8
お子様ランチ

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




●ケチャップライスに旗をさせ、この失敗作が!
 とある一軒家――お父さんとお母さんと※※と※※と※※……が住んでいます。彼等は極々平穏に生きており、安らかな日々を送っています。※※ちゃんと※※くんが※※と――してもお父さんとお母さんは微笑んでいますね。※※がどろりと混ざっても『かわいい』事に違いはありません良かったです。ああ。アア。嗚呼……とても幸せで吐き気がする。ぶくぶくと涌いた人間が融け込んで、悦ばしくも這っている。お願い。お願いします。お願い致します――わたしたちはたくさんで、独りです。おなかすいたよ。

 たべたくない……。

●グリモアベース
「成程――貴様等の中には『こういう』おぞましさを心傷(トラウマ)と抱える個が在る筈だ。嫌な場合は早々に背を向け給え。此度の予知は『精神的』に苛んでくると思うべきだ。クカカッ――勿論『狂い』とは貴様自身が曝け出す脳髄だがな」
 ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)が手記を閉ざし、猟兵達の面を確かめる。覚悟を決めたものも未だ歪ませているものも『総じて』素晴らしく埒外だ。
「UDCアースのとある一軒家、其処で暮らしている家族を『探って』もらう。何かしらの『邪神』の気配、儀式関係の道具、その他が暴ける筈だ。嗚呼。家族はおそらく【一般家庭】故、相応な対応策を練るのが定石だろう。探偵や警察を装うのも良いし、侵入やハッキングも望ましい――犯罪だと? 邪神を殺すのが最優先だ。虱潰して『見つけ』滅ぼすが最適よ――何が起きても。何が在っても。絶対に……宜しく頼む」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 絶対に殺せ。それが『猟兵』だ。

 宜しくお願い致します。
204




第1章 冒険 『家庭の中に潜む影』

POW   :    警察や探偵を装って探索する

SPD   :    人知れず侵入し探索する

WIZ   :    監視カメラや家電等をハッキングし探索する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 君達が『一軒家』の近くに転移して数分後、楽し気な声が聞こえた。
 窓から中を観察すれば父と母の嬉しそうな顔が映り込むだろう。
 異常の這入り込む隙間のない幸せが『繋がり』の意味を記している。
 ――しかし。子供達は何処だろうか。
 日付を確認すれば日曜日。

 学校などはお休みだ。
久瀬・了介
SPDで判定。アドリブ歓迎。
一般の家庭だろうと誰が暮らしていようと、そこに奴らがいるのなら関係無い。
オブリビオンは殺す。言われるまでもない。
軍人時代に培ったスニーキングミッションの技術で闇に紛れる。
人目を避け、塀を乗り越え敷地内へ忍び込む。怨霊の目で強化された感覚を使い、屋内の様子を聞き耳で探る。
人気の無い位置から窓等の鍵を壊し侵入。音を立てない様に。
潜り込んだ部屋から順に探索していく。
どんな住人が暮らしていてどんな生活を送っているのか。
人がいなければ台所を調べる。最も生活の現れる場所だ。
表面的に当たり障りがないのなら、裏に潜む狂気の匂いを嗅ぎ付けろ。自分は何に怯えている?恐怖の元はどこだ。



 如何なる場所――儀式場から退廃した村――挙句は一般家庭の『普通』までも、其処に『奴等(オブリビオン)』が存在するならば構わない。たとえ性質が善でも悪でも『殺すべき』過去は証明(あか)されて在る。一切を殺すべきと死骸(せいしん)に注いだ瞬間、それが最優先すべき事柄だ――久瀬・了介(デッドマンの悪霊・f29396)の思考回路(いしき)は変わらずに「言われるまでもない」と噛み砕いた。昼夜問わずとも『積み重ねた』技術は衰える事知らず、戦場傭兵は身を隠すだろう。
 人間の眼球。人間の耳朶。感覚の『域』は把握している。察する事の出来ない『場』から塀を乗り越え侵入し、オマエに付属した望遠鏡(メダマ)を開く――傾けた意識は人の気配を弄るだろう。一階は騒がしいが二階は問題ない筈だ。全くの『警戒』に中らない――鍵を壊して足を乗せろ。がちゃりの一つも赦されない。
 滑り込むように視線を奔らせる。侵入した部屋は『両親の寝室』のようだ。此処から連想出来る事と言えば『子供は一人でも眠れる年齢』だろう。廊下を慎重に歩んで下の台所――には誰かの笑い声。しかし匂いはわかる。

 肉を焼いている……こねていたのか?

 表面的には『真面』と考えられた。ならば裏側――隠された『狂気』の臭いは如何に。嗚呼。自分は何に怯えている……脅えていなければ戸を叩いた筈だ。
 恐怖の元は何処だ。悪寒の所以は何処だ。
 ――ハンバーグの焦げ目。

成功 🔵​🔵​🔴​

メアリー・ベスレム
幸せな家族
温かなお家
メアリにはわからないし、興味もないものだけれど
殺せというのならそれだけは
えぇ、メアリにもわかるから

【私を飲んで】で小さくなって
ドアなり窓なり、小さな隙から
【目立たない】よう潜入を
これじゃ、狼というよりも鼠かしら
高い段差も【ジャンプ】で跳び越え
【聞き耳】立てて鼻を利かせて
何かの異音、血の臭いや腐臭の類い
それらをこそりこそりと嗅ぎまわる

もし誰か……いいえ、「何か」かしら?
に見つかってしまったなら
【逃げ足】活かして狭いところへと逃げ込むわ
必要そうなら【咄嗟の一撃】加えて怯ませて
殺して良いと、殺せると判断できる相手なら
そのまま殺してしまうけれど……さぁ、どうかしら?



