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オレステイア動乱~狂機に呑まれし愛国者

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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●裏切りの凶報
 クロムキャバリアにある小国の一つ、オレステイア。
 ある日、大統領府に届いた一報に執務室は騒然となる。
「大統領、緊急事態です! 我が国のプラントが……制圧されました!」
「何だと!? 他国の侵略か!? 我が軍は一体何をしていたと……」
「いえ、それが……首謀者はスペンダー少佐率いる部隊で……」
「なッ!?」
 秘書官の報告に大統領が驚愕する。
 スペンダー少佐と言えば、オレステイアのエースパイロットとして国民にその名が知れ渡っているほどの英雄だ。
「バカな……真の愛国者である少佐が我が祖国を裏切るなど……ありえん」
「ですが届けられた声明には『今から24時間後、平和で腑抜けた祖国を破壊する』と」
「まさか、事実なのか……急ぎ討伐部隊を編成! この際、傭兵を雇う事も厭わん!」
「た、直ちに!」
 大統領の命令で秘書官が慌てて執務室から出ていく。
 もしもプラントが破壊されてしまえば、この国は終わりだ。
 愛国者の突然の裏切りでオレステイアは存亡に危機に瀕していた……。

●作戦:プラントの奪還及びスペンダー隊人員の救助
「新たに観測されたクロムキャバリアで紛争が起きようとしているわ」
 アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)が説明を始めると同時に、スクリーンに情報を表示する。
 今回向かう国の名は『オレステイア民主連邦』。
 周囲の小国を併合して生まれた民主国家であり、長らく平和を維持してきた国だ。
「発端は国の英雄であるスペンダー少佐が突然、部下を率いてプラントを制圧してしまったの。平和で腑抜けきったこの国を破壊し革命を起こす……と言う声明を出して、ね」
 本来、国のためなら命を投げ出す事も厭わない愛国者の少佐が何故裏切ったのか?
 その理由は一つだ。
「出所は一切不明だけど……どうやら彼女の乗った機体がオブリビオンマシンで、アレに呑まれてしまったみたいね。もちろん国は全力を挙げて討伐に出る事になるけど……」
 相手はエース、更に部下達もいるため泥沼の紛争となるのは避けられないだろう。
 そうなれば、どれほどの破壊と犠牲が生まれるかは想像に難くない。
 待っているのは悲劇と破滅の未来だ。

「そこで、みんなには傭兵としてオレステイアに行ってもらうわ。もちろん任務をこなせば報酬は出るし、必要に応じてキャバリアの貸与や自分用にチューンもしてもらえるから、その辺りの事は安心してね」
 オブリビオンマシンを破壊すれば、パイロットを救出し正気に戻す事が出来るので少佐やその部下達も無事に連れ帰ってきて欲しい、と付け加えた。
 帰還後、マシンに呑まれていた事が判明すれば、この裏切り行為も不問となるはずだ。
「プラントは国の生命線……何としても無事に奪還して、パイロット達も正気に戻してあげて。それじゃ、出撃よ!」

 向かう先は百年の戦乱が続く世界。
 今ここに、鋼の牙を持った騎兵達の戦いが幕を開けようとしていた……。


NS
 はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
 やってきましたクロムキャバリア!ロボ物は大好物です、ええ。
 早速シナリオをお届けします。今回もよろしくお願いします。

●目的
 プラントを制圧したキャバリア部隊を撃破しプラントを奪還する。

 第一章はオブリビオンマシンと化した量産型キャバリアの大軍を突破。
 第二章はオブリビオンマシンに呑まれたスペンダー少佐の部下と交戦。
 第三章は同じくオブリビオンマシンに呑まれたスペンダー少佐との戦闘です。
 それぞれの詳細は章の導入部をご確認下さい。

●重要事項
 章の導入部でも説明を入れますが、キャバリアをジョブやアイテムで持っていない猟兵でも、この世界ではキャバリアを借りて搭乗する事が出来ます。
 またユーベルコードをキャバリアの武器から放つ事も可能です。
 もちろん生身のまま戦ってもいいですし、自前のキャバリアで戦うのも自由です。
 その辺りはプレイングに書き記して下さい。

●ミリアム・スペンダー少佐について
 オレステイアのエースで、愛国者でもある若き女性パイロットです。
 その腕は隣国にも轟いていて、スカーレットファントムと言う異名があるとか。
 生真面目で人望は厚く、彼女を妄信的に慕う部下も多いそうです。

●ご注意
 プレイング受付は章の導入部分を書いてからになります。
 リプレイは基本的に、ある程度集まってから少しずつ消化。
 最低でも失効までには必ず仕上げる方針でやっていきます。
 NSの調子が良い場合は、なるべく早めにお返ししたいと思います。

 それではプラント奪還作戦の健闘を祈ります。
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第1章 冒険 『敵陣突破』

POW   :    群がる敵を正面から蹴散らし、突き進む

SPD   :    敵陣の薄い箇所を突き、一点突破を狙う

WIZ   :    敢えて多くの敵を引き付けておき、一気に倒す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ネソス平原・戦線突破
 プラントがあるフロイド盆地は周囲をエレボス山脈に囲まれた場所にあり、現地に繋がる唯一の道はオレステイア首都ヴァンカークより26キロ先にある、ネソス平原が一番の近道とされている。
 しかし偵察部隊の報告によれば、平原には既に大勢のキャバリアがこれ以上進ませまいと防衛に当たっているそうだ。
 どうやらオブリビオンマシンに浸食されてしまったらしく、一歩でも近付こうものなら容赦なく発砲してくる事だろう。

 当のキャバリアは武装が少ない上に量産型よりも生産コストが極めて安く、パイロットを必要としないAI操縦による機体だ。
 当然ながらパイロットが動かさない以上、性能は低く猟兵の相手にすらならない雑魚も同然だが、数の多さだけが強みである。
 猟兵達はまず、この無人機の群れを突破しなければならない。
 さて、いかにしてこの敵陣を抜けるか……?
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
これはまた厄介ですが、何とか頑張ってみましょう。
『キャバリア』の貸出は辞退させていただき、生身で向かいますぅ。

『F●S』3種を展開し【銀翼袍】を使用、『弱い認識阻害』を伴う『崩壊の波動』を放射しますねぇ。
これで『崩壊』の効果でダメージを与えつつ、此方への対処を遅らせられるはずですぅ。
そして『FSS』で防御を固め『FRS』の[砲撃]と『FBS』の斬撃で邪魔になる相手を排除、道を拓きつつ【銀翼袍】の効果で飛行、『殲禍炎剣』の影響を回避する為に地上すれすれの低空飛行で進みましょう。

後は、出来る範囲で『キャバリア』を観察、強度や基本構造を把握しておきたいですが。



●オープンコンバット
「あれが話に聞いていた無人機ですかぁ。数だけは多いですねぇ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が少し遠くから無人機の群れを眺める。
 AIらしく統率の取れた動きで、侵入者がいないか周囲を巡回しているようだ。
 因みにるこるは今回キャバリアを借りず、敢えて生身で出撃していた。
 一見すれば自殺行為にも見えるだろうが……猟兵は生身でキャバリアと渡り合う超人、これくらいの事は出来て当然だ。
「さて、まずはここを突破しない事には、ですねぇ。ではでは、行きますよぉ」
 るこるは浮遊武装を展開した後で『豊乳女神の加護・銀翼袍(チチガミサマノカゴ・ギンヨクノショウゾク)』を発動し、ふわりと浮かび上がる。
 銀翼袍は飛翔能力を得るユーベルコードだが、殲禍炎剣による攻撃を受けないよう低空飛行かつ一定の速度で進む事は忘れない。
 そうして少しずつ進んでいくと、るこるが無人機の視界に入ったのか一斉にこちらを向いて両腕の24mmバルカンを構えると同時に、間髪入れずに無数の弾丸が吐き出される。
 対キャバリア用装備としては貧弱な武器ではあるものの、生身の相手ならば瞬時に粉々に出来るほどの威力だ。
「おっと、これは当たったら痛いなんてレベルじゃ済みそうにありませんねぇ」
 飛んできた弾丸の嵐を前に、るこるはFSSのシールドを展開・防御する。
 シールドに逸らされた弾丸の一部がネソス平原に激しく穴を開けていく。
「ですが、やられっ放しと言う訳でもありませんよぉ。砲門開いて、発射ぁ!」
 FRSが火を噴き、砲弾が無人機に襲い掛かる。
 反撃が飛んできた事に反応し、相手は慌てて散開し周囲に散らばる。
 その内の逃げ遅れた一機が砲撃をまともに喰らい、爆散した。
「むむっ、少しは持つかと思いましたが……結構脆いようですねぇ」
 防御を固めつつ、無人機の観察を行っていたるこるは反撃の一発目で撃破出来た事を受け、軽く分析する。
 おそらく安価で生産出来るよう、装甲は薄く構造も量産型より簡素なのだろう。
 ならばまともに相手をするよりも、進攻の邪魔をする敵だけを排除・突破する。
 この手が得策と踏んだるこるはシールドを展開した状態で進む。
 相手もシールドの存在に気付き、回り込んで死角を狙おうとするが突如脚部が崩壊し、その場に崩れ落ちる。
 銀翼袍による崩壊の波動の影響だ。
 更にFBSが無人機の頭部を切り裂くと、周囲が認識出来ず同士討ちを引き起こし、敵陣は一時混乱に陥る。
「よし、陣形に穴が開きました……今がチャンスですぅ」
 るこるは砲撃と斬撃で道を切り開きつつ、乱戦状態を突き進む。
 猟兵達の戦いは、今ここに幕を開けたのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

防人・拓也
「ここがクロムキャバリアか。こいつでの実戦は初めてだな」
と自身の専用キャバリア『CX-78-RC リーパーキャバリア』のコックピットで呟く。
敵を確認したら
「さて、行くか。リーパーキャバリア、出るぞ!」
と言って、スラスターを噴射して突撃開始。狙うは高機動を活かし、敵陣の薄い所を突いて、一点突破。
中~遠距離の敵にはビームライフル、近距離の敵にはビームサーベルで応戦。敵の攻撃はスラスターを操作して回避したり、シールドで防ぐ。シールドで近距離の攻撃を防いだ時は、シールドバッシュでカウンターする。
苦戦している味方がいたら、救援する。
「そこら辺のキャバリアと違うんだよ、この特別製はな」
アドリブ・連携可。



●リーパー、駆ける
「ここがクロムキャバリアか。こいつでの実戦は初めてだな」
 自身の愛機である『CX-78-RC リーパーキャバリア』のコックピットで防人・拓也(コードネーム:リーパー・f23769)が呟く。
 リーパーキャバリアはこの世界が観測された直後に手配した、新たな相棒だ。
 本作戦に参加するまで間、短期間ではあるが操縦訓練をある程度済ませ、こうして実戦に間に合わせたようである。
「敵影確認。聞いていた通り、かなりの数がいるようだな」
 カメラをズームすれば密集陣形で周囲を警戒している無人機の群れが見える。
 しかし所詮は烏合の衆、猟兵の相手ではない。
 拓也が武装の最終確認を行っていると、敵陣の中で爆発が起きた。
 どうやら先行した仲間が仕掛けたようだ。
「始まったな。さて、行くか。リーパーキャバリア、出るぞ!」
 ペダルを踏み込み、スラスターが青い炎を上げて咆哮する。
 急激な加速によるGに耐えつつ、メインスクリーンに注視する拓也。
 赤いロックオンサイトが接近により緑色に変化したのを確認し、レバーのトリガーを引くと高出力ビームライフルが唸りを上げ、長距離からビームが牙を剥く。
 放たれたビームは無人機の装甲を易々と貫き、あっという間に爆散した。
 新手に気付いた無人機は攻撃のあった方向へと向き直り、直ちに反撃を行うべく武器腕がそれぞれ火を噴く。
「道を開けてもらうぞ!」
 バルカンや滑空砲が次々と飛び交う中で、スラローム軌道を描きながら攻撃をスイスイと避けながら平原の突破を目指す。
 遠・中距離の敵にはビームライフルで、近距離の敵にはビームサーベルで両断しつつ、敵陣に穴を開けていく。
「このまま行けばもうすぐ突破出来そうだな。よし、この調子で……」
 その時、コンソールが救難信号をキャッチする。
 所属はオレステイアスカウト……偵察隊のようだ。
「逃げ遅れた部隊か? 何にしても放ってはおけないな」
 拓也は迷う事なく方向転換し、救難信号の出たポイントへ急行する。
 そこには損傷した偵察型キャバリアが無人機に追われている姿が。
 リーパーキャバリアは素早く敵機の間に割り込むと、それに反応して発砲してきた機関砲をシールドで受け止めると同時にシールドバッシュで吹き飛ばした。
「そこら辺のキャバリアと違うんだよ、この特別製はな」
 吹き飛ばされて崩れ落ちた無人機を前に、強気で言い放つ拓也。
「友軍機……いや、傭兵か? すまない、助かった」
「いや、無事で何よりだ。撤退の時間は俺が稼ぐ、急いで離脱してくれ」
「そうさせてもらうよ。救援、感謝する!」
 感謝の言葉の後、偵察機は足早にその場から去っていく。
「さて……行き掛けの駄賃だ、やってみるさ」
 少し用事が増えるが、別に大した事ではないとばかりに拓也は愛機と共に平原を駆け抜けていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

