激闘、真夏の桜餅カッフェ大祭典(作者 しべりあ
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#サクラミラージュ  #幻朧戦線  #篭絡ラムプ 


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#サクラミラージュ
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●いつまでも桜餅
 サクラミラージュ。
 何時であろうと桜が咲き乱れるこの世界でも、気まぐれに桜が葉をつけることもあれば、それを利用して桜餅を作ることもある。
 桜の精の中には、自分の葉を作った桜餅を作成して意中の相手に渡して告白を行い、それを相手が食べることで了承とするといった大衆文化が一部地域でないこともないとか。
「というわけで、夏真っ盛り桜餅大祭典だもっちぃー」
 ここはカフェの建ち並ぶ商店街。
 怪しげに揺れる『籠絡ラムプ』を携えて、声を上げる桜の精の少女。
 すでに『籠絡ラムプ』の中に捕えられた影朧の影響か、語尾や思考がかなり影朧によったものとなっていたが、そんなことは本人にはわからない。
 そんな彼女は既にこの大通り発の駆け出し国民的スタァとして注目され始めていた。
 ――目を合わせたらいつの間にか桜餅を食べていた。
 ――桜餅を食べ終わったと思っていたら桜餅を食べていた。
 ――きが、つい、たら、さく、らも、ち、に、なって、いた。
 そんな謎の体験を経てファンになる者も多かったのだ。
 しかし、その終わりの時が近づいていることに気が付いている者は、だれ一人としていなかったのである。

●もっちぃ
「季節ものの筈じゃが、あの世界じゃと万年桜じゃからのう、いつでも食べられる……んじゃろうか?」
 ずっと桜が咲いていては葉が出ないのでは。
 そんな疑問を浮かべながら、ウルフシャ・オーゲツは桜餅を頬張っていた。
「いや、ただゆったりとお茶を楽しんでいるわけではない。これは立派な敵情視察での?」
 そんなウルフシャが完全にお茶休憩しているのは茶店ではなくグリモアベースである。
 先の戦争の後で若干緩んだ空気の中、完全に緩みまくっている人物がそこに居た。
「さて、サクラミラージュでこの桜餅を用い、あらゆるものを虜にして、国民的スタァとして活躍しておるものがおるのじゃが……」
 なんとその桜餅、実は影朧の力を借りたものらしい。
「いや、その、何言ってるんじゃって顔をされても困るのじゃがな?」
 ウルフシャ曰く、近頃サクラミラージュで暗躍している『幻朧戦線』が市井にばらまいている『影朧兵器』、それが『籠絡ラムプ』だという。
 その中に入っている影朧の力を借りることができるという代物で、一般人でも一時的に奇跡の力を扱えるのだという。
「もちろん、デメリットがある。しばらくすると暴走して影朧が大暴れしてえらいことになるのじゃ、そして、それは使用者に知らされてはないんじゃよ」
 それを止めるためには、本人と直接対峙し、そのランプの中にいる影朧を退治する外ない。
「予知の結果、この大通りのどこかに今日もこの少女が現れるらしい。まずは大通りのカフェで満喫……もとい情報を集め、出現位置を特定するのじゃ!」


しべりあ
 なお、この後ウルフシャ本人は、制約上大通りのカフェに突撃できないことを知り絶望しています。
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 季節外れに季節ものを食べるのも現代だからできる贅沢ですよね。

 第一章はOPの通り、大通りのカフェで『籠絡ラムプ』使いの少女の情報収集です。
 とはいえ、美味しいものを食べ歩いて店員さんと仲良くなったり、お店の雰囲気を語っていたら噂好きの店員さんたちがかってに教えてくれるかもしれません。
 第二章は影朧との戦いとなります。……戦い……?
 第三章は影朧が居なくなって呆然とするであろう少女に道を指し示したり叱咤したり激励したりしてください。桜餅地獄に落とすのもありかもしれません。

 それでは皆様、私はかき氷を食べてきます。
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第1章 日常 『花の帝都の小粋なカフェ―』

POW軽食やお菓子に舌鼓を打つ
SPD同席者や店員との会話を楽しむ
WIZ洒落た内装や窓からの眺めを楽しむ
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


天玲寺・夢彩
〖アド・連携何でもあり〗

桜の精/16歳
學徒兵の悪魔召喚士

明るい自由人。
色んなものを吹き飛ばしみんなを巻き込む誰にも止められない嵐みたいな子。
だけど最後は周りを明るくさせる暖かな春を感じさるほんわか女子。

口調『桜吹雪(自分の名前、キミ、よ、だもん、だよう、~かな?)』

ムードメーカー&(無自覚)少しトラブルメーカーだけど、道徳は違反しない。

影朧:転生してもらう為に出来るだけ癒しを与えたい。

夢彩、カフェ巡り好きだけど何処で聞こうかな?
あの大きなお店‥たしか学校の友達が桜の氷菓子が美味しいって教えてくれたとこ…よーし、桜餅少女探し開始~!
(満喫しながら店員さんやお客さんに少女の事を噂話的に聞き込み。)


●スタァの残滓
「あっ、あの大きなお店……たしか桜の氷菓子が美味しいって言ってたところ……」
 季節構わず咲き誇る、桜の舞い散る大通り。
 桜色の髪を夏風に揺らし、桜餅少女探し開始~と口ずさむように駆け出した少女。名を天玲寺・夢彩という。
 どこからどう見ても今を時めく女学生であり、学友から聞いた話題の店へと走る姿はまさしくその通りなのだが、それでいて立派な學徒兵でもある。
 さらに言えば、その中でも猟兵として活躍する、ある意味ではエリートと呼ばれても過言でない存在であった。
「いらっしゃいませ、いまの時期おすすめの氷菓子、粉雪桜はいかがですかー!」
 そんな夢彩を妖しく誘う、魅惑の呼び声。
 若い女性を中心として数多の人々が集ったそこは、暑い日々に涼を運ぶ噂の氷菓子屋に相違ない。
「一つください!」
 店頭で宣伝をしていた店員へ、直接注文をする勢いでやってきた夢彩。
 店員はその勢いに若干気圧されつつも、可愛らしいお客様を笑顔で出迎え、席へと案内していった。
 それほど待たされることもなく、コトリ、と夢彩の席へと用意されたのは、ふわふわとした雪に桜を思わせる優しい桃色のシロップをかけられた氷菓子である。
 氷菓子特有のシャリッ、としたものではなく、見た通りのふわっとした食感は優しく甘さを口へと広げ、それでいて優しさのある冷たさで、夏の熱気を和らげるようであった。
 また、いくつか添えられている小さな桜餅は、もちもちとした白玉のような食感で、合間に口に運ぶことで飽きを防ぐ重要な役割があるのだと感じさせるものだった。
「ふわっとして、ふわーっとして……ふわぁ……」
 聞けば周りの人々の語彙力が壊滅している。
 それだけの魔力の様な物がこの一品にはあるのだろう。
「いかがですか?」
「うん、美味しくて、優しいんだよ!」
 夢彩の感じたままの素直な言葉に、店員は穏やかな笑みを浮かべる。
「ふふ、この氷菓子、最近話題の国民的スタァの人が考案した物らしいですよ?」
「へぇえええ……!」
 そしてその素直さは、図らずとも目標の人物の足取りを掴むきっかけとなった。
「今日もこの大通りのどこかには来るらしいですし、また何か新しい桜スイーツを発表されるかもしれませんね」
 より人が集まるでしょうから、特に何でもないはずの場所に人が集まっていればそこに居らっしゃるかも、と店員は続ける。
「そんな人が来るんだね……夢彩も探してみようかな!」
「私も仕事がなければそうしたいのですけどね」
 仕事で探しにいけない店員とは違い、仕事で探さなければいけない夢彩は、それでもゆっくりと氷菓子を味わった後に席を立つ。
 人の集まっている所と言っても一か所に絞り込むのは難しい。
 だが、もしそこでスタァを見つけられなくとも、きっと楽しい物や美味しい物がそこに待っているだろう。
「よし、じゃあ、行ってくるよ、ご馳走様!」
 ありがとうございました、という声を背に受けながら、夢彩は更なる噂を求めて駆け出すのであった。
大成功 🔵🔵🔵

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
桜餅、美味しいですよねぇ。

カフェでゆっくりしつつ【饒僕】を使用、『僕』の皆さんに大通りの[情報収集]と『見張り』をお願いしますぅ。
その際『噂話』等で場所が絞れそうなら、その近辺に厚く配置出来るよう指示しておきますねぇ。

私本人はカフェでゆっくりと、折角ですし色々といただきましょうかぁ。
【豊饒限界】で[大食い]を強化、『洋食類』から『スイーツ』まで、全メニューを一通りいただきますねぇ。
仮に観衆が付きましたら、そこから情報が得られるかもしれませんし。

後は、ご協力いただいた『僕』の皆さんと、何かしょんぼりしていたウルフシャさんの分のお土産をテイクアウト出来れば?


