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肉しみに溢れた世界

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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●肉いあんちくしょう
「ねえちょっと、あんた最近太ってない?」
「そう言うあんたこそ……ちょっと食べすぎじゃない?」
 最近カクリヨファンタズムの各地でそんな会話が多く聞こえるようになった。初めの内は人に近い形の妖怪が時々呟くばかりだったが、その内動物型や植物型、さらにはとうとう。
「知らない人に声かけられたと思ったら肉のついたがしゃどくろだった!」
「布団が空をふっとんどる! いや違う肉厚になりすぎた一反木綿だ!」
「煙羅煙羅が重くなって立ち上れない!」
 無機物や肉の概念がなさそうなものまで太り始めた。流石の妖怪たちもこれには大パニック。
 そんな世界の中を楽しそうに見つめるものが二人。豊満な女と、肥満の女。
「ふふふ……太くて重くて、吊るし甲斐ありそうなのいっぱいぃ……特におっきいのは依代にして、他はぜ~んぶ吊るしちゃお……素敵な世界……あんたもそう思うでしょ……?」
「ぐひひ、そうだなぁ! どいつもこいつも無様な肉になって転がって動けなくなっちまえば……ちが、アタシは……ぐひぃぃぃっ!」

●肉しみは肉しみしか生まない
「また……またこのタイプの依頼……」
 ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)のボディ花園・桃姫がぷるぷる震えながら依頼書を見ている。その声色は暗く、しかし確かな怒りの色が含まれていた。
 彼女に呼ばれてここにやってきた猟兵たちだが、その様子に中々声をかけられない。だが猟兵たちに気づくと、桃姫は表情を直してそちらに向き直る。
「あ、ごめんなさい。皆様まずは迷宮災厄戦お疲れ様でした。ですが他の世界でも事件は起こっています。今回はカクリヨファンタズムが滅びの危機に瀕しているので、それを止めに行っていただきます」
 急に冷静に喋りだす桃姫。恐らくこのままでは埒が明かないと、ミルケンのほうがシンクロを強め意識を乗っ取ったのだろう。そして今回の事件はカクリヨファンタズム名物お手軽カタストロフのようだ。
「今回カクリヨファンタズムがあるものに満たされてしまいました。それが何かと申しますと、『肉』」
 桃姫の眉がぴくぴく動いている。だがまだミルケンの方に主導権があるらしく、話すのはやめていない。
「カクリヨファンタズムには今贅肉が蔓延しており、人型のみならず植物系や無生物系の妖怪まで、駄肉がついて太ってしまっているそうです。太り方には個人差があり、肉団子のように真ん丸になってしまう方もいれば特定部位だけに肉が集中する人もいるようですが、動きづらいのは確かなようです。皆さんにはこの事件を起こしているオブリビオンを倒していただきたく存じます」
 早口で言うミルケン。恐らく制御が効くうちにと早く話を終わらせようとしているのだろう。
「敵の居場所は既に掴んであります。森の中にある平屋の屋敷なのですが、まずそこに行くためにはけんけんぱをしなければなりません」
 けんけんぱ。片足で跳んだり足を開いたりする子供の遊びだ。だがなぜそれをやる必要があるのか。
「屋敷の前には結界があり、それを抜けるための鍵がけんけんぱなのです。これをやらないと敵地へたどり着くことは出来ません。子供の遊びよりだいぶ複雑な跳び方を要求されるみたいですが、指示に合わせ何とか切り抜けてください」
 空を飛べても結界を飛び越えたりはできないらしい。
「そして結界を抜けることができれば、次は気の生い茂る森の中での戦いです。ここにいるのは『豚房流縄術士』子豚・いつきという骸魂です。複数いますが一つの骸魂を分割しているため、見た目は全員同じなようです。この人たちは縊鬼という妖怪で、自身の体を縛る荒縄で相手を縛り上げたり、強烈な自殺願望を付与して自殺を強要してきたりします。自身もかなりのマゾヒストで、褒めると心中を強要し否定すればキレる大変面倒くさい人たちです。ちなみにそういう人ばかり依代に選ぶのでとてもおっぱいが大きいです。肉盛りです」
 タチの悪いヤンデレというやつか。最後の情報は名前から何となく予想できた者も多いだろう。桃姫の目がじっと自分の胸を見つめている。頑張れミルケン、あと少しだ。
「そして彼女たちを倒せば、ボスのいる平屋へ着きます。そこにいるのは『寝肥り餓鬼』というぶくぶくに太った女性の妖怪です。飢餓感を与えたうえで高カロリー食を食べさせたり、体形を変える弾を放ったり、眠ってる間に際限なく太っていく催眠の霧を放ってきます」
 こちらもやはり肉が武器、ということか。
「彼女は本来とても痩せた心優しい餓鬼の女性で、技も過食や拒食に悩む人に適正にカロリーを取らせたり、体形に悩む人を適正な体系に整えるために使っていたそうです。ですがこの度寝肥りの骸魂に飲まれ、このような凶行に走ってしまったそうで」
 骸魂を倒せば飲まれた妖怪は元に戻る。依代となった彼女のためにも、勝利しなければなるまい。
「この世界に行くと皆さんも肉増しになってしまいます。どこにどうつくかはさっきも言いました通り個人差はありますが、どこにつこうが動きづらくなるのは覚悟してください。ここで着いた肉は骸魂を倒せば消えますので、そのためにも迅速な勝利を。それでは、行ってらっしゃいませ」
 急いだ調子で説明を終え、ミルケンはグリモアを起動、猟兵たちをカクリヨファンタズムへ送り込んだ。
「だから何で私にばかりこういう話持ってくるんですかミルケンんんんんんんん!!」
 猟兵が消えるのと同時についに桃姫の怒りがミルケンを跳ねのけていたが、それは依頼には関係のないことであった。


鳴声海矢
 こんにちは、鳴声海矢です。
 迷宮災厄戦お疲れ様でした。久しぶりに他の世界で通常シナリオです。
 今回は肉に満ちたカクリヨファンタズムで、肉を纏いながら戦っていただきます。
 この依頼中は性別、種族に関わらず体に『動きを妨げる程の肉』がついてしまいます。どこにどうつくかはご自身で決めて構いませんが、必ず動きは制限されます。

 第一章ではその状態でけんけんぱをしていただきます。180度開脚を求めたり右足だけで30回連続けんけんさせられたり、普通のけんけんぱよりかなりきつい動きを要求されますが、肉を何とかしつつこなしてください。

 第二章では平屋の前の森で『『豚房流縄術士』子豚・いつき』の集団と戦っていただきます。ここは背の高い木がたくさん生えており、彼女たちはそれに縄をかけてぶら下がったり、相手をそこに首吊りさせようとしてきます。この『背が高くて見通しが悪い森』に何か対策を施したり、あるいは利用することでプレイングボーナスとなります。

 第三章では森の奥にある大きな平屋で『寝肥り餓鬼』との戦いです。彼女は飢餓感を与えてきたり相手をさらに肉盛り体系に変えたりして攻撃してきます。こちらにも同じように森と、彼女が住んでいる平屋があるので、それを何かしら利用することでプレイングボーナスとなります。平屋はそこそこ広いですが、敵は寝てばかりなので寝具以外の家具は余りありません。彼女の依代となっているのは心優しい餓鬼なので、時折戦いを嫌がるような素振りを見せたりもします。

 多分お色気よりコミカルに傾くかと思われます。
 それでは、肉の入ったプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『けんけんぱで通り抜け』

POW   :    元気いっぱいにけんけんぱ

SPD   :    素早さ重視でけんけんぱ

WIZ   :    落ち着いて慎重にけんけんぱ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

スプラ・プルトーイ
ふう、ふう……これはまた、やっかいな事件が起きたものだね。ふう~……けんけんぱはサメには乗らずに、水でできた体の柔軟性を生かしてスライムのようにぼよんぼよんと跳ねて進もうか。UCの効果で【ダンス】のステップ・リズムに乗って進めたらいいね。ふう~……肥え太ったとしても、王子様らしさは崩れていないといいけれど……せめて精神だけでも王子様らしくあろう……ふう、ふう……。
(全身が肉団子・水まんじゅうのような、顔も膨れた太り方希望,性格は崩さないように,コミカル描写大歓迎)



肉に満たされたカクリヨファンタズムの世界。この肉らしい異変を止めるべく、猟兵たちは肉の世界へと訪れた。その一番手は、スプラ・プルトーイ(鮫風船の王子様・f27450)だ。
「ふう、ふう……これはまた、やっかいな事件が起きたものだね。ふう~……」
 息を切らせながら進むスプラ。彼女もまたこの世界に足を踏み入れたその時から、肉の力に取り付かれ肉増し体形となっていた。
 その付き方は、胸や尻は言うに及ばず、腹、首、手足、さらには顔にまで余すところなく全身肉盛り。さらに体の中央ほど多く、末端はやや少なめにと体全体が球状に近くなるような付き方で、セイレーンである彼女のソーダ水の体と相まって、その姿はまるで水まんじゅうのようだ。着ているビキニも引き伸ばされ、水色の風船にポイントで入った模様の様になってしまっている。
 当然、こんな体で動くのはとんでもない負担を伴う。現地に到着した時点で息は上がり、ソーダ水の体に玉の汗が浮かんでいた。
 だが、外見はこんなになっても精神面は一切変わっていない。彼女の心は気高い王子様のままだ。この先に進むという強い意志の元、眼前に並ぶ地面にかかれたいくつのも丸……けんけんぱへと挑む。
「よし……いくよ。さあ、僕と共に踊りを!」
 【ノーブル・ダンスホール】の掛け声と共に、頭上からきらびやかな光が降り注ぐ。その光に照らされ、けんけんぱのステージが舞踏会場へと様変わりした。その煌めくダンスホールへと、スプラが第一歩を踏み出す。
「てやっ!」
 丸の上でぽよんと、青い水玉が弾んだ。肉に埋もれて見づらいが、スプラの片足はしっかりと小さな丸の中につき、それを蹴って次の丸へと向かっている。
「とうっ!」
 もう一度水玉が跳ね、ぼよんと着地。さらに地を蹴りその先へ。
「たあっ!」
 ぼよよんと揺れながら、両足を大きく開いて二つの丸へ着地した。超重量が地面に着いた反動で体全体が揺れ、上下にぼよんぼよんと際限なく揺れている。何しろ彼女の体はソーダ水。文字通りにたっぷり水の詰まった袋を揺らしているようなものなのだ。内部で水が行ったり来たりし、それに合わせ豊かな肉がぶるんぶるんと揺れ回っている。
 普段騎乗している自身の体の一部とも言えるサメを使わず、水の体の柔軟性を活かしてスプラは次々とけんけんぱをこなしていった。着地時に遅れてやってくる水の動きを、重心をずらすことで前へと動かし、腹と胸を突き上げさせて次の一歩への推進力に変える。足を広げて止まる必要のある場所は、力を下に向け、水を一気に下半身へ集めて尻や足腰を思い切り大きくし、安定のための錘にする。
「ふう~……肥え太ったとしても、王子様らしさは崩れていないといいけれど……せめて精神だけでも王子様らしくあろう……ふう、ふう……」
 確かに外見は王子様とは程遠い、ぽよぽよ揺れる巨大な水風船だ。だがどれだけまとわりついた肉も、彼女の心までも侵すことはできない。その心故、王子様のための舞踏会場は彼女を王子様と認め、その行動の成功を約束していた。
「よし、フィニッシュ!」
 そして最後、大きく描かれた二つの輪に、両足を大きく広げて飛び乗るスプラ。7ばしゃん! という水音と共に輪の中に足が叩きつけられ、その衝撃が極太の足からその付け根、真ん丸の尻と腹と胸、最後に顔と伝わって全身をゆさゆさ揺らす。
 その揺れに催促されるように、前方の空気が変わり、先への道が開けたことをスプラに伝える。
「本番はここから、だね」
 誇り高き水まんじゅうは、その先へ向かって揺れながら進んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
大変なのはよく解りますぅ。
頑張ってみましょう。

私の場合『反動』の関係上『こういう影響』は受け易いですから、想定以上且つ桁違いの増量でしょうねぇ。
体質的には『或る程度まで胸と尻に集中』『それを超えると全身に』となりますから、今回は全身でしょうかぁ。

ただその分『こういう状況』は慣れておりますし、『反動』に近い変化なら【豊連】による『一時的な影響の先送り』の応用で、全ては無理でも『軽減』は可能ですぅ。
同時に『身体強化』も出来ますから、この程度の運動は問題無いですねぇ。

ただ、元の効果に『応用の影響』『維持の為の複数回使用』が重なる以上、突破後の体型は凄いことに?


鮫兎・醒闇
【手加減無用】

「肉の扱いにかけては猟兵最高峰を自称するくらいは得意よ!るこるちゃんもね!」

肉が増えるならさらに盛ればいいじゃない!豊饒飽食豊満の果実を食べながらユーべルコード暴飲暴食グラトニーモード発動よ!増加したパワーで贅肉はねじ伏せるわ!

