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冬桜と白饅頭

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●ふゆごもり
 その地では、冬に桜が咲くという。

 北国のとある里には、立春の頃に行われる雪見の風習がある。
 振る舞われる熱いお茶と桜餅をおともに、桜の木の枝に積もった雪灯を楽しむのだ。雪を満開の桜花に見立て、やがて来たる春に想いを馳せる独特の“花見”の催しは、里の人々の毎年の楽しみであるのだが――。

●はなぐはし
「よりによって、その催しが荒らされちゃうみたいなんだよね」
 グリモア猟兵の影守・吾聞(f00374)が、狼耳をぺたりと伏せて困り顔で溜息をつく。
 少年が見たのは、サムライエンパイアの北国の里の光景。雪見の催しの会場にオブリビオンが出現し、人々を襲うのだという。
「幸い、まだ準備期間でね。今から向かえばオブリビオンの出現には十分間に合うよ」
 会場準備にも人手は必要ゆえ、里の人々を手伝いつつ敵の出現を待つといいだろうと吾聞は語る。
「お手伝いに来てくれた人には、桜餅とお茶を振る舞ってくれるみたい。のんびり里の人と触れ合ったり、桜餅食べたりしながら敵を待つといいんじゃないかな」
 もちろん、敵が出現したら即迎撃だね、と少年は本来の目的についても触れる。
「それで、出現する敵なんだけれど……白くて丸くて、もふもふした鳥。何というか、すっごく和むというか、気が抜けるというか。ゆるい見た目の白饅頭がいっぱい出てくるんだ」
 たとえゆるくても、もふもふしていても、オブリビオンには違いない。油断は禁物である。
「もしかしたら、白饅頭の群れを率いてるボスもいるかもしれないしね。楽しむところは楽しみつつ、気を引き締めていこう」
 仲間たちに頷いて、吾聞はテレポートの準備に取り掛かるのであった。


藤影有
 お世話になっております。藤影有です。
 人々と雪見の催しを守るべく、猟兵の皆様の力をお貸しいただけますと幸いです。

 第1章は【冒険パート】、第2章は【集団戦】、第3章は【ボス戦】となります。

●第1章補足
 各自の得意とすることを生かして、会場準備のお手伝いをお願いします。
 もれなく、里の人々より桜餅とあったかいお茶が振る舞われます。ゆるいノリでどうぞ。

 ※アイテムの自動発行はありません。

 それでは、皆様のプレイング楽しみにお待ちしております。
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第1章 冒険 『桜の樹木見と桜餅』

POW   :    緋毛氈引いたり、傘立てたり、会場準備を行う。桜餅を勢いに任せていっぱい食べる。

SPD   :    小物や飾りを運んで飾ったり、会場準備を行う。素早く桜餅を確保する。

WIZ   :    魔法や、いろんな力で会場準備する。桜餅は計画的に確保しておく。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●さくらもち
 かくして、オブリビオンに先立って里へと降り立った猟兵たち。
 江戸幕府より与えられた“天下自在符”を提示して事情を説明すれば、里の人々は快く迎えてくれる。
 雪景色と温かな茶、双方を楽しみつつ敵の訪れを待つとしよう。
チコル・フワッフル
雪を眺めながら桜餅を食べるなんて、素敵なイベントだね!
オブリビオンには、絶対邪魔させないよ!

【SPD】
私は持ち前の素早さを生かして会場の準備を手伝うよ。
「野生の勘」で困ってる人がいないか探して
荷物運びを手伝ったり、小道具を持っていったり。
何か必要な物があれば言ってね?しゅばばっと持ってくるよ!
あとは雪が積もって見辛いだろうから、会場をテクテク歩いて
穴や溝が近くにないか、「野生の勘」で確認してみるよ。
他の猟兵とも積極的に連携していくよ!

桜餅の確保も忘れない!大きいのがあればいいなぁ♪
いっぱい確保しちゃっても大丈夫かな?
もし確保できなかった人がいたら分けてあげるよ!

★アドリブ、他猟兵との絡み歓迎!


三刀屋・樹
花見荒らすとかそらイカんわ、重罪だわァ。
でももっふもふとかズルいわ、重罪だわァ。
何はともあれ…桜餅喰いながら敵待てるとか至福かよゥ。

【SPD】
「だーいじょーぶだーいじょーぶ、みんな強いから雪見もうまくいくって」
心配そうな里の人に声を掛けつつ必要な備品運びを手伝い
その間は【如何様】で分身に《忍び足》で周囲の警戒をさせる

無くならんうちに桜餅はもちろんゲット
しっかりおねだり忘れずに
「あ、もぅちっと頑張るから色付けて?」

※絡み、アドリブOK




 楽しみにしていた催しに、妖怪変化の類が現れると聴いて。束の間、不安げな表情を浮かべた里の人々であったが。
「だーいじょーぶだーいじょーぶ、みんな強いから雪見もうまくいくって」
 からからと笑って荷運びを請け負う三刀屋・樹(f00414)の気風の良さに、笑顔と活気を取り戻す。
(花見荒らすとかそらイカんわ、重罪だわァ。でももっふもふとかズルいわ、重罪だわァ)
 花見荒らしと相見える時はほんの少しだけ、桜餅をいただくのはとびっきりの楽しみに。
「何か必要なものがあれば言ってね? しゅばばっと持ってくるよ!」
 チコル・フワッフル(f09826)も持ち前の素早さを生かし、人々の間を駆け回っては必要な小道具を届けていく。
 移動の間に野生の勘も生かしつつ、会場に危険な穴や溝が無いかもしっかり確認。
 雪が積もって見づらい箇所を重点的に確認するチコルの傍に、忍び足で近付く何者か――如何様の術で現れた、樹の分身だ。
「会場の周りに怪しい者は無し、だね」
 伝えられた情報を確かめ、チコルは狐の尻尾をぱたりと揺らして頷く。
 分身を駆使して警戒の範囲を広げた樹と、里のあちこちを駆けていたチコル。二人掛かりで広げていた警戒網の中に、幸いにもオブリビオンの影はなし。
 何も無いのは、平和な証拠。催しが始まるよりも前に、敵が出てくることは無さそうだ。
 つまりはお茶とお菓子を楽しむ余裕も、十分にあるということである。
「ただいま! 桜餅、大きいのあるかな?」
「おかえり……あ、もぅちっと頑張るから色付けて?」
 一仕事終えて桜餅を確保にやってきたチロルを、先に戻っていた樹が出迎える。
 菓子を配っていた若者は、おうよと笑って丸々と太った餅を二人に取り分けてくれる。
「いっぱい確保しちゃっても大丈夫かな?」
「桜餅喰いながら敵待てるとか至福かよゥ」
 熱いお茶と甘味が、チロルと樹の心身へと染み渡っていく。
 人々ともすっかり馴染んだ二人。一息ついたら、さてみんなでもう一仕事だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミク・シィナ
こう見えて力自慢ですから、緋毛氈引いたり、傘立てたり、会場準備を行う、ということになりますわね。
もちろん、桜餅を沢山頂くことも忘れずに。
礼儀作法を守り、優雅に、いっぱい頂くこととしましょう。

参加時の服装は、漆黒のゴシックドレス姿に漆黒のマントを羽織っております。
今回はお手伝いですから、武器の携帯はなしで。
遠距離の物質に対しては、ユーベルコードの「漆黒の瞳」を使用して、会場準備を行うこととしましょう。

【使用技能】
礼儀作法1、怪力13、地形の利用1、封印を解く2、第六感10、歌唱1、暗視1、クライミング1、見切り1、誘惑5、激痛耐性2、恥ずかしさ耐性1


シュデラ・テノーフォン
桜、綺麗だね
創作活動の参考に、見てみたくて
ん?あぁ、硝子細工作ってるんだ

一応男手だし、重い物とか運んだりするお手伝いに従事しようかな
高い所の飾り付けもしようか?俺飛べるから
へぇコレが緋毛氈に、アレが和傘?
普段見ない文化に触れるのは楽しいもんだ

