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呪いの硝子人形

#UDCアース #青の教団 #呪いの人形

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●呪いの硝子人形
 呪いの硝子人形というのをご存知だろうか。
 見た目はごく普通のガラスで出来た、アンティークの人形。
 非常に精巧な造りで、ガラスで出来ていることを考えなければまるで生きているかのような錯覚さえ覚える。
 しかし、それは持ち主に不幸を与える呪いの人形。
 今までに数多くの人間の手を渡り、不幸を運んで今に至る。
 それらは蓄積され、今日も新たな贄を求めている。

●回収依頼
「呪いの品は古今東西様々あるが、人形はその中でもポピュラーなものの一つだろう」
 アンティークの西洋人形を手にし、漆黒の髪を持ちモノトーンの服を着た女性、黒柳・朔良(「影の一族」の末裔・f27206)は集まった猟兵達に向き直る。
「招集に応じてくれて感謝する。
 アリスラビリンスの戦争では、無事勝利を収めることが出来たのは喜ばしいな。
 ……早速だが、UDCアースで呪いの品の回収をお願いしたい」
 過日の戦争の労いもそこそこに、朔良がこの度の依頼を説明する。
「呪いの品は硝子細工の人形だ。
 見た目はただのアンティークの人形とも思えるが、持ち主に不幸を運ぶものらしい」
 それは噂が噂を呼び、人々によって言い伝えられたが故の末路。
 人形自体はただの媒体に過ぎなかったが、あまりに長い時が経過したために本物の呪いの品へと変じたようだ。
「ちなみに件の呪いがさらに変じている可能性もある。
 ただの回収の依頼とは思わない方がいいだろう」
 どのように変じているかの詳細は不明なようだ。
「それを『青の教団』が狙っている、との情報も得ている。
 奴らの手に渡る前にこちらで回収、手段は問わないとのことだそうだが消滅させないようには気をつけてくれ」
 そうして出来た呪いの品は存外に貴重なもののようで、UDC組織としても研究素材としたいようだ。
 もちろん、邪神教団の手に渡れば確実に危険極まりない存在となることも否めないが故の回収でもあるのだが。
「『青の教団』の信者たちが現れたら殲滅してくれて構わない。
 それでは、健闘を祈る」
 朔良の手のグリモアが輝き、猟兵たちを転移させる。
 残った朔良は手にした西洋人形と共に、彼らを見送っていた。


綺朔
 お初にお目にかかります。綺朔(キサク)です。
 迷宮災厄戦では戦争終結直前にマスターとなりましたため、シナリオを出すことは叶いませんでした。
 これが初のシナリオとなりますため、不手際等あるかと思いますが、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

 さて、今回は「UDCアース」にて呪いの硝子人形の回収をお願いいたします。

●第1章 ボス戦『硝子の都市伝説『コバルト』』
 呪いの硝子人形との戦闘です。
 呪いは変質している様子で、なおかつ「青の教団」が硝子人形を狙っています。
 ちなみに硝子人形は完全に消滅さえさせなければ粉々に砕いた欠片でも問題ありません。
 青の教団の信徒もその場にいますが、彼らは完全な状態での確保を目的としているため、存分に壊しちゃってください。(第1章時点での青の教団の信徒への攻撃は出来ません。)

●第2章 集団戦『青の信者』
 呪いの硝子人形の確保に来た青の教団の信徒たちとの集団戦です。
 OPで朔良も言っているように殲滅しても問題ありません。

●第3章 ボス戦『青の使徒』
 青の教団の幹部が直々に呪いの硝子人形の確保にやってきます。
 彼女を倒せば青の教団は手を引くでしょう。

●プレイング受付について
 各章始めに状況説明を兼ねた断章を追記します。
 その後のプレイング受付となりますので、ご了承ください。

 その他注意事項については綺朔のマスターページをご参照ください。

 以上、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『硝子の都市伝説『コバルト』』

POW   :    硝子の抱擁
【直接抱き着き】が命中した対象に対し、高威力高命中の【ガラス化の呪い】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    硝子の噂話
攻撃が命中した対象に【ガラス化の呪い】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【ガラス化の侵食加速】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    硝子の瘴気
【身体全体】から【呪いの瘴気】を放ち、【ガラス化】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠テフラ・カルデラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●不幸を招く呪い
 彼女の初めての記憶は今となっては朧気だ。
 しかし、それでも消えない思いがある。
 『私が人形じゃなかったら、あの子を救えたのかしら』
 彼女の持ち主が何者かの陰惨な扱いにより自らの命を絶ったのは何時だったか。
 それから彼女は幾人もの手に渡るが、その持ち主たちもやがて不幸な死を遂げる。
 一一いつしか『それ』は『不幸を運ぶ呪いの硝子人形』と呼ばれるようになり。
 それでも、ただただ持ち主たちを救いたいと願うのだ。
 その先にあるものが何かなど、彼女は何も考えない。

●コバルト色の呪い
 現地に到着した猟兵たちが目にしたものは、まずガラス像だった。
 思わず人間かと見まごうばかりのそれらは正しく生きた人間だったもの--おそらくは青の教団の信徒たちだろう。
 パリっと、猟兵たちの体の一部が軋みをあげる。
 見るとそこはガラスへと変質を遂げており、無機質な肌触りだ。
 今は表面上のものでしかないが、時間が経つに従い徐々に全身を蝕んでいく。
『あなたも私の邪魔をするのね……?』
 ガラス像たちの中で佇むソレが猟兵たちの姿を認めた。
 その明らかなる敵意は瘴気となり、彼らのガラス化を加速させていく。
花羽・紫音
【ソロ希望】【アドリブ歓迎】

「呪いの人形など私の拳で粉々にしてあげるわ」
意気揚々に呪いの人形相手に正面から堂々と戦いを挑むわ
【スーパー・ジャスティス】を使って最初からラッシュを仕掛けるけど、【硝子の抱擁】を受けてしまい、徐々にガラス化そして完全にガラスになってしまいそうだわ

