れを眺めるアクアヴィーテ。可愛らしい外見に反して、その威力は体躯からは想像し得ないほどの物であり、脆いと言ってもある程度の強度があるはずのそれらをいともたやすく破壊して行く。
「では、こうすれば……」
 関節を刺し最終的に動かなくなるまでに攻撃する事で、把握していった相手の構造。
 それを元にして、次の標的へと向かう。
 そして近場にいた鈍重な動きのキャバリア、そのメインカメラ的なところへぴっとりと張り付きにかかったのだ。
 突如目の前に可愛らしい妖精少女しか映らなくなった中の人はオブリビオンマシンの影響を受けていることも相まってがむしゃらに攻撃し、何とか引き剥がそうと試みる。
 その結果放たれた砲弾は、適時適時アクアヴィーテの操るサイコキネシスにより的確に別の相手へと叩き込まれることになったのである。
「これは……なかなか面白いのです」
 鈍重な分火力偏重となっていた機体だったのだろう。
 直撃を受けた相手が次々と行動不能となっていく様はなかなかに爽快なものであった。
「大火力祭なのです。他人の弾で撃ちまくり……タダは最高なのです」
 突如の仲間からの砲撃に混乱が収まらない相手を、まるで的あてのように楽しむ妖精は、とてもいい笑顔であったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
召喚!ブライダルベール!(サイキックキャバリアの名前です)

飛んだらだめか。飛ばずに地雷原を抜けろなんて無理ゲだね。
でも、このブライダルベールなら。

キャバリエ内の魔術回路にぼくの魔力を接続、周辺探知モードで地雷の位置を特定だ。さすが古代魔法帝国時代の技術。ぼくの知らない魔術体系だ。

場所がわかればイージーモード。エレクトロレギオンや魔法で爆発処理しながらダッシュで接近するよ。

近づいたら魔術の鎌を召喚。さよなら。ぼくが死神だよ。なんてね。



●第一話、ブライダルベール、草原に立つ
「召喚! ブライダルベール!」
 かつて存在したとされる古代魔法帝国。
 その技術の結晶として存在するサイキックキャバリア、それこそがアリス・フォーサイス(f01022)の呼び出したブライダルベールである。
 その性能を真に生かすならば空を行くのが一番なのかもしれない。
 だが、ブライダルベールが生み出された時代ならばまだしも、今のこの世界では空を飛ぶことは死を意味する。
「飛んだらだめか……飛ばずに地雷原を抜けろなんて無理ゲだね」
 そう、普通に考えたらそれもまた無理な行為である。
「でも、このブライダルベールなら」
 しかし、どこに仕掛けられているかがすべてわかったのだとしたら、それは途端にイージーモードに切り替わる。
「魔力回路接続、周囲探知モード起動……」
 視界が切り替わる。アリスの目には、地雷を含め、どこに何があるか、視界外に隠れた地形、敵までもが完全に見えていた。
「さすが古代魔法帝国時代の技術。ぼくの知らない魔術体系だ」
 新たなる知識の気配に笑みを浮かべながらも、アリスは次の行動へと移るため、400体を優に超えたエレクトロレギオンを展開していく。
 的確に情報を共有し、地雷位置を把握したエレクトロレギオンは自らの身を犠牲にする必要すらないままに瞬く間に撤去を行っていく。
 その手際たるや、アリス一人で戦場の地雷を完全になくしてしまうほどの勢いであった。
 接近する相手の対処を地雷頼りに射撃準備を取ろうとしていた部隊としては、丸裸も同然である。
「ずいぶんゆっくりしてるんだね」
「ばかなっ、敵だと!?」
「地雷原を抜けてきたとでも……ぐわああああ!?」
 敵兵たちが目撃したのは巨大な鎌を振るう影。
 振り下ろされた刃は分厚いはずの装甲をまるでなかったかのように切り裂き、オブリビオンマシンとして強化されているはずのキャバリア次々と破壊していった。
「し、死神、死神だぁ」
「見たら、死んじまう! 勝てるわけがない、逃げるんだぁ……!?」
 敵の慌てふためく様子を見ながらも鎌を振るい、アリスは微笑む。
「さよなら。ぼくが死神だよ……なんてね」
 こうして、戦場の死神という新たな伝説が誕生したのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
……その国王さんは右手の甲に妙な紋章があったりしないのか…?
まあそれはそれとしてスカーレット・タイフーン・エクセレントガンマで地上を走り相手の懐に飛び込み、その機動性を活かして近接戦に持ち込みます
生身でキャバリアに挑むのは体格差としては大体フェアリーが人間相手に仕掛けるのと同じ位かな?
……避けるぞ、でも当たると死ぬぞ、という感じかな…

取り合えずキャバリアの足の関節部の裏側や砲身部分のような装甲が薄そうな個所を狙い、《贋作者》で模造した手榴弾やロケットランチャーのような爆発物で攻撃してみます
相手が足を止めて防御態勢を取るならキャバリア用の大剣やそれ以上に大きい金属塊を模造して相手に向けて倒します



●悪魔の細胞の力を手に入れた王国の英雄
「……なぁ、国王さん。あんた、右手の甲に妙な紋章があったりしないのか……?」
「な、なんでそのことを知っているのだわ!? ま、まさかあなたも……」
「い、いや、違う、何となくそう思っただけだ」
 戦場にて邂逅したのは敵陣に突撃して大暴れした後の国王。
 どこか恍惚とした表情を浮かべながら一休みしている姿に、ああ、この国王も何かしらの、というか多分彼女の毒牙にかかったのだな、などと超猟兵級の天啓を得ながらも、どうしても気になったことを問いかけたのは涼風・穹(f02404)。
 まさか本当にあるとは思ってなかったが、ここに転送してきた猟兵が猟兵である。
 何が起こっても不思議ではないか、と思い直す。
 しかし、そうなれば本気などを出した時には腕を組んだ強面の王様の化身を召喚できたりもするのではなかろうか。
 それとも師匠的な何かを弾丸にして敵軍を薙ぎ払ったりするのだろうか。
 国王と別行動となり、一人で戦場を駆け抜ける今になっても頭に引っかかっている疑問と悪戦苦闘していた。
 だが、いざ敵が目の前に現れたとなればそうもいかず、思考を中断する。
 場所が世界がかわろうと、彼は相棒のスカーレット・タイフーン・エクセレントガンマを操り戦場を翻弄する。
 たとえ汎用で人型な決戦兵器だとか二足歩行型の戦車だとかな感じのキャバリアが並ぶSFチックな空間でも、彼の愛機はただ一つ。
「生身でキャバリアに挑む……体格差考えたら、大体フェアリーが人間相手に仕掛けるのと同じ位か」
 今感じている威圧感を考えると、フェアリーの皆様はものすごい英雄のように思えてくる。
 機動力と体躯を生かして避けは出来る。
 だが当たると終わる。
 ゲーム等での縛りプレイでよく見る光景ではあるが、現実で自分がやることになるとは思わなかった。
「だけどな、二足歩行相手にバイクは……勝てるんだよ!」
 そういう作品もあるのだ、と穹は知っている。
 空想の世界でできることが、奇跡の担い手である自分が出来ないわけはない。
 足の関節部の裏側や、太くて硬そうに見えて実は脆い砲身部分、そういったところを的確に狙うのならば、必要なのは大火力ではなく高精度。
 常にロケットランチャーを担いで行くのは難易度が高いが、穹にかかれば何もないところかから武器を取り出すのはお手のものである。
 タイミングと位置を図り、必要な時だけ武器を重火器や爆発物をぶっ放す。
 たかがバイクと油断していた敵軍は、突如として現れた火器の反応に対応する間もなく爆発に巻き込まれ沈黙していく。
 また、一方で混乱を避け、難を逃れたと離脱し、胸をなでおろした者もまた、穹の奇跡により突如として頭上に発生した、キャバリアの兵装をさらに上回る膨大な質量の金属塊に押しつぶされたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『オブシディアンMk4』

POW   :    ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ   :    マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●とある後方指揮官
「ばかな、作戦は、作戦は完璧だったはずダァ!?」
 高火力超射程の部隊を先行し、砲撃を行い、近づいてきた敵部隊を地雷にて殲滅、後に制圧部隊にて決着をつける。
 その予定だった。
 実際、相手の唯一厄介と思われていた国王は作戦通り突撃してきたのだ。
 だが、結果として地雷原は無効化され、先行部隊は全滅していた。そして国王は傷一つなくピンピンしていた。
 化物め、と言いたくなるのも仕方のない事だろう。
「しかし、ここで止まるわけにはいかぬ、すべては正しき世界のためぬぅぃいいいいいい!!!」
 その瞳を見るものがいれば、オブリビオンマシンの影響でとっくに正気を失っていることは明らかであったであろう。
 こうして、敵国は制圧部隊の予定だった後詰の舞台を展開し、戦いを続ける。
 戦いは、まだ終わる気配を見せないでいた。
備傘・剱
…血圧が心配な叫びが聞こえた気がするが…
あれか、血の叫びってやつなんだろうかな?

今度は制圧部隊、か
なら、今度はさっき言ったアウトレンジ戦法、実践編といってみようか
先ほどの残骸を遮蔽物に、デコイの式神とスコープの望遠機能を使って、一体づつ、無力化してやろうか
結界術で動きを封じてやれば、足や武器を攻撃するのは簡単なことだろうぜ

で、一か所にはとどまらない
必ず、姿を隠しつつ、デコイを用意して、姿を悟られないようにする
超長距離戦において、敵の姿が視認できない恐怖、たっぷりと味わいな

…ところで、姫様ってまだ、戦場に突っ込みまくってるんだろうか…
大将が前線に出て、問題ないのか、な?

アドリブ、好きにしてくれ



●血の叫びと王の号令
「さぁ銃を取れぇえええぃ! 我らが銃弾でぇ、敵軍を蹂躙するのだぁああああ! 我らがぁ、正義のためぬぅういいいいいいい!」
 敵の指揮官、それは今回の首謀者……では無い。
 恐らくは中ボス的な、今戦っているオブシディアンMk4たちを率いているだけの相手。
 しかしその声はなにか威圧感というか恐ろしい圧があり、無駄に戦場に響き渡っていた。
「……血圧が心配な叫びが聞こえた気がするが……あれか、血の叫びってやつなんだろうかな?」
 気のせいではなかった。
 戦場には確かに暑苦しい声が響いている。
 しかも、スピーカーによって増幅されたような声ではない。
 地声だ。
 地声にもかかわらず、遠方に配置しているはずの剱にまで声が届いたのだ。
 隣で聞いてしまった日には、鼓膜がお亡くなりになる危険性が非常に高いほどの声量。
 実際、間近で聞くことなっている敵兵士は収音機能を切断ないしかなり絞っているらしい。
 致し方の無い事ではあるが、それは音による相手位置の把握の放棄という、自らの感覚器を封じる悪手である。
「次は制圧部隊、か。今度はアウトレンジ戦法、実践編といってみようか」
 見晴らしのいい平原だった場所は、先程の戦いでキャバリアの残骸が転がる荒野となりつつあった。
 人ひとりが隠れるには十分すぎる地形だ。
 その残骸のうちの一つに身を潜め、相手を見据える。
 どこからか射撃音が発しても動じることは無い。
 敵が狙っているのが剱の用意した式神、つまりはデコイだという事が明らかだったのだ。
 呼吸を整え、引き金を引き、着弾を確認しないままに場所を移す。
 見るまでもなく当たるからであり、実際敵機はその一撃だけで行動不能に陥っていた。
 こうして剱が狙撃を続けたことで、敵軍は相手の正体どころか位置を把握することもできずに一機、また一機とキャバリアを減らしていった。
 なお、剱の位置を把握できなかった要因は彼が巧みに隠れ、攪乱していたのに加えてもう一つの要因があった。
「なぁあああのおおおおだああああわああああああ!」
「ぶぅううううううるううううぁああああああああ!」
 ものすごく目立つ戦いをしているトップ二人に気を取られていたのだ。
 相手の指揮官もさることながら、こちらの国王も相当うるさい。
「……大将が前線に出て、問題ないのか、な?」
 若干心配にはなりながらも、とりあえず国王に致命的な損傷は見られない。
 ならばと敵機の排除を再開し、少しでも援護することにした剱であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
何か、可哀想な気配が変わったような?
うぅん?

