#UDCアース
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どこにでもあるような普通の中学校の空き教室にて一部の男子生徒達が何やら怪しい活動を行っていた。
「誰にもバレてないだろうな」
「あぁ、怪しまれてないと思う」
「手順通りさりげなく人形を隠したり、本の並び方を変えただけだしな」
イタズラでもしていると思われたりはあるかもだが彼らの狙いがバレたりしていることはないだろう。
「でも、こんなことで理想の妹が本当に現れるのか?」
「嘘でもいいんだよ、一時の現実逃避になればさ」
と声を荒げる生徒の手には「妹召喚」なるトンチキなタイトルの怪しい本が握られている。
「いいかお前ら、学校近くの古本屋で見つけたこの怪しそうな本だけどもし、これが本当の黒魔術的な本なら理想の妹が俺達を癒してくれるんだぞ」
リーダーがそう言うと集まった生徒達に緊張感が走る。
理想の妹……それは現実の妹と違って蔑むような視線を浴びせてこない妹だったり、そっけないのは現実と一緒だが兄の自分が疲れている時にちょっと照れながら手作りお菓子をくれたり、はたまた小さい頃と変わらずお兄ちゃんと笑顔で甘えてきたりなどなど集まった生徒達の頭の中でそれぞれの理想の妹との妄想が繰り広げられる。
「例え嘘でも構わないんだ、受験勉強で疲れた俺達にはちょっとした現実逃避が必要なんだよだから、同志達よ! この儀式を楽しもうじゃないか!」
全ては理想の妹にお兄ちゃんっと優しくしてもらえるためにー!!!!
リーダーの演説にオォォォォォォ!!!! と激しく答える彼らは魔導書を開きながら儀式を進めようと実行に移る。
この後まさか本当に妹が召喚されてその妹に命を奪われてしまうのを彼らはまだ知らない。
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「UDCアースの方で学校を狙った事件が起きているようですね、私も一つ予知することができました」
とグリモアベースに集まった猟兵達を迎えたのはウェルシェ・セイボリー(白銀の処刑人・f06945)だ。
さっそくグリモアの力を引き出し依頼内容の説明を始める。
「予知によると勉強に疲れた一部の男子生徒が偶然手に入れた魔導書を片手に軽い気持ちで儀式をしたらUDCを召喚しちゃうみたいですね」
今から向かえば完全に召喚する前に儀式を妨害してUDCの弱体化が望めますとウェルシェは伝えつつ、学校への潜入方法ですがUDC組織のエージェントさんが警備員と入れ替わっているので特に問題なく潜入できますと補足した。
「皆さんにはまずは男子生徒達が校内中で準備した儀式の道具とかの排除をお願いします」
学校にあったらおかしいだろって代物が隠されていたり、なんか本の並びが何かを表していたり色々あるだろうがある程度取り除けば儀式は不完全な物にできるだろう。
生徒への聞き込みなども行いながら怪しいことをしていた男子生徒達の痕跡を辿るのもいいかもしれない。
「それで儀式が失敗するとUDCが出てくるのですが、どうにか完全復活を試みようと配下を呼び出して猟兵側が男子生徒達の元に辿りつくのを妨害してきますね」
呼び出す配下はケーキ戦隊と呼ばれるUDCでまずはこれらを討伐しながら男子生徒の元に向かってくださいとウェルシェは言う。
ケーキ戦隊が沢山いる方向にどんどん進めば辿りつけるはずですと伝えながらこの配下のユーベルコードの説明に移った。
まずは、空腹を誘う甘い香りを放ちながら高威力の無差別攻撃を行う技、二つ目は食欲の感情を相手に与えると、伸縮自在のフォークから、様々なダメージを与えるケーキを飛ばしてくる技、最後は美味しそうな香りや美しい見た目で自分の力を強化して戦ってくる技ですと説明を終える。
「どれも、強力でケーキが好きだったりすると辛い攻撃ですが、相手は学校に詳しくないので学校という戦場を有効活用するような戦法を取れば有利に戦えると思います」
これは生徒の儀式で召喚されたUDCにも言えることなのでうまく戦術に利用できそうなら念頭に入れて戦ってみてくださいとウェルシェは言う。
「で、最後は生徒達が呼び出したUDCとの対決ですがとっても強い妹ですね」
可愛い見た目で触手を操る妹の名前は黒木・陽夏。
少女の姿に擬態した触手状の邪神である彼女だが、お兄ちゃん認定した者を侵食する習性を持っており、邪魔する者は泥棒猫認定して容赦なく襲い掛かってくると言う。
「一応、言葉は喋りますが邪神だからか会話はなりたちません」
大好きなお兄ちゃんに近づく泥棒猫は殺されて当然よって感じで会話不可能です、いわゆるヤンデレって奴でしょうか? 怖いですねーと言いながら敵の攻撃方法の説明に移る。
まずは、理性を失いヤンデレ妹モードになることで超攻撃力と超耐久力を得る技、動くものを無差別に攻撃してきます。
二つ目は全力のハグと笑顔、そして触手によってこちらを拘束し攻撃力をさげる技ですね、全て命中するとユーベルコードを封じられるので注意してください。
三つ目は周りで気絶している男子生徒を仮のお兄ちゃん認定して操る技です。戦闘力は落ちてますが、操られている間はこちらが攻撃を当ててもなんやかんやで怪我とかはしないのでそこは安心してくださいとウェルシェは言うが、ちょっとばかし攻撃するのを躊躇うだろうか。
「以上が予知の説明です。学校には生徒や職員の方々が残っていますが、邪神を倒した後の記憶消去などはUDC組織の方々が行ってくださるとのことですから、皆さんは邪神討伐に専念していただければ大丈夫です」
とウェルシェは伝えながらグリモアの転移の力を引き出し猟兵達をUDCアースへと転移させるのであった。
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こうして転移してきた猟兵達は手初通り警備員と入れ替わったエージェントの手引きにより学校内部に侵入することができた。
一見普通の学校に感じるが肌に纏わりつく空気が今にも邪神が目覚めようとしているのが解る空気で包まれているのを猟兵達は感じ取る。
まずは、予知の通り儀式の阻止に動こうと猟兵達は行動を開始するのであった。
高月 渚
お世話になってます。高月 渚です。
UDCアースで学校を狙った事件が予知されました。男子生徒達が軽い気持ちで儀式をしたら本当に邪神が復活してしまいましたが、猟兵の皆さんどうか討伐をお願いします。
『プレイグと執筆について』
OP公開後、参加者様のタイミングで送信していただいて大丈夫です。誰かと一緒に参加する場合は文頭にグループ名や相手のお名前とIDなどを記入後、近いタイミングで送信をお願いします。
また、途中参加なども歓迎です。お気軽にご参加お待ちしています。
執筆にはお時間を頂くことになるかもしれませんのでお急ぎの方はご注意ください。
『フラグメント』
1章:冒険章です。UDCの発生に使われそうな物を排除してください。学校に普通ならないだろって物がなんか不自然に置かれていたり、隠されていたらそれです。今回だと妹関係の何かでしょうか?
