●鬼の屋敷にて
宵闇の中、和風の屋敷の奥で、オブリビオンの少女はほくそ笑む。
「ようやく身体も手に入れた……さて、『かたすとろふ』に興じるとしようかの」
少女がそう口にした途端、着物の裾から無数の蟲が溢れ出した。無尽蔵に溢れ出る蟲たちは、世界中へと広がっていく。蟲達はカクリヨファンタズムの住民を襲い、食料を食い荒らし、カクリヨファンタズムを『終末の世界』へと変えていくのであった。
●カタストロフを止めろ!
「皆、またもやカクリヨファンタズムにカタストロフが発生した! 急ぎ元凶を討って、このカタストロフを止めるのだ!」
猟兵達が集合すると、グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は時間が惜しいとすぐさま任務の説明を始めた。
「今回のカタストロフで大量発生したのは蟲だ。凄まじい数の蜘蛛や百足、蝗などの蟲がカクリヨファンタズムに溢れ、彼の世界は滅びの危機に瀕している」
一匹一匹の蟲はさほどの脅威ではないが、何しろ数が多い。妖怪の中でも弱い者達は、その数に圧倒されて喰われてしまう。それだけでは無く、蟲達は食料も食い荒らすため、このままでは大規模な飢餓も発生してしまうだろう。
「我が予知によれば、元凶たるオブリビオンは鬼達の住む集落にいるようだ。妖怪竹の竹林の中心にあるこの集落は要塞化されており、そこで鬼達との戦闘が発生するだろう」
鬼達の集落は周囲を柵と堀で防護され、『かしまし鬼娘』の集団が防衛についている。それを突破して、ようやく元凶であるオブリビオンと戦うことが出来るとのことだ。
「先ずは妖怪竹の竹林を攻略し、鬼の集落へ村って貰うわけだが……この妖怪竹もなかなか曲者だ」
所々が光り輝くこの妖怪竹の葉は、鋭い刃のようになっている。群生する妖怪竹の葉が日の光を遮るために常に薄暗いこの竹林にて、侵入者に向けて襲いかかって来る妖怪竹に対処して進ま無ければならない。さらに、カタストロフで大発生している蟲までいるとなるとなかなか大変だ。
「困難な道のりではあるが、放置すればカクリヨファンタズムが滅びかねない。急ぎ元凶のオブリビオンを討伐してくれ!」
百々の依頼を受けて、猟兵達は現地へと転移していくのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。ボス戦がオープニング画像でネタバレしていても気にしない。
1章:冒険『暗い竹林』
2章:集団戦『かしまし鬼娘』
3章:ボス戦『???』
第1章 冒険
『暗い竹林』
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POW : 肉体の性能任せに突っ切る
SPD : 見切って速さを生かし突っ切る
WIZ : 魔法などで身を守りながら進む
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
御影・しおん
眠りから目覚め猟兵として出向いたあっちの世界……ええと、今はゆーでぃーしーあーすだっけ?から帰って来れば、幽世もまたずいぶんと騒がしくなってるわね……
これ、何かの予兆だったりしないわよね?
手元に黒い結晶体「黒鏡」を呼び出して、光を食わせて闇を作りつつその闇に紛れて空中を移動よ
ついでに自分は遮断する結界(結界術+オーラ防御)で身を守っておくわ
虫なり葉なりが多いようならUC【隔絶する封剣領域】を使って一気に駆除にかかるわ
ついでだし、封剣そのものやそれが描く幾何学軌道、それらを使って結界術を使用し、
「外部から進入禁止の閉鎖領域」で出来た『道』を竹林内に作れればいいんだけど
※アドリブ他歓迎です。
「うーん……」
幽界に溢れる蟲の群れを見て、竜神の少女は悩ましげに首を捻る。
「眠りから目覚め猟兵として出向いたあっちの世界……ええと、今はゆーでぃーしーあーすだっけ? から帰って来れば、幽世もまたずいぶんと騒がしくなってるわね……」
邪神との戦いの末に眠りについていた御影・しおん(Unknown・f27977)は、つい最近猟兵として目覚めた。そしてUDCアースでの初任務を終えて返ってきたと思ったら、カタストロフが発生していたと言うわけだ。
「これ、何かの予兆だったりしないわよね?」
こうも頻繁にカタストロフが発生していることには、何か裏があるのかも知れない。とはいえ、今のところは目の前の危機に対処するのが先決だ。彼女は元凶の居るという鬼の集落へ向かうため、妖怪竹の竹林へと歩を進める。
「……この竹林の奥ね? さっさと行くわよ」
しおんが手元に『黒鏡』を呼び出してそれを発動させると、黒い結晶体が光を吸い込むように喰らっていく。そうして出来た闇に紛れ、しおんは魔法の箒に乗って先へと進む。
「あー、もう。うっとうしいわね!」
闇に紛れたことで頻度は低下しているものの、時折妖怪竹の葉や蟲達がしおんに向けて襲いかかって来る。どうやら妖怪竹は視覚のみで目標を判別している訳では無いようで、蟲も視覚に頼らない種類が攻撃を仕掛けて来ている。そんな邪魔な蟲も竹も一掃すべく、しおんはユーベルコードを発動した。
「御影しおんが命ず。閉じ、絶ち、封じよ、封じの闇剣よ!」
『隔絶する封剣領域』によって出現した白き闇の封剣は、幾何学模様を描きながら複雑に飛翔してしおんの周囲を薙ぎ払う。更に、封剣はしおんの進行方向にも飛んでいき、竹林を伐採して安全な道を作りだした。
「ついでに結界で遮断すれば完璧ね」
その上で結界を纏えば、もう邪魔する竹も蟲も届かない。箒で飛翔するしおんは作った道を一気に抜けて、竹林を攻略したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
怨燃・羅鬼
わぁ~ご飯ぜんぶ食べられちゃったらみんなお腹ペコペコで辛いネ!
苦しいネ!
じゃあ、アイドルのラキちゃん☆が皆のために解決してあげるネ!
いくぞ~☆お~!
と思ったら妖怪竹の竹林だネ!
