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ラボラトリー・ブレイク

#アポカリプスヘル #ヴォーテックス・シティ

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#アポカリプスヘル
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#ヴォーテックス・シティ


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 悪徳の都ヴォーテックス・シティ。その一角にこの世界としては歪に清潔な施設があった。
 『ZOMBIE Laboratory』――冗談のような銘板の貼られた塀の中では、まさにその通りのことが行われていた。
「……試薬の投与結果を報告します。まず特定臓器ごとの感度の結果ですが……」
 ここの所長室で報告する彼もまたゾンビである。彼らからの報告を聞いて満足そうに白衣を着た少年が頷いている。そしてその報告の通り、実験体となる人間もまた収容されていた。収容室もまたそれなりに清潔ではあり個室が与えられているが、それはあくまで管理のしやすさを追求した結果である。長期的な変化を見るために生存に十分な食料は居給されているが、それは裏を返せば投薬実験の苦しみが長く続くことでもあり自身の変化に対する恐怖を強制的に感じさせるという事でもある。
 かくて個室の中では今日も嘆きが鳴り響く、しかしそれも厚い扉や壁に阻まれ誰にも届かない。


「しかし、私がそれを聞き取った。……というわけさ」
 アラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)は猟兵達を前にそう口を開いた。
「アポカリプスヘルにはヴォーテックスシティと言う悪徳の街がある。君達が受ける最悪な事を想像してみるといい、その一段上の事が日常となってる場所だ」
 それはただ死ぬだけの方がまだマシと言えるという事だ。
「例えばモルモット、とかね。墓すりゃ立てられやしない。……君達には彼らをこの街から脱出させて欲しい」
 彼らはゾンビ研究所とやらの収容棟の個室に囚われているという、警備のゾンビもいるだろうがそこまで強くない。一つ一つの部屋を確かめないといけないので手早くやるには何らかの手段が必要だろう。
「そして連れ去るのも簡単じゃない、敷地内には搬送用コンテナカーで速度を出せるが街中で向こうも追手を放ってくる。……カーチェイスは好きかい?」
 どんな風に追手がかかるかは分からない、ただ狭い街中を走りながらの戦いになることを考えた方が良いだろう。
「彼らの涙を止めてきてやってくれ、それじゃ任せたよ」


西灰三
いつもお世話になっています。
西灰三です。
今回はアポカリプスヘル、ヴォーテックスシティでの戦いをお送りします。

詳しい内容は上記の通り。第二章、第三章についてはまた詳しい情報を挟みます。

それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
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第1章 冒険 『セーブ・ザ・スレイブ』

POW   :    レイダーを腕力で成敗する

SPD   :    逃走経路を探し、秘密裏に奴隷を逃がす

WIZ   :    自身もあえて奴隷となり、現地に潜入する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シャルロット・クリスティア
人が生きるに過酷な環境であれば人をやめればいい……。
……などと、創始者がそう思ったかどうかはわかりませんが。
人をやめると同時に真っ当な倫理観も捨て去ったと見える。

あまり騒ぎになるとマズいですね。
極力気づかれずに、気づかれても仲間を呼ばれる前に見張りを仕留める必要があります。
暗殺ですね。
死角から急所を短刀で一刺し。敵の目が確実になくなったのを確認してから、部屋の調査と収容者の解放を。
持ち場を離れない相手はともかく、歩哨がいると厄介ですから、そちらをできるだけ優先して。
仕留めた奴は物陰に隠す等、出来るだけ痕跡も残さぬようにしなければ。
急がば回れ。確実に遂行していきましょう。




 シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)は銃士としての姿ではなく暗殺者としての服を纏っていた。それはこのミッションに相応しいと判断していたから、……少なくとも音の出る銃はこの戦いには不向きだろう。彼女は物陰に隠れながら密かに研究所内を走る。
(「警備も……死人ですか」)
 警備のゾンビから隠れるシャルロット。その動きから認知力はあるように見えるが、その血色はすこぶる悪い。人が生きるために過酷な環境に適応させた結果なのかも知れないが。
(「分かりませんが……何にせよ真っ当な倫理観は捨て去っているように見えますね」)
 それがオブリビオンになってからの心境の変化なのかその前からなのかも分からない。どちらにせよ今考えるべき事ではないだろう。静かにシャルロットは進行し収容棟を目指す。
(「入り口に一体。……交代する気配もなさそうですね」)
 倒すのは容易い、救出の時間も作れるだろう。だからといってもたもたしている時間もない、後続の猟兵達が判断を即座にできるよう警備の首の動きに合わせて素早く動く。一気に踏み込んでその首元に黒いダガーを一突き、神経系を切断されたゾンビは地面に倒れる。その重い体を手近な倉庫に投げ込んで独房の扉の並ぶ通路を見やる。
(「……これは骨が折れそうですね」)
 シャルロットは静かに、されど最大限の速度で歩き出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒影・兵庫
復興に向けて頑張っている人たちがいる一方で
こんな悪夢のような街を作る連中がいるなんて
はらわたが煮えくり返りそうです!
(「いずれ、街ごと砂に還すとして、今は囚われた人達を救出することに専念よ」と頭の中の教導虫が話しかける)
むぅ...わかりました!せんせー!
(「さて、どう救助する?」)
俺の『第六感』で探索範囲を絞り込んだ後
UC【蠢く霊】で強襲兵の幽霊の皆さんを召喚して調査していただくことで
囚われている人たちの場所を『情報収集』します!
場所が判明したら『迷彩』効果を付与した『オーラ防御』壁で身を隠し
『目立たない』ように潜入し救助します!
(「よぉーし!作戦開始よ!」)
おーっ!




 黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)のはらわたは煮えくり返っていた。この街のこの一角に踏み込んだ時からそうだった。身を隠しながら進むこの場所には、目に入れるだけで彼の神経を逆なでする光景が日常となっていた。
(「いずれ、街ごと砂に還すとして、今は囚われた人達を救出することに専念よ」)
 と、『先生』が止めなければ依頼そっちのけでそちらに向かっていただろう。塀を乗り越え、敷地内を窺ってから『先生』が再び兵庫に話しかける。
(「さて、どう救助する?」)
「そーですね……、そうだ!」
 彼は強襲兵の幽霊を呼び出す、彼らは幽霊であるが故に光学的に不可視になれる力を持つ。彼らに頼めば囚われている者達がいる部屋も分かるだろう。暫く彼らの報告が返ってくるまでの間息を潜めて待つ。その間に感じるのは、異臭。だが今更それに何かを思う程には経験値が少ないわけではない。……幽霊たちが帰って情報を彼に伝えると、兵庫はすっと立ち上がる。
(「よぉーし!作戦開始よ!」)
「おーっ!」
 と、うっかり声を出した所で慌てて自分の口を塞ぐのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スキアファール・イリャルギ
……あぁ、クソ
厭な場所
息が苦しい
頸椎が痛む
……いや、落ち着け、深呼吸しろ
余計なことを考えるな、今は集中だ――

ガスマスク装着
こういう所は臭いが厭なんで……
UCで影を複数作成
影の目口は出来るだけ隠す
広範囲に散らばせて目立たぬよう闇に紛れ部屋を捜索
あと道中のゾンビ警備を掃討して逃走ルートを確保しましょう

人を見つけたら……まぁ、怖がられ警戒されるでしょうが一先ずは挨拶を
奪還者です、こう見えて
あなたを救いに来ました
……ここで死ぬのは嫌でしょう?

私も付近を捜索しつつ
万が一影が動けない方を見つけたらすぐ其処へ向かう
怪我をしてたら黒符で治療できるかも
あと、食べますか、これ(少し持ってきたパワーフード見せて)




 恐らくマスクを取れば死臭が鼻の奥を付くだろう。白いリノリウムの床を踏んでスキアファール・イリャルギ(抹月批風・f23882)は周りを窺いながら進む。この場所の様子はどうにも見知った雰囲気にも似て。
(「……ああ、クソ」)
 喉元から何かが上がって息を詰まらせそうなきそうな、そんな厭ななにかがここには有る。吐き気に加えて背中まで痛くなってきた。
(「……いや、落ち着け、深呼吸しろ」)
 ここは『あそこ』ではない。似ているが、似ているだけだ。それに、囚われているのは――。
(「余計なことは考えるな、今は集中しろ」)
 自分にそう言い聞かせて自分の怪奇としての体を「広げる」。形が曖昧なそれらは少しの隙間、例えば食事の搬入口の隙間から入り込み目や耳や鼻となって情報を届けてくれる。もっともその姿は奇怪であはるが。助けるべき相手と討つべき相手を調べ終えると、収容者の部屋の前に分体の影を置いて目印とし、自らも救出に動く。影で鍵を破壊して扉を開けると衰弱した女性がベッドの上で横になっていた。
「あ……」
「奪還者です、こう見えて。あなたを救いに来ました」
 扉が空いたことに驚いたのかそれとも怪奇人間そのものの姿に驚いたのか。どちらにせよ、女性はそれ以上の声を出せないようでいた。
「……少し何か食べてからいきましょうか。食べられますか、これ」
 パワーフードを小さくちぎり、女性の口元へ運び入れると多少血色が良くなる。四肢もゆっくりとだが動かせるようになっている。そして彼は彼女を背負い外へと出る。
「さあ行きましょう。……ここで死ぬのは嫌でしょう?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

イヴェッタ・レチアーノ
ヴォーテックスってボルテックス(渦)の事かしら?
忌々しい暗黒の竜巻オブリビオンストームの元凶だとしたら
少しずつでもシティの嫌がらせしてやるわ

オール・ワークス!で忍装束に早着替えして
研究員や警備員の位置・移動先と通信網やスピーカーの位置を迅速に調査
破壊工作技能100で通信網やスピーカーをハッキング、乗っ取って
仲間の演技をしてゾンビ共を収容棟から出来るだけ離れた倉庫や個室に集合させて扉や窓を溶接させて一時的にでも閉じ込めてやる
実験されないだけモルモットよりマシよね、そこで足止めされてなさい

ゾンビ共が来ない内に迅速に人々が閉じ込められている個室の扉を小さく爆破させて人々を車まで逃がすわよ


月夜・玲
研究施設にカチコミじゃー!ってやつ?
私も研究は好きだけどさー、悪趣味なやつはちょっとねー
まあとりあえず、行って考えよっか


研究所に潜入後、まずは情報端末を探そうかな
警備用ゾンビが居たら速攻で潰しとこ
端末を見つけたら『ハッキング』して『情報収集』
各個室に囚われてる人の状況を確認しよう
端末から収容者リストを自分の端末に移行したら、救助活動開始
リストに則って、人を開放していくよ

解放後は脱出だね
コンテナカーをちょっと拝借…私の『メカニック』技能の使い所、ちょっとだけ速度が出るように弄っとくね
街中移動時には【神器複製】で複製した剣で追っ手を撃退しながらにーげよ
さあ、楽しい楽しいカーチェイスの始まりだよ!


エドゥアルト・ルーデル
拙者!【流体金属】君!【知らない人】!この三名で潜入していきますぞ!
知らない人って誰だって?拙者も知らない…なんか出てきたんでござるよね…怖いよぉ…

研究施設があるって事は施設内の電源と監視装置が生きてる証拠でござるな
こいつを奪っちまえば楽勝ですぞ
という訳で道中のゾンビを蹴散らしながら迅速に制御室へGO!

管制室を制圧後、拙者は機器を【ハッキング】して救助者の位置を特定、極めて発見され難い知らない人にある程度戦闘力を有する流体金属君を身に付けさせて救助に向かってもらうでござる
拙者は管制室で部屋の鍵を開けたり警備装置でゾンビを蹴散らしたりのんびりするお仕事があるのでここで陣取ってますぞ


祓戸・多喜
ゾンビ研究所とか映画みたい!
けど実際に人が掴まってあれこれされてるのよね…許せない!
皆助けて盛大にヤッバイ日常ぶっ壊しちゃわないとね!

出来るだけ隠密…はちょっと厳しいかもだし、警備ゾンビ発見次第弓の速射で反応前に潰す!
ゾンビなら顔色見れば分かるみたいだし、仲間がやられて近づいてきたやつもずどん!で。
曲がり角とかでいきなり出くわした時はUCで掴んで壁に叩きつけ!
個室に捕らわれてる人を探す時は今から扉を矢でぶち抜くから扉の横に逃げておいてと声かけてから扉、扉自体が矢で無理そうなら鍵に矢を放つ!
ゾンビだったら言葉の意味も分からないだろうし生きてるなら従ってくれる…はず!

