零下のワイルドハント(作者 鶺鴒
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 凍える夜に馬の嘶きが響く。鞭の音、蹄の音、そして銃声までも。
 それらは災厄であった。それらは死を招くものであった。それらは狩人であった。
 狩りの女王に引き連れられた狩猟団(ワイルドハント)が跳梁跋扈する。
 今宵は狩りの刻であるぞ、と。


「ワイルドハントと呼ばれる伝承があるのです」
 ウーナ・グノーメ(砂礫の先達・f22960)は開口一番にそう言った。
「UDCアースにおいても、ヨーロッパ近辺では普遍的な伝承なのです。今回の依頼は、そのワイルドハントの如きオブリビオン群の討滅なのです」
 ワイルドハント。人ならざる者達で構成された、地や空を駆ける尋常ならざる狩猟団。そのリーダーが誰かには諸説あるが、力ある者であるということだけは共通している。

「今回、あなた方に赴いて貰う世界はダークセイヴァーなのです。凍えるような夜が支配する地に、全てを根絶やしにするかの如く、その集団は現れると予知が出たのです」
 グリモアベースにて、ウーナは今回の依頼の概要を説明する。彼らはヴァンパイアが支配を諦めるほどの力を持った、辺境に蠢く狂えるオブリビオンである。彼らの討伐に成功すれば、ヴァンパイアに支配されていない、人類の土地を開拓できるかもしれない。
「まず、彼らと接触するために、凍える夜の地を踏破して貰う必要があるのです。恐ろしげな狩りの集団の声や物音は、その時点で聞こえてくるのです。寒さへの対策はもちろんのこと、彼らの声に心を乱されないよう、気をしっかりと保って貰う必要があるのです」
 ウーナ曰く、そこはまともな生命体ならまず生存は不可能であると思わせる程の寒さに覆われた、終わらない夜の領域だという。しかもその地に侵入した段階で、夥しい蹄の音や鞭打つ音、馬の嘶きや銃声、そして叫び声が聞こえてくるのだ。それらには心を狂わす力があるらしく、猟兵であっても油断はならない。
「最初に接触するのは、雑兵たる騎兵達なのです。彼らは影のように黒い馬を駆り、集団で襲いかかってくるのです。また、戦場で倒れた者を再び立ち上がらせる力や、犠牲者の死霊を呼び出す力を持つようなのです。雑兵と言えど油断は禁物なのです」
 そしてワイルドハントのリーダーと目されるのは、一人の女性の姿をした異端の神だという。それは手に猟銃を持ち、狩りの女王を名乗る存在だと、ウーナは語る。
「狩りの女王は周囲一帯を凍える夜へと変え、適応した者を強化する力、大量の猟犬を放つ力、ユーベルコードを封じる力を持った、異端の神の一柱に見合った力量の持ち主なのです。全身全霊での討伐をお願いするのです」
 仮に凍える夜を何らかの方法で解決していたとしても、彼女の力で再び戻されてしまうことを念頭に入れておかねばならない。寒さへの対策は最後まで必須だ。
「寒さと狂乱への対策、集団で襲い来る騎兵の撃退、狩りの女王の討伐。纏めるとこの三つが主軸になるのです。難題ではあるのですが、どうかあなた方にお願いするのです」

 グリモアが輝き、世界を亘る門が開く。
「ワイルドハントを目にした者には、必ず何らかの災い、或いは死を招くというのが伝承のお決まりなのです。しかし、あなた方ならば必ず生還できると、わたしはそう信じているのです」
 ウーナはその小さな体で深々とお辞儀をし、門を通る猟兵達を見送るのであった。


鶺鴒
 こんにちは、或いは初めまして。鶺鴒(せきれい)と申します。
 皆様の活躍を精一杯描写させて頂きたく思います。

 今回の依頼はダークセイヴァーの凍える夜の地を支配する、狩りの女王とその配下たる騎兵達の討伐です。
 第一章は凍える地を征く冒険ですが、この時点でオープニングでの説明通り、狂える狩猟団の発する物音や叫び声が聞こえ、心をかき乱してきます。寒さへの対策はもちろん、これらへの対策も欠かせません。
 第二章は『シャドウライダー』との集団戦、第三章はシャドウライダーを率いる、『狩りの女王』とのボス戦となります。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちさせて頂きます。
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第1章 冒険 『凍える夜』

POW強行突破…気合と共に歩む
SPD一刻も早く抜ける為に脇目も振らずに走り抜ける
WIZ魔法で暖や光などを取りながら進む
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ここは氷点下の地。
 あらゆる生命を拒むかの如く、不自然に冷え切った狩猟の舞台。
 まるでこの冷気に抗えぬものは狩る価値すらないと、拒んでいるかのよう。
 加えて馬の嘶きや鞭打つ音、雷鳴の如く響く蹄と銃声も鳴り止まぬ。
 それらは足を踏み入れた者の正気を着実に削っていく。

 これもまた、試練を気取ったものなのかもしれない。
 だが、立ち止まるわけにはいかない。
 我らは猟兵、オブリビオンを狩る者。
 どちらが狩る側なのか、彼らに思い知らさなければならないのだから。
エウロペ・マリウス
凍える夜、か
なんだか昔を思い出してしまう光景だね

行動 WIZ

寒さには【オーラ防御】【氷結耐性】を併用して対応
狩猟団の発する物音や叫び声には、【鼓舞】しつつ
ユーベルコード『妖精達の悪戯遊戯(ニンフ・マレフィキウム)』を使用

「おいで。今日は、ここがキミ達の遊び場だよ」

悪戯好きな妖精達には、応援や助言をお願いしようかな
かなりの人数になってしまうかも知れないけれど……、その分、応援は心強いと思うよ
心配があるとすれば、ここでは悪戯の対象がボクしかいないことだけど
そこは諦めようかな
それもまた気を紛らわしてくれるかも知れないしね


「凍える夜、か。なんだか昔を思い出してしまう光景だね」
 今は亡き祖国の情景を思い浮かべながら、エウロペ・マリウス(揺り籠の氷姫・f11096)は独り言ちた。

「寒さには慣れているけれど、一応オーラ防御の展開をしておこうか。そして……」
 狂おしい程の喧騒が、遠くからでもはっきりと聞こえる。それは正気を削ぎ落とす声。彼女の脳裏に孤独だった頃の記憶が蘇る。孤独ほど、人を狂気へ招くものも珍しいのだから。
「……いや、今のボクは一人じゃない。おいで。今日は、ここがキミ達の遊び場だよ」
 エウロペの呼び声と魔力に誘われ、悪戯好きな妖精達が集まってくる。彼ら彼女らはエウロペにそっと囁きかけ、励ましてくれる。しかし、悪戯好きと言うだけあって、励ましや助言ばかりを与えてくれるわけではなく……。

「こら、勝手にボクの髪を三つ編みにするんじゃない!まったく、ボクしか悪戯の対象がいなければこうもなるよね」
 エウロペは苦笑しながら、しかしその三つ編みに手を当てて緩やかに微笑んだ。こんな悪戯心でも、凍えるような大地では、心を暖めてくれるのだから。
「さあ、行こうか。旅はまだ始まったばかりだ」
大成功 🔵🔵🔵

