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名無しの冒険

#アポカリプスヘル

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#アポカリプスヘル


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●アポカリプスヘル:×××ベース
「こんな所に居られるか!俺は他所に移るぞ!」
 様々な産業廃棄物や妖しい薬品の入ったままの瓶が散乱するゴミ捨て場の様な土地、よく見れば、そこが元々は遊園地だった事が窺い知れる。
 その中でも一際大きい建物の中で一人の男性が叫んだ。

「うるせぇ!」「私の行く!」「リア充爆発しろ!」
 その声に呼応する様に、拠点の中は蜂の巣をつついたような老若男女問わずの大騒ぎが勃発し始めた。

「・・・」
 そんな中、一人、まるで世の中全てに関心が無い様な冷めた目をした少女が一人、無言のまま拠点からゆっくりと外に出て行き、ゴミの影に隠れながら遠くに陣取るオブリビオンの集団を静かに睨み付けていた。

●グリモアベース
「暑い時って片づけが面倒にならん?まぁ寒い時も嫌やけど」
 何人かの猟兵を集めて風波・拓哉(教室は戦場・f29184)が放った一言は完全に私事であったが、まるでオマケの様に猟兵たちに配られたA4プリントには拓哉が視たらしい事件の概要がびっしりと書き込まれていた。

「アポカリプスヘルで勿体ない事が起きそうでな?申し訳ないんやけど皆にはこれを止めてきて欲しいんよ」
 プリントにはアポカリプスヘルにあるとある拠点が廃棄されそうであるという事、その拠点は立地条件や集っている人材等は高水準を保っているものの、お互いに協力出来ず、果てはオブリビオンがゴミを廃棄して行く為に正直あまり近付きたく無い状態である事、そして致命的な事に纏め役の才がある存在が子供で女性という理由で埋もれているという現状が淡々とした文章で記されていた。

「皆は性別や年齢なんて色々と当てにならんのは分かってるやろけど、この女の子…シキちゃんを取り巻く環境はそうでは無いし、その上にシキちゃん自身は【そういう扱い】のせいでスッカリ擦れてもうてるみたいやねん」
 猟兵たちの反応を見つつ改めて向き合いながら、楽し気に笑ってはグリモアを指差しながら、まるで何かを期待する様に拓哉は首を傾げて見せた。

「やかましい大人を黙らせる為には【ゴミ掃除】とシキちゃん自身に色々な経験を積ませて能力を開花させたる必要があるやろな?問題を解決して、希望の灯を繋ぐ…世話の焼ける話やけど、きっと上手い具合に先生として立ち回ってくれるやろ?ほな、よろしゅうな」

 グリモアは光を放ち、舞台へと猟兵たちを誘う。
 荒廃した世界に埋もれる光を掘り返す為に…。


黒亀
 個人的に、このシナリオは解決から数年後の世界とか見たい。そんな事を思う黒亀です。
 今回はちょっぴり真面目気味かもしれません。

 注意書きとしては【ただ戦闘をし敵を打倒する】だけでは根本的な解決にはなりません。
 オープニングでは若干影が薄い【シキ】という10歳前後の少女は過去の経験から性格的にも捻くれており、観察眼や行動力がある物の圧倒的に足りない為に背中と言葉で大切な事を教える事が大切になります。

●第1章ではシキを連れて雑多に廃棄された産業廃棄物の掃除。
 シキはまだ幼い少女なので色々と気になるお年頃なので気遣ってあげるもよし、世界の厳しさを教える為にも効率の良い処理方法を教えるも良し、自分なりのやり方でシキとゴミに向かい合いましょう。

●第2章ではゴミを捨てに来たオブリビオンの撃破。
 此処ではシキにリーダーとして戦闘や後方支援、戦闘指揮等の経験を積ませられる様に指導しつつ勝利を目指しましょう。
 上手く指導が出来れば拠点に籠る住人たちを説得しやすくなります(つまりプレイングボーナスとなります)

●第3章はシキと共に拠点への帰還
 拠点の住人たちは拠点移動の準備真っ最中で外で起きた事柄に気付いてすら居ないのでシキの戦功を伝えたり、更にシキに様々な指導をしてみたり、はたまた元遊園地という土地柄を利用して遊んでみたりと一時の平穏を得た拠点内を自由に行動してみましょう。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『満ちる未知の危険物』

POW   :    耐えながらつまみ上げ処分

SPD   :    速攻で退かす

WIZ   :    魔法で汚物は焼却だ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

テラ・ウィンディア
ゴミ掃除か
おれも後片付けとか苦手なんだよな

とは言え苦手なままも良くないな!