※アドリブ絡み等お任せ🐘




「拙者! 【流体金属】君! 【知らない人】!この三名で潜入していきますぞ!」
「いや私達もいるから」
「そもそもこの知らない人、誰?」
「拙者も知らない……なんか出てきたんでござるよね……怖いよぉ……」
「すみません、影薄くて」
「あ、喋った」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)が意気揚々と胸を張ったところに居合わせたのは月夜・玲(頂の探究者・f01605)とイヴェッタ・レチアーノ(囚人番号壱零零壱・f24458)、祓戸・多喜(白象の射手・f21878)の三人であった。……知らない人はユーベルコード扱いなので数に含まないものとする。ともかく、この猟兵達の狙いは監視システムの制御室であり、敷地の外の陰で作戦会議をしている。
「ゾンビ研究所とか映画みたい!」
「カチコミするのもそれっぽいよね」
 多喜と玲がそんな会話をしている中で、イヴェッタは口元に指を当てて路地に注意を払っている。
(「ヴォーテックス……」)
 それは渦を意味する言葉、そしてこの世界で渦といえばオブリビオンストームの事を簡単に想像できる。
(「もしここが忌々しい暗黒の竜巻オブリビオンストームの元凶だとしたら、少しずつでもシティの嫌がらせしてやるわ」)
 彼女はそう決心して研究所を睨む。その間にも相談は進んでおり、イヴェッタにも声がかかる。
「実際に現場まで行ってあれこれしてもらいたいんだけど、大丈夫そう?」
「ええ、任せて」
 玲に問われたイヴェッタは即座に忍び装束に着替えると、その力を引き出せるようにする。
「さあ、始めましょ!」
 多喜の宣言と共に猟兵達は動き出した。

 門扉を守るゾンビ達に極太の矢が突き刺さる、というよりは大きな穴を空ける。
「こっちよ!」
 弓手は多喜、ゾンビたちが応援を呼ぶ前に真正面から撃ち抜く。その数や姿を見るに、彼らもまた犠牲者なのだろう。
(「……許せない!」)
 彼女は陽動だ。隠密が不得手なら逆にそこを活かせばいい、近づいてきたゾンビを掴んで武器代わりに振り回す。
「ごめん、これ以上あなた達のようにはさせないから!」

 多喜に陽動を任せて残る三人は塀を乗り越えて進む。玲は帰りの足の車の数を確認している、駐車場に置いてあるのもあるがシャッターの下りたガレージらしきものもあるので、そこにも何台か有るのかも知れない。
「デュフフ、これだけ大規模な研究施設って事は施設内の電源と監視装置が生きてる証拠でござるな。そいつを奪っちまえば楽勝ですぞ」
「……大体の場所は絞り込められるわ。……こっちね」
 イヴェッタの先導によって彼らは制御室を目指す。程なくしてたどり着くと、イヴェッタは部屋に入る前に立ち止まる。
「ゾンビ達の足止めをしてくるわ、閉じ込めるのに都合のいい部屋があったら教えて」
「分かった、あとはこっちでなんとかするわ」
「知らない人も付いてきてきてくれるからなんとかなるでござるよ」
 イヴェッタを見送り、扉を開けると制御室では慌てたオブリビオン達が所長に連絡を取ろうとしていたところだった。
「私も研究は好きだけどさ!」
 たんと踏み込んだ玲がI.S.Tを広げ、その場にいたオブリビオンを纏めて貫いた。
「悪趣味なやつはちょっとね」
「さあ、ハッキングを始めるでござるよ!」
 オブリビオンの死体を蹴っ飛ばし席に座ったエドゥアルトの指がうねうねと動く。その速度は玲のそれを遥かに上回っていた。

「ここで大人しくしていなさい」
 制御室から送られてきた情報を元に倉庫の一角にゾンビたちを閉じ込めて溶接するイヴェッタ。更に追加で送られてくる情報で収容室とそこに囚われている人達の場所も知らされる。
「行きましょう」
 液体金属を装備した知らない人を連れてそちらに向かうイヴェッタ、しかしT字路に差し掛かった彼女の前に別の警備ゾンビ達が現れて行く手を塞ぐ。
「ちっ、時間も無いのに」
「どいて!」
 ゾンビではない女性の声が響き、イヴェッタ達は一歩後ろに引く。すると、一本の矢が纏めてゾンビを貫いて壁に貼り付けにする。
「間に合った! ……邪魔!」
 それは多喜だった、立ち上がろうとしたゾンビを再び壁に叩きつける。
「後は皆助けて脱出するだけね!」
 多喜の言葉に頷き猟兵達は収容棟を進む、その幾つかは扉が空いていたりするので先行した猟兵達がもう活動しているのだろう。情報通りに扉を開け、開かなければ鍵を砕き、囚われた人間が歩けなければ多喜が抱える。情報通りに救出を完了した頃、玲から連絡が入る。
「コンテナカーを表に何台か用意したよ、脱出して」
 既に脱出を始めている猟兵や実験体の者たちもいるようだ。脱出する彼らのサポートをしながら表に出ると、運転席に座っていた玲がリミットカットしたエンジンを噴かせる。
「これで全部? ……OK。さあ、楽しい楽しいカーチェイスの始まりだよ!」
 人々を乗せた車がヴォーテックス・シティに飛び出した。そしてその複数の車に対して追手がかかるのも間もなくであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『思索実験機ヘの228理81走デス四』

POW   :    天才式赤熱飛翔拳・有線型
【赤熱した腕部装甲を展開し飛ばす攻撃 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【拘束と、腕のコードを巻き戻しながらの追撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    搭乗者を省みない突進
【両腕装甲を展開、点火し加速した 】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【陣を組んだ仲間】の協力があれば威力が倍増する。
WIZ   :    蘇る脳細胞
自身が操縦する【ゾンビ 】の【無意味だが知力】と【反応速度】を増強する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 入り組んだ街の中を複数の車が爆走する。それ自体はこの街では見慣れた光景だし、それで被害が出るのも日常茶飯事だ。大体、巻き込まれたやつが運が悪かった、その程度の認識である。しかしそれに乗る猟兵や被検体達はそれ程割り切れはしない。
「来た!」
 多くの人間を載せて走る車はそれだけ速度が出ない、そんな彼らに徐々に近づいてくるのはゾンビを載せた装甲兵器だ。市街地戦に合わせているのか、足元がタイヤになっている。それが複数現れて車を追ってきている。このままでは追いつかれて、守るべき者たちにも被害が出るだろう。車を走らせながら、なんとかして彼らを撃退しなければならない。猟兵たちは難しい戦いを強いられる――。
黒影・兵庫
(「追手が来たわね。黒影、要救助者を回収して全力で逃げるわよ」と頭の中の教導虫が話しかける)
わかりました!せんせー!衛生兵の皆さん!要救助者の皆さんを回収してください!
(UC【正道虫】を発動し召喚された天道虫が要救助者たちに触れると別空間の病院へ転送していった)
回収完了です!後は『オーラ防御』壁で身を護りながら『衝撃波』を推進力にしたダッシュで逃げましょう!
ついでに抉れた地面を『念動力』で操作して追手にぶつけて時間を稼ぎましょう!
(「よし!作戦開始よ!」)
おぉー!




