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鬼が支配する島

#グリードオーシャン #七大海嘯

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#グリードオーシャン
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#七大海嘯


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●弱き者には生きる資格なし
 そこは元来、荒れた島であった。荒廃した世界より流されてきたこの島は、それでも人々が慎ましく生きるのには、問題なかった。元の逃れることの出来ない嵐が吹きすさぶ荒野も懸命な努力によって、農地へと整備され少しずつ暮らし向きもよくなってきたこの島を、海賊が襲った。

「弱き者に用はない」

 鬼火の海賊旗を掲げた大船団の頭目は、捕らえた島民たちにそう言い放った。そこからは、地獄が始まった。戦える男衆は、海賊団の戦士と無理矢理戦わされ命を落とされた。身体の弱い男や女子ども、老人は、過酷な労役を課され、体力の弱い者から次々と倒れていった。悲劇はこの島で終わらなかった。近隣の島にも海賊団は進出し、無理矢理この島へ連れてこれられる。もちろん、行先は、闘技場。平和に暮らしていた者同士が殺し合う。逆らう強さの無い者に用はないとでも言うかのような暴政。かくてこの島は絶望を込めて、『鬼の島』と呼ばれるようになった。

● 七大海嘯の謎
「…というのが今の状況よ」

 グリモア猟兵のリンディスティア・エスペランドルが、集まった猟兵達に自らが見た予知の内容を猟兵達に伝える。グリードオーシャンでの戦いが始まって半年近く。様々な島の探索が進んでいき、地図が拡大していく中で、遭遇した謎の敵、七大海嘯。数多の海賊船を配下に置く強大な存在。その部下が支配する島にも苦しむ人々がいる。彼らに救いの手を差し伸べることができるのは、猟兵だけだ。

「奴らの支配地域に手を出した以上、この先彼らとの衝突は避けられないわ」

 しかし、その程度の理由で引き下がることなどない。それが猟兵というものだ。

「さっそくだけど、作戦の内容を伝えるわ」

 リンディスティアが説明していく。
 第一段階は、コンキスタドールの船団の突破である。『鬼火』の旗印を掲げた多数の海賊船に戦闘力の高い巨人海賊が待ち受けている。猟兵達は鉄甲船でこの大船団を突破して、島に強襲上陸をする。
 島では、囚われた人々が絶望に沈んでいる。彼らを助けたとしても、圧倒的なコンキスタドールの強さを見せつけられた人々は、猟兵に関わることで粛清の対象になることを恐れて中々動こうとしない。猟兵の強さを見せ、希望を与えれば協力してくれるだろう。

「敵は、悔しいけど私たちの今の実力じゃ打ち倒せないわ。倒すためには、相手の弱点の情報が必要なの。そのために、島の人たちの協力をなんとかして取り付けてちょうだい」

 こうして整理されると、改めて今回の戦いの厳しさが分かる。だが、引くわけにはいかない。

「この世界を救うために、この戦い。必ず勝ちましょう!」


夢月
 こんにちは、マスターの夢月です。久しぶりのグリードオーシャンのシナリオです。七大海嘯との戦いが始まりました。彼らは一体何者なのか。まずはその配下との戦いです。

 第一章は、集団戦です。鉄甲船を駆り、コンキスタドールの大船団を突破します。
 第二章はボス戦です。敵の一団を率いる幹部との戦いです。非常に強い敵なので、猟兵の今の実力では勝つことが難しいです。島の人々達に猟兵の強さを見せ、協力をとりつけるプレイングをいれることで、島民が弱点を教えてくれます。
 第三章は、冒険です。島にある『鬼火』の海賊旗のメガリスを破壊するために、探索をします。

 困難な戦いになりますが、みなさんでのりこえていきましょう。それでは、プレイングお待ちしております。
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第1章 集団戦 『巨人海賊『苛烈な斧』構成員』

POW   :    野獣の如き戦闘咆哮
演説や説得を行い、同意した全ての対象(非戦闘員も含む)に、対象の戦闘力を増加する【自身の恐怖を忘れ、敵に恐怖を与える鬨の声】を与える。
SPD   :    野獣の如き野蛮で奔放な戦闘スタイル
【高い身体能力と戦闘で得た経験を駆使し】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    野獣の如き気性と友情、そして特徴的なメガリス
【相打ちすら恐れない気性の荒さ】【共に過ごした相棒との信頼と連携】【攻撃を当てると体力を回復する斧のメガリス】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ロッタ・アサヒ
屈強な海賊多数相手にメイス片手に正面からやり合うのは不利ですね。私のやり方で容赦なく行きます。なるべく身を隠しながら、攻撃されるより先に、ユーベルコードの範囲に入った海賊を端から眠らせて無力化します。操船担当を優先。眠った海賊は拘束するか無理なら海に叩き落とします。海水被った程度で解ける術じゃありませんからね?こっちも命懸けですので、海に還りたくないなら、すぐ道をあけてください。決して構成員を殺戮するのが目的ではないので、強襲上陸の成功が最優先です。力で弱者を虐げる海賊、根から断つための道を切り拓くのが猟兵の役目です。



 グリードオーシャンの荒れる海を、猟兵達が乗り込む鉄甲船が突き進む。目的の島の近くは暗い曇が立ち込め、異様な緊張感が船を包む。

「見えたぞー!」

 船のマストの見張りが叫ぶ。船の端から目をこらすと、暗い海にぽつんと浮かぶ島、そしてそれを取り囲むお揃いの旗印を掲げた大船団が見える。『鬼火』のマークを戴くそれらは、猟兵達を待ち構えていたのだ。

「総員、戦闘準備!突っ込むぞ!」

 号令がかかり、鉄甲船の上を慌ただしく動き回る。海賊も気づいたようで次々と大砲が唸りを上げて撃ち出される。猟兵の誰かがユーベルコードを使用し、鉄甲船が海を滑るように速度を上げて大船団に突っ込む。猟兵の一人、ロッタ・アサヒ(ふっくらほんわか重量級魔道士・f06583)がメイスを握りしめる。

ーー屈強な海賊多数相手にメイス片手に正面からやり合うのは不利ですね。でも目的は彼らを倒すことではありません。私のやり方で容赦なく行かせてもらいます。

 急接近する鉄甲船に驚く海賊。

「猟兵だな!!貴様らはここから先に行かせん!」

 鉄甲船がおもちゃに見えるくらい大きな敵船の上で、十メートルをゆうに越える体躯を持つ巨人の海賊が斧を振り上げる。ロッタと目が合う。その直後、巨人の身体が傾き、船から落っこちた。

「なんだ!?」
「なにをされた!?」

 その光景に動揺する海賊達。

「…少し眠っていただいただけですよ」

 その様子にロッタはボソリと呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』

乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
相棒バイク以外も乗りこなしてみせる
配達系依頼もお待ちしてまーす

走りこそが俺の武器!
マシン性能・路面や周辺・相手の動きなど幅広い情報収集
それを扱う集中力・傭兵の経験・判断速度
乗り物と操縦者の総合力で戦う

シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
補修ワイヤーは補助武器
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!

明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる

過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲



 猟兵達を乗せた鉄甲船はコンキスタドールの大船団の中にたちまち突入し、大乱戦に持ち込む。数をそろえ、一気に殲滅するつもりだった海賊団はその利を完全に失った。乱戦に持ち込めば、コンキスタドール達は、数の利を十分に活かすことが出来ず、一人一人の実力が高く、遊撃に向く猟兵が有利となる。そして、海の上で自由に動けるのは、船だけではない。

「いくぜ!」

 相棒の一輪バイクを駆り、鉄甲船から飛び出したのは、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)。銀河を自在に駆ける彼の宇宙バイクは水上戦もなんのその。水飛沫を上げながら、敵艦に接近。

「俺の操縦を見せてやるぜ!」

 船のギリギリまで接近、急ブレーキと共に、ハンドルを切る。海上のコースで見事なドリフトターン。たまらないのはコンキスタドールの船である。陽里のドリフトで荒らされた波で船体が大きくうねる。そしてそれすら攻撃の布石だった。宇宙バイクが駆け抜けた軌跡から炎が巻き起こる。混乱する船はきちんとした消火作業に入ることなく、あっという間に燃え広がった。

「まだまだ!」

 陽里は次々と船の間を駆け抜ける。すれ違う度に、コンキスタドールの船は炎に包まれていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

浅間・墨
ロベルタさん(f22361)と。
船を渡って移動しながら倒していきます。
ロベルタさんの背中を護るという形をとります。
なので使用技は【鍔鳴】。刀は今回『国綱』。

一度に複数を相手にするので早業を多用します。
極力斬りながらも周囲を警戒し相手の攻撃に備えます。
刃に破魔の力を宿し鎧砕きと鎧防御無視を加え一閃。
場合によってはフェイントを使ってから攻撃しますね。
攻撃回避は見切りと残像を使い間合いから退避します。

補佐ができるよう常にロベルタさんの姿を把握します。
私はロベルタさんを中心に円を描くように動いてみます。
勿論ロベルタさんの邪魔をしないように注意しながら。
状況次第ですが呼吸を合わせて同時に攻めてみますね。


ロベルタ・ヴェルディアナ
墨ねー(f19200)と。
船から船に移動しながら一人ずつ倒していく。
まずは【魔女の一撃】で武器を持つ両腕を狙うよ。
両腕を蹴る時は武器落としで斧を叩き落とすじぇ♪
蹴る前に身体を捩じって回転を加えて威力上げるね。
攻撃は相手の身体の動きを観察して回避するじょ!

もし僕の蹴りを予測して回避されても問題ないね。
だって脚はもう一本あるしねぃ~♪今度のは重いよ。
2回攻撃で連続攻撃。UCに鎧砕きをのせ腹に一撃!
腹狙いが難しかったら鎧防御無視も追加して踵落し♪

狙いを急に変える場合は見切りと早業で変更するよ。
それからオーラ防御で僕自身の身体を護っておくね。
背後は気にしない。だって墨ねーがちゃんといるから。



 突入による奇襲による混乱から、コンキスタドールの艦隊は素早い対応を見せている。序盤こそ突入してきた猟兵達に数艦沈めたが、それ以上好きにさせまいと距離をとりつつも、再包囲に向けて艦の陣形を整えている。七大海肅配下の艦隊を突破するのは容易ではないのだ。

「よし、墨ねーいくよ!」

ロベルタ・ヴェルディアナ(ちまっ娘アリス・f22361)が、大事なパートナーである浅間・墨(人見知りと引っ込み思案ダンピール・f19200)に声をかけつつ、真っ先に船の舳先を蹴って敵艦に飛び移っていく。

「ロベ…さん…あぶ…、まっ…!!」

 墨は、ロベルタの身を気遣いつつ、後を追う。乗り込んだ大型帆船では、その船に見合う巨体の海賊が待ち受けていた。

「猟兵!来たか!!」
「ここが貴様らの墓場だ! 突入による奇襲による混乱から、コンキスタドールの艦隊は素早い対応を見せている。序盤こそ突入してきた猟兵達に数艦沈めたが、それ以上好きにさせまいと距離をとりつつも、再包囲に向けて艦の陣形を整えている。七大海肅配下の艦隊を突破するのは容易ではないのだ。

「よし、墨ねーいくよ!」

ロベルタ・ヴェルディアナ(ちまっ娘アリス・f22361)が、大事なパートナーである浅間・墨(人見知りと引っ込み思案ダンピール・f19200)に声をかけつつ、真っ先に船の舳先を蹴って敵艦に飛び移っていく。

「ロベ…さん…あぶ…、まっ…!!」

 墨は、ロベルタの身を気遣いつつ、後を追う。乗り込んだ大型帆船では、その船に見合う巨体の海賊が待ち受けていた。

「猟兵!来たか!!」
「ここが貴様らの墓場だ!」

 巨大な戦斧を振り上げ自らや仲間を鼓舞する雄叫び。

「僕らの邪魔はさせないよ!!」

 ロベルタは、ぐんと身体を縮めるとバネのように飛び上がる。そのスピードに巨人はついてこれない。一撃目を辛うじて斧で受け止めるのが精いっぱい。もちろん彼女の攻撃はこれでは終わらない。

「もういっちょ!!」

 斧に叩きこんだ右足を軸にして、身体がくるりと一回転。左足を顔面に叩き込んだ。

「ごぁ…!?」

 ロベルタの一撃で沈む巨人。

「このチビが…!」

もう一人の巨人が、空中のロベルタを狙う。

「…させない」

 その巨人の目の前に急に現れた墨。その手には納刀された愛刀。刹那、抜刀。斬られたことすら気づかせない超高速の斬撃に、巨人は目を見開きながらゆっくりと倒れていく。巨人からやや遅れて、二人が着陸する。

「墨ねーありがと♪」
「気を…つけ…て…」
「うん!墨ねーのことは僕が守るよ!」
「う…ん…」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルキ・マーシトロン(サポート)
「おや、僕の出番かな?」