結構な数の様ですし、ここは纏めてお相手しましょうかぁ。
『FBS』を四肢に嵌め浮遊、今回は『高度』はしっかり取る代わり『速度』を飛行船程度まで落として『殲禍炎剣』を防ぎますぅ。
そして【乳焔海】を使用し『乳白色の波動』を放射、広域への[範囲攻撃]で、自身の周囲『直径9km程』の範囲を纏めて焼き払いますねぇ。
『高度』が有る以上、相手の『油脂焼夷弾』は私に届く前に『波動』に当たって焼け落ちますし、機体が破壊されて生身になった方は『対象』から外せば救助可能ですぅ。
後は、この『波動』の放射を維持したまま移動、攻撃範囲を広げて行きましょう。



●あの国王の女の子やっぱりかわいそう
「何か、可哀想な気配が変わったような? うぅん?」
 るこるは首をかしげる。
 可哀想な気配が無くなったのなら事態が解決の方向に向かっているということだろう。
 だが、気配はたしかに可哀想なままだ。
 しかし、それでも今までとは違う何か異質なものを感じる。
「ここはぁあまかせろぅうう突撃であるウゥうううううう!」
 しかしその違和感を忘れさせるほどに指揮官の叫びは強烈であり、
「なああのおおおおだああああわああああああああああああ!」
 そして国王の声もうるさかった。
 やはり最初と比べて明らかに国王の様子がおかしい。
 そう思いながらも、るこるは少しでも手助けをするのが自分のできることなのだと、改めて戦いへと向き直る。
「さて、結構な数が来てますねぇ……纏めてお相手しましょうかぁ」
 相手に接近される前に、戦輪の力をもってゆっくりと空へと浮かび上がる一人の巫女。
 この速度ならば『殲禍炎剣』は発動しない。
 空を行く飛行船や、飛行船と同等の速度で浮かぶ仲間の艦を参考にしたので間違いない。
 それでも上空から質量を持った攻撃をするとなれば『殲禍炎剣』が発動する可能性もある。
 だが、るこるが扱うものは、本人の質量はともかくとして、攻撃に自体には質量を伴わないものも多いのだ。
 空から降り注ぐは乳白色の波動。
「な、なんだ、空が、白い!?」
「う、うわああああああああああ!?」
 何かを感じ取ってか、波動迫る空へと砲弾を放つ者たち。
 だが、何もわからないままに波動へと向けられた弾丸は無意味な方向へとばら撒かれる。
 たとえ偶然にるこるへの軌道に乗った弾があったとしても、彼女にたどり着く前に波動に包まれ、炎の中に消えていった。
 やがて彼らは白き炎につつまれ、そのコクピット以外が全て破壊される。
 兵たちは神秘的な中にも確かな破壊の力を秘めた白き炎に包まれ、自らの機体がなす術なく破壊される様を見たことで、ガリガリと正気度を削られていった。
「あ、あ、あああああああ!?」
「ばぶ、ばぶぅ」」
 最終的に、彼らはただただ震えて縮こまり、精神を破壊されるような感覚とともに全てが終わるのを待つしかなかったのだ。
「……若干かわいそうな雰囲気の方が増えたような……?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
おお、かっこいいの出てきたね。これぞクロムキャバリア。

数多のミサイル、ロボット戦らしくなってきたね。

それじゃあ、こっちもロボットらしいのいくよ。
ブライダルベールの花びらを模したBS-Fクリスタルビットを放つよ。

うん。まるで手足のように動かせるね。ミサイルをこれですべて撃ち落としていくよ。

よし、それじゃあこっちの番だね。クリスタルビットで敵を包囲しながら狙い撃つよ。



●ロボット世界のお約束
「おお、かっこいいの出てきたね」
 殺伐とした戦が続く世界ではあるものの、やはり他の世界から来た者が巨大メカに心をときめかせてしまうのもまた致し方のないことだ。
 特に今回はロボットものでは見せ所にもなりやすいミサイル搭載型の相手である。
「数多のミサイル……ロボット戦らしくなってきたね」
 作品によってはミサイルを曲芸的な飛行能力で回避するのが見せ所として人気があるのだが、残念ながらこの世界でそれを行うと高確率で上空から横やりがはいってしまう。
 ならば、こちらはまた別のロボット要素で対抗するべきだろう。
「それじゃあ、こっちもらしいのでいくよ」
 ミサイルに対しての遠距離兵装にふさわしく、ロボット的な物。
 アリスがチョイスしたのは花びらを思わせる誘導兵器、BS-Fクリスタルビットである。
 クロムキャバリアにやってきてからキャバリアに搭乗することになったアリスであるがゆえに、まだ十分に習熟できるほどに搭乗しているわけではない。
「うん。まるで手足のように動かせるね」
 にもかかわらず、アリスが操るビットの動きは巧みなものだった。
 衛星対策か低空を高速で飛行してくるミサイルにきっちりと合わせ、ビットを並走させ、打ち抜いていくその動きには余裕すら感じられるほどである。
「やったか!?」
「あ、あれだけ撃ったんだ、全てかわすなんて無理に決まってる!」
「一発でも当たればただで済むわけが……」
 敵兵たちは希望的観測を言いかけて、そして言葉を止める。
 モニタが映し出すのはミサイルの爆発した煙の中から飛び出してくる、数を減らした様子の無い無数のビット。そして悠々と立つ傷一つない一体のキャバリア。
「よし、それじゃあこっちの番だね」
 向けられた無数の銃口は、兵士たちが敗北を感じ取るに十分な威圧感を持っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋山・軍犬
【指定UC】<着信音

軍犬(戦闘中)「…?」(本を開く)

?「あ、こんちは」

私 国王専用キャバリアの意識体
この不思議な本を通して顕現した

実は【一章のあれこれ】
…という訳で、あなたは
マリエルが姉と慕ってる子の保護者っぽいので
私達を助けろ下さい

軍犬「何でよりによって、その子に頼…え?
何、喜乃ちゃんにも手を出し始めた?」

ほう…じゃあ その子に
勝手に喜乃ちゃんに手を出したんだから
お代の【毎晩蕩けあう展開】は国王と意識体の二人の
手作り料理を『お嬢様 はい、あーん♥』してくれる
健全シュチュを楽しむ程度にまけてもらうからねって
あと、喜乃ちゃんに【薄い本】したら分かってるねって
軍犬が言ってたっていっといて(おこ)


アリス・セカンドカラー
マリエル陛下と喜乃ちゃんの百合姉妹キマシタワー……ごくり。
よし、陛下と喜乃ちゃんの夢をつないでお邪魔します、と。
くっくっく、現実には満漢全席を作っておいてきたから暫くは邪魔は入らない。喜乃ちゃんを影討ち少女から『夜(アリス)』憑き少女へと軽率に設定付け足し大作戦よ☆
マリエル陛下の姉が神隠しでサクラミに流れて影朧となり転生したのが喜乃ちゃんという方向にもっていきましょ。
後は私のエネルギー充填して一種の式神化した妖刀『薄墨爛漫桜』を授け、それを用いた破魔の舞い『宵闇神楽』を伝授して喜乃ちゃんを強化するわ♪桜の息吹と合わせれば秘儀『夜桜』に昇華するでしょう。
ふふ、喜乃ちゃんにもいっぱい注いじゃった♡



●ある意味の最大の脅威
「マリエル陛下と喜乃ちゃんの百合姉妹キマシタワー……ごくり」
 アリス・セカンドカラーは自分の欲望に忠実である。
 いや、むしろ自分の欲望を隠そうとしている方が間違いなのだと、開放することこそが正しいのだと啓蒙するまである。
「よし、陛下と喜乃ちゃんの夢をつないでお邪魔します、と」
 マリエルは戦闘中だったはず。
 いや、そのような事実、アリスにかかれば如何様にも調整できるのだ。
 前線でどんぱちしていたはずの国王は、いつの間にか前線を離れ、すでに気絶状態の喜乃と共に補給に入っているではないか。
「くっくっく、現実には満漢全席を作っておいてきたから暫くは邪魔は入らない」
 そして保護者対策もばっちりであるあたり抜かりない。最も、その対策した相手は仲間(猟兵)なのだが。
「喜乃ちゃんを影討ち少女から『夜(アリス)』憑き少女へと軽率に設定付け足し大作戦よ☆」
 そもそも、かなりアクロバティックな世界ではあったが喜乃はアリス経験者だ。
 言霊的なノリなのか、そのアリス適正的な素質も十分だった……のかもしれない。
「そうね、設定的にはマリエル陛下の姉が神隠しでサクラミに流れて……影朧となり転生したのが喜乃ちゃん、という方向にもっていきましょ」
 実際マリエルの姉がどうなっているのか。そんなことはこの際どうでもいいのだ。
 もしかするとどこか放浪の武芸者に意識を託して自分は操られるがままに暴走しているかもしれないが、その時はその時で新たに姉妹で美味しくいただけばいいのだから。
「後は私のエネルギー充填してこの刀を渡して、それを用いた破魔の舞いを伝授したら真・喜乃ちゃんの誕生……完璧ね♪」
 妖刀を与え、新たな技を与える。
 やっている事だけでいえば喜乃の強化であり、悪いことではない。
 しかしどのような手段をもって強化しているかはとても不安である。
「ふふ、喜乃ちゃんにもいっぱい注いじゃった♡」
 主にアリスの言動的な意味で。
「このままでは、きけんなのです……!」
 そして、この状況を打破するため、一人の匠が……もとい、意識体が立ち上がったのだ。
「けどわたしではどうしようもできない……たよるしかない、あのひとに」
 彼女は、長年相棒である歴代国王にいろいろと任せてきた結果、割と他力本願だった。


●掲げる旗は他力本願
「……?」
 唐突に戦場にて用意された、ドキッ、王国特産品だらけの絶品満漢全席。
 そこに主として君臨するはこの国の王、ではなく、一人のフードファイター、秋山・軍犬である。
 そんな食事中の彼の傍にて響き渡るは着信音。
 これが通信機から聞こえてくるキャバリアからの連絡等であるならばまだ分からなくもない。
 だが、その発生源は軍犬異世界学園の購買で購入した魔術書的なものから聴こえてきているのだ。
 軍犬が思わず首を傾げてしまったのも無理のないことだろう。
 それでも躊躇せずに本を開くのは彼が歴戦の猟兵だから為せることである。常人ならばそれだけで正気度が擦り減るのだ。
「あ、こんにちは。わたしは国王専用キャバリアの意識体なのです。突然だけど国王は狙われているのです!」
 開いた本にちょこんと座り込むように現れたミニサイズの可愛らしい少女的な何か。
 彼女ははじめて見るはずの軍犬に対してかなり切羽詰まった様子であった。
「あ、いや、あんたの正体が本物で、その事が事実だとして、なんで自分っすか?」
「実は……」
 そこで語られるのは衝撃の事実。
 国王を狙っているのはなんと猟兵。
 しかも割と関わりの深いアリス・セカンドカラーなのだという。
「ああ、うん、知ってた……というか明らかに頼ったら色々と大切なものを失いそうな……なんでよりによって、その子に頼……」
「気がついたときには手おくれだったのです。あの子が姉と慕う少女すらも狙われている今、保護者であるあなたしかもうどうにかできるものがいないのです!」
 なんだかこの意識体、慌てるあまりかキャラクター自身もブレているように感じる。
 いや、もしかするとすでにアリスからの何かしらの影響を受けて進化しようとしているのかもしれない。
「保護者というか……って何、喜乃ちゃんにも手を出し始めたってことっすか?」
 そうなってくるとただ傍観しているわけにもいかない。彼女との付き合いは短くなく、それでいて自分が無理やり連れ回している自覚もある。
 流石にフレンドリィファイア的な何かで道をいろんな意味で踏み外させてしまうのは良心が咎めるどころの騒ぎではない。
「ほう…じゃあ その子に、勝手に喜乃ちゃんに手を出したんだから、お代の【毎晩蕩けあう展開】は国王と意識体の二人の手作り料理を『お嬢様 はい、あーん♥』してくれる健全シュチュを楽しむ程度にまけてもらうからねって、あと、喜乃ちゃんに【薄い本】したら分かってるねって、軍犬が言ってたっていっといて」
 軍犬はわりと怒っていた。
「えっと、私が言わなければダメです? あと、その健全シチュは甘んじてうけないといけないのですか?」
 そして意識体はどこまでも働きたくなく、他力本願だった。
「それぐらいは対価として必要っす」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アクアヴィーテ・ワイズメル
【POW】
今度はお話聞いてくれそうなロボさんでしょうか
って、問答無用でなんか投げてきた……ええい

サイコキネシスでナパーム逸らそう
まっがーれ!

