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山の怪異は、人の顔を……(作者 ヨグ)
#UDCアース
#感染型UDC
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UDCアースのとある山中を、1人の女性が歩いていた。
「あと……すこ、し……。」
元々は修験者たちが通ったという、周りは木々に囲まれた険しい山道。
地図によれば、そろそろ開けた場に出る……そして、そこからの眺めは良いという話だが、
「……あ、こんにちは。」
「あら、こんにちは。」
いつの間にやら、前から現れたパーカーの女性。
登山者のマナーとして挨拶を交わすと、相手の女性は笑みを浮かべて顔を覗きこんできた。
「あの……私の顔に、何か?」
「ふふ、珍しいなと思って。」
「何、が……。」
ぺろり……女性の手が顔にのびたと思えば、何か薄いものを引き剥がされる感触。
それをパーカーの女性は顔につけると……山を登っていた女性の顔で、
「良い顔よね?」
「……ひゃあああああああ!?」
それを見てしまった女性は、まるで転げ落ちるかのように登山道を逃げていった……。
「……集まってくれたな。
どうも、猟兵君たち……仕事の時間、である。」
グリモアベースに集まった猟兵たちを見下ろす植物体、古野はどこか眠そうに言葉をかけていた。
ずるりと蔦でできた手を掲げると、壁に広がるのは一人の女性がヒトガタのモノに囲まれた姿。
「君たちは……噂で広がるという、感染型UDCというものの話を、知っているだろうか?
その一つが、この娘の広めた噂で……エネルギーを得てしまったのだ。
とある山奥に、人の顔を剥ぎ取って、自分の物にする怪異がいる……というもので、な。
これは、実際にUDCを現しているのだが……その前に、この娘を救ってほしい。」
蔦の先がぼうっと輝くと、ゲートが開かれる。
ゲートの先では、1人の女性を赤いヒトガタの浮遊物が取り囲んでいて、
「確か、黄昏秘密倶楽部といったか……その主神たるモノの分霊たちが、襲い掛かろうとしている。
苦痛を尊し、とする教義の具現化だ……君らにも、苦痛が降りかかるだろう。
だが、君たちであれば倒せると、信じている。
まずは、あの娘を救い……その後は、噂の元となったUDCを、山の中で探してほしい。
……頼んだ、ぞ。」
ヨグ
ヨグです、感染型UDCの物語をお送りします。
まずは噂を広めてしまった女性を救ってください。
第1章 集団戦
『黄昏の救済・分霊体』
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POW |
●あの浜辺でみんなが待っている。痛みを得た君を。
【輪郭の内側から押し寄せる血色の波】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を亡者の這い出る黄昏の浜辺に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
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SPD |
●その痛みが、君の生きている証。痛みこそ命の意味。
【子供のような笑い声と共に皆で踊り狂うこと】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【地形ごと黄昏の浜辺に取り込ん】で攻撃する。
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WIZ |
●苦痛に満ちたあの浜辺で。さぁ、一つになろう。
【激痛を呼び覚まし、法悦に変える赤い雨】を降らせる事で、戦場全体が【輪郭の内側と同じ、苦痛に満ちた黄昏の浜辺】と同じ環境に変化する。[輪郭の内側と同じ、苦痛に満ちた黄昏の浜辺]に適応した者の行動成功率が上昇する。
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👑11 |
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴 |
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア
痛い。苦しい。動けない。何者かに縛られる嫌悪感
皮も肉も在り、ああ、この感情は八つ当たりだろうか
テケリャアと鳴いても治まる筈もなく、ただ血色の波に苛まれる
――酷く苛々する。あの緑色の所為だ。あの日のようだ。
――テケリ・リ!
