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山に眠る神

#UDCアース

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#UDCアース


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「みなさん、聞いてください!」
 白銀の鎧に身を包んだアリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)が猟兵達に呼びかける。
「これですか?今回の現場に備えて、です。説明しますね。とある山奥にある洞窟の中に人工物……それも、神殿のようなものがあるのが見えたのです。そして、その最奥に封印されているUDCが目覚めるという天啓を受けました。みなさんには天啓にあったUDCの退治をお願いしたいのです。」
 地図を広げておおよその位置を示しながらアリシアは説明を始めた。
「最寄りの村には、この山が神の眠る山であるという言い伝えがあります。その言い伝えになぞらえて目標のUDCを邪神と仮称しますね。今回私が見た遺跡以外には神社のようなものもなく、人が立ち入ることは無いそうです。なので、おそらく今回向かう遺跡が言い伝えにある神を祀る施設なのでしょう。」
 アリシアは足元でふてくされているマリアを気にしながらも説明を続ける。
「洞窟の入口まで転送ができるので迷う心配はないですが、問題は邪神の下にたどり着くまでの道中です。入口から中ほどまでは遺跡があるだけですが、奥には邪神とは別の石人形のようなUDCがいます。邪神を守るように配置されているので、便宜上眷属と呼びましょう。詳しいことは現地で調べて確かめないとわかりませんが、この眷属は洞窟内の遺跡から何らかの影響を受けている……はずです。」
 少々自信なさそうにアリシアは猟兵達から目線を外す。最後に小さく聞こえた言葉は気にしないことにした。
「こほん。……ですので、みなさんは洞窟に侵入してもらい、遺跡を破壊しながら進行。途中で出会った眷属を排除。さらに奥に眠っている邪神を倒す、という流れになります。」
 今回の依頼内容を総括すると、思い出したように付け加える。
「洞窟入口ではわずかですが、空気より重い有毒ガスが確認されています。現場の山は火山ではないので、おそらく邪神か眷属のどちらかによるものでしょう。何か対策をしておく方がいいかもしれません。」
 この鎧が私の対策です、とアリシアが胸を張る。
「私の話は以上になります。それでは改めて……みなさん、よろしくお願いします!」


白黒狼
 お世話になっております。白黒狼です。
 今度の舞台はUDCアース。邪神を祀る遺跡の破壊と、そこに潜むUDCの殲滅が目的です。
 遺跡を作った者の正体は?そして眷属と邪神の関係は?みなさんのプレイング次第では明らかになるかもしれません。こうご期待。

 我々が知っている神社にも昔は神様が実際にいた……と考えるとロマンがありますよね。
 そんな感じでよろしくお願いします!
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第1章 冒険 『禁忌の遺跡』

POW   :    力任せに完膚なきまでに破壊する。

SPD   :    仲間たちが破壊作業をしている間、周囲で眷属を警戒する。

WIZ   :    破壊する前にちょっと調査をもしておきたい。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミク・シィナ
異世界の邪神、ですか…。
少し興味はありますが、いずれにせよ、今はお仕事をこなすこととしましょう。

当然、力任せに完膚なきまでに遺跡を破壊致します。
両手に持ったバトルアックスと斬馬刀にて、グラウンドクラッシャーを放ち、あくまでに優雅に、そしてダイナミックに、破壊して回りましょう。

毒ガス対策は毒耐性でカバー致します。

【使用技能】
捨て身の一撃10、鎧砕き10、礼儀作法1、怪力13、生命力吸収10、残像2、2回攻撃10、地形の利用1、封印を解く2、なぎ払い11、第六感10、歌唱1、暗視1、属性攻撃1、毒耐性1、クライミング1、激痛耐性2、衝撃波1、範囲攻撃1


ボアネル・ゼブダイ
行動:wiz
「山中に封じられし古代の神か、神秘的な話だが人々に危害を加えるというのなら討伐せねばなるまい」

遺跡を調査し、情報を事前に収集し、他の猟兵とも共有する

第六感で怪しい場所を探し敵について情報収集を行う
野生の勘で効果的に破壊出来る箇所、逆に破壊したら危険な箇所を探す

遺跡を破壊する場合は闇夜の眷属か武器での破壊を行う
洞窟内なので崩落の危険性も無いとは言えないので注意する

洞窟内の毒ガスに関してはグリッグスの鞄から解毒薬を取り出し、服用することで対策
または招き入れる歌声を使い周囲の猟兵を回復させつつ自分も回復させる

「さて、この情報が皆の役に立つと良いのだが」
(他メンバーとの絡みやアドリブ歓迎)