うん、敵陣ど真ん中に落ちたのです
……火の海です!?

私は避けただけであって、悪いのはあのロボです
おのれロボめ!

今度はミサイルなのです!?
ここは敢えて、敵群に突っ込んで、ミサイル引き連れデリバリーなのです

ギリギリでロボの股下潜って、ミサイル擦り付けなのです
妖精の小ささと機動性を活かした作戦でした

ハッチが開いたロボが居たら、中の人引きずり出して、隠れ里に帰る道を尋ねるのです

今度こそ教えろください
なのです



……知らないだと

…………ここは……どこなのです?
はよ言えです



●迷える妖精と話を聞かないロボット
「今度はお話聞いてくれそうなロボさんで……」
「ぶぅうううううるぅあああああああああああ!」
「……」
 話を聞く、聞かない以前の問題だったのかもしれない。
 アクアヴィーテの声がかき消されそうなほどの大音量が荒野を包み込んだのだ。
 無論そんな音の暴力に晒されている敵兵が外部からの音声を拾うわけもない。
 更には暴走するオブリビオンマシンの影響もあり、ただただ不審な妖精として認識されたアクアヴィーテは今度もまた容赦なく殲滅の対象とされていた。
 通常時ならばそのようなことにはならない。
 しかし、今彼らはとりあえず吹っ飛ばしておこうと言う破壊思考に支配されてしまっているのである。
「問答無用で何か投げてきたのです!? ええいっ!」
 一度燃えたら離さない。
 そんな情熱的な性質を持つ、場所が場所なら国際法違反なナパーム弾を、この世界の住人たちは誰も気にせず使用してくる。
 ならばこちらもまたそれを利用するまでと、アクアヴィーテはそのサイコパワーによりナパームが自らに向かってくるという運命をねじ曲げる。
「まっがーれ!」
 掛け声とともにグリンッと方向を変えるナパーム弾。
「う、うわあああああ!?」
 うるさくて聞こえないはずなのに聞こえてくる気がした敵の悲鳴。
 特に図ったわけではなかったが、その弾は敵陣のど真ん中へと吸い込まれていき、激しく炎上を始めたのだ。
「うん……なんだか大変なところに……敵さんが火の海です!?」
 勢いよく燃え盛る炎は、慌てふためく敵機を逃すことなく、次々と行動不能に陥れていく。
「わ、私は悪くないのです!? 悪いのはあのロボです、おのれロボめ!」
 その言葉自体は割とその通りである。
 かかって来た火の粉を払っただけの彼女は割と本気で何も悪くないのだ。
 何が悪いかと言うと、それはきっと戦争が悪いのである。
 なお、ナパーム弾を射出した張本人はすでに炎の中で活動を停止していた。
「死なば諸共おおおおおおおおおお!」
 しかしそんなことを言われて納得できるような人物ばかりならば戦争は起こらないのだ。
 オブリビオンマシンに影響を受けてしまっているのならば尚更のことである。
 炎上に巻き込まれた機体の一つから、狙った相手を執拗につけ狙うことに定評のあるミサイルが放たれる。
 小さな妖精相手にもかかわらず、込められた怨念がそれを実現させるのか、アクアヴィーテへと正確無比に飛んでくるミサイル。
「今度はミサイルなのです!? こうなったら……!」
 アクアヴィーテはあえて真正面からミサイルへと突っ込む。
 もちろん当たって砕けるわけではない。
 掠めるように回避をしてそのまま敵機へと突撃したのだ。
 ミサイルはアクアヴィーテを求めて転身する。
「ミサイル引き連れデリバリーなのです!」
「な、く、くるなあああああああ!?」
 その体躯を生かして華麗にキャバリアの股下を潜り抜けたアクアヴィーテ。
 だが、後を追うミサイルはそうもいかない。
 どぅうううううううん……と激しい爆音がさらに追加の敵兵を吹き飛ばしたのはその数秒後のことであった。
 結果としての爆発炎上。
 このままではどうしようもないと機体から逃げ出そうとしたある兵士の目の前に、小さな妖精は立ちはだかる。
「さぁ、今度こそ教えてもらうのです」
「は、はれ? 君は?」
 マシンの影響から解放されつつあるのか幾分落ち着いた問いかけをする兵士。
「今度こそ私の帰り道を教えてもらうのです! 教えろくださいなのです!!」
「……はぇ? し、知らないのだけど」
 しかし、だからと言って、見ず知らずの少女の、しかも妖精の帰り道など知る由もなかった。
「……知らないだと」
「い、いや、ごめんなさいね、ほんとに知らな……」
「…………ここは……どこなのです?」
「……あれ、そういえば、どこでしょう……わたしは一体何を……?」
「ええい、そう言うのはいいのです、はよ言えです!」
「ほ、ほんとうにわからないんですぅうううう」
 解放されたばかりのせいで記憶に混乱のあった兵士は、突如詰め寄られたことで更なる混乱を招き、妖精共々に大混乱へと発展していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※連携、アドリブ歓迎
「白兵戦主体といったところか」
生身の自分としてはナパームが厄介なところだが

「さて、どうするかな」

先ずは一度退く。
(可能であれば、国王も一緒に退かせる。随伴、対応する際は礼節を持って丁寧に)

調息、脱力、距離を取り敵陣を『観』る。
周囲の地形状況、敵味方の戦力の数と配置を確認。

UCは攻撃重視
他の猟兵の攻撃を抜けてきた敵を各個撃破。

周囲の岩石、瓦礫、キャバリア残骸等を打撃で敵に向かって飛ばして足を止めさせ、低い体勢で突貫し間合いを詰める。
火器、特にナパームを使用してきたら、地面を打撃し土砂を巻き上げ耐火防壁にすると共に目くらましにして懐に飛び込む。
狙うは頭部と脚部関節部。



●兵士は今日も鉄の棺桶の中で
「白兵戦主体といったところか」
 誤解されがちだが、白兵戦というのは必ずしも素手や近接武器での殴り合いだけとは限らない。
 近距離での銃撃戦においても白兵戦で間違いではなく、つまりは今近場で修介へと銃口を向けているキャバリアたちとのこの戦いも歴とした白兵戦である。
「しかし、うかつに近づくわけにもいかない、か」
 キャバリアに乗らぬ身として一番に避けるべきはナパーム弾での範囲炎上の中に巻き込まれる事だろう。
 一度火がつけば対象を焼き尽くしてもなお燃え続けるナパーム弾。
 キャバリアに搭乗しているのならば、歩兵兵力を対処するためにあえてナパームで焼き尽くした後、炎の中を行軍することすら可能だろう。
 燃え盛る炎の中に突っ込むほどの意味があるかどうかは別とするが、オブリビオンマシンによって破壊思想に支配されている者たちならば実行しても不思議ではない。
「さてどうするかな」
 悩みながらも立ち止まるのは悪手と、周助はいったん距離を取り、先の戦闘で変わりつつある地形を利用して身を隠しながら敵を観察し続ける。
 他の味方によって破壊、制圧されつつある部隊には比較的中規模、大規模な相手が中心だった。
 そんな中、密かに動き始めるのは少数での遊撃を行おうとする部隊。
 小規模故に見逃されやすく自分がやり合うにもちょうどよさそうな相手だと判断した修介は呼吸を整えて敵へを見据え、向き直る。
「はぁあああ!」
 裂帛の気合と共に放たれた蹴り。
 それは戦場に転がっていたキャバリアの残骸へと向けられたものだ。
 人間から放たれた者とは思えないほどの威力を込められた一撃は、その残骸をまるで弾丸の如く勢いで敵部隊へと送り届ける。
「な、キャバリ……ぐおおおおっ!?」
 唐突な残骸の雨が襲い掛かり混乱する兵士たち。
 しかしその場に到達していたのは残骸ばかりではなく、それを為した修介もまた、自分が飛ばした残骸に追いつくほどの速度で突貫してきていた。
「燃やされる前に、終わらせてもらおう」
 巨大な機械が混乱し、暴れまわるという危険な場所にもかかわらず、修介は的確に相手の脚部関節を破壊し、流れる様にそのまま頭部を貫く。
 コクピット内の兵士は自分の見た光景が信じられず、機体が壊れて精神の呪縛が解かれてもなお、しばらく外に出ようとはしなかったのだという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

支倉・錫華
作戦的には破綻しはじめてるはずなんだけど、撤退はしない、か。
まともな指揮官なら考えられないけど、これがオブリビオンの狂気なのかな。

相手はまだ砲撃の色が強いし、このままのチューンでいけそうだね。
機動力を生かして、相手にロックオンされる前に潰していこう。

【モーターブーム】を使って、相手のキャバリアの手足を落として、
行動不能にしていけば、パイロットも助けられるよね。

国王さんも、王様としてはどうかと思うけど、
個人的には好きな感じの人だし、ここで失うにはちょっと惜しい気がするね。
フリーの立場だし、国王を守るのが騎士、なんていう気はないけど、
それでもなんとか追いつけるといいんだけど、ね



●意識できる以上の速度は魔法になる
「作戦的には破綻しはじめてるはずなんだけど、撤退はしない、か」
 そもそもが殲滅用の部隊がその役目を果たしていないのだ。
 占領を行う前提としての作戦が失敗しているにもかからわず制圧部隊を展開するなど愚の骨頂。
 まともな人間ならばどう考えてもわかりそうなものだが、しかし彼らは進み続ける。
「これがオブリビオンの狂気なのかな」
 戦力の三割でも壊滅すれば全滅とされるのが戦争である。
 それでいうならばすでに敵部隊の三割は壊滅しており、このままでも復旧が困難なラインになっている。
 しかし彼らは止まらない。
「だったら、無理やり止めさせてもらうしかないね」
 錫華は引き続き機動力を重視とした機体のまま、敵のキャバリアたちへと距離を詰める。
 その機動力は相手が狙いを定めることを許さないままに接近を許してしまう。
「だからと言って、何もできないわけではっ!」
「遅いっ!」
 速度に質量を加え破壊力と成した一撃は、まるで鋭利な刃で切断されたように敵キャバリアの四肢を切り離した。
「え、な……あ?」
「ここは、あれ、なにが……」
 あまりの速度の一撃に状況に理解が追い付かず、更には破壊されたことで機体からの支配に解放されつつあったこともあり、混乱し、動きを止める兵士たち。
 どうやら、このまま放置していても問題はなさそうである。
「さて、国王様はどこまで行っちゃったのかな……」
 単騎に近い状態での突撃は王様として色々と問題があるというか問題しかないのだが、個人的には嫌いではない、むしろ好きな感じの人物である。
 錫華的にも国のためにもここで失うのはよくないだろう。
「フリーの立場だし、国王を守るのが騎士、なんていう気はないけど」
 それでも錫華は走り出す。
 元気に戦場を駆けまわり、おそらくは敵の指揮官へと強襲をかけていそうな国王の下へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・理緒
さてさて、一幕目はなんとか成功ってところかな。
続いて第二幕、いってみよう。

【ネルトリンゲン】の仕様は射程5倍、移動力半分のまま。
砲撃をしながら、押し上げるようにじりじりと戦線を上げていこう。

ある程度まで前進したら、空母の特製を生かして前線での拠点になるね。
【モーター・プリパラタ】を使って、味方キャバリアの整備や補給をしていきたいな。

戦況を見て引いてくれればいいんだけど、そんな感じも見えないし、
ここはみんなといっしょに、相手キャバリアの動きを止めていかないとだね。

キャバリアの動きを止めたら、避難してきた敵パイロットの収容とかもしたいかな。
オブリビオンマシンの思い通りにはさせないんだから、ねー!



