6
断じてこれはリア充共を叩き潰す話ではない

#キマイラフューチャー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー


0





「みんな大変だよ!!!」
 どうせいつも落ち着きは無いが、落ち着かない様子でわたわたと柊木・ましろ(ミューズの描く奇跡・f03701)は説明を始めた。

「今回はちょっとヤバいやつなの!」
 興奮気味にヤバいを連呼するましろ。そんなにヤバい事件が起こっているのだろうか。

「なんかね、怪人が自分のこと縁結びの神様だって言ってるの!」
 ヤバそうなやつだった。これがオブリビオンの起こした事件でなければ、出来る限り近付きたくなさそうなタイプのヤバさだった。

「でも相手はオブリビオン、放っておく訳にはいかないよね。それに……」
 既に被害は出ているようだ。キマイラたちを妙なお面の力で操り、誰とも知れない相手とカップルを組ませ、更にそれを利用して活動範囲を拡大しようとしているらしい。なかなかの暴挙を、これ以上許すわけにはいかない。
 幸い次に現れる場所は特定できている為、相手を待ち伏せすることが可能だ。

「神様を名乗ってるからかよく分からないけど、相手は空から襲ってくるよ」
 本当によく分からない。
 だが、敵の現れる場所、やって来る方向まで分かっているのなら、やることは一つだ。

「ちなみに、操られてる人たちは、頭を吹き飛ば……じゃなかった、お面を壊せば元に戻るみたい」
 ぐっと拳を握りしめるましろ。少し、雲行きが怪しくなってきたような気がする。

「縁結びの神様を名乗るくらいだから、怪人はきっと、自分は良いことをしてるつもりなんだと思うの。でもね、普段彼氏欲しいとか彼女欲しいとか言ってる人でも、きっと誰かから与えられたものじゃ幸せにはなれない。だから、止めてあげて」
 そう言ってましろは、手元に置いてあった袋入り煎餅を見下ろす。そう、このまま良い話で終わるはずがない。

「先に言っておくけど――」
 ダンッ!!!
 煎餅に拳が振り下ろされる。中身がなんとなく食べやすそうな大きさになった。

「これは……目障りなッ……リア充……っ共をッッ、粛正ィッ!!!……ゼェ……ハァ……する、ミッションじゃないから、間違えないでね」
 リア充に飼い犬でも殺されたんだろうか。そんな形相で煎餅に拳を叩きつけるましろ。縁結びの神様を名乗るオブリビオンが可愛く思えてきた。

「それとついでに。操られてる人たちは、お面の魔力で守られてるから、明確な殺意を持って攻撃しない限り、中の人は死なないよ。それから本物のカップルは居ないから、罪悪感も遠慮も容赦もいらないよ」
 その情報をどうしろと言うのか。息を整えながら、よろしく、と言い切ったましろは、粉末状になった煎餅を一気に流し込んだ。


朝霞
 ほぅら、これがほしかったんじゃろう?
 新人マスターの朝霞です。今回の目的は以下の通りです。

 1 空から降ってくる怪人の集団を迎撃。
 2 降下しきった怪人の集団を殲滅。
 3 ボス怪人を打倒。

 簡単ですね。
 ちなみに今回、プレイングに明確に「殺す」といった内容が記されていない限り、集団戦で死人が出ることはありません。どんな非道な行いをしても、お面が壊れて洗脳が解けるだけです。ご安心ください。
 ついでですが、色々なネタを出来るだけ拾おうとは思っていますが、ヤバそうなネタと時事ネタは怖いので拾いません。あしからず。
37




第1章 冒険 『親方!空から怪人たちが!』

POW   :    数撃ちゃ当たる作戦。

SPD   :    一体ずつ正確に攻撃する。

WIZ   :    一ヶ所に誘導し大火力をブチ込む。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 空から後光が指す。たぶんプロジェクションマッピングとかその辺の技術の応用だろうか。
 なるほど予知の通り、この場所に敵は現れた。
 なんだか無駄に神々しく、頭でっかちが集団で降りてくる。
 たまに身を寄せあって写真を撮っていたり、手を繋いだりしているのも居るようだが、気にすることはない。
 迎撃戦、開始だ!
リコリス・シュピーゲル
ふふふ、ムッシュの情報が見つかっていない私への当て付けかしら…?
ですが私は寛容な猟兵ですの
まやかしの愛から解放して差し上げなくては、ね

【死を謳う氷雨】で頭でっかち(の仮面)を狙撃するわ
まずは耐え難い冷気で皆様で身を寄せ合っていただくの
そこを氷の弾丸で撃ち抜いていちゃつく二人組(の仮面)を潰しましょう
…可能なら、「スナイパー」の狙撃力でカップルの間を通すように弾丸を通して、同時に正気に戻っていただければベストかしら

この弾丸はあくまで皆さんを助けるためのものよ
やましい気持ちなど、一切、全く、露程もありませんわっ!