2章:集団戦です。ケーキ戦隊の猛攻を突破しながら邪神の元に向かってください。学校という土地柄を利用して戦うプレイングにはボーナスが付与されます。
また、校舎に残っている生徒や教員さんは優秀なエージェントさん達が逃がしたりしますので巻き込まれたりなどの心配はせず戦闘に専念していただければ。
3章:ボス戦です。召喚されたヤンデレな邪神との決戦です。こちらも学校という土地柄を利用して戦えばプレイングボーナスが付きます。
『プレイングボーナス』
何度書きますが戦闘パートでは今回、『学校であることを活かしたプレイングをする』を行うことでプレイングボーナスが発生します。自由なアイデアでプレイングに取り入れて頂ければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。皆様のご参加お待ちしてます。
第1章 冒険
『UDC召喚阻止』
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POW : UDCの発生原因となりそうなものを取り除く
SPD : 校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す
WIZ : 生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
外邨・蛍嘉
鎮めるのもまた、切り離せない役目さ。
…疲れてると、変な方向へ思考がいくっていうけれど。よっぽど疲れてるんだろうね、その子達。
私も一応、妹ではあるけれど…癒しじゃないな。
…というか、クルワを宿す試練を受けたのはその子達と同じ年だった気がするね?(十五からの付き合い)
さて、受けたはいいけれど…そもそも学校って何だい?(故郷は戦国末期な世界だった)
まあいいさ、ようするに『学ぶ場所』に不似合いな物を見つければいいんだろう?
たとえば…そう、この金髪のお人形とかね。机の上に堂々と…。
それに、この平仮名ばかりの本もかね。周りは適度に漢字使われているのに、平仮名ばかりは不自然だろう?
鎮めるのもまた、切り離せない役目さ……と優雅な足取りで校舎を歩いているのは外邨・蛍嘉(雪待天泉・f29452)である。
「…疲れてると、変な方向へ思考がいくっていうけれど。よっぽど疲れてるんだろうね、その子達」
と現在進行形で校舎のどこかで儀式を行っている少年達の心労を思うとどうにかしてやりたいと蛍嘉は想う。
一応、私も妹ではあるけど彼らの求めている癒しにはなれないだろうねぇ……と考えつつ、お婆ちゃんとしての優しさなら与えて上げれるのだけどねと独り言を呟きながら校舎の階段を上ろうとした時にふと、疑問がよぎったのだ。
「依頼を受けたはいいけれど…そもそも学校って何だい?」
学び舎って認識でよいのかね? と掲示板に貼られたプリントなどを見ながら推測をする。
蛍嘉の故郷は戦国末期な世界だったらしく、いまいち学校って呼称に馴染みがない。
そもそも忍者の一族の出身なので普通の学び舎も聞いたことはあるが馴染みがない……。
だが、勉学を学ぶ場であっているなら不自然な品物も見たらわかるだろうとある程度の推測からくる当たりを付けて探索を続けることにした。
そんな蛍嘉とすれ違いざまに女子生徒達が笑いながら階段を駆け下りている姿を見てふと……昔のことを懐かしそうに思い出したのだ。
「私がクルワを宿す試練を受けたのはあの子達と同じ年だった気がするね?」
自身の魂に宿る鬼の名前を出しながらクルワとも長い付き合いになったんだねとふふふ……と笑みがこぼれてしまうのだ。
私の若い頃と今のあの子達や儀式をやっている坊や達とじゃ色々違うだろうけどこれから待つ未来の為に救ってあげないとねとさらにやる気を出す蛍嘉だった。
そしてしばらく校舎を探索していると空き教室にて怪しい品々を見つける蛍嘉であった。
「これは学び舎には相応しくないね」
可愛らしいけどねと蛍嘉が見つけたのは金髪のお人形さんと小さな女の子が好みそうな絵本の数々だった。
人形を囲む様に置かれたその本の並びからもして儀式の為に用意された物で間違いないだろう。
「壊してしまうのは可哀そうではあるけれど未来ある子供達を救う為だ許しておくれ」
破壊する前に優しく人形を抱き上げその綺麗な金髪を子供をあやすように優しく撫でた後、蛍嘉は藤色蛇の目傘を剣へと変化させ人形と絵本を一刀両断してみせた。
「……さぁ、次の品物を探しに行かないとね」
両断した後ももう一度人形を優しく撫でていた蛍嘉だったが気持ちを切り替えて儀式を止めるべく他の品物を探しに教室を後にするのであった。
成功
🔵🔵🔴
アリス・ラーヴァ
アドリブ・連携歓迎
理想の妹に優しくしてもらいたいのー?
変なお兄さん達なのねー
アリスに言ってくれたら妹達を分けてあげるのにー
きちんとご飯を貰えるなら養ってくれてもいーのよー?
という事で、早速お兄さんたちを探して妹達を養って貰らえるよーにお願いしましょー
妹達を呼んで学校の生徒達に件のお兄さん達の居場所を聞き込みするのよー
アリスも向こうにいるお姉さん達に聞いてみよーっと
ねーねー、お姉さん、怪しい行動をしているお兄さん達や学校にあったらおかしい物を見かけなかったー?