●機体を下りれば敵ではないから
「さてさて、一幕目はなんとか成功ってところかな」
 理緒はネルトリンゲンに搭乗したままの上空から戦場を見下ろす。
 そして、敵部隊の第一陣の壊滅を確認し、次なる敵の対応を検討していた。
 新たに現れた部隊は、先程の部隊に比べても射程はさらに短くなっているようだ。
 これならばもう少し前に出ても問題にならないだろう。
「そうと決まれば第二幕、いってみよう」
 機体の状況はそのままに、砲撃を行いながら前線をじりじりと押し上げて行く。
 上空にナパームを放つのは天に唾を吐く以上に不味い状況を呼び起こす、結果行える行動はライフルによる射撃なのだが、そもそも長距離砲撃機で届かなかった相手に対空砲でもないライフルの弾丸が届くか、と言われればNOである。
 効果的には竹やりで飛行機を墜とそうとしているのと大差ないのだ。
 気が付けばネルトリンゲンからの砲撃はやんでいたが、それで攻撃を止める相手ではない。
 届かぬならばと悪しき奇跡の力を込めた弾丸で打ち抜こうとするオブリビオンマシンたちだが、それは理緒の奇跡の力を貫くことはできない。
 理緒はネルトリンゲンを前線基地として、その場に鎮座していたのだ。
 時折やってくる仲間の支援、補給を行いつつ、得た情報を共有していく。
 その上で敵の攻撃はすべて弾く。
 相手からすれば厄介を通り越して悪夢そのものであった。
「オブリビオンマシンの思い通りにはさせないんだから、ねー!」
 強気に笑みを浮かべる理緒。
 状況は順調、しかし敗北が濃厚となり、自棄になったオブリビオンマシンが何をし始めるかはわからない。
 自らのパイロットごと突撃して無差別に自爆的行動を行う可能性もゼロではないのだ。
 そんな最悪な事態を避けるため、仲間の支援をつづけながらも、破壊されたオブリビオンマシンからのパイロット収容を開始していく理緒であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
進め、壊せ、殺せ!殺すのはダメだ。倒せ!!敵は後続を出した!
戦って戦って戦って!その先に、勝ちがある!!
(興奮剤の影響でハイになっている。後鼻血(代償の流血)も出てる)
『ディスポーザブル』01に引き続き搭乗、
無意識に機体の霊物質を強化し、操縦。

複数敵機の攻撃を反射で回避、
同時に、瞬間思考力で的確に弾丸の隙間を縫い推力移動。
ブラストナックルで手早く一体をマヒ攻撃ではっ倒し、
周囲の敵武装を手動ロックオン、ホーミングレーザー射撃。

まだ戦うか!なら寝てろ!
胸部キューブ型音響兵器を外し、上空へ投げ、電磁音波無差別攻撃
殺さず倒すにはどうするか。敵機をショート、沈黙させる。
電撃耐性で自機は耐える。気合いだ!



●たとえ血を流しても、ここが戦場であるならば
「進め、壊せ、殺せ!」
 相手マシンのコックピットに銃口を突きつけ、手を止める。
 違う、それは、だめだと。
 引き金を引いたらいけないのだと、どこかで誰かが自分を呼び止める。
 それはかつての仲間か、それとも。
「殺すのはダメだ。倒せ!! 敵は後続を出した!」
 相手の膝を、腕を撃ち抜き、行動不能にした上で小枝子は進む。
 もし、今の彼女を見る者がいたら肩をつかんで止めたであろう。
 興奮剤によって高揚したテンションによるものか、それとも奇跡の代償か、身体にまで無視できぬ影響を及ぼし始めたそれは、すでに細かい血管の集まる鼻から血液という形で流れ始めていたのだ。
 だが鋼の衣をまとった彼女を見る者はおらず、彼女自身も止まるつもりは毛頭ない。
 一番彼女に注目しているであろう敵だけが唯一、襲い来る彼女のを止めようと必死な抵抗を見せるだけだ。
 彼女の意志に呼応して、搭乗するディスポーザブル01もまた強化されているが、それは意図して行ったことではない。
 だが、強化されようとされまいと、結局彼女は戦場へと踊り出すだけなのだ。
 突出してきた小枝子へと、一斉に襲い掛かる銃弾。
 音を置き去りにして自らへと届くはずのその弾丸を、小枝子は全て躱し、潜り抜ける。
「馬鹿な、馬鹿な、何が起こっている、俺が撃つ、弾が当たる、敵は止まる、そうじゃないのか!? なぜだ、なぜあたらない、なぜこちらに来る、なぜ、なぜなぜなぜ、なぜえええええええええええ!?」
 目を血走らせながら銃弾を討ち続ける敵キャバリアを殴り飛ばして停止させる。
 そして、距離を詰めたことでいったん止まる銃弾の雨。
 こうして大人しくなった隙に、小枝子が手動でロックオンさせたホーミングレーザーは周囲を襲っていった。
 沈黙したかと思われた戦場。
 だが、しかし元気な相手はとことんなまでに元気のようである。
「動く、動けるううううう!」 
「まだ戦うか! なら寝てろ!」
 胸部にあるキューブ型音響兵器を取り外し、上空へと投げる。
「殺さず倒すにはどうするか……これが答えだ!」
「貴様ぁしょうきかあああばばばばばば」
 自らをも巻き込む電磁音波無差別攻撃。
 さすがにこれにはたまらなかったのか妙な声を上げながら、元気だった敵が沈黙する。
 もちろんそのような攻撃、小枝子も影響がないわけはない。ないのだが。
「気合だ、気合が足りない」
 無論、自らの攻撃であるゆえにある程度の耐性は所得していた。
 しかしそれでも彼女の言動から、本当に気合だけで切り抜けたのでは、と思う者もまた、多かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エル・カザマ
アドリブ歓迎だよ

敵の援軍が来たぁ!
……って、なんでさっきの砲撃部隊の護衛にこの部隊付かなかったんだろ?
前衛付きの砲撃部隊って相当厄介だったと思うんだけどなぁ?
うーん、まぁいいか!やってこなかったこと気にしても意味ないし!

さーて、ぶっちゃけ今のシルヴァインには武器が剣しかないから……
やっぱり地表スレスレをトンボみたいに滑るようにジグザグで飛んで突っ込むよ!
狙撃は動き回って避ける!でなければサイキック力の導くままに切り払う!
そして敵陣に突っ込んで、必殺【サイキック斬り】だぁぁぁぁぁああぁぁ!
脚とか、腕とかドンドン斬って進むよ!
コックピット外して斬って斬って斬りまくるー!



●サイキックバトラーシルヴァイン
「敵の援軍が来たぁ……って」
 相手の構成を見る。
 武装的に遠距離の対応もできなくはないが、先程の機体に比べれば接近戦向けの機体。
「……なんでさっきの砲撃部隊の護衛にこの部隊付けなかったんだろ」
 それは純粋であるがゆえに当然の疑問である。
 思想をコントロールされるあまりに作戦立案もお察しになってしまったのだろうか。
 しかし相手をするこちらとしては、それで楽をできているのだ。
 下手に考えない方がいいのかもしれない。なんだか考えてしまえば次から実行してきそうな嫌な感じもある。
「うーん、まぁいいか!」
 相手がどうであれ、どの道、エルの駆る機体、シルヴァインの武装は剣がただ一つのみ。
 つまり敵がどう出てこようと、することもできることも一つなのだ。
 エルは先ほどと同じように地表に触れるほどの低空をジグザグに飛行し、敵へと距離を詰めていく。
 一直線的なようで、予想困難なその動きを、敵の銃弾が捕えることはない。
 一見すれば慣性を無視しているようにすら見えるその挙動は、たとえ一度見た相手であろうとも把握することは難しいのだ。
 更にはまともな情報共有もなされていない状態のオブリビオンマシンに乗っている軍隊には対処できる者がいるはずもなかった。
 そして、そもそもが一度見た者は全てその刃にて切り裂かれ、再び彼女の前に立ち塞がることはない。
 故に、必殺。
「サイキック斬りだぁぁぁぁぁああぁぁ!」
 腕を斬り裂き、脚を斬り裂き、コクピットも斬……らないように気を付けて。
 小さな戦士は進む。
 相棒と共に。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルカ・スィエラ
完璧って、まるで敵が何も考えずに砲撃で爆散するか、
生き残っても突撃してきて罠にかかってくれることしか想定にないような構成ね……
それも、砲撃機達は退避も抵抗もできなくていいから刺し違えて死ね、と言わんばかりの

……もしくは、動けない『獲物』を一方的にアウトレンジで嬲ることしか考えていない、か
「オブリビオンマシンの齎す狂気」……気分が悪い話ね、本当に

衛星の目を避ける為にも、UCによる高速機動を超低高度・地表付近で行い、そもそも捕捉をさせないように、敵射線を見切り、第六感も駆使して、高速戦闘を仕掛ける。攻撃時は腕・脚、そういった部分を捕捉、銃の誘導弾で撃ち抜いて無力化を狙うわよ

※アドリブ・連携歓迎です



●彼の中では完璧だった
「完璧って……」
 正直正気を疑った。
 まるで敵が何も考えずに砲撃で爆散するか、生き残っても突撃してきて罠にかかってくれることしか想定にないような構成である。
 いや、確かに正気ではないのだろう。
 オブリビオンマシンの影響でまともな作戦立案すら困難となっている可能性は高い。
 マシンの乗っ取った相手が致命的に相性が悪かったのかという考え方もある。
 お粗末を通り越して心配が先立つ程の内容であった。
「砲撃機達は退避も抵抗もできなくていいから刺し違えて死ね……とでも言うつもりなのかしら」
 たしかにこちらもまた国王自身がただまっすぐに敵陣へと突撃してはいる。
 が、不思議と罠の影響を受けていない。
 いや、すべての罠を踏みつぶした上で敵陣へと乗り込んでいるようにも見える。
 もしこの国の戦い方のスタンダートがあれなのだとしたら、この敵の戦法もあながち間違ってもいないのだろうか。
「いや、さすがに我々はそんなことしませんよ。というか普通の人間はできません。……しかし、確かに国王は強かったですがあそこまでではなかったかと……?」
 この国の戦法を誤解されてはならないとなぜか危機感を感じた兵士の一人が、アルカへと説明する。
「そうよね、分かってた、となると……」
 ならば、相手が動けない『獲物』を一方的にアウトレンジで嬲ることしか考えていない、という事だろうか。
 だとしたら最悪である。
「『オブリビオンマシンの齎す狂気』……気分が悪い話ね、本当に」
 補給を終えて兵士と別れ、再び前線へと復帰するアルカ。
 超低高度での高速起動で地表を滑るように移動し、時には障害物を挟んで敵の斜線を切り、生み出させた一瞬の意識の空白。
 ここだ、と自らの培ってきた感覚を信じ一気に距離を詰め、弾丸を放つ。
「速い、やはすぎぶぅううう!?」
 銃口を向けるその前に、すでに片腕と両足足は動かすことは敵わない。
 だが、片腕は残っており、まだ仲間がいる、動けないと見せかけて不意討ちを……と敵兵士は密かに周囲を確認し、驚愕する。
 自分が最後だったのだ。
 すでに周囲にいたはずの機体は沈黙し、かろうじてでも動かせるのは自分だけ。
 通常ならばもう降伏するところだろう。
 しかし。
「く、くそおおおおおおお!」
 それでも動けるならば最後まで戦え。
 何処かから突き動かされる衝動は兵士の銃口をアルカへと向かわせて。
「しばらく静かにしててね」
 すでにアルカが放っていた弾丸により、完全に沈黙するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
……あ~…
砲撃戦用機体相手なら兎も角、拠点制圧用である程度は範囲攻撃も出来る中距離戦用機体に出てこられるとさっきみたいな戦い方をするには危険度が増すんだよな…
だけどまあ制圧部隊なら有効射程距離もそこまで長くはないだろうし、拠点防衛としては距離的にも時間的にも多少の余裕は作れた筈

スカーレット・タイフーン・エクセレントガンマで敵陣に斬り込み、相手が敷設した地雷原で使われていた地雷を《贋作者》で模造してばら撒きつつ敵陣を走り抜けます
足止め出来ればよし
もし俺を追いかけてくるのなら地雷をばら撒きつつ相手の射程鎧まで逃げてから先程見たギムレウスの大型キャノン砲を《贋作者》で模造
相手の射程外から狙い撃ちます