桜餅を少々拝借して
手伝いの合間に冬桜をスケッチしながら頂こうか
桜を描いたグラスなんか良いよね
酒飲みたい
ま今日はお茶と桜餅いただきます
…甘くて美味しいね
俺にも作れるかな、里の人に聞いてみよう

それにしても、鳥だっけ?最初に来る獲物
白くて丸くて…うーん
容赦無く撃ち落とすのは絵図ら的に…まぁ
倒すのは倒すけど、どうヤるかは実際見てからにしようかな




「桜、綺麗だね」
 重い荷を運ぶ足を止め、シュデラ・テノーフォン(f13408)は樹に咲く雪花を見上げ呟く。
 きらきらと輝く白く冷たい“花”は、桜のそれとはまた異質な美しさだ。それは彼が硝子細工を生み出す、何らかの糧となるだろうか。
「……」
 漆黒の瞳に宿らせた眼力で、離れた場所に置かれていた傘を引き寄せるはミク・シィナ(f03233)だ。
 ゴシックドレス姿にマントを羽織って。その身を雪とは対象的に漆黒に包んだその女性は、やわらかな物腰と優美な所作からは想像も付かぬ怪力で仕事をこなしていく。
 重い荷物を苦もなく運び。緋毛氈を引いたり、和傘を立てたり。
「へぇ、緋毛氈に、コレが和傘?」
 見慣れぬ文化に好奇心を掻き立てられつつ、シュデラが運んできた荷を下ろす。
「この荷は、あちらに置く物と……高い所に飾る物ですわね」
「俺、飛べるから高い所はやるよ。必要な物、取ってくれるかな?」
 力を合わせて一通りの飾り付けを終えた二人に、お茶と桜餅が差し入れられる。
 礼儀作法を守りつつ、ミクは桜餅をいただいていく。たくさん、いっぱい、とても優雅に。
 シュデラは冬桜をスケッチしつつの休憩。
「桜を描いたグラスなんか良いよね」
 ふと酒が恋しくなるが、今日は茶と桜餅を楽しもうと手を伸ばす。渋みと甘みのコントラストはそれはそれで美しいものだ。
「俺にも作れるかな、里の人に聴いてみよう。それにしても……」
 思いを馳せるは、現れるという敵のこと。白くて丸くて、もふもふした鳥であるらしいが。
 容赦無く撃ち落とすのは、絵面的に果たしてどうなのか。
 景観的な意味で悩むシュデラがふと横を見る。ミクは特に敵を気にしている風もなく、桜餅を次々と細い身体に吸収していく。それはそれは優雅な所作で。
(倒すのは倒すけど、どうヤるかは実際見てからにしようかな)
 シュデラも腹を決め、少しばかり温まったお茶をひと口啜る。
 そう、遭遇してからでも遅くない。オブリビオンとの戦いは避けられぬのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

百目鬼・明日多
この辺りは雪の季節に桜が咲くんですね。サムライエンパイアは凄いところです。
会場の準備ですが、僕自身は力仕事は苦手なのでお餅作りでも
手伝います。
…まぁ料理も普段しないので、教えて貰いつつですけど。
一方で、力仕事が必要そうなら青年型アバターを呼び出して
そちらで行います。
やぐらが急に倒れたりしても、アバターならお餅作りを
続けたまま、やぐらをキャッチして戻せますよ?


稲荷・恋狐
■お手伝い
風流な催しが荒らされちゃうのは良くないのでなんとしても守りたいですね!
その前にまずは催しのお手伝いを頑張りますっ!
桜餅貰えるみたいですし!桜餅貰えるみたいですし……!!!

恋狐は元気な声で準備しているみなさんを盛り上げますっ!
【コミュ力】も上手く使ってより元気な声に共感してもらえるとうれしいですね♪
「おー!お兄さん達の力仕事している姿とってもかっこいいですっ!」
「叔母様の桜餅を作る手際すごいです!すごいのですーっ!」
「叔父様おつかれみたいです?よければ恋狐が肩もみしてあげますね♪」

桜餅は後々のために10個ほど竹皮に包んで確保しておきますっ!

(アドリブ・他の方との絡み大歓迎ですー♪)




「この辺りは雪の季節に桜が咲くんですね……サムライエンパイアは凄いところです」
 雪花輝く桜の樹を、百目鬼・明日多(f00172)は瞳を輝かせて見つめる。
 この景色を守るにも、まずは自分にできることを。力仕事は苦手であるが、荷運び以外にもやるべきことはたくさん。例えば。
「お餅作り、手伝いますね」
 そう、桜餅の補充だ。催しを楽しむ里の衆に配る分ももちろんだが、準備に力を尽くした者たちの分も含めれば尋常ではない量が必要になる。
 里のおばちゃんたちはにこやかに丁寧に、餅作りを教えてくれる。桜餅を形作る明日多の元へ、召喚したアバターが材料をせっせと運んでくる。
 その程近くで。
「おば様の桜餅を作る手際すごいです! すごいのですーっ!」
 稲荷・恋狐(f06130)の声援が響く。人懐っこい笑顔と可愛らしい声に元気づけられて。おばちゃんたちはあらやだうふふと照れながらも、もの凄いスピードで桜餅をこしらえていく。
 風流な催しを作り上げるため、オブリビオンの手から守るため。自身にできることを精一杯頑張る所存なのは恋狐も同じである。
 東に荷を運ぶ若者あれば。
「おー! お兄さん達の力仕事している姿とってもかっこいいですっ!」
「へへっ! 嬢ちゃんみたいなめんこい子に褒められると照れるな!」
 西に疲れたおっちゃんを見つければ。
「おじ様おつかれみたいです? よければ恋狐が肩もみしてあげますね♪」
「おお、優しいねぇ。ありがとうよ」
 恋狐の持ち前のコミュ力も相まって、里の人々の士気は鰻登りであった。
「お役に立てて、良かったです」
「困ってる人の助けになれて、ほんとに良かったの」
 一仕事終えて、おやつの時間。並んでお茶と桜餅に舌鼓を打つ明日多と恋狐を、村の老人たちが優しく見つめている。それはまるで、可愛い孫を見守るかのよう。
 確保しておく分の桜餅も、竹の皮にしっかり包んでもらって。さて、催しが始まるまでもうひと頑張りだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

寧宮・澪
冬の桜、て風情、ですねー……さらにふかふかーも待っている……がんばり、ましょー……。

会場設営をー……魔法、で、お手伝いー……。シンフォニックデバイスの、【謳函】使ってー……歌を【歌唱】ー……世界に、お願いして、雪を避けたり、お手伝い整えたりー……しましょー……。
【鼓舞】も込めて、楽しい雪見をー……【祈り】ますー……。

暖かい、お茶と桜餅ー……いいですねー……わーい。

アドリブ、連携、歓迎ですー……


リーファ・レイウォール
雪の桜は風情がありそうね。

行動指針はWIZ
【料理】で桜餅を作る手伝いでもしましょうか

マイペースにゆるく作っていきます
自分がたくさん食べるタイプ(特徴の方の大食い)とはいえ
「材料の都合もあるものね」
迷惑はかけられないわよね?
桜餅の確保は要領よくしておくわね