絡みアドリブ等大歓迎


敷島・初瀬
「さて地獄を造るであります!」
たとえ本物でなくても幸せそうなカップルの時点で粛清対象であります。

【POW】
降下予想地点に『範囲攻撃』『破壊工作』で手持ちの爆薬と火炎瓶をありったけばらまき一斉起爆、
リア充モドキを爆発&消毒するであります(殺すと書いてないからきっと大丈夫)。

阿鼻叫喚の地獄絵図に出来たら高い所で愉悦の表情で眺めるであります、味方を巻き込んでもコラテラル・ダメージだからしょうがないであります。

「巻き込まれた人は尊い犠牲であります」

(吹き飛ばして良さそうな人は容赦なく吹き飛ばしていくであります、またこちらも他の人にやられても大歓迎であります)




「ふふふ……」

 怪しい笑い声が響いた。

「これは、この私への当て付けかしら…?」

 高台で空を覆うおぞましきカップルたちを見上げながら、未だ行方の知れぬ主人を想うリコリス・シュピーゲル(月華の誓い・f01271)は、そんな少女マンガのような切ない身上とは裏腹に眉をひくひくさせていた。

「なれば、これより共に地獄を造るであります!」

 完全に趣旨を間違えた……いや間違えてはないが、言い切った敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)が、双眼鏡で空を見上げる。
 手を繋いでいた。肩を組んでいた。抱き合っていた。互いに顔を近付け――(※降下中です)。

「たとえ本物でなくても、幸せそうなカップルの時点で粛清対象でありますよ」

 忌々しげに呟くと、気だるそうに地面に唾を吐いた。

「いけませんわよ、レディがそのような粗暴な真似など」

 リコリスは淑女の嗜みとばかりに優雅な佇まいで告げる。

「では、どうするでありますか?」

 少々つまらなさそうに再び双眼鏡を覗く初瀬に、変わらない温和な笑顔を向け。

「決まっていますわ。私は寛容な猟兵ですの」

 変わらない笑顔を向け。

「まやかしの愛から解放して差し上げなくては、ね――」

 ふと、初瀬の覗いていた双眼鏡から見える景色が変わった気がした。具体的に何がどう変わったかと聞かれるとわからない。敢えて言うならば、カップル同士の距離が近くなったというか、心なしか震えているような、そう、寒さを紛らわすためにくっついているような――。

「此れが奪うは生の温もり。降り注げ、悲しみの雨よ」

 突然上空で頭でっかちの面が割れた。空を翔けた氷の弾丸は、身を寄せ合っていた二人の間を、巻き込む形で撃ち落とす。洗脳が解けて気を失っているのだろうか、面の割れたキマイラたちは特に抵抗する様子も無く、ただゆっくりと落下していく。その数200。降下速度が変わらないのは、洗脳とはまた別の力が働いているからなのだろう。

「お見事であります。よもや熱いカップルに先取りでバレンタインプレゼントとは。きっとあの世で二人も大喜びであります」
「この弾丸はあくまで皆さんを助けるためのものよ。やましい気持ちなど、一切、全く、露程もありませんわっ!」

 寧ろ露程にも無いのは、やましい気持ちではなく容赦だった。というか別にあの世には行ってない。

「ところで、あなたは見ているだけでいいんですの?」
「心配は不要であります」

 意識のない人が大量にゆっくり落下していくなかなかジェノサイドな光景をじっと眺めていた初瀬が、ようやくその視線を高台の下へと向けた。弾丸はすべて命中したようだが、それよりも数の多かったカップルたちが攻撃を逃れ、地面へと降りていく。初瀬は何食わぬ顔でその集団へと火炎瓶を投げつけた。

「巻き込まれた人は尊い犠牲であります」

 直後、着火地点で大爆発が起こった。大地を震わすような音と振動。続いて駆け抜ける熱気。予め降下予測地点に仕掛けておいた爆薬が役に立ったようだ。まあ洗脳が解けた一般人も巻き込まれているようだが、そこはコラテラルダメージというやつである。
 現在無事に地上へ到達したカップルはゼロ。燃え盛る紅蓮の炎を、二人は愉悦の表情で見下ろしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

インディゴ・クロワッサン
んー。
操られてても敵は敵なんだし、とりあえず頭数を減らそうか。【POW】で。

「はいはーい、リア充(偽)さんいらっしゃーい」

自前の武器(黒剣や拷問具)でばっしばし攻撃するよー
罪悪感?遠慮?そんなの過去に捨てて来ちゃったよ。

「我ながら容赦ないねー 仕方ないねー」

拷問具や黒剣で攻撃しても死なないで洗脳が解ける、ってのはありがたいね。
僕のユーベルコードをこの後の自称縁結びの神様までとっておけるもの。

「僕のコード、殺意マシマシの攻撃系だからなぁ…
彼らには使えないよね」

さー リア充(偽)を爆発(物理)させようか!


リーファ・レイウォール
これって、冒険なの? 集団戦なの?
誘い込みなの。
降下しきる前に、大火力ぶち込んでも良いのだけど、うん。
なら、まずは誘い込むことにするわね。

ユーベルコードの発動キーとして
持ち込んだ激辛の煮込み(ソウルフード)をぱくり。

能力を活性化させて【第六感】で正確な降下位置を予測して
一カ所に【おびき寄せ】ていくわね
場所は【地形の利用】で、集めやすく逃げづらい場所。

大丈夫。操られている人は殺さない。
ボス怪人は、オブリビオンでしょ?
なら、慈悲はないわ。
是非もなく死んでもらうけどね?
「色恋沙汰って、よく分からないのよね」
それに、縁って色恋だけじゃないでしょうに
縁結びの神を名乗るなら片手落ちで、役者不足よ。


鈴木・志乃
帰っちゃダメですか(阿鼻叫喚の絵面を見ながら)
ダメですね分かります

はーい初っ端からUC発動
【第六感】と【クリアボイス】で目標の位置を察知、迎撃していきますよー【見切り】

私配信者なので。こんなことしてるってしられたら不味いんで。
【目立たない】帽子を目深に被って、オラトリオの羽を展開して
全速力で舞ってシャウトして行きますねー【衝撃波】

……まあ、私も彼氏がほしくないわけでは、ない
いーなー皆羨ましいなあー
私もさびしーんだよー(ぐすっ)

