無人島大騒動~かなりメガリスだよコレ~
●グリモアベースにて
「貴方達に、手伝ってもらいたい案件があるのよ!」
ジェルダ・ヒーメィ(銭の亡者・f27900)は地図を広げながら興奮して、猟兵達に告げた。
「グリードオーシャンで無人島を見つけたの。予知によるとこの無人島にはメガリスが隠されている事が判明したわ!でも……案の定コンキスタドールが狙っているのよね、このメガリス」
一旦ため息をつくも、ジェルダは気を取り直して猟兵達をビシッと指さす。
「とりあえず計画その一!まずは、メガリスが無くなった後の島に人々が移住できるようインフラを整えて欲しいの。まぁ、移住が何年先になるか分からないけど整えないよりはマシよ。アポカリプスヘルの島だから、相当ボロボロだけど。島だし水路とか石橋とか作りたくない?」
相当ジェルダはウキウキしているようだ。いずれ移住民に品物を売りつけて…と冒険商人の彼女は長期計画を練っているだろう。
「で、計画その二!山頂を目指して欲しいの。登山方法は何使ってもいいけど、とにかくメガリスは山頂付近にあるみたいよ。あまり景観破壊し過ぎないでね!」
最後に、とジェルダはピンと人差し指を立てて言う。
「猪って泳げるのよね。コンキスタドールは猪っぽい奴らよ。猪突猛進されて山頂から落っこちないように気を付けてね。そしてメガリスの形状だけど……プレート状よ!持ちやすい形で良かったわね。サイズは、そうね……まな板ぐらい?」
ジェルダは元気に猟兵達を送り出す。
「家まで作ってこなくていいわよー!!(権利の譲渡とか大変だし!)」
──猟兵達が鉄甲船で向かう間も、ジャブジャブと少しずつ泳ぎながら、コンキスタドールは徐々に島に近づいているのだった。
椿油
椿油です。今回はグリードオーシャンのシナリオになります。
美しいこの島に忍び寄るコンキスタドールを退治すればクリアです。
第1章ではインフラを整えてもらいます。水路や橋以外にも作って構いませんが、大掛かり過ぎるとコンキスタドール襲来に間に合わないのでほどほどにしておきましょう。
第2章では山登りです。傾斜は割と厳しめです。飛翔できるUCがあったりすると楽かもしれませんが、単純に山登りを楽しみたい方は、途中の景色も描写致します。
第3章ではコンキスタドールの猪と対決です。プレートメガリスを奪われないように、上手く立ち回って下さい。
皆さんの熱いプレイング、お待ちしております。
第1章 日常
『やっぱりここでもインフラ整備』
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POW : ●『こっから! あっちまで! うおー!』:水路や運河を力いっぱい掘り進める。
SPD : ●『素早く、効率的に』:工事の前に先回りして周囲の調査等を行い、効率化を狙う。
WIZ : ●『ここはこんな風に…あっちはあれがこうで…』:水門や橋といった関係設備の建設。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルイス・グリッド
アドリブ・協力歓迎
さて、俺は力仕事でもしようか
いつもは武器を変形させているから、もしかしてと思ったがシャベルにも出来るのか
危なかった、生き埋めになるところだった。いや、デッドマンだから生き埋めと言っていいか分からないが…
俺は力があるから力仕事をしよう
右腕の義手型のメガリス:銀腕を武器改造でシャベルに変形させ、怪力で自分の力を高めてから水路や運河を掘る
もしも崩れそうになったら、念動力で支えながら離れて人がいない事を確認して崩す
硬い岩など見つかれば銀腕をツルハシに変形させ、必要なら一撃必殺を使う
「さて、俺は力仕事でもしようか」
メガリス持ちのルイスは、右腕にある義手の形をしたメガリスを、シャベルに変形させる。
水路を掘るのは相当力がいる。だからルイスはこの役を買って出たようだ。
「大体どこまで掘ればいいんだ…?」
水源を見つけ、掘り始めるも 居住できそうな区域はこの島に沢山あった。
「(よし、とりあえず広い方に向かって掘るか)」
掘り進める事、30分。しかし──
「ん?硬い──岩か」
岩にぶつかってしまっては、作業を中断せざるをえない。が、義手をツルハシに変形させたルイスは岩を砕きにかかった。
「硬いな…ただの岩じゃなさそうだ」
ようやくヒビが入り、岩は砕けた。すると──
「これは…鉱石か?」
岩にしては内側に光沢がある。まさかの発見に驚きつつも、砕けた鉱石岩を水路の外に押し出し、再び作業を再開した。
「よし、この辺りまでだな」
ようやく掘り終えた水路。後は、水が終点まで流れて来るのを待つのみ──が、しかし流れて来たのは泥水だった。
「最初は流石に水質が悪いな。板でも打ち建てておくか」
堀りたての土と水が混ざり合っては、生活用水にならない。適当な漂着物で壁板になりそうな物を見つけ、混ざり合わないようにした。こうして、一本の水路が完成したのである。
大成功
🔵🔵🔵
家綿・衣更着
アドリブ歓迎
初めてのグリードオーシャンっす!海!