シキだっけ
宜しくなー!おれは焼いたりが得意だぞー
【属性攻撃】
炎を出したり見せたりしつつ

そしてそのままごみを全て焼こうとして(あえて止められる

ああ、そっか火事になっちゃうかー

それじゃどうしよう

一緒に効率的に片付けるにはどうするか考えるぞ

なぁどこから片付ければいいかな?

【第六感】で危険な所は伝えて慎重に調べ

基本教えてと聞いては相談したり指示に従
(シキ自身に考えさせる事を優先

安全な所にゴミを集めたら
紅蓮神龍波で焼き尽くす

シキは頼りになるな

おれは戦いならそれなりに自信があるんだけどこういうのやっぱり苦手だから助かった(素直に感謝



●大掃除は炎と共に
 シキは困惑していた。
 拠点を移動すると騒ぎ始めた大人を他所に忌々しいゴミの山を見に行った先で出会った猟兵たち、強力な戦力であり、時には災厄にもなりかねない存在。

 「シキだっけ?宜しくなー!おれは焼いたりが得意だぞー」

 そんな存在が何故ゴミ掃除を始めようとしているのだろうか、と。
 炎を操り廃棄物を燃やし尽くそうとする自分とそう変わらない年齢でありつつも、猟兵として活動するテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)を見ながら、シキは困惑した表情を浮かべつつ、自分とは決定的に立場が違うのだと目を逸らし、テラの炎はそのままゴミを燃やし尽くさんと中身もよく分からない大きな袋に迫り…

「!…ま、まってください」

 しかしゴミに火が付く寸前、何かに気付いたシキの声にテラは目を丸くしてシキの方を向いて、何かあったのかと一度炎を消しながら首をかしげて見せた。

「あ、あの、このまま燃やしたら、他の所にも引火しちゃうから…その、もう少し離れた所に運んでから…」

 恐る恐るといった様子で言葉を選ぶように危険性を訴え、シキに身体には大きいゴミの袋を抱き上げた。

「ああ、そっか火事になっちゃうかー。じゃあ一緒に効率的に片付けるにはどうするか考えるぞ」

 なるほど、と納得した様にテラは頷きつつ辺りを見回せば、テラの第六感は冴え渡り危険な場所を導き出す。

 しかし、それをそのまま伝えてしまっては意味が無いと、あくまでシキと協力する形を取る様に、それとなく危険を伝えつつ、シキの知識や判断に任せてゴミを一か所に集めていく。

 やはりというべきか、少々時間が経過してしまったものの、ある程度のゴミを安全な場所に一塊にしてはシキがテラに小さく頷いて見せGOサインを出した。

「母なる大地よ、闇夜を照らす炎よ…。赤き龍神の怒りに応え、我が前の敵を焼き尽くせっ」

 そのサインを待っていたと改めてテラは巨大な龍の形をした炎を呼び出し、一瞬のうちに集めたゴミを溶かすかの様に燃やし尽くす。

「…っ」

 その熱量は辺りの気温を一瞬急激に上げて、シキは目を細める。
 先ほどまで共に行動していたテラもやはり猟兵、もしテラが自分と同じ立場だとしても、拠点の大人たちは自分の様に雑には扱わないだろう…。

「…シキは頼りになるな!
おれは戦いならそれなりに自信があるんだけどこういうのやっぱり苦手だから助かった!」

 ゴミを燃やし尽くし、炎を消したテラはシキに向き直り、なんの裏も無い感謝と称賛をシキに向ける。
 その言葉に俯きかけていたシキは驚いた様に顔を上げ、少し赤くなった表情でテラを見返し、顔を隠す様にペコリと大きく頭を下げた。