途中から悲恋ものの曲を【歌唱】し始めて
どんどん声が大きくなってくかも

仕方ないじゃん
目の前の光景が、さ


※絡みアドリブ歓迎




 どこかで響いた爆音をBGMに、味噌と咽るようなスパイス(多分唐辛子とかその辺)の香りを漂わせた煮込み料理を、可愛らしく咀嚼する。中身はホルモン類、根菜、蒟蒻等々、冬になると何故か食べたくなるピリ辛の、サムライエンパイアの料理だ。……まあリーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)の髪の色と同じくらい赤くなったそれを、ピリ辛と呼んでいいのかは不明だが。

「帰っちゃダメですか……」

 心の底から嫌そうな声を上げる鈴木・志乃(ブラック・f12101)。しかしこの場から引き返すことが許されるはずがない。止める者がいなくなれば、辺り一帯が焦土と化してしまいそうだったからだ。……猟兵の手によって。

「んー。操られてても敵は敵なんだし、とりあえず頭数を減らそうか」

 言いながら黒剣を引き抜いたインディゴ・クロワッサン(藍色三日月・f07157)が、相も変わらず降り続ける敵を見上げる。
 そう、まずは目の前の状況をなんとかしなくてはならない。

「ま、ですよねー……」

 誰が見ているかは分からないが、配信者として名の知れている以上あまり目立たないよう、地味な黒いニット帽を目深に被ると、志乃はオラトリオの翼を広げた。あまり高いところまで行かずとも、見晴らしのいい場所まで来れば問題ない。どうせ下以外どこを向いても敵は居る、上を向いて歩こうとはよく言ったものだ。

「見せつけてくれますよね、まったく……」

 すっと息を吸って。次の瞬間には、大きな音と共に、彼女から一番近かったキマイラの面が割れていた。音、というよりは、声だろうか。特に意味を持たないただの叫声を技の域に昇華させた天使の叫びが、正確に一体、また一体と打ち抜いていく。
 地上ではリーファの指示で待機しているインディゴがその姿を見上げている。スカートではないのでパンツは見えない。そんな彼は、ふと聞こえていた叫び声が徐々に違うものに変わりつつあることに気付いた。ところどころ聞こえる意味を持った言葉、音色。これは歌だ。
 志乃は、空の中で独り、会いたくて会いたくて震えていた。

「色恋沙汰って、よく分からないのよね」

 今までずっと煮込み料理をもぐもぐしていたリーファは、ようやくごちそうさま、と両手を合わせる。
 彼女は何も今までただ料理を食べていたのではない。スパイシー・ハイテンション、食べた激辛料理の量と質により彼女の細胞が活性化され、自身の能力を強化する、これも立派な技のひとつだ。

「――ここね」

 強化された予測能力で相手の進路を予測しつつ、一か所で纏めて倒してしまうのに一番効率のいい場所へと誘導を始めた。

「はいはーい、リア充(偽)さんいらっしゃーい」

 任されたインディゴが、黒剣を構える。指定された場所で、地面に近づくものから順番に斬って捨てる。万力で頭を締め上げる。剣山で串刺しにする。断頭台で――おっとそれはけない。

「我ながら容赦ないねー 仕方ないねー」

 面の魔力に守られているのをいいことに好き放題しながら、感情のこもっていない声で呟く。大きな面で見えないので確かではないが、多分女性らしきキマイラを守ろうと多分男性らしきキマイラが前に出て庇おうとするも、虚しく共に散った。本当の脅威はオブリビオンではなく猟兵なのではないか、という疑問は尤もだが、気にすることはない。これは全て必要な犠牲なのだ。出張先に駐車場が無くてコインパーキングに停めた時の駐車代で自腹を切るくらい仕方のないことなのだ。
 二人が暴れてくれたおかげで誘導も上手くいっているようだ。残っている操られたキマイラたちは、全て同じ場所を目掛けて降りてくる。先頭の一人が着地したそこへ。

「大丈夫、殺しはしないわ」

 音もなく、真紅の鎌が、首筋に添えられた。そしてゆっくりと――。

「少し眠っているだけでいいの」

 損傷した魔力障壁から、残った高濃度の面の魔力が深紅の液状になって噴出し、彼女を汚していく。

「まあ、片手落ちの役者不足な神様には……」

 是非もなく死んでもらうけどね?
 そう言ったリーファの姿は、まさしく死神のようだった。

「さて」

 迎撃は続いていたが、相手の数が多かったのもあり、やがて討ち漏らした敵がリーファの誘導した場所へ次々と降下してくる。地面に降りた洗脳キマイラたちは、新たな仲間を増やそうとキャッキャウフフしながら侵攻を開始した。
 第二ラウンド開始といこう。誰が告げたかその言葉を背に、パニックホラーのように迫る頭でっかちへ、猟兵たちは武器を構えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『大頭頭ズ』

POW   :    x形拳
【様々な生物や機械、自然現象等を模した拳法】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    i極拳
【健康体操のようにも見える連続した攻撃動作】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    n卦掌
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【大地の中を走る気の流れの噴出点(龍穴)】から排出する。失敗すると被害は2倍。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 その光景はあまりに不思議だった。
 着ぐるみにも見えなくない面を被った集団が、なんか、なんかもうイチャイチャしながら群れている。中には正気に戻ったキマイラたちも紛れているようだが、それはそれとして勝手に逃げていくので心配ないだろう。

「ちょっと、あんた誰よ!(ビンタ!)」
「理不尽ッ!?」

 まあその、正気に戻ったのなら心配ないだろう。洗脳が解けたばかりで周囲の状況も分からないまま突然強烈なビンタを喰らわされた男性の心のケアは、猟兵の職務ではない。
 そんなことよりも、今は目の前の敵だ。
 地に足を着けて、空中よりも更にイチャつき出した集団を、洗脳から解放せよ!