魔法(主たるは炎)が得意だけと、何か手伝えることは他にあるのかしら?
村の人や、他の猟兵に聞いて足りないところを補うことにしましょうか。

※連携、アドリブ歓迎




 雪の桜の風情に惹かれ、やってきた猟兵はまだまだいる。
 リーファ・レイウォール(f06465)は炊事組の手伝いに回る。
 料理の心得はとても有り難がられ、リーファは里の人々に交ざり桜餅を作っていく――その間に、要領よく桜餅を確保しておくのは忘れない。もちろん、自身の食べる量にはしっかり配慮しつつだ。
 マイペースにゆるく作業を進めていたリーファであったが、近くで思わぬトラブルが。
「どうしよう……火が消えちまったよ」
「湿って上手く点かねえな……」
 ふとした拍子に炊事用の火が消え、再点火に手間取っているらしい。
「ちょっと、失礼するわね……」
 緋と金の眼で、騒動の渦中を覗き込む。火打ち石では確かに難しそうではあるが。
「これなら大丈夫、私に任せてもらえるかしら?」
 炎の魔法はリーファの得意とするところ。あっという間に戻った火に、人々も温かな笑顔を浮かべたのだった。
「冬の桜……さらにふかふかーも待っている……がんばり、ましょー……」
 現れるというオブリビオンとの邂逅も楽しみにしつつ、寧宮・澪(f04690)は催し会場へ。
 大きな飾りのほとんどは設置が終わった段階、といったところ。あとは地に降り積もった雪をもう少しどけても良さそうか。
「ということで……はい、がんばりましょー……」
 ねむねむぼんやりしながらも、澪は謳函を発動する。箱型ガジェットに組み込んだ歌声が、会場へと響き渡っていく。娘の願いに世界が応じたか、地の雪は避けられ、木に積もったそれはより美しく輝いて。
 無愛想にも見える澪だが、楽しい雪見を祈る心は本物なのだ。
「お疲れ様。私たちもひと休みしましょう」
「暖かい、お茶と桜餅ー……いいですねー……わーい」
 お茶を受け取って、澪の表情が僅かながら緩む。
 隣に座ったリーファも、桜餅を存分に堪能する。
 ゆったりまったり流れる時間を、もう少しだけ楽しもう。謎の白いもふもふの襲来は、きっと間もなくだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナイツ・ディン
【SPD】
色んな人に《情報収集》でお話聞きつつ、お手伝い。
小柄な体格と飛行能力を生かして細かい飾り付けを手伝おうか。まあ、力もそこらの一般人よりはあるだろうし、重いものを上に付けたりするのも出来るだろう。《クライミング》《ジャンプ》、《ダッシュ》で伝令役をやるのも有りか。

竜槍の『ディロ』(現在は小さな紅竜形態)は手伝う気が無いようで、縁側でごろりと丸まっている。子どもたちに絡まれてたりして面倒くさそうだがいい経験だろう。(一応喋れるが違和感を与えそうと配慮はしている)

桜餅は貰うが小さい体だしな、1個あれば十分――おいディロ、何でそんなもらってやがる。(ガジガジ齧っている)(餌付けされたようだ)


リゼ・ローゼンフラム
あったかいお茶と桜餅をおともに雪見かー。いいね、想像するだけでも素敵じゃない。
……待ってて桜餅。さくっと会場準備して会いに行くから(ぐっ)

あたしは里の人たちに教えてもらいつつ、飾りつけを手伝うよ。
雪を桜に見立ててってことは、小物や飾りも桜モチーフが多いのかな?
準備の過程でゴミが出たら手早く片付けるね。掃除はわりと得意な方なんだー。

準備が終わったら、お待ちかねの桜餅だね。まったり雪見しながらいただきましょ。
この後のこともあるだろうし、量はほどほどに桜の香りと餡子の味をじっくり味わうよ。
ひと仕事終えた後の甘いものとお茶って最高だよねー。




「飾り付けはここで最後だそうだ」
「りょーかい。周りの掃除も含めて、手早くやっちゃおうね」
 里の者に指導を受けつつ細かな飾り付けを担っていたのは、ナイツ・ディン(f00509)とリゼ・ローゼンフラム(f03388)の二人だ。
 厳密にはナイツの相棒、竜槍の化身・紅い小竜のディロもずっとナイツの近くにはいたのだが。
「最後まで手伝う気は無さそう……というか、無理そうだな。里の子どもたちに絡まれてるし」
「それじゃ教えてもらった通りに、あたしたちだけでさくっとやっちゃお。あ、そこの桜モチーフが連なってるやつ取ってー」
 フェアリーの小柄な体躯と飛行能力を生かし、ナイツが細かな飾りを運び。受け取ったリゼがそれを取り付け、作業の合間にもゴミを片付け掃除の手間は最小限に抑えて。
「この雪の結晶モチーフを付けて……終わったー! 待ってて、あったかいお茶と桜餅」
 溢れる達成感にぐっと拳を握って、リゼは茶と茶菓子を受け取りに駆けていく。
「俺も貰おう。だが1個あれば十分……おい、ディロ」
 ささっと戻ってきたリゼから桜餅を受け取ってふと相棒のディロを見やったナイツは、思わず突っ込まずにはいられなかった。
「何でそんなもらってやがる」
 がじがじもぐもぐ。そこには桜餅を頬張る紅竜の姿。ものの見事に餌付けされている様子を、ナイツは何ともいえぬ表情で見つめるのだった。
 そんな妖精と紅竜コンビを微笑ましく眺めつつ、リゼもまったり雪見の時間。
「ひと仕事終えた後の甘いものとお茶って最高だよねー」
 お待ちかねの桜餅。しかしこの後に控えるあれこれを考えて、量はほどほどに。桜の香りと餡子の味をじっくり味わう。

 程なくして、雪見の催しは始まった。
 猟兵たちがそうしたように、里の人々もまた。お茶と桜餅を手に、美しい雪花を楽しむ。
 今ここに輝く白と、やがて訪れる儚い花。
 廻る季節に、各々の想いを馳せるひと時に――そいつらが姿を現した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『まっしろピヨすけ』

POW   :    超もふもふもーど
全身を【膨らませてめちゃくちゃモフモフな状態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    もふもふあたっく
【もふもふ体当たり】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    もふもふソルジャーズ
レベル×1体の、【額】に1と刻印された戦闘用【ミニまっしろピヨすけ】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●しろまんじゅう
 急に空が暗くなる。見上げると――。
「な、何だあれは? 鳥か?」
「天狗か?」
「いや、あれは……」
 ずしん、もふっ。
『ぴよ!』
 やっぱ、鳥だ!

 ずしん、もふっ。ずしん、もふっ。
 次から次へと空から落ちてくる、白くて丸いふわっふわの鳥。
 そいつらは、円な瞳でじっと人々を――厳密には、人々の手にした桜餅を見つめている。
『ぴよ!』
 もふもふの群れが、今にも人々の方へ飛びかからんと身構えている!
 こんな見た目だが、オブリビオンには違いない。何とかせねば!
ナイツ・ディン
「あれでオブリビオンなんだよな……」
『わが財宝(桜餅)を狙う不届き者が!』
大きさ的にピヨと同レベルな妖精さん。槍で突っついて追い払う(なぎ払い)がどう見てもほのぼの風景である。
超もふもふもーどに突貫してももふっと埋もれる気がする。
「こいつ……強い!」(※Lv23の猟兵の発言)
ディロがブチ切れて突撃アンド炎ブレスを放っている(ドラゴバースト)
妖精らしく飛行しつつ迎撃していよう。(空中戦)(槍投げ)(投擲)(援護射撃)追い払うぐらいならできる……はず。必要なら弓も出そう。
『それは、我の、供物だっ!』
ディロは無駄にプライド高い竜(槍)なので奉じられた桜餅に必死である。やはりほのぼの風景である。


寧宮・澪
きましたねー……ふかふかー……あ、桜餅、食べますー……?

えーと、【謳函】で、補助しましょー……。
もふもふー……ふかふかー……。
かわいー……です、ねー……。
でも、雪の花見、まもりたーい……。
がんばり、ましょー……。
【鼓舞】を込めて、【歌唱】しましょー……。

鳥はー……なんなら、桜餅、で、こっちに呼びましょー……ちょっとくらい、なら、【見切り】や、【オーラ防御】で、防げます、しー……。

もふもふ、したい、ですがー……させてくれません、かねー……?
ふかふか、もふもふー……。

(アドリブ、連携、歓迎ですー)


百目鬼・明日多
えっと…これ、やっつけちゃってもいいんですよね?
とりあえず警戒するのは【もふもふあたっく】ですね。
広範囲の無差別攻撃ですし、使われたらアバターで
何とか押さえようとしてみます。スピード勝負なら何とかなるはず…!
【もふもふソルジャーズ】は小さい内にドンドン別の方へ放り投げて
合体させない様にしましょう。
【超もふもふもーど】は…これ、動けなくなるなら
その間にソルジャーズを片付けて、時間が余ったら
せっかくなので少しモフモフを堪能しちゃいましょうかね?
勿論、モード終了後に隙があれば一気にラッシュをかけて
やっつけさせて貰いますけど。
それにしても、こんなのを率いているボスって何者なんでしょう…
もっとモフモフ?