荒谷・つかさ
ワイルドハント、ねぇ……
私達の前でその名を名乗るなんて、猟団長が聞いたらどんな顔することやら。
まあいいわ。
猟団「ワイルドハント」、【斬り込み担当】荒谷・つかさ。
本物のワイルドハントがどちらなのか、思い知らせてやろうじゃない。

なるほど、寒いわね
でもそれだけなら何の問題も無いわ
【超★筋肉黙示録】発動
鍛えに鍛え抜いた筋肉で有酸素運動をすることで、カロリーを燃焼させ寒さに対抗
勿論カロリー消費激しいので携帯食料(チョコレート等の高カロリーなやつ)を多めに持っていく
馬の声とか色々聞こえてくるけれど、それも問題無い
何故なら、それらは私にとって狩る対象
であれば、何を恐れる事があるのかしら?
(脳筋精神で対抗)


「ワイルドハント、ねぇ……『私達』の前でその名を名乗るなんて、猟団長が聞いたらどんな顔することやら」
 荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)は凍てつくような寒さの中で独り言つ。『私達』とは、彼女の所属する旅団、ワイルドハントのことだ。由来は全く同じである。
「まあいいわ。猟団『ワイルドハント』、【斬り込み担当】荒谷・つかさ。本物のワイルドハントがどちらなのか、思い知らせてやろうじゃない」
 故に、今ここに雌雄を決する戦いが始まろうとしているのであった。

「なるほど、寒いわね。でもそれだけなら何の問題もないわ」
 その言葉と共に、つかさはユーベルコードを発動する。それは鍛えに鍛え抜いた筋肉を、更に筋肉こそ至高という信仰心にも似た頑なな精神で大幅に強化する超★筋肉黙示録(ハイパー・マッスル・アポカリプス)なるユーベルコード。
 今や彼女の体は恐るべき熱を発している。本来ならば防御反応で発生するシバリング(筋肉の震え)すらも、彼女にとっては熱を発生させる運動に過ぎない。
「とは言え、カロリーの消費はかなりのものだから、しっかり補給はしないとね」
 特にチョコレート等の消化に優れ、カロリーの高い、寒冷地に適した携帯食料を適宜口にしながら、つかさは悍しい嘶きや蹄の音、銃声や叫び声をものともせずに進んでいく。

「待っていなさい。すぐに本物の狩りを見せてあげるわ」
 つかさにとって『恐れ』とは、狩流べき対象から発せられるものではない。ましてや相手が『殴れるもの』であるならば、何を恐れる必要があるのか。それ程までに、つかさの思考は筋肉の二文字に染まり切っていた。極寒も、恐怖も、鍛え抜かれた肉体を土台に生み出される、つかさの自信を打ち砕くには、到底足りないようだ。
大成功 🔵🔵🔵

リーヴァルディ・カーライル
…ん。凄まじい冷気ね。あまり長居はできそうにない

…だけど、神を討ち取りこの夜を終わらせる事ができれば、
人類の生存圏を拡げる事ができるはず

…必ず成し遂げてみせるわ。神殺しを…

狂気を呼ぶ物音や叫び声は"風精の霊衣"に魔力を溜め、
害ある音を遮断しつつ狂気耐性と気合いで耐える

…ここで躓く訳にはいかないもの。準備は万全に

冷気は"精霊石の宝石飾り"を使い精霊達の残像と手を繋ぎ、
全身を覆う環境耐性を強化する火属性攻撃のオーラで防御

…炎の精霊、暖気の精、私の声に応えて
凍てつく夜を遮る衣を此処に…

空中戦を行う"血の翼"を広げて飛翔して先に進み、
第六感が不審な物を捉えたらUCを発動
暗視した地点に転移して先を急ぐわ


「……ん。凄まじい冷気ね。あまり長居はできそうにない」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は白い吐息を吐き出し、その身を震わせる。
「……だけど、神を討ち取りこの夜を終わらせる事ができれば、人類の生存圏を拡げる事ができるはず。必ず成し遂げてみせるわ。神殺しを……」

 リーヴァルディは自身を覆う実体無き衣に魔力を蓄積し、正気を削ぎ落とす狂乱の声へと備える。これは"風精の霊衣"と彼女が呼ぶもので、全身に風の魔力を纏うものだ。
「ここで躓く訳にはいかないもの。準備は万全に」
 この風精の霊衣自体にもある程度の保温作用はあるが、強烈な冷気に対抗するために、リーヴァルディは炎のオーラを展開し、それを防御壁として活用する。
「炎の精霊、暖気の精、私の声に応えて。凍てつく夜を遮る衣を此処に……」

 そして凍てつく夜に対抗する準備を終えたリーヴァルディは、血のような色合いの魔力の翼を背中から放出した。これは限定的に吸血鬼化を行使することで作り出される、一対の翼だ。
「……限定解放。駆けぬけろ、血の疾走」
 どのように暗い夜の闇であっても、リーヴァルディの目を欺くことはできない。人の子とは異なる構造の目で注意深く周囲へと注意を配りながら、彼女は速く疾く、凍てつく夜を駆け抜けていった。
成功 🔵🔵🔴

鏡島・嵐
うーん、寒いのは苦手じゃねえけど、凍えるほどってなると話は別だな。
おまけに心を乱されるってなると、並大抵の覚悟じゃ踏破出来ねえよな。
……まあ、それをやってのけてこその猟兵〈おれら〉なんだろうけどさ。

まずは寒さだよな。〈氷結耐性〉と〈環境耐性〉を組み合わせて、さらに喚び出したクゥの焔で暖を取りながら進む。
狂気に誘う喧騒は……〈覚悟〉を決めて〈狂気耐性〉と〈勇気〉を振り絞って耐える。

戦うことは怖ぇ。こんなに寒いこの世界で、これから戦いの場へ自分から行くってんだから、震えないわけがねえ。
――でも、おれの旅の道行きはまだまだこれからだから。
こんなところで、へこたれて後悔なんてしたくねえから。


「うーん、寒いのは苦手じゃねえけど、凍えるほどってなると話は別だな。おまけに心を乱されるってなると、並大抵の覚悟じゃ踏破出来ねえよな」
 鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)は目を細めながらそう呟く。そう言っている間にも、凍てつく冷気は身を切り刻むかの如く蝕んでいく。
「……まあ、それをやってのけてこその猟兵(おれら)なんだろうけどさ。力を貸してくれ、クゥ!」

 嵐は焔を纏う金獅子を召喚し、自身の寒さと劣悪な環境も合わせて、寒さへの問題をクリアした。しかしこの場には、猟兵弾の生み出す狂乱の叫びと物音という課題がまだ残っている。
「……戦うことは怖ぇ。こんなに寒いこの世界で、これから戦いの場へ自分から行くってんだから、震えないわけがねえ」
 嵐は猟兵と言えど、その感性は普通の人間のそれに近しい。怖いものは怖いと言える、ある種の勇気を持っていた。だからこそ、嵐はその勇気を振り絞り、狂気の叫びへと立ち向かう。