怒りは限度を知らず膨らみ、爆発する事だろう
無尽蔵に巨大化し、ただの化け物として反旗する
怪力まかせに壊し、潰し、喰らっていく
這い出た亡者の攻撃など知るものか。再生せずとも細胞は増える
そのまま『基本形態』の大剣で薙ぎ払う
――此れで鎮まるとは思うなよ。ケテルリャア
貌を奪うなどお残しにも等しいおぞましさだ
「なんなのよ、これ……。」
怯える女性を囲むように、ふわりと周囲に浮かび上がる赤いヒトガタ。
その中に描かれているのは、黄昏時の浜辺で……人であったモノたちが、手招きしている。
「くひひひ……。」
「さぁ……こっちへ、おいで。」
手招きと共に、彼らの背後から津波が押し寄せる。
「いや……いやぁ! 助けて!」
ヒトガタの内から襲い来る血色の波に、為す術もない女性が頭を抱えてしゃがみこみ、
「テケリャア!!」
「……え?」
突然の叫び声と共に、周囲に沸き上がる気配。
恐る恐る目を開ければ……女性を守るように、紫色の不定形の肉が広がっていた。
「テケリ・リ!!」
血色の波を弾き飛ばすように、怒りの声を上げた肉は大きく膨れ上がる。
その名状しがたい光景に……女性は意識を手放していた。
(――酷く苛々する。)
テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(ロード・ケテル・f16871)は苛立っていた。
(あの緑色の所為だ。あの日のようだ。――痛い。苦しい。……動けない。)
この場へと転送したグリモア猟兵を一目見た時から、胸の内に浮かぶのは何者かに縛られる嫌悪感。
それは怒りを呼び、怒りは肉体にも作用する。
「テケリャア!」
不定形の肉体は無尽蔵に巨大化し、血色の波を弾き返していた。
周囲に亡者が湧く黄昏の浜辺と化した中、テケリリの肉体はさらに盛り上がっていく。
「テケリャア!!」
まとわりつく亡者共に千切られる肉体……しかし、傷の内側から新たな肉が盛りあがる。
質量のままに壊し、潰し、喰らっていった。
「ケテルリャア!!」
最後の叫びと共に、大剣へと肉体を変えて薙ぎ払う。
周囲が元の世界へと戻った時、足元には泡を吹いて気絶した女性が転がっていた。
(――此れで鎮まるとは思うなよ。貌を奪うなど、お残しにも等しいおぞましさだ。)
成功
🔵🔵🔴
カネリ・カルティエ
黄昏秘密倶楽部ですか、お噂はかねがね……苦痛こそ救済とはステキな教義をお持ちで。私も、痛いのは好きですよ、貴方がたとは解釈が違うようですが。
まぁ、痛みにかわりないですよね。私があなた方を救って差し上げましょう。あなた方も、もしその気があるのなら、私を救って下さいね。
SPD【妖精が潜む小箱】
細工箱の封印を解いて、血肉を貪る妖精を放つ。
痛い、ですか?
攻撃を受けることがあれば楽しくなって、くすくす笑ってしまうかもしれません
女性は危険なので【地縛鎖】でこの地の魔力を利用し、結界を張って保護を
もし目覚める事があれば精神的ショックを緩和する為に催眠術で落ち着いて頂きましょう。ただの怖い夢だったということで
「う、うーん……。」
「お目覚めですか?」
小さく呻きながら意識を取り戻した女性を、穏やかな男性の声が出迎えた。
ふと声の方を向けば、謎の文様を描いた紙で顔を隠した、カネリ・カルティエ(ブラックタールの探索者・f10978)の姿。
「え……今度は何!?」
さらにその周囲を、子供のような笑い声と共に赤いヒトガタが浮かんでいる……女性が怯えるのは無理もない。
「おやおや、怖がらせてしまったなら申し訳ありません。では、」
くるりと背を向けたカネリが指を弾けば、女性の周囲を鎖が巡る。
ぼうっと暖かな光に包まれ……いつの間にか、周囲に響く笑い声は聞こえなくなっていた。
「これでいかがでしょう?」
「え、あ……。」
これは夢だろうか……と頬をつねると、痛みが走る。
あまりに色々なことが起きすぎていたが、一つだけ間違いない事は、
「ありが、とう……ございます。」
「ふふ……どういたしまして。」
カネリが自身を護ってくれている事だった。
そのまま周囲は黄昏の浜辺へと変わっていく。
笑い声と共に足元から響く痛み……苦痛こそが救いと宣う、教義の体現。
「さて……黄昏秘密倶楽部ですか、お噂はかねがね。」
くけけけ……と笑う声を聴きながら、浜辺の中で優雅に一礼するカネリ。
くすくすと笑いながら顔を上げれば、踊り狂う人影が周囲を取り囲んでいた。
「苦痛こそ救済とは、ステキな教義をお持ちで。私も、痛いのは好きですよ。」
そんな彼らを見渡し、大仰に取り出したのは……小さな細工箱。
「もっとも……貴方がたとは解釈が違うようですが。」
複雑な組み木細工を解けば、内から飛び出すのは妖精たち。
すぐに人影へと取り付き、妖精たちは小さな牙を突き立てる。
「まぁ、痛みにかわりないですよね。」
くけけけ、くひひひ……きゃははは!