そうなったら、青の教団の信徒に待ちかえられてしまいそうかも



「呪いの人形など私の拳で粉々にしてあげるわ」
 真っ先に飛び出した花羽・紫音(セラフィローズ・f23465)は、ユーベルコード【スーパー・ジャスティス】による黄金のオーラを纏い、硝子人形へと急接近した。
 そして勢いそのまま、硝子人形に対し戦闘力の上がった拳でラッシュを繰り出す。
『邪魔をしないで頂戴』
「案外硬いわねっ」
 敵は硝子でできた人形だ、脆いだろうと思っていた紫音だが、呪いの副次効果によりその強度は上がっているようで、硝子人形に傷がついた様子はない。
「だとしても、攻撃していればいつかは壊れるでしょう!」
 同じ場所に何度も当てるように拳をふるう紫音。
 しかしそれも長くは続かなかった。
『あなたも彼らと同じになりなさい』
「…っ!お断りよっ」
 徐に伸ばされたガラスの腕に気付いた紫音が、硝子人形から距離をとるように飛翔する。
 現状でも充満している瘴気によりガラス化の呪いに蝕まれているというのに、あの腕に捕まってしまえばすぐにでもガラスへと変わってしまうであろうことは目に見えている。
 それに……。
(完全にガラスへと変わってしまえば、青の教団の信徒に持ち帰られてしまうかもしれない)
 それだけは絶対に避けなければならない。
 そう今一度心に決めた紫音は、硝子人形への攻撃を再開するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

スピーリ・ウルプタス
※アドリブ大歓迎

「勇猛果敢なレディの後に続きましょうか」
UC発動
鎖巻き付いた本体(禁書)を幾つも浮遊させ、主に鎖部分によるヒット&アウェイ
自身は距離をとって観察

「いつ真なる私(本体)が硝子にされるか、ゾクゾクしますね」
数冊が硝子化されてもいっそ嬉しそう
相手の攻撃パターンをある程度把握しては、自らも接近
肉体を囮にし、本たちを敵の背後から当てにいったり

敵の攻撃そこかしこ肉体に命中してはもれなくガラス化
「成程…麻痺とは違う痛みと、割れて更に訪れるかもしれぬ未知なる感覚…
 素晴らしき攻撃です、たまりません(幸せそう)」
おっと、しかしここで砕かれては今後の楽しみが
本たち盾にしつつ、敵の脳天へ本降らす



「勇猛果敢なレディの後に続きましょうか」
 ふふ、と柔和な笑みを浮かべるスピーリ・ウルプタス(柔和なヤドリ変態ガミ・f29171)の周りに、ユーベルコード【錬成カミヤドリ】により複製された彼の本体である、約60冊の鎖が巻き付いた禁書が浮かぶ。
「さあ、始めましょう!」
 その声とともに禁書たちが一斉に硝子人形へと向かっていく。
 巻き付く鎖を鞭の如く操る禁書と、それらを呪いの力によりガラス化しようとする人形。
 そんな攻防をスピーリは少し離れたところで観察していた。
(ああ、真なる私の複製たちが、いとも容易く硝子に……)
 幾つかの禁書がガラスへと変化する。
 その様子に今までに感じたことの無い、未知の感覚に対する期待がスピーリを歓喜させ、ぞくりとその身を震わせた。
「この人の身でそれを受けたらどうなるのでしょうか」
 試してみたい。
 スピーリの中にそんな考えが浮かび上がってくる。
 ならばと十分に敵の動きや攻撃を観察したスピーリは、その身を硝子人形の前へと踊らせた。
『あなたも私の邪魔を……?』
「残念ながら、あなたの攻撃は読めていますよ」
 圧縮された呪いの瘴気の塊が、スピーリを襲う。
 しかし、スピーリは自身を囮としてわざと攻撃を受けたに過ぎない。
 その証拠に、ガラス化を逃れた禁書たちは依然として硝子人形を攻撃し続けていた。
「っ、成程…麻痺とは違う痛みと、割れて更に訪れるかもしれぬ未知なる感覚…」
 瘴気の塊が当たった場所を中心として、スピーリのガラス化が急速に広がっていく。
 その感覚すら快感となっているのか、その顔には恍惚の様相すら浮かんでいる。
「はぁ、たまりませんね」
 今はまだガラス化は深部へと至っていないが、完全にガラスとなればどうなるか。
 そう考えただけでもその身が期待と歓喜に打ち震えるのを感じるスピーリだが、自身の体の動きが徐々に鈍くなるのにふと気付く。
「ふむ、これ以上はいけませんか」
 さすがにすぐ完全にガラスと化してしまうのもいささか都合が悪い。
 これ以上の攻撃には耐えられないと判断し、ガラス化から逃れた禁書たちを盾にすることにした。
『ようやく諦めたかしら』
「いいえ、硝子のお嬢さん。
 我々が諦めるなどありませんよ」
 硝子人形の問いかけに、くすり、とスピーリが一つ笑みを浮かべる。
 完全にガラスと化すまで幾許しか時間は残されていないが、それさえも愉しむのが彼だ。
 そして、彼が完全にガラスとなっても他の猟兵が彼女を骸の海へと還すだろう。
「さあ、楽しみましょう!
 まだまだこれからですよ」
 自身が完全にガラスとなるその時を待ち侘びながら、スピーリは硝子人形へと向かっていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

国木田・光星
アドリブ、共闘OK

■目標
UDCの掃討
ガラス人形の破壊

■行動
さて、久々の仕事だな。
ってもう身体がガラスになってきてんぞ!?ずるくねぇか!?
という事でUCを即使う。
蟲笛で呼び出すカマキリに騎乗して濃厚接触リスクを避けよう。

UDC以外のガラス像は青の使徒の部下なんだっけか。
なら遠慮せずに相棒の鎌を奮ってもらうとしようか。

邪魔すんなってことはなんか目的があってガラス化させてんのかね。
もしもUDCの気を逸らせるなら、手の届かないとこのガラス像をレーザーで撃ち抜いて混乱させてやろう。

なんか目的があってお前さんはガラスにして回ってるみてぇだが、余計なお世話ってやつだ。
大人しく骸の海に引っ込んでな。



戦いの最中において、猟兵たちも中にもガラスへと変貌していったものが現れ始める。
「やっぱ時間経過とともにガラスになってってんなぁ。
 ……ずるくねえか、それ」
 ユーベルコード【大地を穿つ深緑の双斧(ドラゴンマンティス)】により呼び出されたオオカレエダカマキリの霊に乗った国木田・光星(三番星・f07200)は、現状を見てそう嘆くように呟いた。
「って、俺もガラスになってんのかよ!」
 自身の腕や足を見てみると、ガラス化が始まっていて驚きの声を上げるが、この瘴気の中それも当然かと思いなおす。
 呼び出されたばかりのカマキリは、その本質が霊であるゆえにガラス化の呪いは効きにくい。
 それだけが救いなのかもしれない、と光星は瘴気との濃厚接触を避けることを考える。
 今回の依頼は光星にとってはUDC組織のエージェントとして久々の仕事となるが、UDC関連の事件はやはり一筋縄ではいかないらしい。
「にしても、邪魔すんなってことはなんか目的があってガラス化させてんのか?」
 なあ、呪いの硝子人形さんよぉ、と投げかける光星に、硝子人形は瘴気の塊を投げることで答える。
 が、投げられた瘴気の塊は光星の騎乗するカマキリの鎌により両断され、光星には届かない。
「うぉ、あぶね……聞く気はねえってか」
『あなたが私の邪魔をするのならば』
「やれやれ、全く物騒だね。
 こちとら回収を頼まれてるがそこでガラスんなってる連中とは違って状態は気にしないんでね。
 ……大人しく骸の海に引っ込んでな。」
 光星が一段低い声で告げると、相棒のカマキリが硝子人形に向けて鎌を振り下ろす。
 それを荷電粒子砲にセットしたイレイザーレーザーで援護する光星との絶妙なコンビネーションにより、硝子人形の体には微小ながらも罅が入りつつあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※アドリブOK
「人を呪わば、か」
結局、人を呪うのは同じく人だ。
彼女もその『呪い』の被害者と云えるのではないか。