「――でも、おれの旅の道行きはまだまだこれからだから。こんなところで、へこたれて後悔なんてしたくねえから!」
 幾百もの嘶きと叫びが、獲物を待ち構えている。それは原初の恐怖、即ち死への恐れを喚起させるもの。だが、覚悟と勇気に満たされた嵐の決意を砕くには至らない。金獅子クゥと共に、嵐は歩む。その一歩一歩が、後悔の無い誇れる道筋だと信じて。
成功 🔵🔵🔴

ナギ・ヌドゥー
馬の嘶き……銃声……狂気を孕んだ叫び声……何と心地よい。
このままこの地で狂い遊ぶのも一興なのですが、今は猟兵としての任務がある。
暗い心に囚われるのは奴等を殺す時だけにしましょう。
【ドーピング】藥を投与し脳を覚醒させ狂気を断つ
【オーラ防御】の結界を張り冷気を遮断【結界術】
……己が内なる衝動を抑え続けるのも難儀なものです。
奥深く進むにつれ【殺気】が昂ってくる、この先にいる獲物への期待感ですかね。
狩るか狩られるか、素敵な殺戮遊戯になりますように……。


「馬の嘶き……銃声……狂気を孕んだ叫び声……何と心地よい」
 ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)は愉悦に唇を歪ませながら呟く。暗く昏くより冥く。その混沌は彼の真奥に眠るものを呼び覚まそうとする。
「しかし、今は任務中……この地で狂い遊ぶのも一興とはいえ、今は我慢することにしましょう」
 暗闇に囚われるのは、奴らを狩る時だけでいい。そう言わんばかりにナギは凍てつく大地を踏みしめた。

「薬物を投与してまで己の衝動に抗うのも……ふふ、生き汚いものですね。難儀な話です」
 ドーピングによって殺戮への飢えを抑制し、オーラ防御の展開と結界術による多重の防御で冷気を遮断。ナギが奥へ進むに連れて狂乱の叫びは大きくなっていく。それにつれて、ナギが胸中に秘める殺気もまた、鼓動するかのように存在感を増していく。

「無理に抑えている反動か、それともこの先の獲物への期待感か……いずれにせよ、ああ……素敵な殺戮遊戯になりますように」
 多量の薬物を以ってしても抑えきれない程の殺意と狂気を滲ませながら、ナギは猟兵弾の居場所へと向かう。そこに自分を満たしてくれるものがあると信じて。
大成功 🔵🔵🔵

水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
UCを発動し、火属性の触手で気温を上げ寒さから身を護ります。呪属性の触手で物音に込められた力を減衰させ、蛇腹折の日記帳のオーラ防御で精神を護ります。UDCも使い過ぎると理性に影響が出ますからね。その前にたどり着けると良いのですが。
ダークセイヴァーの地でUDCアースの神話に近しいオブリビオンが発生するとは……神話とどれくらい類似性があるのか気になりますね。私は名を借りているだけで、見たことはないので判別は出来ませんけどね。
人々が住むのであればこの寒さもいつかどうにかしないといけないですね。現状手立てはありませんが……まずはオブリビオンだけでも討伐すると致しましょう


「ダークセイヴァーの地でUDCアースの神話に近しいオブリビオンが発生するとは……神話とどれくらい類似性があるのか気になりますね」
 多重人格者である水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の人格の内、最も知的な人格である『ロキ』がそう独り言ちた。

「私は名を借りているだけで、見たことはないので判別は出来ませんけどね」
 ロキ。北欧神話のトリックスター。トリックスターと呼ばれる神々の中でも一際有名な、利益も被害ももたらす混沌の神だ。確かに北欧神話の頂点たるオーディンをワイルドハントのリーダーとする説もあり、彼が興味を持つのも自然な流れなのだろう。
「さて、それはそれとして……UDCで寒さと狂気から身体を保護しなければ身が保ちませんね。出てきなさい、触手ちゃん達」
 銃を模した魔導兵器の属性を火に設定し、火炎を纏う触手を召喚。その高熱によって寒さから身を守ることを図る。

「呪属性の触手ちゃんも召喚しますか。とは言え、UDC自体が狂気を招くものですから、それ以外の防備もしっかりしておきましょう」
 怜悧(ロキ)はまるで蛇腹折の日記帳を取り出し、経文のように呪(まじない)の記されたそれを身体を包み込むように広げてオーラを展開、狂気から身を守る防壁と為した。
「これで当面は問題ないでしょう。人々が住むのであれば、この寒さもいつかどうにかしないといけないですね。現状手立てはありませんが……まずはオブリビオンだけでも討伐すると致しましょう」
 怜悧(ロキ)はあくまでも冷静に、知的に現状を判断して、狂乱の元凶である狩猟団たるオブリビオンの元へと向かうのであった。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 集団戦 『シャドウライダー』

POW ●戦力補充
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【シャドウライダー】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
SPD ●人馬一体
自身に【世界に蔓延する絶望】をまとい、高速移動と【その移動により発生する衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ ●代弁者
【鞭を振るい、死した人々】の霊を召喚する。これは【怨嗟】や【現世への未練】が転じた【呪い】で攻撃する能力を持つ。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「獲物だ、獲物がいたぞ!」
「久方ぶりの獲物、狩りの時間だ!」
「者共、出合え!狩り尽くせ!」
 女王の元に集う影の騎兵達が、猟兵に向かって集まってくる。
 それを見た猟兵達が武器を構えるのを見ても、怯む様子は全くない。
「我々を狩るつもりか!面白い!」
「どちらが狩る者で、どちらが狩られる者か!雌雄を決するとしよう!」
 漆黒の駿馬の嘶きが、戦いの始まりを告げた。
エウロペ・マリウス
ここからは戦闘
油断禁物だね

行動 WIZ

寒さには前回同様に【オーラ防御】【氷結耐性】を併用して対応
今回の相手は数で押してくるだろうから
魔術師の出番かな
【空中浮遊】【空中戦】を使用し、上空から敵の動きを把握しつつ詠唱

「闇穿つ射手。無窮に連なる氷葬の魔弾。白き薔薇を持たぬ愚者を射貫く顎となれ。射殺す白銀の魔弾(ホワイト・フライクーゲル)」

【全力魔法】【貫通攻撃】で攻撃力を強化しながら、
敵の攻撃には、【呪詛耐性】と【狂気耐性】で対応するよ

ダークセイヴァーで、少しでも人々が安心して過ごせるように
悪いけれど、キミ達を狩らせてもらうよ


「ここからは戦闘、油断禁物だね」
 エウロペ・マリウス(揺り籠の氷姫・f11096)は氷の結晶を象った杖を揺らし、モノクルの奥の青い瞳で漆黒の騎兵を見つめる。
「奴婢よ、来たれ!我らが獲物に怨嗟を向けよ!」
 漆黒の騎兵は鞭を振るい、死者の霊を呼び覚まし、無理矢理に使役する。その様子を見たエウロペは、ふわりと宙に浮きながら深く溜息を吐いた。