プレイングはお任せ。絡み・連携歓迎。

アポカリプスヘル出身のデッドマンの闇医者。
ゾンビの研究を行なっている。
医術による治療や、薬品を使っての味方のサポート、ゾンビを呼び出しての戦闘等が可能。
デッドマンの特性として、肉体がバラバラになってもいずれ復元される。
痛覚などの感覚は維持されているが、痛みには多少の耐性がある。
他には体温が低い、睡眠することがない等の特徴を持つ。



 ロベルタと墨を始めとして、猟兵達が次々と敵船に乗り込んでいく。迎え撃つ巨人の海賊達も、その数とパワーで対抗しようとする。

「猟兵が!!」

 斧を振り上げて叩き込む巨人。

「おや、僕にくるのかい?」

 蒼い顔の小柄な少女に見える白衣の男、ルキ・マーシトロン(🧟‍♂️・f24589)がなんの用意もないかのようにそこに立っている。轟音と共に、斧が舟板に突き刺さる。ルキの右腕が斬り飛ばされる。ニヤリと笑う巨人。だが、当のルキは非常に落ち着いている。切り裂かれた白衣の袖口は驚くほど静かだ。巨人も違和感に気づく。

「お前…!?」
「あぁ、あいにくと既に死に体のものでね。これぐらいの損傷は問題ない」

 残った左腕でチェーンソーを構える。

「だが…君はそうはいかないのだろ?」
「っ…!?」

 目の前の小柄な少女の姿をした化け物に底知れぬ恐怖を感じる巨人。巨人のことを観察していたルキは、その致命的な隙を見逃さない。

「ゾンビの材料としては、使えるかどうか…まぁ、やってみればわかる」

 甲高い音を立てるチェーンソーを軽々と振るい、恐れおののく木偶の坊の右腕に突き立てた。

成功 🔵​🔵​🔴​

火土金水・明
「弱気者に用はないですか。そのような考えをする方たちを許す訳にはいきませんね。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【サンダーランス】を【範囲攻撃】にして、『巨人海賊『苛烈な斧』構成員』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



 形勢は、完全に猟兵に傾いている。必要最低限の艦隊を撃破し、後は島に強襲上陸を仕掛けるのみだ。

「勝負ありです。これ以上は、無駄です。大人しく退きなさい」

 宙にふわりと浮き上がった火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)がコンキスタドール達に警告を発する。

「ふざけるな!我らを弱者と侮る気か!」
「敗れたわけでもなし、このまま引き下がれば笑いものよ!」

 巨人たちは、吠える。我らは負け犬ではないと。

「命あってこそ、とは思わぬわけですね」
「我らを、みじめに生にしがみつくあの島の者どもと同じにしてもらってはこまる!」

 その言葉に、明がピクリと眉を顰める。

「弱者に生きる資格などなし!」
「我らには勝利か死のみよ!!」
「弱気者に用はないですか。そのような考えをする方たちを許す訳にはいきませんね」

 語気を強めて、杖を構える。

「ならば、手加減はしません」

 膨大な魔力の集中。魔法陣から雷が迸る。

「我、求めるは、新たな雷撃の力。くらいなさい、サンダーランス!!」

 魔法陣より天から降り注ぐはずの雷の槍が、海を切り裂く。巨人たちは悲鳴を上げる暇もなく、船と共に吹き飛んでいく。

「今です!」

 明の一撃で、島への一本の航路が切り拓かれる。打ち合わせ通り、抑えの猟兵を残し、鉄甲船に急いで彼らが戻ると、一直線に島へと向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ミコト』

POW   :    悪く思わないでくれ
自身の【人間への好意】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    居合斬り
【納刀状態の刀を瞬時に抜刀すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【鉄さえも切断し、飛翔する斬撃】で攻撃する。
WIZ   :    鬼神戟
自身に【鬼神の力】をまとい、高速移動と【斬撃や打撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は琶咲・真琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レーシィ・ルミルーン(サポート)
活発な口調が多いです。あまり悩むタイプでもないので質問もどんどんしますし思ったことは口にします
よく笑います。苦しい時も笑みは崩さず疲れてきちゃったかも、等半笑いで言ってしまうくらいに明るい性格です

良くないことは良くないと思うなぁ、等きちんと否定し行動に移します。
激怒することは少なく怒っても、もぉー怒っちゃったから、やったなぁー、等ソフトに怒ります

よく独り言の様に世間と話したりします。戦場でしゃがみこみ作戦会議なんかを行ったりもします
世間の最も多い発言は紳士風な話し方の闇医者ですが、その他どんな話し方をする世間がいても構いません
世間になるには豊富な知識とアクセス権限が必要なため尊敬し慕っています



その日、絶望の島の様子は違った。海賊達は朝からいつもより慌ただしく、船に乗り込んでいった。しかし、囚われた人々はそれに特段関心をはらうことなく、ただ黙々と己に課された労役に従事する。そんなことに気を取られる者から死んでいったのを彼らはよく知っている。海の音から戦いの音がしても、新たな犠牲者が出ることを気の毒に思う、その程度のことだった。しかし、今日は様子が違った。島全体を揺るがすような轟音。それは、港に猟兵達の乗り込む鉄甲船が乗り上げたものだった。突如現れた海賊達のものではない船に困惑する人々。そんな彼らのところに、鉄甲船から一人の少女が飛び降りてくる。

「みなさん、助けに参りましたよ」

 レーシィ・ルミルーン(歩く診療所・f24573)が丁寧な口調でそう告げる。その言葉に、人々は暗い表情をして目を背ける。レーシィがその反応に小首をかしげていると、

「そいつらは、我々の所有物だ。勝手なことをしないでいただこう」

 凛とした女性の声が響く。手下のコンキスタドールを引き連れた上品な着物を重ね着した女性がレーシィに忠告する。

「あなたが、この島を支配しているコンキスタドールね!」
「そうだ。私がいる限り、『鬼火』の旗の下、貴様たち猟兵が選べる選択肢は二つ。隷属か、死か」

 それだけ告げると、それ以上の問答は不要と、コンキスタドールが一斉にレーシィに躍りかかる。鉄甲船から猟兵達も飛び出す。あっという間に乱戦へと突入する。島の人々は我が身に危害が及ばぬように、出来るだけ関わりを持たぬように、港の端へと身を寄せる。

「あなたの相手は、わたし!」

 レーシィが、女性に挑む。

「愚かな…」

 女性がスラリと刀を抜き放つ。

「我が名は、ミコト。我が名において、貴様らを――」

 女性の眼が、真紅に輝く。

「――殺す。」

 殺意が周囲を駆け抜ける。レーシィの医療ノコギリが、衝撃波を受け甲高い音を立てる。咄嗟の防御が間に合った。

――この人、強い…!

 周囲の猟兵が皆、危険を感じてそれぞれの防御に徹していた。下手に避けようとすれば、続く二撃目、三撃目の標的にされていただろう。

「――でもまけられない!世間様!力をかしてください!」

 彼女の身体のデバイスを介してSNSに接続。彼女の思いにこたえた者達の思いをエネルギーに変換。

「いっけーーー!!」

 展開した携行型荷電粒子砲が放たれた。超速の弾丸をミコトは斬撃で応戦する。その瞬間、衝撃波が止み、猟兵達に立て直す隙が生まれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』

乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
相棒バイク以外も乗りこなしてみせる
配達系依頼もお待ちしてまーす

走りこそが俺の武器!
マシン性能・路面や周辺・相手の動きなど幅広い情報収集
それを扱う集中力・傭兵の経験・判断速度
乗り物と操縦者の総合力で戦う

シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
補修ワイヤーは補助武器
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!

明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる

過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲



「今だ!!」

 レーシィが作り出した隙に、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)が滑り込む。強化変形した彼の愛車の宇宙バイクは、すぐさまトップスピードへと昇り詰める。そこから一気に加速。乱戦の中を切り裂き、爆音と共にミコトへ迫る。

「くらいやがれ!!」
「痴れ者が!!」

 ミコトがスッと身を引き、刀を納める。陽里はその動きに見覚えがあった。サムライエンパイアの剣士が使う一撃必殺の抜刀術。

――やべぇ!

 しかし、今から避ける機動をとったとしても、もはや逃れることは出来ない。ならば、とる道は一つ。

――一か八かだ!