ヴェロニカ・ウィンター
怪しげな遺跡ね…不気味な場所には慣れてるけどこんな任務は早く終わらせたいわね
無事みんな帰れることを"神"に祈っておくわ
【SPD】
破壊活動は他の猟兵達に任せて私は周囲の警戒に当たらせてもらうわ
UCでサイドキック(相棒)を呼び出して二人体制で眷属の動きを監視
毒ガス対策と視野を広げる意味も兼ねてフックガンで天井や高い位置に着きます
さらに【暗視】で暗がりでも目を効かせられるわ
"鳥"だけど"夜目"は効くのよ私達
もし不審なものを発見したり何らかの動きがあればまずは手裏剣を【投擲】して様子を見るわね



「……不気味な場所には慣れてるけど、こんな任務は早く終わらせたいわね。」
 そう呟くヴェロニカ・ウィンター(アイビス・f12756)達の目の前には、奥に眠る神の下へと導くように道が続いていた。道と言っても3人ほどが並んで歩ける程度の広さを石で縁取っただけのものではあるが。洞窟内は薄暗い上にまっすぐ続いているわけではないのか、道の先がどうなっているかは見通せない。
「これも遺跡の一部ですし、さっさと破壊してしまいましょうか。」
 ミク・シィナ(漆黒の令嬢・f03233)はそう言うと並べられた石を砕こうと、バトルアックスと斬馬刀を振り上げる。
「少し待て。壊す前に少し調べておきたい。ここに封じられてるものにつながる情報があるかもしれない。」
 はやるミクを制止すると、ボアネル・ゼブダイ(Livin' on a prayer・f07146)はしゃがみ込み、並べられた石を調べ始めた。
「ふむ、ただの石だな。並べ方に意味がある可能性は残るが。」
 道を縁取っている石には加工した形跡は無かった。材質もどこにでもあるような石だ。全体の構造が把握できていない以上はただの縁石と言い切ることはできないが、ここで気にしても仕方がないだろう。特に違和感や匂いは感じなかったが、姿勢を低くしたのでボアネルは念のために毒ガス対策の薬を服用する。
「それでは改めて。それ!」
 ミクがくるりと踊るような動きで石を砕いてゆく。彼女が手にした武器が振り下ろされた場所にはくっきりと跡が残っていた。
「もう少し優しくやってくれないかしら? 奥にいる神様より先に閻魔様に会うのはごめんよ。」
 洞窟が崩れるのではないかという勢いで武器を振り下ろすミクをヴェロニカが咎める。
「大きなものが見つかったらミクに頼む。細かいものは次からは私がやろう。」
 そう言うと剣を手にボアネルは洞窟の奥へと進み始めた。

