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急げ猟兵!祭祀を守れ!!

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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 剣と魔法と竜の世界を知っているだろうか?
 モンスターを退治する冒険者達が主役の世界。 アックス&ウィザーズの世界は、まさしくゲームのような世界である。
 長い年月をかけて大きく発展した、それなりの規模を持ったとある村。そこで、事件は起きた。
「金目のモンや食料は根こそぎ奪え!女は攫え!邪魔な野郎はガキだろうが容赦せず殺して構わん!ギャハハハ!!」
 オブリビオンである盗賊団の頭は下卑た笑いをあげ、祭りを控えた活気のある村を襲撃するのだった。


「えーっと……これで全員揃ったのかな? それじゃ、今回の事件の説明に移ろうか」
 グリモア猟兵のガルムゼノン・フェンリル(砕月の咆哮・f01970)は、慣れた手付きで猟兵たちへ資料を配っていく。
「今回君たちに向かってほしいのはアックス&ウィザーズの世界だ。首なし騎士の集団を率いたオブリビオンが現れ、大規模なお祭りを控えた村をめちゃくちゃにしてしまう。そんな予知をみたんだ」
 ガルムゼノンが配った資料は……祭りのチラシだろうか?彼は少しばかり暗い表情を浮かべながら、猟兵たちへ説明を続ける。
「そこで君たちにはお祭りが開かれる村へ出向き、首なし騎士とそれを率いる頭領の討伐を頼みたい。首なし騎士は、統率のとれた動きから滅んだとある国の騎士団だったのでは…とか、魔王や魔人の先兵なのでは、とか……いろんな噂が流れているそうだ」
 今回の大まかな依頼の流れは、”首なし騎士”とそれらを率いる”オブリビオンである頭領の討伐”だという。
「そうそう。君たちが無事に事件を解決できたら、村で”綿雪祭”と呼ばれるお祭りが開催されるそうだ。先程の説明で軽く触れたけれども、その地域ではかなり大規模で有名なものらしいんだ。タイミングさえ合えば私も参加できると思うから、気軽に誘ってくれると嬉しいな?」
 ガルムゼノンはふわりと尻尾を揺らすと、いつものように猟兵たちを見送るのであった。


不知火有希哉
 おはこんばんにちわーうるふ!お陰様で3作目となりました。
 どうもお世話になってます、不知火有希哉です。
 今回はアックス&ウィザーズの世界でお祭りを台無しにしようとする悪人退治です。なお、戦闘で村人に犠牲が出ても判定には入りません。

 第3章の日常パートでガルムゼノンは、何事もなければ屋台でお肉を貪ってるかと思われます。気軽に誘ってあげてくださいな。

 それでは、今回もよろしくお願いします!
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第1章 集団戦 『宵闇の騎士団』

POW   :    闇討ち
【自身以外に意識】を向けた対象に、【死角からの不意打ち】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    追討ち
【周囲に潜ませていた多数の伏兵】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
WIZ   :    返討ち
いま戦っている対象に有効な【武器を持った多数の援軍】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イヴ・クロノサージュ
▽導入部お願いします

上空より天を覆い尽くす位の巨大戦艦クロユニ
戦艦の中から覗き込む一人の少女

ここからこう...。北の森から首無し騎士の集団が見えますね
南には少し大きな村が見えます

距離はええと、どれくらいでしょう?
▽情報収集で判断

地形は平原かしら?
木に登ったり出来る地形関する情報も収集しましょうか
▽収集結果

おそらく、今から村に行っても
間に合いそうにありませんね...。
さて他に何かしら情報はないかしら?
探してみましょう
▽世界知識

周囲の安全は確保しましたか?
森に生き物がいるか、探知しましょう。


艦内の271名のクルーが動き
UC通り、巨大なビームを放ちます
戦闘結果はお任せだよ!
(アドリブお願いします)




 上空より天を覆い尽くすほどの鉄塊が空に浮かぶ。この世界には不釣り合いな見た目をした、超巨大戦艦”クロユニ”と呼ばれる戦艦の艦橋から覗き込むのはイヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)という名の1人の少女である。