支倉・錫華
傭兵募集……いまのわたしにはちょうどいいかな。

相手が無人機なら遠慮はいらないし、密集しているなら遠距離からのいい的だよね。
近づかないで、まずは数を減らせばいいんだもの。

キャバリアは量産型でいいのでオレステイアのを貸してもらおう。
ただ、機体のチューンと武装のリクエストは認めてもらいたいかな。

チューンは【脈動臨界チューニング】で射程を5倍、装甲を半分にするよ。
武装はフレイムランチャーをお願いしよう。

【アドバンテージ・アンサー】も併用しつつダメージも3倍にして、相手の射程外から焼き払っていきたいな。

突撃する人たちもいるだろうから、
その人達の援護のためにも、なるべく早い内に数を減らしておきたいな。


オル・フィラ
…面白そうですね、キャバリア
貸与と調整をお願いできると聞きましたが、ちょっと注文させてください

使わせてもらうのはオレステイアの量産型、無傷でお返しできないでしょうから旧式でも構いません
ですがコックピットの射撃用デバイスに、私のMUD-CPを接続して使えるようにしていただきたいんです
慣れた感覚で撃てるかどうかは大事なことですから
武装はロングレンジライフル、予備弾倉を搭載可能なだけ、他は不要です

敵集団を相手に操縦と射撃練習をさせてもらいます
通常射撃と【泥流弾】使用でどのような差が出るのかも確認しておきましょう
また可能な限り、キャバリア戦における味方との連携にも習熟しておきたいですね



●初陣
 轟音が平原に響く。
 一機の量産型キャバリアが装備しているロングレンジライフルから放たれた弾丸は、無人機の一つに着弾し内部から炸裂、派手に爆散する。
「威力は今までよりも上がっているようですね。これがキャバリアの力ですか」
 コクピット内で射撃用スコープを覗きつつ、チューニングで取り付けてもらった射撃デバイスで先の一撃を放ったオル・フィラ(Rusalka・f27718)が感嘆する。
 先程のは単なる射撃ではなく、普段から多用しているユーベルコード『泥流弾(マッド・フロウ)』をキャバリアを通じて発射した物だ。
 こう言う芸当も出来るのが猟兵と言う物なのだろう。
 オルからの先制攻撃を受けた事で、無人機達が一斉に動き出す。
「敵集団、動き出しました。撃って下さい」
「見えている。距離よし、方位よし」
 オルが誰かに通信した直後、背後から放物線を描いて炎の塊が無人機の群れの中に落ちて爆発した。
 高熱に焼かれた無人機達は装甲が焼け落ち、小型反応炉に引火・爆発する。
「相手が無人機なら遠慮はいらないし、密集しているなら遠距離からのいい的だよね。近づかないで、まずは数を減らせばいいんだもの」
 ガシャン、とフレイムランチャーをリロードする一体のキャバリアの姿。
 この機体に乗っているのは支倉・錫華(Gambenero・f29951)、フリーの騎士兼諜報員として生活している少女であり、猟兵となったのはごく最近の事だ。
 因みに猟兵として戦うのは今回が初めてであり、これはその初陣である。
 そんな彼女の搭乗機体は『オブシディアンMk4オレステイア仕様』を借り、本人の希望により独自のチューンと兵装選択を細かく行ったのだが、武装にはフレイムランチャーを、チューン内容は『射程は5倍、装甲は半分』と言う狙撃に特化したあまりにもピーキーな物であった。
 曰く『仲間の突撃支援として、射程外から焼き払っていきたい』との事で、このようなチューンにしたのだとか。

「次の集団はあの辺り。仕掛ける」
 狙撃ポイントを移動した後、錫華の乗ったキャバリアが長距離からフレイムランチャーを撃つ。
 弾頭が直撃し突如として爆発した無人機にAIが混乱し、右往左往し出す。
 的確なポイントで一撃必殺とも呼べる攻撃が成功しているのは、単に彼女の技量だけではなくアドバンテージ・アンサーを使い優位に立てているのも大きかった。
「敵が散り散りになった。やるなら今」
「分かりました。実戦で操縦と射撃練習をさせてもらいます」
 通信を済ませ、オルの乗ったキャバリアが動き出す。
 因みに、オルの搭乗機はオレステイアで使用されている量産機……それも『無傷でお返しできないでしょうから旧式でも構いません』と言う要望で、急遽レストア状態から引っ張り出された『オブシディアンMk2』と言う旧式機だ。
 既に現役を退いて25年近く経つ機体であり、今となっては訓練機として使われているのに留まっている。
 なお、オルの方は数分の操縦確認の後でぶっつけ本番と言う、かなり無謀なキャバリアの初陣だ。
「予備弾倉に余裕はありますが、この後の事も考えると無駄撃ちは避けたいですね」
 横目でコンソール上の残弾を確認しつつ、オルがペダルを踏み機体を疾らせる。
 今の状態で多くの敵を相手にするのは少し分が悪いものの、錫華が敵を減らしてくれたおかげで少しは戦いやすくなっていた。
 ブーストを噴かし、敵機に接近すると同時に愛銃MUD-CPに接続された射撃デバイスのトリガーに指をかける。
 そして発射された泥流弾が無人機を一機、また一機とスクラップに変えていく。
「着弾地点予測。誤差修正……射出」
 一方の錫華も、狙撃地点を何度も変えつつ無人機の集団をフレイムランチャーで焼き払っていく。
 神出鬼没の狙撃はAIからすればまさに脅威であったらしく、攻撃を受ける度に統率が乱れ、動きがバラバラになっていった。
 この援護が猟兵の突破支援に繋がっていたのは、最早言うまでもない事だ。

「今の状況は……そろそろ頃合いですね」
 ライフルの弾倉をリロードしつつ、オルは戦況を確認する。
 敵陣の壁にいくつか穴が開いた事で、今なら強行突破出来そうだ。
「錫華さん、今なら抜けられそうです。行きましょう」
「わたしはもう少し無人機を叩く。先に行って」
 それだけ言うと、更に後方からフレイムランチャーが放たれる。
 ギリギリまで突破支援をしてくれると言うのだろうか。
「分かりました、先に行きます。ご無事で」
 オルは錫華の意図を察し、ブーストを噴かして戦域を突破する。
 キャバリア搭乗から間もない状況で、損傷軽微で済んだのは錫華の支援あっての事。
 自分よりも手練れのキャバリア乗りなら、そう簡単にやられる事はないと信じたのだろう。
「……行ったみたいだね。さて、もう少し数を減らそうかな」
 オルが先に突破したのをレーダーで確認すると、錫華はフレイムランチャーをリロードし、自分の仕事を続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒木・摩那
密ですね。
いくら猟兵より弱いといっても、戦争は数だという話もありますし。
厄介ですね。
さて、どうしたものでしょう。

ともかく耐久力と速度に秀でているキャバリア『エクアトゥール』に乗っていきます。

まずドローン『マリオネット』を飛ばして、上空から相手の配置を確認。
その上で、薄い場所を突破します。
邪魔する機体は【ダッシュ】で近接して、装甲の薄い箇所に【衝撃波】を叩きこみます【鎧無視攻撃】。
敵が集まってしまったときはUC【風舞雷花】でまとめて片づけます。



●アサルト・ブレイクスルー
「密ですね」
 自前の機体『零式操念キャバリア『エクアトゥール』のコクピットから、無人機の密集具合を目にした黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が呟く。
 一体どこからこんな数を用意したのか、そんな事を考えてしまうほどだ。
「いくら猟兵より弱いといっても、戦争は数だという話もありますし。厄介ですね。さて、どうしたものでしょう」
 この無人機は貧弱な武装に低性能な分、より量産性に優れたキャバリアだ。
 国境などの要所防衛として配備されており、主に敵の足止めや牽制などに使われ、基本的に使い捨ての運用である……と、後に知る事となる。
「ひとまず、戦況の確認が第一ですね」
 と、エクアトゥールより索敵ドローン『マリオネット』を射出。
 厄介な殲禍炎剣に引っかからない高度・速度で敵陣を確認する。
 既に戦闘が始まって間もない状況であるためか、流動的のようだ。
「ふむ……この状態なら、どこか薄い場所があるはずですね」
 レーダーを注視しつつ作戦を立てる摩那。
 薄い場所を狙って強行突破、それが最良の手なのではと考えたようだ。
 今この時も爆発があちこちで巻き起こっているのを見るに、仲間が支援を行ってくれているのだろう。
 ならば、この機会を逃す訳にはいかない。
「こうなれば善は急げ、この機に乗じるとしましょう」
 すぐさま摩那はエクアトゥールのブースターにサイキックエナジーを注入し、火を入れると高速で平原を駆け抜けていく。
 それに気付いた無人機が足止めしようとバルカンを乱射するも、速度に勝るエクアトゥールには掠りもしない。
「反応が遅いですね、これなら……んっ?」
 そこへ行く手を塞ごうと前方にいる無人機の一機が割り込んでくる。
 射撃で止められなければ体で止めようと言うつもりなのか。
「邪魔をするなら容赦はしません! やぁぁぁーっ!」
 だが摩那はそれを物ともせず、ダッシュで近付き至近距離から衝撃波を叩き込む。
 元より装甲の薄い無人機は衝撃波を受けた事で内部から崩壊し、部品を撒き散らしながら大きく吹き飛ばされた後に爆散する。
 ならばとばかりに、今度は無人機が密集して壁を作り、行く手を阻む。
 数ならば止められるとAIが判断したのだろう。
「どうやら少しは考えたようですが、私が策を講じてないと思ったら大間違いです」
 その直後、エクアトゥールの装備している武器が七色の花びらに変わり……
「励起。昇圧、帯電を確認。敵味方識別良し……散開!」
 掛け声と共に『風舞雷花(フルール・デ・フルール)』が炸裂、花びらが周囲に散開すると七色の高電圧が周囲に放射され、無人機の群れを内部から焼き尽くす。
 高電圧にやられ、その場に無人機がバタバタと倒れて動かなくなった。
「これでよし、と。このまま突破します!」
 上手く敵陣の薄い場所の突破に成功した摩那は、プラントのあるフロイド盆地へ向けて突き進むのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア
きゃばりあか
こういう機械兵器は男の子だけじゃなく乙女の浪漫でもあるぞ

借りるキャバリアは装甲よりも機動性と動かしやすさで選ぶぞ

まぁ量産型を借りて装甲を薄めに動きやすいような

それじゃ
モードグランディア発動

飛行能力は使わないが重力フィールドで機体事包む

【属性攻撃】
炎を全身と武器に付与

【残像】を残しながら加速

砲撃に対して
【見切り・第六感・空中戦・盾受け】
銃撃を飛び跳ねながら回避しながら

槍で【串刺し】

【早業・二回攻撃】の二刀による切払い

【戦闘知識】で動きの把握

何より
今乗ってるキャバリアの性能と動かし方を己の戦い方に合わせられるように戦いながらきっちりと把握していく

こういうのも悪くない

そして思うまま大暴れ



●それは戦場を吹き荒れる暴風が如し
 戦場となったネソス平原に無人機のが放った弾幕が飛び交う中、軽快な動きで駆け回るキャバリアが一機あった。
「うーん、スイスイ動いてて楽しいな! こういう機械兵器は男の子だけじゃなく乙女の浪漫でもあるもんな!」
 コクピット内で楽しげに操縦しているのはテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はキャバリアを早々に乗りこなしている。
 今回借りた『オブシディアンMk4ライトカスタム』は機動性と操縦性を重視した機体であり、操作系統もレバーではなく腕と足にコントロールデバイスを装着したダイレクトオペレーションシステムに換装されていた。
 このシステムは自分の手足を動かすかのように容易に操縦出来る仕組みだが、反応が敏感で兵士達の間ではあまり評判が良くなかったりする。
 ……が、猟兵であるテラからすれば、これが一番しっくり来るようだ。
「っと、慣らし運転はこれくらいにして……それじゃ、そろそろ行くとするか!」
 まるで新しいおもちゃを手にした子供のように、もう少し遊びたいと言う欲を抑えつつテラは『モード・グランディア』を発動し、機体周囲に重力フィールドを展開。
 背部にマウントされていた武器の一つ、キャバリアグレイブを取り出し、構える。
「とりあえずブッ壊す!!」
 叫ぶと同時にテラを乗せたキャバリアは高速で突っ込む。
 対する無人機はテラを近付けまいとバルカンの雨を降らせるものの、展開した重力フィールドが弾丸を弾く。
 敵にバルカンは効かないと判断すると、肩部分に装備されている小型ロケットポッドからロケット弾を放つ。
 爆風に巻き込まれてしまえばタダでは済むまいと計算したのだろう。
「よっ、ほっ、おっと!」
 だかテラは高速移動状態のまま、飛び交うロケット弾を飛び跳ねる事で避け、爆風を踏み越えるように……跳躍!
「そぉら、よっ!」
 そこからキャバリアグレイブを投擲し、無人機を串刺しにすると一撃で戦闘不能に追い込んだ。
 ならばと今度は別の無人機がテラの着地を狙い、武器腕の滑空砲を発射する。
 質量のある弾ならフィールドでも完全には弾けないはずだと踏んだのか。
「おぉっと!?」
 間一髪!
 反射的に左腕のバックラー型シールドで受け止めると機体に振動が走る。
「やったな、倍返しだ!」
 直後、バックラーにマウントされた実体剣を素早く二本抜き、敵機へ急接近する。
 そしてすれ違いざまに……一閃!
 モード・グランディアにより炎が付与され、ヒートソードとなった実体剣はバターを切るかのように、あっさりと無人機を両断・撃破した。
「よし、キャバリアの戦い方にも馴染んできたな。こういうのも悪くない」
 上機嫌な様子でテラがニヤリと笑う。
 今搭乗しているキャバリアの性能と動かし方を自身の戦い方に合わせられるように戦いながら調整・把握は上手く行っているようだ。
「さーて、もうちょっと暴れてから先に進むとするか!」
 串刺しにされた無人機からキャバリアグレイブを回収すると、テラが再び戦場で自由に暴れていく。
 平原にスクラップが更に増えるのは間違いないだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

薙沢・歌織
【WIZ】
戦乱の絶えない世界故、各国の内情も不安定のようですね。
猟兵の力が、世界の安定に役立てばいいのですが…。

我が名は契約者、薙沢・歌織。魔霊機、聖痕刻まれし者の【祈り】に応えよ!
フォルリー、召喚!操者の間プレケスへ導け!