「キミ達には何の恨みも無いけれど、ボクは負けるわけにはいかないんだ。せめて少しでも安らかな眠りを、迅速に」
 死霊は呪詛を空中のエウロペに向けて放つが、呪詛と狂気に耐性を持つエウロペには今一つ決め手とはならない。そうこうしている内に、エウロペの集中と共に詠唱が始まり、魔力が一点に収束し始める。
「闇穿つ射手。無窮に連なる氷葬の魔弾。白き薔薇を持たぬ愚者を射貫く顎となれ。射殺す白銀の魔弾(ホワイト・フライクーゲル)」
 それは万物を凍てつかせる魔弾。凍てつくこの地すら凍りつくような、凍結という概念そのものが現象となったかのような魔法弾。それらが400発を超える弾幕となり、死霊と漆黒の騎兵を纏めて撃ち貫き、凍り付かせる。

「怯むまいぞ、怯むまいぞ!一人が倒れようと、残りが万倍にして返してくれよう!」
 しかし尚も士気を失わない敵に、再び深く白い吐息を吐き出すと、エウロペは杖を大きく振り翳す。
「悪いけれど、キミ達は狩らせて貰うよ。ダークセイヴァーで、少しでも人々が安心して過ごせるようにね」
 凍てつくような視線が敵の大群に向けられ、白き魔弾の第二射が放たれた。
成功 🔵🔵🔴

鏡島・嵐
凍てつく夜空を蹂躙する亡霊の群れ――か。
お誂え向きって言えばそうだけど、現実に対決するってなるとやっぱ凄くおっかねえな。
……まあ、それでも逃げたりはしねえけどさ。
(震えを堪えながら)

悪ィ、クゥ。ここが踏ん張りどころなんだ、もうちょっとだけ頑張ってくれ。
発生される衝撃波を〈オーラ防御〉や〈ダッシュ〉〈見切り〉で最低限のダメージに留めながら、スリングショットから〈スナイパー〉ばりの精密射撃で反撃。
背中越しに〈援護射撃〉を撃ってクゥの攻撃を支援したり、逆に向こうの攻撃を〈目潰し〉〈武器落とし〉で妨害を狙ったりする。近くに他の味方が居るんなら、そっちにも適宜〈援護射撃〉を飛ばして支援。


「凍てつく夜空を蹂躙する亡霊の群れ――か。お誂え向きって言えばそうだけど、現実に対決するってなるとやっぱ凄くおっかねえな」
 そう呟く鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)の声は震えていた。それは寒さから来るものだけではなく、心を凍りつかせるような恐怖から来るもの。
「臆したか!ならば逃げ惑え、誰も貴様を責めるものか!」
 地獄の底から響くような漆黒の騎兵の声が、嵐の恐怖感を否応なしに高める。

「でも、俺は……それでも、逃げたりはしないさ」
 き、と敵を睨みつけ、クゥに跨る嵐。その姿を見て、漆黒の騎兵は笑った。
「クハハハハ!恐怖に抗うか!良いぞ、良いぞ!愚者は恐怖を知らぬ!勇者は恐怖を見せぬ!我らを見事討ち倒してみせよ!」
 漆黒の騎兵は、怒涛の勢いで絶望のオーラを身に纏いながら突撃してくる。衝撃波が寒波となって周囲を、空気を震わせる。
「悪い、クゥ。ここが踏ん張りどころなんだ、もう少し頑張ってくれ!」
 黄金の獅子は漆黒の騎兵の群れへと臆することなく突き進む。しかしそれは闇雲な突撃ではなく、衝撃波の最も薄い場所を見切った動き。それに加え、展開されたオーラが防壁となって衝撃波の勢いを軽減する。
「そこだ!」
 そして嵐もまた、ただ跨っているだけではない。スリングショットを用いた、正確な狙撃が漆黒の騎兵を一体、また一体と撃ち落としていく。黄金の獅子の爪牙が漆黒の騎兵を引き裂き、嵐がそれを援護する。その動きに、まだ動ける騎兵達は一つの確信を持った。

「こやつ、共闘し慣れておる!ならば我らも人馬一体の極みをここに示さん!」
 騎馬に文字通り鞭打ち、騎兵達は数を減らしつつも勢いを減らすことなく突き進む。嵐とクゥもまた、それに応じて突撃していく。
「そうだ、おれとクゥは二人で一人だ!どんなに怖くても、クゥが居れば頑張れる!それがおれの戦いだ!」
 恐怖を闘志へと変え、嵐は名前通り軍勢を貫く嵐となって、走り抜ける。
成功 🔵🔵🔴

エル・クーゴー
●POW



これより、敵性の完全沈黙まで――ワイルドハントを開始します


・L95式アームドフォート展開
・マニピュレーターが繰り出す【メカニック+武器改造】で搭載火器に悉く副砲を増設、攻撃回数増を期す(2回攻撃)

・プラズマジェットを背負い【空中戦】機動を敢行しつつ【砲撃・爆撃・誘導弾】の【範囲攻撃】で敵勢を【蹂躙】せん

・「補充されたシャドウライダー」達に対し、撃破に有効な命中箇所を走査しつつ「一攻撃動作での複数同時撃破」達成を目指す
・達成次第「その強度ではこちらの面制圧火力展開速度に抗し得ない」という弱点の実証とし【狩猟の魔眼と砂嵐の王】発動

・敵の戦力補充を封じた所で【蹂躙】続行、集団敵殲滅を目指す


荒谷・つかさ
私の言いたい台詞、全部持って行ったわね……
まあいいわ、前菜はさくっと片付けてしまいましょう。

向かってくる連中へ【鬼神剛腕砲】で丸太を投げつけ先制&牽制
直撃すれば射線上の敵が減るので良し
外れてもそれは敵の散開を誘発できるのでそれはそれで問題無し
接敵するまでに纏まってる敵が少なくなるよう、投擲を続ける

ある程度バラけたらそのうち最も近い敵を持ち前の「怪力」で捕縛し
【鬼神剛腕砲】で以て空の果てへと向けて放り投げる(人力大気圏突破)
戦場内で倒れても復活するのであれば、その戦場から除外してしまえばいい
簡単な話ね

さあ、どこからでもかかってらっしゃい
皆纏めてお星様にしてあげるわ


「システム、オールグリーン。メインシステム、戦闘モードへ移行。これより、敵性の完全沈黙まで――ワイルドハントを開始します」
 無機的で機械的な声で、エル・クーゴー(躯体番号L-95・f04770)はそう告げると共に、身体に携行砲アームドフォートを展開する。それは独自にチューンナップが施されたものであり、備えられた副砲によって一度の射撃で二連発を可能とするものだ。
「私の言いたい台詞、全部持って行ったわね……まあいいわ、前菜はさくっと片付けてしまいましょう」
 荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)もパキパキ、と拳の骨を鳴らしながら臨戦態勢に入る。その手には『とてもいい感じの』丸太が握られ、今にも敵をなぎ倒しそうな勢いだ。