 …顔が赤かったのは、炎により気温が上がったせいか、あるいは…。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
【SPD】
目的:シキにゴミの処理方法を教える

理由:柄じゃねぇが色々と教えるのが大人の役割だからな、やってみるか

手段:他の猟兵がやったみてぇに燃やすのが手っ取り早いが、ユーベルコードは普通に人間には使えねぇからな。

シキには悪臭や疫病、野生動物を近付ける原因にもなる生ゴミ・汚物・動物の遺体の燃やす以外の処理方法を教えるか。

拠点でスコップを借り、生ゴミ・汚物を軍用大型トラックに積載、シキを助手席に乗せて出発だ。

道中ではシキに何で拠点から離れて捨てに行くか、その理由を細かく教えておくぜ。

拠点から充分に離れたら、スコップで穴を掘って、ゴミを捨て、埋め直す、これで完了だ。

帰りは色々と愚痴や悩みも聞いとくか



シキは拠点に雑に放置されているスコップを運びながら、同じくスコップを担いで隣を歩くヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)を見つめる。

覇気の無い表情にボサボサの髪、服装も無頓着であれば見た目だけで言ってしまえば普通の住人と大差無い様にも感じる。

「ユーベルコードは普通の人間は使えねぇ。だからゴミ掃除1つでもしっかりと手順を踏んで頭を使わなけりゃ疫病や野生動物を寄せ付ける原因になる」

ヴィリーは淡々とした口調でシキに”普通の人間”にとって必要なゴミ掃除の方法や手順を話つつ、軍用トラックにゴミを積み込んでいく。

シキは話を聞きつつ、促されるままにとらっくの助手席に乗り込んでは少し迷う様な素振りを見せた後に走り出すトラックの中で口を開いた。

「…おじさんは、なんで私に色々教えてくれるんですか?だって、別に…」

「色々と教えるのが大人の役目だからだ」

この拠点や自分は猟兵たちには関係ない筈…そんな風に続く言葉をヴィリーはアッサリとした様子で遮った。その言葉はシキにとっては新鮮な言葉だったらしく目を丸くするも、その表情を隠す様に前を向いた。

目的地に到着しては、スコップで穴を掘りゴミ処理を始めつつ、ゴミの特徴や処理法を教えている最中にもシキは何やら考え込んでいるらしく、返事以外には口を挟む事は無かったが、その眼差しは真剣そのもので、知識を吸収している様子だった。

そして帰り道、無言で助手席に乗り込むシキにヴェリーは小さく溜息を漏らしてては一瞬視線を投げかけては、すぐに前を向き直して運転を再開する。

「こんな世界じゃ、色々とあるのだろう…気を張るのも良いが、俺で良ければ聞いてやるから、帰るまでの間位は子供らしく話したい事を何も考えずに話してみると良い」

そう長くはない帰り道、エンジン音に紛れて時折聞こえてくる幼い声にヴェリーは相槌や分かる範囲での答えを返しつつ、行きより少し速度を落とし帰路に就いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
 人間の人形遣い×ビーストマスター、11歳の女の子です。
 普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「…」

「…」

シキは焦っていた。恐らく他の猟兵同様に手伝いに来たであろう禍沼・黒絵(災禍の輩・f19241)と無言で向き合うって既に数分立ち始めており、強力な戦力であり、時には災厄にもなりかねない存在として猟兵の存在を認識していたシキからすれば、何処か不穏な雰囲気を纏う黒絵の事を知るには行動で推し量るしか無い状態だった。

「お片付けを始めるの」

シキに宣言する様に頷いては黒絵はゴミ掃除を始める。

「あ、お手伝いします」

イマイチ、黒絵の意思を読み取り切れていない様だが、年齢や身体つきはそう変わらないが、戦闘や冒険慣れしている動きは参考にもなる様で、じっくり観察しながらゴミを退けたり埋めたりし始める。