平原戦域へ入る前に【魔力溜め】。コックピットから敵配置を【索敵】後、翼のミスリル・アーラから【広範囲の敵にジャミング】を行いAIの思考を乱します。その隙に敵陣へ【ダッシュ】、武器のフェネストラで【炎属性攻撃と範囲攻撃を増幅】した【灼熱の想い】を放ち、一掃を狙います。
残った敵はフェネストラのビームブレードの【範囲攻撃で切断】。距離を取られたら【誘導レーザー射撃】で仕留めます。



●魔霊機フォルリー、降臨
 ……さて、ここで少し話は戻る。
 場所はオレステイア首都ヴァンカークの臨時作戦本部、グリモアベースからゲートを抜けてやってきた先で行われたブリーフィング直後の事だった。
(戦乱の絶えない世界故、各国の内情も不安定のようですね。猟兵の力が、世界の安定に役立てばいいのですが……)
 この国の現状を聞いた薙沢・歌織(魔法学園の術剣士・f26562)は、オレステイアが長らく保っている平和もギリギリの綱渡り状態である事を知る。
 100年近く続いている戦乱にオブリビオンマシン。
 それがおおよその原因である事は言うまでもない。
 今回はオレステイアだが、今この瞬間も無数の小国が猟兵の力を欲しているのだ。
「ともかく、今は出来る事をしましょう。オブリビオンマシンに呑まれた人達を救い出すためにも……!」
 出撃の前、歌織はその場に右手を高く掲げ、力強く宣言する。
「我が名は契約者、薙沢・歌織。魔霊機、聖痕刻まれし者の祈りに応えよ!」
 その直後、空間が歪む。
「フォルリー、召喚! 操者の間プレケスへ導け!」
 歪んだ空間の中から、愛機『魔霊機フォルリー』が現れると歌織の姿は光となってフォルリーの中へと吸い込まれていく。
 これが彼女の力であるサイキックキャバリアだ。
 出撃準備が完了したフォルリーは、魔力を増幅しながら平原へと向かっていく……

 ……そして時は今に戻る。
「敵はやはり多いですね。全て倒すよりも、壁となった一団を叩くべきでしょうか」
 歌織はコクピットの中で索敵を行うが、どこもかしこも無人機だらけだ。
 突破するには壁を崩し、そこを抜けていくのが上策であると考える。
「なら、この手で行きましょう。ジャミングフィールド展開……」
 フォルリーに装備された『BX-Bミスリル・アーラ』が羽ばたき、目には見えない魔力による粒子が前方へ広がっていく。
 粒子は短時間で広範囲に広がり、無人機のAIを惑わすとその場で奇妙な動きを繰り返す。
「よし、行きます……!」
 一網打尽のチャンスとばかりに歌織の駆るフォルリーがホバリングするかのような動きで平原を駆け抜ける。
 そこから敵陣のド真ん中まで進み、足を止めると……
「平穏に心馳せる我が灼熱の想い、花びらに乗せて届け……! ここです!」
 装備している『BXフェネストラ』が『灼熱の想い(ポインセチア)』の発動により無数の燃えるポインセチアの花びらに変化する。
 更に範囲攻撃を増幅した事で、広範囲の無人機達が一斉に炎上、爆発していく。
 そこへ、離れた場所にいた無人機の何体かがこちらへ向かってくるのが見えた。
「まだ向かってくるのなら……!」
 すぐさま歌織が反応し、フォルリーを疾らせるとフェネストラのビームブレードの範囲攻撃で無人機をまとめて両断、破壊した。
「周囲に敵影無し。先を急ぎませんと……」
 今、ここで足止めを喰らう訳にもいかない。
 オブリビオンマシンに呑まれた者達を一刻も早く救うためにも、歌織はネソス平原を後をするのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

セフィリカ・ランブレイ
私のキャバリアは開発中だし、
キャバリアを借りて出撃だね
推力と武装のバランスの良い量産タイプでね!

機体での実戦は初めてだけど
マニュアルは読み込んだもの!

『今回は私の出番、なさそうね。ま、やれるだけやってみたら?』
シェル姉…相棒の魔剣が試すように言ってくる

【藍盾の聖女】を展開、
自分を守らせながら敵陣に突っ込むよ!
キャバリアでどこまでできるか、先ずは把握しないとね

うん、やれる!
攻撃力も防御力も格段に上がる!
けど機動力と当たり判定がどうしてもなあ
いつもみたいに空中に魔力壁出して、それ蹴って移動なんてわけにもいかないし

そも、シェル姉が遊んでる時点で戦力的によろしくない
今後の開発の参考にしとこ!



●戦線突破は騒がしく
「ふんふん……この量産機、なかなかいい感じね!」
 オレステイアより貸与された『オブシディアンMk4』に乗り込んでいるセフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)は上機嫌の様子だ。
 彼女の場合、今回は特にチューンをしていない素の状態……つまり推力と武装のバランスが取れた機体での出撃である。
「おー、この部分は使えそうね。ここは開発の参考にしてっと……」
 コンソールを弄りつつ、セフィリカが熱心にメモを取る。
 因みに現在、自分専用のキャバリアを開発中と言う事で、その参考として量産機を貸与してもらったと言う意図があるようだ。
『今回は私の出番、なさそうね。ま、やれるだけやってみたら?』
 コクピット内の片隅で、剣が投げ遣り気味と言うか試すように言ってくる。
 彼女は魔剣シェルファ……セフィリカの相棒的な存在だが、今回は生身で戦う訳ではない事から、出番は無く手持無沙汰だ。
「シェル姉、暇なのはしょうがないけど……一応、警戒はしてよね?」
『はいはい。……あ、敵に見つかったみたいよ』
 シェルファが注意を促すと同時に、アラートが鳴り響く。
 無人機がこちらに接近しつつ、両腕のバルカン砲を向けているのが見えた。
「おーっと、来た来た! しかもどんどん集まってきてるね!」
『なんだか楽しそうね? これがキャバリアの初実戦なのに……』
「機体での実戦は初めてだけど、マニュアルは読み込んだもの!」
 若干不安な要素ではあるが、本人的にはこれで大丈夫らしい。
 それでもキャバリア乗りとしてのスキルは身に着けてあるので、おそらくは何とかなる……はずだろう。
「と言う訳でこれを使うよ! 七虹最小にして最硬! 防げないものなんてないんだから!」
 セフィリカの乗ったキャバリアの前に『藍盾の聖女(クリスティーエ)』を発動させた事で、無数の高速飛翔する小型の球体ユニットを召喚する。
 そこからバリアを展開すると……
「いざ、実験開始ーっ!」
 バリアを張った状態から、セフィリカがブーストダッシュで突撃する。
 突然の奇行に一瞬固まる無人機だったが、すぐバルカンを乱射し攻撃する……が、バリアはそれを難なく受け止めると、その勢いのまま体当たりを敢行!
 無人機は盛大に弾き飛ばされ、地面に叩き付けられた。
「うん、やれる! 攻撃力も防御力も格段に上がる!」
 これは手応えアリと確信し、目が輝くセフィリカ。
 ただ、いかんせん球体ユニットが小さいためか、バリアの展開範囲にも限度があるらしくバリアアタックが不発に終わるケースも何度かあった。
「んー、けど機動力と当たり判定がどうしてもなあ……いつもみたいに空中に魔力壁出して、それ蹴って移動なんてわけにもいかないし……」
 うんうん唸りつつ、バリアアタックで戦線突破するセフィリカ。
 さすがにパイロット入りのキャバリア相手ではこうもいかないだろうが、今のところは問題なさそうだ。
『♪~、♪~~』
 一方、ほぼ暇しているシェルファはいつの間にか付けていたオレステイア国営放送ラジオから流れる曲に合わせ、鼻歌を歌っていた。
「そも、シェル姉が遊んでる時点で戦力的によろしくない。今後の開発の参考にしとこ!」
 ある意味二人ともフリーダムな様子でネソス平原を突破していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『オブシディアンMk4』

POW   :    ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ   :    マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●フロイド盆地:プラント防衛部隊撃破
 ネソス平原を抜けた猟兵達はそのまま直進を続けていく。
 暫く移動すると、遠くに大きな建物が見えてきた。
 壁に描かれたオレステイアのマークを見るに、あれが目的地のプラントだろう。
 そして、その周囲にはオレステイア国防軍のペイントを施されたオブシディアンMk4の姿がプラントを守るように配備されていた。
 よく見ると、首謀者であるスペンダー少佐の機体の姿は今のところ見られない。
 もしや彼女はプラント内部にいるのだろうか?
 猟兵達が色々と考えていた、まさにその時であった。
「止まれ! お前達、何者だ!」
「待て、IFFの反応は赤いぞ。と言う事は……敵襲! 敵襲!」
「まさか平原に放った無人機を突破するとはな……だが、少佐の邪魔はさせん!」
 これ以上進ませるものかと、スペンダー少佐の部下達が立ちはだかる。
 彼らは曲がりなりにもキャバリア乗りとしての腕前はそれなりにある者達……先の無人機と違い、決して油断は出来ない相手だろう。

 今はオブリビオンマシンと化した機体を撃破し、彼らを解放しなければならない。
 少し手荒になるかもしれないが、急ぎこの場を鎮圧し本命であるスペンダー少佐を引きずり出さなければ!
防人・拓也
「今度はパイロットが乗っているのか…。コックピットに直撃させないように注意しないとな」
と呟いている間に敵がこちらを狙っていることに気付く。
「…というか、俺を狙っている奴がやけに多くないか? 俺はまだキャバリアのエースでもないし、異名もないぞ」
と言いつつ、敵の攻撃をジャンプで避け、1機の敵に向かって高速で突撃し、キックを放つ。
その後、他の機にビームライフルで攻撃しながらキックした敵機を踏み台にしてジャンプし、次の敵機にキックを放つ。
この後も同様の戦術でリーパーキャバリアの高機動を活かして敵を圧倒していく。
敵の攻撃は盾で防ぐか、高機動を活かして回避。ミサイルは頭部バルカンで防ぐ。
アドリブ・連携可。



●リーパー、翔ぶ
「今度はパイロットが乗っているのか……。コックピットに直撃させないように注意しないとな」
 拓也がコクピット内で呟く。
 先程とは違い、今度は人が乗ったキャバリアが相手だ。
 彼らはオブリビオンマシンに呑まれているだけの者達、命を奪うような事は絶対に避けたいところである。
「あれだけの無人機の群れを突破してきた奴らだ、腕利きの傭兵に違いない!」
「ああ、みんな気を付けろ! 数はこちらが上だが、油断したら落とされるぞ!」
「少佐に褒めてもらうためにも、私達がここで食い止める!」
 一方、スペンダー隊の隊員の乗ったオブシディアンは油断ならない様子でこちらに武器を向けると、早々に攻撃を仕掛けてきた。
 飛んできた無数の弾丸がリーパーキャバリアに襲い掛かる。
「来たか!」
 アラート音に素早く反応し、拓也がレバーを倒し、近くの建造物の物陰に隠れる。
 プラントのあるこの地は、生産した物資を貯め込む倉庫や無造作に積まれたコンテナが立ち並んでいる事もあって、隠れる場所には困らなかった。
「向こうも必死だな。建物の被害はお構いなし、か」
 飛び交う弾丸が建物やコンテナに弾痕を刻む。
 なるべくこの辺りの被害も抑えたいものだが、今はそうも言ってられないようだ。
「……というか、俺を狙っている奴がやけに多くないか? 俺はまだキャバリアのエースでもないし、異名もないぞ」
 ロックオンアラートの数を目にした拓也がぼやく。
 自分の専用機に乗っているが故に、集中して狙われているのだろうか?
 そこへ頭上斜め上からミサイルが飛んできた。
「だが、こちらもやられてばかりと言う訳にはいかない。ターゲット確認。これより攻撃を開始する!」
 理由は分からないが、今はやるしかない。
 ミサイルをジャンプで避けると同時に空中で軌道を変え、ブーストで加速した飛び蹴りを叩き込む。
 激しい金属の衝突音と共に、相手のオブシディアンが大きくバランスを崩す。
 そこからビームライフルで別の敵機の頭を狙い撃ち破壊すると、空中で一回転し先程のオブシディアンを踏み台にして更に……飛んだ!
「な、俺を……踏み台にッ!?」
 パイロットが驚愕しつつも踏み台にされた事でその場に崩れ落ちるオブシディアン。
 再度飛翔したリーパーキャバリアは別の相手に飛び蹴りを叩き込む。
 拓也の機動力を生かした戦術に『エンゲイジ・ファイア』を織り交ぜたい戦い方に、オブシディアンの部隊は翻弄されるばかりだ。
 相手の必死の反撃も高機動力で避けられ、ミサイルは頭部バルカンによる応射で落とされるなど、傷を付ける事も出来ずにあった。
「ここまで四機戦闘不能、パイロットは脱出したか。このまま行くぞ」
 今のところ戦死者が出ていない事に安心しつつも、拓也は気を緩める事なく戦闘を続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

セフィリカ・ランブレイ
カンとバリアで誤魔化し切れた自動操縦の奴らとは違うね
キャバリアで場数を踏んで来てる相手

初陣の私、弄ってない機体
分は良くないけど、良い練習かな
強い相手と戦うほど学びもある

『引き際の見極めだけはしっかりやっときなさいよ』
大丈夫、わかってる!ありがとね
相棒の魔剣に言葉を返していく

ライフルで狙われている
あえて撃たせて回避に集中、
同時に一気に距離を詰める!
【神薙の導】

受けざるを得ない強力な踏み込みで姿勢を崩し、相手の情報を引き出し、最終的に勝つ技

剣の使い方は身体が覚えてる
それをどれだけ、操縦という表現で示せるか

自分のこれまでと、相手のこれまでを混ぜ合わせて、新たな扉を開いてみよう!