●臨時休業のお知らせ
「桜餅、美味しいですよねぇ」
 そこに鎮座していたのは、ふにん、ふにんと雄々しく震える桜餅の山だった。
 何者にも崩されることなく人々にその威容を称えられ、無限とも思える桜餅を提供し続けてきたソレは、唐突に最後との時を迎えようとしていた。
 桜餅を守るように位置していた多種多様な桜スイーツの仲間たちが次々と壊滅しているのである。
 夏の桜まつり、というUDCアースの人々からしたら思わず首をかしげてしまうような謳い文句でも、サクラミラージュの人々からすればごく一般的なものである。
 その催しの一環として行われていたのが夏の冷製桜スイーツフェア……だったのだが、ある一人の猛者の登場により会場は壊滅状態となっていた。
 猛者の名は夢ヶ枝・るこる。
 フードファイター以上にフードファイターらしいと定評のある巫女猟兵である。
「折角ですし色々といただきましょうかぁ」
 と、いつも通りゆったりとした空気を漂わせながらやってきた彼女がやってて来て既に30分ほど経過していた。
 そのわずかな時間で、既に在庫の底が見え始めたのである。
 別に食べ放題でもなければ無銭飲食をしているわけでもないので、実際のところお店としては問題ではない。
 本人としてはいつも通りにのんびりと食べている、という認識でありつつも目立っているという事は自覚していた。
 そして、それこそが彼女の作戦でもあった。
 彼女を取り巻くように集まる人々。
 その間に潜む小さな影の姿があった。何を隠そう、るこるの僕たる小動物たちである。
 こうして自分へと注目を集めることで人々を呼び寄せ、噂を収集するという作戦だったのだ。
「人がこれだけいるからスタァの人が来ちゃってるのかと思った」
「あの人、今日は西通りの方に行くって話を聞いたけど……」
「スタァの人に比べても、あの方、十分凄すぎるよ、私ファンになっちゃた……」
 僕たちからの話を聞きながら、るこるはペースを維持したままスイーツを優雅に口へと運ぶ。
「次の目的地が決まりましたねぇ」
 すっくと立ちあがり、流れる様に会計を終えたるこるは次なる戦場へと歩き出した。
 人々はまるで滝を割ったようにその道を開けたという。
「……あ、あとで取りに来るのでぇ、食べたのと同じぐらいの量、お土産につつんでもらえますかぁ?」
 店員たちの、たぶんうれしい悲鳴を後にして。
大成功 🔵🔵🔵

秋山・軍犬
はい、サクミラの調査という訳で桜學府の學徒兵
喜乃君に連絡を取って来てもらいますた

喜乃「騙されたのだわー!」

桜餅を奢ってくれると来てみれば
籠絡ラムプなんかの不穏ワード満載の
お仕事だったのだわ!

こうなったらせめて
美桜堂(高級カフェ)の桜餅パフェ(お高い)を
食べに行くのだわー…って

美桜堂に知ってる學徒兵の子が居るのだわ?
うん、あの金髪縦ロールの娘
成績優秀で家もお金持ちの
『おほほ』とか言っちゃう高飛車エリートお嬢様なのだわ
ちなみに桜餅フリークで有名な子でもあるのだわ

う~ん…もしかして
桜學府の任務で調査に来たのだわ?

もし任務なら流石に私
作戦部外者には情報をくれないけど
猟兵なら協力してくれるかもなのだわ?


●仲良くなれるかと思って
「はい、サクミラの調査という訳で桜學府の學徒兵、喜乃君に連絡を取って来てもらいますた」
「騙されたのだわぁああああああ!」
「いやいや、嘘なんてついてないっすよね?」
「オウガオリジン討伐手伝ったお礼かと思って何の疑いもなくついてきてしまったのだわああああ!?」
 いつものように絶望的な表情を浮かべて大声で叫ぶ染井・喜乃と、それを無理やりに引きずる秋山・軍犬。
 こうした往来で喜乃が騒ぐことに慣れているのか、うら若き女学生が男性に連れて行かれる姿を見ても人々は優しく見守るだけであった。
 桜餅を奢ってくれる。
 喜乃はそう聞いていたのだ。
 そして軍犬は間違いなく奢るつもりである。
 そこに何の相違もない。
 ただその先にあるのが影朧との戦いと言うだけ。
 それに関しては元からあるともないとも言っていなかったのだから何の問題もない。
「問題しかないのだわああああああ」
 ……何の問題もない。
「こうなったら、せめて美桜堂の桜餅パフェを食べに行くのだわ!」
 喜乃の経験上、こうなってしまえば押しの弱い自分がまきこまれてしまうのは確定である。
 ならばせめて、お高い有名店のなかでも格別にお高い特別メニューを存分に味わおうとするのは自然な流れであろう。
 それぐらい喰わないとやってられないのだ。
 言い換えれば、それだけ喰えればやってやるよと言う意志の表れでもあった。
 多分。
 そんなこんなでやってきました美桜堂。
「……って、あれ?」
「あら?」
 そこでばったり出くわしたのは、見事な金髪縦ロール。
 喜乃の学友で、成績優秀でお金持ちという、昨今の流行りでは婚約を破棄されたり、没落させられたりする役どころで忙しそうな要素てんこ盛りの少女である。
 無論、彼女にそういったエピソードがあるわけではない、はず。
「オーッホッホッホ、喜乃さんがこのお店に来れるとは思っていなかったわ、けれど、無理をしてでも食べたい、その気持ちもわかりましてよ?」
 誤解なきように訳すと、『普段から厳しい生活をしているあなたがこんな高級店に来てしまって大丈夫? 生活費とかいろいろ危なくない? でも、そういうもろもろを放り出しても食べたいほどにここの甘味はとても美味しいですよね、わかります』となる。
 この金縦ロール、結構な桜餅フリークであることは有名である。
 そんな彼女のお気に入りの店に顔見知りが居たことでわりとテンションが上がっていたようだった。
「う~ん……もしかして、桜學府の任務で調査に来たのだわ?」
「ええ、さすがに秘密なので言えませんの。おそらく疑わしい人物がこの辺りにいらっしゃるという噂を聞きつけて張っていたり、そのついでにお気に入りの桜餅を頂きに来たりですとか、そんなことは決してありませんわ!」
「……あ、ああ、うん、そうなのだわ、うん」
 全部聞いてしまった気がするのだわ、と、どこか呆然として話を聞く喜乃。
 その様子を少し離れたところで眺めていた軍犬は用意されていた桜餅パフェをゆっくりと口へと運ぶのであった。
「あの縦ロール……いろいろと大丈夫なんっすかねぇ……?」
大成功 🔵🔵🔵

雪・兼光
◇SPD
UDCアースじゃぁ、残暑の真っ最中だけどこっちの世界は過ごしやすくていいねぇ。カフェ巡り(情報収集)でも楽しみましょうかねぇ。

…純粋にカフェ巡りで来たかったなぁ。
コミュ力、情報収集を利用して人気店で挨拶したら隣の人と仲良くなって籠絡ラムプの情報でも探ってみましょうかねぇ。情報料の代わりに奢ったりとかな。

後は他の店で噂好きな店員さんとか話して情報収集とか、情報収集と一緒にカフェ巡りだ。もしかして…噂好きが集まるカフェを先に調べた方が手っ取り早いか?あ、でもカフェ巡りもしてぇし…。

…怖が割れない様に柔らかい態度と、目元口元笑顔を忘れずにってな。


●主にダイス神のお導き
「UDCアースじゃぁ、残暑の真っ最中だけどこっちの世界は過ごしやすくていいねぇ」
 老若男女とわず人々が行きかうにぎやかな大通りには、暑さが残りながらも爽やかな風が吹いている。
「……純粋にカフェ巡りで来たかったなぁ」
 雪・兼光がそう言ってしまうのも仕方ないだろう。
 周りには純粋にカフェを楽しむ人々が笑顔で過ごしており、皆が愉しむ紅茶、コーヒー、軽食、デザート、どれをとっても素晴らしい一品ばかりなのだ。
 仕事ではなく休暇できたい、そう思ってしまうのは、何の職業の者でもよく考えてしまうものである。
 それでも、仕事がてらに楽しむことが出来るには違いない、と気持ちを切り替えて人々の集っている人気店であろう店へと足を運んでいった。
 店員に案内された席でメニューを開きおすすめの品を注文し、一息つく。
「やっぱり夏にここに来たら桜餅アイスですよねぇ」
 おすすめを注文したことに反応したのか、こちらから話しかけるまでもなく隣にいた人物が声をかけてきた。
 わざわざ話題を考える手間が省けたと感じながら振り向き、若干固まる。
 身に纏う筋肉は鋼鉄の鎧を思わせるほどに黒光りしており、一度その丸太の様な腕を振るえばこの店はおろか、周囲一帯が灰燼と帰すであろう。
 しかしそれでいてその体の上にちょこん乗った顔は小さく可愛らしい少女のもので、ものすごい違和感の共存する人物だった。
「あ、ああ、そうなのか、俺はこの辺りに来たのが初めてでね」
 思い返せば知り合いにそういう人物がいた気もする。流行なのだろうか。ともかくオネェでなかったことを幸運に思いながら会話を続ける。
「はじめてでこのお店を選ばれるなんて、見る目がありますね。ここは最近ある国民的スタァの監修のもとで開店したお店なんです。今日は別の場所にその本人がいるっていう話でまだ落ち着いてますけど、普段はもっと人でごった返して大変なんですよ」
 私の前は不思議と人が避けてくれるのですけど、と少女は穏やかに笑う。
「へぇ、国民的スタァがねぇ。どこに来るんだろうな?」
 なるべく笑顔がひきつらないよう意識しながら、兼光は気になった点を確認していく。
「なんでも西通りに新しくできる、系列店のオープニングイベントに来る、だとか、新しいお店の候補値をさがしている、ですとか。実はそれらがフェイクの噂で最近話題のスイーツをお忍びで食べるのが目的だ、なんていう話もありますね」
 話しているうちにいつの間にか用意されていた桜餅アイスとやらを口に運びながら、話をを聞く。 この少女? は思いのほか噂に詳しいようだ。
「これだけ美味いものを出す店を作れるんだ、そりゃ人気で大変だろうな」
「そうなんですよ、たぶんお忍びだろうとすぐ人が集まっちゃうでしょうね……あ、そうだ、もしよろしければ、食べ終わった後系列店のオープニングイベントの方にご一緒しませんか?」
 思わぬ誘いだが、目的を考えれば悪くない誘いだ。
 しかしこの少女? を巻き込んでいい者かどうか。
 兼光はアイスを口の中で溶かしながら、返答を悩むのであった。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・フォーサイス
桜餅かあ。でも、こんなに暑いとアイスの方が食べたいな。

え?桜餅アイスもあるの?
食べる!食べる!

