カニが美味しい美食の島で
「皆、カニって好き?」
グリモア猟兵であるクトゥルティア・ドラグノフからそんな声が上がった。集められた猟兵たちには当然の疑問が上がる。そんな彼らを置き、クトゥルティアは話を続けていく。
「グリードオーシャンには、深海人たちが暮らす、海の中にある島【深海島】があることは、もう皆知ってるよね。そのうちの一つが、コンキスタドール……つまりオブリビオンに襲われる予知が出たんだ」
クトゥルティアから出たオブリビオンの単語によって、猟兵たちの気が引き締まる。彼女はそれを見て感じた上で、概要を話し始めた。
今回襲われる深海島である【蟹楽島】は、深海人の間ではそこそこ有名なグルメ島。島にあるメガリスの影響で、周辺の魚類が巨大化し、なおかつ旨味成分が増すおかげで、ここで作られる料理はグルメを唸らせるほどのものとなっている。特に蟹に関しては、周辺では右に出る者がいない、無双の島であるようだ。またリゾート島としても有名で、そばにある赤珊瑚の群生地から流れてくる破片によって、薄いピンク色に染まった砂浜は、恋人たちの人気スポットにもなっている。
何故コンキスタドールがこの島を襲うのか。その原因はやはりメガリス。
魚類を巨大化させておいしくするだけと思われたこの島のメガリスだが、どうやらその美味しくさせられた魚類を食すことで、一時的に肉体やユーベルコードを強化することができるようだ。特に生血に強い効果があり、自身の手元に置いておくことで、実質半永久的な強化を目論んでいるようだ。
「その為だけに、島を襲撃して滅茶苦茶にしようなんて……許せないよね!」
クトゥルティアが怒りを吐き出しつつ、鉄甲船の飛び込み台の準備を完了させる。
海は穏やかで、これから水中で行われる戦いのことなぞ知らないとばかりに、優しく船に波を返している。
「例の深海島はこの真下、潜っていけば到着するよ。あ、一応知らない人に説明するけど、深海島からは「空気の泡」がボコボコと大量に湧き上がっていて、これを吸いながら潜れば、海の中で息ができない猟兵でも深海島にたどり着けるよ!」
それじゃあいってらっしゃいと、クトゥルティアは、戦地へ潜る猟兵たちへ、声援を送るのであった。
しじる
お久しぶりです。
初めましての方は初めまして。そうでない方はお世話になっております。海が好きな【しじる】でございます。
皆さま、蟹はお好きでしょうか? 今回は蟹尽くしのシナリオとなっております。
グルメファイターの方向きのシナリオになっていますが、もちろん他のジョブの方も大歓迎です。
皆さまの素敵なプレイング、お待ちしております!
第1章 集団戦
『アシュラオオガニ』
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POW : 阿修羅連打
【眼が赤く光る怒り状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 剛力殺
レベル×1tまでの対象の【胴体や首】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
WIZ : 蟹泡地獄
【口】から【大量の泡】を放ち、【粘着と溶解】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
蟹、美味しいですよねぇ。
楽しみです、頑張って参りましょう。
【遍界招】を使用、『首飾り型の水中適応用祭器』を召喚し着用しますねぇ。
全身を薄い『膜』で覆い『耐水圧防御』『水中呼吸』『対電流防御』が可能になりますぅ。
後は『FBS』を四肢に嵌めて『推進力』に使い、水中での機動性を確保しますねぇ。
途中の蟹には『FCS』を使用し『FRS』の弾頭を「水中銃用」に変更、射撃主体で対処しつつ【蟹楽島】を目指しましょう。
或る程度の数が集まった場合は『FCS』で『FSS』の弾頭を『テーザー銃』同様の『スタンガン式』の物に変更、大量の電流を流して一網打尽にしますねぇ。
この蟹も美味しそうですぅ。
「蟹、美味しいですよねぇ」
深海島へ潜りつつそう呟くのは【夢ヶ枝・るこる】である。
実際、この島の蟹は栄養価もさることながら、その味も実に美味。そのままボイルも良し、素焼きも良し、鍋もよし、コロッケも良しと、何でもありな蟹とのことである。
「楽しみです、頑張って参りましょう」
そうして潜り続ければ、やがて見えてくるのは蟹。しかしこの蟹、ただの蟹ではなくコンキスタドールである。
おそらく、この事件の首謀者が放ったものであろう。これを放置するのは島に危険を与える。
「この蟹も美味しそうですぅ」
そんなことをいいながら、るこるはユーベルコード【豊乳女神の加護・遍界招(チチガミサマノカゴ・アマネクチヘノマネキ)】を発動。首飾り型の水中適応用祭器を召喚し着用する。
するとるこるの全身は薄い膜で覆われ、水圧と電流への耐性を得、また空気の泡を拾わなくとも呼吸できる状態になる。しかしこの状態では水中軌道は上がらない。
ならばとFBSを展開し、水中を描くように軌道する。
迫ってくるるこるに気づいた蟹たちは、目を赤く光らせ凶暴化。素早く動くるこるを捉えようと、図体に見合わない速度で泳いでくる。
それに対してるこるはFCSを使用。彼女の思考を読み取った小箱は、素早くFRSの弾頭を水中用に変更。
固い蟹の骨格なんのその、固定砲2門と浮遊砲台16門、計18門が水泡を噴けば、放たれる弾丸は装甲を砕き内部をえぐる。無色透明の血液が水中に噴出され、打ちぬかれた蟹たちが絶命していく。
しかし、理性を捨てて暴走状態にある蟹たちは、仲間が死のうと関係ない。屍を押しのけてるこるに迫る。
「集まってくれるのは、逆に嬉しいですぅ」
るこる、押し寄せる蟹たちに動揺することはない。冷静に弾頭を変更、テーザー銃同様のスタンガン式。打ち出された弾丸が食い込み、銃口と本体に細いワイヤーが張られ、そこを光速で電流が走る。
むろん人間に使うような、低致死性なものではないため、当然蟹たちは悲鳴代わりの泡を吹く間もなく、水中であるにもかかわらず黒焦げとなるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
シュゼ・レッドカラー
不採用含めて全て歓迎っス。
美味しくなるメガリスなんて自分も欲しいっスよ!でも、その為に島を滅茶苦茶にするなんてのは許せないスね。
あんな話を聞いて、食べるの我慢できるワケないっス。即座にUC使用、いただくっスよ~!