 ……決して他意はない。決して他意はないのである!
敷島・初瀬
「あの頭でいちゃつかれるとさらにむかつくであります(ペッ)」
リア充(偽)にさらなる殺意・・いや憎悪を向けて攻撃であります。

さてライフルで一人ずつ眉間や金〇を撃ち抜いていては数に対処できないかもしれないので、
ロケットランチャーに榴弾(範囲攻撃)を装填してリア充(偽)をさらに爆発させるであります。

笑いながら手あたり次第に撃ち込んでリア充を吹き飛ばし楽しく遊ぶであります。

(アドリブや他の人との絡み、ひどい目大歓迎であります)


リーファ・レイウォール
※連携、アドリブ歓迎

「えっと。なんか、こう……痛々しいわね」
お面のことか、理不尽な光景のことかは口にしない

さっさと正気に戻って退場してもらいましょう
【高速詠唱】を乗せたユーベルコードで【先制攻撃】
「見た目は派手だけど、手加減はしてあげるわ」
操られてるだけの相手なので手加減して、吹き飛ばしたり串刺しにしたりはしません。
オブリビオン相手だったら乗せている全力魔法も自重。
オブリビオン相手なら、全力全開でいけるのに。

味方への【援護射撃】も忘れない
的確にお面を壊すなり
味方の技の軌道に誘い込んだりするために【スナイパー】を駆使するわね

「ほら、正気に戻ったならさっさと日常に帰りなさい」
巻き添えは嫌でしょう?


鈴木・志乃
だから
もう
帰っていいかって
きいてんだろああああああああああああああああ!!【衝撃波】

てめーらのせいであたしはすげー悲しい気分だ
なんだそのお面!!(マイクで殴る【衝撃波】)
たーだの一般人をカップル偽装しやがって
非リアに恨みでもあんのか!?
あ る ん だ な【衝撃波】

イヤリングの光で【誘惑】した所を【聖者のオーラ】をぶちかましてリア充爆破
さらに片割れだけ鎖で繋いじゃって嫉妬誘発
そのまま鎖でぶんぶん振り回して二人ともブッ飛ばすのが理想

敵の攻撃は鎖で【武器受け】するよ
あたしの怒りによる【第六感】と【オーラ防御】であんたらの攻撃はいなす!
鎖はあらかじめ毒塗っとく【毒使い】

えげつない? 誉め言葉だな!




「えっと。なんか、こう……痛々しいわね」

 リーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)は、具体的に何とは言わなかったが、この不思議な光景を見ながら呟く。ビンタをされていた一般男性は涙を堪えて帰っていった。彼には強く生きてほしいものだ。

「あの頭でいちゃつかれるとさらにむかつくであります」

 国家に家族を奪われた復讐のテロリストのような表情で、敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)は唾を吐いた。詳しくは敵情報を是非見てほしいところだが、確かにあの何とも言えない被り物でいちゃつかれると頭にくる。頭だけに。

「むかつくかどうかは置いといて、見た目は派手だけど、手加減はしてあげるわ」

 極力一般人を巻き込みたくないリーファにとっての一番の脅威は、隣で自前のロケットランチャーに榴弾を装填している初瀬だったのだろう。一月遅れのクリスマスプレゼントであります、と笑いを噛み殺しながらブツブツ言っている姿を見て、かつてない不安に駆られていた。しかし、彼女は忘れていた。天空の失恋ソング女王を――。

「だから……もう……」

 リーファがその存在を思い出したのは、声が聞こえてからだった。

「帰っていいかって……」

 ゆっくり降下してきた鈴木・志乃(ブラック・f12101)は、大きく息を吸った。そして。

「きいてんだろああああああああああああああああ!!」

 それはもう声というより音だった。衝撃波と切なさと人類の悲しみを纏った音が、敵味方関係なしに、無差別に襲い掛かる。

「てめーらのせいであたしはすげー悲しい気分だ……なんだそのお面!!」

 マイクで殴りつける。お面のデザインは関係ないため、ほぼ八つ当たりである。まあ彼女も23歳、状況から察するに恋人は居ないようだが、なるほど確かに言いたくなる気持ちは分からなくもない。多分。

「いい気味であります!さあどんどん行くでありますよ!」

 高らかに笑いながら、聖者の鎖の爆発に追加で榴弾を撃ち込む初瀬。どう考えてもオーバーキルだ。さらに鎖が繋がれた敵が、隣の相方と一緒にジャイアントスイングの要領で吹き飛ばされていく。その光景を見ながら、味方の攻撃でのみダメージを受けたリーファは何も言わず、ただ溜息を漏らした。本当に頭痛に悩まされる人のように頭を抱えながら溜息を漏らした。

「……見た目は派手だけど、手加減はしてあげるわ」

 悲惨な状況から逃れて、隅で震えていた面のキマイラたちは、是非そうしてくれと言わんばかりに首を縦に振った。一応彼らも操られているだけで罪はない。さすがに多少の手心を加えてやっても罰は当たるまい。

「天切り裂き顕現なさい、雷轟の方天戟たち。そして、存分に猛威を振るいなさい――」

 詠唱の応じて、紫電の雷が迸る。現れた無数の矛、戟が、相手の面だけを正確に捉え、切り裂いていく。綺麗に縦に割れた面の中から出てきたキマイラたちは、状況が飲み込めない様子できょとんとしているようだ。

「ほら、正気に戻ったならさっさと日常に帰りなさい。巻き添えは――」
「非リアに恨みでもあんのか!? あ る ん だ な !?」
「とにかく手当たり次第に死ぬであります!!」

 正気に戻ったキマイラたちと、阿鼻叫喚の地獄絵図を交互に見比べる。

「――嫌でしょう?」
「アッハイ」

 当然だが素直に従った。
 ちなみにこの後帰っていく途中のキマイラたちの中からカップルが生まれたが、目ざとく見つけた初瀬が榴弾を撃ち込んだのは言うまでもない。奇跡的に怪我人は出なかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

