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ユニーク・ハード

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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 ――それが、私の居場所だと言われた。
 プラント、この国には生活を維持するための装置があった。素材や食料、だれもその仕組を知らずに使い続けている設備だ。……そしてそこから生まれた私も、素材や食料と同じ様に道具として扱われてきた。
 彼らは人間を機械に乗せて戦う事にためらいを覚えていた、だから人の形をした私をその代わりとして育ててきた。それに対して特段何も思うことは無かった、代わりが利くなら道具にやらせた方が誰も傷つかなくて済むだろうから当然の帰結だと。
 しかし、設えられたシートに座り操作系に光を入れた瞬間思ってしまったのだ。
『では、私の代わりは?』
 その時には既に武装のロックは外れていた。『それ』が無い事に気付いてしまったから。自分たちの代わりを求める人達に、本当に私以外の代わりがいないのかを確かめたくなってしまったから。
「私は……」
 勝手に口が動き市街地へとライフルの銃口を向ける。そこに何が有るのかを知っているのに、私の心は僅かにしかざわめかなかった。


「新世界、クロムキャバリアへの道が開かれたよ」
 リアナ・トラヴェリア(ドラゴニアンの黒騎士・f04463)は猟兵達を出迎えるなり早速そう口にした。つまり、そこでも事件が有るという事だ。
「クロムキャバリアのオブリビオンは人型の兵器……なんだ。誰かが乗り込んで動かすんだけど、猟兵以外にはオブリビオンかどうかが分からないからそのまま乗り込んで操縦する人が取り込まれちゃうんだ。オブリビオンマシンって言うんだけど、これを破壊すれば助けられるんだ。……皆に行ってもらいたいのはそういう事件なんだ」
 この世界のオブリビオンの説明をすると彼女は事件の概要を続けて説明する。
「この世界のある国で、新型の兵器……キャバリアの試運転をしてたんだけど、何故かそれがオブリビオンマシンだったんだ。それで乗っていたレプリカントって種族の女の人を取り込んで暴れているんだ。場所が市街地だから、まずは防衛して追い払って。避難誘導も必要だけどどちらかに絞って分担したほうが効率的だよ」
 そしてこのオブリビオンマシンの引き金は、外部要因らしいという。
「その原因を突き止めれば、追い払ったオブリビオンマシンがどこに潜伏しているか分かるかも知れない。……一人の男の人が見えたけど……、追い払ってから詳しく調べないとわからないね」
 混乱している付近で怪しい動きをしている者を探す必要がありそうだと彼女は言う。
「何かとやることの多い事件だけど頑張ってきてね、それじゃ行ってらっしゃい!」


西灰三
いつもお世話になっています。
西灰三です。
ロボットものと言えばエムブリオマシン。

詳しい内容はオープニングの通りです。
オブリビオンマシンのパイロットですが、通信回線はテスト用に繋がったままなので何か伝えられるかも知れません。伝えたからと言って何か変わるかとは限りませんが。

以上です。
それでは皆様のプレイングお待ちしています。
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第1章 ボス戦 『ブレイジング・バジリスク』

POW   :    ブレイジング・シュート
【ライフルの集中射撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    バジリスク・ランページ
【右腕のライフル】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    エンジンキラー
自身の【オブリビオンマシン】から【漆黒のオーラ】を放出し、戦場内全ての【エンジン】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルイス・グリッド
アドリブ・共闘歓迎

俺は避難誘導に回ろう
もう大丈夫だ、俺が守るから早く市街地の外へ

【大声】で避難誘導を呼びかけながら逃げ遅れた人がいないか【情報収集】
【早業】で逃げ遅れた人がいるだろうエリアまで行き【視力】【聞き耳】【追跡】で人がいる場所を探す
人がいる場所まで来たら【怪力】【足場習熟】【ジャンプ】で傍まで行って【救助活動】
混乱している人を【落ち着き】【言いくるめ】で落ち着かせてから避難誘導する
もしも敵が此方に攻撃を仕掛けてくるなら【勇気】【覚悟】を持ってUCを使用しながら【かばう】
それから【激痛耐性】で耐え、慌てさせないように【言いくるめ】ながら人々を護衛する




 その世界に降りた時、ルイス・グリッド(生者の盾・f26203)は『込み入っている』と感じた。何と比べてかは判然としない、左の眼窩に有るメガリスの由来の世界と比べてかも知れない。あるいはメガリスが持っているかも知れない記憶である可能性も捨てきれない。……どちらにせよ今は記憶の出処を探る時ではない、彼の体は既に動いていた。
「誰か逃げ遅れた奴はいないか!?」
 走り回りながら声を上げる、ごく近くではキャバリア同士の戦いが行われており凄まじい爆発音と突風が吹きすさんでいる。それに負けないように大声を張り上げ、耳を澄まして辺りを注意深く見る。
「助けてくれ」
 そうか細い声が耳に入ったのはほぼ偶然だった。その助けを求める方向へとルイスは走ると瓦礫に足を挟まれた男性の姿があった。
「もう大丈夫だ」
 彼は即座に近づくと瓦礫に手をかける、既に死んでいる身で有るが故に限界を無視した怪力で重い瓦礫を持ち上げて投げ捨てる。
「立って歩けるか?」
「……無理そうだ、肩を貸してくれないか」
 男性に快く肩を貸して避難区域へと連れて行くルイス、戦乱の世界なだけあってこの様な状況を常に想定しているらしい。少しずつ近づいて行く最中、流れ弾が頭上のビルの上層階へと命中する。
「! 悪い!」
 瞬間ルイスは男性を突き飛ばし代わりに落ちてきた瓦礫に潰されてしまう。男性は呆然とその様子を見ていたが、瓦礫をかき分けてルイスが立ち上がったのを見た時目を大きく見開いた。
「……問題は無いな、急ごうぜ」
「あ、ああ」
 そして彼らは歩き出す、しかし男性の瞳には困惑の色が混じっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オーレン・ルベライト
自機ナルキソス&オペレータにデルフィくん(私、~君、ですます口調)を連れ参戦
彼は執事的な頼もしさがあるけど、やや提案がしつこいのが欠点かな!
デルフィくんには戦況報告と照準補正を任せるよ

うわメッチャ恐いんですけどあれー!?
これは避難誘導に回ろう、うん
僕の美少年オーラ(装備)は機体越しにも見えるハズ
なら●存在感を放って住民に避難を促すよ
それでEレギオン達を1グループ5体ずつ護衛に回し市街地の外へ誘導させようか!