「バニーな私は跳ねるのも得意ってね!」(どたぷん!ずどん!ばいん!と地響き&一歩ごとにバニー服が肉圧で弾け破れ、乳揺れ腹揺れ尻揺れで衝撃波バラマキつつ)

「これで……ラストォッ!」(肉揺れの力を突進力に変換し突撃する肉塊)



そこにある者全てを肉盛りにする世界と成り果てたカクリヨファンタズム。大抵の者はここに来れば変化した自らの体に戸惑い、持て余すだろう。だがここに、それをものともしない猟兵がいた。
「肉の扱いにかけては猟兵最高峰を自称するくらいは得意よ! るこるちゃんもね!」
 たっぷり増えた肉を強引にバニー衣装に詰め込んだ鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)が、自信満々な様子でそう宣言した。その隣には、彼女に名前を呼ばれた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の姿が。
「大変なのはよく解りますぅ。頑張ってみましょう」
 その体は元々豊満な胸と尻にさらに肉が付き、衣装からかなりはみ出してしまっているほど。さらにはそれに隠れて見えづらいが、他の部分も少なからず増量している。他の一般妖怪と比べてもその肉のつき方は異常に多く、彼女が普段受けている反動の関係もあってこの力に特に影響されやすいのが見て取れた。だがそれでもいつもの調子を崩さないのは彼女がこういう状況に『場慣れ』しているからか。
 そんな二人だからか、この状況でも一切怖じる様子はなく地面にかかれたいくつもの円の前に堂々と立つ。
「肉が増えるならさらに盛ればいいじゃない! 体脂肪はパワーよ!」
 醒闇は手に持った『豊饒飽食豊満の果実』を一齧りし、【暴飲暴食・グラトニーモード】を発動した。その超高カロリーがユーベルコードによって即座に力に変えられ、その身に蓄えられる。その蓄えられる形とは、すなわち脂肪。
「バニーな私は跳ねるのも得意ってね!」
 得意げに宣言しながらまずは一歩、右足のけんけんで踏み出した。ハムのように極太となった足がどずっと縁の中に突き刺さった、その瞬間。その衝撃だけで、場に^服の腹がはじけ飛び、褐色の丸々とした腹がぼよんと飛び出した。
「大いなる豊饒の女神、豊かなる恵みを今一度、新しき力へとお導き下さい」
 一方るこるは、【豊乳女神の加護・豊連】を使用、この肉の力を反動と同じものととらえることで、その影響を先送りにし体形を元に戻した。
 醒闇とは逆の抑える方の対処によって動きの自由を確保したるこるは、いつもと変わらぬ調子でけんけんぱをしていく。
「おっと、あっ、やっ、それでも、ゆれますねぇ……」
 元に戻ったとはいえ元々規格外な豊満さを持つるこるだ。一跳びごとに胸は弾み尻は揺れ、大股を開けるところでは色々はみ出しそうになる。
 そうして飛ぶるこるの姿を見て、醒闇のやる気がさらに燃え上がった。
「増加したパワーで贅肉はねじ伏せるわ! 見てなさいこの私のジャンプ!」
 あえて複雑に並んでいる方の円を狙い飛んでいく醒闇。どたぷん! ずどん! ばいん! と轟音と共に地響きが起き、周囲に衝撃波が撒き散らされる。そしてその衝撃は醒闇自身の体にも伝わり、腹だけでなく胸や尻の服も次々とはじけ飛んでいった。
 抑えを失った肉はぶるんぶるん揺れ、胸は時に醒闇の顔さえ覆う程に跳ね上がり、尻は膝の裏まで隠しそうなほどに垂れ落ちる。さらに戻ってきた乳房が張り出した腹の肉にべちんべちんと叩きつけられ、まるで肉のドラムのように音を立てている。
「これは凄いですねぇ」
 それを見ながらるこるものんびりというが、実のところ彼女も同等以上の反動は受けている。ユーベルコードの力でただそれを先送りにしているだけだ。さらにはこのユーベルコードにもそれ相応の反動がある。行ってみれば先送りしたものに利子が付くようなものだ。それが来ればどうなるか。
 やがて二人は円の途切れる場所までたどり着く。かなり広い感覚で描かれた二つの丸。間違いない、ここがゴールだろう。
「これで……ラストォッ!」
 その円目掛け、二人は大きく開脚して飛び乗った。醒闇の肉が揺れ、大きく開いた股の上で腹が、その上で乳房が激しく舞い踊る。さらにるこるがその後ろにつくように飛び込む、が。
「こ、こんな時にぃ?」
 ユーベルコードの反動がここで来たか、るこるの体が醒闇と同様のサイズに打くれ上がる。そのまま服を吹き飛ばしながら肉塊の様になったるこるが醒闇にぶつかり、全体重をもって互いの肉を揺らす。
「うおぉぉぉ!?」
 その勢いのまま、二人分の肉揺れが推進力となって二人は結界に突撃、既に溶けかけていた結界をぶち破る。二色の肉塊が絡み合い、一つの肉玉となってそのまま奥へと転がっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動
全体的に肉が付き

動きにくい……この状態でやれと。
連続けんけん、うう……キツイ。
いつもより肉が付いた身体だとこうも大変だとは。
こんな時でもこれは相変わらず反応するのか。

絡み・アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動
全体的に肉が付いてる

うう……いつもより動きにくい。
おまけにアリス共々、全体に付いてるから動き難さもあるけど、武器を落としたら拾えるかどうか。
おまけに飛ぶのも難しいから機動力も……。
はあ、けんけんぱしろって言われても……まあやるけど。
にしてもやる度に肉が弾むから余計に疲れるわ。

絡み・アドリブOK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動
全体的に付くが主に胸と尻、腿が多め

うう……こんなに肉が付いては動きが。
身体が重いですが、なんとかやらないと。
うう、やっぱり動きづらいですね。おまけに弾んで。
でもなんとかして抜けないと。
制限されてもなんとかしていかないと……。

絡み・アドリブOK



 一人が抜けても結界はすぐに再生される。それ故誰かが結界を突破しても、後から来た猟兵は改めてけんけんぱを行わなければならない。面倒ではあるが、余計な者が迷い込むことがないのが救いと言えば救いか。
 そんな肉の世界に、新たに三人の猟兵が現れた。
「うう……いつもより動きにくい」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)は全身にまんべんなくついた肉を持て余し、やっとの思いでここまでやってきた。その体には胸と言わず足と言わず全身にたっぷりと肉が付き、普段の抜群に整ったプロポーションは台無しである。
「動きにくい……この状態でやれと」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)もまた、やはり全身に肉をつけての登場だ。遥かに増えた体重を支えるだけでも一苦労だし、ましてやこれからこの状態でけんけんぱをやれと言われているのだ。先の苦労を思うだけで木が沈んでくるのも致し方あるまい。
「うう……こんなに肉が付いては動きが。身体が重いですが、なんとかやらないと」
 藤宮・華澄(戦医師・f17614)も、やはり肉がついて動きにくそうにしている。が、彼女だけはどうにも他の二人とは色々と違うように見える。まずシルエットからして違う。エルーゼとアリスは全身に均等に、まるまると肥え太るような形で肉がついているのに対し、華澄だけは胸、尻、腿に重点的についている。その部分へ着いている量は二人より多いのだが、逆に他の部位へは二人に比べればつき方は少なく、外見の崩れ方は他の二人よりマシ……とも言えるかもしれない。
「あの……なんで二人とも私のことを見てるんですか? とにかく、身体が重いですが、なんとかやらないと」
 二人からの恨み交じりの視線に困惑しつつ、華澄が大量に書かれた円へと足を入れていく。二人も華澄に当たっても仕方ないと、それに続いてそれぞれ円の中へ踏み込んでいった。
「連続けんけん、うう……キツイ。いつもより肉が付いた身体だとこうも大変だとは」
 アリスが選んだルートは片足けんけんがひたすら連続する場所。ただでさえも全身に肉がついて重いのに、その重量を片足だけで支えなければならないのだ。おまけにその状態で連続で跳ねるので、その重量が全部膝にのしかかってくる。時折飛ぶ足が変えられるのは、最後の温情かもしれない。
「く……こんな時でもこれは相変わらず反応するのか……」
 そしてもう一つ、アリスは揺さぶられることによって股間にある『それ』が本人の意思とは関係なく反応してしまっていた。とはいえ幸か不幸か、増えすぎた肉に埋もれて外からは全く変化は見られない。膝とそこを最悪の事態から守りつつ、アリスはひたすらけんけんを続けていった。
「全体に付いてるから動き難さもあるけど、武器を落としたら拾えるかどうか。おまけに飛ぶのも難しいから機動力も……」
 エルーゼのルートはやたらと左右に振られる、無駄に動きが多いルートだ。普段の彼女ならこんな動きはなんてこともない、踊るように華麗に飛び越えてしまえるものだろう。だがアリスと同様、全身肉盛りになった彼女にはその動きは非常に辛い。
「はあ、けんけんぱしろって言われても……まあやるけど」
 なんとかけんけんぱをしていくが、右にしばらく行ったと思ったら左に大きく曲がり、今度はまた右、さらには一度後ろへと、あちらこちらに体を動かされる。勿論そのたびに全身の肉はゆさゆさと揺れ、エルーゼの体力を大きく奪っていった。そして何度目かの切り返しの時、ついに疲労と重量からエルーゼの足が崩れる。
「リヴェン」
 とっさにエルーゼは【リヴェン】の霊を召喚、彼女に支えさせることによって転倒を免れた。けんけんぱとしてはルール違反な気もするが、ユーベルコードを使ってはいけないとは言われていない。歯を食いしばって全身で肉を支えるリヴェンに何とか押し戻してもらい、エルーゼは再びルートへと戻った。
「うう、やっぱり動きづらいですね。おまけに弾んで。でもなんとかして抜けないと」
 華澄のルートは、一つ一つの円がやたらと離れている。両足をつける場所は多めだが、その分そこで踏み切れというのかかなりの大ジャンプを要求される場面が異様に多い。当然大きなジャンプは大きな反動を肉に伝えるわけで。
「きゃあっ!?」
 ぼんよよよんと、巨大な胸と尻が大きく弾む。特にその胸は顔まで覆って前方の視界を遮るが、幸か不幸か円同士が離れていることが幸いし、次に向かう円を見失うことだけはなかった。
「制限されてもなんとかしていかないと……」
 視界や動きを制限される中でも、次のルートを見据えて進んでいく華澄。
 そして三人はしばらくは別の方向へと飛んでいたのだが、やがて円が同じ場所へと向かうように並び始める。
「そろそろ終わりかしら?」
「の、ようだが……」
「あの大きい丸ですね、行きましょう!」
 最後に見えた大きな円に向かい、三人が一斉に飛び込んでいく。
 ぼよよんとエルーゼの肉が着地し、どたぷんとアリスの肉がそれに続く。そして。
「よい……しょっ!」
 ぶるるるんっと華澄の胸がフィニッシュを決めた。その激しく揺れる胸にこじ開けられるかの如く結界が消え、先への道が開かれる。
「開きましたね、行きましょう!」
 巨大な胸と尻を揺らしながら、華澄がその先へと進んでいく。その姿と自分の体型を見比べ、やはり釈然としないものを感じながら、二人もその後に続くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

全会原・タイガ
アドリブ/絡みOK
【POW】

食べる肉は好きだがこっちの肉は、はぁ……(自分の体をなぞって)

どんな姿になるのかと思ったら胸と尻にたっぷり脂肪が……ってなんか思ってた太りかたと違う!?いやいやアンバランスすぎるだろこれ!

邪魔でしょうがねぇけど多少肉が増えた程度なら【怪力】で問題なく進める、はずだ!(フラグ)
正直体より服が破れちまわないかが心配だぜ……
耐えてくれよ、オレの服うぅぅ!!


初志・貫鉄
即興共闘歓迎
POW

…いや、ここに肉がついてもなぁ…雄っぱいって奴か?
しかも、無駄にかなりデケェし…自分のを揉む趣味はねぇからなぁ

破れるサダメのコックコートの胸元を弾け飛ばし、肥大化した胸部をみての感想一言。環境耐性と狂気耐性で精神面は問題なし
運動も問題ないだろうなぁ、なんて思ってけんけんぱをすれば

うげっ!揺れて、身体が持ってかれる!?こりゃ、予想以上っ!
ついでに、結構痛ぇっ!

ジャンプと足場習熟でミッションをこなしつつ、慣れない痛みは激痛耐性で耐えてみせる
いや、念動力で雄っぱいの揺れを小さくすれば痛みは減るはず!と念動力での固定も試みる
でも、痛ぇっ!