「理想の妹に優しくしてもらいたいのー?」
変なお兄さん達なのねーと妹達と校舎を歩きながら儀式を行っている男子生徒達を不思議がっているのはアリス・ラーヴァ(狂科学者の愛娘『貪食群体』・f24787)とその妹達だ。
「アリスに言ってくれたら妹達を分けてあげるのにー」
危険な儀式なんてしなくてもきちんと美味しいご飯を貰えるなら養ってくれてもいーのよー? と妹達と話すアリス、妹達もそうだよねーと肯定するようにギチギチと鳴きながら、ぴょんぴょん跳ねたりしてアピールしている。
お兄さん達の理想とはちょっと違うかもだけど私達も可愛い妹だもん、きっとお兄さん達を癒してみせる! とぴょんぴょん跳ねてアピールする姿は確かに可愛い。
「みんなやる気十分なのねーそれなら早速お兄さんたちを探して妹達を養って貰らえるよーにお願いしましょー」
その為にまずは儀式の阻止からだよー怪しい物を探してきてーとアリスが言えば妹達はギチギチと鳴きながらカサカサカサっと高速移動で校舎中に散らばっていく。
妹達にかかれば巧妙に隠されている物でも見つけ出せそうだ。
「もう、あいつら何だったんだろうねーいきなりやってきて」
「部活の邪魔だよねー」
「もう、気分萎えたしカラオケでも行こうよ」
と何やら話し声がアリスの感覚器官に届いた。
これは事件に関係ある気がするとキュピーンと閃いたアリスはカサカサカサっとお姉さん達の方に歩み寄る。
「ねーねー、お姉さん、怪しい行動をしているお兄さん達や学校にあったらおかしい物を見かけなかったー?」
ギチギチと鳴きながらお姉さん達に話しかけるアリスに固まる女子生徒の皆さん。
すごく大きい7歳の女の子がいきなり目の前に来たら吃驚してしまうだろう、だがアリスの純粋な瞳を見てすぐに落ち着きを取り戻したお姉さん達は優しく質問に答えてくれた。
「怪しい奴らは知っているよ」
「お姉さん達ね、家庭科部なんだけどいきなり男子たちが来て調理室から追い出されたのよね」
「せっかく部活でお菓子作ろうとしてたのにねー」
とお姉さん達の愚痴を聞いてふむふむと頷くアリス。アリスの予感通り事件に関係してそうな気がする。
「教えてくれてありがとうなのーアリスの探しているお兄さん達かもなのー」
「あ、そうなの?」
探している人が見つかってよかったねと笑いながらお姉さん達は調理室の場所もアリスに教えてくれるのであった。
「お姉さん達ありがとーカラオケ楽しんでねー」
ブンブンと前肢を振りお姉さん達と別れるアリス、お姉さん達も気を付けてねーとアリスに手を振りながら下校していくのであった。
そして、アリスは妹達と合流すると話に聞いた調理室までやってきていた。
妹達の収集した情報によるとどうやらここに大量の材料が持ち込まれていたらしい。
「何をしているのかわからないけど突撃なのー」
ガラっと扉を開けて突入してみればそこにあったのは……。
「わぁ、美味しそうなケーキなのー」
調理室いっぱいに作られたケーキの数々がそこにあった。
どれも小さい女の子が好きそうなケーキやお菓子ばかりである。
「壊したりするのはもったいないから皆で食べちゃおうかー」
とワクワクした声で妹達に同意を求めれば妹達もギチギチ! と嬉しそうな声を上げる。
儀式を防ぐ為だから仕方ないよねと自分達に言い聞かせてアリス達はその美味しい苺のケーキなどを堪能した。
「こんなに美味しいケーキ作れるお兄さん達なら養ってもらえるのも安心なのー」
口の周りについたクリームを器用に前肢でふき取りながらアリスは妹達の里親になってくれるかもしれないお兄さん達に少しばかり安心感を覚えるのであった。
成功
🔵🔵🔴
アンノット・リアルハート
アドリブ連携歓迎
理想の妹ねえ……理想を押し付けられる側の気持ちは考えたことあるのかしら
まあいいけれど
呼び出すのが妹であれば儀式を行おうとしている学生達以下の学年の教室を中心に探しましょう
こういう場所にモノを置いておくことで「年下の人物が使う物品」という概念を付与する可能性もあるしね
選択UCを使用して自身を増やして【早業】で手早く探索
中学生となると……こういう化粧セットを少し背伸びして使う女の子とか、殿方は好みそうね
仮に儀式とは関係ないものだとしても勉学の場には不要だし没収!
こういうのはプライベートの場で学びなさい
回収した道具は『メタルハート・ベーゼン』を自律飛行させて遠くに運んでしまいましょう
理想の妹ねえ……理想を押し付けられる側の気持ちは考えたことあるのかしら。 と、1,2年生の教室を目指しながら考えているのはアンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)だ。
「まあいいけれど」
理想を押し付けられてもどう生きるかは本人次第だしと気にして無さそうな彼女であるが彼女の出自を考えるとちょっぴり想う所もあるのかもしれない。
目的をもってやってきたのはまずは1年生の教室からだ。
「呼び出すのが妹の邪神なら下級生の教室の物品に概念を付与する可能性もあるかしら?」
そう推理して教室の前にやってきたアンノットであったがうっすらとだが魔力的な気配などを教室から感じ取っていた。
男子生徒が直接用意した品物も校舎にあるらしいがこう言った関係ない人達の物品も儀式の一部に組み込まれてしまう推理はどうやら正しかったらしい。
さくっと回収してしまおうとアンノットはユーベルコードを発動する。
「これは解離する夢、分け隔てられる幻想、されど悪夢を滅する小さな猟兵」
詠唱と共にぽん! っと音がしたかと思えば330体にも分裂してみせたアンノット。
小さく分裂はしたが隠された品物を探すにはこちらの方が適した姿と言えよう、そのまま何グループかに分かれて集団行動で魔力を帯びた品々を回収しだす。
そしてしばらく探索を終え集めた物を見比べてみると……。
「中学生となると……こういう化粧セットを少し背伸びして使う女の子とか、殿方は好みそうね」
集められたのはお小遣いを溜めて購入したちょっと背伸びした化粧セットの数々だ。
これらは女子生徒が自分用に買ってこっそり持ってきていた物だが、儀式を行っている生徒の中には、背伸びしてオシャレをする妹が可愛いお兄ちゃんには関係ないでしょとか言いながら一生懸命オシャレしているのは萌えるとか思った生徒が居たのか……ともかく、儀式の影響で魔力を帯びてしまったのだろう。
1年生の教室でコツを掴んだアンノットは2年生の教室でも同じように分裂してその早業で再び魔力を帯びた化粧セットを回収してみせる。
そうして集まった品物を分身したまま生徒の名前入りで小さく梱包を終えてふぅ……と一息つきながらアンノットは語る。
「オシャレに興味を持つことは悪くないよとても素敵なことだと思う……だけど勉学の場には不要だし没収!」
こういうのはプライベートの場で学びなさいとメッセージカードも添えてアンノットは自律飛行させた空飛ぶ箒のメタルハート・ベーゼンに乗せて学校外に退避させるのであった。
勉学の場に不必要な物でもお金を溜めて買ったものを壊すのは可哀そうだと思った彼女はこうやって退避させることで儀式の妨害に貢献することにしたのだった。
余談ではあるが退避後は今回の事件をサポートしてくれているエージェントの元に届き、事件後にそれぞれの生徒に返却される手はずである。
学校に隠してたメイク道具がなぜが家に届けられて不思議に思う生徒も続出しそうだが、プライベートの場で学びなさいと書かれたメッセージカードにちょっぴり反省し学校に持っていくのは控える生徒が少しだけ増えたのはまた別の話である。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ケーキ戦隊』
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POW : 甘い香りでパワーアップ!
【空腹を誘う甘い香り】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 自慢のケーキをご馳走しよう!
【食欲】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【伸縮自在のフォーク】から、高命中力の【様々なダメージを与えるケーキ】を飛ばす。
WIZ : ほらほら美味しそうだろう?
【心惹かれる美味しそうな香り】【目を奪う美味しそうな見た目】【とろける甘さと美味しさ】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
イラスト:笹にゃ うらら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
儀式を阻止する為に校舎を探索し続ける猟兵達の耳に突如怒りに満ちた声が学校中に響くのであった。
「お兄ちゃんがせっかく呼んでくれたのに不完全に召喚されたじゃない! 泥棒猫達許さないんだからー!!!!」
怒りに満ちたその声の主にあー本当に予知で聞いていた通り話が通じ無さそうと頭に過った者も居たかもしれないがどうやら猟兵達の探索の結果、邪神は不完全な状態で復活し、儀式の阻止には成功したようだ。
「あんた達、泥棒猫なんてやっつけてやる! 出てきなさいケーキ戦隊!!」
どこからか響いてくるその声と共に猟兵達の周りで空間が歪んだかと思うと可愛いゆるキャラ風のケーキのUDCが邪神の呼びかけに応じて現れた。
「泥棒猫なんてケーキ戦隊にかかれば皆殺しなんだから邪魔したこと後悔させてやる!!」
邪神はそう言い残し、ケーキ戦隊も猟兵を倒そうと戦闘態勢に入っていく。
猟兵達は配下の先にいるであろう邪神を討伐する為に目の前の敵を排除する為に動き出すのであった。
外邨・蛍嘉
言っていいかい?