もし流れ弾が住民のほうに行きそうだったときは
Eレギオンを身代わりにするか、撃ち落とすか剣で受けとめるかで対処さ!
●勇気をだして飛びこむとも…
「オーレン君、撤退しますか?
撤退はしないからね!?




「うわメッチャ怖いんですけどあれー!?」
「ユーベルコードの波形パターンを確認、交戦しますか?」
 白い騎士鎧潟戦闘機「ナルキソス」に搭乗しているオーレン・ルベライト(銀河系美少年・f15476)がオペレータのデルフィから報告を受ける。
「……いや! こんなに危なそうな相手だから避難誘導に回ろう、うん」
 なんちゃってキャバリアを180度反転させ戦線から避難していく一般人の防衛に当たる。実際に戦ってくれるのはエレクトロレギオンがやってくれるはず。
「皆! この美少年の僕がここを守るから安心してね!」
 区域ごとにエレクトロレギオンを配置して戦場との間に壁を作る。前線では激しい戦いが繰り広げられており、迂闊に近づくとスクラップにされてしまいそうだ。
「ここなら安全だな」
 エレクトロレギオンの壁の内側でその様子を見ているオーレン、しかし突如デルフィが冷たい情報を口にする。
「敵ユーベルコードの分析が終了、戦場の兵器の機関を停止させる力場を放つもののようです」
「へ?」
 瞬間、黒いオーラが戦場を包みエレクトロレギオン達からの接続が切れる。すぐにそれは止まったものの再起動まで時間がかかりそうである。
「敵オブリビオンの接近も確認、オーレン君、撤退しますか?」
「しないからね!?」
 エレクトロレギオンがこれということは前線の防衛にも影響があるのだろう、これ以上恐怖心が大きくなって動けなくなる前に彼は敵機を迎撃すべく飛び出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

化野・花鵺
「改造せぇらぁアンリミテッド…ミニスカせぇらぁから伸びる尻尾が新境地ぃ…ひっくり返して裏からためつすがめつ検分したいぃ…はっ」
狐、今日もせぇふくに見惚れて話半分だった

「聞いてたよぉ。新世界で敵を剥いたら中から妖怪がコンニチハだよねぇ?」
狐、幽世とごっちゃだった

「ホホホ、剥けば助かるなら大差なしじゃ。喰らってしまえ、管狐!」
「管狐の召喚」でメインカメラ・足首…コクピッド部分を重点的に喰い尽くさせ搭乗者が自分の目で外界を眺められるようにする

「妾は戦国生まれぞ?金臭い棺桶に好き好んで乗るわけなかろうが。ただな、ヌシが辛うて堪らぬなら、妾が変わってくりょう。妾はそのために来たのでな。ほれ、降りて来よ」


ユノフェリア・ソーダライツ
【お任せ・アドリブ連携大歓迎】
アンサーヒューマン:6歳(愛称:ユノ)
オブリビオンマシン×クロムキャバリア

左:藍色と右:サーモンピンクの瞳
濃い紫に裏が水色の髪でロブ(長めのボブ)

口調「淡々と/女性的(私、~殿、言い捨て)」
戦闘中「ほぼ無口/男性的(自分、お前、呼び捨て、言い捨て)」

黒蒼の狼型オブリビオンマシン『フェンリル』/白い人型クロムキャバリア『フリーン』

自身は主に銃と素早さ重視の体術を使用し戦う。
頭が良すぎ秒単位で思考し色々とすっ飛ばし自己完結して行動。

UCは指定した物をどれでも使用。
怪我は厭わず積極的かつ冷静に行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為は必要なければしない。

※お色気NG


アリステル・ブルー
アドリブ連携◎
(もし手が足りない所があればお任せプレでそっちに行きます)

事情は把握したよ、多分
男が気になるけど今はまず目の前の事から
無線が通じるなら祈りながらパイロットに呼びかけたいかな…
あなたは本当にこの惨状を望んだの? 今ならきっと引き返せる、だから正気に戻ってって

とりあえず防衛かな、追い払えばいいんだよね?
使い魔のユールを呼んで上空からの援護に期待、頼んだよ

出来る限りパイロットの命に配慮
して、高速で詠唱を重ねて指定UCを使うよ
これで引いてくれるならよし追撃するならメイスで稼働部狙って殴る
僕を狙ってくれるなら市街地から離れる
どちらにせよユールがサポートしてくれるからなんとかなる、といいなぁ




「改造せぇらぁアンリミテッド……ミニスカせぇらぁから伸びる尻尾が新境地ぃ……ひっくり返して裏からためつすがめつ検分したいぃ……」
「悦に入ってる所悪いんだけど、状況は把握してる?」
 グリモア猟兵の着ていた制服を思い出して悦に入ってた化野・花鵺(制服フェチの妖狐・f25740)にアリステル・ブルー(人狼のクレリック・f27826)が問いかける。彼らの降り立ったビルの上から見えるのはオブリビオンマシンと都市の防衛隊が交戦している状況だ。
「……はっ!? 聞いてたよぉ。新世界で敵を剥いたら中から妖怪がコンニチハだよねぇ?」
「それはカクリヨファンタズムの話。中から出てくるのはパイロットだよ」
 そう返したアリステルはビルの上を跳んで渡り戦場へと近づいていく、そんな彼を見上げる避難民達の自分達に向ける目が気になるところでは有る。
「ほう妾のこのせぇらぁに見とれておるのかや?」
「違うと思う」
 管狐の背に乗った花鶴の言葉を軽く否定するアリステル、それよりもむしろあれは、と考えたところで彼らの隣を白いクロムキャバリアが過ぎ去っていく。それはユノフェリア・ソーダライツ(アンサーヒューマンのオブリビオンマシン・f30068)の駆る『フリーン』である、ユーベルコードを使える者にしか扱えない機体である。
「ユール、頼んだ」
 即座に彼は相棒の青い鳥に彼女の機体を追わせる。どうも動きを見る限り突出しやすい気配を感じたから。
「戦慣れしておらぬ動きじゃのう? 若い……いや幼いかの?」
「え? あ、うん」
 突然まともなことを言い出す花鶴に内心驚きつつも頷くアリステル。
「どちらの中身も童子ならせぇふくが似合うじゃろう、どれここいらで恩を射っておこうとするかの」
「あ、ちょっと安心した」
 瞬間、戦場を黒いオーラが包んだ。ただならぬ事が起きたのだと二人は移動を速めた。