変なところで豚房流の凄さを思い知らされたぜ



「食べる肉は好きだがこっちの肉は、はぁ……」
 全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)は自分の体をなぞり、深く溜息をついた。その胸は元々頭部サイズと言えるほどに豊満であったが、今のタイガはそんなものではない。体の前面を覆い隠し、片方体サイズとでもいうべき大きさだ。それだけではない。尻にもまた大量に肉が付き、前から見ても横に張り出した巨大な尻肉が見えてしまう程だ。
「……ってなんか思ってた太りかたと違う!? いやいやアンバランスすぎるだろこれ!」
 豊満などという言葉では追いつかない自分の体に絶叫を上げるタイガ。
 そしてもう一人、規格外に豊満な体となった猟兵がいた。
「……いや、ここに肉がついてもなぁ…雄っぱいって奴か? しかも、無駄にかなりデケェし…自分のを揉む趣味はねぇからなぁ」
 初志・貫鉄(拳食合一の功徳奉士・f26667)もまた、自身についた規格外の爆乳を見て困惑していた。
 だが今までの猟兵と決定的に違う所。それは貫鉄は『男』なのだ。
 厳密にいえばタイガも元は男性であり、呪詛の為に女の体へと変えられている。だがその呪詛は根深く一つや二つ事件を解決した程度で溶けるものでは到底なく、猟兵としても女性として登録されている。
 だがそれとは違い、貫鉄は掛け値なしの男性。その胸にあるのは鍛え抜かれた大胸筋だけのはずであった。その胸板の上に、女性もうらやむ超サイズの爆乳が乗っているのだ。
 正直本人としても周囲としても違和感意外の何も感じられない光景だが、それでも貫鉄は前向きだ。
「よし、精神面は問題なし。運動も問題ないだろう」
 破れるサダメのコックコートの胸元を弾け飛ばし、肥大化した胸部をみての感想一言述べてから、堂々とした様子でけんけんぱへと向かう。
 その様子を見てタイガも勇気づけられたか、ぎちぎちと悲鳴を上げる服を抑えながら無数の円の前へと立った。
「邪魔でしょうがねぇけど多少肉が増えた程度なら【怪力】で問題なく進める、はずだ! 終わったら肉食わせてくれよな!」
「おう、任せときな!」
 たがいに声をかけ合い最初の一歩を勢いよく踏み出す。だが。
「うげっ! 揺れて、身体が持ってかれる!? こりゃ、予想以上っ! ついでに、結構痛ぇっ!」
 最初の一歩で思わず絶叫を上げてしまう貫鉄。当然ながら、貫鉄は乳房の感覚など味わったことがない。それ故に、それがどれほどの者かなどまるで想像はついておらず、揺れを抑え込もうという発想がまずなかった。一般論として、胸の大きすぎる女性はあったブラをしないと運動はままならないとされる。丸出しに近い状態で戦う猟兵はしばしば見かけられるが、彼女たちは大抵特別な訓練を積んでいるのだ。乳房自体に慣れていない貫鉄には到底まねできるものではない。
 そしてタイガも。
「正直体より服が破れちまわないかが心配だぜ……耐えてくれよ、オレの服うぅぅ!!」
 その掛け声とほぼ同時に響くびりびりという音。
「やっぱだめだったぁぁぁぁぁぁ!!」
 元々ぎりぎりで収まっていたところに激しい動きが加わり、あっけなく服はちぎれ飛び、超巨大な胸と尻が露になった。褐色の肉玉が前後に二つずつ、ぶるんぶるんと激しく揺れ回る。タイガは元々豊かな体を持っていたということもあって貫鉄よりはその制御に慣れていた。だがここまでの大きさとなればまた話は変わってくる。
「うおぉ……胸が、ひっぱられ……ひぎっ!」
 巨大な肉が中身ごと引っ張られ、大きく振り回される。それに伴って全体に走る波打つ感触と電流のような痺れ。剥き出しになった尻も揺れるたびに空気にすら叩かれているようで全体に凄まじい感覚が何度となく走る。それに泣かされながら、タイガは懸命に胸と尻を揺らしながら飛び跳ねていく。
「こ、こうすりゃちっとはマシに……でもやっぱ痛ぇ! おいあんた、念動力とかは使えるか!?」
「そ、そんなもん使えねぇよ……ぎゃうぅっ!」
 貫鉄は念動力を使って胸を強引に固定し、少しでも飛びやすくなるよう足場もしっかり確かめながら行くが、それでも痛いものは痛い。
 タイガに至っては胸と尻の肉に走る感覚に、顔を真っ赤にしながら翻弄されつつ飛んでいくしかなかった。
 そんな状態ながら、最後に用意された円の中に二人はどうにか辿り着く。
「どっせい!」
 貫鉄は大地を揺るがすが如く、雄っぱいの分増量した体重を乗せて両足で強くそこを踏みしめた。
「ひぎゃあああああん!」
 そしてタイガは、なんと並の開脚並みの横幅にまでなった尻でその二つの円それぞれに着地した。けんけんぱとしては失敗のようにも見えるが、その眼前で結界は薄れていく。どうやら成功したとみなされたのだろう。
「変なところで豚房流の凄さを思い知らされたぜ」
 次に戦うであろう相手の事を思いながら、貫鉄は先へと進んでいく。
「これ、最後まで持つのか……?」
 タイガはこの一戦で既に壊滅状態まで追いやられた服と、たっぷり存在を主張し続ける胸と尻を思いながら、無意識にそれらを揺らすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『『豚房流縄術士』子豚・いつき』

POW   :    豚房流縄術・絞首
攻撃が命中した対象に【強烈な自殺願望】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【首吊りや乳房に埋もれて窒息したくなる感情】による追加攻撃を与え続ける。
SPD   :    豚房流縄術・亀甲
【自身と同様の縄縛りや一方的な愛の囁き】を給仕している間、戦場にいる自身と同様の縄縛りや一方的な愛の囁きを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ   :    豚房流縄術・乳房縛り
対象への質問と共に、【自分の全身を縛る縄の中】から【自分の乳と相手の急所に絡みつく縄】を召喚する。満足な答えを得るまで、自分の乳と相手の急所に絡みつく縄は対象を【外見がたわみ中身が飛び出る程の締め付け】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 鬱葱とした森。背の高い木々が密集し、昼間でも薄暗いその場所を猟兵たちは進んでいく。
 増えた肉を木にこすらないようすすむ猟兵たちの頭上から、陰気な声が聞こえてきた。
「何か来たぁ……アンタたち、誰? アタシの邪魔しに来たの? それとも、アタシと一緒に……吊られてくれる?」
 その声と共に頭上から次々と振ってくる人影。それらは全て首に縄がかかり、その逆側は頭上高くの枝に括りつけられていた。その体はやはり肉に満ちた豊満な体だが、それ以上に全裸の体に幣束のついた注連縄を巻いただけという異様な姿が目に付く。
 首吊り死体……一瞬嫌な想像が猟兵たちの脳裏をよぎるが、それらは吊られたままの状態で平然と口を開いた。
「でっかいのがい~っぱい……アンタとアンタはアタシと一緒になろ……で、そっちは……一人で死んで……?」
 勝手に猟兵を品定めし陰気な目を向ける吊られた女たち。その言葉と同時に、彼女たちを縛っている縄が生き物のように動いて猟兵に向かってきた。間違いない、この女たちこそが、今回の事件の元凶の一つ、『『豚房流縄術士』子豚・いつき』だろう。被害者の中でも特に豊満に寄った女性を仲間にし、他は縊り殺す、とでもいうつもりということか。
 猟兵よ、この独りよがりなヤンデレ女に現実を理解させてやれ!
スプラ・プルトーイ
ふう……っ、やはり、この体では逃げ切れないか……。仕方ない、僕の体を囮にして、分離して潜伏させた鮫風船の【サプライズ・バイト】での奇襲を行うよ! 敵に気付かれないよう、一人、また一人と、丸呑み【捕食】を行っていくんだ。そのためには敵の注意を僕に向かせる必要があるな……。
どうだい? このような体は珍しいだろう? 縛り心地、試してみるかい? ……むぐっ。これは……キツい……でも、内臓等がない分、痛みは軽減されるはずだ。(しかし、その分派手に体全体脈動する変形締め上げ)ぶひゅ……っ。あまり余裕はないな……早く鮫風船を操作して仕留めないと……!(ブドウのようになるまで派手にコミカル無様な変形重視希望)



 森の中、悪趣味な果実のように木から降りてきて猟兵を取り囲む『『豚房流縄術士』子豚・いつき』の集団。それを前にスプラ・プルトーイ(鮫風船の王子様・f27450)は息を切らしながら立ち向かっていた。
「ふう……っ、やはり、この体では逃げ切れないか……」
 引き続き、丸々とした球体のような水まんじゅう体形のスプラ。この体での動きにくさは先のけんけんぱで証明済みだ。こんな状態で正面から大勢を相手していられないと一旦距離を取るべく逃げ回ったが、縄を使い器用に木を渡ってくる敵からは逃れられず、早々に追いつかれてしまっていた。
「何で逃げるのさぁ……ねぇ、そっちから来たんじゃない……アタシのこと、可愛がってよ、相手してよぉ……」
 ぶつぶつと言いながら、いつきたちが自分を縛る縄をスプラへと差し向けた。両手が縛られている不自由そうな状態にもかかわらず、縄は真っ直ぐスプラへと向かっていく。
 重い体を動かしスプラはそれを避けようとするが、その動きは今までにもまして遅く、避けられない。【豚房流縄術・亀甲】の効果が、縄を楽しまない者の速度を落としたのだ。
 それを察したスプラは、避けるのをやめ堂々と縄の前に体を差し出した。
「どうだい? このような体は珍しいだろう? 縛り心地、試してみるかい?」
 その宣言を契機に、スプラの体に速度が戻る。だがスプラはあえて動かず、その丸々とした青い体に縄を受け入れた。
「ぐっ。これは……キツい……でも、内臓等がない分、痛みは軽減されるはず……」
 縄はスプラの首や腰、股などに回り、そこを一気に締め上げた。本来は肉に食い込み内臓を圧迫し、締め方によっては骨まで砕くことすらある縄縛りだが、スプラにはそもそも砕かれる骨や内臓はない。ソーダ水製の肉体はどこまでも柔軟に変化し、縄をその身に受け入れていく。
「わぁ……縄の間からぐにゅぐにゅはみ出てる……くひひ、じゃあもっと細かくしちゃおう……」
 胸と腰に巻かれた縄の間から大きく突き出した腹に、別のいつきがさらに縄をかける。それは出っ張った腹を多方向に横切って網のようになり、その網目からところてんか、あるいはブドウのように無数の小さな肉玉を盛り上がらせた。
 さらには頭部から股間まで一直線に縦に一巻きし、それを思い切り締め上げれば体は真ん中から左右に分かれるようにくびれる。同時に体内のソーダ水が移動し、四肢が大きく膨れ上がり、それはまるで四つの風船が新たにくっついたかのようだ。いつきたちはその四肢にさらに縄をうち、ボール遊びをするかのように上下に激しく揺する。
「ぶひゅ……っ。あまり余裕はないな……」
 こんな状態になっても命に問題はないが、それでもきついことに変わりはない。縄を『楽しんで』速度を落とさないでいられるのも時間の問題だろう。幸い今いつきたちの意識は完全に自分に向けられている。やるなら、今だ。
「身を隠し襲撃するのはサメの得意技さ」
 突然調子の変わったスプラの声を合図とし、辺りから鮫型の風船が一斉にいつきに噛みかかった。それは風船とはいえ巨大な口と強靭な牙を持ち、いつきの持つ縄を食いちぎり、その体を人飲みにしていく。
「な、なんなのこれ……! どこから出てきたのさ……!」
「最初から君たちの目の前にいたよ。逃げてる間にちょっと落としただけさ!」
 この鮫型風船たちはスプラの体の一部を分離させたもの。スプラは最初に逃げ回っていた時からこの鮫を分離させ、森の中に潜ませていた。木を隠すなら森の中というが、鮫を隠すのも森の中、といったところか。逃げながら鮫を伏せ、縛られて意識を集中させ、一気に【サプライズ・バイト】で奇襲する。邂逅の時から張り続けていた策が、ここにで文字通り一気に牙を剥いていた。
「飲まれる痛みが分かったかな?」
 肉盛りの豊満な体が次々と鮫に食われていく。気に入った肉を飲み込んで依代にしていたいつきに、鮫の口がこれ以上ないほどのしっぺ返しを与えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鮫兎・醒闇
「そんな恰好でそんな所にぶら下がって……これは悪い子ね?お仕置きしちゃう♪」

ユーべルコード【過剰なる豊穣豊満の呪い】発動よ!指定部位は全身で空気でぱんっぱんになった風船のように膨張し続けるわ!その縄はどこまで食い込んで耐えられるかしら?うふふん!

私の体が縛られたときは、自分に豊穣豊満の呪いを使用して脂肪分を倍増!質量で縄をぶち切るわ!というか木が邪魔ね!肥大化させた胸とお尻の谷間の圧力でへし折ってみるわね!


夢ヶ枝・るこる
■方針
・状態:前章終了時の体重継続
・アド/絡◎

■行動
厄介ではありますが、お相手致しましょう。

『F●S』3種を展開、【沃貌】を使用しますねぇ。
『木より巨大&木で支えられない体重』になれば『首を吊らせる』ことは出来ません。
必要な量の『秘薬』を『複数投与』、体重は『身長の倍率の3乗倍』になりますから、『追加器官』として『更なる体重増加』と『体重を支える筋力』を付与しますねぇ。
後は相手を見下ろしつつ、彼女達の利用している『木』ごと『FRS』の[砲撃]と『FBS』の斬撃で[範囲攻撃]、更に『のしかかり』による[重量攻撃]も加えましょう。

問題は『大量摂取の反動』ですが。
解除しても増量した体重がそのままに?


全会原・タイガ
アドリブ/絡みOK

クソッ!胸も尻も揺れすぎなんだよ!こんな体じゃうまく戦えねぇ……

(揺れる自身の肉を見て羞恥心が溜まりUCが強制発動し巨大化)

うおおお!?こんな時に呪いが……!け、けどちょうどいいぜ!
デカさを活かして縄が括られた枝をブチ折ってやる!そのまま奴らを蹴散らしてやるぜ!

……でもやっぱ恥ずかしいいぃ!!