リゼ・ローゼンフラム
なんて良いもふもふ。寝具にしたらあったかそ……いやいや。
ん?もしかして、桜餅好きなのかな?
わかるよ、美味しいもんねー。
でも、会場への立ち入りはご遠慮いただきたいね。

とりあえず、会場から離したいな。
桜餅投げたら追いかけてくかな……ちょっと投げてみよ、ていっ。
まだ会場に行こうとする?ダメだって言ってるでしょ?(殺気放ちつつニコッと)

体当たりとかはどうにか見切りで避けてみつつ、錬成カミヤドリでサクサク攻撃してくよ。

隙を見てちょっともふっと行ってみようかな。
せっかくのもふもふだもんね。ちょっとくらい寝心地試してもいいよね。
…………ふふ、羽毛布団……いやなんでもないよ……ふふふ。




「えっと……これ、やっつけちゃってもいいんですよね?」
「あれでオブリビオンなんだよな……」
 明日多とナイツが狼狽えるのも無理はない。何せ、このオブリビオンども。
『ぴよ!』
 まっしろふっくら、とってもゆるくて愛らしい見た目。事前に敵だと知らされていなかったら、不用意に近づいてしまう者もいたかもしれない。
「きましたねー……ふかふかー……あ、桜餅、食べますー……?」
 ピヨすけに負けず劣らずのゆるゆるテンションで、澪が桜餅を勧めてみると。
『ぴよ! ぴよぴよぴよ、ぴよー!』
 差し出された菓子を目掛けて鋭い嘴を付き出し、幾羽もが群がって体当たりしてくる。
「もしかして、桜餅好きなのかな? わかるよ、美味しいもんねー。でも――」
 ピヨすけズが澪の指先を啄む前に、リゼの複製した洋鋏の雨がそれらを穿って止める。攻撃をもろに受けた敵は、ぽふんぽふんと気の抜ける音を立て煙のように消えていく。
「――会場への立ち入りはご遠慮いただきたいね。さて、桜餅使えば釣れるかな?」
「それじゃー……手分けして、呼びましょー……はい、がんばりましょー……」
 澪の箱型ガジェットから歌声を流れだし、仲間の戦闘能力を高めていく。
 雪の花見を守りたいという猟兵たちの想いは同じ――白饅頭をちょっともふってみたいという私欲も、幾人かは同じ。

 桜餅をじっと見つめるピヨすけズ。そう簡単には奪えぬと悟ったか。 
『ぴ、ぴ、ぴよぴよ!』
『ぴよ!』
『ぴよ!』
 ぽこぽことちっこいピヨすけを次々と呼び出し、襲い掛かってくる。群れの数を増やしてどうにかする算段らしい。
「わが財宝を狙う不届き者が!」
 槍でちっこいピヨすけを勇ましくなぎ払うナイツ。なお、財宝とは桜餅のことである。勢いに任せてそのままピヨすけ本体へと突貫していくが。
『ぴよー、ぴよ!』
 もふすっ。
 全身を膨らませたピヨすけの超もふもふもーどに見事に埋もれ、ぽよんと跳ね返されるのであった。妖精さんだものね、サイズ的にしょうがないね。
「こいつ……強い!」
「何をやっとるか……な、待て!」
 思わず突っ込みを入れる竜槍のディロだったが、ナイツを退けたピヨすけが自身の分の桜餅へとすっ飛んでいったのを見て。
「それは、我の、供物だっ!」
 ブチ切れた。鳥に供物を奪われたなどと、竜としてのプライドが許さない。突進のちブレス。周囲のちっこいピヨすけごと豪快に焼き尽くしたのだった。
 一方、少し離れた所では。
『ぴよー』
 もふすっと鎮座する、超もふもふモードピヨすけ。どうやら威嚇しているつもりらしい。
「ルゥァララララララララララララララ!!!」
 その傍にて。明日多はピヨすけをもふもふしながら、青年型アバターを操ってちっこいピヨすけをお片づけしていく。
「それにしても、こんなのを率いているボスって何者なんでしょう……もっとモフモフ?」
「ふかふか、もふもふー……」
 澪もピヨすけに寄り掛かり、のんびりともふもふを堪能している。
『ぴよー……』
 ここまでされても動けぬピヨすけ。ユーベルコードの代償だものね、しょうがないね。
「ダメだって言ってるでしょ……あ、そっち行ったから気をつけて!」
 そこに届いたリゼの声。澪と明日多が顔を上げると……そこには、猛スピードで突っ込んでくるピヨすけズの姿が!
「ルゥァラァ!」
 明日多のアバターにナイスキャッチされたピヨすけズは、リゼの洋鋏でサクサク討伐されていく。
『ぴっ!』
 目の前で繰り広げられた惨劇に、びくっとする超もふもふモードピヨすけ。その円な瞳を覗き込んで。
「せっかくのもふもふだもんね。ちょっとくらい寝心地試してもいいよね」
 リゼも羽毛へダイブした。それでも動けぬピヨすけ。動いたら何されるか分かんないものね、しょうがないね。
「…………ふふ、羽毛布団……いやなんでもないよ……ふふふ」
『ぴよ……』
 ぷるぷるぷる。震えながらも猟兵たちに思う存分もふもふされていた超もふもふモードピヨすけは、モード解除とともに無慈悲に退治されたという。オブリビオンだものね、しょうがないね。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

稲荷・恋狐
■心情
うー……。あのもふもふとても気になりますが……。
里の人達と、素敵な催しを守るためにしっかり退治します!
桜餅をいただいた【恩返し】もありますし!
「里の人達は絶対に傷つけさせませんよっ!」

■戦闘
ピヨすけさん達は桜餅に興味あるみたいなので、先ほど竹皮に包んでもらった桜餅を手に持つことで【おびき寄せ】出来ないか試してみますっ!
(桜餅は絶対に死守しますっ!)
上手くおびき寄せることが出来たら桃香春風による【範囲攻撃】で纏めて攻撃しようと思いますっ!
これならピヨ助さんがもし何かを召喚しても纏めて攻撃出来そうなので!
「桜とはまた違うお花。とくとご覧あれですっ!」

(アドリブ・他の方との絡み大歓迎ですー♪)


藤野・いろは
・心情
……戦いに間に合うように駆けつけてみれば……。
なんとも戦い辛い相手ですね……しかしながらオブリビオン……。
ええ、もふもふ諸共倒しきりましょう……もふもふ。
・攻撃
動きをよく観察し【見切り】を狙っていきます
相手の大技に合わせてユーベルコード【先の先】、【カウンター】を叩き込みましょう
【破魔】の力を込めた刀で【なぎ払い】です
好機と見れば【2回攻撃】で攻めの手を緩めずいきましょう
・防御
相手の攻撃には【勇気】をもってギリギリまで見定め【残像】を残すような速さで最小限な回避を試みます
回避が困難な攻撃には狙いに合わせて【オーラ防御】で対応し、ダメージを可能な限り軽減
・その他
アドリブ、猟兵の絡み歓迎


チコル・フワッフル
これが問題のオブリビオン!?
空から落ちてきたのにも驚いたけど……
もっふもふで可愛いーー!!
はっ、いけないっ。ちゃんとお仕事しないと!

桜餅が好きみたいだし
さっき貰った桜餅を服のポケットに入れておこう。
これで少しは気を引けるかな?
そしてピヨすけが密集しているところへ
シーブズ・ギャンビットで特攻!
飛び込む前に服はなるべく脱いで身軽になろう。
け、決して、もふもふを堪能する為じゃないよ!?

