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愛と破壊は背中合わせ

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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●――
 大きく鳴る起動音。彼は乗り込んだそれに意識をぶれさせる。
 絶対に護りたいものだったのに。
 彼女や他の皆のために、自分はキャバリアを駆るパイロットになったというのに。
 その意志は反転し、思想を歪ませた。
「そうだ――、皆を殺してしまえばいい」
 そうすれば、君を傷付けるものも居なくなる。この学生連合『御神学園』の人間や、周りの小国家の人々、全員殺してしまおう。
 そして彼女をずっと、この腕の中で抱き続けるのだ。
 あぁ、それはなんて幸せなんだろうか。

「秋也?…どうしたの…、っ、待って、何をするんだ!」
 学生連合『御神学園』の幼きリーダー、御神春香は突然動き出したキャバリアに驚き声をかける。
 これを発見し、乗ったのは彼女のパートナー、日嗣秋也である。ひそかに想いを寄せる相手の行動に声を上げた。
 そう、彼がしたことは、プラントの占領、略奪。そんなことをしてしまえば彼女達の生活が困窮してしまうことは解り切っているというのに。
 何を考えているんだ。春香は必死に声をかける。だがその声は届かない。
 数日たっても、その現状に変わりはない。悪化していくばかりだ。秋也は何を考えたのか自らの小隊を引き込み立てこもっている。
(どうして、こんなことを)
 理由はわからない。だが、こんなことが続くのなら彼を討たなければいけない。
「…秋也、待ってて。私が貴方を殺してみせる」

●新世界へ
 グリモアベース、いつもの場所にその黒い犬…アルマ・ロティック(黒染めの空・f27949)は座って資料を眺めていた。集まってきた猟兵に目を向ければ尻尾を一振り。
「待ってたぜ。…新世界『クロムキャバリア』の情報は聞いたな?今回、あんたたちに行ってもらうのはそこだ」
 小国家が無数にある世界、機械が満ちるその場所へ。
「行ってもらうのは学生連合『御神学園』。そこの一人がプラントを占領し立て籠もってる」
 それを討ってもらう。
「そいつが乗ってるのがオブリビオンマシン。それに乗ると何の利益も生まない思想に捕らわれる」
 つーか、自分の国のプラントで立て籠もっても良い事ないと思わねーか?と首を傾げるアルマ。
「この学生連合のリーダーはそいつを殺してでもプラントを取り戻すつもりだが…、まぁ、マシンを倒せば救出できるんだよなぁ」
 その事を教えるのも良いだろう。
「…なんかさ、そのマシンに乗ってるやつなんだけど…、リーダーのこと慕ってる?らしくてさ。彼女以外全て滅ぼしてしまえばいいって思ってるんだ」
 それも愛するが故、マシンに思想を捻じ曲げられた結果。自らについてきた小隊もうまいように言って使っている。
「ま、そういうことで、お前たちには雇われた傭兵、として行ってもらう。ま、頑張れ」
 尻尾をぶん、と振れば転送ゲートが開き猟兵達を新しい世界へ足を踏み入れる。
「そーいやキャバリアも貸してくれるらしーぜー」
 なんて呟きを背中に聞きながら。


笹山ぱんだ
●こんにちは、笹山ぱんだです。
おいでませ、ニューワールド、クロムキャバリア。
皆さんにもキャバリアを乗りこなして頂きたいです。

第1章:『敵陣突破』
冒険。プラントを守る敵たちを蹴散らしてください。
周りにあるのは急造されたキャバリア。一体一体は猟兵の敵ではありません、ですが可能な限り迅速に突破してください。

第2章:『オブシディアンMk4』
集団戦。小隊との戦いになります。彼らもマシンを倒せば無力化するでしょう。
元は平和を愛し、この学生連合の一員を担う若者たちです。
話してみるのも、いいかもしれません。ですが一部、オブリビオンマシンも居るようです。

第3章:『ブレイジング・バジリスク』
ボス戦。『御神学園』の一人、日嗣秋也の乗るオブリビオンマシンです。
機械兵器を強制的に動作不能にする漆黒のオーラを撒き散らしますが、同時にそれは秋也の命を削っています。

●学生連合『御神学園』
小国家の一つ。学生たちが剣を取り、ロボットを駆る。そんな一つの国家です。
リーダーは御神春香(17歳)。死んでしまった母の代わりにキャバリアに乗る少女です。
勝ち気ですが、乙女な一面も持ち、好きな人に告白できない意地っ張りな面もある。

●日嗣秋也
18歳。春香の相棒であり秘書のような存在、だった。
プラントに立て籠もり何をしているのかは不明。オブリビオンマシンに乗ってしまったが為、思想を歪められ春香以外の皆を殺してしまおう、と思っている。
普段は穏やかな少年。春香を守るためにキャバリアのパイロットになり、彼女が大切にしているこの学生連合を守り、共に戦おうと決意している。