敵UCには蛮戝ナイフで武器受け、カウンターで武器落としと部位破壊、やっこさんの鋏をぶっ壊すっス!
他に仲間が入れば、蛮戝ナイフを投擲して援護するっス。海中だから難しいスかね~?
たっぷりいただくっスよ。元気モリモリにさせて貰うんス!
余ったら食材として持っていくっス。生もいいんスけど、どうにかして料理もしたいっスもんね。
蟹、蟹、蟹、蟹!
あれもこれも蟹料理を作るっスよーっ!!
チル・スケイル
蟹。魚介。スシですね。
無論その為には戦闘しなければ。
では、吉報をお待ちください。
…(息は問題ない。が、水圧…!)
…(くっ…何らかの対抗手段を用意しなければ…今後の課題だ)
…(さて、件の蟹とどう戦うか)
…(幸い、あからさまな弱点が予知されている)
…(用いる杖は【ラケート・ランティーロ】)
…(4本あるが、あえて1本だけ使い威力と弾速を引き上げる)
…(シンプルに行こう。蟹の群れのど真ん中に、魔法弾を撃ち込む)
…(私より遥かに速い魔法弾を、無意識に追いかけろ)
…(そして凍りつけ)
魚類が美味しくなるメガリス。それがあれば料理人はどれだけ助かるだろうか。どれだけのグルメが歓喜するのだろうか。【シュゼ・レッドカラー】もまた、歓喜する側の存在であった。
「美味しくなるメガリスなんて自分も欲しいっスよ!」
彼女に同意するように、【チル・スケイル】も横に並んで泳ぎながら呟く。
「蟹。魚介。スシですね。無論その為には戦闘しなければ」
二人ともかなりの速度で目的地を目指すが、当然水圧は気合で耐えなければならない。猟兵だからこそできる無茶である。
それに対してチルは、今後の課題として考えるのであった。
さて潜ればやがて見えてくる目的地。蟹楽島、その周辺にはコンキスタドールの蟹。明らか普通の蟹とは比べ物にならないサイズのそれであるが、蟹であることには変わらない。つまりこれも立派な食材となるのだ。
「良く見ると美味しそうっスねぇーっ! いただくっスよ~!」
引き抜いた中華包丁ならぬ蛮戝ナイフが、僅かに届く海上の日光を浴びて、危険性を伝える様に輝く。しかし蟹たちにはそんなこと気にしない。シュゼを捕まえて引きちぎろうと、鋏を振り回し襲い掛かる。
怪力で放たれる鋏の応酬、しかしそれを焦ることなくシュゼはユーベルコード【食いしん坊蛮戝(クイシンボウバンザイ)】で対応していく。
鋏を回避し、その通りすがりざまに切り裂き血肉を喰らう。そうすれば彼女の体は経験を覚えて、より強くなる。
それと同じように、チルもまた蟹たちにユーベルコード【氷術・爆(アイスバスター)】を放っていた。
大砲型の杖、ラケート・ランティーロから発射される巨大な氷の魔法弾は、当然チルより速く海中を突き抜ける。理性を失い暴走する蟹は、そちらを追いかける。
しかしそれはやがて炸裂し、単純に重い氷柱となって蟹たちを破壊する。
シュゼとチル、互いが仕留め損ねても、シュゼなら蛮族ナイフで、チルなら氷魔法で、それぞれをカバーし合う。
即興でのコンビであったが、そのチームワークはなかなか目を見張るものがあった。
前衛をシュゼ、後衛をチル。この二人は蟹たちに壊滅的な被害をもたらした。
ちなみに倒した蟹は、シュゼが深海島へと持ち運んだ。これを使ってどのような料理を作るのか、実に楽しみである。
「でも、やっぱり寿司のほうがいいですね」
運ばれていく蟹の死体を見つつ、チルは一人、そう呟くのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ベアトリス・アールエル
アドリブ連携歓迎
SPD
「カニか……いいねえ♪ そういえば最近、全然食べてなかったよ」
所持イラストの白ビキニ姿で参戦
蟹楽島へ空気の泡を吸い
海底の景色を楽しみながら潜っていく
泳ぎは得意な方だ
敵と遭遇したら
UC「モーラー」を早業で発動
【ダッシュ空中浮遊クライミング高速泳法遠泳】の技能レベルを強化