桜の葉の香りともっちりとした食感、そしてひんやりするアイスの冷たさ。これはいいね。

あ、お姉さん、最近、桜餅の国民的スタァが流行ってるって聞いたんだけど、何か知ってる?

へえ。どこに行ったら会えるのかな?


●桜と餅のアイスべきスタァ
「桜餅かあ。でも、こんなに暑いとアイスの方が食べたいな」
 うだるような炎天下、と言う程ではないが、暑い日々が続いているのは間違いない残暑の季節。
 そんな中でもアリス・フォーサイスは噂の国民的スタァを探すべく屋外を歩いていた。
 暑さを和らげたい、という気持ちがそうさせるのか、目に入ってくる文字は桜餅ではなく、アイス、氷といったものが多くなっていた。
「桜餅……アイス……かき氷……桜餅……アイス……アイス……あれ?」
 果たして桜餅を探していたのかアイスを探していたのか分からなくなりつつあったその時、アリスはある張り紙に足を止めた。
「え? 桜餅アイスもあるの?」
 改めて意識してみれば不思議なもので、いくつもの店舗で桜餅アイスはじめましたと広告が貼られていたのである。
「ええ、夏の桜スイーツは、ほかにもいろいろありますが、いまはこれが大人気なんです、いかがですか?」
 たまたま足を止めた店の店員が、にこやかに声をかけてくる。
「食べる!食べる!」
 店員につれられて、アリスは涼やかな店内へと足を踏み入れる。
 席に着き、注文をしてしばし後、目の前に用意されたのは見た目完全な桜餅。
 しかしひとたび口に含めば、それがただの桜餅で無い事は明らかであった。
「桜の葉の香りともっちりとした食感、そしてひんやりするアイスの冷たさ。これはいいね」
「ふふ、お気に召していただけましたか?」
 気がつけば店内に誘った店員が近くに通りがかっていた。
 幸せそうなアリスを見かけて思わず声をかけてしまったというのが真相であるが、アリスはこれ幸いにと質問することにした。
「あ、お姉さん、とても美味しいよ。……桜餅といえば、最近、桜餅の国民的スタァが流行ってるって聞いたんだけど、何か知ってる?」
「あら、もちろんよ。だって、今あなたの食べてるそのアイスも、そのスタァが考案した物なんだから」
「え、そうなんだ。……その話、もっと聞かせてもらってもいいかな?」
 思いの他、早く当たりを引いたのかもしれない。
 そう感じたアリスは、しばらくの間、桜餅アイスの甘みと店員との会話を楽しみつつ、情報収集に勤しむのであった。
大成功 🔵🔵🔵

ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です!

桜餅という食べ物は人間にとって季節を告げる食べ物であるという。
カランカラン
「実に興味深い、人間は桜餅を摂取することで春という季節を認識するといいます、成分を調査しなくては。」
運ばれてきた桜餅にセンサーを突き刺しながら周囲の客のバイタルを観察します。店員さんは半眼なのは見ないふり。

「???特別な成分はありませんね。」
自分に飲食機能がないことが悔やまれます。
「店員さん、桜餅についてお話を聞いても?」
とりあえず、センサーを突き刺した桜餅を見ている店員さんに話しかけてみたり。


●ベテラン給仕はかく語りき
 いろんなお客と出会ってきたものだ、とふと振り返る。
 急に泣き出して語り始めるお客様。この桜餅を作ったのは誰だ! と急に厨房へ殴り込んできたお客様。
 これって桜餅? と喧嘩をふっかけてきたお客様との戦いは熾烈を極めるものとなった。
 しかし今、この目の前のお客様は一体なにをなさっておられるのでしょうか?
 カランカラン、と小気味のいい音と共に来店されたのは見上げるほどの巨躯が目を引く男性でした。
 どこか人間離れした印象を帯びつつも、どこをどうみても普通の男性であると脳が告げています。
「実に興味深い、人間は桜餅を摂取することで春という季節を認識するといいます、成分を調査しなくては」
 人間、ですよね?
 その人は注文した桜餅を口に運ぼうとせず、どこからとも無く取り出した針を刺し始めます。
 よもや白昼堂々異物混入事件でしょうか。それにしては何一つやましいことをしていないという清廉潔白な雰囲気が漂っています。
「??? 特別な成分はありませんね」
 表情を読み取ることは難しい御方ですが、不思議そうな顔をしているのは何となくわかりました。
 こうなったら声をかけてみた方がよいでしょう。
「あの、お客様。何を……いえ、その、お召し上がりにならないのですか?」
 声をかけたことにキョトンと……されているような気がします。
「ああ、いえ、残念な事に自分には飲食機能がないのです」
「えっ……?」
 どういう事でしょうか。
 もしかして桜餅アレルギーで食べることができないけど、本当は大好きで諦めきれずになんとか味わおうと研究とかされてる悲しい運命を背負っている方なのだろうか。なんという事でしょう、とても無神経な事を聞いてしまいました。
「丁度よかった、店員さん、桜餅についてお話を聞いても?」
 しかしお客様は気にした様子もなく声をかけてきます。それも桜餅に関してです。これは確定かもしれません。
「ええ、私にわかる事ならなんでもお答えしますよ」
 ならば、私にできることは、このお客様にとことんお付き合いするだけなのです。
 ところで、向こうの席でこちらの方を睨んでらっしゃる何か変装されているような格好の御方、どこかでみたことがある様な……。

「桜餅を拷問にかけるとか、許さないだもっちいいいいいいいいい!」
大成功 🔵🔵🔵

涼風・穹
大通りならそれなりに人出もあるだろうしここは大道芸の真似事でもしてみるか
俺の《贋作者》なら空の箱から何かを取り出したり、一つしかないものを複数にしたりとそれらしい事は色々と出来るからな
ついでに爆発物を使っての派手な演出も加えれば結構それらしく見えるだろう
さあさお立合い、代は見てのお帰りだよ…なんてな

それなりにうけたなら多少は口の軽くなる方もいるだろう
美味しいものとかのお薦めはないか適当に話を振ってみるさ

まあそれでも大した手掛かりが得られなければ後は足で探す
一応国民的スタァ扱いされているのならコンサートでは開場前からずっと待っているようなタイプのファンもいるかもしれないしな
食べ歩きをしつつ探すさ


●奇跡や魔法はタネや仕掛けに入りますか?
 人々の行きかうモダンな街並みでは、様々な催しを行う人々が楽しそうな誘いの声を上がっている。
 そんな騒がしい日常の中に涼風・穹の姿もあった。
 その装いは普段通りだが、周りに用意された小道具は何かしらの大道芸をするのだと思わせるものだ。
「さあさお立合い、代は見てのお帰りだよ。はい、種も仕掛けもありません、この空の箱。お疑いならどうぞお手に取ってお確かめを」
 本当に何の仕掛けもない空の箱を集った観客へと手渡す。
 何か見つかるわけもなく、確かにただの箱だと頷き、穹へと箱を返していく。
「それでは今からいちにのさんと唱えたら、あーら不思議。箱からひょいっと刀が一つ」
 タイミングよく発動させたのは穹の奇跡の力である贋作者。
 その扱いは慣れたもので、観客たちからはさも箱から刀が取り出されたかのように見えていた。
 手品とはつかの間の奇跡とはよく言ったものだが、穹は今この場で実際に奇跡を起こしているのである。
 まさに種も仕掛けもなかった。
「ん、なんだかまだ、箱からころころと音がする、おっとこりゃいけ、ないっ!」
 箱を揺らして見せた後、上に向けて放り投げる。
 高々と投げられた箱は小気味のいい音と共に爆発し、中からは桜吹雪が舞い降りる。
 爆発するなら武器なのでは、と思いやってみたが、意外とうまくいったようだ。
 周りの観客から拍手が起こり、おひねりが新たに用意した箱の中へと投げ込まれていく中のことである。お金に混ざって奇妙なものが飛び込んだ。
「……桜……餅……?」
 桜餅。
 餡の入った餅を塩漬けした桜の葉で包んだ春の風物詩。
 それがダイレクトに箱にインしていた。
「もっちぃー」
 そしてその投げ込んだと思しき本人は目を輝かせていた。
 つまりは、謎の少女が仲間になりたそうにこちらを見つめていたのだ。
「あ、あの、せめて何かに包んで……」
「桜餅は、桜の葉でつつんでるよ!」
「違うそうじゃない」
 何なのだこの少女は、とまじまじと観察する。
 顔を隠すような大きめの色眼鏡と、日差しを遮る為かかなり大きめのつばの広い帽子。
 芸能人がプライベートで外出するときってこんなイメージだよな、とUDCアースでのニュースを思い出す格好だった。
「なるほど、もっと別のもので包んだ桜餅を食べたいんだね、いいものを見せてもらったから特別に案内するもっちー!」
「ちょ、ま、えっ?」
 確かに食べ歩きでもするつもりだったから腹は空いている。
 強く抵抗するのも憚られたこともあり、小銭と桜餅の入り混じった箱を小脇に抱えたまま、穹は謎の少女に手を引かれとあるカッフェへと到着していた。
「ここが最近のお気に入りだもっちぃ。桜餅にいろんなものを組み合わせて新たな地平を開拓しているチャレンジャーな……」
 席に座り今まで笑顔だった少女。その顔が急に硬直する。
 つい気になり、その視線の先を確認する。
 そこには、確か一緒に転送された中にいた猟兵の一人が桜餅になにか電極のようなものを刺していた。
「そ、そんな、何の罪もない桜餅を……」
「お、おい、どうしたんだ」
 というか、そもそもお前は誰なんだな状況である。
 お互い自己紹介もなにもしていないままにここに連れてこられたのだから致し方ない。
 そんな混乱する穹を置いてけぼりにして、突如怒気に身を包んだ少女はおもむろに立ち上がり、声を張り上げたのだった。
「桜餅を拷問にかけるとか、許さないだもっちいいいいいいいいい!」
 ちらりと腰で怪しく揺れるは近頃話題のラムプの姿。
 そして漂う影朧特有の気配。どこかそうだろうなと思っていた穹は、いろいろと手間をすっ飛ばして正解に捕まっていたことを幸運とすべきか不幸とすべきかを悩みながら、戦闘準備を整えるのであった。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『桜モツチア』

