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福音をかき消す者たち

#ダークセイヴァー #人類砦 #闇の救済者

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 山間の地形を生かし、集落を守る壁として築かれた砦。砦の向こうの集落には、数世帯が身を寄せ合って暮らしていた。

 その集落では、一組の夫婦の間に新たな命が芽生えた。命を授かった奇跡を祝福しようと、住人たちは夫婦のためにささやかな祝宴の準備を進めていた。

 祝い事を理由に今日だけは少し贅沢をしようと、晴れやかな表情が目立つ。畑を耕し、家畜を育てながら慎ましい暮らしを送ってきた住人たちは、各々の蓄えを出し合う。

 祝宴の主役の1人――未来の母親となる婦人は、目立つ丸みを帯びてきたお腹を愛おしそうになでていた。その喜びを皆が分かち合う中、状況は一変した。

「敵襲だ!!」

 見張り役の声が遠くから響き、警鐘を意味する角笛の音が鳴り響く。

「はやく、女や子どもたちを山の抜け道へ――」

 住民の1人が避難を促した瞬間、壁となってそびえ立っていた砦は、堅牢な姿を失う。

「なんてお粗末な砦なの」

 1人のヴァンパイアの女によって、砦の壁は一瞬で突き崩された。

 まるで紙細工でも潰すような動作で木造の砦は破壊され、人の肉を重ね、接ぎ合わせたような化け物たちが集落へとなだれ込んだ。無数の化け物たちは、瞬く間に集落を蹂躙した。


「この悲惨な未来を覆すためには、皆さんの協力が必要不可欠です」

 グリモアベースに招集された猟兵たちに向けて、ノア・ローズタレット(ローズマリーの誓願・f02701)はとある人類砦の窮状を訴えた。

 人類のささやかな栄華の兆し――その象徴であるのが人類砦。草の根1つ残さずせん滅する勢いで、ヴァンパイア率いるオブリビオンの一群は砦を強襲しに向かう。

 およそ20体の配下を引き連れたヴァンパイアでは、「砦の住人たちだけでは到底太刀打ちできません」とノアは語る。また、猟兵たちを転送できるのは、敵影を確認する直前の砦前であることも言い添えた。

「住人の方々は新たな幼い住人のために、ささやかなお祝いの準備をしていたようです。皆さんにお任せすれば、それが台無しになる恐れもないとは思いますが――」

 ノアは質素な暮らしを送る住人たちの食料事情を案じて言った。

「猟兵の皆さんまでもてなす余剰はなく、まだまだ質素な暮らしを続けているようです。住人たちの食料を顧みずに恩を返されても心苦しいでしょうし、何か提供できる物資でもあれば、更に喜ばしいでしょうね」


夏雨
 人類砦に押し寄せるヴァンパイアたちを、砦前で退けましょう。

●全体の流れまとめ
・1章 配下20体との戦闘
・2章 ヴァンパイアとの戦闘
・3章 日常パート

●3章について
 住人たちは恩返しがしたいと、猟兵たちをもてなす準備を進めてくれることでしょう。
 ノアも言っているように、猟兵たちまでもてなすとなると、住人らの食料事情は若干ひっ迫してきます。そのくらいには貧しいです。
 この章では物資を提供したり、一緒に料理を作ることができます。集落の住人は、3世代家族が5世帯いて、計30人ほどの人数です。


 個性豊かな猟兵の皆さんの参加をお待ちしています。
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第1章 集団戦 『弄ばれた肉の玩具』

POW   :    食らい付き融合する
自身の身体部位ひとつを【絶叫を発する被害者】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    植えつけられた無数の生存本能
【破損した肉体に向かって】【蟲が這うように肉片が集まり】【高速再生しつつ、その部分に耐性】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    その身体は既に人では無い
自身の肉体を【しならせ、鞭のような身体】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴェル・ラルフ
祝い事を邪魔するなんて無粋の極み
この世界の小さなしあわせの兆しを、摘み取らせるわけにはいかないね

序盤は如意棒「残紅」で様子見
落ち着いて相手の動きを見切り、残紅を回して2回攻撃しながらなぎ払ってゆく

ある程度動きを観察
蠢く彼らは、千切れても再びくっついてしまいそうだし
再生される前に消し炭にしてしまおう

一思いに【紅血変転】で焼却
燃やし尽くす

肉塊となってまで利用されるのも哀れだ
せめて、もう戦わなくて良いように

こういう悪趣味なことをするところは…吸血鬼が裏で糸を引いてる証だね



 グリモアベースから砦の前へと転送された直後、ヴェル・ラルフは不穏な気配を察知した。

 砦と集落から反対方向に確認できる
、肌色のかたまりの一群。砦に近づくに連れて、そのおぞましい姿が明らかになる。

(「祝い事を邪魔するなんて無粋の極み――」)

 ヴェルは似つかわしくない来訪者の間の悪さに顔をしかめながら、

(「こういう悪趣味なことをするところは……吸血鬼が裏で糸を引いてる証だね」)

