狙われた島(作者 唐揚げ
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●グリードオーシャン:レブラ島
「ははははは! はははははは!!」
 非人間的発生器官から、けたたましい哄笑をあげる異形の怪人。
 その名を『地獄宇宙海賊キャプテン・アビ星人』!
 中世海賊的装いと、宇宙的異形はまるで噛み合っていない。
 だが、そんなことはレブラ島の人々にとっては関係のない話だ。
 この怪人がもたらす、暴虐と恐怖に比べれば……!

 島の中央部。そこはさながら、ジュラ紀の地球じみた有様だった。
 おそらくアックスアンドウィザーズから落着したと思しきこの島の環境は、
 アビ星人主導のもと、さらに原始的かつ野蛮な環境に作り変えられているのだ。
 その理由は、見よ――大地を闊歩する超巨大爬虫類の群れにある!
「ははははは! 素晴らしい、実に素晴らしい!」
 アビ星人は哄笑する。しかしその表情は変わらない。表情そのものが存在しない。
「この調子でさらなる怪獣を育て上げ、私のメダルコレクションに加えましょう。
 皆さん、馬車馬のように働いてください。そうすれば助かるかもしれませんよ」
 欺瞞! アビ星人は、この島の住民を生かしておくつもりなどない。
 用が済んだら、まるごと爬虫類たちの餌にするつもりでいるのだ!
 おお、その島の中心部にはためくは、鮫牙を意味する不気味なシンボルの海賊旗!
「ははははは、ははははははは……!」
 屈従する島民たちを見下し、アビ星人は哄笑し続けた……。

●グリモアベース:予知者、白鐘・耀
「……海賊っていうより、あれ宇宙人よね?」
 グリモアに投影された怪人の姿を見上げ、耀はぽつりと言った。
 無秩序なオブリビオンが特徴的なグリードオーシャンらしいとも言える。
 ともあれ彼女は猟兵たちに向き直ると、こう言った。
「"七大海嘯"の噂、聞いたことない人もいるかもしれないから一応説明するわ。
 グリードオーシャンで最近確認された、バカ強いコンキスタドールのことよ。
 といっても今回相手にしてもらうのは、その配下に過ぎないんだけどね。
 ……ただまあ、それでもめちゃくちゃ強いわ。正攻法だと敵わないぐらい」
 耀は嘆息した。この女、予知に関してはあまり冗談を言わない。
 つまり敵の首魁――アビ星人は、それほどまでの相手ということだ。
「周りにはあいつの大艦隊が展開されていて、こちらの上陸を阻んでくるわ。
 私のほうで『スリッド号』っていう装甲船をブン取……じゃなくて用意したから、
 まずはそれに乗って連中の艦隊と戦闘、ぶちのめした上で島に乗り込んで」
 耀の言葉に応じ、グリモアが新たな異形を投影する。
 ヒトデめいた頭部を持つ元深海人……『スターフィッシュアーミー』。
 もともとは傭兵だったが、いまではメガリスの力で歪んでしまったようだ。
「島に上陸するためには船が必要だから、もちろん壊されないように気をつけてね。
 逆に相手の船に乗り込んで、敵を蹴散らして奪っちゃうって手もアリだと思うわ」
 いずれにせよ大艦隊を片付けたのち、アビ星人との決戦が待ち受けている。
「相手は強い、正攻法だと勝てないくらいに。……けどもちろん手はあるわ。
 私たちはともかく、この『レブラ島』の人たちは長い間苦しめられてきた。
 つまりアビ星人の弱点も、おそらく知識としては知ってるはずなのよ」
 すなわち、島の住民の協力を得られるかどうか、それが鍵を握っている。
「その弱点さえ突ければ、あいつは倒せる……と思うわ」
 仮定ばかりで悪いわね、と耀は悪びれずに言った。
「なんにしたって、偉い奴を傘に着てる野郎ってムカつかない? 私はムカつくわ。
 いっちょあの宇宙人海賊……宇宙海賊? まああのキモいのぶっ倒してきて頂戴!」
 そう言うと耀は、火打ち石を取り出し、カッカッと鳴らした。
「あんたたちなら宇宙人だろうが怪獣だろうがぶっ飛ばせるわよ」
 その言葉が、転移の合図となった。


唐揚げ
 ウルトラヤバい敵だぜ! 日の丸弁当です。
 怪獣養殖中の宇宙海賊をちゃちゃっとぶちのめしましょう!

●一章について
 この章は『スターフィッシュアーミー』が乗り込む大艦隊との戦いです。
 装甲船スリッド号を守ったり、逆に敵の船を奪うようなプレイングには、
 相応のプレイングボーナスが与えられます。かっこよく戦いましょう!

●プレイングについて
 受付期間は特に定めず、適当なタイミングで採用していきます。
 頂いた量によっては不採用がある程度出るかもしれません。
 割と速いペースで進めていきたいなあ(願望)と思っております。

 だいたいそんな感じでよろしくお願いします。押忍!!
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第1章 集団戦 『スターフィッシュアーミー』

POW ●戦法『自己犠星』
レベル分の1秒で【回復する再生能力で粘りつつ、捨て身で銃弾】を発射できる。
SPD ●作戦『隠忍海星』
【近くに潜伏していた仲間達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ ●メガリス銃『スリーディザスターズ』
【氷結呪詛弾】【念力誘導弾】【電撃速射弾】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●グリードオーシャン:レブラ島近海
 ざざざざ……と荒波をかき分けて、装甲船スリッド号が進む。
 本来これは、耀とは別のグリモア猟兵が予知し、手配した船である。
 なぜそれが耀の予知した事件に駆り出されたのか……まあ色々あったのだ。

 ともあれこの船は、ある程度の改造を受けているが大艦隊相手にはやや劣る。
 見よ。向こうに回した大艦隊の数、それは水平線を埋め尽くすかのようだ!
『ははははははは!!』
 そして大艦隊の頭上。なんらかのテクノロジーで浮かび上がるアビ星人の異形!
『ようこそ来ました猟兵の皆さん。しかし! ここより先は覚悟して進みなさい!
 これより先は『七大海嘯』の縄張り! すなわち地獄を意味するのですから!!』
 アビ星人の幻影は消え、大艦隊がしめやかに波をかき分け進む。
「敵船確認。砲撃、開始」
 DOOOOM……!! メガリスによる超テクノロジーの砲弾が海面を揺らす!
 そしてジェットパックを装備した大量のヒトデ傭兵が空から迫る!
 船を護るか? それとも攻めるか? 戦術なくして突破は不可能だ!
アルトリウス・セレスタイト
前座で時を費やすのは下策だ
速やかに終えるか

天楼で捕獲
対象は船団含む戦域のオブリビオン、及びその全行動
原理を編み「迷宮に囚われた」概念で縛る論理の牢獄に閉じ込める
高速詠唱を幾重にも連ね『刻真』『再帰』で無限に加速・循環
無数に重なる迷宮で即座に敵船団を取り込む

内から外へは干渉不能、逆は自由だ
対象外のものは全て何の制限も受けず、目の前にいようと内部から手は出せん
精々憤れ

出口は自身に設定
迷宮とは真っ直ぐには進めぬもの
迷うも一興かもしれんが自壊は止まらん
重ねていれば尚の事早かろう
壊すにしろ急げ。攻撃も消えるぞ

自身への攻撃は『刻真』で終わらせ対処
必要魔力は『超克』で“世界の外”から汲み上げる

※アドリブ歓迎


●ロジカル・ラビリンス
「――?」
 大艦隊の一隻。甲板上で戦闘に備えていたオブリビオンが、何かに気付いた。
 強烈な違和感。潮風が変化したわけでも、敵が攻撃を始めたわけでもない。
 しかし何か……目に見えず、触れられず、聞こえもしない何かが変質した。
「敵性体、術式発動の可能性あり。調査を」
 指揮官役の個体の命令に応じ、戦隊が即座に船の機器の操作を始める。
 しかし、奴らは理解していなかった。「気付いた時点ではもう遅い」ということに。
 論理の牢獄は、すでに船を囚えていたのだ。

「変化を感知したか。だがもう無駄だ」
 その船を空に浮遊し見下ろすのは、アルトリウス・セレスタイト。
 彼の周囲に星々のような青い燐光が浮かび上がり、魔弾めいて飛来する。
 船は突然の飽和攻撃を察知し、緊急回頭で回避しようとした。
 ……回避、しようとした。しかし、船はなんら方向を変えることが出来ない。
 そういう行動そのものを、見えざる原理の牢獄は封じてしまっている。
 せめて直接攻撃で葬ってやるのは、アルトリウスなりの慈悲といったところか。
 KRAAAAASH……蒼の燐光は次々に船体を貫く。水しぶきが高く上がった。
 穴だらけになった船体は、その端からディジタルノイズめいた不明瞭な靄に変わる。
 いわんや、船に取り残されたオブリビオンが攻撃を避けられるはずもない。
「前座で時を費やすのは下策だ。速やかに終われ。残骸ども」
 アルトリウスは淡々と魔力を束ね、無限加速によって船を、敵を滅殺していく。
 強大無比なる七大海嘯とやらは、この男という存在を知らなかった。
 アルトリウス。この世ならぬ原理を以てあらゆる敵を滅殺する男。
 彼の操る術式は、世界の外から森羅万象を操りうる力なのだということを――。
大成功 🔵🔵🔵

五百崎・零
ヒトデ頭がうじゃうじゃと、ははは、戦いがいがあるじゃねえか
片っ端から相手してやる
楽しくやろうぜぇ?(銃片手にハイテンション。戦闘中はずっとハイ)

装甲船沈められる前にカタつけないと。
死んだら戦えなくなるし。…ああ、死にたくない。こんな楽しい状況で死ぬわけにはいかない

ある程度近づいたら敵の船に乗り込む
ヒトデ頭を銃で撃ち、船から排除していく

そういえば、『七大海嘯』の縄張りだから、ここは「地獄」なんだっけ?
地獄上等!
じゃあ、地獄に相応しく悪魔でも召喚してやろうか
【悪魔召喚「アスモデウス」】
自分の攻撃に巻き込まれてもかまわない、楽しく戦えればいい
「派手に暴れろ、楽しくいこうぜ!!」


●ヘル・イェー!
「ああ、死にたくない。死にたくねえなあ!」
 ジェットパックによってスリッド号に乗り移ろうとするヒトデ傭兵どもを、
 五百崎・零は喜々として撃ち殺し、そして装備を逆に奪い取った。
 彼は躊躇せずに甲板を蹴って飛翔、敵艦隊めがけて無謀にも独りで挑む。
 死にたくない、と言いながら、敵の真っ只中に突っ込むその矛盾やいかに?
 問える者は居まい。零は、死にたくないと言いながら笑っていたのだから。
「こんな楽しいのによぉ! 死んじまったらもったいねえもんなあ!?」
 BLAMN!! ヒトデめいた異形の頭部が、花開くようにして盛大に弾けた。
 青い返り血を浴びると零は身を震わせた。死。恐ろしく、そして心地よいもの。
 自分が死ぬのは嫌だ。だが、敵を殺すのはこれ以上なく楽しいことだ!
「ハハ、ハハハハハハッ!」
 零は頭を吹き飛ばした敵を飛び石めいて蹴り渡り、先頭艦の甲板に到達。
 ZAPZAPZAPZAP!! 属性弾丸が零を襲う、狙いすました四方からの同時射撃!
「ハハハハッ! おっかねえ!!」
 零は甲板に這うほどに身を低くかがめてこれを回避し、甲板を蹴った。
 そして目の前の兵士にタックルをかまし、マウントを取りながら銃床で殴打。
 KRAAASH!! 甲板が凹むほどの一撃。兵士は頭部を潰されてびくびくと痙攣。
 飛び散る血飛沫を目眩ましに、零はその場でブレイクダンスじみて回転。
 敵が照準を合わせるより先に、お返しの弾丸をばらまいて皆殺しにする!
「いいねいいねいいねぇ! 獣の相手もいいが軍隊の相手も燃えてくるぜ!
 そういやここは"地獄"なんだっけ? ハ――地獄上等だぜ。イェー!!」
 BLAMBLAMBLAM!!
 七大海嘯など知ったことではない。強者ならばさっさと出てくるがいい。
 零は哄笑しながら強大なる悪魔「アスモデウス」を召喚、獄炎が血を焦がす。
 一瞬にして甲板は、焔と血と弾丸渦巻く"地獄"の戦場と化した。
「派手に暴れろ、楽しく行こうぜ! 死にたくねえなら足掻いてみせろ!!」
 悪魔の獄炎が己を狙おうと構わない。零は止まらない。
 足を止めれば死ぬ。ここは地獄なのだから。零は死にたくないのだ。
 ならば戦わなければいいのではないか――そんな言葉は愚の骨頂。
「最後に立ってた奴が勝ちだ! 地面の上だろうが海の上だろうが変わらねえぞ!!」
 この地獄こそが、零が生をもっとも実感できる場所なのだから。
大成功 🔵🔵🔵

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

まさかアビ星人の一派が転移してきてるたぁね!
しかも軍隊を率いてるってのか?
いかにももともと極悪な宇宙人の考えそうなこった!
良いぜ、その企みごとぶっ飛ばしに向かってやらぁ!

空中戦で各個撃破を狙ってもいいけれど、
さすがに数が多そうだからね。
スリッド号の甲板からプレゼントに貰った新兵器、
『SMG-MP5udc』で電撃の『属性攻撃』を込めた『弾幕』を張るよ!
マガジンを一つ撃ち終えた後のリロード中の隙は、
『衝撃波』を飛ばす事で埋めるようにする。
そうしている間に船の周囲にゃ【超感覚領域】が展開完了するって寸法さ!

空挺降下が仇になったね。
お前ら全員、そのまま水面にキスしちまいな!


ユーノ・ディエール
こんな所にまで……おのれアビ星人
しかし、ジッとしていてどうにかなる訳ではありません!
さあワンダバされたくなければ、退きなさい三下ども!

クルセイダーに騎乗し
侍らせたデスワームと共に空中から切り込みます
回復されるより早く! 捨て身ならばその身諸共!
念動力で武装を飛ばして全方位に一斉射
三分もあれば上等です。殲滅しましょう
無論――艦隊も何もかも!

誘導レーザー、全ミサイル、連装キャノン
艦隊の進路を遮ってデスワームが喰らえば虚無へ還る!
私はデトネイターのランスチャージで一体ずつ串刺しに
念動力で増幅すれば威力だって並ではありません!
対艦戦闘も白兵戦も幾度となく乗り越えました
この海だって、乗り越えて見せます!


●レブラ島へ進路を取れ
 ――アビ星人!!
 "地獄宇宙人"の異名を取るこの怪生物は、実のところ他の世界にも存在する。
 正確に言えば、『いた』というべきだろう。なぜならばそれは過去の存在。
 ……スペースシップワールドに出現する謎めいたオブリビオンこそが、それだ。
 必然、この異形の怪人を相手取ったことがある猟兵も存在していた。
「まさかアビ星人の一派が転移してきているたぁね……!」
 スリッド号甲板、数宮・多喜は先ほど投影された立体映像のことを反芻していた。
 多喜が遭遇した個体は少々……いやだいぶ奇妙な個体ではあったが、
 あれの狡猾さ、そして戦闘能力に関しては、身を以てよく知っている。
 奴は一体なぜ、このグリードオーシャンで海賊などを名乗っているのか?
 "宇宙人"などというからには、過去にこの世界に落着した個体がいたのか?
 あるいはオブリビオンとなったから、島とともに流されたのか……?
 答えはわからない。言えることはただひとつ。
 あれは強敵だ。そして、こんなところで足を止めている場合ではないということ!
「アタシの相棒で空中戦と洒落込んでもいいが……」
 多喜が見上げる青空、それを埋め尽くすのはジェットパック装備のヒトデ兵士。
 敵はメガリス由来の機械銃を使い、電撃や氷結弾を雨のように降らせている。
 このまま放っておけば、スリッド号そのものにもダメージを与えかねない。
 しかし、多喜は不敵に笑っていた。その理由は一体なぜか? 答えは明白!
「――おあつらえ向きの人が、居るみたいだからねえ!」
 意味深な多喜の台詞の直後、ジェットパック兵士を一陣の風が薙ぎ払った!

 その風の名は、ユーノ・ディエールと云う。
 彼女は愛機・クルセイダーに騎乗し、恐るべき漆黒の線虫を従えていた。
 その名はモンゴリアンデスワーム。虚無をもたらす破滅的生命体だ!
 ユーノは自らの光剣、そしてモンゴリアンデスワームとの連携により敵を滅殺!
「こんなところにまで、アビ星人が現れるだなんて……おのれ、地獄宇宙人!」
 彼女もまた、スペースシップワールドでかの敵と戦った猟兵である。
「こんなところで、ジーッとしているわけにはいかないのに!」
 ユーノは敵艦隊から発進した新たな敵部隊を目視で認め、舌打ちした。
 やはり直接艦隊を叩くしかない。しかし、スリッド号を空けるのは危険すぎる。
 モンゴリアンデスワームは強力だが、そのぶん敵味方の区別が付けづらい。
 さりとて防戦一方では、数の差でジリ貧になるのは目に見えている……。
「こっちは大丈夫さ、まずはアタシが見張ってるよ!」
「……すみません、お願いしますっ!」
 甲板上、ユーノの懊悩に気付いた多喜の言葉に、ユーノは感謝を述べた。
 彼女が任せろと言うならば、ここはそれを信じて任せるべきだろう。
 もともとユーノの得手は、防戦よりも一撃離脱の機動戦法なのだから!
「行きますよデスワーム、このまま艦隊を直接叩きます!」
 線虫は名状しがたい鳴き声で応えた。ユーノはクルセイダーを一気に加速!
 みるみるうちに空挺部隊との距離が詰まる。すべてを撃破は不可能!
「駄賃代わりに、斬り捨てさせてもらいますっ!!」
 ZAAAAAP!! すれ違いざまのレーザー砲撃が空挺部隊の三割を滅殺!
 敵の包囲網を突破したユーノは、さらにミサイル・キャノンをアクティベート。
 弾丸をこれでもかとばかりにぶちまけながら、敵艦隊上空を一気に目指す。
 BRATATATATATATATA……敵艦隊甲板上に展開したヒトデ兵士部隊の弾幕放射!
「この私を、クルセイダーを! 甘く見ないことですねッ!」
 ユーノは高速機動で弾幕の間をすり抜け、デトネイターの衝角を船体に直撃!
 KRAAAAAASH!! あまりの質量差、しかしユーノはさらにブースターを加速させる!
「対艦先頭も、白兵戦も、私たちは幾度となく乗り越えてみせました……!
 この海だって、乗り越えてみせます! 見ていなさい、アビ星人っ!!」
 おお、見よ。ユーノが、クルセイダーが、船体を貫いて彼方に突き抜けた!
 そのあとにモンゴリアンデスワームが続き、敵ごと船体をむしゃむしゃと咀嚼!
 爆発炎上して沈没していく船は、自重に耐えきれず真っ二つに折れてしまった。
 もはやユーノは、重力下での高機動戦闘も慣れたものだ。
 執拗な弾幕飽和攻撃を突き放しながら、敵艦隊を撹乱する!