インディゴ・クロワッサン
「あはは、大分爆発してるねぇ」

暴れてる皆を見ながら呟いて、僕も少しだけ遊ぼう(あばれよう)かな。
覚えたてのUC【黒薔薇の舞】を御披露目するよ。
キマイラの皆を傷付けない様に、お面だけを狙おうか。

「ま、本命も控えてるし、程々にしとこうか」

所で、お面割れて正気に戻った皆は大丈夫?
別に僕としてはどうでも良いんだけど、暴れてる猟兵の皆を見てると、ちょっと…ね(笑)

「正気に戻ったキマイラの皆さーん、離れた方が懸命ですよー
命とか尊厳とかが惜しいなら離れてくださーい」

忠告もしたし、行っくぞー!



※連携・アドリブ大歓迎!※


ベルカ・スノードロップ
一般人が操られている、との話ですが
アレを被っているのが、証拠みたいですね
イケてないです

技能:地形の利用、串刺し、全力魔法、範囲攻撃

一般人を殺してしまうわけにはいきません
気絶させても、後の戦闘には邪魔になるので、お面だけ打ち抜きましょうか
ユーベルコードを使って、お面を破壊
お面だけ壊しても、串刺しな見た目になりそうですね

「正気に戻った一般人の避難と救護は任されましょうか」

なんか、ここに来る途中に、戦闘の跡のような物がありましたし。
爆弾の爆破痕ですよね。多分。




「一般人が操られている、との話ですが……アレを被っているのが、証拠みたいですね」

 なんとなくやるせなさそうな表情で、意味不明な集団を見つめるベルカ・スノードロップ(森に住まう"ようかん"司祭・f10622)。

「……イケてないです」

 最後のは多分言っても言わなくてもよかったのだろう。相手は敵なので大目に見るが、普通に他人にこういうことを言うと稀に泣かれるので控えよう。
 何度姿を見ても、何度声を聴いてもどこかの女子大生が学園祭で男装させられているようにしか見えないアラサー男性は、隣で少し楽しそうにしているインディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)をちらりと横目に見る。

「あはは、大分爆発してるねぇ」

 一応解説しておくが、オオイタが爆発しているわけではない。
 ふざけるでもなく、すっとインディゴが目を細める。

「――僕も少しだけ遊ぼうかな」

 ああ、これアカンやつや。瞬間的にベルカは理解した。

「一般人を傷付けてはいけませんよ?」
「もちろんさ」

 信用していいのか分からない調子で、インディゴが黒剣を抜く。とてもじゃないが安心できそうな材料は無い。かと思われたが。

「正気に戻ったキマイラの皆さーん、離れた方が懸命ですよー。命とか尊厳とかが惜しいなら離れてくださーい」

 予想に反して彼はきちんと忠告を行った。問題があるとすれば、彼の言葉に一切の感情がこもっていなかったことだろう。だがそれが功を奏したのか、逆に不安と恐怖を覚えた一般人たちは、ものすごい速さで逃げ帰っていった。言葉を聞きながらベルカは、さすがに尊厳が奪われることは無いだろうと考えていた。が、あちこちにある爆破痕のようなものを立て続けに発見し、インディゴに激しく同意した。

「さてー、忠告もしたし、行っくぞー!」
「ちょぉっ!?」

 まだ全て逃げ終わる前から、インディゴは自分の黒剣を宙に溶かす。黒薔薇の花弁へと姿を変えた剣が、逃げ惑う人々の間を抜けて、イケてない集団の面へと襲い掛かる。さすがに一般人を巻き込むような真似はしなかった。

「ま、本命も控えてるし、程々にしとこうか」
「あまり驚かせないでください……」

 安堵から溜息を吐くベルカだったが、そういいながらも、逃げ切ったタイミングで即攻撃ができるよう、既に詠唱を済ませている。

「思ったより早く終わりそうですかね」

 最後の一人が視界から消えるのと同時に、巨大な面を魔法の槍で撃ち抜いたベルカが呟く。某三兄弟よろしく串に刺さっただんごのようになった面が次々と割れていく。その向こう側では、黒薔薇の花弁に包まれた面も限界を迎えて消滅していく。

「お面割れて正気に戻った皆は大丈夫?」
「正気に戻った一般人の避難と救護は任されましょうか」
「別に僕としてはどうでも良いんだけど、暴れてる猟兵の皆を見てると、ちょっと…ね(笑)」
「(笑) じゃないですよ!」

 そもそも数が多くなかったということもあり、もうほぼほぼ片付いただろう。あとは残り数体を片付けてしまえば終わりだ。黒幕との遭遇は近い。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーファ・レイウォール
もう一押しってところなのよね。

それじゃあ、残りのお面も、破壊して
一般人には、早くお家に帰ってもらいましょう。
黒幕が出てくれば、あの二人も手加減無しで鬱憤(?)晴らせるでしょうし。
そうよね。うん。

『梨花の暴風』を発動して、残りのお面を破壊して
一般人を正気に戻していきます。
【視力】で広範囲を見渡しながら【誘導弾】。

「正気に戻った? あんなお面を被らされて『恋人』させられてたのよ?」
色恋沙汰は、よく分からないけど
少なくとも、ムードも何もぶち壊すと思うわ
「気を付けて帰りなさい」
……本当に、困った子もいるからね