 ああ。ああ。真っ赤な林檎が禁忌と謂うのなら、焼いた菓子類は罪だろう。幸せな家族が日常を貪り喰らえば温かいお家が『彼と彼女と仔』を抱く。生地は現実と称される砂糖を知らず、間違えて塩と微笑む筈だ――指をくわえて観ていたい。そんな『当たり前』もメアリー・ベスレム(Rabid Rabbit・f24749)にはわからない。羨ましくも思えず興味の『き』の字も脳にない。なくした星辰(シナプス)を数えながら『わかる』事だけを折っていく――殺せというのならそれだけは。大きなお耳で聞こえるのだ。えぇ、えぇ、よくわかるから――真っ白いショートケーキでは満たせない。
 ドリンク・ドリンク・ドリンクミー。素敵なお薬丸呑みすれば不可思議血肉が縮んで羽虫。戸(ドア)でも窓でも隙間を見つけて潜入(はいり)こめば送り者――これじゃ、狼というよりも鼠(ラット)かしら。床から本棚へと高く跳んで『周囲』を見渡せば何も無い――異音も異臭も触れないが、こそりこそりとこそばゆい予感。
 誰かの気配か何かの目玉か、とても多い手足が視えた。可愛らしい鼠さんと『遊びたい』妙な感情を理解する。するりと抜けて机と壁の隙間に向かえ……殺せるだろうか。今は殺せない『展開』だ。猫を齧ったら失せて行け。

 どうかしら……真ん丸い、誰かの黒髪が鬱陶しい。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルカ・ウェンズ
人知れず侵入し探索する、よし!これなら私にもできるわ。

ほんとはこの家の人達に話を聞いてみたいわ・・・
でもこの家族は説得力などが高い猟兵しか相手にしてくれないわ・・・
だから真昆虫大戦争このユーベルコードを使って私の体を毒虫の群れに変異この家にお邪魔して探索するわ!

床下や隙間から見つからないぐらいの数で……お邪魔します。怪しい物を見つけたら、元の姿に戻って私の【怪力】で全部運び出してUDC組織に調べてもらう方がいいのかしら?それとも破壊した方が、まあいいわ。とりあえず全部運び出してUDC組織に後で聞いてみましょう。それにしても、この家の子供達はどこにいるのかしら?探さしてみないと。



 喇叭(ぱーぷー)鳴らしている時は有らず、在るべき場所へは如何試す。するすると『順調』に行けば好いが、普通の家庭でも赤の他人は受け入れ難い。やはり『人知れずの探索』が手っ取り早く掴み易い。感嘆符と共にルカ・ウェンズ(風変わりな仕事人・f03582)は転移した――この家族は『説得力の高い猟兵』以外は相手にしないに決まっている。ほんとは快く顔合わせで語りたいのだが、嗚呼、虫の知らせが震えている。そうとも戦争が嫌いならばうねうねぐにゅぐにゅ這ってしまえ。蟲毒か否々毒虫の群れだ。個の力よりも多の結束。欠損した情報を集めに向かうのだ。
 床下に潜って白アリさんとこんにちは。発見されない程度の数で台所や洗面所、風呂場の隅々かくれんぼ。百足の『私』が出会ったのは可愛らしいお人形。この質感何処かで『さわった』気がする――成程。瑞々しくていとしい※※だ。
 鶏肉の※※は剥がさない母親らしい。破壊するよりも調べてもらった方が好い。まあ何だって構わないのだ。とりあえず片端から運び出して巣に持ち帰る。組織の人ならば幾分か解せるだろう――冷めているようだ。勿体ない。

 どこにいるのかしら?
 ――探す必要はなさそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ファン・ティンタン
【SPD】コドクとは、斯くありて
アドリブ可

臭いモノには、蓋と言うけれど
平常と異常の境界は、果たしてどこに引かれていることやら

【異心転身】
変幻自在の猫になりて非日常へ
最小限の破壊にて家へと潜り込む
さて、さて
異常は何処に?

予知には父母以外の何かが示唆されていた
それは、果たしてナニモノか
生きていれば息くらいするだろう、耳を澄ませろ
死んでいても臭いは立つだろう、鼻を利かせろ
生きても死んでもいないとしたら……それは、私の領分だ
輪廻に戻れず、過去に囚われた淀む魂が在るとするならば
それらが放つ異彩が、私の眼には見えることだろう

片目は、こういう時にいい
狂気を見過ぎずに済む

……もっとも
私に狂いが無い確証も無いが



 お子様ランチのオマケはペロペロキャンディが良いに決まっている。かたく、硬く固められた糖類が渦を描いて『曖昧』にして終えば、孤独にも蟲毒にも耐えられる。斯くありてと息を吐けばふらりと歩み、蓋の上を通って魅せた――平常と異常の境界線(キャットウォーク)でファン・ティンタン(天津華・f07547)はごろりと鳴いた。液体と言われれば『そう』で在り、固体と説かれたら『そう』で成る。想々と変幻自在の猫は往き、本来の在り方を忘れて陥りそうだ。最小限の破壊を伴って『ふれ』続ける異の転々……さて。さて。何処に『魔性』が隠れている。隠されている。
 予知の内容を白色の刀身(のう)で反芻しよう。父母以外の何者かが示唆されていた。それは果たして『ナニモノ』か。よくある邪神が好む肉か。よくある怪物が好む歪か。生きていれば息もする――止まっている心臓はわたわめか――死んでいても臭いは立つだろう――鼻腔をツいた匂いはきっとエビフライだ。
 ヤケに細長い『海老』だろう。死んでもいないし生きてもいない。シュレディンガーの戯れならば『それこそ』私の領分だ。輪廻に戻れず過去に囚われた忘却(オブリビオン)。淀んだ魂と腐れない塊……視えた。聞こえた。丸いもの。
 片目(キャンディ)は赤い。
 ――半分の狂気で済んだのだ。

 私に狂いがない確証も無いが。
 ――鏡面が如く、タルタルソースは乱雑に。

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘
はっはっは、一般家庭に密着24時、とゆーヤツか!
ドッキリハプニングやらトラブルの発生が約束されておるのが、嬉しいやら悲しいやらであるがのう

まずは家屋に浸入しよう
上の階のセキュリティは、どうしても一階より迂闊になるであろう
外壁を伝いスルッと上り、窓から部屋の中を観察、問題ない箇所からな
消音のため、ガラスにテープを貼ってコンッと…視聴者の皆はマネしちゃダメ、ゼッタイだぞ?