 そして、スリッド号甲板上!
「空挺降下が仇になったね。お前ら全員、そのまま水面にキスしちまいな!」
 ZZZZZZTTTTT!!
 まるで春の雷を思わせる轟音とともに、甲板上から念動雷が空を焦がした。
 多喜が展開した『超感覚領域』が、敵空挺部隊の敵意に反応し攻撃したのだ。
 通常の念動攻撃は、敵を目視ないし感知して攻撃を意識し、ようやく発動する。
 銃で言えば構え、トリガを引く。ツーアクションが必要となるのだ。
 しかし多喜のユーベルコードは、自動感知によって敵を最適な形で攻撃する。
 害意のみを捉え自動反撃するサイキネティック・テリトリーなのだ!
 スリッド号そのものを半円状に覆った念動領域が、次々と敵を叩き落とす!
 もしもその攻撃を耐えたとして、待っているのは多喜による容赦ないバーストだ。
 仲間から譲り受けたこの新兵器、魔導銃『SMG-MP5udc』ならば!
「お前らは前座に過ぎないんでねえ、ASAPでどいてもらうよッ!」
 電撃と銃弾が空を貫く。そしてスリッド号は混迷の海を突き進む。
 強大なるアビ星人を倒す。その意志が、敵の悪意をはねのける力となるのだ……!
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

マリン・フィニス
メガリスの力に溺れたもの、か
同じメガリスを扱う者として黙っている訳にもいかない
海ぞ…いや、猟兵というのか、猟兵としては若輩だが、よろしく頼む。

数頼みなら、それを生かせなくするだけだ
水上歩行、水中機動で船から離れ、海中に潜みメガリス「蒼海の鎧」の力を使う。
具体的には《天候操作》で嵐と雷雨を起こし、相手の船の航行と、ヒトデ達の妨害を試みる

その上で、射程内に収めた敵に対してUC【ウェーブ・ブラスター】を使い奇襲、……船諸共一気に押し流す

奇襲後は迅速に船へと戻り、かばう、武器受けで防衛に専念しよう

※本当の性別素性は隠しているので、言動も声もかなり作ってます
※アドリブ歓迎です。よろしくお願いします。


●蒼き鎧にかんばせを隠して
 ザザザ、ザザザザザザ……!
 不可解にも蒼海が荒波を起こし、局所的な嵐と雷雨が海面をかき乱した。
 ついさっきまで、空は青く穏やかだった――否、正しく言えば現在もそうである。
 ごく一部分。まるでそこだけ雲の傘をばさりと開いたかのように、
 分厚くそして重たい陰鬱とした雷雲が生まれ、稲妻と豪雨を降らせているのだ。
 それはまるで、スリッド号を襲わんとしている敵艦隊の行く手を阻むかのように。
 この不可解な現象により、敵艦隊は近づいての艦隊戦を行えなかった。
 DOOM……DOOOOOM……艦隊の大砲が火を吹くが、見通せぬほどの雨では効果薄だ。
 その砲声は、檻の中ゆえに目の前にいる獲物を喰らえない百獣の王の唸りのよう。
 あるいは手ぐすね引いて獲物を待ち受ける、飢えたハイエナが鳴らす喉か。

『……この程度の嵐では航行を諦めないか。コンキスタドールどもめ』
 海上。ざばざばと不安定な海面を、驚くべき速度で滑るひとつの巨躯がある。
 それは荒波で削り取られた大岩の如く、無骨だが流麗な蒼き鎧であった。
『ならばもう一押し。ここで歯向かう愚かさを教えてやろう』
 くぐもった声は明らかに男のそれであり、年齢を測ろうとしても難しいだろう。
 しかして実際のところ彼――否、彼女は、女性なのである。
 その名をマリン・フィニスと云う。メガリスの力纏いし新参の猟兵であった。
 では、マリンの力は弱輩か? ……否、断じて否。
 見よ。マリンが片手を突き出すと、彼女の周囲の荒波がさらに逆巻く。
 それは国産みの矛によって撹拌された、分かたれる前の混沌にも似ていた。
 はたして荒波は巨大な津波へと形を変える。獲物を狙う蛇が如く鎌首をもたげる。
 どろどろと響くのは稲妻の音ではなく、マリンの低くくぐもった詠唱だった。
『――ただ、押し流すだけだ』
 向こうに回すは大艦隊。いかな嵐とて、それだけで船を転覆させるは能わず。
 しかし。これほどまでに高く、そして勢いの強い津波とならば、いかに!?

 ザザ、ザ……ザザザザザザザ!!
「前方、巨大津波発生。緊急回頭」
 指揮官役の個体が出した指示もむなしく、船が向きを変えることはなかった。
 嵐がそれを阻害し、そもそも津波の速度と巨大さは想像を越えていたからだ。
 地のものであれ海のものであれ、地形的災害のことは"天災"と呼ばれる。
 それはなぜか――原因が天候に由来する。それもあろう。だがそれだけではない。
 ヒトや、それに類する生物では抗えない。まさしく"天"の"災い"だからこそ。
 津波は艦隊の一部を飲み込み、そしてへし折った。あまりにもあっけなく。
『……こんなところか』
 破壊を見届けたマリンは、残存艦隊を滅ぼすために再び水上を滑った。
 強大なメガリスの力は、鎧の下、女の相貌をもわずかに青ざめさせている。
 セイレーンならば、あれほどの津波の恐ろしさはヒトよりもわかる。
 それを、自分が起こした。……このメガリスの力は底知れないのだと。
(いいえ、でも気を引き締めなきゃ。これは、わたしの力なんだから……!)
 声に出すことなく己を鼓舞し、マリンは敵陣へと馳せ参じる。
 蒼き鎧が海原をかき分けるさまは、顕現せし海神のそれを思わせた。
大成功 🔵🔵🔵

朱酉・逢真
心情)あの《過去》、サナギみてェな頭してんなぁ。それはそれ、どうも見知った景色だねェ。ちょいと前の地球に似てら。ンで、大艦隊ね。イッキに壊してもいいが…使えるもんは使うべきか。おっし、決まりだ。
行動)眷属《鳥・獣・魚》でヒトが乗れそうなやつを呼ぶ。信者どもがそれに乗って敵の船を上から下から襲うのさ。こいつらは死人だから、海の中を深く潜って行けるのさ。ああ、奇矯なやつらがクジラの口の中に入って向かったか。あれで体当りして、そのまま開いた口から乗り込むンだと。おい誰だカツオドリといっしょに空襲してンの。ムチャクチャしやがる。俺はその間、《虫》の群れと結界でスリッド号を守るさ。(代償・寿命)


鳴宮・匡
相手方に乗り込むのはもう少し適した人材がいるだろうし
防衛のほうを担当しておくよ
空からくるのはこっちで撃ち落とそうか

協働も構わない、普通は一人じゃ死角が生まれるしな
――俺にはそういうのがないんだけど
まあ、味方の死角をカバーするように動くよ

装甲船の上部に位置を取って狙撃に徹する
視えれば当てられる、出来る限り少ない狙撃で仕留められるよう努めるよ
効率的に数を減らしていきたいからな
深海人って言うなら海に墜としても生きてるだろうし
息の根を止めておくのが一番早い

味方が船を占拠して足場が増えるようなら
場合に応じて位置を移動するよ
散々ヘイトを買ったんだ、本船からは離れたほうがいいだろうしな


●死を言祝ぐもの、死をもたらすもの
 燦々と降り注ぐ陽光。
 "ひとにとっては"爽やかで心地よい潮風。
 滋養といのちとをたっぷりたたえた無限の大海原。
 その先に夢と希望を求めて、向こう見ずな冒険に挑む人々。
「ひひひ。"気持ちよすぎて気持ち悪ィ"なあ、この世界は」
 スリッド号のマスト天頂、うずくまるように身を縮こませた影がひとつ。
 その頭上には雲がわだかまり、うずくまる男を陽光から守っていた。
 ――否、雲ではない。ぶんぶんと唸るそれは、実のところ虫の群れである。
 影は男を翳らせるばかりで、スリッド号の甲板にはシミひとつ落としていない。
 影のなか、男の双眸が赤く滲んだ。ひととしての名を、朱酉・逢真と云う。
 では、"人ならざる名"は? それは、記すには少々難しいだろう。
 なにせ彼はいくつもの名で呼ばれ、喚ばれ、そして崇められてきたモノ。
 死を以て生を肯定する必要悪、すなわち凶星の使徒、病と毒を振りまくもの。
 その銘を、神と云う。ひとの身には収まらぬ、収められぬはずのモノなのだ。

 本来逢真は、こんな日差しのいい中でのこのこ外に出るような性質ではない。
 死と病と毒に彩られた腐蝕の身は、生命そのものが毒となる体質なのだ。
 人々の躍動は逢真にとっての苦しみであり、太陽の恵みは針のむしろに似る。
 しかれど今の状況は、いくぶんマシだった。まず、《虫》どもの日傘。
 ……そして他ならぬ逢真が喚ばいし、おぞましき死人の群れの正気である。
 見よ。さながら終末の四使徒が喇叭を鳴らしたかの如き、あの異様。
 ヒトを乗せて余りある翼長の《鳥》が空を舞い、ヒトデ兵士を喰い殺す。
 波をかき分け泳ぐ《魚》は死人どもをその背に乗せて、大きく身を沈める。
 海の中では、船底を狙おうとしていた《過去》が魚の餌に変わっていた。
 ザバァア……ひときわ巨大な海獣、すなわちクジラが船と船の間に割って入った。
 突き刺さる弾丸と刃をものともせずに、クジラはその大きな口を開く。
 そして、船体に噛み付く。中からわっと飛び出したのは骸骨の群れだった。
「ひひひひ。奇矯なやつらだ。ムチャクチャしやがるぜ」
 逢真は、かつての信者ら――死してなお忠誠と崇敬を誓うモノどもに苦笑した。
 骸骨の群れは歩きながら肉を得る。筋が骨を覆いその表面を神経が蔓延る。
 腐り落ちた眼球が束の間再生し、止まったはずの心臓が脈動し、黄色い皮が覆う。
 一時的な反魂術式。束の間の再生。やがて来る死は彼らにとって誉まれだ。
「使えるもんは使わねえとなあ――ああ、しかし」
 逢真は空を見上げた。ぎらつく太陽が、虫のもたらす影越しに燃えている。
 もしも太陽に意思があるならば、眼下で繰り広げられる死人の行進をどう思うか。
 そんなたわけたことを案じ、逢真はくつくつ嗤った。自分には関係ないことだ。
 原初の環境に立ち戻らされているあの島。"少しばかり昔"を思い出す。
 郷愁めいたものが、ないわけではない。乗り込めるなら早いに越したことはなし。
 船を無傷で奪い取ってやれば、ヒトの子らにとっても喜ばしいだろう。
「せいぜい暴れろよ、お前ら――あン?」
 そのとき逢真は、獣と魚と鳥と、広がりゆく虫と死人の群れのなかに影を見た。
 然り、影である。それは、ヒトの形をした影というべきモノだった。
 見た目の異形の話ではない。その身に、たましいに纏う死と血のにおいの話。
 逢真をして一瞬見間違えるほどに、"それ"はどうしようもなく死に慣れていた。
「……ひひひ。難儀な奴も居るもんだ。ありゃヒトには堪えるだろうによ」
 赤い瞳は、ヒトの形をした死の影をじい、と見つめた。興味深げに。
 ――死の影が、焦げ茶色の瞳で見返した。そして踵を戻して攻め込む。
 ヒトであるくせに、ひとでなしの目をした影は、神の興味をいたく刺激した。

 ……その死の影の名は"凪の海"。ヒトとしての名を、鳴宮・匡と云う。
 されど彼自身は、決して自分自身をヒトであるとは認めず、考えられなかった。
 生まれてこの方死に触れ、死をもたらし、死を啜り生き延びたそのたましいは、
 とっくのとうにヒトらしさを摩耗させ、奥深くに沈めてしまったのだから。
(――ずいぶん派手な軍勢だ。"あれ"が呼んだんだな)
 一瞬視線を交わらせた、マスト天頂にうずくまるヒトの形をした何か。
 匡の目はヒトとしては聡い……聡すぎるほどに、いろいろなものを見通す。
 時の隙間を覗き込むように敵の動きを見ることも、未来を垣間見ることも出来る。
 魔を見ずして視ることも慣れたものだ。それはいのち刈る死神の瞳である。
 ゆえに、彼は直感した。"あれ"は、ヒトではない。さりとて己ともまた違う。
 魔か、神か。いずれにせよ、そのどちらかに類する名状しがたきものなのだと。
(まあ、味方ならそれでいいさ)
 匡は淡々と考える。敵艦隊を襲う獣と魚と鳥と、死人の行進も気に留めない。
 その規模には目を見張る。だが、匡はひとでなし。死を嫌悪せざるもの。
 たとえ従えるのが苦悶する死人であろうが、罪人の魂であろうが、
 それが味方であるならば相応に扱うし、自分の都合がいいように立ち回るのだ。
 ……スリッド号から先頭の船に渡る匡を、空舞うヒトデ兵士どもが狙った。
 当然である。彼は甲板上で、少なくとも二十以上の敵を狙撃し、落としたのだ。
 油断ならぬスナイパーを仕留めるのは戦術の定石。"だから匡も前に出た"。
 あの男の頭上にわだかまっていた虫の群れは、いまや船を半円状に覆っている。
 いわば一種の結界だ。であれば、より攻性の防衛戦術に出るべきだろう。
 つまり。敵意を稼いだ己があえて前に出ることで、敵の照準をこちらに誘う。
 逆説的に、スリッド号への攻め手は手薄となる。それもまた防御の一つ。
 ZAP――電撃弾が放たれた。匡とて、音超えの弾丸を見てから避けられはしない。
 だから、その前の挙動を視る。
 銃口の角度、トリガにかけられた指の筋肉の動き、敵にとって最適な位置。
 遮蔽物の有無、射線を遮りかねない周辺の状況、そして潜伏した敵の手勢。
 そこから未来を割り出す。合理的な数学式であり、それは揺るぎない予知だ。
 電撃弾は匡の肌すれすれをかすった。傍から見れば避けたようにしか見えまい。
 厳密には違う。匡は、ただ"当たらない場所に移動した"だけなのだから。
 そして頭上。ヒトデ兵士の異形頭が派手に血をぶちまけて身体が甲板に落ちた。
 銃声はない。カスタマイズによって無音域にまで絞られているからだ。
 三発。匡は何気なく進みながら、撃たれる前にすでにカウンターを撃っていた。
 落ちた屍体を、死人の群れが飲み込む。上陸した獣が貪り、海面が泡立つ。
 餌を求める魚どもの羽撃きだ。それは蚕食する蝗の群れめいてもいた。
(……嫌なくらい、懐かしい空気だな)
 誰もが死を恐れず、そして死が訪れる甲板の上は、殺伐としていた。
 いのちがあるのに、存在しない。戦場の空気。匡はそれをよく知っている。
 おのれのゆりかごであり、学び舎であり、生き延びてきた大地なのだから。
 客観的嫌悪がある。これはヒトにとってありうべからざるものであり、
 生きることを望むのであれば立つべきでない場所、背を向けるべき場所だ。
 同時に、主観的納得がある。ここは、己のようなひとでなしにとって最適の場所。
 自分のスキルをもっとも活かせる場所であり、ありのままに振る舞える場所。
 弾丸を放つ。船内から飛び出してきたヒトデ兵士四体の頭が爆ぜて倒れた。
 狙いは精密。相手が深海人であろうが、ヒトの形をするならば急所は変わらぬ。
 トリガを引くのも懊悩はない。ただ匡は、もう一度ちらりと装甲船を見やった。

 赤い瞳と、焦げ茶の奥に蒼をたたえた瞳が再び交錯した。
 神は嗤っていた。だがそこに、嘲りや玩弄の意図は感じられない。
 見守るような眼差し。匡にとっては馴染みの薄いもの。それを博愛と云う。
 逢真はいのちを愛する。死の運び手であるがゆえに生命を、ヒトを肯定する。
 愚かさも正しさも、超越者にとつては等しく愛でるべきヒトの業なのだ。
 ヒトに限った話ではない。獣も、魚も、鳥も、それこそ死人ですら。
 いのちを得たもの、失ったもの。輪廻を乱さぬ限り、それは愛でるべき子だ。
 ……死を纏い、死を振りまき、死をもたらし続けたひとでなしですらも。
 ゆえに神は嗤うのだ。……匡はその意図をこそ悟れはしなかったが、しかし。
(見えすぎるっていうのも、ちょっと損だな。特にこういう時は)
 妙な居心地の悪さを感じて目をそらすと、意識を戦場に引き戻した。
 肯定はいつまでたっても慣れぬものだ。彼は彼自身を自罰的に見るがゆえに。
 そして弾丸を、死をばらまく。死人の群れに混ざるようにして殺戮を浴びる。
「かわいいもんだなあ。いのちってのァよ」
 遠く装甲船の天頂で、凶神はぽつりと言った。
 死を言祝ぐものと、死をもたらすもの。
 どちらにとっても、いつまでたっても慣れぬ太陽は、いつまでも燦々と輝いていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

シノギ・リンダリンダリンダ
ここから先は地獄?
面白い事を言うのですね。海は総じて、私の地獄です
ついでにデカい怪獣にも興味があるので、貰っていきますね

自前の船で攪乱作戦。と行きたい所ですがここはひとつ面白い事をしましょう
右腕をMidās Lichに換装。呪いの黄金と竜の呪いのダブル呪詛兵器
敵の船に近づいたらそのまま乗り込む。海賊にとってはお手の物です
乗り込んだら、【宝冠の竜血弾】を起動
船員を手当たり次第スナイピングし、黄金の像へと変える
とにかく手当たり次第に「乱れ撃ち」
「船上戦」なんてお手の物。大海賊を舐めないでください

2、3隻全員黄金像にしたら趣味は悪いですが量はいいですかね
さ、ブッ黄金(コロ)しますよ


●ゴールド・インフェルノ
 それは、ヒトが武器を持つというよりも"武器にヒトがくっついていた"。
 逆光を浴びながら海原を躍るように跳ぶ影は、それほどにアンバランスだった。
 空挺部隊が弾丸で迎撃する。異形はぶん、と巨大な右腕を振るった。
 いや、右腕がヒトを振り回したというべきか? まあどちらでも結果は同じだ。
 弾丸は弾かれ、代わりに呪いの竜血弾が放たれ、空挺部隊を貫いた。
 すると見よ――ヒトデ兵士どもは、みるみるうちに黄金像に変わっていく。
 そして海に沈んでいく。もはや、あえて引き上げるものは居まい。
「勿体ないですね。が、まあいいでしょう。落とし物を拾うのは海賊らしくない」
 敵艦隊甲板上に着地したシノギ・リンダリンダリンダは、ひとりごちた。
 その右腕は、華奢な少女型ミレナリィドールにまったくそぐわぬフォルムだ。
 強欲なる黄金王から名前を得たそれは、大魔王によって変異されし欲望の塊。
 サイズが見合わぬ巨大な腕は、シノギが意思を込めるとスリムに収縮した。
 これは彼女の一部であるがゆえに、そのサイズもある程度は自在なのだ。
「さて、あなたがたの首領はなんと言っていましたかね?」
 ザカザカと甲板に飛び出してきた兵士を見渡し、シノギは言った。
「"ここから先は地獄"、でしたか? まったく面白いジョークもあるものです」
 BRATATATATATATA……属性弾丸を横っ飛びに回避し、シノギは掌を突き出した。
 するとそこから、再び呪いの竜血弾が放たれる。嵐のように!
 兵士は胴体や胸部を貫かれ、即死する代わりに物言わぬ黄金像に変わった。
 悲鳴も、苦悶も、呻きもない。ただ生命だけが失われた荒野のよう。
 それはまさしく、いのち無き戦場――つまるところは、
「海(ここ)は総じて、私の地獄です。海賊を甘く見すぎですよ」
 シノギの立つ場所がシノギの領域であり、目に入るものはすべてシノギのものだ。
 宝を奪うのは海賊の流儀――いや、生態とでも云うべきか。
「大海賊を嘗めないでください。一切合切、すべてをいただいていきます」
 王者のごとくに闊歩し、立ちはだかる敵をすべて屍体(たから)に変える。
 竜とは強欲である。翼も尾もなかれど、その傲慢さはまさに竜だった。
「あとひとつ、ふたつ――うん、船ごと頂きましょうか」
 あらかた敵を黄金化させたシノギは、うんと伸びをした。
「さ、ブッ黄金(コロ)しますよ」
 宣誓? 否。
 これは海賊の言葉になぞらえるなら、死刑宣告というのだ。
大成功 🔵🔵🔵

ハイドラ・モリアーティ
【BAD】
お誂え向きだろ
俺の紹介に感謝してくれても――ウソだ、マジにならなくていい
薄気味悪いヒトデどもだ。見てるだけでぞわぞわする
エコー、お前の腕は信頼してる
未来行の船に手ェだすアホに集中して、ぶちかませ
お前のポリシーをせっかくだから一点に絞るんだ、今はな
――質のいい復讐にしてやろうぜ

【MEMENTOMORI】
エコー、一発だけでいい
お前に傷をつけさせてくれよ
そしたら、俺は九倍動くから――貸し借りナシだ、どーだい
商談成立。それじゃあ、お手を拝借
ダンスの合図にゃちょいと刺激的か?左手にナイフをブスリってね

さあて、ヒトデちゃんたち
皆殺しの時間だ
せめて祈ってやろうか?
せいぜい苦しんで死ねますようにって


エコー・クラストフ
【BAD】
とても助かるよ。ボクは仕事の情報に疎いからな。
七大海嘯とやらは聞いたことがある。手を出してはならない類の危険な相手だってことも。
……だがそれがどうした。
相手がオブリビオンだというなら関係ない。生かしておいてやるものか。
あぁ、行こうハイドラ。復讐の時間だ。

それで君の力が発揮できるなら、そうするといい。
剣を握る右手以外ならどこでもいい。好きにやってくれ。
……まったく、容赦なく刺してくれるな。
だが丁度いい。この痛み、あいつらに送りつけてやるとしよう。

敵艦隊にハイドラと共に突撃する。
……ハハ、随分ボクと似た戦い方をする奴らだな。
だがボクは殺した程度じゃ死なないぞ。いつまで耐えていられるかな!


