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戦乱のケンドリックス~SIDE-B:侵略軍迎撃

#クロムキャバリア #戦乱のケンドリックス

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#クロムキャバリア
#戦乱のケンドリックス


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●クロムキャバリア:ケンドリックス共和国近郊
 共和制を敷くこの平和な国家は、突然の災禍に見舞われていた。
 しかし国を襲う危機は、何も獅子身中の虫によるものだけではない。

 ……ケンドリックス共和国に向けて進軍する、大量のキャバリア部隊。
 それらはみな、オブリビオンマシンに変貌した狂気の大軍勢であった。
『これより、共和国襲撃作戦を開始する。各員、第一種戦闘態勢に入れ!』
 指揮官機から、厳しい男の声が響いた。配下たちは鬨の声を上げる。
『恐れながら指揮官殿、ひとつ疑問がございます!』
『申せ』
『非民間人の処遇についてなのですが……』
 指揮官機のコクピット。初老の男は、にたりと狂った笑みを浮かべる。
「――何を言っている。全員殺せ。女も子供も老人も若者も、全員だ」
『了解であります! グロンデール公国に栄光あれ!!』
 おお、赤き軍勢が征く。狂気に取り憑かれた死神の群れが荒野を進む。
 征くは殺戮。
 来るは殺戮。
 すべて――殺戮するために。

●グリモアベース:予知者、白鐘・耀
 ……予知の内容を語り終えた少女は、はぁー、と大きくため息をついた。
「この世界も変わりゃしないわねえ、オブリビオンが引き起こす事件ってのは」
 眼鏡をずらして眉間を揉む。心底からの呆れと嫌悪を滲ませた声であった。

 クロムキャバリア。
 先ごろ新たに発見された、戦乱の続く異世界である。
 この世界には様々な「小国家」が林立し、互いに争い合っているのだ。
 だがしかしそんな中で、問題の二国は比較的小康状態にある――ハズだった。
「この世界のオブリビオンは、「キャバリア」っていうロボそのものを汚染するの。
 そして乗ってるパイロットの頭をおかしくさせて、こういう凶行に走らせるわけ」
 背後のグリモアを親指で示す。荒野を進む恐るべき機甲師団を。
「襲われるのはケンドリックス共和国。こっちもこっちで今大変な状況らしいわ。
 で、それを狙って、隣国のグロンデール公国ってとこが攻め込んできたのよ。
 正確に言うと、頭がおかしくなったせいで完全に暴走してるみたいだけどね」
 いわば軍部のタカ派による独断専行、といったところだろうか。
 僥倖なのは、それがオブリビオンマシンの狂気によるもの、だということだ。
「マシンを破壊しさえすれば、頭のおかしくなったパイロットは正気づくわ。
 だからできるだけパイロットは殺さないように、マシンだけを破壊して。
 無闇矢鱈に殺しちゃうと、相手は怒り狂ってさらにパワーアップしかねないわ」
 グロンデール公国の軍人は、厳しい訓練の中で家族のような絆を結ぶという。
 その仲間が殺されたとあっては、第二波の軍勢はさらに強大となるだろう。
「指揮官機をブッ壊すには、まず部下のマシンをどうにかしないといけないわね。
 正直私、こういうロボとか詳しくないんだけど……なんかゴッツい連中ね」
 グリモアが、問題となるオブリビオンマシンの全景を表示する。
 第一陣として現れるのは、量産型キャバリア『オブシディアンMk4』。
 それに続くのが強襲型キャバリア『ファイアディザスター』である。
「あんたたちの立場は、連中を止めるために派遣された傭兵……ってとこかしらね。
 共和国側にも公国側にも、どっちからでもキャバリアは借りてこられるはずよ。
 攻め込まれるほうはともかく、公国の人たちも完全に独断専行されてるわけだし」
 この襲撃によって、両国間の関係に致命的な亀裂が生まれるかもしれない。
 残念だが、それは猟兵の力の及ぶところではない。神のみぞ知る、というやつだ。
 それでも無為な血が流れるよりは、よほどマシな決着になるだろう。
「てなわけで、難しい仕事かもだけど気合入れてよろしく。
 ……ま、あんたたちならやれるわ。ちゃちゃっと掃除してきなさい」
 そう言って、耀は火打ち石を鳴らした。
 その音が、転移の合図となった。


唐揚げ
 水中型唐揚げです。ついにきましたね、新世界!
 そんなわけで新シナリオです。以下はシナリオ関連ワードについて。

『ケンドリックス共和国』
 共和制を敷く小国家。比較的平和。普段ならば国内は安定している。
 軍部の士気が高く精強なことで知られ、対外戦争に打って出ることは滅多に無い。

『グロンデール公国』
 ケンドリックス共和国の隣国で、軍部が大きな発言権を持つ厳粛な国家。
 軍人となるための訓練は相当のスパルタで、軍人は家族めいた絆で結ばれる。
 過去には共和国と争っていた頃もあったが、現在はそこそこ穏やかな関係。

●その他
 別シナリオ『戦乱のケンドリックス~SIDE-A:プラント奪還戦』は、
 このシナリオと同じ時間軸で起きた(ということになる)ものです。
 内部の造反を鎮圧するか、はたまた外部の襲撃に対処するか。
 どちらでも、お好きな方を選んでご参加ください。

 プレイング採用率は普段よりちょっと低めかもしれません。

●プレイング受付期間
 2020/09/28 14:59前後まで。
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第1章 集団戦 『オブシディアンMk4』

POW   :    ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ   :    マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ケンドリックス共和国外縁南西部:"熾火の野"
 かつて、共和国と公国は何度となく争い合っていた。
 だがその漁夫の利を狙う第三者の介入や、死者数が積み上がるだけの泥沼……。
 そういったものに疲れ果てた両国は、やがて消極的後退に転じ、今に至る。
 この世界において、講和条約や停戦協定など紙くずにも劣る。
 ゆえに、二国間に正式な協定があるわけではない――しかしだ。
 そもそもこの世界で、戦乱に疎んでいない国などあるのだろうか?

 だが、荒野を征くあの化け物どもは違う。
 オブリビオンマシンという狂気に憑かれた死神の群れ。
 グロンデール公国が誇る機甲師団、赤き死神に率いられた災禍の列。
 はじめに来たるは黒き災い――あれこそが共和国を喰らいつくさんとする蝗だ。
 ならばこの荒野に眠る熾火を今一度燃え上がらせ、焼き尽くしてしまうのみ。

●一章の備考
 敵機を撃墜すればパイロットは正気づき、自力で安全地帯へ避難します。
 彼らはまともになればプロの軍人なので、その点について心配はありません。
(もちろん、救助に勤しんでもOKです)
 
●追記:採用について
 本シナリオは「SIDE-A」と並行して進行するシナリオになっています。
 両作への同時参加は基本的に出来ませんので、その点ご了承ください。
月夜・玲
やってきました新世界
記念すべきファーストコンタクトはー…ロボだこれ
いや知ってっしー話は聞いてたしー
ちょっと技術珍しいからって聞き流してないしー
え、ロボ貸し出しとか聞いてな…いや知ってっし
ロボ何て無くても私の武器が負ける訳ないんですけどぉぉぉ!!


《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
真正面から戦っても良いけど、まあ最初だし安全策安全策
【Code:L.M】を起動しキャバリア毎包み込む迷宮を形成
まあそんな感じで足止めしつつね、孤立したキャバリアを仕留めていこうかな
ミサイルは『念動力』で斬撃を飛ばして『なぎ払って』迎撃
後は接近して、関節部等精密区画を切り裂こう
ふふふ解体して調べよ



●エマージェンシー・ファーストコンタクト
 猟兵の最大の武器は何か――その問いは、猟兵ごとに答えが異なるだろう。
 自慢の武装と答える者もいる。
 鍛え上げた技術だと云うものもいる。
 生まれ持った魔力だと誇るモノも居れば、
 自らの出力、唯一無二の術式、はたまた智慧や経験と言う者も居るはずだ。

 個人にとっての一番がなんであるか、それは決めようがない。
 しかし「猟兵」という集団にとっての最大にして最優の武器は、決められる。
 それは――情報だ。予知によって得られる情報こそが、最大の武器なのだ。
 情報をどう利するか。それもまた、戦士として必要なセンスと言えるだろう。

 ……その点から言うと、今回の月夜・玲は少しばかりはしゃぎすぎていた。
 なにせ彼女は、グリモア猟兵の話を少々、いやだいぶ聞き流していたようである。
「ロボだこれぇ!?」
 なにせ転移して最初に出たセリフがこれである。いや何を聞いてたんだお前は。
 もしもその言葉をグリモア猟兵が聞いていたら、痛烈なツッコミが出ただろう。

 しかし、残念ながら状況のほうは彼女のコミカルに付き合ってはくれない。
 転移した瞬間、玲はぞくりと殺気を感じた。機械であれ気配はわかるものだ。
 正しく言えば、玲は機械相手でもそういったものがわかるように訓練している。
 電磁波や赤外線、はたまたX線といった不可視光線を皮膚感覚で知れるのだ。
 なにより相手は機械を駆る人間。気配をセンサー越しに察知するなど余裕である。
 BRATATATATATA! BRATATATATATATA!!
「おおっとっとっと!」
 被弾即・死のマシンガン弾幕を切り払って移動し、抉れた大地の土煙に潜れる。
 オブリビオンマシンで正気を奪われたとて、敵は一流のパイロットだ。
『キャバリアの弾幕を避けただと!?』
 生身の人間が弾幕をくぐり抜けたという事実は、驚愕に値した。
『マシンガンはダメだ、ミサイルで焼き払え!』
 誰が言ったか、途端にオブシディアンMk4はマイクロミサイルを撃ち出す。
 パスパスパスパス……小型機械兵器群をまるごと焼き払う、破滅の種子を!
「最初だし安全策で行きたいけど――ふうん、そう来るんだ」
 玲はにやりと笑い、ざくりと地面を斬り裂いた。
 すると切断面から植物タイプラプス映像めいて萌え出る、無限じみた鋼鉄。
 それらはドーム状に伸長し、壁を、道を、天井を――迷路を、作り出した。
 KRA-TOOOOM……鋼鉄の壁がミサイルを受け止める。爆炎が鋼を赤熱させる。
「ちょっと失礼しますよ、っと!」
 進行上の爆炎を念動斬撃で斬り裂いた玲は、オブシディアンMK4に肉薄。
 コクピットだけを抉り取るように刃を串刺しにした。駆動系が小爆発し動作停止!
『な、生身で、キャバリアを……!?』
「悪いね。こちとら宇宙戦艦も相手したことあるんだ。それに」
 愕然とするパイロットとご対面した玲は、にこりと微笑んだ。
「キャバリアだろうがなんだろうが、私の武器が負けるわけないし?」
 彼女にとっての最大の武器は、その自負と言えるかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
機体は撃破
乗員は救出
なるほど。ではそうしようか

天楼で捕獲
対象は戦域のオブリビオン及びその全行動
原理を編み「迷宮に囚われた」概念で縛る論理の牢獄に閉じ込める
憑かれ乗員含む対象外のものへは影響皆無


高速詠唱を多重に連ね『刻真』『再起』で無限に加速・循環
無数に重複した迷宮を会敵次第即展開し侵攻を阻害


出口は自身に設定
真っ直ぐ進めず攻撃も消えれば焦りがより脱出を困難にしよう
解法を見つけ辿り着く個体があれば打撃で対処
駆動部優先で『討滅』の破壊の原理を乗せて打ち込む

自身へ及ぶ攻撃はオーラに作用させた『刻真』で部分的な加減速を行い軌道を逸らし対処

乗員には離脱を促す程度はしておく
※アドリブ歓迎



●論理の迷宮
『な、なんだ、これは……!?』
 キャバリア部隊は、突如として青く輝く宇宙めいた空間に囚われた。
 それがユーベルコードによって形成された迷路空間であることに気づくのに、5秒。
 5秒――戦場ではあまりに長く、そして致命的な時間である。
「その機体、ことごとく破壊させてもらう」
 アルトリウス・セレスタイトは迷路空間を跳躍し、拳を叩きつけた。
 討滅の破壊原理を埋め込まれた拳は、強固なキャバリアの駆動系を一撃破壊!
 KBAM!! と火を吹き、まず一機が沈黙。アルトリウスは次へ跳ぶ!
『そこか!?』
 BRATATATATATA……マシンガン弾幕はアルトリウスに届かなかった。
 論理の牢獄は、見えざる障壁にとって此方と彼方とを分かつ空間なのだ。
 青き燐光がきらめくと弾丸を飲み込み、そしてアルトリウスの拳だけが到達した。
 威力でも火力でもなく、原理という見えない力が鋼を砕く。
 KRA-TOOOM……爆炎がキャバリアを包む。パイロットは無事だろう。
「死にたくなければ離脱しておけ。そこまでの面倒は見れん」
 アルトリウスの冷たい言葉は、狂熱から醒めたパイロットらを震わせた。
 キャバリア。鋼の人。それを砕くのは、鋼よりも冷たき男の拳。
 必滅のねがいを宿した青き光は、いかなる敵をも逃さず滅ぼしてみせるのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱酉・逢真
心情)ンッとに(*ホントに)ヒトってなァ何を持ってもどこに生まれてもおンなじだねェ。いつものッてやつだ。《過去》になってもマシンに操られても、やること変わらんのだから安心しちまうぜ。
行動)キャバリアは借りん。乗れねェンでね。壊しちまう。《鳥》の背に乗って上へ。ヤベェ衛星が潰すンはすげェ捷さで飛んでるやつだろう。俺らァはそんな疾くねェし、上で滞空してっから問題ねェ。戦場見下ろして周囲8キロちょいに眷属どもを《発生》。肉骨体液をマシンを腐食させる毒で満たしてばらまこう。俺への攻撃は劇毒の結界で防ぐ。お前たち、うまくおやり。壊しきる必要はねェ。動けなくするだけなら、いくらだってやりようはあるだろう?



●腐毒の宴
 粘土。
 石工。
 青銅。
 鉄器。
 鋼鉄――。
 ヒトの進歩は文明の進歩であり、文明は物質によって育まれてきた。
 ヒトは土くれを永劫不滅の物質に変える魔法を編み出し、文明の礎とした。
 一説によれば、もしも仮に人類文明がある日突然滅び去ったとしたならば、
 たとえ永劫かけても同じだけの文明レベルを取り戻すことは不可能なのだという。
 不可逆に加工された金属は、ヒトの手を離れればやがて朽ちて滅びる。
 限られた資源はもはや再利用叶わず、すべてはただ時の流れに朽ちるのだと。
 ヒトの文明とは、どれほど成熟しても伽藍の塔めいて脆く儚いものなのだ。

「……ンッとにヒトってなァ、何処だろうとおンなじだねェ」
 爛熟した文明の行き先――すなわち戦乱の大地を、高みより見下ろす男。
 朱酉・逢真は呆れのような、哀愍のような、愛おしむような笑みを浮かべた。
 ふう、と紫煙を吐き出す。ヒトは何を持とうが何処に生まれようが変わらない。
 貪欲なまでに安定を求め、あらゆる大地を侵略して掘り尽くし生命を貪る。
 だからこそ愚かしい。
 だからこそいとおしい。
 ヒトとヒトとが殺し合い奪い合うこのさまも、神にとっては児戯のようなもの。
 ――ただし、《過去(オブリビオン)》にそれを許す理由はない。
「だァのにやるこた変わらねェ。安心しちまうぜ。ああ、それでいいのさ」
 見下ろすその光景――眼下の戦場に蔓延るのは、鉄をも腐らせる毒の海だ。
 周囲八キロ。あまりにも広範な地形を飲み込む、腐敗の先触れ……眷属の群れ。
 堅牢なキャバリアの装甲も、電算系も、何もかも飲み込み膿ませ崩壊させる。
「壊しきる必要はねェよ。中にはだぁいじな人間が入ってンだ。うまくおやり」
 のたうつ触手があった。
 おぞましき奇形の怪物がいた。
 疫病を運ぶ鼠の群れもいた。
 それら眷属が自動的に《発生》し、鋼を飲み込み、ただ腐食だけを起こす。
 ……わざわいだ。ヒトが克服したはずのわざわいが、ここに再び生まれた。
 否。ヒトよ、驕るなかれ。その不完全たる身が天災を超越など出来ようか。
「かたちあるものはいつか滅びるのさ。ああ、見慣れた光景だ」
 すべては腐り落ちてひとつとなる。ヒトはわざわいに怯え震えるしかない。
 眷属らが踊り歌う。母にして父たる神は、満足げに目を細めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月凪・ハルマ
精神汚染系ロボとはこれまたなんとも……
しかもアレ全部そうなのか、めんどくさ

けどまぁ、乗ってる人達を助けられる分まだマシか

◆SPD
まず【魔導機兵連隊】でゴーレムを召喚
敵の進行ルート上に配置して進軍を妨害

敵がゴーレムに気を取られている間に、自身は
【迷彩】で姿を消し、【忍び足】で敵陣に接近
【メカニック】としての見識で敵機体の脆弱の箇所を【見切り】
そこに【武器改造】で爆破機能を付与した手裏剣を【投擲】
あるいは接近して魔導蒸気式旋棍を打ち込み、敵機体を破壊

搭乗者の生存させることを考えると、ゴーレム達には
積極的に攻撃させない方が良さそうかな
直接操縦しないと、あまり細かい挙動できないし

※アドリブ・連携歓迎


カタリナ・エスペランサ
人同士、国同士での争いに思うところはあるけれど……オブリビオンが一枚噛んでるならやる事はシンプルだ。今回も派手に魅せてやろうじゃないか!

敵の動きは《第六感+戦闘知識》で直感と理論を組み合わせ《見切り》先読みして攻撃を回避、《空中戦》を展開して機動力の利を活かす
飛ぶなら話に聞く殲禍炎剣にも気を付けた方がいいかな?
使うUCは【暁と共に歌う者】。
召喚した不死鳥と共に響かせる《歌唱+精神攻撃+ハッキング+催眠術》の歌声は敵パイロットの精神に干渉して狂気を祓い、マシンのオブリビオンとしての回路に機能不全を誘発させる
不死鳥は適宜合体、翼の刃でもマシンを断てる程度に巨大化させて動きの鈍った敵を駆逐していこう


鍋島・小百合子
POW重視

国同士が巨大なからくりを用いては戦ばかりで明け暮れる…
さしずめ戦禍の世界と言うたところかのう

「からくりの中の者を出すのであれば足から止めねばのう!任せておけ!」
まずは見晴らしの良い場所にて動くからくりの軍団を視認
数と形を確認終えればUC「黄金勇霊装」発動にて黄金の甲冑を着用、勇気に比例した戦闘力を得れば飛翔能力とダッシュで敵陣へ切り込み強襲
人の身の小回りの良さを武器に残像を纏いながら戦場を縦横無尽に駆け、薙刀の鎧砕きを持ってからくりの足や手を切り落とし戦闘能力を奪う(なぎ払い、乱れ撃ち、咄嗟の一撃、部位破壊併用)
敵からの攻撃には見切り回避を重視するが、焼夷弾からの炎には火炎耐性で凌ぐ



●今、襲いくる災禍のために
 クロムキャバリアは戦乱の世界、ヒトとヒトとが争う混迷の世界だ。
 国同士が対立し争い合う……その構図ばかりは、猟兵にはいかんともしがたい。
 そんな有様に対し、カタリナ・エスペランサは思うところがあった。
(たとえここでオブリビオンマシンの侵攻を食い止めたとして――……)
 カタリナは跳躍めいた小刻みの短期飛翔を繰り返し、軌道衛星の目を盗む。
 高速飛翔で無理矢理に敵陣を突破しようとしていたならば、危なかっただろう。
 殲禍炎剣(ホーリーグレイル)。はるか頭上より神のごとく見下ろす破壊の剣。
 忌々しい気持ちはなくもないが、攻撃されないに越したことはない。
 カタリナは常に軌道上の破壊兵器を意識しながら、狡猾に立ち回った。
 その間もカタリナの頭を埋めるのは、この世界の戦乱に対する思いだ。
(けっきょく、ヒトとヒトの争いは止められない。もしかしたら戦いが起こるかも)
 そうなれば、せっかく守り抜いた国土が奪いつくされるかもしれない。
 いや、逆にケンドリックス共和国が、相手の公国に攻め入る展開もありえよう。
 そうなったとして――そして、戦乱の結果に公国民が斃れたとして。
 それはつまり、自分たちが殺したも同然なのではないか?
 ……戯言だとは、カタリナ自身もわかっていた。しかし、思わずにはいられない。
(……いや、私が考えることじゃないな)
 晴れぬ思いを振り払うように、カタリナは背中の翼を大きくはためかせた。
 いまここにある災禍を払う。それこそが、猟兵の仕事なのだから。
「不死鳥よ! 来たりてともに歌わん! 暁の歌を!!」
 カタリナの宣誓めいた口訣に応え、燃え上がる翼がそこに顕現した。
 不死鳥は劫火の体を以て弾幕を焼き払い、そして高らかに歌い上げる。
 幻惑の歌声――平穏の暁をもたらす、凱歌のような燃える歌声を。

 "我在る限り汝らに滅びは在らず、"
 "すなわち、我らが宿願に果ては無し――"

「"歌え、唄え、謳え! 高らかに、誇らしく、炎の歌を歌い上げよ!"」
 狂乱もたらすその歌声は、オブリビオンマシンの狂気と音叉めいて打ち合った。
 さながら同波長の音波が打ち合って消え去るように、狂熱が去っていく。
 オブリビオンマシンの多くは機能不全となった。狂気が、狂気を払ったのだ。
「――けど、このぐらいですべてが片付くわけもないな」
 カタリナは、次なるオブシディアンMk4の侵略部隊を見据えた。敵は多数――!