屋内では静かに探索していこう
何かしらの「浮いた」ブツ探しがメインであるな
ドアの鍵? 妾にとって問題なのは、物理的な開錠にデカい音が出やせんかの心配だけ!
子供部屋であろうが関係ない、中に人気が無いなら、くまなく家探しよ!



 哄笑(はっは)――は御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)の脳内で涌き立った。一般家庭に密着24時! 潜入した先で待ち受ける『オブリビオン』とは! 流れそうなCMを押し退けて吃驚弩級(ビックリドッキリ)ハプニングやらの発生はお約束などと『向こう側お友達』に語り掛けてみせた。しかし今回は音量小さめ。嬉しいやら悲しいやらと付け加えておけ――爬虫類か昆虫か。いやいやあれは我等が邪神様だ。外壁をするりと這い登り、窓から内側を観察しよう……コメントに『窓に窓に』と在るが気にしたらダメだ。全く盛り上がるのは構わないが、そういうのは彼方に任せてしまえ。問題ないと踏んでいけば鍵を開けるのも容易い事。技能(スキル)を持たない? ならば消音方法だ。硝子に貼ったテープは何色だ――視聴者の皆はマネしちゃダメ、ゼッタイだぞ――合法阿片だけにしておくのだ。尻尾の跡も残さない。
 室内では足音を殺して進め。何かしら『浮いた』ブツが在るのか否か。しかし先程のプリンは大きくて甘そうだった――錠は有って無いようなもの。大きな音が出なければ何の問題は……カラメルはかかっていない子供の為だろうか。
 子供部屋だろうが関係ない。人気がなければくまなくだ。ふ……と貌を上げて振り返った。想ったよりも円形な黒々(プリン)……四つ目とは愉快だ。

 動画映えしそう?

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
アパート等の賃貸住宅ならともかく、一軒家住みの一般家庭だと近隣の住人と没交渉で生きていくのは難しいよね。
普通なら。
冒涜翁が探索を要請する家庭がまともなわけないよね。
だったら、ご近所トラブルも発生しているかも?
UDCにお願いして管轄の警察に苦情や相談している近隣住人がいないか確認してもらうね。

UDCに頼ってばかりもいられない。
「近所に引っ越す予定だから地域の下見に来ている」設定で対象の近隣の店舗や住人と【コミュ力】を活用して【情報収集】をするね。
聞けるようなら対象家庭のことも聞き出したいね。



 世の中は非日常だけでは『暮らす』事が難しい。重ねて現状『一軒家』とは少なくとも近隣住民の視線(キャンディ)からは逃れられない。没交渉の状態を維持する事は不可能で『幸せそうな』家庭ならば【そう】成ければ可笑しいのだ。繰り返して言うべき『普通』の二文字が青葉・まどか(玄鳥・f06729)の中で【遠く】にも視えている。好奇心と行動力の化身に首輪をつければ良かったのか――脳内(やわらかく)掴めば冒涜爺(グリモア猟兵)の予知だ。マトモな家庭が引っ掛かるとは思えない。ならば『ご近所トラブル』の可能性は如何だろう。組織に連絡を成して調べてもらえ。相談事が警察などに持ち込まれていないか――ここ数か月で行方不明者が出ている?
 そんな情報など『無かった』筈だ。彼等を頼ってばかりもいられない。要るべき事柄は自らで『定める』が吉だ。適当な――近所に引っ越す予定だから下見に来ている――設定でおばさま、店舗、その他に訊ねよう。あそこの家族はお隣さんで……。

 ――ちょっと前までは※※くんと※※ちゃん家に来てたけどねぇ。
 ――なんでもお誕生日だからごちそうを作るとか……。

 なんの問題もない素敵なお家だよね。
 ――大団円って感じよ?

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『一人の双子達』

POW   :    多量の腕。
【無数の腕による叩きつけ】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    2人は幸せ"だった"。
攻撃が命中した対象に【最も幸せだった記憶の再現】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【その幸せを絶望に塗り替える事】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    あの子が私でお姉ちゃんが私で皆が私で…私は何処?
自身が【姉妹の存在】を感じると、レベル×1体の【自分達の分裂体】が召喚される。自分達の分裂体は姉妹の存在を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 成程。確かに『大団円』で在った。
 真ん丸い黒色ハンバーグ。
 子供達『で』作った失敗作だ。
 ――お母さんもお父さんも楽しそうに笑っている。
 ――お父さんもお母さんも嬉しそうに笑っている。
 ぐしゃ……幸せ。しあわせ。シアワセだったよ。
 ――お父さんお母さんお※さんも一緒にハンバーグだ。
 ケチャップライスに突き刺さった旗がおちている。

 絡めた四肢(ぷりん)と存在(わたし)はどこ?
 腕……腕…腕しかないよ!
 ――お子様ランチのくせに盛り方が雑だねお※さん!!!

 其処に『子供達』の意識(こころ)はない。
 ――猟兵よ、殺せ。
久瀬・了介
オブリビオンは殺す。必ず殺す。
殺意に任せ、エンジンに有らん限りの【呪詛】を込め電力に変換。両腕を代償に全力の電撃を放とうとして思い止まる。今誰の名を呼んだ?倒すべき怨敵は他にいる。
永遠の復讐に必要なのは激情ではなく理性。自ら狂気に飲まれるな。
【雷人】使用。高めた電力を全身に纏い電磁場で空中に浮遊。姿勢を安定させる。
放電でふたごの肉塊を麻痺させる。動くな。今殺す。
体内に流した電力で肉体の【リミッターを解除】し【限界突破】した【怪力】と速度を得る。怨念を巨大なナイフ型の武器に変え肉塊を高速で切り裂いていく。
哀れに思おう。助けられなかった事を詫びよう。そして殺そう。確実に躊躇なく殺そう。任せておけ。