●"キリング"・ウェル・イズ・ザ・ベスト・リヴェンジ
 ある国のことわざに曰く。
 "善く生きることこそ最良の復讐/Living well is the best revenge"と云う。
 どれほどの悪意を浴びようと、苦しみに叩き落されたとしても、
 それはすべて憎悪や嫉妬、すなわち悪感情によってもたらされた絶望。
 ならば同じ怒りや憎しみで変えすのではなく、怨念返しを克服してこそ、
 そして仇がもっとも望まぬもの――己の幸福を追求し実現することこそ、
 あらゆる苦痛を上回る、誰にとっても最良の"復讐"なのである、という言葉だ。

 道理だ。"ゆえにふざけた話だ"、とエコー・クラストフは思う。
 なにせそれは、生きることが出来る者――つまりいのちある者への言葉。
 死人に言葉は必要なく、死人が復讐をなすことなどない。それが、道理だ。
 ……しかし彼女は、その道理……つまり生死の境目を越えてしまった。
 あるいは、越えそこねたというべきか? いずれにせよ、現状は変わらぬ。
 デッドマン。いのちなくして荒野を征くもの。脈動と躍動を喪いしもの。
 6フィート下の穴ぼこから這い出て、冷たい腕(かいな)で骨肉を砕くもの。
 もはや"よく生きる"ことなど、エコーには叶わない。永遠に失われた。
 死という不可逆の変化は覆せない。彼女は未来永劫死者で在り続けるのだ。
 ならば、どうする。
 ならば、諦めるか。
 ならば、跪くか。

 否。
 己は死んだ。だが存在(い)きている。存在せねばならぬ。
 ならば。
 彼女にとってはもはや、"殺すことこそが最良の復讐"なのである。

「……ハハハ」
 エコーは左手を抑えて、力なく笑った。
 虚勢だ。この体は不便なもので、いのちを奪いはしたが痛みは残していった。
 四肢が吹き飛んでも直すことは出来る。だが苦痛はそこにある。
 串刺しにされた左手から、血が流れることはない。しかし、痛みがある。
「まったく、容赦なく刺してくれるな。ハイドラ」
 立ち上がる。右手に握りしめた剣の柄を、強く、強くすがるように握った。
 その目の前――おお、渦巻くは嵐。破壊と殺戮をもたらす多頭竜の牙と爪。
 比喩である。しかし敵にもたらされる被害は、伝説の怪物を越えていよう。
 ハイドラ・モリアーティという名を与えられた化け物は、それを可能とする。
 寓話にしかいない不死身の化け物と違い、彼女は現存し生存する殺人者だ。
 いのちを奪うことに躊躇はなく、心臓を貪ることに遠慮はない。
 いわんや、仲間の手を串刺しにすることなど、彼女にとっては合図のよう。
 躍る。牙(ナイフ)を振るい鉤爪めいてこわばらせた指先で肉を削ぎ骨を砕く。
 嵐のなかに金色の残光がレールを描いた。それはハイドラの右目の眼光だ。
「ボクも混ぜろよ。ボクの復讐だ。ボクの報復だ」
 ぎらぎらと双眸を輝かせ、エコーもまた嵐に飛び込み、嵐となった。
 痛みがある。この苦痛はオブリビオンに叩きつけるべきもの。怒りだ。
 ヒトデの形をした兵士どもは、死をいとわずこの化け物どもに挑んだ。
 弾丸がエコーの肩を貫いた。激痛。エコーは己を強いてにたりと笑った。
「残念だったな。ボクは、殺した程度じゃ死なないぞ!!」
 斬撃。異形頭を刎ね、吹き飛んだそれを刃で串刺しにし、両断する。
 飛び散った異色の血を目眩ましにして、エコーはずんと間合いを詰めさらに薙ぐ。
 前のめりと言えば聞こえはいい、実際のところは猪以下の自殺行為だ。
 だが死なぬ。殺した程度で失われるいのちはもう過ぎ去ってしまった。
 お前たちだ、オブリビオン。お前たちが奪い去った。お前たちが、何もかも!!
「ハハハ」
 口から呼気とともに笑声が漏れた。虚無的な風の唸りめいていた。
「ハハハハハ!!」
 笑いながら刃を振るう。ふたつの嵐は、たちまち鏖殺をもたらした。

「――いいね」
 甲板に居た敵のことごとくを殺し尽くした時、ハイドラは言った。
 コンバットナイフにまとわりつく粘こい血を振り捨てて、にこりともせずに。
「エコー、お前の腕は信頼に値するよ。声をかけた甲斐があったってもんだ」
「……その腕を、ずいぶん気前よく串刺しにしてくれたものだけど?」
「必要経費だろ。お前だって"よく殺せた"じゃないか」
 悪びれもせずに言い、ハイドラは残骸を蹴り飛ばすと次の船を見据えた。
「薄気味悪いヒトデども。見てるだけでぞわぞわする」
「カタチなんて関係ないさ。オブリビオンは殺すだけだ」
 少女であったものの横顔を、女は一瞥する。双眸に感情の色はない。
 気遣うというよりも、「こいつはまだ使えるか」と値踏みするような目の色だ。
 瞬きとともにそれは消える。この程度で終わるほどやわではないと知るゆえに。
「ならおかわりと行こう。まだまだ皿は運ばれてくるんだ、おあつらえ向きだろ?」
「……ああ、本当に。頭をこすりつけて感謝したいぐらいだよ」
「やめてくれよ。マジに感謝されるとコッチが困る」
 ハイドラはうんざりとした調子で言った。
 空挺部隊が近づいてくる。ハイドラは目を細めてバカ者どもを見上げた。
「そら、アホどもが死ににきた。質のいい復讐にしてやろうぜ、エコー」
「……"最高の最悪"を、あいつらに届けてやるさ」
 それでこそだ、と、ハイドラははじめて口の端に笑みを浮かべた。
 再び金色の瞳が瞬く。ぞくぞくと殺戮衝動が溢れてきて、身を委ねる。
「さあて、ヒトデちゃんたち――皆殺しの時間だ」
 鬼(オウガ)以下の畜生が嘯いた。
「それとも、祈ってやろうか。"せいぜい苦しんで死ねますように"って」
 弾丸が降る。エコーとハイドラは同時に甲板を蹴り跳躍、敵を串刺しにした。
 屍体を蹴り飛ばし別の敵へ。脳天を真っ二つにし、血を浴びながら再跳躍。
「せめて退屈はさせないでくれよ。どうせなら楽しいほうがいいさ」
 女の声に滴るような憎悪はない。そんなものを化け物は持ち得ない。
 荒れ狂う炎のように敵を飲み込む、あの死人の少女とは違って。
 その名はハイドラ。血潮すらも毒と化した、ひとでなしの化け物の銘である。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ヘヴェル・シャーローム
【リュウグウ】
なるほど……まずは信頼作り
なら島のひとにぼく達を見せつけるべきだね
みんな、通常業務から離れた仕事だけどいいかい?

ぼくらの乗る船が巡り会ったのだから、あの島の人はみんなぼくらのお客様
そしてこの連中は迷惑行為を働く駄客だ
厄介極まるお客様には速やかに海の底へとご案内して差し上げるのがいいだろう?
……リュウグウがオトヒメが許そう
奪い尽くし蹂躙し尽くしておいで

肯定号令に賛同した者へ竜の三角を刻んだなら見送り
ヘカテに守りを任せてみんなの見える位置にぼくは座す
うん、戦わないよ。傷なんてできたら大変だからね

……でも、ルクスもアシュも楽しそうだなー
ほんとは暴れみたいけど我慢我慢、お土産を待とうか


ヘカティア・アステリ
【リュウグウ】
さて、信頼を得るにしてもまずは島に乗り込まなきゃね
ここは任せて自由に遊んでおいで
あんた達に海の女神の加護がありますように!

このあたしが乗った船は一度たりとも沈んだことはないんだよ
あたしはヘカテ、歓待船の守役
船を沈めたきゃまずはあたしを潰してからおいき!

盾を構え、鞭を抜き放つ
後方に主人を据えて全力で鞭を奮おう
近付こうとする敵船はもちろん、乗り移ってこようとするヤツがいれば容赦なく打ち据えてやる

坊ちゃん、ちゃんと大人しくしてるかい?
前に出た子達も随分楽しそうにしてるよ、良い海賊っぷりだ

さぁ海路を開けな!我らがオトヒメのお通りだ!
デカいだけの船がこの海を渡っていけると思うんじゃないよ!


ルクス・カンタレッラ
【リュウグウ】

やることは何時もと変わんねぇってことですね、おっけー非常に分かりやすい
ええ、この身は坊ちゃんのお望みのままに
……ってワケで任せたヘカテ!

相棒が盾を担ってくれるから、私は遠慮なく剣の役目を果たすまで
縄張りを主張するんならもう少し賢くなるんだな
この海じゃ、「リュウグウ」に喧嘩を売った奴から海の藻屑と相場は決まってるのさ

クヴェレの背に乗り、ゼーヴィントを槍にして空を駆ける
アシュの幽霊船と逆方向から強襲を
こういうのは陽動も大事だろ
……ま、どっちが本命か、なぁんて分かんねぇけどな?
さぁさクヴェレ、ぶちかませ!蹂躙の時間だ!
坊ちゃんのお許しが出たんだ、今の私らは何をしたって許される
最高だろ?


アシュアヴラ・ロウ
【リュウグウ】
了解、ボス。
とりあえずぼこって根刮ぎ奪って
すごーいつよーいおしまーい。そうだな?
ぼくは厨房番だが、海賊だ
横暴、蹂躙、掠奪、そうさ一切合切貰い受けよう

ふふふん、特攻隊ならお任せだ
ヘカテがいるなら安心だ
おいで。ぼくの幽霊船
どうしてやろうか。船を突っ込ませても、強そうでいい
でも沈没はこまる、奪えない
うん、とりあえず近くまでぐいーんとゆこう
喇叭で元気に景気付け
ボスまでとどくように!

ルクスと一緒にはさみうち。逃げ場がなさそうでいい
恐れ慄け。これよりはぼくらの領域だ
立ってるやつは片っ端から甲板に叩きつけてやろう
奪うのなら、奪われる覚悟もあるんだろう?
足掻いて見せて
それすらも奪い尽くしてあげる


●竜の宮より愛と殺意を込めて
 グリードオーシャン。果ての知れぬ大海原の世界。
 ここでは、ほとんどのものが島から出ることなく一生を終える。
 わずかな勇者――あるいは馬鹿者が、無限の夢を求めて島を発つのだ。

 しかしそんな勇者(ばかもの)たちも、けっして無敵の存在ではない。
 長い航海はその身体を、何よりも心を疲弊させ、退屈という毒をもたらす。
 島に着けるならばいい。けれどあいにく、海は宇宙のように広大な無の塊だ。
 船の他には頼れるものもなく、一度沈めばもはや浮かぶことも叶わず。
 誰も知らぬ大海原の彼方は、誰も助けてくれない無窮の暗闇に似る。
 そんな海で、孤独という魔に憑かれて命を絶ってしまうものは少なくない。

 ならば豪放磊落な海賊を、あるいは海征く商人を救うものは何か?
 それは、歓楽だ。だが海において、万物はタダでは得られないもの。
 何事にも対価が必要――しかしそれさえ払えば、必ず快楽(けらく)齎す船がある。
 その名を、『リュウグウ』。
 金銀財宝でもなく、
 胸躍る冒険でもなく、
 ただ客人をもてなし歓楽するために航海する、不思議な船の名だ。

 そしてその『リュウグウ』のあるじを、この船では『オトヒメ』と呼ぶ。
 支配人、あるいはマスター、総代、とにかくそれらと同義だ。
 今代の『オトヒメ』――正しくは代理だが――は、幼い少年である。
 他ならぬそのオトヒメ……竜の宮を治める少年、ヘヴェル・シャーロームは、
 続く艦隊戦を、そしてなおも食い下がるヒトデ兵士の群れを見て眉根を寄せた。
「ぼくらの乗る船は、いまこの島に巡り合った。ならば彼らはみんなお客様だ。
 であれば、そんなぼくらとお客様を困らせる連中は、いったいなんだろうね?」
「そりゃあ坊っちゃん、他の船はともかくうちじゃあこう言いますよ」
 ルクス・カンタレッラは、オトヒメの言葉に肩をすくめて答えた。
「客は客でも、迷惑千万極まりない"駄客"だ。それか、海の藻屑ってとこ?」
「気が早いねぇ。だがまあ、やるこた変わんねえってのはたしかだ」
 リュウグウの守役、ヘカティア・アステリはからからと呵々大笑した。
 5メートルを超えるその巨体が胸を張って笑うと、小さな波すら起こすほど。
「信用を得るにしても、まずは島に乗り込まなきゃならないしねぇ。
 船とオトヒメのこた任せておきな。あんたたちは自由に遊んでおいでよ」
「……それを許してくださるかは、ボス次第」
 へカティアの言葉に、アシュアヴラ・ロウはにべもなく言った。
 少女はちらりと、自分よりも四つほど幼い少年(あるじ)を見やる。
 ルクスも、へカティアもそれに続いた。へヴェルはにこりとほほえみ、頷く。
「うん。――リュウグウがオトヒメが許そう」
 白く細い指先が、ついと大艦隊を指差した。
「奪い尽くし、蹂躙し尽くしておいで。任せたよ、ふたりとも。それにヘカテも」
「よっしゃあ!!」
 がつん、と巌の如き拳を胸の前でぶつけ合わせ、へカティアは笑った。
「オトヒメの許しが出たよ! 今度こそ言っといで、あんたたち!」
「この身は坊ちゃんのお望みのままに――行くよアシュ」
「ぼくに命令しないでよ。あいつらは全部、ボクがやっちゃうからね!」
 ルクスとアシュアヴラは、競うようにしてリュウグウのデッキから飛び出した。
 へカティアは盾を構えながら、肩越しに主人を振り返り云う。
「ああ、言っとくけど坊ちゃん、あんたはおとなしくしといでよ?」
「……もちろん。このぼくに傷なんて出来たら大変だからね」
 へヴェルは支配者然とした面持ちで言い、オトヒメの座に深く腰掛けた。
 遠くではアシュアヴラの招来せし幽霊船と、ルクスの"クヴェレ"が暴れている。
 ……ちょっとだけ、いやかなり暴れたい気分なのは、黙っておこう。
 なにせ空を跳ぶ愚かな兵士どもが、リュウグウめがけて来たのだから。
「さっそく駄客のお出ましかい。いいぜ、かかっておいでな!」
 へカティアは鞭を抜き放ち、背中に主人を守りながら叫んだ。
「あたしはヘカテ! 歓待船の守役さ、船を沈めたきゃまずはあたしを潰してみな!」
 その鬨の声に応じるかのように、無数の弾丸が降り来る――!

 一方、艦隊戦のど真ん中では。
「縄張りを主張するんなら、もう少し賢くなるんだなぁ!! ――クヴェレ!!」
 ルクスが竜の腹を蹴ると、流派雄叫びをあげ嵐と大津波を起こした。
 その波は船を飲み込み、かろうじて逃れた船にはもっとひどい運命が襲いかかる。
 つまり、アシュアヴラの召喚した、幽霊船とその乗組員による突撃だ。
 KRAAAAAASH……衝角がぶつかりあい、荒波の中で敵艦隊が大きく傾いた!
「このまま沈めても……いや、それは困るな。奪えとのお達しだし」
 アシュアヴラは考えたのち、幽霊たちに命じて高らかに喇叭を鳴らした。
「ボスまでとどくように、高らかにだ! そして奪い、蹂躙してやれ!」
 接近したデッキを飛び越え、カトラスを持つ幽霊たちが甲板に乗り込む!
 ヒトデ兵士を次々に処刑し、そのいのちを、希望を奪い取ってみせるのだ!
「恐れおののけ。これよりはぼくらの領域だ。そして足掻いてみせて?
 ――それすらも奪い尽くしてあげるよ。ぼくと、ルクスでね!」
「あっはっは、私らの手で海の藻屑になれるたぁ幸せだなぁ!?」
 竜の牙が、嵐が、ふたりという名の剣が大艦隊を引き裂き、潰す。
 一方リュウグウ甲板上、乗り込んだ敵はヘカテの剛力に叩き潰されていた。
「あの子らもずいぶん楽しそうにしてるねぇ。いい海賊っぷりじゃないか。
 坊ちゃん、気持ちはわかるけど大人しくしていなよ? こいつは前座だからさ」
 へカティアは、うずうずとへヴェルが足を揺らしているのを見抜いていた。
 へヴェルは唇を尖らせつつ、足を組み替えて頬杖をついた。
「わかってるよ。ルクスもアシュも楽しそうだけどさ……我慢、するよ」
 己は支配人代理、竜の三角を刻み略奪を命ずる頭であり、オトヒメなのだ。
 ああ、あのクヴェレの荒れ狂うさま。嵐の中で笑うルクスのかんばせ。
 幽霊たちとともに甲板を蹂躙する、アシュアヴラの喇叭の高らかなこと!
 少年は疼いていた。けれどもそれも、じきに開放されることだろう。
 蹂躙を受けた艦隊は、あるものは沈みあるものは拿捕された。
 敵はすべて皆殺し。リュウグウに歯向かった者の末路はそのひとつだけ。
 ……かくして、強壮なる大艦隊は、まるで黙示録の預言者が起こした奇跡めいて両翼に割れていく。
 装甲船スリッド号とともにしめやかに進むは、勇ましき艦隊船リュウグウ。
 醒め牙の旗を背負う海賊よ、リュウグウに仇なしたものよ、震えるがいい。
「さぁ海路を開けな! 我らがオトヒメのお通りだ!」
 ぴしゃん! と甲板をたたき、へカティアは朗々たる声で言った。
 敵を蹂躙し尽くしたルクスとアシュアヴラが、左右に別れて跪く。
 これより始まるは、歓待に非ず。礼儀を知らぬ無作法ものへの仕置なり。
 荒波蹴立てて進むそのシルエットを見るがいい。あれなる名はリュウグウ!
 客人には化楽を、敵対者には恐怖と絶望をもたらす、竜棲まう宮の船である。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『地獄宇宙海賊キャプテン・アビ星人』

POW ●宇宙地獄海賊フュージョン
【メガリス『メダル・コレクション』 】を使用する事で、【メダルに描かれた『怪なる獣』の特徴】を生やした、自身の身長の3倍の【スーパーフュージョンアビ星人】に変身する。
SPD ●宇宙地獄海賊流殺法
【短距離テレポートを駆使した近接格闘術 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【気配と動きのクセ】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ ●宇宙地獄海賊プラズマ
レベル×5本の【100,000,000℃ 】属性の【光弾】を放つ。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠砲撃怪獣・ガンドドンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●グリードオーシャン:レブラ島上陸直後
「ははははははは!!」
 けたたましい笑い声とともに現れたるは、おお……地獄宇宙海賊、アビ星人!
 その手に持つのはカトラスめいたサーベルと、奇怪なメガリスであった。
「残念です。せっかくの忠告を無視して、この島にのこのことやってくるとは。
 ですが、まあいいでしょう。地獄の守護者として、迎え撃つのが私の使命」
 守護者など笑わせる。その実態は圧政を敷き民を苦しめる悪漢なのだ。
 見世物よろしく集められた島の人々は、邪悪なる配下に捉えられたままである!
「そして一筋の希望を見出した愚かな彼らに、真の絶望を教えてあげましょう。
 ――すなわち、彼らを助けにやってきたあなたたちを、目の前で滅ぼすことで!」
 島民たちは啜り泣く。おお、この海には救いはないのか。希望はないのか!
「宇宙地獄海賊の恐ろしさ――たっぷりと味わい、そして死になさい。はははは!」
 奇怪なメダルをメガリスに装着し、アビ星人は哄笑した。
 まともに戦えば、その力はいまの猟兵たちですら抗いがたい。
 しかしどうする。情報を持つ島の人々は、縛られ首筋に刃を突きつけられている!
 島の人々の救助と対アビ星人の戦い、どちらも避けてはならぬ難題だ。
 猟兵たちのその力と連携とが、試されているのだ……!

●二章の特殊ルール
 一章での大立ち回りにより、島の人々は猟兵の皆さんに希望を抱きました。
 しかしアビ星人はその希望をも叩き潰すため、彼らを人質にしています!
 アビ星人の弱点を聞き出すには、彼らを救助する必要があるでしょう。

 この章では、"一章にご参加者様"は自動でプレイングボーナスを得ます。
 その上で、アビ星人との戦い以外にも、囚われた人々の救助を成功させることで、
 アビ星人を倒すための弱点を聞き出すことが出来る、というわけです。
(つまりボスと戦う以外に救助したり雑魚を打ちのめすプレイングも出来ます)
 もちろんそうは言っても難易度は「普通」ですので、必須ではありません。
 誰一人救助プレイングをしなくても、なんかこう不思議な奇跡が起きます。
 敵を足止めしたり、決闘したり、だまくらかして隙を突いたり、
 あと雑魚コンキスタドール(なんかこう宇宙人っぽい海賊です)を倒したり、
 そんな感じでご自由にプレイングしていただければ、と思います。

 なお、アビ星人は奇妙なメガリス『メダル・コレクション』を使います。
 これは謎めいた『怪なる獣』の力で、ウル……海賊フュージョンするものです。
 なんかこう、融合獣っぽくなったり闇の怪獣になったりします。
 SPDだと剣で戦います。宇宙地獄海賊流殺法はウルトラ強いぜ!
 WIZはプラズマ火球です。光の巨人だってやっつけちまうぜ!!

