王剣要塞島の決戦(作者 七転十五起
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 グリードオーシャンには、コンキスタドールが支配する島……『要塞』が存在する。
 この島には住民は存在せず、大量のコンキスタドールによって厳重な警備が敷かれている。この島を攻略せねば、いずれ他の島へ魔の手が伸びてしまう。

「だから、今回の任務は、この『要塞』を潰すよっ!」
 蛇塚・レモン(蛇神憑きの金色巫女・f05152)は、予知の内容を頭上のグリモアから投影しながら、集まってくれた猟兵達へ任務内容の伝達を始めた。
「今回の島の名前は、ずばり、『王剣要塞島』だよっ! ここを支配するコンキスタドールは、かつて一振りの剣だけで自国を守りきった王様でねっ? これがなかなかのイケオジでカッコいいんだよね~っ!」
 レモンの顔がふやけたように緩んでゆくが、すぐに切り替えて説明に戻った。
「えっと、とにかく、凄い剣の使い手で、持ってる剣自体がメガリスだよっ! 剣王は、同じコンキスタドールの武装商船員を雇って、島中を警備させているよっ! みんなは、鉄甲船で『要塞』に接近してもらうんだけど、どうしても巡回警備している武装商船員と海上で鉢合わせしちゃうから、不意を突けるような工夫をしてもらいないなっ!」
 つまり、堂々と正面から海上戦に持ち込み、中央突破してゆけということらしい。
 その上で此方が先手を取るための準備を考えておくべきだろう。
 一応、島の裏手の切り立った崖から接岸が可能らしく、細い獣道を駆け上がれば島へ上陸が可能だ。ただし、道が狭い上にすぐ横は崖のため、襲撃されると身動きが取れない難点がある。
 どちらを選択するかは、各猟兵の任意の判断に委ねるとのこと。
「ちなみにねっ? 今回の『要塞』になってる島は、どうもダークセイヴァーから落下してきたお城っぽい!」
 ただし、落下してから修繕されている様子はなく、廃墟同然の城だという。
 そこを根城にする剣王とは、一体、どんなコンキスタドールなのだろうか?
「迷宮災厄戦が集結したばかりだけど、他の世界の脅威もしっかり排除してきてねっ!」
 レモンがグリモアを起動させると、猟兵達は鉄甲船の甲板へと転送される。
 目指すは、一路、剣王が待つ『王剣要塞島』だ……!


七転十五起
 まだまだ暑さが応える日々が続きますね。
 お元気ですか? なぎてんはねおきです。
 グリードオーシャンでも『要塞』攻略シナリオです。

 第一章は集団戦です。雇われたコンキスタドール商船団員を撃破します。
 主戦場は海上です。プレイング内に指定がなければ、鉄甲船の甲板の上で船員の船と交戦しますが、技能やユーベルコード次第では海上を飛行したり浮かんだりと、様々な行動が取れるでしょう。警備の目を盗んで、島の裏手の崖から上陸することも可能ですが、上陸できる場所はオープニングで言及している通り、足場が悪いです。

 第二章はボス戦です。剣王のコンキスタドールが猟兵達を待ち構えています。
 戦場は廃墟の城の玉座の間。彼の王は独り、廃れた玉座で敵を待つ。

 第三章は冒険です。内容は後日、断章加筆にて情報公開します。

 それでは、皆様、ご参加をお待ちしております!
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第1章 集団戦 『武装商船団・雇われ船員』

POW ●姑息なる武装「商品使用」
装備中のアイテム「【湾曲刀(商品)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD ●偶然なる連携「十字砲火」
【好き勝手に動く船員達が銃撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ ●強欲なる叫び「士気高揚」
【誰よりも強い】という願いを【船員達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ティエル・ティエリエル
WIZで判定

鉄甲船の上から巡回警備している船が近づいてこないか索敵してるよ!
船を見つけたら背中の翅で羽ばたいて「空中浮遊」、鉄甲船から飛び立って攻撃に向かうね♪先手必勝だ!

敵にばれないように水面ぎりぎりをこっそりこそこそ近づいて船のヘリから覗いたら船員達が叫んで士気高揚してるや☆
むむむー、ボクの方が強いぞーとテンションをあげて【お姫様ビーム】でどっかん☆
お船に穴を開けて航行不能にしちゃうぞ☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


箒星・仄々
他島を守る為
安らかな眠りを贈る為
コンキスタドールさんらを海へお還ししましょう


準備
目旗魚ランさんを海中に潜ませておきます
戦場となる鉄甲船の甲板の一部をぺろぺろ舐めておきます


敵船に発見されたら
魔力で遠距離攻撃
その最中
海中からランさんに体当たりしてもらいます
船体に穴が開くとベストです

海中への対応で気が逸れたら
そこへ魔力放ち倒します

おそらく慌てて鉄甲船へ乗り移ろうとしてくるでしょう

はい
摩擦抵抗0で転倒・行動不能となって下さい

気付いた敵は
鉄甲船へ乗り移るのを躊躇うでしょうが
ほらもうすぐ沈没しそうですよ?

混乱の中
三魔力の旋律や剣戟で畳みかけます

疾風纏い回避
激流の盾で防御

終幕
船員さんらの安らかを願い鎮魂の調


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

まったく面食いだねぇ、って軽口は置いといて。
さぁてまずはお出迎えかぁ!
本当はカブと一緒に出たいけれど、ここは新しい服で挑んでみたいしねぇ。
鉄甲船の金属部分を活かして、先に細工を仕掛けさせてもらおうか。

交戦海域に至るちょっと前から、
船の周囲にサイキックの電撃を放っておいて、
その電荷を鉄甲船の金属部分に蓄えさせておくよ。
いつでも【超感覚領域】を展開できるようにね。

武装商船の奴らが乗り込んできたら、
「よう、地獄へいらっしゃい!」と啖呵を切って『挑発』するよ。
それで頭に血が上ってくれたなら重畳さ。

そのむき出しの敵意に反応させて、
電撃を浴びせかける。
さあドンドン痺れちまいな!


 グリードオーシャン、王剣要塞島周辺海域。
 猟兵達の乗る鉄甲船は荒れ狂う波を掻き分け、コンキスタドールが占拠する『要塞』に近付きつつあった。
「ティエルさん、何か見えるかい?」
 海賊風の衣装を身に纏った数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、上空で偵察するフェアリーことティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)に向かって叫んだ。
「巡視艇らしき船を5隻見付けたよ~! まだこっちに気が付いてないみたいだね!」
「数はあちらが上ですか。しかし、他島を守る為、そして安らかな眠りを贈る為、コンキスタドールさんらを骸の海へお還ししましょう」
 黒猫の魔奏剣士こと箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は、潮風にヒゲを揺らしながら前方をじっと見詰めている。
「……ということなので、ランさん、お願いしますね」
 箒星は海面に向かって言葉を投げかけた。
 そこには、鉄甲船と並行して泳ぐメスのメカジキのランさんこと、彼の“槍”である『カッツェンランツェ』が、全長5mの巨体をスイスイと機敏にくねらせていた。
 ランさんは箒星の一言で全てを理解したようで、水面から一度飛び上がると、そのままザブンッと水中深く潜っていった。
「コンキスタドールさんらに気付かれる前に、戦闘準備を行っておきましょう。ランさんはその布石に過ぎませんので」
「おっ? 灰々さんは一策、腹に抱え込んでるクチかい? んじゃ、アタシも鉄甲船の金属部分を活かして、先に細工を仕掛けさせてもらおうかね」
 数宮は鉄甲船の船首の金属部分に両手を当てると、自身の体内のサイキック電流をそこへ流し始めた。
「こういう時、金属っていうのはアタシの能力と相性がいいね。本当は相棒のカブと一緒に出たいけれど、ここはこの新しい服で挑んでみたいしねぇ。今回は鉄甲船の金属板で応用さ! って、さっきから灰々さんは何してるんだい?」
 数宮が鉄甲船の船首を帯電させている間、箒星は甲板の外周をペロペロと舐めまわっていた。
 その奇妙な行動に数宮は勿論、上空のティエルも気になる様子。
「そんなところを舐めたらばっちぃよ?」
 心配するティエルに、箒星はにこやかに告げた。
「大丈夫です。これも作戦のひとつですから。ああ、私が舐めた場所は、決して足で踏まないでくださいね?」
「わ、わかった……」
 悪戯めいた笑みを浮かべる箒星に、数宮は底知れぬ不気味さを覚えた。
 その時、上空のティエルが慌てた様子で声を上げる。
「2人とも! 巡視艇2つがこっちへ接近中だよっ! それじゃ、ボク行ってくるね☆ 先手必勝だ!」
 ティエルは海面ギリギリまで急降下すると、そのまま低空飛行で巡視艇へ接近してゆく。
 小柄な身体と、着ている衣服の色が海の色に紛れて視認性が低くなっている。彼女はこれを応用して奇襲を仕掛けるつもりだ。
 数宮と箒星も、肉眼で武装商船団員が操る巡視艇を確認する。
 左右から一隻ずつ接近しているが、どうやら互いに連携をとっている様子はない。
 むしろ……。
「あの船よりも早く手柄を上げれば、剣王に褒美がもらえるぞ!」
「いざとなったら、あの船ごと猟兵を海に沈めろ!」
 互いを出し抜こうと懸命な様子。