 前進。突入するバイクに、ミコトの音速を超えた斬撃が放たれる。ドンという衝撃と共に、バイクの出力を全て回していたシールドが粉々に砕け散った。

「――でぇい!!」

 そのままバイクで突っ切る。すれ違いざまに、ハンドガンで牽制しつつ、その場を離脱した。

「なんて奴だ…!」

 シールドをまるで紙切れのように斬り去った斬撃に、陽里は背筋に嫌な汗が流れるのを感じ取る。シールドが僅かに逸らせてくれていなければ今頃自分もマシン諸とも真っ二つになっていただろう。

「こいつは、手ごわいなぁ…!」

 余裕の表情のミコトに比べ、早くも猟兵達は追い詰められつつあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロッタ・アサヒ
ボスの弱点に関する情報を島民の皆さんから聞かないといけませんね。海賊の被害にあった方の救護所があればそこに行って治療を手伝いましょう。応急手当か、もっと心身の傷が深い方にはUCを使って静かな休息をとっていただきます。恐怖を和らげ、傷を癒やすことで信頼を築くことから始めましょう。得られた情報は他の猟兵の方に伝えて、ボスの撃破のために役立てていただきます。



 この島を支配するコンキスタドールの幹部と猟兵の死闘が繰り広げられる中、島民達は隅に寄り添いあるで嵐が過ぎ去るのを待つかのように、出来るだけ戦っている者たちの意識から外れようとしていた。しかし、猟兵との戦いに苦戦していたコンキスタドールは、そのストレスの捌け口を探していた。

「邪魔だ、奴隷の分際が!」

 猟兵の攻撃を避けようと、大男が島民を蹴散らすように突っ込む。悲鳴を上げてなすがままになる。

「なんてことを…!」

 その光景を見たロッタ・アサヒ(ふっくらほんわか重量級魔道士・f06583)。すかさず、その男の頭部にメイスの一撃を叩きこんで昏倒させる。

「大丈夫ですか!?」

 敵が倒れたのを見たロッタが、倒れている島民に駆け寄る。

「うぅ…」
「すぐに治療を…!」
「や、やめてくれ…!そんなことされたとわかったらあいつらに殺されちまう…!」
「関わらないでくれ…!」

 ロッタの助けを拒絶する島民にロッタはキッパリと言う。

「いいえ!殺させませんし、見捨てません!私達はそのために来たのですから!」

 それは波動となって、島民達の病んだ心に響く。島民達の怯えたような表情が和らぐ。

「あ、あんたは…?」
「世界を救う、猟兵の一人です。この島を救いにきました」

 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロベルタ・ヴェルディアナ
墨ねー(f19200)と共闘。
僕は住民の人達に手早く弱点を教えて貰うよ。
初対面だから聞き易くする為にコミュ力発動だ♪
「時間がないから簡単に…教えて欲しいじぇ」

で。相手の情報を聞き出したら改めて参戦。
情報を元にして墨ねーと波状攻撃で攻めるよ。
相手の攻撃が強力なのは解ってる。だったら!
全力ダッシュで無理やり相手の懐に潜り込んで。
腹部狙いの蹴り…と見せかけたフェイントして。
どっちかの腕へ蹴り上げる感じで【錠前】を。
UCに鎧砕きと鎧無視攻撃の技能加えて放つよ。
正確に腕を狙えるように零距離とスナイパーも♪

もし僕の蹴りが当たらなくてもそれはそれで~。
だって本命は…♪
ちゃんとオーラ防御と致命傷は避けるよ。


浅間・墨
ロベルタさん(f22361)と共闘。
…今の私よりも二枚も三枚も上手な相手…です。
そんな人に対応できるかどうかわかりませんが。
『国綱』と【地擦り一閃『伏雷』】で応じます。

多重詠唱と限界突破で速度と威力の底上げを。
継戦能力で底上げした身体機能などの維持を。
刃に破魔と鎧砕きと鎧無視攻撃の力を宿します。
刀の切り替えしは早業で。一太刀毎に全神経を。
ダッシュも加えて一息に近づき連続で攻めます。

ロベルタさんが帰って来たら彼女と波状攻撃を。
彼女の動きに合わせて同時攻撃をします。
偶に交互攻撃や連携攻撃を。他の方とも同様に。
ロベルタさんを凶刃から武器受けで護ります。