POW ●まずはおやつタイムもちぃ!
戦闘中に食べた【桜餅】の量と質に応じて【テンションが急上昇し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD ●桜餅、食べるもちぃか?
【桜餅と緑茶】を給仕している間、戦場にいる桜餅と緑茶を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ ●桜餅格闘術を見せ、ちょ、そこ退い、もちゃあっ?!
【転んで相手ともつれこむかもしれない連撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠モティアナ・クロスウィートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●桜餅が人類に復讐を開始する
 その少女は周囲に集まりつつあった猟兵たちが感知するには十分すぎる存在感を放っていた。
「気が付いたら猟兵がたくさん、くっ、桜餅を餅質にして引き寄せるとは卑怯だもっちぃ!」
 完全な思い込みではあるのだが、少女は猟兵たちを見るともはやこれまでと『籠絡ラムプ』の力を開放する。
 そこから現れたのはもちもちとした桜餅を思わせる女性。
 何を隠そう彼女こそが桜の精ならぬ桜餅の精的な何かである。
「もっちぃ?」
「もっちぃ……!」
「もっちぃ!?」
 名状しがたき謎言語で現状を理解した桜餅。
 彼女の野望である世界を桜餅で満たすという夢のため、桜餅は猟兵へと襲い掛かるのであった。
雪・兼光
■SPD

さぁ、ターゲットのおびき出しには成功したみたいだな。
…え?ん?…すまない。俺はどうやらサクラミュラージュの言語を完璧に理解できてないみたいだ。悪いがここで討たせて貰うぜ。

くそっ!なんだこれ?!速度が鈍くなっちまっている。
……なんて恐ろしい空間なんだ!
え?くれるの、か?ちょうど小腹がすいたし頂きます。
…え?お茶も良いの?ふぅ……。
ああ、なごむなぁ。じゃねぇよ。て、速度がもどった。

…。(考えるのをやめた無言)

コイツはお礼だ!とっときなっ!
桜餅ごちそうさま!(クイックドロウで攻撃)
(空に舞うだろう桜餅はしっかりキャッチ、お茶は頑張って回収してみる)


●そろそろ熱い茶が怖い
「さぁ、ターゲットのおびき出しには成功したみたいだな」
「もっちぃ!」
 特別意訳:おまえもさくらもちにしてやろうか!
「……え? ん?」
「もっちぃ!!」
「……すまない。俺はどうやらサクラミラージュの言語を完璧に理解できてないみたいだ。……悪いがここで討たせて貰うぜ」
「高速圧縮桜餅言語を理解できないなんて、ゆるせないだもっちぃ!」
「そこ、なのか……? ってなんだこれ!?」
 わりと相手のペースに飲まれがちだった兼光は、気付かぬうちに体全体が桜餅に包まれたかのように鈍くなっている感覚に苛まれていた。
「ふふふ、おもいしったかもっちぃ?」
「……くっ、厄介な!」
「これであなたも桜餅を食べないといけなくなったんだもっちぃ!」
「え? くれるの、か?」
「もっちぃ!」
「ちょうど小腹がすいたし頂きます」
「もっちぃ!」
「……え? お茶も良いの?ふぅ……」

 なごんでいた。

 わりと優しい空気があたりに漂っている。
 そもそもここはカッフェ。やっていることは何も間違っていない。
「……?」
 そして、しばらくしてふと気がつく。
 いつの間にか体を取り巻く鈍い感覚がなくなっていることに。
「……」
 もしかして、この桜餅を食べたから制約が解除されたのだろうか。
 ならなぜそんなことを……?
 深く考えようとする。
 ……何も思いつかない。
 まさか、これこそがあの桜餅の力というのだろうか。
「わからねぇが、コイツはお礼だ! とっときなっ! 桜餅ごちそうさま!」
「もっちぃいいいいいい?!」
 思考を放棄した末の本能的な奇跡的クイックドロウは情け容赦なく桜モツチアを吹き飛ばす。
 悲し気に宙に舞った桜餅をしっかりつかんだ兼光。
 こうして、桜餅は救われた。
 だが、問題はまだ残っている。
 スローモーションのように見えるのは、今まさに頭へと降りかかろうとしている、熱いお茶。
 兼光は、この危機をどう回避するかを瞬時に導き出さねばならないのだった。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・フォーサイス
世界を桜餅で満たすって素敵だね。
ぜひやってもらいたいけど、その『籠絡ラムプ』は危険だからね。没収させてもらうよ。

なるほど、これが桜餅格闘術かあ。真似しちゃうよ。ってあれれ?バランスくずして一緒に倒れこむ。

予定と違うけど、今のうち!
全力魔法を『籠絡ラムプ』にたたきこむよ。


●熱いと溶けて寒いと固まり、くっつきよく伸び離れない
「世界を桜餅で満たすって素敵だね」
「もっちぃ!?」
 まさかの敵の中からの賛同者の出現。
 吹き飛ばされたことで壁にたたきつけられ、まるで壁画になった餅となりかけていた桜モツチアは、先程の事を忘れて喜んでいた。
「ぜひやってもらいたいけど、その『籠絡ラムプ』は危険だからね。没収させてもらうよ」
「な、なんですって、そんなことしたらこの子が暴走してあなたも私も桜餅になってしまうわよ!?」
 唐突に水を向けられた桜餅的国民的スタアは錯乱しながらもなんとか思いとどまらせるために説得を試みる。
 この国民的スタアの目的もまた世界を桜餅で満たすことである。
 決して自分が桜餅になることではなかった。
「もっちぃ!」
 ラムプ所持者の危機を察してか、桜モツチアはアリスへと向かってもちもちする。
 もとい、桜餅格闘術による接近戦を挑もうとしていた。
「なるほど、これが桜餅格闘術かあ……こうかな?」
 そこで桜モツチアの目の前で展開されたのは、自らのものよりも洗練されているようにすらみえる桜餅格闘術。
「ま、まさか、姉弟子だもっちぃ!?」
 予想だにしていなかった光景に、桜モツチアは戦いの中で戦いを忘れる程の衝撃を受けていた。
「え、いや、ただ真似しただけ……って、あれれ!?」
「もっちぃ!?」
 この桜餅格闘術、この相手を巻き込んで倒れ伏すところまでがセットなのだろう。
 相手の能力を写し取ったアリスもまた、桜モツチアを巻き込んで思いっきり倒れこむ。
 しかし、その衝撃はもちもちしていた桜モツチアがクッションとなりケガらしいケガは何一つなかった。
「おねえちゃんだもっちぃ!」
 そして、思考がどういうふうに巡ってそうなったかは分からないが、桜モツチアはアリスに懐いていた。
「な、なんだか、予定とも予想とも違うけど、今のうち!」
「えっ、ああっ!?」
 突然始まった桜餅ファイトに気を取られていた桜餅国民的スタァは、突然巻き起こった魔力の奔流に対応を出来るはずもない。
 スタアの悲しげな悲鳴と共に『籠絡ラムプ』は吹き飛ばされ、やがて粉々に砕け散るのであった。
 ……その後、密着した状態で暴れだした桜モツチアからの脱出、という高難易度ミッションが発生することを、やり切った顔のアリスはまだ知らない。
大成功 🔵🔵🔵

涼風・穹
……元からそういう素養があったのか桜モツチアの影響を受けているのかは知らないけど、どれだけ桜餅推しなんだ…?
カクリヨファンタズムでの世界を自分の好きなもので満たそうとする妖怪みたいな言動だな…

桜餅と緑茶を出されてきたなら取り合えず食べます
個人的には和菓子には少し濃いめの緑茶が好みだな

そしてまあ暴走ではありますが桜モツチアへとおっぱいダイブを敢行
そしておっぱいを揉み拉いている間に行動速度が5分の1になっていれば戯言を吐きます
俺は今心の底から(桜モツチアのおっぱいの感触を)楽しんでいる
しかし遅くなったというのなら貴方は桜餅ではない
真の桜餅推しなら自身が桜餅になるという高みを目指して修行に励むがよい