(「追手が来たわね。黒影、要救助者を回収して全力で逃げるわよ」)
 黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)の脳内で『先生』の声が響く、もちろん黒影ももとよりそのつもりだ。
「わかりました! せんせー! 衛生兵の皆さん! 要救助者の皆さんを回収してください!」 
 彼に呼び出されたテントウムシの衛生兵達が異空間の病院へと救出された者たちを収容する。彼らの中には衰弱した者もいるので事後が助かる者もいるだろう。
「回収完了です! 逃げましょう!」
(「よし! 作戦開始よ!」)
 二人がそう自身に檄を入れた所で、轟音を立てて敵のマシンが迫って来る。
「は、速い!?」
 即座に壁を乗り越えて逃れようとするが路地にも別の追手がやってきている。その速度は彼が走るよりも速く、そして高い反応速度で執拗に追いついてくる。機械の走行速度が人に劣る理由は無い。
「う、うっわ!?」
 逃走に集中し建物の上と下を行き来する彼は命がけの追走劇を繰り広げることとなる。そして逃げるだけでは追手を減らす事も出来ず、収容者の治療と引き換えの動き故の厳しい戦いを強いられるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

イヴェッタ・レチアーノ
行きはグリモアベース経由で楽した分
帰りは人々をきっちり護衛して完勝で帰るわよ

私は運転に専念するから、集団敵への攻撃は
オルタナティブ・ダブルで呼んだもう一人の私、任せたわよ
『爆走する車の上って風が気持ちいいし戦うにはスリル最高にゃ☆』
お互いの体内のSNサーバーで車内側と車上側の見た情報はすぐ共有して
阿吽の呼吸で急カーブでも振り落とされる事なく射撃したり、
敵達が陣を組ませない為に敵へ攻撃しつつも
運転席側も片手で街中の看板等を打って瓦礫で邪魔するわよ(にゃ☆)

特に敵を倒す時は単体での突進を躱しつつ搭乗者に負担が掛かってる時に
ゾンビにトドメの射撃して各個撃破よ
これが私(イヴェッタ)の力よ(にゃ!)


月夜・玲
さーってドキドキワクワクカーチェイスのターン!
とりあえず、まあ月夜トラベルにようこそ
これからドキドキの大脱出ツアーの始まりだね


さて、運転しながら敵を叩かなきゃならないのが超大変
けれどもご安心、何かこう…上手くやるか!
《RE》Incarnationを抜刀
【光剣解放】を起動
車の周囲に光の剣を待機させながら進もう
ついでにちょっと仕掛けだね
『天候操作』で私たちの車の後方の風を操作
敵が向かい風になるようにしてちょっとでも足を遅くしとこう
射程に入ったら光剣を1体につき10本飛ばして攻撃
まずは足回りのタイヤを狙って、その後ゾンビを狙う『2回攻撃』
1体倒して複数敵の進行の邪魔が出来れば良いなー

アドリブ等歓迎




「行きはグリモアベース経由で楽した分、帰りはきっちり護衛して完勝で帰るわよ!」
「さーってドキドキワクワクカーチェイス、月夜トラベルにようこそ! って言う感じ?」
「どんな名前つけてもいいけど、早速お客さんが来たわよ!」
「迷惑客はノーサンキュー。……これからドキドキの大脱出ツアーの始まりだね」
「しっかり捕まっててよ!」
 同じ車両に乗り合わせたイヴェッタ・レチアーノ(囚人番号壱零零壱・f24458)と月夜・玲(頂の探究者・f01605)は背後から迫る機動兵器が恐ろしい速度で距離を詰めてくるのを確認する。
「あちゃー、追いつかれるのも時間の問題だね。運転任せていい?」
「ええ、こっちは任せて。……この子も適当に使って」
「にゃはー! こんにちはー!」
 狭い車内に現れたのはイヴェッタ……の別人格であった。
「この子目は悪くないから。あと私とつながってるから何かあったら伝えるわ」
「分かったよ、あいつらの動き見てもらっていい?」
「了解にゃ!」
 もう一人のイヴェッタはするすると猫のように外に出ると車の上へと登り迫ってくる敵を見る。
「爆走する車の上って風が気持ちいいし戦うにはスリル最高にゃ☆ ……にゃ?」
 そんな彼女の頭上に光の剣が無数に浮かぶ、下からの情報によると玲の武器らしい。とすればこれをタイミングを合わせて撃ってもらえばまとめて倒すこともできるだろう。もう1人のイヴェッタの目がキラリと光った。

「……先頭の敵を打ち抜けたわ、後続が巻き込まれたみたい」
「よしっ、次は?」
「そこの角で仕掛けましょう」
 上方からの報告を受けながら背後を確認する玲。光の剣は確実に敵戦力を削っているようだ。自身も助手席の窓から身を乗り出して確認していると、角を曲がった所で敵が変形しているのが分かる。
「あれ、なんだか分からる?」
「ジェットだね。……加速して追いつくつもりなんじゃない?」
 イヴェッタの問いかけに玲は軽く答える。タイヤ以外での手段で飛んでくると少しばかり困る。あと光の剣も今使える分はない。しかし彼女は落ち着いている。
「どうしようか?」
「こうするのよ!」
 イヴェッタが窓から外にある大きな看板のかかった柱を撃った。そしてそれは根本から折れて重力に引かれて落ちていく。
「なるほど、じゃあ私もちょいちょいっと」
 玲の持つ模造神器が運命の力を操り、呼び込まれた風が看板を加速させる。それは縦に回転し、ジェットで近づいていた敵の上部に角が突き刺さる。無論そこに座っていたゾンビもぺちゃんこだ。
「ビンゴ!」
「これが私達の力よ、分かった?」
 ジェット燃料で燃え上がる敵にイヴェッタは言葉を投げつける。車の上ではもう一人のイヴェッタも「にゃ!」と胸を張るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シャルロット・クリスティア
(甲高い鳴き声と共に飛来する翼竜、すぐさま飛び乗って、括りつけられていたマシンガンを手に取る)
場所もタイミングもばっちり……良い子です、レン。
それじゃあ、少し付き合っていただきますよ。