 不意に心臓(エンジン)が停止した――何故か。誰が『何』の名前を呼んだ。何が『誰』の名前を呼んだ。ただの怨敵(ハンバーグ)風情に何を躊躇っている。オブリビオンは殺す。必ず殺す。総てを滅する為に『世』に死咬(しが)み憑く。有らん限りの呪詛(おもい)を奔らせ、両腕に『稲光』と蓄えて往く。永遠の復讐に必要な『もの』は腐臭ではなく理性だ。美味そうに跳ねる脂分を拭い取り、激情と称されるソースを振り払う――自ら狂気に呑まれるな。飲むべき色彩を見定めろ。無数の腕(にく)にミンチは勿体ないだろう――人が駆ける。否。翔ける。雷にブチマケタ黒色……動くな。放たれた電撃が『微弱』にもふたごを痺れさせる。ツギハギの肉嫉(にくしつ)が多量を留め、最早俎板の上のかたまりだろう。苦痛は伴うが今直ぐ殺す。爆発的な冷静(ひかり)が改められ、巨大な食器(ナイフ)と成り在った。
 ソースを絡めている余裕はない。肉汁たっぷりのまん丸を『サイコロ』と見做せば腥(なまくさい)ものだ。断面から火を通して観れば『食む』事も出来そうだが、冒涜的な行為は為さない。只管に滅ぼす――哀れに思おう。助けられなかったことを詫びよう。息を吐くように任せておけ。

 確実に殺そう。躊躇はフライパンに置いてきた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ファン・ティンタン
【POW】割譲
アドリブ歓迎

成程、これはまずそうだ
食欲の欠けた私でも失敗が見て取れる
しかも、取り分けがなっていないとか……連中、よくもコレで笑顔の食卓を囲えたものだよ

適量にすくえないなら、せめてあるべき切り分けを成そう
ああ、でも、一応本人了承はとってから
頷くくらいは出来るでしょ、一人ひとりがいいか、そのままでいいか

さて、手が多すぎる、余分は切り取ろうか
大人しくなってもらってからでないと、こう、見えないモノを上手く切り分けるのが難しくてね
死が二人を分かつまでとはよく言うけれど、そも、あなた達は既に死んでいるようだし
精々、個を思い出してから逝くといい

嫌なら、それはそれで
混ぜモノのまま、鎮しておしまい



 歌え。詩え。謳えやうたえ――お弁当箱に敷き詰めた、握り飯の具材は何者だ。物々しく称えられた梅干(かたまり)を埋めて照らした表面は粒々だろう。成程。これはまずそうだ――欠けた食欲の器(いぶくろ)にも、減退必死の焦げ愚遭いが認識出来る。この失敗作め……云々と絶叫されても仕方がないのだ。踏み躙られた饂飩は『こし』の位置を忘れている。ああ。取り分けがなっていない。取り分ける継ぎ接ぎも無い……連中(お※さん)の貌は何故に歓喜だったのか。混在した血肉に『向けても』応えは『亡』い――笑顔の食卓なのか笑顔が食卓なのか。がたがたと崩れた『ふたご』を視る。適当には『すくえない』だろう。あるべき切り分けを白々決めてやれ。
 独りが好いのか。多人数が好いのか。本人達(ハンバーグ)に訊ねても返しはない。泣く泣く揮った無数(うで)は言葉痴れて『久しい』のだ。そのままも独りも『厭』と吐き出せない。オマエの脳天には白旗(こうさん)と刺さっていた。つまり『意識』は海の底でのたくって逝く。
 余分な部位(よくばり)は切り取って終え。罵多罵多とやかましい『こ』を捌いて、大人しく成るまで撫で閃(つ)けよう。ワインで柔らかく為せれば良質だが、この塊(にく)は哀れなほどに未成年だ。視えないものを『暴き』つつ、包まれたアルミの意味を解く――つまり外皮と想い込め。

 死がふたりを分かつまで。
 あなた達は既に死んでいる。

 思い出すナマは俎板のフチだ。デミグラスソースをこぼしてしまった。
 混ぜモノのまま、鎮しておしまい。
 嫌だ。厭だ――電子レンジがお似合いだ。
 ……こがれている。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
対象の家庭は少し前までは本当に普通の家庭だったみたい。
そんな家庭が何故?
疑問が解決するのかは分からないけど、事件は終わらせないとね。

こんにちは!
対象の一軒家に到着したら挨拶しながら玄関からお邪魔するね。
既に中では血みどろのパーティーの開催中。
いえいえ、どうぞお構いなく。ハンバーグのおもてなしは結構です。
日本の一般住宅での室内戦闘は厳しい。
『寝惚け眼』発動
存在など感じさせずに、静かに鎮圧させてもらうね。

この子達は望んでこんな姿になった訳じゃない。
先日も同じように望んでいないのに邪神の玩具にされた人たちがいた。
救えなかった人たちがいた。
同じことは繰り返せない。

止めを刺して、終わらせるよ。



 何周したのかは解せないが『誕生日』は反芻すべきカスタード・クリームだ。乱雑に盛り込まれた肉(のう)汁が病的な表情を増殖させている。幾等『調べても』出てくる情報は『普通の家庭』で、未来永劫お子様ランチは完璧だろう。疑問の解決よりも先に『斃すべき』過去を硝子内で確かめる。終わらせないとね。その通りだと『ハンバーグ』の裏側が臭っている――こんにちは! 挨拶しながらドウドウ玄関真正面だ。戸口を開けば血みどろパーティー。謝肉祭(カルナバル)には未だ早いと告げるべきか。いいえいいえ。お構いなく。盛り合わせのハンバーグもプリンもetcも結構です。面(おもて)をあげた子供達(ひとり)が真っ黒くキャンディを廻していた。
 視線が『遭う』のにも苦労した。何処に『在る』としても認識出来なければ鎮圧(ねむれ)良い子だ。望んだ姿でも罰された輪郭でもない。ただ『不条理』に『理不尽』に砕かれ潰されこねられた、よくある犠牲者のカマボコだろう。先日も『同じように』邪神の玩具にされた人たちがいた……ところで『邪悪』は超越なのか?
 救えなかった。救える筈がない。それでも『繰り返し』は見過ごせない。