「だが砕かせてもらう」

得物は素手格闘【グラップル+戦闘知識】

呼吸を整え、無駄な力を抜き、敵を観【視力+第六感+情報取集+学習力】る。
相手の体格、他の猟兵との戦闘等から間合いと攻撃の拍子を【見切】る。

敢えて抱擁を受け入れる様に真正面から間合いを詰め、相手がこちらを抱き着てくるのに合わせて、その手をで掴み、一本背負いの要領で投げ【カウンター+UC使用】地面に叩き付け、そのまま下段突きを叩き込む。

偽善かもしれないが
せめて振り下ろすこの拳には、慈悲を。

「もう眠れ。あんたの役目は終わりだ」



 人を呪わば、という言葉がある。
 それに続くのは穴ふたつだが、その意味は人を呪えば自身にも跳ね返ってくる、という意味だったか、と上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)は考える。
 目の前の硝子人形は、何者かに呪いを付与された訳では無い。
 故にその言葉には当てはまらないだろう。
 しかし、不幸を招く呪いの硝子人形との噂に振り回され、それが言霊となり本当に呪いの硝子人形と成り果てた彼女もまた、その『呪い』の被害者と云えるのではないか。
「結局、人を呪うのは同じく人だ」
 きっかけとなった、最初の持ち主の自死や、その後の持ち主たちの不幸な死。
 それを起こしたのが同じ『人』だと言うのならば、結局彼女を呪いの人形たらしめたのは『人』なのだろう。
「だが砕かせてもらう」
 救いたい、という叶えられない……いや、叶えてはいけない願いごと、修介の拳は砕く。
 先程までの硝子人形と猟兵たちとの戦闘を観察していた修介には、彼女の攻撃の間合いは既に把握済みだ。
 注意すべきは瘴気の塊を飛ばす攻撃だが、タイミングを見切れば避けるのは容易い。
『何故邪魔をするの?
 私はただあの子たちを救いたいだけなのに』
「悪いがアンタのその願いは叶えちゃいけないものだ」
 だからこそ、慈悲を持ってそれを止める。
 修介の行いは偽善だろうと揶揄されるかもしれないが、それこそが真に彼女の救いとなるならば、と拳に思いを乗せて。
『あなたも彼らと共に』
 話を聞くことなく、肉薄した修介に硝子人形の手が伸びる。
 しかし、その手は修介を捕えることはなく、逆に掴まれてしまい。
(――そこだ)
 ユーベルコード【柔(ヤワラ)】によるカウンターが決まり、硝子人形が地面へと叩きつけられる。
 流れるような動作で修介は下段突きを繰り出すが、受け止められそのまま引き寄せられる。
 間一髪抱きしめられる前にその腕から抜け出すことができ、安堵の息を漏らした。
「っ!油断していたな……。」
 一旦距離を取り、修介は拳を構え直す。
「もう眠れ。あんたの役目は終わりだ」
 救いたいという彼女叶えてはいけない願い。 それを終わらせるために、修介はその拳を再び硝子人形へと向けていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

双代・雅一
硝子と氷は似てる
透明な結晶
些細な衝撃にも砕け散る脆弱性
それ故に美しいと思う
人々が魅せられたが為に在らぬ噂が生じて、君を変質させたのなら…不運な話だ

攻撃は受けないに越した事はない
槍のリーチを生かし、人形の動きを注視しながら、まずはその四肢から砕いてやろう
攻撃を身に受けたら即座にUC発動
手にしていた槍を自分に突き刺し、解呪と同時に自己強化
纏った冷気で氷の壁を作り、身を守りながら凍気を叩きつけよう

君の思いは汲んでやりたいけど、恐らく今の君自身が守りたいものを不幸にする
全て壊すのは忍びない
身動き取れない胸像レベルまで削ったところで氷漬けにしてやろう
貴重なサンプルとして綺麗なまま残してやりたいところだな



 硝子は氷と似ている、と。
 そう戦闘の最中に感じていたのは双代・雅一(氷鏡・f19412)だ。
 どちらも透明な結晶、些細な衝撃にも砕け散る脆弱性……。
 しかし、それ故に美しい。
 だからこそ、人々に魅せられたが為にあらぬ噂を生じ、その本質を変えてしまったのならば。
「これ以上ないほど不運な話だな」
 この硝子人形が不幸を呼ぶと言われる所以は、人々の噂にある。
 最も不幸なのは彼女自身なのではないか。
「だからこそ、俺たちが君を止めなくては」
 既に所々に小さな罅が入っている硝子人形は、それでもなお自分自身の願いのためにガラス化の呪いの瘴気をさらに濃く蔓延させる。
『私の願いを邪魔する者は許さない』
 その言葉と共に放たれた衝撃が雅一を襲う。
「くっ…!」
 攻撃を受けないことに越したことはない、と思っていた雅一だが、硝子人形の体のいたるところに存在する罅から噴出した呪いの瘴気は彼の防御など関係が内容で。
 その瘴気の奔流をまともに食らってしまい、雅一の体の一部がガラスへと変化する。
「こんなことしても無意味だと、君も分かっているはずだろう」
 硝子人形に向けて構えていた槍を反転させ、自身へと突き刺し、ユーベルコード【医神の蛇牙(オピュクス・アルファ)】によりガラス化の呪いを解く雅一。
 同時に自身の強化も図り、再度硝子人形へとその槍の矛先を向ける。
『私の邪魔をするというのならば、何度でもガラスにしてあげる』
 持ち主たちを救いたい、という彼女の願い。
 ただそれだけが彼女の突き動かしているのだろう。
 雅一とて、その彼女の想いは汲んであげたい気持ちはある。
「だが、今の君自身は君が守りたい者たちをさらに不幸にしてしまう」
『そんなことは……』
「だからもう終わりにしよう」
 雅一の槍が彼女の四肢を破壊する。
 すべてを壊してしまうのは彼にとっても本意ではない。
 せめて身動きの取れない胸像としてしまえば、抵抗も出来なくなるだろう。
 しかしそれでも呪いの瘴気の噴出は抑えられないかもしれない。
「せめて氷の中で眠ってくれ」
 砕かれた四肢の先から、硝子人形が凍っていく。
 呪いの瘴気を振りまいていた硝子人形は氷漬けの胸像となり、その願いが叶う日はついに訪れなくなってしまった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『青の信者』