もふもふあたっくはガシッと受け止める!
ほら、村に被害が及ばないようにしないとね……!
……はぁ……もふもふだ~♪(もふもふ)

本当に危なくなったら「野生の感」と
素早さを生かして回避を試みる!

★アドリブ、他猟兵との絡み歓迎!




「戦いに間に合うように駆けつけてみれば……」
 目の前で繰り広げられる光景に、藤野・いろは(f01372)は呆然と立ち尽くす。
「もっふもふで可愛いーー! ……はっ、お仕事お仕事!!」
『ぴよ!』
「里の人達は絶対に傷つけさせませんよっ!」
『ぴー!』
 妖狐とキマイラの少女――恋狐とチコルが桜餅を持って別方向へと駆けていく。それを追いかけて白いもふもふの饅頭どもがてちてちてちと後を追う。
「なんとも戦い辛い相手ですね……しかしながらオブリビオン……」
 事前に聞かされていたゆえに、白饅頭=敵だといろはは認識するのは早かった。
「ええ、もふもふ諸共倒しきりましょう……もふもふ」

 竹皮の包みを抱いて逃げ続ける恋狐。
 ちらりと振り返ると、ピヨすけがちっこいピヨすけを引き連れて追いかけてきている様が見える。どうやらうまく連れた様子。
 (桜餅は絶対に死守しますっ!)
 くるりと踵を返してピヨすけズとご対面。桜餅をくれると信じてか、小首を傾げて恋狐を見上げている。
(うー……あのもふもふ、とても気になりますが……)
 里の人々には、恩がある。催しを守るためにも、しっかり退治せねばならない。
「桜とはまた違うお花。とくとご覧あれですっ! あまーい匂いは危険な誘惑……。なーんてね♪」
 ふわり。恋狐を中心に桃の花びらが出づる。ほのかな甘い香りを漂わせ、白饅頭を巻き込んでくるくるくると舞い踊り――全てが終わった時には、恋狐の周りに桜餅を狙う不届き者は一羽も残っていなかった。

 一方、こちらはこちらでおびき寄せに成功したチコル。
「村に被害が及ばないようにしないと……はぁ……もふもふだ~♪」
 なんと彼女は、もふもふあたっくを正面から受け止めて和んでいた!
『ぴぃー……』
 離してー、と目で訴え情けない声で鳴くピヨすけに、はっと我に返るチコル。
「いけないっ。ちゃんとお仕事しないと!」
 素早く体勢を整えて、放つはシーブズ・ギャンビット。なお、服はピヨすけを受け止める直前に可能な限り脱いである。風邪引かないでね。
 密集したピヨすけズをさくさくさくと片付けて、引き付けた分のお仕事完了だ。

 いろはもまた、強大な敵と対峙していた。
「もふもふ……本当に戦い辛い相手ですね」
 全身を膨らませてめちゃくちゃモフモフと化した、超もふもふもーどピヨすけである。
 何せこの状態、あらゆる攻撃に対しほぼ無敵なのである。
『ぴ!』
 心なしかドヤ顔でいろはに向け胸を張って見せるピヨすけ。挑発のつもりであろうか。
「……」
 しかし、いろははぴくりとも動かない。じっと敵を見据え、刀に手を掛けたまま。
『ぴぃ……ぴよ!』
 挑発に乗らぬ娘に焦らされたか、白饅頭がぷうっと身体をさらに膨らませた、刹那――機先を制した剣戟が走った。
『……ぴ、よ』
 ぽふんっと軽い音。後には何も残らない。
 体勢を変化させる、その僅かの隙を付いたいろはの先の先が、敵を一刀両断したのだった。

 合流し、戦況を確認し合う恋狐、チコル、いろは。
 自分たちの受け持った敵は討ち果たした様子。さて、残るは何羽ほどであろうか。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

リーファ・レイウォール
※連携、アドリブ大歓迎

もふもふね
最近、色々な世界で、もふもふがいるわよね
ヤギとか、仔犬とか

「桜餅が欲しいのかしら?」
あげないけど
オブリビオンじゃない鳥も、際限ないもの

【高速詠唱】でUC発動
【全力魔法】も乗せて【先制攻撃】ね
「ただの鳥なら、人から愛されそうなのにね?」
オブリビオンでなければ……ねぇ?
方天戟で【串刺し】
「こんがり焼けて、焼き鳥になりなさい」
スズメだって食用に出来るし、村人の雪見酒の肴にでもなりなさい

通常攻撃では【属性攻撃】で【2回攻撃】
炎と風の多段攻撃ね

周囲に気を配りながら、【第六感】も駆使して【援護射撃】
味方の攻撃の軌道・範囲へ【おびき寄せ】るわね


シュデラ・テノーフォン
あ、うん
アレはまんじゅうだね

ほらおいで?
桜餅、俺の分まだ少しあるから
この手に止まるならあげるよ
うん、良い子だ
あれ?なんで膨らんでるの可愛いな
動けない?じゃあ食べさせてあげようか
はいあーん

体当たりしたいの?
それなら俺の翼においで
器用に翼を動かして、お手玉みたいにぽんぽん
なんだか数字が書いてある鳥が増えたな
と思ったら合体した…うん、君達面白いね
ちょっと体当たりが痛くなってきたら
指輪の盾を展開して、上に持ち上げて…これじゃ傘回しだな

あァそうだね、残念だけど狩らないと
使うのはCenerentolaにしようか
風の精霊弾を装填して
おやすみと呟いて放つ
優しい風に抱かれて、穏やかに散られるといいね
桜のように


ミク・シィナ
とりあえず、殴ってみましょう。
POWでの攻撃となりますので、超もふもふもーどとの対決となりそうですけれど…。
みくしぃ☆ぱんちで攻撃を行い、どうなるか様子を見てみますの。
力には自信がありますので。
場合によっては吹き飛ばすように殴って、近くの河に落としてみることも狙ってみましょう。

服装は漆黒のゴシックドレスに漆黒のマントを羽織っております。
その他装備、使用技能などはステシを参照でお願いできればと。

見た目は可愛らしいですけれど、何とかして退治しませんと。
心を鬼にして、笑顔で殲滅して参りましょう♪


三刀屋・樹
やっぱ桜餅はエンパのに限るわー。
…っと、もうひと仕事の前にコッチが本職だわな。
ずしりと落ちた鳥を横目にそっと刀へ手を掛けて

【SPD】で応戦
おーおー、食い意地張らせちゃってまァ。
もーどで無敵ってンなら狙いがあるだけ解りやすいわ。
あたっくを警戒しつつ桜餅をチラつかせ
引っかかるようなら差し出す素振りで《だまし討ち》
引っかからない場合は戦闘に即移行
《見切り》《先制攻撃》《2回攻撃》を駆使し、刀で攻撃
あー、リョウシンガイタムワー。

あたっくを直に食らわぬように立ち回りには細心の注意を

【如何様】の分身は周囲が動きやすい様に
《追跡》を使い可能な限りミニまっしろピヨすけを撃破

※絡み、アドリブOK




「やっぱ桜餅はエンパのに限るわー……っと」
 ずしりとまだまだ落ちてくる鳥どもを横目に、樹はそっと刀へ手を掛ける。
「あ、うん。アレはまんじゅうだね」
 こちらに向かってくるオブリビオンに、思わずそんな感想を漏らすシュデラ。てちてちと丸い身体で転がるように駆けて来るそれは、白饅頭の形容がよく似合う。
「もふもふね。最近、色々な世界で、もふもふがいるわよね。ヤギとか、仔犬とか」
 別の世界の敵の情報とも擦りあわせつつ、リーファは飄々とした風で大鎌を構える。
「見た目は可愛らしいですけれど、何とかして退治しませんと。心を鬼にして、笑顔で殲滅して参りましょう♪」
 ミクは何処となく楽しそうだ。それもそのはず。彼女、優雅に見えて、実は結構脳筋なのである。
『ぴよ!』
『ぴぃ!』
『ぴよー!』
 猟兵と桜餅を目掛け、ピヨすけズが突っ込んでくる。ぽぽぽぽんと召喚した、ちっこいやつも従えて。