おいらは測量と周辺調査するっす。
【世界知識】を生かしてトリプルどろんチェンジの一反木綿で空からスマホ【撮影】し、細かい所は測量して【情報収集】し島の地図を作成。
【地形の利用】で効率的な工事ができるようにするっす。
アポカリプスヘルは技術レベル高いから調査かねて再利用できそうな遺物探すっす。
工事拠点に使える家屋、家屋跡や廃車両等から工事資材調達、鉄道レールがあればトロッコ作れそうか、水道等の既存インフラがあれば再利用できないか等。
水が濁ってるみたいだから浄水器系遺物があれば確保っす。
特産品として売れそうな物もまとめとくっす。
移住者来るといいっすね!
「初めてのグリードオーシャンっす!海!」
はしゃぐ衣更着。そして測量と、周辺の調査を始める事にしたようだ。UC《トリプルどろんチェンジ》を発動、一反木綿に化ける。
スマホを持って測量する一反木綿は非常にレアな存在にも見える。カシャ、カシャと各地点を撮影し、戻って来た。
「はーん、この島ひょうたん型っすね。なるほどなるほど。広いのはやっぱり南側っす」
そして姿を戻し、島の内部調査に取り掛かる。密かに実っていた、特産物のミカンを採取しつつ奥に向かうと──
「あ!?レールがあるじゃないっすか!という事は……トロッコもあるっすね!?」
右往左往しつつ探すと、錆びて地面と同化している転落したトロッコを見つける。
「あちゃー、こりゃボロボロっすね。修理に手間が相当かかるっすよコレ」
大発見の後、さらに奥に進むと、恐らく井戸だったであろう物が見つかる。
「生活の痕跡ありまくりじゃないっすか。どれどれ……」
中を覗くと、まだ水はちょろちょろと湧き出ていた。しかし──外壁がかなり汚い。これではいけない。
「もう少し綺麗な水ないっすかね~……ん?」
湧き水を見つけた衣更着。先ほど掘られた水路に繋がりそうな近さがある。
「これは飲めそうっす!腹壊したら大変っすけど」
恐る恐る手を伸ばし、すくってみる。非常に清らかな水だ。
「多分飲めるっすね。さて、問題は汚水になってるとこっすけど……」
もう一度、掘った水路を確認しにいく。すでに水はだいぶ清らかになっていた。どうやら、掘った土と最初に混じった時だけ汚水と化していた模様。
「──って、これ向き的にさっきの湧き水と繋がってないっすか?」
トロッコを直さないといけない、という懸念は残ったが。
調査はかなり進んだ。井戸も掃除すれば綺麗な水が出るだろう。水源は豊富だ。
「とにかく、掃除と修理っすね!にしてもミカン美味しいっす。特産品になりそうっすよこのお味!」
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『山頂をめざして』
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POW : 体力に物を言わせて一気に駆け登る
SPD : 機敏さを生かして軽快に登る
WIZ : 道具等を使って楽をしながら登る
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
家綿・衣更着
アドリブ歓迎
「飛んで登るだけだと芸がないっすね!」
縄梯子やロープや楔、板等の資材を用意。
ユベコの一反木綿で空を飛び、資材を運びつつ山登りっす。
後続が山登りしやすい道を看板で示し、難所にロープを張ったり縄梯子を設置っす。
「いい眺めっすね!山登りもいいものっす!」
熱中症対策に日陰になる場所に板を固定して座りやすくし、おやつ食べて休憩。
「効果あるか微妙っすけど、忍者っすから」
戦闘に備え【地形の利用】【罠使い】で山頂付近に罠作成。仲間がかからないよう看板や目印で注意。
巨大狸になり岩で猪が通れる道を阻害し足場の悪い通路に誘導、転んで落ちる先も尖った岩設置。