「クハハハハ!我らがオードブルとな!良かろう、良かろう!存分に味わうが良いわ!」
 その瞬間であった。丸太が、飛んだ。誇張や揶揄では無い、つかさが思い切り丸太を投げ付けたのだ。それは弾丸もかくやという速度で飛翔していき、進路上にあるもの全てをなぎ倒していく。
「散開、散開せよ!」
 敵もこれに対応するも、何体かは巻き込まれて数を減らしてしまう。しかし、これまでの動きは敵味方、両者共に想定内といったところであった。
「立ち上がれい、同胞よ!獲物はすぐ目の前ぞ!」
 シャドウライダーのユーベルコード、戦力補充。これによって倒されたシャドウライダーは多少の弱体化をしつつも再び立ち上がり、戦列に加わる。だが、ここに上空からの爆撃が降り注いだ。
「攻撃目標の散開を確認。これより殲滅を開始します」
 それはプラズマジェットによって空中を飛翔し、多種多様な武装で騎兵達を蹂躙せんと、面制圧を行うエルの攻撃であった。
「さてと、お星様への旅へ連れて行ってあげるわ。片道だけどね」
 一方、つかさは散り散りになった敵を掴んでは、上空へ放り投げるという荒技を行使していた。何度でも復活する敵ならば、戦線から離脱させれば良いという何とも力任せな解決法だ。
「補充された戦力の『質』の低下を確認。その戦力、及び強度では此方の火力制圧に抵抗し得ないと指摘します」
 更にエルは、復活した騎兵の撃破に最も効率的な命中箇所をスキャンしつつ、それらを爆撃で吹き飛ばす。
「ENGAGE>“ワイルドハント”」
 すると、門のようなものが唐突に戦場に現れた。その中はモザイクのようなものに覆われ、内部を窺うことはできない。そして底から、黒い髪に幾つかの白い髪の束が混ざった、年若い猫科キマイラの青年が、モザイクごと飛び出してきた。青年は手に持つ『鍵』を戦場に翳し、ガチリと音をさせて回転させる。

「……どうした、同胞よ!?何故立ち上がらぬ!?」
 それはエルの相棒、物九郎の幻影が召喚された姿であった。それは漆黒の騎兵達のユーベルコードを、短時間ながら封印せしめたのだ。
「あら、もう打ち止め?なら普通に殴り倒させて貰うわ。さあ、どこからでもかかって来なさい!」
 そこにつかさが乱入し、鬼も泣き出さんばかりの怪力で、騎兵を馬ごとねじ切るように破壊する。その姿はまさしく、悪鬼羅刹の如し。
「目標の減少を確認。ワイルドハント、仔細なく続行します」
 そして雨霰の如く降り注ぐ砲弾。戦場は正に、地獄絵図となりつつあった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:アノン
「狩りか、イイぜ。纏めて狩り尽くしてやる」
UDCを纏って黒い狼のような姿になる。群れの隙間を縫うように駆け抜け、炎を散らして牽制。鞭の攻撃は野生の勘で回避してカウンターで噛みつき攻撃。
「向かってくるか、面白れェ」
遠吠えと共に殺気を放ち、恐怖を与えて動きを止める。速度と怪力を生かした体当たりで囲まれねェように立ち回る。液体金属の毛を逆立ててぶつかればただじゃ済まねェだろ。怯んだら片っ端から喰ってやる。
「生き返るってならまた殺してやるよ、ヒャハハハハハ」


「オレの出番か」
 水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の抱える人格の一つである、アノンが口角を吊り上げながらそう呟く。
「狩りか、イイぜ。纏めて狩り尽くしてやる」

 その声と共に、怜悧(アノン)は人の姿でいることを辞めた。全身に液体金属状のUDC(アンディファインドクリーチャー)を纏い、四足歩行の獣、狼のような姿へと変じたのだ。
「狩れ!彼の獣を!!」
 漆黒の騎兵は隊列を為して突進してくる。狼の姿を取った怜悧(アノン)は唸り声と共にその隊列へと突っ込む。
「向かってくるか、面白れェ」
 強靭な四つの脚は縦横無尽にその身体を飛び跳ねさせ、まるで騎兵の隊列の間を縫うかのように目にも止まらぬ速さで駆け抜ける。更には火炎を吐息のように撒き散らして牽制、騎兵の鞭による攻撃も完全に見切って回避しきった。
「オオオォォォォォォォォンッ!!!」
 その遠吠えは恐怖という感情を喚起させ、僅かながらに騎兵達の動きを止める。その隊列の乱れを見逃すことなく、毛を逆立たせて体当たりを喰らわす。
「もふもふ、なんて可愛らしいモンじゃねェぞ。何しろ金属だからな」
 液状として振る舞いながら、金属の硬度を保つ未知の物質による体当たりは痛烈な一撃となり、騎馬諸共騎兵をなぎ倒す。その瞬間、怜悧(アノン)は喉笛に喰らい付いて周囲を鮮血に染め上げた。

「立ち上がれ、同胞よ!」
 漆黒の騎兵のユーベルコードにより、喉笛を噛み切られた騎兵が再び立ち上がる。しかしそれを見ても、怜悧(アノン)は大きく裂けた口を狂喜に歪ませるのみだ。
「ヒ、ヒャヒ!ヒャハハハハハ!生き返るってか、面白ェ!何度でも喰らい尽くしてやるよ!」
 まだ終わらない、終わらせない。楽しい楽しい狩りの時間は、始まったばかりなのだから。
大成功 🔵🔵🔵

リーヴァルディ・カーライル
…生憎だけど私達の獲物はこの先にいる
お前達に構っている暇はない。一気に片付けるわ

前章から引き続き"風精の霊衣"に火の魔力を溜め、
狂気耐性と氷結耐性、環境耐性等で冷気と狂気を防御し、
左眼の聖痕で周囲の霊魂の残像を暗視してUCを発動

…来たれ。騎兵に殺され、この地に縛られし数多の霊魂よ
貴方達の無念、怨嗟、絶望を、この私が晴らしてあげる

降霊した霊達に心の中で祈りを捧げて呪詛を浄化して、
全身を限界突破した闇属性攻撃のオーラで防御して覆い、
超高速の空中戦機動で突撃する早業で敵陣に切り込み、
怪力任せに大鎌を乱れ撃ち敵陣をなぎ払い仕留めて回る

…狂気の宴は今日でお開きよ。消えなさい、この世界から…


ナギ・ヌドゥー
やっと出会えたな……餌共
オレの【殺気】はとっくに【限界突破】してるぜ
この殺意と【呪詛】を掌に込め【呪殺弾・制圧射撃】の【弾幕】で【先制攻撃】
この光弾は己が殺戮衝動そのもの……殺意の呪いで【継続ダメージ】を与える邪光なのだ!
弾幕を張り続け騎兵の突撃衝力を完全に殺す
そして奴等に戦力補充など決してさせん
UC「禍ツ凶魂」発動
ソウルトーチャーよ、動けなくなったシャドウライダー共を喰らい尽くせ!
肉も骨も魂すら喰らう禍つ呪獣の食欲
奴等が操れる死体など残るわけが無い


「やっと出会えたな……餌共」
「……生憎だけど私達の獲物はこの先にいる。お前達に構っている暇はない。一気に片付けるわ」
 ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)とリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は漆黒の騎兵の前に立ち、各々の得物を構える。
「では、奴らはぼくが残らず喰らい尽くしますよ。既に色々と限界を超えているものでして」
「構わない、好きにすればいい」