 一方、箒星は懐から懐中時計を取り出すと、上部のボタンを指で押し込んだ。
 すると、歯車と蒸気の動力によって懐中時計がたちまち竪琴へと変形した。
「へぇ! カッコいいねぇ! 変形する武器はロマンさね!」
 目を輝かせる数宮の反応に、箒星は満更でもないと言わんばかりに胸を張る。
「カッコいいのは変形だけではありませんよ。性能も凄いのですから」
 箒星は風の魔力を込めて弦を爪弾くと、途端に周囲の海風がうねり、集まり、魔弾となって右側から迫る巡視艇に向かって放たれた。
 風の魔弾が巡視艇の側面を強かに撃ち付ければ、その衝撃で艇が傾いてゆく!
「敵襲だ! こっちも応戦しろォ!」
 敵も巧みな操舵術で艇の体勢を整えると、猛スピードで鉄甲船へ突撃してくる!
 更に、巡視艇の甲板の上から、船員達が好き勝手に銃撃を開始!
 鉄甲船に弾幕を浴びせられると、船体は火花と玉を弾く金属音でパーティー状態だ。
 数宮と箒星は、すぐさま遮蔽物に身を潜めて銃撃をやり過ごす。
「おいおい! 敵さん派手にやってくれちゃってるじゃないか! 灰々さん、大丈夫かい?」
「御心配に及びません。そろそろ頃合いですし、反撃しましょうか」
 箒星の奏でる竪琴の音色が急変する。
 5本の爪で到底足りないと錯覚するほどの音の弾幕、超高速アルペジオを開始!
 すると、突然、此方に接近していた巡視艇が一瞬、ぐらりと大きく左へ傾いたではないか!
「うわっ!? バケモノ魚だ!」
「でかいメカジキが船をつついてやがるぞ!」
「ヤバい! 船底に穴が空いた! この船は沈んじまう!」
 魔法の音色は、海中に潜っていたランさんへの合図であった。
 ランさんは高速で海中を泳ぎ回り、コンキスタドールの乗る船の底を、長槍のように鋭い自慢の口吻部で突き倒しているのだ! 結果、巡視艇の底には穴が空き、浸水を逃れて団員は鉄甲船へ乗り移ろうと飛び込んでくる。
 しかし、そこは先程、箒星が丁寧に舐め取っていた箇所だ。
「はい、そこは摩擦抵抗ゼロです。そのまま転落して海に沈んでくださいね」
「ぎゃあああー!」
 箒星が甲板の外周を舐めまくっていたのは、ユーベルコード『猫の毛づくろい』を施していたからだ。ケットシーの舌でペロペロと舐められた物体は、摩擦抵抗が限りなくゼロに近付く。故に、鉄甲船の甲板に足を掛けたコンキスタドールは、そのまま盛大に滑落して海の中へ!
 箒星の策士ぶりに、ようやく帯電を終えた数宮が唖然としていた。
「すげえ……! そのユーベルコードに、そんな使い方があったのかい?」
「発想の着眼を変えれば、かなり有効な使い道がありますよ。ですがコンキスタドールさんらに乗船を許してしまいました。多喜さん、応戦の準備を」
「任せておきな! ちょうど下準備が済んだところさね!」
 サイキックナックルを握り込み、数宮が身構える。
 すると、船員達が威嚇がてらに士気高揚の雄叫びを上げ始めた。
「俺達は誰よりも強い! 目の前の雑魚を軽くひねって、王様からたんまり報奨金をいただこうぜ!」
「「うオオオオオーッ!」」
 強欲な願いはユーベルコードとなって、コンキスタドールの戦闘力を増幅させてしまう。
 しかし、数宮はこれに真っ向から“口撃”してゆく!
「よう、負け犬共! 地獄へいらっしゃい! 弱い犬ほどよく吠えるって話は本当のようだねぇ!? ワンワンワンってか?」
「ンだと、このアマァッ!!」
 容易く挑発に乗ったコンキスタドール達は、そのままカットラスを鞘から抜き払って近接攻撃を仕掛けてきた!
 当然、数宮に敵意が集中する。だが、それこそが彼女の狙い!
「アタシに目を付けたのがアンタの運の尽きさ! 喰らいな! 超感覚領域(サイキネティック・テリトリー)!」
 バンッとナックルを足元の甲板に叩き付けて体内サイキック電流を放電!
 コンキスタドールの背後へ、敵の背後の甲板から蒼雷が迸る!
「アバーッ!?」
 憐れコンキスタドールは黒焦げになって甲板に転がった。
「な、何が起きたグワーッ!」
「おい、ヤバいぞこの船ギャアアー!」
 鉄甲船の金属部の至るところから放電され、コンキスタドール達の持つカットラスを通して敵が感電してゆく!
 数宮はしたり顔のまま、フラフラのコンキスタドールの顎を渾身の一撃で殴り倒した!
「さあドンドン痺れちまいな! その電撃は、さっきまで船首から流し込んだアタシの体内サイキック電流さ! 今じゃこの鉄甲船の金属部全てに帯電しているよ! つまり、この船の上でアタシに敵意を向けた奴は、もれなく黒焦げになるって寸法さ!」
「まずい! 巡視艇に戻るぞ! って、嘘だろ!」
 コンキスタドールの一人が振り返った先には、他の乗組員と共に海の底へ沈んでゆく巡視艇の姿があった。
「ほらもうすぐ沈没しそうですよ? お仲間を助けないのですか?」
 箒星が竪琴から鋭い尖端の両刃細身の魔法剣『カッツェンナーゲル(ねこのつめ)』に持ち替え、その剣身に魔力を宿しながら言い放つ。
 コンキスタドールも剣から銃に持ち帰ると、一斉に箒星へ向かって発砲!
「うるせぇ! ここでテメェを殺して船を乗っ取るまでだぜー!」
 浴びせられる銃弾の雨!
 しかし、その雨は波に阻まれてしまった。
「海水が近くにあるのですから、水の魔法を使わない手はありません♪」
 まるで剣を指揮棒のように振るう箒星。その剣先に合わせて、波が自在に生き物のようにうねり、盾となって銃弾を阻んでゆく。
 更に風を纏った箒星の移動速度は凄まじく、銃のエイムよりも早くコンキスタドールへ肉薄して次々と炎の刃で斬り伏せていってしまう。
 そうこうしているうちに、甲板には最後の一人だけとなった。
「これでおしまいです!」
「カネで雇われたからとはいえ、喧嘩を売る相手を間違えたね!」
 箒星の剣先がコンキスタドールの胸元を貫き、数宮の左ストレートが顔面を打ち抜き、吹っ飛ばされた敵は摩擦抵抗ゼロの甲板に足を滑らせて海へ落っこちていった。
「さて、あっちはどうかねぇ?」
 数宮はティエルが向かっていた巡視艇を見遣った。

 少し時間は遡り、ティエルが巡視艇にすることから。
「しめしめ! 気付かれずに到着できたぞ! そろりそろり、お邪魔しまーす♪」
 船体のヘリからひょっこりと顔を出して覗き込むティエル。
 その視線の先には、何故か円陣を組んで気合を入れるコンキスタドール達の姿があった。
「ぜってー他の船に負けんなよ! 猟兵の首はオレらのもんだ!」
「おう!」
「なぜならオレたちは最強だ! 誰にも負けねぇ! そうだろ!?」
「おう!」
 ティエルはその光景に思わず和んでしまった。
(船員達が叫んで士気高揚してるや☆ ボク、ここに居るのに、ぷぷぷ!)
 ティエルはこっそり円陣の様子を盗み見ることにした。
「っしゃあッ! 気合い入れっぞ!」
「おう!」
「「ブッコロ! スゥゥッ!」」
「ぶっころすー!!」
「……あ?」
 コンキスタドールは、掛け声の中に甲高い少女の声が混じっているのを訝しんだ。
「誰だ、今の女の声は!?」
「ボクだよ!!!」
 ででんっと上空でドヤ顔をするティエルがそこにいた!
 楽しそうだったので、ついつい彼女は混じってしまったのだ。
 目を剥くコンキスタドール達!
「ゲェッ! 猟兵!?」
「いつの間に!?」
「てか、ちっちぇ~な!」
「ちっさい言うなー! 身体が小さくても、ボクだってキミ達に負けないくらい強いんだぞー! それを今から見せちゃうぞ☆」
 チャキッと風鳴りのレイピアの先端を、眼下のコンキスタドール達へ向ける。
 すると、剣身にピンク色の雷光が迸る!
「ううー、どっかーん! 剣からビームを出してキミ達をやっつけちゃうよ!」
 途端、ユーベルコード『お姫様ビーム(プリンセス・ビーム)』がレイピアの剣先から照射された!
 青天の霹靂が如く天から降り注いだピンク色の光の束は、コンキスタドール達を一瞬で蒸発させ、そのまま巡視艇の甲板を貫き、船底まで軽々とブチ抜く。
 貫通した甲板の穴から海水が鯨の潮吹きのように天高く昇る!
「総員退避! くそっ! 他の船に救助を、って、今度は何だ!?」
「ギャアアア! でかい魚がァァァーッ!」
「あっちの船からは電撃がギョエッ!?」
 ティエルが攻撃に成功したと判断した数宮と箒星は、抜かりなく彼女への支援攻撃を行っていた。
 メカジキのランさんは巨体を活かして船底を更に破壊し、数宮の電撃が巡視艇に火を噴かせる。
 そして溺れるコンキスタドール達をビームで撃ち抜くティエル。
 この3人の完璧な連携により、武装商船団員の第一波は沈黙したのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

サジー・パルザン
【アサルトリベルタ隊】
さぁ、暴れ時が来たな。今回をぶっ飛ばせばいいんだ?ん?
まぁ、誰が相手なのかは大した問題じゃない。さぁ、出発だ!