しかし、時折視線に映り込む黒いクマのぬいぐるみ___クロームに興味津々といった様子でソワソワする様子はやはり年相応に少女の一面も残っている様だ。

掃除の後、緊張も解けたのかシキは黒絵に話してクロームをよく見せてもらい、多少は話が弾んだようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

満月・双葉(サポート)
依頼は仕事であり、仕事を完遂するためには手段を問わぬ冷酷な一面があります
表情は常に無表情で、あほ毛が動くことで感情を(何となく)表現するのみです
初対面の相手には敬語、六歳児程度まではタメ語で話します
ステータス欄の通常口調は顔見知りに限ります(感情欄に公開している人達のみ)
他人に自分には踏み込ませず、また踏み込まず、つき合いは表面的な者に限りますが、会話が円滑に進むように冗談は飛ばします
捜索が必要な場合は、ユーベルコード【カエルの大捜索】を使用しカエルのマスコットさんに捜索を手伝ってもらう
【野生の勘】による捜索も行う
ペットの「ねこ」も双葉を手伝い何かを発見したりする賢い猫



「では、はじめましょうか」

満月・双葉(時に紡がれた星の欠片・f01681)は警戒半分で自分の事を見るシキに開始の合図を伝え【カエルの大捜索】を発動してカエルたちにゴミを種類分けとゴミを安全に処理出来そうな場所を探し出す。

「カエルさん。お願い、ね」

シキは自分の足元を通るカエルに声を掛けながら自分にも運べそうなゴミを運んでいき、双葉の【野生の勘】で危険と出た場所に近付きそうになっては声を掛けられて軌道修正し、また歩き出してゴミを集めるを繰り返してゴミ掃除を続ける。

「ゴミには触れると危険な物もあります、それには触れず、相応の装備をした者に任せると良いでしょう」

あくまで仕事上の付き合いと割り切りつつ、危険物と判断した物にはシキを近づけさせず、自分の装備とその使い方を教えていく。

「装備をしている人が居ない時は、どうすれば…良いですか?」

他の大人とは違い、疑問をぶつけても問題ない相手と判断したらしく、硬くなりつつも素直に疑問をぶつけながら、時折ウロウロとしている双葉のペットらしい【ねこ】に視線を釣られるも、すぐに双葉やゴミ、カエルと見るべきものに視線を戻している。

「そういう時は拠点に戻って装備を持ってくるか、一度拠点に退きましょう。何時でも前に進むのが正解とは限りませんから」

少しずつゴミが減っていき、カエルや猫が歩き回る少しファンシーな光景とは裏腹に淡々と質問に答えたり指示を飛ばしてくる双葉の様子に、シキはどんな時でも冷静に対応する事の大切さを学んだようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。

からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。

「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」

(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)



ゴミと薬品が広がる付近の光景にシキは何処かぼんやりとした視線を空に向けており、その眼には様々な事に諦めの色が浮かんでいる。

「大丈夫?」

その視界に心配そうな顔で映り込んだ阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)の周りには既にからくり人形の【ダグザ】が控えており、すぐにでもゴミ掃除が始められそうな状態の様子だった。

「いえ、やっぱり皆さんは凄いな…って」

猟兵の働きや装備はシキの心に希望と同時に微かな影も生み出した様で、最後には力があれば…という認識が顔を出してしまっていた。

「うん。凄いね。でも、それだけじゃ変えられない物もあるんだよ?」

シキの言葉にスミコは何かを思い出すような表情をしつつ、開発した自分にとっての力とも言える【ダグザ】や装備を順番に表面を緩く撫でる。

「さぁ、綺麗にしていこう?その後、色々と教えてあげるね?」

考え込んでいる様子のシキに微笑み抱えては巨大なゴミをワイヤーで集めていき、【ダグザ】が棍棒で粉砕していく。

「…あぁいう機械があれば、私でも色々出来るのかな?」

その様子にシキはスミコの装備をじっと観察していて、近くに落ちていた廃材と見比べては似た装備を作れない物かと考え始めている様だった…。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『『対物突撃兵』スクラップメーカー』