それでは、良き戦いを。
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第1章 冒険 『敵陣突破』

POW   :    群がる敵を正面から蹴散らし、突き進む

SPD   :    敵陣の薄い箇所を突き、一点突破を狙う

WIZ   :    敢えて多くの敵を引き付けておき、一気に倒す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

霧島・クロト
――さぁて、
この身体(キャバリア)の準備運動と行こうか。

『貪狼の神骸』と接続……
思ったより馴染むじゃねぇの。
急造品程度じゃ狼の餌にしかならねぇって証明してやろうか。

手早く突っ切るぜ――『貪狼の大顎』でかっ喰らってやる。
【瞬間思考力】で素早く『乗り手』に被害が出さないよう、
必要な攻撃点だけ【見切り】、【空中戦】主体で突貫。
【生命力吸収】【属性攻撃】【マヒ攻撃】【呪殺弾】の乗った、
【指定UC】で【フェイント】掛けつつ突っ切るぜ。

無人機だったら残念だが――『餌にしてやるよ』(【捕食】)

まぁ、およそ学生共に見せる『身体』じゃねぇが……
狼に目を付けられた『餌』の末路くらい、覚えといて貰うぜ?

※アドリブ可



●機械を征する
 起動音、機動音、破壊音、耳障りな、或いは耳心地の良い轟音。
 クロムキャバリアにある一つの小国家『御神学園』の傭兵として集められた猟兵達の目の前にあるのは黒く大きなキャバリア達。
 急造されたそれらは粗が目立ち、盾の機能しか期待されていないようだ。

「――さぁて、この身体(キャバリア)の準備運動と行こうか」
 脳無き巨人『貪狼の神骸』へ接続し霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は満足げに笑う。テストプレイ、と言ったところだが思っていたよりはサイボーグの身体に良く馴染んだ。
「急造品程度じゃ狼の餌にしかならねぇって証明してやろうか」
 装甲の下で筋肉が鈍い音を立てながらも動く。これ以上近づかせてなるものか、と敵のキャバリア達も迎え撃つ。
「手早く突っ切るぜ」
 【氷戒装法『貪狼の大顎』】を発動し空を飛翔し接近する。敵の驚いたかのような動きも気にせず瞬間的に打開策を考え、中に乗るパイロットたちに被害が出ないようコックピット以外の場所を氷の柱の弾幕で切り裂いて潰していく。
 他のキャバリアの生命力を吸いとり、マヒの攻撃を付与、呪いを乗せた攻撃をさらに加えていく。
 氷柱の弾幕で怯んだ敵はクロトへ攻撃しようとするが、度重なる攻めの手に動きを止めざるをえない。
 その中でも無人機を見つければがっしりとそれを掴む。
 「餌にしてやるよ」
 巨人の口を大きく開かせた。牙が、キャバリアを貫き貪り喰って捕食していく。機械がそのまま、喰われ無くなっていく。
「まぁ、およそ学生共に見せる『身体』じゃねぇが……」
 機械を捕食するなんて、凄惨な場面、戦いの地に居るとは言え、若い学生たちにはトラウマものだろう。
「狼に目を付けられた『餌』の末路くらい、覚えといて貰うぜ?」
 全て、喰われてしまうのだ。あぁ、そして無に帰していく。それはなんと空しいことなのだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

三池・悠仁
血みどろの未来なんて誰も望まねーんだよ
自分の大好きな人にそんな未来見せようとするなっての……

リーダーさんには
一応あのマシンに乗ってる奴を殺さないでも止める手段あるから、少し待ってて貰っていいか?
って風には言います
流石にこの世の中で同士討ちするのは面倒だろうしなぁ
それも元パートナーとか精神的にも戦力的にもだろうし

さてと、さっさと此処は抜けるか
UC【紅ク染マッタ硝子】を使用して範囲内の敵全部に攻撃
火力的にはぱっとしないけど、範囲蓄積ダメージはそれなりなつもりなんで!



●屈しない心
「血みどろの未来なんて誰も望まねーんだよ…」
 三池・悠仁(幻想世界の迷子・f20144)はぐっと拳を握る。この騒動を引き起こした男のことだ。本来の思考からかけ離れた思考回路へ歪められたそれは皆を殺し、ただ一人を独占するというものだ。
「自分の大好きな人にそんな未来見せようとするなっての……」
 今はまだ、その言葉は届かない。この敵たちを突破し、先へと急がなければ――。

「一応あのマシンに乗ってる奴を殺さないでも止める手段あるから、少し待ってて貰っていいか?」
 御神学園のリーダー、御神春香は前線に立っていた。その姿を見つければ悠仁はそう伝える。
 オブリビオンマシンを倒してしまえば、命を無くすことなく助けられる。
(流石にこの世の中で同士討ちするのは面倒だろうしなぁ。それも元パートナーとか精神的にも戦力的にもだろうし)
「…判りました、貴方達に任せます。…気を付けて」
 春香は悠仁の言葉に一度俯き、しかしすぐに顔を上げてそう言った。悠仁もこくりと頷くのだった。