痛いのは嫌だし、このアイドル衣装が切り裂かれた、ららきちゃん困っちゃう☆
だから
燃やすネ☆
らきちゃん☆ふぁいや~で全部燃やしていっきにすすんじゃえー☆【焼却】
燃える竹が、らきちゃんを照らしてまるでスポットライトだネ☆
最期にらきちゃんを照らせて幸せだネ☆
「わぁ~、ご飯ぜんぶ食べられちゃったらみんなお腹ペコペコで辛いネ! 苦しいネ!」
続いて一人の猟兵が妖怪竹の竹林の前へ転移してきた。そのきゃるん☆とした感じで周囲を見回す少女はは、怨燃・羅鬼(怒りの心を火に焚べろ・f29417)だ。
「じゃあ、アイドルのラキちゃん☆が皆のために解決してあげるネ! いくぞ~☆お~!」
彼女もまた、この蟲の大量発生によるカタストロフを憂い、事態の解決へ向けて行動を始める。
「妖怪竹の竹林、元凶はこの先にいるんだネ! 痛いのは嫌だし、このアイドル衣装が切り裂かれた、ららきちゃん困っちゃう☆」
グリモア猟兵の話では、妖怪竹は侵入者に刃のような葉で襲いかかって来るという。アイドルとして、大事な衣装を切り裂かれては敵わない。そこで、羅鬼が選択した手段は……
「だから、燃やすネ☆」
そう、竹林を焼き払う事であった。
「燃やせ☆ 燃やせ☆ 全部☆ 燃やせ☆ 恨みも☆ 辛みも☆ 消し去ろう☆ おー!」
羅鬼は少々どころでは無く音程を外して歌いながら、『らきちゃん☆ふぁいやー!』による怨念の炎を放つ。群生する妖怪竹は生木であるためそう燃えやすいわけでもないが、ユーベルコードで生み出された炎の前には薪と同じだ。妖怪竹は燃え上がり、安全な通路が出来上がっていく。その燃え盛る竹の炎は、羅鬼を照らすスポットライトのようであった。
「最期にらきちゃんを照らせて幸せだネ☆」
羅鬼は上機嫌で、アイドルに相応しく可愛らしい笑みを見せるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
水無月・ゆえと
里の外は色々大変なことになってるみたいだねぇ
人を襲うだけじゃなく、生きるために必要な食べ物まで襲うなんて許せない
猟兵としての初仕事を成功させないと!
さすがにこの数の虫を刀で相手にするのは無理があるよねぇ…
妖怪竹は意思を持って動く植物(?)ってことは、蟲がびっしり張り付いてなさそうだし
こちらに気づいて使づいてきた竹を「蒼影兎」で切り倒して、一時的な足場にできないかな?
地面に落ちたらすぐ虫たちに占領されちゃうだろうから速さを生かして素早くに進みたいね
足場が上手く作れない時もあるだろうし
危ないときは【空壁跳兎】で空を蹴って先に進もうかな
「里の外は色々大変なことになってるみたいだねぇ。人を襲うだけじゃなく、生きるために必要な食べ物まで襲うなんて許せないよ」
猟兵に選ばれたことを機に隠れ里から出てきた水無月・ゆえと(月兎の剣士・f29534)は、蟲達が溢れる幽世を見回して呆れたような声を上げる。今回は蟲であるが、様々なものが大量発生してその度にカタストロフが発生するとは、なんとも大変な世界である。
そして今回大発生している蟲による被害は、住民への襲撃だけではなくその食料にまで及んでいる。食べ物が無くなるのは何とも辛いことだ。この世界の住民を護るため、彼は猟兵としての初任務に臨む。
「でも、さすがにこの数の虫を刀で相手にするのは無理があるよねぇ……」
気合いを入れて進むゆえは竹林へと辿り着いたが、刀のみで蟲も妖怪竹も倒すのは少々分が悪い。どうしたものかと考える彼は、一つの攻略法を思いついた。
「地面には蟲がいっぱいだけど、妖怪竹には蟲が張り付いていないね。それなら……」
ゆえとは『蒼影兎』を抜くと、葉の刃を躱して妖怪竹を切り倒した。
「うん。これを足場にして進んでいけばよさそうだね」
これなら蟲を相手にせずに奥へと進める。ゆえとは妖怪竹を切り倒しつつ、ぴょんぴょんと跳んでいく。そうして順調に進んでいたゆえとに、今度は二体の妖怪竹が左右から葉の刃で斬りかかってきた。
「月の兎が跳ねるのは、地面だけじゃないんだよぉ!」
だが、左右からの挟撃もゆえとの歩みを止めることは出来なかった。彼は『空壁跳兎』で空中を蹴って攻撃を躱すと、着地点にいた妖怪竹を切り倒して次の足場とし、更に先へと進んでいくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
みなちー(f15758)と参加
虫さんいっぱい!夏の風物詩だわ!今から冬に変えてあげるね。
みなちーが冬みたいな氷さんだ!【メルティアイスイリュージョン】でもっと透き通る氷にしてあげる!
それで一緒にスノウフローターに乗り飛んで、竹の刃を掻い潜ろー!
蟲や刃は透明になって無視されつつ、【属性攻撃】の吹雪で凍らせるわ。
葉刃は美奈ちーの魔女の薬で錆びさせたり、お願い。
脆くなった所を、一気に体当たりで砕くの!
お薬かけに飛び上がり?操縦任せてー!