 ……カタリナが、この戦乱の世界の在りように思うところをあったのと対照的に。
 生まれてより武将として育てられた鍋島・小百合子は、迷いなく戦いを受け入れていた。
「戦禍の世界になおも災いをもたらさんとする、狂えるからくりどもよ!
 戦の在り方をわらわは否定せぬ。しかして、その所業は見過ごせぬのじゃ!」
 小百合子は薙刀を振るい、その身を黄金の甲冑によって包み込んだ。
「我は纏う、勇に相応しき極みの鎧を――さあ、気高く輝け!」
 太陽めいて輝く黄金の鎧が、迫りくる敵の群れにめがけて低く飛翔した。
 同じように大地を埋め尽くし進軍するのは、無数の魔導ゴーレムの群れ。
 月凪・ハルマが召喚・使役する、蒸気駆動する魔導機兵連隊である。
「すごい数だな、めんどくさい……けどまあ、乗ってる人たちを助けられるぶんマシか!」
「からくりの中の者を出すのであれば足から止めねばのう! 任せておけ!」
「ん。そう言ってもらえるなら足止めは任せようか」
 小百合子はハルマを見ると頷き、魔導ゴーレム連隊を追い抜いて先陣を切った。
 そして飛来する弾幕を切り払い、あるいは弾き躱し、刃を以てその脚部を切り落とす。
 おお、なんたる勇猛果敢な戦いぶり。まさしく戦に生きる女傑の勇ここにあり!
「いい感じに目立ってるな……なら、こっちも忍びらしくやらせてもらうよ」
 ハルマは小百合子や魔導ゴーレム連隊を隠れ蓑に戦場に潜み、手裏剣を投擲。
 爆発がさらに駆動系を破壊し、オブリビオンマシンを停止させる。
 パイロットたちはじきに正気づくだろう、あの歌声も呼び水となっている。
 そうして輝く甲冑と影に潜む忍び、そして燃える翼の使徒は戦場を駆け抜けるのだ。
 戦乱の世にあってなお、拭うべき災禍を水際で止めるために!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

美聖・らふる
敵機、確認……。
プラントは破壊してはいけない……ので……
こちらの作戦に参加……はぁ

大丈夫……上手く、やれる………

いこう、“ミゼラブル”……

「私立新世界学園」所属……美化委員、副委員長……“清掃活動”を、開始……します……

◆戦闘
ユーベルコード……“ユースアネイジア”……起動……
“メガデス”の出力を制御……威力を、半分に……射程距離を、拡張……
敵機の、上半身のみを……“メガデス”で……射撃……
ビームを放射し続けて……レーザーカッターの様に……横に、薙ぎ払って……近づかれる前に……殲滅……します……

誰も殺させない……
誰も、殺さない……
ミーゼは…………
ミーゼ以外の死を……許さない…………



🔴ステーシー・ミゼラブル
 クロムキャバリアには数多の小国家が林立し、鎬を削っている。
 王国、共和国、公国、帝国……はたまた、学生主導の「学園国家」すら。
 そしてその「学園国家」の中でも、特に名の知られる国が一つ存在する。
 その名を、私立新世界学園。
 "恒久的な平和の実現"を謳い、様々な戦場に武力介入を仕掛ける攻性組織だ。

 私立新世界学園は、その名の通り学生――つまり、若者で組織された国家である。
 多数の企業からのバックアップを受けているとは言え、主権は学生にこそある。
 無論、武力についても同様……たとえば、彼女のようなうら若い乙女のように。
「……大丈夫……上手く、やれる……」
 MG-002"ミゼラブル"コクピット内、美聖・らふる――14歳、美化委員会副委員長。
 彼女はひとつ深呼吸をすると、操縦桿を握りしめてモニタを睨んだ。
「行こう、"ミゼラブル"……"清掃行動"を、開始……します……」
 ミゼラブルの全身に貼り付けられた推進用ブースターが、一斉点火した。
 一般的キャバリアの三倍はあろうかという超・重装甲である。
 それを補うための大量のブースターは、砂塵を焼き尽くして機体を押し出した。
「…………ッ!」
 強烈な加速Gがらふるを襲う。だが少女の表情はぴくりとも揺らがない。
 まるでデスマスクのように――いや、厳密に言えば、それは比喩などではない。
「誰も、殺させない……誰も、殺さない……ミーゼは……」
 美聖・らふる。識別製造番号"MG-003"。
「――ミーゼ以外の死を……許さない……」
 彼女は、死人(デッドマン)なのだ。

『――あれは!!』
 侵攻敵勢力の右翼、目ざといパイロットがその異様な機影を見つけた。
 明らかにオーバーウェイトを無視した、ずんぐりむっくりとした超・重装甲。
 やけくそのように取り付けられた多数のブースター……そして。
『全機、回避行動を取れ! "美聖の死神"が照準を構えているぞおっ!!』
 はたしてその声が、電子音声となって他機に伝わったその瞬間。
 大地をまるごと焼き払うかのようなおぞましい光線が、機体を薙いだ。

 コクピットは外れている。芸術的なまでに計算された照準だった。
 しかし頭上すれすれを焼灼する滅びの炎に当てられて、震えない人間など居ようか。
 MG-M01/BX"殲滅砲塔"メガデス。
 使用者の熱的死を前提として成り立つという、矛盾した殲滅兵器。
 炎の槍はレーザーカッターのように、キャバリアの上半身だけを焼き払う。
 代償は、らふる自身に還る。身を内側から焼かれるという死によって。
 想像を絶する苦痛――それが実在するのかどうかは、らふるのみぞ知る。
 彼女は、メガデスの使用に伴う死について自ら語るようなことはない。
 語る必要がないし、なによりも――もう彼女は、慣れてしまった。
 それが当然として育ってきたのだから、いまさら語る意味がないのだ。
『狂ってやがる! こんな化け物じみた兵器、使用者が無事なわけがない!』
 破壊されたマシンからベイルアウトしたパイロットは、悲鳴混じりに呻いた。
 赤々とした熱線は、淡々と鋼の群れを焼き払い続ける。
 ただひとりの少女の命を代償に、より多くの命を護るために。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルカ・スィエラ
(あの時、国を失い死んだと思ったのに生きていて。目を覚ませば何十年後の世界で、機械の竜、猟兵、異世界、オブリビオン……正直解らない事ばかり)
(でも、あの異質な“キャバリア”が、まだ世界に蔓延っているのなら、私は)

……アルカ・スィエラ、HMC-X00プロトミレス、出るわ
敵に対し威嚇射撃で注意をこちらへ向けさせ、空中機動で攻撃を「見切り」、隙を見てライフルで反撃を……って、この銃誘導弾なんて撃てたっけ?
……いえ、考えるのは後、UCでブースト後に敵機ロック、四肢・頭部へ誘導弾斉射を叩き込む……!!
まだ信じきれないけど、機体を壊せば正気に戻せるって言うならやってやるだけよ……!

※アドリブ連携歓迎です



●デストロイ・ザ・エネミー
 ――オブリビオンマシン。
 それがもたらす狂気は、このクロムキャバリアではあまり浸透していない。
 過去の残骸という極めて特殊な存在を常識で説明するのは、困難なのだ。
 否応なく戦場に立たされた少女――アルカ・スィエラも、そのひとりだった。
 猟兵という力すらも、彼女にとっては未知の代物なのだ。
 自分が当事者だと言われても、実感が湧かないのは当然だろう。
「何もかもわからないことばかり……だけど」
 目を閉じずとも浮かぶのは、祖国が滅びるあの瞬間の映像。
 そして、"敵"の姿。オブリビオン。乗り手に狂気もたらす異質の残骸。
 "あれ"――いや、"あれら"がこの世界を、いまだ脅かしているというのなら!
「アルカ・スィエラ、HMC-X00"プロトミレス"、出るわ!」
 ケンドリックス共和国提供の整備用ハンガーから、一機のキャバリアが飛び立つ。
 いまの時代から見れば、かつての最新鋭機の栄誉は失われて久しい。
 だが地を這うほどに低くダッシュする姿は、水鳥のように優雅だった。
 長いタイムラグなど感じさせないほどに。
 ……その事実が、余計にアルカの心をざわめかせた。
(けど、嫌な感じはしない……この力を使えば、いけるっ!!)
 バオウッ!! と背部ブースターが燃焼し、プロトミレスを強く推し出す――!

 "敵"を肉眼で捉えたとき、アルカは強い違和感を覚えた。
 見た目は、紛れもなく量産型キャバリアのそれだ――しかし、何かが違う。
(この張り付くような違和感、これが"敵"の証ってことなのね)
 それを皮膚感覚で感じ取る己は、なるほど"猟兵"とやらに目覚めたのだろう。
 考えるのはあとだ。アルカは威嚇射撃で敵集団の注意を惹き、同時に横に加速。
 BLAMN!! RSキャバリアライフルによる応戦射撃を回避! 際どい攻防だ。
『なんだあのロートル、いやに動きが速ぇっ!』
『焦るな、包囲戦術で押しつぶす!』
 敵はRSキャバリアライフルでアルカの空中機動を妨害しながら両翼に展開。
 抱きしめる両腕のようにアルカを包囲して、そのまま押し潰そうという構えか。
(機体を壊せば正気に戻る? 正直、まだ信じきれないけど――!)
 殺さないように撃墜するのは、殺すつもりで戦うよりも骨だ。
 だが、頭の中で何かが告げている。それこそが、"敵"を滅ぼす術なのだと。
「全バーニア、フルブースト……敵機捕捉、まとめて墜ちなさいっ!!」
 プロトミレスは曲芸的軌道で、三方からの同時狙撃を回避! そして!
 氷上に舞うスケーターめいた動きを描きながら、誘導弾頭を一斉射出した!
『莫迦な……ッ!?』
 KRA-TOOOOM!!
 頭部、さらに四肢のユニットを破壊され、オブリビオンマシン集団は沈黙。
 アルカは油断なく武装を構えたまま、黒煙を噴き上げる機体群を睨んだ。
 ……コクピットからベイルアウトされたパイロットたちが、降伏を示す信号弾を撃ち出す。
 そこでようやくアルカは銃口を降ろし、額の汗を拭ってため息をついた。
「覚えのない武装にわけのわからない敵、しかも殺さずに落とさなきゃだなんて。
 ……けど、これでもうはっきりしたわ。私がやるべきことが、なんなのか」
 "敵"は倒せる。命を奪うことなく、マシンだけを破壊できるのだ。
 アルカは――プロトミレスは救助用の信号弾を撃ち出すと、そのまま反転。
 敵陣めがけてまっすぐに飛び込んでいく。己の使命を果たすために!

大成功 🔵​🔵​🔵​

柊・明日真
【アドリブ歓迎】
お前らもこんな下らねえ化け物共に構ってるほど暇じゃねえだろ?
さっさと叩き起こしてやるよ。

キャバリアは…要らねえか。どのみち素人だ、俺が乗った所で大した戦力にはならんだろう。
生身な分、こっちは小回りが利くからな、【ダッシュ】で接近、懐に潜って攻撃を避けつつ【鎧砕き】≪烈震の刻印≫を発動。
炎の扱いにゃ慣れてんだ、焼夷弾は【火炎耐性】で押し通す。
脚と武器でも潰してやれば大人しくなるだろ、コクピットは避けつつ片っ端から叩いていくぜ!

天下の軍人様がよ、オブリビオンなんぞに操られるなんて情けねえぜ、さっさと目覚ましな!



●マーク・オヴ・クラッシャー
 キャバリアとは盾であり剣であり鎧であり、つまりは兵士そのもの。
 この世界の最大かつ最強、そしてもっとも普遍的な武力である。
 ゆえに――それを生身で破壊する存在のことなど、誰も予測しているわけがない。
『ば、莫迦な!? ただの人間だぞ、それも生身の!』
 友軍機を破壊して迫りくる赤毛の男を目視し、パイロットは叫んだ。
『生身の人間が――わ、我々機甲師団を、たったひとりで蹂躙するというのか!?』
 オレンジ色の双眸がモニタ越しにパイロットを睨みつけ――そして、消失した。
 モニタが沈黙したのだ。カメラアイを……いや、頭部ユニットが破壊されたか。
「く、くそっ! 脱出する!」
 コクピットごとベイルアウトした直後、キャバリアは爆発四散した。
「へっ、そうそう。マシンの外に出りゃ頭も冷えるんだろ? あとは好きにしな」
 赤毛の男――柊・明日真は空高く飛んだパイロットを見送り、言った。
 彼は爆発するキャバリアの残骸に一瞥もくれず、次の機体へと飛びかかる。
 得物はたったひとつ、"鎧殻の戦斧"のみ。それ以外は普段どおりの装備だ。
 猟兵にとって、こうした対巨大兵器戦闘ははじめてのことではない。
 スペースシップワールドの艦隊戦が、その最たるものと言えるだろう。
 とはいえ……この圧倒的戦場を生身で闊歩するというのは、やはり異常だ。
 その異常を現実のものとし、無理を力で叩き伏せることこそ猟兵の本懐!
「おらおらおらぁ!! かかってきやがれデカブツどもぉ!!」
 KRAAAAAASH!!
『そ、そんな! このオブシディアンMk4が一撃で……!』
「次ぃ!!」
 巨人を翻弄する人間の英雄めいて、明日真は次から次へとキャバリアを飛び移る。
 焼夷弾の炎を貫いて赤毛の男が迫るさまは、敵からすれば恐怖そのものだろう。
 脚を潰し腕を潰し、時には頭部を砕いて無力化しながら、前へ――前へ。
「天下の軍人様がよ、オブリビオンなんぞに操られるなんて情けねえぜ!
 さっさと目ぇ覚ましな――そのデカブツごと、頭を揺らしてやっからよぉ!!」
 SMAAAAAASH!! 戦斧命中! 搭乗者ベイルアウトと同時に機体爆散!
 明日真は炎をあとに引きながら戦場を駆ける。すべては、オブリビオンを砕くため!

大成功 🔵​🔵​🔵​

リア・ファル
オーケー、公国のキャバリアを無力化する!
ボクのキャバリアはまだない、故にいつもどおり!

「リア・ファルはイルダーナで、いきまーす!」

キャバリアの兵装、可動範囲、各機の戦術、操縦能力…
演算把握していく
(情報収集、偵察、学習力)

足下を抜けたり、キャバリアバーニアジャンプ高度くらいなら
殲禍炎剣も発動しないだろうし、敵機を攪乱しよう
(操縦、空中戦、逃げ足)

「…見える!」
UC【慧眼発動】!

『ライブラリデッキ』製のハッキング弾を『セブンカラーズ』から
敵機の装甲部の隙間に撃ち込み、制御系を奪ってドンドン無力化させていこう
(ハッキング、マヒ攻撃)

降りなよ! ヒトを唆すキャバリアなんかは!


ティオレンシア・シーディア
アドリブ掛け合い絡み大歓迎

機体の通称だって理解してはいるけれど。…自分の相棒と敵の名前が同じってのは、やっぱりちょぉっとムカつくわねぇ。きっちり叩き潰しちゃいましょ。
…◯操縦はできるとしても。あたしの武装、こっちの世界からしたら骨董品もいいとこなんだけど。ちゃんと借りられるかしらぁ…?

まずはゴールドシーンにお願いしてエオロー(結界)で傾斜装甲の◯オーラ防御を展開、ラグ(水)で◯火炎耐性を追加。◯ダッシュでナパーム突っ切って◯切り込みかけるわぁ。
グレネードの◯投擲に●鏖殺、CQBで◯範囲攻撃バラ撒きつつ機動戦仕掛けるわよぉ。
帝釈天印での雷◯属性攻撃ならより有効かしらねぇ?


シャムロック・ダンタリオン
ここがクロムキャバリアか…。
あの時の「鉤爪の男」が元々いたという世界…。

(と、その時、迫りくる公国軍の機体を見て)
ふん、どうやら物思いにふける暇はなさそうだな。

せっかくだが僕にはキャバリアとやらは必要ない。
僕は僕のやり方でやらせてもらう。

さて、「乗り手はなるべく殺すな」と言われたからな。
ならば機体のみを攻撃して戦闘不能にすればいいわけだな。では――

まずは「強酸」の「豪雨」を放つか(【属性攻撃・全力魔法】)。
時折「電気」属性も織り交ぜて、徹底的に動けなくしてやろうか。

※アドリブ・連携歓迎



●戦乱、荒野より来たる
 すでにかなりの数のオブシディアンMk4が撃墜、そして救助されていた。
 とはいえ敵は機甲師団……公国の中でも最強の戦力の集まりである。
 何の益もない殺戮に手を染めるため、マシンに狂わされた大軍勢が未だ来たる!
「ふん、新たな異世界の感慨に浸る暇はなし――か。まあいい」
 恐るべきオブリビオンマシンの群れを睨み、シャムロック・ダンタリオンは呟く。
 彼の脳裏を占めていたのは、アリスラビリンスで現れたあの"鉤爪の男"のことだ。
 この手で一度は討ち滅ぼしたとはいえ、相手はオブリビオンである。
 オウガフォーミュラのとならんがため、かの巨悪はいまだ潜伏しているはず。
 あの闘争に痴れ狂った男が身を置いていた世界の戦乱は、予想以上のものだった。
 なにせこの世界における戦乱の根本的な理由は、オブリビオンではない……。
 彼らはあくまでマシンに狂わされただけであり、もともと軍人なのだ。
 ヒトとヒトとが相争う世界。シャムロックにも、思うところは多かった。
(まあ、いい。僕は僕のやり方で、敵を滅ぼすまでだ)
 キャバリアの貸与を拒否したシャムロックは、生身で敵の大軍勢に相対する。
 猟兵の規格外の術式と能力をもってすれば、それは不可能なことではない。
 なにせ宇宙の大艦隊も、空中大陸の巨竜すらも滅ぼしてきたのだから。
 とはいえ敵は練達の機甲師団。生半可な戦いでは返り討ちに遭いかねない!
「機械の魔性に狂わされた乗り手たちよ、見るがいい」
 ふと、シャムロックは空を指差した。
 すると空に突如として黒雲が渦巻き、大粒の雨を降らせる。
 ただしそれは、普通の雨ではない――鋼鉄すらも溶かす、強酸の豪雨だ!
「これが僕の……いや、"僕ら"の力だ。鋼の機兵、何するものぞ!」
『な、なんだこの自然現象は!? ありえないぞ!』
「狼狽えたな。そこに隙があるぞ、乗り手ども!」
 シャムロックは豪雨の中に稲妻の術式を迸らせ、傲然と言い放った。
 然り、この戦場に参着したのは、彼だけではないのだ!

「さっそくあったまってるみたいだね。リア・ファルはイルダーナでいきまーす!」
「ティオレンシア・シーディア……借り物だけど、出撃するわよぉ」
 その時、猟兵用に用意されたカタパルトから出撃したふたつの機影あり。
 ひとつは次元航宙機イルダーナ――キャバリアではない、リアの愛用する機体だ。
 対してティオレンシアは、共和国から貸与された量産型キャバリアを駆る。
 最先端の機体からすれば骨董品もいいところ、ロートルと呼ぶべき古い機体だ。
 しかし、それが逆にティオレンシアの性に合った。よく手に馴染む!
『くそっ、全機迎撃! 奴らを近づけるなぁ!!』
 ドウドウドウ――KRA-TOOOOM!!
 オブシディアンMk4部隊はナパーム弾を射出、敵を焼き尽くそうとする。
 シャムロックは自身の周囲に降り注ぐ雨を増加させ、炎を相殺した。
 対してリアは超低空飛行で"殲禍炎剣"の目をかいくぐりながら弾幕を回避。
 ティオレンシアはルーン弾の魔力で装甲を強化、引火するより先に突き抜ける!
「盛大な歓迎してくれるわねぇ。だったらお返ししないと礼儀に反するかしらぁ?」
 ティオレンシアはおどけた様子で言うと、グレネードを投擲、空中で撃ち貫く。
 手榴弾の爆発を隠れ蓑に敵の懐へ飛び込み、神速のファニングをゼロ距離で叩き込む!
 シャムロックの降らせた酸性雨で損壊した装甲では、弾丸を防ぎきれない!
『な、なんて速度だ……! こいつら、何者だ!?』
 グロンタール公国が誇る練達の軍人たちは、完全に翻弄されていた。
 猟兵。世界を渡りて、竜をも屠りし生命の埒外、世界に祝福されし戦士たち。
 その速度、連携、火力。どれもがキャバリアの性能をはるかに越えている!
『くそ! 当たれ、当たれよぉっ!!』
「――見える!」
 盲滅法な弾幕を曲芸的な軌道で回避したリアは、魔銃セブンカラーズを抜き放つ。
 酸性雨でボロボロになった敵装甲部の隙間を狙った、精密な射撃が駆動系を破壊!
 電装系をやられたオブリビオンマシンは膝を突き、完全に機能停止した。
『ちょこまか飛び回りやがって、この小娘!』
「降りなよ! ヒトをそそのかすキャバリアなんかは!!」
『我らの覇道を邪魔するか――うおおおっ!?』
 KBAM!! バックファイアによって爆散したモニタがパイロットの意識を刈り取る。
 命に別状はあるまい。リアは常にパイロットの安全を計算、確保していた。
 絶え間なく降り注ぐこの酸性雨も、人体には影響を与えないはずだ。
「殺さないようにやるのって手間かかるわよねぇ。ま、仕事だから頑張るけどぉ」
 ティオレンシアはひとりごちつつも、キャバリアを駆り戦場を駆け抜ける。
 シャムロックはそんなふたつの機影を見送り、やれやれと肩をすくめた。
「……あの機動力だけは少し羨ましいな。ま、僕は僕のやり方を貫くが」
 猟兵の最大の武器、それは個性と多様性にこそあるのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鳴宮・匡
◆コガラス(f18713)と


キャバリアをひとつ借りる
中量二脚型の……ああ、量産機でいいよ
できればフレームを換装できるやつがいい

やっぱり生身とは感覚が違うよな
とはいえ、ここじゃ生身で戦う方が非効率的だ
出来るだけ慣れておかないとな

コガラスとは通信でやり取りをしながら連携
分担はシンプルに、こちらが囮で向こうが狙撃
高機動型のフレームを換装して前で立ち回るよ
あいつの腕なら、こっちが危なくなる前に次々墜としてくれるだろ

勿論、囮って言ったって獲れる相手は獲るぜ
武装の配置や機体のバランスから操縦席の位置は推定できる
そこを外して、かつ誘爆なんかで大破させないように気を付ける
操縦席の位置はコガラスにも伝えておくよ


式島・コガラス
鳴宮さん(f01612)と

ふーむ、これがキャバリエですか……
これが一般的な物だとすると、確かに生身で戦うのは適切ではないですね
一機破壊するのにアプスーの弾を撃ち切ってしまいそうです
仕方ありませんね……狙撃型キャバリエを借ります。近接型であれやこれやと操作するよりは幾らか簡単そうですからね
あ、説明書もください

鳴宮さん、聞こえますか? 通信は良好ですね
私もようやく操縦がまともにやれるようになってきました。ええ、貴方も敵機もよく見えますよ
敵機の武装射程はいずれも中距離程度。こうして遠距離から狙撃すれば相手に対処手段はない
強いて言えば鳴宮さんを抜くことですが……それは無理でしょう
遠慮なく、撃ち抜きます



●ツインバレット・ディザスター
『鳴宮さん、聞こえますか?』
「ん、聞こえるぜ。こっちの声は大丈夫?」
『はい、問題ありません。通信は良好そうですね』
「ならよかった。出撃前にトラブルが起きてたんじゃ世話ないしな」
 ケンドリックス共和国、キャバリア出撃用第三カタパルト。
 キャバリアに搭乗した鳴宮・匡と式島・コガラスは、短距離通信で会話していた。
 匡が選んだのは中量二脚型の量産型キャバリア、形式番号TLB-144"デクリオ"。
 敵が駆るオブシディアンMk4と同じ、汎用性に優れたタイプのキャバリアだ。
 対してコガラスが選んだのは、狙撃用キャバリア。形式番号LSC-28"クレイグ"。
 機動力を捨てて大型狙撃ユニットと大口径ロングバレルを装備した特化型である。
「ようやく操縦方法も把握できました……色々くせがありますね、これ」
『やっぱり近接型にしておいたほうがよかったんじゃないか?』
「いえ、機能が限定されているぶん覚えるべきことは少ないでしょうから」
 コガラスはそう答えて、出撃のための最終点検を終えた。
 すでに戦端は開かれており、オブシディアンMk4はその数を大きく減らしている。
 とはいえ敵防衛網を突破するにはあとひと押しが必要、それがふたりの見立てだ。
「んじゃ、行こうぜ。そろそろ参戦しないとな」
『了解です。式島・コガラス、出撃します!』
 ふたりは同時にバーニアを点火、カタパルトが射出され加速Gで体を抑えつける。
 重力圧に顔をしかめながら、ふたつの機影が戦場に解き放たれた……!