●桜餅が先か、スタアが先か
「……元からそういう素養があったのか……桜モツチアの影響を受けているのか」
 卵が先か鶏が先か的な思考に陥りつつある猟兵、涼風・穹。
 彼もまた桜モチツアの深淵なる桜餅推しに翻弄される被害者の一人になっていたのだ。
「カクリヨファンタズムでの世界を自分の好きなもので満たそうとする妖怪みたいな言動だな……」
 あっちの世界は全部妖怪の仕業といってもそれほど間違っていないからこその世界の危機のバーゲンセールが起こってもなおどこか緩さが感じられ(当社比)、サクラミラージュではオブリビオンそのものが力がそれほどない『影朧』故の平和的思考と考えるべきだろうか。個人差は大きいが。
 割と真剣に考えながら、穹は目の前に差し出された桜餅と緑茶を勧められるがままに受け取る。
「もっちもっち」
「これはどうもご丁寧に、おお、緑茶の濃い香り、やはり和菓子にはこれだな」
 もっちもっち。ラムプが破壊されたあと落ち着きを取り戻したのだろうか。
 あちこちで桜餅を進めまくる啓蒙活動を開始したと思しき桜モツチア。
 ありがたく、と穹は勧められるがままに手を伸ばす。
 ああ、しかし……何ということだ。
 その延ばした先は桜餅ではなく桜モツチアであった。
 いや、桜モツチアもまた桜餅なのかもしれない。
 ならば穹が手を伸ばしたのは桜餅に手を伸ばしたのであり桜モツチアに対して何かしらの邪な感情を抱いているわけではなく、ある一種の純粋な食欲が一番おいしそうな桜餅であると感じた桜モツチアを求めていたといえるのではないだろうか。
 だが、穹は感じる。
 体の動きが、重いと。
 これは速度が五分の一になってしまう奇跡の重みである。
 穹は即座に看破した。
「俺は今心の底から楽しんでいる」
 穹の表情はとても真剣であった。
 桜モツチアの桜餅をこれでもかとほぐしている。
 餅はこねればこねるほど柔らかくなる……からなのかもしれないが普通に絵面は通報案件である。
「しかし遅くなったというのなら貴方は桜餅ではない」
「もっちぃ!?」
 しかし当の本人である桜モツチアはそんなことよりも衝撃的な事実を突きつけられたことで呆然としており、その暴力的なまでの桜餅を好きなようにされていた。
「真の桜餅推しなら、自身が桜餅になるという高みを目指して修行に励むがよ……」
 ——ズドンッ。
 相棒を守るために放たれた、戦闘能力皆無のはずの桜餅国民的スタアによる華麗なる奇跡の飛び膝蹴り。
 本来ならば放つことすらできないほどに重く鋭い一撃は、不埒な猟兵を吹き飛ばすに十分な威力だった。
「真の、桜餅……」
 しかしそんなことが目の前で起こっていてもなお、彼女気が付く様子はない。
 なぜなら桜モツチアは自分にかけられた言葉の真意を追い求め、思考の迷路の中にいたのだから。
大成功 🔵🔵🔵

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
何やら、美味しそうな雰囲気の有る方ですねぇ。

今回は周囲に人も多いですし、巻き込む可能性の有る形避けた方が良さそうですぅ。
『FBS』を四肢に嵌め飛行、『FRS』『FSS』の弾頭は『FCS』で余波の少ない『収束レーザー』に変換しますねぇ。
そして【遍界招】を使用、『F●S』と同系列の『輸送用祭器・FTS(フローティングトランスポートシステム)』を召喚しますぅ。
此方は『F●S』同様『複数台を同時に扱え〈トラクタービーム〉が命中した品を収納する祭器』ですから、これで桜餅の精さんが食べようとした『桜餅』を奪い、いただいてしまいましょう。

後は『刀』と『F●S』3種でお相手しますねぇ。


●桜餅、オブジエンド
「何やら、美味しそうな雰囲気の有る方ですねぇ」
「はっ……そうだもっちぃ、桜餅は、おいしいんだもっちぃ!」
 るこるの食欲の籠った視線を、桜餅への想いで若干調子を取り戻したのか胸を張って受け止める影朧、桜モツチア。
 しかし真の桜餅について悩んでいるせいか、今手にしているのは殺傷能力皆無のつきたて桜餅。
「今回は周囲に人も多いですし、巻き込む可能性は極力避けさせていただきますぅ」
 そんな桜モツチアを地面に置いたまま、いつものように戦輪を四肢に装着して宙へ浮かび上がり、周囲に浮遊盾と浮遊砲台を並べるるこる。
 その弾頭は周辺被害を鑑みて『収束レーザー』へと変更されている。狙いとしては余波を少なくするための処置ではあるが、決して威力で劣るわけではない。
 むしろ弾速という点で言えば、単体火力としてはさらに凶悪になっている装備である。
「ふふん、そんな武器で桜餅をどうにかできると思ってるんでもっちぃ?」
 不敵な笑みを浮かべ、口元へと桜餅を運ぼうとする桜モツチア。
「では追加しますねぇ?」
 素敵な笑みを浮かべ、空中から桜餅を運ぶためでいえば最強の祭器を呼び出するこる。
「……も、もっちぃ?」
 ごごごごご……という効果音を伴ってはいないが、新たに召喚されたのは女神の力を持ってそうな新たな祭器、『輸送用祭器・FTS(フローティングトランスポートシステム)』であった。
 他の物とは違い、あきらかな攻撃手段を持っているような雰囲気ではないその祭器に、桜モツチアはいったん胸をなでおろす。
「な、なんだ、こけおど……し……?」
 しかし彼女は気が付いた。
 この相手こそが最大の敵であると。
「わ、私のおやつううううううう!?」
 そう、桜モツチアの存在意義であり精神安定剤でありパワーアップ食材である桜餅。
 それが彼女の元から次々と吸い上げられているのである。
「かえせぇ……かえすでもっちぃ……」
 自らの命よりも大切な楽しみを取り上げられた哀れな影朧は絶望に打ちひしがれ、戦闘どころではなかった。
「……隙だらけですけど、どうしましょうかぁ……?」
 その姿は、るこるが攻撃を思わず躊躇するほどに悲壮を背負ったものだったという。
大成功 🔵🔵🔵

フェリクス・フォルクエイン
アドリブ&連携歓迎
「影朧なら話の持って行き方次第では転生させられる筈ですよね」
ごく普通の聖騎士(男子)として、救える者ならば救うべく戦闘しつつも説得に臨みます
あと素肌に葉っぱ貼り付けただけの格好について、それでいいんですかと一応指摘
「影朧の身では桜餅の良さを広めるにも桜餅を楽しむにも制約が多すぎます」
普通の人は影朧を見かけたら大半が逃げるでしょうし
「ですが、転生すれば損な縛りにとらわれることもなくなりますよ?」
と、好きな桜餅方向から説得し、UCで変身。転生を促しつつパワーアップして畳みかけます
「これだけ真摯に説得したなら――」
体質ゆえのラッキースケベなんて起こらない筈、じゃなくて思いは伝わる筈


●絶望の先にあるもの
「影朧なら話の持って行き方次第では転生させられる筈ですよね……」
 そう考えなら影朧、桜モツチアへと近づくのは自称ごく普通の聖騎士であり、男子であると自称するフェリクス・フォルクエイン。
 猟兵である時点でごく普通ではなく、男子であると自称してもなお疑われかねない彼ではあるが、その影朧を救おうとする姿勢は正しく聖騎士である。
 今もまた、絶望に打ちひしがれた彼女の為、必死の説得を試みていた。
「そのような破廉恥な恰好、あなたはそれでもよいのですか!」
 否、追い打ちをかけていた。
「桜餅をばかにしてるんだもっちぃ? これ以上の恰好は考えられないんだもっちぃ!」
 桜餅の気持ちを知るために桜の葉に身を包む。これこそが真の桜餅愛好家の姿なのだと彼女は信じていた。
 なればこそ、絶望の中にいてもなお反論ができたのだろう。
 その目には若干の殺意が籠っていたが、ある程度元気は出てきたようだ。
「で、ですが、影朧の身では桜餅の良さを広めるにも桜餅を楽しむにも制約が多すぎます」
「わ、わたしは、わたしはもっと桜餅にならなければいけないんだもっちぃ!!」
 桜餅を失った上、前任の猟兵が植え付けたトラウマを思い起こしてしまったのだろうか。
 何か妙に切羽詰まった表情で桜モツチアは声を上げる。
「よく考えれて下さい、転生すれば損な縛りにとらわれることもなくなりますよ?」
「縛り……はっ、も、もしかして、転生したら桜餅だった件、とかになるんでもっちぃ?」
「え、あ、それはちょっとまずいかもしれませんが」
 なんだか予想していた方向性とは若干違う気もするが、どことなく前向きになっている気がするのは良い事だろうか。
「まずく無いもっちぃ、桜餅はおいしいんでもっちぃ! ……実現できるなら若干気になるでもちぃ……」
 ――これはもしかしていけるのでは……?
 となればあとはここで畳みかけるのみと、フェリクスは奇跡の力を呼び起こし不思議な光に包まれる。
 まわりの人々の目を眩ます程のまばゆい光が収まれば、その場に立つはまさに渚のプリンセス。
 男らしさはどうしたんだとみんなに心配……されることもなく、やはりそうかといわれかねない魅力的な姿である。
 現に見物客でごった返していたカフェの周りでは謎の乱闘が始まっていた。
 どうやら観客の中に敵がいたらしい。
 なんの敵かはわからないが、感じる視線がうすら寒い何かを感じさせるので深く考えない方がよい、と判断し、フェリクスは本来の目的である桜モツチアを見据え、手にした武器、誰が読んだか『男の娘砲』を構えた。
 もちろん、彼も伊達や酔狂でこのような恰好をしているわけではない。
 この姿になることで砲撃の連射が可能になるという大幅な強化が見込めるのである。
「さらにはこれだけ真摯に説得したなら――」
 ラッキースケベ(体質)も起こらない。
 そう思っていた時がフェリクスにもあった。
「転生前の予行演習として、たっぷり包み込む練習をするもっちぃ!」
 しかしその考えは全力で飛び込んできた桜モツチアの前に雲散霧消する。
「桜餅は自らの意思で相手を包み込んだりしませもちぃ!?」
 こうして激しく絡み合うことになった二人。
 そのとても素敵な姿を見た観客たちは、その中にいた潜在的な敵が激しい活性化を起こし、更なる乱闘の火種が燃え上がった。
 かくして始まった大乱闘騒ぎの中でも、フェリクスの思いは確かに影朧の心に伝わり、安らぎを希望をもたらしていたのだが……。
「だから、はな……し……」
「もっちぃ♪」
 どうやら、本人はそれどころではないようである。
大成功 🔵🔵🔵

秋山・軍犬
縦ロール「強制改心三段突k…きゃあ!」

喜乃「縦ロールちゃーん!」

あばばばば!
何で、縦ロールちゃんがボス戦に挑んでるのだわ!?