ねえねえみなちー、虫さんって食べるの?この前(野良)猫さんがセミさん食べてたけどー
元気なお薬?蜂蜜かしら。
一旦ちっちゃいかまくら作るから、そこで一緒に飲もー
日ヶ丘・美奈
ポーラちゃん(f06947)と一緒に参加
うー……虫が一杯で気持ち悪い……
夏の風物詩だったらもっと違う物がいいなぁ
冬は……今の私なら冬が来ても寒くないし手伝うの
お薬を飲んで、小さな動く氷像になってポーラちゃんのスノウフローターに一緒に乗せて運んでもらうの
後ろからぎゅっと捕まって飛ばされない様にしながら虫や竹の葉を凍らせやすくさせたり腐らせたりするお薬を振りまくの
「ポーラちゃん。回転しながら上に上がって?」
そういえばポーラちゃん疲れてない?これ、疲れた時に飲むと元気になれるお薬なの
えっと……虫は食べないよ?それと私、狼のキマイラだから
使用技能
毒使い
罠使い
優しさ
「虫さんいっぱい! 夏の風物詩だわ!」
「うー……虫が一杯で気持ち悪い……。夏の風物詩だったらもっと違う物がいいなぁ」
大量発生した蟲に喜んでいるポーラリア・ベル(この夏はかき氷冬告精・f06947)とは対称的に、日ヶ丘・美奈(リトルマスター・f15758)は蟲への嫌悪感が第一に来るようだ。もっとも、住民を襲い食料を食い荒らすような蟲に対し、美奈の感想の方が一般的であろう。
「よーし、今から冬に変えてあげるね」
「冬かぁ……じゃあ寒くないように、この薬で……」
美奈は怪しげな薬を取り出すと、それを一気に呷る。すると、美奈の姿は妖精サイズの小さな氷像へと変化していくではないか! そう、これは彼女のユーベルコード『服薬:冬妖精の悪戯』の効果である。
「……この効果が出来た時は大変な目に遭ったなぁ」
「みなちーが冬みたいな氷さんだ!」
遠い目で過去を振り返る美奈。一方でポーラリアは美奈の変化に大喜びだ。更にポーラリアは、美奈をもっと素敵な姿にしようとユーベルコードを発動した。
「もっと透き通る氷にしてあげる! 『メルティアイスイリュージョン』! 一緒にスノウフローターに乗り飛んで、竹の刃を掻い潜ろー!」
「うん。よろしくお願いするの」
スノウフローターとそれに乗った二人がユーベルコードの力で透明になっていく。これで準備は完了だ。スノウフローターは、鬼の集落を目指して竹林へと突っ込んでいく。
「虫さんは吹雪で凍らせちゃうよ!」
「私も手伝うの。えいっ!」
透明になったことで襲撃の頻度は下がっているが、いくらかの葉の刃や蟲はスノウフローターへ襲いかかって来る。だが、蟲はポーラリアの操る吹雪が凍り付かせ、葉の刃は美奈が振りまく薬が腐らせていく。そうして進んでいく二人を足止めするかのように、密集した竹が前方を塞いだ。
「ポーラちゃん。回転しながら上に上がって?」
「お薬かけに飛び上がり? 操縦任せてー!」
そのまま正面突破は厳しいが、薬を振りかけて弱らせれば話は別だ。腐らせるだけでは無く凍りやすくする効果も持つ薬を振りかけられ、密集した竹はあっさりとポーラリアに凍り付かされる。そして二人は、スノウフローターの体当たりで竹を粉砕して先へと進んだ。
「ねえねえみなちー、虫さんって食べるの? この前猫さんがセミさん食べてたけどー」
「えっと……虫は食べないよ? それと私、狼のキマイラだから。ところで、ポーラちゃん疲れてない? これ、疲れた時に飲むと元気になれるお薬なの」
「元気なお薬? 蜂蜜かしら? 竹林を抜けたらちっちゃいかまくら作るから、そこで一緒に飲もー!」
雑談をしつつ、二人は妖怪竹の竹林を突破したのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『かしまし鬼娘』
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POW : 鬼の刀
【小刀】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 鬼の鈴
【鈴の音】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ : 鬼の本気
【自身の妖力の全て】を使用する事で、【立派な角】を生やした、自身の身長の3倍の【大鬼】に変身する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
竹林を突破した猟兵達は、鬼の集落へと辿り着いた。全周を2メートルほどの土塀と水の張られた堀に囲まれているその集落は、どうやら臨戦態勢のようだ。
「棟梁の命令だ! 何人たりともこの集落には入れさせないよ!」
正面の入り口には多数の『かしまし鬼娘』が集まっている。正面突破しようとすれば、かなりの数を相手にする必要があるだろう。とはいえ、この鬼達はそこまでの強敵でも無い。熟練の猟兵ならば十分に倒せるはずだ。
また、敵に気づかれないように塀を越えて侵入すれば、戦わずにとはいかないまでも、敵との交戦は最小限に抑えられるはずだ。
グリモア猟兵の情報では、このカタストロフの元凶は集落の中央にある頭領の屋敷にいるとのことだ。『かしまし鬼娘』を突破し、元凶の元へと進むのだ!
怨燃・羅鬼
わ~☆鬼達でいっぱいだネ!
アイドル☆のらきちゃんだよ!皆集まってくれてありがとうネ~☆(手を振り)
それじゃあ、らきちゃん☆折角集まってくれたから
防衛を頑張ってる鬼の皆にお歌をプレゼントするネ!
ということで皆に向かって心を籠めて歌を歌うよ☆
鈴の音!らきちゃんを応援する楽器だネ!(共感)
じゃあ、いつもより声量上げて逝くよ☆
さぁ!皆もっと応援(苦悶)の声を上げてネ☆
うん、次の羅逝舞(ライブ)会場があるからアンコールは無しネ☆
ということで、御休みなさ逝☆
御影・しおん
そういう事言うと頭領が黒幕でこの集落が重要な場所だってばれちゃって、
下手したら集落ごと火攻めされちゃうわよ?
……わたしはしないけれどね?
さっきと同様に黒鏡に光を吸わせ闇を生じ、視界を奪った上で闇に紛れ侵入を図るとするわ
ついでだし、その際UC【鏡像/狂像/ドッペルゲンガー】を使用して「かしまし鬼娘の集団」に化けましょうか
闇が晴れてもいきなり鬼娘が大量増殖……ってね
後はごまかせるならそのまま化かして侵入を
無理だったなら相手が我に返るのを待たず
即座に結界(オーラ防御+結界術)を張って、
足元の影から影刃縛で奇襲、何人か捕縛して攻撃の盾にし
弾幕をばら撒いて一気に強行突破と行くわ
※アドリブ連携歓迎です
「頭領の命令だ! 何人たりともこの集落には入れさせないよ!」
「そういう事言うと、頭領が黒幕でこの集落が重要な場所だってばれちゃって、下手したら集落ごと火攻めされちゃうわよ?」
集落の正面入り口を護る『かしまし鬼娘』達の台詞の穴を、しおんは冷静に指摘する。この集落への侵入者はそもそも疑っているだろうが、彼女達の言葉で嫌疑が確信へと変わるだろう。そうなれば、集落丸ごと潰すような手も選択肢に入る。
「まあ……わたしはしないけれどね?」
とはいえ、しおんが選んだ手段はもっと穏当かつ頭の良い手法だ。彼女は『黒鏡』に光を吸い込ませ、作りだした闇でかしまし鬼娘達の視界を一時的に奪う。そしてその闇が晴れた時にはしおんの姿はそこには無く……かしまし鬼娘達の数が二倍ほどに増えていた!