 いじょうです。
エコー・クラストフ
【BAD】
あぁ、わかった……元よりまともに正面から戦って殺せるやつじゃなさそうだしな。
アビ星人だったか。希望であるボクらを殺して島の人間を絶望させる? そう簡単に行くかな。
希望とやらになってやる義理はないし、そんな柄じゃないが……殺されてやるつもりは毛頭ないぞ。

アビ星人の前に立ち、防御に専念する。
そうして気分よく攻撃をさせ続ける。得意げになって殴り続けろ。相槌くらいは打ってやるから。
だがいくら殴られようが、ボクが死ぬことはない。希望の灯とやらを消すのは意外と難しいらしいな。

ハイドラが島民を救出し、弱点を把握できたら攻撃に転じる。
ここまで傷ならさんざん作られたな。何倍にもして返してやろう!


ハイドラ・モリアーティ
【BAD】
よく喋る奴から死ぬもんだ
エコー、俺が救出に回る。お前はあいつとお喋りしてくれ
ああそうだ。俺が合図を出すまでまだ殺すな
――お喋りはな、話を聞いてほしがるんだよ
だから、お前は「うん、うん」って我慢して聞いてやれ
いいか?トチるなよ。いい子だから

【SCHADENFREUDE】
俺は「なぜだか」コンキスタドールを暗殺できて
目立たないまま人質を救出できる
一人ずつ、一人ずつな
お話しは楽しかったかい?いつの間にかお前の周りはすっからかんだ
大損だなあ、ええ?――もういいぞエコー
よく耐えてくれたもんだ
さあ、ぶちかませ。お喋りキャプテン、真なる悪っていうのはな
静かにコトを為すもんなんだよ――、おわかり?


●悪の敵は正義ではなく
「――さて」
 バラバラになったエコー・クラストフの頭を踏みつけ、アビ星人は周りを見渡す。
 コンキスタドールの数が減っている。十中八九、別働隊が動いている証か。
「私の目をあなたに釘付けにし、その間に島民を救出しよう、というわけですか。
 やけにこちらの攻撃を受け続けるのが不思議ではありましたが、なるほど」
「…………」
 エコーは何かを言おうとしたが、それもままならぬ。顎が裂かれているからだ。
 だがその眼がぎらりと敵を睨みつけると、アビ星人はやれやれと頭を振った。
「これほどまでに斬り裂かれてもまだ生きている。猟兵とは恐ろしいものです。
 幽霊船の幽霊とも、ゾンビとも違う。知能を有し、馬鹿げた回復力をも持つ」
 ずぱん、と、再生途中に足が叩き斬られた。痛みはない。
 だが屈辱はある。エコーは両目でただ敵を睨みつけた。敵対心を込めて。
「本来であれば私がもうひとりの方を殺しに行きたいところではありますが。
 こうもしぶといと、そういうわけにもいきませんね。実に、実に業腹だ」
 アビ星人のサーベル。短距離テレポートを駆使した地獄剣術。
 その鋭さと速度は、エコーとハイドラ・モリアーティの想像以上だった。
 真正面からの戦いでは勝ち目が薄い。その言葉の意味を身を以て知る。
 しかし。そのアビ星人ですら、いまのエコーを殺し切ることは出来ぬ。
 殺し切ることが出来ないなら、この場を離れることが出来ぬ。敵も屈辱がある。
「せっかくですし、あなたという存在がどこまで再生出来るのか試しましょうか。
 それは我らのあるじである、"七大海嘯"にとっても有益なはずですからね」
 がちゃり、と奇怪なメガリスを取り出し、不気味なメダルを手にとった。
 切断でダメならば、捻り潰す。すりつぶす。燃やす。砕く。消し飛ばす。
 エコーに痛みはない。だが、踏みにじられるその心は以下ばかりか……。

「た、大変なんです!」
「わかってるよ」
 一方ハイドラは、轡を外された島民の必死の言葉をにべもなく受け流した。
 そして静かにしろ、とばかりに自分の口元に人差し指を当て、睨みつける。
「……だから、俺が動いてるんだ。なら、お前がどうすべきかはわかるよな?」
「…………め、メガリスです。あのメガリスの力をどうにかしないと……」
「オーケー、話が早くて助かるよ。じゃあ俺は仕事をこなしに行く」
「そ、そんな……まだ私の娘が捕まって……ひいっ」
 ハイドラに睨みつけられ、島民は震えながら黙った。
 ハイドラは別に、義憤や慈善のつもりで助けてやったわけではない。
 そうするのが確実で、自分にはそれが出来るから役割分担したまでの話。
 敵の弱点さえ把握できるのならば、あとはもうどうでもいいのだ。
(もちろんだからといって見殺しにするのはスマートではない、と考えているが)
 ハイドラは把握している。エコーが、あまりにも屈辱的な戦いをしていることを。
 そう提案したのは自分だ。だが"あそこまで"とは思ってはいなかった。
 それはそれで、構わない。目的を果たした以上、殺すまでの話だ。
 ただし――やられた分はやり返す。悪党の流儀を教えてやるとしよう。
 ハイドラの周りにはコンキスタドールの屍体。なぜやったのかは覚えていない。
 覚えている必要がない。そして彼女とアビ星人の相対距離は数百メートル以上。
 一瞬で届くはずはない。

 だが「なぜか」、ハイドラは一瞬でアビ星人の背後に立っていた。
「何?」
 振り返ろうとしたアビ星人の片腕、メガリスを持つほうの腕を刎ねる。
 メガリスごと宙に浮いたそれは、すさまじい速度のナイフ斬撃でバラバラに。
「強者ごっこは楽しかったかい? キャプテン」
 女が笑った。アビ星人はサーベルで横斬撃を繰り出そうとする――出来ない。
 ぎろりと単眼が足元を睨んだ。再生したばかりのエコーの右腕が足を掴んでいる。
 裂かれたままの口元がさらに裂けるのも厭わずに、エコーは笑っていた。
 双眸に怒りと殺意と憎悪を滲ませながら、それでも嗤っている。嘲りの笑み。
 サーベルの斬撃軌道がズレる。ハイドラは斬撃をすり抜け懐へ。逆手のナイフ。
 切っ先はアビ星人の胸部をばっさりと切り裂く。テレポートにより距離を取る。
「何、故……私に気配を悟られることなく、背後に……!?」
「さあな。覚えちゃいねえよ。覚えてやるつもりもない」
 ハイドラはナイフにまとわりつく血を払う。エコーが腕を回収し立ち上がった。
「もういいぞエコー。よく耐えてくれたもんだ」
「……ああ、本当だよ。斬って潰して砕いてねじって、好き勝手やってくれた」
 エコーは底冷えするような声で言い、接続した腕の稼働率を確かめる。
 手を握り、離す。じゃらり、と掌から鎖が生えて、落ちた刀剣に絡みついた。
「いたぶって、踏みにじって、ご講説を垂れて。そして、いまがお前の"ざま"だ。
 死人ひとり殺せやしない。挙げ句大事な部下だってたくさん殺されちまったな」
「……!!」
 アビ星人は肩口を抑えて膝を突いた。そしてぶるぶると震える。
「気分がよかったろう? 弱者を踏みつけて強者だと驕り続けるのは。
 ……ボクは希望になんてなるつもりはない。だがお前に殺されてやるつもりもない」
「この程度で、私が――」
「殺せるわけはないよな。"殺してやるつもりもない"よ」
 アビ星人はテレポートした。背後! ふたりはそれを読んでいる!
 ハイドラは待ちかねていたかのようにアビ星人の腿を斬りつけ移動を阻害。
 そしてエコーの剣が、ハイドラによって刻まれた傷口にぐさりと突き刺さった!
「ぐ、ぶ……!!」
 めりめりとアビ星人の頭部に轡が生まれ、無数の棘が異形の頭部を貫く。
「言葉の重みを知れよ、オブリビオン。それが逆襲の始まりだ」
 痛覚がある。アビ星人は轡を引き剥がそうともがく。ハイドラは薄く嗤った。
「真なる悪ってのはな。静かにコトを為すもんなんだよ――"おわかり(savvy)?"」
 与えられたものには相応の報いを。痛みならば何倍にも膨らませて。
 それが悪党の流儀。この業界はナメられたらおしまいなのだ。
 彼女らは正義ではない。希望の灯などでもない。
 ただ、半端な悪を殺す。よりおぞましく恐ろしい化け物どもというだけだ。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ユーノ・ディエール
何と卑劣な……おのれアビ星人!
巨大化して圧倒しようというなら、こちらだって!

デスワーム! デスワーム! クルセイダー!
虚無の力を、お借りします!
フォースディメンションゲートオープン!
ジャンボなロボットっぽい感じですね!
銀牙万象で全兵装が合体巨大化した
クルセイダーに騎乗しいざ決戦!
危ない人質は手でそっと掬って安全な場所へ退避!
ついでに弱点を聞きましょう

さあ祝福されなさい
サイキックコアで増幅された念動力をドライブ!
一対の剣をヌンチャクの様に振り回しアビ星人を迎撃!
距離を取ったらクリスタライドブースター、フルバースト!
怯んだ隙にデトネイター最大出力でチャージ&串刺し!
最後は昴から念動光線発射で爆砕!


マリン・フィニス
くっ、海賊宇宙地獄キャプテン、この下衆め(憶えられなかった)
だが、人質をわざわざこの場に連れてきたことが間違いだ

メガリス『蒼海の鎧』の《天候操作》で地獄海賊宇宙……(間違えた)敵首魁の周囲に前も見えぬほどの豪雨を、それ以外には雨を降らせる

それと同時に島民の元へ向かいつつ、【指定UC】により対物理攻撃用に「霊」属性、濡れている相手への攻撃用に「冷気」属性を与えた鮫、ゴーストシャーク達を召喚し、島民を抑えている手下たちの制圧を図る

島民への攻撃は(こっそり持っている)ワンドで生じさせた氷の泡を盾にしたり、剣での《武器受け》、最悪自身の鎧で《かばって》救助を優先しよう

※アドリブ連携他歓迎です


朱酉・逢真
心中)いい空気吸ってンなァ。楽しそうでいいこった。猟兵としちゃ良くねえが。サテ・どォすっかな。とりま《鳥》どもは俺の傘しててくれな。ごらんのとおり、こちとら病弱な青二才。強い日差しと人助けはニガテなんでなァ。『連携』は望むところさ。
行動)この島の恐竜に《虫》を飛ばす。寄生させて操らせてこっち来させる。群れで来りゃ、島民おさえてるやつらくらいは動揺させられンだろ。そン隙に他のお人らがうまいこと助けてくれな。踏み潰させねェよう すっからさ。こっちはアビ星人のヤベェ火球を相殺するンでいっぱいいっぱいだよ。バル坊(*ベルゼブル)、ちと手ェ貸してくれ。直に来ンでいいからよぅ。


柊・明日真
【アドリブ歓迎】
どいつもこいつも趣味が悪いな…まぁ、こういう手合いの方が気兼ねなくぶっ潰せるけどよ。
俺等を滅ぼすって?そう簡単にゃいかねえよ!

人質は足の速い奴らに任せよう。俺はアビ星人の足止めに向かうぞ。
初っ端からデカいのもらっても仕方ねえ、【見切り】と【武器受け】で耐えつつ《焦熱の刻印》で【カウンター】を狙っていくぜ!
足止めできりゃ十分だ、防戦主体で行くぞ。楽に殺せないと知ったらいい感じにキレてくれるかもしれないしな?

なーんかデカブツとよく戦ってるような気もするが…気のせいか。
ま、どんだけデカかろうが叩き潰すまでだ!


●あっ! キリンも象も火だるまになった!
「……は、はは、ははははは!」
 片腕を斬り飛ばされ、口をはじめとした全身に傷を帯びたアビ星人。
 並のオブリビオンであればすでに死んでいる……しかし奴は笑っていた。
「メガリスからの供給を断つことで、私の力を減じる……よく気づいたものです。
 しかし! 弱点のひとつやふたつ、私が対策を施していないとでも? ぬうん!」
 アビ星人はサーベルを投げ捨て、もう一つの腕をかざした、すると!
 掌から生まれた無数の超高熱プラズマ火球が、猟兵たちに襲いかかる!
「まだまだ活きが良いなァ。勘弁してほしいぜ……っと!」
 青白い肌をした赤目の凶神、朱酉・逢真がいち早く反応した。
 対抗するように彼が両手を突き出すと、背後に禍々しい裂け目が生まれる。
 その裂け目からわっと溢れ出たのは、おぞましき羽虫の大群……!
 しかしてその羽虫――ハエの群れは、火球と相殺し燃え尽きたのだ!
「うおっ!? なんだありゃ、いきなり虫出てきたぞ!」
「俺ぁ人助けはニガテだがよぅ、こういうこた得意なのさ」
 驚く赤髪の男、柊・明日真に、逢真は薄気味悪い笑みを浮かべて言った。
 その身は病毒を宿した極めて危険な存在――だが人類に敵対するものではない。
 逢真は自らの化身、あるいは眷属、寵児といった魔物・怪物・化け物を使役し、
 数多くの奇跡を実現させる……一億度の火球を、まるっきり飲み込むことすら。
「お前さん、"そういうの"が得意ってツラぁしてやがる。"連携"しようじゃねェか。
 火球は受け持つからよぅ、あのいい空気吸ってる《過去》を止めてくれや」
「望むところだ……って、言いてえところなんだがな」
 明日真は敵を睨む。アビ星人は、血塗れのメダルを取り出し……。
「ぬ、うううう……ッ!!」
 メガリスを使うのではなく、直接自らの体内に取り込んだではないか!
 メキメキとを音を立てて、アビ星人の体が膨れ上がり、そして変異していく!
「どうやら向こうも後先考えない捨て身で来るらしいぜ。ちと骨が折れそうだな!」
「なら、目には目を、歯には歯を――巨大化には巨大化で対抗するまでです!」
 頭上! 愛機クルセイダーから飛び降りたユーノ・ディエールはそう叫んだ。
「モンゴリアンデスワーム! クルセイダー! 虚無の力を、お借りします!!」
 そこはかとなく風来坊っぽい感じでユーノが空中に手を突き出すと、
 虚無の怪物モンゴリアンデスワームとクルセイダーが、分離・融合・合体!
 さらにユーノ自身も「とうっ!」とジャンプし、その巨体の中に飲み込まれた!
「フォースディメンションゲート、オープン! これがクルセイダーの力です!!」
「「…………」」
 はたして融合合体を完了した超巨大クルセイダーwithユーノが大地に降り立つ。
 唖然とそれを見上げていた明日真と逢真は、思わずお互いの顔を見合わせた。
「……この世界じゃ、ああいうのが流行ってンのか?」
「いやあ、わかんねえ……だがまあサイズ差は覆したな!」
「そういう問題でいいンじゃねありゃア……まァいいか。ひひ」
 おお、見よ。対峙するは、怪なる獣のメダルを直接取り込んだアビ星人!
 原始恐竜ゼットール、双頭魔獣パンドラー、ふたつの力を得た異形の巨体だ!
『地獄獣ゼッパドール……!! はははははは!!』
 ふたつの口が同時に開き、さらなる大量の火球をばらまく!
「っといけねえいけねえ、暴れん坊の相手は疲れるなァ。ひ、ひひ!」
 逢真はさらなる羽虫の群れを別次元より召喚し、プラズマ火球を受け止めた。
 原始地球の有様すら知る凶神だが、1億度の火球は彼をして脅威的。
 しかもアビ星人は、もはや島民を巻き込むことを躊躇していないのだ!
「こっちはもうちと《虫》を準備するので忙しいからよぅ、頼ンだぜ」
「……仕方ねえ! デカブツ相手の戦いばっかだが、やってやるぜ!!」
「行きますよクルセイダー! これ以上アビ星人の卑劣を許してなるものですか!」
 ユーノwithクルセイダーが、火球を撒き散らすアビ星人……否、地獄獣ゼッパドールに組み付いた!
 鋼の拳と怪物の拳が激突! ゴォン! と大気がドラめいて鳴り響く!
 力量は互角……否、メダルを直接取り込んだゼッパドールが優勢か?
 ユーノwithクルセイダーの攻撃を押し返し、ゼロ距離火炎で吹き飛ばした!
「ぐ……ッ!!」
「好き勝手してんじゃねえぞ、海賊野郎ッ!!」
 そこへ、クルセイダーの巨体を駆け上がった明日真が割って入る!
 剛剣の刃をすさまじく赤熱させ、追い打ちのゼロ距離火炎を両断! そして!
「おォらッ!!」
『AAAARGH!!』
 ゼッパドールの巨体をも切り裂くほどの、燃え上がる横薙ぎ斬撃が炸裂した!
 KRAAAASH……倒れ込んだゼッパドールが、粉塵を間欠泉の如き巻き上げる。
 幸い倒れた方角に島民は居ない。先遣の猟兵が解放してくれていたおかげだ。
 だが囚われた島民はまだ多い。彼らを見捨てるわけにはいかないだろう。そして!
『もう、島民など知ったことか……すべて、燃えてしまえ! ははははは!!』
「野郎……!!」
 三度ばらまかれるプラズマ火球! 狙いは猟兵ではなく、島民たち!
 部下であるコンキスタドールもろとも焼き尽くそうというつもりなのだ!
「!! いけない!!」
 明日真とユーノはとっさに火球を迎撃、あるいは身を挺し防ごうとする。
 当然逢真も同じだ。しかしとてもではないが防ぎきれない、これでは……!

 ――その時、ざあざあと突然雨が降り出した。
 すさまじい量の豪雨が、なんとプラズマ火球を鎮火してしまったのだ!
「……ほぉ。この世界にゃ面白ェもんが転がってるもんだ」
 ひひ、と喉を鳴らし笑う逢真。太陽が翳ったおかげで幾分調子も戻ってきた。
 雨の正体がなんなのか、どうやら凶神はひと足早く気付いたらしい。
 その正体――雨を起こした当人が、ざあざあと降り続ける雨の中から現れる。
『……この、下衆め』
 それは全身を重厚な鎧で覆った、謎めいた戦士であった。
 くぐもった声は男のものか女のものかも判別しない。
 しかし実際のところ、兜の面の下は女性である……名を、マリン・フィニス。
 彼女はその鎧『蒼海の鎧』の力で、豪雨を起こすことで火球を相殺したのだ!
『わざわざ連れてきた人質を、劣勢になったからといって殺そうとするとは。
 どこまでも下劣で、卑怯だな。海賊宇宙地獄キャプテン、アビ星人よ……!』
 ぎらり。兜の下、鋭い眼光がアビ星人……否、ゼッパドールを睨みつける。
『待て! 地獄宇宙海賊キャプテンだ、順序が違うぞ!!』
 しかしアビ星人のほうはアビ星人のほうで、なんか妙なところを気にしていた。
『何? ええい、どうでもいいだろう、そんなことは!』
『どうでもよくはありません! そして今の私は地獄獣、ゼッパドール!!』
『ゼッパ……何だと? ゼッパルドン……?』
『違う!! ゼッパドールだ!!!!』
『……知ったことか! 貴様のような卑劣なコンキスタドールの名前など!!』
 マリン、逆ギレした! いやまあ実際敵の名前などどうでもいい話ではある!
 マリンが気を取り直してワンドを振るうと、島民たちを水の泡が包み込んだ!
 さらに彼女の周囲に半透明の幽霊鮫が現れ、コンキスタドールに襲いかかるのだ!
『とにかく、もはや貴様の好きにはさせないぞ。パルゼット!』
『だから! ゼッパドールだ!! ……ええい、この猟兵を殺しなさい!!』
 ゼッパドールは反撃するユーノと明日真を相手しながら、部下どもに叫んだ。
 増援たちが島の中央からやってくる……いや違う。逃げてきている!?
「た、助けてくだせえ、お頭~!」
「か、怪獣どもが暴れだしたんでさあ~!」
『何ぃ……!?』
 然り。逃げてきたコンキスタドールを追ってきたのは、凶暴化した恐竜たち!
 Tレックスめいた恐竜がコンキスタドールを丸呑みにし、
 トリケラトプスめいた恐竜は、その強靭な角でコンキスタドールを吹き飛ばす!
「ひひひ! 派手にプロレスやってる間によぅ、《虫》飛ばしといたのさぁ」
 陰気な笑い。ゼッパドールを、挑発するような逢真の眼差しが見上げた。
 彼がさきほどのプラズマ火球に対応しそこねたのは、これが理由!
 逢真は眷属である虫たちを恐竜に一時的に寄生させ、暴れさせていたのだ!
『き、貴様!! よくも、私のメダルコレクションとなるべき怪獣候補を!』
「悪いなァ。どちらかというと俺は、"この頃の環境"のほうが馴染みがいいのさ。
 生き物はみィんな力強く、こころのままに暴れて、生きるために喰らい合う。
 ああ、本当に懐かしい空気だぜ……だから、《虫》どももよぉく働いてくれる」
『おのれーッ!!』
 プラズマ火球炸裂! だが逢真の背後から颶風と虫の群れが溢れ相殺!
「"バル坊"もよぉく働いてくれるぜ。だがよお前さん、よそ見してていいのかい」
『……!!』
「「その通りです(だぜ)!!」」
 島民を救助したことで勢いを取り戻したユーノと明日真が襲いかかる!
 雨が降り注ぐなか、両雄激突。だがその勢いは猟兵たちのほうが上だ!
『な、何故ですか、我がメダルコレクションの力がこうにも……!?』
『コンキスタドールよ。貴様は、猟兵の力を侮っていた、ということだ』
 そう云うマリンも内心で、同じ猟兵たちの底力に舌を巻いていた。
 どんな状況でも諦めることなく、いかなる強大な敵にも立ち向かう。
 これが、猟兵の力……新米猟兵である彼女は、尊敬を込めて戦いを見上げる。
「俺らを滅ぼすんじゃなかったのかよ、アビ星人! そう簡単にはいかねえがな!!」
 明日真の斬撃! ゼッパドールの巨体を切り裂く、派手な火花が散る!
「これが世界の答えです。倒れなさい、アビ星人!!」
 ユーノはヌンチャクめいて剣を振り回し、連撃! 連撃!! 連撃!!!
 ゼロ距離火炎をいなし、念動光線を叩き込んだ!
『バ、バカな……グウウウウワアアアアアアーッ!!』
 虹色の輝きが、ゼッパドールの巨体を飲み込み、光に変えていく……!
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