車の運転は他の方に任せて、こちらは遊撃と行きましょう。
車よりやや上方を飛翔し、追撃部隊を射撃していきます。竜騎兵の手綱捌き、お見せしますよ。

相手はタイヤ付、飛行性能はないでしょうし、あの構造です、上からの攻撃には脆い。
対地掃射で片付けます。こちらも翼竜を駆りながらなので精密射撃は難しいですが、弾をばら撒いて追い込んでいくくらいなら簡単ですよ。
逃げ道を塞いだうえで蜂の巣にしていきます。
そう簡単に近づけさせませんよ!


祓戸・多喜
何かめっちゃ目立っちゃったけど皆が救出してくれたみたいだし後は逃げるだけね!
ここからが勝負だけど全部ブッ潰すわよ!明日の為に!
ゾンビに襲われて仲間入りなんて冗談じゃないし!

コンテナカーに乗車、出来れば運転は誰かに任せて狙撃に集中。
無理なら念動力でアクセルとハンドルだけ操作、大丈夫多少事故っても人間意外と頑丈!
何か乗ってるのもゾンビ?
こうなっても戦車乗りさせられ続けるってキッツイわー…さっさとお休みあげないと!とUC起動。
追いかけてくる装甲兵器は障害。ならば近づけぬよう跳ね飛ばし撃ち抜くのは得意!
加速してきてもその両腕を真っ向から矢でぶち抜き陣を崩しつつ迎撃してくわよ!

※アドリブ絡み等お任せ🐘


スキアファール・イリャルギ
素早いゾンビって面倒ですね……さっさと倒したい
あ、残念ながらペーパードライバーです私(突然の告白)
UDCアースの映画みたいに恰好いいカーチェイスなんてできません大正の男ですよ?
自分好みにカスタマイズするのは好きですけど……
あ、UDCアースのゲームの話です

運転は変換した影でやるか誰かに任せるかして
私自身は車の屋根へ
振り落とされないように呪瘡包帯でどっか縛っておきます

追加で変換し作った影で敵に飛び掛かる、のは囮で
それに気を取られている内に
霊障で敵のタイヤやジェットを狙い撃って破壊するのが本命です

あと霊障で地面を抉り大穴空けて
敵の追尾阻害や強制迂回を狙ってみます
飛び越えてきたら同じように霊障で対処


エドゥアルト・ルーデル
ぶちゃけ暴れに来ただけだから奴隷達はほっといちゃダメでござるか?
護衛しなきゃダメ?ダメかー

周りがビルで囲まれた直線の一本道に入ったら運転を助手席の奴隷やら出してた知らない人やらに任せて屋根の上へ!直線だからアクセル踏み込んでハンドル動かさなければなんとかなるだろ
車両の屋根の上から敵が近付くのをじっくり待つでござる
ステンバーイ…
ステンバーイ…

十分に引き付けたら【超大型爆弾】を取り出し敵群に向けてシューッ!超!エキサイティンッ!
一本道で回避できない先頭集団を爆砕!汚ねぇ花火でござるな
後続も地形破壊された地形と倒壊させたビルの瓦礫でシャットアウトでござるよ




 くすんだ街並みの中になんとも言えない獣の声が鳴り響く。それは誰かを探しているようで、程なくその探し人の上に翼持つ竜が現れる。
「場所もタイミングもばっちり……良い子です、レン」
 ゆっくりと降下してくるその翼竜に優しげな声をかけるのはシャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)、彼女はそのまま竜の背にある鞍に飛び乗ると、取り付けられた銃座を確かめる。
「それじゃあ、少し付き合っていただきますよ。……遅れている車が有るようです、援護に向かいましょう」
 彼女がそう言うとレンは一鳴きして空へと舞い上がった。