ところでシグ、お前は船持ってきてねえじゃねえか。どこにあるんだ?
俺はお前らが乗ってるこのヴァイキングシップを使うから貸せねえからな。

耐寒のルーンも機能しているな。
よし、俺達もいくか。UCを発動してヴァイキングを召喚するぜ。そしてヴァイキングの角笛を吹いて戦闘の合図だ!

シグに負けてられねえな。ハチェットを右手左手に持っていざいくぜ!

はっはぁー!俺の相手になるやついるか!雑魚はまとめて叩き斬ってやるぜ!歩くのが面倒だ。手近なマストを怪力で叩き斬って潰してやるぜ!


シグ・ビョルソン
【アサルトリベルタ隊】
ふん、攻略戦か。お宝はあるんだろうな?
ヴァイキングとしては戦い、勝ち取ることこそが本望。

ヨウのUCが出した大嵐には耐寒の指輪で耐えるとする。
気にするな!体動かせばより汗すらかく。

まぁ、心配するな。俺の船はある。出ろ!UCを発動してヴァイキングシップを召喚する!サジーやメディウムの船団よりも真っ先に敵の船に突っ込め!突撃しろ!

誰よりも早く乗り込みにいく!手ごろな船員の脳天目掛けてグラディウスを振り下ろす為飛び込んでやる!俺の奪取のルーンは敵を仕留めた時に俺の体力を多く回復してくれる。確実に仕留めるため、オーバーキルしてやる。


メディウム・シャルフリヒター
【アサルトリベルタ隊】
今回の任務は廃墟の王城の攻略ですね。
正面から戦うことが推奨されています。サジーも、ヨウも、シグもよろしいですか?

私はサジーの船に乗せていただくとします。
ヨウのUCについては耐寒の薬を服用して耐えるとしましょう。

大嵐に2隻の船だけでは心もとないですね。私もヴァルハラから兵士を募るとしましょう。UCを発動し、235隻のヴァイキングシップとそれにのるヴァイキングを招集しましょう。サジーやシグに合わせて手近な船に乗りこま世、乱戦を引き起こさせます。さぁ、新たな物語の幕開けです。遠慮なく、活躍して見せてください。私は皆の活躍をじっくり見ていますから。


ヨウ・ツイナ
【アサルトリベルタ隊】
今回の任務はあの島の攻略でござるな。
異国の剣士、王たる猛者に興味があるでござる。
寒くはないでござるよ、これは武者震いぞ。

準備は出来ている、サジーもシグも待ちきれなさそうでござるな。では、私のUCで周囲に雷と豪雨を降らした嵐を作るでござる。
これにより、相手の銃とやらの威力を減らし、乱戦に持ち込みやすくするでござるよ。私の胡蝶の鎧は寒さにも強いし、相性も良いでござる。

サジーやシグはどんどん前に行ってしまうでござるな。私は遠方から弓矢で援護する。私の精霊弓・雪之蝶は誘導弾を放つ特別な弓矢でござる。この矢に当たれば凍結し、身動きがとりづらくなるでござる。適切に撃つでござるよ。


 鉄甲船の後方から、ヴァイキングシップが後を追っている。
 勿論、敵の船ではなく、アサルトリベルタ隊を名乗る猟兵達の船だ。
 その船の頭目であるサジー・パルザン(ヴァイキングの生き様・f12550)は、目の前で始まった海戦に血湧き肉躍る。
「さぁ、暴れ時が来たな。今回誰をぶっ飛ばせばいいんだ? ん?」
 この問いにメディウム・シャルフリヒター(ヴィランヴァルキュリア・f20877)が答えた。
「今回の任務は廃墟の王城の攻略ですね。正面から戦うことが推奨されています。サジーも、ヨウも、シグもよろしいですか?」
「ふん、攻略戦か。お宝はあるんだろうな?」
 シグ・ビョルソン(ヴァイキングス・ウォーロード・f29414)は粗野な口ぶりで問い返す。
 それにヨウ・ツイナ(絶対守護の女武者・f18276)が告げた。
「今回の任務はあの島の攻略でござるな。私は異国の剣士、王たる猛者に興味があるでござる。王の所有物たる王剣も、一度この目で拝見したいでござる。どの様な業物でござろう?」
「なるほどな、剣か。ヴァイキングとして戦い、勝ち取ることこそが俺の本望。だったら王の剣を奪うっていうのもやぶさかじゃねぇな」
 シグの目がギラギラと輝き出したその時、サジーがふと彼に問い掛けた。
「ところでシグ、お前は船持ってきてねえじゃねえか。どこにあるんだ? 言っておくが、俺はお前らが乗ってるこのヴァイキングシップを使うから貸せねえからな」
「まぁ、心配するな。俺の船はある。出ろ! ラウンドシールドインベーダーズ!」
 シグはユーベルコードで竜頭の豪華なヴァイキングシップを召喚させた。その船上には、グラディウスとラウンドシールドで武装したヴァイキングの幽霊達が50人乗船している。シグはサジーの船から自分の船へ飛び移ってゆく。
 これを見てヨウが動く。
「準備は出来ている、サジーもシグも待ちきれなさそうでござるな。では、そろそろ参るでござるよ」
 ヨウが精神を集中させると、徐々に天候が悪化し、波が高くなり、気が付けば大嵐となって波が荒れ狂う! 周囲は凄まじい雷とみぞれ混じりの豪雨が降り注ぎ、船は大きく上下し揺れだした。
 この悪天候に順応出来なければ、まともに戦闘など出来ないだろう。
「我々の為に、雨雪降らせ! 敵なるものに裁きを! ……寒くはないでござるよ、これは武者震いぞ」
 ガタガタ震えるヨウだが、実際、彼女は胡蝶の鎧という耐寒防具を着込んでいる。
 そして他の3人は、それぞれの方法で寒さから身を守っていた。
「耐寒のルーンも機能しているな。シグ、そっちはどうだ?」
「知るか! むしろ寒さなんか気にするな! 体動かせばより汗すらかく!」
「シグは相変わらずだな?」
 朋友の一直線な言動に苦笑するサジー。
「よし、俺達もいくか、シグ!」
「当たり前だ! 俺が最初に行く! 残りの巡視艇3隻、全部俺が殺して奪ってやる!」
「3隻残っているのでしたら、各自が1隻ずつ請け負ったほうが効率が良いかと」
 口を挟んだメディウムがユーベルコードを発動させる。
「ユーベルコードを使えば、戦力は此方が上です。それに、大嵐に2隻の船だけでは心もとないですね。私もヴァルハラから兵士を募るとしましょう」
 突如、サジーの船の隣に出現するのは、水陸両用のヴァイキングの城だ。荒れ狂う波など無関係に海上にそびえ立つ城の門が開かれると、そこから235隻のヴァイキングシップとそれに乗る無数のヴァイキング達が飛び出してきた!
「皆出なさい! 彼らに私達の恐ろしさを思い知らせるのです! さあ、ヨウはあちらの船に」
「心得たでござる。メディウムは乗らないのでござるか?」
 ヨウの問いに、メディウムはそっと、サジーに身を寄せた。
「私はサジーの船に乗せていただくとします」
 彼女はサジーに恋慕の情を抱いているのだ。
「いやはや、この極寒の大嵐が蒸発しそうなくらいにお熱いでござるな」
「ヨウ、茶化してないでさっさと行ってこい」
「サジー、顔が赤いでござるよ?」
「お前……!」
 サジーが抗議しようとしたが、既にヨウは八艘飛びが如く船から船を跳び渡っていた。
「おい、サジー! まだ行かねぇのか? 俺達だけで行っちまうぞ!」
 焦らされ続けているシグの我慢が限界を迎えている。
「悪かったな、シグ。それじゃ、開戦だ!」
 サジーは、持っていたヴァイキングの角笛を嵐の中で高らかに吹いてみせた。
 アサルトリベルタ隊が一斉に動き出す!
「サジーやメディウムの船団よりも真っ先に敵の船に突っ込め! 突撃しろ! 奴らを奪い尽くせ!」
 嵐の中をシグの船が真っ先に巡視艇へ突撃してゆき、その船体ごと強引に激突!
 巡視艇が真っ二つにへし折られた!
 乗っていた武装商船団員は堪ったものではない。
「嘘だろ! 船ごと突っ込んできやがった!」
「ま、負けねぇ! 俺達を舐めるなよ、猟兵!」
 沈む巡視艇を捨てたコンキスタドール達は、シグの船に乗り込んできた。
 だがそこには、完全武装をしたヴァイキングの霊達、そしてその中から飛び出すシグの姿が!
「勢い余って巡視艇を沈めちまったか! だがてめぇら、俺の船に乗ったからには、奪われる覚悟があるんだろうなぁ?」
 突っ込んでゆくシグは、力任せにグラディウスを手近なコンキスタドールの脳天目掛けて振り下ろす!
 バギッと敵の頭蓋骨が砕け、血飛沫が噴水の如く飛び散ってゆく!
 遅れること数秒後、シグが率いる幽霊達もコンキスタドールへ襲い掛かった。
「目の前の奴らを叩き潰せ! 突撃ぃ! 誰一人生かしておくな!」
 コンキスタドール達は突然の大嵐に体力を奪われ、思うように近接戦闘が出来ない。とはいえ、どうにかシグを斬り付けつつも討ち果たされてゆく。
「無駄だ! 俺の奪取のルーンは、敵を仕留めた時に俺の体力を多く回復してくれる! 俺を殺すなら、一撃で、かつオーバーキルさせねえとなぁ?」
 興奮状態になったシグは、次々と目の前のコンキスタドールの頭部を叩き割ってゆくたびに、体の傷が癒えてゆく。まさに狂戦士である。
 その奮戦ぶりを、遠目で確認したサジーもまた、巡視艇と接敵していた。
「シグに負けてられねえな。俺もハチェットを左右に持って、いざいくぜ!」
 接近しようとしたシグに、巡視艇からの弾幕が降り掛かる!
「ちっ! おい、話が違うぞ、ヨウ! 雨風で銃の威力は減るんじゃなかったのか?」
 確かに、大航海時代レベルの文明しかないグリードオーシャンの銃は紙製薬莢が使われている事が多い。とはいえ、紙製薬莢の多くは蜜蝋やラードでコーティングされており、多少の雨ではすぐに使用不可にはならない代物だ。
 ましてや異常気象が多発するこのグリードオーシャンにおいて、それくらいの対策はコンキスタドールが取ってないということは考えにくい。
 サジーは思わぬ襲撃にたたらを踏んでしまう。
 しかも嵐で視界が悪いため、銃弾の射線が見えにくい。
「ヨウのユーベルコードが裏目に出たか。メディウム! どうする?」
 後方に控えるメディウムが声を張るが、メディウムは反応しない。
 なぜなら、彼女は何もしていないからだ。
「さぁ、新たな物語の幕開けです。遠慮なく、活躍して見せてください。私は皆の活躍をじっくり見ていますから」
 ヴァルキュリアであるメディウムは、他の3人の活躍を信じている。
 故に、彼女は戦況を見守ることに徹していた。
 視界が悪いので、彼女はサジーが苦戦しているとは思ってもいないわけだが。
「おいメディウム!? 俺の援護射撃ぐらいしてくれよ……仕方がないな。視界を悪くして乱戦に持ち込んだのは此方の作戦だ。だったら俺が乗り込んでやる!」
 意を決し、サジーは敵の巡視艇へ跳び移った!
「はっはぁー! 俺の相手になるやついるか! 雑魚はまとめて叩き斬ってやるぜ!」
 すぐさま、弾除けのためにユーベルコード『ヴァイキングの行進』を発動させると、周囲に武装したバーサーカーが召喚された。
「猟兵が乗り込んできたぞ!」
「撃て撃て撃てぇ!」
 バーサーカーが肉の盾となってサジーを守り、手近なコンキスタドールを槍で突き殺し、剣で斬り伏せ、大斧で叩き割ってゆく。
「歩くのが面倒だ。手近なマストを怪力で叩き斬って潰してやるぜ!」
 サジーは真横にあった太いマストへ2本のハチェットを何度も叩き込む。
 すると、柱に亀裂が入り、ゆっくりとコンキスタドールの頭上へ倒れ込んでゆくではないか!
「ギャアアアーッ!?」
 コンキスタドール達は倒壊したマストの柱の下敷きになると、バランスを崩した船はみるみるうちに横転を始める。
 サジーは急いで自分の船へ戻ってゆくと、目の前の巡視艇に氷の矢が降り注いでいった。
 瞬時に凍り付く船が沈んでゆく!
「サジーやシグはどんどん前に行ってしまうでござるな。やっと追い付いたでござる」
 メディウムが召喚した船のひとつから、ヨウが精霊弓・雪之蝶で援護射撃を行ったのだ。
 この弓から放った矢は、標的を追尾し、着弾した対象を凍り付かせる事ができる。
「さすが、戦は数でござるな。ご覧くだされ。メディウムが呼び出した軍勢が、1隻の巡視艇を見事に陥落させたでござる」
 少し離れた場所では、いつの間にか3つ目の巡視艇がヴァイキングの兵士達に包囲されて集中砲火を浴びていた。
 そしてトドメとばかりに、ヨウが氷の矢を放って巡視艇ごとコンキスタドール達を海へ沈めていってしまった。
「これで掃討完了でござるな。では、島に乗り込むでござる」
「一時はどうなるかと思ったが、なんとかなったようだな」
 サジーは作戦の詰めが甘かったことをヨウへ咎めることなく、笑顔で返したのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴


第2章 ボス戦 『ハイランダーズ・キング』

POW ●戦士の誓い、栄誉の為に私と戦え!
【自身の声や目線】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD ●死を恐れず、恥じることなく戦う!
技能名「【怪力、見切り、カウンター、捨て身の一撃 】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ ●戦士の誓い、この剣に誓う・・・!
対象のユーベルコードに対し【クレイモアを幾度も振り、ソニックブーム 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はコミュニ・セラフです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達は無事に『王剣要塞島』へ上陸すると、今にも朽ち果てそうな廃城へ足を踏み入れた。
 ダークセイヴァーから落下してきたという廃城は、確かにボロボロではあるが、誰かの手が入った痕跡が至るところに残っていた。やはり、ここに誰かが寸dねいることは間違いなさそうだ。

 そして、最奥の大きな扉を開けると、そこは玉座の間であった。
 朽ちてもなお絢爛豪華な装飾で囲まれた部屋の更に奥で、剣を構える男がいた。

「ようやく来たか。待ちくたびれたぞ、猟兵共……」

 明らかに今までのコンキスタドールとは雰囲気が違う。
 威風堂々たる佇まい。鋭い眼光。精悍な顔立ち。
 そして、幾多の視線の乗り超えてきたと分かる凄まじい殺気。
 対峙しているだけで、猟兵達は気圧されそうになってしまう。

「生前の名は捨てた。今やこの身体は過去の産物。ゆえに私はハイランダーズ・キングと名乗っている。そしてこれが王剣シグルズ……我がメガリスである」

 王の身の丈を超える大剣は、それ自体が禍々しい美術品であった。
 一体、あの剣は何人の人間を刻み、首を落としていったのだろうか?

「私を倒しに来たのだろう? ならば、御託はこれまでだ。あとは血風の中で語り合おう……さぁ、かかってくるがいい、猟兵共よ……! 王剣シグルスの錆にしてくれようぞ……!」
箒星・仄々
イケオジキングさんを海へお還ししましょう

相殺されぬ様UC使わず
魔力の旋律で攻撃
風の魔力で浮遊&高機動で回避

勿論、力不足でしょう
追い詰められて、と見せかけて
いや実際に追い詰められるでしょうけれど
魔力の矢

当たれば幸い
相殺されても
魔力の残滓が
突風や火の粉、水飛沫となり
感覚を奪います
ほんの一瞬

その刹那に再び矢

剣で払おうと伸ばしてくる腕を
貫きます

これで剣を自在には操れなくなるでしょう


剣王
嘗て剣で国と民を守った貴方が
ただ力のままに悪辣を重ね
命を蔑ろにする今のお姿をご覧になったら
どうお思われるか

今の貴方の剣は
きっと
命と未来を護る為に戦った貴方には
到底及ばないでしょう

終幕
安寧を願い鎮魂の調


 剣王が自らの片腕と言うべきメガリス『王剣シグルズ』を構えると、突っ込んできた箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)の持つ鋭い尖端の両刃細身の魔法剣『カッツェンナーゲル』と激突!
 箒星も鍔から護拳にかけて刻まれた箒星の象嵌を剣王へ見せつけるかのように鍔迫り合いに臨む。
「イケオジキングさんを骸の海へお還ししましょう」
「ほざけ、黒猫。お前の一撃は軽過ぎるぞ」
 剣王は上腕二頭筋に力を込めれば、箒星を王剣でいとも容易く弾き飛ばした。
「おっとっと?」
 体ごと弾かれた箒星は、空中で2回転した後に全身のバネを活かして軟着陸。
 すかさず風の魔法で自身を加速すると、剣王の追撃をヒラリと回避してみせた。
「さすが剣王と謳われるだけはありますね。一撃でも食らったらひとたまりもないでしょう」
「ちょこまかと鬱陶しい黒猫だ。しかもユーベルコードを使ってこないとは、私も舐められたものだ」
 剣王は、剥き身の剣身を大上段に構えたまま『待ち』の姿勢に入った。
「煩わしい。いっそお前のユーベルコードを私に打ち込んでみろ。戦士の誓い、この剣に誓う……!」
 よほど剣の技量に自信があるのか、箒星への追撃を止め、彼の攻撃を誘い出す剣王。
 これには箒星も逡巡する。
(追い詰められたフリをしてからのカウンターを狙っていましたが、これは誘いに乗るのも一興でしょうね)
 大丈夫だ、勝算はあると自身に言い聞かせながら、箒星は魔法剣を鞘に収めた。
 代わりに取り出したのは懐中時計。
「剣王の覚悟はよく理解できました。では、此方も全力でぶつからせていただきますね」
 懐中時計のボタンを押し込んだ瞬間、歯車と蒸気が唸り、その形状が瞬時に竪琴へと変形してゆく。
 これこそが箒星のメイン武装である蒸気機関式竪琴『カッツェンリート(ねこのうた)』だ。
 箒星が弦をポロロンと爪弾くと、たちまち周囲に火・水・風の三属性の魔力が、435本の矢となって顕現する!
「さあ、ちょっと派手にいきますよ~」
 ザザンッ!
 荒々しく弦を掻き鳴らせば、三属性の矢が次々と剣王へ向かって射出されてゆく!
「飛び道具など、私には通らん! ハァッ!!」
 王剣を素早く何度も振り抜いて見せれば、その剣圧がソニックブームとなって魔法の矢を粉砕してしまう。掻き消された矢から出た水と火の魔力の残滓が、玉座の間に水蒸気を発生させ、風の残滓がそれを拡散してゆく。
 剣王は一振りごとに箒星へ近付き、遂に一太刀浴びせられる距離まで辿り着いた。
「無駄だ。私の剣は飛び道具を克服している。他愛もなかったな」
 剣王が無慈悲に箒星の頭上へ剣を叩き下ろす!
 床が砕ける音と共に、箒星の姿は文字通り霞となって消えてしまった。
「……何だと? これは、一体?」
 消失した敵を訝しむ剣王。
 その背後に殺到する100本の魔法の矢!
 剣王の背中が爆裂して前方へ吹っ飛んでゆく!
「がハッ!? ……な、何が起きた?」
「蜃気楼ですよ~」
 箒星の姿がウニョウニョと波打ちながら、剣王の頭を超えて巨大化していた。
 初撃の三属性の矢の弾幕は、偶然にも蜃気楼を発生させる条件を戦場に満たした。
 剣王の見ている巨大化した箒星も虚像にすぎない。
 カラクリに気が付いた剣王はしてやられたと顔を歪めた。
「そうか。火と水で水蒸気を発生させ、風でこの玉座の間に充満させたのは全て作戦通りだったか。ぅぐっ!?」
 剣王の剣を持つ利き腕に氷の矢が刺さっている。水の矢が炎の矢に熱エネルギーを奪われたことで凍結したのだ。これでは剣を振るうことが出来ない!
「くそ、既に我が剣を封じられていたとは……!」
 剣王の周囲に魔法矢の弾幕が次々と生成されてゆく。
 箒星は剣王への鎮魂曲を爪弾きながら、彼へ言葉を掛けた。
「剣王。嘗て剣で国と民を守ったかつての貴方が、ただ力のままに悪辣を重ねて命を蔑ろにする今のお姿をご覧になったら、どうお思われるでしょうね?」
「戯言を。今も昔も、私は戦うために剣を振るったまで。守るべきものがない今のほうが、むしろ気兼ねなく剣を振るえるものだ」
 その言葉に、箒星は落胆の色を顔に浮かべた。
「今の貴方の剣はきっと、命と未来を護る為に戦った頃の貴方には到底及ばないでしょう。なぜなら、命を軽んじた剣の一撃などに重みはありませんから」
 鎮魂曲に箒星の歌声が加わった瞬間、360度全方位から、残りの魔法矢の弾幕が一斉に剣王へ押し寄せる。
 凍てついた腕で必死に剣を振るって矢雨を打ち払うも、その大半をその身に受けて膝を付く剣王であった。
大成功 🔵🔵🔵

シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。

戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)


神薙・焔(サポート)
●一言でいうと
元気なセーラー服ガジェッティア(帝都桜學府に編入) with ガトリングガン

●外見
燃えるような赤毛、猫っぽいよく動く緑の目、自身ありげ
クセのある髪を飾り気のないカチューシャで纏めている
セーラー服、スカートの下はスパッツ
小柄でスポーティ。ふとももが健康的、胸は巨

●性格
強気で自信家、理系女子。普段は見せないが寂しがり屋
動物好き、大食い。またゲーム好きで腕前もなかなか

一人称:二人称:三人称=あたし:あなた:〇〇ちゃん/くん/さん

●戦闘
ガトリングガンでの拠点防衛や援護、接近戦では焔を纏ったバルディッシュで戦う
重い一撃と範囲攻撃を使い分け、感情の昂ぶりで心臓の焔が燃え上がる


陽環・柳火(サポート)
 東方妖怪のグールドライバー×戦巫女、21歳の女です。
 普段の口調は「チンピラ(俺、てめぇ、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )」

悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
冒険等では割と力業を好みますが、護符衣装を分解して作った護符などを操作したりなどの小技も使えます。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


 強大な剣王を斃すべく、鉄甲船から駆け付けたサポート猟兵が武器を構えた。
「この世界で悪いことするなら、その前にやっつけちゃうよ!」
 シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は柄の部分に金色の時計の装飾が施された時詠みのトライデントと、黒百合の盾をそれぞれの手に持つ。
 一方、城田・紗希(人間の探索者・f01927)は困惑した表情で、剣王の持つメガリス『王剣シグルズ』を見詰めていた。
「武器はあれだけ? 飛び道具が効かないって言ってたけど、本当かな? もし本当なら、私の得意なマジックミサイルが使えないんだけど……」
 飛び道具を封じられた城田は頭を悩ませていた。
「……そのまま殴るのは駄目なの?」
 そんな城田を不思議そうに首を傾げるのは、燃えるような赤髪を持つ神薙・焔(ガトリングガンスリンガー・f01122)だ。
「とは言うけど、あたしも飛び道具が通じないのは困るわね。今回はガトリングガンは封印かしら?」
 神薙は耐熱金属製の三日月斧『ブレイズバルディッシュ』を担いで剣王を見据えた。
「おい、まだ始めねぇのか? あいつ、悪い奴なんだろ? だったら早くぶっ飛ばさねぇと!」
 陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)は、正義感の強いチンピラめいた東方妖怪だ。愛用の薙刀をブンブン振り乱しながら、目の前の剣王を威嚇する。
「おうおうおうおう! 俺が来たからには、もう悪さは出来ねぇぜ? 今からてめぇを泣かすから、覚悟しやがれ! ヒゲのオッサンよぉ!」
 猟兵達の言動に、剣王は鼻で笑ってみせた。
「フンッ……今までは後手を取ったが、貴様らのような寄せ集めなど取るに足らん。なで斬りにしてやろう!」
 剣王は身の丈以上の巨剣を振り上げると、猟兵たちへ宣言した。
「戦士の誓い、栄誉の為に私と戦え! 小細工などせず、真正面から挑んでこい!」
 この瞬間、剣王の言葉がユーベルコードとなって誓約を発生させた。
 猟兵達は正々堂々と真正面から攻めかからなくてはダメージを負ってしまうため、小細工ができなくなってしまった。
「あー、私は正面から殴るのは苦手なんだけど、どうしよう? とりあえずみんな、頑張って?」
 城田は策を講じるため、ひとまず他の3人に事を委ねた。
「だったら、私が行くよ! 無限の想像力で、無敵の鎧を創造する! いでよ、アリスナイト・イマジネイション!」
 シフォンのユーベルコードで、彼女の身体は無敵の戦闘鎧が装着された。
「ハイランダーズ・キング! 勝負よ!」
「いいだろう! 受けて立つ!」
 巨剣が駆け寄ってきたシフォンの頭上に振り下ろされる。
 シフォンはそれを黒百合の盾で受け流すと、がら空きになった剣王の脇腹目掛けて槍の穂先を突き出した。
「そこっ!」
「なんのっ! ハッ!」
 剣王は身体を旋回させて刺突を回避、その勢いのまま、真一文字に巨剣を振り薙ぐ!
 剣の軌道にはシフォンの胴体が!
「殺った!」
 巨剣の刃がシフォンの胴体に激突!
 けたたましい金属音が玉座の間に響く!
「な、んだとっ!?」
 だが剣王は、自身の王剣がシフォンの鎧に阻まれ愕然としてしまう。
「これが無敵の鎧の防御力よ! それっ!」
 シフォンは驚きで放心している剣王の右脇腹を三叉槍で抉りぬいた! 
 痛みで我に返った剣王は、脇腹から流れる血を抑えることなく、慌ててシフォンとの間合いを離した。
 そこへ、追撃を試みる陽環が迫る!
「正々堂々真正面からだと? いい度胸じゃねぇか! やってやるぜ!」
 陽環は自分の人差し指を噛みちぎると、溢れ出た血液を薙刀の刃へ塗り付けた。
 すると突如、薙刀の刃が禍々しく変形してゆき、殺戮捕食態へと変形した!
「ブラッド・ガイスト! てめぇを喰い散らかしてぶっ飛ばす!」
「ぐッ!?」
 剣王は王剣シグルズに歯を立てる薙刀の刃を、力一杯押し留めて堪えた。
 陽環の腹を蹴飛ばして間合いを離すと、すかさず彼女へ剣身を叩き付ける!
「させるかよっ!」
 陽環は着込んでいる護符装束の一部を大量の護符として分解させ、自身の妖力で炎を宿す。
「これを卑怯と言うなよ、王サマ? 切り札っていうのは常に隠しておくもんだろ?」
「ぁがッ!? くっ、なかなかやるではないか……!」
 剣王は全身に浴びせられた護符の炎弾をまともに喰らって吹き飛ばされるも、なんとか体勢を立て直してみせた。
 だが更に陽環は縋り付く!
「これが俺の全力だ! ぶっ潰れろ!」
 殺戮捕食態の薙刀の穂先が紅蓮の炎に包まれ、残光を描きながら剣王の体を袈裟斬りに喰らってゆく!
 身を裂かれた剣王は眼を見張る。
「よもや、ここまでやるとは! 見解を改めねばなるまい!」
 それは十全の体勢で猟兵達を迎え撃つことを意味する。
「これより、この身は死を恐れず、恥じることなく戦う!」
 剣王の闘気がみるみるうちに膨れ上がってゆく。
 今の剣王へ迂闊に攻撃すると、手痛い反撃を喰らってしまうだろうと予測がついた。
 だが、そんな事をお構いなしに、空気を読まない猟兵が突撃してゆく!
「出てこい、私の必殺武器!」
 城田はユーベルコードで、剣王に有効な武装を召喚して挑む。
 出てきたのは……巨大なスパイクシールドだった。
「え? トゲトゲの盾が出てきたんだけど……? そもそもこれは、武器?」
「ははは! 自分で呼び出した武器の扱い方も解らぬ未熟者め!」
 剣王は居合の型のように、城田の攻撃を待ち構えている。
 その光景に、城田は思い付いた。
「そっちがカウンター狙いなら、そもそもこっちから攻撃する必要はないよね? つまり防御に徹して、王様が近付いてきたら、これで私は突き刺せばいいってこと?」
 まさかの防御宣言だった。
 しかし、城田の理論は正しい。
 剣王は迂闊に接近すれば、トゲトゲのシールドバッシュの餌食になってしまう!
 これには剣王も狼狽する。
「ぐっ……! 此方から攻めざるを得ないか? しかし、うかつに動けば後の先を取られかねない! 一体、どうすれば!」
「しめた! 城田さんの天然ボケが剣王を足止めしてくれてるわ!」
 思わず好機に、神薙は三日月斧を担いで疾走を開始。
 剣王への間合いに入る直前、彼女はユーベルコードを発動させた。
「手伝って、影の追跡者(シャドウチェイサー)!」
 神薙の足元の影から、視認困難な『影の追跡者(シャドウチェイサー)』を呼び出すと、2人がかりで剣王を攻撃する!
「そのお得意のソニックブームも、接近されたら意味を成さないわね!?」
「ガハッ!? 別方向からも攻撃がっ? 一体、何処からだ!?」
 目の前の攻撃に気を取られた剣王が、追跡者の連撃に苦しめ続けられる。
 そして城田が動いた。
「あのソニックブームも、この盾なら防げるんじゃ?」
 城田の第六感が好機を告げる。
 そのまま剣王へ向かって突撃!
「赤毛の人、攻撃を合わせて!」
「了解よ! 3、2、1! いっけー!」
 カウントを合わせ、城田と神薙、そして追跡者の3人の攻撃が直撃した剣王は、無様に床を数回バウンドしながら吹っ飛ばされていった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

