ささやきかける光と闇(作者 中村一梟
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#UDCアース 


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#UDCアース


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●日陰の花
 世界の闇の中には途轍もない秘密が潜んでいる。わたし達はそれらから目をそらして、触れないようにして生きている。そうでなくては生きていけない。
 伊月・史乃(いつき・しの)は密かにため息をつく。彼女は幼い頃から他人には見えないものが「見える」性質――有体に言えば霊感の強い少女だった。
 それらがよくないものであることは幼心にも直感できたから、史乃はそれらの傍に近づかないようにしていた。
 人づき合いが苦手な史乃を両親は心配して「より落ち着いた空気の学校を」と規律が厳しいことで有名な穣美学園へと入学させた。
 結果として、史乃の両親の願いは半ば叶い、半ば叶わなかった。
 その学校には、なぜか彼女にしか見えないものが数多く棲みついていたのである。

●日向の鳥
 もし世界にあたし達のまだ手の届かない秘密が眠っているとしたら、それに手を伸ばさずにいられるだろうか。いや、できない。
 穣美学園において、鷹峰・陽奈(たかみね・ひな)は周囲から浮いた存在だ。幽霊や妖怪や魔法魔術、いわゆるオカルトという分野に傾倒する彼女は、行儀よく真面目な生徒の多いこの学校では悪い意味で目立つ人間だった。
 陽奈がそういう「場違いな」学校に入学したのは、穣美学園が知る人ぞ知る神秘の園であるということを「発見した」からだった。
 きっかけは古書店で何気なく手に取った一冊の本だった。土地の霊性に関して記された分厚く難解な本。興味と好奇心の赴くままにそれを読破した陽奈は、穣美学園がある場所こそ彼女の目には見えない「力」が集まる条件を満たしていることを知った。
 入学から半年あまり。陽奈はいまだ秘密の手がかりを掴むことすらできていなかった。

●ミステリアス・ハイスクール
 グリモアベースの一室。華祭・エリナ(転生の水先案内人・f22606)はなぜかダークグレーのブレザーを手に猟兵達を待ち受けていた。
「こんにちはぁ。今日はみんなに、UDCアースの穣美学園ってとこに行ってもらいたいんやぁ」
 どうやらエリナが持っている服が、その学園の制服らしい。
「この学園でなぁ、なんでかわからんけどUDCが召喚されてしまうんやぁ。みんなにはその原因を探して、怪物が現れるのを止めて欲しいんよぉ」
 そのクリーチャーは夢によって現実を侵食し改変するという途方もない力を持っているらしい。放置すれば、怪異は四百人を超える生徒達を贄に、さらなる恐怖と混沌をもたらすだろう。
「うちの予知やと、伊月・史乃と鷹峰・陽奈っていう二人の生徒が鍵になるみたいやぁ。まずはどっちかと接触して話を聞いてみてなぁ」
 しかし、この調査には大きな障害が存在する。それは「穣美学園が女子校である」ということだ。皆無ではないとは言え、校内に男性がいることは珍しい部類の出来事である。男性猟兵が調査を行う際には何かしらの工夫が必要になるだろう。
「ちょっとややこしい事件やけど、ばっちりがんばってなぁ」
 柔らかく微笑んで、エリナはグリモアを宙にかざした。


中村一梟
 猟兵の皆様ごきげんよう、中村一梟でございます。
 今回はUDCアースより、学校に現れる怪異の調査とその阻止を描くシナリオをお届けいたします。

●第1章
「冒険」フラグメントです。穣美学園に潜入してUDCが出現する原因を探したり出現場所を特定したりしていただきます。
 このシーンでは「猟兵が校内にいる理由を説明する」記述がプレイングにあるとボーナスになります。男性のほうがむしろボーナスゲットのチャンスかもしれません。

●第2章
「集団戦」フラグメントです。このシーンでは「学校であることを活かした」プレイングにボーナスが与えられます。
 また、戦闘に巻きこまれてしまったNPCを守るプレイングに対してもボーナスが与えられます。

●第3章
「ボス戦」フラグメントです。2章と同様の条件でボーナスが与えられます。

 それでは、今回も皆様とよい物語を作れることを楽しみにしております。
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第1章 冒険 『UDC召喚阻止』

POWUDCの発生原因となりそうなものを取り除く
SPD校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す
WIZ生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


琴平・琴子
…まさかまたこの服を着る日が来るとは
不思議の国に落ちた時に着ていた学校の制服着用

大きくて規律の厳しい学校なら
部活動で何らかの功績があっても可笑しく無い筈
学校見学という名の下
部活の合同練習を見に来た事を装います

誰かに見つかったとしても
待ち合わせしてるのって言えば気にならないでしょうし

…見える、ところ
覚えがない訳ではないですが…
およそ夕闇の影だったり暗い場所
教室の影ですら怖かったりするんですよね
特にじめっとした裏庭とか、教科準備室とか

でも土地に霊性があるとするなら
何かお墓のような物があったりしませんか
土地自体に何かそう云うものを触れさせたのか
元々そういう贄の場として使われていたのでは…?


 放課後。穣美学園に校内さざめく少女達の声を聞きながら、琴平・琴子(まえむきのあし・f27172)は自分の体を見下ろした。
(……まさかまたこの服を着る日が来るとは)
 制服。不思議の国。落ちた時着ていた。
 胸の奥で何かが身じろぎする。その何かを吐き出そうとするかのように、琴子は大きく息を吐く。
 ここはあの場所ではないし、不思議の国でもない。この学園のどこかに助けを必要とする誰かがいるのだから、立ち止まっているわけにはいかない。
 顔を上げ、琴子は歩き出した。
(……見える、ところ。覚えがない訳ではないですが……)
 学校では建物の中でも十分な光量が確保されてはいるが、それでも夕刻となれば影が生まれるもの。特に人気のない裏庭ともなれば。
(教室の影ですら怖かったりするんですよね)
 だが、この学園に潜むものはそういった恐怖心が見せる幻や勘違いの類ではなさそうだ。姿形は定かではない、けれども確かに妖気をまとったもの。悪夢の切れ端のようなそれらが、じっとこちらを窺っているのを琴子は感じていた。
 そこに関わる人が多いほど、感情が豊かであるほど場所に澱む情念も増える。学校という場所の特殊性を考慮した上でも、穣美学園にわだかまる影は数が多すぎるように思える。
(でも土地に霊性があるとするなら……)
 墓地、あるいは贄を捧げる祭祀場のような。ここがそういった「溜まりやすい」特性を持つのであれば不思議ではない。
(土地自体に何かそう云うものを触れさせたのか……)
「あ、かわい~! どうしたの?」
 琴子の思案を黄色い声が遮る。見れば、数人の生徒が彼女の姿を見つけ近寄ってきていた。
「部活の合同練習を見学にし来たんです」
 どの部、と口にしたわけではないが、生徒達は勝手に得心して頷いた。規律の厳しい学校であれば好成績を収めた部活があってもおかしくはない、と推理して準備していた説明は当たりだったようだ。
「沖田先輩のところ、演奏すごかったもんね」
「そうそう。私感動しちゃって」
 生徒達のお喋りは琴子のついていけない話題で盛り上がっていく。適当に相槌を打ちながら周囲に視線を巡らせて、琴子ははっと小さく息を呑んだ。
 気配がする。少女達の活気に逃げ出すようなこともなく。しかし彼女らは気づいていない。傍らに怪異が潜んでいることを。
 琴子はこの学園に忍び寄るものの危険性を目の当たりにしていた。
成功 🔵🔵🔴