「登頂!…すごいまな板っすねこのメガリス!」
「うーん」
麓から山頂を見つめ、少々考えるポーズを取る衣更着。
「飛んで登るだけだと芸がないっすね!」
縄梯子とロープ、そして楔と板を用意した。UC《トリプルどろんチェンジ》を発動、一反木綿になって資材を抱えながら空を飛ぶ。
「あそこなんか他の人も登りやすそうっす。それじゃあ、よいしょっ」
楔と板を固定し、地面に刺す。後続への目印となるだろう。
「ここは……勾配が急で登り辛そうっすね」
縄梯子を登山の難所になるであろう箇所の最上部に固定し、下へ垂らした。
「お、頂上が見えたっす!」
頂上近くに着陸した衣更着は、板を日陰に固定して、そこで休憩する事にした。
「甘味はいつ食べても、体も心も満たされるっすね~。このミカンも甘酸っぱくてなんとも言えないっす……!」
桜餅なども持参していたが、ミカンの味を今一度確認。これは良い特産品になりそうな、いい味わいだ。
「さて。効果あるか微妙っすけど、忍者っすから」
戦闘に備え、罠を作り始める。強度のある草を、足を引っかけて転ぶように結ぶ。ついでにイガイガした棘のある実を採取し、足元に目立たないように設置した。仲間がこれらを踏むと大変なので、目印に赤い米粒をばらまく。
「うーん、五色米じゃ足りないっすね。看板も立てとかないと危ないっす」
残りの資材を使って、猪が泳いで来るであろう海側ではなく山側に看板を立てた。
「後は……そうだ、岩があるじゃないっすか」
再び変化。巨大狸になって、猪の通り道になりそうな場所に岩を置いていく。わざと歩きにくいスペースを作り、その下にはある程度尖った形状の岩をいくつも設置し、落下ダメージを想定した罠を作っていく。
「これくらいで充分っす。さて、メガリスを見に行ってみるっすかー」
山頂に到着すると、そこにはかなり【まな板】なメガリスがあった。
「登頂!……すごいまな板っすね、このメガリス!まな板にしたいっす!」
まな板にしようぜ──と、したいのは山々だが、あくまでもメガリスなのでそっと見守るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ルイス・グリッド
アドリブ、協力歓迎
このまま駆け上がっていくか
ここって確かアポカリプスヘルの世界だったな
俺も少し手を加えたとはいえ、住めるようになるだろうか
いや、考えていても仕方がないか
銀腕は変形させずに怪力とクライミングを駆使して登っていく
その時、周りを見て住む人が来るだろうかと考えるけれど、今は山を登って敵を倒すのが先だと再び登っていく
登り切ったら戦闘のための下見やメガリスの探索のためにあちこち歩き回る
必要なら後続の登山にも手を貸す
山頂を見つめるルイス。
「このまま駆け上がっていくか──ここって確か、アポカリプスヘルの世界だったな」
水路を掘る為にルイスが多少手を加えたとはいえ、住めるような状態にまでなるだろうか。そう考えこみつつも。
「考えていても仕方がないか。登ろう」
何故、山に登るのか? そこに守るべきまな板メガリスがあるから。
力を込め、勢いよく登っていくルイス。
「既にここも整備されているな。先陣切った奴がいるのか」
ふと、周囲を見渡す。この辺境の島に、果たして住む人が来るのだろうか──。
「……猪共を倒すのが先決だな」
先に張られた縄梯子などを駆使しつつ、登頂。看板が目に入る。
「『罠注意』?ああ、仕掛けを作っていったんだな」
山頂から下を覗くと、断崖絶壁もいくつか見受けられる。
「ここから来るのは考えにくいな。さて──どうしたものか」
罠があるとはいえ、必ず登って来る方向があるだろう──そう思いつつルイスは周囲を、罠に気を付けながら見渡していく。
「……ここが一番、奴らが入って来そうだ」
海側の一部に、『クライミングさえすれば』侵入しやすそうな場所を見つける。