POW   :    「祈りを……」
自身が装備する【儀礼ナイフ】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
SPD   :    「祝福を……」
【まるで啓示が降りてきたかの様に】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    献身
【儀礼ナイフを突き刺した後、青の従者】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●青の使者
 四肢を砕かれ氷像と化した硝子人形の呪いの瘴気は止まり、猟兵たちのガラス化の呪いも解かれていく。
 完全にガラスと化した猟兵たちは、ガラス化してからそれほど時間経過がなかったために元に戻ることは出来たが、青の教団の信者たちはそうでは無いものもいるようで、そこかしこにまだガラス像を残していた。
「やれやれ、ミイラ取りがミイラにならないようにとあれほど言っておきましたのに」
 全身を青に包んだ女が姿を現して、そう笑った。
 青の教団の幹部でもあるその女は、青の教団の信者たちを引き連れて猟兵たちに近づいてくる。
「完全な状態での確保はなりませんが、それでも十分ですね。
 猟兵の皆さん、それを渡していただけますか」
 女がそれ、と指し示したのはもの言わぬ氷像と化した硝子人形の成れの果てだ。
 今は氷に閉じ込められているが故に呪いの瘴気は発せられていないが、氷から解き放たれれば再度ガラス化の呪いの瘴気が蔓延することは想像するに容易い。
「彼女の願いを、私たち『青の教団』ならば叶えて差し上げられます。
 しかし、そのためにあなた方は邪魔なのですよ」
 だから消えてくださいね、と。
 女は周囲の信者たちに、猟兵たちを始末するようにと命じたのだった。

※現在の状況※
 第1章にてガラス化した方の呪いは解けています。
 この章は青の教団の信者たちとの集団戦になります。
 首魁である女(青の使徒)への攻撃は、信者たちによって阻まれますので、現在は不可能となります。
 また、信者たちは硝子人形の成れの果てである氷像も狙っていますが、それよりも先に猟兵たちの始末を考えているようです。(硝子人形については特に考えなくても問題ありません。)
 なお、青の信者は女が連れてきた者たちの他に、ガラス化の呪いから解き放たれた者たちも戦闘に加わっているため、その数は非常に多いです。
上野・修介
※アドリブ、連携歓迎
「数が多いな」

今はこちらの排除に意識が向いているが、下手に時間を掛ければ、硝子人形を持ち去られる可能性もある。

「推して参る」

調息、脱力、戦場を観【視力+第六感+情報収集】据える。
敵味方の戦力、総数と配置、伏兵の有無、周囲の遮蔽物を確認。

得物は素手格闘【戦闘知識+グラップル】
UCは攻撃重視

【フェイント】を掛けながら狙いを付けらないよう常に動き回る【ダッシュ】か、近くの敵か周囲の遮蔽物を盾【地形の利用】にし出来る限り被弾を減らしつつ、相手の懐に肉薄し一体ずつ確実に倒す。
囲まれそうになれば迷わず退き【逃げ足】仕切り直す。
飛んできたナイフに対しては軌道を【見切り】廻し受けで弾く。



「数が多いな」
 現れた青の信者たちとガラス化の呪いが解けている青の信者。
 双方から挟み撃ちのような状態となった上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)がそう漏らす。
 今は猟兵たちの排除へと向かっている彼らの意識だが、時間をかければ氷像と化した硝子人形に向くのは必至のことだろう。
(そうなれば持ち帰られてしまうことは確実だな)
 あまり時間をかけるわけにはいかない、と修介は青の信者たちに向かってその拳を構える。
「――力は溜めず――息は止めず――意地は貫く
 ……推して参る」
 息を整え、力を抜き、前を見据える。
 ユーベルコード【拳は手を以て放つに非ず】により、威力を上げた修介の拳が青の信者たちを次々ととらえていく。
「祈りを……」
 仲間たちがやられていくのも構わず、戦闘の最中でも青の信者たちは祈りを捧げることで手にしているナイフを無数に増やして修介に向かって飛ばす。
 彼らのナイフは儀礼用ではあるが殺傷能力は通常のものと変わりはないようで。
 修介はそんなナイフの軌道を見切り、地形を利用しながらも常に動き回って蒼の信者たちの狙いを定めさせないようにしていた。
「アンタらが硝子人形で何をしようとしてるかなんて知ったことか。
 だが、あれを渡すわけにはいかないのでな」
 そう告げる修介の意思は、意地とも捉えられるもの。
 昔に『喧嘩』で鍛えた修介の拳は、対多数の戦闘において真価を発揮する。
 その拳により、青の信者たちは確実にその数を減らしていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

火土金水・明
「相手の数が多いのでしたら、範囲攻撃で少しでも減らしていきましょうか。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【高速詠唱】で【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『青の信者』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



「本当に数が多いのね」
 戦いは始まったばかりではあるが、まだ多い敵の数に火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は驚きとも呆れともとれる声を上げた。
「ならば、範囲攻撃で少しでも減らしていきましょうか。」
 圧倒的な数の差において明がやるべきことはただ一つ。
それを認識しなおし、明が自身持つ七色の杖を構え、そして。
「我、求めるは、冷たき力。」
 高速詠唱により発動される明のユーベルコード【コキュートス・ブリザード】で作られた450本もの氷属性を持つ魔法の矢が、次々と青の信者たちに襲い掛かっていく。
 そんな中でも明は一つ所にとどまることなく、移動を繰り返しながら魔法を撃ち続けながら、青の信者たちを追い詰めていた。
「……全ては青の教団のために!」
 その言葉と共に、信者の一人が手に持つ儀礼ナイフを自身に突き刺した。
 ボコリ、とその肉が波打ち、青の信者が異形の身体へと変貌していく。
 その様子を見た青の信者たちが、次々と同じように手にしているナイフをその身に突き立てていく。
「ぐ、があああああああ」
 咆哮と共に完全に異形――青の従者へとその形を変えた青の信者が、明に向けて拳を振り上げる。
「!?」
「残念、それは残像です。」
 しかし、その拳が捕えたのは薄い氷で作られた明を模したデコイ用の人形であった。
 さらに破壊されたその人形から発生した冷気により、明に攻撃を仕掛けた青の従者が凍り付いていく。
「こうなれば、格好の的ってやつよね!」
完全に動きは止められないものの、青の従者の動きは確実に鈍くなっていた。
「……って、この数はさすがに辛いか」
 しかし彼らを自分が抑えていれば他の猟兵達も少しは楽になるだろう。
 そう結論付けて、オーラによる防御も駆使しながら、明は戦闘を続行するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