ケーキっての、実は別依頼で食べた一個しか知らないのさ。
つまり、私にケーキで誘惑するのがそもそも間違いなんだよ。
美味しそうな匂いも色合いも見た目も知らないからね!(和菓子しか知らない)
とまあ、素直に戦闘だね。普通の教室でやりそうだ。
教室ってのは、机に椅子…が多いんだね。あと、何やら書くのに使うやつ(チョーク)と用途不明なもの(黒板消し)。
机と椅子は、うまく使えば密集避けられるかね。
で、攻撃はUCつきの『藤流し』投擲でするけど、物が多ければどれかは呪いに反応するだろう?
集団だと避けづらいだろうしね。
まー…けたたましい音しそうだけど、そこは我慢だね。
集まってきたケーキ戦隊の群れを前にしても凛とした態度を変えない外邨・蛍嘉(雪待天泉・f29452)は言っていいかい? と問いかけながら伝えるべきことを伝える。
「ケーキっての、実は別依頼で食べた一個しか知らないのさ」
えっケーキを知らないの……とケーキ戦隊達の間で蛍嘉の発した衝撃的事実に困惑の表情が伝播する。
「美味しそうな匂いも色合いも見た目もよく知らないからね! つまり、私にケーキで誘惑するのがそもそも間違いなんだよ」
ビシっと美味しそうな見た目や香りで戦況を有利にしようとしていたケーキ戦隊達がガーン!! とショックを受けてふらふらと空中を漂いだす。
蛍嘉も甘い物が嫌いなわけではないと思うが馴染みのない洋菓子より、馴染みある和菓子の方が親しみがあるだけでこれは好みの問題である。
なのでもしかしたら抹茶のケーキ戦隊君なら誘惑できたかもしれないが蛍嘉の衝撃発言へのショックでケーキ戦隊の動きは鈍ったままだった。
そんな彼らに、攻撃してこないのは作戦か何かかい? と不思議がる蛍嘉。
別に作戦ではないのだが思わぬ好機を獲得した蛍嘉は教室内の品々を見る。
机に椅子は多くてうまく使えば密集を回避できそうだ。後はこの棒手裏剣みたいなの(チョーク)は文字を書くものだっけ? 用途のわからないなんかスシみたいな形をした物(黒板消し)もあるがこれらをうまく使えばどれかしら呪いに反応するだろうと考えて蛍嘉は藤色をした棒手裏剣である藤流しに呪いの力を籠めて動きの鈍ったケーキ戦隊へと投擲してみせる。
「ケーキ!?」
呪いの籠った藤流しはロウソクの様にケーキ戦隊の体に次々ブスブスとスポンジの体に刺さりその身に癒えない傷跡を残していく。
「デ、デレーション!?」
慌てて傷口をユーベルコードで補強しようとするが呪われた傷は癒えることはなく、なにより見た目が美しくならない。
こ、これではこの人に誘惑できないケーキだって美味しいのだよと伝えられないとショックを受けたケーキ戦隊がふらふらと動けば他のケーキと激突してクリームが混ざり合ってしまう。
甘い香りは強烈になるが見た目の美しさと味は損なわれてしまう。
お互いにその様子にショックを受けていたら蛍嘉のユーベルコードの本領発揮、呪いの力でポルターガイストのごとくチョークや机黒板消しがふよふよと浮かんだかと思うと連鎖的にケーキ戦隊に襲い掛かる。
粉砂糖を振りかける様に黒板消しについたチョークの粉を振りかけられたり、はたまた藤流しの傷を抉る様にチョークが追加で刺さる、そして酷いときは椅子と机に挟まれてペチャンコになるケーキ戦隊も。
「~~~~!?」
ケーキ戦隊の悲鳴と連鎖して止まらなくなってきた呪いで教室中がドンガラシャンと凄まじい音を立てて散らかっていく中、蛍嘉は耳を抑えながら巻き込まれない様に軽やかな身のこなしで避け続けた。
そうしてけたたましい音を我慢して行く末を見守った蛍嘉の前には失意のまま消滅していくケーキ戦隊達の姿であった。
「まぁ……こんな所だね」
ケーキのことは良く知らないけど戦いの場で誘惑には負けたりしないさだってそう育ってきたのだからねと心の中で呟きながら蛍嘉は邪神の待つ教室に向かうべく道中のケーキ戦隊を蹴散らしながらさらに奥へと進むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・ラーヴァ
アドリブ・連携歓迎
わーい、ケーキのお代わりが沢山やってきたのー
このケーキ達もみんなで食べちゃおー!
でも、甘い香りに誘われると無差別攻撃が来るってウェルシェさんが言っていたわねー
うーん、どーしよー?
そーだ!学校だから他の階層も同じ間取りになっている筈だわー
『ケーキ戦隊』の直近まで上下階から近づいて【トンネル掘り】でショートカットしましょー
『ケーキ戦隊』の死角になる頭上から襲い掛かって噛み付いたり、下階に落として【捕食】するのよー
敵の位置は誰かが見ていれば共有されるからいけるいけるー
それじゃー、アリスはどのケーキにしよーかなー?
あ、あのイチゴのショートケーキがいいわー
それじゃー、いただきまーす!