「(奴ら、クライミングが出来るのか?猪は泳げはするだろうが……一応、警戒しておくか)」
崩れそうなもろい土や石を付近に積み上げておく事にした。そこを猪が掴めば、後続の猪含め、真っ逆さまだ。
「で、当のメガリスは──これか。確かにかなりまな板だな。」
食材が切れそうなほどの平らな板状メガリス。
「まな板状って、割と珍しいんじゃないか?」
かなりまな板だなコレ、と思いつつルイスは待機に入るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
朧月・咲楽(サポート)
格好つけたがりな赤髪青年、口調などはちょっと荒めです。
武器は刀を2本。
他にナイフを投げたり、「桜火」という触れると燃える桜の花びらなどを使います。
灼狐という上から目線ののじゃロリ狐の式神もおり、魔術系はそちらに対応させるのが良いかと。
基本方針は戦闘なら仲間と連携、役割分担を重視。
日常系の方針は、積極的に楽しむことを重視。
ただ、何かしらの調査の場合、周りのテンションに合わせてください。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は構いません。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
鳩麦・灰色(サポート)
「ウチ、やなくて私も手伝わせてもらうよ」
「アンタ(敵)はそこで黙ってて」
◆特徴
独り言は関西弁
話言葉はほぼ標準語
脱力した口調
『敵さん』の行動の意図を考える傾向があるが内容に関わらず容赦しない
◆行動
【ダッシュ】【クライミング】【地形の利用】で場所を問わず速く動く事が得意
戦闘は速さで回避重視
味方が居れば武器の音で【存在感】を出し率先して狙われにいく
攻撃は主に【衝撃波】を込めた鉄パイプを使用、空砲銃は場合に合わせて使用
◆UC
索敵、回避特化ではUC『三番』
集団戦では『四番』
敵単体では『一番』か『二番』を使用する
◆日常
日常は何かしつつ寝落ちる事が多い
◆
協力絡みセリフ自由
他おまかせ。よろしくおねがいします!
鴨嘴・ケンゴ(サポート)
戦闘をメインに活躍させて欲しいっす。
戦闘での行動は変形する偽神兵器を使って、カッコいい剣撃と銃撃、捕食による敵のデータ収集と偽神兵器の強化を行うっす(メタ的に言うとゲームのゴットイーターな感じ)
敵は絶対殺す又はデータ収集すると言う意思で戦う為に戦闘中は性格が変わったように攻撃的になります。
(口調 少年(おいら、~くん、~さん、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)
敵には 野生の感覚が蘇る(オレ、アンタ、言い捨て)っす。
「さて、登るぜ皆!まな板メガリスとかいう物があるみたいだしな!」
咲楽は軽快に登山の為のストレッチをする。
『はしゃぎ過ぎて落ちるでないぞ咲楽よ、登山に油断は禁物じゃ』
「分かってるって」
式神の灼狐に注意されつつも、登山準備を整える。
「私も行くねー。そこのえっと……カモノハシ?カモノハシ君は準備出来た?」
「OKっす。ケンゴでもいいっす」
灰色とケンゴも、登山の準備を始め、いよいよ登山だ。
「よっとっ、楽勝楽勝!」
先に軽快に登るのは灰色。意外に早い。
「おっ、なかなか早いな!俺だって!」
「争ってどうするっすか。おいらはこっちから行ってみるっす」
別ルートを見つけたケンゴは、緩やかそうなのでそちらから向かう事にした。
『ほれ、早くせにゃまな板を拝む前に夕方になってしまうぞ。急ぐのじゃ』
「まだそんな日は陰ってねぇって(あの子に追いつくのは、もう難しそうだな)」
軽快なクライミングを見せる灰色。
「にしてもさ、まな板メガリスって何だろうね?……あれ、もう誰もいない?じゃあちょっと休もうっと」