水鏡・怜悧
詠唱:省略
人格:ロキ
現代の学校、通ったことがありません…学生だったのは80年も前なので。知識はあるので問題は無いですが。
女装して潜入。バレないと思いますが他人との接触は最小限にします。UDCで数珠を構築。属性は呪。周辺に怪異があれば震えて検知できるようにしておきます。光属性の護符を作り、目立たないよう光学迷彩をかけた護符を飛ばして周辺の情報を収集。陽奈さんを探して接触します。
「陰陽系の家系の出でしてね。この学園の怪異を調べてこいと。ですがこの学園の知識が少なく困っております。協力いただけませんか?あ、私男性ですのでその点はご注意を」
札を見せて言いくるめ、彼女を護衛しつつ校内を見て回ります。


 水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)は穣美学園への潜入に先んじて、光属性の護符を校内に放っていた。その内の何枚かが廊下を歩く髪の長い少女の姿を捉えたのを受けて、彼は接触を試みる。
(バレないと思いますが……)
 経験ではなく知識しか持ち合わせていない学生生活、しかも女子校という特殊な環境下である。できるだけ人のいない経路を選んで慎重に彼は進み、やがて中庭に辿り着いた。
「鷹峰・陽奈さん、ですね」
「え? はい、そうですけど」
 振り返った陽奈は怜悧の姿を認め、目を細めて首を傾げた。面識のない学生にわずかな違和感と戸惑いを覚えている様子だ。
 正体が露見しては騒ぎになってしまう。怜悧は誤魔化さず、あえて己の正体を明らかにすることにした。
「陰陽系の家系の出でしてね。この学園の怪異を調べてこいと。ですがこの学園の知識が少なく困っております。協力いただけませんか?」
 その言葉を聞いた陽奈の瞳が輝いた。怜悧が取り出した札に、彼女の唇からうわぁ、と感嘆の息が漏れる。
「本当にいたんですね……魔女。ええ、あたしにできることなら手伝わせてください」
「よろしくお願いします。あ、私男性ですのでその点はご注意を」
 驚いた顔をしつつも頷いた陽奈を連れて、怜悧は穣美学園を見て回る。
 一見ごく普通の、傾きかけた日に照らされた学園の風景が広がっている。
 だが、怜悧の手首に巻かれた怪異を検知する数珠はひと時も静まることなく、人ならざるものの存在を知らせ続けていたのだった。
成功 🔵🔵🔴

ヴェル・ラルフ
つなぎとキャップ、首にタオルを巻いて顔はマスクで隠しぎみ
現地のUDC職員にお願いして、お掃除カートも用意してもらおうかな
清掃員に扮して夕暮れ時に堂々と潜入

放課後の自販機付近のゴミ回収や、校庭付近の草取りなんかをして、屯する生徒の噂話に耳を傾ける

夢によって、現実を侵食してくるUDC…
学校に、寝るところってあるのかな
通ったことはないから分からないけれど…夕暮れなら何処かでうたた寝している人もいるかもしれない

続く廊下を掃除しつつ、各部屋を覗いて寝ている人がいないかも探してみる
学校って面白いな
似たような構造の部屋が続くんだね

寝ている人がいたら、その付近では変わったことが起きていないか、念入りに調べる


 沈んでいく太陽の光の中を、ヴェル・ラルフ(茜に染まる・f05027)は歩いていく。
 目深に帽子を被り、マスクで顔を半ば覆っていても、彼を見咎める者はいない。作業着を着て清掃員に扮したヴェルは雑草を抜き、溜まったゴミを回収する作業をこなしながら、すれ違う生徒達の声に耳を傾ける。だが、聞こえてくるのは他愛もない会話ばかりだ。UDCに繋がりそうな情報はない。
(夢によって、現実を侵食してくるUDC……)
 そいつは既に活動を始めているのだろうか。例えば、うたた寝する誰かの夢を介して。
(学校に、寝るところってあるのかな。通ったことはないから分からないけれど……)
 掃除を続けながら、ヴェルは校舎の中に踏み入った。電灯の光でも覆い隠すことができないほど濃密な怪異の気配。――どこかにいる。
 ヴェルは扉を次々と空けていく。放課になってから随分と時間も過ぎ、校舎内はほぼ無人だ。似たような構造の部屋が続く学校という建物の造りに興味をそそられないこともないが、今はそれよりもUDCを見つけ出すことが先決だ。
 無人の部屋が十二続いた。そして、次が十三番目。
 ヴェルが扉を開けると、夕日の切れ端だけが残る薄暮の教室内にひとりの生徒がいた。椅子に座り、俯いた姿勢で時が止まったかのように微動だにしない。どうやら眠っているようだ。
「キミ、もう遅い時間だよ」
 だが、声をかけても全く反応はない。もしかすると、怪異によって無理矢理に眠りの淵へと引きずりこまれてしまったのかもしれない。
 ヴェルは周囲に視線を走らせつつ、少女を揺り起こしてみようと近づいていく。
 ――と。
「……現れたわね、テロリスト」
 眠る少女が小さな声で言った。寝言にしてははっきりとしすぎた言葉。意識があるのか、とヴェルは少女に手を伸ばして――。
「私がこの教室にいたことは最大の幸運だったわ。……あなた達にとっては、最大級の不幸だけれどね」
 少女ではない何かがヴェルの手首を掴み止めた。
成功 🔵🔵🔴

キング・ノーライフ
人の営みの中に滲む怪異か、人が集まるから滲むのか、
滲むから人が集まるのか知らんが対処するか。

女子校か、
【ハッキング】でパソコンの来客リストを弄れば来賓用入口では誤魔化せるがいかんせん目立つ。校舎に入ったら【化術】で少年に化けるか、姉を探す【演技】と【王の誘惑】を併用すれば目立っても不審者には見られないか。
たまには上から好意を向けられるのも面白そうだしな。