…學徒兵として無辜の民を守護らねばならない?

いや、立派だけどアレ、普通の學徒兵がって
こっち来た!?

あばばば! 縦ロールちゃん、に、逃げ…(気絶)

縦ロール「ちょ!? 喜乃さん…寝てる…?
えぇ!? 確かに実技の成績はよろしく無かったけど
戦闘中に寝るなんて…って、起きて! 喜乃さん!
影朧が此方に!」

軍犬「…勝ったな」

縦ロール「へっ…?」

……

喜乃「…桜の息吹」

壱の型 桜花爛漫、それは強大なオブリビオンさえ
一刀のもとに斬り伏せる、桜の花が咲き誇る様な
華麗なる絶技にして神速の必殺剣!


●帝都桜學府浪漫譚
「お、乙女と乙女があんなにもっちもっちと……え、と、殿方でして? ふ、不埒ですわ! 公衆の面前で何たることを、食らいなさいまし、強制改心三段突k……きゃあ!?」
「縦ロールちゃぁぁぁあああん!!」
 喜乃は混乱していた。
 何故あの縦ロールちゃん(名前はいまいち覚えていない)がボス桜餅へと突撃しているのかと。
 ……いや、冷静に考えれば學徒兵の行動としては間違っていない。
 改めて、學徒兵とは。
 影朧救済機関「帝都桜學府」のユーベルコヲド使いであり。
 霊気闊達な若者が多く、日々勉学と鍛錬に励み、有事とあらば最前線で影朧と対峙する者たちである。
 もう一度言う。
 有事とあらば最前線で影朧と対峙する者たち、である。
「學徒兵として無辜の民を守護らねばならないのですわ!」
 割と私情が見え隠れした気もしたが、縦ロールちゃん(仮称)の根底にあるのは熱く燃える正義の心である。
「いや、立派だけど、アレは普通の學徒兵が敵う相手じゃ……」
「もっちぃ、そっちも仲間だもっちぃ?」
「って、こっち来た!?」
 大声で騒ぎすぎたのだろう。
 新たな桜餅啓蒙先である喜乃の発見に、もちり、もちりと歩み寄る桜モツチア。
「あばばば!  縦ロールちゃん、に、逃げ……」
 ああ、何たることだ。
 懸命に縦ロールちゃん(仮称)へと避難を促そうとするも、対峙する桜モツチアのほんのわずかな、探せばなんとか見つかる程の迫力ですら喜乃は耐えられなかったのだ。
「ちょ!? 喜乃さん……寝てる……?」
 その行きつく先は現実からの逃避、すなわちドリームランド、夢の世界である。
「えぇ!? 確かに実技の成績はよろしく無かったけど、戦闘中に寝るなんて……って、起きて! 喜乃さん! 影朧が此方に!」
「もっちぃ♪」
 思わず飛び出そうとする縦ロールちゃん(仮称)、だが、その様子を見て不敵に笑みを浮かべる一人の猟兵がいた。
「……勝ったな」
「い、いや、見てないで助け……えっ……?」
 いつの間にかゆらり、と立ち上がっていたのは倒れたはずの喜乃。
 その姿は幽鬼の如く朧気で、どこか恐ろしい何かを纏っているように縦ロールちゃん(仮称)は感じ、思わず息をのむ。
「……桜の息吹、壱の型」
「なぜ喜乃さんが桜の息吹を……で、でも、ただの基本である壱の型じゃあ影朧には……!」
「わかってないっすね、真の壱の型を」
「えっ……壱の型って、桜花、ですわよ?」
「それは長く伝わってきた弊害で、より入門の敷居を低くしてきた結果生まれた現代の技っすよ、見れるなら見ておくっす」
 壱の型桜花爛漫、それは強大なオブリビオンさえ一刀のもとに斬り伏せるという基本にして秘奥の技。
 桜の花が咲き誇る様を描くかのような、華麗なる絶技にして神速の必殺の剣。
「一体、なにが……」
 喜乃が一瞬の間に消え、全く別の場所に現れた。
 しばしの間。
 ゆっくりと崩れ落ちる桜モツチア。
「あんたはまず、アレを見えるようになること、それからっすよ」
 そう言って背を向けた軍犬は気が付いていない。
「……わかりましたわ」
 縦ロールの瞳が、まるで野生の肉食獣が獲物を見つけた時のように、爛々と輝いていることを。
「フフフ、素敵、素敵ですわ……喜乃さんもそこの殿方も、逃がしませんわよ……?」
大成功 🔵🔵🔵

アリス・セカンドカラー
お任せプレ。お好きに。
汝が為したいように為すがよい。

出遅れたー!
いつものように妄想世界(結界術)を展開して化術神罰で桜モツチアを私好みの容姿に形態変化させるわ。
転んでもつれこんできたところをウェルカムバッチコイ☆と受け止めましょ♪ええ、ええ、そちらから来たのだもの、これは合意よね☆
オブリビオンとしての破壊の衝動を情熱の炎に焚べて恋心を点火♪魂(ハート)を略奪しておいしく捕食するわ♡さぁ“なかよし”になりましょう♪
go down the rabbit hole♡妄想をキメてハイになりましょ♪(降霊/ドーピング)
ワンダーラビットを憑依(降霊)させて天国に導いてあ・げ・る♡


●じょうずにつけました
 ある少女の斬撃により、真っ二つとなったかに思われた桜モツチア。
 たしかに、これにより善なる心、つまりは純粋に桜餅になりたいという桜モツチアは無事転生の輪へと向かった。
 猟兵たちは大乱闘騒ぎとなった周辺の事態の収拾に追われる中、アリス・セカンドカラーは人知れず喫茶店の脇にある路地裏へと入っていく。
 そこに暗く淀んだ悪しき心、つまりは世界すべてを桜餅とする野望のこもった桜モツチアが新たに分かたれていたのを感じ取ったのだ。
「出遅れたかと思ったけど、どうやらちょうどいいタイミングだったようね♪」
「もっちぃ!?」
 まさか見つかるとは思っていなかったのか、唐突な声に震える桜モツチア。
「さぁ、ぐずぐずしていられないわ、悪くなる前に妄想世界に招待して私好みにしてあげるわ!」
「さ、桜餅は、皆に楽しんでもらうんだもっちぃ!?」
「うふふ、じゃあ、私も愉しませてもらわなきゃ、嘘じゃないかしら?」
「も、もっちぃ!?」
 にじり、にじりと詰め寄ってくるアリス。しかし、距離が詰められるということは自らの射程に相手が踏み込んできた、いわゆるチャンスでもある、と桜モツチアは考えた。
「こうなったら、桜餅格闘術をお見舞いして、あ、こら、そこはだ、もちゃあっ?!」
 桜モツチア必死の抵抗。
 しかし悲しきかな、奇跡じみた力はアリスを押し倒しもつれ込むという、桜モツチアとしては最悪の、アリスとしては最高の展開へと発展したのである。
「ウェルカムバッチコイ☆」
 とても良い笑顔でがっちりほおるどするアリス、もちっとつかまれ身動きできない桜モツチア。
「ええ、ええ、そちらから来たのだもの、これは合意よね☆」
 オブリビオンとしての破壊の衝動も桜餅の野望も、すべてを情熱の炎に焚べて、燃えて萌えての大花火。
 桜餅へと捧げられていたその魂を略奪された段階で、彼女はもう抵抗する気力を削ぎ落とされていた。
「さぁ“なかよし”になりましょう♪ go down the rabbit hole♡」
 突然ではあるが皆様は掃除をしようとしてたまたま見つけた本を読んでいた、という現象に遭遇したことはないだろうか。
 直接読むとウサギの穴に入る、というこの言葉だが、そう言った、本来の目的からそれて別の事をしてしまっている、という意味もあるこの言葉。
 しかし、裏の意味、スラング的な言葉ではまた別の意味を持つ。
 それすなわち。
「妄想をキメて、ハイになりましょ♪」
 まぁそういう事である。

 ふしぎなふしぎなうさぎさん。
 すてきなつきでこんばんは。
 きょうはもちもちさくらもち。
 ぺったんぺったんもちつきぺたん。
 やわらかもちもちいいきもち。
 ひとつきふたつきおもちつき。
 やらかくなるまでつきつづけ。
 やらかくなってもつきつづけ。

 素敵ナ天国へヨヲコソ。
大成功 🔵🔵🔵


第3章 日常 『籠絡ラムプの後始末』

POW本物のユベルコヲド使いの矜持を見せつけ、目指すべき正しい道を力強く指し示す
SPD事件の関係者や目撃者、残された証拠品などを上手く利用して、相応しい罰を与える(与えなくても良い)
WIZ偽ユーベルコヲド使いを説得したり、問題を解決するなどして、同じ過ちを繰り返さないように教育する
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●さらば相棒、また会う日まで
「そんな……」
 今となってはどんな相手だったかも思い出せない怪しげな人物からもらった道具、
 それで繋がっていた関係とはいえ、桜餅への思いを互いに認め合った相棒だったのは間違いない。
 桜餅的国民的スタアという明らかなイロモノの気配が漂う自分がここまで人々の人気を集めることができたのは、間違いなく相棒の力が大きかった。
 だが彼女はもういない、真の桜餅を極めるために来世へと旅に出てしまったのだから。
 自分一人では無理だと諦め、引退して田舎で和菓子屋でも経営すればいいのかもしれない。
 しかし、そんな彼女の耳元にどこからともなく声が聞こえる。
 ——決して諦めるなもちぃん!
「……そんなこと言われても、どうしろっていうのよ!」
 彼女は今、岐路に立たされていた。
秋山・軍犬
まあ、桜餅少女君は今度こそ
真っ当に光り輝く桜餅の正道を歩んでどうぞ

猟兵に飛び膝キメる桜餅愛と根性があれば大丈夫やろ

問題は…彼女は国民的スタァなので
今回の件が羽織ゴロとかにスキャンダルされて
彼女の人生や活性化してる商店街に影を落とす危険性かな?