リア・ファル
◆匡にーさん(f01612)と

おっけー、にーさん。救出は任せて
派手にヨロシク!
(連携用ヘッドセットを渡す)

『ディープアイズ』や『ハローワールド』
『アンヴァル』を放って周辺を探査マッピング
人質の位置や人数、接近経路を策定するね
(情報収集、偵察)

ボクは光学迷彩なども施した上で隠密行動
陽動に乗じて人質救出に乗り出す(迷彩)

アビ星人の弱点を聞き出して、無線共有

希望があなたたちの胸に宿ったのなら、
妖精郷に招待しよう
UC【森羅万象へと導け、常若の国】で人質を収容
(救助活動)

完了したら、にーさんに合流
『イルダーナ』で駆けつけ、上空から
火球に合わせて氷結弾を射撃

勢いが弱まれば、にーさんが、その隙を逃す訳ないよ


鳴宮・匡
◆リア(f04685)と


ああ、リアも来たんだ
手を借りられるならありがたい
あっちは引き付けておくから、頼むぜ

こっちは陽動が担当
首魁を引きつけつつ、リアが人質を救出するまで凌ぐ

無視できないと示すために
初撃は影を纏わせ、威力を極限まで高めて狙撃
コストはかかるが必要経費だ

相手の動きをよく視ながら
致命傷を受けないように立ち回るよ
位置関係をうまく調節して戦闘を運び
苦し紛れに撃っている風に見せかけた援護射撃も行う
……まあこれは余裕があればだ
リアだけで片付くなら必要もないし

お前がこっちにかかずらってくれて助かるよ
うちの妹分は優秀でね
糸口はちゃんと掴んでくれる

じゃ、次はこっちの番だ
さっさと海の藻屑になってくれ


●混迷を抜けて
「――人質を、殺しなさいッ!!!」
 ボロボロになったアビ星人が、配下のコンキスタドールに命令した。
 奴は追い詰められていた。もはや、人質に絶望を味わわせるなど不可能なのだ。
 見誤っていた。猟兵! これほどの強さだったとは……!
「さあ早く殺しなさい! 何をしているのです……!!」
 アビ星人は配下たちに言うと、混乱に乗じてテレポートし行方を晦ます。
 そして内陸部から駆けつけた増援部隊が、猟兵たちの前に立ちはだかった!

「匡にーさん! 大丈夫!?」
「リア」
 そこへ駆けつけたのは、やや遅れて転移したリア・ファルである。
 コンキスタドールを狙撃していた鳴宮・匡は、妹分を見上げた。
「リアも来てたのか。早速で悪いんだけど、ちょっと力貸してもらっていいか?」
「うん、もちろんだよ。どうやら一刻を争う状況みたいだからね!」
 リアは連携用のヘッドセットを匡に投げ渡し、すぐさまイルダーナで発進した。
 匡は目に見える範囲のコンキスタドールを撃ち、駆け出す。
(あの首魁を放っておいたら絶対に面倒になる。釘付けにしないとだな)
 いくら匡の目をもってしても、テレポートした相手の行方はすぐには解らない。
 だが周辺の地形や状況がわかってれば、隠れそうなポイントは目星がつく。
 移動過程がすっぽ抜けていたとしても、移動する先が予測できればいいのだ。
「――そこだな」
 無音の銃声……ガキン! と弾丸をサーベルで払う音。そして、アビ星人!
「目ざとい猟兵がいたものですね。ははははは」
「逃がすわけがないだろ、この状況で」
 匡は頭部と胸部を狙い撃った。アビ星人は再び短距離テレポートで回避!
 そして背後に出現し、匡を斬首しようとする……だが剣は空振った!
「なんと。私の移動先を予測しているというのですか。見事なものです」
 匡は飛び込み前転で斬撃を回避し、立ち上がりながらのノールック射撃。
 アビ星人はサーベルで弾丸を受け止める。切断された腕はすでに再生していた。
「七大海嘯の加護を得た私ですらここまで追い詰められるとは、恐ろしい相手だ。
 やはりあなたたちはここで消すべきだと判断しました。もう油断はしませんよ」
 どうやら、アビ星人にはメガリス『メダルコレクション』以外にも、
 その強大な実力を裏打ちするパワーソースが存在するようだ。
 匡は敵の戯言を意に介さず、影を纏わせた極限の高威力弾頭で敵を威嚇する。
「ぬう……!」
「油断しようがしまいが、どっちでもいいさ。立ちはだかるなら殺すだけだ」
「よくもほざく。たったひとりで!」
 アビ星人はその挑発にひっかかり、匡を殺すことを第一に動いた。
 短距離テレポートを駆使した宇宙殺法は予測しづらく、そして変幻自在だ。
 数多の強敵を倒した匡ですら、無傷で凌ぐことは難しい……!
 脇腹を割る横斬撃! 匡はサーベルに弾丸を当てて勢いを殺そうとする、が!
「かかりましたね」
「!」
 斬撃はフェイントだった! 匡の土手っ腹に槍めいた前蹴りが突き刺さる!
 腹筋に力を込めて受けていなければ、臓器が破裂していただろう。
 匡はごろごろと地面を転がりながら、空っぽになった肺に空気を取り込む。
(さすがに援護射撃は、難しそうだな)
 それでも匡は、致命傷を受けずにギリギリのところで立ち回っていた。
 転がる先に仁王立ちするアビ星人に、足でブレーキをかけながら威嚇射撃!
「その目、未来視とも異なるようだ……実に興味深いですね。ははははは」
 弾丸はやはりサーベルで弾かれる。状況は匡の劣勢である……見かけ上は。

 だが、アビ星人は知らなかった。匡には、もうひとり協力者がいることを。
「よいしょっと。悪いけど、人質は返してもらうよっ!」
「ぐえっ!!」
 何もない場所から出現したリアが、コンキスタドールを背後から打ち倒す。
 電脳魔術を利用した光学迷彩だ。目の前には、処刑寸前の人質たち。
「遅くなってごめんね! 助けに来たよ。もう大丈夫だから安心して」
「あ、ありがとうございます……!」
「とんでもない。代わりといってはなんだけど、ひとつ教えてほしいことがあるんだ」
 リアはにこやかな表情を引き締めて、アビ星人と匡の戦いを岩越しに覗き込む。
「……あいつの強さの源を、みんなは知ってるはず。それを教えて」
「強さの、源……」
 島民らは顔を見合わせた。そこで、あるひとりの子どもが言った。
「ぼく、みたことあるよ! あいつら、島のちゅうおうにおっきな旗をたててるんだ!」
「旗?」
「うん。その旗が、「ななだいかいしょう」の「なわばり」のあかしなんだって」
「……なるほどね。もしかして、それと同じのが他の場所にもあるの?」
 子どもはコクリと頷いた。リアは微笑み、子どもの頭を撫でてやる。
「ありがとう! キミのおかげで、お姉さんたちは戦えそうだ。
 安全なところへ逃げて……っていっても、この状況じゃ難しいよね」
 リアはそう言うと、IDカードをかざし、その場に電影扉を出現させた。
「さあ、この扉に触れて。キミたちを妖精郷へ招待してあげよう」
 島民らは戸惑いつつも扉に触れ……光とともに、安全な異空間に転移した。
 リアは電影扉を消すと、マッピングデータをAR投影した。
 島のあちこちに、いくつもの高エネルギー反応。これが、例の旗か。
 特に強力なエネルギーを放射する旗が、島の最中央部にあるようだ。
 最中央部の旗はともかく、他のエリアにある旗なら対処可能なはず……!

《匡にーさん! あいつのパワーソースがわかったよ。データは送信済み!》
 ヘッドセットから流れた電子音声に、匡は異論や疑問を挟まなかった。
 網膜投影された電子マップと、自分が記憶した島の特徴を頭の中で重ねる。
 そして、撃つ。もっとも近くにある海賊旗を、一撃で撃ち抜いた!
「うっ!? 貴様、まさか海賊旗の謎を……!」
「お前がこっちにかかずらってくれて助かったよ。俺には優秀な妹分がいるんだ」
「おのれええっ!!」
 アビ星人が斬りかかる。だがパワーソースが減ったせいか、遅い!
 匡は斬撃を見切って身を躱すと、すれ違いざまに影の弾丸を叩き込んだ!
「がは……っ!!」
「今まで散々好き勝手してくれたよな? 別に恨みとかはないけどさ」
 匡は銃を構えた。
「ここからはこっちの番だ。さっさと海の藻屑になってくれよ」
 アビ星人は、目の前の男が死神であるとようやく気付いた。
 狩るのは自分ではなく、この猟兵のほうなのだと!
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

宇宙の海からはるばる遠征ご苦労さん!
けれども残念だったねぇ、
アンタの遠征はこれで失敗さ。
何せ、アタシら猟兵が来たんだからね!

そう啖呵を切って人質を『鼓舞』し、雑魚どもを『挑発』するよ。
そうして場の空気が揺らいだところで、
目の前に出された人質たちを【縁手繰る掌】で引き寄せる!
そうして救出できたなら、軽く弱点を聞き出したら
すぐにスリッド号へ逃げるよう促すよ。

追いかける雑魚どもは『制圧射撃』で足止めしといて、
アビ星人にも【縁手繰る掌】を仕掛けていくよ!
アンタの海賊殺法とアタシの転移を絡めた『グラップル』、
どっちが変幻自在にふさわしいか雌雄を決しようじゃないのさ!


五百崎・零
(戦闘中はハイテンション)
はは、海賊なのに守護者ってか?
オレが言うのもなんだけど、矛盾してない?
ここで滅ぶのはオレ達じゃなくてお前らだよ。だって、オレは死にたくないからな!

1対1もべつに悪くないけど、攻撃対象になる相手が多ければ多いほど楽しいんだよな。
ってわけで、島民を人質にとってる有象無象の敵から倒していく
銃で撃って、撃って、撃ちまくる
(敵とより多く戦いたい>人質を救助したい。っても、戦う気がないやつに危害加える趣味はないから、人質には当てないよう気を付ける)

オレはずっと戦ってたいから、弱点狙ってすぐに戦闘終わらせるの趣味じゃないけど……。
情報手に入れたら他の猟兵に伝えておかないとかな?


シノギ・リンダリンダリンダ
…びっくりするほどの噛ませ犬感ですね
鮫牙もこの程度の部下を飼っているとなると、程度が知れましょう
死ぬ前に、本物の海賊の恐ろしさ、たっぷりと味合わせてあげますね

【飽和埋葬】で死霊海賊を呼び出し進軍
堂々と、「威厳」を「覇気」込めて、敵の部下を悠々と倒しながら
島民たちに希望を与えるように
地獄星人がタダの雑魚だと言わんばかりに

地獄星人に近づいたら、死霊による「集団戦術」で攪乱しつつ
自分はMidās Lichに換装しスナイピング
黄金の呪いは使わない。使う必要がない

お前の尊厳を、七大海嘯の部下という尊厳を蹂躙してあげます
お前のお宝を、メガリスの数々を略奪してあげます
お前が誰を相手したのかを、教えてあげます


●望みを刈り取れ
 島のあちこちにはためく海賊旗……これこそが、アビ星人のパワーソース。
 メガリスと海賊旗のふたつを用意することで、万が一に備えていたのだ。
 しかしその"万が一"が、起きてしまった。他ならぬ猟兵の手によって!
「……どうしました、最初のあの宣戦布告で見せていた自信と貫禄は」
 傷口を抑えるアビ星人の前に、無数の死霊海賊が戦列を並べる。
 半透明の海賊を率いるのは、シノギ・リンダリンダリンダだ。
 シノギは腕組し、まるで暴君のような傲慢さを浮かべ、敵を見下ろしている。
「偉ぶっておいて少し追い込まれたらこれとは、びっくりするほど噛ませ犬ですね。
 あなたがこの程度となると、それを部下に従える"鮫牙"も程度が知れましょう」
「……ふ、ふふ、ははははは!」
 アビ星人は立ち上がり、背をのけぞらせて哄笑した。
「何を言い出すかと思えば、大言壮語にも程がありますね!」
「へえ? あなたの名乗りと私の台詞、どちらが大言壮語でしょうかね」
「私がこの程度で終わるとでも? そしてなによりも、"鮫牙"を愚弄するとは。
 あなたたちはたしかに強い。だが、あなたたちは"本物の海賊"を知りません!」
「……本物の海賊、ですか」
 シノギはその言葉に、ぎらりと眼光を鋭くした。
「ならばあなたに教えてあげますよ。"本当の海賊"の恐ろしさを」
「……ッ!!」
 アビ星人は、シノギが放つ怒気とも殺気ともつかぬプレッシャーに気圧された。
 海賊であることをアイデンティティとするシノギにとって、これは悪手だ。
 シノギは弱敵と侮られることよりも、海賊として見下されることに腹を立てた!

「宇宙の海からはるばる遠征ご苦労さん――と、言いたいところだがねえ」
 しかしアビ星人と対峙するのは、プライドを刺激されたシノギだけではない。
 海賊船長めいた装いに身を包むサイキッカー、数宮・多喜もそのひとりだ。
「けれども残念。アンタの遠征はこれで失敗さ、アビ星人」
「……失敗、ですって?」
「そうさ。なにせここには、アタシら猟兵が来たんだからね!」
 多喜は、スペースシップワールドに出没する『アビ星人』を知っている。
 ゆえに、この地獄宇宙海賊が決して油断ならぬ敵だと十分に警戒していた。
 それでもなお、多喜は言うのだ。お前など大した敵ではない、我らが勝つと。
 コンキスタドールの暴虐に心折れ、虐げられてきた人々を鼓舞するために!
「アンタにこれ以上好きにはさせないよ。アンタの野望はすべて叩き潰してやる。
 そして、アンタがこれみよがしに連れてきた人質も、すべて救い出すのさ!」
 多喜の表情と、その声の力強さに、心折れかけた人々は笑顔を見せた。
「チッ……何をしている、さっさと殺しなさい!!」
「そう簡単にやらせると思いますか? そもそも部下の練度が違うんですよ」
 シノギはバッと片手をかざし、死霊海賊の戦列に突撃命令を下した。
 半透明の死霊海賊どもが、カトラスやマスケット銃を振り上げ突撃する!
 一山いくらのコンキスタドールなど、シノギの兵隊にはまったく敵わないのだ!
「そうら、大漁だっ!」
 多喜はサイキック能力を使ってテレポートし、混乱する島民たちのそばへ。
 そして彼らとともに再テレポート。一瞬で島民たちを救出した!
「す、すごい! あ、ありがとうございます!」
「なあに、敵の注意が逸れてくれたからね。さあ、急いで!」
「「「はいっ!」」」
 島民たちは疲れ切った体から活力を振り絞り、スリッド号へと避難した。
 懸念すべき人質があたりからいなくなったことで、死霊海賊の攻勢は激しくなる!
「お、おのれぇえ……!!」
「次はあなたの番ですね? アビ星人」
「人々を苦しめた報い、味わってもらうとしようか!」
 シノギと死霊海賊、そして多喜の猟兵混成軍が、アビ星人に襲いかかる!

 ――一方その頃、主戦場からやや離れた別ポイントにて。
「ははははっ! おいおい、まさかこれだけで終わりじゃないよなあ!」
 デッドマンの猟兵、五百崎・零は、たったひとりで大軍と戦い続けていた。
 アビ星人は用心深い性格で、秘密の奴隷たちを別の場所に隠していたのだ。
 もしも猟兵たちが人質を救い出したとしても、奴隷たちを新たな人質にする。
 そうやって猟兵の攻撃をためらわせることで、アドバンテージを得るはずだった。
 が、それはご破談となってしまった。戦いを求める零の手によって!
「人質なんざくだらねえや、かかっこいよ! オレと遊ぼうぜぇ!」
 BLAM! BLAMBLAMBLAM!!
 零は呵々大笑して銃を撃つ。銃声のたびに雑魚の頭が吹き飛んだ。
 島民は降りかかる血と硝煙の匂いに怯えた。零が彼らをかかずらうことはない。
 なにせ、ここには敵がいる。つまり思う存分戦えるということだ。
「な、なんだこいつ!? 人質を救出に来たんじゃねえのか!?」
「あ? あー……別に戦う気がないやつに危害を加える趣味はねえなあ」
 頬についた返り血を拭いながら、零は言った。
「けどよ、お前らはこいつらを守りたいんだろ? だからオレは奪いに来たぜ。
 オレを殺してみろよ。倒してみろ! でなきゃお前ら全員皆殺しだぜぇ!」
「こいつ……やっちまえ!」
「ああ、数はこっちのほうが上なんだ! 猟兵ひとりごとき!」
「囲め囲め! 全員で押しつぶせば怖くねえ!!」
「はははははァっ!! そうこなくっちゃなあ!!」
 カトラスを弾き、マスケット銃の弾丸を回避し、銃弾と手足で敵の頭を潰す。
 人質は巻き込まないよう注意している……とはいえ、それは鬼神のごとき戦いだ。
 負傷を厭わず、血を浴びて哄笑し、ただ殺すことを楽しむ戦いぶり。
 人質たちは恐怖した。コンキスタドールに、コンキスタドールを倒す零に。
 零の戦いぶりはそれほど苛烈で、残忍で、そして恐ろしかったのである。
 しかし彼がここで戦い続けたからこそ、多喜やシノギは戦いに集中出来た。
 もしも零がいなければ、アビ星人の企みによって猟兵は苦しんでいただろう……。
「オレはずっと戦っていたいんだよ! だから戦おうぜ、なあ!!
 もっともっと、もっともっともっとかかってこいよ! まだまだ足りねえ!!」
 血塗れで弾丸のダンスを踊るさまは、まるで殺戮に取り憑かれた鬼のよう――。

 そして戦いは、こちらでも続いていた!
「ぐおっ!!」
 テレポートを駆使して死霊海賊を切り伏せるアビ星人。
 だがその肩を、シノギのスナイプが貫いた。体勢を崩し、よろける。
「もらったぁ!!」
「がはッ!!」
 そこへ、多喜の重い掌底が叩き込まれる。土手っ腹に強烈な一撃!
 くの字に折れ曲がって吹き飛んだアビ星人は、ごろごろと地面を転がった!
「敵に打ち倒され、無様に地べたを這いずる気分はいかがですか?」
「……お、おの、れ……」
 ざしゃり、ざしゃり、と、片手をかざしたシノギと死霊海賊が敵を包囲する。
「お前の尊厳蹂躙し、お前のお宝とメガリスの数々を略奪してやりましょう。
 お前が誰を相手にしたのかを、その身と魂にたっぷりと教えてあげます」
「……おっかないねぇ。なるほど、これが"本物の海賊"の流儀ってやつかい」
 シノギの酷薄な言葉に、多喜は冗談めかして肩をすくめた。
「だが、報いは受けてもらうよアビ星人。アンタの暴虐の報いをね!」
「……おのれ、猟兵め……!!」
 戦いは続く。だがそれは、処刑めいた蹂躙と略奪の儀式でもあった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ヘヴェル・シャーローム
【リュウグウ】
わーーー!!ねえ見た今の!あいつ変身した!!!
いいなー変身、ぼくもああいうかっこいいのやりたーい!

……っとと、いけないね
よし、ぼくらは島の人を助けよう!
これだけ戦える人がいるんだ、お客様の安全確保が第一さ
ぼくはぼくなりの変身を
髪は夜の海より黒く長く
凛々しく可憐で優雅なるオトヒメを演じ……
あっぶな、ヘカテの声に演技崩れるとこだった
アシュまで真似したからすっごい肩震えちゃったじゃん
……ん、んーん!なにもないよー!
深呼吸して慈母の笑み

お待たせいたしました
我等リュウグウが皆様をお守りいたしましょう
お代に……あの者の弱点を教えてくださいませんか?
我等の総力を以て必ずや打ち倒して見せましょう


ルクス・カンタレッラ
【リュウグウ】
うわ、彼奴ら微妙……
今時、十四歳の病でももうちょい控え目だろ
あーー坊ちゃんに悪影響……

う、っわビビった!ヘカテやるならやるって言って!?地味に私に効く!
ってアシュもかよ!
ふ、あは、あははっ!あーもー、おっかしい!勘弁して、こっぇえー!