伊月を対象にして捜索、
霊感持ちなら我が並々ならぬ者なのは理解するだろうから「少年に憑いている守護神が姉の危機の予感した」ような守護神に人格の切り替え演技をしてやれば多少荒唐無稽でも霊感持ちなら共感して話すかもしれん。
最悪【誘惑】で何とかするか。


 静まり返った廊下をキング・ノーライフ(不死なる物の神・f18503)は足早に歩いていく。
(人の営みの中に滲む怪異か、人が集まるから滲むのか、滲むから人が集まるのか知らんが対処するか)
 来客リストを改竄し、正規の訪問者として潜入した彼が探すのは穣美学園に潜む怪異の手がかりを知っていると思わしき人物――伊月・史乃だ。だがしかし、もしかすると彼女に接触を図るのが少し遅かったかもしれない、とキングは考える。
 校舎内は静寂に満ちていた。時間的にまだ残っているはずの学生職員の声は聞こえず、誰ともすれ違わない。来客を受け付ける窓口さえ無人だった。
 UDCの魔の手は既に学園を覆い尽くしてしまったのだろうか。先刻から脳裏で警報が鳴り響いている。駆け出そうとして、キングは前方から走ってくる足音に気づいた。
 髪の短い学生。長いが鍛えられてはいない腕脚を懸命に動かして、脇目も振らず走ってくる。その容貌に心当たりがあったキングは、咄嗟に彼女の手を掴み止めていた。
「きゃっ!?」
 バランスを崩した少女を巧みな体捌きで支える。至近距離から覗きこんだ彼女の瞳は、恐怖の色に染まっている。
「伊月・史乃だな?」
「う、うん。そうだけど……きみ……っ! それより、速く逃げないと……!」
 再び走りだそうとする史乃。恐慌に陥っているためか、キングが少年の姿に化けていることに気づいた様子はない。
「待て。何があった? 我はこの少年の守護神だ。ここには彼の姉がいる。助け出さなくてはならん」
 キングの言葉に、史乃はびくり、と体を奮わせた。そして恐る恐る、問いかける。
「それって……それって『そういう設定』なの? それとも本当に……?」
 質問の意図を量りかねて眉をひそめるキング。だが、そうしている間に怪異はすぐそこまで迫ってきていた。
成功 🔵🔵🔴


第2章 集団戦 『黒史病の使徒』

POW ●ぼくのかんがえたさいきょうのわざ
無敵の【今の状況に適した肉弾戦の奥義】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD ●こんなこともあろうかと
無敵の【今の状況に適したアイテム】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
WIZ ●ぼくのかんがえたきゅうきょくのまほう
無敵の【今の状況に適した魔術の秘奥】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●デリュージョン・パニック
 異変は唐突に、そして静かに訪れた。

 渡り廊下の途中――お喋りに興じていた学生達の姿が突如かき消える。
 中庭から敷地の隅へと歩いていく陽奈の周りで――少女の姿をした怪異が姿を現す。
 夕闇色の教室――猟兵の手首を掴んだ少女が不敵な笑みを浮かべる。
 立ちすくむ史乃の顔から血の気が引く――どこからともなく響くいくつもの声。

 学園のあちこちに――猟兵達の周囲に現れる怪異。虚ろな目をしたそいつらは、奇妙に躍動感のある声で言った。
「私達の日常を……この楽園を壊させはしない」
キング・ノーライフ
ふむ、そういう事か。
つまり我の言葉と奴らの言動が近いからの反応か。
と、納得しつつ子供姿のまま手を引いて走る。
とにかく一回逃げて話を聞こう。

逃げ込んだのは演劇部部室、そこで経緯を聞きながら演劇用化粧や衣装で【変装】を施し教師や別の生徒のように見せる。伊月を探しているのならこれで多少は隙を作れるだろう。

そして無敵のアイテムか、道具は使わなければ意味が無い。
【王の誘惑】(子供ver)で【誘惑】して篭絡してみるか。
害意は残っていても口や挙動にボロが出てくる事を狙い、
敵からも色々聞きだそう。

聞くだけ聞いたら使徒には篭絡しきるか一撃で骸の海に送り返すか。
……もしかしたら伊月にも効果があるか?確認するか。


「世界の外から来たモノよ、私達の聖域から去るがいい!」
 黒史病の使徒がユーベルコードを発動させる前に、キングは史乃の手を掴んで走り出した。
(ふむ、そういう事か。つまり我の言葉と奴らの言動が近いからの反応か)
 先程の問いかけの理由に合点が言ったキングは、ちらと史乃を振り返る。目を白黒させてはいるが、怪異から遠ざかることに否やはないようで手を引かれるままに走っている。
 二人はとある部屋へと飛びこんだ。キングが予め目を付けておいた演劇部の部室である。ずらりと並んだ衣装の中から変装に使えそうなものを見繕い、史乃に手渡す。
「あれらは一体何だ?」
「わ、わかんない。あれは見たことない」
 あれは見たことない――つまり、黒史病の使徒でない怪異ならば目撃したことがあるのか。そう返そうとしたキングの問いを、扉が蹴破られる音が遮った。
「外から来たるモノよ、私達の聖域から去れ!」
 少女の姿をした怪異が叫ぶ。その手には銀に輝く剣。ユーベルコードによって生成されたものと見えた。
「それが無敵のアイテムか、道具は使わなければ意味が無い。……さあ、王の物になるがよい」
 キングの放った言霊が怪異を捩じ伏せる。剣を傍らに置き、傅く黒史病の使徒。その垂れた頭に向かって彼は問いを投げた。
「お前達は一体何だ?」
「私達は……私達はここに積み重なった夢の――」
 返答が途切れる。床から湧いて出た黒い煙りのようなものが黒史病の使徒を呑みこみ、瞬く間に消失させたのだ。
 予想だにしなかった展開に思わず言葉を失うキング。その背中に、泣き出しそうな史乃の声が投げられた。
「あいつだ! あいつがずっといるの! この学校に、ずっと!」
成功 🔵🔵🔴

水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
「気を付けて。あまり離れないでくださいね」
陽奈さんの様子に注意しつつ、庇うように敵の前に立ちます
可能ならば陽奈さんと敵の間にUDCの液体金属で壁を作り盾としましょう
「この怪異についてご存じのことはありますか?他の怪異のことでも構いません。どこかで繋がっているかもしれませんから」
強力な奥義を使うなら一度離れるはず
攻撃をあしらいつつ陽奈さんから情報収集します