 その遅れている車の運転席のある前部には三人の猟兵が詰めていた。
「ぶっちゃけ暴れに来ただけなのになんで拙者追われてるでござるか!」
 助手席から顔を出していたエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)が、鋼の拳がぶつかりそうになった所で頭を引っ込めた。
「後ろに乗ってるの捨てちゃダメでござるか?」
「ダメよ! 何のためにここまで来て救出したと思ってるの!」
 運転席に座っているのは祓戸・多喜(白象の射手・f21878)である。……ちなみに彼女運転なんかしていない。女子高生の象だし。じゃあ代わりに誰が運転しているのかと言うと、怪奇人間状態のスキアファール・イリャルギ(抹月批風・f23882)である。目も腕も足も割と自由が効く。……というか彼がこの状態にならないと乗れなかった。
「めっちゃ近づいてる! こうアスファルトタイヤを斬りつけるようなドライビングテクで撒けないのでござるか!」
 とにかく今この車は速度が出ていない。……誰が原因かあえてここでは言うまい。エドゥアルトは運転手に要望を出すがその運転手は静かに言った。
「あ、残念ながらペーパードライバーです私」
「HA?」
「UDCアースの映画みたいに恰好いいカーチェイスなんてできません、大正の男ですよ?」
 エドゥアルトのさっきの発言にちょっとイラッとした感情も滲んでるけど、大体事実。
「自分好みにカスタマイズするのは好きですけど……。あ、UDCアースのゲームの話です」
「今はゲームの話してないでござるよ!?」
「そこまでよ! もうすぐそこ!」
 多喜が車のドアを開けて一番手前にまで来ている敵に矢を射掛ける。
「何? あの機械に乗ってるのもゾンビ!?」
「素早いゾンビって面倒ですね……」
 放たれた矢が鋼板に突き刺さるが行動不能までには至らない。衝撃で速度は落とせたものの、それ以外にもまだ複数の敵が追いかけてきている。
「もっと速くならないでござるか!?」
「アクセルベタ踏みです」
 現実は非情である。車内の猟兵達が覚悟を決めた時、空中から無数の弾丸が放たれて迫ってきていた敵軍を牽制する。
「皆さん大丈夫ですか!」
 それは飛竜に乗ったシャルロットからの援護射撃だった。彼女の攻撃で敵も速度を落とさざるを得ず、距離を詰められる時間が伸びた。いくら彼女が援護しても空中からの攻撃で確実に鉄器を破壊するのは狙いの問題上難しい。その上。
「何あれジェットエンジン? 直線で一気に突っ込んでくるみたいよ!」
 多喜の視界には赤く燃える輪が敵の背中に見える。あれが本格稼働してしまえば、銃弾の嵐を抜けてこちらに衝突するだろう。そうなれば猟兵はともかく後ろのコンテナ部分に乗っている救出された者たちは無事では済まない。
「……さっさと倒しましょう」
 スキアファールは多喜と窓枠の間からするりと出る。自分の代わりにハンドルとアクセルを固定するための影を置いて車の上に出る。……何故か彼より先にエドゥアルトが腕を組んでいたが。
「ステンバーイ……、ステンバーイ……」
 妙な片言の英語で呟いているがまだ動く気はないらしい。訝しげに見ながらスキアファールは自分を『広げて』いく。影は空気を伝い迫ってくる敵機の操縦席に張り付く、これで加速したとしてもその制御が難しくなるだろう。ついでに及ぼす霊障がグレムリンのように機械に不調を齎す。
「あんな状態でも戦車乗りさせられ続けるのってキッツイわー……さっさとお休み上げないと!」
 そして視界が塞がれているということは攻撃も見えないという事。シャルロットと多喜の三次元十字砲火が敵軍を貫いた。
「やった!?」
「いや、まだでござる」
 その状況を静観していたエドゥアルトがにやりと笑う。敵機の内の一体のジェットエンジンがまだ生きている。そしてそれは大きく火を吹いて車に凄まじい加速度で迫ってくる。……しかしエドゥアルトはどこからかヤバめな名前の超大型を取り出した。多分車が遅かったのはこれのせい。近づいてくる敵の前に置くようにその爆弾を投げつけた。
「超! エキサイティンッ!」
 瞬間、世界が揺れた。重荷を失った車は急加速し、衝撃波を追い風に更に速度を上げる。そして爆心地の方はそれはもう酷い有様であった。
「汚え花火でござるな」
「うわあ……」
 その光景を上から見ていたシャルロットは言葉を失った。とりあえずかぶりを振ってヴォーテックスシティの出口の方に目をやると無数のマシンとそれに乗るゾンビ達、そして彼らの最奥に一際特異な機械を積んだ車両の後部座席に白衣の人物の姿が見えた。
「……追手は囮ですか……!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ドクター・デストルドー』

POW   :    死霊のおもてなし
【自身が改造手術を施したゾンビ】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    ホスト・オブ・ザ・デッド
【任意の数のゾンビホスト達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    悪夢の毒々パーティー
【散布装置】から【ゾンビ化ウィルス】を放ち、【ゾンビ化とゾンビ操作能力】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はルキ・マーシトロンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「やあお疲れさま。ドキドキワクワクのアトラクションはどうだったかな?」
 街の出口で待ち構えていたオブリビオン、ドクターデストルドーと呼ばれる少年は笑っていた。……口だけは。
「よくもまあ僕の愛しいゾンビ達をメチャクチャにしてくれたものだね。それだけじゃなくて材料まで持ち去ろうなんて猟兵ってのは強盗団かなにかなのかい?」
 拡声器越しのその声は冗談めかしているが刺々しさは隠せていない。
「まあいいや。とっととその材料と、慰謝料代わりに君達にも同じ様に扱ってあげるよ。猟兵製のゾンビとか一回作ってみたいと考えていたんだ。……行け、ゾンビ達。バラバラにしてもいいから全員生かして帰すな」
 デストルドーの声に率いられるように無数のゾンビ達が棘や鎖、角の付いた車に乗って突撃してくる。猟兵達は車のコンテナ部に乗る彼らを守りながら、このゾンビとデストルドーを撃破しなければ無事に脱出することは出来ないだろう。
黒影・兵庫
なにが慰謝料だ!お前が払えよ!
(「落ち着いて黒影。敵が来るわよ」と頭の中の教導虫が制止する)
ぐっ...!ひとまず救助者に向かってくる車を『衝撃波』で迎撃し
破壊した車両を『念動力』で操作し壁を構築しましょう!
さらに『限界突破』レベルまで分厚くした『オーラ防御』壁で2重の壁を作れば
堅牢な要塞の出来上がりです!
(「防御はそれで良しとして反撃はどうする?」)
あのクソガキは『念動力』で操作した{皇糸虫}で『捕縛』後
UC【蟷螂の鋸】で召喚した伐採兵の皆さんの回転鋸を一斉射して
バラバラにしてやります!




「何が慰謝料だ! お前が払えよ!」
(「落ち着いて黒影。敵が来るわよ」)
 敵の言い草によって怒りに気が逸る黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)、複数の車が多方向から猟兵達の守った者たちを押しつぶそうと迫ってくる。
「ぐっ……!」
 車の上に登って警棒を握り、四方に振るって衝撃波でゾンビの車を破壊する。しかし無数の敵車両はそれを蹴散らしてコンテナカーに突っ込もうとする。
「させるか!」
 兵庫は糸を放ち、車の残骸を巻き込んだ即席のバリケードを作り出す。特殊な糸で繋がれたその壁はそう簡単は砕けない。最も敵の攻撃を受け続けていればこれもいずれ破壊されてしまうだろう。
(「防御はこれで良しとして反撃はどうする?」)
「それは……伐採兵の皆さんにお願いします!」
 彼がデストルドーに伸ばした糸は同乗するゾンビホストに止められるものの、少しの隙を作れば十分。
「一切合切、刈り取っちゃってください!」
 呼び出された伐採兵から放たれた回転ノコギリが敵車両に裂傷を負わせていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マヤ・ウェストウッド(サポート)
「近くで"眼玉"が落っこちてたら教えておくれよ。それ、アタシのだから」
◆口調
・一人称はアタシ、二人称はアンタ。いかなる場合でも軽口と冗談を欠かさない
◆癖・習性
・獣人特有の嗅覚で危機を察知できるが、犬耳に感情がそのまま現れる
・紅茶中毒
◆行動傾向
・普段はズボラでとぼけた言動や態度をとる三枚目ながら、ここ一番では秩序や慣習には関わらず自身の義侠心の赴くままに利他主義的な行動をとる(中立/善)
・戦場では常に最前線でラフな戦い方をとるが、戦いそのものは好まない。弱者を守る事に自分の存在意義を見出している
・解放軍仕込みの生存技術を活かし、役に立つならステージのギミックやNPCを味方につけて戦う