「わーい、ケーキのお代わりが沢山やってきたのー」
とキャキャっと笑顔で喜んでいるのはアリス・ラーヴァ(狂科学者の愛娘『貪食群体』・f24787)と妹達である。
敵であるケーキ戦隊に囲まれているのにぴょんぴょんと跳ねながらお代わりの登場を喜び合っているのは微笑ましい。
「このケーキ達もみんなで食べちゃおー!」
とわーわーと突撃するアリス達に空腹を誘う甘い香りが届く、その香りにちょっとだけふわ~~~っとトリップしている所にケーキ戦隊のチョレートや飴細工でできた武器が襲い掛かり危うく負傷しそうだったが皆直前で正気に戻りワーワーと今度は慌てる感じでギリギリの所で攻撃を回避したのであった。
「そうだった、甘い香りに誘われると無差別攻撃が来るって言われてたのー」
予知の内容を思い出し、うーん、どーしよー?と悩むアリス。
邪神と戦う為にもここで美味しいケーキを食べて力を蓄えておきたいし、何より幼いアリス的にこんなに沢山ケーキが食べれるのは夢の様な時間なのだ……だから何としても食べたいのである。
「あ、そーだ! みんなー作戦決まったよー」
個にして群体であるアリスと妹達は彼女達にしか解らない独独の念話と言えば良いのか意識をリンクさせることができる。
これによりこの場にいる妹はもちろん、まだ校舎でバラバラに活動している妹達にも作戦を瞬時に伝えることができるのだ。
そうやって伝わった作戦を実行するべく妹達はわらわらと教室を後にしていく。
「チョコレート!」
逃がさないとチョコケーキのケーキ戦隊が妹達に襲い掛かるがそれをアリスが甲殻で受け止めて前肢で弾く。
「みんなの邪魔はさせないのー」
カチカチと鋏角を鳴らし威嚇するアリスに一瞬怯むケーキ戦隊、そんな彼らに奇襲が襲い掛かった。
「ギヂギヂギヂギヂー!!!!」
「まっちゃちゃ!?」
ケーキ戦隊を狙いすましたかのように天井を突き破って現れたのはアリスの妹だ。そう、学校の構造は大体同じなので上の階からトンネル掘りの要領で奇襲してみせたのだ。
アリスがこの場に居れば感覚を共有し、ドンピシャな位置取りで奇襲もできるまさしく彼女達だからできた戦法だ。
上からだけでなく下の階層からも穴をあけられていつの間にか用意された蜘蛛の巣に落とされたケーキ戦隊は幼い妹達によって美味しそうに食べられていくのであった。
「イチゴショート!?」
予想外の奇襲に戸惑うケーキ戦隊にアリスの前肢が突如その隙だらけの体に突き刺された。
「イ、イチチ……」
「どれも美味しそうで悩むけどアリスはやっぱしイチゴがいいなー」
それじゃー、いただきまーす! と今度は楽し気にカチカチと鋏角を鳴らしながらイチゴのショートケーキ戦隊をその可愛いお口で味わいながら捕食するアリスなのであった。
「ケーキってやっぱし美味しいねー皆も沢山食べるのよー」
はーいとアリスの掛け声にぴょんぴょんしながらケーキ達を捕食する妹達。
これで邪神と戦うパワーは蓄えられただろう。アリス達は美味しいケーキを皆で堪能しながらそう思うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
比良坂・逢瀬(サポート)
新陰流を修めた剣豪であり戦巫女です。
誰に対しても礼節を重んじた接遇を心掛けています。
二尺三寸の名刀『三池典太』を振るう、巫女装束を纏う少女です。
敵の攻撃を冷静に<見切り>、その上で<ダッシュ>と<ジャンプ>による機動力を活かして翻弄する戦法を好みます。
どのような戦場でも最大の武器である機動力を活かせるように<地形耐性><環境耐性><水上歩行>等の各種技能を駆使します。
空中戦にはレベル回のジャンプが出来る《空ヲ走ル》を、
強敵には奇襲性能の高い《影ヲ斬ル》を使用します。
状態異常系の攻撃は《穢レヲ禊グ》で対処します。
その他のユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ、連携など歓迎します。
ケーキ戦隊が押し寄せる中でも動揺する素振りもなくいつも通りの静かさを纏いながら相対しているのは比良坂・逢瀬(影斬の剣豪・f18129)である。
「新陰流を修めた剣豪として皆様のお相手をさせていただきます」
これも事件解決の為……と武器である三池典太を構えながらも礼節を持ったその所作に思わずケーキ戦隊達も背筋が伸びて武器を真剣に構え直す。
しばし両者沈黙が続いたが最初に動いたのは逢瀬の方だった。
「はぁぁぁ!!」
教室にある机に飛び乗り最短ルートで最奥のケーキ戦隊の元に向かいまずは最初の一太刀目によって敵を一体葬り去る逢瀬、その一太刀目の流れのまま周囲に居る敵の影を三池典太の影で斬る様になぞればそれは影斬りの刃としてそのまま敵を両断する。
これぞ、彼女の極めた技の一つ影斬の太刀である。
あまりの速さとまさかの最奥から仕留めにかかったその所作に動揺して後れを取ったケーキ戦隊だったが仲間の無念を晴らす為に逢瀬へと空腹を誘う甘い香りを放ち翻弄しようとする。
その香りに少し惑わされそうな逢瀬ではあるが敵の無差別攻撃を冷静な見切りによりいなし、同士討ちをさせながらも机や椅子と足場が悪いはずの戦場を跳ねる様に移動しながら隙を見つけて影斬の太刀で敵を両断していく。
その機動力を最大限に活かしながらの戦術はこの狭い戦場で沢山の数で攻められたはずのケーキ戦隊達を悉く翻弄し、その数を減らしていった。
「ケーキ!」
「っ」
ガキンと飴細工の槍で三池典太を押さえつけ拮抗勝負に持ち込むケーキ戦隊、残りの仲間が逢瀬へと襲い掛かる。
これなら避けられまいと勝ちを確信したケーキ戦隊、だが逢瀬は落ち着いたまま事に当たるべくあえて三池典太を手放すとタンッ! と音共に机を蹴り上げて、全ての攻撃を避けながらケーキ戦隊達が全て視界に収まるぐらい飛翔してみせる。
そして手に持つのは三池典太の収められている鞘だ。
「影を斬る業を御覧にいれましょう」
スッ……と流れる様な太刀筋で鞘を動かす逢瀬。
刃を収めるその形は影だけ見れば太刀と変わらず、極めし剣術の力を発揮するには十分で残っていたケーキ戦隊達を全て両断してみせたのであった。
「よき勝負でした、手合わせありがとうございます」
三池典太を拾い鞘に納めながら逢瀬はケーキ戦隊達との試合に礼を述べると、実験解決の為に邪神の元へと急ぐのであった。
成功
🔵🔵🔴
アンノット・リアルハート
いきなり武力で排除しようなんて、礼儀のない人ね
無礼には無礼で応えさせてもらいましょう
敵は複数、まずは遠距離から【スナイパー】で敵が集まってる箇所を狙って『ノイギーア・シャッテン』を投擲
群れている敵の一体に命中したら選択UCを発動しその効果で巨大なドラゴンの頭部を出現させます
そのままドラゴンに【範囲攻撃】の指示
甘い香りでお腹も空いているでしょうし、手当たり次第ケーキ戦隊に食らい付いてもらいましょうか
相手は敵味方なく無差別攻撃を行うから、補食と相まって放っておいても戦いは終わるでしょう
その間に邪神がどこに出現したのかの確認と、逃げ送れた人がいないか探しておきましょう
「いきなり武力で排除しようなんて、礼儀のない人ね」
武器を構えながらため息を吐くのはアンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)だ。
猟兵に儀式を邪魔されたとはいえいきなりの武力行使はいかがかと彼女は考える。
戦うにしてもある程度の礼儀はあるべきだ、どうやら妹邪神にはその様なマナーが無いらしい。
兄に執着しすぎて周りが見えてないらしいので仕方ないかもしれないがついついため息が漏れてしまうアンノットなのであった。
「無礼には無礼で応えさせてもらいましょう」
狭い教室の中でも机などのを利用して距離を取っていたアンノットはケーキ戦隊の中でなんとなく美味しそうだったメロンのショートケーキのケーキ戦隊に狙いを定めると、手に握るノイギーア・シャッテンを狙いすました一撃で投擲してみせる。
「ノイギーア! 全て喰らいつくして!」
その呼び声に応える様に槍の姿をとっていたノイギーアはケーキ戦隊に命中すると本来の王国の守護竜ノイギーアとしての姿を現す。