「目、閉じててください」
全身液体金属化し相手の奥義を受けます。飛び散った液体金属を弾丸のように少女へ浴びせましょう
急所を外して少女を液体金属で拘束し、人型に戻ります
液体金属の一部を煙に呑ませ、煙の情報を収集します


 怪異が地を蹴った。だが、陽奈は立ち尽くしたまま。その視線を遮るように、怜悧は前方へと歩み出て彼女を背に庇う。
「気を付けて。あまり離れないでくださいね」
 陽奈が頷く気配を背に感じながら、怜悧は右手を翻した。その動作に合わせて闇の色をした液体金属が噴き出し、飛びかかってきた怪異の拳を受け止める。
 黒い液体金属が怪異の手に絡みついた。次の瞬間、急激に体積を膨れ上がらせ壁を作り上げる。表面に奇怪な色彩を渦巻かせるそれは、UDCの攻撃を遮って覆い隠す。
「この怪異についてご存じのことはありますか? 他の怪異のことでも構いません。どこかで繋がっているかもしれませんから」
 金属壁が連打される音が響く中、怜悧は陽奈に問いを投げる。が、彼女は小さく首を振った。
「……わ、わからないです。あたしが知ってるのは、この学校が霊的な力を集まりやすくて出て行きにくい、ダムみたいな地相にされてるってことだけで……でもそれも、あたしの素人分析だし――」
「いいえ、十分ですよ」
 尻すぼみに小さくなっていく陽奈の声を遮って、怜悧は言った。
(――『されている』か)
 この事態が何かの仕組んだものだとするなら。それを追い絶たねばならないだろう。
「目、閉じててください」
 不意に怜悧が告げるのに、陽奈は大人しく従った。振り返った怜悧の眼前で、液体金属の壁が爆発して少女の姿をした怪異が突破してくる。
「食らえ! アルティメットスパークパァァンチッ!!」
 怜悧の胸に撃ちこまれた拳が再び炸裂する。真っ白い閃光と共に、無数の欠片が飛び散った。
「此(コレ)はすでに私の一部」
 怜悧の唇が囁く。怪異のユーベルコードを受けて粉砕されたのは彼の肉体であって肉体でないもの――黒く玉虫色に光る液体金属。
「ならば侵し、受け入れ、喰らい、……ひとつに」
 液体金属の雫が横殴りの黒い弾雨と化した。少女型クリーチャーの手足を貫いた無数の弾丸は次の瞬間には互いを繋ぎ合わせて鎖へと変化し、怪異をその場に縛りつける。
「い、一体なにが――」
「大丈夫。そのままで」
 開きかけた陽奈の瞼を怜悧の掌が塞ぐ。液体金属の固まりへと変異して怪異の一撃を受け、結果として半壊した己の体――それが急速に元の形態へと戻っていく様は陽奈には少々刺激が強すぎるように思えたからだ。
「……」
 陽奈の目を塞いだまま、怜悧は地面から湧き出した黒い煙によって消失していく怪異を見つめていた。
 ぱちん、と小さな音がして、黒史病の使徒を縛っていた鎖が黒煙の中から追い出される。まるで、食べた物の中に入っていた異物を吐き出すかのように。
成功 🔵🔵🔴

キング・ノーライフ
このままだと史乃が恐怖で発狂しかねんな。
とりあえず人は消えても購買とか適当な場所に行けば自販機位はある。
そこで飲み物を買い渡すか。

そしていい加減子供姿とこの喋りだと警戒されたりややこしいかと【従者転身】、狸塚に化けて本人の様に【演技】した優しい口調で「ご主人様に代わりに優しくして欲しいと頼まれまして」と自己紹介してから妖術で花を出しだりして落ち着かせるか。

無理に話を引き出さず「怖かったですね、大丈夫ですからね」と優しい笑顔で寄り添うように話を聞く事で安心させる方向に持っていくか。

敵がやって来たら驚かせ妖術と併用して史乃の分とは別に買った炭酸飲料をブシャーと掛けて混乱した隙に一撃を食らわせよう。


 額に細かな汗を浮かべ、浅い呼吸を繰り返す史乃。かたかたと小さく震えるその様子に、キングは喫緊たるものを感じる。
(このままだと恐怖で発狂しかねんな)
 ぐい、と手を引き、彼女を連れ出す。階段の傍で見かけた自販機で温かいココアを買って、押しつける。
「飲め」
 キングの言葉にのろのろと従おうとして、史乃は缶を取り落とした。その落下音にさえ、彼女は体を震わせる。
「辺りを見てくる。ここを離れるな」
 缶を拾い上げて再び握らせ、キングは史乃の視界から外れた。見ているとは限らないが、見せてこれ以上ややこしい事態に陥らせることもあるまい。
「やれやれ、この姿が裏目に出たか。ならば、奴の姿を借りるか。王たる者、従者の力は理解している物だ」
 呟いて、ユーベルコード『従者転身』を発動。狸塚――頭から狸の耳を生やした青年――の姿へと変身する。
 準備を終えて覗いてみれば、史乃は先刻と寸分変わらぬ姿勢でうずくまり、缶を握りしめていた。
 足音を殺し、そっと近づく。史乃は見上げようとして……恐怖が勝ったのかますます縮こまる。そんな彼女に、キングは毛布を被せるように柔らかい声をかけた。
「大丈夫、敵ではありません。ご主人様に代わりに優しくして欲しいと頼まれまして」
 その顔の本来の持ち主であればそうするであろう声色と笑顔で言うが、史乃は顔を上げもしない。だが、その体の震えが収まっていくのをキングは感じていた。
「怖かったですね、大丈夫ですからね」
「……」
 キングはもうひとつ飲み物を買い、史乃の傍らに立つ。ややあって、彼女がぽつりと呟くのが聞こえた。
「――あいつはずっとここにいるの。わたし達をずっと見てる。わたし達が笑ったり怒ったり、泣いたりするのを待ってる。花が雨を待つみたいに」
 譫言めいた独白を、キングは遮らなかった。史乃の唇が動くに任せる。
「たぶん、あいつは十分食べたんだと思う。今はデザートの時間なのかも。食べ終わったら、きっともっとひどいことになる。……あなたなら止められる?」
 史乃が顔を上げた。涙に濡れた瞳を見返して、キングは頷く。
「……お願いします。わたしを――わたし達を、助けて」
 再びキングは頷く。そして彼は身を翻し、音もなく接近してきていた黒史病の使徒に向けて炭酸飲料をぶちまけた。さらに妖術で目を眩ませ、拳を一発叩きこむ。
「走れ!」
「――うん!」
 よろめきながらも立ち上がる史乃。もう手を引かれる必要はなかった。
成功 🔵🔵🔴

水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
そういえばもう1人居るのでしたね
護るのであれば1カ所にいた方が効率的です
合流しましょう
「陽奈さん、校舎内へ移動します。まだ、人が残っているかもしれません。ついてきてください」
指定UCを発動し、周囲を各属性の触手で形成した札で警戒しながら進みます
火属性で校内の熱源を探知し、史乃さんを見つけて合流します
使徒の魔法は反属性の触手で打ち消しつつ情報収集
他に猟兵の方が居るのであれば時間稼ぎと少女たちの護衛をお願いします
「ヒトの創造できるものに、万能も完全も無敵も無いのですよ」
情報を元に呪属性の触手で術式を蝕んで壊します
これで終わりとも思えません、護りやすい場所へ移動しましょう


 陽奈の先導で怜悧が辿り着いたのは、敷地の片隅だった。普段から丁寧に整備されていると思わしきその場所には、ずいぶん昔に取り壊されたらしい建物の痕跡以外には何もない。
「ここが霊的な力をせき止めてる場所……だと思います。たぶん……」
 自信なさげに陽奈が言う。だが、怜悧はそこに彼女が言うような「霊的な力」が溢れているのを感じていた。
 何年も、何十年も、あるいは百年以上の時間をかけて溜めこまれた力。本来であればただの集まったエネルギーでしかないはずのそれは、一滴紛れこんだ毒の雫によって全てが世界を侵す猛毒と化していた。
 ――オブリビオンがいる。自身の存在によって世界壊しの劇毒へと変質したエネルギーの澱みの中で、顕現する時をじっと待っている。
 ふと、澱んだエネルギーにさざ波が走った。その波紋が少女の横顔のように感じられて、怜悧はこの事態に関わると予知された陽奈ではない彼女のことを思い出した。
(そういえばもう一人居るのでしたね)
 邪神との戦いに際して陽奈と史乃を逃がすにしろ護るにせよ、一カ所に集まっていたほうが効率的だろう。
「陽奈さん、校舎内へ移動します。まだ、人が残っているかもしれません。ついてきてください」
 呼びかけられた陽奈ははい、と言いかけて――さっと顔を青ざめさせた。
 その視線の先へと怜悧は振り返りつつ、ユーベルコードを発動。放たれた触手式魔導兵器が黒史病の使徒の攻撃を相殺、ばしりと鋭い音を立てる。
「――闇黒星のひとかけら、深遠なる虚無の弾丸。――穿て!」
 UDCが追撃を放つ。想像から創造された無敵の魔術。あらゆる存在を消滅させる無そのものの牙が襲いかかる。
「ヒトの創造できるものに、万能も完全も無敵も無いのですよ」
 怜悧が操る触手群が迎え撃つ。怪異の魔術を相殺するためだけに生み出されたそれらは次々と消滅させられつつも、その質料そのもので虚無を満たし、埋め立てようとする。
 有と無の均衡が成立し、二つのユーベルコードが弾ける。黒史病の使徒が次の攻撃を放とうと――どんな魔術の秘奥を想像すれば勝てるのか――思考して生まれた一瞬の空白を縫って、触手が突き刺さる。
 触手に仕込まれていた呪詛が発動。たちまちにUDCを食い荒らし消滅させる。
 ふう、とひとつ息を吐いて、怜悧は陽奈を連れて移動を再開する。
 火の属性を与えられた触手の一本が移動する熱源を探知している。おそらくは史乃――そして他の猟兵だろう。二人を護るためにより適した場所で、邪神共を迎え撃つのだ。
成功 🔵🔵🔴

キング・ノーライフ
さてと、そろそろ逃走劇も終わりにしたい所。
他の連中とも合流もせんといかんし、一回校庭に出るか。

いい加減に手は必要か、偵察しながら【狸塚の呼び鈴】で狸塚を呼び出してさっきのやり取りにつじつまを合わせて三人で校庭に出る。

奴らが来たら【大狸囃子】で動きを止めさせる。
まあ適した魔法はおそらく音をかき消すか音を反射するとかそういうのか。
そうなったら【ヴァーハナ】を呼び出して乗り込み伊月の安全を確保し、【運転】でかく乱しながらの大狸囃子と【内臓ガトリング】の合わせ技で仕留めていくか。

これだけハデに暴れれば誰かしら猟兵がやってくるだろうさ。
そうすれば親玉も飛んでくるだろう。


遠吠・狛(サポート)
明るくマイペース系のもののけ女子だよ。野生の狛犬。
直情系に見えがちだけど、臨機応変に柔軟に事に当たったりするんだよ。シンプルに物事を捉えるタイプ。楽しいことは大好き。シリアスも対応。
スキルと指定したユーベルコード は使えそうな時はどれでも遠慮なく使う方針。
行動規範は、人の役に立ちたい、助けになりたいが根底にあるよ。
戦闘は野生の勘やすばやい動きで相手を撹乱しつつ、ガツンと行くタイプだねえ。あえて敵の中に突っ込んで全体攻撃なんかもしちゃうよ。味方のためにサポートに徹するのも好き。
お任せのアドリブ歓迎だよ。