その頃ケンゴが見つけたルートはと言うと。
「うわぁ、あっちにもこっちにもミカン畑じゃないっすか!ちょっと頂くっす、水分補給は大事っす」
ミカンを頬張る。少々日陰に実っていたからか、少しだけ酸っぱい。
「ザ・ミカンって感じっすね。他の二人にも分けてあげるっす」
少しだけもぎ取り、咲楽と灰色の居るルートへ合流した。
「ファイトォ!!一発!!」
『力が足りぬな。あの娘はあそこで休んでおるぞ』
「マジかよ」
「……ん?ああ、もう皆来ちゃった?おはようさんー」
ふわあ、と欠伸をする灰色。
「よく上手い事岩の上で寝られるな、凄いぜお前……」
「どうって事ないよ。……あれ?カモノハシ君は?」
するとそこに、ミカンを持ったケンゴがやって来た。
「こんな物見つけたっすよー!」
「おお!そっちのルート正解じゃねえか!」
「いや、行き止まりだったんで戻って来たっすけどね。はいどうぞっす」
ミカンを全員で頬張りつつ。
「んー、むっちゃ美味しい!」
「効くぜ身体に!さあ、頂上まであとちょっとだろ?三人で登ろうぜ!」
「もうこれ以外のルートは無さそうっすからね!」
縄梯子を駆使したり、時にはロープから滑りそうになったり。
「さて、そろそろ頂上か……?」
ケンゴは、頂上付近に人工物があるのを見つける。
「何か看板みたいな物があるっすよ」
「私が見てくるね」
灰色がひょひょいと頂上付近にに達すると、それは罠の警告だった。
「んー……真新しいから、先に登った人が作った物かも」
「対コンキスタドール用って訳か?じゃあ安心だな」
「そこにまな板あるっすか?」
少し歩き、まばゆく光るまな板を見つけた灰色。
「すっごいまな板っぽい。まな板にしようよ、むしろメガリス型まな板だよコレ」
「そ、そんなにまな板なのか?」
「なんか、掴む為の穴まで開いてるし」
「そりゃまな板っすね……」
さて、全員が登りきった所で、そろそろ敵襲の時間である。
「罠は確認よし、と!」
「暗くなってきた。敵襲は夜やね」
「猪って夜目効かなかった気がするっすけど……関係ないっすかね、それとこれは」
通常の波の音に加え、不審な音が連なって聞こえてくる。恐らく、猪達が上陸を始めた音だろう。いよいよ、開戦だ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『海賊に復讐する『結束されし』3匹の兄弟』
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POW : 『勇猛な次兄』ホグ
【恵まれた体格と鋭利な爪、頑丈な牙 】【敵の攻撃を捌き、確実に倒す為に磨いた武術】【恐怖を忘れ、痛みを感じなくなる強烈な意思】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 『俊敏たる長兄』ボア
自身に【風の魔力と兄弟で共有した怒りのオーラ 】をまとい、高速移動と【瞬間的に距離を詰める魔術、鋭利な風の刃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 『反撃する末弟』ウリ
敵を【どんな攻撃からも護る盾で防御、燃える武器】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「サジー・パルザン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ザ!猪突!!奪取!!
「おらおら、行くぞ弟達!あれが【脱兎島】のメガリスだ──!」
長兄ボアは機敏に上陸する。続けて、次兄ホグが陸へと登る。
「俺の力にひれ伏せ、猟兵共!」
ホグが上陸し叫ぶ頃、末弟のウリが盾を持ち上陸。
「兄ちゃん達は、オイラが守る!」
まな板に守られし、脱兎島。猪達の猪突猛進が始まる──!