 鬱葱とした森の中。それはまるで悪趣味な果実のように、次々と木の枝からぶら下がる子豚・いつきの軍団。その中央には、三人の女性猟兵が取り囲まれていた。
「厄介ではありますが、お相手致しましょう」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は前方にぶら下がるいつきたちを油断なく見据え。
「クソッ! 胸も尻も揺れすぎなんだよ! こんな体じゃうまく戦えねぇ……」
 全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)は見るからに不利な状況に悪態をつき。
「そんな恰好でそんな所にぶら下がって……これは悪い子ね? お仕置きしちゃう♪」
 鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)は妖しく笑って言った。その三人の様子に、いつきたちも自身の縄を揺らしながら不気味に笑う。
「こんなに一杯肉、肉、肉……いいよぉ、アンタたちみぃんな一緒にしてあげる。ハムみたいに縛られて……永遠に一緒に吊るされよぉ……」
 その言葉と共に、いつきを縛っている縄が生き物のように伸び、三人へと襲い掛かった。
「うおぉぉ!?」
 まずは最も自身の肉を持て余していたタイガが、その縄に捕まってしまう。服が既にほとんどはじけ飛び、丸出しになっている胸と尻に縄が容赦なく食い込み、その形を歪に変えた。
「いぎぃぃぃ……」
 縛られ、搾り上げられてタイガの胸と尻がたわみ、引き伸ばされる。肉を引っ張られる激痛が走るが、それと同時に『息が止まるまでもっと縛られたい、肉に埋もれたい』という感情がタイガの中に沸き起こる。
「ねぇ、いいでしょぉ……一緒に、イこうよぉ……」
 【豚房流縄術・絞首】によって付与された願望が、無様に肉を締めあげられての死への欲求を無理矢理タイガに起こさせた。
 そしてるこるにも。
「そのバカでっかいお肉……ぶーらぶーらさせたらきっと気持ちいいよぉ……」
 首に縄を巻かれ、ぎりぎりと木の上へ向かって引き上げられている。幸い先に膨張した体重がそのままなため、いつきが数人がかりで引っ張っても中々持ち上げらていないが、それでも脳波コントロールできる浮遊兵装が積極的な救出を試みないあたり、やはり思考を乱されているのだろう。
 そして醒闇にも、いつきたちの縄が迫っていた。
「ねぇ、アンタさぁ……どんなふうに縛られたい? このお腹を縄が埋まるくらいきつーく? それともおっぱいを飛び出るくらいに搾っちゃう? あとは……お尻の間、真っ二つになるくらい深く?」
 醒闇に縄をかけながらねちねち質問するいつき。質問の度に縄が締まり、醒闇の体が搾りだされ、縄と縄の間から玉のように肉が搾りだされていた。
 【豚房流縄術・乳房縛り】による質問責めが、醒闇の体を責め苛んでいた。元より独りよがりな性格のいつきのこと、何を答えようがその答えに満足などしない。質問の度に縄は醒闇と、質問したいつきの肉に深く食い込み、その中身まで搾り出そうとしていた。
 一見すると八方塞がり、猟兵たちの敗北のようにすら見えるこの光景。
 だが、反撃の糸口はすでに用意されていた。
「豊饒神様はいっていたわ。いくら盛ってもいいと!」
 まず動いたのは醒闇。その体にいつきが縄をかけ痛みと快楽を共有しているのを攻撃として返し、【過剰なる豊饒豊満の呪い】を相手と自分に付与した。
 肉の呪いが互いの体を肥大させ、その体にかけられた縄が一層食い込んでいく。
「いだ……あぁぁぁぁぁ……」
「空気でぱんっぱんになった風船のように膨張し続けるわ! その縄はどこまで食い込んで耐えられるかしら? うふふん! まぁ、私は慣れてるから平気だけど……この気が邪魔ね。ふんっ!」
 肉が縄に引き裂かれそうになっていつきがもだえる前で、醒闇は自身の肉で縄を引きちぎり、さらには超肥大した胸と尻で辺りの木を挟んでへし折ってしまう。割り箸を割る宴会芸……とするにはその光景は余りに凄まじく、淫靡すぎた。
「大いなる豊饒の女神、その偉大なる御姿の恵みを我が身へ」
 どうじにるこるも、【豊乳女神の加護・沃貌】を発動。一つでも大きく肉を肥大させる秘薬を複数一度に摂取し、ただでさえ重かった体がさらに増量、吊るされそうになっていた枝を重さで折り、さらには体を当てることで木そのものもへし折ってしまった。
 そのまま服から大量に肉をはみ出させ、際限なく横に、そして盾に膨張していくるこる。秘薬の効果で追加の筋肉も得て、自重を支える極太の足を作り出す。
「ひ……でか……」
 ぶら下がっている木から慌てて離脱しようとするいつき。だが浮遊兵装たちが木こりの斧のようにその木の幹を傷つけていき、るこるはその木を胸で、腹で、尻で、へし折りながらいつきたちを下敷きにして行った。
 そしてそんな超肥大していく二人と、無様に縛られ揺れる肉を見て羞恥が極限まで高まったタイガもまた。
「か、からだが大きくなって……きゃぁ!?」
 羞恥を糧に肉体を膨らませる【義岩貞津苦母泥】。それはこの肉まみれの戦場でその効果をいかんなく発揮し、タイガの体を他の二人同様膨れ上がらせた。
「うおおお!? こんな時に呪いが……! け、けどちょうどいいぜ! 潰れろぉっ!」
 縄で根元を搾り上げられた超爆乳の一振りが、いつきがぶら下がる枝と、その木そのものを簡単に折る。そうして地面に落ちたいつきに、今度は超巨大尻による座り込みがとどめをかけた。
「このまま奴らを蹴散らしてやるぜ! ……でもやっぱ恥ずかしいいぃ!!」
 羞恥に悶えるが、それが原動力となってタイガの体はさらに膨れ上がる。
「やるじゃなぁい、私も負けてられないわ」
「私ももう少し行けそうですねぇ。問題は『大量摂取の反動』ですが……」
 タイガのサイズに対抗心を燃やし醒闇がさらに膨れ上がり、るこるも戻らなくなることに不安を抱きながらも飛躍を追加、肉を膨らませる。
 森の中に突如現れた三つの肉の山。遠目にすら観測できそうなその肉の狂宴の下で、木から落ちた芋虫のようにいつきたちはぷちぷちと潰されて行くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リアン・ブリズヴェール
【ソロ希望】【アドリブ歓迎】【NG脱衣】

肉がつく場所は胸・お尻・お腹だけでまるで妊婦さんのような姿です

「視界が悪いですけど、みんながいれば大丈夫です」

まずは【魅了変化】で4歳の魔法少女姿となり、続けて【オルタナティブダブル】でファムを召喚し、【魔物幽霊娘軍団召還】で魔物娘とラミアを召喚します

自分を囮にして魔物娘やラミア・ファムで子豚いつきを攻撃しますが………
森を利用されて逆に1人ずつ恥かしい縛り方で拘束され次々と首吊りにされていきそうです

最後はリアンとファムも恥かしい縛り方(主に腋を晒す)で縛られて首吊りされて失神してしまいそうです

そして全員で飾り付けられて集められてオブジェクトにされそうです



 深い森の中で戦いは続く。リアン・ブリズヴェール(微風の双姫・f24485)は肉のついた体を揺らし、子豚・いつきの前に立った。
 その肉の着き方は、胸、尻、腹と、ある意味では女性ならとりわけ肉がつきやすいともいえる場所だ。だがその量がいずれも尋常ではない。元々細身なはずのリアンが、体の前後に自分の胴体と同じくらいともいえる肉をぶら下げている状態だ。胸と尻は極度に前後に突き出し、少し動くだけでゆさゆさと振り回される。さらに腹はまん丸ではなく、下腹部に向かい斜面を描くように膨れあがり、服の上からでもわかるほどに肌に線も入っている。その膨らみ方はまるで臨月の妊婦のようで、ちょうどその斜面に超巨大な乳房が乗っかり三つの肉玉が並んで存在を主張していた。
「視界が悪いですけど、みんながいれば大丈夫です」
 その体をもてあましながらも、リアンは【魅了変化】で4歳の魔法少女姿へと変身する。さらには【オルタナティブダブル】と【魔物幽霊娘軍団召還】で別人格のファムに自分によく似たラミア少女たちを召喚。いつきたちの数に対抗しようと頭数をそろえた。
 だが呼び出された者たちは皆リアンと同じ、爆乳爆尻で腹の膨らんだ異形の擬似妊婦体系だ。召喚された瞬間から肉に振り回され、あるいはその感覚に酔い、満足に動けない。それを見たリアンは先んじて一歩前に出て、いつきたちに向けて宣言した。
「かかってきてください、私が相手です!」
 その言葉に、いつきたちは一斉にリアンに向かって縄を飛ばした。
「あぁそう……ねぇ、このお腹さぁ、何入ってるの? ねぇ、見せてよぉ……」
 いつきがねっとりした口調で言いながら、リアンの腹の上に縄をかけ、搾り出すように下へと引き下げる。見た目はどうあれ中身はただの肉であり、何も出てくるはずはないのだが、それはまるで腹の中のものを無理矢理ひり出させようとする鬼畜の所行にも見える。
「うぅ……みん、な……」
 腹にかかる強烈な痛みと快感の中、リアンは仲間たちの助けを待つ。自分が囮になっている間に仲間たちが遊撃してくれている。そのはずだった。だが。
「あはは、吊れた吊れたぁ。また一匹ぃ……」
 木の上から聞こえる別のいつきの声。彼女がぶら下がる木には、ラミア少女たちがまるで干し肉でも作るかのように何人も並んでつるされていた。その中にまた一人、首に縄をかけられたラミア少女が吊り上げられていく。そのまま乳房を搾るように縄をかけられ、干し肉の一つに加えられた。
 彼女たちは肉のつく尻がない分、体の前面に重さが集中しより動きづらくなっていた。そこを狙われ、一人ずつ吊り上げられてしまったのだろう。
 それを見て驚愕するリアンの前に、もう一人の肉玉が引きずられてくる。
「これはさぁ……そっちと並べて遊ぼうよぉ……」
 巨大な尻の間に縄を食い込まされ、そこを支点に引き回されるファムがリアンの目の前に投げ出された。そのまま二人まとめて腋を見せるような無様な格好に縛り上げられ、その状態で互いの爆尻に頭部を埋め合い、背中を反らせ尻と腹を突き出した状態で上下逆の背中合わせに纏められた二人。
 いつきたちはラミア少女のつるされている木の幹に、最も目立つように二人をつるし上げる。
「あがっ……かはっ……」
「あはは、いい顔ぉ……完全にイっちゃってるよぉ……」
 二人分の体重を首にかけられ、リアンが無様にけいれんして失神する。その肉玉オブジェを、いつきたちは腹や乳を蹴り振り子のように揺らして遊び続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シエナ・リーレイ
■アドリブ絡み可
■お相撲さんの如く太っている
なんだか動き辛いよ。とシエナは戸惑います。

太った体に戸惑うシエナ、ぶらぶら揺れる『お友達』候補からの願いを快諾し首を吊ってしまいます

首を吊るシエナは風に揺られてはしゃいでも苦しむ様子はありません
何故ならシエナの仮初は器物の呪詛に操られるジュリエッタ・リーレイ人形、呼吸が出来なくても特に問題はないのです
暫くして風に揺られる事に飽きたシエナはその身を振り子の如く振るわせて遊び始めます
そして、縄が切れれば最寄りの木を怪力で引っこ抜いて棒きれの如く振り回して遊び始めます