 ツーマンセル部隊の分担はシンプルなものだ――匡が前衛、コガラスが後衛。
 匡は予めデクリオのフレームを高機動型に換装、調整も終えている。
 ターゲッティングアラートが鳴り響いたときには、すでに懐へ飛び込んでいた!
『なっ!? は、疾い……!』
「俺に注目してていいのかよ? 本命は後ろだぜ」
 短距離通信で挑発してみせるのも、囮としての作戦の一環である。
 慌てふためいた敵が匡にマウントしようとした瞬間、頭部ユニットを貫く銃弾!
『グッキル。その距離からなら、あっちに反撃される心配もなさそうだな』
「ええ、悠々と狙い撃ちさせてもらいます。そちらも念の為気をつけてください」
『わかってるさ。こんな奴らに遅れを取るほど気を抜くつもりはないぜ』
 コガラスは匡のいつもどおりの言葉に肩をすくめつつ、スコープを覗き込む。
 敵の装備はいずれも近~中距離に特化した兵装ばかり。
 コガラスが駆る"クレイグ"の間合い――超遠距離の砲撃には対処できない。
 これが、同時進行しているプラント攻略戦であればこうはいかなかっただろう。
 戦況に応じて装備や作戦を的確に選び、行使してこその戦士というものだ。
「私を叩きたいなら鳴宮さんを抜くしかありませんよ? まあ――無理でしょうが」
 BLAMN!!
 大口径ロングバレル砲が火を吹き、また一体のオブリビオンマシンが沈黙。
 囮を買って出た匡も逃げに徹するわけでなく、隙を見せた敵は容赦なく堕とす。
 詳しい機体構造がわかっていなくても、おおよそのコクピット位置は特定可能。
 対キャバリア用大型ナイフと大型拳銃を使い、的確に仕留めていく。
『こんな腕利きが、ケンドリックス共和国に居たのか!?』
「悪いけど、俺らは傭兵ってやつさ。あんたたちは止めさせてもらうよ」
 駆動系を串刺しにした匡は淡々と言い、次の敵を目指す。
 戦場に慣れ親しんだ兵士は、使う武器を選ばないのである――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロニ・グィー
アドリブ・連携・絡みも歓迎!

ィヤッホォーーーッ!!新世界だーッ!!ロボットだーッ!!

んもー
侵攻とか虐殺とかそういうのはちゃんと自分の意志でやろうよ!止めるけど!
そんな風にしちゃうなんてオブビリオンの無粋さはどこも変わらないね!止めるけど!

どれかいい感じの他人のキャバリアの肩か頭の上に便乗してハッスル!
そーれいけいけ!ゴーゴーッ!!
操縦?めんどくさいし!

マシンだけを破壊かー
となると片っ端から潰しちゃうわけにいかないよね
[餓鬼球]くんたち[ドリルボール]くんたちをわっ!と放つよ
手足を削ってコクピットをこじ開けて…
ボクも空を走ってUCで叩いて回ろう!
アハハハ!ロボットアニメみたいでたーのしぃ!!



●タイラント・オブ・バトルフィールド
「ィイイイヤッホォオーーーーウ!!」
 大好きなロックバンドのライブにやってきた子どものような無邪気な歓声。
 心の底から楽しげに、そして愉しげに、ロニ・グィーは飛び跳ねる。
 そう、飛んで跳ねる……キャバリアがひしめく戦場を、生身で飛び跳ねている。
 足場にするのは敵のキャバリアで、踏みしめた鋼の騎士はひしゃげて停止した。
「新世界だ! ロボットだぁ! アハハハハハッ!」
 BRATATATATATA……迎撃のマシンガンはロニを捉えることが出来ない。
 無邪気にはしゃぐ少年が放つ身体能力は、人間のそれではないからだ。
『なんだ、このガキ……!? なんてスピードだ!』
 グロンデール公国のパイロットは、見たこともない化け物の姿に慄いた。
 子ども? まさか。あれは怪物だ。
 でなければ説明がつかない――生身でキャバリアを踏みしめ殴り破壊するなど!
「化け物なんて傷ついちゃうなぁ、ボクはただの神様だってーのに!」
 KRAAAAASH!!
 落下速度を乗せたロニの拳が、キャバリアを真っ二つに叩き割った。
 裂け目から正気づいたパイロットがほうぼうの体で這い出し、そして気絶。
 ロニはやれやれと大げさに肩をすくめると、餓鬼球を放って気絶パイロットを保護した。
「侵攻とか虐殺とか、そういうのはちゃんと自分の意志でやらなきゃだよ!
 ま、そんなことしてもボクが止めちゃうけどね。だってそのほうが楽しいし!」
 餓鬼球がパイロットを運び出した直後、破壊されたキャバリアは盛大に爆発する。
 その爆風で勢いをつけてロニは跳ぶ。目指す次の敵がライフルを構えた!
「アハハハ! 面白い! ロボットアニメみたいでたーのしぃ!!」
 だが弾丸が放たれるより先に、別のボール群がキャバリアの手足を破壊する。
 ロニは四肢をもがれたキャバリアにへばりつくと、コクピットハッチをもいだ。
 恐怖に震えるパイロットに顔を近づけて、ロニはにぃー、と愉しげに笑う。
「怖がらなくてもいいよ。その代わり、ボクのこと崇めてくれると嬉しいなぁ!」
 神とは傲慢で気まぐれで、なによりも強大なモノ。人知を超えた存在。
 ヒトが生み出した機械兵器を思うがまま蹂躙するさまは、まさしく神のそれ。
 ――正気づいたパイロットたちには、きっとその威風が刻み込まれたことだろう。
 おそらくは、永遠に消えることのない畏怖とともに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィクティム・ウィンターミュート
オーオー、こりゃあ壮観な景色じゃあねえか
でけえキャバリアがあっちもこっちも…とてもじゃねえが戦えねえ
生憎俺はキャバリアを製造してやれても、乗るのには向いてねえ
だがよ───俺相手にテクノロジーぶら下げるのは、下策だぜ?

キャバリアの制御システムにアクセス、【ハッキング】
制御権を奪い取り、パイロットの強制排出を実行させる
あぁ?当然武装なんてリンク解除に決まってるだろ
俺の演算が届く範囲、全部にハッキングの手は伸びてる
同時に、何もかもを制圧してっと…

頃合いだな、『Maestro』
なんでキャバリアを出来るだけ傷つけないようにしたかって?
そりゃ手駒にする為だよ
さぁ、俺を放置すれば駒を取られるぜ!
止めてみな!


ジャガーノート・ジャック
(通信越しに聞こえるのは、良くよく聞き慣れた鑢がかった声。)

(ザザッ)
了解。
中は其方に任せる。

戦って救うのは本機達の得意分野だ。いつも通りに征こう。

レグルス、作戦行動を開始する。
オーヴァ。

(ザザッ)
――さて
敵はロボ
更に蝗害の如き集団相手とあらば加減の必要もないだろう。
それに一度はこれをやってみたかった。

"Leopard: ON".
機甲サイズを5mに調整・起動させた上で――

『C.C.』発動。
"Leopard"を85機複製、本機のみで機兵部隊一個軍を編成。

防御部隊を編成し狙撃を防ぎつつ
攻撃部隊の射線で敵を掃討する。


(通信越しの戦闘音を聞く。)
――いつもの森番だ。
心配はいらなさそうだな。(ザザッ)



●レグルス・アクション:サイドB、feat.Arsene
「オーオー、こりゃあ壮観な景色じゃあねえか」
 ケンドリックス共和国、"星見の塔"。
 この国でもっとも高き尖塔の頂上で、ニヤリと笑う不敵な悪童がひとり。
 ヴィクティム・ウィンターミュートは、キャバリアの群れを睨んで目を細めた。
「でけえキャバリアがあっちもこっちも……とてもじゃねえが戦えねえ。
 キャバリアの製造は出来ても、乗って動かすってのは別の分野だからなあ」
 手でひさしを作り、呑気に云う。敵がすぐそこまで迫っているというのに。
 だが、事実だ。ヴィクティムはハッカーであり、ドライバーではない。
 プログラムを構築し走らせるのは得意だが、リガーめいて操るのは別の話だ。
 だから、キャバリアを借り受けたところで、彼一人では対抗できない。

 ただし。
「俺相手にテクノロジーをぶら下げるのは、下策だぜ? 軍人ども」
 キャバリアを「操縦」は出来なくとも、「盗み取る」ことは得意分野だ。
 ヴィクティムは虚空にARウィンドウを浮かび上がらせ、ハッキングを開始した。
 ニューロンに埋め込まれたサイバネがプログラムとリンクし、没入する。
 現実の視界と同時に、電子の世界を駆け抜けるヴィジョンが視神経を刺激する。
 やはり、容易い。機械兵器など、ヴィクティムにとってはお手の物だ。
 あの銀河帝国すらも鎧終一触したこの男にかかれば、キャバリアのシステムなど!
「オーケイ、いい子だ……共通規格ってのは実際、やりやすいよなあ?」
 ヴィクティムはオブシディアンMk4の連携システムネットワークを即座に掌握。
 キャバリアの制御権を奪い取ると同時に、ベイルアウトを実行させた。
「なっ、なんだこれは……うわああああっ!?」
「ハバナイスデイ! 空の旅をゆっくり楽しめよ!」
 わけもわからず強制排出されたパイロットを見上げ、ヴィクティムは笑う。
 武装は強制解除。そして掌握したキャバリアを踏み台に別の機体を掌握する。
 ヴィクティムの電子視界上、赤黒い電子の触手が彼に襲いかかった。
 オブリビオンマシンの狂気が電子の形で結実した、恐るべきI.C.Eだ!
「楽しませてくれるねえ! だが――相手が悪かったな、スクィッシー」
 防衛システム、排除。ファイアウォール焼灼、I.C.Eブレーカー射出。
 狂気のマシンの制御系に触れることは、すなわち狂気の伝搬を意味する。
 ともすればヴィクティムは、パイロットと同じようにオブリビオンに呑まれかねない。
 しかしヴィクティムは不敵に笑う。電脳(ここ)が彼の最適の戦場なのだ!

《――この気配は、ヴィクティムか》
 そして同時に、戦場に居たのはヴィクティムだけではなかった。
 ハッキングを感知したオブリビオンマシンによる、ハッカーへの物理攻撃。
 これにいち早く気付いて妨害に出たのは、ジャガーノート・ジャックである。
『……外は任せた。まるごと全部、この地を救おう』
《――了解。中はそちらに任せる》
 通信越しに聞こえてきた鑢がかった声に応じ、ジャックは立ち上がった。
《――こちらには頼りになるハッカーも居てくれる。問題はない。オーヴァ》
『わかった。おれも、レグルスらしく盛大にやるよ。おーば』
 ブツン。通信が切れた瞬間、ジャックは腰部ブースターで一気に加速。
 迫りくるオブシディアンMk4部隊めがけて、単機で突入――否、これは!?
《――Leopard:ON。機甲サイズ調整、複製起動。"C.C."連続発動》
 ゴコン――と現実化した巨大外部装甲が、ジャックの鋼の体を鎧う。
 キャバリアと同じ5メートル規模の巨体……それが、ひとつ、ふたつ、みっつ!
 あっという間に、ジャックwith.Leopardは、86機の大機甲部隊となったのだ!
 外部装甲による自己強化、加えてユーベルコードの複製連続発動!
 "強化された自分自身"を複製することで、数の利を一瞬で覆したのである!
《――一度はやってみたかったプランだ。さっそく実地試験を始めよう》
 "Leopard"部隊のうち30機が前線を構築、肩部シールドを展開して敵狙撃を防御。
 残る55機およびジャック自身がレーザーファンネルを合体させ巨大ライフル化。
《――全機、全力砲火(フルファイア)。目前敵を掃討する》
 BRRRRRTTTTT!!
 堕落の都を焼き払う神火(メギド)めいて、稲妻のような光条が地を薙いだ。
 計算され尽くした波状攻撃はキャバリアの駆動系のみを破壊。パイロットは無傷!
 機能停止したキャバリアを踏み越え、機甲師団はさらに前へと進軍する!
『くそっ! いきなりのシステム障害に、複製された機械兵器の群れだと……!?』
『お、おい、見ろ! 友軍機が――"パイロット無しで動いている"ぞ!?』
『な、なんだとぉ!?』
 さらに敵にとっては悪いことに、パイロットを強制排出した機体が再起動。
 乗り手も居ないというのに突然動き出し、友軍機に奇襲攻撃を仕掛けたのだ!

《――さすがは"Arsene"。あれだけの数を遠隔ハッキングで操縦するとは》
『ハッ、褒めてくれるじゃねえかチューマ。そっちも派手な軍隊組んだもんだな』
 ヴィクティムは、ニューロンに流れ込んできたジャックの通信にそう返した。
『このまま敵を一層して前へ進むぜ。そっちの動きに合わせるから心配すんな』
《――了解した》
『……ところでジャック、お前、相棒(ロク)はどうした?』
《――ロクは、"あちら"だ》
 ジャックの言葉に、ヴィクティムは背後を振り返った。
 プラント施設方面で、派手な火柱が上がる。よく見慣れた色の炎だ。
「……なるほど。いいねぇ、派手な戦いは端役として腕が鳴るぜ!」
 かくして機械の軍勢は、狂気の兵士に反旗を翻す。
 圧倒的怪物と圧倒的策士のコラボレーション、これぞまさしく悪夢そのものだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ファイアディザスター』

POW   :    ガトリングストーム
【両腕のガトリングガンの連射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    ハウリングショット
レベル分の1秒で【両腕のガトリングガン】を発射できる。
WIZ   :    ガトリング・フィアー
【轟音を伴うガトリングガンの掃射】を披露した指定の全対象に【動けない程の恐怖の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ……公国機甲師団指揮官、グリエル。
 彼のもとに伝えられたのは、オブシディアンMk4部隊の全滅報告だった。
「全滅だと!? ……おのれ共和国め。我々の動きを察知して傭兵を招き入れたか」
 狂気に冒された指揮官は、操縦桿を強く強く握りしめた。
 忌々しい奴らめ。だが、そこまで徹底的に反抗するならば、それもまたよし。
「ならば傭兵もろとも、国土をまるごと焼き尽くしてやる!
 ……ファイアディザスター隊、出ろ! 迎撃兵力をすべて焼き尽くせ!!」
 死神の軍勢から飛び出すは、血で染め上げたような紅きキャバリアの群れ。
 強大なるガトリング砲を装備した強襲型兵器『ファイアディザスター』!
 その災禍の如き火力が共和国に到達すれば、文字通りの火の海が生まれるだろう。
 はたして戦禍が国土を襲う前に、奴らを止めることが出来るか……!?

●プレイング受付期間
 2020/10/05 08/30前後まで。
朱酉・逢真
心情)ひひ。ああ、元気だねぇ。怒って叫んで、でも暴れる口実ができて。楽しそうじゃねェかい。ええ? 目にまぶしいこった。けどよゥ、光はニガテなんだ。ちょいと静かにしておくれ。
行動)さっきまでと位置はそう変わってないとして。おんなじ範囲を暗ァくしよう。自分がどこにいるかもわからず、誰にも声は届かない。マシン(*無機物)は沈黙し岩と等しく、立ってるか座ってるかもわからねェ。原初の暗がりさ。電気の明かりを手にしたおちびさんらに、本当の夜を教えてやろうなァ。さァ静かにおし、子どもたち。夜は眠るものだよゥ。そうでなけりゃア…ひ、ひ。タマシイを闇に食われちまうぜ。



●原初の闇
 古来よりヒトは闇を恐れ、闇を克服するために文明を築き上げてきた。
 文明の爛熟を迎えたこの世界では、闇は退けられ久しい――いや、久し"かった"。
『な、なんだこれは!? センサーが反応しない、何も見えない!』
『どこだ、友軍機は何処に居る!? 声は聞こえているのか!!』
『敵が確認できない! 一体何が起きている……!?』
 ファイアディザスター小隊は、突然の暗闇に恐れ慄き、そして混乱した。
 カメラも、肉眼も、あらゆるセンサー類すらもが効かない原初の闇。
 炎によって災禍をもたらすはずの者どもは、明かりなき暗黒に囚われたのだ。
「ひひ。ああ、元気だねぇ……だが、暗ェどこはヤだろう?」
 暗黒の球体を見下ろす朱酉・逢真は、くつくつと煮えるように笑った。
 暗闇の中から聞こえてくる混乱、恐怖、慟哭――それらを耳で、肌で愉しむ。
 なにも怯え震えるさまが好きというわけではない。それ"も"愛でるだけだ。
 怒り、叫び、暴れ、そして殺す。そんな愚かさをすらも逢真は愛する。
 同じように、怯え、惑い、乱れ、苦しむさまも。どちらも等価なのだ。
 暗闇の中で、文明の存在――すなわち無機物は無機物たる役目を強制される。
 つまりは、キャバリアは動けない。一切の機能が停止し、沈黙する。
 戦場を駆ける5メートル強の英雄も、動けなくなればただの岩も同然だ。
 暗闇は孤立を深め、視覚はおろか聴覚も、触覚も、嗅覚も、味覚も奪い去る。
 立っているかも座っているかもわからない。己が存在しているかどうかも。
「明るいとこはニガテなんだ……だからよ、静かにしておくれ」
 神はそう望んだ。すると闇があった。そして、生き物たちは啜り泣いた。
 忘れて久しい名も知らぬ神に祈り、すがる。その声が逢真にはようく聞こえる。
「ひひ、ひひひ――ああ、ああ。祈られたのは俺じゃあねえが、叶えてやるよう。
 だからよ、お眠り。夜は眠るものだ。子どもたち、静かにおねんねしちまいな」
 さもなくば暗闇の恐怖は、たちまちその心を砕いて啜るだろう。
 だからヒトは睡眠という擬似的な死を選ぶ。夜の恐怖から逃れるために。
 ヒトは悪夢に恐怖する。不思議なものだ――現実ほど恐ろしいものはないのに。
「ああ、やっぱり影(ひかげ)ってのァ居心地がいい。俺みてえのには似合いだ」
 ひひひ、と陰気な笑みを浮かべ、赤い瞳が暗闇の中に輝いた。
 まぶたを閉じればそれすらも消えてしまう。もはや、暗黒だけがそこにある。
 ヒトは恐怖と絶望にさらされた時、忘我という形の逃避を選ぶ。
 マシンがもたらす狂気ですら、神が降らせた暗黒には抗いがたいのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
第二陣だね。こっちもコツは掴めてきた、ギアをもう一つ上げていくとしようか!