まともな母親なんて知らないが、ヘカテが怒るとおっかないのは知ってる
怒るじゃなくて叱るって言うことも知った
少しびくついたが、怖いと逆に笑えて来る
楽しくなって来たからクヴェレに飛び乗って空を駆けよう

さあ、海に呪われな!
与えるは海難のジンクス、招くは嵐雷
カーチャンついでに母なる海の怒りも食らっとけ!
海賊謳ってる癖に嵐で沈んだら、だっせぇって大笑いしてやるさ


ヘカティア・アステリ
【リュウグウ】
悪いことを見付けたらね、叱らなきゃ
今のあたしは【世界で一番怖い存在】だ

いい加減にしな!このスットコドッコイ!
何が守護者だ、笑わせんじゃないよ!
結局やってことは弱い者いじめじゃないか
恥ずかしくないのかい!

って、アシュ…あんたねぇ…
腹から声出てないし、ルクスも笑ってんじゃないよ!
……坊ちゃんは、何か叱られる心当たりがあるのかい?

まぁいいか、こうやるんだ
お仕置きから逃げられると思うんじゃないよ!

一喝してから鞭で配下を薙ぎ払うよ
島民を救助し、その盾として立つ

安心おし、形あるものからなら守ってあげられる
だってオトヒメがあんた達を客だって定めたんだからね

教えておくれ、あいつは何に弱いんだい?


アシュアヴラ・ロウ
【リュウグウ】
ヘカテのカーチャン第一声にびくっと身体を震わせる
母親、は知らないけど、ヘカテは怒るとこわいのは知ってる

なるほど、怖がらせたらいいのか
ヘカテのカーチャンをコピー
母親がよくわからないから、ついでに身体もヘカテに似せ
大きさは、真似できないけど。まあまあ、上手くできた

ええと、
悪い子はおしりぺんぺん!
…カーチャンって、こう?
ヘカテにこそこそ聞きながらがんばってまねをする
逃げようとするやつは、とっ捕まえる
こら、お仕置きがまだだ
ええと、…ばんごはん抜きにするぞ。
…え?ぼく、ご飯抜きが一番嫌だよ。おなかすくもの

おなかから声を。うん、わかった
楽しいごうも…お仕置きタイムだ
真似した鞭でべっちべち!


●竜なる宮の戦士たち
『オオオオオオン……!!』
 奇怪なメガリスにメダルをはめ込むことで、巨大な怪獣となったアビ星人。
 まず島民らを襲うと思われたその攻撃は、同サイズの猟兵によって阻まれた。
 対するのは神のごとき威風を感じさせる巨人。まさしく人智を越えた戦いだ。
「わーーーー!! ねえ見たいまの! あいつ変身した!!!」
 目の前で繰り広げられる特撮ドラマじみた大決戦に大興奮する男子がひとり。
 ヘヴェル・シャーロームはぴょんぴょん飛び跳ねる勢いで盛り上がっていた。
「いいなー変身、ぼくもああいうかっこいいのやりたーい!」
「いやいや坊ちゃん、あんなの見ちゃダメですよ。ダメだって!」
 ルクス・カンタレッラは慌ててへヴェルの視界を隠そうとするが、もう無駄だ。
 巨大怪獣と神の如き巨人の戦いは、ヘカティア・アステリの巨体よりなお壮大。
 アビ星人は、あの猟兵に任せていいだろう。しかし別の問題が発生した。
 ……そう、へヴェルが妙なところで憧れを抱いてしまったことである!
 でもまあ、仕方ないよね。だって年頃の男の子なんだもの。
「今どき十四歳の病でももうちょい控えめだろ、どうすんだよこれ……」
「まあまあ、いいじゃないかい。色んなことに関心を持つのは成長の証さね」
 対してへカティアは、もう完全にヒーローを応援するモードのへヴェルをにこやかに見守っていた。さすがはカーチャンである。
 だがそんなにこやかな表情も、コンキスタドールを睨みつけると一変した。
「……だってのに、あんたたちはまぁだこの人たちを怖がらせるってのかい?
 まったく、強者におもねって弱い者いじめたぁ、どこまでも見下げた連中だね」
「ヘカテ、もしかして怒――」
「いい加減にしろっつってんのさ、このスットコドッコイども!!!!!」
 スットコドッコイども、ットコドッコイども、ドッコイども、ども、も……(エコー)
 穏やかになりつつあった海原が一瞬荒波をあげるほどの、猛烈な怒声!
 真横で聞いていたアシュアヴラ・ロウは、びくうっ! と体を震わせた。
 へヴェルも、彼をあやしていたルクスも、いきなりの怒声に目を点にしている。
「う、っわビビった! ヘカテ、やるならやるって言ってほしいんだけど!?」
「ん? あー、悪いねぇ。連中があんまりにもいらつくもんだからつい、ね」
「…………」
「ほら、もう完全にアシュがビビっちゃってるじゃないの。固まってるよ」
「真横で聞いてたらそりゃキーンてなっちゃうよね……」
「……はっ!」
 完全に宇宙猫状態だったアシュアヴラが、我に返った。
「だ、大丈夫。全然こんなのへっちゃらだし」
「へっちゃらって言われんのもなんか妙な気分だけど……ま、よしとしようか」
 へカティアは腰に手を当てて苦笑いしつつ、もう一度コンキスタドールを睨む。
 人質を奪い返そうとしていた連中は、石像めいて完全に凍りついていた。
 リュウグウきっての肝っ玉母ちゃ……じゃなくて姉御の一喝を受けたのだ。
 動くことなど不可能だろう。そして、四人はずいと一歩前に出る。
「んんっ(咳払い)……皆様、お待たせいたしました。我らはリュウグウの船員。
 あれなる悪辣なコンキスタドールどもから、皆様を我らがお守りいたしま」
「悪い子は、おしりぺんぺんだぞーっ!!」
「すゆえに、お代にあの者の……っ!?」
「坊ちゃん!?」
 へヴェルは格好良くオトヒメらしくキメようとしていた。
 しかしそこでアシュアヴラが真似になってない真似をするもんだから、
 思わず噴き出しかけてしまったのである。何事かとルクスが顔を二度見した。
「い、いや、なんでもないよ。大丈夫大丈夫……」
「お仕置き、するぞー! えーと……晩ごはん、抜きだぞ!」
「いや坊ちゃん、アシュは頑張ってるんだから笑ったりしたらダ……ふ、ぶふっ」
 とか言ってるくせに、ルクスのほうが先に吹き出してしまった!
「ふ、あは、あははっ! あーもー、おっかしい!」
「こら、ルクス! 笑ってんじゃないよ! アシュだって頑張ってんだよ!?
 けどねアシュ、あんたも腹から声が出てないよ。もっと腹の底から声を出すのさ」
「はらのそこから」
「そう、たとえば――」
 へカティアはすぅ、っと思い切り息を吸う。へヴェルとルクスは耳を塞いだ。
「あんたら全員、お仕置きから逃げられると思うんじゃないよッッッ!!」
 ざぱーん!! と、再び海原が揺らいで大波を起こす。
 宇宙猫状態でへカティアを見上げるアシュアヴラ。またきーんてなってる。
「こうやるのさ……わかったかい? ……アシュ?」
「はっ。あ、うん。わかった。カーチャンのやり方」
「カ、カーチャンのやり方……(笑いをこらえるルクス)」
「やばいどうしよう、ぼく演技保てないよ……(肩を震わせるへヴェル)」
「こーら、ふたりとも! 笑ってたら失礼だよっ!!」
「「はいっ!!」」
 へカティアに一喝されると、へヴェルとルクスはしゃきーんと背筋を伸ばした。
 テイク2である。ぽかんとする島民たちを振り返り、へヴェルは微笑んだ。
「……とまあこの通り、ぼくの部下たちはとても優秀です。ご安心を」
「さってと、それじゃあ気を取り直して……行くよ、クヴェレ!」
 ルクスは龍に乗り、ばさり、ばさりと空を舞う。
 一喝を受けて硬直していたコンキスタドールどもも、雄叫びを上げた!
「あーあ、ヘカテが"叱って"くれてるってのに、やっぱり来るんだ。バカだねぇ!」
 KRA-TOOOM!! 空は一点にわかにかき曇り、嵐が稲妻を起こし敵を吹き飛ばす!
「カーチャンついでに母なる海の怒りも持ってけ! 海に呪われなぁ!!」
 嵐のごとき蹂躙。コンキスタドール風情が、抗えるはずもなし。
 それでもなお、人質を殺そうと迫る悪党ども。なんと向こう見ずなことか。
 叱ってわからぬバカには、へカティア怒りの鞭が振り下ろされるのだ!
「誰に向かって武器構えてんだい! こちとらオトヒメがついてんのさ!
 だから、あんたたちも安心おし。形あるものから守ってあげられるさね」
 岩をも砕くほどの豪鞭を振るう一方で、へカティアはにこりと島民らに微笑む。
 彼女の一喝は怒りではなく、その人を思って振り下ろされる愛ある叱咤なのだ。
 殺すためではなく、守るために力を振るう。真に強き者だけが可能なことだ。
「オトヒメはあんたたちを客だって定めた。ならあたしらはお客様を守るだけ。
 此処から先には、誰も通さないよ。あたしらの大立ち回りを楽しんどくれ!」
「そうだぞ! 逃げようったって、そうはいかないからな!」
 アシュアヴラもまた、水の鞭を作り出してコンキスタドールを薙ぎ払う。
 敵前逃亡しようとする敵は縛り上げ、おもいきり持ち上げると地面に叩きつけた!
「ごうも……じゃなくて、楽しいおしおきタイムだ! 痛くするからな!」
「ところでアシュ、あんた痛いのより晩飯抜きのほうが嫌なのかい?」
「え? うん。ぼく、ごはん抜きが一番イヤだよ。おなかすくもの」
「あっははは! じゃ、いい子にしてたっぷり働いとくれよ、アシュ!
 そうすりゃ今日のご飯はたっぷりよそってもらえるかもしれないからねぇ!」
「! わかった! ぼくもカーチャンするぞー!!」
 鞭が振るわれ、嵐が起こり、稲妻が落ち、敵を吹き飛ばす。
 へヴェルはリュウグウの戦士たちの戦いぶりを、満足げに、誇らしげに眺めていた。
(いやー、変につつかれないでよかったなー。あのことがヘカテにバレたら……)
「……坊ちゃん、なんだいその顔。叱られる心当たりでもあったのかい?」
「え? ん、んーん! なにもないよー!」
「本当かねぇ……?」
 背筋に冷や汗ダラダラ垂らしていたことは、後ろから見ていた島民たちだけが知ることである。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

九条・救助
【連携可】
まずは島の人々を助けなきゃな
オレはウェンカムイ!正義の味方だッ!
出たな、徒党宇宙人ピランチ星人!
皆、こいつらはオレが引き受ける。島の人たちは頼んだ!

派手に立ち回って雑魚どもの注意を引こう
海の世界なら水は無尽蔵――ってね!氷矢レタルアイをばら撒いて、海賊宇宙人たちを叩きのめしてやる!

あとはアビ星人、お前だけだ!
フュージョナイズして来い……いくぞ!【完全同調】!
フュージョンアビ星人と同サイズまで巨大化した神性体に変身し、真正面から勝負を挑む!
宇宙殺法に翻弄され、苦戦は免れないだろう
けど【捨て身の一撃】は得意でね。その剣がオレを貫いたその瞬間がお前の隙だ!
とどめだッ!ディヴィニウム光線ッ!


●超決戦! オブリビオン融合獣VSウェンカムイ!
「ハァーッ、ハァーッ……!」
「……アビ星人。立ち上がれ。そしてフュージョナイズするがいい」
「!! き、貴様は……!」
 アビ星人は、雄々しく仁王立ちする青年……九条・救助を見上げた。
「オレはウェンカムイ! 正義の味方だ! そう、お前を倒すためにここへ来た!
 アビ星人! お前の弱点である海賊旗は、もうあらかた破壊され尽くしたぞ!
「ぬ、ぬうう……ッ!!」
 アビ星人はメガリス『メダルコレクション』に、奇怪なメダルを装着した!
「宇宙ロボット、エンペラージョー!」
 エンペラージョウ……! と、禍々しい機械音声が発される。
「そして、奇機械改獣、ギャラクタロン……!」
 ギャラクタロン……!
「これでエンドマークです……ヌウンッ!!」
 見よ! アビ星人の姿が膨れ上がり、奇怪な宇宙めいたフォルムへ!
 あれこそ地獄融合獣、エンペラーギャラクタロン!!
「カイムイグナイター、アクティベイト!」
『な、何ッ!? その力は!!』
「フュージョナイズ出来るのがお前だけだと思うな! ……叫べ、ウェンカムイッ!!」
 そして救助……否、ウェンカムイもまた、同サイズの巨人へと変貌する!
「完全同調《フルポゼッション》! ギガ・カムイライズ!!」
「ウオオオオーッ!!」
 エンペラーギャラクタロンが仕掛けた! 恐るべき鋼鉄の腕によるハサミ香華だ!
 だがウェンカムイは真正面からこの剛力をはねのけ、連続パンチを叩き込む!
『ガ、ガァアアア……ッ!!』
「悪しき力に俺は負けない! 悪の力では、俺を倒すことは出来んッ!!」
『オ、オノレェエエエッ!!』
 エンペラーギャラクタロンが、消えた!? 宇宙殺法だ!
 ウェンカムイはその場で腰だめに拳を構え、目を閉じて空気を読む。

 ――そして、視覚ではなく心眼に寄って敵を捉えた!
「でぇやああッ!!」
『グワーッ!?』
 正拳突きが入った! たたらを踏むエンペラーギャラクタロン!
「とどめだ、ディヴィニウム――光線ッッ!!」
 ウェンカムイは必殺の構えを取り、神のエネルギーを叩きつける!
 アビ星人は内なるエネルギーに耐えきれず……光り輝き、爆発四散した!
 神の力が、悪なる地獄宇宙人に裁きの時をもたらしたのだ……!
大成功 🔵🔵🔵


第3章 冒険 『巨大爬虫類のナワバリ』

POW巨大爬虫類を倒しながら進む。
SPD巨大爬虫類を避けて進む。
WIZ巨大爬虫類達と仲良くなれるように頑張る。
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●狙われた島
 かくして、邪悪宇宙人アビ星人は滅んだ。
 しかし島民の話によれば、奴のパワーソースだった海賊旗はまだひとつが残されているのだという。
「あれは、仲間を呼ぶためのしるしなんだ! あれを燃やさないと……!」
 島民の話では、島の最中央部にある海賊旗を破壊しない限り、新たなコンキスタドールが島に来襲してしまうのだという!
 七大海嘯の立てる海賊旗は、一体いかなる力を秘めたものなのか?
 その答えを探る暇はない。いますぐ島の中央へ急ぎ、旗を焼却しなければ!

 だが島の中央へ急ぐ猟兵たちの前に立ちはだかるのは、暴走した巨大怪獣たち!
 餌の供給を受けられなくなった怪獣たちは、獰猛な本能を剥き出しにして立ちはだかる!
 力で打ち倒すか、
 知略でかいくぐるか、
 はたまた怪獣たちをおとなしくさせるか。
 いずれにせよ、身の丈をはるかに超える怪獣たちは危険な相手だ。
 急げ猟兵よ――狙われた島を、圧制から完全に解放するために!
九条・救助
どんな生き物だって、殺戮のための殺戮なんてしたくない……そのはずじゃないか。アビ星人は悪党だったけど、利用されてた命に罪はない。
だけど、獣たちの生き方は人類とは違いすぎる……いまのこの島の人たちじゃ、共存は難しいんだろうな。

問題の先送りかもしれないけど……
怪獣たちは、封印させてもらう。
【凍神領域】を限定的に解放し、怪獣たちを凍結。そして冬眠……仮死状態にする。
島のみんなは殺さないことに文句を言うかもしれないけど、それでもだ。
どんな命だって、この世界に生まれてきたんだ。

寝てな。いつか、世界が絆でひとつにユナイトできる日まで。

これで邪魔は入らない。
さあ、旗を焼きに行こう。島の平和を取り戻すんだ!


●彼と彼らの名前
 荒ぶる怪獣たち。それを前にして、九条・救助はしばし懊悩していた。
 アビ星人はこの島の環境そのものを、怪獣にとって都合のいいように作り変えていた。
 しかもそこで生まれた怪獣たちは、みな凶暴で強力な存在に育て上げられるのだ。
 外縁部(島最中央から見て)に生息する怪獣たちは、まだいい。
 だが旗に近づけば近づくほど、怪獣たちの凶暴さは度を越えていくだろう。
 環境的な意味でも、生態的な意味でも、島の人々と共存は望めやしない。
「……でも、だからって。利用されてた命に罪はない」
 救助は拳を握りしめ、ひとりごちた。
 そんな甘いことを言っていられるのが今のうちというのも、わかる。
 海賊旗を燃やすならば、いずれ必ず凶悪怪獣を手にかけねばならぬのだと。
 しかし、それでも――救える命は、救いたい。それが、救助の選択だった。

 救助はしずかに真の姿を解放し、氷を纏う片腕を突き出した。
 すると掌から絶対零度の凍気が放たれ、荒ぶる怪獣たちを優しく包み込む。
 怪獣たちは震え、抗おうとした。救助はぐっと眉間に力を込める。
「ごめんよ。これは問題の先送りかもしれないけど、それでも……俺は、殺せない」
 ぱきぱきと怪獣たちの鱗に霜が張り、やがて瞼を伏せて眠りにつく。
 極低温による人為的な仮死状態――つまり、冬眠させているのだ。
(島の人々は、俺に文句を言うかもしれないな……)
 救助はそう考えた。当然だ、もともとここは彼らの島なのだ。

 ……しかし。
「ありがとうございます」
「え?」
 猟兵によって救助された島の住民のひとりが、救助に頭を下げた。
「私たちも、なんだか彼らには不思議な愛着みたいなものが湧いていたんです。
 だからもう、みんな倒すしか無いのかなと思っていたんですが……よかった」
「…………そうか」
 救助は、ふっと眉間に込めた力が緩んだのを感じた。
 凍りついた怪獣に触れると、眠りについた怪獣に静かに語りかける。
「いまは、寝てな。いつか、世界が絆でひとつにユナイト出来る日まで」
 もしも今、この島が滅びてなくなろうとしていたとしても。
 この島の人々ならば、誰かを守れる勇気を持ち続けることが出来るだろう。
 ……それでも倒さねばならない怪獣が少なからず存在する。救助は覚悟を決めた。
「さあ、奥へ進もう。今度こそ、この島の平和を取り戻すんだ」
 決意を込めて彼は言い、海賊旗を目指す猟兵集団の先頭を切る。
 大空を目指すように大地を蹴り、力と力を重ね平和を取り戻すために!
大成功 🔵🔵🔵

エコー・クラストフ
【BAD】
まったく、ひどい目に遭った。……どこか繋がってないパーツとかないだろうな
まぁ、あのオブリビオン自身も爆発してバラバラに消滅したみたいだし。気分は晴れたよ
で、その……ああいう動物ってハイドラは殺す派か? 動物を殺すと運気が下がるから、ボクはあんまり殺さないようにしてるんだけど……

できるだけ怪獣たちの目につかないように、かつ素早く移動しよう
隠密行動はハイドラほど慣れてないが、それなりに真似はできるつもりだ
どうしても邪魔な奴がいたら【一切の希望を捨てよ】を発動する。そこら辺の池とか生活用水を媒介に有刺鉄線を召喚し、動物たちを拘束する
旗の破壊はハイドラに任せるよ。得意だろ、多分そういうの


ハイドラ・モリアーティ
【BAD】
ああ、確かにな。大丈夫、バッチリキマッてる。きれいになってるよ
いや、お前が気分いいならいいが――悪かった
俺のプランが雑だったせいだ、ごめん
動物?ああ、あれね
殺したくないなら避けりゃあいいじゃねえか

【ADDICTION】、ヒュドラ。足を貸せ、俺に
エコー、無理についてこなくてもいい
爬虫類は素早く動く物に夢中になる。俺がお前より早く動くから、その間に潜り抜けていけ

――殺すなとお達しだぜ、相棒
ワニの肉はゴムっぽくて食えたもんじゃねえしこいつらもそうだろ
どうせなら家に帰って特売のステーキでも焼くわ
そうだそうだ、旗な
――はァーあ、一文にもなりゃしねえだろうが、もらっていくよ。ビーチ・フラッグ