水中を高速で飛び回るかのように翼を広げ
フェイントを交え相手を翻弄しつつ
掴み攻撃を野生の勘で見切って対応
避けきれない時はオーラ防御でダメージ軽減
ピンチの猟兵仲間がいればかばう
カニである以上ハサミに気を付ければワケないさ
怪力で脚やハサミの根本部分を狙って攻撃するよ
蟹、それは高級料理で知られるように、滅多に食べることができるものではない。それこそ、ホテルのオーナーでもないかぎり。
「カニか……いいねえ。そういえば最近、全然食べてなかったよ」
かくいう彼女は【ベアトリス・アールエル】。彼女はホテルのオーナーではあるが、それでもやはり頻繁にとはいかないようだ。
白いビキニにホットパンツの姿で参戦、ワガママボディを見せつけるように潜っていく。泳ぎは得なほうなようで、潜水は早い部類であった。
そうして潜っていけば、たどり着く深海島。既に他の猟兵たちとの交戦によって、蟹たちのほとんどが美味しく料理される目前である。
「カニである以上ハサミに気を付ければワケないさ」
蟹の強みは、鋏の威力。逆を言えばそれ以外は無力。
ユーベルコード【モーラー】を使用して、ベアトリスは加速する。両手に携えた愛銃デクステラとシニストラが、水中であるにもかかわらず勇ましく吠える。
フェイントによる前後運動で空振りを誘って、隙をついて懐に飛び込む。そうして銃弾を放てば、蟹の装甲は一撃目の弾丸で砕け、二撃目のそれで肉が千切れ飛ぶ。
固い外骨格も、間接は脆い。打ち出される弾丸によって、蟹たちは下ごしらえされていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アクア・ミストレスト
蟹楽島か、いや、あそこは良い
昔休暇に訪れたことがあったがあそこの蟹料理は絶品だ
ふむ、まぁ昔の縁だな
それにあそこの蟹をまた食せるなら悪くはない、むしろ歓迎だ
というわけであの蟹を片付ければ良いわけだな
フィジカル・マジックで身体強化、ルーンソードにて装甲の隙間や関節部等を狙わせてもらうよ【水中戦】
グリードオーシャンで暮らしているものならば、かつてこの島を訪れたことがあるものもいるだろう。【アクア・ミストレスト】もまた、この島に訪れたことのある人物であった。
「蟹楽島か、いや、あそこは良い。昔休暇に訪れたことがあったがあそこの蟹料理は絶品だ」
あの時味わった蟹料理を思い出し、少々感傷に浸る。
ホテルから見えるピンクの砂浜、香ってくる蟹焼きの匂い、そして舌の上で踊る旨味。またこの島の蟹が食べられるとあらば、面倒臭くとも依頼に参加する。
「さて、それじゃあ食材集めついでだな」
目の前に広がる蟹。ほとんど猟兵たちによって狩りつくされているが、生き残っているものはいまだに蟹楽島を攻撃しようと猛々しく泡を吹いている。だからこそ、解体して食材にしてやる必要がある。
ルーンソードを抜きながら、ユーベルコード【フィジカル・マジック】を使う。
水の魔力で覆われた肉体は強固な力を宿し、その力に任せて水中を優雅に泳ぐ。セイレーンの彼女の動きに、蟹はついていけない。いくら理性を失い早いものを追いかけるようになっても、それについていけなければ意味はない。
残った蟹たちも、アクアの手によって綺麗に解体されるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『ナンパをあしらおう』
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POW : ●『撃退』:相手を脅したり…少し“退いてもらった”り…。力加減さえ考えればそれだけで解ってくれる
SPD : ●『離れる』:相手をするのも面倒なので…単純に怖いので…。理由は様々だがともかくその場を離れる
WIZ : ●『連れがいる』:それは他の猟兵だったり…はたまたUCやアイテムで呼んだ存在だったり…?