「桜餅が欲しいのかしら?」
「おーおー、食い意地張らせちゃってまァ」
「ほらおいで? 桜餅、俺の分まだ少しあるから。この手に止まるならあげるよ」
 リーファ、樹、シュデラが桜餅をちらつかせて数を引き受ける。オブリビオンとしての本能を忘れなかった僅かな数ながらも凶暴なピヨすけのみが、釣られることなく真っ直ぐにその場に残ったミクへと向かう。
「ごめんあそばせ?」
 黒のドレスとマントを翻し、ひとまず放ったみくしぃ☆ぱんち。粗方の鳥がそれで吹っ飛ぶも。
『……ぴ!』
 直前でそれを見切った1羽は超もふもふもーどを発動し、それを耐え切る。
「あら、これでは攻撃が通りませんわね……」

「あー、リョウシンガイタムワー」
 棒読みで嘯き、桜餅に釣られたピヨすけズを刀で一掃していく樹。
 体当たりは見切って避け、返す刀で一度二度と斬撃を加え切り刻む。
「俺の翼においで」
 シュデラも適当にピヨすけをあしらう。翼でぽんぽんとお手玉のように弾ませて、指輪の盾を展開してその上に放って。
「傘回し」
「際限ないから、遊ばないの……ただの鳥なら、人から愛されそうなのにね?」
 シュデラを窘めるリーファ。軽く溜息をつくも。
「天切り裂き顕現なさい、雷轟の方天戟たち。そして、存分に猛威を振るいなさい」
 詠唱を終え、乾坤一擲〔雷天双戟〕を発動する。雷属性の双戟は、ちっこいやつごと周囲のピヨすけズをこんがりと焼いていく。それらを方天戟で串刺しにして。
「見て、焼き鳥」
「お、雪見酒の肴にいいねェ」
 からからと樹が笑う。雀や鳩も食用になるのだ、もしかしたらピヨすけだって美味いかもしれない。
「うん。この辺の狩りは終わったし」
 アレ手伝おうか、とシュデラが示した先には――。

 未だ睨み合う、ミクともふもふもーどピヨすけがいた。
 やってきた樹が目の前で桜餅をチラつかせるも、このピヨすけは微動だにしない。なお、目はしっかり泳いでいたが。
「……この近くに、河はあるかしら?」
「何をするの?」
 首を傾げたリーファに、ミクは優雅に微笑んだ。

「精々楽させて貰っちゃおうかねィ」
 樹が招来した分身が、うんとこしょどっこいしょとピヨすけを河のほど近くまで押していく。そして。
「もう一撃、ごめんあそばせ?」
 どす。
「オブリビオンでなければ……ねぇ?」
 どすどすどす。ぽちゃん。
 拳撃と属性攻撃に押し込まれ、ピヨすけは河の中。
『ぴ、ぴいいぃぃぃ……』
 今頃もふもふもーどを解いてももう遅い。水を吸った白饅頭はどんぶらこどんぶらこと流れていく。
「優しい風に抱かれて、穏やかに散られるといいね……おやすみ」
 流石に哀れと感じたか、それとも下流の人々の迷惑と思ったか。シュデラの放った精霊弾に穿たれて。ピヨすけは風に乗り、桜の花びらのように儚く散っていったのであった。

 そんなこんなで、白饅頭どもを退けた猟兵たち。
 里の人々も桜餅も、守り抜けて一安心。
 手早く会場をまた整えて、催しを再開せんと動き出そうとした――その時。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『まっくろピヨたろう』

POW   :    超もふもふひっぷあたっく
単純で重い【もふもふなお尻 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ぱくぱくもぐもぐ
戦闘中に食べた【食べ物 】の量と質に応じて【眠くなってしまうが】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    もふもふあたっくはいぱー
【もふもふ体当たり 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠御剣・誉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●くろまんじゅう
 また急に空が暗くなる。見上げると――まあ、だいたいご想像の通り。
 ずしん、もふっ。
『たろう!』
 また鳥だ!

 それは黒くて丸いふわっふわの鳥。
 さっきの白いのよりも随分とでかい黒饅頭は、円な瞳でじっと人々を見つめている。桜餅にもちらちらと視線を向けているあたり、こいつはこいつで食いしん坊な様子。
『たろー!』
 今にも人々の方へ飛びかからんと身構えている!
 こんな見た目だが、オブリビオン。しかも危険度は白饅頭より高そうだ。早急に対処せねば!
リーファ・レイウォール
……食いしん坊ね。間違いないわ
「焼き鳥、いる?」
焼き鳥になったピヨすけなんだけど……鳥は鳥肉食べるものね

【高速詠唱】でユーベルコードを展開
紫青の焔を纏った竜巻の檻に閉じ込めるわ
もちろん【全力魔法】よ
「このまま丸焼きに出来ないかしら?」
下味付けるの忘れてるけど

通常攻撃では【属性攻撃】
今回は、紫青の炎で【2回攻撃】

周囲の状況を動体【視力】と【聞き耳】で確認しながら
味方の攻撃の軌道・範囲へ【おびき寄せ】るわね
外して誘導したり、気をこちらに向けるためだけの
ダメージリソースにならないような炎弾ね
【援護射撃】も大事よ

回避と防御は【第六感】【残像】【見切り】【武器受け】【オーラ防御】を駆使していくわ


シュデラ・テノーフォン
うん?あァうん
今度はデカくて黒いまんじゅうなんだ

流石にこれ位ならテンション上が…らないなァそんな円らな目されると
たろう?君たろう君なんだ
宜しくね

あァ村人に飛び掛かるのは良くないな
護らないとね
さり気なく立ち塞がって指輪の盾を展開
硝子越しにもふもふ眺めて
…俺の毛並みより柔らかそう
毛繕いしてあげたいな

何か食べてる?やっぱ可愛いなァ
眠くなるんだ、今なら触れるかな

流石に身動き取れなくなったら…ちょっとだけ堪能して
Cenerentolaに装填した風の精霊弾を零距離射撃
脱出後精霊銃を複製して全銃口をたろう君に
ごめんね。君も
おやすみの挨拶代わりのGlasregen
雪と一緒に風に還りな

今度は本物の桜観に来たいな


寧宮・澪
あー……もっふぁ……もふ、りたい……。

やっぱり、桜餅でおびき寄せ、ましょー……。
はい、こっちですよー……。

お疲れの方、はー……【謳函】で、【鼓舞】ですよー……。
ここ、のりこえたらー……無事に、お祭りー……。
頑張って、いきましょー……。
黒もふ、も、いいですねー……。
いっぱい、いっぱい【歌唱】、しますよー……。
お祭り、のため、頑張りましょー……。

もふもふ、したい、ですがー……。
体当たりされたら、ぎゅー……しましょー……。
ふっかふかー……。【オーラ防御】で、軽減します、しー……。
できません、かねー……。
倒す、のは倒さなきゃー、ですがー……。

アドリブ、連携、歓迎ですよー。


リゼ・ローゼンフラム
わあ、新たな羽毛布団……いやいやいやいや。
……って、え?鳴き声「たろう」なの?「ピヨ」じゃないんだ?
やっぱり君も桜餅好きなのかな?
でも、さっきの白饅頭な子たちにも言ったけど、立ち入りはご遠慮いただくよー。

うーん、もふるにしても、もふらないにしても、あまり動かれると厄介かな。
咎力封じで少し大人しくしてもらおう。
傷口をえぐるような感じで当たることもあるかもしれないけど、その時はその、なんだ……ゴメンね?(殺気込めてニコッと)

黒饅頭の動きはきっちり見切るようにしよう。
ひっぷあたっくとか当たると大変そうだもんね。
でも、もふもふあたっくは……きっと白饅頭よりもふもふなんだろうなぁ……ふふふ。