周囲の笑い声が一層強くなり、カネリの身に響く痛みも増していく……しかし、それすらも心地よい。
「私があなた方を救って差し上げましょう。あなた方も、もしその気があるのなら……私を救って下さいね。」
きゃは……あはは……。
しかし、カネリが言い終える前に人影たちは喰らいつくされてしまった。
「ふむ……まぁいいでしょう。」
再び細工箱を掲げると、妖精たちは満足げに集まってゆく。
ぱたりと閉じられた時……周囲にはUDCアースの日常が戻っていたが、赤いヒトガタはまだ浮かんでいた。
成功
🔵🔵🔴
虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由にどぞ
邪神もそれに関するものも全てを消し飛ばーす
我が自爆は救済である
そう僕こそが邪神を救済する者さ
登場即自爆
そして即退場
自爆できれば台詞も活躍もいらぬ!
速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
それがジャスティス
何かいきなり自爆する怪奇現象
自爆という概念生物
ただ自爆するためだけに現れる存在
もはや災害である
技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆
射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
大事なのは自爆までのスピードさ
捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能さ
「お、終わり、ました……?」
張られた鎖の結界から、女性が少し顔を覗かせる。
「あっははははは!」
「くけけけけけ!」
「ひゃ!? ……あっ!」
しかし、背後から突如として響く笑い声に、思わず結界から外に出てしまった。
気がつけば周りを取り囲む赤いヒトガタたちに、すっかり怯えて動けなくなってしまった。
「う、うそ……。」
「あはは……さぁ、僕らと一緒に。」
「や、やだ……助けて。」
「……君は隠れて居たまえよ。」
トン、と女性が突き飛ばされ、結界の中へと戻された。
驚きの表情のまま、女性が自分の居た場所を見れば、『うつろぎ』の4文字が目に入る。
「あなた、は?」
「うつろぎ式・切宮殺戮術『一爆鏖殺』。」
「きゃっ!?」
女性の問いには答えることなく……虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)は自爆し、赤いヒトガタたちを吹き飛ばした。
「あ、あぁ……。」
結界の中にいる女性に怪我はない……それどころか、風の1つも当たっていない。
しかし……その視線の先には、ピクピクと痙攣している『うつろぎ』の文字。
「なんで……私のために、そこまで……。」
女性の目から涙が1つ溢れる。
……そんなことは露知らず、うつろぎは自爆の満足感に包まれたまま、力の入らぬ身体を投げ出していた。
大成功
🔵🔵🔵
高吉・政斗
アドリブ&連携歓迎)
(遠隔操作で二足型と一緒に移動中)
噂話はなぁ…すげぇ面倒くせぇだぞっ!?(経験者は語る)
…っと叱っても仕様がねぇし…ヒトガタもまぁまぁな数だしな。
(UC起動)
立ち回りは二足型のみで行動、コンキスタの多属性攻撃(全属性・対象の補足をランダムに有効な属性を探し撃ち、見つけたらその属性でまたコンキスタを撃ちまくる)と両腕のガトリングと片肩の主砲で。
(地形変化する前に攻撃したいが…まぁ変化しても良いか)
細かいアシストは俺が直で撃ち斃すとしてこの女、下手に動いたり動かなかったりすると邪魔だな。よし!コックピットに閉じk…もとい非難させておくか…ホレホレ、ノレノレ!