国木田・光星
おー、他の人たちも気張ってんねー。
んじゃ俺ももう一肌脱ぐとしようか。

イレイザーレーザーのチャージを確認して射撃で青の信者を牽制する。
ま、戦わなくて済むならそれに越したことはねぇ。
コミュ力+言いくるめで、馬鹿馬鹿しい教義なんか捨てろと諭すぜ。
そもそもなんで厄ネタの人形を教団が欲しがるんだよ。
そういうとこよく考えてみなってな。
頭使わねぇのは楽だけど、そうなったら人間おしまいだぜ。

それでも言うこと聞かない連中なら仕方ねぇ。
レーザーも回数撃てばオーバーヒートして使えないし、相手が優位になっちまう。
でも俺を見下げると、最悪な奴らが出てきちまうぜ。
勘弁してくれったっても俺ももうどうしようもないからな。



「おー、他の人たちも気張ってんねー」
 呑気とも取れる声を上げた国田木・光星(三番星・f07200)は、もう一肌脱ぎますか、と自身の武器であるイレイザーレーザーを制圧モードへとセットし、そのチャージを確認する。
「俺はお前らとは戦う気はねぇ」
 戦わずしてすむのならばそれに越したことはないと、光星は思っているのだが、相手がそれを許してくれそうにはない。
 そもそもどうして厄ネタともいえるあの呪いの人形を青の教団が欲しがっているのか、よく考えてみなって。
 戦いの最中、向かってくる信者たちに対して、光星は馬鹿馬鹿しい教義を捨てろと諭す。
 しかし、案の定というべきか。
 信者たちは考えることを放棄しているかのように青の教団のために猟兵を排除しようとする攻撃の手を止めることはなかった。
「頭を使わねぇのは楽だがな、そうなったら人間おしまいだぜ」
「ならば我らは『人間』であることを捨てるまで!」
「な……っ、やめろ!」
 光星の制止を聞くことなく、信者たちが自らのその身に手に持つ儀礼ナイフを突き立て、青の従者へとその姿を変えていく。
 信者の言葉のごとく『人間』として必要不可欠な理性を失い、無差別に攻撃をし続けるその怪物に、光星は舌打ちをしてレーザーを向けその攻撃を止めようと試みる。
 しかし、耐久力が爆発的に上がっている青の従者へは、レーザーも効くはずもなく。
 その様子ににやり、と怪物の口元が歪むのが見えた、その瞬間。
「……あまり俺を見下げると、最悪な奴らが出てきちまうぜ」
 そんな光星の言葉と共にどこからともなく現れたのは、夥しい数の黒い群体。
「出来れば俺だって使いたくねぇが…仕方ねぇな」
 その黒は、光星への優位を感じた青の従者へと向かっていき、食いつぶしていく。
「勘弁してくれったって俺ももうどうしようもないからな。
 ……って、もう聞いてねぇか」
 その言葉は同情か、それとも。
『人間』であるうちに光星により伸ばされた手を振り払ったのは相手の方だ。
 少ない可能性に賭けていたのは確かだが、それでも。
「邪神教団に染まった連中の考えってのは、容易に変えられねぇってことか」
 いやな世界だな、まったく。
 夥しい数の黒に呑まれていく青の従者を眺めながら、光星は嘯いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

双代・雅一
少なくとも君達のお仲間さんは、そのお嬢さんに嫌われていたみたいだけどな?
あっさり硝子にされてた癖に口先だけは立派なものだ

言って置くけど、今ここで俺を殺せばその子の氷結状態も解ける
それでも良い奴からかかってくると良いよ、命知らずの狂信者達
…なんていつもの薄笑い浮かべながら言ってのけようか
一気に解ける事は無いから半分ハッタリだけど、な

それにしても良くこんなに頭数揃えたな
槍で薙ぎ払い、冷気を足下にぶつけて足止めしつつ攻撃

数には数で対抗するか
敵集団の後方に出現した惟人が不意を突く様に攻撃開始
少しでも数の差を埋めさせて貰うよ
強化した冷気で君達も氷漬けにしてやろう
ふふ、その子も友達が増えて喜ぶ事だろうな



 呪いの硝子人形を氷に閉じ込めた双代・雅一(氷鏡・f19412)もまた、青の信者たちに囲まれていた。
「おいおい、今ここで俺を殺せばその子の氷結状態も解けるってわかってるのか?」
 ここで雅一が倒れたところで、氷漬けになった呪いの硝子人形の氷が一気に解けるわけではない。
 故に、その言葉の半分はハッタリではあるものの、それでもなお青の信者たちは青の使徒の命令に逆らうこと無く得物である儀礼用ナイフを構える。
「……なるほど、命知らずの狂信者達には愚問だったな」
 常からの薄ら笑いを浮かべながら、雅一はその手の槍を構える。
「相手になってやるからかかってくると良いよ」
 槍とナイフ、そのリーチの違いは一目瞭然だ。
 信者たちの攻撃を雅一は槍で捌きながらも、時折彼らの足元に冷気をぶつけては足を止めさせる。
 しかし、自身が有利となるだろうと考えていた雅一は未だ決定的な一撃を与えられずにいた。
 信者たちはまるで何かの啓示を受けているかのように彼の攻撃を読み、紙一重でそれを躱していたのだ。
 敵の数の多さと読みの鋭さ。
 苦戦とまではいかないまでも、このままでは埒が明かないと考えた雅一は、ひとつの答えを出す。
「惟人、頼まれてくれるか」
 その言葉に応じるように、雅一の正面の信者たちの動きが明らかに鈍くなる。
「相変わらず弟遣いの荒い事だな、雅一」
 現れたのは雅一と同じ一一否、眼鏡を掛けた雅一の双子の弟である惟一だ。
 ユーベルコード【双星氷鏡】により呼び出された惟一は、悪態をつきながらも青の信者たちに対して攻撃を仕掛けていく。
 雅一と惟一、普段は同じ肉体に存在する彼らの連携に、青の信者たちは次第に劣勢へと追いやられていく。
 さらに、ユーベルコードの効果により、雅一の放つ冷気がさらに強いものとなったことも相まって、戦場には青の信者たちの氷像が出来上がっていく。
「あっさりと硝子にされてた君達にお似合いだと思わないか?
 仲間が増えた方が、彼女もきっと喜ぶだろうな」
 口元だけで笑みを作って見せた雅一のその目は、彼の纏う冷気と同じくらいに冷えきっていて。
 惟一がそんな双子の兄の様子に肩を竦めていたが、それに気付くことなく雅一は時に惟一の手も借りつつ冷気によって青の信者たちを次々と氷漬けにしていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