 煌めきで『えぐる』には負荷(深)難い。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルカ・ウェンズ
この家族は邪神に目を付けられたのかしら。オブリビオンだから殺すけど別に恨みもないし、まだ悪党でもないみたいだけど……う~ん首を落としたら死んでくれるわよね。

あらら、これはもうダメみたいね。まずは準備【オーラ防御】で身を守るわよ。次に縁切りを使い【残像】が見えるような速さ素早く首を切り落として、それでも生きているならもっともっとハンバーグを切らないと素早く切らないと。

ハンバーグを素早くもっともっと切ってもまだ生きているのなら、ハンバーグだったものを掴み取り【生命力吸収】よし、これで邪神はハンバーグを食べられなくなったわ。



 何処に眼球が付属(つ)いたと謂うのか。想で『在る』ならば邪神はひどく『ちっぽけ』なものだ。過去も忘却も繋ぎ合わせれば現在未来に対する毒物で、殺すべきハンバーグと解けるだろう。どこぞの言の葉で『半殺し』するのは簡単だが、滅裂の意識は『無くさねば』可哀想だ。恨みもないし『悪党』でもない。ないとないを積み重ねた『何段』も崩さなければ悲しみの元だ。首を落とせば死ぬと思われる。絶えてくれるわよね――耐えるべき腕(かいな)も砂糖菓子じみて脆弱そうだ。
 豚肉牛肉その他大好き。味わい深い人肉がじんわりと伸びて終えば暴発の限りだ。無数の生え変わりが地面とオマエを叩くべく。超越性を噛み締めている――あらら、これはもうダメみたいね――纏わる輪郭(よう)な防御(かべ)を張り、的確な『にくたたき』を塞いでいく。空気を含んだ真ん中がぷすぷすと笑っている。
 お終いにしましょうか。風呂敷畳むのも俎板洗うのも『尻拭い』じみて我々の務めだ。彼方と此方の『縁』を見極めて奔れ……黒が黒の断面を観察し素早く『するり』と骰子していく。それでも息絶えないならば、もっともっとハンバーグを斬らないと手際よく加工しないと千切り万切り億切り以下略……。
 まだまだ『活きている』ならばぐわしと掴んで掲げて魅せよう。根本までも吸い尽くして『焦げ部分』も残さない。邪神のお子様ランチは台無しだ。

 食べられなくなってかわいそう。

成功 🔵​🔵​🔴​

メアリー・ベスレム
まぁ、なんて哀れな「合挽き肉」!
食べるも救うも、メアリには出来ない事だけれど
せめてもうお終いにしてあげるから

空間の限られる室内で
あの数に圧し潰されるのはごめんだわ
だから【胡椒挽きの短銃】撃ち込んで
お子様向けというには刺激が強すぎ、っていうぐらい
うんとスパイスを効かせてみせて
自食や共食いを誘ってあげるから

メアリ自身はそれに巻き込まれないよう
【逃げ足】活かして立ち回り
弱った敵から確実に狙ってく

ごめんなさい
メアリ、悪趣味な大団円(めでたしめでたし)になんて興味はないの
肉切り包丁で切り分け【部位破壊】
宣言通り、もうお終い(デッドエンド)にしてあげる



 プリンの上に乗っかった果物は想像以上に強固で在った。在るべき部位は迷鳴に失くし、泣く泣く『なくなった』臓物を手繰る。腕に骨が入って『異』るなんて思えない。まぁ、なんて哀れな「合挽き肉』! ハンバーグは生焼けか黒焦げが、丁度いい『間』を理解出来ない。理解出来たとして『メアリ』のお口にも『アリス』のお味噌にも遭わないのだ。食べる事も救う事も難しいのだから――からからと振られた頭蓋骨は『楽しい』も啜れない。せめてもうお終いにしてあげる……餓えた夫人の腹具合は如何だ。
 たとえば貴婦人が腐っていて『蟻』や『土竜』に等しいと見做そう。擦り付けた『圧し漬け』眼は人と人との弄り『会い』だろう。ローストビーフの溶け方は舌次第と賞味すべきか――姉も妹も※※も関係なく、ひしめく真面が熱々している。
 ごめんだわ――アリスがハンバーグだなんて『不思議の国』でも葬送(おくり)ない。だからお子様ランチは大人様ディナーに大変身だ。胡椒挽きの短銃(ピストル)くしゅん! と放って晒せば『効き過ぎた』刺激の出来上がり。なんて。酷くて可愛らしく美味しそうな『どこ』だろう! 泥団子(おままごと)素敵!
 飢餓如何だい。気の利いたスパイスだね。骨を丸々齧ってうたえ。腸詰め地獄に万歳だほっぺた落ちるよ! 悪趣味な大団円(めでたしめでたし)。そんな共食いにも興味ないの。ごめんなさい――ハギスは一刀両断。奇妙な生き物ね!

 宣言通り、もうお終い(デッドエンド)にしてあげる。
 揚げたチョコレートなんて胸やけの種でしょう。

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘
映えるビジュアル、素晴らしい!
もし精神が残っていたなら、果たして怨嗟か嬌声か、それこそ気の済むまでじっくり聞いてやったのであるがな
残念ながら、残り滓にあまり用は無い! 邪神としての責を果たすがよい!
つまり、妾に盛大にボコられよとゆーことだ!

駄々っ子のように暴れるとは可愛らしいのう
まあ急所さえきっちり守れば妾にとって大したことはない!
それに手の多さがアドバンテージ、などと慢心は禁物であるぞ?

はっはっは、機を見て、優しく右手で握手をしてやろう
そして持ち上げ…全力でブン回す!
さてお主、ハンバーグにしては肉が粗挽きすぎるのではないか?
逃げられんこの状況で! 妾の左腕で以て全力でブッ叩き潰してくれよう!