敵の動きは先と同様《第六感+戦闘知識》で《見切り》先読みして攻撃回避、【天災輪舞】を発動し《空中戦》を継続しよう
基本は纏う蒼雷のエネルギーも《魔力溜め》に回し《情報収集+学習力》で敵の手札を見極めつつ《属性攻撃+ハッキング+焼却+マヒ攻撃+継続ダメージ》の雷羽の《弾幕》で応戦だね
敵UCには《早業+カウンター+咄嗟の一撃》で蒼雷を解放、瞬間加速と全方位迎撃を使い分け対処するよ
頃合いを見て《封印を解く+限界突破》、先の弾幕で敵機に刻んだ消えない蒼雷を燃え上がらせて一気に無力化を狙おう
駄目押しに《早業+怪力》で撃墜してもいいね



●災禍と天災のワルツ
「炎の災禍(ファイアディザスター)――か」
 次々に迫りくるファイアディザスター部隊を睨むカタリナ・エスペランサ。
 その背に広がる翼はパチパチと青い雷を纏い、今にも破裂しそうだった。
「災いを謳うならば、アタシもまた天災(テンペスト)の力出相手をしよう。
 コツも掴めてきたからね――ギアをもうひとつ上げていこうか! いくよ!!」
 パチ、パリパリ、バチバチバチ――ガガガガガッ!!
 おお、見るがいい。神殺しの蒼雷を纏いし翼は、空を覆わんほどに広がる。
 キャバリアの全長を越えるほどに広がった翼から羽弾を放ち、カタリナは低空飛行!
 災禍炎剣(ホーリーグレイル)が反応しないギリギリの高度を攻めながら、
 迫りくるファイアディザスター部隊めがけ、蒼き雷の裁きを、嵐を撃ち出す!
『敵影を確認、生身だからといって見くびるな! 相手は腕利きだぞ!』
 敵部隊はこの破滅的攻撃を左右に散会し回避、さすがは名うての軍人か。
 そしてカタリナひとりを包囲するように陣形を広げ、弾幕を張った!
「へえ、やるね――けど、アタシも蜂の巣になるつもりはないよッ!」
 BRRRRRTTTTT!! BRATATATATATATATA!!
 ファイアディザスターの両腕……ガトリングガンから放たれる無数の弾丸。
 カタリナはその射角や狙いを先読みし、曲芸的な飛行術で回避する。
 敵もまたカタリナの軌道を読み先んずる、ならばカタリナは瞬間加速で対抗。
 まさしくそれは、雷と弾丸の部隊で歌い踊るワルツのようだった。
「ふ、ふふ、あはははははっ!! なるほどプロフェッショナルだけはあるね!
 けど――まだまだ、ここからさ。この程度じゃ、アタシは満足できやしない!!」
 カタリナはテンションを高揚させ、嬉しそうに、楽しそうに微笑んだ。
 羽弾をばらまいてガトリング弾を相殺し、爆炎を切り裂いて間合いを詰める。
 ファイアディザスターの弱点は白兵戦にこそある。懐に潜り込んだ!
『こいつ、疾い……ッ!』
「さあ、輪舞(ロンド)の仕上げといこうか。フィナーレは派手じゃあなきゃ!」
 KBAM!! ――撒き散らされた蒼雷の刻印が、フィンガースナップとともに爆裂。
 ガトリング砲を破壊されたファイアディザスターは、煙を巻き上げて落下する!
『時間差の爆発攻撃だと……!?』
「この蒼雷はけして消えない烙印であり、神をも殺す災いの閃光なんだよ。
 キミたちとのダンスは楽しかったよ。けれど、ヒトは天災に勝てやしない」
 まるで己が嫌う神のごとく傲然と、カタリナは敗北者たちを見下ろす。
 狂気を払われた兵士たちは、ただ女の姿を呆然と見上げるしかなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミリャ・ウィズ
……どうにも腑に落ちない。タイミングが良すぎる。まさか共謀してるなんてことは無いと思うけど。
……そんなことはどうでもいいか。今は敵の攻勢を防ぐ事、それを考えればいい。
左手にタブレットを構え魔法陣を展開。詠唱と共に魔法陣を右手で叩き自身のキャバリア「スヴェル」を召喚する。

スヴェルの肩に乗り前に出て敵の砲火をO.Z.N.フィールドで防ぐ。相手の銃身が焼け付くか弾切れまで頑張って防ごう。
防げたらこっちの番。【黒の魔法・圧力】をキャバリアサイズでスヴェルのパンチに合わせて全力発動。ボクも右手を突き出す。
脚か腕を狙って圧壊する。うまく逃げてね。

後ろは仲間と民間人がいるの。
「……絶対に通さないから」



●旧くも新しき魔女の友
 内乱に乗じた強襲……あまりにもタイミングが良すぎる。
 まさかプラント施設を占領した反乱軍と、公国軍は内通しているのか?
 ありえない話ではない。なにせ奴らにはオブリビオンマシンという共通点がある。
 もしくはパイロットたちに自覚がなくとも、協調してしまったのか……。
「腑に落ちない、けど――そんなことは、今はどうでもいいか」
 ミリャ・ウィズは雑念を振り払い、迫りくる敵部隊を睨みつけた。
 ファイアディザスター。両腕のガトリングガンは極めて凶悪なシルエットを描く。
 あんな大量のキャバリアが国土に到達したならば、起こるのは殺戮の嵐だろう。
 まさしく、災害(ディザスター)である。それだけは止めねばならない。
 ミリャは左手に持ったタブレットの液晶に指を滑らせ、魔法陣を描いた。
 すると二次元的に描かれた魔法陣は液晶から飛び出し、彼女の周囲に三次元展開。
 電脳魔術と旧き魔術を組み合わせた最新の召喚魔砲が、彼女を包み込む!
「人々に安寧をもたらす星の守護者、星砦「スヴェル」よ。
 管理者ミリャ・ウィズの名により現出を承認する。我が元へ――」
 ゴウン――! と、魔法陣を門として現れたもの。
 それはファイアディザスターに負けず劣らぬ重装甲を誇る、巨大なキャバリア。
 銘をスヴェル。"凍りつかせるもの"の異名を取る、ミリャの相棒であった!
『敵機確認、一斉射撃開始! 撃てぇーっ!!』
 BRRRRRRTTTTT!! そこへ、ファイアディザスター部隊の情け容赦ない砲撃!
 スヴェルはミリャを護るようにシールドをかざし、この砲火を耐えきった!
『何!? 真正面からの砲撃を耐え抜いただと……!?』
「……行くよ、スヴェル。力を貸して」
『ええい、シールドごと穴だらけにしてやれ! 撃て撃て撃てーっ!!』
 敵はさらに砲撃を続ける。スヴェルはO.Z.Nフィールドを展開し防御を続けた。
 そして前に出る。その砲撃を、殺戮の意思を、狂気を否定するかのごとく!
『こ、こいつ、なんて防御力だ……!』
「――もう終わり? なら、こっちの番だ。スヴェル」
 ゴウン――!
 思念を受けたキャバリアは右手を破城槌めいて構え、そして突き出した。
 ミリャもまた同じく。突き出した右手から、練り上げた魔力を術式として撃ち出す!
「ブラック……プレッシャー。……潰れろッ」
 ゴウン、バキバキバキ……グシャンッ!!
 ファイアディザスター部隊は両腕を魔力圧により圧潰され、爆散!
 ベイルアウトしたパイロットの姿を見送り、ミリャは次の敵を見据える。
 後ろには同じ猟兵たちと、そしてなによりも民間人がいる。
 狂気の兵士たちを、通すわけにはいかないのだ。
 魔女と鋼は、命を懸けて盾となり災禍に相対する――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
WIZ重視

あれだけ討たれてもまだもう一軍残しているとは…
じゃがその程度でこの勇を挫けると思うでないわ!

巫女装束に早着替えし薙刀を片手に握れば敵群の位置を把握
残像を纏い敵群を掻い潜るように動き回り(ダッシュ、ジャンプ併用)、薙刀から放つ衝撃波を乱れ撃ちにし敵を一か所に吹き飛ばして集結を狙う
放たれる弾幕は見切り回避もしくは薙刀で武器受け防御
敵からの攻撃に伴う恐怖には己が勇気にて自らを鼓舞しながら相対す
一か所にある程度集めれればUC「神降双演舞」発動
我が舞をもってこの地の精霊に呼びかけ、地震と地割れによる一網打尽を試みる
「この地に眠る大地の精霊に祈り願う…彼奴等の足元を地割れにて崩せ!」



●戦場を駆けし乙女
「あれだけ討たれても、まだもう一軍残しているとは……なんという執念か」
 次々と現れる新たな機影を認め、鍋島・小百合子は渋面を浮かべた。
 敵はおそらく師団規模で攻め込んでいる。公国が持つかなりの戦力のはずだ。
 それだけの人間がオブリビオンマシンに囚われたことは嘆かわしく思う。
 だが何よりも恐ろしきは、ただ殺戮に命すら賭けようというその狂気と執念!
「じゃが、その程度でこの勇を挫けると思うでないわッ!!」
 小百合子は弱気をはねのけるように一喝し、くるりとその場で舞った。
 すると不可思議にもその姿は一瞬で巫女装束に変わり、薙刀を手に駆け出す。
 敵はガトリングガンを両腕に装備した強襲型機体。生身で挑むのは自殺行為だ!
『敵が来たぞ! ボロ肉に変えてやれ!!』
 BRRRRRTTTT――先のオブシディアンMk4とは次元の違う弾幕が小百合子を襲う。
 しかし見よ。ガトリング砲の弾幕が撃ち抜いたのは、小百合子の残像である!
『な、何ぃ!?』
 モニタに焼き付いた残像を認め、パイロットは悲鳴じみて叫んだ。
 生身の人間がそれほどの高速移動を可能とするという事実が、まず驚異的。
 だが何よりもパイロットを驚かせたのは、小百合子が見せたその勇猛さこそなり!
「わらわは止まらぬ。敵がいかに巨大で恐ろしくとも!」
 小百合子はなおも飛来するガトリング砲を薙刀の衝撃波で切り払う。
「この背に護るべき民がある限り――わらわは、戦士として戦うまでッ!!」
 これこそまさしく、武士の誇りを胸に育った鍋島家の女武者。
 その姿は戦女神のように誇り高く、そして英雄のように輝いていた!
「わらわを恐怖させようというならば、この倍は数を連れて参ることじゃな!」
『な、なんて女だ――うわああああっ!!』
 もはや恐怖するのは、ファイアディザスター部隊のほうであった。
 小百合子は狂乱を起こした機体の両腕を肩から切り落とし、蹴り落とす。
 弾丸がどれほど飛来しようと関係ない。そもそもの勇が違うのだ!
「この地に眠る大地の精霊に祈り願う……彼奴等の足元を地割れにて崩せ!」
『『『!!』』』
 ズズズズズ――グシャアッ!!
 突然の地震が地割れを起こし、ファイアディザスターの足元を揺るがせた。
 それは奇跡などではない。神すらも降ろす小百合子の舞いが起こした必然である。
「せぇいッ!!」
 裂帛の気合とともに衝撃波がほとばしり、ファイアディザスターを無力化する。
 小百合子が止まることはない。彼女は敵を前にして待ち構えるほど悠長ではない。
 たとえ守勢であろうと前に出て人々の盾となる。それこそが、武者の生き様なのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

月凪・ハルマ
まだあれだけいるのか……しかも火力特化型っぽいな
一機でも共和国に到達させたらヤバいなこれ

◆SPD
とはいえ、真正面からガトリングの砲撃を受けるつもりはない
いつも通りに【迷彩】で身を隠し、隠密行動をとる

姿を隠したまま、【目立たない】様に【ガジェットショータイム】
ジャミングツールを召喚して敵機のセンサー類に干渉・妨害する
こうすれば俺だけじゃなく、他の猟兵の助けにもなるだろう

攻撃は【武器改造】で爆破機能を付与した手裏剣で行う
特に両腕のガトリング砲を重点的に狙い【投擲】
狙うべき個所は【メカニック】としての見識で判断する

敵がこちらに気付いて攻撃してきた場合は
【見切り】【残像】【第六感】で回避を試みる


アルカ・スィエラ
突破力と火力重視な分、大抵継戦能力に劣る強襲機なんかを本当に後から出してきた……

さっきので向こうの兵士が普通の状態じゃないのは分かったけど
「頭おかしい」のは冗談でも何でもないのね……

どうせさっきの連中で守備を食い破り、その後に無防備な都市部を好きなだけ蹂躙しようってつもりだったんでしょうけど……やらせない

常に敵の攻撃が一方向からだけになるような位置取りで、第六感と見切りで回避に集中、常に動き回って弾幕密度を散らし、無駄弾を多く撃たせる
その上で、隙を見つけ火力重視のステララディウスで銃本体か腕を狙うわよ

……多少被弾は増えるけど、そのぐらいが何よ
その愚行、止めて見せるわ

※アドリブ連携他歓迎です



●狂気の戦場
 ――本来であれば、強襲型キャバリアはこんなところで出すものではない。
 突破力と火力を重視したファイアディザスターは、防衛網を破るために設計された。
 対してあのオブシディアンMk4は数を頼みにした量産型なのである。
 本来は逆なのだ。強襲型が戦場を撹乱し、その隙に本体が攻め込む。
 それが"普通の戦術"である。だが、敵軍はその逆をやってのけた。
「……"頭がおかしい"のは、冗談でもなんでもないのね……」
 アルカ・スィエラはコクピットで毒づき、顔をしかめた。
 わざわざ尋常の戦術を逆転させている理由など、今更考えるまでもない。
 そもそもが違うのだ。ファイアディザスターの目的は突破力などでは、ない。
「――そう。そんなに焼き払いたいのね。何の意味もなく、殺戮がしたいのね」
 その有り余る火力による、市街地の蹂躙。何の益もないただの殺戮。
 非戦闘員を殺すことは、ありとあらゆる近代的戦闘でまったく無意味とされる。
 敵の感情を逆撫でするだけではなく、コスト的な意味でも無駄なのだ。
 まともな兵士ならばそんなことはしない。狂人でも好き好んでは選ぶまい。
 奴らは、それをこそ目的にここへ来ている。……アルカは吐き気を覚えた。
「やらせない……! ここに私が居る以上はッ!」
 アルカはバーニアをフルブーストさせ、ファイアディザスター部隊に挑む。
 HMC-X00プロトミレス。本来のスペックならこの一対多は自殺行為と言えた。
 しかし、いまのアルカには、奇妙な確信があった。
(私とプロトミレスなら、やれる。いいえ――やってみせるッ!)
 己には、この不利を覆すだけの底力と、武装があるはずなのだと。

 ファイアディザスター部隊はガトリング砲を構え、プロトミレスを迎え撃つ。
 回避余剰空間を奪う時間差の弾幕。火力にあかした殲滅火砲射撃だ。
「数が多いからって、好き勝手してくれるわね……ッ!」
 アルカは目視ではなく第六感と経験からくる状況判断に任せ、機体を操作。
 見てから避けるのではなく、敵がどう狙ってくるかを予知して回避行動に入る。
 センサー類は当てにならない。ガトリング砲の火力が高すぎるせいだ。
 喰らえば終わりだ。どこであれ被弾したならば、その時点で穴だらけになる。
 一撃でももらえばおしまいという状況で、プロトミレスは舞うように敵を翻弄した。
『たかが旧式のキャバリア一体だぞ! なぜ撃ち落とせない!?』
『怯むな! 当てさえすれば終わるのだ。火砲を集中させろ!』
「チッ……!」
 さりとて敵もグロンダール公国の鍛え上げられたパイロットたちか。
 徐々にプロトミレスの機動力に対応し、ガトリング砲の狙いが精密になってきた。
 やはり、ダメなのか。否、こんなところで死ぬわけには――!

 ……その時である。
『な、なんだこれはぁっ!?』
 声を上げたのはアルカではなく、敵パイロットのほうだった。
 突如としてモニターの映像が消失、あらゆるセンサーが無効化されたのだ!
 プロトミレスによるジャミングか? いや違う、発生源は別!?
「すっかりあっちに夢中になってくれたおかげで、やりやすかったな」
 その妨害の犯人は、密かに隠密行動をしていた月凪・ハルマだった。
 彼は戦闘を隠れ蓑にファイアディザスター部隊の死角を取り、ガジェットを起動。
 蒸気製ジャミングツールを召喚し、抜群のタイミングでセンサー類を殺したのだ!
「一騎でも到達させたらヤバそうだからな――手段は選ばないよ」
 ハルマは爆破手裏剣を投擲、ファイアディザスター部隊のガトリング砲を破壊する。
 KBAM!! 高い火力は、すなわち誘爆の危険性に繋がるということだ!
『くそっ、火砲が使えない! こうなれば近接戦で――』
「って、やるよな。オブリビオンマシンに囚われてるんだから」
 手裏剣を投擲した姿勢のまま、ハルマは呆れた。
「――けど忘れるなよ。本当の敵は、俺じゃないだろ?」
『……!』
 そしてパイロットは見た。こちらを狙う、RBS-X1ステララディウスの砲口を。
「ステララディウス、モード切替……その機体から、降りてもらうわよ!」
 アルカの、否、プロトミレスの火砲が空をつんざいた。因果応報とばかりに!
 肩部ないし駆動系を貫かれたファイアディザスターは小爆発を起こし、機能停止!
「たとえ何体来たとしても、その愚行は止めてみせるわ」
 新たに接近する機影を睨みつけ、アルカは誇り高く呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月夜・玲
さてと、第二陣かな
いやー話題には事欠かないねー
今度の子はどんな子かな?


こっちはか弱~い生身だからね、ちょっと小細工させて貰おうかな
『天候操作』をして狙うキャバリアの周囲の天気だけを操作
厚い雲と吹き荒れる風雨で視界と機体の安定を奪おう
周囲の状況も含めると吃驚するでしょ?自分の所だけ嵐って
私は自分の体を『オーラ防御』でガードしながら移動
移動しながら【アームデバイス起動】
外装を召喚しながら一気に敵機に接近するよ

接近したら足を掴む!
掴んだら後はハンマー投の要領でグルグル回してぶん投げる
出来れば他の敵目掛けて投げてストライクを目指そう!
結局パイロットありきなんだし、中身をシェイクするのはキツイよね



●ジャイアント・キリング
 生身の人間はキャバリアには敵わない。
 これがこの世界、クロムキャバリアにおける数少ない暗黙の了解のひとつだ。
 だが、猟兵はその常識を覆しうる。月夜・玲が、それを証明してみせた。
『オブシディアン部隊からの報告だ、敵は生身でキャバリアに対抗するぞ!』
『特に妙な黒髪の女には気をつけろ、とんでもない機動で襲ってくるらしい』
 ファイアディザスター部隊は、先遣部隊の報告をけして軽んじていなかった。
 ……そしてその通信を傍受した玲は、なんとも言えない表情で肩をすくめる。
「評価されるのは嬉しいけどちょっと困るかなあ。前と同じ手は使えないね」
 などと言いつつ、玲の声はウキウキと弾んでいた。
 楽しいのだ。キャバリアという未知の兵器を相手に「実験」出来るのが!
「だったらまあ、か弱~い生身なりに、工夫と小細工をしなくちゃ!」
 そう言って玲は手を空へとかざす。すると一転にわかにかき曇る空!
 ユーベルコードでないため極めて短時間かつ範囲が限定されるとはいえ、
 デバイスの力を使えば一時的に天候を操作することすら出来るのだ。
 分厚い黒雲が視界を奪い去り、更に吹き荒れる風雨が機体の安定を揺るがす!
『これも敵の攻撃か? みみっちいことを!』
 さりとて、敵はグロンダール公国が誇る鍛え上げられた軍人たちだ。
 殺戮の欲求に取り憑かれた狂人たちは、嵐をものともせずに前へ進む!
(このぐらいじゃ驚かないって? ならもっとびっくりさせてあげる)
 降りしきる雨の中に身を隠し、玲は敵の死角に回り込んで近づいていた。
「デバイス転送。動力直結。攻勢用外部ユニット、起動完了――さあ、行くよ!」
『!! 敵を発見! 全員撃……な、なにぃっ!?』
 目ざとく玲の接近に気づく敵パイロット。だがもう遅い。
 一瞬で懐に飛び込んだ玲は……なんと! 敵の脚部をつかみ、持ち上げた!?
『バカな、キャバリアの総重量を人間が生身で持ち上げるだとぉ!?』
「まだまだこっからだよ! せぇー、のぉっ!!」
 アームデバイスの機能ですさまじい怪力を手に入れた玲は、足を踏みしめる。
 局所的な過負荷により踏みしめた地面はひび割れ、ばがん!! と砕けた。
 土煙が舞い散るなか、玲はおもいきりぐるぐるとキャバリアを振り回すのだ!
『う、うわああああっ!?』
「よい、しょっとぉー!!」
 まるでハンマー投げのハンマーめいて、キャバリアは敵部隊に投げつけられた!
 KRAAAAAASH!! ファイアディザスターは接触により両腕が爆発! ストライク!
『ば、化け物だ……脱出する! 助けてくれぇー!!』
「ほらね、びっくりしたっしょ? にしても化け物なんてひどいなぁ」
 ほうぼうの体で脱出するパイロットたちを見送り、玲は腰に手を当てた。
「ただブン回しただけでしょうに、意外と軍人も骨がないんだねぇ。ま、いいか」
 まさしく巨人を打ち倒す英雄戦士のごとし。これが、玲のデバイスの力なのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

開条・セサミ
・心情
カプセライズ、ヘッドオン!
……さぁて、本格的な実戦はこれが初めてだが、データにある武者震いって奴かなこれは?
それじゃあ、カプセライザーGP-CC -001 『ドン・キホーテC3』、出撃する!

・戦闘
どうやら敵はガトリングガンを主兵装としているみたいだな!
【盾受け】で凌ぎつつ、接近できれば……いや、ここは『ウェポンズ・トランスポート』で奴等に有効な武器を転送してもらうか。
頼んだぜオペレーター!

・その他
アドリブや他猟兵との共闘等は大歓迎だ!



●カプセライズ、ヘッドオン!
 BRATATATATA! BRATATATATATA!!
『邪魔な猟兵は薙ぎ払え! 我らの覇道を邪魔する者を殺せェーッ!』
 オブリビオンマシンの狂気に冒された軍人たちは、盗賊ばりに叫び散らす。
 後退、撤退、そんな惰弱な言葉は奴らにはない。すべては殺戮のために!
「まったく見てられないぜ、国を護るべき軍人ってやつが」
 開条・セサミは吐き捨てつつも、己の腕が震えていることに気付いた。
「……データにある「武者震い」ってやつかな、これは?」
 もしもセサミが生身の人間ならば、口元には不敵な笑みが浮かんだだろう。
 はたしてそれが、初めての実戦を前にした若者の強がりか否か。
 それは、これから挙げる戦果が決めることと言えた。
 セサミは震える拳を握りしめると、高く跳躍。ツインアイがぎらりと輝く!
「カプセライズ、ヘッドオン!!」
 セサミを追うように射出されたカプセル状のボディ。これがキャバリアのコアだ。
 空中で十字のポーズを取ったセサミの手足が折り曲がり、体内に収納される。
 物理的にやや違和感のある変形を経たセサミの姿は、まさしく巨大な頭部。
 そう、セサミはロボットヘッドなのだ。そしてこのカプセル型の胴体こそ開条エンタープライズが改良・開発した試作型キャバリア――その名は!
「カプセライザーGP-CC -001 『ドン・キホーテC3』、出撃する!!」
 ロボットヘッドが接続されると同時に、胴体は一瞬にして人型に「展開」した。
 大地に降り立つ鋼のボディ。黄色いツインアイを輝かせ、セサミは加速する!

『あれは……『ドン・キホーテ』か? いや、それにしてはフォルムが……』
『なんでも構わん、敵なら撃ち落とせ!』
 BRATATATATA! セサミ、否、ドン・キホーテC3に容赦なく襲いかかる砲火の嵐。
 セサミは腕部シールドを展開しこれを弾きながら、一気に間合いを詰める。
『データ解析完了。あの両腕のガトリングが厄介だな。オペレーター!』
《ウェポンズ・トランスポートシステム起動。武装を転送します》
 セサミの腕部に転送・実体化されたのは、巨大なハープーン型の白兵武装だ。
 同時にセサミの脳内に武装の使用方法がダウンロードされる。ツインアイが輝いた!
「なるほどな、そういうことか! アサルトハープーン、射出ッ!」
 バシュウ――射出された銛は、狙い過たずガトリング砲を貫き串刺しにした!
『な、何ッ!?』
「おっと、驚いている暇はないぜ!」
 そして強力な巻き上げ機構が働き、ワイヤーを巻き取る……すると、見よ!
 セサミは打ち込んだ銛をアンカーとして、猛スピードで敵に接近出来るのだ!
『こ、こいつ! 攻撃と接近を同時に……!』
「狼藉もここまでだ!!」
 KRAAASH!! セサミはガトリングシールドで敵頭部ユニットを破壊。
 さらに沈黙したファイアディザスターを足場に、次の敵へとハープーン射出!
 ワイヤー機動ゆえに予測不可能の高機動力に、敵は照準を合わせられない!
「その性根を叩き直してやるぜ、命までは取らねえよッ!」
 騎士に憧れた愚かな男のように勇ましく飄々と、ドン・キホーテC3が戦場を跳ぶ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロニ・グィー
アドリブ・連携・絡みも歓迎!