 ナギは己の殺気を呪詛と混ぜ合わせて呪殺弾へと置換し、弾幕と為して先制攻撃を仕掛ける。
「オレの殺気はとっくに限界を超えてるんだ、たっぷり馳走してやる!」
 光弾の弾幕は一見すると花火のように美しい光景であるが、それはナギの殺戮衝動がそのまま形となったもの。受ければ纏わりついてその身を蝕み続ける邪悪なる光だ。そしてその間に、リーヴァルディは鎌を地に突き立て、心の中で祈りを捧げる。
(……来たれ。騎兵に殺され、この地に縛られし数多の霊魂よ。貴方達の無念、怨嗟、絶望を、この私が晴らしてあげる)
「怯むまいぞ!者共、かかれい!」
 漆黒の騎兵も負けじと馬に鞭打つが、光弾の面制圧によってその突撃はどうしても力が削がれてしまう。それもまたナギの計算通りであった。
「騎兵の利点を活かさせはしない、そして死体の再利用もな。禍つ魂の封印は今解かれる――恐怖を知れ。行け、ソウルトーチャー!」
 その呼び声と共に現れたのは、筋肉繊維と骨格が剥き出しになった異様な獣。自立稼働するナギの拷問具、咎人の肉と骨で錬成した呪獣、ソウルトーチャーであった。ナギの血を代償に捕食形態と化したソウルトーチャーは、弾幕で動けなくなった漆黒の騎兵に喰らいつき、骨も残さず喰らい尽くす!
「血の一滴、魂の一欠片まで喰らうがいい、奴らに戦力の補充などさせるな」
 そしてリーヴァルディもまた、取り込んだ死霊の浄化を終えてそれらを全身に覆い、自らの強化を果たしたところであった。
「時間稼ぎ、ご苦労様。死体の生産は任せて頂戴」
 リーヴァルディは敵陣へと突撃し、限界を超えた闇のオーラと、常軌を逸した速度、そして怪力によって大鎌を振り回し、敵を次々と薙ぎ倒していく。そして死体が生まれる度に、ソウルトーチャーはそれを貪り尽くしていく。

「……狂気の宴は今日でお開きよ。消えなさい、この世界から……」
「ク、クハハ!我々が、狩られる者であったか!女王よ、貴殿の望む獲物が、今……此処に……」
 最後の一体の騎兵を仕留めるも、それすら最後まで怯むことはなかった。後に残ったのは凍える風と、夥しい量の血痕、そして……『狩りの女王』のみであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第3章 ボス戦 『狩りの女王』

POW ●レインショット
【空に向けて散弾の雨】を降らせる事で、戦場全体が【月も星もない凍える夜】と同じ環境に変化する。[月も星もない凍える夜]に適応した者の行動成功率が上昇する。
SPD ●ハウンズショット
【対象に向けて発砲すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【レベルの二乗体の猟犬に変化する粒弾】で攻撃する。
WIZ ●マスターブレッド
敵を【ゼロ距離からユーベルコードを封じる一粒弾】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はラモート・レーパーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「シャドウライダーどもを打ち破ったのね。中々に手応えのある獲物と見たわ」
 狂える神々、異端なる神々。その一柱たる『狩りの女王』が、遂にその姿を現した。
「弱者を狩れば、生き存える。強者を狩れば、生の充足を知る」
 猟銃と思しき獲物を構え、狩りの女王は臨戦態勢に入った。
「さあ、命のやり取りを始めましょう」
白斑・物九郎
【ワイルドハント】
●WIZ


『ワイルドハント』、白斑物九郎
俺めのコトは猟団長と呼べ
狩りの女王を狩りに来た


・つかさの『超★筋肉黙示録』を横からちょっと読んで肖る
・シバリングとかで寒さに対抗するってんなら分からなくもない。倣う


相変わらずとんでもねー力技ですわな、荒谷のねーさんだきゃ

前線、任せまさ
盤面は猟団長様が差配してやりまさァ


・つかさ対抗中のレインショット地形を【創世濁流】で上書きし【蹂躙】
・宙を飛び交う乗用ドローン、地面を叩くと生えて来る摩天楼や真空チューブ列車等を繰り出し、敵攻撃射線の遮断やつかさの攻勢を援護する足場を構築する

・敵マスターブレッド時の己への接近を【野生の勘】で警戒しつつ援護継続


荒谷・つかさ
【ワイルドハント】

猟団長直々に場を整えてくれるなら、期待に応えないといけないわね。
ええ、任せて頂戴。
【斬り込み担当】の看板は伊達ではないわ。

会敵後即【超★筋肉黙示録】発動
要は暗くて寒い場所になるだけ、であれば対策は一章と同じ(筋肉で発熱する)でいい
カロリー補充のチョコを齧りつつ突撃し格闘戦に持ち込み、猟団長が動きやすいよう敵の目を引き付ける
暗くて視覚が頼りにならないなら聴覚と気配と殺気を頼りに「怪力」で殴りかかる
猟団長のコードで地形が上書きされたなら戦い方を変更
出てきたドローンや建築物を活かした派手なアクション、動画映えする「魅せる」戦い
即ち「夜のキマイラフューチャー」に適応した戦い方をする


「『ワイルドハント』、白斑物九郎。俺めのコトは猟団長と呼べ。狩りの女王を狩りに来た」
闇夜に黄色い目を爛々と輝かせて、白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)は狩りの女王へと啖呵を切った。
「前線、任せまさ。盤面は猟団長様が支配してやりまさァ」
 その声を受け、荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)が地面を強く踏み締める。
「猟団長直々に場を整えてくれるなら、期待に応えないといけないわね。ええ、任せて頂戴。【斬り込み担当】の看板は伊達ではないわ」
 旅団、ワイルドハント。その中でも精鋭たるつかさと、リーダーたる物九郎が揃い踏みした圧巻の光景。しかし狩りの女王とて、それだけで怯むような器ではない。

「A cat has nine lives.(猫に九つの生あり) その自信が実力に裏付けされたものなのか、それとも単なる思い上がりなのか。いずれにせよ、貴方達のしぶとさには期待しているわ」
狩りの女王は猟銃の火皿を覆う火蓋を外す。そう、「戦いの火蓋を切る」の語源たる行動だ。今ここに、文字通り火蓋が切って落とされた。
「一切の灯火が存在しない、極寒の暗闇に飲まれなさい」
 狩りの女王が上空に向けて猟銃を発砲すると、周囲の気温が見る見る内に下がっていく。それは猟兵達が最初に通り抜けてきた、凍てつく夜と同じ環境。月明かりも星明かりも存在しない、ただただ酷寒のみが支配する死の領域。
「お陰様で、寒さへの対策は予習済みよ。筋肉は鍛えれば鋼にも勝るということを教えてあげる」
 つかさが前に出て、自ら想像した超★筋肉黙示録(ハイパー・マッスル・アポカリプス)の記述通りに行動する。即ち、筋肉とは無敵なり。
「愚かね。そんな理論が通用するなら、この世に武器は存在しないわ」
 つかさの拳を避けながら、狩りの女王は散弾を発砲する。つかさはそれを顔面の前で両腕を交差させた体勢で、真っ向から受け止めた。
「武器とは万人のためにあるものよ。筋肉をここまで昇華させられるのは、一握りの人種だけ。流石にかなり痛いけど、私の筋肉を貫いて臓腑を傷つけるには程遠いわ」
 つかさが全身を震わせ、暖房のような体温を発揮しながら、カロリーを補充するためのチョコレートを齧る。撃ってこい、という挑発も兼ねた動作だ。