「なっ!? これは一体どうしたんだい!?」
いきなり仲間の数が増えたことに、かしまし鬼娘達は混乱している。勿論これは増援などでは無い。しおんがユーベルコード『鏡像/狂像/ドッペルゲンガー』によって変身したものだ。その姿は完全に敵と同一で、どれが仲間でどれが敵かを判別することは出来ない。そして、そんな混迷する状況の中、集落の入り口に新たな猟兵が到着した。
「わ~☆ 鬼達でいっぱいだネ! アイドル☆のらきちゃんだよ! 皆集まってくれてありがとうネ~☆」
キャピキャピとした態度で羅鬼はかしまし鬼娘達に手を振る。しおんが変身したことで大量の敵がいるというのに、彼女にとってはみんな観客扱いのようだ。
「それじゃあ、らきちゃん☆ 折角集まってくれたから。防衛を頑張ってる鬼の皆にお歌をプレゼントするネ!」
観客がいるならば歌うのは当然と、羅鬼は心を籠めて自慢の歌を歌う。しかし、超絶音痴なその歌声は、ユーベルコード『羅鬼羅鬼楽逝舞』となって、かしまし鬼娘達にダメージを与えていく。
「酷い歌声だね! みんなっ! この鈴の音で気を確かに持つんだよ!」
「鈴の音! らきちゃんを応援する楽器だネ! じゃあ、いつもより声量上げて逝くよ☆」
歌声に耐えるためにかしまし鬼娘は『鬼の鈴』で仲間を鼓舞するも、それを歌に合わせた演奏と勘違いした羅鬼の力も強化されてしまっていた。こうしてお互いに強化されれば、状況が変わることはない。
「さぁ! 皆もっと応援の声を上げてネ☆」
羅鬼が気持ちよくコンサートを続ける間、集落の入り口では苦悶の声を上げるかしまし鬼娘達の阿鼻叫喚の様子が繰り広げられる。さらにその地獄は、しおんの行動によって加速する。
「頭が痛くなるような歌声だけど、これは好機ね。ここで一掃してしまうわ!」
猟兵であるしおんは、徒党を組むような敵に比べて耐性は上だ。羅鬼の歌声を我慢して、彼女は苦しむかしまし鬼娘達へ攻撃を仕掛ける。変身した多数のしおんの影が伸び、『影刃縛』の糸がかしまし鬼娘を奇襲する。歌声でダメージを受けたところに更なる追撃を受け、かしまし鬼娘達達は次々と倒され、遂に入り口に集まっていた敵は全滅した。
「さあ、早く頭領の屋敷へ行くわよ」
「うん、次の羅逝舞会場があるからアンコールは無しネ☆ ということで、御休みなさ逝☆」
そして変身を解除したしおんと存分に歌いきった羅鬼は、カタストロフの元凶の元へと進むのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
水無月・ゆえと
竹林は何とか突破できけど、次は鬼娘かぁ…
柵や堀のある拠点を攻めるのはなかなか大変そうだねぇ
でも、ここまで来たんだ。突破してみせるよ
正面突破は荷が重いから
【招集・忍者兎】で忍者兎を放ち、堀を通って気づかれないように集落に忍び込ませよう
忍者兎が鬼娘の近くに行ったところで、自分と忍者兎の位置を入れ替えて奇襲を仕掛けるよ
「ばれない様に慎重にね」
出来れば流水鞘を使ったシールドバッシュで気絶させて手早く処理したいなぁ
だめなら蒼影兎と残像を使って応戦するよ
とはいえ、一度にたくさんを相手にする状況は避けたいから
奇襲をかけるときは周囲を良く見て、孤立してる鬼娘を狙おう
「後ろがお留守だよっ」
アドリブ/連携歓迎
「竹林は何とか突破できけど、次は鬼娘かぁ……柵や堀のある拠点を攻めるのはなかなか大変そうだねぇ」
妖怪竹の竹林はなかなか厄介であったが、防御が固められた鬼の集落もまた容易には攻略出来なそうだ。
「でも、ここまで来たんだ。突破してみせるよ!」
だからといって、ここで止まってはいられない。ゆえとは意を決して、集落への侵入に挑戦する。
「さぁ、出番だね……集え、影に潜みし同胞たち!」
いくら猟兵と言っても、敵の多い正面を突破するのは荷が重い。そこで集落を回り込んだゆえとは、『招集・忍者兎』で忍者兎を呼び出した。と、ちょうどその時、集落の入り口辺りが騒がしくなった。どうやらそちらでも仲間の猟兵が交戦しているようだ。
「いまなら侵入しやすそうかな? それっ!」
集落の入り口に注意が向けば、こちらの警戒は薄れるはずだ。しゅるりと土塀を越えていった忍者兎と慎重に位置を入れ替えて、ゆえとは集落に侵入することに成功する。
「おっと、あそこに鬼娘がいるね……ばれない様に慎重にね……」
建物の陰から先を覗けば、警戒している一人のかしまし鬼娘の姿があった。大半は入り口にいるとはいっても、集落全体が警戒態勢である以上、一切の戦闘無しで頭領の屋敷に辿り着くことはできなそうだ。だが、ゆえとには心強い忍者兎がいる。
「後ろがお留守だよっ!」
「なにっ! ……きゃあっ!?」
かしまし鬼娘の背後に忍び寄った忍者兎と位置を入れ替え、ゆえとは敵に奇襲を仕掛ける。『流水鞘』でバシッと一打ちすれば、さほどの戦闘力を持たないかしまし鬼娘はあっさり気絶させることが出来た。
「ん? これは……骸魂かな?」
ゆえとがかしまし鬼娘を気絶させると、そこから小さな骸魂が出てきた。どうやらこの骸魂が、鬼の娘を呑み込んでオブリビオン化していたようだ。骸魂が小さいため、鬼娘の外見に変化は無かったのだろう。恐らく頭領のおかしな様子なども、オブリビオン化によって違和感を感じないようにされているはずだ。
「鬼娘も被害者ってことかぁ……」
全ては黒幕の仕業だ。そのカタストロフの元凶を討つべく、ゆえとは先を急ぐのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
このまま本拠地、れっつごー!だよ!