 会場のど真ん中に降ってきた、もっちりもふもふ巨大黒饅頭。
 オフトゥン大好きな澪が思わず瞳を輝かせるのも無理はない。
「あー……もっふぁ……もふ、りたい……」
『たろう!』
 瞳を輝かせてもふもふを見上げる澪、誇らしげにドヤ顔を決めるピヨたろう。なんだこれ。
「わあ、新たな羽毛布団……いやいやいやいや……って、え? 鳴き声“たろう”なの? “ピヨ”じゃないんだ?」
 同じくもふもふに心惹かれるリゼだが、突っ込みどころ満載の鳴き声で我に還る。
「たろう? 君たろう君なんだ。宜しくね」
『たろー!』
 とりあえず、挨拶してみるシュデラ。応答するたろう君。なかなか律儀な鳥のようだ。
(……食いしん坊ね。間違いないわ)
 しかしこの鳥の視線がちらちらと泳いでいるのを、リーファは見逃さない。
 ゆるい見た目に騙されてはいけない。この黒饅頭も隙あらば桜餅を狙う魂胆のようだ――ならば別の食べ物は。例えば、鳥肉はどうなのだろう。
「焼き鳥、いる?」
『……!?』
 ピヨたろうの前に差し出されるは、リーファの方天戟。その先にはこんがり焼かれた白饅頭の成れの果て。
 ぷるぷるぷる。巨大な羽毛の塊が震えたかと思うと。
『たろぉぉぉぉぉぉぅ!!!』
 響き渡る慟哭、円な瞳からだばぁと流れる涙。流石に同族(?)の変わり果てた姿は、黒饅頭のハートにクリティカルしたらしい。
 ピヨたろうは巨大な身体からは想像も付かぬ俊敏さで、全力の体当たりを仕掛けてくる――その先には、里の人々が。

 もふすっ。
「あァ、人を襲うのは良くないな」
 シュデラは指輪を嵌めた左手を翳し、硝子細工の如き盾を招来して攻撃を受け止める。
(……俺の毛並みより柔らかそう。毛繕いしてあげたいな)
 硝子を通して眺めるもふもふは思わず触れたくなるほど。しかし。
「ここ、のりこえたらー……無事に、お祭りー……。もうひと頑張り、いきましょー。もふもふ、したい、ですがー……」
 こいつはオブリビオン。倒す算段は付けねばなるまい。澪の流す歌声が仲間たちを鼓舞し、戦闘能力を高めていき。
「紫青の焔を纏う鎌鼬。とくと味わいなさい」
 リーファの展開した全力の魔法が、もふもふの身体を紫青の焔の竜巻へと閉じ込める。 
「このまま丸焼きに出来ないかしら?」
 下味付けるの忘れてるけど、とリーファが呟いた瞬間。
『たろおぉう!』
 竜巻の中からばっと黒い塊が、彼女へ向けて飛び出してくる。咄嗟にオーラ防御を展開できなければ、もふもふに埋もれるどころか吹き飛ばされていたかもしれない。よほど焼き鳥の恨みが強いのだろうか。
『たろー、たろ!』
 ぽよんぽよんと後ろに跳ね、態勢を整えるピヨたろう。自身の攻撃の反動と受けたダメージの影響であろうか、僅かながら身体が縮んでみえる。元の色のせいでわかりにくいが、もふもふはところどころ焦げているようだ。
「うーん、もふるにしても、もふらないにしても」
 敵はなかなかの俊敏性。あまり動かれるのは厄介と悟ったリゼは。
「さっきの白饅頭な子たちにも言ったけど、立ち入りはご遠慮いただくよー。少し大人しくしてね」
 咎人封じを試みる。放たれた手枷と猿轡を躱したピヨたろうであったが、拘束ロープは避けられず。足をくるくると絡め取られ、こけてころころ転がった。
「た、ろ……!」
 ころころ右へ、ころころ左へ。わたわた暴れるピヨたろう――チャンス。
「今なら触れるかな」
「ぎゅー……しましょー……」
「白饅頭よりもふもふ……ふふふ」
 もふもふもふ。しっかりと堪能する澪、シュデラ、リゼ。
「際限ないから、遊ばないの!」
 三人組に当たらぬように援護射撃の炎弾を打ち込みつつ、リーファが思わず突っ込みを入れる。
「そうだね。身動き取れないうちに」
 Cenerentola――大量に複製した白い大型拳銃を、黒いもふもふに突き付けて。
「ごめんね、たろう君――雪と一緒に風に還りな」
 零距離でシュデラが放った銃撃が、オブリビオンにめり込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

稲荷・恋狐
■真の姿
今回は大人化せずに今の恋狐のまま戦いますっ!

■ピヨたろう
今度は大きくてもっふもふな鳥さんまで降ってきました!?
この鳥さんも倒さないと村の人達や催しを守れそうにないですし、鳥さんには悪いですけど、白い子に続いて退治させてもらいますっ!

■戦闘
確保しておいた桜餅を今こそ食べるときですっ!
ピヨたろうさんに取られないように気をつけながら桜餅を完食して、それを恋狐の妖力に変えますね!
その後はありったけの妖力をぎゅーっと恋狐に纏わせた状態でピヨたろうさんに思いっきり体当たりしますっ!
他の猟兵のお仲間さんが居る場所に【吹き飛ばし】が出来ないかも狙ってみますね!

(アドリブ・他の人との絡み大歓迎ですー♪)


ミク・シィナ
POW属性での攻撃となりますが、こちらは遠距離です。
古来より、近づかなければどうということはないと、そういった言い伝えがあったようななかったような。
ともあれ、ここは漆黒の瞳にて決めさせて頂きましょう。

超もふもふひっぷあたっく、確かに近距離の威力は相当の物でしょう。
ですので、あえて、また、転がしてみましょうか。
具体的には、漆黒の瞳を使い、川まで押し込もうとします。
パワーには自信がありますので、いけると信じましょう。
そして川に落とす、と。
重そうですし、また溺れるんじゃないかしらね。

服装は漆黒のゴシックドレス姿に漆黒のマントを羽織っております。
使用技能やその他の装備品についてはステシを参照下さい。


ナイツ・ディン
「さらに強敵が現れたな……」
『大きかろうが我にとっては木偶も同然!財宝(桜餅)を狙うやつは極刑だ!』
基本は速度重視の速攻戦術。大きさ=攻撃範囲が広い、と考えればヒットアンドアウェイが重要か。
ダッシュで速度を上げて妖精の翅で飛びつつ空中戦。地形破壊はこれで関係なくなるか。ただアンマリ誘発させたくないな、せっかく準備したんだし。

桜餅が奪われたらディロがキレてナイツを咥え、強制的に(?)竜化の騎士を発動させようとする。
『ナイツ、コヤツを絶対に仕留めるぞ!』
「え、いやちょっと何勝手に――!」
変化後の主導権は一応ナイツにあるが、ディロの怒りに呑まれつつ攻撃を繰り返す。(理性の代償)