「相変わらずとんでもねー力技ですわな、荒谷のねーさんだきゃ」
 猟団長こと物九郎は魔鍵を地面に突き立て、その様子(と超★筋肉黙示録)を見る。タペタムを備えた猫の目ならば、暗闇であっても目を光らせるのは造作もない。とはいえ、超★筋肉黙示録の内容はほとんどが筋肉への礼賛であまり参考にはならなかったが。
「シバリングだきゃ参考にさせて貰いますわ。荒谷のねーさん程の熱は出せやしねぇっすが」
 さて、準備は整った。狩りの下準備に場を整備することの重要性は、ワイルドハントのリーダーを名乗る物九郎も勿論熟知している。故に。
「ワイルドハントの狩場、見せてやりまさァ」
 凍てつく夜に、モザイクと魔鍵の雨が降る。その瞬間、周囲は輝くネオンと、明かりの消えることのないビルディングに覆われた!
「何っ……!?」
 狩りの女王の言葉に困惑の色が混じる。暗闇がまるで不夜城の如き明るさを伴ったのだから無理もない。
「これは……同じタイプのユーベルコードね。封じさせて貰うわ」
「させないわよ」
 狩りの女王は物九郎に狙いを切り替えるが、それをつかさが妨害する。絶対に距離なぞ詰めさせないという覚悟を伴って立ち塞がる。
「チッ……!」
 狩りの女王は舌を打ちながら、本来ゼロ距離で撃つマスターブレットを物九郎に向けて放つ。しかし野生の勘で銃弾を軽く避けられる物九郎に対しては、あまりに距離が遠すぎた。
「流石ね、ワイルドハントとやら。久々に滾ってきたわ!」
 狩りの女王はつかさに向けて再び発砲するが、つかさは今度は弾丸を素手で受け止め、パラパラと地面に落とした。普通に防いでも躱しても良かったのだが、魅せる戦いこそがキマイラフューチャーの流儀であるが故に。

「こいつ……!」
「お返しよ。そんなカラクリより、筋肉が唸る拳の方が圧倒的に上回っていることを教えてあげる」
 つかさは地響きがする程の踏み込みと共に、その超絶的な怪力を以って狩りの女王の腹部を殴り飛ばした。その衝撃は恐ろしい勢いで狩りの女王を後退させる程の物。
「か、ふっ!」
 狩りの女王は口からドス黒い血を吐き出し、前のめりに屈み込んだ。ワイルドハントの連携、そして一撃は、狩りの女王に確実にダメージを叩き込んだのだ。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

エウロペ・マリウス
中々に厳しい戦いになりそうですね
この姿は、人前であまり晒したくはないですけど、そうは言ってられないですね

行動 WIZ

寒さには同様に【オーラ防御】【氷結耐性】を併用して対応
ゼロ距離で封じられるのは危険なので、
距離をとるためにも【空中浮遊】を使用し、【空中戦】での戦闘を心掛ける
加えて、物量攻撃で距離を詰めさせない

「闇穿つ射手。無窮に連なる氷葬の魔弾。白き薔薇を持たぬ愚者を射貫く顎となれ。射殺す白銀の魔弾(ホワイト・フライクーゲル)」

それでも、懐に入られる可能性はあるだろうから
【結界術】と【オーラ防御】で、自身の防御面をしっかり上げておきましょうか


「中々に厳しい戦いになりそうです……この姿は、人前であまり晒したくはないですけど、そうは言ってられないですね」
 エウロペ・マリウス(揺り籠の氷姫・f11096)は真の姿を解き放ち、氷の寵姫としての姿を露わにした。
「氷の翼のオラトリオ……面白いわ、貴方。その翼、硝煙と共に溶かしてあげる」

 狩りの女王は散弾を撃ち放ちながら接近するも、常に浮遊し、オーラ防御を展開して移動するエウロペには簡単には辿り着けない。更にエウロペは、弾幕による物量攻撃を決行する。
「闇穿つ射手。無窮に連なる氷葬の魔弾。白き薔薇を持たぬ愚者を射貫く顎となれ。射殺す白銀の魔弾(ホワイト・フライクーゲル)」
 白銀の魔弾は複雑な軌道を描きながら狩りの女王に襲いかかる。狩りの女王はそれらを撃ち抜き、叩き落とし、二人の間で激しい銃撃戦が繰り広げられる。
「……殺(と)ったわ」
 しかし幾重もの弾丸を見切り、躱し、狩りの女王はその名に恥じない戦いを披露する。距離を詰め、ユーベルコードを封じる必殺の一粒弾を至近距離から放つ……しかしそれは、金属に撃ち当たったような甲高い音を立てて、明後日の方向に逸れた。

「何っ……!」
「残念ですが、防御は二重に張ってあります。そしてその隙、逃しはしません」
 エウロペはオーラ防御のみならず、結界術によって二重の防御を張りながら移動をしていたのだ。それらは頑強な装甲のようにエウロペの防御力を十二分に高めていた。そして、一撃を外した狩りの女王を取り囲むように、白銀の魔弾が弾幕の如く襲いかかった。
「くっ……!」
 一瞬の内に白氷に包まれる狩りの女王。内側から発砲し、氷を撃ち貫くことで脱出するも、ダメージは確実に蓄積していた。
大成功 🔵🔵🔵

鏡島・嵐
ッ、親玉の“狂える神”か……!
狩られるんは願い下げだけど、怖ぇのを堪えねえと正直本当に狩られかねねえな……!
クゥ、最後の正念場だ……もうちょっとだけ、力を貸してくれ……!

猟犬の弾で追尾攻撃か……!
機動力を活かした〈逃げ足〉で追いつかれねえように間合いを保ちながら〈スナイパー〉ばりの射撃で丁寧に相殺していく。
相殺しきれねえ分は〈見切り〉で躱すなり、〈オーラ防御〉を展開して堪えるなりして、ダメージを最小限に抑える。
んで、親玉には隙を見て〈ダッシュ〉で一気に接近して攻撃。クゥが近づきやすいよう、近付くとこを狙い撃ちされねえように〈援護射撃〉で支援。
他に仲間が近くにいるなら、そっちにも援護を入れる。


水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
北欧神話の神々との共通性は……あまりなさそうですね。ふむ。少し残念ですが敵であるなら戦わないわけにはいきません。
UDCの液体金属を動かして銃弾から身を護り、徐々に接近します。相手の攻撃手段は銃、こちらへ攻撃しながら距離を取ろうとする以上背後への警戒は少なくなるはず。液体金属の一部を相手の背後へ回り込ませると同時、敢えて隙を見せます。攻撃が到達する前に意識の内へと入り、表層人格を無くすことで完全な脱力状態で攻撃を受けましょう。
受けた攻撃は繋がった液体金属を通し、相手の背後から射出。飼い犬に手を噛まれて頂きます。


リーヴァルディ・カーライル
…生憎だけど、お前と生命のやり取りをするつもりはない

…私は狩人だもの。こうして姿を晒した以上、
お前を狩る準備は既に出来ていると知れ

事前にUCを発動して"黎明礼装"に魔力を溜め、
"怪力、黒炎鎧、御使い、韋駄天、盾、雨避け、生命吸収"の呪詛を付与

…術式換装。亜神狩り…!