●話せばわかる話せば(わからない)
「……あ~……」
 相性が悪い、と敵を見据えながら穹がうめく。
 完全な砲撃戦用機体相手なら兎も角、拠点制圧用でかつ、ある程度は範囲攻撃も出来る中距離戦用機体が相手となれば話は変わってくる。
「さっきみたいな戦い方は……危険度が増すんだよな……」
 そもそもナパーム弾の炸裂する戦場をバイクで走ろうものなら、暑い暑くないの問題などではない。
 びっくりするほどバーニングであり、あっという間に黒焦げである。
「だけどまあ、制圧部隊ってことなら有効射程距離もそこまで長くはないだろ」
 第一陣で問題となったのは準備が整わないうちの強襲でかつ、射程外からの一方的な殲滅行動である。
「拠点防衛としては距離的にも時間的にも多少の余裕は作れた筈だしな」
 ある程度準備を整え、射程内での戦いともなれば一方的な戦いのなることは考えにくい。
「なんて言ってる間に結構みんなやってるようだし、心配しなくても良さそうだな……俺は細かい奴らの相手でも片付けるとするか」
 先ほど敵の使用してきた地雷を掘り起こし、観察し、確信する。これならば自分でも作れると。
 敵に回ればキャバリア相手でも吹き飛ばせるほどの厄介な兵器でも、使う側となってしまえば頼もしい物。
 愛機に乗って向かう先は遊撃隊だろうか、前線から離れたところを行く敵小隊のど真ん中。
「何企んでるかは知らねぇが、邪魔させてもらうぜ」
 距離を詰めることで範囲殲滅系の兵器の使用を抑制し、複製した地雷を隠すことなくただただばら撒く。
 嫌がらせレベルではない妨害行為を行って去っていくバイク姿の不届き者に、敵操縦士は激怒した。
「許しません、許しませんわよ……私の戦いを戦いを愚弄しようというのかしぎゃぴぃ!?」
 もちろんではあるが、激怒したからといって地雷を無効化できるわけでも回避できるわけでもなかった。
「おお、見事に踏み抜い……」
「逃しませんわあああああああ!!」
「あれでまだ動けるのか!?」
 脚部を著しく損傷し、仲間が壊滅し、しかしそれでも機体に鞭打って、追いかけてくるのはその部隊の小隊長だろうか、心持ちちょっと豪華そうな機体である。
「なら、直接静かになってもらうしかないか、……下手に動いてコクピットに当た流ような真似はしないでくれよ」
 そんな激昂した敵兵が最後に見たのは、はるか遠方の巨大な砲塔が自分へと向く姿。
 なんだかとっても仲間殲滅部隊が装備していたものと同じに見える、長距離用の大型キャノン砲であった。
「え、ちょ、なんでそれが? 鹵獲? 鹵獲したの? お、落ち着きましょう。話せば私の語る正義がいかに正しいかがよく分か……」
 オブリビオンマシンに乗っているにもかかわらず話し合いで解決しようとする稀有な例を見た気がするが、結局その思想が大きく歪められているのは疑いようもない。
 ならば、何も聞こえなかったことにしてひとまず吹っ飛ばすのが最上の策である。
「近寄られるわけにはいかないんでね、退場してもらうぜ」
 穹は躊躇なく引き金を引く。
 こうして哀れな兵士(軍学校上がりで高嶺の花すぎて誰からも相手にされなかったというありがちな設定の小隊長26歳独身巨乳女性)を機体ごと吹き飛ばしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『BS-A量子収斂炮『プリマドンナ』』

POW   :    クワンタム・カノン
【エネルギーインゴットを装填すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【量子収斂炮の高エネルギー量子ビーム】で攻撃する。
SPD   :    オーバーロード・クワンタム
【量子収斂炮から飽和量子エネルギー攻撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    クワンタム・ヴォイド
自身の【量子収斂炮】から【骸の海】を放出し、戦場内全ての【近接武器】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はピオネルスカヤ・リャザノフです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●あいつこそが国王のお姉様
 猟兵たちが敵制圧部隊を逆に制圧してしまい、戦場には静けさが……。
「ぶるうううううううあああああ」
 やってきていなかった。
 背景で国王と勝手に激しい戦いを繰り広げていた、やはりこいつが首謀者なのか。
 誰もが嫌だなという顔を浮かべたときである。
「うるさいの、静かにするの」
 それは静かなはずにもかかわらずよく通る声だった。
「うわらばっ?!」
 汚い悲鳴と共に、戦場騒音発生指揮官は機体ごと沈黙する。
 現れたのは生身の少女。
 唯一異質なのは、腕につけた巨大な砲塔である。
 その少女を見て、国王、マリエルは驚愕した。
「あ、あれは、まさか……うちの城の地下に超危険そうだからって封印していた武器をつけたお姉様!?」
 ものすごい説明口調である。
 が、オルガニア国内で起きたいざこざの原因は、どうやらあの砲塔型オブリビオンマシンで間違いないようだ。
 隣国で何が起こっているのか、あれは本当の国王の姉なのか。
 それを明らかにするためにも、猟兵たちは少女との戦いに挑むのであった。
備傘・剱
えっと、誰で、なんで腕に砲台が付いてて、んで、だから…
突っ込みきれないから、とりあえず叩く!

砲撃は、オーラ防御と念動力でそこらに転がった残骸を動かして防ぎつつ、接近して、ワイヤーワークス投擲、縛り上げて動きを封じたら、衝撃波、誘導弾、呪殺弾、ブレス攻撃に神罰と八咫導つけて叩き込んでやる
動き出そうとしたら、結界術で妨害して狙いを定めさせないぞ

えーっと、正気を取り戻したのなら、聞いてみるが、どちら様で何用でこちらにいらしたのでせうか?
最終的に倒すんじゃないかなぁって思ってた奴がフェードアウトして、スコっと出てきた貴方様の存在に一同、めっちゃ混乱してるとおもうのでせうよ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



●唐突の謎の敵(姉・リリエル)
「えっと、誰で、なんで腕に砲台が付いてて、んで、だから…」
 明らかに扇動していた気配を色濃く漂わせていた人物の唐突な退場。
 それとともに現れた謎……だったはずだが国王のカミングアウトにより速攻で正体の明らかになった、敵。
 確かに、ボスだと思った相手を一撃で倒して出てくる最強の敵、的な演出といえばよくあるかもしれないが、でもなんか違う。
「突っ込みきれないから、とりあえず叩く!」
「うるさい奴ばかりなの。静かにしているがいいの!」
 考えることを早々に諦め、駆け出した剱。
 オブリビオンマシンの影響か、静かにならないことに怒りながらに放たれた敵の砲撃はしかし、静かに横たわっていたはずキャバリアの残骸が唐突に動き出して弾かれた。
「そんな、完全に動力は止まってて……お……おばけ……!?」
 そして計算していたことではないがそれにものすごい勢いで驚愕して動きを止める国王似の少女。
 その間は決して長い時間ではなかったが、戦場で見せる隙としては十分すぎるものだった。
「なっ、はなすの!」
 体を、特に巨大な砲塔を備える腕部分を封じるようにワイヤーが拘束していき、さらには持ちうる火力を一気に叩き込む。
 そして攻撃は物理だけには収まらない。
 剱の構えたガントレットに浮き出た刻印。
 それはただただ暴力による鎮圧ではなく、精神的な負の思いを吹き飛ばすという奇跡。
 ある意味ではオブリビオンマシン最大の障害たりえる一撃。
「こんなものぉ!」
 そのことを敏感に感じ取ったのか、あえて最初の一撃を食らうことで拘束を解除させ、何とかガントレットの一撃を躱そうと試みる少女。
「させんっ!」
 しかし動き出そうとしたタイミングで、更なる結界による妨害により思いっきり躓き、地面に顔面から突っ伏した。
 母なる大地にダイレクトヘッドダイビングをかました少女へと叩き付けられた拳は、一時的にではあるが正気を取り戻させる。
「はっ、ここはだれ、わたしはいずこ……!?」
「えーっと、正気を取り戻した……でいいのか? こちらとしてもそちらがどちら様でなにがあったのかを聞いておきたいところなんだが……」
「えっと、えーっと? そう、私、リリエル。リリエル・フォン・オルガニア。えっとたしか、唐突に怪しい奴に追われて、地下に逃げ込んで、それで、何とかしなきゃって思ったら、あたまのどこかに、力が欲しいかって聞かれて……」
 典型的な話を聞いてしまってはいけないパターンの悪魔の囁きである。
「あからさまに誘導された感じだな……しかし地下ってことは怪しい奴ってのは城の中に侵入してきたってのか?」
「そう、それで……って、この腕、なんなの、はなれないの……なんだか、声が……そう、あの時も、この、声……なの!?」
 思い出したからか、それとも正気に戻ったのが奇跡的に起こった一時的なものだったのか。再び様子が変わり始める少女、リリエル。
「……あの腕のやつをなんとかしないと根本的には駄目ってことか」
 ため息をつきたい思いを押しやり、剱は戦闘続行の構えを取る。
 少女の華奢な体躯に似合わない武骨な腕の砲塔は、怪しく光り輝いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アクアヴィーテ・ワイズメル
【POW】
助けた(ロボから引きずり出した)兵士に、
「あの騒がしいツインテは何者なのです?」
と尋ねたら、どうやら奴が元凶みたいなのです

こちとら急いで帰りたいのに、姉妹喧嘩に巻き揉むんじゃねーです
あの手の大砲撃ってきたら、サイコキネシスで砲口を奴の顔面に向けてやるのです

ご自慢の大砲の味は如何なのです?

おいしくって、ほっぺが落ちそう(物理)ですか?

姉妹喧嘩に国巻き込むのはいいけど、私まで巻き込むななのです
また撃ってきたら、今度はサイコキネシスでお腹に砲口を向けさせますよ?

穴がひとつ多く空いてもいいんですか?
腕が変な方向に、グリンと曲がっても知らないのです

「やだようせいさんこわい」

とか言われても知らぬ



●ギリギリ衛星許容内の速度だったらしい
「あの騒がしくなったり静かになったり……そしてやっぱり騒がしいツインテは何者なのです?」
「な、何があったかはっきりと覚えてないが、俺の記憶が正しければ奴はこの国の王族なんだ。たしかあいつが唐突に現れて、それで、俺たちを無理やり、このキャバリアに乗せて、そこから先は……」
 若干震えている気はするが、意外としっかり答える敵兵士。
 小さな妖精に無理やりキャバリアから引きずり出されたのだからそれも仕方ない事ではあるのだが。
「……王族……こちとら急いで帰りたいのに、姉妹喧嘩に巻き揉むんじゃねーです」
 その言葉を聞いてか聞かずか、敵はアクアヴィーテの方へと顔を向ける。
 リリエルバスター……もとい、少女の腕に取り付けられた量子収斂炮は確実に妖精へ狙いを定めていた。
「大義の為、全部薙ぎ払ってやるの」
「ならまずは手始めに自分の顔から吹っ飛ばすがいいのです」
 グキッ。
「みぎゃああああああああ!?」
 明らかに曲がってはいけない方向へと曲がる砲塔……と、少女の腕。
 その体躯からはあまりにも巨大すぎるそれの先を、少女の顔へと向けさせようと何気なく、しかし怒りを込めて放った妖精の念力は、予想以上のえげつない力の奇跡となって少女に不幸をもたらしたのである。
 そして止まらない高出力のビームは砲身が曲がったことで暴発を誘発し、少女の顔どころか全身を見事に吹き飛ばしたのである。
「ご自慢の大砲の味は如何なのです? おいしくって、ほっぺが落ちそう……というか、あれ? 跡形もなく消え去ったですか?」
 左右を見渡す。影も形もない。想像以上に敵の攻撃が高出力で完全に蒸発してしまったとでもいうのだろうか。
「姉妹喧嘩に国を巻き込むのは勝手にするのです。でも私まで巻き込めばこうなるのです」
 ………ひゅぅうううう…………、ドスッ。
 消えたと思っていた少女は、どうやら上空に打ち上がっていたらしい。
 地面に頭を埋めるというとてもシュールな光景ではあったが、きっとオブリビオンマシンで生身の部分も強化されているのだろう。ボロボロではあるものの、ずり、ずりと起き上がっていた。
「意外と丈夫なのですね」
「むちゃくちゃ、いたいの……」
 それでもファイティングポーズをとり、戦闘続行の意思を見せる少女、その名はリリエル。
「また撃つのですか? その腕がもっと素敵なことになるのですよ?」
 そして相手が誰であろうと何一つ容赦するつもりのないアクアヴィーテ。
 その言動に先ほどの腕の痛みや爆発の痛みを思い出したのか、若干震えだす少女。
「やだようせいさんこわい」
 そうつぶやいたのは後ろで震える兵士か、目の前で震える少女か。
 だが弱い意志を持つ者は、オブリビオンマシンに逆らうことはできない、
 こうして、再び放たれようとしたビームは再び少女を大空へと打ち上げたのであった。
「怖いとか言われても、そんなこと知らぬのです」

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
この方がリーダーですかぁ。
確かに、どことなく可哀想っぽい雰囲気に共通点が?

相当射程の長い方の様ですし、此処は接近した方が良さそうですねぇ。
【翳華】を使用し全身を『ブラックホール』に変換、『量子収斂砲』を吸収しつつ地上すれすれを接近しましょうかぁ。
『ブラックホール』の外周の回転速度は『光速の8割強』ともいわれますから、その性質を利用すればかなりの速度で踏み込めますぅ。
後は、防御用に『ブラックホール』の位置を『胸元』のみに絞り、『刀』と『FBS』による斬撃で[部位破壊]、腕の『砲』のみを狙いますねぇ。

ただ、姉が生きていたとなりますと、実は更に沢山の姉妹が生きている可能性も?