 猟兵達は道を縁取る石を壊しながら進んでゆく。洞窟には分かれ道こそないものの不規則に曲がっていた。
「なかなかそれらしいものが見えてこないですね……」
 ミクが代わり映えしない風景に不満を漏らす。脇道や何かの仕掛けがないかを確認しながら進んでいるので進みは遅いが、移動を始めてから30分ほど立っていた。ここまでに分かったことと言えば天然の洞窟らしいことぐらいだ。
「やっと遺跡らしいところに出たわね。」
 洞窟だんだんと広くまっすぐになってゆき、道に置かれていた石が明らかに人の手で加工された石柱へと変わる。道もまっすぐになり、暗くてわかりにくいが、先の方には祭壇らしきものが見えた。今まで歩いてきたところは参道で、ここからは境内といったところか。
「これなら何かわかるだろう。壊す前に調べておきたい。」
 ようやく自分の出番かと武器を構えるミクを手で制しながら、ボアネルが石柱に近づいて調べ始める。表面には文様が刻まれ、一部の石柱には文字と思しきものも書かれている。UDCへに影響を与えるとするならば、今までの道にあった石よりはこちらの方がよほどそれらしい。
「柱の上には何も書かれてないわね。それと、ここから祭壇の方で動くものは見えないわ。今のところは、ね。」
 眷属がそろそろ現れるかもしれないと、警戒を兼ねて相棒と共に石柱に登ったヴェロニカが言う。石柱に登ると少しすっきりした気分になった。高所には毒ガスが無いからだ。おそらく入口よりも毒ガスが濃くなっている。気が付かないうちに下っていたのか、あるいは発生源に近づいているからなのか。どちらにせよ、ここからはより警戒が必要かもしれない。そのことも付け加えるように報告する。
「では、今のうちに壊してしまうか。洞窟まで壊さないように気をつけろよ。」
 文字の刻まれていない石柱とそれを倒す方向を指示し、自身は石柱に刻まれた文字らしきものを記録すると解読できないかと思索する。
「大体わかりましたわ。私にお任せあれ!」
 おおざっぱではあるが指示されたとおりに武器を振るい、石柱を砕く。砂となった石柱の欠片と共に地面付近に留まっていた毒ガスが巻き上げられ、ほんのわずかな臭いがミクの鼻を刺激した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

二條・心春
私達の住む世界に、こんな遺跡があるんですね…。他の世界に行けるようにはなりましたが、この世界にもまだまだ不思議なことがたくさんあるみたい。

では、私は遺跡をもう少し調べてみますね。毒ガスは怖いので、【召喚:蛇竜】で召喚したワームさんに乗せてもらいましょう。頭の上に乗れば多少高さは稼げますよね。毒ガスが巻き上げられちゃいそうだから、翼は使わず歩いて進もうね。
せっかく高いところにいるんだから、上の方を調べてみようかな。「第六感」を働かせて、怪しいところは槍から放つ「衝撃波」で壊してみましょうか。もちろん、洞窟が崩落しないように気をつけます。

もし協力してくれる方がいるなら、一緒に行動したいですね。



「私達の住む世界に、こんな遺跡があるんですね……。」
 二條・心春(弱さを強さに・f11004)は石柱に刻まれた文字を指でなぞりながらつぶやく。かつてはUDCもそうであったように、幾多の世界を旅する猟兵になった今でも自分の知らない事がたくさんあるということを実感する。
「上の砲にも何か書いてある……?力を貸して、召喚:蛇竜(サモニング・ワーム)!」
 その言葉に応えるように蛇のような体と翼を持つ竜が姿を現す。
「高い所を見たいから手伝ってくれる?……あ、羽ばたいたらだめだよ。」
 心春は声をかけると呼び出した竜の頭によじ登ると、タブレットを片手に石柱の高い所に描かれている文字を調べ始めた。タブレットに表示されている石柱の下の方に書かれていた文字と、目の前にある高い所に刻まれている文字を見比べていると、頻出する2種類のごく短い節があることに気づく。何かの単語。神の眠る山の遺跡であることを考えると、『人』と『神』をあらわす単語だろう。
「これは呪文じゃなさそう……かな?」
 心春の勘はそう告げていた。きっと意味があるのはこの配置とかそういったところだろう。念のため一通り写真を撮ってから注意深く石柱を壊してゆく。
「――――!!」
 ガラガラと崩れる音に紛れて何かの咆哮が洞窟に響き渡る。ここに来るまでには何も出会わなかったし、脇道もなかった。それなら……と奥の方へ目をやると、土埃の向こうから大きな石人形が猟兵達へと迫ってきているのが見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ロッジ・ゴーレム』

POW   :    ゴーレムパンチ
単純で重い【コンクリートの拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    サンドブラスター
【体中から大量の砂粒】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ジャイアントロッジ
予め【周囲の無機物を取り込んでおく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ボアネル・ゼブダイ
「予定通りか、まずは主を守る眷属から片付けさせてもらおう」

出てきた石人形達に従順たる悪意を発動、インプ達をけしかける
ジャイアントロッジによる戦闘力増強を邪魔するように攻撃させ攪乱させよう
その隙に黒剣グルーラングでの2回攻撃やなぎ払い、あるいは攻撃を見切ったカウンターで敵を攻撃
後続の敵と合流されても厄介だし、あまり時間を掛けるとどんどん洞窟が破壊されて行く可能性もある
なるべく時間を掛けずに倒したい所だな
そのために他の猟兵達とも積極的に連携を取って効率よくダメージを与えよう