 めり込んだ銃弾が、もっちりした身体にぽよよんと弾かれる。
『たろ……』
 毛並みはあちこち乱れており、相応のダメージが残されている様子。
(鳥さんには悪いですけど……)
 ちょっと可哀想な気もしつつ、恋狐はぷるぷると首を振って。
(倒さないと里の人達や催しを守れそうにないですし、白い子に続いて退治させてもらいますっ!)
 受けた恩はしっかりと返す所存。誓いを新たにして、確保しておいた桜餅を取り出して。
「ピヨたろうさんに取られないように……お腹が空くと戦えませんからねっ!!」
『……たろう!?』
 いただきます。狐の少女が桜餅をもぐもぐするたびに、小さな身体が少しずつ妖力を増していく。
 それを見て目の色を変えるオブリビオン。戦意的にも食欲的にも、当然黙って見ているはずがなく、飛び掛かって恋狐から桜餅を奪おうとするが。
『たろー……たろ!?』
 その身体が宙に浮いたまま、ぴたりと止まる。黒饅頭が視線を巡らせると。
「……」
 そこにはミクの姿があった。黒饅頭よりもさらに深い漆黒のゴシックドレスとマントに身を包んだ彼女が、その瞳に宿した眼力を解き放って敵の動きを止めたのだ。十分に距離を取って、反撃を喰らわぬよう心掛ける用意周到ぶりである。
(白饅頭と同じ運命を辿らせてあげてもいいけれど……)
 具体的には、川に落として溺れさせる案であるが。
(川まで持っていくより、ここで倒した方が早いかしらね)
 ミクは優雅に笑う。黒饅頭に立ち向かう、仲間の姿を捉えたからだ。
「さらに強敵ではあるが……」
「大きかろうが我にとっては木偶も同然! 財宝を狙うやつは極刑だ!」
 浮かんだままのピヨたろうに、ナイツとディロの妖精竜騎士コンビが突撃する。一撃、二撃、三撃。速攻のヒットアンドアウェイを受けて、ミクの眼力の範囲から外れたオブリビオンはころころと地に転がる。
『たろう!』
 ピヨたろうも負けてはいない。ナイツを押し潰さんともふもふなおしりが迫り来る。妖精の翅を羽ばたかせて素早く躱すも、黒いおしりが地を穿つ。
「……アンマリ誘発させたくないな」
 せっかく準備した会場を壊されてはたまらない。ナイツは溜息を付き、より高くへと舞い上がる。しっかり目で追う黒饅頭。その死角から。
「しっかり補給完了ですー♪」
『たろー!?』
 妖力を存分に高めた恋狐が迫っていることに気付かずに。ありったけの妖力を纏った体当たりを諸に食らい、再び宙を舞うピヨたろう。吹き飛ばされた先には。
「ナイツ、コヤツを絶対に仕留めるぞ!」
「え、いやちょっと何勝手に――!」
 財宝(桜餅)を狙う強敵を迎え撃つ、妖精竜騎士コンビ――改め、竜化の騎士。相棒・ディロの理性を代償にナイツが変化した巨大な竜が、吹っ飛んできた黒饅頭をぺしっと地へ叩きつける。
 ぽよん、ころころ。
 いちど地面にめり込んで後、転がっていくピヨたろう。黒い身体が止まった先には。
『……!』
 逃げ仰せた里の人間が残したものであろうか。桜餅がひとつだけ、落ちていた。
 ぱくり。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

百目鬼・明日多
…本当に「もっともふもふ」が出てきたんですけど!?
地形を破壊するもふもふって一体何なんですか…
ともあれ、これが暴れると迷惑なのは確かですし、
やっつけないとですね。
一番警戒するのは『ぱくぱくもぐもぐ』…ってまさか
桜餅を食べちゃう気ですか!?それはダメです!
食べに行こうとしたら、すぐに『融合する刃貨』で妨害します。
それでも止まらなければ『電脳化身の拳』も使いますが
『もふもふあたっくはいぱー』が来そうなら一度下がります。
避ける際も桜餅は守ります!
…それにしても、そんなに桜餅が食べたかったんでしょうか?
どうしてもなら、僕の作ったので良ければ
1つくらいなら食べてもいいですよ?
決着がついてから、ですけど。


チコル・フワッフル
★アドリブ、他猟兵との絡み歓迎!

また何か落ちてきたと思ったら、今度は黒い鳥!
さっきの鳥ももふもふで気持ちよかったから、この黒い鳥も?
確かめないと!……じゃなくて、仕事しなきゃ!!

万が一に備えて、ポッケに桜餅を忍ばせておこう。
もしピヨたろうが村人や村の方に向かおうとしたら、桜餅をチラつかせて誘導を試みるよ。
こっちに美味しい桜餅があるよー!
上手くいかなかったら……実力行使あるのみ!
【ガチキマイラ】で頭部をライオンに変化させ、思いっきり噛み付く!
噛み付く場所は【野生の感】で急所っぽいところを狙ってみる!
はっ。この鳥もすっごくふわふわだ!(もふもふ)
【聞き耳】で味方の指示やヘルプが聞こえたら、従うよ!


三刀屋・樹
おーおー、開口一番名乗りとは剛毅じゃねェの。
…って、たろー!て鳴き声かよゥ。

【SPD】で応戦
この質量は流石になァ。
強烈なあたっくとはいぱーは《見切り》《盾受け》《オーラ防御》で対応
多少食らおうと《激痛耐性》とコードの回復で何とか凌げるべ。

《殺気》《恐怖を与える》左腕を白大蛇に変え【藪蛇】で攻撃
ウチのコも空腹なんだわ、鳥らしく蛇に喰われとけ?
地形の破壊は《地形の利用》で臨機応変に、
コードが封じられたら刀で応戦。
上手く《カウンター》や《2回攻撃》が決まってくれりゃ重畳。

奴さんで最後だ、
これで安心して冬の桜を咲かせられるだろうよ。
いっそ雪灯倍にして飾ろうぜィ。

※絡み、アドリブOK




 ぱくぱくもぐもぐ、むくむくむく。
 ひとつだけではあるが、桜餅を得たピヨたろう。ごわごわになっていた毛並みが、気持ちもふもふに戻っていく。
『たろ!』
 鳴き声もほんの少し元気を取り戻した様子。その視線が、辺りにまだいくらか落ちている桜餅を捉えた。
 このままでは、まずい。
「それはダメです! お願い、メダルズ…!」
 黒饅頭が食事に取り掛かる前に、明日多が動いた。青年型アバターから放たれたメダル型の自立飛行ブレードが、地を穿ってピヨたろうの足を止める。
「こっちに美味しい桜餅があるよー!」
 そこに声を掛けるはチコル。万が一を考えてポッケに忍ばせていた桜餅を手に掲げて、離れた位置へと誘導を試みる。
『……たろー!』
 見事に釣れるオブリビオン。縛られた足を器用に揃えて、ぴょんぴょんとキマイラの娘の方へ跳ねていく。
「たろー! て鳴き声かよゥ」
 突っ込まずにはいられなかった樹。さて、ぽよんぽよんと上下するこの質量の塊をどう捌いたものか。
「地形を破壊するもふもふって一体何なんですか……ともあれ、やっつけないとですね」
 明日多も合流する。黒饅頭と猟兵三人が対峙した――次の瞬間。
『……ぐぅ』
「「「ぐぅ?」」」

(この鳥もすっごくふわふわだ……!)
 もふもふもふ。ピヨたろうを起こさないように、そっと優しく。チコルはもふもふを堪能する。
(……それにしても、そんなに桜餅が食べたかったんでしょうか?)
 眠くなる代償を払ってでも、と明日多は心の内で呟く。
「さて、奴さんで最後だ。これで安心して冬の桜を咲かせられるだろうよ」
 ひそひそ伝える樹の声に、チコルと明日多も頷いてみせる。
『……ぐぅ』
 オブリビオンは夢の中、きっと痛みも感じぬだろう。

 がぶりがぶり。黒饅頭へと齧り付く二つの獣。
 一つはチコル。ガチキマイラで頭をライオンへと変化させたもの。野生の勘で柔らかい部分を探り当て、牙を深くまで食い込ませていく。
 もう一つは樹。藪蛇と名付けたユーベルコードで左腕が化けた白大蛇だ。
「ウチのコも空腹なんだわ、鳥らしく蛇に喰われとけ?」
 少しずつ、少しずつ。獣の牙が食い込むごとにオブリビオンの身体が縮んでいき――最期は白大蛇の腹の中へと収まった。

「決着、つきましたね」
 明日多が手にするは、己の手で作った桜餅。1つくらいなら分けてあげたかったような気もしつつ、今は亡き黒饅頭に想いを馳せてぱくりと一口。
「白い鳥も、黒い鳥も。もふもふふわふわで気持ちよかったー……」
 存分にもふれたチコルはほくほく顔。仕事も無事に終え、満足気だ。
「さーて、いっそ雪灯倍にして飾ろうぜィ」
 樹が威勢よく音頭を取って、会場の修復は始まった。猟兵と里の人々が力を合わせ、程なくして元の通り。雪桜の催しの再開だ。

 冬から春へ、過去から未来へ。季節は、時は巡って行く。
 今年もその地には、冬に桜が咲いた。
 雪が溶けたら、ほんとうの桜がさいて。
 来年の冬に、また同じように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト