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学園ブルマ事変

#UDCアース #ブルマ

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#UDCアース
#ブルマ


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「なあ……本当にやるのか?」
「ああ……当たり前だろ? なんのために恥ずかしい思いしてあれを集めたと思ってるんだ」
 ーー窓や壁に暗幕が貼られた薄暗い部屋で、数人の男子生徒がひそひそ話をしている。足下にはチョークでいかにもな魔方陣が描かれ、部屋の片隅にはいかにもな髑髏や怪しげな本が乱雑に置かれていた。これはどう見てもあれだ。思春期に誰もがかかるあの病気的なやつ。
 そんな厨ニ的な空間で、数人の男子生徒はなおもひそひそ話を続けていた。
「この学校に伝わるあの噂話……そしてその噂話にまつわる品物……それらを媒介にして儀式を行えば……俺達はついに本物の怪異に出会える……! はずなんだ、うん。そうこの部誌に書いてあった」
 そう、手にしたいつのものかも分からない部誌を叩いて力説する部長。でも、と不安そうに部員は言う。
「本当に大丈夫なのか? いくら俺達が待ち望んだ"本物の怪異"つったって、ろくなやつじゃないんじゃ……そんな……ブルマを媒介にして呼び出すやつなんて」


「実際ろくなやつじゃないっすね」
 グリモアベースに姿を見せた雨月・雨莉(は何もしない・f03581)はすごくげんなりした顔で言った。気が向いたのでグリモア覗いてみたところ、「なんかすごいやつ」見ちゃったらしい。どこがどうすごいのか、という説明は後回しにして、雨莉は事件のあらましを語りだした。
「え~っと……あれっすね、今UDCアースのとある中学校でUDC怪物が召喚されようとしてるんですが」
 今回特徴的なのは、邪教集団がなんかやったわけではなく、校内の出来事が原因でUDC怪物が出現しようとしている点だと言う。
「と、いうのも、その学校のオカ研……オカルト研究会が『本物の怪異』に出会いたいあまりに、昔の部誌に書いてあった儀式を実行してしまって」
 その「昔の部誌に書いてあった儀式」だって、かつての部員がそれっぽくテキトーに書いた代物だ。それが偶然にも、UDCを呼び寄せる儀式と一致してしまったらしい。
「ただ厨二病拗らせただけで、悪気があったわけでもなんでもない……とはいえ、このまま儀式やらせとくと本当にUDC怪物が召喚されて大変なことになっちゃうんで、皆さんにはまずこのオカ研の儀式を妨害、あるいは説得してやめさせて欲しいんす」
 ただし、その儀式というのがちょっと曲者で。
「……ブルマなんすよね」
 雨莉がポツリ呟いた一言に猟兵達は耳を疑った。はい?
「つまり、えっとですね……そもそも儀式の内容っていうのが、『学校の噂話と、その噂話にまつわる品物を媒介にして儀式を行うと、その噂話に関する怪異が現れる』ってやつで……」
 その噂話というのが、『かつてこの学校にブルマを盗むために侵入した変質者がいた』という妙にリアリティのあるもので。
「まあその噂話の真偽自体はどうでもいい……いやよくないけど、とにかく噂話そのものの真偽はUDCとは関係ないんでそこはあんまり気にしないでください……どのみち昔のことなんで確かめようもないし」
 確かに、体操着としてのブルマが存在したのはもうずいぶん前のことだ。もしそのような事件が過去に本当にあったとして、記録も残ってないかもしれない。のでその事件自体は一旦忘れよう(気になるけど)。
 咳払いして雨莉は続ける。
「んん、んで、その噂話に目をつけたオカ研が、部誌の記述に倣ってブルマを集めて儀式を……いやなんでよりによってブルマを……厨二やるとしてももうちょっとマシな儀式、なかったんすかね……」
 ガリガリと頭を掻きながら、雨莉はため息をつく。と、すぐに面を上げた。
「……あ、ちなみにオカ研が集めたブルマはさすがに本物じゃなくって、コスプレ用のやつらしいっす。なんか部員の兄弟に都合よくコスプレが趣味の人がいたみたいで、その伝手で……なんで、ブルマ集めるにあたって犯罪行為とかはしてないみたいっす。そこは安心してください」
 そりゃブルマが絶滅危惧種な今、本物集めるのは困難だしな。ってそこは割とどうでもいい。次いこう。
「んで、さっきも言ったように、まずはその儀式を止めて欲しいんす。方法はなんでもいいっす。真っ当に部員説得するでも、部員が集めたブルマ(コスプレ用レプリカだけど)を奪うでも」
 あるいは、オカ研は『本物の怪異』に出会いたいがために儀式を実行したので、そこを上手く利用するのも手かもしれない。
「で、無事にオカ研の儀式を止められたら……それで終わりじゃなくて、召喚途中にあるボスが、召喚を完遂させるために無数の配下を呼び寄せてくるんで、それを撃破してください」
 儀式を止められても召喚を諦めないとは、往生際の悪いボスである。ちなみに、ここで出てくる配下がどういうヤツかは現時点では分からないらしい。ただ、と雨莉は指を顎に当てて言う。
「ただ、なーんか……オカ研は過去にUFOを呼び寄せる儀式にもチャレンジしたみたいで、もちろんそれは失敗したんで今回の件とは直接関係ないんすけど、なんか微妙にそれっぽいというか……そんなヤツでしたね、俺の見た予知だと」
 あやふや過ぎてなんの役にも立たない。だが、なんにしてもUDC怪物は学校に詳しくない。そこを利用すれば優位に戦えるかもしれない。
「そんで、配下を全て撃破すればいよいよボスUDC怪物が出てきます。召喚が中途半端な状態の、不完全なヤツ……ですが元々が強いんで油断はしないでください」
 雨莉の言葉に、猟兵達は改めて気を引き締める。
「で、そのボスっていうのは具体的にどういうヤツなんだ!?」
 猟兵の疑問に、雨莉は頭を抱えた。
「なんか……すごいやつです、としか……」
 猟兵達は一斉にズッコケた。
「最初に言ってたのと変わらねーじゃねーか!」
 真っ当なツッコミに、雨莉はいやいやいや、と手を振る。
「すんません、でもこれ以上は俺の口からはとても……ただ、ブルマ集めて召喚するようなヤツだからろくなやつじゃない……もとい、ブルマに関係するヤツだとは。言っておきます」
 ……ブルマに関係するヤツで「なんかすごいやつ」かぁ。それだけである程度は絞れた気がする、と猟兵達は遠い目をした。
「あ、ちなみになんですが、ボスも配下と同じく学校に詳しくないみたいっす。……個人的には『お前その格好で学校詳しくないんかい』ってツッコミたくなりましたが」
 どんな格好なんだよ。気になるが、雨莉は「これ以上は」と口をつぐんでいる。あとは実際に対峙して確かめるしかなさそうだ。
「色々と、言えないことが多くてすいません……けど、放置しておくと色んな意味でヤバイんで。どうか、儀式を止めてUDC怪物倒してきてください……ご武運を」
 あと、何が出てきても気を確かに持ってください、と雨莉は真剣な顔で言って猟兵達を送り出した。
 後でボツリ呟く。
「にしてもなんで俺こんな事件予知しちゃったんすかね……俺小学生の時まだブルマだったからか?」
 齢31のグリモア猟兵は切なそうだった。


ライ麦
 お久しぶりがデフォルトのライ麦です。ここまで読んでくれた人ありがとうございます。
 ちなみに私も小学校の時はまだブルマでした(歳がバレそう)。
 以下簡易まとめ。

●やること
 とある中学校のオカ研がブルマ集めてやっている儀式をやめさせ(第一章)、配下を倒し(第二章)、出てきたボスを倒す(第三章)。
 第二章、第三章では、学校であることを活かしたプレイングにはプレイングボーナスがつきます。
 二章、三章の敵はOPでは伏せていますがぶっちゃけ、伏せたことにあんまり意味はありません()。その方が面白いかな~って思っただけ。
 所詮はギャグシナリオなのであまり深く考えずに参加してください。その時になれば分かるさ。

 それでは、皆さんのプレイングを心よりお待ちしております!
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第1章 冒険 『UDC召喚阻止』

POW   :    UDCの発生原因となりそうなものを取り除く

SPD   :    校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す

WIZ   :    生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

本山・葵
・物陰から目立たないように、UCで男子生徒の左手を操作して儀式を妨害する
「思春期の男子がブルマを集めてくるとか、ある意味偉業っすけど、UDCは見過ごせないっすね」
「相手は一般人だから、妨害は穏便にこっそりとすませるっすよ」
「ブルマがなくなってしまえば儀式は不成立っすね」
「今っす!左手でブルマをつかませて~、窓からポイッっす!」
技能:目立たない

※アドリブ、共闘ご自由にどうぞ



「思春期の男子がブルマを集めてくるとか、ある意味偉業っすけど、UDCは見過ごせないっすね」
 本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)は物陰からこっそりオカ研の儀式を盗み見しつつ呟いた。今まさに部室では、規則的にブルマが並べられた魔法陣の周りで、部員達がエロイムエッサイム的な呪文を唱えながら奇妙な踊りを踊っている。邪教集団もかくやという光景だ。だが彼らは邪教集団とは全く関係ない、ただ中二病こじらせただけの中学生。危害を加えるわけにはいかない。葵は本体である眼鏡をクイッと押し上げた。
「相手は一般人だから、妨害は穏便にこっそりとすませるっすよ」
 幸いにも部員達は儀式に夢中な上に、葵は「目立たない」技能を駆使している。気付かれる道理はない。彼女は目をつけた部員の左腕に向かってユーベルコードを放った。
「あらたなる黒歴史の幕開けっす!」
 その言葉と共に、部員の左腕に中二心をくすぐるかっちょいいシルバーアクセサリーが生え、同時に葵が左腕の制御権を得る。これが葵のユーベルコード、鎮まれ我が左腕(シズマレワガヒダリウデ)。
「ブルマがなくなってしまえば儀式は不成立っすね」
 不敵に笑い、葵はその時を待った。果たして、ほどなくしてその部員が踊りの一環でブルマの近くにしゃがみ込む。
「今っす! 左手でブルマをつかませて~、窓からポイッっす!」
 すかさず葵は部員の左腕を操作し、ブルマを掴ませると窓から外に投げ捨てた。鮮やかなプレー、一瞬のことに操られた部員すら気付かない。ただ儀式の要であるブルマがなくなったことには割と早めに気付いたらしく、部長らしき人物が怪訝な顔をして部員に尋ねた。
「……あれ? ケルベロス(※コードネーム)、ここにあったブルマどうした?」
「あれ? おかしいっすねさっきまで確かにここに……うわっなんじゃこりゃ!?」
 ようやく左腕の異変に気付いた部員が叫ぶ。
「カッ……カッコイイ~!! すげ~!! 俺こんなシルバーアクセ持ってたっけ!?」
「えっマジかよちょっと見せて……ホントだかっけ~! やべ~!」
 暫し儀式のことも忘れて盛り上がる部員達。葵の作戦とユーベルコードは、互いにwinwinな結果をもたらしたようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

川村・育代
……全く、世の中にはとんでもないことを思いつく人がいるわね。
儀式で呼び出された怪異の振りをしてオカルト部員たちを追い払えないかやってみるわ。
体操着とブルマの上下に紅白帽姿で彼らの前に現れてそこら辺の物を霊障で動かしたり、あたしの身体を持ち上げて浮いてるように見せて怪奇現象っぽく演出するわ。
元々、あたしは教育支援用バーチャルキャラクターだから、体操着やブルマは自前で持ってるしね。
(元になったプログラムを作った人の趣味なのか、他に何か理由があるのかは知らないけど、あたしの体操着は今でもブルマなのよ)
『……ねぇ、お兄ちゃんたちも一緒に遊ばない?』



「……全く、世の中にはとんでもないことを思いつく人がいるわね」
 川村・育代(模範的児童・f28016)はため息をついた。全くである。ブルマで怪異を呼び出そうとするなど。しかし放置しておくわけにはいかない。育代はしっかと前を向いた。
「こうなったら、あたしが儀式で呼び出された怪異の振りをしてオカルト部員たちを追い払えないかやってみるわ」
 そもそも、オカ研は「本物の怪異」に出会いたいがために儀式を起こしたのだ。ならば会わせてやろうじゃないか。「本物の怪異」ってやつに。
 元々、育代は教育支援用バーチャルキャラクターだ。体操着やブルマは自前で持っている。ブルマで呼び出された怪異のフリなど容易い。……うん。元になったプログラムを作った人の趣味なのか、他に何か理由があるのかは知らないが、育代の体操着は今でもブルマなのだ。
 かくして、体操着にブルマ、頭には紅白帽と、古き良き体育の時間の小学生女子を体現した育代は、ふわりとオカ研部員達の前に現れる。見えない霊力で出来た巨大な手で自身を持ち上げた状態で。
「あたしを呼び出したのは……お兄ちゃんたち?」
 そう言って小首を傾げてみせる。突然現れた、宙に浮いてる(ように見える)体操服(ブルマ)姿の幼女。部員達はいっせいに育代を見た。ポカンと口開けて。
「……えっウソほんとに怪異召喚成功しちゃった……?」
「今まで一度も成功したことないのに……」
「あれ、でも儀式はまだ途中のはずで……」
 疑問を差しはさみかけた部長をけん制するように、育代は
「……ねぇ、お兄ちゃんたちも一緒に遊ばない?」
 とクスクス笑いながら、そこらにある髑髏を霊障でカタカタ鳴らしたり、怪しげな本をいくつも飛ばしてみせたりした。それを目の当たりにした部員達は揃って震え上がる。
「ほ……本物の怪異だ~!!」
「ブルマ幼女の亡霊だ~!!」
「やべぇええモノホン呼び出しちまった……!! 逃げろ~!!」
 待ち望んだ「本物の怪異」だというのに、いざ目の前に現れると怖くなったようで、ほとんどの部員は蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。効果はてきめん。儀式の完全阻止まで、あと少しだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

ああ、うん。
一つ言わせとくれよ。
何だって今更ブルマ?
アタシも履いた事ねぇよ?
どんだけマニアックなんだよまったく……ってまあいいや。
そんなけったいな儀式なのに成功しちまうってのも怖い話だ、
まずはちょっと強引にでも儀式をさせないようにしないとな。

アタシのこの歳じゃ生徒になるのは絶対に無理がありすぎらぁ。
警察の関係者に『変装』し、学校のエラいさんに
「生徒さんが持ち込んだ私物に横流しされた盗品の疑いがあるので捜査したい」
と『言いくるめ』て堂々と学校に乗り込むよ。
そしてオカ研の部室へ乗り込んで、後ろめたさの心の『傷口をえぐる』。
そして自発的な解散を促すよー、何とかなってくれ…



「……ああ、うん。一つ言わせとくれよ。何だって今更ブルマ? アタシも履いた事ねぇよ?」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はこめかみを押さえた。そりゃそうだ。多喜は齢23歳。ブルマなんて履いたことないだろう。ジェネレーションギャップに、この事件を予知したグリモア猟兵(と書いてる人)の心が若干抉られる音がした。
 そこはどうでもいい。多喜はやれやれと頭を振る。
「どんだけマニアックなんだよまったく……ってまあいいや。そんなけったいな儀式なのに成功しちまうってのも怖い話だ、まずはちょっと強引にでも儀式をさせないようにしないとな」
 多喜は気を引き締め、件の中学校を見上げる。
「アタシのこの歳じゃ生徒になるのは絶対に無理がありすぎらぁ。別の方法でいくかね」
 そう呟いた彼女は、警察の関係者に『変装』し、学校へと乗り込む。そして罪暴く言の葉(ディテクティブ・ロイヤー)を用いて、学校の偉い人にこう持ちかけた。
「生徒さんが持ち込んだ私物に横流しされた盗品の疑いがあるので捜査したい」
 普通だったら怪しすぎて通らないだろう。だが、罪暴く言の葉で底上げされた『言いくるめ』の力でなんとか説き伏せることに成功した多喜は、堂々オカ研の部室へ乗り込んだ。部室では唯一残った部長が、「すごいぞ、儀式途中でブルマ幼女の霊を呼び出すことに成功するなんて……これは儀式を完遂したらもっと……」と怪しく笑いながら一人でくるくる魔法陣の周りを回っていた。その部長に、多喜は話しかける。
「ああそうそう、ちょっと聞きたいんだけどさ? お前、中学生にもなってブルマ集めてこんな儀式して、恥ずかしくねぇの?」
 後ろめたさの心の『傷口をえぐる』作戦。急に現れた警察関係者っぽい多喜に、部長はビクッと肩を震わせて後ずさった。
「ななななんだよ!? いいじゃんこれは部員の兄ちゃんに集めてもらったコスプレ用のブルマだし、誰にも迷惑かけてないし、誰にも……」
 いうてまだ中学生である。警察関係者(っぽい)という権力には弱かった。オカルト好きが集まったオカ研の中では威張っていられても、いざマトモな大人に指摘されると後ろめたさや恥ずかしさを感じるもの。部長は急にもじもじし出した。多喜は畳みかける。
「だいたいなんで今更ブルマなんだ? ちょっとマニアックすぎないか? 親にブルマ見つかったらなんて言い訳するつもりだよ?」
「そ……それは~……!」
 罪暴く言の葉も用いて淡々と傷口をえぐっていく多喜。耐えきれず部長は顔を覆った。
「す、すいませんでした~!!」
 ついに折れる部長。その背を多喜はポンポンと叩く。
「よしよし。分かったらこんなバカなことやってないでさっさと帰れ。な?」
「はひ……」
 とぼとぼと帰路につく部長。その背を見送りながら、多喜は何とかなったと胸を撫で下ろすのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『未確認飛行物体『エイがいます』』

POW   :    UDC-040-JP『エイはいます』
【あなた】は周囲にエイがいる事を【知らせて】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
SPD   :    UDC-1910-JP『エイとの対話』
【 オイシイUFOラーメン (\390) 】を給仕している間、戦場にいる オイシイUFOラーメン (0) を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ   :    『あなたはそこにいますか?』
対象への質問と共に、【上空】から【認識できない謎のオブリビオン】を召喚する。満足な答えを得るまで、認識できない謎のオブリビオンは対象を【存在を認識すると狂わせる、感染同化音波】で攻撃する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 無事にオカ研の儀式を阻止することに成功した猟兵達。気付けばオカ研の部員達も皆、猟兵達の作戦により部室から逃げ出したり帰ったりで、これから起こることにはおあつらえ向きの状況になっていた。……そう、儀式を阻止してもまだ終わりじゃないのだ。むしろこれからが本番で、あとにはUDC怪物との戦いが控えている。猟兵達は油断なく部室を見回した。グリモア猟兵の話だと、次はなんかこう、UFOっぽい? 名状しがたき配下が無数に現れるらしいが……。
「あ、あれは!?」
 つと猟兵が空を指す。見ると、部室の空間に土星とエイが合体したようなのが大量に浮いていた。猟兵達は目を擦って、もう一回見て叫んだ。
「エイだーーー!」
「土星だーーー!」
「UFOだーーー!?」
 うん、まぁUFOとは本来「unidentified flying object」の略で、日本語に訳せば「未確認飛行物体」なのでまさにこのUDCにはピッタリともいえるのだが。それにしてもなんでこんな名状しがたきヤツがブルマ儀式から現れるんだ。かつてUFO召喚の儀式に失敗したオカ研の怨念でも混じったか?
 そんなことを考えながら、猟兵達はいっせいに武器を構えた。
本山・葵
・(SPD対策)あえてラーメンを食べながら戦う、机の上を転がり、時には椅子を遮蔽物にし、丼片手に撃ちまくる
「ふるまわれた以上はフードファイターとして食べないわけにはいかないっすね!」
「このクオリティがたった\390で楽しめるなんてアメージングっす!」
「食べながら戦うなんてチョロイもんっすよ」
「これぞ!まさにハリウッ・・・いや、香港映画っすね(ずるずる)」
技能:大食い

※アドリブ、共闘ご自由にどうぞ



 宙をふわふわ漂っていた未確認飛行物体(エイ?)は本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)の姿を認識すると、ふわりと降りてきて目の前にゴトリと丼を置いた。
『オイシイUFOラーメンです』
 この状況で何故ラーメン。いやユーベルコードなんだろうけど。とはいえ、
「ふるまわれた以上はフードファイターとして食べないわけにはいかないっすね!」
 と葵はウキウキと割り箸を割った。そこにエイがすっとヒレを差し出してくる。
『\390です』
 金取るのかよ。しかしふるまわれた以上は(以下略)葵はおとなしく金を払って麺を啜った。おお、これは。モチモチの麺に魚介スープ(エイの出汁?)が絡まってなかなかの美味。オイシイと自分で言うだけある。
「このクオリティがたった\390で楽しめるなんてアメージングっす!」
 夢中になって啜りつつ、葵は片手に丼、片手に熱線銃(ブラスター)を持ってエイ……未確認飛行物体を撃ちまくった。熱線銃を撃ちながら部室を駆け、時には机の上を転がり、時には椅子を遮蔽物にしながら、ハリウッド映画ばりの華麗なガンアクションで決める! Gun=Fu(ガン・フー)! この状況にはピッタリのユーベルコードだ。
「これぞ! まさにハリウッ……いや、香港映画っすね」
 大食いの技能も使い、器用に片手でずるずる麺を啜りながら、葵は熱線銃を撃つ。未確認飛行物体達は次々に撃ち抜かれてポトポトと床に落ちていく。あのオイシイUFOラーメン (\390) は本来、給仕している間、戦場にいるオイシイUFOラーメンを楽しんでいない対象の行動速度を5分の1にする効果を持つユーベルコードだが、ラーメンを楽しみながら戦っている葵には関係ない。
「食べながら戦うなんてチョロイもんっすよ」
 フッと笑い、葵はスープまで飲み干した。ごちそうさまでした。

成功 🔵​🔵​🔴​

岩倉・鈴音
WIZ対策でごさいますな。
おそらくエイをえ~言わすことでナンとかなれっ。

「アタシは底にいますよ。」
禁断の魔筆でぶっとく【底】と書かれた色紙をエイに見せつける。
「そーこー」( ゚∀゚)
この世界は底の底(てきとー)
本来アンタラのいる世界じゃないンでね。
元いた場所に戻りなよ!と言ってラプチャーを使う。
攻撃は斬撃破とか衝撃破とかしてエイを蹴散らす。



「おそらくエイをえ~言わすことでナンとかなれっ」
 そんなことを言いながら部室に駆けつけた岩倉・鈴音(JKハングマン・f09514)。その姿を認めたエイ……未確認飛行物体はふよふよと鈴音の前に降りてきて、こう問うた。
『あなたはそこにいますか?』
 その質問に対し、鈴音は
「アタシは底にいますよ」
 と返答しつつ、禁断の魔筆でさらさらと何か色紙に書いて、エイに見せつける。そこにはぶっとく【底】と書かれていた。
「そーこー」( ゚∀゚)
 そこで底。ダジャレか?
『そこ……底……?』
 大概わけのわからない存在である未確認飛行物体(エイ)も、その返答は予想外だったようで首(あるのか?)を捻っている。
「そう、この世界は底の底」
 テキトーにそれっぽいことを言いながら、鈴音は巨大なすくい網を放った。
「本来アンタラのいる世界じゃないンでね。元いた場所に戻りなよ!」
 ラプチャー! 巨大すくい網に絡めとられ、ぴちぴちと活きよく跳ねるエイ達。それをどりゃー! とすくい上げ、「対象の棲家」へと転移させる!
「ンフフ神の掬いです。べつの場所に置かれて咲きなさ~い!」
 救いなだけに掬い。ダジャレ好きだな。ともあれ、すくわれたエイ達は元いた場所に転移させられ、転移を拒否したエイにはダメージが入る。それでもすくいきれなかった、逃した分は斬撃破や衝撃破で着実に仕留めていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

川村・育代
儀式が失敗したからなんだろうけど、まさか、ブルマでエイが出てくるとは思わなかったわ。
質問の答えだけど、単なるプログラムに過ぎなかったあたしが自我と実体を有するようになったんだから、今ここにいるあたし自体が質問の答えそのものよ。
教室の机や椅子を足場にして飛び移りながら呪詛を込めた跳び蹴りやパンチを食らわせたり、呪殺弾(呪詛をエネルギー弾のように凝縮して発射)で戦うわ。
敵の攻撃は跳び縄で他のエイをたぐり寄せて盾にして防ぐわ。
まだ体操着姿のままだから、グッドナイス・ブレイヴァーで配信すれば『ブルマ幼女の亡霊が実在する』と強調できるし、オカルト研の人たちのように真似する人もいなくなるしね。