家綿・衣更着
この島、名前あったんすか!?
とりあえず妖怪煙の煙幕と【化術】の幻影、事前設置の罠で忍者らしく卑怯に敵を分断っす(一体とだけ戦う理由付け)
こういうのはリーダー倒せば瓦解するものっす。長兄ボアお覚悟!
ユベコ発動!ストールを拳に盾に変化させ殴り合い。
敵の攻撃は【視力】と【第六感】で【見切り】、【結界術】で風の刃を防御っす。
顔真っ赤で煮豚みたいっすな!(猪には【挑発】っす!)
【化術】で【おどろかす】した隙に【化術】で【迷彩】した摩擦の減ったストールを展開し踏ませ【体勢を崩す】。
敵の足元をすくう【なぎ払い】と【地形の利用】で崖下に落とし、追撃の布槍ストール【串刺し】で止めっす!
みかんお土産にしよっと
「おらおらァ!脱兎島のメガリスはどこだァ!!」
崖を登りに来る猪の兄弟、ボア・ホグ・ウリ。長兄ボアは先陣を切って登っている。
「この島、名前あったんすか!?」
衣更着は驚きつつも、戦闘態勢に移行する。
「それっ、煙幕喰らえっす!」
ボフンと投げた煙幕に、ウリは兄たちを見失う。
「兄ちゃんどこー!?」
そこに現れたのは衣更着……の、幻影だ。
「あっ居た!このっ、このっ!」
ただの幻影に盾をぶつけまくるウリ。
「いてぇっ、何か足に刺さったぞオイ!」
次兄のホグは思わず跳ねながら棘を取る。後ろに跳ねてもそこは棘。
「いてぇ!いてぇ!!」
「おらァ、俺の兄弟達に何しやがった!!」
「別に特別な事はしてないっすよ?」
「畜生!喰らいやがれ、兄弟の怒りの力!」
風のオーラを纏ったボア。それに対しUC《綿ストール・本気モード》を発動した衣更着。ストールを拳状に変化させ、ストールを使った戦闘を開始する。
「おらおらァ!」
「見切ったっす!」
ボアの攻撃を避けつつ、ストールで殴る。現状、優勢が続いている。
「風の刃喰らえィ!!」
しかし衣更着は結界を咄嗟に張り、風の刃すら効かないボアは怒り始めた。
「顔真っ赤で煮豚みたいっすな!」
「アァ!?」
挑発を受け、猪突猛進の勢いでボアは走って来る。しかし衣更着が突然大きな頭に化けた事により、驚いて怯む。
「ひぃッ!?」
「(今っす!)」
猪突猛進の勢いで走って来る前に地面に潜ませておいた伏兵、『土と同化させたストール』を踏んだボアを見て、思いっきりストールを引っ張る。転んで飛んだボアは崖下へ真っ逆さまだ。
「にーちゃーん!?」
「兄貴ー!!」
さらに槍状のストールがボアに刺さり、ボアは気絶。
「やって…もうた……ッ」
謎の断末魔を放ったボアを見つめつつ。
「ふぅ、リーダーがやられれば瓦解っすね。みかんお土産にしよっと」
余裕でボアを始末した衣更着であった。
大成功
🔵🔵🔵
ルイス・グリッド
ここは脱兎島というのか。初めて知ったな
さて、兄弟とはいえオブリビオンは見過ごせない
どちらでもいい、かかってこい。今度は俺が相手だ
銀腕を武器変形で盾の形状にする
爪や牙の攻撃は盾受けで受け止め、武術は盾の表面だけを流体金属に戻して受け流す
攻撃を避けながら重量攻撃、怪力、力溜め、鎧無視攻撃を利用し反撃する
必要なら盾に変形した銀腕でシールドバッシュを使い怯ませたり、カウンターを狙う
「ここは脱兎島と言うのか。初めて知ったな」
猪達から得た情報に驚きつつ。
「さて……どちらでもいい、かかって来い。今度は俺が相手だ」