んもー
変に煽られて思い切りだけいいんだから困っちゃうよね!

そっちが弾の量でくるならー!こっちは玉の量でいくよー!
クソデカ球体くんたちを壁のようにずらっと並べて盾にして押し込んでいくよ!
このままブチブチできないのはめんどいけどー…もう慣れた!
球体くんを盾に距離を詰めたら飛び出して!まず武器をUCでドーン!
球体くんたちも大体やりかたは分かったね!
手足と頭を潰してからー…"優しく"コクピットをこじ開ける!
ね、簡単でしょ?
ああパイロットくんたちを逃がした後の後始末も忘れずに!
さーさーどんどんいくよー!

そういえばさー
傭兵扱いなら報酬とか出るの?
美味しいお菓子とか!ご飯とか!



●キャバリアの優しい壊し方
 BRATATATATA! BRATATATATATA!!
『な、なんだあれは!? 敵キャバリアの新兵器か何かか!?』
『くそっ、撃っても撃っても壊れないぞ! なんなんだあれはぁ!?』
 ファイアディザスター部隊を恐慌状態に陥らせたもの……それは、壁だ。
 正確には、壁のように積み重なり巨大化した大量の餓球の群れである。
 どれだけガトリング砲を叩き込んだところで、弾丸はすべて喰われてしまう。
「ふっふっふ、そっちが弾の量で来るならこっちは玉の量でいくよー!」
 迫る壁の後ろで、ロニ・グィーはふんぞり返るように胸を張って笑った。
 餓球は質量を自在に操作できる。それゆえ、ガトリング砲など問題にならない。
 とはいえこのまま押しつぶしてしまっては、パイロットがお陀仏だ。
「このままブチブチできないのはめんどいなー……ま、もう慣れたけど!」
 ロニは十分な距離を詰めると球体の壁から飛び出し、ガトリング砲を殴る。
 素拳の一撃である。にもかかわらず、腕はくの字にひしゃげて爆砕した!
『そんな! ファイアディザスターのガトリング砲が!?』
「そんでこうやってぇ……こんにちはー☆」
『ひいいいっ!!』
 べきべきとコクピットを素手でこじ開け、ニカッと笑うロニ。
 そして無力化されたキャバリアにへばりついたまま、球体のほうを振り返る。
「球体くんたちもやり方わかったね。手足と頭を潰して、"優しく"こんにちは、だよ!」
 はたしてその言葉を理解したのかどうか、球体たちは壁からバラバラに散った。
 そしてその牙でガトリング砲を噛み砕き、頭部ユニットを圧潰させ……。
 別の球体がコクピットハッチに取り付いて、べきべきとハッチをこじ開ける。
『だ、ダメだ! これ以上は戦闘不能! 脱出する!!』
「はいはい、逃げたからって食べたらダメだよー。ちゃんと保護してあげてねー」
 ロニは脱出したパイロットのことを球体たちに任せ、次の獲物を見据える。
「そういえばこれ、傭兵扱いならちゃんと報酬とか出てくれるのかなあ……?
 美味しいお菓子とか食べたいなー、いやでも美味しいご飯でもいいなー!」
 まるで遊び疲れて家に帰る子どものような、無邪気な声だった。
 やっていることは、素手でキャバリアを破壊するという恐ろしい行為なのだが……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャムロック・ダンタリオン
ふん、また物騒な連中が現れたか。休む暇もないな。

あれは機銃掃射で戦場を制圧する類のやつか。ならばあの機銃を撃たせる前に、【指定UC】で閉じ込めてやろうか――ああ、もちろん、貴重な書物には傷を付けさせないつもりだ。

で、相手がうろたえてる間に、僕自身は箒を【操縦】して、死角から操縦席あたりまで近づいてみようか。そして乗り手に【恐怖を与え】つつ、【傷口をえぐる】ような感じでハッチをこじ開けてやろうか。

最後は乗り手が逃げ出したのを見計らってから迷宮を解除し、機体の自爆を試みてみようか(【世界知識・戦闘知識】で操作方法を見極める)。

※アドリブ・連携歓迎



●ラビリンス・ライブラリ
『――!?』
 ファイアディザスター部隊第05小隊は、突然一変した風景に慄いた。
 死の荒野から一転し、彼らが立つのは静謐に包まれた巨大な書架の中。
 闇に包まれ見通せぬ回廊の先は、無限に続く迷路を思わせる。
 それは比喩ではない――これは迷宮図書館(ラビリンス・ライブラリ)。
 無数の書物を所蔵する、シャムロック・ダンタリオンの秘密の図書館なのだ。
『なんだこれは? 幻覚か……?』
『いえ、隊長! たしかに物理的に存在しています。敵の兵器かと!』
『面妖なことをする。壁はすべてガトリング砲で破壊して進むぞ!』
 BRATATATATA! ファイアディザスター部隊は書物ごと書架を弾丸で破壊!
 まさしく炎の災禍の名にふさわしい圧倒的火力を武器に、迷路を突き進む!

「……騒々しい連中だ。どうしても暴れねば気がすまないか」
 そんな闖入者どもを冷たく見下ろすのは、箒に腰掛けたシャムロックである。
 閉じ込めてやれば狼狽えて足並みを乱すと思ったが、伊達に軍人ではないらしい。
 しかし、騒々しいのはシャムロックの望むところではなかった。
「ならば僕自身が手を下してやろう。恐怖を教えてやる」
 シャムロックは言い、破壊に夢中なファイアディザスターの背後に近づいた。
 そして敵がセンサーの反応に気付いて振り返ったその瞬間!
「ここだな? 貴様らの心臓は」
『な……!?』
 コクピットハッチに魔導剣を抉りこませ、めきめきと無理やりこじ開ける!
 まるで臓物を裂くように、酷薄な瞳が直接パイロットを睨みつけた……!
『ひ、ひいいいっ!!』
「ふん、僕の図書館で騒々しくするからだ。正気に戻っても忘れないことだな。
 おいたをすると、恐ろしい化け物がやってきて貴様らを喰らってしまうぞ?」
 シャムロックの浮かべた笑みは、とても人間とは思えぬ恐ろしさがあった。
 パイロットは完全に心を砕かれ、次々とベイルアウトし脱出する。
 迷宮を解除したシャムロックはコンソールに触れ、キャバリアに自爆命令を出した。
「こんなものがあるから頭がおかしくなるのだ。オブリビオンめ」
 シャムロックは吐き捨て、箒に乗って飛翔する――遅れて、爆発。
 燃え砕けたファイアディザスターを、魔法使いはもう見返すこともなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

またわかりやすく強襲型ねぇ…
多少固めた程度じゃ削り殺されそうねぇ、あれ。

相手は中・長距離の制圧型。対抗するには思いきり懐に飛び込むか――さらに長距離からブチ貫くか、よねぇ?
武装をバリスタに換装、戦場最後方の見通しの良いところから●千里眼射ちを射ちまくるわぁ。スラスターなりヘリオーバーなりで〇空中浮遊すればより楽かしらぁ?
あたし〇視力にはそこそこ自信あるし…あんなに目立つ紅色してるんだもの、狙いつけるのはそう難しくないでしょぉ?
矢に各種グレネードつけとけば味方への〇援護射撃にもなるかしらねえ?

あんたたちにはぜーんぜん関係ないことなんだけど。
――アタシ、赤って嫌いなの。



●シー・イズ・ヘイト"レッド"
 ファイアディザスター部隊は数を減らしつつあったが、いまだ部隊は健在だ。
 どうやら連中は、よほど無辜の民を殺し尽くしたくてたまらないらしい。
 誰にとっても――それこそ当人にとっても――益にならない、自己破滅的欲求。
 それこそがオブリビオンマシンのもたらす狂気の産物なのである。
「面倒な連中ねえ……多少固めた程度じゃ削り殺されそうだしぃ」
 ティオレンシア・シーディアは敵の構成や武装を観察しながら頬杖を突いた。
 敵は中~長距離に特化した強襲制圧型。となれば、対抗手段はふたつある。
 ひとつは敵の弾幕をくぐり抜けて飛び込むか、超・長距離から砲撃するかだ。
 ティオレンシアは後者を選択した。敵の砲撃が届かない最後方に陣取る。
「これでも視力にはそこそこ自信があるのよねぇ。相手はデカブツだしぃ」
 本来であればなんらかの誘導用スコープなり照準システムを用意するところ、
 ティオレンシアは肉眼によって砲撃を試みる。しかも、銃器ではなくバリスタで。
 人間業ではない――だが今日のティオレンシアには、敵の姿がよく見えた。
 赤。奴らが撒き散らすのであろう、戦火(ファイア)の如き禍々しい赤色。
 ティオレンシアの笑みが渋く歪む。眉根を寄せて、ティオレンシアは吐き捨てた。
「あたしの居るところに、赤(その)色でやってきたのが運の尽きねぇ」
 ティオレンシアは、赤が嫌いだった。そんな事情は敵には知ったことではあるまい。
 ティオレンシアにとっても、敵の事情など実際どうでもいい話なのだ。
 敵は倒す。それがティオレンシアの、猟兵としての仕事なのだから。
 これは個人的な嫌悪(ヘイトレッド)の問題である。しかし、それゆえに。
「――その赤、ぜぇんぶぶっ壊してあげるわぁ」
 ティオレンシアは、全力を出すことを惜しまなかった。

 ――KRAAAAASH!!
『なっ!? この距離での砲撃……いや、爆撃だと!?』
 突然超・長距離から降り注いだグレネードが、部隊の眼前で爆発する。
 チャフによってセンサー類を狂わされたファイアディザスター部隊は棒立ち状態だ。
 姿見えぬスナイパーは、機械の如き精密な狙いで駆動系を貫く……!
『し、死神だ。ケンドリックス共和国には、死神が潜んでやがったんだ!』
 恐るべき精度を持つ射手の技量に恐怖したパイロットは、脱出しながらそう叫んだ。
 そこに彼女個人の嫌悪と憎悪が混じっていたことなど、知るはずもあるまい。
 きっとこの風評は独り歩きし、姿なき「死神」を戦場に生み出すであろう。
 少なくとも、彼らがこの戦場を生き延びられればの話だが。

大成功 🔵​🔵​🔵​

式島・コガラス
鳴宮さん(f01612)と

新手ですか。ですが、方針は変わりません。私は狙撃を続けましょう

こういう仕事、ですか? ロボに乗るのは初めてです。UFOには乗りましたが
ああ、なるほど迎撃。ふーむ……思い返してみれば、あまり迎撃に参加した経験はないですね
迎撃ができるほどまともな防衛施設がある場合は少なかったですから、大概ゲリラ戦でした
鳴宮さんはこういうの、経験ありますか?

……違う理由? 傭兵としての仕事か、猟兵としての仕事かとかではなく?
ふむ……今度詳しく聞かせてくださいね

そういえばそうでしたね。ガトリングなんて使わないので忘れかけてましたが
動く前に狙撃しましょう。大丈夫、破壊するのは武器だけです


鳴宮・匡
◆コガラス(f18713)と


基本の作戦方針は変わらず
こちらは囮、コガラスが狙撃
包囲されないように位置取りには気を遣うよ

ところでコガラス、こういう仕事したことは?
……いやメカに乗る方の話じゃない、こういう迎撃任務な
俺? 俺はまあ、それなりに

……昔は、仕事だからそうするだけ、だったんだけど
今はもうちょっと違う理由もある気がしてる
まだ、それが何なのかはわからないけどな

ま、気にしないでくれ
――そういえば知ってるか?
ガトリング砲って、作動から給弾・発射に一瞬の間があるんだ
要は、その間を縫えば簡単に先手を取れるって話

……こんな風にな
悪いけど速射なら得意なんだ
――後ろに控えてるやつはもっとな
負ける要素がない



●ダブル・シューター
『なんだあの量産型は? チューンナップでもしてやがるのか!?』
『いや、違う。出力はそのままだ……乗ってる奴の技量で補ってやがる!』
 BRATATATATA! BRATATATATATA!!
 ファイアディザスター部隊は一騎のキャバリアを狙いガトリング砲を放つ。
 しかし高機動型カスタムキャバリア・デクリオは、一切被弾しない。
 まるでこちらの狙いが完全に見えているかのような、そんな動きをしていた。
 ……実際のところ、それは比喩ではない。
 デクリオに乗る鳴宮・匡の動体視力ならば、ガトリング弾すらも見切れる。
 もっとも見えたところで、見たあとに弾丸を回避することなど人間には不可能だ。
 だから匡は、「弾丸がどう飛ぶか」を敵の射角・配置・連射速度から予測し、
 未来視めいたその予測にしたがって、当たらないルートを選んでいるに過ぎない。
 言葉にすれば簡単ではある。しかしそれを実現するのがどれだけ難しいか……。
『くそっ、包囲しろ! 回避できないように囲んで圧殺する!』
『しかしそれでは友軍機に被害が!』
『知ったことか! それともこのまま手をこまねいているか!?』
 敵パイロットは怒号を交わしあい、被弾を恐れぬ包囲陣形を取ろうとした。
 匡は敵の動きからそれをすぐに察知し、ブースターを起動して大きく距離を取る。
 殺気に駆られた敵機が一体、陣形から飛び出した匡を攻撃しようとした。
『頼んだぜ、コガラス』
「了解しました」
 後方――狙撃特化キャバリア・クレイグに搭乗する式島・コガラスがトリガを引く。
 大型ロングバレルから砲弾が放たれ、迂闊な敵機の頭部を撃ち貫いた。
 センサー類を無効化されたその瞬間に、匡が手足を破壊し無力化する。
「まず一機」
 匡が囮となり、コガラスが無力化する。さきほどと同じツーマンセルだ。
 相手が強襲型だろうとなんだろうと、接近戦に持ち込んでしまえばこちらのものだ。
 敵の武装では、後方に陣取ったコガラスを攻撃することは出来ない。
 仮にコガラスを狙おうとしたとしても、その隙を匡は見逃さないだろう。

 戦場のプロふたりにかかれば、名うての軍人とて鎧袖一触だ。
 敵小隊を無力化したところで、ふと匡のほうから通信が入った。
『……ところで、コガラス。こういう仕事をしたことってあるの?』
「こういう仕事、ですか? ロボに乗るのは初めてですが……」
『いや、そうじゃなくてさ』
「……ああ、迎撃任務、ということですね。あまり経験はないですね」
 コガラスはかつての戦場を思い返す。よぎるのはゲリラ戦の記憶ばかりだ。
 そもそも防衛に適した施設があるようなケースが少なかったのだから当然だろう。
「鳴宮さんはこういうの、経験ありますか?」
『俺はまあ、それなりに。昔は色々な戦場に駆り出されたから』
 より正確に言えば、そうせざるを得なかった、だが。
『……昔は、仕事だからそうするだけ、だったんだけどな』
「? 妙な言い回しですね。仕事である以外に理由なんてありますか?」
『まあ、そうだな。正直俺自身、"それ"がなんなのか掴みかねてるんだよ』
 だから話を聞いてみたかった、と匡は呟いた。
 コガラスはコクピットで首をかしげる。彼女に"それ"はピンとこないのだ。
 ただ、なぜだか……その話を、もっと聞いてみたいという思いがあった。
「よければ今度詳しく教えて下さい。これからも一緒に戦うことはあるでしょうし」
『ああ、暇があればな。……新手だ、まずは連中を片付けるとしようぜ』
「ええ。まだ敵のリーダーが居ますからね。さっさと突破しませんと」
 コガラスはスコープを覗き込み、敵の武装を的確に破壊していく。
 匡もまた、ガトリング砲の給弾の瞬間を狙い、最小限の消耗で敵を無力化する。
 やることは単純だ。生身であろうが、キャバリアであろうが変わらない。
 やることは、変わらない。変わるとすればきっと、己の胸のうちの――。
「……戦ってる最中に物思いなんて、本当に俺らしくないな」
 匡はひとりごちた。その言葉は、コガラスには聞こえないようにして。
 そんな状態でも淡々と敵を壊すことが出来る自分は、やはりひとでなしのように思えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リア・ファル
公国側のキャバリアを借りて来て、
独断専行を咎めてみようか

やめるんだ! 戦火を広げるだけだって何故分からない!
この…わからず屋!

借りたキャバリアの、BS-Sハイペリオンランチャーをボクにリンクさせるよ
(ハッキング、メカニック)

遮蔽を使いつつ回避、演算した射撃ポイントへ移動
(情報収集、地形の利用)

歌姫がいれば彼女に
難しいならボクが歌おう、災禍の轟音に負けない、一曲を!
(鼓舞、祈り)

詠唱充填完了、
ならば皆の想いと共に、ランチャーを放つ!
(リミッター解除、カウンター、砲撃)

UC【極光のアリア】!
まとめて機能停止に追い込ませてもらうよ!


ヴィクティム・ウィンターミュート
オイオイ、いかにも火力バカって連中が来やがったぜ
ガトリング二つなんざ、取り回しもクソもありゃしねぇ
ガッチリ足止めなきゃならねえのは目に見えてるのさ
機動力にモノ言わせてやるぜ、馬鹿どもが

対衝撃シールド、多重展開
空中推進プログラム、オールグリーン
──まさか俺が飛べちまうとはな
ユーベルコードってのはイカサマじみてると思わないかい?
セット、『Snatch』
まずは一体、一気に近づいてガトリングを狙う
接続分にナイフを突き刺し、【ハッキング】
ジョイントを解除、簒奪

さぁお待ちかね!奪った品のお披露目タイムだ
どれだけ火力が出るか試してやる…ガトリングフルスロットル
あらゆる距離から、暴力的な火力をぶち込んでやる



●バレット・オペラ
『? あれは――公国軍の機体か?』
 猟兵相手の戦いに終始していたパイロットが、新たな機影を認め訝しんだ。
 接近してくるキャバリアには、なるほどたしかに公国の紋章が刻まれている。
 グロンダール公国が独自に開発した軽装機動型キャバリア、"トロキリーデ"だ。
『やめるんだ! 戦火を広げるだけだって、何故わからない!?』
 キャバリアから短距離通信で聞こえてきたのは、リア・ファルの声。
 リアは状況を重く見たグロンダール公国に接触し、キャバリアを借り受けたのだ。
 当然だ、公国とてケンドリックス共和国との全面戦争は望んでいない。
 だが事態を静観していれば、間違いなく共和国側はその方向で動くだろう。
 仮にオブリビオン部隊が勝利したとて、接収する国土が焼け野原なのでは……。
『フン、そんな程度で我々が怖気づくと思ったか? 傭兵め!』
『我々の覇道を邪魔するな! さもなくば墜ちてもらうぞ!!』
「……っ!」
 通信越しでも感じられる強烈な狂気に、リアは歯噛みした。
「この……わからず屋! だったら痛い目を見てもらうよ!」
 リアは携行した大型砲、BS-Sハイペリオンランチャーと自身を接続、同期。
 トロキリーデが持つ高機動性で、横殴りの雨じみたガトリング砲を回避する。
 すでに他の猟兵によって無力化されたファイアディザスター(当然パイロットは脱出済みだ)を遮蔽に使ってカバーリング、被弾を防いだ。
 トロキリーデは一撃離脱を目的とした超軽装の機体であり、装甲に乏しい。
 もしもファイアディザスターの砲撃を浴びれば、脱出する間もないだろう。
 リアは周辺地形を解析し、最適な射撃ポイントを弾き出す。だがその距離が遠い!

『――苦戦してるみたいじゃねえか。チューマ』
「! その声は!」
 そのとき、リアのコクピットに流れ込んだ通信音声。
 同時にマップ上に新たな光点がポップした。ヴィクティム・ウィンターミュート!
 見ればその姿は、なんらかのユーベルコードにより浮遊していた!
『新手か!? わざわざ生身で姿を表すとは、バカめ!』
 ファイアディザスター部隊は狙いをヴィクティムに切り替え、全力射撃した。
 しかしヴィクティムを狙った弾丸は、空中で見えない壁に弾かれる!
『何ッ!? こちらのガトリング砲を弾くほどの力場だと……!?』
「悪いね、その武装は解析済みさ。お前らが景気よくぶっ放してくれたおかげでな」
 ヴィクティムを包む対衝撃シールドは、多重展開された堅牢な城砦も同然。
 その防御能力たるや、敵小隊の火砲を浴びてもびくともしないほどだ!
「空中推進プログラム、オールグリーン――まったく俺が飛べちまうとはな。
 ユーベルコードってのはイカサマじみてると思わないかい? ええ?」
 ヴィクティムは空中を滑るように飛翔し、ガトリング砲を回避する。
 大きく円を描く形で敵の側面を取ると、ファイアディザスターに肉薄!
「だが、ユーベルコードのチートっぷりはここからだぜ! セット、"Snatch"!」
 ヴィクティムはファイアディザスターに取り付き、ガトリングの接続部分を狙いナイフを突き刺した。そして一瞬のうちにシステムを掌握してしまう!
 ジョイントを解除されたファイアディザスターは肩から先を失い、無力化!
「そしてこいつを――こうだ!」
 浮遊したガトリング砲から放たれる弾丸が、敵部隊を襲う。まさに悪夢!
『こちらの武装を奪っただけでなく、キャバリアでもなしに利用するだと!?』
「それが盗人(スナッチャー)の早業ってやつさ。クールだろ?」
 BRATATATATATA! BRATATATATATATATATA!!
 ガトリング砲で頭部を破壊し、さらに別の腕部を強奪して同時に運用。
 まさしく空中要塞のような悪魔的火力が、狂った軍人たちを襲うのである!
「助かったよヴィクティムさん。さあ、ボクも反撃させてもらうとしようか。
 災禍の轟音に負けない一曲を披露してあげる。これが、"極光のアリア"だ!」
 リアは電脳魔術の詠唱(アリア)を重ねて圧唱し、光熱に変換した。
 BS-Sハイペリオンランチャーの砲身に、自壊しかねないほどの熱が集まる!
「まとめて機能停止に追い込ませてもらうよ――歌い放て、極光の輝きを!!」
 ランチャーから、光の柱と見紛うほどの極太の砲撃が放たれた!
 その光条は狙い過たず、命を奪うことなくファイアディザスターを破壊!
「ヒュウ! いいねぇ、派手できらびやかだ。アンコールは頼めるかい?」
「お望みとあらば何度でも。響かせてみせるさ!」
 ヴィクティムの軽口にリアは笑い返し、新たなエネルギーを"詠唱"する。
 争いを止めるための光のアリアが、戦場に新たな破壊を生む――!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アイオライト・セプテンバー
【新世界学園】
何と張り合ってんのよイーリス
災厄なんて、あんまり呼ばれたい異名じゃないわ。可愛くないし

敵機は機関銃をメインとした強襲機体ね
あまり砲火を集中されたくはないわ

私のキャバリア、ブルーテイルは機動性を活かした前衛機
オーバーブースト・マキシマイザーで常に動きながら武装の一斉射で牽制
あくまで敵の的を散らして、後衛のイーリスに撃たせるプランね
攪乱・回避型タンク、ってとこかしら
私の機体は高速型だけど、飛翔と言っても空を飛んで殲禍炎剣に見つかるの御免ね
ホバーとジャンプで組み立てましょう

イーリスは私ごと撃って来るでしょうけど……まあ分かり切ったことだし
私は囮
敵の弾と味方の弾、どちらも避けてみせるわ


イーリス・ヴァイデンフェラー
【新世界学園】
アイちゃん聞きました?
火の災厄だって、あたしのハーヴェスターを前に良く言えたものです
ふふ、可愛くないとこ見せてあげましょ
もう!いつもじゃないですぅ

四脚機体の安定感を生かした後衛
ユーベルコードを使用
まず焼夷ミサイルで敵の移動を制限するとともに脚部へ損傷
そこからパイロットを生かす為、狙撃銃とキャノン砲で脚や腕を射抜いて制圧しますよぅ
しぶとい機体は運動エネルギーミサイルで沈んでもらいます
敵の攻撃は浮遊砲台のシールドでガード
でもアイちゃんがいればいらないかな?