 深紅の如意棒を構え、戦闘の構えを見せる。

 異形の手足を生やし、這いずるようにして砦を目指し向かってくる。人の面影はあるが、人ならざる者たち。

 敵影を確認した見張り役は、恐怖で裏返る声を響かせた。

 ヴェルは砦と異形の化物たちの間に進み出て、化物たちの注意を自らに引きつける。

 化物たちが地を這う動きは異様な速さだったが、ヴェルは冷静に相手の動きを見極めようとする。

 幾重にも繊維状に引き伸ばされた肉体の一部が絡み合い、化け物はその身に巨大で歪な腕を生やす姿を見せつけた。化け物たちは目の前のヴェルを仕留めようと向かって行き、ムチのように自在にしなる腕を鋭く振り向ける。

 如意棒をさばくヴェルは化け物の腕を打ち据え、相手を吹き飛ばすほどの勢いを見せた。複数の化け物が間髪入れずにヴェルへと襲いかかったが、ヴェルは即座に伸ばされた腕をはね退ける。衝撃によってひしゃげる腕をかい潜り、ヴェルの一突きは更に化け物の体を地面ごと突き砕いてその場に沈めた。

 しばらく反撃を繰り返したヴェルに対し、化け物たちは不気味な薄笑いを浮かべながら距離を取る。

 無数の何かが地面を滑るように移動するのが視界の端に映り、ヴェルは吹き飛んだ肉の断片が化け物の傷口へと引き戻されていく現象を認めた。ヴェルの如意棒に打ち据えられた衝撃で、千切れかけていた腕をぶら下げていた化け物の1体――その腕の継ぎ目が時間を戻すように再生していく。

「――消し炭にしてしまおう」

 そうつぶやいたヴェルは、自らの歯で人差し指の先に血をにじませた。指先から化け物たちに向けて噴き出したのは、血ではなく紅い炎。

 ――肉塊となってまで利用されるのも哀れだ。せめて、もう戦わなくて良いように。

 葬送のための炎はヴェルの意志によって延焼し続け、化け物たちの戦線を押し返す。

(「……この世界の小さなしあわせの兆しを、摘み取らせるわけにはいかないね」)

 目の前ののた打ち回る敵に対し、ヴェルの炎は容赦なく燃え続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

「暗く悲哀に満ちた空気…」
『フェアリーランド』の壺の中から風/生命の精霊・聖霊・月霊を呼んで“七色こんぺいとう”を配って『クリスタライズ』で姿を隠して『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃を仕掛けます!
敵の攻撃で避け切れ無い攻撃には『月世界の英霊』で空間飛翔して避けて、敵のUCには『月霊覚醒』で封印/弱体化を計ります♪

敵が減らない/弱らないなら『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けます!
猟兵の怪我人には『祝聖嬢なる光輝精』で治して『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します☆
『聖精月天飛翔』でWIZを強化します


火土金水・明
「相手の数を減らすのでしたら、範囲攻撃でお手伝いします。」「平和を壊す存在は許すわけにはいかないのです。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【新・ウィザード・ミサイル】を【範囲攻撃】にして、『弄ばれた肉の玩具』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【狂気耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



「ここは相変わらず、暗く悲哀に満ちた空気――」

 祝聖嬢・ティファーナは、砦前に転送された直後から表情を曇らせていた。だが、フェアリーサイズの小さな壺から精霊たちを呼び出し、他の猟兵らにこんぺいとうを配り始めた。

 皆の士気をあげたいがためにティファーナは言った。

「頑張ったら、もっとごほうびあげちゃいます☆」

 火土金水・明は手の中に落ちてきたこんぺいとうを一瞬見つめ、押し寄せる化け物らに視線を移した。

「これは勝利の味となるでしょう」

 明は揺らぐことのない自信を示すと共に、こんぺいとうを口の中に放り込んだ。

 化け物との交戦に挑む直前、ティファーナは自らの体を透明化し、化け物たちの間を縦横無尽に飛行する。

 化け物たちを正面に引き付ける明と共に、ティファーナは容赦ない攻勢を仕掛けようと構え、詠唱の言葉を紡ぐ。

「歌唱う、我らが精霊・聖霊・月霊よ♪ 歌い、踊り、唄い、舞踏れ♪ 素ノ源ヨリ来タレリ……」

 明とティファーナは、魔力によって生成される無数の矢を互いに生み出し、宙に展開された矢は化け物たちへ向かう。両方向から矢の雨を射かけられ、化け物たちは次々とその体に矢の花を植え込まれる。

 両者の攻撃が入り乱れる中、化け物たちも反撃の動きを見せた。歪な場所に生え変わる腕を自在に伸縮させ、明をなぎ払おうと狙う1体は大きく風を切る。

「残念、それは残像です」

 明の攻撃が止んだ束の間、明は驚異的な速さで相手の死角へと回り込んだ。

「平和を壊す存在は、許すわけにはいかないのです」

 強い意志を覗かせた明によって、反撃を試みた1体は矢の集中砲火を受けて動きを止めた。

 ティファーナに向けても、触手のようにうごめく複数の手が伸ばされる。しかし、ティファーナは空間飛翔を駆使して瞬時に化物たちの間をすり抜けていく。
更にティファーナは、様々な月の形の波動を放って相手をけん制することでかわし切る。明と共に魔力の矢を展開し続けることによって、化け物たちの数を減らしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エルザ・メレディウス
ロランさんと一緒に

数には数で対抗させて頂きます...
メレディノケントゥリアを砦に沿って展開
砦に敵が近づいてきたところで、【槍投げ】を行いながら応戦。

【集団戦術】に気を付けながら、盾で守る、槍投げを上手く連携しながら行うことができるように

全員を【鼓舞】しながら、敵の猛攻に全力で対抗

また、砦には一か所、守りが手薄な場所を作り、上手く相手の攻撃がそちらに【誘惑】できるように工夫いたします

そこに敵の軍勢が向かったところで...ロランさん、あなたの出番でございます

*もしも、敵が予想以上にロランさんのところに向かってしまった場合は、私もそちらへ駆けつけます

*ロランさんが、うちもらした敵はローマ兵で止めを!