「儀式が失敗したからなんだろうけど、まさか、ブルマでエイが出てくるとは思わなかったわ」
 川村・育代(模範的児童・f28016)は再びこめかみを押さえた。ブルマでエイ。不条理すぎる。
 ともあれ。育代の姿を認めた未確認飛行物体(エイ)はふよふよ近づいてきて、質問する。
『あなたはそこにいますか?』
 その質問に、育代は確りとエイの目を見て答えた。
「ええ。単なるプログラムに過ぎなかったあたしが自我と実体を有するようになったんだから、今ここにいるあたし自体が質問の答えそのものよ」
『なるほど……』
 その答えは満足のいくものだったらしく、上空から召喚された認識できない謎のオブリビオンによる攻撃も無効化された。その隙に育代は教室の机や椅子を足場にして飛び移り、呪詛を込めた跳び蹴りやパンチを未確認飛行物体にくらわせていく。次々にやられていく仲間に焦ったか、再び
『あなたはそこに……』
 をやりだす未確認飛行物体(エイ)だが、
「答えはさっき言った通りよ」
 と育代は跳び縄で他のエイをたぐり寄せ、盾にして感染同化音波を防ぐ。さらに呪詛をエネルギー弾のように凝縮して発射し、呪殺弾でもってエイ達を葬り去った。一騎当千の活躍。その様子は、グッドナイス・ブレイヴァーによって配信されていた。これで視聴者の応援によるパワーアップが見込めるだけではない。
(「まだ体操着姿のままだから、『ブルマ幼女の亡霊が実在する』と強調できるし、そうすればオカルト研の人たちのように真似する人もいなくなるしね」)
 と、育代はチラリと動画撮影ドローンを見る。先のことまで見据えた、見事な作戦だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
エイです。よろしくおねがいします。

……エイ?
エイでUFO?
てか何でさっき変なこと口走ったアタシ?
いやまあそれは良いんだけど。本当は良くないけど。
なんか滑ってコケそうな気がするよ……
だから『念動力』でアタシ自身を宙に浮かせて、
ふよふよと空中を漂うよ。
そして奴らが滑って逃げる前に、『範囲攻撃』して退治する!
攻撃手段はもちろん電撃の『属性攻撃』さ。
これなら摩擦係数がどんだけ減っても、隙間に隠れても関係ないだろ!
エイたちの思念を追いかけてどんどん墜としていくよ!



『エイはいます』
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)の前に立ちふさがった未確認飛行物体(エイ)の言葉に、多喜は思わず、
「はい。エイです。エイはいます。よろしくおねがいします」
 と腰を折って周囲に知らせまくってしまった。直後に我に返る。
「……エイ? エイでUFO? てか何でさっき変なこと口走ったアタシ?」
 今更ながら首を捻りまくる多喜。何気に恐るべきユーベルコードだ。
「いやまあそれは良いんだけど、本当は良くないけど……」
 ぶつぶつ呟きながら自身の足元を見る多喜。気付けば先ほどのユーベルコードの効果か、妙に全身がツルツルになっていた。あとエイの方もツルツルになってた。きっと今の摩擦抵抗はゼロに近いだろう。それは良い……いや良くないな。
「なんか滑ってコケそうな気がするよ……」
 やれやれと多喜は両手を広げる。だから、彼女は念動力で自身を宙に浮かせた。そしてふよふよと空中を漂いながら、滑って逃げようとするエイたちに向かって、
「逃がさないよ! 痺れちゃいな!」
 と電撃属性の範囲攻撃をくらわせる。エイだけにシビレエイ、なんてね(寒い)。まぁ未確認飛行物体たちはシビレエイじゃないだろうが。電撃をくらったエイたちはビリビリ痺れて、そのまま倒れた。
「これなら摩擦係数がどんだけ減っても、隙間に隠れても関係ないだろ!」
 まだまだいくよ! と多喜は手のひらを拳で打ち、エイたちの思念を追いかけてどんどん墜としていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニノン・トラゲット(サポート)
『容赦なんてしませんから!』
『アレ、試してみちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、「まとめてぶっ飛ばせばなんとかなります!」の心で広範囲への攻撃魔法を好んでぶっ放します。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!



「なんですかあれは!? エイ? 土星? UFO??」
 未確認飛行物体達の名状しがたきフォルムを目にして、サポートで来たニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)は叫んだ……ちょっと目を輝かせて。何しろ彼女は未知(とロマンとお祭りごと)を愛してやまないアルダワ魔法学園の学生なのだ。未確認飛行物体など未知とロマン(?)のかたまりだし。いうてエイだけど。
 いうて彼女も猟兵である。ちょっと目を輝かせたのは束の間で、すぐに戦闘モードに入った。
「ちょっと興味はありますが、オブリビオンである以上容赦なんてしませんから!」
 そう言って、未確認飛行物体達に指先を向ける。
「なんかよく分からない相手ですけど、まとめてぶっ飛ばせばなんとかなりますよね! アレ、試してみちゃいます!」
 そして放たれたジャッジメント・クルセイド。指先を向けた対象に、天からの光でダメージを与えるユーベルコード。それを指先を絶えず動かし、未確認飛行物体達を指し続けることで範囲攻撃へと変える。天からの光に撃たれたエイ達は痺れたみたいにビリビリ震えて、ポトポト床に落ちていった。それを繰り返していくうちに、気づけばあんなにいっぱいいたエイは一匹残らず地に伏していた。それを見たニノンは思わず拳を握ってジャンプする。
「やったぁ! 勝ちました! やっぱりどんな敵でも、まとめてぶっ飛ばせばなんとかなりますね!!」
 彼女は若干脳筋だった。その認識を改めるまでもなく勝利したことにニコニコする。
 さて、この先に何が待ち受けているのか。猟兵達は油断なく前を見据えた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『変態紳士』ブルマニア』