●少女は飛ぶ(爆発)
「この方がリーダーですかぁ」
 と、見ている間に猟兵たちに割とひどい目に合わせられまくっているリーダーと思しき少女、名はリリエルというらしい。
「確かに、どことなく可哀想っぽい雰囲気に共通点が?」
 今もまた爆発し宙を舞い、そして頭から地面に突っ込むリリエル。
 だがその体も、そして砲塔も……折れ曲がってはいるが健在であった。
 少女がある程度被害を受けても、まずはオブリビオンマシンをどうにかしなければいけないのは事実。
 いかにもうすでにやめたげてよな状態に見えたとしても、るこるが手を抜くわけにはいかない。
 幸いなことにすでに乱戦状態。
 るこるも今の隙を狙って距離を詰めていく。
 時折、流れ弾というか上手く放てないが故に四方八方に飛び回る強力すぎる弾が来るあったが、さすがにるこるの形成するブラックホールを貫くほどの威力はなかった。
 そもそもブラックホールがあったらこの一帯がもっと大変なことになるのだが、そこは完璧に制御下においている彼女の実力がみてとれる。
「近寄るのをやめるの!」
「その腕の物騒なものを壊してから考えますねぇ」
 戦輪と刀により、一刀両断とまではいかないものの、徐々に削り取られていく砲塔。
「こうなったら、フルパワーなの……!!」
 このままではいけないと、一気に勝負をかけようとするリリエル。
 しかしそれは、何度も通ったはずの道。
「それは……やめたほうが……あっ」
 この少女は反省をすることを覚えないのだろうか。
 歪な砲塔は高められたエネルギーにより再び暴発し、少女を明後日の方向へと打ち出していく。
 それに巻き込まれたるこるは、というとやはり無傷である。
 あの程度の自爆というか自滅に巻き込まれた程度では女神の加護を貫くなどできないのだろう。
「しかし、このお姉さんがいきてらっしゃったということは、ほかにも……?」
 いくらオブリビオンに強化されているとは言え、これだけ吹き飛ばされても爆発してもまだ立ち上がるほどの強靭さを持つ一族なのだ。
 もしかすると、他にも生きている血族がいるのかもしれない。
 なんともし難い不安な想像を掻き立てられながら、るこるは無様としか言いようのない姿で飛んでいくリリエルを見据えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・フォーサイス
おー。戦争によって引き裂かれた姉妹。
美味しそうな香りがするね。

ぜひ話を聞きたいから、2人を死なないようにしながら、オブリビオンマシンを壊さなきゃだね。

ファデエフポポフゴーストで攻撃を避けながら、接近するよ。

キミ、なんでそっちの国にいるの?いろいろ教えてね。

やっぱり、オブリビオンマシンの影響がでてるのかな?あれ邪魔だから、やっぱり壊さなきゃ。

大鎌を構えて、オブリビオンマシンのみを切るファントムブレイドってね。



●それは全てを切り裂いて
「おー。戦争によって引き裂かれた姉妹……」
 戦争ものではよく取り扱われる題材。
 そして姉妹は戦場で再開するのだ。ただし、敵同士で。
「美味しそうな香りがするね」
 聞きようによっては危険な言葉ではあるが、アリス・フォーサイスにとってはよさそうなお話が美味しいものなのだ。
 若干かわいそうというかコメディテイストというかが混ざりつつある。
 が、その裏にある何者かの陰謀はいい感じのアクセントとなりそうで、楽しませてくれることを予感させていた。
「ぜひ話を聞きたいから、そのマシン、壊さなきゃだね」
「そう簡単に壊せるものかなの!」
 すでに十分すぎるぐらい折れ曲がって壊れているのだが、どうやら曲がったままでもある程度狙いを定めることに成功し始めた少女、リリエルはある一種の天才だったのかもしれない。
 オブリビオンマシンに乗っ取られるまで実は戦争どころか戦闘経験すら皆無だったことを考えれば、ここの王族は生まれながら戦闘民族の素質があるのかもしれない。
「キミ、なんでそっちの国にいるの? いろいろ教えてね」
 しかし、それでも経験が明らかに不足している上に、相手が百戦錬磨の猟兵、アリスとなれば実力不足であった。
 その上、攻撃が素直すぎるのも戦いの難易度を引き下がている。
「やっぱり、オブリビオンマシンの影響がでてるのかな? 邪魔だし、やっぱり壊さなきゃね」
 一気に距離を詰め、アリスが振り上げたのは巨大な鎌。明らかに扱いきれなさそうな武器に、リリエルは余裕の笑みを浮かべる。
「ふ、そんな大鎌、ふっとばしてやるの」
 大鎌へと向かい放たれるエネルギーの奔流。しかし、アリスは笑顔のままに、告げる。
「オブリビオンマシンのみを切るファントムブレイド、それは発射されたものも例外じゃないよ」

 一閃。

 直感を信じ、かろうじて直撃を避けたリリエルだったが、その腕の砲塔はすでに半分ほどの長さにまで短縮されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

涼風・穹
……右手が砲身…ロックマン、か…?
ロックマンといえばスライディングだな
一気に距離を詰めて格闘戦に持ち込むか…
あんな巨大な砲塔を右手に付けていれば懐に入られれば取り回しに苦労するだろうし、もし転ばされたりすれば軽く砲塔を押さえられるだけでも起き上がるのも大変そうだしな

ヒャッハー!おっぱいダイブ敢行だぜー!
……零距離戦闘に持ち込むつもりでしたが距離を詰め過ぎました
決して始めから狙っていた訳ではないのですが《天駆》も駆使して三次元的に砲塔を掻い潜るように突っ込むと結果として彼女の胸に飛び込むような形になってしまったのです、はい
まあ感触を楽しみつつ砲塔を押さえて破壊しようと…体勢的に色々とアウトですな



●もちろん本人も知らない
「……右手が砲身……?」
 頭に思い浮かぶのはとあるゲームの有名キャラクター。
 腕につけた砲塔が短くなってしまったこともあり、ますますそれっぽさに磨きがかかっている気がする。
 強化パーツを付けていないことを考えると無印の方だろうか、いや、もしかするとカプセルに入れば強化されるという可能性も……。
 しかし今は無印。
 ならば重要なアクションとなるのは、ダッシュではなくスライディングとなる。
「さあ、一気に距離を詰めさせてもらうぜ!」
「な、何か嫌な予感がするの! そんな簡単にさせないの!」
 何かと吹き飛ばされ続けていた彼女だったが、それでも健気に立ち上がり穹を見据える。
 取り回しやすくなってきた削られてきた砲塔を構えエネルギーをため込んでいく。
 そこまではよかった。
 相手が自分へとその勢いのまま飛び込んでくるまでは。
「ヒャッハー!」
 その目的は明らかに不順であり、それゆえに純粋でもある魂の行為。
「おっぱいダイブ敢行だぜー!」
 穹のお家芸。
 ……と、思われがちだが実はただ単に目算を誤っただけである。
 さきほどの言葉も実際に発したわけではない心の叫び的な何かなのだ。たぶん。
 ちょっとした勢いで距離を詰めすぎてしまったのだ。
 何かものすごい奇跡的な力を利用して砲塔をかいくぐるように突っ込んだことでブレーキが利かなくなったのは事故だといっても過言ではないだろう。
「ふ、こうすれば動けまい、さぁ、その物騒な砲塔は」
「ふ、ふ、ふけつなの!」
 乙女の尊厳をかけた、オブリビオンマシンの意思すら超越して放たれたその一撃。
 それは、まさに奇跡を思わせる程の力が籠められていた。
 砲塔で全力をもって殴らせるという穹の体を張った作戦は、砲塔に無視できない亀裂を残すことになったのだが、その事に気が付いたものは、誰一人としていなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

朱鷺透・小枝子
ディスポーザブル01に搭乗、操縦。
…(姉?なら敵ではないのでありますか)?
…(しかしオブリビオンの気配がするであります)?
…(もしやあの武器がッ)!…ヨシ!敵だ!!

敵に向かって、ブラストナックルの牽制……動かん!クローアーム!
デッドウェイト!(瞬間思考力、即座に前方にBS-Bマヒ攻撃)
BS-Sホーミングレーザー射撃の弾幕で時間稼ぎ。

まぁだぁだぁああああ!!
『ブレイクダッシュ』(キャバリア機能不全生身で戦闘=不利な状況と判断)
機体を降り、ビーム攻撃を掻い潜り、弓を引き絞って、
オーラの矢に属性付与、破裂属性攻撃!砲腕を上に吹き飛ばし、
2回攻撃、電撃矢を砲の機構が詰まってそうな中腹あたりに撃ち込む!



●この身全てが武器なれば
 朱鷺透・小枝子は悩んでいた。
「……(姉? なら敵ではないのでありますか)?」
 ただただ戦い、それでいて命を奪う事だけは避け続けた。
 その末に現れたのは、守護対象となる国王の親族なのだという。
「……(しかしオブリビオンの気配がするであります)?」
 だとすれば、それは明らかにそれは討伐すべき相手。
 思考の海を行く小枝子は言葉に出すことはない。
「……(もしやあの武器がッ)! ……ヨシ! 敵だ!!」
 発する時はその航海を終え、飛び出すその時なのだから。
 たとえオブリビオンマシンに操られていようとも、たとえその宿主がいかに善良な人物であろうとも。
 ……いや、だからこそすることはひとつ。
「ブラストナックルで牽制……動かん! クローアーム!」
 先程の自爆に近い攻撃の影響か、すでに各兵装に異常が出てきている。
 だがそれがどうしたというのだ、動かないものがあれば動くもので何とかする。
 嘆く暇があるのなら、少しでも多くの弾丸を放ち、少しでも多く敵を討つのだ。
「なっ、くぅうううう!」
 牽制といえど、生身でキャバリアの攻撃を受けてしまえば無傷とはいかないのだろう。
 仲間との戦いの影響もあり、すでに何かとボロボロなうえに精神的動揺もまた強くなっている様子の敵、リリエルは攻撃をかわすも必要以上に大きく避けてしまう。
「デッドウェイト!」
 加速された思考により、隙だらけの相手へと完璧なタイミングに調整して胸部より放たれるのは指向性の電磁音波。
 キャバリアという鎧なく、直接その身にさらされるにはいささか強力だったのか、さらに動きを鈍らせる少女の動きは鈍い。
 続けざまにホーミングレーザーを展開し、それでも攻撃を考える敵の余裕を奪いながら相手へ向かおう、と、そこで感じる、急な減速。
 すわ限界か、こんなところで?
「……よほど無茶をしたようなの。 忌々しいキャバリア、吹き飛ぶの!」
「まぁだぁだぁああああ!!」
 キャバリアが止まったところでなんだというのだ、もとよりこの身こそが最大の武器。
 コックピットを飛び出して、敵へと向かえばいいだけの事。
「なっ!? こ、こないで、くるな、あっちいけなの!」
 あせた様子で弾幕をばら撒く少女はしかし、度重なる被害で出力は低下し、焦りよって照準は定まらない。
 そのような攻撃を掻い潜ることなど、目を閉じたとしても容易なもの。
「がぁああっ!?」
 矢を放ち、敵砲腕への着弾を確認。
 上へと跳ね上げられた腕の様子を即座に分析し、追い打ちの矢を放つ。
「そんな、矢で、私の、腕、がああああああ!?」
「……オブリビオンマシンも、機械であります」
 たかが矢、されど矢。
 電撃を帯びた矢が刺さったのは敵砲腕の集積回路。
 これにより、敵の少女、リリエルの砲撃力は制御困難となり大幅な減衰を見せるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※連携、アドリブ歓迎
「姉、か」

どういう経緯でこうなったかは分からないが、動きを止めなければ話もできないだろう。

「悪いが砕かせてもらう」

――やるべきを定め、心は水鏡に

得物は徒手格闘
UCは攻撃重視

――先ずは観る

相手の体格と彼我の距離、他の猟兵との戦闘から反応速度と旋回性能を量る。

目指すは短期決戦。

視線と殺気、体幹の向きから攻撃軌道とタイミングの予測、タクティカルペン投擲よる牽制と視線誘導、遮蔽物の利用、左右への緩急つけた運足と地面を打撃することで急停止・急旋回による進行軌道の偽装を以て、最短を行くのではなく、可能な限り被弾を減らすように間合いを詰め、懐に飛び込み、腕部砲塔へラッシュを叩き込む。