●女なりのこだわり
「悪かった」
「え?」
 戦いが終わってすぐのこと。
 ハイドラ・モリアーティの前置きない謝罪に、エコー・クラストフはぽかんとした。
「藪から棒にどうしたのさ。ボクは別に、君を怒るようなことなにもないけど?」
「いや……お前が気にしてないならいい……いや、やっぱりよくないな」
「???」
 ハイドラらしくない。こんなに言いよどみ悩む姿など初めて見るだろうか。
 ハイドラ自身もそれは自覚しているようで、むず痒そうな表情をしていた。
 ともあれ彼女はガリガリと頭をかくと、ふう、と野太いため息をついて続ける。
「俺のプランが雑だったせいだ」
「……ああ」
 そこでエコーは理解した。ハイドラは、あの戦いのことを後悔しているのだ。
 いや、反省というべきか? 戦術的に正しかったことは彼女も理解しているはず。
 事実アビ星人第一の弱点を切り離すことは出来た。これ以上無い戦果だった。
「君が謝る必要なんてないよ。やったのはあの腐れ宇宙人だろ」
「それはそうなんだが……もっとうまくやれたんじゃないかってな」
「"たられば"なんて意味がないだろうに。でもまあ、そうだな……」
 エコーは体の具合をチェックしつつ、視線をさまよわせた。
 ハイドラにどう言うべきだろうか? 気にしてない、はあまり意味がない。
 ついでに言うと彼女の落胆と反省は、あくまで戦闘者としてのそれだ。
 いけないことをした、というより、己の不足にこそ落ち込んでいるのだろう。
 ならば、言うべきことは。うん、この言葉か。
「ハイドラ」
「ん?」
「ありがとう。君のおかげで助かったよ」
「…………」
 今度はハイドラのほうがぽかんとする番だった。
 エコーは、少しおかしみを覚える。こういう顔もするんだな、彼女は。
「……そう、か。それなら、よかったよ」
 からかいの言葉を口にせず、吹き出すのも我慢していられたのは、大したものだ。
 エコーは心の中でそう思いながら、ハイドラの言葉に頷いた。

 そして問題の探索行……エコーとハイドラの選択は、戦闘ではなく隠密。
「動物を殺すと運気が下がるから、ボクはあんまり殺さないようにしてるんだ」
「運気、ねえ。俺は別にそんな験担ぎなんて、大して気にしちゃいないんだが」
 そもそもあれ、"動物"なのか? ハイドラはちらりと思った。
 草むらに隠れる彼女たちの真横を、トリケラトプスめいた怪獣が通り過ぎる。
 身の丈は最低でも10メートル以上、しかも尻尾は鋼鉄めいた硬質の棘だらけだ。
 倒せる自信はあるが、この先もあんなのがうじゃうじゃいるのは辟易である。
「ハイドラはどうかな? ああいうの、やっぱり殺すタイプ?」
「やっぱりってなんだよ。別に殺したくないなら避けりゃあいいじゃねえか」
「…………」
「ちょっと意外そうな顔するな」
 さっきのやりとりのせいか、エコーがいつもより気安い気がする。
 まあそれは別にいい。コミュニケーションが円滑なことは幸いなのだから。
 しかしハイドラはちょっぴり不満も感じていた。まあ、それも別にいい。
「ヒュドラ、足を貸せ、俺に」
 めきり……と、ハイドラの太腿とふくらはぎから骨がきしむような音がした。
 健康的な両足が一割近くパンプアップする。血流が増加しているのだ。
「俺が飛び出して、あいつらの目の前で動き回る。エコーは先に行ってくれ」
「助かるよ。どうしても戦う必要があったら、ボクがやる」
「ああ、頼むぜ。術式(これ)、タダってわけでもないからよ」
 そう言って、ハイドラはロケットめいた速度で草むらから飛び出した。
 怪獣がその轟音にびくりと反応する。ハイドラは鱗を蹴り上がり、さらに跳躍。
 まるでサーカスの道化師じみて跳び跳ねながら、エコーにアイコンタクトした。
 エコーは頷き、土埃に紛れるようにして先へ進む……。

「――殺すなとお達しだぜ、相棒」
 尾を、爪を、牙を避けながら、ハイドラはひとりごちた。
 ワニの肉はゴムっぽくて食えたものじゃない。以前食べたあれは鮮度も悪かった。
 血抜きの仕方などプロほどは慣れていないし、こいつらも多分同じだろう。
 ……とか考えていたら、現金な腹がぐうと鳴る。ハイドラは嘆息した。
「はァーあ、一文にもなりゃしねえ。海賊なら財宝ぐらい溜め込んでおけよ」
 アビ星人とやらは、本当に海賊らしくない敵だ。今回は大損である。
 だが、まあ。ある意味、金では買えないものを得ることは出来た……か。
「……"ありがとう"、ね」
 ぶおん。頭上すれすれを薙ぎ払った尾をしゃがみ回避し、雑念を振り払う。
「さっさと帰って特売のステーキでも焼くか。まったく」
 それすらも赤字である。今回の仕事の報酬はたっぷりせびらねば。
 しかし――この記憶は、相棒に食わせるには少し惜しい。ハイドラは、そう思った。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

鳴宮・匡
◆リア(f04685)と


巨大生物といちいちやり合うのは得策じゃない
交戦を避けられる手立てがあるなら使わない手はないな

リアの『イルダーナ』に同乗させてもらうよ
もし飛行する個体がいる場合はこちらで応戦
リアが操縦と観測に集中できるように計らう

いつも思うけど、至れり尽くせりのサポートだよな
料金取ってもいいんだぜ? ……なんてな

狙える位置の海賊旗との相対距離を把握
どれだけ距離があろうが問題ない
視えてさえいれば撃ち抜ける
外しやしないぜ

こんな島があと幾つあるんだろうな
果てのない海で、それをひとつずつ潰して回るなんて
まさに途方もない話だけど

それに意味がない、なんてことはもう思わないんだ
自分でも不思議だけどな


リア・ファル
◆匡にーさん(f01612)と

狙うは海賊旗への高高度狙撃!

にーさんをタンデムシートに乗せ上空へ
飛行する敵でもいない限り、極力戦闘は避けて行動

旗の位置は先刻把握済み、
必要なのは、この距離でも威力のある弾丸……なら!

UC【我は満たす、ダグザの大釜】から、
『ライブラリデッキ』を併用して、にーさんの狙撃銃用の
刻印弾丸を生成(メカニック、属性攻撃)

「ボク特製、電脳式錬金術刻印弾(ディジタル・ルーンバレット)だよ
にーさんの狙撃銃に合わせてある。都合3発、遠慮なくぶっ放しちゃって!」

ボクは『ディープアイズ』を起動し、スポッターだ
風向きから、環境計算、着弾位置のアナウンスまで任せてよ
(情報収集、偵察、視力)


●見果てぬ海に思いを馳せる
 ――あいにくと、少年めいた冒険心を抱けるほどヒトらしくはなかった。
 だから鳴宮・匡は、イルダーナからの景色を見ても特に感慨は抱かない。
 ……抱けない、というべきか。その虚しさだけは、匡は理解できているから。
「匡にーさん? もしかして、追ってくる怪獣がいた?」
「いや……そういうわけじゃないよ」
 リア・ファルは心配そうに背後を振り返る。そして、匡の言葉に安堵のため息。
「よかった。一応ボクのほうでもレーダーはかけてるけど、さ。
 やっぱり匡にーさんの目と耳以上に信用できるものはないからね」
「……そう言ってもらえるのはありがたいよ」
 匡は曖昧な笑みを浮かべる。その表情に、リアはこてんと首を傾げた。

 ……彼らはいま、怪獣が跋扈する大地を見下ろし、空を飛翔している。
 怪獣のなかには飛行可能なものも居る……が、それらは動く的も同然だ。
 匡の目と刺激技術、そしてリアのサポートがあれば、迎撃は容易。
「刻印弾丸、生成完了したよ。次に怪獣が出てきたら使って」
「ん。サンキュ」
 リアが電脳魔術で作り出した弾丸を受け取り、匡はふと、言った。
「……いつも思うんだけどさ」
「ん? どうしたの匡にーさん」
「いや……至れり尽くせりのサポートだなあ、ってさ」
「? そりゃだって、匡にーさんのことは頼りにしてるからとーぜんでしょ?」
「そこはまあ、腕前を評価してもらえて結構なんだけど」
 匡はどう言えばいいのか、頭をかきながらしばらく考え込む。
「別に料金取ってもいいんだぜ?」
「…………」
「やっぱり、そういう顔するよな」
 またしてもリアがきょとんと驚いた顔をしたので、匡はひとりごちた。
 どうやら、匡なりのジョークだったらしい。リアは、ぷっと吹き出す。
「あ、ごめんごめん! なんか匡にーさん、だいぶ変わったなあって思ってさ」
「そう?」
「うん。匡にーさんに自覚はないかもだけど」
 リアの言葉には嘲りやからかいの意図はない。それが、彼女なりに嬉しいのだ。
 こんな風に大海原の島の空を……やや緊迫感が足りないとは言え……ふたりで飛べる。
 怪獣はもちろん警戒しなければならない。が、心が弾むのも仕方ないだろう。
「お代は結構だよ、だってボクは今が楽しくて仕方ないんだっ!」
「……そっか」
 匡は自然と薄く笑っていた。たしかに、自分はだいぶ変わったのだろう。
 どこが、と言われると自覚は難しい。ただそれは、けして悪い気分はしない。

 そこでふと匡は、島ではなく海原――彼方に広がる水平線が目に入った。
 眼下では猟兵たちの働きのおかげで、怪獣の注意はあちらに逸れている。
 そのせいで気が緩んだのだろうか。沈みゆく夕焼けをこんなに意識するとは。
「こんな島が、あといくつあるんだろうな」
 七大海嘯に支配された島々。それはきっと、この海原にいくつもあろう。
 そこには強敵が居て、同じように障害があって……苦しむ人々がいるのだ。
 それを、ひとつずつ潰して回る。なんとも途方も無い話に、匡は感じた。
「だいじょうぶだよ。だって匡にーさんが力を貸してくれるんだから」
 なんて無邪気に言うリアの言葉は、匡にとっては頼もしくもあり重くもあった。
 ……誰かからかけられる期待を重く感じるなんて、変化の最たるものだろう。
 ただそれも、悪い気はしない。人でなしの自分でも、期待をしてもらえるのだ。
「確証は出来ないけど。俺の力が必要なら、仕事はするよ」
「うんうん、よろしく匡にーさん! というわけでこれ、お願いねっ!」
 さらに一発。電脳式錬金術刻印弾(ディジタル・ルーンバレット)を投げ渡される。
 匡は頷き、狙撃銃に弾丸を装填。飛行ルート上に近づく怪獣にマウントした。
「遠慮なくぶっ放しちゃって! 風向きから環境計算、着弾位置のアナウンスまで任せてよ!」
「――ああ。外しはしないさ」
 自分にできるのは、こうやってトリガーを引いて敵を倒すだけ。
 けれどもそれで、守れるものが、誰かの期待に応えられると言うなら。
 相手が誰であろうと変わらない。今までと同じようにするだけだ。
 匡はそう心のなかでひとりごちて、トリガを引く。
 かつては己のために。
 これからは――誰かのためだと思えるように。何度でも。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

朱酉・逢真
心情)ああ、元気になったなァ。いいこった。しっかし、こいつら今後どォすんのかねェ。共存はできめェよ。『言語』が違うんだ、話してわかるなァんて寝言は通じん。ここァもともとヒトの島だから取り除くしかねェが、こいつら《過去》じゃアねえと来た。…ふゥむ?
行動)無駄に減らしゃア《過去》の同類さ。先の寄生さしたやつを通して選択肢をやろう。死にたくなけりゃア俺の《国》においで。とかく広ェし、環境もいろいろあらァ。彼岸の《毒》へ耐性はつけてやろう。あとは生きようが死のうがご自由にだ。ああ、寄生さしたやつらは最後の仕事。島の真ン中に旗があるンだと。他のンと協力して壊してきとくれ。報酬は彼岸で生き抜くチカラだ。


●生きるための選択
 朱酉・逢真は、死神ではない。だから、生き物をあえて殺しはしない。
 彼は生と死の輪廻を正しく運行させるための存在であり、死は過程に過ぎない。
 だから逢真は怪獣をいたずらに殺すのではなく、ひとつの選択を提示した。

「――選ぶのは、どちらかだ」
 逢真の《虫》によって支配された怪獣たちの口から、男の声が出た。
 それすらも常人にとっては、何か異界の言語にしか聞こえないだろう。
 獣には獣の『言葉』がある。鳴き声、マーキングでの交流、ゼスチャー……。
 《虫》が発させたのは、それをよりシンプルに、わかりやすく形にしたものだ。
「死にたくなけりゃア、俺の《国》においで。なァに、広さは十分にある。
 環境もいろいろあら……ただし、一度渡ったら、そこが終の棲家ってことになる」
 そしてなによりも、彼岸――常世ともされる「そこ」は、毒の坩堝である。
 門をくぐることはすなわち不可逆の変異を意味する。だが、住処には違いない。
「それが厭ってンなら、つまりは俺とお前さんたちの生存競争ってことにならアな。
 "それ"はもう、俺が止めるべき無駄じゃあない。俺は、終わらせるだけだぜ」
 脅迫……というよりも、純粋な作業宣言。やると言ったらやる、そういう宣告。
 荒ぶる獣たちは震え上がった。なにせ目の前のそれはヒトでも獣でもない。
 多くの獣たちは、その本能的恐怖に従った。中には、喜びを見せるものもいた。
 なにせここは、強制的に変異させられた環境。いわば、作り物のケージだ。
 より原始的で環境に依存する獣にとっては、この環境すら過ごしづらかったのだ。

 ……しかし、すべての獣がそうしたわけではない。
 獣には獣の言葉があるならば、感情もあるし思考もあり、そして誇りもある。
 どういう形であれここが己の住処であり、離れるつもりはないというものもいた。
「そォかい」
 逢真はそれを哀しみはしない。むしろ、愛らしいと思う。
 生きることは「そういうこと」だ。そして、死ぬことも、また同じだ。
 寄生された獣たちは、立ちはだかる怪獣たちと組み合い、そして、殺し合った。
 倒れるものもいた。全体的な趨勢で言えば、もちろんこちら側に軍配が上がった。
 ずずん……と、身の丈よりも巨大な怪獣が倒れ伏す。逢真はその身を撫でた。
「よォく生き抜いたな。かわいいぜ――お前さんは、より強く生まれられるだろうよ」
 触れたその体は急速に腐り落ちていく。だがそれは哀しみではない。
 腐敗と崩壊の果てに生まれるのは、新たな命の苗床なのだから。
 骨も肉も皮も土も、きっと島の人々にとってよき恩寵となるだろう。
「さァ行こうか。この先にはまだまだ元気な奴らが居るみたいだしなァ」
 逢真は獣たちとともに進む。生も、死も、神にとっては等価であった。
 どう生き抜くか。そして、そのいのちは無駄ではないか。
 重要なのは、それだけだ。
大成功 🔵🔵🔵

シノギ・リンダリンダリンダ
ふぅ。後は海賊旗を焼き払うだけですね
この瞬間を楽しみにしてました。燃やしていきまし
怪獣だーーーーーーー!!
大きい怪獣だーーーー!!
なんてかっこいい…これはもう、一刻も早く、

ブッ黄金(ころ)す必要がありますね!!!

ニコニコしながら右腕をMidās Lichに換装し、【宝冠の竜血弾】を起動
バカみたいにデカい怪獣ということは、的がクソデカいという事
着弾した箇所から黄金化させていく竜の呪いの弾丸を「乱れ撃ち」する
かっこいい怪獣!その巨大な黄金像!最高のお宝です!
デカいので四肢の方から黄金化させていく
綺麗な黄金像ができたら目的を思い出す

あぁ、そういえば旗焼くんでしたね
火の属性を付加した弾丸で旗を焼き払う


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

その海賊旗、厄介だねぇ。
まさかこの怪獣共もそいつから力を与えられてるのか……?
って考えてる余裕もなさそうだね。
ここはひとつ、アイツに頼るしかないか!
カモン、カブ!

留守番させてたカブを転移で呼び寄せて、
サクッと『騎乗』して怪獣共のド真ん中を
『ダッシュ』で駆け抜ける。
『操縦』に専念したいんでね、誰か露払いをやっとくれ。
その分、超特急で海賊旗まで連れてってやるさ!

奴らのデカい図体の足元を潜りながら、
『敵を盾にする』ように遮蔽に活用して逃げ回るよ。
そのうちに、先に住民から『情報収集』しておいた
最中央部までのルートに辿り着けるはず!
さっさとゴールインして、旗を焼いちまおうぜ!


●欲望こそは人間の――
 どうやら海賊旗は、この異様な環境を維持する力場の役割も果たしているらしい。
 その証拠に、海賊旗のある中枢へ近づけば近づくほど、怪獣は強靭なものとなる。
 そして凶暴さも度を越えていく。もはや、説得や手懐けは出来ぬほどに。
「これが七大海嘯の力だってのかい……? さすがに、相手をしてる余裕はないね」
 数宮・多喜は状況判断し、これまで留守番していた相棒を呼び出した。
「カモン、相棒(カブ)! ひとっ走り付き合っとくれ!」
 サイキックにより空間転移した宇宙カブに、多喜は颯爽と乗り込んだ。
 そして派手にウィリーしながら、一気にロケットスタートを切る!
「AAAARGH!!」
「っと、こりゃまた手強そうな……!」
 立ちはだかるのはT-REXめいた怪獣……ただし全身を鎧うのはキチン質の装甲だ。
 さらに目は四つあり牙は標本よりもはるかに鋭く、ドラゴンめいて炎を吐く。
 最初に来たのは強靭な爪。回避したところへ噛みつきと、ブレス!
 多喜は加速とブレーキを駆使してこの連続攻撃をかいくぐり、高く跳躍。
 とどめのテイルスウィープを躱し、T-REX怪獣の体をジャンプ台に見立てた!
「ちょっくら上を失礼、っと!」
 ガオオオンッ!! とエグゾーストを噴き出し、マシンは怪獣を飛び越える。
 ズッシ、ズッシ、ズッシ……さらに怪獣が多喜を追って地を揺らす!
「こりゃまいったね、誰か露払いをしてくれると助かるんだが――」
 と、そこへ、キングコングめいた巨大ゴリラ怪獣が拳を……振り下ろした!

 おお、だが見よ!
「っと……?」
 多喜をマシンごと叩き潰すと見えた拳は、寸前でぴたりと停止した。
 しかも奇妙なのは、その岩のごとき拳がピカピカと金色に染まっていることだ。
 ……いや、違う。色に染まったのではない、金そのものに変わっている!?
「ふふふふふ! デカいってことは的としてもデカい! つまり狙い放題!」
「ギャオオオオン!?」
「おっと、逃しませんよ? 私の前に姿を見せたお宝は絶対に逃しません!!」
 鼻息荒く言い放つシノギ・リンダリンダリンダ。右腕から放たれる謎の魔力弾。
 それは拳の変異に驚く巨大ゴリラ怪獣の全身あちこちに突き刺さる。すると……。
「かっこいい怪獣! その巨大な黄金像!! 最高のお宝です!!!」
 魔力弾の呪いを浴びた巨大ゴリラ怪獣は、あっという間に黄金像と化したのだ。
「おいおいめちゃくちゃやるね!? ていうか、いいのかい!?」
「え? 何がですか?」
「いやこう、怪獣ったって生き物なわけだしさあ……」
 さすがの多喜も、シノギの屈託ないはしゃぎっぷりには若干戸惑った。
 が、シノギは生粋の海賊である。海賊とは、奪い、そして屈服させるものだ。
 相手が怪獣だろうが、同じ人間だろうが、略奪相手とみなしたならば慈悲はない。
 ゆえにシノギは、むしろ多喜のほうが何言ってんだという顔で首を傾げた。
「どのみちここまで凶暴な怪獣は、抑えつけるだけ逆に苦しむだけですよ。
 それに海賊として、海賊の領土に攻め込んだならお宝は頂いていきませんと!」
「……いや目的変わってないかい!?」
「えっ。いや目的は略奪……」
「海賊旗だよ、か・い・ぞ・く・き!!」
「…………あっ」
 そこでシノギは、ようやく何を為すべきかを思い出したらしい。
 おお、なんと欲深いことか。だがそれこそ、まさに海賊らしさだろう。
 と言ってもちょっとばかし、いやだいぶ、童心に帰りすぎなのは事実である。
「そうでしたね! まあそういうことであれば私が露払いをしますので!」
「露払いっていうか財宝集めだろうに……ま、いいさ。乗りな!」
「ありがとうございます! 怪獣狩りだーーーーーーーー!!」
 目をキラキラさせてタンデムするシノギ。ウキウキ気分であった。
 これいいのかなあ、みたいな顔をしていた多喜だが、気分を切り替える。
 ……眼の前には、殺意と貪欲な飢えに目をギラつかせた怪獣の群れ。
 もはやそれは、海賊旗の影響によってオブリビオンに近づきつつあるほどだ。
 ならば、やるしかない。これは生物同士の生存競争なのだから。
「さあ、ブッ黄金(ころ)してやりましょう!」
「落ちないようにしとくれよ……さあ、第二ラウンドの開始だ!」
 エグゾーストを噴き出し、再び宇宙カブがロケットスタートを切った!
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

五百崎・零
(戦闘中はハイテンション)
あの海賊が倒れたら終わりだと思ってたんだが、まだまだ戦えるなんて、最高だなァ!?
ハイテンションのままに島の中央へ急ぐ
巨大怪獣にも怯まず正面から突っ込んでいく
「オレ達の邪魔して、無事でいられると思ってんのか!?」
ひゃひゃひゃ、と笑いながら銃で撃ちつつ距離をとり【リザレクト・オブリビオン】を発動
「おらいけ遊びの時間だ!せいぜい働いて役に立てよ!!」
術の効果が切れたら自身の銃で追撃。最後まで戦闘を楽しむ

(戦闘が終わると大人しい)
みんな、死ななくてよかったね
……あれ、海賊旗を燃やさなかったらずっと戦えたのかな?
ちょっと惜しい気もするな


●終わらないバレットパーティ
「ひゃひゃひゃひゃ! 楽しいなあオイ!」
 海賊旗に近づくにつれ、怪獣たちは凶暴さを増していった。
 もはや封印や懐柔も出来ないほどに……ほとんどオブリビオンのようなものだ。
 そんな怪獣の群れに対し、喜んで戦いを挑むのが、五百崎・零だった。
「あのコンキスタドールが倒れたら終わりと思ってたんだがよぉ、こりゃ儲けたぜ!
 さあ、オレらを止めたいんだろ? だったら戦えよ、死ぬまで戦いやがれぇ!!」
 BLAM、BLAM、BLAM!!
 身の丈をはるかに超える怪獣の攻撃を曲芸的な身のこなしで回避し、頭部に一撃。
 鱗に覆われた強靭な怪獣ですらも、一瞬で弱点を見つけて突いてみせてしまう。
 技巧は鍛錬と経験によって研ぎ澄まされていくものだが、零のそれはまるで逆。
 精密さや美しさはまるでない……だが極めて効率的な動きだった。
 天性の才能を持つものが実践的な殺し合いだけで技術を磨いたならば、
 ちょうどこのような荒々しいファイトスタイルを手に入れるに至るのだろう。

「オレたちの邪魔して、無事でいられると思ってんのか!? なわけねえよな!」
 巨大怪獣たちへの慈悲だとか、殺してしまうことへの口惜しさだとか、
 そういうものは零にはない。殺し合いでそんなことを考えている暇はない。
 殺さねば殺される。普段の零ならばその事実と恐怖に怯えていただろう。
 だがハイになった零にとって、その恐怖はスリルであり甘美なものでしかない。
 むしろ本能を剥き出しにして襲いかかってくるぶん、愉しげですらあった。
「おらおら、いけ! 遊びの時間だ! せいぜい働いて役に立てよ!!」
 死霊の竜と騎士が影から現れ、地を薙ぐテイルスウィープを受け止めた。
 弾丸の宴は続く。零は笑い続けている。まるで亡霊のように。
 殺される前に、殺す。もっともプリミティブなルールに従って、戦い続ける。
大成功 🔵🔵🔵

マリン・フィニス
その海賊旗には島の状況を知らせる機能があるというのか……?