POW   :    【武】ブルマァインパクト!!
【名状し難きブルマ】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    【龍】湿ったブルマを……抱きしめる!
【湿ったブルマを抱きしめる】事で【興奮が限界突破してドラゴブルマニアン】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    【魔】ブルマジック・バースト!!
戦闘力のない【戦場に、ブルマ強制装備波動を放つブルマ】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【戦場のブルマ者全員の、ほど良い生命力吸収】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ポーラリア・ベルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 未確認飛行物体(エイ)達を退け、この先に何があるのか油断なく構える猟兵達。グリモア猟兵の話に従うなら、いよいよ召喚されるはずだったボスがお出ましのはずだが……。
「やれやれ、困りますなぁ。吾輩、まだ本調子ではないというのに……」
 不意に、オカ研が残してった魔法陣からモクモクと煙が立ち上り、その中から声が響いた。ビクリとして、その煙に一斉に注意を向ける猟兵達。果たして、その煙の中から筋骨隆々の人物のシルエットが浮かび上がってきた。
「こうなったら吾輩の愛するブルマでパワーアップを図るしかありませんな。邪魔立てする者には容赦しませんぞ」
 そう言いながらパイプを吹かす、カイゼル髭の紳士の姿が……ただし、青いブルマの体操服姿の。それを見た猟兵達は一斉に目を擦り、また見直して叫んだ。
「へ……変態だー!!」
「変態という名の紳士だーー!!」
「変態紳士だーーー!?」
 ああ、グリモア猟兵の言っていたのはこういうことかと見た瞬間に理解して、猟兵達は頭を抱えた。確かに、ブルマに関係する「なんかすごいやつ」だな……体操服だし。などと言っている場合ではない。
「では、いきますぞ。吾輩の愛するブルマを今一度世に広めるために!」
 などと言いながら、ブルマ紳士……ブルマニアが襲い掛かってきたから。
岩倉・鈴音
名状しがたくディープ。UDCにふさわしい怪物ですな。毒をもって毒を制す。ブルマにはブルマですよンッフッフ♪
紺色を着こなすとはあなどれぬ。ここは押収品のえんじで勝機を見いだす!
えんじ色のブルマを早着替えで装着し体操服JKへ。変身っ(見せつけるようにストレッチしながら)
見せてやろう真のブルマの力!ブルマと無機無機合体する。
どちらがブルマを着こなしているか勝負だ。

積極的に切り込みや貫通させていく。
えんじブルマキックで怯ませた隙に回り込み、ブルマのすそを引っ張ることで挑発「ソゥ~レ、くいっとな!」

紺色とえんじの戦いはいま始まったばかりだっ



「名状しがたくディープ。UDCにふさわしい怪物ですな」
 ブルマニアの姿を見た岩倉・鈴音(JKハングマン・f09514)は口元に手をやり、怪しく笑う。そしておもむろに懐に手をやり、何かを取り出した。
「毒をもって毒を制す。ブルマにはブルマですよンッフッフ♪」
 取り出したるは、そう、ブルマ。それも。
「紺色を着こなすとはあなどれぬ。ここは押収品のえんじで勝機を見いだす!」
 ババーンと掲げたそれは、えんじ色のブルマだった。
「ほう、えんじ色とは。なかなかいいチョイスですな」
 それを見たブルマニアはカイゼル髭をいじりながら唸る。
「ンッフッフ、えんじ良いでしょう……というワケで、変身っ!」
 とうっ! と鈴音は見せつけるようにストレッチしながら、えんじ色のブルマを早着替えで装着し体操服JKへ。ブルマニアは目を輝かせた。
「なんと! 今時は絶滅しかけているえんじ色ブルマの体操服JKが拝めるとは! 眼福眼福……召喚はされてみるものですな」
 やはり体操服にはブルマこそ至高、短パンなど外道! と拳を握るブルマニア。しかし、鈴音が本気を出すのはここからだった。
「見せてやろう真のブルマの力!」
 その言葉と共に、鈴音はブルマと無機無機合体! 自身の身長の2倍のブルマロボに変形した。えんじ色ブルマの体操服JKじゃなくなっちゃった。しかしブルマニアはそこに関しては特に意に介した様子もなく。
「ほう、ブルマロボとは。面白い……相手にとって不足なしですな」
 とやる気満々で構えた。彼にとって重要なのはあくまでブルマであって、JKであることではないらしい。というわけで。鈴音も構えた。
「どちらがブルマを着こなしているか勝負だ」
「望むところですぞ」
 紺色ブルマVSえんじ色ブルマ、ファイっ!! 先手を取ったのは紺色ブルマこと、ブルマニアだった。
「ブルマァインパクト!!」
 【名状し難きブルマ】による超高速かつ大威力の一撃! それを軽くいなし、鈴音は、
「えんじブルマキック!」
 と積極的にえんじブルマキック(えんじブルマキックとは?)で切り込みや貫通させていく。
「くっ、えんじ色ブルマ、なかなかやりますな……」
 両手をクロスさせ、攻撃を防ごうとしながらブルマニアがうめく。怯んだその隙に鈴音は背後に回り込み、
「ソゥ~レ、くいっとな!」
 とブルマのすそを引っ張ることで挑発した。
「アアッ! イヤァー!! パンツ見えちゃう!!」
 内容だけはJKみたいなこと(?)叫びながら、ブルマニアはブルマを押さえた。
「おのれ、ブルマあるある『ブルマズレた拍子にパンツ見えちゃう』を使いこなすとは……貴殿、なかなかのブルマスター……」
 ブルマを直しながら、ブルマニアは鈴音を睨みつける。……ブルマスターとは? という疑問はさておき。
 紺色とえんじの戦いはいま始まったばかりだっ!