ナナシ・ナナイ(サポート)
『皆さん!このナナシ・ナナイが来たからにはもう安心やで!』
わいの本業は傭兵!金次第で何でもやるで!あ、猟兵としての仕事なら金は取らへんで。
戦闘で使う武器は基本『突撃銃型アサルトウェポン』や。ユーべルコードは指定したもんは全部使うで!高慢ちきな敵はとりあえず煽っとくわ。
戦う意思のない奴、殺しちゃいけん奴は銃床で殴って気絶させるで。堪忍な。
わいは基本ポジティブ思考や!明るく楽しく気楽に行くわ!でも空気は読むで。
この関西弁はキャラ付けやから適当やで。
誰でも名前+ちゃん呼びや!
あとはおまかせや!
急に、がしっ……と背後から掴まれ、立たされる女性。
「う……な、なに?」
「噂話はなぁ……すげぇ面倒くせぇんだぞっ!?」
「ひえ!? ご、ごめんなさい!?」
振り返らされれば2人の男が立っていて、しかも片方の背の低い方が怒ってる。
高吉・政斗(剛鉄の戦車乗り・f26786)の声に反射的に謝り、涙目になりながら呟いていた。
「あう……き、今日は、なんなの……。」
「……っと、怒っても仕方ねぇか。」
「せやせや、このねーちゃんに言ったってしゃーないで。悪いのはあいつらやしな!」
もう片方の男、ナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)は安心させるように女性の顔を覗きながら言葉をかける。
「ねーちゃん、安心しとき! わいらが護ってやるからな!」
「ほ、本当に……?」
「ほんまもほんま、まじもんのまじで、やで!」
「……しっかし、ヒトガタもまぁまぁな数いるからな。」
護りながら戦うというのは少し厄介だ……しかも、相手は戦場を別の世界へと塗り替えてくる。
高吉はふと後ろにある自分の戦車を見上げ、
「よし! コックピットに閉じk……もとい非難させておくか。」
「お、ええやん! ほらねーちゃん、乗った乗った!」
「え、あ……だ、大丈夫なん」
「ホレホレ、ノレノレ!」
「きゃっ!」
すっかり押し込み、高吉の後ろの席につかされる。
「へへ、安心しとき……わいらが倒したるさかい。」
ナナシの声と共にバタン、と蓋が閉じられた時……あはは、という子供の笑い声と共に、赤いヒトガタが戦車を取り囲んでいた。
ヒトガタの中に映るのは、黄昏色の浜辺。
「あはは……君もこっちに、きなよ……。」
笑いながらこちらを手招きする人影が見えたと思えば、内側の浜辺から立ち上る血色の津波。
「ちっ! 地形を変えられる前に何とかしたかったが、」
「そうはいかんようやなぁ。」
高吉の乗る戦車は人型二足歩行モードとなり、両腕のガトリングと肩の主砲を撃ちつける。
しかし……戦車に乗る女性の見ている前で、ナナシは血色の津波に呑み込まれていった。
「あ、あの人……呑まれ、て。」
「あはは……これで、ひとり」
「……誰が、呑まれたって?」
冷徹なナナシの声が響いたと思えば、ヒトガタの中の人影が銃弾に倒れる。
「お前ら亡者でも、心臓や脳を壊せば死ぬんだな。」
亡者の這い出る黄昏の浜辺の中で、ナナシは亡者たちをライフルで正確に撃ち倒していた。
「内側は、あいつに任せよう。俺は外だ……Mrコンキスタ、起動!」
『Pod【Conquista】生成中……装着、完了。』
システム音声と共に戦車の左手が仄かに紫に輝き、ロケットポッドが生成されていく。
その射出孔をヒトガタたちへと向け、
「さぁ、パーティーの始まりだぜ!」
一斉に撃ち放たれる、矢の形の誘導ロケット……それらがヒトガタに触れた時、大爆発が起きていた。
爆風が収まったあとを見渡せば……何も、残っていなかった。
「ふぅ、終わったな。」
「……終わったな、やなーい!」
バン! とメインカメラの横をぶっ叩く音と共に、ナナシがモニターに大写しになっていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 冒険
『恐怖山脈を踏破せよ』
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POW | 急峻な壁をクライミングする。 |
SPD | 暴風吹き荒れる尾根を縦走する。 |
WIZ | 雪崩や落石が集中する谷から攻略する。 |
👑11 |
🔵🔵🔵 |
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「あの……ありがとうございます。すいません、なんか、大事に……。」
助け出した女性は猟兵たちに頭を下げながら、邪神を見たという山の事を話し出した。
「えっと、ですね。その……私が彼女を見た場所、なんですが。」
地名を聞けば、そこは今では雪で入山禁止となっている。
「今の時期、登る人はいないはず、です。あの……その、頑張って、ください。応援、してます!」
……厳しい山道になりそうだ。
雪に包まれ、周りは木々に囲まれた険しい山道……そこを通り過ぎれば、開けた場所がある。
場所は解るが、そこまで行くには雪に対する装備が必要だろう。
高吉・政斗
アドリブ&連携歓迎)
雪山で登攀か…こりゃFECTつれてくるの失敗したか?