 世の理は『ただの』一つだと邪神様(オマエ)の貌(キャラクター)が宣言していた。映える外見(ビジュアル)生える輪郭(ハンバーグ)。パンケーキにでも挟めば完璧だろうか。もしも精神が、脳髄と称される人間部分が『残って』在ったならば「素敵な舞台」と成り得た筈だ。怨嗟か嬌声か奈落か虚空か、プラスもマイナスも一字一句『こぼさず』聴いて撮ったものを――盛りだくさんの『いいね』の種が真っ黒く愚多愚他に塗り潰されて揮う――そうとも残滓に用はない。要件を問えない『観客』は座る事も出来ないのだ。嗚呼。邪神として。過去として。敵としての責を果たすがよい! 勧善懲悪が起立する瞬間、盛大な動画(ボコられ)が開幕するのだ。唯我独尊、此処が『究極』と刻むが好い――駄々っ子は英雄が大好きに違いない。
 暴れ狂ったハンバーグは他者をこねる事に忙しなく、急かす『無数』が不愉快そうだ。可愛らしくも子供達は『失敗』を成功の母と妄想している。その手の多さ、速さが『アドバンテージ』とは思い込みも哀れが過ぎた。慢心は禁物であるぞ? 事項も読めないお子様には『並ぶ』術で正さねば成らない。
 優しく。温かく。その舌を向けながら『握手会』を始めよう。文字通りの悪手を『とった』結果、ミンチは皮を剥がされて左右――歓喜! 撹拌(ブン)回された焦げ肉が『ようやく』粗さを咀嚼したのだ。叩き付けた地面はお隣オムライス。
 祭壇に何を贈るのだ。邪神様に贈るべきは感謝だ。

 妾の左腕で以て全霊――前例のない料理動画だ。
 窓の外にも視聴者か。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『バケモノ』

POW   :    たべたい/たべたくない
戦闘中に食べた【親しい誰かや、たまたま居合わせた他人】の量と質に応じて【全身の異形部分が人間部分を侵食、活性化し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    どうかふれて/ちかづかないで
攻撃が命中した対象に【本体から離れても蠢く触肢】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【同化し蝕もうとする侵食行動】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    いきたい/もうつかれた
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【人間性】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ユエイン・リュンコイスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 女の子はお腹が空いた。
 女の子はハンバーグは大好きだ。
 でも。如何して? なんでハンバーグが無いのだろうか。
 ケチャップライスに刺した旗も折れ、最悪!
 ――おまけのキャンディも混ざっちゃった!

 お母さんもお父さんも※※くんも※※ちゃんもあら挽肉。
 嫌だ。いやだいやだいやだ。たべたい……。
 ふれてよ。ふれてよふれないで、エビフライは私のムカデ?
 鎌んベールな臭いも素敵じゃない!
 生きたい。いきたい。いきたい。いきたい!!!

 ――もう、つかれたよ。

 お願いしているよ。
 かわいいかわいい女の子が、お願いお願い傷いてなくよ。

 かわいいね!!!
 とても幸せな家庭で吐き気がする……。

 バケモノを殺そう。さあ殺そう。
 今直ぐ殺そう。殺そうね!
久瀬・了介
殺すのは俺だ。殺されるのは貴様だ。そこを間違えちゃいけない。大切な事だ。
「動くな」
【呪詛】を込めた言霊を叩き付ける。能力と動きを封じる。それ以上は何もさせない。何も喰わせない。
睨み付けて拘束を維持しつつ、ハンドキャノンを構える。せめて蟲の部分を狙うのが慈悲か?少女の部分を撃つのは非道か?
違う。弾頭を【武器改造】した弾丸をフルオートで撃ち込む。少女も蟲も委細構わず蜂の巣にする。
炸薬を仕込んだ弾丸は、敵に食い込んだ瞬間炸裂する。
哀れで可愛らしい少女の顔が擬態ならすぐさま撃ち殺すべきだ。本物なら躊躇わず楽にしてやるべきだ。
即ち考える必要はない。オブリビオンは全て殺す。



 違えてはいけない――生く事も逝く事も出来ない、継ぎ接ぎでかわいい女の子に『悪霊』は指(死)肉を突き付けた。殺すのは俺だ。殺されるのは貴様だ。感嘆符(ビックリ)した貌も濁った目玉も哀れでなく、過去(オブリビオン)が人の真似事を成すな。つまり「動くな」と告げている――代償にした人間性(おんなのこ)は枯れている。呪いの言霊(いみ)がバケモノを縛り、上半身を絡め取った。それ以上は『何もさせない』『何も出来ない』訴える事も赦されない。喰わせる血肉はなくなった。嗚呼。真っ黒いハンバーグはこねられた現を融かしている。
 睨め憑けた電撃(しせん)が脳味噌(ひと)を怖がらせる。構えた大型拳銃(ハンドキャノン)の行き先は海への直行閃(せん)だろう。せめて蟲の部分を狙うのが慈悲か。少女の部分を撃つのは非道なのか。違う――あの鎌ん帳(ベール)の剥ぎ取りを視よ――全部(フルオート)だ。少女も蟲も委細構わずに蜂の巣だ。異彩を放つ漿液が『つかれた』の文字(あか)を撒いている。
 破裂――喰い込んだ弾丸が嘘と真を殺していく。擬態ならばすぐさま撃ち殺せ。本物なら躊躇せず楽にしてやるべきだ。理性と称される狂いを『留』めろ。

 オブリビオンは全て殺す――エビフライを想う日はない。
 滅ぼせ。大切な事だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
どうしてこうなった?
彼女に何があったのか?
そもそも彼女は誰なのか?
全く分からない。
支離滅裂な言動。
バケモノの言葉。
人の言葉。
人の言葉に耳を傾ける。
うん、そうだね。疲れたよね。
大丈夫、終わらせてあげる。

攻撃を受けるのは分が悪い。
彼女の動きを(百足の部分も含めて)【視力】で【見切り】、回避する。
狭い住宅で長々と戦っていられない。
『三重苦』発動
長大な百足の部分に毒の花びらを。
獲物を狙う眼差しに、邪眼の視線を。
未だ残る、人の部分にダガーの一撃を。