 猟兵の守るコンテナカー、それを取り囲むように無数の車両が行き交い反撃で追い返されている。いくら猟兵が手練と言ってもこの波状攻撃相手では一筋縄では行かないだろう。その上状況を確認しているデストルドーの背後にはまだ無傷の車両たちが残っている。ヴォーテックス・シティにはそれだけの戦力を出せる力が有るということでもある。……しかし、突如その一角が大きく音を立てて火柱が上がる。
「な、なんだ!?」
 敵の首魁である少年は振り返り地平線を見る。その陽炎に揺れる向こうからは何やら良くわからない車輪のようなものが無数に迫ってきている。
「なんだあれは……!」
 彼がそれを知らぬのも仕方はない。それはこの世界では既に滅んだ国の、更に生まれなかった兵器であるから。
「パンジャンドラムだ、覚えておきな小僧」
 それを更に戦場の遠くから操作しているマヤ・ウェストウッド(フューリアス・ヒーラー・f03710)がつぶやくと再び炎が上がった。それ自体の威力はゾンビを犠牲にして本隊に被害を出させないようにされてはいるが、指揮の余裕を奪うだけで十分な効果を発揮している。
「バカとハサミとパンジャンは使いよう。……なんてね」
 馬鹿騒ぎには丁度いい、陽動や戦力分散こそがこの兵器の本懐であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

イヴェッタ・レチアーノ
元マフィアや奪還者として誉め言葉として受け止めてあげるわ
人々だけじゃなくてあんたの命や戦力も奪ってやるわよ
視認しにくい後ろからじゃなくて見えやすい前に敵共がいるなら
UC飛躍せし抗体の出番ね
72体の内二分の一の36体はゾンビ運転車の迎撃と進路獲得、
三分の一の24体はウィルス防疫の為に私達の車周辺を
常に検疫かつ未然にウィルスを撃墜よ
0.1秒も長く感じる電子戦場で戦ってきた電子戦士達は
現実のウィルスにも負けないつもりよ!

残り12体のソフトウェアはゾンビ達への攻撃を外れてる振りをしつつ
散布装置上空の大気を電子データ化して不安定にさせて
ドクターが油断している所に局地的な雷雨暴風で不意打ちを与えるわよ




「元マフィアや奪還者として誉め言葉として受け止めてあげるわ」
 アクセルを踏んでついに破れたバリケードを抜けるイヴェッタ・レチアーノ(囚人番号壱零零壱・f24458)。前方には壁を崩壊させた車両があったものの、予め呼び出しておいた空間用アンチウイルスがそれをデータ化しデリートする。
「こんな風に人々だけじゃなくてあんたの命や戦力も奪ってやるわよ」
 彼女の運転する車を先頭にヴォーテックスシティから逃げようとする車、無論ゾンビ車両達はそれを逃すまいとするがデータ化の光線に阻まれ簡単に追いつくことが出来ない。
「使えないゾンビ共め! もういい僕がやる!」
 脱出しようとする車両に近づき、自身の車両に備え付けられた散布装置を起動するデストルドー。放たれるゾンビ化ウィルスを受ければ猟兵はともかくコンテナの中の者たちもゾンビの仲間入りだろう。
「悪しきウイルスからコンピュータを守る力、現実でも見せてあげるわ!」
 しかしそれを想定しなかったイヴェッタではない。控えさせていたアンチウイルスにそれらをデータ化させて削除する。
「何をした!?」
「ウィルスを削除した、それだけの事よ」
 コンテナカーを走らせながらイヴェッタはすれ違いざまにそう言葉を残した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クラリス・シドルヴァニス(サポート)
 人間のパラディン×プリンセス、19歳の女です
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、嘘をつく時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 アックス&ウィザーズからやって来た女性騎士。剣と鎧で身を固め、正々堂々と勝負を挑みます。反面、主義に反する暗殺や騙し討ちは苦手。特技は剣による<武器受け>と〈重量攻撃〉。
 ユーべルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 『材料』を積んだ猟兵達操る車を追うゾンビドライバーとデストルドー達、その速度差は明白で明らかにゾンビ達の方が速い。なにせ車体重量と構造が別物である。
「この速度なら問題ない……な!?」
 突如デストルドーの乗る車両が大きく揺れる、まるで何かがぶつかったかのように。
「悪いがお前達をそのまま行かせる訳には行かない!」
 その衝撃のもたらしたのはユニコーンに乗ったクラリス・シドルヴァニス(人間のパラディン・f27359)である。騎士として弱者を悪漢や化け物から守るのは誉れだ。
「クソっ、まだ邪魔が入るのか!」
「邪魔なのは貴様だ、ネクロマンサー! お前の野望なぞ私達が挫く!」
 再びユニコーンによるチャージを放ちデストルドーの乗る車両をスピンさせる。その指揮が不可能な状態に引きづられてゾンビ達の速度も落ちていく。
「足止めは済んだ、あとは頼む!」
 なお追いすがるゾンビに剣を振り下ろしながらクラリスは前方の猟兵達に檄を飛ばす。戦いの終わりは、近い。

成功 🔵​🔵​🔴​

月夜・玲
んー天才少年とゾンビホストのセット販売…
うーん組合せって自由だなー
もうちょい研究に真摯な方が好きなんだけどね


ま、コンテナも守らなきゃいけないし私は遠距離戦でも仕掛けるかな
という訳で、コンテナに乗って少しでも視界を良くして戦闘態勢を取ろう
《RE》IncarnationとBlue Birdの二刀流で行こう
視界を確保したら、【高速演算】を起動
目に付いた敵車両を衝撃波で攻撃していって近づいてくるのを阻止しよ
狙いはボンネット部分かな、向こうの勢いとこっちの勢いを利用してひっくり返して『吹き飛ばし』てやろう
こっちはどんどん障害物が増えて守り易くなるね