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
蟹は全滅し、蟹楽島への道は開かれた。
赤珊瑚の欠片によってピンクに染まった、幻想的な砂浜が出迎え、遅れて蟹の美味しそうな匂いが漂ってくる。
どうやら丁度、蟹フェスティバルを行っていたところのようで、砂浜の側にはいくつもの蟹料理の露店が立ち並んでいた。
この島の気候は常夏、水着で遊びながら食べるものもちらほらいる。
だからだろうか、こういう輩も少なからずいるようだ。
「ねえ、キミってさっき戦ってた猟兵さん? 俺らと一緒に蟹を食べてあそばない?」
「おにーさん、私たちと一緒に遊ぼ?」
先の活躍もあって、猟兵の人気は高い。ナンパも多い。これをあしらうか、乗るかは各員の自由である。
だが忘れてはならない。もうしばらくしたら、この事件を起こしたものがやってくることを。ナンパに乗るにしても乗らないにしても、やってくる本命に対して対策をするか、戦闘に備えてしばしの羽休めを満喫するのがいいだろう。
※露店には、蟹料理なら何でもあります。蟹関係が圧倒的に多いですが、普通の露店もあります。フラグメントは参考程度で大丈夫ですので、ご自由に行動してくださいませ!
チル・スケイル
ナンパは適当にあしらいます
遠慮しておきます。失礼します。
鮮やかな珊瑚や屋台に目をやりつつ、向かうのはスシ屋。
蟹の、スシ。私はなぜ、それを失念していたのでしょうか
茹でた蟹スシ。マグロやサーモンとは異なる弾力が楽しい一貫です。新鮮!
生の蟹スシ。これは…今も生きているかのような蟹の生命力が口に広がります。当然新鮮!
そして…カニ味噌軍艦!カニ味噌と蟹の軍艦!トドメと言わんばかりの蟹ちらし寿司!
蟹をそのまま食べているかのような豪勢な味、酢飯が蟹を、蟹が酢飯を引き立てる…!
ごちそうさまでした。
この出会いに感謝を。
寿司。それは東洋が生み出した神秘の食べ物。魚を焼かず蒸さず煮ず、生のままで食するという、寄生虫が恐ろしい食ではあるが、美味であることは間違いなく、多くの人種がその魅了に虜にされてきた。【チル・スケイル】もまた、その一人である。
「蟹の、スシ。私はなぜ、それを失念していたのでしょうか」
そう、蟹の寿司も世の中には存在する。無類の寿司好きであるチルが、それに惹かれない通りはない。ナンパにきた男たちを、絶対零度の視線で軽くあしらい、すぐさまその店へ向かう。
やはり寿司、どの世界に行っても人気の料理。行列が出来上がっているが、寿司のためならばこの程度どうということはない。苦も言わず並び続け、たどり着く蟹寿司の前。
色とりどりの蟹寿司が目の前に並んでいるが、ここは焦ることなく全て購入。チルは早速それぞれを口に入れる。
「茹でた蟹スシ。マグロやサーモンとは異なる弾力が楽しい一貫です。新鮮! 生の蟹スシ。これは…今も生きているかのような蟹の生命力が口に広がります。当然新鮮! そして…カニ味噌軍艦! カニ味噌と蟹の軍艦! トドメと言わんばかりの蟹ちらし寿司!」
実に美味しさが伝わってくる食レポ。お酒が欲しくなる。マナーを守りつつ、買える分まで買って、食す。
「蟹をそのまま食べているかのような豪勢な味、酢飯が蟹を、蟹が酢飯を引き立てる…!」
もっと食べていたいだろう。しかし、この後この事件の現況が来る以上、食べ過ぎて動けないは避けなければならない。それを考慮した上で、チルは満足に蟹寿司を食べるのであった。
この出会いに感謝を。ごちそうさまでした。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
成程、楽しそうな島ですねぇ。
それでは、ゆっくりさせていただきましょう。
此方のメガリスには『食事に伴う強化効果』も有るとのことですし、備えも兼ねて地元の方に『美味しくて量の多いお店』を尋ね、色々といただきますねぇ。
メインの蟹類に加え、『ナガスクジラのベーコン』や『バショウカジキ』、『マカジキ』等もいただいておきたいですぅ。
[大食い]にはかなりの心得が有りますから、尋常では無い量も問題なくいただけますので。
出来れば、『お土産』も同様に購入しておきたいですねぇ。
【豊艶界】の『無限倉庫』には『鮮度を維持して保存出来るエリア』もありますから、生ものも大丈夫ですぅ。
たくさん食事を摂れるものからすれば、この島は楽園以外何物でもないだろう。
「成程、楽しそうな島ですねぇ。それでは、ゆっくりさせていただきましょう」
そう呟き、食べ歩きを開始し始めるのは【夢ヶ枝・るこる】である。
この島はメガリスの影響によって、食事に伴う強化効果、厳密には食材となる魚類に強化効果が付与される。その都合上食べたほうが当然、後々のオブリビオン撃破に有利になる。
だからこそ、るこるは美味しくて量の多いお店を探し求めることにした。
露店の数は多い。定番のものから始まり、蟹を全体的に押し出しているもの、逆にエビを推しているものもあったりする。
「どれも美味しそうで迷いますぅ……あ、それ一ついいですか?」
そうして巡っていれば、メインの蟹以外にもいろいろと見つけていく。
ナガスクジラのベーコン、バショウカジキのお造り、マカジキの煮つけ。ボリュームマックス、見てるだけで胃が裂けそうな量だが、るこるはそれをぺろりと平らげていく。比例して腹も膨れているが、その瞬間を見ていない人々からは「妊婦さんかな?」と誤解されていたり。
だが、るこるにとってはそんな視線どうでもよい。せっかくこれだけ美味しい物、一人だけで食べるのはもったいない。土産にしようと、ユーベルコード【豊乳女神の加護・豊艶界(チチガミサマノカゴ・ホウエンナルセカイ)】を発動させる。
この世界には鮮度を維持して保存出来るエリアがあるため、生物が痛むことがなく、非常にありがたい。
こうしてるこるは、土産を買いつつ、満足いく食べ歩きを行うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ベアトリス・アールエル
アドリブ連携歓迎
POW
UC「キャッチ&リリース」で
ナンパしてきた年下の男を
最初は脈がありそうな素振りの会話や仕種で気を引いて
惹きつけられるような笑顔で演技した後
「フフッ、話してたら喉が渇いちゃったねえ。
ねえ、あのヤシの木の実、沢山中にジュースが入ってそうで
美味しそうじゃないかい?
