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ワルイゾー幹部シャーマン大明神シロキバ現る!(作者 吾妻 銀
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●狂った祭司
「ああ…クロシマ様…どうかお気を確かに!」
「黙らっしゃい!アタシはシロキバよ!シ・ロ・キ・バ!」
 妖怪達の『鎮魂の儀』が行われた際に、主祭司の身体を乗っ取り、オブリビオン化した存在、それが東の幹部妖怪『シロキバ』である。
 シロキバは儀式を行っていた、猫耳、狐耳の妖怪巫女達を捕らえ、自らが作り上げた呪い森にへと幽閉したのである。
 触手のように伸びる枝や蔓が、巫女達を拘束し、その生命力を吸い上げているのである。
 囚われているのは巫女達だけでなく、侍や忍びと思わしき妖怪達もいる。
 儀式が失敗した事を知った妖怪達が、主祭司と巫女達を助けようとしたが、返り討ちにあったのである。
「キャハハ!もうこの子も限界みたいだから殺してもいいよね?」
「ねえ、もっと素敵な服はないの?いつまでもこんなダサい格好したくないわ。捕まえた子たちから剥いでもいい?」
 シロキバ、囚われた妖怪以外にも、呪い森で好き勝手に、はしゃぎ回っている存在がいた。
「うるさいわね!あんた達は大人しくアタシのいう事を聞いていればいいのよ!」
 シロキバは苛立ち、鬼娘たちに怒鳴り声をあげる。
 彼女達は鎮魂するはずだった骸魂と、妖怪達から吸い上げた生命力から生まれた存在であり、シロキバの配下として活動している。
「え~でも、つまんない!最近は妖怪達も来なくなったし、ただ捕まえた妖怪達を見ているだけのどこが楽しいの?」
「本当にお馬鹿さんな子たちね!簡単に殺してしまっては、折角の養分が吸い尽くせないじゃないの。それに苦しみながら命の火が消えていくのを眺めるのは、とっても気分がいいのよ。純真無垢な美男美女なら猶更ね」
 厳格だが優しかった主祭司が正気に戻ってくれる事を、今でも信じている巫女達を眺めるのが、シロキバにとって、この上ない喜びであった。
「ホント趣味悪いよね!」
「シロなのに、真っ黒だよね」
「でも元はクロシマっていう妖怪だったんだから、仕方ないのかな」
 鬼娘たちから次々と不満の声があがる。
 主従関係でありながら、シロキバと鬼娘たちの仲は良好ではないのである。
「文句ばっか言っていないで、持ち場に戻るのよ!いい?こういう時にヒーローとか猟兵とかが来るものなのよ。そいつらを捕まえて、その力を吸収すれば、あんた達にもいい思いをさせられるわ!さあ、行きなさい!」
「は~い…」
「その人たち、お洒落な服とか美味しい物とか持ってきたりしないかな?」
「シロキバなんかには、勿体ない人たちだったらどうしようか?」
 鬼娘たちは渋々と散開していくのであった。

●グリモアベースにて
「みんな、アリスラビリンスでの迷宮災厄戦はお疲れ様ね…そんな中ではあるけれど、カクリヨファンタズムで事件が起きているみたい」
 グリモア猟兵である、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は、戦争から帰ってきた猟兵達を労った後で、今回の依頼の説明を始める。
「知っていると思うけれどカクリヨファンタズムは、地球からやってきた妖怪達の世界…でも移動に失敗して、骸魂と化してしまう妖怪達もいるんだ。そんな骸魂達を鎮魂するた為、妖怪達は鎮魂の儀を行うのだけれど、その際に主祭司が強い骸魂にとり憑かれてしまうんだ。主祭司は厳格ではあるけれど優しい性格のクロシマっていう馬頭の妖怪なのだけど、とり憑かれてからは姿、性格共に別人となり、今はシャーマン大明神シロキバと名乗っているよ。忘れ去られた悪の組織ワルイゾー幹部で性別は不明、おネエ口調で話すみたいだね」
 つまりそのシロキバを倒せばいいのか?と猟兵の一人から質問が投げかけられる。
「うん、でもただ倒すだけじゃなくて、主祭司のクロシマも助けて欲しいかな。今は残虐な悪の化身となっているけれど、元は善良な妖怪だからシロキバを懲らしめた後で呼びかければ正気に戻ってくれる可能性は十分あると思うよ。でもその前に二つの障害を乗り越えないといけないよ。一つ目の障害は、シロキバの配下となっている鬼娘たちだね。彼女たちは、シロキバによって生み出された存在で、シロキバに近づく者を排除しようとするよ。でもシロキバとはあまり仲は良くないみたいで、オシャレとかおしゃべりとか、楽しい事が大好きな娘達だから、上手くやれば油断してくれるかもしれないね。でも、油断したら駄目だよ。彼女たちが怒って本気を出せば大鬼に変身してしまうからね。二つ目の障害だけれど、シロキバが作り出した呪いの森だね。森には儀式に参加した巫女妖怪達に彼女たちを助けようとした妖怪達が、森の枝や蔓に捕まって、その命を吸収されているんだ。シロキバは吸収した力で自らの力を高め、新たな部下を生み出している…だから、シロキバと対決する前に、捕まっている妖怪達を助けて森を突破しないといけないんだ。呪いの森は入ってきた者を、枝や蔓を触手のように伸ばしてきて、捕まえようとするよ。捕まってしまえば、猟兵でも吸収されちゃう上に、粘つく樹液は麻痺毒となっていて、身動きが取れなくなるから、森を攻略する方法も考えないといけないかな…」
 少し長くなったかなと、リリスフィアは反省して次のように要約した。
「纏めると鬼娘達を懲らしめて、森に捕まっている妖怪達を助けてから、シロキバを倒すという事になるかな。戦争が終わったばかりで、疲れている人もいるかもしれないけれど、動ける人は力を貸してくれないかな?」
 最後にリリスフィアはそう締めくくって、猟兵達に頭を下げるのであった。





第3章 ボス戦 『東の幹部妖怪』

POW ●祈祷・天命譚奉芽
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
SPD ●外法・影成走狗之星
【影を食べて対象を不調にする、影カラス】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
WIZ ●崇拝・天々回々祖霊奉芽
自身が戦闘で瀕死になると【縁ある神社より代々奉られてきた人形たち】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠大門・有人です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「森も突破されるなんてね…やるじゃない」
 猟兵達に呪いの森を突破された上に、力の供給源であった妖怪達も奪われた、ワルイゾー幹部のシロキバだったが、その表情には喜びに満ちていた。
「アタシも本気を出す時が来たという事ね!この感覚、久しぶりね…」
 シロキバは近づいてくる猟兵達を前に、内から闘志が沸き上がるのを感じた。
 それに呼応するかのように空から雷鳴が鳴り響き、炎の竜巻が巻き起こる。
「さあ、かかってきなさい!全力でねじ伏せてあげるわ」
 かくして猟兵達とシロキバとの決戦の幕が上がるのであった。