みなちー(f15758)と一緒に妖精サイズでスノウフローターの飛行を継続中!
ユーベルコードで透明になりながら、そーっとみなちーのお薬を地面に撒いて、足元を凍らせちゃう。
見つかっても転んじゃうよね。その隙に降りて、ユーベルコードを鬼さんにかけて小さな氷像に凍らせてから……水堀まで運んで落っことしちゃうわ!
氷鬼フィギュアさんのぷかぷかタイム。しばらくそうしててね。
滑らなかった大鬼さんには…みなちー何かお薬ない?…睡眠薬?吸わないの頑張る
フローターで攪乱しながら飛んで、隙を見てお口にぽーいして
ねむったら他の鬼さんみたいな氷像にしてお堀にぽい。
一生おやすみさせたげよー
日ヶ丘・美奈
ポーラちゃん(f06947)と参加
オブリビオンが一杯……せっかく透明になってるし騒ぎを起こしてからこっそりと中に入っちゃおう
鬼さん達の足元を薬で凍りやすくしてからポーラちゃんの冷気で凍らせちゃうの
突然足元が凍れば転んでくれるよね?転ばなかったオブリビオンには睡眠薬でいいかな?
「強いお薬だから吸わないでねポーラちゃん」
後はポーラちゃんが凍らせて氷像になった鬼さんを水堀に運ぶのを手伝うの
多分滑りやすくすればこの躰でも運べるはず。氷の上に油か何か引けばいいかな?
「……あれだけ大きな氷だとかき氷沢山食べられそう……なんだかポーラちゃんみたいな事考えちゃった」
使用技能
毒使い
罠使い
しばらくすると、集落の入り口にまたかしまし鬼娘達が集まってきた。どうやら集落内にいた鬼娘達が集合し、再度入り口を固めたようだ。そんな集落へと、スノウフローターに乗ったポーラリアと美奈が到着した。竹林の攻略時と同じく、美奈はユーベルコードで小さな氷像となって二人乗りだ。
「このまま本拠地、れっつごー! だよ!」
「待って待って! オブリビオンが一杯……せっかく透明になってるし、騒ぎを起こしてからこっそりと中に入っちゃおう?」
美奈は一気に突っ込もうとするポーラリアを制し、かしまし鬼娘への対処を提案する。そして、二人は『メルティアイスイリュージョン』で透明化したまま、こっそりとかしまし鬼娘達へと近づいていった。
「じゃあこの薬を撒いて行くの」
「うん! そーっとそーっとだね!」
二人は竹林の攻略にも使った薬をかしまし鬼娘達の足下に撒くと、そのまま地面を凍結させていった。
「うわっ!?」
「凍ってるのかい!?」
いきなりの足下の変化に、かしまし鬼娘達は動揺している。そして、その中の何人かは滑って転んでしまっている。ここでかしまし鬼娘も凍結させて無力化……といきたかったポーラリアであるが、残念ながらメルティアイスイリュージョンは小さな氷を透明化するだけで、氷結させる効果はない。そして二人が次の策を講じる前に、かしまし鬼娘達はユーベルコードを発動して暴れ出した。
「猟兵の仕業か? どこにいるんだい!」
「踏み潰してやるよ!」
三倍ほどの大きさの大鬼に変身したかしまし鬼娘達は、姿の見えない猟兵をどうにかしようと闇雲に暴れ回る。巨大化したことで攻撃範囲こそ広くなっているも、小回りは効かず、その攻撃は大振りだ。
「ポーラちゃん、懐に入れば安全だよ」
「おっけー! あ、みなちー何かお薬ない?」
「えーっと……睡眠薬がいいかな? 強いお薬だから吸わないように気をつけてね」
「うん、頑張る!」
小さなスノウフローターで懐に入れば、その位置を把握していないかしまし鬼娘の攻撃が当たることは無い。そうして大鬼の顔の近くまで飛んだら、ポーラリアはぽーいと美奈から受け取った睡眠薬を大鬼の口に投げ込んだ。
「ん……? ……zzZ」
強力な睡眠薬を飲まされれば、大鬼もその場でぐうぐうと眠り込んでしまう。二人はそれを繰り返し、大半の大鬼を無力化した。後はなんとでも出来るところではあるが、小さな二人に比べれば大鬼は10倍以上の大きさだ。それ以上の対処は諦め、二人は頭領の屋敷へと進むことにする。
「このまま元凶をやっつけよー!」
「……どんなオブリビオンがいるのかな?」
ポーラリアは陽気に、美奈は少々の不安を滲ませつつ、スノウフローターは頭領の屋敷へ飛んでいくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『鬼喰らいの絡新婦』
|
POW : 蜘蛛の巣の主
【戦場全体に張り巡らされた糸による拘束】が命中した対象に対し、高威力高命中の【鋭い脚での串刺しや、鬼の膂力での縊り殺し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 蜘蛛糸の舞
見えない【程細いが、鋼鉄よりも強靱な蜘蛛の糸】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
WIZ : 可憐なる母蜘蛛
【呼び出した子蜘蛛達の放つ糸】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠天御鏡・百々」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
かしまし鬼娘の集団を突破した猟兵達は、頭領の屋敷へと突入した。そこには、着物を着た華奢な鬼の少女が佇んでいた。
「折角の『かたすとろふ』を邪魔する無粋な輩……お主らが猟兵じゃな?」
頭領の少女は、その外見に似合わぬ古めかしい口調で猟兵達に語りかける。やはり、この少女が蟲を大量発生させカタストロフを引き起こした元凶のようだ。
「鬼娘共も役に立たぬものじゃ。まあよい、妾が直接戦うとしようかの」
頭領の少女から強烈な殺気が放たれたかと思えば、着物の裾から異形の脚が飛び出した! 屋敷を破壊しながら迫る彼女に、猟兵達は屋敷の外、それなりに広い庭まで後退する。
「お主らは既に妾の巣の中じゃ。逃がしはせぬぞ……? 皆、喰ろうてやろう」
猟兵を追って現れたそのオブリビオンの上半身は鬼の少女のものだが、下半身は八本の脚を持つ蜘蛛のものになっていた。鬼の頭領の少女は絡新婦の骸魂に呑み込まれてしまい、『鬼喰らいの絡新婦』となった骸魂がカタストロフを引き起こしたのだ!