あたしも手伝うから、アンタが取ってきておくれよ。
……いくよ、それっ!」
とお姫様抱っこで咄嗟に怪力で抱えてあげ力を加減して
ヤシの木の頂上までぽーんと投擲してやる
ナンパのお返しに
しつこい誘いに困ってた子達への楽しい見世物にしてやろう
「口だけの男は嫌いだよ。
身一つでも口説く相手を食わせていけるくらい逞しくなって
出直してきな」
スタイル抜群、赤髪美人。そうくれば誰だってナンパしたくなるだろう。【ベアトリス・アールエル】が、それに当てはまる人物であった。
蟹を食べ歩いていれば、二三人ほど声をかけてくる。それに対してベアトリスは、不快な表情はせずに乗っていく。
男たちはやったぜといった表情になるが、ある程度進みヤシの木が見えてきたところで、ベアトリスが呟いた。
「フフッ、話してたら喉が渇いちゃったねえ。ねえ、あのヤシの木の実、沢山中にジュースが入ってそうで美味しそうじゃないかい? あたしも手伝うから、アンタが取ってきておくれよ」
唐突に伝えられた言葉。何を言っているんだという表情になる男たち。
ヤシの木はかなり高く、登って取れるような位置には実がない。むちゃぶりにもほどが……男たちはそう思っていたのだが。ベアトリス、ユーベルコード【キャッチ&リリース(キャッチアンドリリース)】を発動させる。
「……いくよ、それっ!」
男の一人の腰をがっちりつかんだかと思えば、お姫様抱っこされ……男は自分が高く投げられたことに気が付いた。なぜならヤシの実が目の前にあるからだ。
まさかの事態に情けない悲鳴を上げて、実すら取れずに落ちてくる。
しかし地面に激突することはない。それをベアトリスがカバーしたからだ。
「口だけの男は嫌いだよ。身一つでも口説く相手を食わせていけるくらい逞しくなって出直してきな」
そういうベアトリスは、下手な男よりも男らしく、イケメンであった。
大成功
🔵🔵🔵
シュゼ・レッドカラー
不採用含め全て歓迎っス!
SPD対応
(声をかけてきた人に対して)なるほど、この屋台の食べ歩きをするつもりなんスね、お供するっスよ!(と言いつつダッシュで先行)
あれもこれも目移りしちゃうっスね~。やっぱり蟹料理を中心にばっくり頂きつつ、勉強させていただいた料理法で今度は自分の自慢の料理を皆さんにお出ししまっス!
いや、自慢してるのは腕じゃなくて素材っスよ?(料理技能2)
腹が膨れたらぼちぼち運動でもして体を馴らすっス。そういやさっきのお兄さんたちはどこに…?
現れる敵に対しての対抗策は特にないっス。気力に満ちたこの体で勝負っスよ~!