●とある少女への荒療治
「姉、か」
 何がどうなれば自分が納める国へ、実の姉が片腕が大砲になって叛逆を行うことになるのだろうか。
 おそらくは本人から聞き出せたとしてもいまいち要領を得ないだろうが、だからといって何も聞かずに殴り飛ばすわけにもいかない。
 だから今すべきはただ一つ。
「悪いが砕かせてもらう」

――やるべきを定め、心は水鏡に

 先ほどのキャバリアたちに比べれば、徒手格闘で戦うにはまだ容易な相手。
 だがその怪腕から放たれる攻撃は直撃してしまえば蒸発どころでは済まないだろう。

――先ずは観る

 それはいつもの始まり。
 だが、相手によって、状況によって、動きや呼吸、それによってすべき行動というのは全く異なり、なればこそ、全てはここからなのだ。
 仲間によって蓄積されたダメージは決して少なくない。
 相手の体格と彼我の距離、相手の損傷具合に加え、他の猟兵との戦闘から導き出される反応速度と旋回性能。
 それらを加味した上で、不安定になりつつある相手と戦い、なおかつ先ほどから頻繁にみられる自爆的な攻撃を避けるためにも、目指すは短期決戦と位置付ける。
「こないで、生身も、キャバリアも、なにも来ないで!」
 国王は姉と言っていたが、その様子はいささか幼い。
 これもまたオブリビオンマシンがもたらしたものなのか、それとももともとこうなのか。
 しかし、それでもそこに込められた殺気と必死さは本物である。
 だからこそ、視線も殺気も読みやすい。
 体幹の向きとも合わせることで攻撃軌道とタイミングの予測は、未来を予知するかのごとくにまで至っていた。
 タクティカルペンをその未来に添えるように投擲する。
 その牽制により相手動きを制御し、視線を操る。
 放ってくる苦し紛れの砲撃は遮蔽物で防ぎつつ、タイミングを計り、飛び出す。
 左右への緩急つけた運足に加え、地面を打撃すること実現された急停止・急旋回を繰り返す動きは、見るか側からすれば物理法則の存在に首を傾げる程のものだ。
 度重なる進行軌道の偽装と、蓄積されたダメージによりままならない砲撃。
 修介が完全に回避をしたままリリエルの元にたどり着けたのも当然の結果だろう。
 すでに見るも無残なボロボロ具合だが、いまだ稼働を続ける腕部砲塔。
「少し痛いが、我慢しろ」
「来るなああああぁぁあぐううううう!?」
 懐に潜り込まれ、放たれるラッシュをみずからの体で一番頑丈な、右腕で受け止める。
 少女の体には大きな影響を与えぬまま、それでいて砲塔腕部に的確なダメージを与えていく修介。
 オブリビオンマシン崩壊の時は、確実に近づきつつあった。

成功 🔵​🔵​🔴​


●その声を聞いてはいけない
 それは戦場の亡霊だろうか。
 アルカの耳元で何者がささやいてくる。

――あれ居たのって兄では?

「……って囁いてくるんだけど……詳細どうだっけ…?」
 戦場で声が聞こえてきたとしても、耳を傾けてはいけないと兵士は言う。
 もしその声に気を取られてしまえば、お前も連れていかれるのだ、と。
 まだ間に合う、改めてここに来た時を思い出し、ちゃんと居たのは姉だと再認識し、息を整わせる。
「まあ、王族って許されぬ恋、後継ぎ問題、亡くなって意識をレプリカントの体に移したら性別間違えた、とか色々あるらしいし、うん」
 聞こえてきた声を振り払い、改めて少女――リリエルと言うらしい――を見据えるアルカ。
「うわあああああああああちかよるとうつのぉ1」
 既に若干かわいそうなほどにボロボロになってはいるが、その腕に輝く……随分と短くなったが砲塔はそれでもまだ健在である。
「って、あのサイズでもまだ火力出せるの? さっきの連中なんて不要じゃない……!」
 国同士を争わせること自体が目的だったのだろうか。
 火力だけでいえば、彼女一人で一国を灰燼に帰すことは十分に可能と思われた。
「今は止めないと……!」
 奇跡の力を身に纏い、地表を付近での高速機動を行いながら自らの愛機を走らせる。
 がむしゃらにばら撒かれる弾幕は、もはやだれを狙うというものでもないが、だからこそ回避の難易度を上げていた。
 ならば、あえてまずは自分へと注意を向けさせるために威嚇射撃を実施。
「なの……来ないでって、いってるでしょ……!」
 そして狙い通りにこちらへと注意を向けるリリエル。明らかにアルカへと向けられ、密度を増した攻撃を捌きながらその時を待つ。
「くっ、オーバーヒートなの!?」
 そう、砲塔が小型化したことにより、冷却機能が退化していたリリエルに一瞬ではあるが攻撃が不可能なタイミングが発生したのだ。
「私だって既に滅びて久しいとはいえ王族だった身……」
 その隙を伺うは、密かに転送させていた空舞う刃。
「生身の時の護身用武器ぐらいあるのよ……!」
「なっ、なの!?」
 回転しながら襲いかかったレーザーは、リリエルの砲塔をさらに削り取り、吹き飛ばす。
 戦いの決着は、もうすぐそこまで近づいてきていた。
アルカ・スィエラ
何かが「あれ居たのって兄では?」って囁いてくるんだけど……詳細どうだっけ…?まあ王族って許されぬ恋、後継ぎ問題、亡くなって意識をレプリカントの体に移したら性別間違えた、とか色々あるらしいけど

って、あのサイズであの火力出せるんじゃさっきの連中なんて不要じゃない……!今は止めないと……!

こうなったらUCで低空を高速機動、ステララディウスで威嚇射撃を行いつつ、攻撃へは見切り・第六感で回避に専念。
同時に、生身の私の護衛用小型機械兵器「ステラリッパー」を機体外に転送し遊撃させ、あの砲塔へと切断攻撃を

私だって既に滅びて久しいとはいえ王族だった身
生身の時の護身用武器ぐらいあるのよ……!

※アドリブ他歓迎です



●その声を聞いてはいけない
 それは戦場の亡霊だろうか。
 アルカの耳元で何者がささやいてくる。

――あれ居たのって兄では?

「……って囁いてくるんだけど……詳細どうだっけ…?」
 戦場で声が聞こえてきたとしても、耳を傾けてはいけないと兵士は言う。
 もしその声に気を取られてしまえば、お前も連れていかれるのだ、と。
 まだ間に合う、改めてここに来た時を思い出し、ちゃんと居たのは姉だと再認識し、息を整わせる。
「まあ、王族って許されぬ恋、後継ぎ問題、亡くなって意識をレプリカントの体に移したら性別間違えた、とか色々あるらしいし、うん」
 聞こえてきた声を振り払い、改めて少女――リリエルと言うらしい――を見据えるアルカ。
「うわあああああああああちかよるとうつのぉ1」
 既に若干かわいそうなほどにボロボロになってはいるが、その腕に輝く……随分と短くなったが砲塔はそれでもまだ健在である。
「って、あのサイズでもまだ火力出せるの? さっきの連中なんて不要じゃない……!」
 国同士を争わせること自体が目的だったのだろうか。
 火力だけでいえば、彼女一人で一国を灰燼に帰すことは十分に可能と思われた。
「今は止めないと……!」
 奇跡の力を身に纏い、地表を付近での高速機動を行いながら自らの愛機を走らせる。
 がむしゃらにばら撒かれる弾幕は、もはやだれを狙うというものでもないが、だからこそ回避の難易度を上げていた。
 ならば、あえてまずは自分へと注意を向けさせるために威嚇射撃を実施。
「なの……来ないでって、いってるでしょ……!」
 そして狙い通りにこちらへと注意を向けるリリエル。明らかにアルカへと向けられ、密度を増した攻撃を捌きながらその時を待つ。
「くっ、オーバーヒートなの!?」
 そう、砲塔が小型化したことにより、冷却機能が退化していたリリエルに一瞬ではあるが攻撃が不可能なタイミングが発生したのだ。
「私だって既に滅びて久しいとはいえ王族だった身……」
 その隙を伺うは、密かに転送させていた空舞う刃。
「生身の時の護身用武器ぐらいあるのよ……!」
「なっ、なの!?」
 回転しながら襲いかかったレーザーは、リリエルの砲塔をさらに削り取り、吹き飛ばす。
 戦いの決着は、もうすぐそこまで近づいてきていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

エル・カザマ
アドリブ歓迎だよ

え、国王の姉!?っていうか、対人戦!?
待って、待って!展開が急過ぎてあたし追いつけないよ!?
どういうこと、どういうことなのー!?
誰か説明してよー!
って、うわぁー!?撃たれた、危ない危ないー!
なにあれ!個人装備するソーラーでレイ的な武器なの!?それとも石破で天驚なのかな!?
で、でも……どうしよう。シルヴァインで対人戦とか、大きさ的にちょっと……
うっ!くっ、うぅ……さ、サイキック力が、なんでか知らないけど……増大して……と、止められない!
は、【ハイパー化】しちゃうぅぅ!
ただでさえ大きさ的に対人戦厳しいのに、何倍にも巨大化しちゃって、どうしたらいいのー!?
こ、こうなったら手で掴んで!



●相手が小さく見えるってことは
「え、国王の姉!? っていうか、対人戦!?」
 今までキャバリア戦、というか、基本的に猟兵の立場になり、相手が生身であるというケースは、この世界ではかなり少ない。
 しかも、その相手が国王の姉であり既に仲間たちに袋叩きにされているというオプション付きである。
「待って、待って! 展開が急過ぎてあたし追いつけないよ!?」
 ああ、今もまた国王の姉、リリエルが宙を舞う。
 もちろん相手の攻撃を回避して、等というわけではなく、吹き飛ばされて地面に突き刺さるまでがお決まりの流れであった。
「どういうこと、どういうことなのー!? 誰か説明してよー!」
「うわあああああくるなぁああくるななのおおおお!」
 混乱する妖精、地面に突き刺さりながらも器用に、それでいてやけくそに弾幕を展開する少女。
 場は混乱を極めていた。
「って、うわぁー!? 撃たれた、危ない危ないー!」
 少女の手にしていた武器は照準が壊れているためかすでに狙うという概念が壊滅している。砲塔の向きまでも明後日の方向なのだから仕方のないことだ。
「なにあれ! 個人装備するソーラーでレイ的な武器なの!? それとも石破で天驚なのかな!?」
 だが威力だけは健在である。
 幸いなことに怖い顔の男性の顔が砲弾に乗っていることはなかったが、当たると痛いですまないのは確実だった。
「で、でも……どうしよう。シルヴァインで対人戦とか、大きさ的にちょっと……」
「大きさ、大きさがなんなの! 私が大きくなれないなんていつ思っていたの!」
「……えっ?」
 気のせい、だろうか。
 なぜかエルの瞳には、敵の少女、リリエルが巨大化しているように見えていた。
 目の錯覚か、それともほとばしるオブリビオン力(ちから)がそうさせるとでもいうのだろうか。
「うっ! くっ、うぅ……さ、サイキック力が、なんでか知らないけど……増大して……と、止められない!」
 だが、それに影響を受けたエルもまた、自らに恐ろしい力が迸ることに気がついていた。
「これは、まさか……は、ハイパー化しちゃうぅぅ!」
「相手が小さく見えるってことは……あ、あれ、大きく!?」
「ただでさえ大きさ的に対人戦厳しいのに、何倍にも巨大化しちゃって、どうしたらいいのー!? ……ってあれ、相手も大きく……?」
 確かに相手は大きくなったいた、気もする。
 だとしても、ハイパー化したエルの足元にも及ばないサイズであった。
「えっと、こ、こうなったら手で掴んで!」
「は、はなすの、そんなことされると、熱が、籠って、爆発し……うっ!?」
「えっ、えっ、なんなの!?」
 手で掴み、なんとか砲塔を引き離せないか試そうとしたエルだが、リリエルの様子に違和感を感じ、咄嗟に放り投げる。
「なのおおおおおおぉぉぉぉぉ……!?」
 ドップラー効果を伴って遠くに飛ばされていく元王女。
 そして遠くの空で響く爆発音。
 どうやら、オーバーヒートしてもなお攻撃しようとしていたオブリビオンマシンを止めきれなかったようである。
「これも、ハイパー化の可能性……?」
 何かよくわからない危機感を覚えながらも、はっ、と気がついたエルは、少女の無事を確認するために再び駆け出すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

支倉・錫華
うん。説明ありがと。なんとなく状況は解ったよ。
それにあれ、威力的にも副作用的にも、あんまり使わせたらいけない武器っぽいね。

相手も生身だし、キャバリアだと大きすぎて戦いにくそうだから、このままいくよ。

向こうの武器は一撃が大きそうなぶん、連射能力は低いってみてもいいかな。
手に嵌め込んで使ってるみたいだけど、
操られているとはいえ、さすがに王族の腕ごと斬り飛ばすってわけにはいかないか。
「アミシア、大きさとかデータ解析できるかな? できたら教えて」

【次元召喚分離攻撃】で砲塔の先の部分を狙っていこう。

お姉さまの格闘能力がどのくらいかわからないのは気がかりだけど、
国王さまに聞いてみたら解るかな?