強化した●環境耐性と氷結耐性で冷気を防ぎ、
無数の浮遊盾を召喚して第六感が捉えた敵の殺気を●追跡して、
猟犬の攻撃を黒炎の●オーラで防御する浮遊●盾で受けつつ、
●怪力の踏み込みから早業の●ダッシュで切り込み、
●生命力を吸収する大鎌をなぎ払うカウンターで迎撃する

…無駄よ。お前の攻撃は届かない
手の内を見せすぎた。それがお前の敗因と知れ


ナギ・ヌドゥー
1人でこれだけの猟犬を放てるとは……!
流石ワイルドハントを名乗るだけはある

UC「九忌怨刃」発動
【2回攻撃】×9の18連続【切り込み】で獣の海を斬り開く!
ソウルトーチャーも嗾け猟犬共を【吸血・捕食】させ【生命力吸収】
肉を斬り刻むこの快感!無限に【殺気】が昂っていく【リミッター解除】
猟犬共に喰いつかれ様がかまわん
【ドーピング】で無理矢理にでも身体を動かし斬り続けるまでだ
この快楽に酔いしれている間は肉体も精神も決して朽ちぬ【限界突破】

血肉に塗れ生命を断ち己自身も死に近付く……甘美なる殺戮遊戯をありがとう
女王様にもオレの【呪詛】を分けてやろう
呪いを込めたこの刃を受けとめてみろ!


「やるわね、少し甘く見ていたわ」
 狩りの女王は傷口を抑え、息を荒げながら猟兵を称賛した。
「けれど、これまでよ。行きなさい、我が猟犬達」
 その言葉と共に、虚空へ散弾が放たれる。その弾丸一つ一つが猟犬へと変じ、大群となって猟兵に向かって雪崩れ込んできた。

「猟犬の弾で追尾攻撃か……!」
 鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)は持ち前の逃げ足で猟犬から距離を取りながら、スリングショットで一頭一頭を丁寧に狙撃していく。しかしその数はあまりに多く、嵐の背筋を震わせるには十分だった。もしあれだけの猟犬に一斉に喰いつかれたら……。
「……ッ、“狂える神”、か……狩られるんは願い下げだけど、怖ぇのを堪えねえと正直本当に狩られかねねえな……!クゥ、最後の正念場だ……もうちょっとだけ、力を貸してくれ……!」
 その震えを抑えこみ、クゥと共に大量の猟犬を相手取る。クゥとは生命力を共有しているが故に、クゥの疲労が蓄積していることも嵐には良くわかっている。正しく、ここが正念場だ。
「一頭ずつの動きは単純だ、しっかり見切って被害を最小限にしてくれ、クゥ!纏めて襲いかかられたら、オーラ防御でも保たないぞ!」
 猟犬と戦う金獅子。そこから少し離れた場所に、狩りの女王を興味深げに見る者がいた。

「北欧神話の神々との共通性は……あまりなさそうですね。古き神話故、猟銃を武器とする神々は存在しませんし……或いは何らかの武器が猟銃へと変化した可能性も考えられますが。ふむ。少し残念ですが、敵であるなら戦わないわけにはいきません」
 水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の人格の一つ、ロキは狩りの女王の有り様を分析していたが、肩を竦めてそれを中断した。猟犬の数は5、600を優に超える。当然、その内の幾らかは怜悧(ロキ)にも襲いかかってくる。
「ならばこう……ですね」
 万象解析。脱力状態で受けた攻撃を排出し無力化するユーベルコードだが、どういうわけか排出が行われない。否、それはとっくに行われていた。狩りの女王の背後に回り込んだ、液体金属の一部から。
「……っ!」
 猟犬の噛み付きが背後から襲いかかることに反応し、そちらに猟銃を放つ狩りの女王。不意打ちにはあと一歩足りないところであった。
「飼い犬に手を噛ませるつもりだったのかしら?あいにく……」
「いいや、もっとデカいのに噛み付かれて貰うぜ。クゥ!」
 そこに飛び込んできたのは、猟犬の一部が怜悧(ロキ)を襲ったため、援護するためにやってきた嵐とクゥだった。狩りの女王は舌を打ちながらクゥの噛み付きを回避し、猟銃を向ける。しかし、その猟銃はクゥの前足の薙ぎ払いで逸らされ、明後日の方向へと弾丸は逸れた。クゥは獅子であるが故に、噛み付きだけが武器ではない。
「いっけぇ!!」
 嵐のスリングショットが狩りの女王を射抜く。致命傷には遠いが、しかしダメージとしては十分なもの。
「こんなオモチャで……舐められたものね。戻ってきなさい、猟犬達!」
 だが、先ほど逸らされた銃弾もまた、数百の猟犬となって舞い戻ってくる。
「やべぇ!?」
「これはこれは……これ以上近づくのは難しそうですね。『私達は』ですが」
 確かに嵐と怜悧(ロキ)は猟犬に釘付けにされた。しかし、その背後で大量の猟犬の屍を積み上げている者達がいた。

「生憎だけど、お前と生命のやり取りをするつもりはない……私は狩人だもの。こうして姿を晒した以上、お前を狩る準備は既に出来ていると知れ」
「1人でこれだけの猟犬を放てるとは……流石ワイルドハントを名乗るだけはある。最高だ、アンタ」
 そこにいたのは黎明礼装に様々な力を宿し、猟犬を大鎌で斬り伏せているリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)と、タガが外れたように、自身が傷つこうとお構いなしに猟犬を切り刻んでいるナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)の二人であった。リーヴァルディはオーラ防御で猟犬の攻撃を防ぎ、ナギはドーピングとリミッター解除で無理矢理に突破しているという違いはあったが、両者共に猟犬から生命力を吸収し、自身の戦闘能力を維持している点は同じであった。

「無駄よ。お前の攻撃は届かない。お前は手の内を見せすぎた」
「甘美な殺戮遊戯をありがとう。アンタにもわけてやろう、俺の呪詛を!」
 二人が一斉に刃を振るう。下僕たる猟犬は、もうそちらには一頭もいない。
「まさか、私が……こんな、ところで……!」
 刃を受けてよろめく狩りの女王は、猟銃を取りこぼし、その場に膝を突いた。その姿が徐々に掻き消えると共に、嵐と怜悧(ロキ)に群がっていた猟犬達も消滅していく。猟兵達の、完全なる勝利であった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年09月17日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