POW   :    対物剣術「斬撃による解体」
【ヒートブレード】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    ディスマントルアタック
【ヒートブレードを用いた連続攻撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を更地にするまで破壊し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    対人剣術「怒涛の連撃」
自身の【背負っているバッテリーパックのランプ】が輝く間、【ヒートブレード】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、連携歓迎
■心情
やっほー、こんにちは。ランスってんだ、よろしくなシキちゃん!
独りで頑張ってるって聞いたんで、力になりに来たぜ~
さて、やってくるオブリビオンたちをどうするか、一緒に考えよっか。ここの地形とか色々教えてくれたら、作戦考えるからさ。頼りにしてるぜ?
大丈夫、補助は任せとけって。

■戦闘
"事象観測術式"による【情報収集】とシキからの情報提供からUCを発動、「自身を囮としてシキに倒させる」という作戦を練ります。
シキには"フォールディングマシンピストル"を持たせ、シキの深層意識をそれとなく【ハッキング】。自身の戦闘経験を伝えていきます(スナイパー、瞬間思考力、罠使い)


ヴィリー・フランツ
SPD・連携、アドリブOK
目的:敵の撃退

心情:思念の残りカスであるオブリビオンがゴミを捨てに来たか?
残念だが受け取り拒否だ、ゴミと一緒に屍の海に帰りやがれ!

手段:ブルパップ小銃を持ち、迷彩ベストには予備の弾倉を詰め継戦能力を確保、紙巻きタバコを咥えて出現だ!
シキは擦れちゃいるが、頭の回転は悪くねぇ。
武器は他の猟兵から借りれば、自衛も出来るだろう。

敵は大群、何処が迎撃に適してるかこの辺の地理を良く知るシキが頼りだ頼むぜ、いざとなれば俺の戦闘経験から助言もするからよ。
先ずは先制攻撃の〔ヘッドショット〕だ、不細工なマスクをぶち抜いて出鼻を挫いてやる、その後は小銃で弾幕を張るぜ、接近される前に倒すぜ



遠くから響いてくる足音にシキはゴミ掃除で汚れた顔を上げる。

シキはこの足音をよく知っていた。
その目的も含めて、だからこそ咄嗟に身を隠し落胆した表情をした。

「折角、綺麗にしたのに…」

ポツリと零した言葉は、この後起きるであろう事を防ぐ手段が無いと諦めの色が浮かんでいた。

「シキ、シキは頭の回転も悪くねぇ。武器もあれば自衛も出来るだろう」

___純粋と言うには、少し擦れてはいるが___そんな言葉を飲み込みながら、
ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)は煙草を咥えながらシキに声を掛けてはブルパップ式小銃を携え迷彩ベストに予備の弾倉を詰め込んで戦闘の意思を見せる。

「それに今回は独りじゃない。皆で戦ってアレを蹴散らそうぜ?シキちゃん」

それに続く様にジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)が軽い調子で言いながらシキに自身のフォールディングマシンピストルを手渡し、目を見つめながらシキの潜在意識にハッキングを仕掛ける。

「しかし敵は数が多くて、戦い方こそ教えてやれるが、このまま正面からぶつかるには分が悪い」

「だからシキちゃんには迎撃や作戦に向きそうな地形を教えて欲しいんだよ」

ジェイとヴィリーの考えは大体同じだった様で、シキも含めた3人は身を屈めながら、シキの先導で敵に見つからない様に移動しつつ作戦会議を始めた。

「この先、上手くやれば…その、上手く言えないけど、倒せる気がする」

オブリビオンは自分たちの捨てたゴミが消えている事に大した違和感を抱くでも無い様で、むしろ好都合とばかりに幾つかのグループに分かれてゴミの不法投棄を始める。

その様子を見ながらシキはジェイがハッキングで流し込んでくる自分の知らない知識に戸惑いつつも、自身の知る地形情報と当てはめては銃を構え直し、そして3人はそれぞれに事前に話し合った持ち場に散らばった。

「不細工なマスクだな。ぶち抜かせてもらうぞ」

一発の銃声と共にスクラップメイカーの一体の頭にヴィリーの銃弾が貫いた。
倒れ伏すスクラップメイカーに他のスクラップメイカーは騒めき武器を構えて辺りを見回して襲撃者の正体を探ろうと構える。