 駆け抜けた廊下の終点、校庭へとつながるガラス扉をキングは勢いのままに蹴り開けた。
 砕けたガラスの破片が飛び散るのに、伊月が咄嗟に顔を庇って目を閉じる。その数秒の間にキングは『従者転身』を解除、同時に呼び鈴で狸塚を呼び出しつい今しがた合流したかのように装う。
「二人とも無事か」
「ええ。そちらは上手くいきましたか?」
 己の姿を借りた主の言動を面白がっているかのような狸塚の視線を、キングは無言の首肯で受け流す。そうして、三人は校舎を脱出し校庭へと逃れ出た。
「さてと、そろそろ逃走劇も終わりにしたい所だが」
 奇妙なことに、校舎の外の風景は薄暮の時刻から変化していないように見える。これもまた、オブリビオンの仕業であるのだろうか。
 校庭に出て初めて、キングは黒史病の使徒達が現れる瞬間を目撃した。怪異共は何もない虚空から沁み出すように現れているのだ。となると、身を隠すことで大きなアドバンテージを得られるとは考えにくい。
「まあいい加減に手は必要だと思っていたところだ――狸塚、音を鳴らせっ! 敵が黙るほど盛大になっ!」
 キングの号令一下、妖術で生み出された太鼓と笛が轟音を響かせた。ガラスをひび割れさせるほどの音波は、三人の行く手を阻むUDCだけを狙い撃つ砲弾となって炸裂。少女の姿をした怪異をなぎ倒す。
「もう一発!」
 再び轟く爆音。だがそれは、怪異の群れに被害を及ぼすことなく消失した。
「……やはり対応してきたか。おそらく音をかき消す類の魔法だな」
 理屈ではあるまい。黒史病の使徒が「音を伝えない」と定義した以上、そのユーベルコードは静寂をもたらすことについては絶対の効力を持つ。
「……だが、それで負けないと思っているなら大間違いだ」
 ふっ、と息を吐いて、キングが振り仰いだその先には――。
「見ーっけた!!」
 窓を破り飛び出してくる影、ひとつ。
「これだけハデに暴れれば誰かしら猟兵がやってくるだろうさ」
「そういうわけだよ!」
 宙でしなやかに身を捻って着地した遠吠・狛(野生の狛犬・f28522)が犬歯を見せて笑う。突如現れた援軍に、黒史病の使徒達は消音防壁を発動し続けるか躊躇した。
 この魔法で勝てるだろうか、と思ってしまった。
「狛犬さまの遠吠えだよ!」
 そこに叩きこまれる狛のユーベルコード『神滅咆哮』。それはなんと、先にキングが放ったものと同じ系統――音波攻撃であった。
 無敵の消音防壁をもってすれば相殺することの容易い攻撃――そのはずだった。だが、躊躇いによって絶対性を失い無敵でなくなった魔法では防ぎぎれない。神気をこめた咆哮が、連鎖する衝撃波となって怪異共を粉砕する。
「乗れ、伊月!」
 改造装甲車ヴァーハナへと乗りこんだキングが呼ぶ。伊月が車内に駆けこむ。それを見届けた狛が跳躍し、黒史病の使徒の群れの只中に飛びこんで思うさまに拳を振るう。
「よし、突破するぞ!」
 エンジンと内臓ガトリング砲が唸る。銃撃と共に加速したヴァーハナは怪異共を置き去りにして、校庭を一気に駆け抜けていった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴


第3章 ボス戦 『夢の現』

POW ●夢喰み
【対象の精神を喰らうこと】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【戦意の喪失】で攻撃する。
SPD ●魂攫い
【深層の欲望を見抜く視線】を向けた対象に、【欲を満たし心を奪う空間を創り出すこと】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ ●心砕き
いま戦っている対象に有効な【対象が最も苦手とする存在】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はルメリー・マレフィカールムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●穢れた夢の中で
 伊月と陽奈を保護しUDCを撃退しつつ穣美学園の校内を転戦する内に、猟兵達はやがて合流を果たし、そして怪異の群れがいない場所へと辿りついていた。
 そこは先刻陽奈が言った「霊的な力をせき止めている場所」――何かの建物の跡が残る敷地の片隅だった。
「……ここにいる……!」
 喉の奥から搾り出すような声で伊月が言う。がたがたと手足を震わせる彼女の手を陽奈が握って問う。
「何か、いるの?」
「……いる。わたし達を閉じこめたがってる。ここで……ずっと夢見るままでいさせたいって思ってる」
 伊月の言葉に導かれたように、地面から黒い煙が湧き出してくる。それはやがて外套らしきものをまとった魔神の姿となった。
 はっと息を呑んで頽れかける伊月を陽奈は支えた。震える体を強く抱きしめながら、にじり寄ってくる邪神を睨む。
「……違う。あたしが知りたいと思ってた『秘密』はお前なんかじゃない……! あたしの夢は、お前のために見てるんじゃない……!」
 力を振り絞って叫ぶ。だが、陽奈の拒絶の声は邪神の前にはあまりにも無力だった。
水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
(確か夢によって現実を侵食し改変するのでしたね。他人の夢をエネルギーに変換するのでしょうか。何とも興味深い…)
いつもより強く湧き上がる興味(欲望)に眉をしかめる
「あぁ、これはいけません。お二人とも出来るだけ離れて、こちらを見ないように。できれば耳も塞いでおいてください」
UDCの液体金属で2人を護りつつ、離れたらUC発動
「その力の根源…貴方の中身は何ですか?」
視線に力があるなら目でしょうか。あるいは血色の触手でしょうか。それとも外套に隠れた場所に、未知の器官があるのでしょうか
「欲望なんて、簡単に刺激しない方が良いですよ。特に私のような狂った人間の物は、ね」


 復活した邪神を中心にして、黒い煙のようなものが溢れ出してくる。探索と戦闘の最中に怜悧が幾度か目撃したものだ。
(確か夢によって現実を侵食し改変するのでしたね)
 その煙状の物質――あるいは現象は、陽奈や伊月の声に呼応しているように見受けられた。
(他人の夢をエネルギーに変換するのでしょうか。何とも興味深い……)
 ふつふつと、胸の内に沸き立つものを怜悧は感じる。「ロキ」を名乗る今の人格の根幹にして存在意義。毒のような、炎のような、欲望と呼ぶにはあまりにも衝動的で無惨な好奇心。
「あぁ、これはいけません」
 密かに呟いて、怜悧は歩を進めた。奮え戦いて立ち上がることさえままならない二人の少女を邪神の視線から隠すように立つ。
「お二人とも出来るだけ離れて、こちらを見ないように。できれば耳も塞いでおいてください」
 怜悧の背が衝立となったことでいくらか邪神の重圧から遠ざけられた陽奈が、伊月を引っ張って離れていく。獲物が離れていくのを察知してUDCが身じろぎした。液体金属の奔流が壁を作り上げる。
 そうしてようやく、邪神は怜悧に目を向けた。ユーベルコードを宿したその視線に、ついに怜悧の中で箍が外れた。
「その力の根源……貴方の中身は何ですか?」
 問いかけながら、怜悧は邪神のユーベルコードが創り出した空間へと自ら突入していく。
「答えなんてどうでもイイんですよ。真実かどうかの確認も出来ない……そんなことより……さァ、貴方の中身を教えてください」
 入りこんだものの欲望を具現化させ、心を捕らえ喪失させるその空間にいたのは、何十体という夢の現だった。その一体一体が怜悧のユーベルコードから放たれた手術台に拘束され、自由を奪われている。
 一体目。獣の骨を思わせる頭部に怜悧が両手をかける。
「視線に力があるなら目でしょうか」
 手術用の鑿と鋸が頭部を切り開き、常人には直視できない内蔵をさらけ出す。眼球というものはなく、頭蓋骨の中に詰まっているのも脳ではない。血ではなく黒い煙を噴き出させながら、一体目のUDCは動かなくなった。
「あるいは血色の触手でしょうか。それとも外套に隠れた場所に、未知の器官があるのでしょうか」
 二体目、三体目、四、五、六、七……。次々と解剖という名の殺戮劇が繰り広げられていく。二人の少女が見ていれば卒倒を通り越して発狂してしまいそうな光景だ。
「欲望なんて、簡単に刺激しない方が良いですよ。特に私のような狂った人間の物は、ね」
 邪神の幻影を殺し尽くして、怜悧は『魂攫い』の空間を脱出した。その視線が流れ、夢の現を眺め回す。
「それが貴方の中身ですね」
 呟いて見つめる先には、邪神の体から伸びて地面に突き刺さった一際太い二本の管状器官があった。
大成功 🔵🔵🔵