アイちゃんの動きは気にせず撃ちこみます
味方諸共なんて、ですって?
ふふ、知らないんですか?
うちの青い鳥は馬鹿みたいに速いんですよぅ



●青き鳥と収穫者
 BRATATATATATA! BRATATATATATATATATA!!
 弾切れを恐れずに放たれるガトリングは、まるで横殴りの雨、嵐のようだ。
 炎の災禍(ファイアディザスター)の名に恥じぬ、すべてを焼き払う圧倒的火力。
 もしもこれが共和国の国土に到達してしまえばどうなるか、想像に難くない。
「あたしのハーヴェスターを前に、よくもそんな名前を名乗れたものですねぇ!」
『何を張り合ってんのよ、イーリス。無駄口叩かないで働きなさい!』
「むう、アイちゃんひどいですよぅ! あたしだって働いてるのにぃ!」
 アイオライト・セプテンバーとイーリス・ヴァイデンフェラーは軽口を叩き合いながら、この圧倒的火力に対してたった二機で互角以上の戦いを繰り広げていた。
 前衛はアイオライトの駆るERT-D021"ブルーテイル"が担当する形だ。
 機動性を生かした前衛機――新世界エレクトロニクスの生み出した最先端キャバリアのフォルムは、まるでスポーツカーのような官能的機能美に溢れたシルエットをしている。
 当然その装甲は、前衛となって囮を務めるにはあまりにも心もとない。
 しかしその有り余る機動力と、なによりもアイオライトの操縦テクニックが合わさることで、ブルーテイルは極めて厄介な撹乱役に変貌するのである。
 これほどの"跳ねっ返り"を手足のように操れるのは、クロムキャバリア広しと言えどもアイオライトくらいのものだろう。
「ほんっと、両腕をガトリングにしちゃうだなんて可愛くないわね」
 アイオライトはファイアディザスターの無骨なフォルムを前に毒づいた。
 自ら好んで災厄なんて異名を取るのは、彼からすれば理解できない行為である。
 物事はエレガントかつスマートに、そしてできるだけキュートに。
 それが、少女めいたアイオライトの人生哲学であり、譲れないスタイルなのだ!
『くそっ、なんて機動力だ。あれが例の新型か!』
『油断するなよ、後ろから狙っている奴が居るぞ! 噂の"収穫者"だ!』
 ファイアディザスター部隊はブルーテイルに翻弄されながらも、
 その後方で虎視眈々と攻撃のチャンスを伺うイーリスにも注意を払っていた。
「ふふふー、こっちを警戒するのは当然ですねぇ。けど足元注意ですよぅ」
 ガシャコン! と、四脚型キャバリアLF-33D"ハーヴェスター"から砲身がせり出す。
 その無骨で分厚い装甲は、真正面から撃たれたとて数十秒は耐えきるであろう。
 このキャバリアの堅牢さはもっぱら、砲撃を確実に当てるために活用される。
 落とされる前に落とす。なんと無骨で、そして真っ正直な戦術だことか――。
「焼夷ミサイル、発射です! これけっこう高いんですからねぇ~!」
 ドウ――砲身から放たれたミサイルが、ファイアディザスターの脚部を破壊!
 炸裂したミサイルは焼夷剤を撒き散らし、死の荒野を炎の地獄に変える!
『くそっ、足をやられた!』
『脱出しろ、鳥野郎が近づいてるぞぉっ!!』
「別に殺しゃしないっての、そんなことしても可愛くないんだから!」
 ホバージャンプで距離を詰めたブルーテイルが、敵機体の頭部を砕いた。
 パイロットが脱出するのを確認した上で、機体を別の敵機めがけ吹き飛ばす。
(――来るわね)
 その時アイオライトは、うなじにちりっとした危機感を覚えた。
 振り返らずともわかる。イーリス――ハーヴェスターが狙いを定めているのだ。
 敵に? 半分当たりで半分不正解だ。正確には"敵も"狙いに含んでいる!
『アイちゃ~ん、まるごといきますから避けてくださいねぇ~』
 なんて呑気な声が聞こえてきたのは、トリガが引かれたあとのこと。
 そしてアイオライトも、この極めて迷惑な攻撃をすでに読んでいた。
 なにせふたりにとっては、味方ごと敵を吹っ飛ばすなど日常茶飯事なのだ。
 さらにブルーテイルの機動性ならば、砲撃を避けることなど赤子の手をひねるより容易い!
 KRA-TOOOM!! エネルギーミサイルが炸裂し、ファイアディザスター小隊全滅!
『な、なんて連中だ、味方ごと俺らを撃つだなんて……!』
「ふふ、知らないんですか? うちの青い鳥は、バカみたいに疾いんですよぅ?」
 混線した敵パイロットの言葉に、イーリスは不敵に笑った。
『だからって調子に乗らないでほしいけどね。ほら、次行くわよ!』
「あーもうアイちゃんったら、いけずぅ!」
 唇を尖らせるさまは、放課後にじゃれる若者そのものだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

美聖・らふる
ターゲット、確認。
ファイアディザスター隊、足止めを行います。

……OS「サンクチュアリ」起動。
攻撃予測範囲内に、建造物・生存者の不在を確認。
ユーベルコード、『ピース・セルズ』を使用。
“メガデス”、出力50%。

対象は…………敵が進む先にある、その大地。
地平線の彼方まで。
大地を横薙ぎに焼き払い、“崖”を作って、進軍を阻止する。

……落ちても、死にはしない、だろうから。
…………反省、してください……。



身体が、熱い……。
…………大丈夫、まだ、戦える……。
あと一回なら、撃てる。
…………指揮官機に向ける余力は、ある…………。

…………次射に備えて。
エネルギー充填を、開始します。
………………



●平和に未知たる聖域
「――……OS「サンクチュアリ」、起動」
 美聖・らふるの見開かれた瞳に、ディスプレイ上の光点表示が映る。
 建築物、なし。
 生存者、なし。
 脱出パイロットが射線上に割り込む可能性、0.1%以下。
 聖域の名を冠されたOSは、平和のための計算を淡々と終える。
 構えられるのは、平和などという言葉とは縁遠い無骨な超・超大口径砲身だ。
 殲滅砲塔メガデス。使用者の命を代償に、全てを薙ぎ払う破滅の炎。
 火の災禍(ファイアディザスター)? 何をバカなことを。
 これほどの殲滅火力を前にして、ガトリング砲などマッチ棒も同然だ。
「"メガリス・ドライブ"起動、"メガデス"、エネルギーチャージ開始――出力50%」
 殲滅砲塔に破滅の炎が集まる。らふるの全身をすさまじい苦痛が走った。
 メガリス・ドライブの加速により、体温が異常発熱する。細胞が崩壊していく。
 指先と目元から血が流れた。それはまるで、痛みを知らぬ少女の涙めいて。
「攻撃対象――敵進行先の全地形」
 そして殲滅砲塔が射出モードに入る。光は、空気を焼いて陽炎を生んでいた。
「メガデス、エネルギーチャージ完了――発射」
 そしてらふるは、躊躇なくトリガを引く。
 同時に、大地をも切り裂く光の破滅が、荒野を薙ぎ払った。

 そうして生まれたのは、巨大な亀裂……否、崖だ。
 地形をも損壊させるほどの火力は、メガデスの半分ほどの出力でしかない。
 敵ファイアディザスター部隊は進行ルートを潰され、落下あるいは立ち往生していた。
 高度も計算済みだ。キャバリアが損壊しても死にはすまい。
「反省、してくださ……っ」
 らふるは異常発熱がもたらす息苦しさに咳き込む。口元から血がこぼれ落ちた。
 肺が焼けているのだ。目元からはとめどなく鮮血が涙めいて溢れ出る。
「……大丈夫、まだ戦える。あと、一回なら……撃てる」
 そして死んだとしても、どうせ自分はまた蘇る。
 死ぬことすらも奪われた平和の女神。すべては聖域を生み出すために。
「エネルギー充填、開始…………」
 疑問を挟む余地などない。
 疑問を抱くことは許されない。
 すべては恒久的平和のために。
 嗚咽も苦悶も噛み殺し、らふるは血の涙を流し続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャガーノート・ジャック
(ザザッ)

其方は堅調そうだな。
復調したようで安心したぞ。
("中"へいる相方へ通信を入れる。)

――敵は『Fire Disaster』か。
いや 此方の話だ。

無茶はするなよ。
健闘を祈る。オーヴァ。

――成る程
面白い 興が乗った。
では此方も此方なりの『Fire Disaster』を披露しよう。

 メモリアライズ
【追憶昇華】。

追憶・追想するは相棒の戦法。
複製し握るは烙印刀。
模倣し振るうは全てを灼く焦熱の病祓、その剣戟一閃。

銃弾の雨など何を恐れる事がある。瓦礫の地形を利用し駆け巡り――そして 刮目しろ。

此がレグルスの一柱

 赤き獅子星の

  烙  禍
『Fire Disaster』だ。

燃え落ちるがいい。
(ザザッ)



●レグルス・アクション・ACT2:サイド-A
《――そちらは堅調そうだな》
 ケンドリックス共和国から聞こえる砲声を見返し、ジャガーノート・ジャックは言った。
 通信相手は相棒であるロクだ。返ってきた言葉に、ジャックはひとつ頷く。
《――復調したようで安心した。こちらはこちらの仕事を果たすとしよう》
 相棒の激励を受けたジャックは通信をつなぎながら、敵部隊を見返す。
 ファイアディザスター。炎の災禍の異名を取る強襲型キャバリアの群れ。
《――無茶はするなよ、ロク。健闘を祈る。オーヴァ》
 そして通信を終え、ジャックは身構えた。
 災禍――実に面白い。この"圧倒的怪物(ジャガーノート)"を前にして名乗るか。
 ならば見せてやろう。真の炎の災禍(ファイアディザスター)というものを!

『敵を確認! 総員、攻撃開始!』
 そしてジャックを視認した敵部隊は、残る弾薬をすべて叩き込んだ。
 敵は所詮キャバリアにも乗らない生身(これは厳密ではないが)の猟兵ひとり。
 このファイアディザスターの火力ならば――そういう油断があった。

 だが。
『……なんだ、あれは?』
 レオパルドと一体化したジャックが構えたのは、一振りの奇妙な刃。
 それは、相棒であるロクの得物――"烙印刀"を追憶・複製・模倣した武器だ。
 焦熱の病祓は、降り注ぐガトリング弾を一閃のみで焼き尽くしていた!
《――その程度の銃弾、何を恐れることがあろうか。本機は知っている》
 この程度の強襲戦力をも上回る、恐ろしく強大な、そして頼れる炎を。
 その炎をもたらす森番――すなわち輝く双星の片割れの、気高さと強さを!
《――刮目するがいい、狂える軍人たちよ》
 瓦礫を蹴り渡りジャックは肉薄、敵の頭上を取った。
《――これが我々(レグルス)のもたらすもの。紅き獅子星の輝き。すなわち》
『だ、脱出――』
《――"烙禍(ファイアディザスター)"だ》
 ザンッ――KRAAAAAASH!!
 剣戟一閃。パイロットが脱出した直後、敵機はその一閃で破壊・爆散した!
《――燃え落ちるがいい。オブリビオンの存在を、本機は許容しない》
 それは圧倒的怪物にふさわしい、まさしく災厄の如き火力。
 レグルスは、離れていたとしても輝く。星のように気高く、獅子のように雄々しく。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ブレイジング・バジリスク』

POW   :    ブレイジング・シュート
【ライフルの集中射撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    バジリスク・ランページ
【右腕のライフル】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    エンジンキラー
自身の【オブリビオンマシン】から【漆黒のオーラ】を放出し、戦場内全ての【エンジン】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 公国機甲師団指揮官、グリエル・アッビハーティ。
 オブリビオンマシンの狂気に囚われる前は、その愛国心と油断なき戦術眼で恐れられた男だ。
 だがいま、彼は変貌していた。殺戮のみを求める飢えた狂人に。
『よくも私の部下を平らげてくれたものだ。共和国の犬どもめ』
 猟兵たちを目の前にして吐き捨てる。その眼はギラついていた。
『いや……猟兵というべきか。望まれざる闖入者ども。ならばいいだろう!!』
 宗教的熱狂に似た高揚を含む声が、戦場全域に木霊する。
『この私のブレイジング・バジリスクで、貴様らを焼き尽くしてやる!!』
 大型バーニアユニットを装備したこのキャバリアの持ち味は、なによりもその変幻自在の三次元機動にこそある。
 オブリビオンマシン化した機体の駆動部から漏れ出るのは、漆黒のオーラ。
 搭乗者の命を燃料に燃え上がる、キャバリア殺しのエンジンキラーだ!
『死ね、猟兵! 殺戮の道を彩る赤いシミと化せぇっ!!』
 この男は、これまでの量産型とは一味違う。決して油断するな。
 空舞う紅き怪物を相手に、猟兵たちはいかにして戦う!?

●プレイング受付期間
 2020/10/11 20:59前後まで。
開条・セサミ
・心情
出やがったな指揮官が……
とんでもない強敵だってことは理解しているが
それでも、退く理由にはならねぇな!

・戦闘
とはいえ、敵の三次元機動は厄介だな
なら、【盾受け】で凌ぎつつ【限界突破】の【ランスチャージ】で一気に懐に潜り込んで、ユーベルコード『コアブラスター・オーバーバースト』を叩き込むしかないな!
何より俺は……一人じゃない!

・その他
アドリブや共闘等は大歓迎だぜ!


鍋島・小百合子
WIZ重視
他の猟兵との絡み可

大将自ら打って出たか
貴様の歪んだ愛国心とやらを断ち切ってくれようぞ

「我が率いる英霊の軍勢を易々と抜けきれぬと思うなよ!」
UC「天騎要塞陣」発動にて浮遊城塞を召喚
そこから440名の天馬武者の軍団を出陣、戦闘知識活用にて指揮
わらわも天馬に騎乗し軍団の先頭に立ち空中戦を展開
敵の機動性に惑わされぬよう馬上より薙刀を振るう(なぎ払い、乱れ撃ち、鎧砕き併用)
軍団には敵きゃばりあの攻撃の阻害、わらわが相手取っている隙を狙って敵の機動性の源の破壊を命ずる(集団戦術)
敵の機動性が落ちる隙ができれば軍団と併せて一気呵成の突撃を行う

他の猟兵との連携を意識する場合は軍団を猟兵の援護に回す



●暴虐の赤を地に落とせ
『退け、闖入者ども! 我らの殺戮を妨げる愚か者どもがァーッ!!』
 狂気にまみれた大音声をスピーカーから響かせ、朱き騎兵が大地を薙ぎ払う。
 ファイアディザスターのガトリング砲に匹敵するほどの、ライフル射撃の連打!
 もしも弾雨の中に身をさらせば、魔獣バジリスクに睨まれるが如く死ぬだろう。
「大将自ら打って出たか。しかし殺戮を求める将兵など笑止!
 貴様の歪んだ愛国心も、その狂った欲求も、すべて断ち切ってくれようぞ!」
 しかして、その弾雨のなかに勇ましく挑む女武者がいた。
 鍋島・小百合子は薙刀をくるくるとバトンめいて回転させ弾丸を弾く。
 そして弾幕が止んだ瞬間、薙刀の石突をおもいきり地面に叩きつけた!
『あいつ、一体何を……って、なんだありゃあ!?』
 敵に近づきあぐねていたロボットヘッドの戦士、開条・セサミは驚愕した。
 もしも彼が生身の人間であったならば、きっと両目を見開いたであろう。
 まばゆい光が戦場を包んだかと思えば、小百合子は大軍勢に囲まれていたのだ!
『あれも、ユーベルコードなのか……! 面白いじゃねえか!』
 然り。総勢440名、雄々しき天馬にまたがる武者の軍団たち。
 これこそ小百合子が使う必殺のユーベルコード、"天騎要塞陣"が生み出すもの!
 見よ! 空に浮遊するのは、天馬武者たちを従えた巨大な城塞である!
『何ぃ……!?』
「我が率いる英霊の軍勢を、やすやすと滅ぼせると思うなよ!!」
 小百合子自身もひらりと天馬にまたがると、大薙刀を軍配よろしく構えた。
 天馬武者たちは乗騎を高くいななかせ、そして低くはばたいて騎兵に挑む!
『おっと、驚いてばかりじゃいられないぜ。俺も負けてられないな!』
 BRATATATATATA! BRATATATATATATA!!
 無数のライフル弾を盾で弾き、セサミは率先して前線に躍り出た。
 天馬武者は要塞ととともに現れる幽霊、つまりこの世ならぬ儚き存在だ。
 しかしそれでもセサミは、肩を並べて戦う仲間とみなし、その犠牲を嫌った。
 彼自身が鋼の戦士――ロボットヘッドだからこそ、仲間に優劣などないのだ。
 ともに戦い、そして生き残る。ひとりでも多く守り抜くという決意!
『俺が盾になるぜ! その間に奴の足を止めてくれ!』
「請け負ったぞ、鋼の戦士殿! さあ武者たちよ、わらわに続けっ!!」
 セサミが敵陣に切り込んだ隙を狙い、小百合子ら武者軍団があとから飛び出す。
 ブレイジングバジリスクは素早く上昇して距離を取ろうとする、だが遅い!
 小百合子の指揮のもと、武者軍団はあっという間に敵を包囲した。
 ブレイジングバジリスクの強みはその三次元的機動性にこそある。
 ならば包囲戦術によってその機動力を潰し、圧殺するのが常道であった!
『くそっ、生身の人間の分際で……!』
 小百合子はキャバリアに乗っていない。ゆえに、エンジンなど存在しない。
 敵は黒きオーラの呪いをオフにした。だが、それこそが猟兵たちの狙いなのだ。
 ――騎馬軍団の後ろには、虎視眈々とチャンスを伺うセサミが構えているのだから!
「参るぞ! これぞ天騎の一気呵成なり!!」
 小百合子は自ら先陣を切って、武者軍団総出の一斉突撃を仕掛けた。
 軍団は鏃めいた鋭角的陣形を組み、ブレイジングバジリスクに襲いかかる!
 投擲用の魔槍が朱き機体の装甲を削り、回避余地を奪う! 大薙刀が鎧を砕く!
『こ、小賢しいハエどもがぁっ!!』
『ハエとはお言葉じゃねえか、ならどっちが虫みたいに消し飛ぶか試してみるか!』
『!!』
 敵は見た――胸部装甲を展開し、大口径ビーム砲を構えたセサミの姿を。
 エンジンと直結した砲口に、破滅的エネルギーが収束する!
『しまった、エンジンキラーを――』
『そんな暇を与えるかよ! うおおおおっ!!』
 セサミはブースターが自壊するほどの出力で全力加速をかけた。
 地表から一瞬にしてブレイジングバジリスクに肉薄、そして!
『お前はひとり。こっちには仲間が居る。それが分け目ってとこだな!!』
『は、離れろ! くそっ、おのれぇ……!!』
『コアブラスター・オーバーバーストだ!!!』
 ゼロ距離ビーム砲撃が、ブレイジングバジリスクを飲み込んだ……!
「己の身をも厭わぬ戦いぶり。見事なものじゃ。あれがこの世界の猟兵なのじゃな」
 空を貫く逆向きの流星めいた光芒を見、小百合子は敬意を込めて頷いた。
 たとえ生まれた世界は違えど、同じ猟兵ならば轡を並べるには十分なのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朱酉・逢真
心情)あのマシン、楽しそうだなァ。ああ、マシンさ。あの男の喉を借りてンだろう? 自分じゃアしゃべれんもンなァ。声あるものは幸いというが、声なきものとて不幸せじゃアない。あのとおりな。
行動)俺はかわらず空の上。真っ向からタイマン張れっほど強かァなくてねェ…例外はあるとしても。じゃあどうするかってェと《虫》をどっさり呼んでやろう。ちょいと手ェくわえて、どいつもこいつもヒト並にでかいぜ。エンジンは、ひひ、もちろん積んでねェ。眷属ども、そいつの“羽"をむしっちまいな。そんで高くから落とすといい。ああ、あんまり高くしたらだめだ。中が死なない程度の高くからにしな。あとその銃。中に詰まってダメにしておやり。



●声なきものの狂気
「――楽しそうだなァ」
 戦場からはるか上空、朱酉・逢真はポケットに手を突っ込んだまま"立っていた"。
 見下ろすのは真紅の機体。その言葉は、機体『そのもの』に向けられている。
『私を見下すか、猟兵! このグロンダール公国の軍人たる私を――』
「おいおい、俺が言ってんのはお前さんだぜ? "その男じゃあない"。
 その男の"喉を借りて喋ってる"、お前さんのことを見下ろしてンのさ」
『…………』
 両者は天地で睨み合う。
「自分じゃアしゃべれんもンなァ。それが声を得てカタチを得て力を得たンだ。
 楽しいんだろう? 思うがままに喚いて、壊して、暴れるのはよぅ」
『……………………』
「けどな」
 逢真の背後――というよりも頭上――、突如として黒雲がわだかまった。
 ……黒雲? いいや、違う。それは蠕動し、羽音を立て、震え、蠢いている。
 虫だ。しかも一体一体が人間ほどに巨大な、そして悍ましく、毒々しい虫の群れ。
 毒液を滴らせ、あるいは角・爪・棘を尖らせ、虫の群れが機体を見下ろす。
「そうやって意味もねェ殺しをされっと、いろンなものが狂っちまうのさ。
 それを整えるのが俺の仕事だ。つまり――てめぇを、海に還すのが仕事さ」
 わっ、と雲のような虫が溢れた。エンジンなどではなく、心臓で鼓動する生物が。
 漆黒のオーラがいくら溢れたところで、生きた虫を止めることなど出来ない。
 ライフルを撃とうが、サーベルで斬ろうが、雲は払えない。
『う、うおおおおおッ!?』
「ひひ――さあ眷属ども、そいつの"羽"を毟っちまうな。あとはそうさなあ」
 まるで買い物のメニューでも考えるような気軽さで、逢真は言った。
「中身をダメにしねえ程度に、外のモンを何もかもダメにしちまうんだぜ。
 その銃もな。人を殺すようなおっかねえもんを向けられたら大変だ、ひひひ」
 虫どもが形作る黒雲よりも高く。神は空に君臨し鋼を睥睨する。
 声なきものの狂気など、神を引きずり下ろすにはあまりにも矮小でしかない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月凪・ハルマ
あの機体で最後か……とはいえ搭乗者の技量も含め、
今までの相手とは比べ物にならない。気は抜けないな

◆POW

まずは【見切り】【残像】【第六感】で回避に専念
同時に敵の動きを【情報収集】
動きの癖等を読み取り、隙を見て【雷光手榴弾】を【投擲】

コイツに直接の攻撃力は無いけど、その分
いわゆる『悪意』に対しての効果は抜群だ
一時的にでも、パイロットの狂気を抑える事が出来る筈

UCの影響で敵に隙ができたら、【早業】で攻撃を仕掛ける
特にバーニアユニット等、機動力に関する箇所を重点的に狙う
敵が再度狂気に飲まれた、飲まれそうな様子を見せたら
更にもう一発UCを発動(【2回攻撃】)しつつ攻撃を続行する

※アドリブ・連携歓迎


カタリナ・エスペランサ
燃え尽きるのはキミを駆り立てる狂気の方だよ
さぁ、この戦いにも幕を引くとしよう!