「よくも兄貴を!」
「兄ちゃんのカタキーー!」
襲い掛かってくる猪兄弟。銀腕を盾に変形させ、襲い来るホグとウリの攻撃を受け止めたルイス。
「ウリ、下がってろ……俺がやる!!」
「う、うん分かった!イザとなったらオイラが守るよ!」
ホグがジリジリと間合いを詰める。
ルイスはホグの爪による攻撃を、盾で全て跳ね返す。
「効かないな」
「くっ、このっ、兄貴のっ、仇っ!!」
「済んだなら、そろそろ反撃に移るが?」
ルイスのチャージした重い拳の一撃が、ホグの腹に命中する。
「ぐっはぁ……!?」
「兄ちゃん!?」
ホグを助けるべくウリが盾を持ち突進してくる。ホグが怯んでいる間に再び、腕を盾にして跳ね返す。鈍い金属音が響き渡った。
「いったぁ…!兄ちゃん、ソイツかなり強いよー!」
「ぐっ……確かに、な…!!」
「では、そろそろ倒れてもらおうか」
UC《一撃必殺》で腹に再び拳を命中させた。悶絶するホグ。
「げほっ………!?」
「兄ちゃーーん!!うぅ、オイラ無力だ…!」
ノックアウトされたホグ。しばらく動けなそうなホグを見て、ウリは激怒する。
「もう……兄ちゃん達に攻撃させない!!」
盾と燃え盛る武器を出した、激怒したウリ。今度こそ兄を守るぞ、と。
「来るなら来い」
「……ちょっとだけ休戦してから!!」
「(この猪……こちらが攻撃しない限り動かないつもりか?)」
「(兄ちゃん達を守れれば、オイラの盾はどうなったっていい!)」
睨み合いは、続く。
大成功
🔵🔵🔵
ルイズ・ペレンナ(サポート)
『お代は結構ですわよ。けれど懐には注意なさいませね?』
ブラックタールのシーフ × スターライダー
特徴 金目の物が好き 錠前マニア グルメ 快楽主義者 実は恋をしていた
口調 貴婦人(わたくし、あなた、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
敵には 高慢(わたくし、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
・金目の物をお宝と認識し獲得するのが行動理念
直接の機会でなくても獲得出来るかも知れないと思えば動きます
・愛情や人助けのような金銭にならない価値は興味ないですが
それを大事にする人を貶めもしません。趣味の相違
・利害が一致すれば他人との共闘やサポートはむしろ積極的です
眞嶌・未来(サポート)
ユーベルコードがシンフォニック・キュアなら、他の誰かに護られながら、BGMのように歌います。
その他のユーベルコードなら、絶体絶命の危機に陥って、九死に一生を得ます。
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
近接では『シャッター棒』を杖術っぽく使います
公共良俗遵守
源・ヨーコ(サポート)
『悪い子はお仕置きっすよー!』
人間のブレイズキャリバー × ビーストマスター
年齢 16歳 女
外見 158.4cm 金の瞳 ピンクの髪 色白の肌
特徴 胸が大きい 八重歯 ギャル ハイテンション! 運動が好き
口調 体育会系(自分、~先輩、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)
悪いヤツは鉄拳制裁!
あまり難しいことは考えず、敵に向かって猪突猛進するタイプ。全ては拳で解決できると信じていて、とりあえず接近して殴るが基本戦術。
硬そうな相手にはカウンターでの一撃必殺を狙い、素早そうな相手には連撃と使い分けぐらいはする。
単独行動を好み、調査などは苦手。
基本は戦闘オンリーな感じですが、よろしくお願いします。
「さーて!悪い子はお仕置きっすよー!」
ヨーコが勢いよく現れる。
「あらあら、盛り上がってるわねぇ」
ニコリネがしずしずと歩いてやって来た。
「猪一匹なら、倒しちゃうよ♪」
陽気にやって来た未来は、キャピキャピと跳ねる。
「光るまな板と聞いてきたら、メガリスですのね?」
金目の物を取りに来たらしい、ルイズ。
「でもミカンが凄く美味しいって噂だよ!」
「じゃあそちらを頂いていきますわね。とりあえず猪は邪魔ですので成敗しなければ」
ルイズは目的を『凄く美味しいミカン』にチェンジした。
「取り過ぎちゃダメよぉ?……さ、行きましょうかぁ」
「兄ちゃん達をメッタ刺しにする野蛮な猟兵達め!オイラが許さない!!」
「どっちが野蛮っすかねー?それじゃあっ!!」
ウリに速攻で攻撃を仕掛けに行くヨーコ。
「オイラの盾は……世界一だぁぁぁい!!」
次兄のホグを守るように盾を張り、自身も守るウリ。
「おっと!そのデカい盾、厄介っすね」
ニコリネはシャッターを開け閉めするのに使うシャッター棒で攻撃。しかし、盾に弾かれキィンと腕に響いてくる。
「あらあら、硬い盾ねぇ」
未来はUC《イヤボーン》を発動し、近くの海から水を巻き上げ竜巻を発生させる。
「吹っ飛んじゃえーー!」
「う、おぉ、ぉぉ!?せめてホグ兄ちゃんだけでも守るぅぅ!!」
ホグにくっつきながら、竜巻に耐えるウリ。
「って、わたしも吹っ飛びそうだよー!?」
「何してますの、仕方ないですわね」
ルイズが手を伸ばし、未来をキャッチする。
「さて、反撃しますわよ!」
UC《迅速なる怪盗の搭乗術》を発動したルイズ。宇宙バイクに乗り込み、猪突ならぬバイク突撃で轢きに行く。
「はっ、轢かれる!盾助けて!!」
咄嗟に盾でジャンプ台を作ろうと模索するも、きちんと轢かれたウリだった。
「いくわねぇ」
ニコリネもUC《'Ελα!》を発動。シャッター棒でウリの腰をベシンベシンと高速で叩きまくる。
「痛い!痛い!やめて!」
「やめたら、ここに来た意味ありませんからぁ」
「さあ、盾を構え始める前に決めるっすよー!!」
ヨーコが拳を構えているのを見て、ヒリヒリした所を庇いながらもウリは盾を用意し始める。
「兄ちゃん、だけは、守る……!!」
「兄ちゃん二人ともやられてるじゃないっすか」
「まだ死んでないもん……!たぶん!」
轢かれて叩かれて、少々よろっとしているウリに攻撃を始めるヨーコ。しかし、盾でガードする動きを見て、シールドバッシュのような事をするだろうと読んだヨーコは思いっきり盾を掴む動きに回った。
「えっ」
グルリと宙を一回転し、思わず盾を手放すウリ。
「盾さえ無ければ大丈夫っす!」
「あぁぁーーー!!オイラの盾ーー!!」
猪突猛進で奪い返しに行くウリに対し、ヨーコは拳を腹に決め込んだ。
「ぐっはぁっ……!?」
「もういいんじゃないっすかね、盾は。その燃える武器で戦わないんすか?」
「こ…れは……最終手段だぁぁ!!」
ウリは燃える武器を取り出した。
「ミカンが燃えてしまいますわね」
「山火事になったら大変ねぇ……」
「火の用心だよ!」
「な、め、る、なぁぁーーー!!」
4人に対し突進するウリ──だが、シャッター棒とバイクに止められ、打ち返されたウリは、さらに拳の一撃をもう一度喰らい、最後に未来による二度目の竜巻が猪兄弟全員を襲った。
「ナイスヒットー!さようならー!!」
「高所から海に叩きつけられたら、もう生きて帰れませんわね。さて、ミカンはどこですの?」
「まな板の上でミカンを剥くのだけはやめた方が良さそうねぇ。ここにも花屋開けそうかしら」
「とりあえず、頂上片づけた方がよさそうっす」
皆でお片付けをしつつ、今後の脱兎島について考えるのであった。
「やはりここは花屋を……」
「インフラを整えてミカン栽培を容易にすればいいのですわ」
「ミカン屋なんてどうっすか?」
「いいんじゃないかな!」
こうして、脱兎島の平和とメガリスは守られたのだった。
成功
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