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UDC学園祭~みんなメイドになっちゃえ(作者 G.Y.
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 秋。残暑がまだまだ厳しいこの季節、全国の学校では様々な行事が開かれる。
 その中でも一際賑わうのが、学園祭であろう。
 埼玉県の秋雨永豊高校では9月の土日に盛大な学園祭が開かれ、生徒達は今、その準備で大忙しであった。

「1-5が出す模擬店は……メイド喫茶!」
「2-1では投票の結果、ゴシックメイドカフェをやることに決まりました」
「3-6は男女逆転メイド&執事喫茶ってことで、文句はないね?」
 奇しくも今年、学園祭ではメイド喫茶が乱立することになったようだ。
「メイド服の仕入れは任せて!」
「メイド服といえば、あそこで揃えれば良いでしょうか」
「メイド服ならやっぱりあのお店だよね?」
 そして偶然にも、それぞれのクラスはある一つのコスチューム店へと赴いてしまったのであった。

●みんなメイド服になっちゃえ
「皆様は学園祭っていうお祭りはご存知ですの?」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が突然猟兵達にそんなことを聞いた。
「実は、UDCアースで、UDCが召喚されてしまう事件を予知しましたの!」
 その舞台が、学園祭なのだというのだ。
「学園祭は、その学校の生徒達がクラスや部活毎に色々な模擬店や発表をして盛り上がる日と聞きましたわ。その日は生徒達ばかりではなく、外からの人も学校に入って楽しむんだとか」
 学校を知らないエリルはその様子に思いをはせる。しかし、今回は楽しいことばかりではないのだ。
「だって、その模擬店がUDCを呼び出してしまうことになるんですから!」

 事の発端は、準備期間にさかのぼる。
 今年は何組ものクラスが『メイド喫茶』を企画したことから始まった。
「メイド喫茶を開く為には、当然メイド服が必要。そしてそれを仕入れたお店が、とある邪教の息のかかったお店だったようなんですの」
 その邪教は、特殊な糸を織り込んだメイド服を着て接客のようなご奉仕をすることで『ご奉仕パワー』を集め、その力を使ってUDCを呼び出す魔術を考案したようである。
 そんな特殊なメイド服を通常のメイド服に紛れ込ませて、学校の生徒達に販売したというのだ。
「怪しまれないよう、足がつかないよう、そして、例えバレてもそんな特殊なメイド服を探すことが困難になるように、と、何重にも警戒を重ねているようですわ。生徒たちが仕入れた店も、既に中身が入れ替わって邪教徒は無関係なお店になっているし、メイド服を売りつけた人物の特定は困難……」
 だから、とエリルは告げる。
「秋雨永豊高校の学園祭に侵入して、特殊メイド服を探し出してくださいますかしら!」
 幸い今は学園祭中。部外者の侵入は容易だ。UDC職員より制服の貸与もある為、学生として潜り込むことも可能だろう。
「メイド喫茶のうち、特徴的なのは3つのクラス。UDCアースでは良くある『萌え』というのをテーマにしたようなお店、もっとクラシックに落ち着いた雰囲気で主人を迎えるお店、そして、執事とメイドを男女で逆転させたお店の3つ!」
 この3か所に特殊メイド服はありそうだとエリルは言う。だが、客引きの為に校内を歩き回っていたり、服を着たまま休憩をしている生徒達もいるようだから、校内を探し歩くのも一つの手段だろう。どのように行動するかは、猟兵に委ねられる。
 さて、特殊メイド服を見つけたのならどうすれば良いのか? その疑問にエリルが言葉を続けた。
「特殊メイド服は袖か襟のあたりに一本、魔力を籠めた糸を織り込んでいるようですわ。それを引き抜いたり魔力を奪い取ったりすれば、その服は普通のメイド服に戻りますの。ですから、無理矢理脱がしたりなんかしなくても大丈夫ですわよ」
 そう言ってエリルが釘を刺す。そして最後に、エリルは告げた。
「ある程度特殊メイド服を無力化出来れば儀式の阻止は完了するはずだけれど……既に召喚の儀式は始まってしまっていますわ。本来このまま召喚されるはずのUDCが簡単に引き下がるとは思えませんの。作戦が終わっても注意してくださいまし」
 どうやら簡単に学園祭を楽しませてくれるわけではないらしい。
 エリルはグリモアを輝かせながら言う。
「一般人もいる学校ですわ。皆様を怖がらせないように、スパッと解決しちゃってくださいまし!」





第3章 ボス戦 『小悪魔メイド・サキ』

POW ●サキのお願い、聞いてくれる?
【相手の心を擽り、魅了する可愛らしいお願い】を披露した指定の全対象に【この人の為に何でもしてあげたくなる恋慕の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD ●こういうのも好きなんでしょ?
【相手を魅了する、恋慕の感情】を籠めた【ウインクと投げキッス】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【闘争心と抵抗心】のみを攻撃する。
WIZ ●サキのこと、虐めないでほしいな
【相手をドキドキさせるあざとい仕草】【庇護欲を擽る嘘泣き】【潤んだ瞳による上目遣いでの魅了】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はクライド・エントです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「たったこれだけ……? もう、しょうがない!」
 どこからともなく声が響く。フライングメイド服達によるご奉仕を食い止めた猟兵達であったが、わずかながらに蓄えられた力は、この事件の首謀者であるUDCを無理矢理召喚する程度はあったようだ。
 フライングメイド服が集まり、1枚のメイド服となる。そしてその服に沿うように、小さな少女の輪郭が出現する。
「不完全だけど……サキのお願い、聞いてくれる?」
 小悪魔メイド・サキ。UDC怪物のメイドは、きらきらとした宝石のような大きな瞳で、猟兵達に懇願をするのであった。