でも散々コイツで戦ったんだ、たかが高い壁如き、突破してやんよ。
■融合状態(二足形態)
操縦席で動かすより俺自身がFECTになれば登りやすいしなウン俺って頭いい。(乗車からのUC起動)
行動的には…
1:ジャンプ
2:空中起動
3:適切な壁に「手→指」の順に突っ込み引っ掛ける
4:勢い良くジャンプ
5:空中起動…
(以下ループ)
…で登攀。
ただ闇雲に壁を掴むのは崩れそうで怖いから適切な登攀ルートの目印として、アンカー型主砲弾を生成、FECT_OSによる弾道計算で撃ち込みルートを作ろう。くそ!初めての試みだからマジでおっかねぇぞ(にやけ顔)
高吉の前は雪で白く染まっている……今は止んでいるが、またいつ降ってくるか解らない。
「あー……話には聞いてたがな。」
ここまでは車で入ってこれたが、ここからは登山道だ。
乗ってきた戦車のFECTを置き、入山禁止の鎖をまたいで先を少し歩いてみると……思ったよりも傾斜のある道になっている。
「雪山で登攀か……こりゃFECTつれてくるの失敗したか?」
普通に考えれば、戦車で山に入るのは難しい。
しかし、FECTはただの戦車ではない。
「でも散々コイツで戦ったんだ。たかが高い壁如き、突破してやんよ。」
FECTに乗り込み、ニヤリと笑った高吉の左眼が仄かに青白く光る。
それと共にFECTが変形し、小さくまとまっていき……人の全身を包み込む、パワードスーツのようになっていた。
「よーし、良い感じだ。」
高吉自身は全く身動きが取れないが、直接意思を読み取って動くFECTは、自身の身体より俊敏に動いてくれる。
軽く鎖を飛び越え、高吉は登山道へと入っていった。
それは、道というには少し厳しかった。
下手に足を進めても、雪で滑り落ちかねない。
「よっ、と。」
そんな道を高吉は少し跳び、道の横に立っている木を掴んで登っていく。
「俺自身がFECTになれば登りやすいな。ウン、俺って頭いい。」
ちょっとした自画自賛の言葉が出るくらいには、気楽に上っていけた。
ちらりと後ろを振り返れば、木々の間をただ白い坂が続いている。
「しかし……後から登る目印、つけといた方が良いな。」
登るのは自分だけではないし、とFECTに計測と計算をさせていく。
モニターに割り出されたのは、効果的にアンカーを撃ち込める場所。
「ん……結構厳しいな。だが、」
勢いよく跳び上がり……肩から射出された真っ赤なアンカーが道に突き立っていく。
これで、後から登る人は楽に来れるだろう。
「よっとっと!?」
木に手をかけた時、重さに耐えられないのかぐらりと崖へと傾き、手が離れる。
ギリギリで崖に指をかけ……何とか体を引き上げていた。
「あっぶねぇ……くそ! 初めての試みだからマジでおっかねぇぞ!」
悪態をつく高吉だったが、その顔は恐怖ではなく、やり切った笑みへと変わっていた。
戦場を駆ける戦車乗りにとっては、生きるか死ぬかの瀬戸際こそが自身の居場所なのだろう……。
大成功
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