ロラン・ヒュッテンブレナー
エルザおねえさん(f19492)の力を借りて
ダークセイヴァーの絶望を摘みにきたの

門前はおねえさんが守ってくれるなら
ぼくは狼変身して砦の天辺に登って戦場を見下ろすの
まずはUC【集まり来るは隣人の群れ】を発動
トカゲ型のファミリアを壁面に一杯に呼び出して相手の方に向けるね
【多重詠唱】でUC【狙い定め撃つ破滅の光】を全ファミリアに準備なの
おねえさんの兵士たちに【ハッキング】して戦況の【状況収集】

おねえさん、いくの!
照準を合わせたら、UCを解放して【全力魔法】で【乱れ撃ち】なの
手加減なんてしないよ
回復も間に合わないくらいに
近寄る事もできないくらいに



 広範囲に及ぶ魔法の矢による攻撃が展開されてきたが、それらに怯まず砦を目指す敵影もあった。その複数の敵を待ち構えるのは、砦の正門前にエルザ・メレディウスが周到に配置した兵隊たち。

 ローマ兵の装いに身を包んだ屈強な兵士たちは槍と盾を構え、臆することなく化け物たちを迎え撃つ。

「さぁ、共に絶望を退けるのです!」

 エルザの鼓舞を受け、兵隊は忠実に命令を遂行する。兵士たちは掲げた槍を次々と投てきし、化け物を駆逐しようと突撃を開始する。

 ロラン・ヒュッテンブレナーも、エルザと共にヴァンパイアの配下たちのせん滅を担う。

 人狼であるロランは狼の姿に変身し、砦の物見台へとすばやく駆け上がった。戦場を見下ろしたロランは、何百ものトカゲの使い魔たちを呼び出す。砦の壁面を埋め尽くすほどの使い魔たちは、遠隔で魔術を発動する役割もあり、ロランの詠唱によってその体に魔術陣を浮かび上がらせる。

 更に使い魔を駆使するロランは、エルザのローマ兵の体にも使い魔を張りつかせていた。電脳魔術士としての能力を発揮するロランは、その使い魔の視界にハッキングすることによって、戦場の状況把握に努める。

 互いに戦線を蹂躙されまいと、ローマ兵と化け物たちは激しくかち合う。その最中、エルザは1人砦の守りが手薄な場所へと、化け物たちを誘い出すように動く。

 化け物たちは兵士たちを押し退け、続々とエルザの下へ向かった。

 ――ロランさん、あなたの出番でございます。

 連携の要を砦上のロランに託していたエルザには、どこか余裕すら感じる雰囲気があった。

 ――エルザおねえさん、いくの!

 そのタイミングを逃すまいと、ロランは使い魔たちの魔術陣を一斉に発動させる。レーザーのように照射される魔力が化け物たちを襲い、その肉体を破壊し尽くす。

 猟兵たちの奮戦により数を削られていた化け物たちは抵抗し切れず、魔法を撃ち尽くしたロランは化け物が焦土に帰す様を見届けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『老獪なヴァンパイア』

POW   :    変わりなさい、我が短剣よ
【自身の血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【真紅の長剣】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    護りなさい、我が命の源よ
全身を【自身の血液】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
WIZ   :    立ち上がりなさい、我が僕よ
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【レッサーヴァンパイア】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠館野・敬輔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「砦に傷ひとつ、つけられないなんて――」

 異様な化け物の一群が進撃を続けていた間、鳴りを潜めていた絶望の首魁。

 血のように紅いドレス、真っ赤な色彩をたたえた双眸――ヴァンパイアの女は優雅な所作で猟兵たちの前に姿を見せ、不穏な笑みを浮かべて短剣を構える。

「その腕に免じて、苦しまないように殺してあげましょう」
エルザ・メレディウス
ロランさんと一緒に...

申し訳ありません。
あなたもあなたの配下と同じように...この砦の先へは一歩も進ませるつもりはありません。


『集団戦術』を活かして、ロランさんとの連携の質↑します
私は左から相手へと回り込みます
まずは、『槍投げ』をして、相手を私の方へ『誘惑』します
その後は、『残像』を使用して、的を絞らせないようにして回避率↑、『ダッシュ』しながら敵へと近づきます。
私に相手の注意が向いていたところで、ロランさんが一撃を加えます。