「ギャァァァァォォォォォオオオオオ!!!!」
咆哮を上げながらケーキ戦隊に喰らいつくノイギーア。
ケーキ戦隊も予想外の強敵の登場に空腹を誘う甘い香りを放ちながら無差攻撃で応戦するが、その甘い香りで空腹を刺激されたノイギーアに悉く食い殺されていくのであった。
そんな乱戦の中を掻い潜る様にアンノットは教室から飛出す。
今なら猟兵達が戦っていると油断して邪神の場所が分かるかもしれないと廊下から窓の外を見る。
すると何やら怪しい魔力が漏れ出ている教室を見つけた。
「あそこね、男の子の安否も気になるし少しでも早く行かないと」
チラっと教室内でのノイギーアの戦闘を見るが巨体を振るいながらケーキ戦隊を貪る姿を見て任せても大丈夫そうだと信頼の気持ちをノイギーアに向けてアンノットは走り出す。
確認した教室は校舎の反対側、どうやら一度一階に下りないと行けないらしく階段を駆け走るアンノットの耳にガタッと物音がした。
まだケーキ戦隊が? と思って音のした教室を確認してみるとそこには逃げ遅れたと思われる生徒達がいた。
「あ、あの……」
「大丈夫、私はあなた達の味方よ」
優しく微笑みかけながら怪我はない? と聞けば肯定の返事が返ってくる。
どうやらうまく隠れたおかげで無事だったが、逆にそのせいで避難誘導してくれているエージェント達に発見してもらえなかったらしい。
「私がついてたら大丈夫だから安全な所まで走れる?」
このままここに居ると危ないからと伝えるアンノットに怖いけどよろしくお願いしますと生徒達は返事を返し、アンノット共に校舎を走り出した。
そして、一階まで着いた時に丁度エージェントと遭遇したので生徒の身柄を託し、無事に残された生徒を救出することもできた。
「猟兵さん、助かりました。邪神の方もどうかよろしくお願いします」
「えぇ、任せて頂戴」
エージェントにお礼と激励を貰ったアンノットの元に丁度敵を倒し終えたノイギーアが戻ってきて再び槍の姿となってアンノットの手に収まった。
「さぁ、後は邪神の討伐だけね男の子達を救出しましょう」
ノイギーアを握る手に力を籠めながらアンノットは邪神が待つ教室に向けて走り出すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『黒木・陽夏』
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POW : お兄ちゃんは私だけのものなんだから!
【ヤンデレ妹モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 捕まえたっ、お兄ちゃん!
【全力のハグ】【笑顔】【触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : お兄ちゃん、あいつらやっつけて!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【仮のお兄ちゃん】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「黒木・冬夜」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
それぞれの戦場での戦いを終えた猟兵達は怪しげな魔力が漏れ出ている教室の前で合流することができた。
「お兄ちゃん、大好き! 大好きよ! お兄ちゃんも陽夏のこと好きだよね!」
と中から邪神の楽しそうな声が聞こえるのであった。
おそらくケーキ戦隊達によって猟兵達は全滅したと思っているのだろうだが、敵の目論見は甘く今、扉一枚を隔てて相対しているのである。
中の生徒達が心配だと猟兵達は視線で会話をし、タイミングを合わせて教室へと突入する。
「あら?……泥棒猫の癖に死んでないの?私とお兄ちゃんの時間を邪魔しないでよ!!」
怒りをむき出しにする黒木・陽夏、男子生徒達はと言うと命は奪われてないが陽夏の触手に絡め取られて気を失っている危険な状態だ。
「もういいわ! 私が直接泥棒猫を始末してやる! お兄ちゃん待っててねこいつら始末したら沢山、沢山遊ぼうね」
クスクスと可愛い笑みを浮かべる陽夏、その遊びに付き合わせたら彼らの命が危ないと猟兵としての直感が告げる。
この邪悪な邪神を倒し、彼らに元の平和な日常を取り戻してあげる為に猟兵達は武器を構え戦闘態勢へと移っていくのであった。
外邨・蛍嘉
…いや、さすがに妹として全力否定したい相手だね。
UC発動。おいで、クルワ!
私は『藤色蛇の目傘(刀モード)』、クルワは『妖刀』を武器にするよ。
「教室とは、あまり変わらないものなんデスネ」
特殊な部屋はともかく、そういうものらしいよ?
「ならば、机を利用して触手や抱きつき(全力のハグ)を遮りマショウ」
ああ、なるほどね!
あとは、捕らわれてる子達…触手を切り飛ばすしかないか。
このままだと、気絶してるし厄介なことになりそうだしね。
触手切り飛ばしたら、助け出さなきゃ。
※クルワは『男』で、髪が水みたいになっています。
『鬼』ですが、人を守ることに全力を傾けます。鬼らしくない鬼。
「…いや、さすがに妹として全力否定したい相手だね」
お兄ちゃん、お兄ちゃんと甘えるのはいいかもしれないがこんな危険極まりない存在を妹の定義に収めるのは自身も妹であるので全力で否定したい……そんな思いが浮かんだのは外邨・蛍嘉(雪待天泉・f29452)だ。
「おいで、クルワ!」
藤色蛇の目傘を刀に変えながら蛍嘉は自身に宿る鬼の名前を呼べばユーベルコード・オルタナティブ・ダブルの力でクルワが現実世界に顕現する。
水の様に透き通った美しい髪を持つ鬼が妖刀を構え閉じていた目をゆっくりと開けて戦況を確認する。
「……教室とは、あまり変わらないものなんデスネ」
戦国の世と現代とで多少の様式の違いはあれど蛍嘉に宿り共に過ごした知識から戦場である教室の変わりのなさに少しばかり人の営みの普遍を感じ取るクルワ。
「特殊な部屋はともかく、そういうものらしいよ?」
私も詳しくはないけどねと長年連れだった相棒の鬼に語り掛ける蛍嘉。
そんな何気ない会話をしながらどの様に動くべきかをお互いに身振り手振りで話し合っている二人をよそに邪神である陽夏が目を輝かしていた。
「わぁ、新しいお兄ちゃんだ! お兄ちゃん髪が水みたいで綺麗だね! 触ってもいい? いいよね!!」
目をキラキラと輝かせて笑顔で近寄ってくる陽夏に、蛍嘉とクルワはこの子年上の男なら誰でもいいのかと絶句する。
クルワ自身まさかお兄ちゃん認定されるとは思ってなかったのだだって鬼だし。
「机を利用して触手や抱きつきを遮りマショウ」
「気を付けるんだよ! たぶん抱き着かれたら鬼でも危険だろうからね」
お、に、い、ちゃ~~~ん!! と飛び掛かってきた陽夏の全力のハグを素早く避けながら机を利用して距離を取るクルワ。
「照れているお兄ちゃんも素敵だな、陽夏そんなお兄ちゃん大好き」
「っ……全然嬉しくないデスヨ」
伸びてきた触手を妖刀で斬り伏せながらチラリと視線を蛍嘉に向ける、今のうちに生徒達をと。
蛍嘉もそれを察して、邪神の相手はクルワに任せて生徒の救出に専念する。
「あんた達今助けるやるからね」
絡みついた触手を振りほどけないか確認してみるがきつく絡みついてて取れそうにもなく、それならばと藤色の蛇の目傘を振るい触手を斬って生徒を助け出す。
気を失っているとはいえこのまま放置しておくのはきっとまずいせめて触手からは解放しておかねばと次々と触手を斬り伏せて解放していく。
「あー泥棒猫!! 私のお兄ちゃん達に何しているのよ!」
クルワに夢中だった陽夏であったが救出されている生徒に気がつきその矛先を蛍嘉に変え、兄にするものではなく泥棒猫の命を握りつぶすと殺意の籠った触手捌きでハグをしようと襲い掛かる。
「クルワ!」
「合わせマス!」
狂気に染まる陽夏の目に怯えることもなく蛍嘉はクルワに合図を送る、クルワは泥棒猫め~と蛍嘉に夢中な陽夏を後ろから妖刀で一閃!