 『紅ク染マッタ硝子』を発動すれば悠仁を抑え込む枷が赤いガラスの花びらに姿を変え、キャバリア達を襲う。
 小さき人間の攻撃だと、油断していたキャバリア乗りの学生たちはその威力に思わず悲鳴を上げた。
 急造されたキャバリアはやはり粗があり、強度はそうでもないようで花びらの攻撃に壊れていく。 
 火力的にはパッとしない?いや、ただのキャバリア達には有効だ。悠仁への攻撃もままならぬようで、壊れ落ちていく。
 慌てて近寄ればパイロットたちは気絶しているようだ。放っておけば後方で支援している御神学園の学生たちが助けるだろう。
 ならば悠仁がすることはまだまだたくさんあるキャバリア達を壊すこと。
「…紅い 赤い 朱い 逃げれると思うな」
 そう呟き、再び赤く透き通る花びらを舞わすのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジェイ・ランス
【WIZ】※アドリブ、連携歓迎
■心情
新しい世界に来たってのに、観光もできないのか、残念。
ま、ここの名物「キャバリア」を楽しむとしますかね?
ん?だいじょぶだいじょぶ、殺しゃしねえよ、全員生還させっからさ!
―――Ubel:Code Anfang_fon_Ende Dame.

■戦闘
UCによって戦闘地域を電脳の海に変質させ、"事象観測術式"にて有人機を優先的に【ハッキング】し、無力化または戦力化させ、同士討ちを狙います。
自身は"慣性制御術式"と"重力制御術式"で撹乱(ジャミング)しつつ、複数のガトリング砲を展開し関節を攻撃。各個無力化していきます。


九十九・サイレン
実は依頼初陣だったりするボク!
ま、それなら派手におかしく面白くやってこっか!

という訳でとある経路から手に入れたって言っても信じてもらえなさそうなピンポイントなこのピエロなクロムキャバリア『ヴァリアブル・ジェスター』!これでいくよー!

派手に◆化術で演出して登場!
中でUCを発動して、大きな帽子のサーカス魔女に変身!
その影響をジェスターにも伝達して飛翔力ってかジャンプ力を強化!
派手に跳ねまわってアクロバティックに攻撃をかわしながら、召喚した巨大ボールや火の輪を敵に投げつけて機体だけを破壊してくよ!

ほらほらリーダーさんや学生さんたち、暗い顔しない!
ボクたちが彼を助けてきてあげるからさ!と手品を披露



●世界を楽しむ
 軋む機械の音、鼻をくすぐるのは煙や火薬の匂い。ジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)はクロムキャバリアにたどり着けば少し不満そうに呟いた。
「新しい世界に来たってのに、観光もできないのか、残念」
 だが観光が出来ないのなら他にやりようはいくらでもある。
「ま、ここの名物「キャバリア」を楽しむとしますかね?ん?だいじょぶだいじょぶ、殺しゃしねえよ、全員生還させっからさ!」
 明るく、調子よく、御神学園のリーダー、御神春香に向かって言えば笑うのだ。心配そうな少女の視線に気付いたからこそ、心配させないために。
「実は依頼初陣だったりするボク! ま、それなら派手におかしく面白くやってこっか!」
 同じく朗らかに楽しそうに話しながらキャバリアに乗り込むのは九十九・サイレン(再誕の18不思議・f28205)だ。
 とある経路から手に入れた…と言っても信じてもらえなさそうなピエロなクロムキャバリアはサイレンの専用機だ。名を『ヴァリアブル・ジェスター』
 今はピエロの姿をしているサイレンとお揃いのキャバリア。楽しまなければ損だろう。

『Ubel:Code Anfang_fon_Ende Dame.』
 ジェイの発動したユーベルコードの効果で戦闘地域は一遍する。それは電脳の海。それはヴァーチャルキャラクターであるジェイにとっては馴染みのある空間だった。
 事象観測術式を使い、回りにあるキャバリア――有人機を優先的にハッキングしていけば無力化させていく。中の学生たちは戸惑っているようだった。

 どろん!とそんな敵キャバリアの前に化け術で登場したのはサイレンだ。煙が突然出現し、それが晴れればヴァリアブル・ジェスターがそこにある。
 【都市伝説『影の暗殺者・サーカス魔女・鬼ギャル』】を発動し、大きな帽子を持つサーカス魔女に変身すればそれが専用機にも伝達する。その力は跳躍力、ジャンプを強化したジェスターはぴょんっと派手に飛び回り敵からの攻撃もアクロバティックに避け電脳空間を飛び跳ねていく。
 召喚した巨大なボールや、火の輪を敵に投げつけて機体だけをピンポイントで壊していく。
「ん、サーカスだ。すげぇな」
 サイレンの動きにジェイはそう呟きながらも片手に慣性制御術式と重力制御術式を携え、ジャミングし攪乱をして空中へ複数のガトリング砲を展開し、キャバリアの関節を攻撃していく。無人機たちはその攻撃で哀れにも崩れていく。