無理はしませんが無茶はします。勝てませんから。



 ロッタの言葉に、戸惑いを見せる島民たち。そこに、重苦しい空気を打ち破るような元気の塊が飛び込んできた。

「ねー!時間がないから簡単に…教えて欲しいじぇ!あいつの弱点って何か知らない??」

 ロベルタ・ヴェルディアナ(ちまっ娘アリス・f22361)が底抜けに明るく尋ねる。

「き、きみも…奴らと戦う気なのか?」
「え?うん、もちろん」

黒いワンピース姿のみるからに戦士とは思えない少女もコンキスタドールと戦うというのに驚く。

「無茶だ…勝てるわけない…」
「勝てるかどうかじゃないよ」

 ロベルタがきょとんとした顔で言う。

「そこに困ってる人がいるのに、勝つかどうかなんて関係ない。僕らが戦う理由はんてそれだけで十分だよ」

 真顔で言い放つロベルタに唖然とする。

「で、弱点って何かないかな?弱みでもいいよ」



 そのころ、猟兵とミコトの戦いも終局へと向かっていた。

「ふん、使えん部下どもめ…足止めすらできんとは。が、まぁいい。こいつらの相手など私一人で十分」

 全ての部下を倒されてもなおミコトが慌てることはない。周囲を一応包囲している猟兵達は、すでにボロボロだ。この島を救う、その一心でこの場に立っている。

「まずは、一人ずつ、殺してやろう」

 ミコトの身体にオーラが纏う。次の瞬間、反応が鈍っている一人の猟兵の背後に回り一刀。

――キィン!

 甲高い音を立てて刀と刀がぶつかり合う。すんでのところで、浅間・墨(人見知りと引っ込み思案ダンピール・f19200)が割って入る。ミコトの反応速度についてこれるのは、今いるメンバーでは彼女くらいだ。

「やら…ませ…ん!」
「少しは出来るようだ…が、貴様一人で何が出来る?」

 刀を押し出し、墨をのけぞらせると、即座に返す刃で衝撃波。墨は、太刀に霊的な守りを纏わせてそれをどうにか防ぐ。

――まだ、ここで負けるわけには…!

「終わりだ!」
「ちょー!っとまったー!!」

 黒いワンピースの少女が元気にかけてくる。

「ロベ…さん…!」
「墨ねー!おまたせ!」

 ロベルタが、ミコトにいきなり蹴りをお見舞いする。

「小娘が」
「そんな小娘が相手だじょー!」

 ふわふわとした口調とは裏腹に苛烈な攻め。ミコトは軽くいなす。

「そんなに死に急ぎならお前からだ」
「か弱い女の子に物騒じゃないかにょ?」

 ピクッと眉が動く。ロベルタは言葉を重ねる。

「君も無理に男の振る舞いしなくてもいいんだよ?」
「っ…!黙れ…!!」

 激昂するミコト。それまでの余裕が嘘のように執拗にロベルタを狙う。島民が教えてくれたミコトの弱点。『女性であることへの忌避感』。まさに、逆鱗だ。ロベルタは敢えてそこに触れる。嵐のような連撃を全力で致命傷を避ける。その間に相棒がなんとかすると信じて。

「終わりだ小娘!!」
「いいえ…!」

 ミコトが刀を振り上げた瞬間、雷が駆け抜ける。冷静さを欠いて周囲の状況をみていなかったミコトには何が起こったか分からないが、墨が詠唱しながらずっとこの機会を窺っていたのだった。

「おのれ…!」

 事実を認識した鬼神は、怨みの一言を口にして倒れふした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 冒険 『探し物はどこだ?』

POW   :    とにかく物を掻き分けて探す

SPD   :    目を凝らす、あるいは何らかの機材などを使って探す

WIZ   :    目標物の位置を推理してそこを重点的に探す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

氷咲・雪菜(サポート)
 人間のサイキッカー×文豪、13歳の女です。
 普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にサイコキャノンを使って戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



ミコトが倒れ、消滅しても、その場にいる島民や猟兵達はしばらく動けなかった。

「…倒したの?」

 ようやく沈黙を破るように、氷咲・雪菜(晴天の吹雪・f23461)が呟く。それがきっかけとなって、それまでせき止められていた一同の緊張が一気に解放される。歓声を上げる気力もなく、どうにか相手を退けることが出来たという安堵からその場に腰を下ろす。

「なんとかなったか…」
「手ごわい相手だったが…どうにかだな」

 沖の方に目をやると、幹部がやられたのに気づいた海賊船団は、散り散りとなって逃亡していった。

「これでこの島も救われますね…」
「い、いや、ダメなんだ…」

 そう絞り出すようにして告げる島民の一人。

「や、奴らの旗をなんとかしないと。あいつらの旗は海賊を呼び寄せる」
「メガリスか…。そいつはどこにある?」
「わ、わからない…」
「探し出すしかないのか…」
「そういうことなら任せてください」