その後、ロランさんの攻撃に続いて、私もUCで相手へ追撃を行います!
私達の攻撃はどちらも囮で...そしてどちらもが必殺の一撃でございます。


ロラン・ヒュッテンブレナー
引き続いてエルザおねえさんと参加なの

あそこは、新しい命が生まれる、希望の地なの
あなたに、壊させるわけにはいかないの
骸の海に、帰ってもらうの

【POW】
おねえさんの指示や仕草をよく見て、連携するよ
狼の脚力を活かして【ダッシュ】、雷の【属性攻撃】魔術で牽制を掛けるよ
【オーラ防御】と【結界術】で実体のある【残像】も残すね
吸血鬼をおねえさんと挟んむように走り回って機会をうかがうね【情報収集】
おねえさんとアイコンタクト
吸血鬼の気がぼくから反れたら、【高速詠唱】でUC発動

力のないぼくじゃ、鎖を繋いでも抑えられないけど、
それなら【ダッシュ】の速さで鎖を巻き付けるの
おねえさんの一撃が、確実に通る様に



「申し訳ありません――」

 エルザ・メレディウスは殺意をにじませるヴァンパイアに対しても礼節を欠かず、

「あなたもあなたの配下と同じように……この砦の先へは一歩も進ませるつもりはありません」

 巨大な槍を構えるエルザと共に、狼の姿のロラン・ヒュッテンブレナーはヴァンパイアと対峙する。

「あそこは、新しい命が生まれる、希望の地なの」

 ロランはその毛並みを逆立て、ヴァンパイアへの敵対心を露わにしながら続ける。

「――あなたに、壊させるわけにはいかないの。骸の海に、帰ってもらうの」

 ヴァンパイアが不気味な笑みを浮かべて手にした短剣をかざすと、警戒するエルザとロランは反射的に散開した。

 ヴァンパイアは短剣で自らの手首を抉り、流れ出る血を代償にして真紅の長剣を形作る。瞬時に自らの殺意を具現化させたヴァンパイアは、狩りの対象である猟兵らへと向かっていく。

 ヴァンパイアに正面から挑むだけでは、苦戦を強いられる恐れがある。エルザとロランはその見立てに間違いはないことを実感する。

 長剣を扱うヴァンパイアは、大岩ごとロランの体を真っ二つにしようとその刃を走らせた。ロランは寸断される岩の影から飛び出し、ヴァンパイアの攻撃を回避し続ける。

 エルザとロランは互いの動きを注視し、確実にヴァンパイアへの一撃を決めようと機会を窺う。

「逃げるばかりで、一体何が守れるというの?」

 ヴァンパイアの一言と共に、ロランの体は宙へとはね上がった。瞬時に距離を縮めたヴァンパイアによって、ロランはその攻撃を受け止める。しかし、ロランを覆うオーラの防壁によって、ヴァンパイアの刃は急所から逸れた。

 受け身を取って着地するロランの姿には未だ余裕が感じられるが、それ以上の傷の蓄積は望ましくない結果を招くだろう。

 エルザはそれ以上の攻撃を許すまいと、ヴァンパイアに向けて自身の槍を投擲した。しかし、ヴァンパイアは無駄のない動きでエルザの槍を避け、攻撃対象をエルザに絞る。

 冷静な対処に徹するエルザは、残像を見せるほどの速さでヴァンパイアを翻弄する。エルザの動きに目を見張るヴァンパイアは、ロランの動きに注意を向けることはなかった。

 エルザの陽動にかかるヴァンパイアに対し、ロランは一帯に響き渡るような遠吠えを発する。遠吠えに込められた魔力が収束するように、ヴァンパイアに向けて放たれたそれは爆発を引き起こす。

 爆発との間に生まれた魔術回路そのものである電光の鎖が、ヴァンパイアとロランを結ぶ。

 非力さをカバーするため、ロランは自身の速さを存分に生かすことに努めた。ロランは発生した電光の鎖をヴァンパイアの全身に絡ませるように瞬時に動き、エルザの追撃を促した。

 動きを抑えつけられ、態勢を崩すヴァンパイア。間隙を縫うエルザの攻撃は炎をまとい、その一閃をヴァンパイアにむけて直撃させた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​


 攻撃を受けて切り裂かれた紅いドレスは瞬く間に修復し、ヴァンパイアのドレスの裾は大きく波打つ。ドレスの裾はまるで液状化するように波打ち、鮮血そのものがあふれ出すかのように見えた。

 ヴァンパイアの体を覆っていた紅い衣は、まさしく血液であった。ヴァンパイアはドレスとして一体化する自身の血液を操り、瞬時に放射状に広がった血衣が周囲の猟兵らをはね退ける。元のドレスに戻る様は、開花した巨大な花がしぼんでいくようにも見えた。
ヴェル・ラルフ
──やっぱり、吸血鬼ってのはろくでもないね

先ずは接近し、敵の装備や動きを観察、攻撃のパターンから対策する

如意棒[残紅]で打ちながら、ある程度動きを観察
一度相手の動きを見切り、フェイントを交えなぎ払い、距離をとる
【日輪葬送】の黒炎で身を包み、己の虚像を作り出し、敵の目を逸らしたい
その隙に背後をとって緑閃を放つか、接近できそうならナイフで敵の傷口をえぐる