それで、そろそろ例の二人が『ああなった』元凶、黒幕のお出ましよね?
黒幕への対処は明確にするわ。




「もう一押しってところなのよね」

 片手間のように見た目が派手な面を手加減してブチ壊しながら、リーファは再び冷静に戦場を見つめ直す。そこかしこで聞こえる爆音、怒号、悲鳴……。これが全て猟兵によるものだというのだから、頭も痛くなる。とはいえ、流石に打ち止めなのか、今立っている者以上に敵が増えることはなさそうだ。

「まあ、目が覚めたのなら早くお家に帰ってもらいましょう」

 そのほうが安心して暴れさせられるし、と派手な爆音が聞こえた方角を見やる。もう敵はほとんど残っていなかったはずなのだが、いつまで続けているのだろう。リーファは軽くため息を吐くと、僅かの間集中する。

「――花の香りに包まれながら猛省しなさい」

 可憐な白い花が舞う。桜の花びらのようなそれは、梨の花。ふわりと甘い香りが辺りに漂う――と思っている人も多いだろう。ここで豆知識だが、率直に言うと梨の花は臭い。虫をおびき寄せる為に甘い匂いを放つものと、虫の死臭を放つものがあるが、残念ながら梨は後者にあたる。美しい見た目で生ゴミのような臭いを放つ天然の初見殺し(個人差があります)だ。
 だがあくまで本物の花ではないので、その辺りは心配ない。
 逃げ惑う洗脳キマイラたち。どこまでも追ってくる恐怖の白花が、一人、また一人と面を破壊していく。派手ではないが、ジェノサイドだった。

「――はっ、俺はいったい……!」

 正気に戻ったキマイラが、むくりと起き上がる。周囲に敵の姿は無いので、ひとまず警戒を解いてもいいだろう。

「正気に戻った? あんなお面を被らされて『恋人』させられてたのよ?」
「う、うそだ……」

 キマイラの視線は、あの面ではなく自分の相方に向いていた。同性だった。結構ガタイ良かった。

「ま、まあその……気の毒だけど、気を付けて帰りなさい」

 見える位置から敵がいなくなってようやく落ち着いたのか、周囲は静まり返っていた。しかし何が起こるか分からない。とぼとぼと帰っていく男性キマイラの背中を見送りながら、リーファは再び辺りを見渡す。
 何処からともなくあどけない少女の声が聞こえたのは、そんな時だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ムスビ』

POW   :    かみさまの縁結び(物理)
【指名札】が命中した対象を爆破し、更に互いを【運命の赤い糸】で繋ぐ。
SPD   :    燃え上がる恋の炎(物理)
レベル×1個の【恋】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    恋する乙女は無敵(物理)
全身を【リア充モード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠カスミ・アナスタシアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「キミたち! 人の恋路を邪魔するなんて、許せないんだよ!」

 桃色のきゅるるんとしたパーマからのぞく柔らかそうな白い耳、髪と同じ色のふわっふわしてそうな尻尾。本物ではなくコスプレミニスカ巫女のような服装。ふわっとしてそうな印象とは裏腹に鋭い爪をもった、動物のような足。

「こんなひどい事するなんて、この縁結びの神様が、お仕置きしちゃうんだから!」

 リーチの短そうな腕を振り回しながら、ぷんぷんと怒る。よく見たら手の爪もなかなか鋭そうだ。手入れのマメさが垣間見える。

「ふふん、私は縁結びの神様、ムスビだよ! ささ、皆も順番に結んであげるから、待っててね♪」

 怒ってるのかそうじゃないのか分かりにくいが、こいつが話に聞くヤベー奴というのは間違いないだろう。
 どうヤベーのか完全に猟兵任せになりそうな戦いが今、始まる――!
インディゴ・クロワッサン
「あはは、酷いって言われちゃった」

誰に言うでもなく呟いて、黒剣を抜くよ

「でも、好きでも何でもない相手を無理矢理くっ付けて、それで『縁結び』だのなんだの言ったって…」

一旦言葉を切って、UCを発動させるよ
勿論【限定降臨=藍染三日月】を。
そして、こう叫びながら襲いかかろうか。

「ソレを司るカミサマとは言えないよね!」

今まで自重してきたものを全部解放するよ!
黒剣や拷問具で攻撃して、傷口が開いたら『傷口をえぐる』で更に追撃。
ついでに『吸血』して『生命力吸収』もしておこうか
変身してると寿命減っちゃうし。

吸血する前に「頂きます」
生命力吸収が終わったら「ご馳走さま」

挨拶って、大事でしょ?

※連携・アドリブ大歓迎!


リーファ・レイウォール
「先に言っておくけど『動けない状態』になったら、遠巻きに見てる男衆に襲わせるわ」
すっごくいい笑顔で宣言

ま、見てるのはj、今回の被害者で逃げ遅れたか、興味本位で残ってるか。
そうでなくても、この世界、そういうの好きな人たちばかりだし
中にはロリコンもいるでしょ。多分。
「男っ気のない『縁結びの女神』なんて洒落にもならないでしょ?」

「で、今回の『リア充騒動』の現況がアレなわけだけど……」
同じタイミングで志乃と初瀬がいるなら、「どうするの?」と振ってみる

「人々の恋の炎は、身を焦がしていきました」
――恋の神様は、その炎で燃え尽きました
【高速詠唱】【全力魔法】【鎧無視攻撃】【2回攻撃】を込めて燃やすわ。笑顔で


敷島・初瀬
「自分の目の前でリア充に成るとは楽に死ねると思うなであります」
殺意いまだ衰えずであります。

色んな意味でこっちの方がヤバいと見せてやるであります。

相手が【リア充モード】とやらになると動けなくなるそうなので、それから動くであります、発動した瞬間に周囲に爆薬、火炎瓶をばらまき、解いたら即爆破で行くであります。
そのまま動かないなら目の前でカップルを吹き飛ばしたりムスビに落書きしながら時間を潰すであります。