「奥にはまだ邪神も控えている、油断せずに石人形共を潰していこう」

【連携・アドリブOK】


佐藤・非正規雇用
「奥から何か出てきたが……戦うしかないようだな。
『神』と『人』ってことは、このゴーレムが『人』なのかな?」

【黒騎士】の力、黒剣と一体化して怪物に変身することにより
毒ガスの影響を減らす。
(全身が漆黒の甲冑で覆われ、右腕が剣と一体化して異様に大きい。
黒いモヤのような瘴気に覆われている。詳細は好きに書いてもOK)

相手の近接攻撃に気を付けつつ、【ドラゴニアン・チェイン】で
捕縛して、右手の剣で刺す!!
「ケン玉をやってる気分だぜ」

ゴーレムにも、何かヒントになるような文字がないか調べよう。



「奥から何か出てきたが……戦うしかないようだな。『神』と『人』ってことは、このゴーレムが『人』なのかな?」
 唸り声をあげながら次々と現れた大きなゴーレム……石人形こそがこの遺跡を作った『人』ではないかと考えながら佐藤・非正規雇用(エンドロール・f04277)は手にした剣と融合し、剣と一体化した巨大な右腕が特徴的な漆黒の甲冑を纏った異形の姿へと変身した。
「――――!!」
 その姿を脅威とみたのか、石人形は非正規雇用に向かって拳を振り下ろす。
「おおっと!」
 とっさに剣で払いのけるが石でできた拳の重量はすさまじく、非正規雇用の代わりに直撃を受けた地面にはくぼみができていた。防いだとはいえ、その一撃を受けた右手には痺れが残る。
 石人形にとっても自身の体が軽いわけではないのか、地面に突き付けられた拳を持ち上げるようにゆっくりと動き始める。その隙を逃すまいと非正規雇用は左手から放つオーラの鎖で石人形の体を繋ぎとめると、それを力いっぱい引いた。バランスを崩し、ぐらりと傾いた石人形の体の下から抉るように右手の剣を突き立てる。
「ケン玉をやってる気分だぜ!」

「まずは主を守る眷属から片付けさせてもらおう。」
 ボアネル・ゼブダイ(Livin' on a prayer・f07146)は予め考えていた通りに武装した小さな悪魔・インプを呼び出し、石人形達にけしかける。石人形は武器を手にまとわりつくインプ達を振り払おうと大きな腕を振り暴れまわるが、ちょこまかと飛び回るインプを捉えることは難しい。その性質故に全く被害が無いというわけにはいかないが、相手をするには小さすぎる体と100を超える数。それは大きな体と単純なパワーを武器にする石人形の動きを封じるには実に有効であった。
「ここまでは予定通りだな。」
 暴れまわる石人形の拳をかいくぐりながら手にした宝剣を一閃。返す刃でさらに一閃。その体が鉱物なのがのが嘘であるかのように二体の石人形の体は断ち切られ、その機能を停止した。

「洞窟が壊される前に決着をつけたいところだな。」
「俺も同じことを考えていたところだ。」
 ボアネルと非正規雇用はお互いの意思を確認すると、自分たちへと迫ってきていた石人形達に向き直る。そしてオーラの鎖とインプでその動きを縛り付けた。そして非正規雇用は飛びながら鎖を引き、ボアネルは大きく踏み込む。勢いを付けた二人はそれぞれが手にした武器で石人形達を薙ぎ払い、瓦礫へと変えた。
「奥にはまだ邪神も控えている、油断せずに石人形共を潰していこう」

 大きめの石人形の残骸に刻まれている文字に気付く非正規雇用。しかし、刻まれているのはせいぜい単語が一つか二つほど。ここから意味を読み取るのは難しそうだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミク・シィナ
私も力自慢ではありますし、この戦いそのものが楽しみでもありますの。
POW属性の攻撃、みくしぃ☆ぱんちを放ち、敵のゴーレムパンチと力比べをしてみたいと思います。
さて…。
私がどこまで戦えるか、楽しみですわね♪