「ほらほらリーダーさんや学生さんたち、暗い顔しない!」
 春香達に向けて、サイレンは言う。ピエロは皆を笑顔にするためにいるのだ。
「ボクたちが彼を助けてきてあげるからさ!」
 ジェスターに乗りながらも器用に手品を披露すれば思わず零れるのは笑み。こんな場所でも笑顔は必要。サイレンはにっこり笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『オブシディアンMk4』

POW   :    ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ   :    マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●キャバリアは黒く
 この戦いの後には平和がくるものだと、信じている。だからこそプラントを奪い、戦っているのだ。
 秋也は元々、優等生で穏やかな男だ。だからこそこの行動に何か意味があるのだろう。そう思っている。
 だが、本当に?この戦いは本当に意味のあるものなのだろうか?
 わからない。だが、判断することは彼らにはできなかった。

 彼らにも大事な人が居る。大事な願いがある。その為に戦っていることを忘れてはいけない。
 猟兵達は、『人』と戦っているのだから。
三池・悠仁
考えるの放棄してんじゃねーよ!
仲間内でこんな事して有益な事でも生み出せると本気で思ってんのか?
こんな事して大事な願いや人が守れると思うか?
俺は全く思えない!!

お前らも疑問に思ったら聞けよ!
どう言う作戦だとか、どういう思惑でっとか
最終目的とその過程を日嗣って奴に聞いてみろよ!それで納得してから戦え!
お前ら駒じゃねーだろ!人だろうが!
本当にこんな事で守れるとでも思ってるのかよっ

説得ぽい事はするし、少しでも聞いてくれたら良いけど
攻撃されたら、ぶっ飛ば…すのは他人に任せて
被害拡大しない様に、UC【ガラスのラビリンス】発動
直線状とか包囲攻撃はされないと思うんだ、これで
生身なんで、あまり期待しないでくれ


霧島・クロト
まー、わかりやすいカモなこって。

『貪狼の神骸』で距離を詰めつつ――【高速詠唱】。
銃火器全てを【指定UC】で『潰す』。
リスクは承知の上。『1分(60秒)』あればそれでいい。

射撃兵装ばかりに頼った奴らは、
おおよそ『接近戦』を想定してないからなァ。
この1分、お前らにとっちゃ数瞬かもしれねぇが、
俺にとっちゃ十分。
コクピットを壊さない程度に
【瞬間思考力】でその一瞬を【見切り】、
【属性攻撃】【マヒ攻撃】の氷の【神罰】ってトコか。
纏めて【なぎ払い】――機体を『稼働できなく』してやる。

――凍えて死にそう? バカ言え。
この凍土を『生きて拝める』だけマシだと思え。
……マシンに『乗らされた』学生共がよ。

※アドリブ可



●戦いと救い
 急造されたキャバリアとの戦闘もなんのその、前に進んだ猟兵達が見たのは黒いキャバリア、『オブシディアンMk4』
 パイロットたちはこの学生連合の一員であり、日嗣秋也の甘言に乗った者たちである。
 彼らは秋也の歪められた思想の本意を知らない。彼らすらも殺してしまおうと思っていることも。
 何も知らないのだ。

「考えるの放棄してんじゃねーよ!仲間内でこんな事して有益な事でも生み出せると本気で思ってんのか?」
 三池・悠仁(幻想世界の迷子・f20144)はそんな学生たちへと言葉を連ねた。仲間同士の戦いは理にならない、と。小国家内の争いなど害にしかならないのだ。
「こんな事して大事な願いや人が守れると思うか?俺は全く思えない!!」
 図星だったのか、否なのか――、キャバリア達はミサイルポッドから無数の誘導ミサイルを放つ。

「まー、わかりやすいカモなこって」
 霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は自らが駆る貪狼の神骸で距離を詰め高速で詠唱し、氷の魔術を発動させる。
 それはこの一帯を凍土とするほどの冷気だ。ミサイル達もその冷気を浴び地へと落ちる。
「うわ、寒っ…」
 思わず悠仁はそう呟くがクロトは気にすることなく前に出る。強力な力は自らの命を削る。長時間使えばこの地で人生を終わらせることになってしまうのだ。
 使えるのは約1分。
「この1分、お前らにとっちゃ数瞬かもしれねぇが、俺にとっちゃ十分」
 射撃兵装ばかりの学生たちは接近戦を想定していないだろう。そう思い、瞬時に最適な攻撃法を考え敵の攻撃を見切り氷の力を込めた腕で薙ぎ払う。それは正しく神罰。キャバリア達を稼働できなくしていく。
「――凍えて死にそう? バカ言え」
 鼻で笑うように、嘲るように笑う。
「この凍土を『生きて拝める』だけマシだと思え。……マシンに『乗らされた』学生共がよ」
 猟兵達が相手でなければ、死んでいただろう学生たちへクロトはそう呟いた。