成功 🔵​🔵​🔴​

本山・葵
「うぎゃー!変態っす!こんな劇物が出てくると分かっていたらサボタージュしたのにっ!雨莉さん、もしかしてわざと言葉を濁したっすか!?」

・(SPD対策)ブルマを抱きしめようする隙間に、素早くあやかしメダルを投げいれて変身直後の出鼻を挫く
「手が付けられなくなる前に足止めっす!」
技能:早業、投擲

・変態紳士が笑っている隙に熱線銃を打ち込む
「ブルマを抱いたまま溺死するがいいっす!」

※アドリブ、共闘ご自由にどうぞ



「うぎゃー! 変態っす! こんな劇物が出てくると分かっていたらサボタージュしたのにっ! 雨莉さん、もしかしてわざと言葉を濁したっすか!?」
 ブルマニアの姿を見た本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)、ドン引き。ある意味期待通りの反応といえるかもしれない。グリモア猟兵(雨莉)が言葉を濁したのはわざとというか、単純にあまりのすごさに言うのがはばかられただけかもしれないが。
 それはともかく。鈴音との戦いで消耗したらしいブルマニアは息を切らしていた。
「ハァ……ハァ……いかんいかん、やはり本調子ではありませんな。これぐらいで消耗するなど……ここは必殺、湿ったブルマを……抱きしめる!」
 そしてどこからか取り出した湿ったブルマを抱きしめようとするブルマニア。その行動にますます総毛立つ葵。
「ヤバいヤバい、こんなのほっといたら何するか分かんないっすよ……! 手が付けられなくなる前に足止めっす!」
 そう言うが早いか、葵は素早く、ブルマを抱きしめようする隙間にあやかしメダル「倩兮女」を全力投擲。あやかしメダルは吸い込まれるようにブルマニアと湿ったブルマの間にIN。気付かずにブルマを抱きしめたブルマニア、一瞬ん? と髭を震わせた直後に、
「どぅわっはっは! ハハハハハハ、な、なんじゃこれ、笑いが止まりませぬぞ……!」
 とお腹を抱えて笑い出した。これぞあやかしメダル「倩兮女」の効果。笑う門には福来る! 一応湿ったブルマを抱きしめる事で、興奮が限界突破してドラゴブルマニアンに変身してはいるのだが、こうも爆笑していては動けず変身も意味がない。見事ドラゴブルマニアンの出鼻を挫いた葵は、ひー、ひーっと息もできないくらいに笑い転げている彼に、
「ブルマを抱いたまま溺死するがいいっす!」
 と熱線銃を打ち込んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

あー、うん。
お前が元凶かよ。
変な性癖中学生に植え付けるんじゃねぇよまったく。
ってお前も呼んでいねぇよ珍獣!?
だいたい今回は魔法少女も何も関係ないだろうがよ!?
え?魔法少女とブルマは相容れない存在?
なんだその謎理論。アタシは知らねぇよ。

まあそれで張り切ってるんならいいや、
あのブルマ波動ってふざけた奴をなんとか捻じ曲げとくれよ。
え?
因果律操作でも魔法少女波動にしか変えられない、って……いいのかそれ。
ほら、なんか事件的に。
なんか逆流するとアタシがブルマ魔法少女みたいなトンデモ存在になりそうだけどさ。

……ともかくツッコミ疲れたら、
後はブチ切れがてら『衝撃波』でブッ飛ばすよ!



「あー、うん。お前が元凶かよ。変な性癖中学生に植え付けるんじゃねぇよまったく……」
 まだ笑い転げてるブルマニアを見ながら、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はやれやれと頭を掻いた。
『あぶなかったね多喜ちゃん! さあ今のうちに変身を!』
 そこに唐突に現れる、青いマントに仮面のウサギ的なマスコット。多喜は目を剥いた。
「ってお前も呼んでいねぇよ珍獣!? アタシは別にあぶないところでもなかったし!? だいたい今回は魔法少女も何も関係ないだろうがよ!?」
 そう、可愛い相棒?(シンヨウデキナイアレ)に詰め寄る多喜。愛らしい神獣(たぶん)はチッチと指を振った。
『魔法少女とブルマは相容れない存在なんだよ』
「なんだその謎理論。アタシは知らねぇよ」
 むしろひと昔前の魔法少女ならバリバリブルマ履いてたと思うが。それはともかく、ようやく笑いから解放されたブルマニアがゆらりと立ち上がった。
「ハーッ、八ーッ……えらい目に遭いましたぞ……せっかくのドラゴブルマニアンモードも活かせないまま変身解除ですし……これはいかん、戦場にブルマが足りませんな……かくなる上は! ブルマジック・バースト!!」
 そして戦場に、ブルマ強制装備波動を放つブルマを放つブルマニア。愛らしい神獣もとい珍獣がやる気満々で指を指す。
『仕掛けてきたよ! さぁ、一緒に相容れないアイツを倒そう!』
「あー……よく分かんないけど、まあそれで張り切ってるんならいいや。あのブルマ波動ってふざけた奴をなんとか捻じ曲げとくれよ」
 頭をぼりぼり掻きながら、戦場に放たれたブルマを指す多喜。珍獣は急にしょぼんとした。
『ごめん、多喜ちゃん……ボクの因果律操作でも、ブルマ強制装備波動は魔法少女波動にしか変えられないよ』
「え? って……いいのかそれ。ほら、なんか事件的に。なんか逆流するとアタシがブルマ魔法少女みたいなトンデモ存在になりそうだけどさ……」
 なんか嫌な予感がして冷や汗をかく多喜。しかし珍獣は元気よく指を天に掲げた。
『まぁ、ものは試しでやってみよう! 因果律操作! ブルマ強制装備波動を魔法少女波動に!』
「話聞けよテメェ!?」
 多喜のツッコミも空しく、珍獣の因果律操作発動! ボフンッと音がした直後、そこには上は魔法少女そのもののフリフリ衣装、下はブルマというブルマ魔法少女(23歳)の多喜が立っていた。因果律捻じ曲げ切れてなくない?
「…………こんなこったろうと思ったよ!!」
 恥ずかしさと怒りで頬を染めつつ、半泣きでギッと珍獣を睨みつける多喜。珍獣の方はふぃー、と一仕事終えた感を出しながら汗を拭っていた。
『まぁ色々あったけど……上手くいってよかったよ!』
「どこが上手くいってんだクソがぁああああ!!」
 ツッコミ疲れも相まってついにブチ切れた多喜、衝撃波で珍獣ごとブルマニアをブッ飛ばした。
『あ~れ~』
「吾輩、ただ巻き込まれただけではー!?」
 叫びながらキラーンとお星さまになるブルマニア。
 ……まだ戦いは終わってないよ! 終わってないからね!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