その生命に終焉を。



 吐き気や昏迷などは『狂気』に誘われて起きる現象に過ぎない。理解した。理解しようとした。何方かで発される『たとえ』に過ぎない。過ぎたものを手繰り寄せても最悪からは逃れられず、かわいらしい女の子がギチギチ蠕胴、同化(如何か)している――どうしてこうなった? 首を傾げても脳を傾けても目玉を廻しても、何に遭ったのか解きようがない。そもそも『彼女』とは誰なのか――幸せな家族。お父さんお母さんふたご独り。失敗作の『可能性』もまったくが【わからない】――支離滅裂な言動が好奇心を揺さぶっている。怪物。化身。バケモノの所業……人。きっと彼女は『むこ』う側なのだ。耳を傾けて『み』よう――うん、そうだね。疲れたよね。
 いきたい……大丈夫、終わらせてあげる。百足(エビフライ)が活性化した。ブツンと千切れた『はりがねむし』がクッキーじみたオマエへ這う。狭い住宅(ば)を包むような蟲々が『視野』を埋めていけば鳴(わら)え――滅裂と謂うには人間らしさが滓れていた。お子様ランチを見つけたか。
 三重苦(トリプル)――花弁が舞えば長大が侵され、眼差しが『被さった』刹那。低姿勢からの『ひとさし』が閃いた――泣き虫な女の子はかわいいだろう。

 その生命に終焉を――白を掲げる腕も無い。

成功 🔵​🔵​🔴​

ファン・ティンタン
【WIZ】一夜一世に人見殺
自由解釈可

救えぬバケモノは、殺す
怪異を生み出したクソ共も、皆殺す
……けれど、だ
私も、人世の物
割り切れないことも、ある
精々、あがいてみせよう
私の主は、ハッピーエンドが好きだったんだよ

【転生尽期】
私は命ず
止まぬ苦は無く、止まれぬ命もまた、ない
願わくば、生きたことを恨まず、安らかな眠りのための最期を

彼の者がはじめから化物だったのか、そうでなかったのかは知らないし、どうでもいい
(この場に、ワタシを知る者は、いない)
故に、私は、私の侠気(凶器(狂気))を遂行するだけ

ん、誰にとってのハッピーエンドか、だって?
そんなこと、決まっている





(物語を俯瞰するワタシと)みんなにとっての、だよ



 悦ばしくも肉は新鮮で、骸は皮を剥がす事も出来ない。化けの貌(かわ)を抉り取っては『なき』叫び、ハンバーグは焼かずに食めば良かったのだ。みえる。みえる。よくみえた――一夜一世に人見殺。ころころと転がって失せたミートボールが笑っている。救えぬバケモノは殺す。怪異を生み出した有象無象(クソども)も殺す。如何しようもない人類ばかりで、頑なに閉ざした『片方』のようだ。けれども『あやまち』は、割り切れない事は有り、在るのが人間と解けるだろう。精々『あがいて』魅せるのだ。バッド・エンドは本棚の隅に。私の主はハッピーエンドが好きだったんだよ……いきたい。いきたかった。もう、つかれている……人間と百足の『継ぎ接ぎ』が骨の髄までも融合(繋がって)往く――助けて。殺して。食べたい。食べたいのはハヤシライス。
 トマト味の強い泥沼が『貴様等』の脳髄に幻覚(み)えているのか。命ず。命ず。私は命ず――止まぬ苦は無く、止まない命もまた同じ。真白に花弁舞い踊り、ああ、安らかな眠りの最期を演出していく――願わくば。その祈りが楽園に恨みを運ばぬよう。何方かは誰にも解けないのだ。最初からバケモノなのかそうでなかったのか。そんな過去(オブリビオン)は如何でも好い。
 故に『私』は狂気・凶器・侠気を遂行するだけ。誰が為の終幕(ハッピーエンド)だ。そんなこと、決まっている……尽くせ。この期に及んで柵(しがみ)憑くのか。物語を俯瞰している飴玉(ワタシ)……みんなにとっての、だよ。

 間違い探しに正しさを求めるのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘
その勇姿でバケモノ呼ばわりとか、UDCの常識はまだ妾に追いついておらんの~
とゆーかお主、脚が多いとか手がカッコイイとか、そんな感じで妾にマウント取るつもりか?
昨今、竜神とか現れてただでさえ蛇神は肩身が狭いのでな、その手の喧嘩は全力で買うぞ?

はーっはっはっは! お主の流儀に合わせてやろう!
右腕を掻っ切り、鮮血で以て邪神オーラを左腕に集中させ鎌を形作る!
たまには趣向を変えて斬撃バトルも楽しかろう!
まあ刃物なんて全く扱えんから、力で圧し切るがな!

はっはっは、醜は仕方なくとも卑となるべからず!
名すら無く、ただ泣きながら果てるなど、妾が許しはせん!
お主は素晴らしき好敵手として皆の記憶に残るがよい!



 勇姿と吐いたのは蛇故とは思えない。単純して明快な『映える』輪郭。世が世ならば『いいね』の嵐を巻き起こせるだろうお子様ランチ。地球(UDCアース)の常識はまだまだ妾(邪神様)に追い付いていない。傾げたのは首なのか同体なのか。鎌のようにユラリと揺れた『思考』回廊が留まらない――足の多さも腕のカッコよさも『泣きながら』の設定も、貴様に対する『マウント』にしか視えないのだ。得難い呪いの心地酔さも未だに内側で燻っている――昨今、竜神と称される存在も『出た』のだ。ああ。ただでさえ蛇神(邪神)は肩身が狭いのだ。その手の喧嘩は全力で買うぞ?

 ある種、この対応が一番『救い』かも知れない。

 哄笑(はーはっはっは!)――流儀に合わせるのが投稿者としての在り方だ。魅せ方の角度で『雰囲気』も変化する。掻っ切れ! 右腕の飛沫が真っ赤に収縮し、鮮やかに『気配』を形創る。たまには趣向を変えて斬撃戦闘(バトル)だ。巨大な鎌が『まじわる』時、殴り合いこそが相応しい……醜は仕方なくとも卑となるべらかず。腹を裂いて語り遭おう。腸をこぼして乞い遭おう。
 ふれた。ふれてしまった。ハンバーグは美味しかったでしょう? 悲哀な台詞は呑み込むべきだ。名すらなく、ただ泣きながら果てるなど、妾が許しはせん。

 罪も罰も知るものか。
 誰が何と謂おうと『お主』は素晴らしき好敵手だ。
 ――皆の記憶に残るがよい。
 欲張りでなければ『その注文』は不可能であろう!