●修行する前の話らしい
「うん。説明ありがと。なんとなく状況は解ったよ」
 わりと本人たちだけが分かったままで戦いが進んでしまい、周囲はちんぷんかんぷんのままで最終決戦まで進んでしまう……という事はわりと起こりうる。
 特に猟兵の戦いではまれによくある状況だろう。
 それに比べれば、今の状況を事細かに説明してくれるのはとてもありがたい事……なのかもしれない。
 さらに言えば、最後の戦いの前に今までの出来事を全て語り始めるのは盛大な負けフラグのため、ぜひ語ってほしいところでもある。
「リリ姉様は格闘能力はそれほど高くないのだわ、私は負けたことないのだわ!」
 そう語るのは現国王マリエル。
 謎の秘境で武術の修業を何年も行える人物を比較対象にするのはいささか問題ある気もするが、おそらく近寄ってしまえば大丈夫と言いたいのだろう。
「それにあれ、威力的にも副作用的にも、あんまり使わせたらいけない武器っぽいね」
 国に封印されていただけのこともあり、強力であるのは間違いない。
 そしてそういった類の兵器は多用すれば使用したものに反動があるのもお約束といえる。
 最悪の結末を回避するため、相手に合わせ、キャバリアに搭乗せずに駆け出す錫華。
「自ら有利を捨てる……何を考えているの!? ぼろぼろになった私をあわれんでいるの!?」
 大きな……大きかったが随分と軽くなった砲塔をぶんぶんふりまわしながら全身で抗議を行う少女、リリエル。
「手に嵌め込んで使ってるみたいだけど、操られているとはいえ、さすがに王族の腕ごと斬り飛ばすってわけにはいかないか」
「……ふぇ?」
 決して大きな声ではなかったので、そのつぶやきの全てがリリエルの耳に届いたわけではない。
 しかし、オブリビオンマシンがボロボロになったことで若干素が出始めていた彼女にとって、それは並大抵の恐怖ではなかった。
「アミシア、大きさとかデータ解析できるかな? できたら教え……」
「絶対来ちゃだめなの! うわああああああん!?」
「ってもう、無茶苦茶じゃない!」
 感情の赴くままにあちこちに打ちまくるのは、オブリビオンマシンと彼女の気持ちが一致したからなのだろうか。
 しかしそのような無茶苦茶な攻撃だからこそ、隙も大きい。
 頼りになる相棒からの返答を確認し、タイミングを合わせ、錫華は自らの『ミラー』へと一撃を託す。
「……解析完了……いくわよ!」
「なっ、のっ!?」
 それは隣り合う近くて遠い次元から現れたもう一人の錫華により振るわれる完全な死角からの刃。
 リリエルは何に切られたかを理解できないままに、その腕の砲塔をさらに削り取られるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

菫宮・理緒
あれお姉さん、なんだ……。
なんだか姉妹揃って、暴走系な感じだね。嫌いじゃないけど王様としてはどうなんだろう?

とはいえ、あれって当たったらすごそうな感じがするよ。
【不可測演算】を使って、お姉さまの攻撃を予測。
みんなと情報共有して、撃たせないこと、避けることをメインに防御していきたいな。

もし撃たせちゃったら【等価具現】で打ち消せたらいいなって思うけど、
どのくらいまで威力を削れるかはやってみないとだよね。

あ、あと、マリエルさんの行動には絶対注意!
なんとなくだけど、ブチっ、っていきそうな雰囲気があるんだよね。

こんどこそ、ひとりで突撃したらダメなんだからね。
ちゃんとみんなでお姉さまを助ける、よー。



●人外国王は人の体をわからない
「あれ、お姉さん、なんだ……」
 どっちも王族らしさがあるか……といえば首を傾げざるをえない。
 いや、ある意味で突っ走って他の人を引っ張っていると考えれば無いではない、といえなくもない、……かもしれない。
「なんだか姉妹揃って、暴走系な感じだね」
 マリエルはその育った環境も影響されているだろうが、やっぱりどうごまかしても王様としてはどうなんだろうという疑問が付いて回る。
 しかし今はそんなことを考えていれば、あの凄そうな大砲で勝負を仕掛けてくるだろう。
 当たってしまえば冗談では済まない被害が起こるのは間違いない。
 幸いなことに仲間の猟兵たちとの戦いもあり、相手の行動を分析するための材料はそろっている。
 だから、撃たせてしまったとしても、避けることはできる。
 だが、下手に避けてしまえば流れ弾で何が起こるか予測が難しい。
 ならばできる限り撃たせないようにするのが一番だったがすでにもう撃ちまくられている。
 実はその度に被害を拡大しないように理緒の指示のもと控えていた猟兵が流れ弾を処理するという涙ぐましい努力をしていたことを忘れてはならない。
「落ち着いた、かな、あと、気を付けることは……」
「あねうえええええええええええ!」
 突如走り出し、今までの職務の恨みを右手に込めてキャバリアに乗ったまま大きく振りかぶろうと現国王だろうか。
「ストップ」
「へぶっ!?」
 しかし、演算能力を生かし、そうなることを予測していた理緒はマリエルを無慈悲に転倒させる。
「それじゃあ死んじゃうでしょ?」
 即座に回線を開き、注意を実施するも、マリエルは、え、なんのこと、ととぼけた様子であった。
「え、でも、これぐらいじゃ人間は……」
「普通の人間はダメだよね? わかってるよね? ちゃんとみんなでお姉さまを助ける、よー」
 言い聞かせるように伝える理緒から何かを感じ取ったのか、マリエルはキャバリアにのりながらもこくこくと器用に頷くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

秋山・軍犬
国王の…姉…本物? まさかの三姉妹設定?

それはそれとして
あの子と交渉する前にボス来ちゃったじゃねっすか!

意識体「げ、現実世界に干渉したから
夢内時間に置いてかれただけだし
私は悪くないの(あと、働きたくないし)」

軍犬「()内、聞こえてんぞ」

ボス含めて何故か要救助者が三人に増えたんだから働け!

とりあえず、アイテム【軍犬フルコース:ドリンク】使用
生身で【指定UC】発動

飛行はせずにマッハ走行で喜乃と国王とボス(姉?)に
【圧力拳・改】を叩き込んでいく

これで、あの子の3人への干渉を健全マイルド化できるはず
あの子との交渉や【お話し】はボスを無力化(救出)してから!

…あの子との交渉は意識体もやるんすよ…働けよ?



●男女身分平等パンチ
「国王の……姉……本物? まさかの三姉妹設定?」
 唐突の本物の姉と思しき人物の登場により軍犬は混乱していた。
「それはそれとして」
 そうでもなかった。
 しかし考えてはいけなかったことなのかもしれない。実際は三姉妹どころかどこかの美少女ゲームが如く12人とかの王族の姉妹が増えてしまう可能性もあるのだから。
「……問題はあの子と交渉する前にボス来ちゃったじゃねっすか!」
 そして何より、軍犬にとってはボスよりも先に片付けなければならない問題があったのである。
「げ、現実世界に干渉したから夢内時間に置いてかれただけだし、私は悪くないの」
 怒り出した軍犬へ、オロオロと言い訳をする意識体。
 しかし軍犬は、そんな意識体の本音をしっかりと見抜いていた。
 ……というか誰が見ても明らかだった。
「……あと働きたくないし」
 それどころか小声で実際に呟く始末である。
「聞こえてんぞ、何故か要救助者が三人に増えたんだから働け!」
「私にはちょくせつせんとうのうりょくわぁああああああ!?」
 特製ドリンクをぐいっといった軍犬が見せた猛烈な加速に無理やり突き合わされ、意識体は風になった。
 普段ならば空も飛べそうな、というか飛ぶタイプの奇跡だが、今回はこの世界の事情を踏まえてのマッハ走行。
 だからといって速度がそうそう変わるわけでもなく、意識体は感覚はしっかりとあるのか、女性の上げる声とは思えない声を残しながら軍犬に同行させられていた。
 そして繰り出される高圧力の拳、圧力拳・改。
 その拳、たとえ女性といえども容赦なく。
「なのだわああああああああ!?」
「じにだぐないいいいいいい!?」
「なんなのおおおおおおおお!?」
 それどころか敵味方すらも関係なしにと殴り飛ばした。

「……気を失ったふりをしても、ちゃんとあの子との交渉、手伝うっすよ」
「……な、なぜばれ」
「働けよ」

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
私達の知覚を離れた客観的真理などない、故に、あらゆることは真実であり可能である。
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。


本物来ちゃったかー、まぁ、世界またいでるから時間軸のずれた本人が2人いても問題ないわよね☆
魔術的パラダイムシフト(瞬間思考力/結界術/多重詠唱)で恣意的に世界観を転換してそういうことにしましょ♪
近接武器の無力化……喜乃ちゃんの薄墨爛漫桜は無数の刃片が桜吹雪の如くなる遠隔武器にもなるし、陛下共々混沌魔術(ケイオスマジック)も授けてあるからどうとでもなるわね☆並列思考によるマルチタスクはケイオト(混沌魔術師)の嗜み☆
さ、お姉様を破壊の衝動を情熱の炎に焚べていつものアレで救うわ♡



●後はコトコト煮込むだけ
「本物来ちゃったかー」
 ちょっと計画の変更が必要ね、とアリス・セカンドカラーは少しだけ考えるそぶりを見せる。
「……まぁ、世界またいでるから時間軸のずれた本人が2人いても問題ないわよね☆」
 本当に少しだけであった。
 別世界を経由してしまえば、時間軸のずれた本人が二人いても問題がない。
 なにかいろいろパラドックスが起きそうな、例えば本人同士が触れたら爆発四散してしまいかねないような理論。
 だが、自分を納得させ、魔術的な事象と混ぜ合わせれば恣意的にその状況を起こしてしまえるのがアリスである。
 ある意味今回のオプリビオンより、世界的にヤバい事をやらかしている気がしなくもないが、猟兵ならよくあることである。
「なにをするかは知らないけど、私のお姉さまはたくさんいるのだわ、皆国家反逆罪で追放されただけなのだわ」
 いったいどういった確率なのであろうか、ここまで徹底して追放され、マリエルが国王になった。
 この事を考えれば、もしかするとマリエルが国王になるためにすべての王位継承者に何か行ったのではないか、と思ってしまうのも仕方ない。
「なのだわ?」
 本人に会えば一発で、あ、そりゃねえわ、とわかるのだが。
「それはいろいろと楽しみが増えたわね、さて、まずはあのお姉さまから……へぇ……これは……」
 近接武器の無力化。それは概念防御的意味合いの強いものだ、とアリスは考える。
 喜乃ならば無数の刃片を使えば遠隔武器にもできる技を教え込んでいるし、国王と同じように混沌魔術を授けてもいる。
 よほどのことが無い限り、一撃で落ちるようなこともないはずだ。
 というかすでに前任者の一撃により完全に伸びているからどう料理することもできるまな板の上の少女である。
「さぁ、楽しい楽しいお料理を始めましょう」
 がっちりと固定されていたはずの少女の腕は、軽く力を入れただけでオブリビオンマシンから乖離する。
 アリスはオブリビオンマシンの残骸にとどめを……と見せかけて解放された国王の姉、リリエルにしっかりとターゲッティングしていた。
「まだいけない影響が残っているかもしれない、いいえ、残っているわね」
 確信したように、周りに言い聞かせるように、とてもいい笑みを浮かべるアリス。
「その中に残っている破壊の衝動、とってもいいものに変えてあげるわ♪」

 その後、リリエルがどうなったのかは、皆様のご想像にお任せしたい。
 ただ一つ言えるのは、後日城内で元気にはりしまわる姉妹の姿が確認されている、ということだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年10月19日


挿絵イラスト