花盛・乙女
仔細は知らぬが教えに殉じる覚悟がある連中と聞いた。
羅刹女、花盛乙女。いざ尋常に。

【黒椿】を舐め起こす。
刀の切れ味を持つ煙の厄介者だが鼻と耳は人よりも利く。
匂いと音で奴らの心底を見抜け。
何が為呪いの人形を欲するのか。正しき義がそこにあるのか。
我々はその人形の所業を悪と断じた。
貴様らは命を賭けてもそれに異を唱えるのか。
正気に戻ってくれる者があれば、その命はこの羅刹女が守り抜こう。

話し合いにならず襲い掛かるようなら仕方ない。
刀を使うまでもなく、「殺気」を飛ばし鬼の「怪力」でナイフを全て砕く。
徒手にて信者を斃し尽くす。鏖殺だ。

鬼に喧嘩を売ったのだ。よもや慈悲があるなどと思うなよ。

アドリブ共闘歓迎です


フォルク・リア
「これだけの数の信徒がいると中々に対処が難しいが。」
退く訳にはいかないなら、存分にさせて貰おう。
「其方の邪魔をね。」

【高速詠唱】でグラビティテンペストを発動。
周囲の無機物(主に儀式に関連していそうな物
特に信者の儀礼ナイフ)を使い
一気に周囲に超重力を発生させショックでの
【気絶攻撃】を狙うと共に信者の動きを制圧。
意識のある敵にはデモニックロッドの闇の魔弾で攻撃。
それでも「献身」を発動されてしまったら
自分は動きを止め重力を操り
物品を動かし誘導。
その間に敵の動きを【見切り】重力を集中し攻撃。
「大した力を得る術だけど
相応のリスクはある様だ。
今は使うべきじゃ。…いや、どちらにしても変わらなかったかもな。」



 UDC組織を通しての要請を受けて遅れてきた花盛・乙女(羅刹女・f00399)とフォルク・リア(黄泉への導・f05375)がほぼ同時に現場に到着すると、他の猟兵達により信者たちのほとんどが処理されおり、もはやその数は残り幾何かというところまで減っていた。
「なんだ、もう残党と呼べるくらいしか残っていないではないか」
「しかし放っておくわけにもいかないな」
 フォルクのその言葉に乙女が頷く。
「仔細は知らぬが教えに殉じる覚悟がある連中と聞いた。
 羅刹女、花盛乙女。いざ尋常に。」
 彼らのことに気付いたらしい信者たちが構えるのを見て、一歩前に出た乙女が名乗りを上げ、「極悪刀【黒椿】」を舐め上げる。
 ユーベルコード【花盛流剣技【黒椿・乱形果】(クロツバキニヤドルアシキオニ)】により【黒椿】から発せられた煙が鬼の形を取り、その真の力を解放する。
『ヒヒ、オレノ力ガ必要カ?』
「そうでなかったら貴様など呼ぶものか」
 【黒椿】に封じられていた悪鬼に、乙女が悪態で返す。
 この悪鬼は刀の切れ味を持つ煙の厄介者だが、人間よりも鼻と耳は利く。
「呪いの人形を欲するのは何故か、正しき義がそこにあるのか。
 貴様のその良く利く鼻と耳で奴らの心底を見抜け」
『ソレガオ前ノ望ミカ?
ヒヒヒ、奴ラハソンナコトナド知ラヌヨウダガ』
 話し合う余地などないと言わんばかりに、信者たちは乙女に対し複製した儀礼ナイフを飛ばしてくる。
「くっ、話し合う気はない、ということか!」
「俺のことを忘れてもらっては困るな」
 乙女に向かってきた儀礼ナイフが突如崩壊し、その姿をなくす。
「押し潰せ、引き千切れ、黒砂の陣風を以て。
其の凄絶なる狂嵐の前には何者も逃れる事能わず。ただ屍を晒すのみ。
吹き荒れよ、滅びの衝撃。」
 フォルクのユーベルコード【グラビティテンペスト】により、信者たちの持つ儀礼ナイフが超重力を発する微粒子へと変化したのだ。
 複製されたそれにもその効果は発揮され、一瞬のこととはいえ周囲の信者たちは手に持つナイフが変化した微粒子による超重力に耐えられず、多くがそのショックにより気絶する。
「助かった、感謝する」
「感謝の言葉は後で聞こう。
 まだ終わりじゃないようだからな」
 フォルクのその言葉の通り、まだ意識のある信者たちが儀礼ナイフだった微粒子の発する重力に耐えながらも向かって来ようとしているのが乙女にも見て取れた。
「まだ戦おうというか」
『ヒヒ、人間共ノ執念トイウモノハ何時ノ世モ恐ロシイナ』
 それは執念とさえも言える青の教団への信仰によるものか。
 使徒の女が呪いの人形の回収を邪魔する猟兵を始末するようにと命じた、その命令を『神託』と捉えているようにも思えるその執念は、悪鬼の言うように恐ろしいものだ。
「なるほど、ならばこの羅刹女が相手をいたそう。
 ……鬼に喧嘩を売ったのだ、よもや慈悲があるなどと思うなよ」
 重力に耐えつつも向かってくる青の信者たちに、徒手で応戦する乙女のその様はまさに鏖殺とも思えるものだ。
「青の従者になることは叶わないか。
 あれは大した力を得る術だけど、相応のリスクもあるようだからな」
 一方のフォルクは、「デモニックロッド」の闇の魔弾で向かってくる青の信者たちを気絶させていく。
新たに現れた2人の猟兵の活躍により、青の使徒の護衛として残っている信者を除く信者たちは全て戦闘不能に陥ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『青の使徒』