「ほらほら!鬼さん此方っ!」

警戒するスクラップメイカーの前にジェイは飛び出し、挑発する様に声を上げながら物陰から物陰に移動してはスクラップメイカーを一か所に引き付けていく。

「作戦通り、引き付けた敵を纏めて…ファイアっ」

集められたスクラップメイカーの団体の背後からシキの合図と共にヴィリーが弾幕を張り、更に弾幕を避けたスクラップメイカーにもシキの狙いすました狙撃が襲う。

更に騒めく集団に影から飛び出したジェイも襲い掛かり確実に殲滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リディア・スカーレット(サポート)
 ダンピールのビーストマスター×パラディン、女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 恋人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

静かな場所や花などの自然が大好きです。
人との会話は淡々とこなし、あまり私情を入れない様にしてます。
仲間は大切に思っており、仲間とは協力し合い
依頼の成功を目指します。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


オークティス・ルーヴェルト(サポート)
【Support】
『トッテオキで派手にイクヨー!』
『We are Powerful!!』
28歳♂:人狼のアリスナイト × 破戒僧
口調:カタコトダヨ。語尾や外来語が英語になりマース。

★舶来のオークティスデース。鎖型のUCや鼓舞で戦ウ元バーバリアンNE。チョット英語訛りの言葉ツカウヨ。デモ日本語全部ワカルヨ!★動揺すると平仮名も混じるね★女ノ子ニ良イトコ見セタイ!★人狼の持つ変化(獣耳型、獣人型、獣型)の他にモフモフな形状を変化させて戦況に適応シタリも出来ルYO!★コミカルなシーンでは思い切りハシャグから宜シクNE

*アドリブや台詞回しは適度に変更可
*多少キャラがブレてもOKです。


鞍馬・景正(サポート)
※サポート不要の場合は却下でお願いします。

「戦働きこそ武士の本領――参る」

◆キャラ指針
サムライエンパイア出身。
実直で真面目な性格の青年武士。

どんな敵にも怯まず、侮らず。全力を尽くして対峙します。

本人の性格的に真っ向勝負を好みますが、必要なら他猟兵の支援に徹したり、一般人がいれば救助や保護を優先します。

◆戦闘
接近戦では剣術や組討、遠距離なら弓を使用。
羅刹の【怪力】と、武術稽古で培った【見切り】を活かした戦法が得手。

状況によって味方や一般人を【かばう】盾となったり、愛馬に【騎乗】もします。

UCは相手に応じて適切なものを。

◆備考
アドリブ、連携歓迎。
悪事や不正、他猟兵への迷惑行為等はNGで。



自然を愛するリディア・スカーレット(孤高の獣使い・f24325)は辺りの光景に、そしてそれを生み出した元凶でもあるオブリビオンに密かに怒りを抱いていた。
しかしそれはそれ、感情を表に出さない様に呼吸を落ちつけようと…

「oh!シキさんはワタシたちの戦いをじっくり見ていてくだサーイ!特に自分の素早い身のこなしは役立つ筈デース!」

「シキ殿。どんな敵にも怯まず、侮らず。全力を尽くして対峙する。それこそが戦です。今は戦えなくとも、しっかりと観察し、知識を蓄えましょう」

方向性は違うものの、恐らく正面突破する気満々のオークティス・ルーヴェルト(仮)もふみの求道者✨️・f06321)と鞍馬・景正(言ヲ成ス・f02972)の二人の様子を見て何かを考える様に俯くシキの肩を軽く叩いた。

「大丈夫よ。あなたも、この場所も私たちが守るわ。折角綺麗にしたんですもの」

淡々とした口調でそんな事を言えば、作戦らしい作戦もなくシキを含めた4人はミュータントの群れに向かって走り出した。

「戦働きこそ武士の本領――参る」

刀を抜きスクラップメイカーの真っ先に躍り出たのは景正にヒートブレードを構えたスクラップメイカーが取り囲む様に襲い掛かるも、景正はヒートブレードの剣劇を全て紙一重で見切り回避しては1体、また1体と怪力により振るわれる刀がスクラップメイカーを両断していく。