キング・ノーライフ
真の姿解放(機械の翼に肩当て装着)
どうやら地脈か何かに根を張り、
己が領域にしているか吸い上げているかしているのだろう。
ならば剥がすほかあるまいて。

まず狸塚に二人の退避を任せよう。
精神を食らうのなら対象が少ない方が良いからな。

逃がす為の【時間稼ぎ】をしつつ、機械の翼の羽ばたきで【衝撃波】で精神を食らうのであろう黒い煙を一時的にも弾き飛ばす。それで出来た射線を【ノーライフ】で撃ち抜いて【王への供物】を発動。

直接近づいての二撃目は戦意の喪失を受けるかもしれんがこれは食事だ。そして地に根ずく触手が人化で一時的でも無くなれば場所への影響力も削げるだろう。さて、邪神の夢の味は如何ほどかと口付けようとする。


 明らかになった邪神の姿を目にして、キングの脳裏に伊月が言った「雨を待つ花」という言葉が蘇る。
(どうやら地脈か何かに根を張り、己が領域にしているか吸い上げているかしているのだろう)
 それは他の猟兵が陽奈から聞き出した「この学園の地勢が作為的なものである」とも合致する推理だった。
「ならば剥がすほかあるまいて。――狸塚、二人を退避させよ。精神を食らうのなら対象が少ない方が良いからな」
 キングの従者に連れられて、史乃と陽奈が戦場を容易には見通せない場所まで遠ざかっていく。と、二人を逃がさまいとするかのように邪神の外套の内から黒煙が噴き出した。
(これで精神を食らうのであろう)
 そう直感したキングは、己に宿る「機械たる不死の王」を顕現させた。
 きりきりと音が鳴る。
 無数の精緻な部品によって組み上げられた機械翼がキングの背で広がり、羽ばたいた。一度目で黒煙を押し留め、二度目で吹き払う。
「我への贄に相応しい姿になるがいい」
 再び黒煙が放たれるよりも早く、キングは懐から銃を引き抜いて発砲した。ユーベルコードの宿る銃弾がUDCに命中し、その姿を変容させた。
 ダークグレーのブレザーに濃緑の格子縞のスカート――穣美学園の制服を着て、伊月・史乃に似た顔立ちで、鷹峰・陽奈のような声を発する少女の姿へと。
「わたしになにをした?」
 擬人化された邪神に向かって歩み寄りながら、キングはふっ、と息を吐く。
「言ったはずだ。我への贄に相応しい姿になるがいい、と」
「おまえが、わたしを、贄にする? 見くびるな――っ!」
 少女の四肢が触手の束へと変化する。邪神の秘めた力がキングのユーベルコードを打ち消しつつあるのだ。
 殺到する触手を捌き、あるいは肩当で受け流して、キングは邪神の眼前へと到達した。銃を握らぬほうの手を伸ばし、指先で少女の顎を持ち上げる。意図の読めない行動に、邪神少女は一瞬動きを止めた。
「さて、邪神の夢の味は如何ほどか」
 その一瞬の隙間を縫って、キングの唇と少女の唇が重なる。

 ――そうして、彼は知った。この学園が夢見ていたものの正体を。
成功 🔵🔵🔴

●未来なき彼女が夢見たものは
 百年ほど前のことだ。
 ひとりの少女がいた。彼女はとある血族の後裔として、生まれてから死ぬまですべてが定められた人生を歩んでいた。
 だがある時、彼女は見てしまった。自分とは全く異なる生き方をしている少女を。
 彼女は憧れた。己の意志を第一として進んでいく少女の姿に。
 彼女は少女のように生きたいと願い、その願いは無惨にも打ち砕かれた。
 血統と、その血に宿る力の継承こそを第一とする父や祖父の手によって。
 度重なる反抗と失敗の繰り返しの末に、父祖はついに彼女を見放した。
 鉄格子の中に閉じこめて、その体と心が朽ちていくに任せたのである。
 彼女は己のさだめを呪った。なぜ、こんな力を持って生まれてしまったのかと。
 彼女は最後の力を振り絞り、己の死地ががいつか憧れの少女のような娘達が集まる場所になるように仕向けて死んだ。
 こうして、彼女の死後数十年を経て、彼女が死んだ場所は穣美学園になった。
 そうして彼女は、自分の死んだ場所が憧れの少女のような娘達の青春の舞台として時を重ねていくのを見守っている――はずだった。
水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ→アノン
(異空間の原理も根幹へ辿り着くUCも狙われる少女の力も、知りたい……いけませんね。アノン、後は任せました。2人を護るのですよ)
「面倒なこと押し付けやがって……まァいいか。同情なんざする気もねェが閉じ込めるヤツはむかつくし」
苦手な相手はロキ。いつもビリビリ(雷属性の触手で拘束→感電)してくるからな
「偽物じゃあ面白くねェけど。喰い殺してやる」
土属性の触手で礫を飛ばして牽制。拘束は岩を生み出して掴ませ、接近して噛み殺してやる
触手を地面に差して、勘でかき回して吸えねェようにし、相手の触手を引きちぎってやるぜ
「自分で閉じこもった挙句、他人まで閉じ込めてんじゃねェよ」