そして、地面に倒れ伏した『お友達』候補を見つければスカート中の人形世界へ仕舞おうとします



 薄暗い森の中、人形を抱いた少女が裸の女に絡みつかれていた。
 少女の体は相撲取りのように肥え太り、愛らしいドレスはぱつぱつ、手足も太く、抱いている人形を今にも抱き潰しそうなほどだ。
「なんだか動き辛いよ。とシエナは戸惑います」
 その少女、シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)は自身の体を見て、どこか他人事風にそう呟いた。そのシエナに、裸の女……いつきは暗い目で嘲るような笑顔を浮かべしつこく纏わり付く。
「ねぇ、アンタさぁ、人形が友達とか寂しくない? そんなんならさぁ……死んじゃった方がマシじゃない?」
 馬鹿にしたようにいいながら、いつきはシエナの眼前でぶらぶらと揺れた。その体重を支えているのは首の縄。そしてその縄の先は頭上の木の枝。首吊りの状態で豊満な裸体が揺れる様はおぞましさと卑猥さを同時に醸し出す。その揺れの勢いで、いつきの巨大な胸がべちんとシエナの頬を張った。もちろん殺傷能力などない、ただの肉の塊のビンタだが、それが当たったシエナの中に一つの感情が湧き上がる。
「はい、喜んで。とシエナは『お友達』候補からの願いを快諾します」
 【豚房流縄術・絞首】によって与えられた、彼女と『お友達』になって一緒に首を吊りたいという欲求。それに素直に従い、シエナは自らの首を差し出した。いつきは陰気な顔でにたりと笑い、自分を縛る縄を動かしてシエナの首にかけていく。
「そうだよぉ……アンタは依代には使えなさそうだから、ここで死ねぇ……!」
 シエナの首に縄が絞首縛りに絡みつくと、いつきは一度上昇し枝に縄を絡め、そのまま再度降下して自分の体を錘にしてシエナを樹上へ吊り上げた。
 豊満な上これでも武術の一派を修めるいつきの体は重く、シエナはあっという間に高く吊り上げられる。その勢いで、シエナは上空で振り子のように大きくふらふらと上下に揺れ出した。
「ひひ、いひひひひ……ほぉら、無様なお肉がぶ~らぶ~ら……」
「風に揺られて楽しいです。とシエナは苦しむ様子もなく言います」
 嘲るように体を揺らし、縄で繋がったシエナを振り回すいつき。だがその前で、シエナはまるでブランコに揺られるかのようにその状況を楽しんでいた。
「なに、なんで死なないの……死ね、死ねぇ……死ねって言ってるだろぉ……!」
 猟兵相手なので多少頑丈なのは覚悟していたが、楽しまれるのは想定していなかったのか、いつきは苛立った様子で腰を落として体を揺すり、縄をより強く自分に食い込ませてシエナを振り回す。しかしその状況にも、シエナは顔色一つ変えなかった。
「ゆらゆらするのは楽しいですが重さで首が壊れそうですし少々飽きてきた、とシエナは感じます」
 激しく揺られる中、あろうことかシエナは自分で体を揺らし、さらに体の振れ幅を大きくした。いつきが地面で踏ん張っていたこともあって繋がっていた縄が木と彼女の二カ所を支えにし、すさまじい勢いで引っ張られる。
「ぎゃいぃぃぃぃぃぃっ!!」
 縄の食い込みに耐えられなくなったか、頬を紅潮させていつきが絶叫するとともに縄がぶちりと切れた。そのまま宙を舞ったシエナはどすんと肉だらけの体で着地し、いままで自分がぶら下げられていた木に手をかける。
「シエナの仮初は器物の呪詛に操られるジュリエッタ・リーレイ人形、呼吸が出来なくても特に問題はない。とシエナはネタばらししてあげます」
 呼吸の必要のない人形だから首吊りでの窒息死はない。それをいつきにネタバレしながら、まるで細枝を折り取るように、シエナはその木をへし折った。
「でも重さで首が壊れかけたのは計算外。とシエナは驚きます」
 そう言いながら、木を振り上げるシエナ。狙いはその眼前で、自分の縄に搾り出された液体を垂らしながら仰向けに痙攣しているいつき。
「楽しく遊んでくれたお礼です。わたしと一緒に遊びましょう! とシエナはお友達候補との交流を始めます」
 不利な行動によって発動する【ジュリエッタ・リーレイの願い】で超強化された振り下ろしが、いつきの仰向けになってなお天をつく巨大な乳房に叩きつけられた。
「ぎょげっ!?」
 無様な声を上げ、さらに液体をぶちまけながら潰されるいつき。シエナはそんな彼女にまたがると、スカートをたくし上げる。
「きっといいお友達になれます、とシエナはお友達候補に確信します」
 そのままスカートの中の『人形世界』へいつきを飲み込むシエナ。不要な依代部分はあとで出して捨てればいい。大事なのは新たに加わった『お友達』で遊ぶことだと、そう想いながらシエナは暗い森に姿を消すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

初志・貫鉄
即興共闘歓迎
POW

その前に、お前さんは海に還らなきゃなんねぇなぁ。

精神攻撃の類は狂気耐性で耐え、覇気の力を溜め、限界突破
全身、特に首を重点的にオーラ防御をしながら、その場に仁王立ち
腕を組みたいが乳が邪魔…いや、乳の下で腕を組めば……お、こりゃぁ案外楽だ

そうしながらも、UCで不可視の拳を放つ。破魔・浄化・除霊の力をたっぷりと込めて、真正面から腹パン。胃を突き上げるような腹パン。時々わき腹から突き上げるような角度のレバーブロウ

殴り続け、模試縄で釣られそうになったら念動力で自分の身体を少し浮かせて首吊りを回避
乳に顔を埋めての窒息攻撃は、間にUCの不可視の手を挟み込んで回避だな



 猟兵たちに勝手な要求を言い、一方的に心中や同化を迫る子豚・いつき達。彼女たちのその姿勢に初志・貫鉄(拳食合一の功徳奉士・f26667)は少し呆れ気味に言う。
「その前に、お前さんは海に還らなきゃなんねぇなぁ」
 他人に無茶な要求をする前にまず自分があるべき所へ還れ。貫鉄の至って真っ当な指摘は、しかしいつき達には届かない。
「じゃあアンタも付き合ってよ……できないでしょ……? だったら偉そうに言わないで……乳があっても男はアタシになれないし……一人で死んで……!」
 そうわめきながら縄をけしかけ貫鉄を絡め取ろうとするいつき。理屈ではないその狂気を不動の精神力で耐え、貫鉄はその縄を受け止める。
「ねぇ、ほら、死にたくなったでしょ……? 死んでよ、首吊ってよ、ほら早くぅ……!」
 受け止められようと当たりは当たり。命中が条件となるユーベルコードは発動する。貫鉄の心に、窒息してしまいたいとの願望がわき上がり始めていた。
「精神修養としちゃ物騒すぎだな……ぬんっ!」
 気合い一発、貫鉄は首にオーラを纏いつつ、堂々たる仁王立ちの姿勢をとることで精神を高め感情に抗おうとする。だが。
「腕を組みたいが乳が邪魔だな……」
 やはりその胸につく巨大な雄っぱいが、腕組みの姿勢をとるのを邪魔していた。たかがポーズと侮るなかれ、精神を高めるには形というのも大切な要素なのだ。胸の前で腕を動かしあれこれと試行錯誤するが、やがて一つの形に落ち着く。
「乳の下で腕を組めば……お、こりゃぁ案外楽だ」
 巨乳女性がしばしばとる強調ポーズにもにているが、それにはきちんと意味があった。それを感じながら貫鉄は首吊りへの衝動を抑え込む。
「つったってばっかでさぁ……それで何とかなると思ってんの……?」
 例え願望を抑え込んでも、それで動けないのなら意味はない。こちらから攻め込んでやろうと、いつき達は縄を振るい、貫鉄に襲いかかった。
 次の瞬間、いつきの一体が思い切り後方に吹き飛ばされる。
「我が意、我が覇気、未熟なれど遠方へ差し出す掌と成らん」
 腕組み状態のままの貫鉄が堂々と【金剛夜叉明王尊掌】を唱える。その力は、明王尊への同型から放たれる不可視の拳。その拳が、敵を討ち、首に掛かろうとする縄をはじき飛ばした。
 真正面から飛びかかる者に腹パン。上から来る者には胃を突き上げるような腹パン。時々左右から来る相手にわき腹から突き上げるような角度のレバーブロウと次々とはね飛ばされていくいつきの群れ。
 それは見えないながらに見事な猛攻であったが、内から起こる自殺衝動をこらえながらの戦い。数を頼みに襲い来るいつきたちを相手取り続ければいずれは隙が生じる。その一瞬を、一体のいつきが飛びかかりに成功、貫鉄の顔をその巨大な乳で挟み込んだ。
「やっと捕まえた……おっぱいで死ねるの、嬉しいでしょぉ……?」
 そのまま貫鉄の口と鼻を乳肉でぴったりふさぎ、そのまま縄で自分を吊って貫鉄を浮き上がらせる。その乳圧はまさに昇天ものだろう。
 だが、豚房流共通であるその乳圧が、独りでにこじ開けられていく。さらにはその戒めが緩んでも貫鉄の足は宙に浮いたままだ。
「豚房流だって話だからな、これで攻めてくるのは警戒してたさ」
 流派は違えど豚房流と戦うのは初めてではない。乳房を使われたときの対策も予め貫鉄は考えていた。その作戦通り、念動力で自分を浮かせながら不可視の手で乳房をこじ開ける。何しろ縄より大きく重く柔らかいのだ。つかんで退けるならこちらの方がやりやすい。そのあらわになった胸の奥、心臓の位置に貫鉄の不可視の正拳突きが叩き込まれた。
「人に甘えすぎないよう勉強し直してくるんだな」
 吹き飛ぶいつきに、貫鉄の説教が聞こえていたかは定かではなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

(乳・尻・太ももが肉増し。
けんけんぱで要求されたのか全裸)

裸の可愛い子ちゃん達に求愛されるなんて♪
たっぷり愛し合いましょ♥

誰と愛し合うのって?
もちろん全員……ふにゃああっ♥♥

縄を股間に食い込まされ
乳を締め付けられるも【激痛耐性】で快感♥

乳から媚薬効果の体液【呪詛・属性攻撃】を噴出。
彼女達の愛欲を増幅し、独占欲を上回らせれば
ひとまず全員と愛し合う事に納得してもらえるはず

キスや授乳で思考を蕩けさせ
彼女達の縄を【念動力・ハッキング】
全員が密着するよう縛り
『私達の楽園』で87人の霊を召喚

皆とも仲良くしてね♥

私を含め88人分の【誘惑・催眠術】と
【慰め・生命力吸収】で楽園の仲間入りよ♥



 現在猟兵たちと子豚・いつきとの激戦の場となっている森。今更の話だが、ここに入るにはけんけんぱをして結界を抜ける必要があった。それはただの遊びではなく、とんでもない飛距離のジャンプや広い開脚など、尋常ではない動きを肉盛りとなった体に要求される過酷なものだ。そしていかなる要求をされたのか。けんけんぱの結界を抜けたドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は、服を全て失い全裸となっていた。
 そしてもちろんその程度で彼女の意欲が削がれるはずもない。
「裸の可愛い子ちゃん達に求愛されるなんて♪たっぷり愛し合いましょ♥」
 乳、尻、太ももに肉が爆盛りとなり、元より豊かだったものがさらに豊満になった体を惜しげもなく揺らし、ドゥルールはいつきに誘いをかけた。
 だが否定すれば当然怒り出すが、肯定しても無茶な要求を繰り返すのがいつきの性格だ。陰気な笑顔を浮かべたいつきの集団が、ぞろぞろとドゥルールを取り囲んで迫る。
「そう……で、どのアタシと愛し合うの? アタシ? それともアタシ? まさかアタシじゃないよねぇ?」
 いつきは骸魂を分割させている故同じ外見と意識を持つ個体が複数いる。いつきの性格からして、どれを選ぼうと別の個体が文句をつけるだろう。どう答えても満足する回答にはならない、彼女の得意技である【豚房流縄術・乳房縛り】必勝の型であった。
 だが複数を相手にした時、ドゥルールの答えは決まっている。
「誰と愛し合うのって? もちろん全員……ふにゃああっ♥♥」
「何それ、できもしないこと言わないでよ……」
 全員を選ぶと言うことは誰も選ばないにも等しい。ドゥルールの答えに満足しなかったいつきたちが、一斉に縄を放ち彼女を縛り上げた。その名の通りの乳房縛りに縛られ、中身が飛び出るほどの締め付けがドゥルールを襲う。
 縄術には捕縛の他拷問としての用途もある。故に激痛を与える縛り方もいつきたちは心得ており、股の間を通った縄が肌をこすり、弱い粘膜を摩り切るような縛り方でドゥルールに縄を食い込ませていた。だが、ドゥルールは鍛え抜かれた耐性でその痛みを耐え、あまつ快感に変換さえしている。それはまるで相手を縛ることで自分もしまって快楽を得るいつきとその快感を分かち合うかの如く。
「お上手な縛り方ね、こんなに出ちゃったわ」
 締め上げられた乳房から、まるで搾り出されたかのように噴き出される白い液体。それは互いの急所に絡み合った縄で搾られた恥辱の印……などではなく、ドゥルールがその体内で練り上げた水属性の呪詛だ。その液体が近くによっているいつきにかかり、病的な白肌に別の白を塗る。奇しくもそれはいつきとその仲間が作り上げた肉の世界によって膨れあがった胸のため、広範囲にとてつもない量をたやすく噴き散らすことができていた。
「アンタも変態だね、縛られてヨガってるなんてさぁ……もっとヨガらせてあげるから、アタシもよくしてよぉ……!」
 全員でにじり寄り、さらにきつくドゥルールと自分自身をつなぐいつきたち。呪詛の影響で愛欲が独占欲を上回ったか、一先ず全員で愛欲を満たすことを優先したようだ。その希望に応えるべく、ドゥルールはいつきに口づけ、また別の者には胸を含ませ、さらに他の者は手でその豊かな胸を揉みしだくと、可能な限り均等に、あぶれる者がないように全員を相手取った。
 そうして一人のドゥルールが一度に大勢を相手取れば、必然的にいつきたちは一カ所に固まることとなる。肉の群れにドゥルールが埋もれた、その瞬間。
「皆で愛し合いましょう。死霊術とは不変不朽の美。その真髄は永遠の愛!!」
 ドゥルールは【私達の楽園】を発動。87体の守護霊としたオブリビオンを召喚し、自分といつきを取り囲ませた。とっさにいつきたちは迎撃のためそちらを向こうとするが、彼女たち自身を縛っている縄がその意に反して一繋ぎになるよう絡み合い、ドゥルールを中心に一纏めにされる。いつきの意思通りに動く縄は、そのいつきを催眠にかけることでドゥルールに主導権が奪われていた。
「私一人じゃ確かに同時にあなたを愛しきれないけど、私たちの楽園に来れば誰もがあなたを受け入れ、愛し合える。皆とも仲良くしてね♥」
 古株の者、新参の者、見たこともない装いをした者や、何故か分からないが強烈な同族意識を感じる者まで、今まで相手取ったこともないほど多種多様な存在が、ドゥルール含め88人がかりでいつきたちを慰め、その力を啜っていた。
「一緒に滅ぶ愛じゃなくて、共に救われる愛……あなたも楽園の仲間入りよ♥」
 今までいつきの知らなかった建設的な愛の存在。それが伝わっていたかは、依代を残し消えていくいつき達からはまだ読み取れなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