王様よ。
アタシにゃ、ちょっと分かるかもなぁ。
力があるから戦った。
戦って勝ったから、奪った。
突き詰めりゃ、命懸けのケンカって奴さ。
売られた以上は、買わなきゃアタシの女が廃る!

剣を相手に無手なんて、酔狂の極みかもなぁ。
けれどもアタシにゃこれが一番合ってるんでね。
雄叫び一つ上げながら、『ダッシュ』でキングの懐へ潜り込む!

シグルズはとにかく厄介だけど、打てる手は少ないよ。
『グラップル』の要領で体勢を低くしながら迫り、
足元狙いの横薙ぎを『ジャンプ』して躱し。
剣の腹を殴りつけて往なしながらキングへ肉薄する!

意地を徹しきるのが喧嘩の華さ。
アタシの意地、【漢女の徹し】を受けてみな!


ティエル・ティエリエル
WIZで判定

むむむっ、なんだか禍々しい剣だね!そんなのよりボクのレイピアの方が立派だよ♪
ボクのレイピアでオジサンなんてやっつけちゃうぞ☆

背中の翅を羽ばたいて「空中戦」でのヒット&アウェイで攻撃していくよ!
王剣シグルスの斬撃は「見切り」で避けて、「カウンター」で「貫通攻撃」をお見舞だ!

こっちの攻撃に慣れてきて必殺の一撃を叩き込んで来ようとしたオジサンにとっておきの【妖精姫の括り罠】を仕掛けちゃうぞ♪
相手が体勢を崩したところに風を纏った「属性攻撃」で「捨て身の一撃」を叩き込んじゃえ☆
へへーん、ユーベルコードを使ったのを認識されなければ打ち消されることだってないもんねー