川村・育代
確かに、エイよりはブルマと関係あるんだろうけど、まさか、とは思ってたけど、本当にこういうのが出てくるとはね……。
それにしても、こんなのが出るぐらいブルマには男の人を引きつける何かがあるのかしら?
とは言ってもこんなの野放しにしたら女子生徒に無理矢理ブルマを穿かせたりしかねないし、何としてもここで阻止しないと。
(何より、あたしも体操着とブルマ姿だからあたし自身も危ないし)
あんまり近づきたくないけど、小柄さと身軽さを生かして呪詛を込めた拳や蹴りで攻撃するわ。
引き続き、ユーベルコードで配信しながら戦うようにするわ。
ここまでぶっ飛んだ相手だとインパクトも凄そうだから。



「確かに、エイよりはブルマと関係あるんだろうけど……」
 川村・育代(模範的児童・f28016)ははぁ、とこめかみを押さえた。関係ある、というかむしろある意味ではブルマそのものだけど。
「まさか、とは思ってたけど、本当にこういうのが出てくるとはね……」
 育代は続けてため息をつく。
「それにしても、こんなのが出るぐらいブルマには男の人を引きつける何かがあるのかしら?」
 と首を捻りながら。確かに、教育現場からブルマが消えた今日でも、ブルマには一部で根強い人気がある。その魅力はどこにあるのだろうか? 今でもブルマの育代にも分からなかった。とは言っても。
「こんなの野放しにしたら女子生徒に無理矢理ブルマを穿かせたりしかねないし、何としてもここで阻止しないと」
 育代は確りと前を見据える。お星さまになったはずのブルマニアが、
「んほぉお!! 小学生女子のブルマァァアアア!!!」
 と鼻息を荒くしながら、光の速さで舞い戻ってきたから。
(「何より、あたしも体操着とブルマ姿だからあたし自身も危ないし」)
 冷や汗をかきつつ育代が思った通りだ。あんまり近づきたくないけど、向こうの方が近づいてきたので、育代は小柄さと身軽さを生かして跳び。相手の顔面に呪詛を込めた拳や蹴りを叩き込んだ。その模様は引き続きグッドナイス・ブレイヴァーで配信されている。
(「ここまでぶっ飛んだ相手だとインパクトも凄そうだから」)
 育代が思った通り、その配信動画に視聴者の目は釘付けだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャロン・シープホーン
あの鍛え上げられた肉体に動きを阻害しない衣服。
そして、強者の余裕を醸し出すパイプ……。
これは強敵だよ、メリー君!
まずはダッシュで攪乱しながら近付き、体当たりで吹き飛ばして……うわぁっ!

圧倒的な武(龍魔)の一撃!
気絶してしまったのか!?
だ、誰か助けを――!

――そこな狼藉者よ。
我らが娘に触れようとするのみならず、ブーツを脱がせ、あまつさえブルマを穿かせようとは……その罪、万死に値する。
超角羊族の力、しかとその身で味わうが良い!

なんかこう金色に光って音がシュインシュインシュインシュインって鳴る状態に変身!
パイプを、眼鏡を砕き! 体操服を、ブルマを引き裂く!
そして止めは、整地ローラーだッ!



「あの鍛え上げられた肉体に動きを阻害しない衣服。そして、強者の余裕を醸し出すパイプ……。これは強敵だよ、メリー君!」
 シャロン・シープホーン(シープ・ジョッキー・f33470)は武者震いしながらメリー君に言った。ブルマニアのあの姿見てこういう反応になったのはシャロンが初めてだった。ともあれ。シャロンはまずは羊型のスーパーロボット、すーぱー羊に騎乗したまま、ダッシュで攪乱しながら近付き、体当たりで吹き飛ばして……。
「貴殿ブルマ履いてないじゃないですか!! いけませんな、年頃の少女はブルマでなくては……ブルマァインパクト!!」
「うわぁっ!」
 吹き飛ばされたのはシャロンの方だった。【名状し難きブルマ】による超高速かつ大威力の一撃。圧倒的な武の一撃に、すーぱー羊から弾き飛ばされたシャロンが床に倒れる。うろたえるメリー君。<気絶してしまったのか!?> そこにブルマを手にしたブルマニアがゆらりと迫る。
「世に今一度ブルマを広めることこそ、我が使命……さぁ、貴殿もブルマを履くのです」
 シャロン、絶体絶命のピンチ。このままブルマにされてしまうのか!? <だ、誰か助けを――!>
「――そこの狼藉者よ」
 不意に威厳ある声が響き、ブルマニアはブルマを履かせようとする動きを止めた。
「な、何奴――!?」
 驚き周囲を見回すブルマニア。なおも声は響く。
「我らが娘に触れようとするのみならず、ブーツを脱がせ、あまつさえブルマを穿かせようとは……その罪、万死に値する。超角羊族の力、しかとその身で味わうが良い!」
 瞬間、気絶していたはずのシャロンの目がカッと開いた。同時になんかこう金色に光って音がシュインシュインシュインシュインって鳴る状態に変身!
「な……な!? 貴殿、さっきまでとはまるで別人……!」
 ブルマニアが狼狽える。それもそのはず、今のシャロンは先祖の霊が憑依した、伝説の超角羊族。ちなみに本人に憑依されている間の記憶はなく、先祖の霊のことを認識していない。
「角羊族の力、見せてやろう!」
 超角羊族となったシャロンが飛翔する。そして弱い者から強い者まで関係なく打ち砕く攻撃を放ち続ける。その攻撃がパイプを、眼鏡を砕き! 体操服を、ブルマを引き裂く!
「あああああ! 我が魂のブルマが!! ていうかパンツが!!」
 ブルマニアが股間を押さえる。誰も求めてないセクシー(?)シーン!(むしろダメージシーンでは?)しかしシャロン(に憑依した先祖の霊)は手を緩めない。
「そして止めは、整地ローラーだッ!」
 その一撃が、ブルマニアごと床を平らにならす。ブルマみたいにペラペラになったブルマニアが、ヒラヒラしながら消えていった。
「吾輩はただ……ブルマを愛し、復権させたかっただけなのに……」
 そんな恨み言を残して。しかしこんなのほっといたら大変なことになってただろう。
 こうして、ブルマニアの野望とオカ研の儀式を無事に阻止した猟兵達は、意気揚々と学校を後にしたのだった。もうこんなの出てこないように祈りながら。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年05月23日


挿絵イラスト