その際、至近距離にいるので巻き込まれるのは覚悟の上、血まみれの姿で笑みを浮かべて再攻撃、倒されてもUCで攻撃どちらかが倒れるまでやるであります。

「先に死ぬのはどっちでありますかな」

(アドリブ大歓迎)




「先に言っておくけど『動けない状態』になったら、遠巻きに見てる男衆に襲わせるわ」

 いきなりとんでもないことを言ってのけるリーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)。涼しげな、いや清々しいほどの笑顔が敵へ向けられると、驚くことに周囲はブーイングの嵐に包まれた。

「ふざけるなー!」
「そうだそうだ!」
「俺はリーファちゃんがいい!」
「きゃー! リーファ様抱いて!」
「ご、ご主人様ぁ!」
「うっさいわよ!!!」
「「「 ブヒィィィィィィ!! 」」」

 静まった。

「キミらさ、結構考えることゲスいよね……」

 一般人の謎バイタルに若干震えるムスビ。しかしまあ当然のことながら、一般人に期待はできない。

「あらごめんなさい。でも男っ気のない『縁結びの女神』なんて洒落にもならないでしょ?」

 これでもかというほど完全に見下した嘲笑。背後でまたブヒィィと聞こえたが、直後の鈍い音と何かを引きずる音を最後に、何も聞こえなくなった。

「ぐぬぬ……!」

 自分よりも注目を集めていそうなリーファに恨めしそうな視線を送るムスビ。リーファはそれを見ると、一層ゲスい笑みを深くした。

「こ、こうなったら奥の手を使うしか……!」

 まだ初動すらないのに、突然奥の手を出そうと考えているようだ。ウルトラな男が初手にスペシウムな光線を放つほど様式美というものが分かっていない。しかし相手にそんなことは関係ない。くるりと一回転すると、可愛らしいポーズ(個人差があります)をとって眩いオーラを放ち始めた。

「こ、これがリア充オーラ……」
「動けないし喋れないからどの辺がリア充なのか分からないけど、眩しくて直視できない……!」
「だが俺はリーファちゃん一筋だから!」
「きゃー!リーファ様抱いて!」
「ご、ご主人様ぁ!」
「ぶん殴るわよ!!!」
「「「 ブヒィィィィィィ!! 」」」

 静まった。
 正直無敵と言えど相手が動けなくなった時点でもう勝負は決したようなものだが、若干名それを良しとしない者がいるようだ。敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)もその一人。

「で、今回の騒動の元凶がアレなわけだけど……どうするの?」
「自分の目の前でリア充に成るとは楽に死ねると思うなであります」

 国すら一晩で滅ぼしてしまいそうなその表情で捻りだした言葉が、明確な答だった。ゆっくり、しっかりと一歩一歩を踏みしめる初瀬は、本当にどこから取り出したのか、大量の四角い箱やら円盤状の置物やら束になった筒状の物体をムスビの周りに並べていく。お気付きだろうが全部爆弾だ。

「さあ、ここからは我慢比べであります」

 ムスビの小さく開いた口から覗く可愛らしい歯に、初瀬は手榴弾のピンを引っ掛ける。おまけのように頬に油性マジックで雌豚と落書きして、彼女は振り返った。その視線の先に居たのは――。

「リア充死すべし慈悲はないであります!!」
「ぐわー」
「ぐえー」

 一般人たちがチープな叫び声をあげながら吹き飛んでいく。なお彼らにはお面を被っていた頃の魔力が若干残っていたので怪我をする心配はないようだ。

「そんなご都合主義――ぐわー!」
「俺の隣には男しか――ぐえー!」
「俺はリーファちゃん一筋だし!」
「きゃー!リーファ様抱いて!」
「ご、ご主人様ぁ!」
「あんたらもぶっ飛ばすわよ!!!」
「「「 ブヒィィィィィィ!! 」」」

 静まった。
 再び始まった阿鼻叫喚。今回に関しては流石に敵を倒すためのものではなく完全に私怨なので何とも言えない。だがしかし、というかなんとなく予想通り、ムスビは無敵モードを解く。

「もうやめて!私のせいで争わないで!」

 おそらく一度言ってみたかっただけと思われるセリフと共に動き出す。と、同時に咥えさせられていた手榴弾のピンが抜け――。

「こいつはオマケであります」

 待っていましたとばかりに火炎瓶を持って特攻する初瀬。比喩ではなく本当に彼女は炎に包まれ、やがて激しい爆炎と共に散った。見ていたキマイラたちは黙って敬礼した。
 煙が晴れる頃、中から姿を現したムスビ。主に服が、もう一度言うが主に服が焼けてボロボロになった姿で、瞳に涙を浮かべている。煙を吸ったのかけほけほ咳込むと、かろうじて繋がっていたスカートの一部がはらりと落ちた。

「ひ、ひどいよこんなの……」

 見てくれだけは弱い者いじめに見えるが、相手はオブリビオン。これは仕方のないことなのだ。仕方のないことなのだ!