ふう、動き難いから大変です。なんとかしないといけませんね。
ヴァナディースによる援護射撃を行い、援護をします。
周りの木もなんとか利用できれば勝ち目が見えるかも。
縄でぶら下がっているところをスナイパーで狙い撃ちするのも。
見通し悪いので第六感でなんとかするしかないですよね。
ノーブルラウンドで能力を上げてアシストすれば。

アドリブOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

はあ、息がすぐにあがる。ここまできついとは。
動き難い、今回は射撃などで対処するしかない。
リージョンを携帯式榴弾砲に形成して攻撃する。
見切りで転がって回避するしかないとは……今は仕方ないが。
薄暗いが暗視でなんとか視界は確保できるが、木々が生い茂っているせいで動きの制限がくるな。
見通しが悪いならそれを利用して奇襲攻撃もありかもしれない。
叩き落とせれば隙が生じて倒しやすくなるかもしれん。
しかし……声まで野太いような。私もだが二人とも。
まさかまた肉が……。

アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

うう、なんかさっきより酷くなった気がする。
ちょっと動くだけで息切れとか……。
なんとかここを抜けないといけないわね。
ヤヌスを籠手に形成して光刃を創り出してなんとかしないと。
魔力溜めと属性攻撃で元素の刃を作り出したらリヴェンに飛ばしてもらうわ。
落ちてきたらそれを優先して狙うことにする。
服が食い込んで完全に肉がはみ出して……。
二人も服がまずい状況としか。

アドリブOK



 そこにいるだけで肉盛りになり全身が肉に覆われる肉の世界。もちろん猟兵も例外ではない。そしてその肉もまた飾りなどではなく、動きを阻害し体力を余計に奪っていく厄介なものだ。
「うう、なんかさっきより酷くなった気がする。ちょっと動くだけで息切れとか……」
「はあ、息がすぐにあがる。ここまできついとは」
「ふう、動き難いから大変です。なんとかしないといけませんね」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)、アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)、藤宮・華澄(戦医師・f17614)の三人もやはり、自分についた肉に翻弄されていた。そんな三人を、首にかけた縄で木からぶら下がった子豚・いつきの集団が取り囲む。
「アンタたちもまとめて吊してあげるからさぁ……そこ動かないでよぉ……」
 にやにや笑いながら、いつきたちは三人に縄を差し向ける。その縄を、華澄は『ヴァナディース』による援護射撃で的確に打ち払った。
「今回は私もこれで行くしかないな……」
 その射撃を見て、アリスも『リージョン』を榴弾砲に形成して構える。普段はリーチのある近接武器を多用する彼女だが、今回は肉のせいで動きが大きく制限されている。おまけに相手が基本上にいるとあっては、無理に接近戦を挑むよりこちらも遠距離戦に徹する方が無難といえるだろう。
 だが、アリスが狙いをつけている間にも、いつきは縄を飛ばしてアリスを捕まえようとする。
「そんな息荒くしてさぁ、苦しいでしょぉ……? 止めちゃいなよぉ、手伝ってあげるからさぁ……」
 当たれば自殺願望が付与される攻撃。その危険性を察したアリスはとっさにごろごろと転がって縄を回避する。見た目は悪いが今この体でできる回避法などこのくらいだ。そのことにアリスは内心で歯がみする。
「ちょっと動くだけで息切れとか……なんとかここを抜けないといけないわね」
 エルーゼはとにかく相手の囲みを突破しないとと『ヤヌス』を構える。その形状は篭手だ。
 もちろんこれで殴りかかろうというのではない。エルーゼはその手の中に光のエネルギーを溜め、それを刃にしていつきへと撃ち出した。
 だがいつきは風に揺られた蓑虫のようにぶらりと揺れ、その刃を回避する。
「あぶないなぁ……でもそんな適当に撃って当たると思ってんのぉ……?」
 質問と共に伸ばされる縄がえると、さらには後方にいる華澄に巻き付いた。その縄は二人の肉に巻き付き、ぎりぎりと締め上げる。
「くっ……きつい……」
「む、胸、が……」
 全身が肉に覆われているエルーゼはまるでハムかチャーシューのようにその肉の縄の間からはみ出させ、体を締められる。一方華澄は二人と違い胸と尻にとりわけ大量に肉がつけられているため、そこを重点的に搾りあげられていた。
「ねぇ、ほら、何とか言ってみなよぉ……」
 嘲るようにいいながらさらに縄を締め上げるいつき。同時に自分の縄も締まっているのか、彼女の巨大な乳房が前に飛び出すように根元から搾られている。そしてそれが快感なのか、いつきは陰気な目をとろんとした笑顔に歪め、時折びくびくと震えていた。その様子を見て、華澄は直感する。この相手は何を答えようが満足はしないし縄を緩めたりもしないと。
「そのつもりなら、これで……!」
 華澄は【ノーブルラウンド】の光弾を自らの胸に当て、強化を施した。見る間にその胸は膨れあがっていき、内側から縄を強引に引き延ばす。
「くぅっ……!」
 縄が胸の肉に食い込む感覚に耐え、華澄はヴァナディースを構えた。そして膨張に縄が耐えきれなくなるその瞬間、縄の切れる音と共に一気に射撃が放たれた。
 その弾丸はいつきの周囲の木に当たり、その幹を削っていく。
「なんか頑張ってるけど、全部はずれぇ……」
 それを見ていつきが馬鹿にしたように言う。だが次の瞬間、こんどはその木の根元から連続して大きな爆発が起こった。その振動と爆風に煽られ、五木の体が大きく振り回される。
「木々が生い茂っているせいで動きの制限がくるが、下にばらまくくらいなら何てこともない。夜目は利く方なのでな」
 アリスが榴弾を木の根元にばらまき、そこで連続して爆発させたのだ。華澄が上方を狙っていつきの意識を上側に向けている間に、見通しの悪い木の下方に攻撃をばらまく。とっさの連携がいつきの動きを大きく乱していた。
「叩き落とせれば隙が生じて倒しやすくなるかもしれん」
「ですね、狙います!」
 アリスの指示に、華澄がいつきが木にぶら下がっている根元にある縄を狙い撃つ。先に体に当てなかったのは陽動のため、元より彼女の援護射撃の腕は極めて高いのだ。今度は狙い過たず首を吊る縄を打ち抜き、いつきたちを次々と地面へと落とした。
「下に来ればやりやすいわよ。ねぇ、リヴェン」
 そのいつきを、エルーゼの光刃が再度狙う。今度はエルーゼ自身は刃を作ることに専念し、発射は召喚したリヴェンに任せた。自分は力を溜め、刃にするのに専念することでより大きく高威力な刃を作り上げ、射撃はリヴェンのサイキックで操作させる。分業とすることで強く、正確な攻撃となった刃が、地面に落ちたいつきを切り裂いた。
「な、なにすんのよアンタたち……ひぃっ!?」
 一気に始まった反撃にいつきたちも慌てて締め付けを強めようとする。だがその動きは次々起こる爆発に阻害され、さらに動こうとした者から地面にたたき落とされて光刃に切り裂かれる。
 木にぶら下がったいつきたちは、程なくしてその全てが木から刈り取られたのであった。
 敵がいなくなったことを確認し、華澄はいつきたちが倒れた場所に肉を揺らしながら駆け寄る。
「大丈夫、怪我はないみたいです」
 骸魂がはがれた依代たちを軽く診察する華澄。彼女たちはいずれも華澄と同じく胸や尻に大量に肉がつき、度を超した豊満体系となっていた。おそらくはそういう者を選んで取り憑いていたのだろう。ともあれ、骸魂に憑依された者の常として、戦闘の激しさに関わらず全員が無傷で気を失っているだけのようだ。
 その状況に安堵するも、すぐに別の不安が三人を襲う。
「服が食い込んで完全に肉がはみ出して……二人も服がまずい状況としか」
「しかし……声まで野太いような。私もだが二人とも。まさかまた肉が……」
 確かにこの世界に来たときから体に肉はついていた。だが、ここまで服が食い込むほどだっただろうか。いつきは倒れ縄は解けたはずなのに、まるでまだ縛られているようにある。
 さらには声帯が肉に押されているのか、声まで低くくぐもった様になっている。正直、色々とまずい肉の着き方になっているのかもしれない。
「あと少しのはずです、とにかく先へ行きましょう」
 華澄がさらに肉が増えた体を揺らし、森の奥へと先に向かう。二人も時折木に体をつっかえさせながら、先へと進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『寝肥り餓鬼』

POW   :    もうアタシは餓えに悩まされない……お前も味わえ!
攻撃が命中した対象に【果てしない飢え】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【次々と生成される超高カロリー食】による追加攻撃を与え続ける。
SPD   :    素早いヤツ……これでも喰らいな!
【超濃縮脂肪】を籠めた【追尾ブヨブヨ弾】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【体型】のみを攻撃する。
WIZ   :    これこそ寝肥りのチカラよォ!
【睡眠中急速に脂肪を増やす熟睡霧】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はネリー・マティスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 深い森の奥、突如として開ける木々のない一角。そこには平屋の家が一軒建てられていた。
 その家の縁側から、のしのしと一人の女が現れた。
「なんだい、お客さんか? アイツはやられちまったってか。全くざまぁないね!」
 隈取りのような化粧をした肥満の女。その手には巨大な棍棒……ではなくチキンレッグが握られている。
「人の食っちゃ寝邪魔するたぁふてぇ野郎どもだ。アタシが叩きのめして……いや、だめ、こんな……」
 突如として頭を押さえ顔を伏せる女。この女こそが今回の事件の首謀者『寝肥り餓鬼』であり、依代となった餓鬼が骸魂の寝肥りに抗っているのだろう。
 だがやはり骸魂の支配の方が強いのか、すぐに顔を上げ凄みのある笑顔を浮かべる。
「この世界はもうすぐ肉で埋まるんだ……お前達もおとなしく肉になりな!」
 そう言ってチキンを振り上げる寝肥り餓鬼。森の中へ釣り出すか、家の中に押し込んで室内戦に持ち込むか、いずれにせよ戦いは避けられまい。
 猟兵よ、寝肥り餓鬼を打ち倒し依代とカクリヨファンタズムを悪しき肉から救うのだ!
初志・貫鉄
即興共闘歓迎
POW

そりゃぁ、積むべき功徳の心得じゃぁねぇな。かといって墜ちきっちまった…わけでもねぇみたいだな、お前さんは。
ならば、憑物落とすが最良よな。

覇気を練り力を溜め、限界突破するまで貯め込みながら戦闘開始
第六感と野生の勘、覇気の残像をうまく使って回避を主体にしながら接近。
被弾しても湧き上がる飢餓感は空腹体制で抑え込み集中集中拳に覇気を乗せるっ!

きっちりと…その憑物吐き出させ落とさせてもらうぜっ!!

そして放つは、渾身のUC。衝撃波の貫通攻撃で身体の内に蓄えた余分なものをすべて吐き出させてやろう。

ちぃっとキツイ一撃だったかもしれねぇが…これも未熟者を通してのお不動様からの教えって事でな。



 この事件の元凶となった寝肥り餓鬼。その前にまずは一人の男が立ち向かう。
「そりゃぁ、積むべき功徳の心得じゃぁねぇな。かといって墜ちきっちまった……わけでもねぇみたいだな、お前さんは」
 元は自分の力を人のために役立てていた餓鬼の女性。今は骸魂に飲まれ世界を滅ぼす者となってしまっているが、未だに内側から僅かな抵抗を試みている。
「ならば、憑物落とすが最良よな」
その姿に初志・貫鉄(拳食合一の功徳奉士・f26667)は己のすべきことを見定め、拳を構えた。
 その言葉に寝肥り餓鬼は馬鹿にしたような笑いを浮かべながら、手に持った巨大チキンを振り上げる。
「落とす? そんなでかい肉ぶら下げといて何言ってんだい! この世が肉に満ちりゃもう飢えにも体形にも悩むことはなくなるんだよ! アンタも肉のありがたみを体で感じな!」
 そう言ってチキンを大振りに振り回す寝肥り餓鬼。その一撃を、身に纏った覇気で自身の体の周囲を揺らがせて狙いを乱して貫鉄はその身をかわす。
 初撃を外した寝肥り餓鬼。だが、その肥え太った体形からは想像もできぬ俊敏な動きで、振り切ったチキンを翻し、二度目の攻撃を見舞った。
 相手を自身の間合いに収めようと接近を試みていた貫鉄であったが、もちろん敵が続けて攻撃してくるのは予感していた。それ故前進を止め、一旦僅かに後ろへと下がる。だが。
「うおおっ!?」
 チキンの先端が、貫鉄の胸を横から強く殴りつけた。その胸とは大胸筋ではない。本来なら男にはあるはずのない、この世界の影響でできた巨大な乳房であった。
 ここまでで乳房の扱いにはある程度慣れてきたつもりではあったが、やはり今まで自分になかったもの。どうしても間合いの計算に入れ忘れてしまう。強かに乳を横から張られた貫鉄は、痛みに続いて別の感情が内から湧き上がる。
「なるほど、こいつがお前さんの力ってわけか……」
 その身に湧き上がってくるのは強烈な飢餓感。腹が抉られ、痛みにも似た感覚にまで高まった空腹。最後に食事を取ったのはいつかなど関係ない。ただ目の前にある者を貪りつくしたい、そんな極限の空腹が貫鉄を襲っていた。
「ぐへへ、腹減っただろぉ、辛いだろぉ? 遠慮すんな、いくらでも食えぇ……!」
 攻撃が当たったことで相手に飢餓感を植え付けたことを確信した寝肥り餓鬼は、どこからか次々と巨大なチキンを取り出しては貫鉄の前に放り投げる。脂で光を反射するそれは見るからに高カロリーで、飢えた腹をすぐにでも満たしてくれそうにも見えた。
「こんな形で食ったって、美味くなんかないだろうよ……それによ、食い過ぎも餓鬼道に落ちる原因になるんだぜ……?」
 その肉の誘惑を、貫鉄は料理人として、食を愛するものとして鍛えた耐性と、求道と救済の心で抑えつけた。チキンを掻き分け、確かな足取りで貫鉄は寝肥り餓鬼へと歩み寄る。
「ばかな……腹へってりゃ食うだろ……食えない人も食い過ぎる人もいるのは知って……いや……」
「きっちりと…その憑物吐き出させ落とさせてもらうぜっ!!」
 そうして放たれるは、【不動明王尊火焔撃】の拳撃。食の冒涜へ内側から乱される寝肥り餓鬼に、震脚とともに繰り出された覇気を纏った拳が叩き込まれた。全身の肉を震わせ、大きく後ろに吹き飛んでいく寝肥り餓鬼。それは体の内に蓄えられた邪悪なものが、肉を伝って出ていくようでもあり。彼女はそのまま自分が出てきた家の中に破壊音をあげながら叩き込まれ、壊れた壁やふすまの下敷きになった。
「ちぃっとキツイ一撃だったかもしれねぇが……これも未熟者を通してのお不動様からの教えって事でな」
 捕らわれた餓鬼が正しい功徳の道へ戻れるように、功徳奉士は拳を合わせて瞑目した。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