「なるほど、この屋台の食べ歩きをするつもりなんスね、お供するっスよ!」
そう言って、ナンパした男たちを置いていく速度で奪取するのは【シュゼ・レッドカラー】である。
あまりにも蟹が食べたいのか、男たちは振り切られてしまった。
「あれもこれも目移りしちゃうっスね~」
屋台は無数にある。やはり蟹がメインになってはいても、たこ焼きお好み焼き焼きそばフランクフルト、王道なものもそろっている。目移りするのも仕方がない。
そして買って食べてみれば、どれも素晴らしい味であるというのがわかる。素材がいいのもあるが、純粋に料理の腕もいいのだろう。
「勉強させていただいた料理法で今度は自分の自慢の料理を皆さんにお出ししまっス!」
腹もある程度膨れた後、シュゼがそう言って、屋台の機材を少々借りる。先ほどの戦闘を見ていた店主は快く貸してくれた。
「……いや、自慢してるのは腕じゃなくて素材っスよ?」
妙に期待の眼差しが来ていたのに、そういう断りを入れつつ、シュゼは体慣らしの運動代わりに、料理を始めるのであった。
「そういやさっきのお兄さんたちはどこに…?」
大成功
🔵🔵🔵
アクア・ミストレスト
蟹フェスティバルか…
ふむ、偶然とはいえ良いタイミングだな
では楽しませてもらおう
ナンパ…普段は無視するところだが
今はそこまで懐に余裕があるわけでもない
で、あればおごってもらえるなら存分に乗らせてもらおう
この様に厚かましい女でな、わたしに声をかけた自身の目の無さを後悔するが良い
狙い目は高い露店だな、おごるというのなら遠慮はいらんだろ?
下手に手を出してくるなら、此方も猟兵少々痛い目を見せるだけだ
まぁ、そのような命知らずはおらんと思うがね?
まぁ、食わせて貰った分、次もしっかり働くとしようか
それにしても、あの店の鼻垂れ小僧がナンパとは…ボクも歳をとったものだ
偶然とは言え、蟹フェスティバルのタイミングでこれたのは、実に都合がいいものだと思うのは【アクア・ミストレスト】である。
実は現在彼女は懐が乏しい。そこにナンパ連中が奢るからと遊びに誘えば、乗らざるを得ない。
「……普段は無視するところだが」
しかし、厚かましいと自負しているアクア。奢ると言われた以上、遠慮なんてしない。下手に手を出したことを後悔させてやると言わんばかりに、執拗に高いものを狙う。引こうと思えば「誘っておいてそれなのか」と煽って払わせる。
「わたしに声をかけた自身の目の無さを後悔するが良い」
誘ったときに聞いたこの言葉が、これほど重くのしかかってくるとは。そう男たちは思いつつ、空になった財布を眺めるのであった。
「さて、食わせて貰った分、次もしっかり働くとしようか」
体をしっかりと伸ばして、やがて来るコンキスタドールに備える。
その場を離れながら……アクアは一言零した。
「あの店の鼻垂れ小僧がナンパとは…」
自分も歳を取ったものだ。アクアは、戦地へ向かうのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『吸血竜『ドラクル』』
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POW : 鱗、爪、そして牙。全てが血を得るに最適な鋭さ
【鱗、爪、牙のいずれか】が命中した対象を切断する。
SPD : 犠牲となったヴァンパイア達の遺志
自身の身体部位ひとつを【高貴なヴァンパイア】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ : 吸血鬼と竜の混ぜ合わせ、その戦闘能力
【竜とヴァンパイアの強靭な体力と戦闘能力】【自身から出血した血を硬化し、防御する能力】【血の匂いを遠くから嗅ぎ付ける追跡能力】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「サジー・パルザン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
蟹楽島に、訪れる危機。猟兵たちの鼻に付く、濃い血の匂い。
元凶がやってきた。それは血を求め、絶え間ない強さを求めるもの。
「血だ、血が欲しい……さらなる強さを……」
この島にある魚類の血を吸いつくさんと、コンキスタドール【吸血竜『ドラクル』】がやってきた。放置すれば、この島の住民も食材も吸い尽くされ、メガリスは奪われてしまうだろう。
そうはさせてはならない。猟兵よ、力を合わせて、かの吸血竜の首を討て。
アクア・ミストレスト
なるほど、竜か…
竜の素材はどこでも重宝される。ボクとしては歓迎だな
上手い蟹も食った、懐かしい顔も見た、そして目の前に金になる敵…
どうやら今日は運が良いらしい
水の魔力で剣の切断力を強化、では解体ショーといこうか
水の弾丸【属性攻撃】で攻撃し牽制しながら、攻撃は『落ち着いて』敵の攻撃の機動を『見切る』
力任せの大振りではな…!攻撃の隙をルーンソードで
貴様が力を求め血を求めるなら
ボクは金を求めて血肉を求める
さて、自身が奪ってきたものを逆に奪われる気分はどうだ?