その辺、フォローしていきたいんすけど
猟兵の立場って帝都でどのくらい影響力あんの?
自分の名前で桜學府とかにフォローとか頼める?

喜乃「そーいうのは多分、縦ロールちゃんの方が詳しいのだわ」

縦ロールちゃんか…何か頼むと高く付きそうな気が…?
まあポンコ…良い子っぽいから大丈夫っすね!

へへ…自分この仕事が終わったら桜餅作るんだ…
(商店街で幻朧桜の葉や花の塩漬け購入)


●尽くすタイプらしいです
「桜餅少女君は今度こそ真っ当に光り輝く桜餅の正道を歩んでどうぞ」
 投げっぱなしだった。
 迷える少女に対しての見事なまでの投げだし具合だった。
 もっとも、なんの根拠もなく放り出したわけではない。
 軍犬からすれば、とっさのこととはいえ、猟兵に飛び膝キメる桜餅愛と根性があれば大丈夫やろ、という思いが強かったのだ。
 そして、軍犬も決して彼女のことを考えていなかったわけではない。
 問題とするならば、彼女そのものよりも彼女を取り巻く環境であろう、と別方面の対策へと乗り出していたのだ。
 彼女は国民的スタァである。
 ともすれば、今回の件が羽織ゴロにでもスキャンダルされた挙句、彼女の人生や活性化してる商店街に影を落とす危険性がでてくるというのは、どんな世界でも共通のものだ。
 噂や醜聞は馬鹿にならないのである。それが悪意を持って流されるものなら殊更厄介だ。
「その辺、フォローしていきたいんすけど、猟兵の立場って帝都でどのくらい影響力あんの? 自分の名前で桜學府とかにフォローとか頼める?」
 かといってその辺の事情は世界によって大きく異なるため、現地の協力者に確認するのが一番の近道である。
「そーいうのは多分、縦ロールちゃんの方が詳しいのだわ」
 しかしこの近道はたらいを回し始めた。
「縦ロールちゃんか……何か頼むと高く付きそうな気が……」
 決して悪い相手ではない。むしろその志はとても誇るべきものだろう。
 だが、どことなく背筋が寒くなる何かを時折感じる気もする。
 なんだか目つきもたまに怪しい。
 ――まあポンコ……良い子っぽいから、大丈夫っすね。
 多少悩みながらも結果、声をかけることにした軍犬。
 それを受けた縦ロール少女は二つ返事で了承し、猟兵としての力と軍犬の特技を確認した上での計画を立てていく。
「へへ……自分この仕事が終わったら桜餅作るんだ……」
 思いのほか楽に事が済みそうなことに機嫌をよくした軍犬は明らかなフラグをおったてながら商店街で幻朧桜の葉や花の塩漬け購入へと意識を向けていく。
 だからこそ気が付くことが無かったのだ。
 計画通りと、とても素敵な邪悪フェイスでほくそ笑む縦ロール少女に。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・フォーサイス
キミがいろんな桜餅のメニューを考案したんだって?ぼくに教えてほしいな。

一緒に桜餅を食べながら話をするよ。

んー。いい香り。こっちは苺入り桜餅?こっちはクリーム入りか。いろいろ楽しめるのはいいよね。

年中、桜が見られる世界なんだから、もっと桜餅が拡がるといいね。キミならできるよ。あんな怪しい力に頼らなくてもね。


●たとえどんな出会いだったとしても
「真っ当って、光り輝く桜餅の正道って、一体……」
 いきなり投げっぱなしにされ、迷いの中にいる桜餅娘。
「キミがいろんな桜餅のメニューを考案したんだって?」
 そんな迷い人に声をかけたのは一人の少女、アリスだった。
「え、えっと、わたしだけじゃなくて、相棒と一緒に……」
 しっかりと目を見て話しかけてきたアリスに、桜餅娘は語る。
 桜モツチアと一緒に桜餅道を突き進んできた日々を。
「……でね、あの桜餅アイスを食べた時のあの子がホント嬉しそうで、行けるって思ってね……」
「ふふ、じゃあさ、その二人で考えてきた桜餅、ぼくにも教えてほしいな」
 笑顔を浮かべて頷く桜餅娘。
「んー。いい香り。こっちは苺入り桜餅?」
「こっちはクリーム入りか。いろいろ楽しめるのはいいよね」
 そして二人は桜餅を楽しみながら語り合う事へとシフトしていく。
「年中、桜が見られる世界なんだから、もっと桜餅が拡がるといいね」
「ええ、見慣れているからこそ、もっとより好きになれる、その一端でも担えればいいな、って。もちろん、私が好きだからこそだったのですけど」
 むろん、その道のりは決して順調ではなく、怪しげな物に手を出してしまうほどには追い詰められていた。
 だがアリスは、思う。今の彼女ならば、と。
「キミならできるよ。あんな怪しい力に頼らなくてもね」
「できるでしょうか。いえ、しないと、いけないんですよね。……ほんと、思い返せばあからさまに怪しかったです。……でも、それでも」
 ――あの子と出会えたのは、よかったって思ってるんですよ。
大成功 🔵🔵🔵

雪・兼光
アンタ…。諦めるのか?
倒しちまった俺たちが言う事じゃねーけど、
相棒にはおんぶに抱っこじゃなくて支え合って欲しいものと思うんだ。

だからさ、自分がいなくても自分と居るときと同等のパフォーマンスが出来る様に訓練してくれてたんじゃねーのか?
違うかい?それに引退して田舎で和菓子屋しててもさ…。
ずっと今日の事引きずらねーか?…そのなんだ上手く行けねぇけどさ。

引きずるぐらいならぶち当たってからでも遅くねーんじゃねぇかい?
わりぃな人を励ますのは苦手なんだ俺からはこれぐらいしか言えねぇ…。


●相棒はそっと傍に立つ
「それで、結局、アンタ……諦めるのか?」
 相棒への思いを改めて見つめなおし気を持ち直してきた桜餅娘を、兼光はしっかりと見据える。
「諦めるのは違うなって、思ってはいるんです」
 鋭くなりがちな兼光の視線を、それでもしっかりと受け止めながら答えた彼女に、倒しちまった俺たちが言う事じゃねーけど、と前置きしながら、言葉を続ける。
「……相棒ってのは、おんぶに抱っこじゃなくて支え合って欲しいものと思うんだ」
「支えあって……そっか、それで今、ふらついちゃってるんですね」
 互いに完璧には程遠く、二人だからこそここまでこれた。
 決して良くできた相棒ではなかったかもしれない。でも、それがよかったのだ。
「だからさ……自分がいなくても自分と居るときと同等のパフォーマンスが出来る様に訓練してくれてたんじゃねーのか?」
「いなく、なっても?」
「そう、今は支えが急になくなって戸惑ってるだけさ、違うかい?」
 そうだろうか、そうかもしれない。
「もしアンタが今引退して田舎で和菓子屋しててもさ……ずっと今日の事引きずらねーか?」
「……ですね、それに、そんなことしてたら、『こんなところに引きこもってないで布教にいくでもっちぃ』とか言って、ひっぱりだされちゃいますよね」
 相方の口調を真似て、桜餅娘はくすりと笑う。
「……そのなんだ上手く言えねぇけどさ、いなくなっても、きっと支えてくれてんだよ」
 兼光には、少女の中に消えた影朧の姿がしっかりと見えた気がした。
「それによ、引きずるぐらいならぶち当たってからでも遅くねーんじゃねぇかい?」
 返事はない。しかし、それは彼女が悩んでいるというよりも、何かを思い出しているようにも見える。
「わりぃな人を励ますのは苦手なんだ俺からはこれぐらいしか言えねぇ……」
「いえ、私も、うまく言えませんがその……ありがとうございました」
 礼をして、まっすぐに兼光を見る少女の瞳には、前へと進む決意が見て取れた。
大成功 🔵🔵🔵

涼風・穹
……いや、もう諦めて欲しいんだけど…
なにも桜餅推しを止めろとまでは言うつもりは無いし、最高の桜餅を探し続けるとか、いっそ自分で作るべく修行に励むとかなら俺が口を挿むような問題でもない
だけどやっている行動は全般的に物騒(穏当表現)というか、桜餅を布教するにしても限度があるだろう…
他のものの良さも認めて世界を桜餅一色に染めるような危険な野望は捨てて、桜餅アイドル的なものになって気に入った桜餅の店を宣伝するとかもう少し平和的にやってくれないか…?

……自分で言うのもなんだけど、この猟兵の面子で綺麗に纏まるとは思い難い…
ここが彼女にとって一般人のままでいるか逸般人になるかの最後の分水嶺なんじゃないか…?