 雪菜が、一冊の本を開く。彼女の力を受けて、獣の姿をした情念が実体化する。

「さぁ、答えなさい。旗のメガリスはどこなの?」

 彼女はこの島に残されたコンキスタドールの残留思念に問いかける。その答えを求めて獣達は四方へと散った。

成功 🔵​🔵​🔴​

浅間・墨
私達が破壊すべき『鬼火』の旗は隠してない気がします。
理由はこの島の長が強力だから必要なかったのでは…と。
島民さん達は怖がって旗をどうにかできないと思いますし。
なので旗は人目が及ばない場所ではないと考えます。

島民さん達に禁止区域と教えられた場所を聞きます。
そしてそこを重点的に探そうと思います。
ロベルタさんとは別行動で探します。
探す際には周囲の警戒を一応しておきますね。
もう敵はいないとは思いますが不測の事態対策で。
旗を発見したら【鍔鳴】で斬ってしまいます。


ロベルタ・ヴェルディアナ
墨ねー(f19200)と。

島を支配してる長倒したし今度は旗だね!
墨ねーの旗の推測位置は納得できるじぇ。
だったら僕は島民さんから情報を聞くよ。

立ち入り禁止って場所を聞けばいいんだね?
そーだねぇ~…誰がいいかな…。
子供とかねーちゃんは聞いてない気がする。
大人の男の人とかおじーちゃんがいいかな。

旗を探す時は墨ねーとは別に探すじぇ。
探すのは広すぎるねぃ。なら【番人】を。
「旗を一緒に探して欲しいじぇ!」
二体一組で探して貰う。がんばれー!
見つけたら墨ねーにも報告。



「今度は旗探しだねー!頑張るぞー!」

 ロベルタ・ヴェルディアナ(ちまっ娘アリス・f22361)が、意気揚々と島の探索に向かう。先ほどまで敵の幹部とのぎりぎりの戦いをしていた勇ましい彼女の姿とは打って変わって、見た目相応の無邪気さを見せている。

「墨ねー、早く早くー!」
「ま、ま……って……」

 あわあわとしながらロベルタを追う浅間・墨(人見知りと引っ込み思案ダンピール・f19200)。ロベルタ同様、敵の幹部を斬り捨てた神速の剣士とはとても思えない自身の無いような雰囲気を持つ彼女だが、その実力は先ほどの通りだ。

「ふふふ、このあたりだねー」

 ロベルタは、島の中心にある山のふもとまでやってきた。ここは、コンキスタドール達によって、厳重に守られていたという地点だった。

「ここに…旗が…あると…思います」

 そう提案したのは、墨だった。彼女曰く、強さを示すシンボルである海賊旗をわざわざ見つかりにくいところに隠すとは思えないというのだ。雪菜が放った獣たちも、この付近で止まったものが多い。コンキスタドールの残留思念、つまりコンキスタドールの大半がここより先には入っていないということを示していた。

「じゃあ、どっちが先に見つけるか、勝負だー!」
「あっ…」

 ロベルタはそう言い残すとさっさと山に入っていく。

「こういう時はこいつらだね!」

ロベルタは、ユーベルコード『番人“グワルディアーノ”』を発動。ブタ型の陶器が召喚され、彼女の周囲に浮かび上がる。

「旗を一緒に探して欲しいじぇ!いっけー!」

 ロベルタの号令をうけ、山のあちこちに散っていく。

「お、見つけたじょ?」

 しばらくたって、一体のブタさんがロベルタの下にもどってくる。

「えへへ、さっすがブタさん~。墨ねーにも教えてあげてー」

 墨の下に伝令を走らせつつ、自身も旗の所在へ急ぐ。

「おぉー!あった!」

 森を抜けた先に、簡素だが、しっかりとした邸宅があった。その屋根の上に、鬼火を意匠とした海賊旗が翻っている。

「あれ…ですね…」

 ロベルタから少し遅れて、墨がやってくる。

「墨ねーやっちゃえ!」
「えぇ…!」

 キンと甲高い音を立てて、墨が抜刀。一閃。納刀の音と共に、海賊旗は真っ二つになる。次の瞬間、ガラスが割れるような音を立てて、その残骸が崩れ去った。

「こ…れで…」
「ボクたちの完全勝利だー!やったー!」

 跳び上がって喜ぶロベルタ。
 こうして、戦いは終わった。しかし、今回の敵の強さを目の当たりにした猟兵達は、まだその姿を現していない強大の敵の存在を否が応でも意識せざるをえなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月12日
宿敵 『ミコト』 を撃破!


挿絵イラスト