彼女の言葉の通り、よくよく見れば細い蜘蛛糸が集落のそこかしこに張り巡らされている。この糸に絡め取られれば、続く攻撃を避けることは難しいだろう。敵が自由自在に操る蜘蛛糸への対処が勝利の鍵となるはずだ。また、糸は絡新婦だけでは無く、子蜘蛛が吐いてくる事もあるので注意が必要だ。
骸魂を撃破すれば、カタストロフは終結し、呑み込まれた鬼の頭領の少女も救出することが出来る。
猟兵達よ! 元凶たる『鬼喰らいの絡新婦』を倒すのだ!!
御影・しおん
あら、集落中に糸なら、ほんとに火攻めが効果あるかしら?
……わたしはしないけれどね?
まず【指定UC】を使い、封剣を展開して周辺の糸を断ち切るわね
この段階では単に糸を切るだけと思わせる
敵の攻撃は結界とオーラ防御で対応ね
幾つかは「撃墜され地面に落ちて刺さった」ように見せかけ相手を化かし、剣を起点にし「外部から侵入不可の閉鎖領域」を作り隔離する
巣の主というなら巣から切り離すだけよ
で、真っ向勝負ができるならわたし達と敵とを隔離し集落に影響が出ないよう決闘場のように使うし、
逆に相手だけ隔離なんてのもいけるわ
後は2つの領域の「境界面」さえあればそこから攻撃できる影刃縛で領域内へと攻撃よ
※アドリブ連携歓迎です
「あら、集落中に糸なら、ほんとに火攻めが効果あるかしら? ……わたしはしないけれどね?」
火攻めというのはかしまし鬼娘と戦う場面での冗談であったが、この集落そのものがこのオブリビオンの巣だというならば、纏めて焼いてしまうのは確かに有効だ。もっとも、全てを巻き込むことを許容すればと言う話になるが。この集落の妖怪達は、骸魂に呑み込まれた被害者でもある。救出することまで考えれば、流石に燃やすわけにはいかない。
「最初はお主か……? 小さいが、滋養はありそうじゃの」
「生憎わたしはあなたのご飯じゃ無いわ! 御影しおんが命ず。閉じ、絶ち、封じよ、封じの闇剣よ!」
しおんは10歳ほどの少女の外見ながら、竜神であるその身には、零落したといえど神気を宿す。その味を想像して舌なめずりする絡新婦に対して、しおんは対抗するべく『隔絶する封剣領域』を発動する。それによって操られる白き闇の封剣は、幾何学模様を描いて飛翔し、周囲の蜘蛛糸を断ち切っていく。
「こんな糸、みんな断ち切ってやるわ!」
「ならば……これはどうじゃ?」
絡新婦は大発生している蟲達を操り、しおんへと襲い掛からせる。様々な蟲の群れが、しおん目掛けて殺到していく!
「あなたの狙いは、全部お見通しよ!」
「子蜘蛛の糸が絡めば、その面倒な剣も封じられたものを……」
無数の蟲達も、封剣によって駆逐される。絡新婦はその中にユーベルコードを封じる糸を放つ子蜘蛛を紛れ込ませていたが、それを見切っていたしおんは的確に子蜘蛛を飛翔する剣で貫いていた。
「さあ、準備は整ったわ! 領域よ! あの蜘蛛女を隔絶せよ!」
「なんじゃ!? ……これは!」
戦いの中で絡新婦を囲むように展開されていた剣を起点とし、しおんは絡新婦を閉鎖領域に隔離する。
「巣の主というなら巣から切り離すだけね! さあ、いくわよ! 『影刃縛』!!」
「ぐうっ!?」
そしてしおんの計略によって囚われた絡新婦は、閉鎖領域の境界面から伸びた影刃縛の糸に切り刻まれるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
怨燃・羅鬼
羅逝舞会場にらきちゃんがキタ☆
というわけでやってきました頭領さんのお屋敷!
どうも!アイドル☆のらきちゃんだよ☆
(蜘蛛糸を見て)わ~綺麗なモール!らきちゃんのステージのための飾りかな?でもでもキラキラがちょっと足りないね☆
だから
燃やすネ☆
蜘蛛糸に怪炎【焼却】で火を放ち
メラメラ燃えてらきちゃん☆を照らす綺麗な舞台飾りに!
あれれ?燃える蜘蛛糸の上にいると頭領さん危ないゾ☆
燃える炎の中から現れ、らきちゃん☆と握手(UC)
これでメロメロ!頭領さんのハート(骸魂)もゲットだぜ!
「羅逝舞会場にらきちゃんがキタ☆ というわけでやってきました頭領さんのお屋敷!」
続いて戦場に到着したのは羅鬼であった。カタストロフの元凶との決戦だとしても、彼女は調子には変わりは無い。
「どうも! アイドル☆ のらきちゃんだよ☆」
「何とも面妖な娘じゃのう……」
この場に及んでもアイドルとしてきゃるん♪とした羅鬼の様子に、絡新婦も少々困惑気味だ。
「まあよい。肉は柔らかそうじゃ。捕えて喰ろうてやろう」
「わ~綺麗なモール! らきちゃんのステージのための飾りかな? でもでもキラキラがちょっと足りないね☆」
周囲に張り巡らせた蜘蛛糸を引き絞り、絡新婦は羅鬼を拘束しようとする。迫る蜘蛛糸を見ても呑気に飾りと称する羅鬼は、モールにしては派手さが足りないと過激な手段で対応する。
「だから、らきちゃんの羅逝舞に相応しくなるように……燃やすネ☆」
両手に生み出した『怪炎』を放ち、羅鬼は蜘蛛糸を綺麗な舞台飾りへと変える。メラメラと燃える蜘蛛糸は、彼女を凄絶に照らし出した。
「チッ……炎は好かぬ……」
燃えやすい蜘蛛糸を通じて、戦場が炎に包まれる。糸と同じく本体も炎は苦手としているようで、絡新婦は苦虫をかみつぶしたような顔をしている。そんな絡新婦の前に、炎を割って羅鬼が現れた!