 ユノフェリアはフリーンのディスプレイに映る画像を静かに見ていた。今オブリビオンマシンと交戦しているこの国の防衛隊は押されているのが分かる。操縦技術は申し分ないものの、彼らにはオブリビオンマシンと決定的に違う所がある。
 ――ユーベルコード。ありえないことを起こすための力。例えばユノフェリアが高所からの攻撃で効果的なタイミングを常に得られるのもそれだ。
「援軍か!? 助かる!」
「ここは自分がやる。お前達は防衛に徹しろ」
「……分かった、君の邪魔にはならない。我々は都市の防衛に集中する」
 やや間を置いてからの通信を受け取ったユノフェリアは返事が返るまでの間も敵機と高速戦闘を繰り返していた。建物を遮蔽にしてのライフルでの撃ち合い、放たれる弾丸がビルや道路に穴を空けていく。それでも効果的に戦っているのはユノフェリアの方だ。……しかし、その優勢をそのままにしておくオブリビオンマシンではない。黒いオーラがそこから放たれると、丁度回避行動を行っていた彼女の機体が出力を失いビルへと突っ込む。
「出力急低下。……外部からの音声通信が入っていますが受け取りますか?」
「了解、回して」
 AIの反応に肯定すると何故か僅かにコックピットのハッチが空いて青い鳥が入り込んでくる。しかもそれは次に人の言葉を話した。
「あとは僕達に任せて、だって」

「ホホホ、剥けば助かるなら大差なしじゃ。喰らってしまえ、管狐!」
 花鶴が放った管狐がするりと伸びオブリビオンマシンのカメラ部や関節部に喰らいつく。彼らを速度で引き剥がすために敵機はブーストに火を入れGで振り回す。その間にアリステルはユールを通してユノフェリアと言葉を交わす。
「ごめん、敵の機体と通信を繋げられる? ……ありがとう」
 未だ黒いオーラが広まっている以上他にできることもないのだろう。彼がメッセージを伝えようとすると指示を出していた花鶴も妾もと言う。彼女、この中では最年長なのだが。

『あなたは本当にこの惨状を望んだの? 今ならきっと引き返せる、だから正気に戻って』
『妾は戦国生まれぞ? 金臭い棺桶に好き好んで乗るわけなかろうが。……ただな、ヌシが辛うて堪らぬなら、妾が変わってくれよう。妾はそのために来たのでな。ほれ、降りて来よ』
 外で生身で戦っている猟兵達からのメッセージをそのまま敵機へとオープン回線で送りつけるユノフェリアは淡々と戦況と機体状況を確認している。これが異世界の猟兵というやつらしい、相手の動きに変化は無いようだが。そんな様子を眺めていると、コンソールに置いた彼女の小さな手の上に入り込んできていた青い鳥が乗り、外へと嘴を向ける。彼女が少しだけハッチを開けると青い鳥は飛び立ち、獣のような耳を持った男女の男の肩へと下りたのがディスプレイに映る。
『僕の友であり幸運をもたらすもの<ユール>、今一時君の力を貸して!君の蒼穹を舞う翼は風を切り、蒼き軌跡を残し炎を纏い敵を焼き尽くせ!』
 その青い鳥は青い炎の風となり何かに絡みつかれていた敵機を市外へと吹き飛ばした、それと同時に機体の出力が戻る。
「敵機の撤退を確認、本機も通常モードに移行します」
 AIの音声が戦闘の終了を伝えて来るとユノフェリアはふうと息を吐いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『諜報員捕縛』

POW   :    怪しい動きをする者を締め上げ、情報を吐かせる

SPD   :    怪しい動きをする者を見つけ、尾行する

WIZ   :    偽の情報を流し、容疑者をおびき出す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 オブリビオンマシンが撤退した後、その国ではその事件のニュースで持ち切りだった。
『キャバリア・レプリカント反逆事件の続報です。事件の発端となったキャバリアは新規開発のマシンでしたが、その開発メンバーの中にA国の軍籍を持っている人物が含まれている事が政府からの説明で明らかになりました』
 そしてその人物は未だ逃走中であり、統治機関もそれを追いかけているようだ。猟兵達もまたその人物を捜索し、撤退した敵機の情報を掴まなければいけない。少なくともどこかで修理をしなければならないはずで、その場所を聞き出す必要がある。
 この国について他にも気になることはあるし、まずは動く必要があるだろう。国境は封鎖されており、スパイの脱出にも時間がかかるはずだ。逃げる前にどう探し、何を問うのかを猟兵達は求められることになる。
アリステル・ブルー
アドリブその他◎
必要なら他の猟兵さんと積極的に協力して得た情報も共有していくよ、他の事するのもok

ひとまずユールには広域を見てもらいたいかな、施設なり怪しい人影なりを空から探してもらう、高度には気をつけて
その間に僕は地道な聞き込み
情報を得たら共有…まぁ役割分担だよね
正直こういう状況だしニュースの内容はあまり鵜呑みに出来ないと思うけど…正しいと仮定して
この国のキャバリアに乗ったり整備してる人を探して、敵機が去った方向にある修理出来そうな場所を聞いてみたい
必要ならもう1人の僕を呼ぶ
修理中は身を隠す必要があるだろうから人の少ない場所とか必要だと思うんだ
得た情報はきっと後に繋がる
…真意はなんだろうね


オーレン・ルベライト
彼女は生体部品扱い、か…一時の感情では動かないよ
事実だけ頭の隅にね?

追跡は得意ではないけど解析はそれなりに自負がある
名誉挽回させてもらうよ!(から元気

UCを展開して国内データベースを参照●ハッキング
スパイの移動経路を特定しよう
識別システム、暗証番号だってアルゴリズムで機能してるからね!
これで捜査範囲が狭まればいいけど…

移動はデルフィくんに乗っていくよ!
見た相手が動揺するかもしれないし
……同志諸君においてかれそうなので(小声

僕からの質問は
・新型機の居場所
・なぜ安全装置を外したのか
・機体がOマシンと知っていたか
・情報提供者は誰か
辺りかな?