装備品、使用技能などはステシを参照の上で。
一見優雅なお嬢様に見えますが、本人は戦いそのものを楽しむ脳筋なので、よろしくお願い致します。



「出ましたわね……!」
 遺跡を壊すのに夢中になっていたミク・シィナ(漆黒の令嬢・f03233)だが、周囲の戦闘音で石人形が現れていたことに気づく。
「これはいかにも力自慢といった感じですわね。それなら……このような物を使うのは無粋というもの。力比べとまいりましょう!」
 手にしていた大きな刀と斧を手放すと拳を握りしめ、胸の前で構えたファイティングポーズをとる。
「――――!!」
 それに応えた……というわけではないだろうが一体の石人形が唸り声をあげながらミクへと向き直ると、ゆっくりと拳を振り上げる。
「うふふ……それでこそ、ですわ!」
 ミクは嬉しそうに笑いながら弓を引き絞るかのように拳を引く。そして――
「――!!」
「みくしぃ☆ぱんち!」
 石人形の重く大きな拳と、ミクの白く美しい拳がぶつかり合う。一瞬の静寂の後に砕けたのは……石人形の拳だった。
「私の勝ち、ですわね。」
 ミクはそう言って右腕を失った石人形へ静かに歩み寄る。そして彼女が無造作に拳を振るうと、石人形は物言わぬ瓦礫へと姿を変えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

二條・心春
あなた達が守っているものが、多くの人々を苦しめることになるんです。すみませんが通してもらいますよ。

では引き続き【召喚:蛇竜】でワームさんに協力してもらいましょうか。敵が動く前に巻きつき攻撃をしてもらって、動きが止まったところを、私が「第六感」で急所を見定めて、槍で「串刺し」にして倒しましょう。
毒ガスは怖いけど、私だけ後ろに下がるわけにはいきません。「毒耐性」はありますが、一応救急セットのガーゼとかで口を塞ぎながら戦いましょう。

戦いながら、余裕があればさっき私が見つけた文字とかがこの人形達と関係しているか調べてみましょう。


河南・光
やれやれ、邪神と聞いて来てみたら
いきなりロッジゴーレムと出くわすとはね。
ま、丁度いいわ。
以前戦った集団とは無関係の別物と分かってはいるけど
退路の無い状況での数の暴力で肝を冷やす羽目になった恨みの分
八つ当たりさせてもらいましょうか!

というわけで一方的に八つ当たりするためにも
相手の射程外をなるべく維持しつつ遠距離から撃つわ。
相手の残りはそう多くないみたいだけど、油断はせずにいきましょ。

※アドリブ、連携可



「あなた達が守っているものが、多くの人々を苦しめることになるんです。すみませんが通してもらいますよ。」
 遺跡の謎がわかったとは言えないが、奥に封じられている邪神が解き放たれればどれだけの被害が出るかはわからない。二條・心春(弱さを強さに・f11004)は蛇竜の頭の上から指示を出し、その長い尾を巻き付けて石人形の動きを封じる。そして戦闘で巻き上がる毒ガスに備え、救急セットのガーゼで口を塞ぎながら片手で槍を構えた。弱点を正確につけばこれでも威力は足りるはずだ。その弱点を探して目を走らせる。
「……そこだ!」
 絡みつく尾を振りほどこうと身をよじる石人形の左肩、そこに描かれた模様に槍を突き立てる。全力で突いたとはいえ、片手での攻撃。それは石人形の体の表面を削り取るだけ――のはずだった。左肩の模様が欠けると、その先が砂へと変化し崩れ落ちた。