大群のど真ん中に突撃し大立ち回りを演じる景正に驚きつつもスクラップメイカーたちはお互いに顔を見合わせ隊列を組んで襲おうとするも、それを邪魔する影―――人狼の特徴を最大限に活かし機動力を生かして掻き回すオークティスは時折隠れて様子を伺っているシキに良い所を見せようとアクロバティックな動きを披露する。

そんな二人を見つつもしシキが襲撃を受けた場合に危険と判断し、シキと共に少し後ろに控えていたリディアは微かな気配を感じてはマントを翻してシキを隠す様にしつつバスタードソードを振るう。

非戦闘員らしきシキやリディアを襲おうとしていたスクラップメーカーの装備を切り裂いては小さく溜息を洩らしながら黄金のライオンを召喚し獣奏器の音色を響かせて、まだ幼い少女に聞かせるにはあまりにも惨い音をそっと消し去った。

暫くして前線で暴れていた景正とオークティスも戻って来ては改めに各々シキに自分の戦い方や武器の扱いを教えつつ、今回のような戦いが今後も起こりえるかもしれない事、そしてその時に他の住人を導ける人物は多くはないという事を話し、シキに改めて、今回の戦いを忘れない様にと伝えた。

しかしシキに瞳には未知の知識への興味と共に、確かな恐怖の色も存在しており、
戦いの場に年齢や性別は関係無いと、少なからず様々な世界を行き来する猟兵たちや、嫌でも戦いの中に身を置く必要がある世界の住人たちにとって、それは当然の事ではある反面、少女―――シキには素質がある故に、この様な依頼が猟兵たちに下され、そして猟兵たちは己が信念や打算の為に戦う術と知識を与える。

その事実は物悲しく、この残酷な世界の象徴とも言えるのかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『夢の国の跡地』

POW   :    園内を散策する

SPD   :    遊具を修理してみる

WIZ   :    在りし日に思いを馳せる

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴィリー・フランツ
(POW、アドリブ連携OK)
目的:拠点を捨てるとか腑抜けた事をぬかす連中に活を入れる

理由:おいおい、コイツらオブリビオンの撃退した事なんててんで気付いちゃいねぇ。
せっかく危機は去ったんだ、何とか引き留めねぇとな!

手段:シキが伝えれば良いんだが……
全く相手にされてねぇ、しゃあねぇな、俺がシキの偉業を伝えるか。

やい、てめぇら!
シキの話を聞いてねぇのか?ゴミを捨てに来るオブリビオンは消えたんだよ、この10歳の女の子が手伝ってな!
それなのにてめぇらはなんだ!
やれ夜逃げの準備だの、それでもいい歳した大人か?タマ付いてのか、少しは根性の無さを恥じて、シキを見習いやがれ!

子供の前で口は汚ねぇが勘弁してくれや


ジェイ・ランス
【POW】※アドリブ、連携歓迎
■心情
おーやおや、皆さん揃って夜逃げの準備かな~?
ままま、出てく前に一つ、付き合っちゃくれないかい。なに、遊園地を一緒に散策するだけさ。安全は確保してあるから、だいじょぶよん。

■行動
シキや大人たちを連れて、遊園地を一緒に散策します。
まだ使えそうなものや、拠点として使える場所へシキに案内させ、彼女が如何にここに精通しているか、そして自身たちがいかに勿体無いことをしようとしている事を伝えていきます。

―――さてと。ここまでみてさ、何も思わないなんてことは、まさかないよな?