 悠仁が作り出されたのは透明なガラスで出来た迷路。キャバリア達を閉じ込め迷い込ませる大きい迷路だ。
 敵はまだまだ居る。学生たちも居るが…、オブリビオンマシンも存在する。それらは倒さなければいけない。
 戸惑い迷うキャバリア達に悠仁は説得を続ける。
「お前らも疑問に思ったら聞けよ!どう言う作戦だとか、どういう思惑でっと、か最終目的とその過程を日嗣って奴に聞いてみろよ!それで納得してから戦え!」
 彼らも思うところはあるのだろう、悠仁もそれは理解している。だが、考えが足りない、己が今、何をしているか、それを実行すれば誰が被害を被り傷付くのか。
 戦場に立つのなら考えなければいけないことは沢山ある。学生だとしても、この小国家を担う人間なのだ。考えなければいけない。
「お前ら駒じゃねーだろ!人だろうが!本当にこんな事で守れるとでも思ってるのかよっ」
 
 一部のキャバリア達の動きが鈍る。彼らは悠仁の言葉が届いているのだろうか。
 ガラスの迷路をミセイルで突き破ろうとしている姿は――、オブリビオンマシンだろう。だが直線距離でミサイルを撃てばどうなるかは想像に難しくはない。
 このまま迷路を展開することで学生たちの思考時間が増え、敵が自滅するのならそれもいいだろう。
 悠仁は小さく、息をついたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジェイ・ランス
【SPD】※アレンジ、連携歓迎、ファミコンみたいな喋り方
■心情
ふっふっふ 今度は 正規軍だね。
戦場を 混乱させつつ やる気を 削ごう。
話し合う 余地も 出るさ。
じゃ いこうか。

■戦闘
最大広域で【ジャミング】を掛け、60cm程度のSD形態(もにゅ)になり"重力制御術式"と"慣性制御術式"で接近し、敵機に張り付くとUCを発動。敵機を苗床とした無限増殖するもにゅ畑になります(同時にハッキング)。
増えたもにゅ達で、他敵機にも張り付き【ハッキング】。苗床を増やして混乱を誘います。
コクピットまで侵入すると、それぞれのもにゅは思い思いの方法でパイロットたちのやる気を削いでいきます。

やあ 話し合いを しよう。


九十九・サイレン
おー、真っ黒なキャバリアばかりだね!
ならこっちも今度は黒でいこうか!

今度はUCで黒ぴっちりスーツの暗殺者に変身!
キャバリアは引き続きヴァリアブルジェスターね!
◆化術をジェスターにも適用して、二本の剣を装備!
素早く駆け抜けてコクピット以外のとこを斬り裂いて無力化してくよ!
優先は手足、それから武装かな?体勢さえ崩しちゃえば後はどうとでもなるし!

相手のライフルで撃たれそうになったら
UC効果で影の中に移動して回避するよ!
敵が周囲を探して注意が逸れた隙に、影から出てきてばっさりとコクピット以外をやっちゃおう!
ふふん、影の中に潜む暗殺者の都市伝説という妖怪、楽しんで貰えたかな?
覚えて貰えたなら何よりだね!



●戦いと救い
 急造されたキャバリアとの戦闘もなんのその、前に進んだ猟兵達が見たのは黒いキャバリア、『オブシディアンMk4』
 パイロットたちはこの学生連合の一員であり、日嗣秋也の甘言に乗った者たちである。
 彼らは秋也の歪められた思想の本意を知らない。彼らすらも殺してしまおうと思っていることも。
 何も知らないのだ。

「ふっふっふ 今度は 正規軍だね。戦場を 混乱させつつ やる気を 削ごう」
 ジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)はキャバリア犇めく戦場に最大広域にジャミングを仕掛け、60㎝程度のちみっこいデフォルメ形態――もにゅになる。
「話し合う 余地も 出るさ。じゃ いこうか」
 己の術式を使い敵機へと接近し張り付けば【三つ頭の子獅子】を使い敵機を苗床に無限に増殖を行う。無限に増え続けるもにゅ達は他の敵機にも張り付きハッキングを行う。
 そうすればどうなるか。
「うわぁ!変なやつが、小さい変なやつが…!!」
「おい、逃げろ、なんだあれは――!!」
 混乱をし逃げようとしたキャバリア乗り達。だがハッキングされればそれを動かすことは出来ない。
 戦場を混乱が包み込む。もにゅ達はコクピットハッチを開けそこへ侵入する。
「お、おい、やめろ、なんだお前は…!」
 不思議な生命体にパイロットは恐れ慄く。プリティな身体でパイロットの膝に乗り座る。
「うわ、うわあああああ!」
 叫ぶ。可愛い生命体であったとしてもここまで侵入されればそれは恐怖の対象でしかない。
「やあ 話し合いを しよう」
 もにゅジェイはにっこり笑ってパイロットへと告げたのだった。