お前を苦しめる気はない
そんなことしたら、吸血鬼と同じになってしまうから
てだ速やかに、骸の海へ還すだけ
もうお前たちの好きにさせないために

★アドリブ、連携歓迎


メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。

その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 未だ余裕を見せるヴァンパイアは微笑を絶やさず、

「あなたたちが望むのなら――いくらでも地獄をを見せてあげる」

 配下たちの死体を利用して、2体のコウモリ型のレッサーヴァンパイアを生み出す。ゾンビのように起き上がった配下は、無残な屍を晒しながら猟兵らと対峙する。

 配下の2体はヴェル・ラルフ、メイリン・コスモロードの周囲を飛び交い、2人に攻めかかる姿勢を見せた。

「あの……えっと、この砦には――」

 他者と話すことが不慣れな様子を窺わせるメイリンだったが、構えた槍から放たれる鋭い一突きは、何よりも速く配下の1体を貫いた。

「絶対に手出しはさせません」

 その1体が葬られたのを皮切りに、別の1体がヴェルへと襲い来る。しかし、如意棒を振り向けるヴェルもレッサーヴァンパイアを容赦なく打ち据えた。

 配下はボスのヴァンパイアに比べれば微力な戦力でしかなく、死体を弄ぶばかりのヴァンパイアは、

「さあ、一緒に楽しみましょう」

 真紅の長剣を振りかざし、倒れ込む配下ごとヴェルを斬りつけようとした。すばやく身を逸らしたヴェルに向けて、再度刃を振り抜こうとするヴァンパイアだったが、

「お前のような吸血鬼とは違う」

 ヴァンパイアの剣とかち合うヴェルの如意棒は、力強くその刃を弾き返した。そうつぶやいたヴェルに対し、ヴァンパイアは享楽に満ちた殺意を傾けた。一層激しい剣戟をヴェルとの間で繰り返し、ヴェルとの闘争を制しようと剣を振る。

 ――苦しめるようなことはしない、吸血鬼と同じになってしまうから。

 ヴァンパイアの太刀筋を見切り続けるヴェルは、対象を葬る目的を果たすことだけを考えていた。

 ――だだ速やかに、骸の海へ還すだけ。もうお前たちの好きにさせないために。

 互いの武器を幾度も打ち交わす両者だったが、ヴァンパイアの体をなぎ払ったヴェルは、その目の前から飛び退いて距離を取る。

 刃を盾にしつつ直撃を免れたヴァンパイアは、ヴェルにどこまでも食い下がろうと突進する勢いを見せた。しかし、メイリンは透かさずヴェルの動きに合わせてヴァンパイアをけん制する。

 槍を振りさばくメイリンは、その攻撃に合わせて召喚の術を発動させる。唐突に出現し突撃するドラゴンに圧倒され、ヴァンパイアは勢いをくじかれる。

 次の瞬間、ヴェルに視線を向けたヴァンパイアは、黒炎をまとうその姿に目を見張る。すでにヴェルの居た場所には残像が揺らめき、ヴァンパイアの背後を取るには充分な隙があった。

 背後を照らす炎の緑を認識した時には遅く、ヴェルが展開した炎は、無数の緑閃となってヴァンパイアを貫き、その体を焦がし尽くす勢いを見せた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
※アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から風/光の精霊・聖霊・月霊を呼びます♪
“七色こんぺいとう”を精霊・聖霊・月霊に配って「気を付けて頑張ろうね!☆」と伝えて『クリスタライズ』で姿を隠して『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の星矢』で聖属性攻撃を仕掛けます!
敵の攻撃で避けれない攻撃を『月世界の英霊』で空間飛翔して避けて、敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化させます☆

『聖精月天飛翔』でSPD/WIZを強化して『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けます!
「生きて暮らす人々を助け救う事がボクたち猟兵の役割だよ!☆」
「人の弱さに付け込む卑劣はダメ!☆」


神崎・伽耶(サポート)
『やってみなきゃわかんないしねぇ!』(明るくニヤリ)

アドリブ連携OK。
普段の口調は「庶民的(あたし、キミ、だ、だね、だろう、だよねぇ?)」です。

後先考えず、反射的に行動しますが、他の猟兵に迷惑をかける行為はあまりしません。姉御肌で、一般人には優しく、時に厳しく接します。

行動原理は好奇心、攻撃よりは防御が得意で、遊撃的なポジションを好みます。
機動力、観察力を生かし、バフやデバフを多用し、トリッキーな攻めを得意とします。

思い付きで動く、常識のある奇人変人ムーヴで描いていただけると大変喜びます。
いっそNPCだと思っていただいともヨシ!

よろしくお願いします。


京奈院・伏籠(サポート)
UDC組織に所属する魔術師で、左腕を機械化したサイボーグ。
猟兵の活動を『仕事』と公言する生粋のエージェントだが、その実、温厚篤実な情の人。オブリビオンの処理に私情を挟まない一方で、一般人や犠牲者には基本優しい。

魔術師としては、所有するアイテムを消費して魔術を発動させるというバリバリのリソース消耗型。
攻撃・支援・転移等々、使用魔術のバリエーションが多い一方、消費したアイテムは同シナリオ中は使用不可になる(という設定)。
拳銃やナイフ、ワイヤーで攪乱しつつ『魔術の使いどころ』を見極めるのが基本戦法。