人々は思い思いに移動の準備を始めている中、さび付いた金属が擦れる様な音と共にゲートが開き、猟兵たちを案内する様に戻って来たシキに一斉に人々の視線が集まる。

シキの顔には猟兵たちから託された知識と経験、それに希望が宿っており、大人たちに駆け寄る。

「皆。逃げるのは、もうやめよう。私たちの家を、皆で守ろうよ。怪物はもう居ない。だから…っ」

力強く意思の籠ったシキの言葉は人々を騒めかせるが、すぐに所詮は子供の言う事だと再び各々は散ろうとする。

「てめぇら…っ」

「おーやおや、皆さん揃って夜逃げの準備かな~?」

そんな様子に我慢の限界とヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)は一歩踏み出して啖呵を切ろうとすると、その前に緩い笑みを浮かべながらジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)が手を出してヴィリーを制しつつ人々を挑発する様に笑って見せつつ、出ていく前に遊園地の中を散策しないかと提案する。

「折角来たんだし、付き合っちゃくれないかい?安全は確保してあるからさ?」

その言葉に一部の住人はヴィリーたちが猟兵である事に気付いた様で、あまり逆らうのも…という理由からその提案に十数名の若者たちが付き合う事となった。

遊園地の中を散策し始めれば、シキの表情は何処か真剣な物になり、生まれ育った拠点にあるものを観察し始める。

「折角だし、案内はシキに頼もうかな?多分、此処に居る誰よりも詳しいだろうしね?」

ジェイの言葉にシキは小さく首を縦に振れば、元々の知識に猟兵たちとの経験が合わさった考えを確かめる様に歩を進めて幾つかの物資や施設の場所に案内しては自分の考えを交えた説明を始める。

その説明は若者たちにとって衝撃的な考えだったらしく、しかし同時に自分たちより幼い少女であるシキの言葉という事もあり、素直に反応はしにくい様子だった。

「さてと、君たちだって、ここまで見て何も思わないって事は、まさかないよな?」

その様子にジェイは何処か呆れた様な表情をしつつ、深くは言わず若者たちに自分で事実を飲み込ませる様に促した。

「…此処は、私たちの家は、まだ戦える」

それに続く様に、シキは改めてと若者たちに強い意志を宿した瞳でまっすぐに向き合い、拠点の可能性をはっきりと伝える。

「シキは賢い子だけど、君たちも知っての通り、まだ子供で、女の子だぜ?子供だって侮る位なら、するべき事があるんじゃない?」

最後にジェイはそう締めくくり、他の住人達の場所に戻っていった。

―――――――

ジェイとシキの言葉に心動かされた若者たちは他の住人たちの説得に加わるも、何処までも平行線といった様子で、人々が移動の準備を止める事は無かった。

それどころか、若者たちも所詮は子供なのだと一人の老人の言葉を皮切りに次々とシキや若者たちへの批判や皮肉が吐き出され、それに対抗する様に若者たちも頭の固い大人たちだと罵詈雑言を吐き出し口論はヒートアップしていく。

「そのガキが言っているのは綺麗ごとだ!そもそも外には怪物や怪物が捨てて行くゴミで溢れているじゃないか!お前たちだって知っているだろう!?」

――――プチッ――――

口論の中、ある住人が言い放ったその言葉に、ヴィリーの中で一度は抑えた物があふれ出し、覇気の無い表情に明確な怒りが浮かぶ。

「てめぇら!シキの話を聞いてやがったのか?ゴミを捨てに来ていたオブリビオンは消えたんだ」

言い争いの声を全てのみ込む様な怒気と共に、ヴィリーは住人達の間に割って入り、今にも掴み掛りそうな剣幕に住人達はたじろぎ口を噤んでしまう。

「いい歳した大人が夜逃げの準備をしている間に、てめぇらがガキだガキだと言っている、たった10歳の女の子が根性出して手伝ってるんだ!てめぇらも根性見せてみやがれ!」

口を挟ませる気もなく一気に言い放つヴィリーの豹変ぶりにシキも驚いた様に目を丸くするも、拳をぐっと握りしめ、己を奮い立たせた。

今こそ、戦う勇気を、根性を見せる時なのだ。

「皆。皆にとっても、私にとっても、この場所は大切な家で、私たちには、守る力がある。それを私はこの人たちに教えてもらったの」

ゆっくりと、しかし静まり返った広場に通る様なハッキリとした口調でシキは話し始める。
住民たちとシキはこの日、初めてお互いを認識し、語り合ったのだった。

猟兵たちの灯した希望の灯は初めは若者たちに、そして次第に拠点の人々の心に火をつけていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月09日


挿絵イラスト