諜報自体は国家間問題さ!
用が済んだら統治機関に引き渡そうね?


ユノフェリア・ソーダライツ
【お任せ・アドリブ大歓迎】

(敵機は市外へ。謎の男。軍籍つまり一般人ではなく軍人..)
偵察を開始する…Hlín、もし呼んだら来て。

アンサーヒューマン:6歳(愛称:ユノ)
オブリビオンマシン×クロムキャバリア

左:藍色と右:サーモンピンクの瞳
濃い紫に裏が水色の髪でロブ(長めのボブ)

口調「淡々と/女性的(私、~殿、言い捨て)」
戦闘中「ほぼ無口/男性的(自分、お前、呼び捨て、言い捨て)」

白い人型クロムキャバリア『フリーン』

自身は主に銃と素早さ重視の体術を使用し戦う。
頭が良すぎ秒単位で思考し色々とすっ飛ばし自己完結して行動。

怪我は厭わず積極的かつ冷静に行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為は必要なければしない。




 空を青い鳥が舞う。それは先程の戦闘の際にも活躍したアリステル・ブルー(果てなき青を望む・f27826)の相棒だ。猟兵達は倉庫街と思わしき一角でこれからどう動くかを相談していた。
「なんでもできるのね」
「長い付き合いだからね」
 先程自身の機体に乗り込んだ青い鳥……ユールの事を指してユノフェリア・ソーダライツ(アンサーヒューマンのオブリビオンマシン・f30068)は軽く問い、アリステルも軽く返す。
「上から見るのは有効ね、でも相手は軍籍、一般人ではなく軍人よ。私なら開けた場所は警戒する」
 宇宙から高速で移動しなければ空を移動するのは容易い。暴走衛星が波能しない速度なら、カメラを取り付けたドローンだって飛ばせる、それこそ鳥に擬態させたようなものも。
「それなら動ける場所は逆に絞られるよね?」
 話を聞いていたオーレン・ルベライト(銀河系美少年・f15476)が指を一つ立てて答える。ユノフェリアはこくりと頷き彼の言葉を肯定する。
「この国は豊か。だから公共交通機関も発達してる。……使うなら、それ」
「ならまずはそのスパイとやらがどんな人物か、突き止めてみようじゃないか」
「……できるの?」
「ユーベルコードならね」
 オーレンがそのスパイとやらの情報を見つけ出すというと、ユノフェリアが疑問の声を上げる。しかしそれは猟兵が操るユーベルコードならできるとアリステルが代わりに答える。
「追跡は得意ではないけど解析はそれなりに自負がある、名誉挽回させてもらうよ!」
 どうもさっきの戦闘でエレクトロレギオンを止められた事でちょっと自信喪失気味らしい。単にユーベルコードの相性が悪かっただけだとは思うが。
「それが可能なら必然さ!」
 オーレンは辺り一帯を電脳空間へと変換し、近くに敷設されているケーブルから直接アクセスできる環境を整える。
「まずは捜査資料を拝借っと……」
 内容を確かめながらオーレンは別の事を考えている。それはこの国のキャバリア部隊に関する資料を流し見しての印象だ。
(「彼女は生体部品扱い、か……一時の感情では動かない。この捜査機関もそれは分かってるみたいだ。……ただ」)
 怨恨の可能性を捨てきれない、との記述もある。この国ではキャバリアのパイロットはあまり良い感情を持たれていないようだ。それを頭の隅に置いて、スパイらしき人物の洗い出しをする。これには捜査資料とは別の組織のものも突き合わせてだ。
「時間かかりそうかい? ……それなら聞き込みに行ってこようか」
「ああうんお願い。あ、顔写真これね」
「ありがとう。ついて来るかい?」
「何かできることがあれば」
 調べるのに集中している彼をとりあえず置いておいて、アリステルとユノフェリアは人の多い場所へと向かう。
「ところで役割分担なんだけど……演技ってできる?」
「問題ない、できるわ」
 ……なおその後『迷子の親を探す』というシチュエーションで聞き込みをしたのだが、動じない子供役のユノフェリアが大変落ち付いていたという。

「おかえり、色々と分かった事があるから情報は他の猟兵にも渡しておいたよ」
 帰ってきた二人にオーレンはそう伝えると、二人も得た情報をオーレンにもたらす。
「この国の北側にはA国との緩衝地帯があるんだって」
「そこに昔使われていたキャバリアの整備工場がいくつかあるらしいわ。確証は無いけれどそれなりに価値のある情報ね」
「成程ねえ、後はそれのどこを使ってるか確かめたいけど。本人を捕まえて吐かせるしかないね。……あ、経路は掴んでおいたよ。どうもここには内通者がいるみたい。だいぶ前から入り込んでいたようだね」
 逆説的に言えばそこを張れば諜報員を拿捕できるという事だろう。オーレンはイルカのデルフィにまたがるとその場所へと案内する。既に別の猟兵が向かっているはずだ。
「……真意はなんだろうね」
「さあ、わからない。……ただ、スパイを捕まえればはっきりするんじゃないかな」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルイス・グリッド
アドリブ・共闘歓迎
SPDで判定

スパイがいるか、怪しい奴を探し出さなければ
この報道があったからにはすぐに逃げ出そうとするはずだ
堂々と歩けるわけがない、こそこそと移動している相手を探そう

開発メンバーの顔写真を見てその顔を覚え、借りられるようならビデオカメラを借りてから町の一般人に【変装】【演技】
【視力】と【聞き耳】で【情報収集】し怪しい相手を見つけたら【迷彩】【忍び足】【追跡】で尾行しながらカメラで撮影し証拠を集める
必要なら【悪路走破】【鍵開け】【怪力】を使いながら、建物に入っていったのを見計らって続いて入り【挑発】、情報を聞き出す


フローディア・クレセント
鬼ごっこね。児戯だけどやるとなると本気で行くわよ。
ヘレティックローゼン、空から監視をお願い。
私達は猟犬、追い詰めるのは得意なの。空から追いかけられたら獲物は逃げるわよね。追い込み猟、いいじゃない。ふふふ。
捕えたら跪かせて問いただすの。
「貴方の目的はなぁに? 正直に応えないと、貴方の大事な玩具がスクラップの鉄くずになっちゃうわよ。それとも貴方を壊す方がいいかしら」
「壊すのは得意なの」「手、足、腕、脚、壊す場所が沢山あって困っちゃう」と、愉悦の笑みで女王様してみるわ。


化野・花鵺
「カヤお腹すいたぁ。餅は餅屋って言うし操縦してた子に聞きに行ってみるぅ。せぇふく着てるかもしれないしぃ」
狐、動き出した

「さっき操縦してた子いるぅ?もぉ元気になったぁ?」
「操縦のせぇふく…ゴホン、お話聞きに来たぁ。気がついたこととか言いたいこととかぁ」
狐、コテンと頭を倒した

「言っても変わらないかもしれないけどぉ、言わなきゃ変わる余地すらないよぉ?言って言ってぇ」
狐、相手の頭を撫でた

「呼ばれて届けばカヤ達来るしぃ。届くかは賭けだけどぉ」
「お話ありがとぉ。早く元気にねぇ」
聞き終わったら「狐の化かし」
願いが叶う夢見せ回復

「ここで願っただけで叶えば悪夢だと思うしぃ、ついでに元気になれば問題なしぃ」


レテ・ラピエサージュ
スパイが巻き込んだレプリカントと相似の疑問持つ推論元に行動

ハッキングでネットの痕跡を洗い脱出経路の情報を書替えおびき出す

おびき出したスパイへ
「あなたの仕事はA国にとって価値があるものですか?」
「言い換えます、あなたはA国にとって価値がありますか?」
戸惑いへ間髪入れず
「使い捨てと恐れているから同じく道具として使役される彼女をのせたのではないですか?彼女に「壊す」理由をあげたつもりで」
「どうでしたか?」
「A国ではあなたは粛正されます。失敗した「道具」ですから」
非礼詫び
「敵機がどこに向うか含め全てお話してくださるなら、猟兵のわたしの身をもって非人道的な扱いをさせません」
「あなたが、決めて下さい」




 諜報員の男が何食わぬ顔をして繁華街を歩いている。あまりの自然さに周りの人々も特に訝しげに振り返ることもない。彼はある角で曲がり、更に細い路地裏へと分け入っていく。この先にはセーフハウスがあり、国外と行き来するための脱出路もある。街中に近い事もあって今まで気づかれた事はない。男は扉の鍵を開け、ここにいるはずの控えの仲間に呼びかける。
「今戻った。ニュースは見てるな? 早速だが準備を……」
 そう彼が言いかけた瞬間、閉ざされた扉が砕かれルイス・グリッド(生者の盾・f26203)が飛び込んできて男を床に押し付ける。
「……付けられていたか」
「顔と大体の場所は分かっていたからな、後を付けさせてもらっていた」
「あとはこの場所も先に調べさせてもらいました」
 部屋の奥からレテ・ラピエサージュ(忘却ノスタルジア・f18606)が現れて、続いて化野・花鵺(制服フェチの妖狐・f25740)とフローディア・クレセント(真紅の機工姫・f29912)が現れる。
「あいつはアンタ達みたいな女子供に……いや、お前は生身でキャバリアと戦っていた奴か」
「そうだよぉ」
 花鵺が尻尾を踊らせて返す。その隣にいたフローディアが含み笑いを漏らして諜報員に言葉を返す。
「貴方のお友達も今はぐっすり眠っているわ。ちょっと『お話し』させてもらったけれど詳しい事は知らなかったわ」
「そりゃそうだ、全部知っているような奴はここには来ないからな。そいつの知っていることはここと外の行き来のやり方くらいだ」
「じゃあ貴方の知っている事はなぁに? 正直に応えないと、貴方の大事な玩具がスクラップの鉄くずになっちゃうわよ。それとも貴方を壊す方がいいかしら」
 フローディアの問いかけに沈黙で答える諜報員。その彼に続けて彼女は言葉を放つ。
「……壊すのは得意なの。手、足、腕、脚、壊す場所が沢山あって困っちゃう」
「成程な、でも覚えておくといい。壊して手に入るものなんざ大したもんじゃないさ。金庫を開けるために爆薬を使う馬鹿はいないだろ」
 追い込まれているはずの諜報員はさらりと言葉を返す。ルイスは自分の下にいる、この男に対し妙な違和感を覚える。まるで命が惜しくないような、死を恐れていないような。彼の戸惑いを他所にレテはまずは相手が答えるのに差し支えないであろう質問を投げかける。
「あなたの仕事はA国にとって価値があるものですか?」
「ああ、勿論だ。少なくとも俺はそう考えている。
「……言い換えます、あなたはA国にとって価値がありますか?」
「さて、どうだか。……お前さんは誰かにとって価値が有るのかい?」
 捻れた返事を返す諜報員に、しかし瞬きもせずにレテは見つめ返す。暫くして男はため息をつく。
「……お前達はこの国の人間じゃないな? なら答えてやる。『俺は価値がなくなった』」
「それはどういう意味だ」
「言ったまんまの事さ。俺の仕事はもう終わっている」
 頭上からのルイスの言葉に飄々として返す諜報員の言葉にレテが反応する。
「あなたは失敗したのではないのですか?」
「……半々ってところか、人死にが出なかったのが心残りだったね」
「どういう事だ!」
 ルイスが膝に力を込める、彼は先程の戦闘で巻き込まれた人間を助けたからだ。人の命を侮辱するような物言いに怒るのも無理はない。
「ぐ……」
「貴方の目的はこの国を傷つける、と言う事で良いのかしら」
「ちょっと違うね、多分だが」
 罠にかかった獲物が呻きながら返す言葉にフローディアは眉を顰める。ちらりと彼女はルイスを見、彼も膝にかけた力を若干抜く。
「……どうも。俺はこの国の防衛隊を街中で派手に暴れさせろって命令を受けた。求める被害の規模なんて聞いちゃいない」
 そこにいる猟兵達は静かに諜報員の言葉に集中している。
「ニュースを見て変だと思わなかったか? 『キャバリア・レプリカント反逆事件』とか、笑ってしまうよな。犯人はこの俺なのに反逆と来たもんだ」
 諜報員は皮肉げな笑みを浮かべて呟いた。
「『そういう国』なのさ、ここは。平和で豊かな生活をしておいて、その代わりに弱い奴らを戦場へ出向かせて、何かあったら俺達じゃなくてそいつらを疑うような。……世論によって部隊の予算を削ろうって作戦なんだろう。こんな推測をするようじゃエージェントとしては失格だな」
 なんとも言えない表情を浮かべた男はそのまま床に目を向けた、その彼にレテは再び問いかける。
「だから」
「ん?」
「道具として使役される彼女を自分の目的に利用したのではないですか? 彼女に「壊す」理由をあげたつもりで」
「………」
「どうでしたか?」
 男はふと遠くを見た。そして何か口ごもらせてから、観念するように言葉を吐き出し始めた。
「俺が整備員として潜入した頃、丁度あいつも配属されてきていた。元々身寄りのない孤児やら犯罪者やらが多い愚連隊だったが、その中でも珍しいレプリカントだったよ。……部隊の娘みたいなもんだった」
 男は懐かしむように呟く。スパイとして紛れていてもそこでの経験に感じ入るものが合ったのかも知れない。
「基地から出て買い物に街に出る時は制服で――ああでもそこのお嬢さんが着てるような学生服じゃなくて軍服だ。――表立っては何も言われちゃ無かったが、まあその度にいつも以上に静かになるものだからな。平和そうに過ごしている連中を見た時は特にな」
 花鶴に顔を向けてから男は言葉を続ける。
「本国から指令とともに暴走させるためのパーツが届けられた時、そのときのあいつの顔を思い出してな。……上手くやればこの上っ面だけの国を脱出させられる、と」
 そこまで男が話した時、それまで静かに話を聞いていた花鶴が古風な口調で問いかける。
「のう、お主。その子の話、きちんと聞いてやらんかったのか?」
 やや厳しい口調で投げかけられた言葉は、花鶴が彼女に対しすべきだと思った事だ。
「黙っていたっちゅう事は、何か言いたいことがあったはずじゃ。無論口にしても変わらぬ事もあろう、しかし、そこまで察せられていたのなら何故問わなかった。もし問うていたらお主もあの子も違う今を歩んでいたかも知れぬと言うのに」
「………」
「そしてあなたは自分と同じ様に彼女を「道具」として扱った」
「真意はともかく、ね」
 レテとフローディアがそう結論づけると、男は彼女達から目を背けた。男を押さえつけていたルイスは遠くに聞こえるサイレンの音を知覚する。どうやら捜査の手が近くまで来ているらしい。
「これまでの非礼、失礼いたしました。……敵機がどこに向うか含め全てお話してくださるなら、猟兵のわたしの身をもって非人道的な扱いをさせません。……あなたが、決めて下さい」
 レテは猟兵が必要とする情報を問うと男は端的な答えを返す。
「ここから北の緩衝地帯、近くに小さな池のある整備工場にあったキャバリアを試運転した時に暴走し、それを破壊した時に出たパーツがあれには組み込んである。戻るならそこのはずだ」
 そこまで男が言うとルイスは開放する。既に必要な情報は聞いた。レテは男を逃がすための時間を稼ごうとセーフハウスの外に出ようとするが、それを諜報員自身が止める。
「いや、いい。お嬢さんがたの言う通りだ。俺はあの子に罪を犯させようとした、だからそいつをきちんと引き受けなきゃならない。その気持ちだけもらっておく」
 男はよろよろと前に出てドアノブを握る。彼がその扉を開ける前にその背中に花鶴が最後の問いを投げかける。
「その子の名前とぉ、何か伝えたい事はあるぅ?」
「……エレン、伝えたいことは『言いたいことは我慢するな』……あいつを頼んだ」
 男はそう言い残し扉を開けて外に出た。捜査の人間の気配が静かになった頃彼らも建物を出る。
「行こうか」
 ルイスは呟き、猟兵達は依頼を解決するために緩衝地帯へと向かう。彼らの上空を赤い機体、フローディアのヘレティックローゼンが通り過ぎて荒野に降りる。……後は迎えに行くだけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『セラフィム・リッパー』

POW   :    断罪の剣
【無敵斬艦刀】が命中した対象を切断する。
SPD   :    エンジェルビット
自身が装備する【BS-Fクリスタルビット】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    フォールンウイング
【光の翼】を向けた対象に、【プラズマビーム】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 湖畔の整備工場へたどり着いた時、そのオブリビオンマシンは形を変え、湖上に浮かんでいた。白い機体からは青白い光が放たれ、神聖なようにも見える。無論それはどんな形であれオブリビオンマシンで、自らを操らせるためにパイロットをその中へと閉じ込めている。そして閉じ込めているのは体だけではない。
『お前には他者を裁く義務と権利が有る』
 搭乗者の精神すらも思考の檻へと閉じ込めて操らせるそれは、戦う牢獄である。そしてそれは彼の国へと再び飛び立とうしている。しかし、そうはさせじと猟兵達もまたこの地へとたどり着く。猟兵達はこの傲慢な傀儡を撃破すべく動き出す。
ルイス・グリッド
アドリブ・共闘歓迎
あれが例の機体か、まるで天使だ。その実は相手の思考ごと閉じ込める牢なのは皮肉だな
諜報員の彼は罪を自覚し引き受けた、許される事じゃないが彼の気持ちは伝えるべきだろう、エレンに

SPDで判定
今回は俺のキャバリアで出撃
【見切り】【早業】【操縦】でビットの攻撃を回避しつつ【カウンター】で撃ち落としてから【視力】で相手を視認
UCで義眼のメガリスの黄色の感電【マヒ攻撃】を付与した弾丸を【スナイパー】【全力魔法】を使用しながら撃ち込む
【2回攻撃】で次は藍色の圧壊【重量攻撃】をUCで付与した弾丸を同じように撃ち込んで機体を破壊
攻撃の際は【世界知識】と【戦闘知識】でコックピットの場所は狙わない


オーレン・ルベライト
自機ナルキソス&ナビ役デルフィくん(私、~君、ですます口調)と参戦
執事的な頼もしさがあるけど、やや提案がしつこいのが欠点かな!

あれは純白というより、全てを白く塗り潰す光に見えるね
ただ…他者を裁きたいと思う理由を彼女自身は解ってるのかな?

あの黒い奴は反応はないね?よし!
UCを発動し飛翔!
●勇気を出して敵機へ●切り込むよ
●2回攻撃は伊達ではない!
接近する途中でビットが来たら
ナビを受けつつ斬ったり左腕砲で撃ち落としたりね

キミはなぜ他人を罰したいの?
国はキミを生体部品として扱った
それが悲しくて腹立たしいんだよね
誰にも代わりはいない
でも他人を傷つければ国はキミを罰するよ
…亡命しよう、ヒトになれる国にさ!


アリステル・ブルー
アドリブその他◎
最善の為なら積極的に協力もサポートでも他の事するのも歓迎!

戦う牢獄か…まったく悪趣味だよね
彼女の体も意思も魂も、全部ぜんぶ彼女のものだよ
過去の残滓が好き勝手していいものじゃない、だから返してもらうよ

…できれば、パイロットさんの命も守りたいな
戦況次第で指定UCじゃなくて【癒やしの風】の使用も視野に入れておく。
これで最後だろうし、どっちのUCを使うにしても出し惜しみせず全力で魔法を使うね、後悔したくないし
出来る限り味方のサポートと敵の妨害に入るね
UCとかユールを…投げる?

ビームはできるだけ回避に努めてだめだったとこはオーラで対抗あとは我慢!あれだ、僕も機体欲しいなー!!!




「あれが例の機体か、まるで天使だ。その実は相手の思考ごと閉じ込める牢なのは皮肉だな」
 この一連の事件で初めてキャバリアのシートに座ったルイス・グリッド(生者の盾・f26203)は銀の手を動かす。その腕と同じ色の機体はの腕には魔銃が握られている。
「戦う牢獄か……まったく悪趣味だよね」
 アリステル・ブルー(果てなき青を望む・f27826)が呆れたような物言いで湖沼に浮かぶ敵を見る。あれの放つ光がどんなに美しかろうと、牢獄は牢獄だ。
「純白というより、全てを白く塗りつぶす光に見えるね。ただ……他者を裁きたいと思う理由彼女自身は分かっているのかな?」
 ナルキッソスに搭乗しているオーレン・ルベライト(銀河系美少年・f15476)が呟く。機体各部から溢れる白光は辺りに乱反射して眩い。しかしそれらは収まり、現れた猟兵達を駆逐しようとするために出力を兵装へと回す。
「来るぞ!」
 ルイスが叫ぶと同時に光の翼が猟兵たちの方へと向けられる。すると何らかの粒子をプラズマ化させた弾丸が猟兵達に向かって撃ち放たれる。
「回避行動を行って下さい」
「分かってる!」
 コックピットの中でオーレンがナビゲータのイルカに怒鳴る。言われなくって当たったらろくでもない事になるのは分かっている。
「こんなので攻撃させようとしてる。……彼女の体も意思も魂も、全部ぜんぶ彼女のものだよ」
 アリステルは指先を敵機に向けて光を召喚する。
「過去の残滓が好き勝手していいものじゃない、だから返してもらうよ!」
 光を焼く光を放ち敵を牽制するアリステル。その圧力に押されているのか、やや敵の機動が鈍っている。それは弾丸を当てるに相応しいタイミングである。ルイスのキャバリアはこの時に合わせて銃を構えていた。しかし敵も撃たせまいとビットを放ち
「本体は僕が抑えるから君はビットを!」
「任せて!」
 アリステルは指差す対象をビットへと変えてルイスの狙撃の援護を行う。代わりに彼はナルキソスの真の力を開放する。
「さあ刮目するといい! これが美しさの極点を超克せし、愛され美少年の超必殺テクニックだぁぁ!!」
 ナルキソスが星の軌跡を残して一気に接敵する、一瞬で間合いを詰めてきた相手に断罪の剣を振り下ろしてくるが、同じく断罪の名を持つ細剣でその勢いを逸らす。接触距離になったところで、オーレンが回線を開く。
「聞こえてる? ……キミはなぜ他人を罰したいの?」
 返事はない。しかし彼は続ける。
「国はキミを生体部品として扱った、それが悲しくて腹立たしいんだよね。誰にも代わりはいない、でも他人を傷つければ国はキミを罰するよ」
 剣と剣がぶつかりあい、言葉は一方的に投げられる。
「……亡命しよう、ヒトになれる国にさ!」
 彼がそう叫んだ瞬間、銀の銃から放たれた魔弾が敵機を横から撃ち抜いた。ルイスはその手応えをよそに一言だけ投げかける。
「諜報員の彼は罪を自覚し引き受けた。彼から伝言だ、『言いたいことは我慢するな』と。……エレン、お前は何をその心の中に閉じ込めているんだ?」
「聞いてエレン、全て滅ぼせば幸せになれるかどうかなんて誰にも分からないんだ」
 アリステルもユールを通じて言葉を投げかける。そして。
『私は……』
 そのかすかな通信音声は即座にノイズでシャットダウンされてしまう。どうやらオブリビオンマシンが逃すまいとしているらしい。
「これは長丁場だね、僕も機体欲しくなってきた」
 激しい戦いの中でアリステルはそう呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レテ・ラピエサージュ
ヴァーチャルなのを利用し幻影で翻弄、A国へ戻らぬよう進路妨害と攻撃相殺中心
アドリブ歓迎

エレンさんの言葉を引き出すよう声かけは積極的に
「エレンさん、同じ隊にいた整備員の方が黙り込むあなたを慮っていました
とても狭い環境の、少ない人から向けられた小さな気持ちです
でも、あなたへだけ向いていた気持ちです
…って、言って下さらないとわからないですよね
それはあなたも同じです
わたしはあなたの気持ちが聞きたいです
更に言えば自分の事を解決できるのは自分だけでもあります
でも「何」がエレンさんの中にあるのかを見つけるお手伝いならできます、きっと」

体制側には巻き込まれ暴動を起こさざるを得なかった等言い添え穏便な処置を願う


ユノフェリア・ソーダライツ
 【お任せ・アドリブ大歓迎】
最終任務確認。
対象、目の前のオブリビオンの破壊並びに囚われのパイロット救出。 
戦闘は敵の動きを読み攻撃を見切り、危険状況は瞬間思考力を限界突破。

左:藍色と右:サーモンピンクの瞳
濃い紫に裏が水色の髪でロブ(長めのボブ)
口調「淡々と/女性的(私、~殿、言い捨て)」
戦闘中「ほぼ無口/男性的(自分、お前、呼び捨て、言い捨て)」

白い人型クロムキャバリア『フリーン』

頭が良すぎ秒単位で思考し色々とすっ飛ばし自己完結して行動。
怪我は厭わず積極的かつ冷静に行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為は必要なければしない。