「あはは、酷いって言われちゃった」

 からからと笑うインディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)が、すっと目を細める。

「でも、好きでも何でもない相手を無理矢理くっ付けて、それで『縁結び』だのなんだの言ったって……」

 言いながら剣を抜くインディゴ。呟くように何かを詠唱すると、眼の色――彼の纏う空気が変わった。ピリピリと肌を刺すような殺気、凶暴性を隠そうともしない視線が相手を捉える。

「ソレを司るカミサマとは言えないよね!!」

 ふらふらしているムスビに急迫し、黒剣を振り下ろす。間一髪気付いたムスビも避けようとするが、僅かに掠った肌から血が滲む。しかしこのまま追撃は難しそうだ――と、敵の動きが止まる。正確には止まったのではなく、止められた、だろうか。逃げようとしたムスビの足下には血塗れで倒れていた初瀬。がっしりと脚を掴んで、顔を上げた。

「先に死ぬのはどっちでありますかな」

 邪悪な笑みに、ムスビの血の気が引いた。現れた戦場の亡霊とインディゴの手によって何度も追撃を受ける。

「いたい、痛いよぉ! もうやめてぇっ!」

 ちょっとゾクゾクした。

「人々の恋の炎は、身を焦がしていきました――」

 語り口調で、同時に魔力を練るリーファ。やがて手をかざすと、焦がすような熱気が周囲を包んだ。瞬間、インディゴは倒れていた初瀬を抱えて後方に退避した。ムスビは目に見えない何かが襲い来る感覚に、五感を研ぎ澄ます。が、無駄だ。見えた時にはもう遅い。

「――恋の神様は、その炎で燃え尽きました。なんてね」

 紫青の炎を纏う、真空の刃。いくらオブリビオンと言えど、大気を置き去りにするほどの速度に反応できるはずがない。切り裂かれ、燃え移った炎に焼かれ、泣き叫ぶ。

「さ、さすがに容赦ねぇ!」
「若干可哀そうに見えてきたけどなんかグッとくる……!」
「で、でも俺はリーファちゃん一筋だし!」
「きゃー!リーファ様抱いて!」
「ご、ご主人様ぁ!」
「ふんッ!!!」
「「「 ブヒィィィィィィ!! 」」」

 殴られて静まった。

「今ので倒れててくれれば楽だったんだけどねぇ」

 インディゴの言った通り、視線の先には未だ立ち続けるオブリビオンの姿。炎も消えてしまったようで、ようやく解放された彼女は恐怖に体を震わせていた。

「さぁて、覚悟してもらおうかな?」
「い、いや……こないで……!」

 このあと滅茶苦茶調教した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベルカ・スノードロップ
司祭には男児好きが多いですが、私は女の子が好きです
「じゃあ、私が襲いますね」
『ヤベー奴』になってヤりましょう

UCで拘束すると、白い光に包まれ周囲から見えなくなり
周囲の放送の全年齢対応

異端審問は言わば拷問
私が与えるのは苦痛ではなく快楽ですが

「恋の先を、その身に教えてあげますね」
何をするか? この流れなら、決まってますね?

私からはバッチリ見えるので【撮影】しながら
【串刺し】にしてフィニッシュは【零距離射撃】
何も考えられなくなる程の快楽を与えてあげます

ところで、猟兵とオブリビオンの間に子供できるんですかね?

光が収まった時に、着衣を正している私とUCの残滓に塗れたムスビの姿があるんじゃないですか?




「く、くやしい……でも負けない……っ!」

 身も心もボロボロになりながら、なんとか逃げ出したムスビは、自分よりよっぽど猟兵たちの方がヤベーじゃねぇかとか思いながら走っていた。背後から迫っていた猟兵は撒いた。今度捕まれば何をされるか分かったものじゃない。しかし捕まらなければ生き残れる。
 夢中で走っていたせいか、目の前に人が立っていたことに気付かなかったようだ。ムスビはそれにぶつかると、派手に尻餅をついた。

「大丈夫ですか、お嬢さん?」
「あ、あの……!」

 中性的な見た目をしているが、どうやら男のようだ。ならもしかしたら使えるかもしれない。そう考えたムスビは、早速「落とし」にかかった。

「あの、私怖い人に追われてるの……お願い、助けてっ……!」

 瞳に涙を浮かべて震えるムスビ。それを見て、青年は。

「知っていますよ」
「え――」

 ベルカ・スノードロップ(森に住まう"ようかん"司祭・f10622)は、穏やかに笑みを見せる。対照的に血の気が引くのを感じた。逃げようにも、完全に腰が抜けて立つことすら出来ない。

「あ……ぁあ……っ!!」

 なんとか体を捻って、反対へ這いずるも、次の瞬間には手足を拘束され、身動きすら取れなくなっていた。

「まあそういう訳ですから、私が襲いますね」

 大人の事情でキラキラと白い光に包まれながら、周囲から最後に見えたのは、彼がボロボロになったムスビの衣装を引き剥がしているところだった。


●ここからは音声のみでお楽しみください。
「さて、じゃあちょっと尋問させてもらいますね」
「や……やだやだっ! こんなのひどいよぉっ!」
「何を言ってるんですか。異端審問はいわば拷問。良くなんてするわけないでしょう」
「だからってこんな……このゲームは全年齢対象なんだよ!」
「周りからは見えませんから。あでも、私からはちゃーんと見えてますので」

パシャパシャ!

「い、いやぁ! 撮らないでっ! やだっ! 恥ずかしいよぉっ!」
「でもいい顔になってきたじゃないですか。ほら、それじゃあ恋の先を、その身に教えてあげますね」
「ひっ……! そんなの……入るわけ……っ」

 ざざーーーーーーーーーーーーーー。



 その後まあ串刺しからの零距離射撃フィニッシュとか色々あったが、抵触しないように書ききるのは自信がなかったのでカットされた。謎の白い光が消える頃、追い付いた猟兵やキマイラたちが見たものは、乱れた着衣を直しているベルカの姿と、その後ろで痙攣しながら倒れている白いものにまみれたムスビだった。何があったのかは……聞かない方がいいだろう。

「さて、これで満足しましたか?」
「ひゃぃ……」

 瞳から光が消えた、恍惚の表情で漏らすムスビ。やがてその体が光に包まれると、ゆっくりと消滅していった。

 こうして人々の平和は守られたが、一部キマイラたちの間では子供には聞かせられない性なる伝説が語り継がれることになった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月12日


挿絵イラスト