「と、基本データはこんなところだね。それじゃ、お仕事を始めるとしようか」



 一瞬立ち尽くすヴァンパイアを守るように、複数のレッサーヴァンパイアたちが湧き出るように現れた。

 ヴァンパイアはより冷徹な殺意に満ちた眼差しで、猟兵らと対峙する。

 襲い来るレッサーヴァンパイアに対し、祝聖嬢・ティファーナは自らの体を透明化させて臨む。闇雲に切り込む敵に向けて、精霊たちの力を引き出すティファーナは無数の魔法の矢を放った。

 矢の雨に晒されるレッサーヴァンパイアが次々と倒れる中、ヴァンパイアは更にレッサーヴァンパイアを投入し始める。

 配下の骸をいくらでも利用するヴァンパイアに向けて、猟兵らも攻勢を強めていく。

「敵さん、まあまあ焦ってない? 気合で一気に仕留めちゃおう!」

 神崎・伽耶と共に増援として駆けつけた京奈院・伏籠は、伽耶の言葉を受けてつぶやいた。

「さっさと終わらせようか――」

 今回の相手に情を挟む余地はないと、伏籠は与えられた『仕事』に集中する姿勢を見せた。

 レッサーヴァンパイアとして蘇る配下を増やすことで、ヴァンパイアは猟兵らを寄せ付けない。しかし、弱小の配下だけでは猟兵らの相手は務まらない。配下たちの間を走り抜ける伽耶は、抜き様に次々と相手を斬りつけていく。ヴァンパイアの下を目指す伽耶を阻もうとする配下の姿もあったが、拳銃を構えた伏籠がそれを許さない。伏籠が放った銃弾は狙いを外すことなく配下を撃ち抜き、伽耶は難なくヴァンパイアまでの距離を縮めた。

「どうしたの? もう限界ギリギリってことはないよね?」

 不敵な笑みを浮かべて剣を構える伽耶は、ヴァンパイアに向けて言った。

「それで本気の私たちに勝てるかな?」

 伽耶の挑発に対し、ヴァンパイアは瞬時に攻撃を仕掛けてきた。

 ヴァンパイアの長剣による重い一撃を自らの刃で受け止めつつも、伽耶の体は後方へと滑る。それでも耐え抜く伽耶は、対象を追尾する特殊なムチでヴァンパイアの動きを封じようと狙う。

 ヴァンパイアはその動きを読んだように目の前から飛び退くが、伽耶のムチはヴァンパイアの長剣に絡みついた。一瞬目を見張ったヴァンパイアだったが、その表情はほくそ笑んだものに変わる。

 それにも構わず、剣を手放したヴァンパイアは、伽揶の間合いまで踏み込んでいく。その間にも、ムチが絡んだヴァンパイアの長剣は液状に溶解し、形を失う。ヴァンパイアの血液から生成された紅い剣は、ヴァンパイアの手の中に再生する。

 わずかな間に剣を持ち替えたヴァンパイアは、伽耶の不意を突こうとしたが、そこへ一筋の光が射し込んだ。

 天からの眩い光に包まれるヴァンパイアは、神聖な力によってその身を焦がされる。

「生きて暮らす人々を助け救う事がボクたち猟兵の役割――」

 降り注いだ光に耐え切れず、苦しみ悶えながら後退するヴァンパイアに向けて、ティファーナは言った。

「人の弱さに付け込む卑劣はダメ!☆」

 人々の平穏を守るため、ティファーナもあらゆる術を尽してヴァンパイアに挑む。

 ナイフを構えた伏籠は、伽耶と同様に接近戦を仕掛けてヴァンパイアの対処に当たる。

 精霊術によってヴァンパイアをかく乱させるティファーナの攻撃も合わさり、ヴァンパイアを追い詰めるための攻撃は苛烈さを増していく。

 抵抗を続けるヴァンパイアの動きも鈍り始め、幾度となく伏籠らの攻撃を許している。しかし、ヴァンパイア級との正面からの肉弾戦では、伏籠側の消耗も激しいのは確かだった。

 伏籠は決着を早めるための一手をその弾丸に込め、

「チェックメイトだ」

 引き金を引いたその場で勝負を決した。

 頭を撃ち抜かれたヴァンパイアは、声をあげることなくその場にくずおれる。銃痕からヒビが広がっていくヴァンパイアの体は、石膏像のように崩壊を始めた。ボロボロに崩れ、風に吹き散らされる体は、骸の海へと排出される様を現していた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『明日また、笑うために』

POW   :    元気の出る美味しい食事を作る

SPD   :    できあがった料理を皆へ振る舞う

WIZ   :    盛りつけや花を飾って食卓を彩る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 砦の門扉を叩き、ヴァンパイアの一群を退けたことを告げる猟兵らの姿があった。

 住民たちは深く感謝の意を示し、猟兵らを砦の内側へと招き入れた。

 複数の家族らが猟兵たちを出迎え、

「このような辺境の地ゆえ、豪勢なもてなしとはいきませんが……どうか私たちの気持ちとして、宴の準備をさせていただきたい」

 住民の長らしい年配の男性は、有無を言わさず猟兵らの席を用意した。

 広場に張られたテントの下で、住民たちは食材を持ち寄り、宴の準備を進めていく。

 普段食卓に並ぶことなどないのか、丸鶏がさばかれる様子を見つめる子どもらは、今にもつばを飲み込みそうだった。
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