●せめて少しでも正しき道へ
 ――いや、もう諦めて欲しいんだけど……。
 仲間が熱く声をかけている中でそんな言葉を投げかけることは、さすがに穹も控えた。
 穹としても桜餅推しを止めろとまでは言うつもりは無い。
 最高の桜餅を探し続けるとか、いっそ自分で作るべく修行に励むとかの他に迷惑のかからない方法なら自分が口を挿むような問題でもないとも思っていた。
 しかし彼女の抱く野望はどこかカクリヨファンタズムの世界の危機を彷彿させるレベルの桜餅ワールドである。
「ああ、うん、桜餅が好きなのは十分に理解した、ただな、桜餅を布教するにしても限度があるだろう……だが、節度を持ったものならそこまでいわないさ」
「でも、それは、やっぱりあの子との約束が、そ、それに……」
「他のものの良さも認めて世界を桜餅一色に染めるような危険な野望は捨てて……」
「いいものが他にもあるのはわかります、でも、それでも、桜餅は、幸せなんですよ!?」
 瞳をぐるぐるさせながら必死に語り掛けるその姿は下手をすればなにかヤバイお薬にドはまりした中毒者のようにすら見えた。
 気のせいだろうか、いや、このままではヤバイ。ならばと少しでも軌道修正させるために提案をする。
「あー、なら、桜餅アイドル的なものになって、気に入った桜餅の店を宣伝するとかもう少し平和的にやってくれないか……?」
「あい、どる……?」
 さて、どうなる、と何か真剣に悩み始めた桜餅娘の様子を伺いながらも周囲に注意を向ける。
 自分で言うのも何だとは思いながらも、今この場にいる他の猟兵の面子は見た顔が非常に多く、そこから考えれば、この子の行く末が綺麗に纏まるとは思い難い。
 というか一歩間違えればどこかに誘拐され、変わり果てた相棒と再会し、共に永遠の喜びの野を駆け回るメリーバッドエンディングストーリーも用意されていそうだ。
 ここが彼女にとって一般人のままでいるか逸般人になるかの最後の分水嶺。
 そう感じた穹は、彼女が少しでも幸せである道へとたどり着けるよう、静かに祈りをささげるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
な、成程、元々そういう方だったのですねぇ。
ところで、『桜餅的国民的スタア』とは一体?

何処か場所をお借りして、一緒に桜餅を作りましょうかぁ。
彼女にその気が有るのなら『自ら桜餅を作ってふるまう、会いに行けるスタア』の様な方向性からやり直すことも出来るでしょうし、引退後に『和菓子店』を考えているなら、作れる技術が有るのでは?
私も【豊饒現界】で[料理]と[大食い]を強化、彼女の作った桜餅を味見して、出来る限りの助言はしますねぇ。

或いは『桜餅メインの大食いタレント』を目指す方向も有りでしょうかぁ?
ご本人にその気があるなら、何処かで『実例』を見せつつお教えしますが。


●俺たちの桜餅はこれからだ!
「な、成程、元々そういう方だったのですねぇ」
 いろいろと熱い(?)展開があった気もしたが、結果的には桜餅娘が前向きになってきていい傾向である、と、るこるは考えることにした。
 あと取り急ぎ必要なのは復帰するためのモチベーションであり、明確な目標だ。
 しかし、考え始めたところ、最初期の所で謎に躓いていた。
「ところで、『桜餅的国民的スタア』とは一体……?」
 ――スタア、とは。
 俳優、タレント、アイドルといった芸能関係の中でも花形や人気の者に贈られる称号的な意味合いが強い。
 つまりは桜餅業界内での花形、人気者というのが彼女の立場としては正しいのだろう。
 あまりにもニッチ過ぎるジャンルのため競合相手が限られており、他の追随を許さないというか追随してくるものが皆無。
 そういう意味ではどうあがいてもスタァであり、すでに不動の地位を得ていると言える……のかもしれない。
「スタアとはどうあるべきなのでしょうか」
 しかしそれでも、いや、だからこそ彼女は悩んでいた。
 さて、桜餅娘は桜餅励行を行うアイドルとでもいうべき存在だ。
 相方がいなくなり、以下に落ち込もうとも、他の競合がない時点でその地位が揺るぐことはない。
 だが、それは発展性が皆無という事につながりかねない。
 そういった、通常ならば零細隙間産業になりそうなジャンルでも、相棒がいたからこその多種多様な新メニューの提案と様々な種別の――もちろん桜餅に関する――店舗経営により、独特な売り出し方が可能だったのである。
「でしたら、他の方向性も模索してみてはいかがでしょう。例えば……『桜餅メインの大食いタレント』などを目指す方向ではいかがでしょう?」
「たれんと、でございますか」
 一心不乱にるこると共に桜餅を作り続けているのは、手元で何かをしていることで思考を巡らせるという類の何かであろうか。
 すでに彼女の体は桜餅作りを完全に体で覚えていた。
「おや、興味がおありですかぁ? でしたら、『実例』を見せつつお教えしますぅ。どこかいい場所はぁ……」
 と、同じく桜餅を作りながら考えを巡らせるも、商店街を巡り切れていないるこるはピンとこず迷いを見せる。
 だが、この場所は桜餅娘にとってはまさに自分の家であり、庭である。も同然である。 
「あ、でしたら、思うままに桜餅を食べられるようにと食べ放題のお店をこの間オープンさせまして」
 ふさわしい店もしっかりと把握していた。というか作っていた。決して自分が好きなだけ食べたかっただけ……ではないと思いたい。
「ではそこに行ってみましょうかぁ。あとは……『自ら桜餅を作ってふるまう、会いに行けるスタア』の様な方向性はいかがでしょう?」
 その作成技術を見るに実力は十分だろう。あとは環境さえ整えてしまえば、るこるほどの猛者が現れなければ実現は現実的に思えた。
 個数制限をかければおおきなもんだいにもならないはずだ。
「試作等は全部やっていましたけど……そうですか、もっと親しみを持たれやすくいく方針で……それなら、店舗で直接桜餅を作って皆さんに食べていただき、それでいて自分も桜餅をたくさん食べる、というのもよさそうです」
「えっと、それではぁ?」
「どうせなら、全部やってみましょう!」
 るこると頷きあった彼女は、こうして登り始める。
 果てしなく長い、桜餅坂を……。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・セカンドカラー
お任せプレ。お好きに。
汝が為したいように為すがよい。
大正時代の現代的な喫茶店って純喫茶と呼んでたらしいわね?

喫茶『うさぎの穴』。そこは“本来は存在しない店”である。結界術で造られたそこはアリスの気まぐれで訪問者をおびき寄せる。
というわけでおびき寄せた少女を天国に導いてあげるわ☆
なお、客も従業員も大半はシャーマンとして“なかよし”になったモノ達です♪後は今回みたいな事例で“おしおき”したり“なかよし”になったパンピーも一部にいるけどね。この子にも“常連”になってもらいたいものだわ☆
ま、魂(ハート)を略奪して情熱の炎で恋心を点火してるからもう逃さないけど♡
住み込みで雇って養ってあげてもいいわね♪


●桜モツチア先生の次回作にご期待ください
「大正時代の現代的な喫茶店って純喫茶と呼んでたらしいわね?」
 大正から明治にかけての『喫茶』と呼ばれる類のお店。
 アリスが言うように、純喫茶といえば現代での一般的な喫茶店となる。
 では、なぜわざわざそのように呼称されるかといえば、それはもう一つの喫茶店、特別喫茶と呼称される店の存在が大きかった。
 見目麗しい女給が多数務める職業として有名だった特別喫茶。
 その実態は現代のキャバクラ的な何かであり、酒類の取り扱いもあったのだとか。
 もっとも、この店主が気まぐれで人を呼び寄せるという秘密の喫茶『うさぎの穴』がそうであるわけではない。
 この喫茶に呼び寄せられるのはアリスが気に入った人物だけだ。
 そして今、新たなる桜餅坂を上ろうとしていた少女もまた、その場所へと案内されようとしていた。
 待ち構える従業員はみんなアリスとなかよしであり、客もまた同様のモノ達で構成されているというアリスワールド。
 だが、入れば出れないなどというわけではない。
 なかよしになったら常連として何度でも通うことができるが、出るのは自由である。
 ただ、入ったものは例外なくなかよしにされて……もとい、なってしまう。
 その後は、まるで始めたらやめることのできない中毒性の高い何かのように頻繁にここに通い詰めることになるのだろう。
 概念であろうと魂であろうと実物であろうと、その魂(はぁと)をまるごと頂いて自分から離れなくしてしまうという、あらゆるオブリビオンから恐れられると噂されるアリスの力を受けるのだ。回避するのは相当困難であろう。
 奪われてしまえばあとは幸せになれるのだから当人としては幸せかもしれないが、端から見ていると恐怖を感じざるを得ない。
「もっちぃ……!」
 しかし今、彼女にその魂を奪われていたはずの従業員の一人がなんと反旗を翻したのだ。
「あら、まだ抵抗する気力が残っていたの?」
「桜餅魂は、こんなものじゃ……砕けないもっちぃ!!」
 嘘だ。
 もうすでに、ありとあらゆるものが餅のように突かれた結果、砕け、原型をとどめていなかった。
 きっと姿もアリス好みのもへと変わり、瞳に宿る感情は恋をする乙女の宿すもの。
 そうでなくても、元々この場に残っている存在は、本体からすれば残りカスのようなほんのわずかな存在なのだ。
 しかし、それでも、その魂の構成されている根源は変わらない。
 そして、その根源を語り合った相棒への思いも、また。
「いいわぁ、たまにはそれぐらいやんちゃしてくれる子がいなくちゃね♪」
「もっ……ちぃ!」
 この想いがすべて恋心に焼き尽くされるその前に、少しでも相棒から目を背けさせるために。
 それは相棒を助けるため?
 それとも相棒に向くであろうアリスの思いを自分に向けるため? 
 もう何も分からない、ただ、今すべきことはどちらでも同じだから。
「この桜餅を……食らうでもっちぃ!!」
 この戦いの行く末は明らかであろう。
 しかし、真の勝者という意味では、分からない。

 ——戦いは、今も続いている。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年09月17日
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