●飽くなき探求心は尽きず
 オブシディアン部隊による容赦無い攻撃が始まる。
 先に戦った無人機とは違い、バリアだけでどうにかなる相手ではないのは確かだ。
「カンとバリアで誤魔化し切れた自動操縦の奴らとは違うね」
 攻撃を避けつつ、相手の動きにセフィリカが相手を評する。
 こちらを追い込むように射撃を行い、物陰に釘付けにする事で簡単には動けないようにする戦い方は、ただ数で押すだけの無人機には出来ない事だろう。
 それでも、こんな状況において彼女はどこか楽しげに笑っているようにも見えた。
 特にチューンしていないプレーンの状態である機体に搭乗しての初陣。
 強い相手と戦うほど学びもある……例え分は悪くとも、良い練習になる。
 そう考えているようだ。
『引き際の見極めだけはしっかりやっときなさいよ』
「大丈夫、わかってる! ありがとね」
 相棒シェルファに言葉を返し、セフィリカが次の一手を考える。
(んー、バリアは通用しなさそうだし、かと言って射撃武器も何か違うんだよね)
 やはりここは慣れ親しんだ戦い方で攻めるべきだろうか?
 だが今回はキャバリアに搭乗している以上、上手く行くのだろうか?
『悩んでるの? 迷ったらいつも通りでいいんじゃない?』
「いつも通り……うん、それだ! そうしよう!」
 シェルファの言葉で迷いは消えた。
 剣の使い方は身体が覚えている、それをどれだけ操縦という表現で示せるか。
 ならば思い立ったら即行動!
 セフィリカはレバーを操作し、敢えて物陰から出た。
「敵が出たぞ! 射撃を集中!!」
「今度は仕留めてやる!」
「落ちろ、国家の犬め!」
 それに釣られてオブシディアン部隊がRSキャバリアライフルを連射する。
 もっとも、それがセフィリカの狙いである事に彼らは気付かない。
「集中して距離を一気に詰める……! ここっ!」
 ブーストダッシュで回避に集中しつつ、一定の距離まで進んだ辺りで短時間の超加速・オーバードブーストを使い、急接近を試みる。
「くそ、ちょこまかと……は、早いッ!?」
「間合いが甘いっ!」
 パイロットが気付いた時には遅すぎた。
 既に実体剣を抜き、眼前にまで迫っていたセフィリカの駆るオブシディアンが『神薙ノ導(カンナギノシルベ)』で踏み込みと同時に斬撃を放つ。
 敵機の両足がバッサリ斬り落とされ、その場に倒れ込むと同時に彼女の脳裏にスペンダー隊の戦闘技能、行動の癖が流れ込んでくる。
(なるほど、厳しい訓練をしてきたって訳ね。統率が取れているだけじゃなく、個人の判断力もある、と)
 自分の技能と相手の技能を組み合わせ、全く新しい戦技がいくつも浮かび上がる。
「なんだか新たな扉が開いてきたかも! さあさあ、どんどん行くよ!」
 実体剣を片手に、鋼の剣鬼となったセフィリカが暴れ回る。
 次々と切り捨てられ、その場に崩れ落ちる敵機……彼女を止められる者は、いない。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
成程、元凶の方はこの奥ですかぁ。
それでは、押し通らせていただきますぅ。

『FBS』を四肢に嵌め浮遊、今回は『高度』は取る代わり、『殲禍炎剣』対策に『速度』は控えめに。
そして【秤濤】を使用した[範囲攻撃]を仕掛けましょう。
『魅了』で同士討ちを誘えれば良いですが、本命は[2回攻撃]で繋がる『超重力波』ですねぇ。
ただでさえ重い『金属の塊』に『超重力』が加われば、姿勢を支えるのは難しいでしょうし、『油脂弾』も『超重力』の対象に含めれば『上空の相手』にはまず届きません。
後は、相手の『四肢』を狙い『FRS』『FSS』の[砲撃]で[部位破壊]、動かせない状態にし無力化して行きますねぇ。



●猟兵とは
 スペンダー隊員の乗るオブシディアン、そのコクピットの中で彼らの一部は信じられない物を目にする事となる。
 ロックオンした相手はキャバリアではなく、宙に浮遊した……人間であったのだ。
「お、おい……俺は夢でも見てるのか?」
「いや、間違いなく本物だ。ロックしてる相手は生体反応が出ている」
「生身の人間がなんでここに……?」
 ただ困惑する事しか出来ないパイロット達は場違いな存在に目を白黒する。
「成程、元凶の方はこの奥ですかぁ。それでは、押し通らせていただきますぅ」
 その困惑の対象である人間……厳密にはバーチャルキャラクターなのだが、るこるが浮遊武装を展開する。
「ターゲットが武装を展開! くそ、なんでもいい! 攻撃だ!」
「一発でも当てれば我々の勝ちだ、慈悲はかけるな!!」
 相手に攻撃の意思ありと感じ取ったオブシディアン部隊が一斉に攻撃を開始した。
「始まりましたかぁ。なら、少し大人しくしてもらいますよぉ」
 るこるは相手の攻撃をFSSで防ぎ、その場で『豊乳女神の加護・秤濤(チチガミサマノカゴ・ハカリノナミ)』を使い、周囲に乳白色の波動を放つ。
「相手が何かしてきたぞ! 各員、警戒を……」
「お、俺には撃てない……」
 すると波動の影響を受けたパイロットの一部が魂を魅了され、武器を下ろした。
 いや、それどころか周囲の仲間達の様子もどこかおかしい。
「なんだ……機体の動きが重すぎて……」
「何がどうなってるんだ!? くそ、動け、動け!」
 ついにはその場に膝を突くなどしてオブシディアン部隊が動けなくなる。
 原因は波動を放ったるこるの周囲が、超重力空間に支配されているためであった。
「さすがに金属の塊であるキャバリアでは、超重力の前にはどうにもなりませんねぇ」
「く、くそ……こいつ!」
 せめてもの悪あがきか、肩部分に装備されたホークナパームを放つのだったが……無駄な事だった。
 発射されたナパーム弾は超重力の影響でボトリとその場に落ち、爆発炎上した。
 ついでに言えば、高度を取ったるこるにこの攻撃が当たるはずもない。
「し、しまった!? 炎がッ!? た、助けてくれェェェ!!」
 盛大に自滅し、パイロットが悲鳴を上げる。
 まともに動く事や戦闘すら出来なくなったオブシディアンは、ただの的も同然だ。
「それじゃ、手早く無力化しますねぇ」
 そこへるこるが浮遊武装で頭部と四肢を的確に撃ち抜き破壊する事で、完全に戦闘不能へと追い込んでいく。
「な、なんて奴だ……あいつ、まさか猟兵なんじゃ……」
 次々と仲間が倒されていく中、パイロットの一人が恐怖のあまり呟く。
 猟兵……それはユーベルコードを操る凄腕のパイロット、或いは生身でキャバリアと渡り合う超人とも言われており、その強大な力はこの世界の国々から必要とされていて、味方にすれば心強く、決して敵に回してはならないとも言われている。
 自分達は戦う相手を間違ったのでは?
 そう思った直後、モニタがブラックアウトし、彼の意識はそこで途切れた。

成功 🔵​🔵​🔴​

支倉・錫華
仕様変更している時間はないから、射程5倍、装甲半分のままなのは仕方ないかな。
当たるとちょっと危険だけど、当たらなければいいことだしね。

機体は同じシリーズっぽいし、そうなったらあとは自分の腕次第。
そう簡単にはやられないよ。

とりあえず、距離のあるうちに数を減らせるならありがたいけど、今回は有人機か。
フレイムランチャーは足を狙っていくことにしようかな。
動きが止まれば、障害物にもなるしね。

接近戦になったら、相手の攻撃は避ける方向。紙装甲、当たると危ないからね。
攻撃は【モーターブーム】を使って、キャバリアの手足を狙っていこう。

コックピットはなるべく避ける方向でいくけど……怪我までは許してね。



●激突、黒曜石
「くそ、なんて奴らだ……こちらの数を物ともしないとは」
「ホワイト7、レッドチームがマズい。フォローに回ってくれ!」
「ホワイト了解、直ちに……ん、何だ? うわぁッ!?」
 激戦の続く中でスペンダー大隊のオブシディアンが必死の攻防を行う中、突如として足元に転がってきた何かに気付いた直後に爆発し両足を吹き飛ばされる。
 それは近接信管式のフレイムランチャーだった。
 アスファルト舗装された道が燃え上がり、戦場が一気に危険地帯と化す。
「今のは敵の狙撃か!? ……固まっていたら狙われる、散れ!」
「予測射出地点はポイントC-11、誰か近くにいたら敵影の確認を!」
 フレイムランチャーの直撃を受け、オブシディアン隊が慌てて散開する。
 その遥か先には、長距離狙撃に特化した機体に乗った錫華がいた。
「反応が早い。さすがに無人機とは違うね」
 レーダー上で移動していく敵反応を見ると狙撃体勢を解き、ポイントを移動する。
 先程、足を破壊された機体のパイロットは無事に脱出しただろうか?
 ついそんな事を考えてしまう。
「敵密集地点を確認。こっちには気付いていないみたいだね」
 移動した直後にレーダーの光点を確認すると、すぐさまフレイムランチャーを構え、建物の間を飛び越えるようにして弾を射出する。
 着弾位置はキャバリア乗りとしての勘で、ある程度は予測済みだ。
 発射からおよそ二秒後、敵機が足だけを破壊されて吹き飛ばされる姿が見えた。
 僅かなズレがあればコクピット直撃は免れなかっただろうが、足元だけを的確に狙えるのは錫華の腕前あっての事だ。
「よし、上手く行った。次は……」
 ポイントを移動しようとした時、コクピット内から敵接近の警告音が響く。
「気付かれた? もしかして、今叩いたのは囮?」
 相手にしてやられたと言うのだろうか?
 振り返れば近接武器を手にしたオブシディアンが。
「狙撃機、見つけたぞ! これ以上の損害は出させん!」
 問答無用とばかりに襲い掛かる敵機。
 これはさすがの錫華もピンチか!?
「……機体は同じシリーズっぽいし、そうなったらあとは自分の腕次第」
 そう呟くと、フレイムランチャーをその場に投棄すると同時にブーストを噴かす。
「落ちろ!」
「烈破……!」
 振り下ろされた相手のキャバリアソードが直撃する寸前、錫華は『モーターブーム』をカウンターで叩き込む。
 元々機体のデフォルト装備であった、腕部の小型アームブレードにキャバリアの質量を乗せた一撃が相手を切断する。
 直後、キャバリアソードを持った左腕が斬り飛ばされ、地面に突き刺さった。
「そう簡単にはやられないよ」
「な、何ィッ!?」
 相手をやったと思ったら自分がやられていた。
 一瞬の出来事が理解出来ず、驚愕する敵パイロット。
「コックピットはなるべく避ける方向でいくけど……怪我までは許してね」
 更にモーターブームを叩き込み、右腕と両足を切断する。
 まさに早業であった。
「それにしても、相手もなかなか出来るみたいだね。油断しないように、と」
 相手に接近を許してしまった事を反省しつつも、錫華はフレイムランチャーを拾い上げると戦闘を再開するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

オル・フィラ
面白いですね、キャバリア
この機体、報酬で貰えないか頼んでみましょうか

操縦にも慣れてきましたし、どこまでやれるか試します
最優先は味方を狙う敵機の排除、援護射撃です
最大射程あたりの遠距離から【泥流弾】で敵の武装、両肩を狙い無力化していきます
問題は私が狙われたとき、迎撃が間に合わず接近された場合ですね
生身と同様に体捌きで回避するか、キャバリアだからこそ可能な急制動や急加速で躱すか、直感で判断していきましょう
多対多の戦闘ですし、彼我の状況は適宜、通信で共有した方が良いですね

こちらはMk2、あちらはMk4、でしたっけ
キャバリアの性能の違いが、戦力の決定的差ではない、というやつですね


黒木・摩那
さっきの敵は無人機でしたが、今度の相手はパイロットがいる機体です。
手強いですが、やりすぎて、パイロットを傷つけるわけにもいきません。
難しいですね。

ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
可変ヨーヨーの強みを生かして、キャバリアサイズにし、さらにUC【蒼鷹烈風】で威力UPします。

ヨーヨーで相手の武器を【武器落とし】。
さらに機体にヨーヨーを絡ませ、それを引いたり飛び込んだりして、背後を採り、ミサイルや狙撃へ【敵を盾にする】します。

スナイパーへの防御は滞空しているドローンからの警戒情報や【第六感】、装備の盾で対応します。



●キャバリア・コンビネーション
「面白いですね、キャバリア。この機体、報酬で貰えないか頼んでみましょうか」
 操縦にも慣れてきたオルがついそんな事を口にする。
 仕事を完了すれば多額の報酬がもらえるとは聞いていたが、その報酬代わりとして今乗っているこのMk2がもらえないかと聞いてみるのも良さそうだと思ったらしい。
 この世界で活動するなら、キャバリアはあった方が何かと便利だし自分の機体を持っていれば、他の世界に持ち込む事も出来る。
 使いどころは限られるかもしれないが、どこかで役立つ時も来るだろう。
 それに何より、旧式機ではあるものの操縦のしやすさなどが気に入ったのもあるのかもしれない。
「ですが、それにはこの任務を完了しなければなりません」
 オルは前方に立ち塞がるMk4の群れを見やる。
 機体性能と数は向こうが上なのは言うまでもない。
 何せこちらは旧式のMk2、向こうはMk4……性能差は歴然だ。
「おいおい、何が出てくるかと思えば旧式機とはな……舐められたものだ」
「まったく、あんな機体まで出さなければならないほど軍は逼迫していたのか?」
「悪い事は言わん、黙って帰れば後ろから撃つような事はしないぞ」
 外部スピーカーを使い、わざわざ警告しているオブシディアン部隊。
 間違いなくこちらを下に見ているようだ。
「……私の答えはこれです」
 相手にバカにされた事を察し少し腹を立てたか、オルはロングレンジライフルを素早く構えると同時に泥流弾を放つ。
 正確な狙いはオブシディアンの両肩ミサイルポッドを確実に撃ち抜き、破壊した。
「こいつ、撃ってきたぞ! 応戦、応戦!!」
「い、今の早撃ち、そしてこの正確な狙いは……」
「こいつ、ただのキャバリア乗りではない! 警戒しろ!」
 慌ててオブシディアン隊が散開し、攻撃を始める。
 中にはオルのMk2に取り付こうと接近する者もいたが……

「そこまでです!」
「ぬわぁっ!?」
 掛け声と共に何かが飛んでくると、機体に直撃し吹き飛ばす。
 急ぎ機体を立て直すと、モニタ上には新手のキャバリアがいた。
「く、旧式機の仲間か? いや、それにしても……こいつの武器は何なんだ?」
 パイロットは自分の目を疑った。
 今、こちらを攻撃してきたキャバリアが装備している武器は……ヨーヨーだ。
 もちろんキャバリアにそんな変わった武器は存在しない。
 もしかしたらスーパーロボットが装備しているかもしれない武器だろうが……クロムキャバリアがこんな武器を使うのは見た事がなかった。
「さっきの敵は無人機でしたが、今度の相手はパイロットがいる機体です。手強いですが、やりすぎて、パイロットを傷つけるわけにもいきません。……難しいですね」
 愛機エクアトゥールに乗る摩那が、愛用の武器エクリプスをキャバリアサイズに可変させ、構える。
「くそ、こいつ!」
 気を取り直し、キャバリアライフルで反撃を試みるが……
「励起。昇圧、目標を確認……加速開始」
 摩那は『蒼鷹烈風(シュペール・サイクロン)』でエクリプスの威力を増幅。
 その場で高速回転させるとライフル弾を弾いた。
「そしてここから……たぁっ!」
 エクリプスが伸び、オブシディアンの手だけを破壊し武器をその場に落とす。
「な、武器が……なんて奴だ!?」
 相手の技能の高さにただ驚く事しか出来ないパイロット。
 片方は旧式機、もう片方は変わった武器を使うキャバリア。
 どちらも驚異レベルの高い相手である事を認識せざるを得なかった。

「こうなれば一斉に仕掛けるんだ! そうすれば奴らとて対処は出来ん!」
「了解!」
 直ちにオブシディアン部隊が連携し、攻撃を仕掛けてくる。
 だが、長距離から飛んできた泥流弾がオブシディアンの武器だけを破壊していく。
 オルの高い狙撃力が成せる技だ。
「すぐにリロード……っ、来る!」
 オルがライフルの弾をリロードしている隙を突き、敵機が接近してくる。
 武器は全て落としたとばかり思っていたが、その手には近接武器があった。
「フン、この距離ならば自慢の武器は使えまい!」
「……っ」
 振り下ろされる実体剣をオルは僅かな操作で避けていく。
 生身とは勝手が違うが、要領はさほど変わりない。
 訓練で身に着けた体捌きを思い出し、直感的に躱していけば!
「バカな、何故当たらん!? ……ぐわぁッ!?」
 そこへ背後からエクアトゥールのエクリプスが直撃し、その場に倒される。
「オルさん、大丈夫ですか?」
「助かりました、ありがとうございます」
「すぐに体勢を立て直して反撃を……いけない!」
 その時、摩那が何かに気付くとオルの前に出て両腕に装備された盾を構える。
 その直後、盾が飛んできた狙撃弾を間一髪で防いだ。
「飛ばしていたドローンが狙撃手を発見したみたいです。危ないところでした」
「相手の場所は分かりますか? 泥流弾なら当てられそうですが」
「位置を送ります。私は相手の目を引き付けますので、排除の方をお願いします」
 そう言い、摩那のエクアトゥールが盾を構えつつ前に出ると釣られてオブシディアン部隊が押し掛けてくる。
 それに対し、エクアトゥールはエクリプスを相手の機体に巻き付けると……
「そぉ……れっ! これなら簡単にこちらを狙えないでしょう!」
 背後に回り、敵をホールドした状態から盾にする。
 直後、攻撃態勢にあったオブシディアン部隊の手が寸前で止まる。
 さすがに仲間を狙う事は出来ないらしく、それは狙撃手も同じ事であった。
「隙だらけですね。上手く引き付けてくれたチャンス、逃がしません」
 その隙を突いて、提供された位置情報で確認した狙撃手をロックオンしたオルがスコープを覗きつつ射撃デバイスのトリガーを引き、泥流弾を放った。
 放たれた弾丸はスナイパーライフルを腕ごと破壊し、狙撃手を無力化する。
「摩那さん、狙撃手は無力化しました。これで狙われる事はないかと」
「いい腕ですね。なら、このまま一気にやっちゃいましょう!」
「はい。キャバリアの性能の違いが、戦力の決定的差ではない事を教えてやります」
 驚異を排除した以上、恐れる物はない。
 摩那が盾にしていた敵を群れの中に放り投げると、怒涛の反撃が始まる。
 一機、また一機とオブリビオンマシンと化したオブシディアンは、戦闘不能に追い込まれていく……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

薙沢・歌織
【WIZ】
魔霊機フォルリーに乗り出撃。
『黒曜石』の方々…私は猟兵です。内乱はオレステイアを消耗させ、野心ある他国の介入を招く行為。止めるべきです。

人間が操縦するなら【精神攻撃】をかければ…。緊急時の自動操縦機能はあるかもしれませんが。
聖痕とルナティックオーブで【催眠術】の力を増幅しミスリル・アーラから【桜花夢幻】を放ち、敵パイロット達を眠らせ誘導ミサイル発動も妨害。
その間に【ダッシュ】で接近、フェネストラの【切断】と【レーザー射撃】で敵機体の武装や機動部位を破壊して無力化し、向こう側が戦闘続行困難と判断した時点で投降を薦めます。

…スペンダー少佐のオブリビオンマシンは、私達猟兵に任せて下さい。



●暴走を止めるために
 圧倒的であった。
 猟兵達の活躍によりオブリビオンマシンと化したオブシディアンは次々と大破し、戦闘不能に追い込まれていく。
 既に部隊の大半がやられる程の大損害であったが、今もなお彼らは戦い続けていた。
「『黒曜石』の方々……私は猟兵です。内乱はオレステイアを消耗させ、野心ある他国の介入を招く行為。止めるべきです」
 そこへ魔霊機フォルリーに搭乗した歌織が未だ健在のオブシディアン隊に呼びかける。
「猟兵……猟兵だと!? クソッ、道理で腕のある奴らだと思っていたが……!」
「だが我々は少佐の革命の意思に賛同したのだ、今更止められるものか!」
 猟兵の名を聞き狼狽するパイロット達であったが、彼らの戦意は薄れない。
 穏便に話し合いで済めばよかったが、やはりそう事は上手くいかないようだ。
「……仕方ありません。少し手荒になりますが、私が止めさせていただきます」
 フォルリーの姿がその場にふわりと浮かび上がった。
 機体の周囲には黒き光の球……ルナティックオーブが展開される。
「あれはサイキックキャバリアか!? どんな攻撃をするか分からん、警戒しろ!」
「ならば先手必勝だ!」
 すぐさまオブシディアンがフォルリーをロックオンする。
「我らの革命を阻む者よ、沈め!」
 両肩から発射された無数のマイクロミサイルが、嵐のごとくフォルリーを襲う。
「サイキックエナジー増幅率最大……羽ばたけ、ミスリル・アーラ……」
 聖痕とルナティックオーブによって増幅されたサイキックエナジーが、ミスリル銀製のキャバリア用飛行翼『BX-Bミスリル・アーラ』へと伝達されると『桜花夢幻(サクラ・ドリームズ)』が桜の花吹雪の幻影を放つ。
 幻影はミサイルの誘導を妨害し、ジャマーとなってフォルリーへの直撃を阻む。
 ……いや、それだけではない。
「い、一体こいつは何を……う、なんだ……これは……?」
「意識が、薄れて……」
 次々とオブシディアン部隊がその場に膝を突く。
 放たれた幻影はミサイル妨害の他、パイロット達を眠らせる事で戦闘力を奪っていったのだ。
「動けない者を叩くのは忍びないですが……」
 パイロットが動けなければ、ただの的も同然。
 その隙を逃す事なく、フォルリーはダッシュで急接近するとフェネストラを振るい、光刃でオブシディアンの武器や腕を斬り落とし、射撃で頭部や脚部を破壊。
 その場に大破した機体が次々と転がる事となった。
「これでもう戦えないはずです。すぐに戦闘を止め、投降して下さい」
 改めて歌織は相手に呼びかける。
 すると大破した機体のコクピットが開き、中からパイロットが出てきた。
「う……一体何があったんだ……? 私は……」
「ご無事ですか? 正気に戻ったのですね?」
 歌織はパイロットの無事を確認すると、簡単に何が起きたのかを話す。
「な、私達はなんと言う事を……! いや、私の事よりも少佐が……」
「……スペンダー少佐のオブリビオンマシンは、私達猟兵に任せて下さい」
 話を聞いたパイロット達は、後を猟兵に任せ急ぎその場から離れていく。
 スペンダー少佐との戦いの時は間近に迫っていた……。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア
初の人相手…そして尚且つ搭乗者を傷つけちゃいけない…か
やってやる!
(ユベコ継続。機体毎フィールド展開

【属性攻撃】
機体に炎属性付与

【戦闘知識】
敵の陣形と動きから攻撃を読
【見切り・第六感・残像・空中戦・盾受け】で飛び回りながら回避!
【二回攻撃・早業・串刺し】で槍と剣を切り替えながらコックピット以外を破壊して搭乗者の脱出促し大暴れ…だが

イベント?

…あれ?(機体の反応速度低下、関節部分から煙

な、なんで?(テラの動きに元より頑丈さを犠牲にした機体が限界を迎え始

くっ!(何とか倒し切り脱出!

まだ少佐が残ってるのに…!

(唐突にグランディアがドクンと脈動

同時刻
位相のずれた…異界にて一体の機神が…起動

三章に続く!



●無茶の代償、そして……
「初の人相手……そして尚且つ搭乗者を傷つけちゃいけない……か」
 ネソス平原では無人機相手に大暴れをしてきたテラであったが、今回はさすがに人が乗っているキャバリア相手と言う事もあり、いつになく真剣な顔だ。
 下手すればパイロットの命を奪いかねないと言う重圧が彼女に重く圧し掛かる。
 彼らに罪はない……ただオブリビオンマシンに操られているだけなのだ。
「やってやる!」
 出撃前に聞いた話では、武器や腕・足を破壊して戦闘不能にすればパイロットはマシンの呪縛から解放される、だったか。
 時を同じくして、既に他の仲間達がそれを次々とやってのけているのだ。
 なら、自分に出来ないはずはない。
「いっくぜぇぇぇ!」
 モード・グランディアを継続したまま、テラを乗せたオブシディアンは炎のオーラを纏い、ブーストと共に飛翔する。
 眼下に見える敵機は三体、固まってこちらを狙うつもりのようだ。
「あの機体、早いぞ!」
「機動力に特化したカスタムか!」
「一撃で仕留めろ! 撃て、撃てーッ!」
 両肩背部に搭載されたランチャーが上を向き、ホークナパームを斉射した。
 だが機体を覆う超重力フィールドが着弾を弾き、明後日の方向へと落ちていく。
「弾いた!? あのシールドはなんなんだ!?」
「でえぇぇい!」
 空中で姿勢制御を行い、斜め下へと急降下をすると同時にキャバリアグレイブを投擲すると、胴体に深く突き刺さる。
 キャバリアのコクピット位置は全て共通している事から、その部分だけを外し胴体にある駆動系を直接叩くと言う離れ業だ。
「まだまだぁ!」
 続いて着地と同時にバックラー部分から実体剣を素早く抜くと、低い姿勢から斬撃を二度放った。
 一度目は装甲に深く傷を入れ、二度目で追撃を入れ……叩き斬る!
 直後、オブシディアンの胴体が上下真っ二つに両断され、その場に崩れ落ちた。
 今狙った部分はコクピットよりも下の部分、ちょうど下半身パーツの接合部……パイロットが死ぬ事はない。
「こいつ、調子に乗るな!」
「やられる……もんか!」
 一方のオブシディアンもライフルで反撃を試みるがテラの素早い操作もあってか、バックラーで的確に受け止めていく。
 モード・グランディアで強化されたテラのオブシディアンは、それはもう手が付けられない状態であった。
「お前達、コクピットは外した! すぐにそっから脱出するん……」
 テラが順調に敵機を戦闘不能にしてきた、まさにその時であった。
 突然、コクピット内に激しい警告音が鳴り響く。
「え、なんだ!? 機体の状態が真っ赤だぞ!?」
 その理由はただ一つ、モード・グランディアによる機体の過負荷の影響であった。
 テラが乗ったキャバリアは機動性に特化型、頑丈さを犠牲にしているが故に無茶をさせたツケがここに来てしまったのだ。
「くっそぉ、せめてあいつだけでも……っ!」
 機体が煙を吹く中、どうにか最後の一機に突撃するとキャバリアグレイブで突き刺し、勢いのまま放り投げる。
 大破した機体からパイロットが慌てて脱出していくのを見届けるも、機体は限界に達していた。
「ここまでか、脱出する!!」
 コクピット内がスパークし出したのを見て、テラも急ぎ機体から飛び出るように脱出した。
 その直後、テラが乗っていたオブシディアンは爆発炎上する。
「まだ少佐が残ってるのに……! 生身でやるしかないのか……!?」
 戦う手段を喪失し、焦るテラ。
 その時、身に着けていた星刃剣『グランディア』がドクンと脈動する。

 ――同刻、どこかの世界で何かが動き出そうとしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『モノアイ・ゴースト』

POW   :    バリアチャージ
【バリアを纏った】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【支援機】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    パルス・オーバーブースト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【オブリビオンマシン】から【光学兵器による一斉攻撃】を放つ。
WIZ   :    ゴーストスコードロン
自身が【敵意】を感じると、レベル×1体の【支援キャバリア】が召喚される。支援キャバリアは敵意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●フロイド盆地:敵リーダー機討伐
 激しい戦いの末、プラント周辺を警備していたスペンダー大隊のオブシディアンはそのほとんどが大破し、戦闘不能となった。
 機能を停止した事で、オブリビオンマシンの呪縛から解放されたパイロット達は正気に戻ると、コクピットから脱出しその場を離れていく。
 どうやら、自分達が操られていた時の事はよく覚えていなかったらしい。
 ……何にせよ、残りは首謀者であるスペンダー少佐を倒すのみだ。
 彼女が一体どこから出てくるのかと猟兵達が警戒すると、プラントの壁が突然破壊され何かが高速で飛び出てきた。
「これは……私の部下達が!? ……く、準備が間に合わなかったのか」
 プラントの中から現れたのは一機のキャバリア……いや、オブリビオンマシンであるモノアイ・ゴーストだ。
 彼女の言葉から考えるに、おそらくプラント内で侵略のための無人兵器や何やらを用意していたのだろう。
 それが終わり次第、首都ヴァンカークへ攻め込むつもりだったのかもしれない。
「……そうか、お前達は猟兵だな。さすがにここまで来て、私の部下達を倒しただけの事はある……だがッ!」
 その時、モノアイ・ゴーストの全身からドス黒いオーラのような物が放たれる。
 凄まじいプレッシャーだ。
「例え私一人になっても、この革命を成し遂げ祖国オレステイアを列強国に押し上げる! そのためならばこの命、惜しくなどはないッ!!」
 その直後、プラント内部から支援キャバリアが続々と出てくる。
 彼女の言っていた準備とはこれの事のようだ。

「もはや出し惜しみは無しだ……さあ来い、猟兵! 我が祖国の革命のため、礎となるがいい!!」
 オブリビオンマシンに呑まれた事で、その愛国心が別の方向へと暴走してしまったミリアム・スペンダー少佐……今の彼女を止められるのは、猟兵しかいない。
 だが相手はオレステイアのエースパイロット、強敵である事は確かだ。
 オレステイアの平穏を取り戻す、最後の戦いが今始まる……!
テラ・ウィンディア
機神降臨

…上等だ!
おれは生身でも凄いって事を教えてやる!

(再び剣が振動!そして…敵との間に重力震発生!虚空より降臨する黒銀の機神

新手!?…いや…オブビリオンでも…猟兵でもない?

…乗れって言ってる…?

いいだろう信じる!(光に導かれ吸い込まれ


ヘカテイア…?

それがお前の名前か

よし…動かし方は一緒か…なら…いける!

UC起動

馴染むな…そうか…お前も重力を操るのか

【遊撃・レーザー射撃】
支援キャバリアをガンドライドで迎撃

【戦闘知識・見切り・第六感・残像・空中戦・盾受け】
熟練のエースが相手
動きを冷徹に分析して
回避しつつダメージを最小に抑え

【二回攻撃・重量攻撃・早業】
高速で接近して剣と太刀による怒涛の猛攻斬撃!



●異界からのチカラ
「……上等だ! おれは生身でも凄いって事を教えてやる!」
 早速モノアイ・ゴーストに向けて威勢よく宣言するテラであったが、内心は不安でいっぱいだった。
(……なーんて言ってみたけど、本当に勝てるのか? あいつに?)
 だが、それでもやるしかない。
 ここで引く訳にはいかないと言う覚悟があるのだ。
 その時、星刃剣『グランディア』が突然震え出すとモノアイ・ゴーストとの間に黒い虚空が発生する。
「……重力震反応!? なんだ、一体何が来ると言うのだ!?」
 その異常はスペンダーも感知しており、未知の反応に警戒する。
 虚空の中から現れたのは黒銀の機神……この世界で言うところのスーパーロボットであった。
「新手!? ……いや……オブビリオンでも……猟兵でもない? ……乗れって言ってる…?」
 頭の中で自分を呼んでいる声が確かに聞こえた。
 先の戦いで乗機を失った今、頼れる物はこれしかない。
 ならばすべき事は一つだ。
「いいだろう、信じる!」
 言葉に反応するかのように黒銀の機神の両目が光り、中へと吸い込まれていく。
 ……気付けばコクピットの中にテラはいた。
「ヘカテイア……? それがお前の名前か」
 内なる声が、黒銀の機神……ヘカテイアと名乗った。
 操作形態は形こそ違えど、先程まで乗っていたオブシディアンとよく似ている。
「よし……動かし方は一緒か……なら……いける!」
 レバーを前に倒すとヘカテイアが動き出す。
 今まさに、新たな力を得たテラが強敵に挑もうとしていた。
「あれはサイキックキャバリア……いや、スーパーロボットか? 面白い、その性能を見せてもらおう!」
 突然現れた未知のロボットを前にモノアイ・ゴーストが飛翔すると、早々に光学兵器のビームライフル、レーザービットが先手を仕掛ける。
 すぐにテラはモード・グランディアを発動し、超重力フィールドを展開。
 光学兵器の威力を減衰させる事でダメージを最小限に抑える。
「馴染むな……そうか……お前も重力を操るのか」
「防いだ!? 少しは出来るな……だが!」
 その直後、スペンダーの命令を受けてか支援キャバリアによる援護射撃が飛ぶ。
「うおっと! 何か反撃の手段は……これか!」
 テラが念じるとヘカテイアに装着されたRS-F『ガンドライド』が分離し、周囲の支援キャバリアに向けて攻撃し援護を妨害する。
「な、自立兵器まで!? あのスーパーロボット、一体……」
「うおおおおっ、いっけぇぇぇー!」
 勢いのまま、ヘカテイアがモノアイ・ゴーストに急接近しヘカテイアに装備されていた剣と太刀による猛攻を仕掛ける。
 モード・グランディアによる戦闘力増強も相まってか、次第にスペンダーは押されていくと、ついには強烈な斬撃を叩き込まれた。
「くっ!? 速度どころか、この機体に匹敵するパワーとは……!」
 スーパーロボットとの初交戦で、その力を味わい驚愕するスペンダー。
 しかし強敵の登場に、彼女の心に火が付いたのもまた事実であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
済みませんが、それをさせるわけにはいきませんねぇ。
止めさせていただきますぅ。

【燦華】を使用し全身を『光』に変換、相手の『突進』を回避しましょう。
『光速での移動』に加え、建造物の『隙間に入り込む能力』も使えますから、この機体の速度が相手でも回避するのは容易ですぅ。
此方が非実体とは言え相手はオブリビオンマシン、何か有効な手段を所持している可能性も有る以上、確実性重視で躱しますねぇ。

そして、回避後は相手の背後から『FRS』の[砲撃]で『関節部』、特に『膝関節』の[部位破壊]を、『FCS』で炸裂弾に換装した『FSS』の[爆撃]による[範囲攻撃]で『支援機』を、其々狙いましょう。



●光は打ち砕けない
「猟兵……噂には聞いていたが、なかなかやるな。その力を見込んで問おう、私の同士となれ! お前達がいれば革命は……」
「済みませんが、それをさせるわけにはいきませんねぇ。止めさせていただきますぅ」
 るこるはスペンダーの誘いをきっぱり断る。
 先の交戦でオブシディアンから脱出したパイロット達の言葉を思い出す。
 何としても少佐を止めてくれ、それが出来るのはアンタ達しかいない……と。
(……ええ、分かってます。必ず無事に、連れ帰ってみせますよぉ)
 もしもスペンダーの言う革命が成立してしまえば、周辺国との紛争が始まり泥沼化するのは間違いない。
 戦う術を持たない弱者は真っ先に犠牲となり、多くの血が流れる事だろう。
 そこまでしてオレステイアを列強国に押し上げて、一体何を成すと言うのか?
「残念だ。ならば容赦はしない……例えお前が生身であってもだ」
 モノアイ・ゴーストが武器を構えると。
「さあ、私を楽しませてみせろ!」
 即、光学兵器であるビームライフルを連射し攻撃を開始する。
 すぐにるこるはFSSを展開し防御するが、一発防ぐだけでもシールドの出力が低下するほどの高威力だ。
 更に支援キャバリアもそれに続くように、手持ちの武器でそれぞれ援護射撃を行い激しく攻め立てる。
「う、これは……いつまでも防げなさそう、ですねぇ……!」
 いつもの戦法が通用しない相手だと判断し、次の一手を考える。
 防戦一方では確実にシールドが破られ、押し負けるのも時間の問題だ。
「ほう、射撃はよく防ぐようだが、この手なら……どうかな!」
 モノアイ・ゴーストの両肩のバリア発生装置を前方に向けるとバリアが展開されると同時に、ブーストを全開にして突進してくる。
 エネルギー同士をぶつけて中和し、るこるのシールドを消すと同時に跳ね飛ばすつもりのようだ。
「来る……だったら、これですぅ!」
 バリアチャージがぶつかる数秒前、るこるは咄嗟に『豊乳女神の加護・燦華(チチガミサマノカゴ・キラメキノハナ)』を使い、その身を光に変異させる。
 次の瞬間、ギリギリのタイミングでバリアチャージが通り抜けていった。
 光となって非実体と化してしまえば、例え光学防御兵器を展開した突撃も当てる事は出来ない。
「何ッ、手応えが無いだと!? 奴め、一体何を……」
 スペンダーも異常に気付き慌てて機体を反転し振り返ろうとする。
 その一瞬の隙こそが攻撃のチャンスであった。
「当ったれぇーっ!」
 浮遊武装のFRSによる砲撃はモノアイ・ゴーストの関節部を狙い、集中砲火をかけると同時にFSSは炸裂弾に換装を済ませ、後方からやってこようとしていた支援キャバリアに向けて爆撃する。
 膝関節部に砲撃が数発命中し、バランスを崩してモノアイ・ゴーストが転倒し一方の支援キャバリアも炸裂弾による爆撃をまともに喰らい、戦力が分断される。
「く、私とした事が……奴め、一体どんなトリックを使ったのだ……?」
「さすがに硬いですねぇ。でも、ダメージは入ったはずですぅ」
 すぐさま立ち上がるモノアイ・ゴーストを見て、るこるはその耐久力に舌を巻く。
 だが、こちらも決して負けていない……戦いはこれからである。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒木・摩那
先ほどのオブシディアン隊も手ごわかったですが、次は彼らを束ねていた隊長機でエースだった人物です。
しかも支援キャバリアまでセットとは。厳しい戦いになりそうです。
ですが、このまま国ごとオブリビオンに乗っ取らせるわけにはいきません。

ここで止めてみせます。

引き続きヨーヨー『エクリプス』で戦います。
ヨーヨーを支援機に絡めたところでUC【獅子剛力】を発動。
支援機を振り回して、他の支援機も【なぎ払い】ます。

オブリビオンの突進は『エクアトゥール』の大楯で受けて立ちます。
【獅子剛力】のアンカーや相手の勢いを利用して、逆に【シールドバッシュ】して反撃します。

ここから引くわけにはいきません!