「やれやれ、邪神と聞いて来てみたらロッジゴーレムと出くわすとはね。」
 河南・光(神殺し・f12216)がため息をつく。別の事件でロッジゴーレム……目の前の石人形と同種の相手に辛酸を舐めさせられた記憶が蘇る。
「悪いけど八つ当たりさせてもらいましょうか!」
 そう言うとライフルやショットガンといった様々な火器を取り出し、石人形に向けて連射する。降り注ぐ弾丸の雨をまるで気にも留めていないかのように光へと迫る石人形達。しかしその圧倒的な弾幕に体を削り取られ、一体、また一体と崩れてゆく。
「このまま押し切って――」
「――――!!」
 光の真横、それもすぐ近くで石人形の唸り声が聞こえた。正面に気を取られて速報から近づいて生きていることに気づかなかったのだ。こうも近づかれては対応できない。振り下ろされる拳の一撃に備え、身構える。
「あぶない!」
 瞬間、石人形が吹き飛ぶ。心春―正確には彼女が操る蛇竜が、光の目の前にいた石人形に向けて別の石人形を投げつけたのだ。
「助かったわ。ありがとう。」
 重なり合い倒れる石人形にショットガンでとどめを刺し、感謝の言葉を口にする光。
「これで最後みたいですね。」
 猟兵のほかに動くものもなく、石人形の声ももう聞こえない。

「文字は同じみたいだけど……同じ単語はあるかなぁ。」
 独り言を言いながら石人形だったものに刻まれた文字とタブレットの画面を見比べる心春。一つだけぴたりと一致する文字列があった。この文字は言い伝えの元となった話を記録したものなのかもしれない。
「オオ……ソコニイルノハ……ダレダ……?」
 遺跡や邪神の正体に考えを巡らせていると、奥の祭壇の方からこの世のものとは思えない美しい声が響いてきた。そしてそれと同時に洞窟内の毒ガスが濃くなるのを感じる。邪神が眠りから覚めたのだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『鑼犠御・螺愚喇』

POW   :    友、死にたまふことなかれ
【友を想う詩 】を聞いて共感した対象全てを治療する。
SPD   :    怪物失格
自身の【友の帰る場所を守る 】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    永遠の怪
【皮膚 】から【酸の霧】を放ち、【欠損】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は吾唐木・貫二です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・非正規雇用
■心情
なんだコイツは!? これが噂の邪神か?
一体、何が原因で現れたんだろう……。
ゴーレムを全て倒したことが原因かな?

■戦闘前
一応、言葉は通じるみたいだけど、
上手く立ち回れば、戦闘しないでやり過ごせるかもしれないな。
「ささ、おじいちゃん。もうおやすみの時間ですよ……」
と、もう一度眠りにつかせようとする。

ダメそうなら不意打ちで殴っておこう。

■戦闘
真の姿を開放し、ユーベルコードの能力
【漆黒の旋風】で毒ガスの影響を受けないようにする。

「俺の暴風域を避けてみやがれ!」

風を纏ったまま、危険を顧みず突進する。
相手が回復する素振りを見せたら、
黒剣の【生命力吸収】で妨害したいところだな。


二條・心春
この美しい声が、邪神の声…?色々調べてきましたが、わからないことだらけですね。この邪神から何か話を聞けないかな?
「そう言うあなたは誰なんです?」

今回は【ウェポン・ブースト】で槍にブースターを付けて、機動力を生かした一撃離脱攻撃で敵を「吹き飛ばし」てダメージを与えましょう。敵の毒ガスは、武器を使った風の「属性攻撃」や「衝撃波」で振り払ったり、「オーラ防御」で防ぎたいですね。一応「毒耐性」もあります。可能であれば離脱するときはガスの影響を受けづらい高所に行きたいです。
私が敵を攪乱して、他の皆さんが攻撃する機会を作れると良いかな。皆さん、後はお任せしますね!


ボアネル・ゼブダイ
ふむ、何やら訳ありのようだが…
毒ガスの濃度が濃くなってきたな、早めに決着を付けねばなるまい

人工血液セットから吸血して血呪解放を発動
攻撃力を強化し、2回攻撃で相手の回復量を上回るダメージを与える
相手の酸の霧には風属性の憎悪する薔薇で暴風を起こし、問題ない濃度まで散らせる
味方とも連携を取り、ダメージが蓄積してきたならば後衛に回り回復を図る