「これからが始まりですね!ボク達(猟兵)もお手伝いしますから楽しく元気に頑張りましょう!☆」と『フェアリーランド』の壺の中から精霊・聖霊・月霊・天使を呼んで“七色こんぺいとう”を配って「周りのミンナの分も配ってね♪」とお願いをします☆
“祈り”“歌唱”“鼓舞”“浄化”“勇気”“優しさ”で平和と祝福の歌唱をして他の世界の神様にも祈りを捧げて「勇気と祈りと鼓舞を新たな力に!神様とボクらの祝福を♪」と歌唱います♪
子供たちに「ミンナ(大人)には内緒だよ☆彡」と他の世界のお菓子を配ります☆
大人たちには「他の世界のお酒もありますから、大人のお付き合いを楽しんでくださいね!♪」


神崎・伽耶
あらあら。
お呼ばれするつもりはなかったんだけど。
え、いいの? 悪いわね~♪

せっかくだから、あたしからも何か供出させてもらおうかしらん。
えーと、今は……(鞄をごそごそ探る)

おや、南瓜が入ってたわ。(被れるサイズの大南瓜)
そろそろハロウィンだから準備してたんだっけ。

それじゃ、南瓜スープを作りましょうか。
子供たち、一緒に中身をくり抜こう!

出汁の素に、カットして潰した南瓜を投入!
粉ミルクとチーズを少し。
塩、胡椒、乾燥ハーブで香り付け。

南瓜の皮の器に盛り付けて。

ついでに、ユベコでダイニングセット一式、作っちゃおっと♪
組み立て式のにしとくから。持って帰ってね。

ハイ、手抜き文明の味だよ♪
いただきまーす!


ヴェル・ラルフ
…申し訳無さすぎるな…
自分達の分、というより、垂涎の子どもたちのために
雄凰、一働きしてこよう

召喚したるは僕の二倍はある蛇喰鷲
騎乗して鶏や兎などの小動物、もし見つかればもう少し大きいものを獲ってこよう

子どもたちの喜ぶ顔、見られるかな
僕自身、孤児院の出だから、彼らが満たされるのは自分のことのようで嬉しい

そして、新たな命
親を知らない僕は、幸せそうな両親の姿を知らない
こんな風だったなら、いい
何度そう願っただろう

…今はただ、目の前の新たな命へ祝福を
父母となる彼らが、決して子どもと離れることの無いような未来を
猟兵として、この景色を忘れずにいよう



(……申し訳無さすぎるな……)

 自分たちの分を削ってまで恩に報いようとする住民たち。猟兵たちのためにと用意される食材を、指をくわえて見つめる子どもたちを一瞥するヴェル・ラルフ。

 静かにテントから離れたヴェルは、

「雄凰、一働きしてこよう」

 巨大なヘビクイワシを召喚した。ワシに似ているが、サギのように長い足を持つ鳥。その大きさは、ヴェルの身長の2倍ほどはある。

 ヘビクイワシ、雄凰の背に乗ったヴェルは、家畜以外の野生の獲物を探すため、砦を越えてどんどん遠ざかっていく。

「お呼ばれするつもりはなかったんだけど。悪いわね~♪」

 神崎・伽耶はいそいそと設けられた席に着きつつも、住民たちの食糧事情を汲み取り、鞄の中を探り始めた。

「おや、カボチャが入ってたわ――」

 魔法によって拡張された鞄の中から、伽耶の頭よりも一回りほど大きいカボチャを取り出す。

「それじゃ、南瓜スープを作りましょうか。子供たち、一緒に中身をくり抜こう!」

 もてなしを受けるだけで済ますつもりはない伽耶は、率先して料理の準備を進めていく。

「これからが始まりですね! ボク達もお手伝いしますから、楽しく元気に頑張りましょう!☆」

 祝聖嬢・ティファーナは、フェアリーサイズの壺の中から精霊、聖霊、月霊、天使の4人を呼び出し、「ミンナの分も配ってね♪」と“七色こんぺいとう”を協力して配る。

 見たことのない砂糖菓子に、子どもたちは特に顔を綻ばせた。

 ティファーナは妊婦の住民の前に進み出ると、

「元気な赤ちゃんが生まれるように、私からも精一杯の祝福を☆」

 平和と祝福の祈りを込めた歌を披露する。

「♪――勇気と祈りと鼓舞を新たな力に! 神様とボクらの祝福を♪」

 焚き火の上の鍋でスープを煮込む間、伽耶は何やら作業を始める。

 ユーベルコードを駆使する伽耶は、短時間で精巧な作品を作り上げていく。

「木工製品は任せて! なんと、ダイニングセット一式の出来上がり♪」

 伽耶は住民たちの目の前にテーブルと椅子のセットを用意してみせた。

「組み立て式にしといたから、みんなでピクニックする時にも使えるよ」

 珍しがる住民たちが見たことのない構造のテーブルや椅子を囲む中、伽耶はスープの出来具合を確かめていた。丁度そこへ、雄凰に乗ったヴェルが戻ってきた。2羽の野うさぎを手にしたヴェルは、

「子どもたちにも分けてやってくれないか?」

 それをさばいてもらおうと住民に差し出す。ヴェルの獲物を見た伽耶は、

「お、いいね! カボチャスープの具材にして、おいしく頂いちゃおうか」

 子どもたちのためにと用意したスープに文明の味、出汁の素を加え、粉ミルクとチーズを少々で味つけ。更に塩、胡椒を加え、ハーブで香り付けをしていく。
火が通るまでウサギ肉と煮込んだスープを、伽耶は中身をくり抜いたカボチャの器にも盛り付ける。