 怜悧――ロキは自らの胸奥で疼くものを感じた。
(異空間の原理も根幹へ辿り着くUCも狙われる少女の力も……)
 ずるり、ずるりと這い回り、鎌首をもたげる――。
(……いけませんね。アノン、後は任せました。二人を護るのですよ)
 それが表出する前に、ロキは異なる人格――アノンという名の彼へと入れ替わった。瞳の色が緑から紫へと変わり、顔つきさえも野性味を帯びたものへと文字通りの変貌を遂げる。
「面倒なこと押し付けやがって……」
 ぎろり、と睨む先で、少女の姿が霧散し再び怪異が姿を現していた。
「まァいいか。同情なんざする気もねェが閉じ込めるヤツはむかつくし」
 その身に滾る本能のままに怜悧――アノンは地を蹴って夢の現へと迫る。その眼前に、突如として彼と同じ姿の人影が立ちはだかった。
 自分自身……ではない。異心同体の人格のひとり、ロキだ。電撃を放つ触手で散々に嬲られた記憶に顔をしかめつつも、アノンは足を止めることはない。
「偽物じゃあ面白くねェけど。喰い殺してやる」
 疾走の途中でユーベルコードを発動。放たれた触手の束が地面を削り、礫を飛ばす。そっくり同じ触手がそれを弾き、拘束すべく向かってくるのを持ち上げた岩で受ける。
 絞め砕かれていく岩を蹴って跳躍、宙で身を捻り、落下の勢いのままに急襲。己と同じ容貌の相手を躊躇なく叩き潰す。
「自分で閉じこもった挙句、他人まで閉じ込めてんじゃねェよ」
 再び放たれた触手が走り、怪異と大地とを繋ぐ触手を貫き引きちぎった。
成功 🔵🔵🔴

キング・ノーライフ
真の姿維持で。
核になった娘の想いが淀んでこうなったのか、
それともその核を利用した邪神なのかは知らんが一回分けんとここで区切りをつけても二度目もありそうか。

【ヴァーハナ】を再び呼び出すと【ビルドロボット】で合体、
そのまま相手に突っ込む。夢喰みは【呪詛耐性】や【運転】【操縦】で耐え、いなし回避して狙いは夢の現の中。

触手以外にその核となる想いや土地や夢から吸い取った物を蓄える部分はあるはず。そこを大まかでも探し、直接【浄化】をする事で敵の根源の弱体化を狙う。

あんだけ解剖されたのなら見つかってないのもおかしいかもしれんが、奴はそこに興味はなさそうだしな。これでかの地に縛られた想いが救われたらいいが。


水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:アノン
(万象解析を発動しますので、合わせて下さい)
(……で、落ち着いたのか?)
(多少は)
護る戦いってのは好きじゃねェし。アイツを喰えねぇのは癪だがまァいいか。
千切った触手を怪力で掴み、地面へ叩きつける。UDCの液体金属を纏った拳で腹や頭を殴りつける。視線は野生の勘で察知して、当る寸前で意識の内へ入る。表出人格がなくなれば、完全な脱力状態だからな。あとはロキに任せるぜ。

人格:ロキ
相手UCが反射できたら魔銃を構えつつ距離を取ります。
先ほどのアノンの言葉と、欲を満たすUCが、本来の彼女の救いになれば良いのですが……
(それにしても……アノンに貸しを作ってしまいましたね)


 夢の現の外套から無数の触手が奔流となって噴出した。それらは先程失われた大地との繋がりを再び求めるかのように地面に突き刺さる。
 急激な反応に巻きこまれぬよう跳び退ったアノンの脳裏で、ロキの声がする。
(万象解析を発動しますので、合わせて下さい)
 その声音は冷静で、狂気と背中合わせの好奇心の昂ぶりはない。
(……で、落ち着いたのか?)
(多少は)
 アノンは小さく鼻を鳴らす。防戦というのは得手ではないし、再びロキに任せてもいいかもしれない。
「アイツを喰えねぇのは癪だがまァいいか」
 引きちぎった触手を投げつけ、次いで拳を振るう。液体金属をまとい硬度と重量を増した打撃が速射砲のように撃ちこまれるが、束ね重なった触手相手には今ひとつ手応えに欠ける。
 林立する職種群の向こうに、怪異の眼が覗いた。欲望を見抜く視線に捉えられる寸前、アノンは主導権を手放す。人格が入れ替わる一瞬、眠りに落ちるように脱力する彼の体を液体金属状のUDCが包んだ。
「なるほど、ならばこう……ですね」
 殻の内から夢の現の視線を読み解くロキ。解析が完了すると同時に、銀色の金属殻が夢の現のユーベルコードを反射した。
 自らの邪視を受けた怪異の精神がどのような欲に囚われたのか定かではない。が、夢の現はぴたりと動きを止めた。
 それは猟兵達にとって最大の好機。
 ユーベルコードによって愛車ヴァーハナと合体し、鋼鉄の巨人へと姿を変えたキングが地を蹴る。その突撃を援護すべく、ロキが銃弾を放った。
 触手の群れを薙ぎ倒し、キングが怪異の本体へと迫る。
(核となる想いや土地や夢から吸い取った物を蓄える部分はあるはず)
 狙うはその一点。徹底的に解剖しても見つけられなかったが……。
 キングの左腕に不可視の牙が突き立つ。呪詛への耐性を刻んだ装甲が貫通されることはなかったが、わずかに精神が食われるのをキングは感じた。
 奪われた心が飲みこまれていくほうへ、右の手を伸ばす。水のように指の間をすり抜けていく不確かな感触の先に、それはあった。
 機械仕掛けの五指で掴み、引き抜く。怪異の体内から引き出されたものは、鈍く輝く赤色の小さな金属細工だった。
(これは、何だ……?)
 環や歯車など細かな部品がいくつも組み合わされ、どこか心臓を思わせる。人の手によるものとは似ても似つかないが、キングはそれを『錠』だと直感した。
 UDCの体内に埋めこまれた錠。それはおそらく、尋常なものではあるまい。キングは浄化の威力を解放、叩きつけて錠を破砕する。
 その途端、触手群が一斉にざわめき、戦慄するような動きを見せた。次々と黒い煙になって霧散していく。
 崩壊は怪異の本体にまでおよび、風の前の塵の如くに崩れていく中から、少女のようなシルエットが現れる。
 間髪を入れず、ロキは引き金を引いた。銃弾に貫かれた人型の影は黒い煙ではなく、血のように赤い破片と化して砕け散る。

 全てが変容した。

 怪異は跡形もなく消え去り、遠く校舎のほうからはかすかに学生達の声が聞こえてくる。
「……終わったか」
 呟いて、キングはヴァーハナと分離した。核になった娘の想いが淀んでああなったのか、それともその核を利用して邪神が顕現していたのかは定かではない。が、夢の現が再び現れるということはなさそうだった。
「これでこの地に縛られた想いが救われたらいいが」
「そうですね。アノンの言葉と、欲を満たすユーベルコードが、本来の彼女の救いになれば良いのですが……」
 見下ろした地面には取り壊された建物の痕跡さえもなく。ただ、誰かが丁寧に手入れしていると思わしき小さな花壇だけがあった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

最終結果:成功

完成日2020年12月19日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