「らきちゃん☆と握手! らきちゃん☆の魅力で頭領さんのハートもゲット! だネ!」
「くっ、逆に縊り殺して……きゃあああ!!」
羅鬼の握手と称した貫手に対し、鬼の膂力を持って対抗しようとする絡新婦。しかし、羅鬼の攻撃の本命は更なる追撃にある。続く打撃に胸を撃ち抜かれ、絡新婦は悲鳴を上げた。
骸魂の撃破とまではいかなかったが、着実に絡新婦へのダメージは蓄積しているようだ。
大成功
🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
虫さんいっぱいな夏は終わったよ。冬を、告げに来たの。
ふぇぁぁ、隠れても駄目っぽいわ!透明やめるね!
みなちー一緒にくっついてて。【ウィンターアーミー・セット】!
雪兎軍団で子蜘蛛も糸も凍らせて、絡まらないようにしてみ…
ふぇ?何(耐性お薬飲まされ)?
こっちのお薬(麻痺薬)を雪兎に混ぜ合わせればいいのね。
麻痺の【力を溜め】た消滅時の冷気で、子蜘蛛をぐっすりさせるのだわ!
みなちーったらアルケミストさん!
子蜘蛛と雪兎の大合戦!
片付いたら、後は手薄な糸の隙間をスノウフローターで飛んで、
本体に雪崩れるように雪兎を突撃だよ!
【全力魔法】【属性攻撃】【重量攻撃】の巨大な雪兎さんぶつけてどかーんしてあげるんだから!
日ヶ丘・美奈
あのオブリビオンを倒さないとカタストロフが終わらないし、頑張らないと
子蜘蛛がたくさんいてオブリビオンに直撃を与えるのは難しそうだし、普通にお薬を使っても防がれそう。じゃあ隠れてかな
あらかじめこっそりと麻痺毒の耐性薬をポーラちゃんと一緒に飲んで、空気中だと気体になる麻痺薬をポーラちゃんに渡して雪兎さんの中に仕込んでもらうの
冷気の爆発で子蜘蛛を抑えてる間に空気中に麻痺薬をばらまいて、オブリビオンさんの動きを鈍くする
後はポーラちゃんの兎さんで何とかできるはずなの
「直悦戦えなくても……これが私の戦い方だから」
えっ。アルケミストって……そんなんじゃないよー……多分
使用スキル
毒使い
目立たない
罠使い
「あの人が虫さんをいっぱいにしてたの?」
「うん。あのオブリビオンを倒さないとカタストロフが終わらないし、頑張らないと」
スノウフローターに乗ったポーラリアと美奈も、頭領の屋敷へと辿り着いた。そこには蜘蛛の脚を持つ少女が佇んでいる。あれこそが、今回のカタストロフの元凶たる絡新婦だ!
「虫さんいっぱいな夏は終わったよ。冬を、告げに来たの」
「……次はお主らか? 腹の足しにもならなそうじゃな。子蜘蛛の餌くらいかのう」
妖精と同サイズの氷像は、絡新婦のお気に召さなかったようだ。早々に自分で食べる気を無くした彼女は、子蜘蛛を呼び出して二人を捕えようとする。
「うーん。子蜘蛛がたくさんいてオブリビオンに直撃を与えるのは難しそうだし、普通にお薬を使っても防がれそう。……じゃあ隠れてかな?」
「蜘蛛さんいっぱいなら、こっちも雪兎さんを出して……。ふぇ? みなちー、これ何?」
これからの攻撃の事前準備として、美奈はポーラリアに手製のお薬を飲まると、自分も同じ薬を呷った。
「麻痺毒の耐性薬なの。これで私たちに麻痺は効かないから、この麻痺薬を雪兎さんに仕込んで?」
「わかった! こっちのお薬を雪兎に混ぜ合わせればいいのね!」
そしてポーラリアは、美奈から受け取った揮発性の麻痺薬を混ぜた雪兎を召喚する。
「雪兎さんの力の想起! 戦場を支配せしは冬の遣い、ウィンターアーミー! セット! だよ!」
【冬精式・雪兎軍団】によって召喚された雪兎は、小さいながらもその数は400近い。子蜘蛛に対する相手としては十分なはずだ。
「数だけ多くとも、そんな雪細工に何が出来るのじゃ?」
しかし、絡新婦の指揮する子蜘蛛達の吐く糸によって、雪兎は絡め取られてしまう。だが、防御力の無い雪兎は糸に縛られ消滅するかと思いきや、その際に強烈な冷気を生み出した!