成功 🔵​🔵​🔴​

ルカ・ウェンズ
おのれ邪神と狂信者め!虫のイメージがものすごく悪くなってしまったわ!

この人にも恨みはないけど真の姿を開放して黒い姿の化物になったら引き続き【オーラ防御】で身を守りながら戦うわよ。まずは対オブリビオン用スタングレネードで【目潰し】その隙に絶望の福音を使い敵の攻撃を躱しながら【怪力】任せにオーラ刀や左手で攻撃するわ。

どうかふれて/ちかづかないで……う~んでも私はバケモノの力が欲しいから相手を弱らせたら【グラップル】と化物の怪力で強引に押さえ込みバケモノの部分に【生命力吸収】これを狙ってみるわ。貰ってばかりじゃ悪いから死んでも消えずに人の体が残っていたら欠けてしまったところはUDCの人がなおしてね。



 黒く光輝した『ガサ憑き』に嫌悪を感じる人は少なくない。ハンバーグの材料が※※だという噂は滑稽だろうか。何方にせよ邪神と狂信者、オブリビオンの『負の感情』を擽る事に関しては脱帽と記す他にない。おのれ。おのれおのれ……衣(ヴェール)を剥がされた喇叭(ぱーぷー)が双眸を開く。虫のイメージがものすごく悪くなってしまったわ! 突き付けた言の葉は虚空に溶け込み、女の子(バケモノ)は疑問符を食んでいた。この人にもあの人にも恨みはないし『悪党』でもないけれど、殺す事に『迷い』は有らず、在るべき現実を見定めていく――どろ、と、暴かれた真なる黒(すがた)。糸(意図)じみた万華鏡(ガラス)が煌めいて視える。
 視えたのだ――感覚の強化された眼球に『光』の強烈さは効くだろう。爆発音と共に放たれた閃々(こうこう)が女の子のかわいらしさを留めておく。つまり鈍くうめいた彼女は可愛いね――切り離された触肢は『福音』に読まれて無碍と化す。ふいに正気(バケモノ)が戻って来た。斬(ザン)ッ!
 切断面は美しくも人類で在った。触れて。触れて。触れないで――既にふれていた者に何を訴えるのだ。組み付いた埒外が蟲(バケモノ)部分に突っ込んで、啜るべき絶望(エネルギー)を攫っていく。縮んだ百足は紐じみて枯れた。

 貰ってばかりじゃ悪いから。
 人を与えて終うのも好いだろう。
 死に方が『消える』ではなく『残る』ならば。
 ――UDCの人が直してね。
 脳味噌(うじむしチーズ)を如何治せと謂うのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

メアリー・ベスレム
まぁ、なんてあわれなのかしら!
人喰うバケモノになり果てながら
人喰いを楽しむオウガのようにはなり切れない
……えぇ、いっそ心までバケモノになってしまえれば
そんな風に苦しむ事だってなかったのに
その方がメアリだって楽しく殺せたのに

流された血から【血の声の武器】を形成し
あるいはきっと、あなた自身の血も混じっているかしら?
お望み通り、メアリが逝かせてあげるから

逃げ回る時間も場所もないかしら
彼女が人間性を代償にし切る前に
【野生の勘】で致命傷だけは避けながら
【激痛耐性】頼りに踏み込んで
鋭く長い、血の刃を突き立てる!

……結局、あなたを「そう」したのは誰なのかしら
それがわからなきゃ、復讐だって果たせやしないわ



 可愛い。可愛らしい。女の子(バケモノ)が虚無のハンバーグを前に泣いている。可哀想。かわいそうだ。バケモノ(女の子)が悪夢のケチャップライスを前に啼いている。折れてふざけた旗々が『お子様ランチ』を形容している。まぁ、なんてあわれなのかしら! 此れは獣(メアリ)か人間(アリス)かと訊ねてしまえば『それまで』だ。人喰うバケモノになり果てながら楽しむ鬼(オウガ)の演技(フリ)も出来ない。堕ちきれない『ぼろぞうきん』がドードー鳥じみて回転していく――絶望が乾く事などない。希望で潤う事もない。えぇ……いっそ。心までもバケモノならば救われていた。そんな風に苦しむ『みち』は在り得なかったのだ。その方が獣(メアリ)も楽しく殺せた。加害者と被害者の真ん中では【役割】を全うする結末も絶える。いきたい。生きたい。ああ。はやく逝きたい……人間の部分が薄れていた。
 血液の絶叫に耳を傾けるが好い。肉塊の焦げた臭いを、よくよく嗅ぎ取って終えば好い。いかれた断たれ方を望むならば『あるいはきっと』あなたの赤色も混じっているかしら――メアリが逝かせてあげるから。穴凹の蛆は炙り殺せ!
 接近――時計ウサギは飛び跳ねる。逃げ回る隙間も見当たらない。ならば『致命』を避けて『屠れ』よ。何処が裂かれたのか、咲いた世界を眺めるキャンディは固定――こってりとした骨太、突き立った血の刃!

 ぼろり……子供達の発共。鳴々。
 オレンジジュースは酸っぱい臭いだ。
 ――もう、つかれた。

 あなたを「そう」したのは誰かしら? 箱の中身は晒せない。兎にも角にも『幸せな家庭』だけが嘲笑している――復讐だって果たせやしないわ。
 わからない。わかるはずもない。わかる為のスポンジケーキだ。

 塗りたくった生クリーム、最後の一口。
 ――失敗作だ! 反転(リバース)!

 お待たせいたしました。
 ご注文のお子様ランチです……。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年09月16日


挿絵イラスト