このままいけばお前は反逆罪。
そうやって我慢したままでは何も意味はないぞ。


化野・花鵺
「この世にはねぇ、権利も義務もないんだよぉ」
狐、嗤った

「欲望、野心、野望、望み。世界は今あるもの達の、こうありたいって欲望が渦巻きあってできてるだけぇ」
「オブリビオンマシンは動くのにエレンが必要だけどぉ、エレンが生きるのにソレは必要ぉ?だってそれに乗って人を殺し尽くしたらぁ、エレンの願いは一生叶わないぃ」
「エレンの望みはヒトのただ中でぇ、何で私達にだけ押し付けるんだって怒ることでしょぉ?エレンは降りて叫ぶ準備をしてぇ!私達も手伝うからぁ!」
「狐の呪詛」で突然バーニアが壊れ逆噴射したり光の翼が片翼になったりハッチが吹き飛んだり自射したりとあり得ない不幸のオンパレードプレゼント

「出てきてエレン!」




「最終目標確認、目の前のオブリビオンの破壊並びに囚われのパイロット救出」
 ユノフェリア・ソーダライツ(アンサーヒューマンのオブリビオンマシン・f30068)のキャバリア『フリーン』とエレンの搭乗するオブリビオンマシンが水上を高速移動しながら射撃戦を繰り広げている。敵機の放つビットからの光線を飛沫を上げることで防ぎ、代わりにトリガーを引くことで応じる。
「……黙ったままか。このままいけばお前は反逆罪だぞ」
 無論、それがブラフであると口にした彼女自身が知っている。他の猟兵からの報告を聞く限り真犯人は既に捕まっている。ただいくら頭脳が明晰といえども、対人の経験値の少ない彼女にはその様な言葉しか持ち合わせが無かった。しかし、この場には彼女だけではなく言葉に長けた猟兵が二人いた。彼女らは湖の傍らの整備工場から通信ユニットを通じてオブリビオンマシン、否、エレンに呼びかけていた。
「この世にはねぇ、権利も義務もないんだよぉ」
 そう喋り始めたのは化野・花鵺(制服フェチの妖狐・f25740)、それこそ妖艶な狐狸の化女のように彼女は言う。
「欲望、野心、野望、望み。世界は今あるもの達の、こうありたいって欲望が渦巻きあってできてるだけぇ」
 ましてやそれがマシンを伴って戦い尽きぬこの地なら、なおさら。尽きないそれらの中で人々は試され続けている。
「オブリビオンマシンは動くのにエレンが必要だけどぉ、エレンが生きるのにソレは必要ぉ? ……だってそれに乗って人を殺し尽くしたらぁ、エレンの願いは一生叶わないぃ」
 そこまで花鶴が断じた所で、次はレテ・ラピエサージュ(忘却ノスタルジア・f18606)のどこか無機質なそれでいて意思を感じる言葉が響き渡る。
「エレンさん、同じ隊にいた整備員の方が黙り込むあなたを慮っていました。とても狭い環境の、少ない人から向けられた小さな気持ちです。……でもあなたへだけ向いていた気持ちです」
 フリーンと交戦しているオブリビオンマシンの動きが僅かにぶれる、その微小な動きで水面が激しく荒れるものの戦いの手を緩める気配はない。直様にビットを追加しフリーンにけしかける。
「……って、言って下さらないとわからないですよね」
 それはレテが諜報員と花鶴の間の会話で得たこと。そしてそれは。
「それはあなたも同じです、わたしはあなたの気持ちが聞きたいです」
 彼女達がそこまで言うと、エレンの声が響き……それがトーンを変えて別の言葉へと変わる。
『私は……っ! ……裁かなければならない』
 瞬間、フリーンをビットで足止めし光の翼を向ける。どうやら機体が彼女を逃すつもりは無いらしい。二人は屋上にまで駆け上がるとユノフェリアの援護に回る。
「エレンの望みはヒトのただ中でぇ、何で私達にだけ押し付けるんだって怒ることでしょぉ? エレンは降りて叫ぶ準備をしてぇ! 私達も手伝うからぁ!」
 花鶴が管狐を放ち敵機の光の翼へと噛みつかせる。その牙には災いをもたらす呪いが秘められていた。……エネルギーを充填していた光の翼が、何故かその負荷に耐えられずに爆発し吹き飛んだ。
「バックアップはわたし達に任せてください! ユノフェリアさんは本体を!」
 レテのマントから無数の銀剣が飛び立ちフリーンを牽制していたビットを撃ち落とす。危機を脱したユノフェリアは未だ剣を抜きエレンを逃さまいとする敵機へとフリーンを飛ばす。
「そうやって言いたいことを我慢したままでは何も意味はないぞ! 今こじ開ける!」
「出てきてエレン!」
 銃口を敵機の顔面へと突きつけて引き金を引く。巨大な剣を準備するよりはそちらのほうが早かった。敵機の頭が吹き飛ぶと、力を失ったように湖へと引かれていくエレンの乗ったマシンをフリーンと管狐が掴んで引き止めた。

「う……」
「大丈夫ですか?」
 エレンが目覚めた時、目の前にあったのはレテの顔。辺りを見回してみれば、おそらく先程まで自分が乗っていたのであろう機体の残骸と、心配そうにこちらを見ている猟兵達の姿だった。
「問題は……ありません」
 エレンは上体を起こし、こめかみに手を当てる。今まで自分が操縦して行ったことを覚えているらしい。
「私は……何て事を……」
 彼女は静かに呟いた、詳しい事は分からない。ただ自分が守るべきものに対して引き金を引いた事が記憶に残っているようだ。そのきっかけになった感情をも。
「なぜ私は欲しかったものを……この手で……」
「それがエレンさんの中にあったものなんですね。……ですが」
 レテが事件のあらましを伝えようとした矢先、一台の車両とそれを護衛するキャバリアが音を立ててこちらへと向かってくる。彼らは自身をエレンを回収しにきた部隊だと言い、エレンもまた彼らが見知った相手だと肯定する。その中の一人がオブリビオンマシンを撃破した礼と共に、彼女の身の安全を約束する。猟兵達は国境線の向こうへと戻る彼らを見送ると、自分たちもまたグリモアベースへと帰還する。その場に残るのは静かに佇む工場と湖、そして破壊されたオブリビオンマシンだけであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月08日


挿絵イラスト