「おー、真っ黒なキャバリアばかりだね!ならこっちも今度は黒でいこうか!」
 ユーベルコードにより影の中に潜む黒き暗殺者の姿になった九十九・サイレン(再誕の18不思議・f28205)は自機ヴァリアブルジェスターにもそれを適用し、二本の剣を装備させる。
 機動音を鈍く立てながら戦場を駆け抜け敵のキャバリア達を切り裂いていく。コクピットを避けた攻撃は体勢を崩すよう手と足を重点的にすれば思った通り地面へと身体を落としていく。
 しかし敵たちもそれで負けるわけにはいかない。ライフルで狙われていることに気付けば影の中を移動しそれを回避する。敵たちは驚いたように周囲を探している。
 その隙に影から出現すれば足を潰す。体制を崩せばもう立ち上がりは出来ない。
「ふふん、影の中に潜む暗殺者の都市伝説という妖怪、楽しんで貰えたかな?覚えて貰えたなら何よりだね!」
 都市伝説を集め司る妖怪はにっこりと笑って敵へ言葉を投げるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ブレイジング・バジリスク』

POW   :    ブレイジング・シュート
【ライフルの集中射撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    バジリスク・ランページ
【右腕のライフル】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    エンジンキラー
自身の【オブリビオンマシン】から【漆黒のオーラ】を放出し、戦場内全ての【エンジン】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●本質
「秋也、こんなことはもう止めて!」
「…春香…」
 敵はもう、一人だけ。プラントに立て籠もっていた男はやっと出てきて猟兵の前に姿を見せた。
 オブリビオンマシンに乗ったままの彼は説得しようとしている春香に気付いたようだった。
「…君たちは誰だい?…春香を唆して…あぁ、君たちは…」
 日嗣秋也は猟兵達を見回し、一つの結論にたどり着いた。殺さなければいけない、と。
 彼女を唆し、自分を倒そうとしているのだ。
 そうでなければ、彼女が武器を持つ理由がない、彼女が自分を攻撃することなどありえないのだと、彼は歪んだ思考の中でそう思い込んでいた。
 そのオブリビオンマシンは秋也の命を使い動いている。長期戦になればリスクは高くなるだろう。
 壊してしまえばパイロットは救えるのだ。皆が後悔しない終幕を迎える為に、猟兵達は動くしかない。
(※プレイングは10/5 8:30~の受付です)
ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、連携歓迎
■心情
おーおー、すっかり取り込まれてまあ。生身で挑んでもいいんだが、ちと、キャバリアの試運転にも付き合ってもらおうかなー?
だいじょぶだいじょぶ、ちゃんと助けるからさ。
かもんウサギちゃん!

■戦闘
キャバリア"ダンディライオン"に乗り込み、UCによる格闘戦を挑みます。
自身の"ガトリング砲"などで関節破壊(鎧無視攻撃)を狙いつつ、熱光学迷彩(目立たない)や"重力制御術式"による重力航行やUCによるクイックな挙動(ダッシュ、フェイント、残像)を使い、何度も蹴り飛ばします。
同時に、"事象観測術式"や機体の機能を使っての【情報収集】を行い、味方への情報共有を行います。


三池・悠仁
長期戦をするわけにもいかない、出来るだけ被害も最小限にしなきゃいけない
はぁ~、本当オブリビオンマシンって面倒な事してくれるよな
あの乗り手も簡単に思考歪ませられるなっての~
大切なもん守りたいなら、もうちょっと考えろっ

リーダーさんとの約束も守らなきゃだし
とりあえず、さっさと壊すか!
俺に壊すだけの火力はないし、他に被害でない様に動く事しか出来ないけどな!
UC【ガラスのラビリンス】発動します
これで無差別なライフルでの攻撃とか被害は少なく済めばいいな~
ついでに射撃攻撃事態がやりにくくならないかなっと
破壊の方は味方に任せちゃう形になっちまうけど…、被害のことは考えないで暴れてくれていいんで!