【友を想う詩】か…
貴様にも想うべき仲間がいたのだろうが、それは我々とて同じ事だ
相容れないのならば、討つしかない…悲しいことだがな

【連携・アドリブOK】



 猟兵達は声に誘われるように祭壇のある広間へと足を踏み入れる。そこは想像していたよりも広い空間になっていた。ボロボロになっていて全容はわからないが、壁面には伝承を表すであろう絵画が描かれているのが目に入った。
 そして、目の前には邪神――粘液に塗れた異形が立っていた。全身にある目のような器官が不気味に光っている。
 「そう言うあなたは誰なんです?」
 油断なく手にした槍にブースターを付けながら二條・心春(弱さを強さに・f11004)は声の主へと逆に問い返す。
「ワタシ、ハ……『神』と呼バレテイタ……」
 邪神が全身の発光体を光らせながら答える。口のようなものは見当たらないが、どうやって声を発しているのだろうか。
「ささ、おじいちゃん……じゃなかった、神様、もうおやすみの時間ですよ……」
 言葉が通じるならうまく言いくるめられるのではないだろうかと考えた佐藤・非正規雇用(エンドロール・f04277)は邪神の姿に驚きつつも、再び眠りにつくように促す。
「ワタシヲ目覚メサセタトイウコトハ……共ニ生キル道ガミツカッタノデハナイノカ……?イヤ……オマエタチハ……!」
 会話をしているうちにだんだんと意識がはっきりしてきたのか、邪神の声色が敵意を孕んだものへと変わり、発光体の色も変化してゆく。それに呼応するかのように周囲の毒ガスもわずかに濃くなったのを感じた。この毒ガスは邪神の呼気のようなものなのだろう。
「話し合いは決裂だな!」
 邪神が動くよりも早く、非正規雇用が漆黒の旋風を纏って突撃。右腕と一体化した大剣を突き立てられた発光体からどす黒い体液があふれ出る。
「共に生きる……?ふむ、何やら訳ありのようだが……毒ガスが濃くなってきたのもある。早めに決着を付けねばなるまい。」
 邪神の言葉を気に掛けながらもボアネル・ゼブダイ(Livin' on a prayer・f07146)は人工血液を口にして能力を強化すると、手にした宝剣で素早く斬りつける。
「グォォォ……彼ノ者タチトノ……約束ヲ……!」
 邪神は苦しそうなうめき声をあげながらも、自らを鼓舞するようにかつて共に歩もうとした『人』への想いを口にする。
「このまま押し切ってやるぜ!」
「貴様にも想うべき仲間がいたのだろうが、それは我々とて同じ事。相容れないのならば、討つしかない……悲しいことだがな。」
 その意志ごと斬り伏せようと非正規雇用達とボアネルは再び剣を振るい、邪神の体を切り刻んでゆく。
「倒レル…ワケニハ……」
 すると邪神の体表から強力な毒ガスが噴出される。周囲に滞留しているものとは比べ物にならないほど濃く、まるで酸の霧のようだ。対策をしてはいたが、それでもなお息苦しさを感じるほどに強烈だった。
「ぐ……これは……」
「二人とも離れてください!」
 心春は毒ガスを受けて動きの止まった二人に声をかけながら、槍につけたブースターを吹かして風を纏い邪神に向かって突撃する。槍は邪神の胴に深々と突き刺さり、吐き出された酸の霧は風に飛ばされて文字通り霧散する。しかし、高い濃度の毒ガスは散っただけで、なくなったわけではない。長引けばいずれ洞窟は毒ガスで満たされてしまうだろう。
 二人が離脱したのを確認すると、心春はブースターを逆向きに噴射して離脱し、呼び出していた蛇竜の頭上に着地する。
「さっきのを何度も使われては危険ですね……。」
 今のところは散らしてしまえば息苦しさは感じない。しかし、確実にカウントダウンは進んでゆく。猟兵達は焦りを感じながらも、傷ついた邪神に向かって武器を構えなおした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

輝夜・レナ
毒ガスって、何だかアタシには効かないのよね。
そんな訳で、アンタはアタシの実績のためにぶっ飛ばしてあげるわ。悪く思わないでよね!