「ここからこう...。北の森から首無し騎士の集団が見えますね。数は…およそ150体程でしょうか?南には少し大きな村が見えます……。この村が、団長さ…いえ、ガルムゼノンさんが言っていた場所なのでしょうか?確かに、周囲の村と比べると大規模のようですが。距離はええと、どれくらいでしょう?」
 イヴは双眼鏡で問題の村を視認すると、注意深く観察する。どうやら、オブリビオンと猟兵たちが会敵するのは時間の問題のようだ。
「私は降下し、情報収集へ向かいます。皆さん、あとはお願いしますね?」
 彼女は戦艦の乗組員たちへ一声掛けてから降下すると、周囲の探索を開始する。
「艦から視た感じ、基本的な地形は平原…かしら?木に登ったり出来る地形関する情報も収集しましょうか」
 おそらく、今から自分が村へ向かっても間に合わないだろう。他に何かしら情報はないか探してみることにしよう。イヴは持ち得る世界知識を存分に発揮し、周囲の情報をかき集める。
「気の上り下りには不向きなものが多いですわね?それならある程度の木々は焼いても問題ないかもしれませんか……。今は少しでも多くの戦力を削る必要がありますわ」
 イヴは無線機を取り出すと、戦艦へ攻撃命令を出した。それが、彼女のユーベルコードの発動に必要な詠唱であったからだ。
「《宇宙戦艦》クロノトロン=ユニットへ艦長イヴ・クロノサージュより通達します。ただいまより、殲滅対象に対し砲撃を行います。しかし、周囲の環境汚染の心配及び盟友への被害を考慮し出力は規定値の6割減、敵戦力の末尾に向け発射してください―――クロノトロンブラスト……発射!!」
 ユーベルコードの発動と共に、艦内の271名のクルーが動くと、超巨大戦艦”クロノトロン=ユニット”は巨大なビーム砲を撃ち込んだ。艦長であるイヴの配慮から着弾点への火力は控えられたが、それでも多くの戦力を削ることに成功したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

バロン・ゴウト
村を襲うなんて許せないにゃ!悪い盗賊たちめ、このバロンが相手になるにゃ!

村の外に出て、高い木の上から盗賊団が来る方向を確認し、迎え撃つ
敵の先頭がアイリスの嵐の射程内に入ったら発動
「アイリスの花びらよ、首なし騎士たちを討つにゃ!」
倒しきれない敵は金色のレイピアで攻撃、確実に敵の数を減らしていく


ピオニー・アルムガルト
せっかくの祭りに横やりが入るのは、野暮ってものよ!
祭りを楽しむ為にも頑張りましょう!

戦線の火蓋は切られたようね。
人狼なので狼の形態に変身して森に身を隠しながら敵集団の側面から攻撃を仕掛け、集団に対する奇襲と陽動、数の取り崩しを行うわ。敵の数が数だからね!
使用ユーベルコードは【人狼咆哮】。炎系だと森の延焼で逃げ道が少なくなると嫌なのと、せっかく狼の姿なんだからカッコよく吠えたいじゃない?
【ダッシュ】で森を駆け抜け、村には一切行かせてあげないんだから!
だけど一人で相手取るのも大変だから、連携がとれるとありがたいかな。




「村を襲うなんて許せないにゃ!悪い盗賊たちめ、このバロンが相手になるにゃ!」
「せっかくの祭りに横やりが入るのは、野暮ってものよ!祭りを楽しむ為にも頑張りましょう!」
 気合を入れ臨むのはケットシーの少年バロン・ゴウト(夢見る子猫剣士・f03085)と、ウィザードの人狼である女性ピオニー・アルムガルト(ランブリング・f07501)である。彼女らは先のイヴから得た情報を元に戦力を削りに動く。
「さっきの砲撃……イヴちゃんのユーベルコードだったよね……?あんなでっかいもの叩き込んでも敵さんは健在だなんてどんだけ数がいるのよ」
「愚痴っても仕方ないにゃ。ボクらはできることをするまでにゃ!」
 バロンは狼化したピオニーの背中に乗っかると、ダッシュで敵陣まで疾駆するのだった。


「あ!首なし騎士の軍団を見つけたにゃ!数は減ってるけど…それでもかなりの個体がいるにゃ…!」
(あいつらが近くまで来たら一気に奇襲するわよ。準備はいい?)
 ピオニーは狼の姿のまま、バロンは彼女に騎乗する形で木に身を隠しながらタイミングを伺っていた。そして敵集団の側面から奇襲を仕掛けた。目的は集団に対する奇襲と陽動、及び数の取り崩しである。
 バロンは敵の先頭がユーベルコードの射程内に入ったタイミングで、宙高く飛び上がるとユーベルコード『アイリスの嵐』を発動させ、撃ち込む。自身の装備武器を無数のアイリスの花びらに変え、自身から一定半径内の首なし騎士らへ攻撃する。
「アイリスの花びらよ、首なし騎士たちを討つにゃ!」
 流石にそれだけでは倒しきれず撃ち漏らす。手負いの敵は金色のレイピアで的確に撃破、確実に敵の数を減らしていく。
「バロンくん、援護ありがとっ!私、もうちょっとお相手さんの戦力を削ってくるわ!ここまで手伝ってもらってなんだけど……奥の手を使いたいから貴方は後退してもらえるかしら?」
 ピオニーは人狼の女性だ。彼女が使おうとしているユーベルコードを理解した妖精の少年は承諾すると、村の方まで後退することにした。
「そういうことならボクは村まで後退して頭領戦に備えてくるにゃ!ピオニーさんも、どうか気をつけてにゃ!」
 ピオニーが狼の姿に変身するなりダッシュで敵陣のど真ん中まで駆けていく。それを見届けたバロンは、作戦通り木々を飛び移りながら村へ後退していくのだった。