竜の素材はいつだって貴重で、どこに行っても重宝されるものである。それは【アクア・ミストレスト】にとっても変わりはない。
「上手い蟹も食った、懐かしい顔も見た、そして目の前に金になる敵……どうやら今日は運が良いらしい」
いつもより少し表情が柔らかになった気がするアクア。しかし、いざ戦闘が始まるとなれば気を引きしめる。
「血だ、血を寄越せ……さらなる力を!」
ドラクルがアクアを視認すれば、アクアの血を啜るため爪を振るう。それに対してアクアは冷静にユーベルコード【フィジカル・マジック】を発動させる。
水の魔力で覆われ、水属性の魔法弾を放ちつつ的確に距離を取る。大ぶりの力任せな一撃は、当たれば凶悪そのものだが、当たらなければ何の意味もないのだ。
振りぬかれ、隙が生まれたドラクルの上体に、アクアのルーンソードが深い切り傷を作る。今まで吸ってきたものだろうか、赤黒いそれが花を咲かせるように噴出して止まらない。
「貴様が力を求め血を求めるなら、ボクは金を求めて血肉を求める。さて、自身が奪ってきたものを逆に奪われる気分はどうだ?」
「血が、集めた力がぁ!」
怒りに任せて腕を振るっても、やはり当たることはない。さながら曲に合わせて踊る舞姫のごとく、アクアはドラクルに傷をつけていくのであった。
大成功
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チル・スケイル
メガリスも命も、オブリビオンには渡しません。そういう依頼なので。
…(【氷術・尋】を使用。2本の【ストゥーマ・フシロ】から氷の蛇を射出し、敵に纏わりつかせる)
勧告します。
あなたでは我々に勝てません。今なら命だけは見逃す事もできますよ。
…(あの敵は死んでも逃げるとか諦めるなどとは言わないだろう)
…(氷でできた蛇に、吸い取れる生命力など存在しない。蛇に噛み付けば逆に凍りつくだけだ)
…(凍え、鈍った敵に氷の魔法弾を浴びせ、さらに凍えさせる。回復させずに攻撃し続ければ、いかなる敵も恐るるに足らず)
メガリスも住民の命も、コンキスタドールに渡すつもりなどない。そういう依頼だからと、心の中で【チル・スケイル】は呟いた。
力を欲し、暴走するドラクルを討つことに微塵の躊躇はない。ユーベルコード【氷術・尋(アイスエクスキューズ)】を発動させて、二本のストゥーマ・フシロから氷の蛇を撃ち出す。
放たれた蛇は、迷うことなくドラクルへと向かっていく。それをドラクルは高貴なヴァンパイアの頭部に変形させた尾で噛み砕こうとする。しかし、魔法で作られた存在に命はない。噛みつけば回復するどころか凍えていく。
血を失い続け、体温が下がりつつあるドラクルにはキツイ状態である。
「勧告します。あなたでは我々に勝てません。今なら命だけは見逃す事もできますよ」
質問という名の撤退勧告。これに対する満足な回答は一つのみ。しかし、力を求めて暴走するドラクルがそれを答えることはまずありえない。蛇が体を縛り上げ、体はさらに凍結していく。追い打ちをかけるようにチルが、安全距離から氷魔法弾を放つ故に、その速度は馬鹿にならない。
回復させずに攻撃し続ければ、いかなる敵も恐るるに足らず。その思惑通り、ドラクルが絶叫を上げて蛇を力尽くで引きちぎるまでの間、チルは一切の負傷をすることはなく、多大な傷をドラクルに負わせるのであった。
大成功
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
どうやら来たみたいですねぇ。
始めましょう。
【象餐】を使用、食べ歩きでいただいた品の『カロリー』で強化を行いますねぇ。
同時に『食べた生物の特性』から『水中適応&深海適応』『ナガスクジラの巨体(25m程)』『バショウカジキの遊泳速度/魚類最速とされる』を写し取りましょう。
交戦の際は『速度』を生かして間合いを調整し『相手の攻撃』に対処、遠距離時は『FCS』により弾頭を変更した『FRS』『FSS』の『魚雷』と『FBS』による斬撃を組み合わせ、接近時は『刀』でお相手しますねぇ。
竜の『血』か『肉』を口に出来れば『【UC】以外の竜種の力』も得られますぅ。
交戦後はお食事再開、ですねぇ。
ドラクルが来たことを確認し、戦闘態勢に入る【夢ヶ枝・るこる】。あらかじめ購入していたナガスクジラのベーコン、バショウカジキのお造り。それらのカロリーを使用し、自身を強化するべく、ユーベルコード【豊乳女神の加護・象餐(チチガミサマノカゴ・カタドリノウタゲ)】を発動させる。
今回得る特性は『水中適応&深海適応』『ナガスクジラの巨体(25m程)』『バショウカジキの遊泳速度(魚類最速とされる)』である。
こうしてるこるは、25メートルもある巨体になりつつも、バショウカジキの速度で動くという、とんでもない存在へと変化する。これほどの巨体が海中を8キロ近くの速度で常に動けば、生み出される衝撃はシャレにならない。8キロと聞けば遅く感じるが、水中には水と言う大質量があるため、その負担を考慮すれば尋常ではない速度である。見る者の体感速度は数十倍と感じるだろう。
距離を取れば『FCS』により弾頭を変更した『FRS』『FSS』の『魚雷』と『FBS』による斬撃を組み合わせが飛んでくる。近づけば、その大質量と霊刀『純夢天』によって両断されかねない。