POW   :    アストラルカノン
【光速で飛翔しながら繰り出す大鎌による一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【魔力砲】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    フェイタルコール
戦闘用の、自身と同じ強さの【戦闘特化型に進化した青の従者】と【後方支援型へ進化した青の従者】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ   :    崇拝の顕現
戦場全体に、【信仰に背く者を失敗させる空間】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●青の教団
「流石は猟兵の皆さん。
 あの数の信者の方々を相手にここまでなさるとは……」
 パチパチパチ、と拍手の音が鳴り響く。
 信者たちが蹂躙されていく様子を見ていた青の使徒の女が猟兵たちを賞賛していた。
「彼らは我ら青の教団によく尽くしてくれました。
 ただ、あなた方のお相手をするには少しばかり力が足りなかっただけのこと」
 数少ない護衛の信者たちを下がらせ、使徒の女がゆっくりと猟兵達へ近づく。
「良いでしょう、この私自らが相手をして差し上げます。
 あなた方を殺し尽くし彼女を手に入れ、そして我が神の降臨のための礎としてあげましょう!」
 鮮やかな青の大鎌を携え、その身に青の翼を宿した姿へと変化した使徒の女は猟兵たちへと向き直り、そして。
「猟兵たちよ、我が神に与えられたこの力をとくと味わいなさい!」
 猟兵たちへと手に持つ青い大鎌を向けて使徒の女はそう言い放った。

※現在の状況※
 第2章での皆さんの活躍のおかげで、青の信者は彼女の護衛の数人を除き全て倒しきっています。
 護衛である信者たちは、主人である彼女を援護しようとしますが、力の差がありすぎて逆に邪魔にしかならないため、呪いの硝子人形の確保に動こうとします。
 しかし、硝子人形を確保するためには戦場を通るしかないため、手をこまねいている様子にも見えます。
 使徒の女は猟兵との戦いを早く終わらせて、呪いの硝子人形を持ち帰りたいらしく、本気でかかってきます。
 なお、彼女を倒せば彼らは呪いの硝子人形の事は諦めるでしょう。
上野・修介
※アド・連携歓迎

(早々に決着を付けたいが……)

光速が文字通りならば、捉えるのは不可能だろう。
加えて下手に焦りを見せれば雑魚が動いて『人形』を捕られる可能性も高くなる。

「まあ、闘り様はあるか」

まず敵ボスの正面へ徐に首を差し出すように座す。
「なに、あんたらの信仰心に敬意を表して首でもやろうかと思ってな」
「その鎌、ただ座してる男の首も刈れない鈍か?大した信仰心だな」
煽り、攻撃を真正面からの首を狙い来るように誘導。

移動速度が光速でも、攻撃が鎌なら必ず『振り上げ、振り下ろす』あるは『掻き切る』という動作になる。

狙うべきはその『隙』

接近から攻撃に移る瞬間を狙って懐に飛び込み、UCによる寸勁を叩き込む。



 早々に決着を付けたい、というのはこの場にいる猟兵の誰もが思っていることだ。
 それは上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)も例外ではないが、下手に焦りを見せれば周囲の信者たちに突破されて硝子人形を確保されてしまう可能性が高くなる。
「だとしてもまあ、闘り様はあるか」
 ふっと不敵な笑みを浮かべ、徐に修介はその場に座する。
「何をしているのです」
「なに、あんたらの信仰心に敬意を表して首でもやろうかと思ってな」
「……ふざけた真似を!」
 にやりと笑う修介だが、もちろん本気で首を渡そうなどとは思っていない。
 敵が光速で向かってくるならば、あえて自らを狙いに来るように誘導しようというのだ。
「それとも、その鎌はただ座しているだけの男の首も刈れない鈍か?」
 大した信仰心だ、と鼻で笑われた青の使徒が憤慨する。
「我が神からのこの力を愚弄するとは、万死に値します!
 いいでしょう、望みどおりにその命、刈り取って差し上げましょう!」
 修介の挑発にまんまと乗せられた青の使徒が、光速と等しい速度で飛翔しながら修介の首を狙い大鎌を振りかぶる。
「……見えた!俺の間合いだ」
 攻撃前の一瞬の隙を逃さずことなく、青の使徒が最接近したその瞬間を確実に捉えた修介がユーベルコード【――崩す(クズス)】による寸勁を放つ。
「ぐっ……しかし鎌はあなたを捉えました。
 あなたも神の御許へと共に参りましょう!」
 身を犠牲にしての一撃は確実に青の使徒を捉えていたが、彼女の振り被った大鎌もまた修介を捉え、光速に飛翔しながら放たれる魔力砲が全て修介へと命中する。
「猟兵というものも実にあっけない。
 我が神から与えられたこの前に、抵抗など無意味であることを教えて差し上げましょう」
「……その油断が命取りにならなければいいがな」
 青の使徒からの攻撃を受けた修介が苦しい表情をしながらも辛うじて立ち上がる。
 猟兵たちにとっては不利な状況となっているが、それでも負けられない理由がある。
 修介はそのことを今一度思い直して、今度は正々堂々と正面から青の使徒へ向かっていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フォルク・リア
【―morgen―】のみんなと

崇拝の顕現の迷宮の中でその特性を【見切り】。
「神の力とやらは大したものだ。
これでは突破は無理か。
ここは降参して、君の傷を癒して許してもらおうかな。」
とナイトメアフォース発動
信仰に背く者を失敗させるなら、
一応これは使徒に協力する事も含まれるから失敗はしない筈。
使徒を眠らせたらその隙に信仰が崩壊する(神に裏切られる等)
の悪夢を見せ。迷宮を崩しその機を逃さず敵に接近。
【2回攻撃】で拘鎖塞牢と呪装銃「カオスエンペラー」を使い攻撃。
「閉ざせ、封じの棺。縛れ、禁忌の呪詛を以って。」
力を封じ、【マヒ攻撃】の【呪詛】により仲間を援護。
雅一と乙女に
「後は任せたよ。確り決めてくれ。」


双代・雅一
【ーmorgenー】の皆と

引き続き双星氷鏡で惟人を喚び出したまま
応援感謝する…!とお二人に声をかけ
厄介なものは一つ一つ排除して行くに限りそうだ

フォルクさんによる迷宮解除と攻撃に引き続いて
向こうが喚び出した二体の従者に俺と惟人でそれぞれ対峙
折角喚び出した所悪いが、数ではどうも此方が勝っている
使徒はこの二体がいる限りは無防備だ
乙女さん、今だ、行け

彼女の攻撃で従者が消えれば、後は乙女さんの補助に回るのみ
向こうの動きに双子二人で注視、声をかけて方向を知らせるなりしよう
攻撃に畳み掛ける様に槍を投げつけ、敵のみを貫き串刺しにでも出来れば