影を縫うように首なし騎士を肉薄するピオニー。周囲に潜ませていた多数の伏兵を召喚する騎士たちによる統率の取れた攻撃は、獣状態のピオニーを襲うも彼女持ち前のスピードを生かして次々に敵を翻弄していく。
(ここならみんなに被害を出さないで戦力を削れるわ……!悪いけど、村に手出しさせる訳にはいかないのよね!!)
 ユーベルコード『人狼咆哮』。彼女自身から半径19m内の全員を高威力で無差別攻撃する代物。 敵陣の中心部までわざわざ出てきたのも、同行してくれたバロンを退避させたのも、彼を自身の攻撃に巻き込まない為だ。
 森の太い木々がへし折れ、騎士らは黒い霧となって消滅するが、それでもまだ数はいる。
(あとは他の子達にお願いしましょう。私も戻らないと)
 これで時間稼ぎにはなっただろう。数を更に減らしたのを確認してから、ピオニーはバロンと同じ様に村へ撤退するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

氷魚・晴天
足並み揃えてお祭りの邪魔、だなんて野暮ったいなあ。

ある程度近くで起こった砲撃の衝撃に、尻尾が膨らむのを抑えながら、さて、まず狙うのは鎧の撃破だね。
盗賊の頭領は、鎧が邪魔で今は手が出せないだろうし。

ダガーを左手から右手に、回し弄びながら、構える。
「刀身が短いと大きい相手は厳しい、かな?」
でもまあ、ものは試しっていうしね。
飛んで跳ねて走って、頑張って当てようとしてみる。
少しでもかすったなら、その【傷口を抉って】『シーブズ・ギャンビット』で刃を通してみようかな。

アドリブ歓迎です。


ブリッツ・エレクトロダンス
テンプレ通りのヒャッハー盗賊団…って感じだな。
抱えてる戦力がちょっとヤバいが…ま、やれなくもないだろう。
統率が取れてて、伏兵戦力も運用してるとなると…戦場を観測するスポッターが必要そうだ。

今回の戦場となる村から少し離れた場所から戦場全域を観測して、敵全体の動きを把握して味方に通信しようか。
特に注意すべきは周囲に潜伏中の伏兵だ。
先に見つけられればこちらが有利になる。
視力と暗視に頼る事になるな。

とはいえ、スポッターである俺が発見されて襲撃される可能性もあるな。
対策としては…攻性プログラムを広域に展開して、被破壊などの異常があればすぐに次の観測地点へ移動。
野生の勘や聞き耳による周辺の索敵も忘れない。




「テンプレ通りのヒャッハー盗賊団…って感じだな。抱えてる戦力がちょっとヤバいが…ま、俺たち猟兵ならやれなくもないだろう。さっきのでっかい戦艦からの砲撃は仲間のユーベルコードだよな……?」
 黒豹のキマイラの男性ブリッツ・エレクトロダンス(DJ.Blitz・f01017)は、村の近くに位置する一際大きい針葉樹の上から先の戦闘で巨大戦艦が攻撃対象を薙ぎ払う様子を視ていた。あまりの豪快なやり口に、彼は口をあんぐり開けていたのだった。


 今回の戦場となる村から少し離れた場所から戦場全域を観測して、敵全体の動きを把握して味方に通信することにした。
 特に注意しなければならないのは連中のユーベルコードの周囲に伏兵を潜伏させる能力である。それらを先に見つけることができればこちらが有利になるはずだ。
「とはいえ、スポッターである俺が発見されて襲撃される可能性もあるな……」
 ブリッツはその対策として、ユーベルコード『攻性プログラム・展開(アタッカープログラム・デプロイ)』を広域に展開する。小型の戦闘用の攻性プログラムを召喚し戦わせる能力で、それらは相応の強さを持つが、相手の一撃で消滅してしまうものだ。
 そのために彼は野生の勘や聞き耳による周辺の索敵も忘れずに行動するのであった。