肉が付きすぎて動き難いけど、倒さないと終わらないから。
ヤヌスをさっきと同じ形状に形成すればなんとか。
室内に閉じ込める形で戦闘、出さない様にするわ。
魔力溜めで濃縮して威力を上げて二回攻撃で。
体重増えてるなら重量攻撃で攻めるのも。
この空腹感、まさか相手の攻撃のせい?
目の前に食べ物……ダメだと分かってても手が。
でも攻撃の手を止めるなんてことはしない。
一気に押してしまえば!

アドリブOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

はあ、服が食い込んで……おまけに声もあれか。
相手を屋内に閉じ込めて戦うらしいが……やるしかないか。
被弾の危険性はあるが、動きを制限できると考えればやる価値はあると。
イザナギの覚悟を長柄に形成、怪力で振う。
能力で力を上げてるが、動きは相変わらずか。
エルーゼと共に重量攻撃で押す。
異常な空腹感は……相手の攻撃を受けてしまったか。
我慢が……く、食いながらでも攻めればいいか。

アドリブOK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

服がキツイです。二人は食い込んで余計きつそうですけど、もうすぐで終わるなら。
屋内に閉じ込めて一気に畳みかけるなら、逃げられない様に寝具とかで防ぐとかやれば。
ヴァナディースによる援護射撃を行い、二人をアシストします。
マヒ攻撃で動きを抑制したり……二人にも当たりそう。
食べ物……たしかにお腹すいて……ダメだと分かってても手が……。
でも食べながらでも攻撃すれば。

アドリブOK



 家の中に叩き込まれた寝肥り餓鬼。その姿を追い、さらに家の中へ追撃をかける猟兵がいた。彼女たちは敵を追って素早く……
「はあ、服が食い込んで……おまけに声もあれか」
 もといどすどすと音を立ててゆっくりと室内へと踏み込んだ。その音と声が示す通り、アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は服が全身に食い込むほどに体中の肉が増え、さらに声まで低く野太いものに変わっていた。
 彼女だけではない。他の二人もまたやはり動きに支障が出るレベルの肉を纏い、それでもなお戦いのためここに乗り込んでいるのである。
「肉が付きすぎて動き難いけど、倒さないと終わらないから」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)もアリスと同様、肉に服が食い込んで埋もれそうになるほどの肉盛体形だ。それでも少しずつ動き方に慣れてきたか、最初に比べればその動きは機敏になっている方だ。
「服がキツイです。二人は食い込んで余計きつそうですけど、もうすぐで終わるなら」
 藤宮・華澄(戦医師・f17614)もやはり肉盛り体系……なのだが、彼女の場合他の二人と付き方が違い、胸や尻、太腿に重点的についている。その為一部を緩めさえすれば二人よりは食い込みはマシになるのだが、もちろんこれはこれで動きづらいし違った苦しさはある。
 そんな三人の前で、自分を埋めていた瓦礫をどかして寝肥り餓鬼が立ちあがった。
「なんだい人の家に土足で入ってきて……まあいいや、アタシは優しいからね、お前らにもごちそうしてやるよ!」
 三人の姿を認めた寝肥り餓鬼は、早々にチキンを振り上げ殴り掛かる。その横振りの一撃はエルーゼを狙ったが、チキンの大きさが災いして横にあった柱に当たり、狙いがそれて届かない。
「ねるほど、被弾の危険性はあるが、動きを制限できると考えればやる価値はあると」
「そうね。ここから出さないようにしちゃいましょ」
 室内戦へ持ち込むことの利を改めて確認し、三人は戦闘態勢に入る。まずエルーゼは『ヤヌス』を先ほど使ったのと同じ篭手に形成し、近接戦を挑んだ。その後方ではアリスが『イザナギの覚悟』を長柄に変え、武器の重量と肉の重さを力で支えながら中距離戦の構えを取る。
「室内に閉じ込めるなら……!」
 華澄はその後ろで、敵の退路を塞ぐべく自分たちの入ってきた道を、辺りにあった家具や寝具を積み上げて塞いだ。その行動は寝肥り餓鬼からも確認できたが、前に立つエルーゼとアリスの巨体が壁となり、その妨害に向かうことは出来ない。
「ここから出さないってつもりかい。いいよ、かかってきな!」
 そう言ってまずは手近なエルーゼからと、チキンを振り上げる寝肥り餓鬼。
「元素を交差させてより強く」
 それをエルーゼは、【クロス・エレメント】で強化した魔力で迎え撃った。初撃で敵の攻撃を跳ね返し、二撃目で体を撃つ二回攻撃。さらにそこに、アリスの振るうイザナギの覚悟が襲い掛かった。
「出来損ないと言えど邪神の力は侮れんぞ」
 【血の覚醒】で攻撃力を上げ、さらに自分の肉の重量すらも乗せた重い一撃が寝肥り餓鬼に打ち下ろされる。強烈な連続攻撃に、思わず寝肥り餓鬼は頭を抑えうずくまった。
 その上でさらに、華澄が『ヴァナディース』からの連続射撃で相手の動きを封じにかかる。前方にいるエルーゼとアリスは肉盛りになって大きいが、寝肥り餓鬼もまたそれ相応に大きい。華澄の腕であれば狙う的には困らなかった。
「ちくしょう……なめるなっ!」
 劣勢に陥る寝肥り餓鬼が、声を上げて肩から強引にエルーゼにぶつかった。それは苦し紛れに出したような体当たりだったが、寝肥り餓鬼自身の体重が武器になり、エルーゼをよろめかせ、さらにその体をアリスにぶつける。その上でチキンを持ち上げ、二人の体越しに華澄にも投げつけた。華澄はそれをとっさにヴァナディースの銃身で叩き落とし直撃は免れる。
「やっと当たったか……どうだい、腹が減ってきただろぉ!」
 その言葉と共に、言われた通り三人を強烈な空腹感が襲う。攻撃によるダメージこそなかったが、『攻撃が当たった』ことこそ寝肥り餓鬼にとっては大事なのであった。それを条件にする空腹と、相手の意思を攻撃するような高カロリー食の山が三人に襲い掛かった。
「……相手の攻撃を受けてしまったか。我慢が……く、食いながらでも攻めればいいか」
「この空腹感、まさか相手の攻撃のせい? 目の前に食べ物……ダメだと分かってても手が」
 空腹感に誘われ、目の前に出された多くの高カロリー食……チキンやステーキ、ハンバーガーと言った分かりやすい肉料理に手を伸ばしてしまうエルーゼとアリス。だが、それらの食事を食べても飢餓感は収まらない。それどころかむしろ余計に腹が減り、もっと、もっとと食事を口に運んでしまう。
「ははは、そうだよ、もっと食って肉まみれになりな!」
 空腹感は餓鬼の起こす、ただ貪るだけでは癒されない飢餓。腹が満たされないままカロリーばかり摂取させられる、寝肥り餓鬼の継続攻撃がこの空腹と高カロリーの食事であった。
「食べ物……たしかにお腹すいて……ダメだと分かってても手が……。でも食べながらでも攻撃すれば……」
 華澄もまた、空腹に逆らえず食事に手を出しそうになる。寝肥り餓鬼はこれ以上自分で攻撃するそぶりもなく、その様子を余裕の表情で見ていた。敵が攻撃してこないのを確認した瞬間、華澄は手を引っ込め、それを自分の懐へと入れた。
「食べるのはこっちですけどね! 腹が減っては、ってね!」
 そうして取り出したのは軍用の携帯食。それを口に放り込むと、見る間に華澄の空腹感が抑え込まれ体に力がみなぎってくる。自前の食糧を食べることで空腹のごまかしと、【戦備】の発動をさせた華澄は再度ヴァナディースを構え寝肥り餓鬼に狙いをつけた。
「二人とも、こっちにも食べ物があります、少し我慢しましょう!」
 華澄の声に他の二人もはっと気が付き、手に持っていたものを捨て再び武器を取る。
「危ないわね……これも肉がついちゃったせいかしら?」
「食い過ぎは毒だ、改めて学んだな!」
 この一時我慢し戦いを終わらせれば、その意思の元、ため込まれた魔力と重量の乗った斬撃が再び寝肥り餓鬼に襲い掛かる。
「食事は、楽しく取りませんとね!」
 強化された身体能力でつけた精密な射撃が、完全に寝肥り餓鬼をその場に縫い付けた。
「ちくしょう……飢えに苦しまないのに何が不満なんだぁっ!」
 寝肥り餓鬼の悔しさに満ちた声。それは強制的に肉に埋もれさせられた三人……とりわけ全身丸ごと肉玉にされてしまったエルーゼとアリスには、愚問でしかないものであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シエナ・リーレイ
■アドリブ絡み可
あなたは沢山食べたいの?とシエナは確認します。

骸魂を『お友達』に迎えられてご機嫌なシエナは更なる『お友達』を増やす為にチキンを握った女性と仲良くなろうとします

相手が食っちゃ寝をする事が好きであると考えたシエナは料理が得意な『お友達』を呼び出すと一緒に食っちゃ寝する事を提案しました

女性と一緒に食っちゃ寝を楽しむシエナ
気が付くと料理に毒を混ざり始めますが人形の体故に[毒耐性]を持つシエナは気が付きません

女性が異常に気が付きユーベルの霧をだせばシエナはあっさり眠り太るでしょう
ですが、料理の得意な『お友達』眠る事無く、シエナの制御が緩んだ為に女性に無理やり料理を食べさせ始めるでしょう



