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猟兵諸国漫遊譚~巳津羽の地、風祭り~(作者 オーガ
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#サムライエンパイア  #戦後 


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 カラカラと。
 数百の風車が、秋の涼んだ風に吹かれて羽音を鳴らす。
 高原の最中、豊かな丘陵がもたらす豊かな水と土地によって、山間農が盛んな小国、巳津羽国の一町。風見。
 今年も来る冬の安寧と、来年の豊穣を願う風祭りが行われる。
 さて、この祭り。起源を遡れば千年程前。神様がこの地に姿を見せていた頃。生まれた赤子を、美しい衣に包み神へと祈りを捧げる風習があった。
 どうか寵愛を、障り無き生涯をと。
 そうして、神は、民に健やかな生活を与えていた。
 だが、それでも縁というものは悪しきものと結ばれる事もある。そういった赤子を蛇は静かに引き取って、子とするようになっていた。
 神の傍らで、悪しきものとの縁を浄化する、その為に。
 やがて、神は姿を消した。だが、しかし、不思議なことに、時折赤子が姿を消すのである。
 包んでいた衣を残し、風に吹かれるように、ふつ、と消えるのだ。
 神拐いに、はてと、民は思う。我らのもとをお離れになったと嘆いていたが、もしや高原の風となって我らを見守ってくださっているのではと。
 そうして、民は神に祈りを捧げる祭りを秋ごろに行うようになった。
 まみえる叶わずとも、感じることは出来るように、と風車を回す。
 いつしか、神の子となった赤子にも祈りが届くようにと、その赤子が残した衣の柄を風車に刻むようになったのだ。
 そうして時は経ち、この風祭りにはさまざまな色の風車が高原の町に飾られるようになった。
 最後に加えられた柄は、白に薄桜。実に数百年ぶりの神拐い。
 それは、この日の十余年前の出来事だった。
 

「何か怪しげな気配があってね」
 そうルーダスは言う。
 高原の町、その祭りの日に何かが起きると、そう彼は言う。
「とはいえ、はっきりとした予知ではない、何も起こらないかもしれない。気楽に向かってくれて構わないよ」
 丁度浴衣を新調した者も多いだろう。息抜きには良いかもしれない。村人達もそれぞれに浴衣を纏っているので、溶け込むには最適だろう。
「さて、秋口とはいえ、高原の風は冷える。という事で、屋台も体が暖まるものが多いようだ」
 かき氷などもなぜか売られているが、まあ汁物や辛めの焼き串、甘酒や熱燗。そういったものが多い。探せば他にも色々とあるだろう。
 風車の屋台なんてものもある。
 風光明媚な高原の中にある町だ。風車に彩られた道を行けば、雄大な自然が暮れゆく日に照らされる様が喧騒を遠ざけてくれる。
 好きに過ごしてくれたまえ、とルーダスは良いながらも最後に。
「でも、何か異変を見つけたのなら、警戒するに越したことはないだろうね」
 そう告げていた。





第3章 ボス戦 『白蛇憑かれ』

POW ●白霊咬
【白蛇の霊体】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD ●白霊群波
【無数の白蛇の霊体】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ ●白霊情欲牙
レベル分の1秒で【牙に欲情の毒を宿す白蛇の霊体】を発射できる。
👑7

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は燈夜・偽葉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ああ――私を欲して」
 白い蛇に憑かれた女は、太陽に愛を囁くように風に声を乗せた。
「私に、もっと……もっと寵愛を」
 町に言う。
 人に言う。
 そして、蠢く邪悪にすら言う。
「ありがとう、産んでくれて。ありがとう、育ててくれて」
 全部飲み込んでみせると。
「全部、全部――私に捧げて」
 紅の光に染まらぬ白が、燃えるような草原に歪に浮かんでいた。