さて、あの生き物を大人しくさせればよいのだな、任せてくれ。サメで慣れている。
よし、こわくないこわくな(噛まれる)

……腹が減っているらしいな
UCで《(身が)うまい・(逃げ足が)はやい・(襲い)やすい》の属性を付与したなんだか丸々とした感じの「ごちそうシャーク」の群れを呼び出し、散開させ囮になってもらう
(なんだかモンスターパニック映画のでっぷり太った成金犠牲者みたいに逃げていくサメ)

ところで、
私は食べ物ではない。離してくれないか?(無視される)
(電撃属性バブルワンドで口内をバチィってする)
(わかってくれるまで繰り返す)

※アドリブ歓迎です。


●陸上の生物と水生生物じゃ違いは多すぎるわけで
『……なるほど、わかった。お前たちは腹が減っているのだな』
 マリン・フィニスは、重々しいシリアスな声音で言った。
 なお、噛まれている。片腕を、それはもう見事に噛みつかれていた。
 さいわいメガリスのおかげで食いちぎられるようなことはなかったが、
 怪獣のほうは完全に食いちぎるつもりであった。なんなら噛み砕くつもりだ。
 片腕にンガーッて噛みつかれた状態で、マリンはなんとかシリアスを保っていた。
 ……保ててるわけがなかった。絵面がだってもう残念なんだもの!

 ――おかしい。
 マリンは噛みつかれた状態のまま、顎のあたりに手を当てて考えた。
 飢えて凶暴になった生き物をなだめるのは、マリンには慣れたものだ。
 なにせサメでこれでもかってぐらいにやってきた。
 というか、やらないと生き残れなかった。サメそこらじゅうに居るし。
 なのにどうして、自分の必殺のサメ交渉術が怪獣たちには通じないのか……?
 まさか、これが海賊旗の力なのか? おのれ、七大海嘯……!
『お前たちが食事をしたいならば、それにふさわしいサメを喚んでやろう』
 というわけで現れたのは、実にまるまると太って美味しそうなごちそうたち。
 丸焼きとかにしたらきっと美味しい(サメはアンモニアまみれなのでそんなことはないが)シャークの群れである。
 怪獣たちの目の色が変わった。シャークたちは蜘蛛の子を散らすように逃げる。
 まるで、モンスターパニック映画で無残に死ぬタイプの犠牲者みたいであった。
 そのフォルムも相まって、終末的状況で金がどうこう言い出すおっさんみたいだ。

『……おかしい』
 しかしそれでなお、マリンは淡々とつぶやいた。
 おかしい。なんでこの腕に噛み付いた怪獣は、自分を放してくれないのだ?
『私は食べ物ではない。離してくれないか?』
「…………」
『………………』
 バチィ!! と、電撃属性のバブルワンドで怪獣におしおきをした。
 怪獣、離れない。マリン、睨み合う。そしてまた電撃……やっぱり離れない。
「……いや、お願いだから離れてくれません? 動けないんですけど……」
 たまらずマリンは兜を軽く外し、素顔を晒して頼み込んだ。
 怪獣、離れない。もしかして懐いたとか、そういうことなのか……?
「…………どうすればいいんですか、これ……」
 もはやあの凛とした佇まいもかなぐり捨てて、困り果てるマリン。
 もしかすると、今日イチ困難な状況になってしまったかもしれない……。
大成功 🔵🔵🔵

ヘヴェル・シャーローム
【リュウグウ】
ふぅん、旗を燃やせばいいの?
でっかい怪獣いっぱいいるし、島の人では太刀打ちできないね
よし、島の中心までみんなで仲良くハイキングだ

だって情報はもらったけどこのまま帰ると赤字になっちゃう
あの怪獣達で帳尻合わせておかないと
だからみんなで大暴れしよう!ね、ね?
やたー!ぼくもやっつけちゃうぞー!

ヘカテの肩に居座って、怪獣達へと視線を返す
まさかリュウグウのオトヒメをタダで見て帰るつもり?
ああ、聞く耳もないか。いやだいやだ
不愉快極まりないからきみ達の命で支払ってもらおう
水の槍を呼び出して敵を根刮ぎ金へ変えるよ

旗は他のヒーロー達に任せようか
ここでしっかり稼いでさ
ついでに新しい衣装も追加したいし!


ルクス・カンタレッラ
【リュウグウ】
坊ちゃんのお望み通りみんなで暴れますかねぇ
坊ちゃん、随分良い子にしてくださってましたしね
好き勝手暴れる自分たちが羨ましかったんだろうなあ、と分からなくはない
何しろ我らが主人はまだ11歳
やんちゃ盛りの少年なのだから

並んで歩くには歩幅の問題があるんだよなーー知ってた
ヘカテヘカテ、私も近くまでは乗せてー
勝手知ったる相棒の上、ひょいと肩までよじ登って乗り上げる

海から離れたって、この場を嵐の海にしちまえば良いだけのこと
平気平気、うちの船の子らは主に私のせいで嵐慣れしてるからさ
あー、アシュめっちゃ元気だなぁ
分かる、嵐ってテンション上がるよな
ふは、金塊取り放題ってか?
坊ちゃんのそれ便利だよなぁ


ヘカティア・アステリ
【リュウグウ】
おやまぁ、随分元気が良いこと
はいはい、ここまできたらダメとは言わないさ

怪我には気を付けるんだよ!
戻ったらレパイアがとびきり染みる薬を用意してるかもね
それが嫌なら十分に気を付けてハイキングだ

ルクスが嵐を呼んだらみんなを肩に乗せて早駆けだ
怪獣に出会ったら即座に【船の守役】で防御
うちの船員にそう簡単に手出しできると思うんじゃないよ!

仲間が戦いやすいように補助しつつ動こうか
こんな時こそデカい体の使いどころさね
稼ぎ時だ、あらかた搾り取ってやんな!

嵐の海はリュウグウの縄張り
奪いつくすまで終わらないし終わらせない

あはは、中々良いアイディアだね
丁度お客用の食器、新しいのが欲しいと思ってたところさ


アシュアヴラ・ロウ
【リュウグウ】
わああ怪獣いっぱいだ。がおー
ハイキングって、怪獣大戦争のことだっけ?(すっとぼけ

ルクスの嵐でげんきいっぱい
やっぱり海はいい
こういう遊びあったよね? 嵐とか野分に家を飛び出すやつ
向かい風に!敢えて!挑む!
ぼくは歩くの、苦手だけど、遊びならがんばる

ボスの水槍、ルクスの嵐、へカテのおてて
色んなものに掴まって飛び乗って伝いながら
こらぁ大人しくしろー!
怪獣を蹴り飛ばし殴り飛ばし
ついでに金塊をひょいひょいと幽霊船に回収
よろしくゴースト

ぼく思ったんだけど
旗壊したら金塊ふぃーばーおしまいだよね
ねー怪獣たち
生きて逃げるのと、死んでからも何処にも行けないの、どっちがいい?
なぁんて。逃す訳ないじゃない


●たのしいたのしいハイキン……グ?
「AAAARGH!!」
 地を揺るがすほどの咆哮の大合唱。怪獣、怪獣、また怪獣!
 現代日本で言えばビルほどの大きさもあろう巨大怪獣の群れが飛び出してくる。
 はためく海賊旗はすぐそこまで見えていたが、その一歩があまりに遠い。
「わああ、怪獣がいっぱいだ。がおー!」
 ……なんて状況で、対抗して呑気に吠えるアシュアヴラ・ロウ。
 彼女をはじめとして、リュウグウの面々に緊張感はあまりなかった。
「さて、お許しがあればさっさと片付けるところですが……坊ちゃん?」
 ルクス・カンタレッラは、ヘヴェル・シャーロームに意味深に視線をよこした。
 へヴェルが何を言い出すか、ルクスはなんとなくわかっているらしい。
「うん。大暴れしないとね……でもさ、"みんなで"暴れたいよね」
 みんなで。
 つまり、これまでの戦いでは見物役だったへヴェルも暴れたいということだ。
 血湧き肉躍るを間近で見せられて、うきうきわくわくしないわけがない。
 ヘカティア・アステリをちらりと伺うへヴェルの顔は、遊びたい子どもそのもの。
「仕方がないねえ……ま、ここまで来たらダメとは言わないさ」
「じゃあ!」
「その元気をたっぷりと発散しておいで。ただし怪我には気をつけるんだよ?」
 へカティアは、にっ、と豪放磊落な笑みを浮かべた。
「戻ったら、レパイアがとびきり滲みる薬を用意してるかもだからね」
「う。そ、それはやだ……!」
「薬、しみるからきらい」
 へヴェルもアシュアヴラも、苦虫でも噛み潰したような顔で嫌がった。
「だったら、十分に気をつけるんだよ。最後の最後で怪我をしないようにね」
「もっちろん!」
 へヴェルは元気よく頷くと、一歩前に歩みだし、不敵に笑った。
「よし、それじゃあ島の中心まで、みんなでなかよくハイキングだー!」
「はいきんぐだー! ……って、ハイキングってそーゆーものだっけ?」
 アシュアヴラは元気よく両手をあげて、やや遅れて首を傾げた。
「坊ちゃんがそうおっしゃるなら、ハイキングってことでいいんじゃないの?」
 ルクスはあっけらかんとした様子で口を挟んだ。
「何はともあれ、坊ちゃんが怪我しないように私たちもたっぷり暴れようか。
 今日は坊ちゃんも、ずいぶん良い子にしてくださってましたし。ね?」
 さぞかし自分たちが羨ましくて仕方がなかったのだろう。気持ちはわかる。
 やんちゃ盛りの11歳、鬱憤晴らしをするのにこれはいい状況だ。
「それじゃあどうぞ存分に、坊ちゃん。わたくしはちゃんと手助けしますから」
「やたー! よーし、ぼくもやっつけちゃうぞー!!」
 能天気で呑気なリュウグウの戦士たちを、怪獣の咆哮が迎え撃つ。
 もはや待ったなし。これは、生存権を賭けた原始的かつ純粋な闘争なのだ!

 そして巨大怪獣の群れは、地響きを起こしながら突進を仕掛けた。
 なにせ見上げるほどの巨体だ、単純に強くぶつかれば大抵の獲物はそれで死ぬ。
 5メートルを超えるへカティアですら、見上げざるを得ない質量差である。
「さあ、私の愛しいラファル。あの子らに嵐の恐ろしさを教えてやってくれ」
 そんな怪獣の群れを、ルクスの従える悪魔・ラファルの呪いが襲った。
 晴れていた空は一転にわかにかき曇り、ざあざあと大量の雨を降らせる。
 たちまちそれは海のように地を飲み込んで、大渦を巻いて怪獣を翻弄した!
 さらに、暴風。雨は横殴りのそれとなる。まさしく、海原の大嵐だ。
 生まれてこのかた陸上で生きてきた怪獣たちは、嵐の恐ろしさに怯えた!
「よく覚えておきなよ、あんたたち――嵐の海は、リュウグウの縄張りなのさ」
 へカティアはにやりと笑い、鞭を振るって怪獣を文字通りに薙ぎ払う。
 そうして進むべき道を切り開くと、片膝を突いて手を差し伸べた。
「さ、あたしの体に登りな。デカい体はこういうときに使わなきゃねぇ」
「ありがとう、ヘカテ!」
「ヘカテのおててだ!」
 へヴェルはへカティアの肩の上に、アシュアヴラは大きな手のひらに陣取った。
「ヘカテヘカテ、私も乗せてよ。そのほうがラクできるからさぁ」
「仕方ないねぇ……こっちの肩が空いてるからそこにお乗り」
「さっすが、話がわかる!」
 完全に物見遊山な気分のルクスも、喜んでヘカティアの肩に駆け上った。
 ずしん、ずしん……今度はへカティアが、嵐の海に地響きを起こす番だ。
「やっぱり海はいいや! 向かい風に! あえて!! 進むー!!」
 とくにハイテンションなのがアシュアヴラで、自分から嵐に飛び込んでいた。
 へカティアの手のひらから嵐の風に乗り、渦巻く水面を泳ぎ、また掌に戻る。
 初めて味わう嵐の海のなか動けない怪獣たちは、一方的にやられるしかない。
「その飢えた目は、この場でもっとも弱い人間――つまり、へヴェルに集中した。
「なんだい、その目は。まさか、ぼくを食べようって?」
 へカティアの肩に悠然と腰掛けたへヴェルは、にこりと笑った。
「このリュウグウのオトヒメをタダで見るには飽き足らず、食べようだなんてね。
 ……と言っても、聞く耳もないか。ああ、いやだいやだ。これだからけだものは」
 俗世の汚れを厭う深窓の令嬢めいて、袖口で口元を覆ってみせる。
 まったく不愉快極まりない――だから、その不敬の代価をオトヒメは求めた。
「きみたちの命を代価に支払ってもらおう。おいで、水の槍たちよ」
 ざばあ、と水面の一部が持ち上がり、鋭い水の槍と化した。
 それらは地から天を貫く逆巻きの雨となって、怪獣どもを次々に貫く。
 すると……怪獣たちの巨体は、ぴかぴか輝く金貨になってバラバラに散らばる!
「生命力だけは一人前だね。思ったよりも"稼げる"や」
「ふは、金塊取り放題ってか? 坊ちゃんのそれ、便利だよなぁ!」
「ゴーストたち! きちんと回収、よろしくね!」
 ぴょんぴょんあちこち跳んで回るアシュアヴラが、幽霊船の乗組員に言った。
 死した海賊の出る幕はない。リュウグウの戦士たちで十分片付けられる。
 バラバラと嵐に呑まれゆく金貨を回収するのが、彼らの主な仕事だ。
 リュウグウの宴は、奪い尽くすまで終わらない。絶対に終わらせない。
 ずしん、ずしんと巨人が征く。大海原を割って進むガレオン船のように。
 嵐が来る。命が惜しいなら急いで逃げろ。あれは、生き物には抗えないものだ。
 だからこそ天の災いと書いて天災と読むのだ。あれは、そういうものだ。
「さー、どんどん稼いでこー! 新しい衣装とか、色々欲しいし!」
「お皿を買うのも悪くないねぇ、あたしも盛り上がってきたよ」
「嵐ってテンション上がるもんなぁ。わかる!」
「狩りだ、狩りのじかんだー!」
 船乗りが声をひそめて囁く、海の魔物めいて。
 リュウグウの戦士たちは、どこまでも貪欲で自由だった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ユーノ・ディエール
成程怪獣ですか
ならばこちらも、怪獣には怪獣で対抗です!

地獄めいた暗黒の宇宙、虚空からの来訪者……
ご唱和くださいアレの名を! 宇宙モンゴリアンデスワーム!

二頭のデスワームで怪獣どもを蹴散らします
餌はあなた方です巨大怪獣ども!
暇を持て余したアビ星人の犠牲者かもしれませんが……
この命(寿命)と引き換えにしてでも、討ち倒します!

暴れ狂う怪獣へデスワームを放ち突破口を開きます
私自身もクルセイダーに騎乗して突撃
目指すは海賊旗、全兵装を展開し暴れる怪獣は寄せ付けません
何よりデスワームに喰らわれれば虚無に飲まれる
その隙にデトネイターの念動歪曲フィールドで海賊旗への射線を開き
私含め皆様の攻撃を必ず届けましょう!


●怪獣全滅! 虚無はモンゴリアンデスワームだった!
「ウルトラヤバい怪獣どもですね……!」
 ユーノ・ディエールは立ちはだかる怪獣の群れを見据え、呟いた。
 獲物求めて蔓延る巨大怪獣(モンスター)相手には、もはや手加減は出来まい。
「たとえ、あなたたちが退屈(ヒマ)を持て余したアビ星人の犠牲者だとしても!
 この寿命(いのち)と引き換えにしてでも、必ず道を切り開いてみせます!」
 ユーノはクルセイダーのエンジンを全開にして、大きく両手を広げた。
「地獄めいた暗黒の宇宙、虚空からの来訪者……!
 ご唱和ください、アレの名を! 宇宙モンゴリアンデスワーーーーム!!」
 ユーノの頭上やや背後に黒雲めいた暗黒が渦巻き、そして異界の門が開いた!
 空間がガラスめいてひび割れ、次元を越えて暗黒の怪物が現れる!
「「AAAARGH……!!」」
「これこそ真っ黒に荒ぶる、虚無の力!」
 荒ぶる二体の宇宙モンゴリアンデスワームが、暴れ狂う怪獣に襲いかかった。
 この島を守りたい……そして人々の平和な笑顔が見たいとユーノは願う。
 その思いに応えるように、虚無の怪物は怪獣どもを喰らい尽くす。
 ユーノ自身もクルセイダーの全兵装を展開し、まっすぐに戦場を駆け抜ける!
「あの海賊旗さえ、燃やすことができれば……っ!!」
 ドクロめいた頭部を持つ凶暴な怪獣や、電撃を放つまだら模様の怪獣。
 はたまた透明化能力を持つ怪獣や、なんとなく襟巻きを外すとヤバそうな怪獣……。
 凶暴化した怪獣を虚無に帰し、あるいは吹き飛ばし、ユーノは飛翔する。
 そして、ついに海賊旗が射程距離に入ると、ユーノの両目が鋭くなった!
「デトネイター、念動歪曲フィールド起動……これで、おしまいですっ!!」
 傷つき倒れてでも平和を取り戻そうとするユーノの決意が、怪獣に打ち勝った。
 モンゴリアンデスワームの拓いた射線を貫く、デトネイターの一撃!
 邪悪なる鮫牙の海賊旗は、燃えて粒子分解され消滅していく……!
「……これで、島の環境も少しずつ元通りになるはずでしょう」
 生き残った怪獣や、他の猟兵が冬眠させた怪獣など、懸念はまだある。
 しかしもはや、怪獣たちを凶暴化させる悪意の宇宙人も、海賊旗もここにはない。
 この島の人々もきっと、怪獣と絆をユナイトし共存出来るはずだ。
「アビ星人、あなたの野望は完全に打ち砕きました。
 たとえ再びあなたが現れたとしても、私たちは何度でも戦いましょう!」
 沈みゆく夕焼けに、ユーノは誓いを立てた。
 そして願わくば、島の人々もまた、平和を守ろうという気持ちを忘れぬように。
 ……それこそが、ずっと変わらぬユーノの願いなのである……。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年09月23日
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