【バトルデータ・インストール】で格闘戦モードに移行。
「ファイナルバトル開始よ!覚悟なさい!」

飛び込み蹴りからしゃがみ弱P強Pと繋いで623+強Pの【アトミック・パンチ】よ!
「思いっきりぶっ飛びなさい!アトミック・パンチッ!」

隙を見て大技でフィニッシュよ!
飛び蹴りからの乱打技を一気に叩き込む【ワールドエンド・マキシマム】!
「これで終わりよ!ワールドエンドッ!マキシマムッ!ドラァイブッ!!」

ボスを倒したのを見たらステータスの実績を確認するわ。
「ふぅ。まだまだ先は長いわね」


鍋島・小百合子
SPD重視:邪神の討伐

応援を頼まれた故急ぎ参ったがどうやらもう決着はつきそうじゃの
ならば止めは任された!

「これがこの世界における邪神とやらか。見た目からして野に放ってよいものではないな」
目立たないよう遮蔽物に隠れつつ長弓を携えての遠距離攻撃を担当
暗視と視力で視界を確保しスナイパーと範囲攻撃の併用にて束ねた矢で敵の目潰しを狙う
前線で戦う猟兵がいれば援護射撃で連携を取る
酸の霧は目と口を袖で塞ぎつつ効果の及ばぬ場所へ移動
敵の動きが怯んだのを見計らってユーベルコード「心火焔硝矢」発動
勇気の発現にて生み出せし火矢で属性攻撃
「現世では息苦しかろう。あの世で仲間とやらに会うてくるがよい」



「邪神だかなんだか知らないけど、アンタはアタシの実績のためにぶっ飛ばしてあげるわ。悪く思わないでよね!」
 輝夜・レナ(流離のボスハンターReNa・f12146)はそう言うと、格闘ゲームキャラクターの動作プログラムを起動し、格闘戦モードへと移行する。
「ファイナルバトル開始よ!覚悟なさい!」
 レナは邪神を飛び越えながら蹴りを放つ。頭部らしき部位に強烈な一撃をうけてよろめいた邪神を更に揺さぶるように、今度は足元を狙ってワンツー。そして――
「思いっきりぶっ飛びなさい!アトミック・パンチッ!」
 必殺の一撃。大きくバランスを崩していた邪神の巨体が軽石のように吹き飛んだ。

「これがこの世界における邪神とやらか。見た目からして野に放ってよいものではないな。」
 応援に駆けつけた鍋島・小百合子(舞姫の女丈夫・f04799)は崩れた石柱の影に隠れながらつぶやく。
「あの光ってるのが目……かえ?」
 目潰しで援護を仕様と考えていた小百合子だったが、通常の生物とはかけ離れた姿の邪神を相手にどこを狙うべきか決めかねていた。その時、邪神を吹き飛ぶのが見えた。
「ええい、ままよ!」
 仲間と敵の距離が離れ、隙を見せている。どうせ狙うべき場所がわからないのだ。仕掛けるならばここしかないと、長弓に束ねた矢をつがえ引き絞った。

「グオォォォ!」
 呻き声をあげながら立ち上がる邪神に矢の雨が降り注ぎ、全身に突き刺さる。そこへ畳みかけるようにレナが駆け寄り、ラッシュの始動となる飛び蹴りを繰り出した。
「――!」
近くにあった祭壇を守るように踏み出した邪神にレナの蹴りが直撃する。
「これで終わりよ!ワールドエンドッ!マキシマムッ!ドラァイブッ!!」
 手ごたえを感じたレナが拳と蹴りを交えた激しいラッシュを仕掛ける。その悉くが邪神の異形の体を傷つけてゆく。フィニッシュのアッパーを繰り出した時、そこに立っている者はいない――はずだった。
「私ハココデ……待タネバナラヌ……」
 そこにはまるで何事もなかったのかのように邪神が立っていた。これを越える技をレナは持ち合わせていなかった。スタミナを消耗し躱す余力もない。受け止めようと覚悟を決めたその瞬間だった。
「我は燃やす己が胸の内にある勇炎の心。――現世では息苦しかろう。あの世で仲間とやらに会うてくるがよい。」
 勇気の炎に包まれた矢が邪神の体を貫く。邪神の全身から光が消え、力を失った体が崩れてゆく。

 邪神――『神』の存在は忘れられ、彼が共に歩もうとした人々はとうに亡くなっているだろう。これで小百合子が言う通りにあの世で会えたのであろうか。それはわからない。ただ一つ確かなのは、彼が誰かを傷つけることはもうないということだけだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月18日


挿絵イラスト