●破壊を求めて
 曇る空、響くのはキャバリア達の音。人々の声。
 猟兵達の前に現れたのはこの御神学園に所属している学生、日嗣秋也だ。
 若き人々がこの国を作りあげ、守っているのだ。そして彼、秋也もその一人だった。――オブリビオンマシン、ブレイジング・バジリスクに意志を歪められるまでは。
「…彼女しか、世界にいらない。君たちは俺に倒されるんだ」
 パイロットの命を吸いとるブレイジング・バジリスクに乗る彼は苦しそうに息を漏らす。
「おーおー、すっかり取り込まれてまあ」
 話を聞いていたジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)は苦笑しながらもそう言った。今まで生身やもにゅの姿で戦っていたジェイは今回はキャバリアの試運転をするためそれを呼び出す。
「かもんウサギちゃん!」
 現れたのは黒いウサギのような形をしているキャバリア、ダンデライオンだ。不安そうに見つめる春香に気付きジェイは安心させるように笑った。
「だいじょぶだいじょぶ、ちゃんと助けるからさ」

(長期戦をするわけにもいかない、出来るだけ被害も最小限にしなきゃいけない)
 三池・悠仁(幻想世界の迷子・f20144)は状況を整理しつつ呟いた。長期戦をし秋也が死んでしまうのは後味が悪いし、被害が多ければこの小国家自体が潰れてしまうかもしれない。
「はぁ~、本当オブリビオンマシンって面倒な事してくれるよな」
 敵は総じて面倒臭いものだ。猟兵としてそれを片付けなければいけないのは、いつものこと。
「あの乗り手も簡単に思考歪ませられるなっての~。大切なもん守りたいなら、もうちょっと考えろっ」
 秋也にとって護りたいのは春香だけなのか、いや、違うだろう。この『御神学園』だって彼の大事な居場所で護りたいものであるはずなのに。
 それすらも歪めてしまう。恐ろしいオブリビオンマシンの力だ。文句を言っても始まらない。敵を倒さなければどうにもならないのだから。

「リーダーさんとの約束も守らなきゃだし。とりあえず、さっさと壊すか!」
 だが悠仁にはオブリビオンマシンを壊すだけの火力を持ち合わせていない。なら他に被害の出ないように動くのみ。
 作り出されたのはガラスの迷宮。それはブレイジング・バジリスクをラビリンスに閉じ込めた。漆黒のオーラが迷宮を蠢く。
 ジェイは迷宮に潜り込みブレイジング・バジリスクに向かい、ユーベルコードによりダンデライオンを強化し格闘戦へと持ち込んでいった。
 ガラスのラビリンスは仲間であるジェイには干渉せず、スムーズに前へ進める。迷う敵へとガトリング砲で腕や足の関節を狙い撃ち込み耐性を崩したところを熱工学迷彩で目立たないように近づき重力航行を使い何度もそのオブリビオンマシンに蹴りを放った。
 敵からの攻撃は当たらぬよう、避けては攻撃、フェイントを使い攻撃を行い残像を残して避ける。
 同時に収集された情報は後方で支援している悠仁たちへと共有された。
 敵とジェイの行動をもとにガラスの迷宮の壁を変えルートを変えて、敵を外に出さないようにする。
「了解!被害のことは考えないで暴れてくれていいんで!」
 悠仁には中の様子は詳しくは見えないがジェイの情報があるからこそ安心出来た。
 もちろん、秋也の命の時間も、理解出来ていた。真っ黒いオーラは、未だガラスのラビリンスを曇らせていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル(サポート)
※【限定解放・血の化身】による分身体
怪力任せな振る舞いは品が無いと感じる
吸血鬼流の礼儀作法に則り冷笑を浮かべた高慢な人格

…ふふふ。次はどんな世界かしら?
あの娘の分まで楽しまないとね

はぁ…思いの外、煩わしいものね
太陽の光というのは…

陽光は闇属性攻撃のオーラで防御して、
状況に応じた吸血鬼能力を使用する

・第六感に訴えて暗示を行う魅了の呪詛
・蝙蝠や狼を操り情報収集をする眷属召喚
・残像のように存在感を消し闇に紛れる霧化

…等々。戦闘では蝙蝠化や霧化で敵の攻撃を避け、
魔力を溜めた蝙蝠を弾丸の如く乱れ撃ち、
敵の傷口を抉る遠距離攻撃主体で闘う

あら、もう終わり?意外と脆いのね?

それじゃあ終わりにしましょうか?