ああそうだついでにあの少年も狙っちゃおう

アドリブ等歓迎




「んー、天才少年とゾンビホストのセット販売……」
 敵軍を抜け出したコンテナカーの上、追いすがってくる敵の先頭にいるデストルドーを見て月夜・玲(頂の探究者・f01605)は口元に手を当てる。
「うーん組合せって自由だなー、もうちょい研究に真摯な方が好きなんだけど」
 かく言う彼女も研究者思考ではある。彼女の真摯さというものが何を指すかは本人にしか分からないが、ともかく相手はオブリビオンだ。どんな姿形であろうと近づけさせるわけには行かない。
「さてと、最後までお仕事と行きますか。……I.S.T起動。サポートモード、敵行動予測開始」
 玲に追ってくる敵の予測進路の情報がI.S.Tから送られてくる。それに合わせて彼女は両手の剣、《RE》IncarnationとBlue Birdを握り、そして振るう。
「まずは……そこっ!」
 振るわれた剣から放たれた衝撃波を避けようととして車がハンドルを切る、すると後続の車と接触して大きくクラッシュが連鎖していく。
「何をしているんだ! うわっ!」
「惜しい、あともう少しだったね」
 デストルドーの車両にも打ち込んでから玲は少し残念そうな言葉を放つ。気づけば追ってくる車両の数も随分と減っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

祓戸・多喜
出口で最大の難関待ち構えてるってのも王道よね!
でもここの元凶の一つがアイツなら逆にチャンス!ぶっ潰す!

あーんな悪趣味なアトラクション論外!星ゼロよ!
そもそもアンタ達自体人攫いの泥棒みたいなものじゃなーいとか大声で煽ってみる。
UC発動しつつ攻防に武器使用。基本支援重視。
向かってくる相手には念動力で操る通連、それから鼻でしばき倒して迎撃。
視界は広いからコンテナ狙いの奴も見逃さないわよ!
そして攻撃には9倍の矢を速射と狙撃で放ち護衛のゾンビをぶち抜き弾き飛ばす!
数が居ても所詮はゾンビ!JKパワーで全部ぶっ飛ばすだけよ!
あと可能なら軽く味方を傷にならない程度に攻撃して代償軽減。

※アドリブ絡み等お任せ🐘


スキアファール・イリャルギ
……あァ?
調子乗ってんじゃねぇぞこのクソッタレが
これだから研究者ってのは気に食わないんだ
おまえのせいであいつのせいであいつらのせいで私は……!!


……すみません、冷静さを失ってました
車は安全運転が第一ですね
無論アクセルはベタ踏みで行きますよ

霊障で散布装置と敵の車の不調を齎し乍らウィルスを吹き飛ばす
念には念を入れて車を破魔を帯びたオーラで覆いましょう
自分の躰にゾンビ化の兆候があったら
わざと躰に呪詛を流し込んでウィルスを殺してみる

属性攻撃で炎と雷使用
炎でゾンビたちを焼却し乍らデストルドーへ雷を放つ
雷が当たった瞬間すぐさまUC発動

……ゾンビ任せで高みの見物してんじゃねぇ
被験者の苦しみを味わって潔く死ね




「最後に最大の難関が待ち構えてるってのも王道よね!」
 数を減らしながらも追ってくる敵車両を見て祓戸・多喜(白象の射手・f21878)はそう口にする。そして彼女の隣ではスキアファール・イリャルギ(抹月批風・f23882)が依然ハンドルを握っていた。
「この素材泥棒が! いい加減止まれよ!」
 後方からかけられるデストルドーの言葉にスキアファールの喉から
「……あァ?」
 正直な所、この事件の最初から気に食わ無いことだらけだった、その元凶がそんなセリフを吐いているのには我慢ならなかった。
「調子のってんじゃねえぞこのクソッタレが……これだから研究者ってのは気に食わないんだ」
 それ以上踏み込めないアクセルに更に力を込めて彼は怒りを口にする。
「おまえのせいであいつのせいであいつらのせいで私は……!!」
「……大丈夫?」
 隣の助手席に座っていた多喜が呪詛を吐き続ける彼に声をかけるとはたと正気に戻る。
「……すみません、冷静さを失ってました」
「問題ないわ。ここまで元凶の一つが追いかけてきてるもの、ならやることは一つ」
 多喜は再びドアを開いて弓を番える。
「ぶっ潰す!」
 放たれた槍の様な矢がゾンビ車両を貫き破壊する。それだけではなく複数の刀を飛ばして的に向かわせていく。
「さっきの評価をしてあげるわ! あーんな悪趣味なアトラクション論外! 星ゼロよ!」
 光り輝く武具が敵を連続して貫いていく、その姿はまさに八面六臂と言っても良い。
「そもそもアンタ達自体人攫いの泥棒みたいなものじゃない!」
 彼女が迫りくるゾンビを払うのなら、スキアファールはあのクソッタレの相手をするべきだろう。彼は霊障……彼自身の体を伸ばしてデストルドーの乗る車両に絡み付かせる。
「離せ! この化け物が!」
 デストルドーの言葉に反応するように彼は伸ばした霊障に力を込める。
「――壊れて終え」
 瞬間、敵車両が炎と影に包まれていく。だが敵も簡単にそうさせじとゾンビ化ウイルスの噴出口を直接開けて支配下に置こうとする。
「………っ!」
 スキアファール気体との接触面から支配権が奪われていく感触を得る。即座に対抗の念を送るが通用しない。その時。
「そこっ!」
 多喜の放った極太の矢が霊障を切り離す、そして次の矢がデストルドーの体に大きな穴を空けた。
「なっ……!」
「……ゾンビ任せで高みの見物してんじゃねぇ、被験者の苦しみを味わって潔く死ね」
 ウイルスの影響下から脱した彼は再び敵を影と炎と激痛で包む。車両はそのまま力なく止まり、追いかけてきていたソンビの車両も同じ様に止まっていく。
「……所詮はゾンビね」
 多喜は扉を閉めて席に座り直す。スキアファールの運転は安全運転に変わっているし、最早敵が追ってくることは無いだろう。ドアミラーに映るデストルドーとゾンビたちの車両が、小さくなっていき完全に消えた頃にはベースへの道に入っていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月24日


挿絵イラスト