●強敵を乗り越えろ
「先ほどのオブシディアン隊も手ごわかったですが、次は彼らを束ねていた隊長機でエースだった人物です。しかも支援キャバリアまでセットとは……」
 摩那が油断ならない目で相手を見る。
 モノアイ・ゴーストもそうだが、支援キャバリアの攻撃もバカには出来ない。
 攻撃力そのものは高くないが、数の多さと的確な援護能力は厄介だ。
 仲間が交戦でいくつか撃破しているものの、その数が減る様子は見られない。
 破壊されてもプラント内部で生産された機体が即時投入されているのだろうか?
(あれを止めるには命令を出している隊長機を倒すか、プラントを破壊するか……)
 当然プラントは絶対に破壊してはならない以上、この二択は前者を取るしかない。
 厳しい戦いになるのは確かだ。
(ですが、このまま国ごとオブリビオンに乗っ取らせるわけにはいきません)
 だからこそ、ここで止めてみせる。
 摩那の駆るエクアトゥールがエクリプスを両手に構え、相手と対峙する。
「損傷率確認……この程度、問題は無い。さあ来るがいい、猟兵!」
 スペンダーのモノアイ・ゴーストが支援キャバリアを伴い動き出す。
 早々に支援キャバリアからの激しい弾幕が飛び交い、エクアトゥールを襲う。
「なんのっ!」
 対するエクアトゥールはエクリプスを高速回転させてシールド状にし、実弾攻撃を弾きつつ相手の様子を伺う。
「ほう、面白い武器を使う……!」
 そこへモノアイ・ゴーストの光学兵器による射撃攻撃。
 狙いは正確で、回避地点にもビームを置くと言う読みの高さを見せる。
「くっ! これがエースの腕……!」
 少しばかり被弾しつつも、摩那はエクリプスを伸ばし反撃。
 変幻自在のヨーヨー攻撃はエースのスペンダーをも惑わす。
「これは……変則的な動きをする武器か! やってくれる、だが!」
「変則的なのは武器だけじゃ……ありません!」
 摩那はエクリプスを支援キャバリアに伸ばし、絡め取ると……
「接地、反転。アンカー作動……力場解放!」
 捕縛した支援キャバリアを『獅子剛力(ラ・フォルス)』で持ち上げるとハンマー投げのごとく、その場で派手に振り回し周囲の支援キャバリアをも巻き込む!
「な、なんて無茶苦茶な攻撃をする奴だ!?」
 さすがのスペンダーもこれには驚くしかない。
 次々と支援キャバリアが吹き飛ばされ、蹴散らされていく。
「だが、これ以上はさせん!」
 モノアイ・ゴーストはバリアを展開しバリアチャージを敢行する。
 それに気付いた摩那は支援キャバリアを投げ捨てると、エクアトゥールの両腕に付けられた大楯で受け止める!
「ここから引くわけにはいきません!」
「受け止めている……だと!? なんてパワーだ!」
 力と力のぶつかり合いは、両者一歩も譲らない。
 だが、次第に摩那のエクアトゥールが押し返しつつあった。
「こ、のぉっ……せやあぁぁぁーーーっ!」
「ぐ、あぁぁっ!?」
 ここで乾坤一擲のシールドバッシュが炸裂!
 バリアを押し返し、重い衝撃がモノアイ・ゴーストに叩き込まれる。
 摩那の意地と覚悟の一撃はスペンダーに強く響いた事だろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

セフィリカ・ランブレイ
反乱を聞いても、周りがありえないって断言できる程の人だもんね
マシンを破壊して、絶対に元に戻さなきゃ!

って決意したのはいいけど!
これが…エース!
速いし巧い!やって欲しくない事を的確にやってくる!

こりゃキャバリアでガチるのは、今の私には荷が重い!

仕方ない、楽しかったよ、オブシディアン!
わざとトドメを刺しにくるように仕向け、直前に脱出
爆風の影から生身での逆襲を試みる
確かに彼女はエース
だけど、規格外の小型との戦闘経験は少ない筈!これに賭ける!


出番だよシェル姉!
『なくてよかったけどね』
【蒼剣姫】を発動
愛用の魔剣片手に空間に魔力壁を展開、それを蹴り渡る不規則軌道で、相手のメインカメラを狙いに行く



●兵は詭道なり
「反乱を聞いても、周りがありえないって断言できる程の人だもんね。マシンを破壊して、絶対に元に戻さなきゃ!」
 モノアイ・ゴーストと対峙した時、セフィリカはそう決意する。
 相手はスカーレットファントムと言う異名のあるエースパイロット。
 それでも猟兵ならばなんとかなるし、今までもそうしてきた。
 ……そう、考えていたのだが。
「どうした、避けるだけで精一杯か!」
 モノアイ・ゴーストの執拗な射撃がセフィリカのオブシディアンを襲う。
 相手の狙いは正確、それでいてこちらが動く先を確実に読んだ上での予測射撃もやってのけていた。
「これが……エース! 速いし巧い!」
 腕の差は圧倒的だった。
 次々と飛んでくる攻撃を必死に避ける事しか出来ないセフィリカは、コクピットの中で戦慄する。
 回避はしているが、時折攻撃の一部が命中する事もあり戦況は不利であった。
 先の戦いでスペンダー隊の隊員から学んだ戦法と、自己流の戦い方を混ぜ合わせた手であっても、相手に接近する事すらままならない。
「しかもやって欲しくない事を的確にやってくる! こりゃキャバリアでガチるのは、今の私には荷が重い!」
 ならば一か八か、この手に賭けるしかないとセフィリカは考える。
 だがこれはリスクが大きすぎる手段故、相手に看破されてはおしまいだ。
 だからこそ、上手くやらねばならない。
「うわぁっ!? ちょ、これヤバくない!?」
「今まで良く避けた……そこは褒めてやる。だが、そろそろ終わりだ!」
 攻撃を避けきれずに、次々と被弾するセフィリカのオブシディアン。
 そこへトドメを刺すべく支援キャバリアらが一斉射撃を行う。
 機体に無数の実弾による弾痕が刻まれると、激しくスパークし出した。
「楽しかったよ、オブシディアン!」
 それだけ言うと、セフィリカは魔剣シェルファを手に取りイジェクトレバーを引く。
 コクピットハッチが開き、脱出すると同時にオブシディアンは爆砕した。
「悪くない腕だったが、私の方が一枚上手だったな」
 スペンダーが撃破したオブシディアンを見やる。
 その時、突然警告音が鳴り響く。
「何だ!? 一体どこから!?」
 カメラがズームした先には、空中を蹴って急接近するセフィリカの姿が!
「出番だよシェル姉!」
『なくてよかったけどね』
 セフィリカが『蒼剣姫(ソードプリンセス)』を使い、蒼いオーラを纏うと、相棒であるシェルファを手に空間に魔力壁を展開し、それを蹴って空中を移動している!
 確かにスペンダーはエースだ。
 だが相手は規格外の小型との戦闘経験が少ないと言う点を彼女は狙ったのだ。
「動きが予測出来ない!? く、生身の人間相手では……!」
「やっぱりこっちの方がしっくり来るね! せいやぁぁぁーーーっ!」
 不規則な軌道で高速移動し、相手に肉薄するセフィリカ。
 そしてシェルファがモノアイ・ゴーストのメインカメラに深く突き立てられる。
「メインモニター損傷!? 目を狙ってくるとは……さすがにやるな!」
 思わぬ手で欺かれ、手痛い一撃を受けたスペンダー。
 これはまさにセフィリカの作戦勝ちと言えるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

オル・フィラ
機体の性能もパイロットの技量も、あちらが上ですよね
それでも、勝てるものはあります

狙撃に徹しようと思っても、あの機動性では直ぐに接近されるでしょう
敵の光学兵器の射撃を回避しつつ機動パターンを観察します
ライフルを撃てる状態であれば良し、多少の被弾は仕方なしです
こちらの残弾も推測されるでしょうから、最後の一発までは全て牽制に使用
最後を当てる機会は、回避が間に合わずに被弾したと見せかけて誘います
敵の武装を【泥流弾】で撃ち抜いてみせましょう

実戦に引っ張り出して、こんなに傷だらけにして、ごめんなさい
でも私、あなたが欲しいです



●その一発に賭けろ
「機体の性能もパイロットの技量も、あちらが上ですよね」
 オルは冷静に相手を評する。
 色々な面で見ても、こちらが明らかに不利だ。
「自己修復機能でも完全にメインカメラは復旧はしないか……だが戦う分には問題は無い。そして……また懐かしい機体を引っ張り出してきたものだな」
「ええ、私にはこれが性に合うようなので」
「機体の性能差が全てではない、か。しかし腕の方はどうかな?」
 さすがに痛いところを突いてくる。
 本職のキャバリア乗りと比べれば、その技能は正直劣ると言わざるを得ない。
 ……それでもここまで二度の戦闘を潜り抜けてきた事もあり、戦い方は身に染み付いてきたはずだ。
「それでも、勝てるものはあります」
 オルはハッキリとそう言った。
「大した自信だ。なら、やってみせるがいい!」
 言葉を交わし終えると、早速戦闘が始まる。
 双方とも射撃武器による撃ち合いだ。
「敵機の距離予測……誤差修正、マイナス2。発射」
 オルはコクピット内でスコープを構え、射撃デバイスでロングレンジライフルによる狙撃を行う。
「いい狙いだ、射撃の腕はあると見た。だが、そう簡単には当たらん!」
 モノアイ・ゴーストは狙撃弾をひらりと躱し、お返しとばかりにビームライフルを撃つ。
「回避成功。狙撃に徹しようと思っても、あの機動性では直ぐに接近されるでしょう」
 オルは素早くレバーを倒し、遮蔽物を利用してビームをやり過ごす。
 そこから射撃で牽制しつつ冷静に相手の機動パターンを観察する。
 普段ならば泥流弾を使うのだが、いかんせん相手が相手だ。
 切り札はここ一番で叩き込むべきと考えているらしい。
「残弾確認……これが最後ですか」
 牽制射撃の中、マガジンをリロードすると残弾が無い事を把握する。
 その間、相手の機動パターンはある程度分かってきたつもりだ。
 勝負に出るための準備をそろそろ行うべきと踏んだオルは積極的に動き出す。
「ん? 急に動くようになったが……どうやら残弾は僅かか!」
 スペンダーもその事に気付くと、同じく勝負を決めるべく攻撃を激化させる。
 ここまでやや消極的気味だったオルだったが、積極的に動く事で相手の攻撃をいくらか受けてしまう。
「実戦に引っ張り出して、こんなに傷だらけにして、ごめんなさい。……でも私、あなたが欲しいです」
 アラートの鳴るコクピットの中でオルが呟く。
 貸与されたとは言え、共に戦ってきた相棒だからこそ愛着が出たのだろう。
「射撃する右腕は死守しているようだが、そろそろカタを付けさせてもらう!」
「来る……この一発に賭けます」
 モノアイ・ゴーストが飛翔すると搭載武器を全て構え、Mk2がライフルを相手のいる空中に向ける。
 そして……
「沈め!」
「ここです……!」
 モノアイ・ゴーストの一斉射がオルのMk2の頭部と左腕を貫き、Mk2が最後の弾丸で放った泥流弾がモノアイ・ゴーストのビームライフルと右肩バリアユニットを撃ち抜きそれぞれ破壊した。
「武器が!? 切り札を残していたとは、してやられたと言う訳か……」
「くっ……終わったら直してあげますから、もう少し、持って下さいね」
 ここは双方痛み分けと言う結果となったが、相手の戦力は着実に削られている。
 スカーレットファントムは次第に追い詰められつつあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

防人・拓也
他の猟兵たちの攻撃で傷付いた敵に対して
「少佐、お前の負けだ。大人しく機体から降りろ」
と勧告。
恐らく聞き入れられるはずがないので
「…やむを得ん。周囲の味方に告ぐ。俺からすぐに離れろ」
と言い、UCを発動。ライフルと盾をその場に落とし、ビームサーベル二刀流で構える。
「一気に片をつける」
と言い、赤く光るスラスターを噴射し、驚異的な速度で突撃。攻撃は残像を描きながら、高速移動で回避。邪魔な支援機は斬る。
敵が逃げようとしたら、キックで阻止する。
敵が間合いに入ったら最初に敵の両足を切断し、次に両腕を切断するという2回攻撃を放つ。
止めは
「これで終わりだ」
と言い、頭部にビームサーベルを突き刺す。
アドリブ・連携可


薙沢・歌織
スペンダー少佐…私達猟兵があなたを解放します。
【我が身に宿れ、炎の女神】を発動し、魔力をインシグネ・ゲネリスを介してフォルリーに供給。魔霊機よ、女神の聖炎の翼を託します!

プレケス内で、エレメンタルオーブの対複数火炎羽データをミスリル・アーラへ反映し【範囲攻撃】、敵支援キャバリア一掃。殲禍炎剣がある為、飛翔能力は使わず【ダッシュ】強化に割当。
マシンの精神狂化機能の位置を【浄化】の力で探り当て、緋炎剣の【全力の魔力】をフェネストラへ送り【切断】します。

戦闘後、少佐や反乱兵達が重責を問われないよう、国へオブリビオンマシンが事件の元凶と説明。少佐達に記憶があるなら、マシンが渡った経緯も聞きたいですね。


テラ・ウィンディア
強いな!
あんたはそいつにのっても尚その信念を通している
だからこそ…その亡霊の呪縛から解放してやる!

【属性攻撃】
炎属性を機体と武器に付与

【戦闘知識】
ゴーストの状態
コックピットの把握
どう壊して抜き取るかを冷徹に把握

更に機神の機能と能力も確認

UC起動!

【リミッター解除・残像・見切り・第六感・空中戦】
により超高速機動を更に強化
超連続攻撃
【レーザー射撃・遊撃】
ガンドライドによる包囲攻撃で追い詰め
【早業・二回攻撃・串刺し・重量攻撃】
重力を纏わせ変化した剣と槍での切り裂き破壊(但し搭乗者は傷つけない!
コックピットを切り離し少佐を脱出させる!