●愛と破滅
「…ふふふ。次はどんな世界かしら?」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)がグリモアの力によって送り出された世界はクロムキャバリア。小国家集まる世界だ。
 舞台は学生連合『御神学園』。オブリビオンマシンに思考を歪められ全てを殺し、愛する人――、御神学園のリーダー、御神春香と自分だけの世界にしようと彼、日嗣秋也は目論んでいた。
 猟兵達により味方をするキャバリア達は倒され、敵は彼だけだ。そして、彼自身が駆るオブリビオンマシンも命を吸いとり活動をするものだった。彼を救おうとするのなら、最短で物事を運ばなければいけない。
「あの娘の分まで楽しまないとね」
 リーヴァルディは【限定解放・血の化身】による分身体だ。敵はヴァンパイアではない為あまりやる気が出ない本体の為に分身体は駆り出されたのだ。
 しかし嫌ではない。未知なる敵、機械であり、意志を持つオブリビオンマシン。倒すには不満はない。

 空は曇り空。焦げ臭い匂いと、キャバリアを動かすオイルの匂い。戦いの香りが戦場を満たしていた。
「…君も、邪魔をするのか」
 機体の中で秋也が震えながらも声を出す。先の戦いにより少し消耗をしているらしい彼は新しい敵の姿を見てオブリビオンマシンを動かした。
 大きな機体の腕がリーヴァルディの身体を押しつぶす――!そう思った瞬間ふわりと風と共に蝙蝠が空へと躍り出る。蝙蝠となったリーヴァルディは襲い来る拳をひょい、っと避けた。
 キャバリアの大きな拳では小さな獲物を潰すことは難しい。大ぶりな攻撃はリーヴァルディにとっても避けやすかった。

「…下品な攻撃。ただ殴ることしかできないのね」
 小さくため息をつき数メートル離れた場所で人の形になれば、魔力を溜めた蝙蝠たちを敵へと乱れ撃つ。
 それはまるで弾丸のよう。
「あら、もう終わり?」
 身体を崩したオブリビオンマシンにリーヴァルディは微笑む。
「それじゃあ終わりにしましょうか?」
 手を挙げて、もう一度蝙蝠たちを敵へ放つのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

霧島・クロト
まー、そこまで彼女信じてるんなら
なんで自分の事疑えないんかね。
そうでなきゃ『狂わされている』
なんて言い難いんだけどさ。

――おーけー。乗り手を餌にする鉄屑野郎。没収の時間だぜェ。

キャバリア乗った状態で試すのは初めてだが、
まぁなんとかなるな。【高速詠唱】から【指定UC】。
でかくした程度じゃ捉えさせねぇよ。

【瞬間思考力】で敵の攻撃を【見切り】ながら
弱所を攻め立てるぜ。
と言っても基本格闘スタイルなんだけどな。
懐に飛び込んで――【属性攻撃】【鎧無視攻撃】【怪力】。
コクピットだけ引剥してやる。

ああ、そうそう、この機体、まだ『使う』か?
こんな悪夢の象徴要らないってなら――
【捕食】しといてやるよ。

※アドリブ可



●愛と破壊
「まー、そこまで彼女信じてるんならなんで自分の事疑えないんかね」
 度重なる猟兵達の攻撃に寄り体勢を崩しているオブリビオンマシンに霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は小さくため息をつく。
「そうでなきゃ『狂わされている』なんて言い難いんだけどさ」
 自分自身の意志が狂わされている、変えられている。それに気付いた時、人はどうなるのだろうか――。
 弱い人間はそのまま壊れてしまうかもしれない。だが、万が一乗り越えることが出来るのなら。だが今、その想像は意味のないものだ。
 倒せば日嗣秋也は助かる。倒さなければこのままこの小国家は潰れてしまうだろう。
「――おーけー。乗り手を餌にする鉄屑野郎。没収の時間だぜェ」
 【ブレイジング・バジリスク】赤い機体のオブリビオンマシンはパイロットの命を削り取り力に変える呪いのようなものだった。

「キャバリア乗った状態で試すのは初めてだが…まぁなんとかなるな」
 貪狼の神骸に乗ったまま、高速で詠唱を始め【氷戒装法『神速の貪狼』】を発動し魔術強化を受ける。スピードを上げる力を持つがそれは諸刃の剣だ。解除するまでクロトの命を針を速めてしまうのだ。
 それと同時に敵の右腕のライフルが巨大化する。それは無差別に周りを攻撃していく。だが――
「でかくした程度じゃ捉えさせねぇよ」
 魔術強化で反応速度を上げたクロトは瞬間的に回避ルートを見極め、見切りながらも敵の弱点を見つけ攻め立てていく。
 今までの戦闘で弱った関節部位は、悲鳴を上げているだろう。腕や足。拳で殴り脚を折ったところに、懐に飛び込みコックピットを無理やりこじ開ける。
 大きく荒く呼吸をしている男――秋也がクロトを見ていた。彼を引きずり出し地面へと降ろせば慌てて秋也に駆け寄る姿があった。春香だ。
 そして説明をする。彼はこの機体により思考を歪められていただけだ、と。少し休めば落ち着くだろう、とも。
「ありがとう…!猟兵、…凄い力を、持っているんですね」 
 それには答えずクロトは赤い機体を指さして
「ああ、そうそう、この機体、まだ『使う』か?こんな悪夢の象徴要らないってなら――【捕食】しといてやるよ」
 きっと、美味しく食べれるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月11日


挿絵イラスト