「ハーイ、どうぞ。手抜き文明の味だよ♪」

 子どもたちにスープをすすめる伽耶、笑顔でスープを味わう子どもたち。

 子どもたちの笑顔を生む一助になれたことで、ヴェルは自分のことのように嬉しさが込み上げてきた。そして、妊婦の住民に視線を移す。その夫である男性が幸せそうに傍らに寄り添う姿を見て、ヴェルは顔も知らぬ両親の姿を思い描いた。

 ――僕の両親も、僕が生まれることを待ち望んでくれていたのだろうか。

 何度も願った光景が目の前に存在し、ヴェルは夫婦と子どもの未来が幸せなものであることを切に願った。

 無邪気に妊婦のお腹をなでていた幼児の1人は、ティファーナにそっと袖を引かれた。

 「他の大人には内緒だよ☆」とティファーナはとっておきのお菓子を子どもたちに分け与える。その一方で大人たちには、

「他の世界のお酒もありますから、大人のお付き合いを楽しんでくださいね♪」

 妊婦以外の大人たちのために酒を提供し、宴の席はより楽しいものになっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エルザ・メレディウス
*ロランさんと一緒に

戦いは終わりましたが、まだこの土地の本当の戦いは続いていく...
もしも、私に出来ることがあるなら...彼らに未来を示すことだと思います。
まずは、ロランさんの祝福の魔法をかけていただいてから、私は街を守るための施設の作り方、民の皆様が食べていくのに困らない農場の管理の仕方、経済の概念などを指導します。

その後で、ロランさんと一緒にお料理のお手伝いを致します。
皆様が作っているのとは別に...自分の領地から食材を持ってきて…葡萄のタルトをご用意しようと思います。
ロランさんとは前から一緒にお菓子を作ってみたから、二人で楽しくお料理して、皆様にお料理を舞えたらと。。。


ロラン・ヒュッテンブレナー
感情が尻尾や耳によく表れる

エルザおねえさん(f19492)、守れたね
ぼくたちも、お祝いの準備、手伝お?

赤ちゃんの為にも、ヒュッテンブレナー式結界魔術で、この土地の一部だけど活性化するの
【輝湧石】を砦の中心に置いて儀式の準備なの
魔石を通して土地を【ハッキング】
マナや精霊力を呼び寄せる依代にするの

「地に根差し、滲み渡りて、芽を吹かす。肥沃の祝福を。」

少しだけど、この土地に活力が出るはずなの
この魔石あげるから、大事にしてね?

どう、おねえさん
これが、魔術の力なの

おねえさんと一緒に、タルトを焼くのに挑戦なの
むぅ、手の獣毛が入らないように、注意なの
おいしくなぁれ!

みんなで、この砦の新しい命を、お祝いなの



 一時の脅威を退けることはできた。だが、住民たちの質素な暮らし振りを見たエルザ・メレディウスは、この土地の戦いはまだ続いていくのだと確信した。

 ロラン・ヒュッテンブレナーは、砦の中心に特殊な鉱石を置き、儀式の準備を進めていた。

 光り輝く魔石、輝湧石を儀式の依り代として、ロランはヒュッテンブレナー式結界魔術を展開していく。

「地に根差し、滲み渡りて、芽を吹かす。肥沃の祝福を」

 ――少しだけど、この土地に活力が出るはずなの。

 土地の力が活性化したことを示すように、輝きを増した輝湧石は、一瞬の間その光で一体を包み込んだ。

「どう? おねえさん。これが魔術の力なの」

 設置された魔石の前で仁王立ちになるロランに向けて、エルザはにこやかに拍手を送った。ロランはますます誇らしげな表情を見せつつ、エルザと共に砦から下りた。

 一方で、エルザは今後役に立つであろう情報、知識を住民たちに伝える。

 土地を守るための施設の作り方、農場の管理の仕方、経済の概念など、働き手である男性たちは、エルザの講義に熱心に耳を傾けていた。

 女性たちは他の猟兵と協力して宴の準備を進め、男たちにも酒が振る舞われ、宴は次第に盛り上がっていく。

 エルザとロランは、宴にもう一品を添えるためにかまどと台所を借りる。

「ブドウのタルトを作りましょう」

 そう言って、エルザは自身の領地で取れたブドウ、必要な食材諸々をまな板の上に並べる。

「お祝い事には、やっぱりケーキなの」

 ロランは狼のしっぽを振りながら、エルザの隣りで声を弾ませた。

 ロランとエルザは2人で協力してタルト作りに励んだ。ブドウに合うレアチーズタルトの土台を作り、その上にブドウを盛り付けていく。

「皆様、デザートはいかがですか?」

 エルザはロランと共に完成したブドウのタルトを振る舞う。

 ロランは切り分けたタルトの一切れを、真っ先に妊婦の住民に差し出すと、

「この砦の新しい命に、僕たちからのお祝いなの」

 猟兵たちの働きにより、その場には幸せに満ちた笑顔があふれていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月23日


挿絵イラスト