※アドリブや連携も大歓迎です


 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、たたらを踏む剣王へ歩み寄りながら言葉を投げかけた。
「王様よ。アタシにゃ、アンタの気持ち、ちょっと分かるかもなぁ」
 数宮が一歩踏み出すごとに、彼女の内在サイキックエナジーが増幅されてゆく。
 地面から足を離すたびに、バチバチッと音を立てて火花が飛び散る。
「王様は力があるから戦った。戦って勝ったから、奪った。突き詰めりゃ、そいつは命懸けのケンカって奴さ」
「ケンカと同列に挙げられるのは業腹だが、なるほどな。確かに、私は国を奪うために力を振るい、二度と剣を振るわぬように相手から何もかも奪っていった。それが生きるためだったからな」
 剣王は昔を懐かしむように口元を緩め、しばし瞼の裏にかつての故郷を思い描いた。
「して、お前はその例えを持ち出して、何を望む?」
 剣王の問いに、数宮は威勢よく言葉を発した。
「決まってるだろ? アンタはアタシら猟兵にケンカを売った。売られた以上は、買わなきゃアタシの女が廃る!」
「ハハハッ! ゴロツキの考えだな! だが、今までの猟兵の実力は本物であった……」
 剣王はメガリスであるシグルズの切先を数宮へ突き付けて宣言した。
「よかろう! 戦士の誓い、栄誉の為に! 汝、私と戦え!」
「望むところだよ! 覚悟しな、王様!」
 2人が激突するその瞬間、小さな妖精姫が両者の間に乱入、そして奇襲!
「ていやーっ! ボクのレイピアでオジサンなんてやっつけちゃうぞ☆」
 ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は、王族である彼女の家に伝わる獣奏器であり宝剣の『風鳴りのレイピア』で剣王の頭をブスリッ!
 実は今までティエルは数宮の頭上の遥か上を飛行していたのだが、フェアリー特有の小柄さが剣王に勘付かれることを防いでいた。かつ、数宮が目立つ喧嘩口上で剣王の注意を惹いていたのも作戦のうちだ。
「痛ッ!? 小癪な奴め! 正々堂々勝負しろ!」
「やーだよ☆ オジサン、ボクの居るところに攻撃できるかな? それにしても、むむむっ、やっぱり、なんだか禍々しい剣だね! そんなのよりボクのレイピアの方が立派だよ♪」
 空中で八の字を描きながら、ティエルは剣王を挑発する。
 剣王は天井を見上げながら巨剣を振りかざす。
「おのれ! 何処までも卑怯な!」
 いくらブンブンと巨剣を振り乱しても、ティエルには一向にその刃が届かない。
 その合間を縫って、ティエルは何度も剣王の頭や背中をブスブス刺しては上空へ逃げる一撃離脱戦術を披露した。
 そのとき、剣王の脇腹に激しい衝撃が走る!
「ティエルさんばっか相手すんなよ。此処にもイイ女が居るんだからよッ!」
「な……にっ? 素手、だとぉ!?」
 剣王は驚愕した。
 メガリスたる王剣シグルズを前に、徒手空拳で襲ってくる戦士が居るとは想定してなかったのだ。
 脇腹に走る鈍痛によろめきながらも、剣王は上空を警戒しつつ正面へ剣を構えた。
「なるほど、空と地の連携か。厄介な……!」
「おいおい王様? これしきのことで音を上げないでくれよ?」
 タンタンッと小刻みで運ぶステップはボクシングスタイル。
 両拳を掲げ、ファイティングポーズを剣王へ見せ付ける数宮。
 と、ここで数宮が剣王へ告げた。
「公正に行こうか。アタシは見ての通り無手さ。剣を相手に無手なんて、酔狂の極みかもなぁ。けれども、アタシにゃこれが一番合ってるんでね? これまでもアンタみたいな強者を何度も骸の海へ沈めてやったさ」
「ほう……? ならば私も応えよう。我が王剣シグルズは、飛び道具を無効化し、風を纏い剣速を高める。我が剣捌き、付いてこられるか?」
 ジリ、ジリと互いは間合いを見図る。
 と、上空からティエルが再び突貫!
「ボクがいることも忘れないでよね☆」
 レイピアを構え、弾丸のように急降下!
 しかし、剣王は素早くこれに反応した。
「捉えたぞ! そこだ!」
 振り抜いた剣圧がソニックブームとなり、ティエル目掛けて飛んでゆく!
「わわわっ! あっぶないなぁ~!」
 ティエルは突撃を中断して緊急回避!
 空中で側転しながら方向を転換していった。
 剣王はそのまま、数宮へ向かって剣を振り抜く!
「これでどうだ!」
「甘いんだよ!」
 数宮は前転ジャンプでローリング回避!
 彼女の頭上を巨剣が素通りした。
「やるな! だがまだだ!」
 剣王は巨剣を翻し、今度は地面スレスレに剣を振り回す。
「予想通りの攻撃、サンキュ!」
 今度は跳躍で巨剣を飛び越える数宮。
 だが剣王はそこから素早く刃を返して、対空する数宮の脇腹を狙う!
「そこだ!」
「やっべ……!」
 迫りくる巨剣の腹を、数宮は咄嗟に拳で殴り付ける!
 その反動で剣の軌道は逸れ、数宮自身も吹っ飛んで床に転がっていった。
「あっぶねぇ! 今のは肝が冷えたよ、正直!」
「多喜さん、しっかり!」
 ティエルが慌てて数宮の耳元へ飛び降りると、何やら囁いてみせた。
 それに数宮はしたり顔で口角を釣り上げて頷く。
「あそこから切り抜けるか。やはり猟兵は強いな!」
 剣王は喜々としながら再び剣を振り上げる。
「感謝するぞ! お前達のような強きものと刃を交えるこの瞬間に!」
「そうかい? なんだかんだでアタシも盛り上がってきたさ。意地を徹しきるのが喧嘩の華だろ?」
 数宮は自身の拳を突き出す。
 これが最期だ、と宣言するかのごとく。
 剣王も渾身の力をメガリスである王剣に籠める。
「イイイヤァァーッ!」
「オオオォォォーッ!」
 互いに咆哮!
 今度こそ両者が激突!
 ……するかと思われたその時だった。
「今だー! 引っかかっちゃえー☆」
 ティエルの宣言とともに、突如、剣王の足元に出現した括り罠が猛威を奮った!
 片足を絡め取られ、そのままびたんっと床につまずく剣王!
 顔面から床に激突した上に、足が絡まって身動きが取れない!
「多喜さん、今がチャンスだよ! 今ならユーベルコードの効果も封じられてるよ☆」
「ナイスアシスト、ティエルさん! さて、と……」
 数宮は剣王の胸倉を掴んで無理矢理に立たせた。
「悪いねぇ? 正々堂々もアタシは好きなんだが、やっぱり最後は悪知恵が働くほうが勝つってことさ」
 剣王の顔面を懇親の右ストレートで殴り飛ばした!
「くっ……! 鬼謀も戦術のひとつ……私の負けだ。せめて、一思いに……!」
 敗北を悟った剣王が、目を閉じて覚悟を決める。
 数宮はそんな剣王から手を離すと、かかってこいと指先で招く。
「……とは言うものの、やっぱり最後は殴り合いでケリ付けようか? アンタが負けを認めた以上、これは完全に蛇足なんだけどさ」
 数宮の誘いに、剣王は頭を垂れた。
「その慈悲、甘んじて受け入れよう。では……尋常に!」
「ああ、全力で行くよ!」
 数宮と剣王が雄叫びを上げながら互いに肉薄!
 暴風を纏った王剣が数宮を切り裂く前に、彼女の拳が先に出た!
「練って、整え、ぶち込むっ! アタシの意地……『漢女の徹し』を受けてみな!」
 無属性のサイキックエナジーを込めた掌底による超高速かつ大威力の一撃が、剣王の心臓を押し潰す。
「――見事、だ」
 口から大量の血を吐きながら、剣王は前のめりになって息絶えた。
 その顔は、どこか満足気であった。
「ティエルさんのおかげで、剣王の心が折れた。心が折れた奴なんかに、アタシが負けるはずがないさね!」
「多喜さん、すごいっ! 大勝利~☆」
 2人は剣王を撃破した喜びを噛みしめるのだった
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第3章 冒険 『廃城の冒険』

POW体力・腕力で突破する。
SPD速さ・技術で突破する。
WIZ知力・魔力で突破する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 かくして、剣王は猟兵達によって討ち倒された。
 猟兵達が廃墟の城を散策でもしようとしたその時だった。

 王剣シグルズが、突如、独りでに宙を舞い、その剣身を輝かせたじめたのだ。

『所有者の死亡を確認。盟約により、内蔵魔力を暴走させ、自爆を行う』

 王剣シグルズから発せられた言葉に、猟兵達は一同驚愕!
 自爆は止められそうもないため、猟兵達は廃墟の城から慌てて脱出を試みる。
 しかし、至るところで崩壊や崩落が発生している城内から脱出することは困難だ。
 猟兵達は幾多の瓦礫を乗り越え、自爆する前に素早く脱出し、迷宮のような城内の脱出経路を探さねばならない!
 唐突な命懸けの脱出ゲームが、今まさに開幕した!
箒星・仄々
コンキスタドールさんの殉葬になるのは御免ですよ
脱出しましょう

目旗魚ランさんを召喚し騎乗
UCで空気抵抗を減じ速度up

風や水の魔力で探知
潮風が吹き込んでくる方向
海の気配がより濃い方向に脱出口がある筈です

崩落や瓦礫はつるっと受け流し

もしランさんだと被弾面積が大きいとか
狭い場所で難しいという場合は還送し
疾風を纏い宙に浮かび飛行し
自力で進みます

障害物は魔力で吹き飛ばしたり
魔力込めた剣で切払います

終幕
盟約とは言え自爆とは
王剣さんと剣王さんとの間には
強い絆があったのかも知れませんね
どうか海で穏やかに休まれますように

お二方の安寧を願い鎮魂の調


ティエル・ティエリエル
SPDで判定

わわわー!お約束の自爆だー!!
せっかくお宝探しでもしようと思ってたのにこれは急いで脱出しなきゃね!来た道を急いで戻るよ!

背中の翅を羽ばたいて飛びながら進むから道端に落ちている瓦礫は気にならないけど……頭上から降ってくるのには要注意だよ♪
床が崩れて崩落してたらよく観察して……むむむっ、下の通路は見覚えあるよ!ここを降りればショートカットできそうだ!
真っ先に下に飛び降りて安全かどうか確認しておくね!

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


 轟音と強い振動とともに崩れ始める廃城。
 玉座の間から飛び出した箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)とティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は、慌てて脱出経路を模索する。
「コンキスタドールさんの殉葬になるのは御免ですよ、脱出しましょう、ティエルさん?」
「というかお約束の自爆だー!! せっかくお宝探しでもしようと思ってたのに! これは急いで脱出しなきゃね! とりあえず、来た道を急いで戻ろう!」
 箒星は全力疾走、ティエルは背中の羽で最大速度で飛行してゆく。
「おっと、もう既に床が崩落していますね……」
 箒星は目の前の床の大穴に立ち往生してしまう。
「早く早く! って、おっとっと?」
 ティエルは落ちてきた天井の装飾品をひらりと回避した。
「頭上から降ってくるのには要注意だよ♪」
「了解です。でもこうなったら……」
 箒星は指を咥えて力強く息を吐き出した。指笛だ!
 すると、箒星の影が波打ち始め、中からメカジキのランさんが飛び出してきた。
 箒星を背に乗せたランさんは、そのままふわりと低空で浮遊しはじめた。
「わわわ! メカジキさんが宙に浮かんでるよ!?」
 ティエルはランさんが空中で泳ぐ姿に驚いてしまう。
「もとより地上でも少し浮遊していますが、今は私の風の魔法で浮かすことで速度を出しているのですよ~?」
 そう告げながら箒星は、ランさんの頭部を丁寧に舐め回して準備完了。
「お待たせしました。先を急ぎましょう」
 ランさんにまたがった箒星は、トップスピードで瓦礫の海を突き進み始めた。
 箒星が舐め回したところは摩擦抵抗が限りなくゼロになっており、瓦礫や障害物をちゅるんちゅるんと滑らしながら回避してゆく。
 更に摩擦がないのでスピードアップも兼ねて一石二鳥だ。
「ねぇ、ちょっと待って! その先の崩落した下の階、ボク、見覚えがあるよっ! 近道じゃないかな!?」
 ティエルが進路と思われる通路から外れ、崩落した下層へ飛び込んでいった。
「むむむ! やっぱり! ここを降りればショートカットできそうだ! 先行して、安全かどうか確認しておくね!」
「ティエルさん、私も同行します。単独行動は避けるべきですよ」
 バビューンとかっ飛んでいったティエルの後ろをメカジキに乗った黒猫が追う。
 下層は薄暗く、目を凝らさないと瓦礫や障害物に衝突してしまいそうだ。
「ランさん!」
 箒星が呼び声とともに身を屈むと、ランさんは細い通路をつるるんっとすり抜けてゆく。箒星も引っかからないように注意を払いながら、なんとか通過していった。
 だが、ティエルが3度目の瓦礫の隙間を縫ってゆこうとしたとき、廃城全体がひときわ大きく震えた!
「うわーっ!?」
 崩壊する石柱がティエルの頭上に倒れ込む!
「危ない!
 箒星は鋭い尖端の両刃細身の魔法剣『カッツェンナーゲル』に水流の魔力を宿し、剣先から鉄砲水を噴射させた!
 石柱は水圧に砕かれ、押し流されてゆく!
「てやーっ! ボクだって負けないぞっ!」
 ティエルも風鳴りのレイピアとハート型のビームを駆使して、目の前の瓦礫を除去しながら奥へ奥へと突き進んでいった。
 そして。
「やったー! 出口に到着だよ☆」
「どうにか間に合いましたね!」
 燃え盛る廃城を背に、2人は無事に脱出できたのだった。 
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