まさかの兄からの反撃に驚く陽夏を今度は正面から堂々と蛍嘉が斬りつける。
二人の斬撃に怯み逃げようとする陽夏に二人は息の合った連携攻撃で陽夏をしばし縫い留める。
「しばらく私達でこの子の相手をするよ」
「えぇ、そうデスネ そうすれば皆さんガ」
まだまだ助け出さないといけない生徒の数は多い、だが自分達が邪神の相手をしていたら仲間の猟兵が戦いやすいだろう。
弱体化しているとはいえ邪神の相手をするのは骨が折れるが蛍嘉とクルワはその息の合った連携で邪神の動きをしばし釘付けにするのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・ラーヴァ
アドリブ・連携歓迎
アリス達の為にケーキを用意してくれた優しいお兄さん達をいじめる悪い子がいるのー
だめよー、その人たちはアリスの妹たちのお兄さんなんだからーそんな子はお仕置きよー
まずはお兄さん達を助けましょー
気絶中だから『仮のお兄ちゃん』になっているかも知れないけど、【目立たない】よーに妹達に床下から接近して貰って直下から一気にさらって【運搬】するのよー
一般人がさらに戦闘力を落としているから【アリスの糸】で【捕縛】して【ダッシュ】で離脱するのー
同時に天井に潜んでいた妹たちは、上からボトボト落下して『黒木・陽夏』ちゃんに纏わりついてガジガジ齧りましょー
さー、動けなくなるまで【麻痺攻撃】するのよー
仲間の猟兵が戦っている中、アリス・ラーヴァ(狂科学者の愛娘『貪食群体』・f24787)とその妹達はプンプンと邪神、黒木・陽夏に怒っていた。
「アリス達の為にケーキを用意してくれた優しいお兄さん達をいじめる悪い子がいるのー」
そういいながら前肢でペシっと触手を切断して男子生徒を救出するアリス。
「お兄さん達はねーアリスの妹たちのお兄さんなんだからーこんな酷いことする悪い子はお仕置きよー」
プンプンと怒りながらもでもまずはお兄さん達の救出からなのーと冷静に男子生徒の救出を行うアリス。
「あーまた泥棒猫が勝手なことを! お兄ちゃんあいつらやっつけて!」
他の猟兵と戦いながらもアリス達に気がついた陽夏が命令すれば助け出した男子生徒達が突如立ち上がるとウーアーとうめき声をあげながらゾンビのごとくアリスへと襲い掛かろうとしてくる。
「ひどーいお兄ちゃんを操るなんて妹のすることじゃないのー」
鋏角をガチガチガチガチと鳴らしながら怒るアリス。予知では攻撃しても大丈夫と聞いたがお兄さん達は操られているとはいえ一般人、攻撃は加えたくないアリスちゃんなのである。
このままピンチになってしまうのか! と思うがそこはアリスちゃんお姉ちゃんとしてしっかりと妹達に指示を飛ばしていたのである。
「みんなー今よー」
と掛け声と共に仮のお兄ちゃんにされてゾンビのごとく迫ってきた男子生徒の立っていた場所の床が破壊されたかと思うと下の教室に全員落下。
落下先には妹達によって蜘蛛の巣が張られていてしっかりと男子生徒を受け止めてそのまま妹達の手でぐーるぐーると蜘蛛糸で拘束されていくお兄ちゃん達。
「ぐるぐる巻きにしたお兄さんから運搬するのよー」
はーいと妹達がぴょんぴょん跳ねたり前肢をブンブン振ってアピールをしながら学校外に運んでいく妹達。
アリスの方も残りの触手に絡め取られている男子生徒を救出しては操られる前に蜘蛛糸をシューっと吹きかけてぐるぐる巻きにすると下の階の妹達に流れる動作でパスして男子生徒を救出していく。
これだけ優しく助け出したらお兄さん達も妹達を養ってくれるのーとほわほわした空気を纏って喜ぶアリスちゃん。
先に補足しておくと、救出した男子生徒の中で希望者は本当にアリスの妹達を飼い始めて美味しいお菓子とかを振舞ってくれるとかなんとか。
まぁ、その未来が来るかはこの事件が解決するかに掛かっている頑張って邪神を倒さねば!