ドラクルは、遠距離を選んだ。本能が、あれに近接を仕掛けてはならないと悟らせた。飛んでくる魚雷を捌き、接近するFBSに対処する。しかしサイズが違いすぎるため、防ぎきれたものは少なく、ドラクルはかなりの痛手を負うこととなった。
大成功
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ベアトリス・アールエル
アドリブ連携歓迎
詠唱「アールエルエルアールエル…!力比べといこうじゃないか。
これでも喰らいな!」
UC「ハンズ・オブ・グロリアス」で
見えない巨大な手を5つ先制攻撃の早業で創造し
吸血竜の鱗、爪、牙へ対抗
今回はその方が都合がいい為「敵味方に見える手」とする
攻撃はできるだけ野生の勘で避け
不可避な攻撃にはオーラ防御と怪力で受け止めしのぐ
後半に本気と演技半々でピンチを装った後気合の2回攻撃
全力魔法と高速詠唱で更に5つの手を召喚
まさに10人力の攻撃と強固な壁役を兼ね備え
自身や周囲の仲間を守るよ
ピンチの猟兵仲間がいればかばったり時間稼ぎして
全体を鼓舞しよう
ドラクルは相当の消耗をし、流した血を補うべく、そばにいる生物を何でもいいから喰らおうと躍起になっていた。
「力が……欲しい。奴らを喰らう力がぁ!!」
しかしそうはさせない。続いて【ベアトリス・アールエル】がドラクルの相手となるべく参入してくる。
「アールエルエルアールエル…!力比べといこうじゃないか」
詠唱を終えればユーベルコード【ハンズ・オブ・グロリアス】が発動。普段は見えないが、今回はあえて見えるようにした、魔法力で創造した大きさ自在の手を五つ生み出し、ドラクルへと突貫していく。
「あたしははちょっと手癖が悪いよ? これでも喰らいな!」
「血を寄越せぇぇ!!」
竜の牙と爪、ベアトリスの魔法の拳。力が強いのはドラクル、速度と数はベアトリス。意外なことにこれらは拮抗し、プロボクシングのような光景が繰り広げられる。
赤い髪が水の中で靡き、拳と爪が衝突する。魔法で作られた手がいくつか両断され、ベアトリスが不利なように見える場面がいくつかある。しかしそれこそベアトリスの罠である。
自身のほうが優勢と、油断して無理にドラクルが攻めに向かえば、ベアトリスは待ってましたとばかりに全力魔法と高速詠唱で更に5つの手を召喚。袋叩きにするように、拳の乱打を行う。
捌き切れなくなったドラクルに拳が突き刺さり、骨が悲鳴を上げて、傷口から奪った血液があふれ出す。
「がぁあああああ!!」
獣のような咆哮を上げて、ドラクルがまたも無理な攻勢をベアトリスに仕掛けた。しかしそれが届くことはない。
「出直してきな、トカゲちゃん」
太く重い魔法の拳が、クロスカウンターでドラクルの顔面にめり込んだ。
大成功
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火土金水・明
「この島のメガリスをコンキスタドールに奪われる訳にはいきません。」「決して、蟹を食べるタイミングを邪魔されて怒っている訳ではないですよ。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【新・ウィザード・ミサイル】で、『吸血竜『ドラクル』』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
「この島のメガリスをコンキスタドールに奪われる訳にはいきません」
正義の怒りを燃やすのは【火土金水・明】。そう、これは正義の怒りだ。邪な怒りではない。決して、蟹を食べるタイミングを邪魔されて怒っているのではない。
本来は、ある程度ダメージを与えたら、次の者に回す予定だった。だが、想像以上にドラクルは弱っており、自身で仕留めるのは容易。このまま倒すことにした。
いくら出血を固めて防御を上げても、それを打ち砕く力があれば関係ない。高速詠唱でユーベルコード【新・ウィザード・ミサイル(シン・ウィザード・ミサイル)】を発動。魔法の矢を展開させて放ち始める。
無論弱っているとはいえドラクルの闘志は消えておらず、寧ろ失った分を補おうと、暴走に近い形で明へと突撃していく。自身にいくつもの矢が突き刺さり、ズタボロになろうがお構いなし。明の血、ただそれだけを求めて突っ走る。
「血を寄越せぇ!!」
そうして強引に明の下にたどり着いて、その喉に噛みついた……と思われた。
「残念、それは残像です」
ドラクルの後ろから、明の声が聞こえ、それがドラクルの最後に聞いたものになった。
二発目の新・ウィザード・ミサイルがほぼ零距離から撃たれ、ドラクルは言葉を発することもなく、赤く霧散するのであった。
こうして、蟹楽島は守り抜かれた。住民たちは猟兵たちに感謝の気持ちとして、島一番の高級料理亭無料お食事券を全員に配布。また来てくれたらぜひ歓迎すると伝えた。
蟹は足が速い。それと同じように、一日で事件を解決した猟兵たちは、また次の事件を解決に行くだろう。
だが、疲れた時には、蟹楽島で美味しい蟹味噌が待っている。心体しっかり休ませ、猟兵よ、世界を護るため、駆け抜けろ!
【END】
大成功
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