鞍馬・景正(サポート)
※サポート不要の場合は却下でお願いします。

「見過ごせませぬ。助太刀致そう」

◆キャラ指針
サムライエンパイア出身。
実直で真面目な性格の青年武士。

どんな状況でも真摯に取り組み、地道な努力や体力のいる任務、裏方なども苦ではなく、その時々で求められる役目に応じます。

ただし異世界の知識不足や勘違いなどで、時折りおかしな行動に走るケースもあります。

戦闘が生じる場合、羅刹の【怪力】や武術稽古で培った【見切り】を活かして立ち回り、UCはその場に応じて適切なものを発動していきます。

◆備考
アドリブ、連携歓迎。
悪事や不正、他猟兵への迷惑行為等はNGで。


十文字・真(サポート)
14歳の中学生です。思春期なため女子に興味津々です
 基本の口調は「厨二(我、貴様、だ、だな、だろう、なのか?)」、素で話す時は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。当て字、横文字、妙に難しい言葉が好きです
常に厨二な感じで喋りますが色々未熟な為、時折素の口調が出てしまったり、「それ厨二?」な事を言ったりもします。笑い方は「くくく…」です
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

チッ!
まさかとは思ったが、自爆機能付きとはね……!
ここからチンタラ足で走ったんじゃ間に合うかどうか……
だから、取って置きの切り札。
【悲劇覆す札】を切らせてもらうよ!
来やがれ、カブ!
皆を連れてとっととずらかるよ!

みんな、乗れるだけ乗っとくれ。
見てくれはこんなんだけど、パワーとスピードはそれなりなんだぜ。
乗れるだけ『騎乗』してもらったなら、
あとはアタシの『操縦』テクの出番だね!
玉座までに『情報収集』しておいたルートから
『地形の利用』をして加速しつつ脱出できるルートで
一気に『ダッシュ』して逃げる。
障害は『衝撃波』とかも飛ばすけど、
乗ってるヒトにも少しは手伝ってほしいねぇ!


「チッ! まさかとは思ったが、自爆機能付きとはね……!」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は崩れ落ちる玉座の間から飛び出し、来た道を引き返し始めた。
「あの2人は……アタシの助けはいらなそうだね。んじゃ、あとはアタシだけだが、ここからチンタラ足で走ったんじゃ間に合うかどうか……」
 背後の玉座の間が火を噴く!
 数宮は一刻の猶予がないことを知ると、もはや躊躇の念は消え去った。
「こうなったら、取って置きの切り札――【悲劇覆す札(コール・イェーガー)】を切らせてもらうよ!」
 次の瞬間、数宮の強力な思念が、愛用の宇宙カブJD-1725を呼び寄せた。
「来やがれ、カブ! とっととずらかるよ!」
 愛車にまたがった数宮は、入口までの経路を密かに記憶していた。
 そのままアクセル全開、フルスロットルで発進!
「さぁて、アタシのドラテクを見せてやるさね!」
 数宮は崩れてくる天井をくぐり抜け、陥没した床を飛び越え、細い柱の上をウィリーで駆け抜けてゆく!
 と、ここで、前方に猟兵の姿が見えてきた。
「くくく……っ! 我は十字神(クロス・ゴッド)である! 混沌(爆破現場)の中の正しき道標(避難経路)を指し示すべく、ここに降臨!」
 十文字・真(十字神(クロス・ゴッド)・f25150)が、召喚した自身の身長の2倍の羽を生やした美しい女性の天使に騎乗して参上!
 いちいち台詞にルビが幻視できてしまう口上である。
「美しき天使(エンジェル)よ! かの迷える女性猟兵(ヴァルキュリア)を出口(エリュシオン)へ導くのだ!」
 身振り手振りがいちいちオーバーな十文字は、数宮に対して猛烈な全能感を発揮する。
 ただ女性にモテたいから、とも言う。
 これに数宮は何となく察した反応を示した。
「お、おう……。道案内してくれるなら助かるよ……」
「フッ、礼には及ばん。神(ゴッド)とは、人の子(チルドレン)を助けてこそだからな?」
 ドヤァと上から目線でニヤける十文字。
 そんな彼が召喚した天使の背中から飛び降りた若武者が、数宮の前に駆け寄ってきた。
「鞍馬・景正(言ヲ成ス・f02972)と申します。ここからは私達と共に参りましょう。よろしければ、貴殿の後部座席に乗ってもよろしいでしょうか?」
「ああ、大歓迎さ! でも、あっちでなくていいのかい?」
 十文字が跨る天使を指し示す数宮に、鞍馬は首を横に振った。
「……十文字殿は放っておいても大丈夫です。むしろ誰かが貴殿のそばにいたほうが、不足の事態に備えられますでしょう。貴殿は運転に集中してくだされ」
「そういうことなら、お言葉に甘えさせてもらおうか! 乗りな、鞍馬さん!」
 鞍馬を宇宙カブの後部座席に座らせると、アクセルを吹かしてエンジンの回転数を跳ね上げる。
「しっかり掴まっておくれよ? 見てくれはこんなんだけど、パワーとスピードはそれなりなんだぜ?」
「心得ました。此方はいつでも行けます」
「それじゃ、出発だ! カミサマ、道案内よろしく!」
「くくく……っ! 我が『手書きの地図(アカシックレコード)』があれば万事解決である!」
 こうして、十文字が先導して数宮は脱出を再開。
 行く手を阻む瓦礫を、十文字の天使と数宮のサイキック衝撃波で吹き飛ばす!
「ヒューッ! こりゃ楽チンだ! 天使様、最高!」
「油断大敵です! 危ない!」
 鞍馬は後部座席で立ち上がると、鍛え上げられた体幹の強さを支えに鏑矢を二本同時に射る!
「弓張月――射るに任せて、雲まで穿て。『雷上動(ヌエタイジ)』――!」
 頭上に放たれた二本の鏑矢は、唸りを上げて降り注ぐシャンデリアを空中で粉砕せしめた!
 クリスタルの破片がダイアモンドダストのごとく光を反射しながら降り注いでくる!
「うおっ!? あっぶねっ! 助かったよ、鞍馬さん!」
「頭上も注意しましょう。いつ崩れてもおかしくありません」
「あいよ! 飛ばすぞ!」
 グンッと加速する宇宙カブを巧みに操る数宮。
 遂に玄関に通じるホールまで戻ってきた。
 だがここで、ひときわ大きな爆発と振動が発生!
 目の前が崩落する!
「嘘だろオイィィッ!?」
 数宮は最高速度でホールを駆け抜ける!
 だが目の前が瓦礫で塞がれてしまう!
 そう思えた次の瞬間!
「美しき天使(エンジェル)よ! 我らの行く手を塞ぐ万物を切り裂け!」
 愛用の十字剣(クロスブレード)と共に、天使の手刀が降り注ぐ瓦礫を叩き割った!
 更に鞍馬が放つ二本の鏑矢が降り注ぐ天井を撃ち抜く!
「『雷上動(ヌエタイジ)』は二射目以降は射撃精度が上がり、より必殺に近付く。瓦礫の脆いところを射抜くなど容易いものです」
「2人共すげぇ! あとでなんか奢るぜ!」
 ハンドルを左右に切りつつ、出口まで残り5m!
「うおおおおおーっ!」
 宇宙カブをウィリーさせ、瓦礫に乗り上げそのまま大ジャップ!
 瞬間、後方から爆炎が3人に迫る!
 3人廃城から脱出した刹那、炎に包まれた剣王の居城は、紅蓮の炎に包まれてゆくのであった。

 かくして、コンキスタドールの要塞島を攻略した猟兵達。
 だが、彼らの耳に、また新たなコンキスタドールの情報が耳に入る。
 まだまだグリードオーシャンの平穏は、先の未来の話になりそうだ。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

最終結果:成功

完成日2020年09月18日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