今回は《情報収集+念動力》の力場をセンサー代わりに《第六感+戦闘知識》の《見切り》を更に補強、先読みの精度を高めようか
当然、《空中戦》で相手になるよ!

敵UCには【神狩りし簒奪者】、敵が3回攻撃するなら此方も三重の《早業+先制攻撃+カウンター+属性攻撃》を活かし先の先を取って迎撃。
一撃目は白雷槍の《クイックドロウ》により《体勢を崩す》事で、二撃目は黒炎の《範囲攻撃》による《目潰し》で、三撃目は白雷と黒炎を操り敵の機体上に投射した影を鎖に変化させる《騙し討ち》による拘束で封殺。そのまま白雷槍の《弾幕》を重ねて畳み掛けよう


アルカ・スィエラ
軍人が…殺戮の為の殺戮なんか語らないで!

機動力で挑むけど敵攻撃でステララディウスを持った腕を破壊され、追い詰められたその時、突如戦場に機竜が出現、機体を回収し離脱後、「アルカ」と「プロトミレス」を核に「皇竜戦機アルカレクス・ドラグソリス」へと融合合体

合体後は私の口で別の誰かが喋ってる感じに
『……誰からも、その操者からも望まれぬのは貴様の方だ、亡霊よ』

UC始動、フィールド展開し《衝撃波/捕縛》で体勢を崩し敵を拘束、
同時に敵機コクピット部を防護し、右手のドリルで敵を穿ち、
さらに戻した右手でコクピット部を確保し敵機から奪い抉り取る……!!

『滅びるのは貴様“一機”だけだ……!』
※アドリブ連携歓迎です


シャムロック・ダンタリオン
――感じるぞ、あの「鉤爪の男」にも似た、闘争と殺戮を求めんとする狂気!
これもオブリビオンに操られているゆえの狂乱か。

引き続き、箒を【操縦】しての【空中戦】といこうか。
そして【指定UC】で氷の精霊を武器に変えて攻撃していこうか(+:攻撃力、-:射程)。
敵のライフル攻撃に対しては、弾道を【見切り】回避したり、【オーラ防御】で対処。そして隙を見て切断して無力化を図ってみようか。
あとは【エレメンタル・ファンタジア】の「氷」の「竜巻」で動きを封じたりもしてみようか(【属性攻撃・全力魔法】)。

※アドリブ・連携歓迎


ミリャ・ウィズ
もはや説得は無理そうだ。無理矢理止めて引きずり出すしかない。
そのためにラップトップを取り出した。

スヴェルは防御力やそれに物を言わせたゴリ押しはできるけど飛んでる敵に対する対処法が少ない。
ボクの魔法も効くか怪しい。……対策を考えとかないと。
ともかく、今できる最大限のこと、目つぶしをする。
頑張ってスヴェルに守ってもらい【青い箱】を発動。敵にハッキングしメインカメラをカットする。
オブリオンマシンだしカウンターもあるだろうから仕事は早く、頑張って耐える。
うまくいったら隙を見つけて捕まえて叩き落としてねスヴェル。

信頼していたパートナーに心を蝕まれる。怖い世界だここは。


連携アドリブ歓迎



●悪意のマシンを撃ち落とせ
『うおおおおおッ!! 邪魔をするなァアアアアッ!!』
 オブリビオンマシンから狂気に歪んだ声が響き渡り、弾丸がばらまかれる。
 ファイアディザスターのガトリング砲に比べれば、連射力と面制圧力は下だ。
 しかしそのぶん一撃一撃の口径と破壊力は、比較にすらならない!
 しかもブレイジングバジリスク本体は、超高速機動で猟兵たちを翻弄する!
「くそっ、さすがにこれまでの量産型とは一味違うな……!」
 月凪・ハルマは弾丸の軌道を先読みし、生身で敵の攻撃を回避し続ける。
 彼ほどの忍者でなくば、ブレイジングバジリスクの火力には抗えないだろう。
 反撃の余裕など存在しない。なにせ敵は、一流のパイロットでもあるのだから。
 ハルマは決して油断することなく攻撃を回避し、同時に敵の動きを観察していた。
 いずれ来る反撃の瞬間に、出来る限りの攻撃を叩き込むために。
「追い詰められた野獣の暴れっぷりに似ているね、まったく厄介で仕方ない。
 けれど、アタシたちは退くつもりはない。キミを通すつもりもないよ!」
 そしてカタリナ・エスペランサもまた、背中の翼をはためかせ攻撃を回避する。
 周囲に展開した見えない力場をセンサー代わりに、敵の動きを先読みするのだ。
 三次元的軌道を得意とするブレイジングバジリスクとカタリナの空中戦は、
 さながら超音速戦闘機のドッグファイトめいた、目まぐるしい攻防に発展する。
 破滅の魔力を秘めた輝く羽がミサイルのように射出され、ライフルに撃墜される。
 同時に敵が放ったライフル弾もまた、神を殺す蒼雷によって焼灼されるのだ。
『このままじゃ千日手よ、私が突破口を開くわ!!』
 そこへ割り込んだのは、アルカ・スィエラが駆るキャバリア・プロトミレス。
 埒が明かない状況に業を煮やし、半ば捨て身じみた特攻を仕掛けたのである。
 だが、ハルマそしてカタリナは未来予知めいて瞬時に察した。
「――それはまずいぞ!」
「いけない、あいつの機動力は……!」
 ハルマとカタリナは同時に警告を発したが、もはや時すでに遅し。
 プロトミレスが放った攻撃は、ブレイジングバジリスクに回避されてしまった!
『そんな……ッ!?』
『迂闊だな、見慣れぬキャバリア! その厄介な武器は破壊させてもらうぞ!』
 RBS-X1ステララディウス――変異したキャバリアライフルが、撃ち抜かれた。
 ライフルもろとも、プロトミレスの片腕が爆砕し、機体はバランスを失う。
『きゃあああああっ!?』
『終わりだ、まずひとり! この荒野のシミに変えてやる!!』
 カタリナとハルマはプロトミレスをカバーしようとする――だが、間に合わない!

 その時アルカを……プロトミレスを救ったのは、三つの出来事だった。
 ひとつは、ブレイジングバジリスクを襲った鋭い氷柱――いや、氷の槍。
 それは魔道士シャムロック・ダンタリオンが生み出した、強壮なる精霊武器だ。
「感じるぞ、あの鉤爪の男にも似た狂乱を。貴様の思うようにさせるものか」
『ぬうっ!!』
 ブレイジングバジリスクはブースターを点火し、横合いからの攻撃を回避する。
 地面すれすれまで落ちてきたところへ襲いかかったのは、新たなキャバリア。
 すなわち二つ目の出来事……ミリャ・ウィズが操る騎兵"スヴェル"の介入だ。
「スヴェル、あの機体を護って」
『新手か……ッ!?』
 氷の巨人めいたキャバリアの拳は、まともに喰らえば鋼すらもバラバラに砕く。
 ブレイジングバジリスクはライフルの銃身を盾めいて掲げ、スヴェルの拳をいなした。衝撃を殺さず、むしろそれを逆用して大きく距離を取る。
 さらに地面を滑りながら銃撃! スヴェルはフィールドを展開し弾丸を防いだ!
「……? あれは一体……?」
 そして三つ目の出来事……カタリナが見たのは、巨大な鋼の竜であった。
 この謎めいた機竜は、片腕を喪失したプロトミレスを回収、すぐさま離脱する。
 新手のオブリビオンマシンかと訝しんだカタリナだが、敵意は感じなかった。
 そもそも敵は健在である。機竜のことは気になるが、この場は捨て置く他にない。
 そして、その判断は正しかった。この機械の竜はアルカを護る存在なのだから。
 もっとも"それ"が何者なのかは、アルカ自身も知るよしはないのだが……。

「……さて。オブリビオンに操られし愚かで哀れな男よ」
 氷の精霊そのものを変形させた巨大な槍を手に、シャムロックは言った。
「貴様をこの先へ通しはしない。そして無論、貴様をここで逃がすこともない。
 少しでも正気の片鱗があるならば、いますぐその機体を降りることだな」
『黙れッ! 我らが求めるのはただひとつ、無辜の民の血と叫喚のみよ!』
「……やはり言葉で通じるはずもないか。ふん、我ながら無駄手間を踏んだな」
「ううん、意味はあったと思う」
 尊大に言ったシャムロックに対し、ミリャは口を挟んだ。
「オブリビオンマシンに呑まれるというのがどういうことか、はっきりわかった。
 説得や平和的解決なんて出来はしない。マシンを破壊するしかないんだって」
「他の量産型連中と一緒ってこったな。いや、むしろこっちのほうがひどいか?」
 ハルマは物陰に身を隠しながら、帽子の下で眉根を寄せた。
 パイロットの技量もさることながら、あのマシンからは特に強い力を感じる。
 他の量産型よりも、パイロットを冒す狂気の度合いは深いようだ。
 単に武装を解除しただけでは、自分から脱出してくれるようには見えなかった。
「機体ごと堕とすのはたやすい、けどそれは真の解決とは言えないだろうね」
「やれやれ、手間をかけさせてくれる。せめて暴れてくれるなよ!」
 シャムロックはカタリナの言葉に嘆息し、そして氷の槍を投擲した。
 精霊そのものが変じた槍は意思を持ち、自在に飛翔することが可能だ。
 シャムロック自身も箒を乗りこなして空中戦を繰り広げ、敵を翻弄しようとする。
『ええい、邪魔をするな! このブレイジングバジリスクを相手に!!』
「空を舞うのが、キミだけの特権だとは思わないことだね。オブリビオン!」
 そこでシャムロックと協力し空中戦を継続するのが、カタリナの仕事だ。
 氷の槍と白き雷の槍が交錯し、ライフル弾を弾きながら敵機を追い詰める!
『生身の人間風情がちょこまかと――!』
 敵パイロット・グリエルはコクピットで歯噛みしながら戦っていた。
 キャバリアに乗ってもいない生身の人間相手に、愛機が翻弄される苦しみ。
 目を血走らせモニタを睨む――するとそのモニタが、ブラックアウトした。
『! システムへのハッキングだと!?』
「スヴェル。今のうちにあいつを捕まえて」
 敵の目を奪ったのは、ミリャがラップトップを使ったハッキングの成果だ。
 カウンタープログラムがハッキング経路を伝い、ラップトップ端末を破壊しようとする。システムダウンからの復帰はおそらく数秒ほど。
 しかし戦場において、その数秒はあまりにも長く、そして致命的だ!
「こっちはボクだけで耐えられる。だからスヴェル、あいつを叩き落として」
 物言わぬキャバリアは、魔術師の嘆願に答え、朱き機体に組み付いた。
 ライフル弾が強固な装甲を貫く。だが、スヴェルはけして敵を離さない!
 マシンに翻弄される敵とは対照的な、乗り手と乗騎の絆がそこにあった。
『離せ、このデカブツめ!!』
「そう言うなよ、離れる前にこいつを持っていきな!」
『!!』
 ハルマの投げつけたグレネードが、ブレイジングバジリスクの眼前で炸裂した。
 稲妻じみた閃光は、不可思議にも敵の機体だけを照らし、そして闇を払う。
 スヴェルのエンジンを停止させようと触手を伸ばしていた闇のオーラを!
『ぐ、うあああ……なんだ、これは……わ、たしは、一体……?』
「……少しは頭が冷えただろ? こいつは、"そういうもの"だからな」
 ハルマの作り出す雷光手榴弾(ライトニング・グレネード)は、ガジェット爆弾だ。
 その閃光は対象を傷つけることなく、邪心のみを攻撃するのである。
 オブリビオンマシンのもたらした狂気から、グリエルはつかの間解放された!
「う、うう……わ、私は……」
「今だ!」
「そのまま磔となるがいい!」
 カタリナとシャムロックは機会を逃さず、全力の一撃を叩き込んだ。
 氷の精霊の冷気と、黒炎纏う白雷槍の熱とが、十字を描いて敵機を貫く!
『ぐわッ!! これは、いかん、やめろ……私は……!!』
 もはやエンジンキラーの闇はコクピットにすら侵食しパイロットを飲み込んだ。
 グリエルは心だけでなく身体をも、オブリビオンマシンの狂気に呑まれた。
 ハルマは再びグレネードを投擲しようと身構え――そして、空を仰いだ。
「なんだありゃ? さっきのキャバリア……いや、見た目がぜんぜん違うぞ」
 然り。離脱したはずのプロトミレスの外見は、大きく変貌していた。
 まさしくスーパーロボット、雄々しき竜の意匠を押し出した巨大な機体に!
『誰からも望まれぬ亡霊よ。滅びるのは貴様"一機"のみだ……!!』
 大気に響く声はアルカのものだが、まるで別人のような迫力があった。
 これこそがプロトミレスとアルカを飲み込み新生した、キャバリアの真の姿。
 皇竜戦機アルカレクス・ドラグソリス! その力がエンジンキラーの闇を払う!
『邪魔ヲ、スル、ナ……竜ヨ!!』
「あの声は、オブリビオンマシンそのものか? なんと禍々しい」
 シャムロックは顔をしかめ、蔓延る闇を氷の魔力によって切り払う。
 そして竜戦機が、溢れ出る闇をドリルで貫き、真っ向から戦いを挑んだ!
「マシンそのものが意思を持ち乗り手を乗っ取る。怖い世界だな、ここは。
 ……スヴェル、全力でフィールドを展開して。すごい反動が来るだろうから」
 ミリャの言葉に従い、スヴェルのエネルギーフィールドが猟兵たちを包んだ。
 そして魔女の見立て通り、竜と闇のぶつかり合いは巨大な衝撃波と生み出す!
『"未来"を守護し、"過去"を滅ぼせ……カエルム・インフェルヌス!!』
 竜戦機のドリルが闇を抉り――そして、朱き機体の装甲をも貫いた!
 響き渡る悪鬼の絶叫。それはまぎれもなく、グリエルではなくマシンそのもの。
 闇をも貫く破邪の一撃が、狂気もたらす鋼の悪魔にあげさせた断末魔だ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アイオライト・セプテンバー
【新世界学園】
エンジンキラーですってぇ……?
厄介な能力使って来るじゃない
高速機の私は数秒でも脚止められたら終りね
キャバリアはナシで組み立てるわよ

私の【ブルーテイル】の動力には、銃型の疑神兵器が使われている
それを切り離し、UC【バード・デスパレート】で巨大化
俗にはストームランページ、なんて呼ばれてる技かしらね

こいつの内部に秘められたオブリビオン・ストームを開放し、敵にぶつけてやるわ

偽神兵器を起動するのは私がやるけど
巨大化したこいつを構えるのはイーリスにまかせるわ
連発したら狙いのつかない代物だもの
構えられるアンタが、一発でよーく狙ってよね

……なに? その姿気に入らないの?
ちゃんと可愛いわよ、大丈夫


イーリス・ヴァイデンフェラー
【新世界学園】
エンジンダウン?
キャバリア乗りがそれ封じないでくださいよ、もぉ

【アルルーナ】を使い真の姿で巨大化
大輪のジャーマンアイリスと人の上半身
アルラウネという、バイオモンスターとしての姿
この姿晒すのお金になりませんし、ほんっとうに嫌なんですけど
後ろには人が暮らす国があって、
学友も結構来てるんですよねぇ
だから、好きにはさせません

大きく、大きく、更に大きく
伸びた蔦で敵機を絡めとりましょう
あっは、アイちゃんの信頼には答えなきゃですねぇ
かのブルーテイルの核の一撃、味わってくださいな
もちろん、一発で止めますよぅ
死んでもらっちゃ後味悪いですし
お金になりませんもん

これを可愛いってどんなセンスですか、もう



●空を貫く嵐
 ブレイジングバジリスクから溢れ出した闇は、黒雲のように凝っていた。
 猟兵たちの連撃により傷つけられた鋼の悪魔が生み出した狂気の闇である。
 それはパイロットを完全に飲み込み、生半可な攻撃すらも拒絶していた。
 いわば形を持った暗黒。キャバリアが近づけばどうなるか、想像に難くない。
「エンジンキラーだなんて、厄介な能力を使うわね。まったく」
「キャバリア乗りが反則ですよねぇ。困っちゃいます」
 アイオライト・セプテンバーとイーリス・ヴァイデンフェラーは、思案した。
 アイオライトのブルーテイルは、機動力を最大の武器とした高速機だ。
 一瞬でもエンジンをダウンさせられれば、敵の攻撃を防ぐ装甲など存在しない。
 イーリスのキャバリアならば耐えられるか――いや、前に出すのは愚策だろう。
 となればここは、"キャバリアなしでキャバリアの火力を使う"ほかにない。
「……イーリス。アンタの力が必要よ」
「はぁ~、やっぱりそうなりますよねぇ」
「手段を選んでる場合じゃないでしょ? 気持ちはわかるけども」
「わかりましたぁ、わかりましたよぅ。仕方ないですねぇほんとにぃ……」
 イーリスはコクピットハッチを開け、おもむろにキャバリアの外に出た。
 そして大きく手を広げ、闇に蝕まれつつある空――見下ろす太陽を見つめる。
「この姿晒すのはお金になりませんし、ほんっとうに嫌なんですけどぉ」
 太陽光を浴びるイーリスの姿が……タイプラプス映像めいて、急速に変異する。
 下半身は大輪のジャーマンアイリスに変わり、バベルの塔めいて伸長するのだ。
 上半身……ヒトのカタチを保ったそれも、より大きく、より雄々しく。
 アルラウネ……バイオモンスターとしての真の姿。イーリスが忌む己の本性。
『それでも――人が暮らす国を、あなたなんかに好きにはさせませんよぉ』
 怪物そのものの姿になったイーリスは、ちらりとアイオライトを見下ろした。
 言葉にはしない……けれども彼の信頼に応えたいという思いがある。
 それでもこの醜い姿を衆目に晒すのは、彼女にとって大きなストレスだ。
「なんて顔してるのよイーリス、ちゃんと可愛いわよ。だから大丈夫」
『……この姿が可愛いってぇ、どういうセンスしてるんですかぁ、もう』
 こんなことを言われたら、醜い醜いとすすり泣くことすら出来ないではないか。
 イーリスは嘆息しつつも、ブルーテイルから切り離された銃らしきものを握る。
 正しく言えばそれは銃ではない。銃のカタチをした、偽神兵器である。
 ERT-MT12/EP"エアドライブ"。青き鳥の心臓にして最大火力たる異形の魔銃。
 動力を失ったブルーテイルは跪くようにしてうなだれ、機能を停止した。
「構えるのは任せるわ。それ、連発したら狙いがつかないし」
『引き金を引くのはお任せしていいんですよねぇ?』
「そりゃあもちろん。扱えるのは私だけだもの」
 イーリスの手の中で、"エアドライブ"は倍近く巨大化しフォルムを変えた。
 まるで撃ち手すらも飲み込むような獰猛なフォルム。怪物でなくば扱いきれぬ。
 ……彼の信頼にこうした形で応えられるのは、この異形の唯一の利点か。

 闇が晴れる。
 ボロボロの傷を漆黒のオーラで金継ぎめいて繋ぎ合わせた、異形の機体。
 ブレイジングバジリスクのツインアイが、ふたりを捉えた!
『立チ塞ガルモノハ、全テ滅ボス! ――死ネ!!』
「行くわよイーリス! よーく狙ってよね!」
『いつでも大丈夫ですよぉ!』
 BRATATATATA! イーリスは片腕で降り注ぐライフル弾を受け止めた。
 そして根をしっかりと地面に張り、異形の魔銃の照準を狙い定める。
「死物狂いの厄介さ、その身で教えてやるわ! ――エアドライブ、エネルギー射出!!」
 アイオライトがトリガーを引いた瞬間……ZAAAAAAAAAP!!
『ヌゥオオオオオオッ!?』
 魔銃からほとばしる嵐じみたエネルギーが、ブレイジングバジリスクを呑んだ!
 これこそ青い鳥が持つ最大最強の、まさしくデスパレートな超火力。
 偽神兵器の嵐の一撃が、鋼の悪魔に風穴を開け、滅ぼさんとする……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リア・ファル
アドリブ共闘歓迎

案内人たるボクらは、多くの道行きを照らし示す
だけど『どの道を選ぶか』は、旅人の領分だろう

"トロキリーデ"に感謝を述べつつ、
降りて囮に使おう(ハッキング)

「対象分析……相手は高機動型、しかもコッチの駆動系を殺すみたいだ。
厄介だね……」
(情報収集、偵察、学習力)

ならボクの仕事は決まった
エンジンが死んでもエネルギーが供給できればOKさ
UC【神出鬼没の緊急配送】で戦場を巡ろうか

エネルギーインゴットに
分析データと弾薬補給もオマケにどうぞ

後は『セブンカラーズ』からジャミング弾を放って
センサーを妨害
(目潰し、マヒ攻撃)

ヒトの行く末を歪めんとするオブビリオンマシンは、止めるよ



●旅人の権利
「……"トロキリーデ"、ありがとう」
 リア・ファルはコンソールを撫で、名残惜しげに言った。
 敵の最大の武器はエンジンキラー。キャバリアでは、あれに対抗できない。
 ゆえにリアは……大変遺憾だが……自機を囮に使うことを決めたのだ。
「案内人たるボクらは、多くの道行きを照らし示す。
 ……だけど、"どの道を選ぶか"は旅人の領分だ。だから!」
 バシュウッ、とコクピットからベイルアウトするリア。
 自動操縦モードになったトロキリーデは、まっすぐに敵機体へと挑みかかる。
「今を生きる旅人たちの道行きを邪魔するその狂気は、ここで止めさせてもらう!」
 リアはイルダーナを召喚し騎乗、闇のオーラを避けるようにして飛翔した。
 キャバリアのサイズではかいくぐれない間隙も、この次元戦闘機ならば!
 リアとイルダーナを飲み込まんとした闇を、トロキリーデが身を挺して防ぐ!
『我々ノ邪魔ヲスルナ、猟兵ィ!!』
 BRATATATATA……KBAM!! ライフル弾が命中し、トロキリーデが火を吹く。
 爆炎が闇を払う。エンジンキラーとて、無限に起動できるものではない……!
「機動力なら、ボクのイルダーナだって負けてはいないさっ!!」
『!?』
 爆炎を矢のように貫いて現れたイルダーナに、敵の反応がわずかに遅れた。
 リアは敵の目と鼻の先まで肉薄、そしてセブンカラーズをゼロ距離で叩き込む!
 BLAM! BLAMBLAM!! 弾丸が分厚い装甲を貫き、センサー系に干渉した!
『グ……ガ……!?』
「ヒトの行く末を歪めんとするオブリビオンマシンは、堕とす!」
『ホザケェッ!!』
 敵はライフル銃でイルダーナを狙う……が、ジャミングが功を奏した。
 もはや照準を定めることは叶わず、リアの曲芸的飛行を追うことも出来ない。
 そして先の一瞬の間に、リアは必要な敵のデータを盗み出していたのだ!
「案内人たるボクの"やり方"を見せてあげるよ、オブリビオンマシン。
 未来を定めるのはヒトの、旅人の権利――ボクはただ、その先を照らすだけさ」
 リアは不敵に笑い、次元テレポートによって姿を消した。
 決死の覚悟で手に入れた分析データを、悪魔を貫く弾丸の射手たちへと届けるために!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロニ・グィー
アドリブ・連携・絡みも歓迎!