 連戦にてダメージを負い、うずくまる寝肥り餓鬼。その彼女の顔を、ぴょこんと現れたドレス姿の少女が覗き込んだ。
「あなたは沢山食べたいの? とシエナは確認します」
 シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)は無邪気に寝肥り餓鬼にそう尋ねる。その体はやはり全身が膨れ上がった肉盛りだが、それを気にした様子はシエナにはない。
「ああそうさ、食っちゃ寝して何も考えなくていい肉の世界、それをアタシは作るんだ。邪魔はさせないよ!」
 そう言って寝肥り餓鬼はチキンを振り回し、シエナを殴ろうとする。シエナはそれをひらりと飛んで避け、再び寝肥り餓鬼に顔を近づけた。
「シエナはさらなる『お友達』を増やそうとあなたに近づきます。ですのでカロリー執事さんの特性料理だよ! とっても美味しいよ! とシエナはカロリー執事さんが作ってくれた料理をみんなに振る舞います」
 シエナは明るくそう言って、【カロリー執事さんのとっても美味しい料理】を使い、その名の通り『カロリー執事』と名付けられた料理を作り、供する人形を呼び出した。
 だがその行為は寝肥り餓鬼からすれば、攻撃の為に武器か手下を呼びだしたようにしか見えない。
「は、そんなの騙されるかよ!」
 チキンを振り上げ、カロリー執事を弾き飛ばそうとする寝肥り餓鬼。シエナはそれをひょいと持ち上げて攻撃を躱すと、もう一度元の場所にカロリー執事を置いて寝肥り餓鬼に近づいた。
「あなたは食っちゃ寝が好きなんでしょう。料理が得意な『お友達』を呼びましたので一緒に食っちゃ寝しましょう。とシエナは提案します」
 諦めず、何度も誘いをかけるシエナ。その瞳に曇りはない。当然である。シエナは純粋に『お友達』が欲しいだけなのだ。
 その言葉とカロリー執事が次々と出現させる料理に、寝肥り餓鬼はしぶしぶといった様子でそれを手に取り、口へと運んだ。
「へぇ、こいつは確かにうまいね……で、お前ももちろん食うんだろうな?」
「もちろんです、とシエナはいただきます」
 寝肥り餓鬼が差し出した料理を受け取り、シエナは躊躇なく口に運んだ。自分が食べたものを平気で食べたあたり、これに毒はないらしい。そう確信した寝肥り餓鬼は、しばらく相手の出方を見ることも兼ねて、カロリー執事の出す料理を横になって食べ始めるのであった。
 そしてシエナも同じように横になり、食事を取ることしばし。シエナの目が何度となく閉じ、頭がこくりこくりと眠たげに何度も揺れ始めた。
「何だ、眠いのか?」
「はい、だいぶ眠くなってきた、とシエナは感じています」
「だったら寝ちまえよ、そのための食っちゃ寝だろ?」
 気さくに言う寝肥り餓鬼。その言葉に甘えてか、シエナは目を閉じ、そのままそこで眠り始めた。
「……は、本当に遊びに来ただけだったとはな。じゃあお礼に、寝肥りのチカラをくれてやるよぉ!」
 馬鹿にしたようにそう言った寝肥り餓鬼の周囲から霧が漂い、シエナを包み込む。シエナがその霧に包まれた瞬間、元から肉盛りだった彼女の体がさらに声はじめた。愛らしいドレスがまるで空気でも入れたかのようにぱんぱんにふくれ、繊維が音を立て始める。四肢もぷくぷくと膨れ、どこに関節があるのかも分からないほどだ。顔にも肉が増し、目や口さえも埋もれていく。
 その様子に寝肥り餓鬼が勝利を確信し、残った料理を摘まむ。だがその瞬間、寝肥り餓鬼の下に強烈な苦みが走った。
「うげっ、なんだいこりゃ!?」
 思わず食べた者を吐き出す寝肥り餓鬼。だがその口に、何者かが別の料理を無理やり押し込んだ。
「うぐっ……お、お前!?」
 それをしたのは、今まで料理を給仕しつづけていたカロリー執事。彼は人形の変わらぬ顔で、しかし相手の意思など知らぬとばかりに料理を寝肥り餓鬼の口に押し込み続ける。そしてその味は、今までとは違い酷い苦みや臭み……明らかに有害な物質が盛られた味に変じていた。
 カロリー執事は呪殺人形たるシエナの『お友達』……つまり、彼自身もまた危険な呪物なのだ。シエナが眠ったことでその制御が緩み、本来の危険な性質を露にし料理に毒を盛り始めたのだ。その危険性はシエナにも向き、彼女の口にも毒入りの料理を押し込んで入る。だが眠っているうえ耐性を持つシエナより、起きて抵抗する寝肥り餓鬼の方がより明確にターゲットとして見られているらしく、料理のほとんどは寝肥り餓鬼に供されていた。
「ちくしょう……こんなもん食わせるんじゃない、おい、起きろ!」
 寝肥り餓鬼はシエナを起こそうとするが、皮肉にも彼女の術がばっちり決まったシエナに起きる様子はない。そのままシエナが自然に目覚めるまで、カロリー執事からの永遠の『食っちゃ寝』の強要は続くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・状態:前章終了時の体重継続
・アド/絡◎

■行動
成程、こういう方でしたかぁ。

『F●S』3種を展開、『FSS』は『通常攻撃への防御』に回し、残り二つを攻撃に使いますねぇ。
『飢え』の付与はわざと受け『超高カロリー食』を大量に[大食い]でいただきつつ『体重』を指定して【慾禱理】を発動しましょう。
これで、私は『全員の体重の合計』まで肥ると同時に、その『豊満』に応じた『攻撃回数』と、この状態で動ける『身体能力』を得られますぅ。
後は、最低でも『遠目にすら観測できそうな肉塊×3人分』以上の『体重』を生かして[重量攻撃]で押し潰しますねぇ。

ただ『異変』の分は兎も角『カロリー』の分は、後まで残りそうですぅ。


鮫兎・醒闇
「この世界をお肉で埋める?それは私の肉が許さないわ!」(ドヤァ)
【やりすぎ歓迎】

持参した豊饒飽食豊満の果実を食べながら大食い10&限界突破10で補正したユーべルコード暴飲暴食グラトニーモードを発動!寝肥りの攻撃は全て心の底から受け止めてパワーに変換できるわ!あとるこるちゃんがいろいろなんやかんやしてさらに増量すると思うし!

超高カロリー食もブヨブヨ弾も食べて食べて食べまくって…手足が地面に届かないどころか、視界が自分の肉で埋まってきた状態で熟睡したら、私の体がどうなっちゃうのかゾクゾクするわね♪私はカロリーの神となるわ…Zzzz…(カッ!と閃光衝撃波が出る勢いで増殖する肉)


全会原・タイガ
アドリブ/絡みOK

ブヨブヨ弾に当たらないようにしてぇがこの体じゃうまく躱せないかもしれねぇ……

それなら一か八か奴を煽ってありったけの弾を撃たせて、UCで奴の真上に飛んでわざと当たってやる!そのまま重さを活かした【重量攻撃】をくらわせてやるよ!

もう恥ずかしいだの言ってられねぇ、どんな体になろうがかまいやしねぇ!
……でも胸と尻はこれ以上は(フラグ)



 思わぬ反撃を受け、這う這うの体で家から飛び出してきた寝肥り餓鬼。その彼女を、三つの巨大な肉の山が出迎えた。
「成程、こういう方でしたかぁ」
 第一の山、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が全身をだぷんと揺らしてそう言った。彼女の体は身長こそ元に戻っているものの、その体重は巨大化した時のまま。多少圧縮されているとはいえ、その重さ分の肉がついているのだ。その豊満ぶりは常識で測れるレベルではなく、胸、尻、腹、脚、そのいずれも縦より横に広いと言えるほどの肉まみれだ。
「どこまで大きくなるんだこの胸と尻はよぉ……」
 やや弱気な声で言う第二の山全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)。彼女は肥大化がとにかく胸と尻に集中しており、そのサイズと重量は最早凶器。すでに一度木の一本を軽々折った実績もあり、その威力は折り紙付きだ。当然服になどとっくに収まらず丸出しだが、何の因果かその羞恥がまた肥大化を促進させてしまっている。
「この世界をお肉で埋める? それは私の肉が許さないわ!」
 ばっちりドヤ顔を決めるのは第三の山、鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)。その体は縦横に肥大し、文字通りの肉の山。最早服は完全にちぎれ飛び、褐色の肉が惜しげもなく曝け出されている。先端についているものや並び方などでかろうじてどこの肉か判別つく程度。この肉の世界に降り立った肉の化身とも呼ぶべき姿となって彼女はこの地に立っていた。
 そんな三人を見上げ、寝肥り餓鬼はチキンを肩に担ぐ。
「は、お前らすっかりこの世界に馴染んでるみたいじゃないか。くだらないこと言ってないでそこでこの世界が肉に埋もれるのを見てな!」
 そう言って目の前に聳え立つ肉の壁をべちんと叩いた。衝撃を受けて波打つ底は、醒闇の腹の肉であった。
「あーあ、殴っちゃったわね。もうどうなっても知らないわよぉ。体脂肪はパワーよ! 暴飲暴食・グラトニーモード、発動!」
 その上方で豊饒飽食豊満の果実をかじりながら、醒闇はグラトニーモードを発動。攻撃と共に現れた超高カロリーフードを肉だらけの手で器用に拾い上げ、次々と口に運び始めた。
「ふん、いくら食ったって満たされないだろ! そのまま肉にし続けろ! ほら、お前もだよ!」
 そのまま醒闇は食べるままに動けなくなるだろうと踏み、さらにるこるの巨肉も殴りつける寝肥り餓鬼。尻を思い切り叩かれてぼよよんと揺らしながら、るこるもまた底なしの空腹感に襲われ始めた。そしてその空腹に抗わず、出現する高カロリー食を食べ始めるるこる。
「これは……なかなかおいしいですねぇ。こんなのが作れるのだからもっと選べる道もあったでしょうに……」
 依代の餓鬼の能力を悪用していることを嘆きながらも、食べる手は止めないるこる。これで二人仕留めたと、寝肥り餓鬼は最後に残るタイガへと向き直った。
「お前は肉のつき方のバランスが悪いみたいだな。量もこいつらより少なめだし、手っ取り早く増やしてやるよ!」
 そう言って寝肥り餓鬼は手に溜めた白い塊……超濃縮脂肪でできたブヨブヨ弾をタイガへと投げつけた。
「当たらないようにしてぇがこの体じゃうまく躱せないかもしれねぇ……」
 弾速は決して速くないが、今の巨大すぎるタイガの体では走って躱すのは到底不可能。なら、どうすればいいか。
「くそ、一か八かだ。こっちだ、当ててみろ!」
 ならばとタイガの避ける方向は上。【気合捨鉄不】のジャンプにて上方へと飛んで躱そうとした。だが走るのすら難儀する体がそんな軽やかに飛べるはずもなく。
「なるほどね、じゃあお望み通り当ててやるよ!」
 一度のジャンプで上がれるのは30センチほど。もちろんその程度で躱すことができるはずもなく、ブヨブヨ弾は次々とタイガの胸へとぶち当たった。その衝撃もさることながら、僅かな上昇でも飛ぶたびに胸と尻が揺れ、揺さぶられる強烈な感覚がタイガの肉を苛んでいく。
「ぐおぉ、あと、少し……!」
 それでも何とか上昇していくタイガ。それにさらに追撃するべく投げたブヨブヨ弾が、突如横から来た褐色の何かにかっさらわれた。
「う~ん、脂肪率100%、これも悪くないわねぇ」
 それは太くなりすぎて肉がカーテンのように垂れさがった醒闇の腕。醒闇はブヨブヨ弾を掴んで奪いさり、何と自分の口に運んでしまっていた。この行動には寝肥り餓鬼も思わず驚愕の声を上げる。
「いや、お前……それは食ってもうまいもんじゃないだろ!」
「だってぇ、るこるちゃんがいろいろなんやかんやしちゃってるしぃ」
 そう言われて寝肥り餓鬼はるこるの方へと目を向ける。そこには、出現させた高カロリー食を全て食い尽くし【豊乳女神の加護・慾禱理】の力へと変えたるこるの姿があった。
「すいません、あまりにおいしかったものでぇ」
 豊満さとダメージを力に変えるその力がるこるの体に行き渡り、その肉を膨らませていく。豊満さは言うに及ばず、その肉の膨らみ自体がこの世界と、その元凶となる寝肥り餓鬼の力から受けたダメージとも言えるのだ。それはるこるの体に外側には圧倒的な豊満さを誇る脂肪として、またそれに埋もれた内側には10トンを超えた体重を支える程の筋肉として纏われ、圧倒的な攻撃力と攻撃回数の礎となった。
 そうして出来上がった正に超肉塊と言える体で、るこるは寝肥り餓鬼へ容赦なくのしかかった。
「お肉に埋もれたいのでしたら、まずはご自分からどうぞぉ」
 るこるの重く柔らかい肉が寝肥り餓鬼を押し潰した。如何な肥満体とはいえ所詮は人間サイズ。今のるこるにとってはその全身を飲み込むのも容易い。
「あらるこるちゃんやるじゃない。視界が自分の肉で埋まってきた状態で熟睡したら、私の体がどうなっちゃうのかゾクゾクするわね♪ 私はカロリーの神となるわ……Zzzz……」
 その様子を見て、醒闇もるこると、その肉に飲まれた寝肥り餓鬼にのしかかっていく。るこるの姿を見たのを最後に、その視界は肉に包まれ何も見えない。こうなればあとは欲求に従って眠り肉を増やすだけ……と醒闇は眠りに落ちながら、寝肥り餓鬼が埋まっているあたりに肉を叩きつけた。地面すら揺らがす肉が閃光と衝撃波すら出す勢いで叩きつけられ、腹、胸、顔と際限なく増えていく肉を震わせる。
 そしてその真上には、69回のジャンプをこなしたタイガの姿。
「もう恥ずかしいだの言ってられねぇ、どんな体になろうがかまいやしねぇ! ……でも胸と尻はこれ以上は」
 自身の重量を武器に最後の攻撃をかけんとするタイガ。そしてその最後の懇願は、胸と尻に吸い込まれたブヨブヨ弾が蠢くことで脆くも崩れ去る。
 この二か所に絞って肥大化を繰り返したタイガ。大量のブヨブヨ弾を吸収した底は、その4か所の肉玉だけでるこるや醒闇の重量と互角に渡り合えるほどの、超超巨大肉玉と化してしまった。
 乳と尻の間に体がおまけ程度に挟まったような姿で、タイガは寝肥り餓鬼のいるあたりへと落下する。
「ちくしょぉぉぉぉぉやっぱこうなんのかよぉぉぉぉぉぉぉ……きゃうぅぅぅぅぅぅん!!」
 二人の肉と重なるように、自身が肉玉と化したタイガが寝肥り餓鬼を押し潰した。そのままの勢いで、三人の肉が混ざり合うように潰れ合う。
「あぁぁぁぁ、お肉がぁぁぁぁぁ」
「そうよぉ、二人ともいいわぁ」
「おぉぉ、乳、尻ぃぃぃぃぃっ!」
 肉に翻弄されて聳え立つ肉の三連峰。
 骸魂が剥がれ気を失っている依代の餓鬼が目を覚まし本調子となるまで、彼女たちはこの重い肉を衆目に晒したままここに聳え立つしかないのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月10日


挿絵イラスト