神の加護とやらはこの程度のようだ
改宗をお勧めしよう、と信徒に告げ


花盛・乙女
【ーmorgenー】の皆と。
信義を以って尽くした信者が斃されていく様を眺めていただけに飽き足らずその言い草か。
いいだろう、貴様は私達が骸の海に帰してくれる。
猟兵団morgen、花盛乙女。推して参る。

従者や迷路の打開はフォルク殿と雅一殿に任せよう。
【黒椿】と【乙女】を構え「範囲攻撃」で露払いをしながら真っ直ぐに青の使徒を目指す。
光の速さで動くのであれば、その前。先の先を取る。
問答で「挑発」、攻撃に移る起こりを観察し動き出す前に「怪力」を込めた脚力で距離を詰め「手をつなぐ」ぞ。
間髪いれず「2回攻撃」で『雀蜂』を放つ。

戦場にあって暢気な事だな。
次は良き将となって生まれ変わってくるがいい。



「雅一殿、惟人殿!」
「手こずっているようだな、ふたりとも」
 青の使徒と対峙する双代・雅一(氷鏡・f19412)とユーベルコード【双星氷鏡(アルファベータ・オブ・ジェミニ)】により呼び出されている弟、惟人のもとにフォルク・リア(黄泉への導・f05375)と花盛・乙女(羅刹女・f00399)が合流したのは、戦いが始まってしばらくしてからのことだ。
「乙女さん、それにフォルクさん!応援感謝する……!」
「数が増えたところで我らの有利は変わりませんが、それでもあなた方は戦うので?」
 嘲笑するような青の使徒の言葉には、自身が目の前の存在よりも強者であるという自信からくる驕りが見えた。
 信義を持って尽くした信者たちが斃されていく様をただただ眺めていたのも、猟兵たちの実力を彼らによって試しただけに過ぎないのだろう。
「それが俺たち猟兵だということは、もうわかっているだろう、青の使徒よ」
「ふふふ、ええそうでした。
 我らが神に背く不敬の存在、その存在自体が罪と思い知りなさい」
 青の使徒の大鎌が空を切ると、彼女を中心として空間が歪み始める。
「この場は一度入れば我らが神に許されたものしか出ることのできない神聖な場。
 このような場所にあなた方のような不敬の者共を通すことなど罷りかねる行いではありますが、致し方ありません。
 しかし、あなた方が我々の信者となるならば、神もこの場から出ることをお許しになるでしょう」
 猟兵達が信者となることは決してないと知っているからこそ、青の使徒はこの迷宮を作り出し、閉じ込める。
「……神の力とやらは大したものだな」
 迷宮に囚われ、その力を目の当たりにしたフォルクがふむ、と納得する声を上げる。
「フォルクさん、この場を打開する策でも?」
「今のままでは突破は難しいだろうが、まあ俺に任せておいてくれ」
 青の使徒の言葉から、この空間の特性を把握したフォルクが雅一にそう返して一歩進み出る。
「あいにく君たちの神とやらを信ずる気にはならないが、君の傷を癒やしてやることは出来る。
 それで許してはくれないだろうか」
 あくまで謙虚に、フォルクは協力の提案をする。
 それと同時にユーベルコード【ナイトメアフォース】を発動させたフォルクの足元から徐々に闇が広がり、青の使徒を眠りへと誘う。
「ようこそ、悪夢(ゆめ)の世界へ。
 俺の作る悪夢(ゆめ)を、とくと堪能するがいい」
 フォルクが見せるのは、現実と見紛う悪夢(ゆめ)。
 それは身体的な負傷を回復するに反し、精神を蝕む悪夢だ。
 そして、今青の使徒に見せている悪夢は――
「ああ、神よ!私が間違っていたというのですか!!
 これではあなたの御許へと降れないと……」
 青の使徒の神への一瞬の不信。
 致命的なその胡散に、鏡が割れるような音とともに迷宮が崩壊する。
「おお、迷宮が崩れていく……!
 フォルク殿、彼女に何を見せたのだ」
「いやなに、少々彼女たちの神とやらに叱責されるような夢をね。」
 怪訝そうに尋ねる乙女にフォルクは上手くいってよかった、と返し、悪夢(ゆめ)から醒めない様子の青の使徒へと接近する。
「そうか、貴様が……!」
「おっと、気付かれてしまったか。
 しかし少しだけ、気付くのが遅かったようだ。
 ……閉ざせ、封じの棺。縛れ、禁忌の呪詛を以って。」
「くっ、従者よ!この者たちを縊り殺してしまいなさい!!」
 「カオスエンペラー」で牽制を行いながら、「拘鎖塞牢」によりフォルクが青の使徒の力を封じるのよりも一瞬早く、青の使徒が2体の従者を召喚する。
「惟人、俺たちの出番だ」
「やれやれ、先程といい本当に弟遣いの荒いことだな雅一」
 ……数の上ではこちらが上、というわけか」
 喚び出された2体の青の従者は、雅一と惟人がそれぞれ受持ち対応しているために、青の使徒が乙女の攻撃を避けることはできない。
「そういうこと。
 乙女さん、今だ!」
「承知!」
 雅一の呼びかけに、乙女が動く。
 青の使徒が有利と思っていた展開があっという間にひっくり返ったということに気付いた時には、乙女のユーベルコード【我流実戦術【雀蜂】(スズメバチ)】の一撃目の斬撃が青の使徒へと届いていた。
「一撃を避けぬ者には二撃が待つ、覚えておくが良い!」
「がっ、は!」
 乙女のユーベルコード【我流実戦術【雀蜂】(スズメバチ)】による渾身の拳が入った青の使徒が、大きく後方へと飛ばされる。
 それとほぼ同時に召喚した青の従者の姿が掻き消え、雅一と惟人がフォルクとともに乙女の元へと向かう。
「さて、お前達の主はこの様だが……
 まだやるつもりか?」
 乙女のその言葉は猟兵たちの怒涛の攻撃を目の当たりにして動けなくなっていた青の信者たちへと向けられていた。
「お前達の神の加護とやらはこの程度のようだ。
 改宗することをおすすめしよう」
 惟人が不敵な笑みを浮かべながら追い打ちをかけるように信者たちに告げる。
 その言葉が聞こえたのかどうなのか、残っていた信者たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ帰っていたのだった。

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 かくして、呪いの硝子人形は無事にUDC組織が回収、然るべき研究機関へと送られることとなった。
 青の教団がかの呪いの品を使って行おうとしていた儀式については現在もなお調査が続けられており、その裏で捕虜となった青の使徒からの情報により、彼らの支部が一つ壊滅したのだが、それは語るべくもない話だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月09日
宿敵 『硝子の都市伝説『コバルト』』 を撃破!


挿絵イラスト