わあいボスキャラだ!
シミになれだって?そういうかっちょいいセリフはちゃんと自分の意志で言うんだね!
引き摺り降ろしてお説教してあげるんだから!

まずは距離を詰めないとね!
頼むよ[超重浮遊鉄球]くん!を盾に集中攻撃を受けて近付いてー…UCでドーンッ!とやってダメージを与えるよ
そういえばオブビリオンマシンて偉くてもしゃべれないのかな?ハロハロー?

ハロー!みんな正気は保証されてる?よろしい
大変だったねと言いたいところだけどまずごめんなさいをしないといけないよね!
ちゃんとできたらいい感じに説明してとりなしてあげるから安心しなよ!

クロムキャバリアか、案外楽しそうなとこだね!


月夜・玲
うわ、典型的悪役顔!
いいねいいね、そういうの嫌いじゃないよ
でもね、いつまでも操られてちゃ迷惑だから
さっさと解放されて、ごめんなさいしないとね


《RE》IncarnationとBlue Bird抜刀
残念だけど君の攻撃、キャバリアには有効だろうけど…私には無駄だよ
結局は戦い方、巨人殺しもまた一興ってね

とはいえ体格差はそれで武器になるからね、余波は『オーラ防御』で受け流しつつ小回りを利かせながら接近
その採集に敵の機体を観察し、『メカニック』知識でウィークポイントを探ろう
いくら3次元戦闘が得意だからって、物量を前には参っちゃうでしょ
【光剣解放】を起動
910本の光の雨、避けきれるかな?

●アドリブ等歓迎


ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

…こいつも「赤」なのねぇ…
まあ、この世界の指揮官ってエース兼任が多いみたいだし。健在をアピールして士気を上げるにはちょうどいいのかしらぁ?

高機動強襲機とかまた面倒な…
しかもあの武装、長期戦させちゃいけない類よねぇ。ホントは燃料切れまで粘りたいとこなんだけど…そうも言ってられないか。

ガンガン動かれたんじゃ狙いも定まらないし、その状態で釣瓶打ちされたらさすがに保たないわねぇ。…なら、「撃っても当たらないようにすればいい」かしらぁ?攻撃の起点〇見切って●的殺の〇先制攻撃を差し込むわぁ。
どれだけそっちが動いてようが。これでもあたし、早撃ちにはちょっと自信あるのよぉ?



●降り注ぐ破滅
『オオオオオオッ!!』
 ブレイジングバジリスクは人ならざる雄叫びをあげ、漆黒の闇を溢れさせる。
 それはオブリビオンマシンの声でもあり、正気を失ったグリエルの声でもあった。
「わあいボスキャラだ! もうマシンも人も区別できないみたいだねぇ?
 狂気のもたらす末路としては相応って感じかなあ、面白いや!」
 ロニ・グィーはまるでサーカスを見る子供のように無邪気に手を叩く。
 そして拍手をする他びに、彼の周辺には無数の超重浮遊鉄球が無数に現れた。
 BRATATATATA! ライフル弾を弾きながら、鉄球の群れが壁を作り出す!
「ハロハロー? ってマシンが喋れるわけないか、そのほうが面白そうなんだけどな!
 まあそういうわけだから、今からキミをブッ壊すよ! 文句は聞いてないッ!」
 ロニは鉄球の壁に隠れて近づこうとする……が、溢れ出した闇は濃密だ。
 エンジンキラーとしての能力以外にも、それは物理的な斥力を宿しつつあった。
 どう考えても、ただの高機動型キャバリアにこんな力はあるまい。
 すなわち、オブリビオンマシンのユーベルコードとしての力なのだ……!
「漆黒のオーラねえ、典型的悪役っぽいユーベルコードじゃん。いいよいいよ!
 そういうの嫌いじゃない――けど、いつまでも暴れられちゃ迷惑なんだよね!」
 同時に月夜・玲は武装"《RE》Incarnation"と"Blue Bird"を抜刀し、突撃。
 さながら触手めいて伸びる漆黒の闇と、降り注ぐライフル弾を次々に切り払う。
 まさしく破滅の雨の中を、傘もささずに歩くような極めて危険な突撃だ。
 しかし。生身の人間ですら、キャバリアを倒せるのだと彼女は証明してきた。
 それこそが猟兵という、規格外の生命祝福者の可能性であり本懐なのだ!
『退ケ、敵対者ドモ……!!』
 ブレイジングバジリスク……あるいは融合オブリビオンマシンとでも呼ぶべきモノは、人とも魔ともつかぬ異形の雄叫びをあげ、弾丸と闇をばらまく。
 しかもブレイジングバジリスクとしての機動性は当然のように健在であり、
 距離を詰めようとすれば離し、退こうとすれば近づく厄介な戦術で猟兵を撹乱するのだ。
 その赤黒いフォルムを睨みつけ、ティオレンシア・シーディアは小さく舌打ちした。
「こいつも"赤"なのねぇ……まったく、胸糞悪いったらありゃしないわ」
 ティオレンシアは赤を嫌う。そこに敵味方だとか、立場の事情はありはしない。
 赤は嫌な思い出を想起する。だから、すぐにでもあれを落としたかった。
 しかしさすがはグロンダール公国とやらのエースパイロットか、動きは変幻自在。
 ロニや玲の攻撃はまさしく一進一退の状況であり、敵を捉えるに至っていない。
 このままではスタミナ切れしかねないだろう。長期戦はこちらが不利なばかりだ。
「このまま動けなくなって釣瓶撃ちされても困るものねぇ――なら」
 ティオレンシアはうっすらを目を見開き、乗騎の上でリボルバーを構えた。
 闇雲に撃ったところで弾丸は当たらない。ならば、一撃にすべてを賭けるのみ。
 女銃手は全神経を集中させ、撃つべき一瞬にすべての意識を注ぐ……!

「ああもう、ちょこまかちょこまかうざったいな!」
 いいつつも、玲は切り結びの間に敵の機動性や限界性能を分析・把握していた。
 どれだけ高性能なマシンにも、物理的限界は存在する。
 猟兵ならばその限界をも意志力で突破しかねない……だが敵は、オブリビオン。
 想起された過去の残骸はその時点で「進化」という可能性を捨て去っているのだ。
「いくら三次元戦闘が得意だからって、物量を前には参っちゃうでしょ!
 機能解放、光剣よ舞い踊れ――910本の光の雨、避けきれるなら避けてみなってね!」
 玲が剣をかざした瞬間、その周囲に無数の光の剣が出現した。
 光の剣は360度から同時に幾何学模様を描き、ブレイジングバジリスクに迫る!
『コノ程度ノ攻撃ナド――ッ!?』
 ブレイジングバジリスは、そのすべてをライフルで迎撃しようとした。
 なるほど、奴の性能ならば不可能ではない。ただしそれは"すべてのリソースを割いた上で"のことだ。
 その一瞬。回避が止まった瞬間――ティオレンシアの弾丸がブースターに命中!
『ナニッ!?』
「対処しようとした時点で手詰まりってわけよ! さっすが私!」
「そこに弾丸を食らったら、狙いをつけようもないでしょお?」
『――!!』
 然り、ライフルが機能不全を起こす……そして光剣、到達!
 回避しようとしてもしきれぬ無数の破滅が、ブレイジングバジリスクを貫く! そして!
「キミに意思があるならボクを崇めてもいいんだよ! なにせボクは――」
 弾丸を超重浮遊鉄球で防御したロニの拳が、炸裂する!
「神様なんだから! ねぇっ!!」
 SMAAAAAAAAAASH!!
 隕石とも見紛う超絶の一撃が、ブレイジングバジリスクを捉えた……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鳴宮・匡
◆コガラス(f18713)と


序盤はコガラスと連携して応戦
間断なく射撃を浴びせて余裕を奪う
物量では押し切れない――三次元機動を「せざるを得ない」と思わせるのが狙いだ

相手が上空へ動いた瞬間、発煙弾を展開して視界を奪う
“見えなくても動きを止めさせればいい”
――と思うだろうけど

生憎、俺とコガラスに関しては
鉄のオモチャがない方が、十全に立ち回れるんだ

煙幕の展開と同時に“機体を捨てる”
敵機位置を素早く捕捉してコガラスと共有
見えない――なんてのはハンデにならない
何しろ、耳もいいんでね
向こうがこちらの意図に気づく前に
タイミングを合わせて狙撃

ついでだ、その物騒な黒いやつも止めさせてもらう
お前に死なれちゃ困るんだ


式島・コガラス
鳴宮さん(f01612)と

先程までは遠距離からの狙撃に専念していましたが……今回の敵は射程も長く、何より機動力が高い。遠くにいてもあまり効果的ではないでしょう
なので、今回は私も比較的前線で射撃します。鳴宮さんほどの攻撃量とはなりませんが、物量の足しにはなるでしょう

発煙弾投擲後、敵がキャバリアのエンジンを停止させたらキャバリアから降ります
その上で、煙に紛れた敵にアプスーを向けます

単純な火力ならばキャバリアのほうが高いかもしれませんが……
戦いはそう単純ではありません。小さな礫が巨人を打ち倒すこともある
機関部を狙い弾丸を打ち込みます。……その黒い霧も止めなくてはならないですね
鳴宮さん。お願いしますね



●戦士の本懐
『邪魔ヲ……じゃまを、するな……!!』
 もはやその声は、オブリビオンマシンが言わせているのか、パイロットのものなのか、おそらくはグリエル自身にも判然としないのだろう。
 正気と狂気を行き交うようなひずんだ声をあげ、ブレイジングバジリスクはひたすらに暴れ狂う。
 それはまさしく、ひと睨みで獲物を石化させてしまう魔獣、バジリスクのようだ。
 ブレイジングバジリスクに睨まれた獲物は、一瞬あとには死ぬであろうから。
「コガラス、前に出てきていいのか?」
「問題ありません。あちらも相応の射程距離を有しているようですから」
 前線で合流した鳴宮・匡と式島・コガラスは短く言葉をかわし、それきり連携して応戦することに専念した。おしゃべりをしている余裕がある相手ではないからだ。
 ふたりとも戦場傭兵としては一流である。その腕前にふさわしい射撃技術を持つ。
 ゆえに理解していた――この敵を相手にしては、これまで通りでは埒が明かないと。
 しかし同時に、ふたりは生粋のキャバリア乗りというわけではない。
 だからこそ出来る作戦というものがある――それが、匡の言葉だった。
『頼れる妹分が、使えそうなものを届けてくれたんでな』
 という匡の言葉を、コガラスは全面的に信用することにした。
 彼がそう評するのならば間違いはない……そういう信頼が、匡にはあるのだから。

 そしてブレイジングバジリスクは、ついに業を煮やした。
 いくら撃とうが飛ぼうが決して退かない二体のキャバリア――つまり匡とコガラス。
 それを前にして、これ以上手をこまねいているわけにはいかないと判断したのだ。
 オブリビオンマシンに自我があるのか、はたまた一流のパイロットであるグリエルの経験則に基づくものなのか。
 もはやそれも当人にはわかるまい……それほどまでに狂気は進行していた。
『上空カラ穴ダラケニシテヤロウッ!!』
 ブレイジングバジリスクは垂直飛行し、上空アドバンテージを得ようとした。
 あいにく匡とコガラスのキャバリアには、あそこまでの機動性はない。
 だがそれは織り込み済み――いやむしろ、これこそが待ち望んでいた好機だった。
「発煙弾、撃つぜ」
「ええ。あとは手はず通りに」
 コガラスの応答を聞いた匡は、作戦通り発煙弾を展開した。
 もうもうと濃霧めいた白い煙幕が、二体のキャバリアを覆い隠す。
 ブレイジングバジリスク……あるいはグリエル……は、そのかそけき努力をせせら笑った。
『無駄ナ足掻キヲ。見エズトモ、動キヲ止メレバイイダケダッ!』
 エンジンキラー……あらゆるマシンの心臓部を強制停止させる漆黒のオーラ。
 それは白い煙幕を飲み込む、二体のキャバリアを一瞬で機能停止させる。
 ブレイジングバジリスクは狙いを定め、反応箇所に無数のライフル弾を叩き込んだ!

 KRA-TOOOOM……キャバリアはあっけなく爆散する。敵はにたりと嗜虐的に笑った。
『……何?』
 だが不可思議だ。生体反応がふたつ、煙幕の中からたしかに感じられる。
 キャバリアは破壊したはず。では一体なぜ、パイロットだけが生きて――まさか!
『奴ラメ! "最初カラ機体ヲ捨テテ"――!!』
 BLAMN!!
 理解と弾丸は、同時に襲いかかった。

 ……煙幕が晴れていく。
「たとえ狂気に落ちたとしても、キャバリア乗りでは考え付きもしないでしょうね」
「まあな。だからこそやる意味があったんだ。うまくいってよかった」
 コガラスも匡も、上空に銃口を向けた状態で、まったくの無事であった。
 それは当然だろう――なにせふたりは、停止前からキャバリアを捨てていたのだ。
 彼らは生粋のキャバリア乗りではない。あくまで戦場傭兵である。
 道具を利用すれど、道具に振り回されるようなことはしない。
 キャバリアも銃と同じだ。不要ならば乗り捨てる、そしてよりいい武器を選ぶ。
 発想の段階からして、彼我には雲泥の差があったのだ。
 そして地から天へ放たれた弾丸は、狙い過たず巨人を貫いた。
 黒い霧が晴れていく。空に浮いていた巨人が、浮力を失い落下した。
「助かりました、鳴宮さん。あなたの目と耳があらばこそです」
「どういたしまして。……コガラスもいい腕してると思うけどな」
 ふたりは何気なく言葉を交わし、そして頷きあった。
 道具であれ環境であれ、すべてを利用して目的を達する。
 それこそが、戦士の本懐なのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィクティム・ウィンターミュート
…こいつが、エース級のキャバリア乗りか
なるほど、そこらへんの雑兵とは別格みてえだな
いやはや、俺もキャバリアに乗れればいいんだが…
生憎、未だに愛機は見つからなくてね
生身で相手させてもらうよ

エンジン停止…キャバリアキラーだな
しかも俺のデバイスも…恐らく危ういだろう
万全を期すなら…ワイルドカードを切るべきだな
働け、『Void』

何よりもまず最速に動いて【先制攻撃】
【ハッキング】でシステム内部からダメージを与える
マークはもう、これで済んだ

どうぞエンジンをお止めくださいな
もうお前の全ては、俺達に吸われるんだからな
火力も、機動力も、何もかも
俺達にどうやっても及ばなくなる
田舎者に教えてやるよ
『これが猟兵だ』


ジャガーノート・ジャック
(ザザッ)
――さあ、最終ラウンドだ。
無事にケリをつけて帰るとしよう。あとで何か食べたいものはあるか?

そうか、了解。
――では また後で。
オーヴァ。

――さて
先は相棒らしく戦った。
ならば今度は『本機らしく』行こう。

レオパルドで吶喊。
当然敵は此方を狙撃する。レオパルドはもう使えまい。

――それがどうした。
生憎と巨躯相手に同等規格で立ち向かわねば戦えない程腑抜けてはいない。

キャバリアには到底及ばぬこの身体こそ
本機の真の戦闘駆体。

そして見よ
この雷、破光を。

此がレグルスの黒き獅子星。

我こそが
"I AM
 "圧倒的破壊"だ。
 JUGGERNAUT."

   サンタ゛ーボルト
穿て、 雷  光 。
(ザザッ)



●レグルス・アクション・ACT3:サイド-B feat.Arsene
 ガ、ガ、ガ――ガガガガッ!!
 高速飛行する赤と黒の光がぶつかり合うたび、稲妻が空を焦がす。
 ヴィクティム・ウィンターミュートはそのさまを見上げ、ニヤリと笑った。
「敵もエース級、それならこっちも"ACE"ってか? まったく派手にやりやがる。
 ……だがあと一手、押しが必要そうだな。ああ、主役がいてこその端役(オレ)だ」
 ヴィクティムは脳内のトリガーを引き、忌むべき"虚無"を起動した。
 空を舞うジャガーノート・ジャックはきっと、己の姿を目視しているだろう。
 エンジンキラー。それを浴びては、キャバリアどころかヴィクティムも危うい。
 生体装甲として一種の融合を果たしたジャックならばともかく、
 ヴィクティムがインプラントしているサイバネはあくまで機械の延長線上にある。
 ともすれば行動不能に陥りかねない……だからこうして、"虚無"を使う。
「働けよ虚無(Void)、ここが大一番なんだからな」
 ヴィクティムは半身を覆う虚無に呼びかけ――そして、風となった。

『……ナンダ、コイツラハ』
 ブレイジングバジリスク……あるいはオブリビオンマシンの思念にほぼ完全に呑まれたグリエルは、なおも追いすがる猟兵たちの力量、そして執念と敵意を畏れた。
 この機体の高機動力に追従するあの豹めいた機体――すなわちジャックも恐ろしい。だが同じぐらいに脅威的なのは、突然参戦したあの黒い風、否……闇。虚無。
 虚無そのものを纏ったヴィクティムの速度は、まさしく稲妻そのもの。
 言葉を交わさずしてジャックと高速の連携を行い、二対一でこちらを追い詰める。
 まるで狩人に追われる獲物のような、底冷えするような恐怖がグリエルを襲った。
 あるいは恐るべき天敵を前にして、オブリビオンとしての本能が畏怖を抱いたか。
『離レロ! バケモノドモメッ!!』
 鋼の悪魔は自分を棚の上にあげたことを言い、ライフル弾をバラ撒いた。
 エース級パイロットの目と経験を利用したその弾丸は、狙い過たずジャックのボディ……正確には、彼が第二の外骨格として纏った"レオパルド"を撃ち抜いた。
 外骨格が剥離する……そして何の躊躇もなく、ジャックは突進を仕掛けた。
『何ッ!?』
《――どうした。たかが外部装甲ひとつを落とされた程度で、本機が戦闘不能に陥ると思ったか?》
 ゼロ距離に到達したジャックは、接触通信で無慈悲に語りかけた。
《――あいにくと、巨躯相手に同等規格で立ち向かわねば戦えないほど腑抜けてはいない》
 然り。これまで猟兵たちは、巨大なる敵を何度となく滅ぼしてきた。
 巨大な宇宙戦艦。
 あるいはキャバリアよりもなお巨大な機動兵器。
 星と見紛うほどの怪獣。
 大陸そのものと呼称すべき古龍――。
《――教えてやる。本機の力、そして我らの真髄たるこの力を》
 KRAAAASH!!
 ジャックの拳がブレイジングバジリスクを叩きのめし、地へと貶めた。
 敵はとっさにエンジンキラーを起動し、その動きを止めようとする。
 だが、止まらぬ――いやそもそも、エンジンキラーが機能していない!?
『何ガ……ナニガ、オコッテイル!?』
「悪いなァ、お前の火力も、機動力も、何もかも。"頂いていくぜ"」
 漆黒の闇を食らうように蔓延るのは、ヴィクティムが纏う虚無の闇。
 それはブレイジングバジリスクの何もかもを"盗み取り"そして還元する。
 虚無の刻印は解除も治癒も出来ない。逃れる術すらも、無慈悲に奪い取る。
「教えてやるよ、田舎者。これが――」
《――これこそが》
 レグルスの黒き獅子星、"圧倒的破壊"がその姿を消した。
 空から地へと落ちる稲妻は、ついにブレイジングバジリスクを貫き破壊せしめた!

 そう、これこそが猟兵。これこそが生命の祝福者。
 そしてこれこそがレグルスの片割れにして、恐るべきハッカーの真髄。
 圧倒的破壊と圧倒的虚無。敵にとっては悪夢のコラボレーション。
 雷光が落ちたそのあとには、もはや過去の残骸は残らない。
 やや遅れて、気絶したグリエルごとコクピットブロックが地を転がった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月15日


挿絵イラスト