「雪兎軍団で子蜘蛛も糸も凍らせてやるのだわ!」
「消滅する時に麻痺薬が広がるから、子蜘蛛はもう動けないの」
雪兎を倒しても冷気と麻痺が広がり、倒さなければそのまま凍らされる。子蜘蛛と雪兎の大合戦は、雪兎軍団が優勢だ。
「仕方ないのう。子蜘蛛は諦めて妾が手を下すとしようかの……んん? お主の仕業か!」
「麻痺薬の大盤振る舞いなの!」
糸を飛ばして子蜘蛛ごと雪兎を処理しようとした絡新婦だが、その身体の動きが異常に重い。何故かと見回してみれば、子蜘蛛と雪兎が戦っている間に美奈が更に麻痺薬を散布していた。戦場全体に広がった麻痺薬は、耐性薬を飲んでいない絡新婦だけを蝕んでいた。
「みなちーったら、アルケミストさん!」
「えっ。アルケミストって……そんなんじゃないよー……多分」
ポーラリアの賞賛を受けて、美奈は顔を赤らめて照れている。しかし、いつまでも麻痺薬が効いたままとは思えない。ポーラリアは雪兎を指揮して、絡新婦へと攻撃を仕掛ける。
「みんな、突撃だよ! どかーん!」
雪兎の大群が、絡新婦へと雪崩るように突撃していく。絡新婦に体当たりした雪兎はその衝撃で消滅するも、その時に発生した冷気が積み重なって絡新婦を苛んでいく。
「直悦戦えなくても……これが私の戦い方だから」
次々と絡新婦へ飛びかかっていく雪兎を見ながら、この戦いの功労者である美奈はそう呟いたのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ライザー・ヴェロシティ(サポート)
・出身世界「アックス&ウィザーズ」の猟兵だ
元の世界でも傭兵として活動していた
依頼の傾向は純戦闘
重視するのは報酬だ(金銭、食事等)
仕事は仕事として割り切るスタンスだな
あとは強敵と戦う依頼を好む
・性格は荒っぽいほうだろう
デジタルとか近未来の文化にゃ馴染みがない
・風属性の魔法を主体とするマジックナイトだ
剣に風属性を付与して行う近接戦闘を主とするぞ
使用するユーベルコードは主に近接の強化
または攻撃のレンジや範囲を補うモノだ
・耳がいい
乱戦時とかにゃ僅かな音を頼りに見えない敵の位置を把握するぜ
ただ耳がよすぎるんでな、歌や高音は聞きすぎると頭が痛くなる
特に歌は嫌いだ
味方なら兎も角、敵が歌ってんなら全力で止める
「あんたがこのカタストロフの元凶だな。このギスガーン最強の戦士がやっつけてやるぜ!」
鬼の集落に巣食う絡新婦を前にして、ライザー・ヴェロシティ(Sturm Jaeger・f00188)は『ルーンスピア』を構えて対峙する。アックス&ウィザーズ出身の傭兵である彼だが、今回はこのカクリヨファンタズムにてカタストロフを止めるという任務に従事している。
「威勢がいいのう。……じゃが、お主は妾の巣の中にいるのじゃよ?」
絡新婦はそう言うと、周囲に張り巡らせていた蜘蛛糸を操りライザーを拘束する。この集落全体が、彼女の巣であり罠となっていたのだ。
「こんな程度で、俺は縛れねえぜ! 風よ! 俺に従え!」
「何じゃと!?」
ライザーが『ギスガーン・ストリーム』を解放すると、彼の周囲に暴風が吹き荒れ、彼を縛る蜘蛛糸を切り裂いた。拘束を脱した彼は、槍を携え絡新婦へと突撃する。
「ならば、もう一度捕えてくれよう!」
「俺は耳が良いんだ。多少見えづらくても、種が割れてりゃ掻い潜れるぜ!」
細く見えづらい蜘蛛糸も、ライザーは音を頼りに潜り抜ける。そして接敵した彼は、ルーンスピアの刺突を放った!
「喰らえっ! そして、爆ぜろ、我が槍よ!」
「ぐっ……! きゃああああ!!」
絡新婦は蜘蛛の脚で刺突を受けるも、続けて放たれた暴風が彼女を吹き飛ばし切り刻んだ。二段構えのユーベルコード『Volcanic Gust』を受けた絡新婦の体力は、最早残りわずかのようだ。
成功
🔵🔵🔴
水無月・ゆえと
やっと頭領のお出ましだね
虫にやられたご飯のためにも、妖怪達のためにも元凶を取り除くよ!
まずは[蒼影兎]で幻影を繰り出し狙いをばらけさせよう
そして【水気感応】で糸の中の水気を感じ取り
周囲の糸や攻撃に対して回避行動をとるよ
距離を詰めて斬撃を仕掛けるのもいいけど
他の猟兵がいるならしばらく回避を続けて注意を引き付けるね
避けるだけじゃ糸が増えて捕まる可能性が上がるだろうし
弱そうな糸は積極的に斬っていこう
避けられない時は[流水鞘]で防御だよ
「目で見えなくても感じることはできるってね」
虫のせいで鬼娘さんもろくに食事が出来てない可能性もあるよね
戦いに勝てたらお祝いに[うさぎ印のお菓子袋]のお菓子を振る舞おう
「やっと辿り着いたよ。虫にやられたご飯のためにも、妖怪達のためにも元凶を取り除くよ!」
カタストロフを止めるため、呑み込まれた頭領の少女を助けるため、ゆえとは絡新婦との決戦に臨む。
「さあ、いくよ! 『蒼影兎』!」
「折角都合の良い体を手に入れたというのに……やられるのはごめんじゃな。『蜘蛛糸の舞』にて捕えてバラバラにしてくれよう!」
相棒の刀を振るって幻影を繰り出したゆえとに対し、絡新婦は手を複雑に振るう。その動きに合わせて、見えないほど細い蜘蛛糸がゆえとへと迫る。その蜘蛛糸は、ゆえとの幻影も本体も全てを捕える気のようで、無数の糸が四方八方より彼を囲んでいた。
「『水気感応』! 目で見えなくても感じることはできるってね!」
糸に内在する微量の水分からその位置を看破したゆえとは、避けきれない糸を切り裂いて絡新婦へと肉薄する。糸は見えないほど細いだけでなくかなりの強度も持つのだが、破魔の力を込めたゆえとの刃はさほどの抵抗も感じずに蜘蛛糸を切断していた。
「頭領の子、返して貰うよ! たああああ!!」
「馬鹿な……この妾が……負けるじゃと……!?」
ゆえとの渾身の一撃は絡新婦へと命中し、その骸魂を斬断した。骸魂の滅びに伴い、蜘蛛の脚は消滅、その身体は元の鬼の少女へと戻っていく。また、元凶であるオブリビオンが消滅したことで、大量発生した蟲達も何処かに消えていった。猟兵達は、カタストロフの阻止に成功したのだ!
「無事勝利だね!」
骸魂から解放された頭領の少女も、かしまし鬼娘達も、少しすれば気絶から目を覚ますだろう。そんな彼女達が虫のせいでろくに食事が出来てない可能性を考えて、ゆえとは『うさぎ印のお菓子袋』から様々な和菓子を準備するのであった。
こうしてまた猟兵達の活躍により、カクリヨファンタズムは滅びから救われた。頻繁にカタストロフに見舞われる幽世だが、また事件が起こったとしても、きっと猟兵達がカタストロフを止めてくれるだろう。
大成功
🔵🔵🔵