「お兄ちゃん達をどこに連れて行ったのよ泥棒猫がー!!」
他の猟兵との戦いを振り切って怒りのままにアリスに襲い掛かろうとする邪神・陽夏であるがアリスはこういった事態もしっかり想定して手は打ってるのだ。
「ギイィィィ!ギチギチギチ~!(みんな~助けて~)」
仲間にしか解らない語源で合図を送ればアリスに襲い掛かろうとした陽夏の頭上が崩れたかと思うと上からポトッポトッ……ボトボト! とアリスの妹達がお姉ちゃん任せてーと陽夏の全身を這いまわるように落ちてくる。
「いや~~~~!!!!!! 蜘蛛が~!!!!!!」
お兄ちゃ~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!! と悲鳴をあげる陽夏。
うん、アリスちゃん達は可愛いけどやっぱし蜘蛛の見た目だから苦手な人にはこうやって悲鳴あげちゃうよね。邪神とはいえ苦手だったらしく全身を這いまわる妹達を必死に振り払おうとするがワラワラワラと這いまわる妹達は取れる気配はない。
「さー、動けなくなるまでガジガジ齧りましょー」
「いや~やめてぇぇぇぇぇ!!!!!」
邪神の悲鳴空しく、しばらくの間だけでも動きを止められると信じてアリス達はよくもお兄ちゃん達に酷いことをしたなお仕置きよーとガジガジ噛り付いて細やかな麻痺毒を注入していく。
微弱な麻痺毒も量を注げばその効果は絶大、悲鳴をあげながら痙攣する陽夏にしばらく大人しくしているのーとアリスは得意げに勝ち誇るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
桜井・乃愛(サポート)
桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女です。
普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「うわーあれやられるのは敵だけど同情するなー」
と仲間の猟兵の攻撃で大量の麻痺毒を絶賛流し込まれている邪神の様子をチラリと眺めながら敵だけど可哀そうとちょっと考えているのは桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)である。
「でも、邪神が動けない今なら学生さんを救出するチャンスだよね!」
既に仲間の猟兵の活躍により何人もの男子生徒を救出することができているがまだ触手に捕らわれている生徒の数も多い。
邪神の動きが止まっている今こそ助け出す好機だろう。
「よ~し私の槍捌きご覧あれ!」
な~んてねと明るく言いながら緋桜の宝槍を構えると慣れた手つきで緋色の桜の意匠が施されたその槍を振るい捕らわれた男子生徒達を次々と解放していく。
「ってちょっと大丈夫? 顔色悪いけど」
何人かの男子生徒を助けた所で気がついたが少しばかり顔色の悪くなってきている生徒が出てき始めていた。
今は邪神本体は麻痺毒で痙攣しているとはいえずっとその体の一部に捕らわれていたのだ少しずつ侵食されていたのかもしれない。
「す、すぐに助けてー!? そ、それから運ぶ前に治療だね!」
敵に対して果敢に挑むこともできる精神力を持った彼女だが救出対象の命の危機を感じ取れば少しばかり焦ってしまう。
焦りながらも周りの猟兵に声をかけて協力して男子生徒達の中でも顔色の悪い生徒達を運び出す前に一か所に集めると乃愛は深呼吸をしたのに私に任せてと落ち着いたいつもの調子で場の緊迫した空気を変える。
「桜の精にかかればどんな怪我もたちまちにだよ!」
チェリーブロッサム・ステッキを握りくるくる~と杖を操れば教室いっぱいに桜の花吹雪が舞い散りだす。
その浄化の力を秘めた桜吹雪に包まれた男子生徒達は意識を失ったままなのは変わりないが、その顔色もたちまちよくなり、より深い眠りへと誘われながらも悪夢からよい夢へと変わっていっているようだ。
もしかしたら理想の妹に優しくされる夢でもみているのかもしれない。
命の危機から脱した生徒の顔色を見て一安心した乃愛は嬉しそうな明るい笑顔を浮かべながら生徒の避難を手伝い始める。
「まだ邪神は倒してないけどこうして救えてよかったよね!」
周りの猟兵に明るく笑いかける彼女に一緒に救出作業をしていた猟兵もつられて明るい笑顔になるのであった。
こうして乃愛の活躍もあって儀式に集った男子生徒達は解放された。後は邪神を討伐するだけである。
成功
🔵🔵🔴
アンノット・リアルハート
それじゃあ、邪な兄妹に目にものを見せてあげましょう
相手がUCを発動したら槍の動きでこちらに来るように誘導
同時に【Besen:Ver0.95】の自動『操縦』を使って【メタルハート・ベーゼン】を呼び戻し、鋼鉄の体当たりで不意打ちの『カウンター』
一瞬でも相手の動きが止まったところに『早業』『スナイパー』で限界まで小さく変形させた槍を投擲して呑み込ませる
成功したら選択UCを発動
妹を名乗るのであれば参考までに聞いておきなさい
我が宿敵にして最愛の妹、アンマリス・リアルハートの歌声を!
強烈な音の衝撃が相手の体の中で暴れまわったのを確認したら、相手ごと槍を室外に投擲
槍に纏う竜の影で相手を内側から引き裂きます
「よくも……よくもお兄ちゃん達を……泥棒猫共がぁ!!」
猟兵達が男子生徒を救出し終えた時と同じく、邪神である黒木・陽夏がその身を麻痺毒に蝕まれながらも怒りだけで立ち上がりふーふーと息を乱しながら目をぎらつかせ今にも暴走しそうな感じになっていた。
そんな彼女と向かい合うのは武器を構えたアンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)だ。
「それじゃあ、邪な兄妹に目にものを見せてあげましょう」
「うがぁぁぁ!! お兄ちゃんは私だけのものなんだから!!!!」
ヤンデレ妹モードとなって理性と引き換えに攻撃力と耐久力をあげた陽夏が無差別に周りを襲いだそうとするのをアンノットがノイギーア・シャッテンの槍先を猫じゃらしみたいに振ればその動きに反応しうがぁぁ!! と襲い掛かってくる陽夏。
そんな陽夏の触手の猛攻をノイギーアでさばきながらアンノットは冷静にチャンスを伺っていた。
チャンスは一度だけ……成功すれば戦況は大きく有利になると確信しながらさりげない動作で隠し持っていたBesen:Ver0.95のスイッチを操作する。
「お兄ちゃんは私の物!! お兄ちゃんは私の物なのぉぉぉぉぉ!!」
本能のまま暴れまわる陽夏をノイギーアの一突きで窓側に突き飛ばした時にアンノットの狙いは発動した。
パリーンっと窓ガラスをぶち破る音と共に現れたのは彼女の箒であるメタルハート・ベーゼンであった。
先ほどのBesen:Ver0.95の操作で自動操縦モードへと遠隔で切り替えたメタルハートはプログラムに乗っ取り校舎まで戻ってくると同時に陽夏へと不意の一撃をお見舞いするのであった。
「あがっ!?」
背後から予想だにしない一撃を貰った陽夏が怯む、その隙をアンノットは逃さない。
ノイギーアを限界まで小さくした彼女は強化された耐久力を打ち破るべく狙い済ました早業とも言うべき投擲でノイギーアを陽夏に飲みませてみせた。
「うっ……何かが口の中に」
「妹を名乗るのであれば参考までに聞いておきなさい」
我が宿敵にして最愛の妹、アンマリス・リアルハートの歌声を! と宣言しながらアンノットはユーベルコードの力を解放する言葉を紡ぐ。
「これは影の夢、悪意を砕く竜の咆哮、そして故郷へ捧ぐ決意の歌!」
その言葉と共に体内のノイギーアからアンノットの妹の歌を再現した竜の咆哮に似た壊滅的な歌声が陽夏の体内に響き渡る。
「あがっ!? 頭が割れる!! お、お兄ちゃん!?」
助けてと居もしない兄に助けを乞うように手を虚空に突き出す陽夏、耐久力をあげたその身体でも内部からの攻撃には弱く頭蓋骨に直接響く歌声により脳を揺さぶられて苦しみ続ける。
「これで終わりよ……悪夢は骸の海に還りなさい」
クイっと内部で暴れまわっているノイギーアに合図を送るように手を上に曲げるアンノット。
それに答えるようにノイギーアは槍の姿に巨大な竜の影を纏いながら邪神ごと天高くつき上げる様に投擲される。
「っあぁぁああお兄ちゃ~~~~ん!!!!」
悲鳴をあげながら槍の纏う巨竜の影にその身を内側から引き裂かれた陽夏はその形を保てなくなり消滅していくのであった。
こうして猟兵達の活躍によってこの学校を襲った邪神復活の儀式は阻止されたのである。
無事に邪神を倒し終えたことを喜び合いながら猟兵達は平和になった学校を後にするのであった。
大成功
🔵🔵🔵