【砲撃】

亡霊よ…冥界に還れー!!(マイクロブラックホール砲発射!


ソナタ・アーティライエ
構成の助けになれそうでしたら、お使いください
連携、改変等もご自由に
扱いに悩むようなら、遠慮なく不採用で構いません

破壊され物言わぬ機械の群れの広がる光景に胸の痛みと悲しさを感じずにはいられません
ゆえに少しでもお力になれればと

心通わせたアセナで現場へ
神狼形態となったアセナから放たれる、胸を締め付けるような悲しみの咆哮(遠吠え)
それは喪失を悼むソナタとアセナの心の叫び、そして【神音の調律者】の響きでもあります
これによって支援キャバリアやプラントのコントロールを掌握
流石にスペンダー少佐の機体までは支配しきれませんけれど
照準や動作を些少なりと狂わせる事で抗し凌いでみせます

あとは……お任せします



●狂機の終わりに
「ふ、ふふ……私がここまで追い詰められるとはな。久しいぞ、この闘争!」
 これまでの戦いで満身創痍となったモノアイ・ゴーストではあるが、今もなおスペンダーの闘争心が燃え尽きる事はなかった。
 それどころか、この戦いを楽しんでいる節すら見られるようだ。
「少佐、お前の負けだ。大人しく機体から降りろ」
 拓也が降伏を勧告する。
 戦況は猟兵側が圧倒的優位、どう見ても勝てる見込みは無いはずだ。
「私の負けだと? 笑わせるな、この機体はまだ生きている! ……私が死ななければ、戦い続けられるのであれば、まだ負けたと決まった訳ではない!」
 スペンダーは勧告を拒否し、徹底抗戦の構えを見せる。
 オブリビオンマシンはそこまで人を狂気に駆り立てると言うのか。
「さすがに強いな! あんたはそいつにのっても尚その信念を通している。だからこそ……その亡霊の呪縛から解放してやる!」
 テラが武器を構え、威勢よく宣言した。
 この力が間違った方向に行ってしまえば、取り返しのつかない事になる。
 だからこそ、倒さねばならないのだ。
「スペンダー少佐……私達猟兵があなたを解放します」
 歌織もまた、彼女を救うべく立ち向かう。
 無事にスペンダーを連れ帰り、この反乱がオブリビオンマシンによる物である事を説明し、無罪である事を証明しなければならないのだ。
「ふふ……三対一の状況、そして機体も損傷している中での戦いか……だがちょうどいいハンデだ、まとめて来るがいい!」
 この状況下で明らかに不利であるにも関わらず、スペンダーは三人まとめて相手にするつもりのようだ。
 破れかぶれなのか、それともそれだけ自信があるのだろうか?
「……やむを得ん。周囲の味方に告ぐ。俺からすぐに離れろ」
 やはりこうなるか、と思いつつも拓也のリーパーキャバリアはビームライフルと盾をその場に落とすとコクピット内からシステム音声が流れる。
(REAPER SYSTEM、Standby!)
「一気に片をつける」
 拓也は『REAPER SYSTEM起動(リーパーシステムキドウ)』を発動させ、機体の性能を限界まで引き出し戦うつもりのようだ。
「リミッター解除か、面白い! ならば私も全てを出し切るのみ!」
 スペンダーがニヤリと笑うと、彼女もまた機体のリミッターを完全に解除。
 ドス黒いオーラが更に機体から大きく膨れ上がるのが見えた。
「まだあんな力があるのか!? さすがは強敵、そうでなきゃな!」
「こちらも全力で行かなければなりませんね。……魔霊機よ、女神の聖炎の翼を託します!」
 テラはスペンダーの本気を見て驚きつつも闘志を燃やし、歌織は『我が身に宿れ、炎の女神(ブリギッド・インヴォケイション)』を使い、魔力をフォルリーに回す。
 これで戦いの準備は全て整った……いよいよ最後の激突が始まろうとしていた。

 ビームサーベル二刀流のリーパーキャバリアが赤く光るスラスターを噴射し、驚異的な速度で突撃する。
 相手は射撃戦闘に優れた機体、近付いてしまえば勝てると踏んだのか。
「この距離ならば!」
 振り下ろされる二つの光刃がモノアイ・ゴーストを両断しようと振り下ろされる。
 が、腕に装備されていたビームソードが素早く受け止めた。
「いいぞ、もっとだ! もっと来い!!」
 その瞬間、モノアイ・ゴーストの背後からレーザービットが展開され反撃する。
「く、さすがにそう簡単にはいかんか」
 飛び交うレーザーを間一髪のタイミングでどうにか回避した拓也が舌を巻く。
 やはりエースが相手では楽には倒せないらしい。
 更には支援キャバリアが援護射撃で邪魔をしてくるなどもしてきて、なかなか思うようにいかないようだ。
「まず雑魚から片付ける必要があるか。面倒な……!」
 舌打ちしつつも、拓也はまず邪魔をしてくる支援キャバリアの排除に向かう。
 一時敵に背を向ける事になるが、彼が背後から襲われる事はなかった。
 何故なら……
「どぉりゃぁ!」
 そう、戦っているのは一人だけではない。
 いいタイミングでテラのヘカテイアが剣を手にモノアイ・ゴーストへと飛び掛かる。
 ブオンッと振られた剣は炎を纏い、赤い軌跡を描いて斬撃を放つ。
「来たか、スーパーロボット!」
 モノアイ・ゴーストが斬撃を軽く避けた直後、ヘカテイアの連続攻撃が迫る。
 しかしリミッターを解除した事もあり、攻撃は避け続けられてしまう。
 同じ手は通じないと言う事か。
「甘いな、攻撃とはこうする物だ!」
 相手はまだ無事な左肩のバリアユニットからバリアを展開し、至近距離からカウンターでバリアチャージを放つ。
 十分な加速が乗っていないため威力は本来よりも劣るが、強い衝撃がテラを襲う。
「うわぁっと!? これが相手の本気か……」
 テラは改めてスペンダーの強さを実感しつつも、冷静にどうやってコクピット部分から彼女を脱出させるか考えていた。
 キャバリアは基本的に共通規格で造られており、コクピット部分も同じはずだ。
(だとしたら、やっぱりあの部分しかないんだろうけど)
 問題はどう狙うかだ。
 少しでも足止めが出来れば、仲間達と一気に仕掛けて叩けるのだが。
 とにかく今は戦いながら考えるしかないとばかりに、テラは果敢にモノアイ・ゴーストに挑む。
「炎よ……!」
 一方、歌織の駆るフォルリーはミスリル・アーラから対複数火炎羽がミサイルのごとく飛び交い、支援キャバリアの群れに突き刺さり、撃破していく。
 だが、数は多く尽きる様子は未だ見られなかった。
「倒しても倒しても、プラントの中から出てくるとは……キリがないですね」
 今この時もプラントは稼働しているのだろう、撃破してすぐまた新しい支援キャバリアが補充されるようだ。
 プラントを破壊すれば止まるだろうが、さすがにそれは絶対に出来ない事だ。
 こちらの出来ない事を的確に突いてくる辺り、スペンダーは知略もあるらしい。
「そうなれば、やはりあのオブリビオンマシンを破壊するしかありませんが……」
 普通に相手をしても簡単には倒せないだろう。
 ならばスペンダーを正気に戻す事が出来れば、勝ち目はあるかもしれない。
「どこかに操っている元凶があるはず、それが分かれば……」
 歌織は支援キャバリアと戦いつつも、精神を集中してモノアイ・ゴーストの精神狂化機能の位置を探る。
 脳裏に敵機の輪郭が浮かび上がり、その中で赤く光る部分……おそらくは精神狂化ユニットがあるであろう部分がうっすらと見えた。
 それは頭部と胸部にあった。
「きっとあの部分に……! 後はどうやって狙うか、ですが」
 テラはモノアイ・ゴーストと交戦中、拓也は沸いて出続ける支援キャバリアと同じく戦闘中。
 あと一歩、この状況を打破出来る何ががあれば勝てるのだが。
 そう考える歌織。
 そして、その一歩は思わぬところからやってきたのであった。

「なんてひどい有様なのでしょう……」
 グリモアベースから後発でやってきたソナタ・アーティライエ(未完成オルゴール・f00340)は戦場と化し、辺りに転がるオブシディアンの残骸を見て呟く。
 既にコクピットはもぬけの殻となっており、戦死したパイロットは一人もいなかったのは幸いだった。
「確かオブリビオンマシンに呑まれ、このような行動に出てしまったと聞きますが……きっとそれは本意ではなかったのでしょう」
 破壊され物言わぬ機械の群れの広がる光景に、胸の痛みと悲しさを感じずにはいられないソナタ。
 仲間達は未だ激しい戦いを繰り広げている。
 倒してもプラントの中から出てくる支援キャバリア。
 それを倒し続ける仲間達。
 一体いつ、この戦いは終わるのだろうか?
「こんな無益な戦いは早く止めなければなりません……わたしに出来る事は少ないですが、それでも誰かの役に立てるのならば……!」
 ソナタの乗るサイキックキャバリア、神騎『アセナ』が四足の神狼形態へと変化すると、コクピットの中で彼女はアマデウスを構えると、『神音の調律者(メザメルスベテノコドモタチ)』と共にアセナが吠える。
 胸を締め付けるような悲しみの咆哮と音色が戦場に響いた時、それは起きた。
「う、なんだ、この音は……う、うあぁぁぁーーーッ!?」
 スペンダーが苦しみ出し、モノアイ・ゴーストの動きが急激に鈍り出すと同時に、支援キャバリアにも影響が出始める。
 プラントから続々と出てくるはずの支援キャバリアが……出てこない。
 もしや、ソナタが一時的に動きを止めてくれたとでも言うのだろうか?
「あとは……お任せします」
 これで足止めは出来た。
 ならば、後の役割は仲間達に託すしかない。
 ソナタは短くそう伝える。
「これは一体何が起きたんだ?」
「分かりません……ですがチャンスです」
 支援キャバリアと戦い続けていた拓也と歌織が突然の事に困惑するも、絶好の機会が訪れたと理解する。
「ああ、やるなら今しかないな! おれの全力、見せてやる!」
 テラはここ一番のタイミングで『冥界の炎『ギガスブレイカー』(キョジンヲウチヤブルモノ)』を発動させ、リミッターを解除する。
 ガンドライドを放ち、範囲攻撃で逃げ場を削りつつ超高速戦闘を仕掛けていくテラのヘカテイア。
 もし足止めをされていなければ、この攻撃も凌いでいただろうが動きが鈍った今ならば!
「うあ、あぁぁッ!? 何故だ、何故動きが……!」
「もうすぐだ、おれが! おれ達が解放してやる!」
 ラッシュを受け続け、ダメージが蓄積するモノアイ・ゴースト。
 どうにか距離を取ろうと高速で離れようとするが……
「逃がさん、今度こそケリを付ける」
 そこへ拓也のリーパーキャバリアが飛び蹴りで阻止する。
 そのまま間合いを維持しつつ、ビームサーベルでモノアイ・ゴーストの両足を斬り落とし、返す刃で両腕も切断した。
「あ、あぁ……まだだ……まだ私は負けてなど……!」
「いいえ、終わりです……!」
 続いて歌織のフォルリーが肉薄し、緋炎剣の全力の魔力をフェネストラへ送り、胸部装甲を切り裂くと、内部に蠢くドス黒いオーラを放つ機構が焼き切られた。
 これで精神狂化ユニットの一つは潰せたはずだ。
「拓也さん、後は頭です!」
「了解した。これで終わりだ」
 リーパーキャバリアがモノアイ・ゴースト頭部にビームサーベルを突き刺す。
 その時、内部からおぞましい悲鳴にも似たノイズが響いた。
 オブリビオンマシンが放つ断末魔なのであろうか。
「おれが仕上げにかかる! ここを切り離して……!」
 既に胸部装甲を失い、コクピットブロックが剥き出しになっていた部分をテラは器用に切り離し、残った胴体部分を蹴り飛ばすと。
「亡霊よ……冥界に還れー!!」
 最後にヘカテイアはマイクロブラックホール砲を放ち、モノアイ・ゴーストは完全に消滅した。
 スペンダー少佐の反乱は、この時をもって阻止されたのであった。

●戦後処理
「……では、少佐はオブリビオンマシンに呑まれていたと言う事なのか?」
「はい、お恥ずかしい話ですが……」
 激戦の末に猟兵達はオレステイアの首都ヴァンカークへと帰還し、スペンダー少佐他、彼女の部下も無事に連れて帰る事が出来た。
 帰還後すぐさま取り調べが行われる事となったが、反乱の容疑は交戦した猟兵達の証言もあって、スペンダー大隊は『オブリビオンマシンを見分ける事の出来なかった不可抗力の事故』であると処理された。
 ひとまず国の英雄が極刑に処される事は避けられた事で、猟兵達は胸を撫で下ろす。
 そして気になっていたマシンの出所はと言うと、プラントで生産された新型機……つまりモノアイ・ゴーストが届いた際、そのテストを行おうと搭乗した際に突然意識が途切れ、気付いたらこうなっていたのだと言う。
 そうなればプラントがオブリビオンマシンを作っていたと言う事になるのだが……彼女が覚えているところはそこまでで、これ以上の事は分からなかった。

 こうしてオレステイア動乱はひとまず終結した。
 ……しかし、これはまだ始まりに過ぎない。
 新たな動乱と闘争はいずれまた、やってくる事だろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年10月10日


挿絵イラスト