「足並み揃えてお祭りの邪魔、だなんて野暮ったいなぁ……」
 別行動している、青空の色を毛並みに持つ猫は氷魚・晴天(空の青き透・f12827)。

 ずどん!!!
 大きな音の発生源は仲間の判断により近くで起こった砲撃の衝撃。尻尾が膨らむのを抑えながらも、まず先に狙うのは首なし騎士たちの撃破だ。持たされていた通信機からは、仲間の黒豹からの情報提供もありすぐに戦場へ向かえた。
 討伐対象である盗賊の頭領は、鎧連中が邪魔で今は手が出せないだろう。ダガーを左手から右手に、回し弄びつつ、装備を構えた。
「刀身が短いと大きい相手は厳しい…かな?」
 物は試しだ。飛び、跳ね、走って。小さな体躯を活かし攻撃対象を錯乱させ仲間の戦闘で手負いの連中にも容赦なく追い討ちして数を減らす。
 被弾している奴には傷口を抉るべくユーベルコード『シーブズ・ギャンビット』で追撃し的確に撃破していく。その姿はまるで歴戦の戦士のようだ。
「悪いけど、村の人たちに手出しさせる訳にはいかない。誰一人、此処から先へはいかせないよ」
 猫妖精の男性は、皆の協力の元、首なし鎧兵をあらかたもなく殲滅するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『山賊親分』

POW   :    強欲の叫び
【酒!】【金!!】【女!!!欲望に任せた叫び声をあげる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    剛斧一閃
【大斧】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    手下を呼ぶ
レベル×5体の、小型の戦闘用【山賊子分】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「な…なにィ!?鎧共、全く使えものにならんだと……!」
 跡形もなく殲滅された首なし騎士たちの亡骸を見やり、吐き捨てるオブリビオンの頭領。諸悪の根源を前に現れるは待ち伏せしていた猟兵たち。
「アンタが村を襲撃しようとしたオブリビオンだな?悪いが、アンタの好きなようにはさせねェぞ」
「貴方のような不届き者を、野放しにしておくわけには参りません!」
 手をボギリボギリと威圧を掛けるかのように鳴らす黒豹の男性に、天使のような容姿のレナリィドールの少女も言葉を紡ぐ。このまま傍若無人な輩を成敗してしまおう!
クー・フロスト
『宇宙戦艦クロユニ部隊、戦闘に参加ス
――繰り返す!宇宙戦艦クロユニ部隊、戦闘に参加ス』

周囲の猟兵に聞こえるように無線を放つ
一応、お知らせしないとなぁ?

クロユニのドックから飛び立つ1機のシルエット、6mの機械鎧兵
戦艦と比較すると豆粒みたいに小さいけど…

先行開発型・機械鎧兵《ブルーゴースト》
出る!オープン・コンバット!

空中で落下しながら
機械鎧兵武装《イェーガーブレード》を
山賊に向けて氷の小ビームを放つ
周囲の地形を雪原に変えながら薙ぎ払う様に
技能:先制攻撃、空中戦、援護射撃、属性攻撃→氷、衝撃波

さぁ、観念するんだな!
山賊よ!このクー・フロストが貴様を成敗…

あるぇ?いない?
…超、早くない?逃げたぁ!?


イヴ・クロノサージュ


首なし騎士達はかなりの大軍でしたね

確かにガルムゼノン様の予言通り
見逃していると危ない事件でした

▼山賊親分を見て

貴方、知ってますよっっ!
冒険者ギルドで指名手配されている貼り紙の人です!!
賞金額はええっと……これぐらいだったかな?

▽情報収集で調べる

女の子を攫い、村を無茶苦茶にする
悪い子は…成敗です!

貴方のような不届き者を、野放しにしておくわけには参りません!
いきますよ!

機械鎧兵小隊、オープン・コンバット!

戦艦から12機のシルエットがバーニアを噴かせて降ってくる
各機体には《ブラスターアーム》を装備しており
ブラスターから炎弾が発射されるよっ
技能:空中戦、属性攻撃→炎、援護射撃

アドリブと連携歓迎です★




 遡って、戦闘突入の少し前。
「首なし騎士達はかなりの大軍でしたねぇ…ガルムゼノンさんの予言通り、見逃していると危ない事件でした」
 さっきまで大群を成していた首なし騎士たちが猟兵たちにより消し炭にされた光景を眺めつつ通り過ぎながらぽそりとつぶやくのはイヴ・クロノサージュ。
 村へ戻ったイヴは、諸悪の根源であるオブリビオンの頭領を討伐の為に準備を整えていた。そんな折、彼女の通信機へ、もっとも聞き慣れた声が届く。
『宇宙戦艦クロユニ部隊、戦闘に参加ス ――繰り返す!宇宙戦艦クロユニ部隊、戦闘に参加ス!!』
「この声…クーちゃん?」
それもそのはず。イヴの友人であるクー・フロスト(《甦生氷姫》武人たる者、常に鍛えよ・f08503)も依頼へ参加していたのだ。全く気づかなかったよ!?
「ちょ、ちょっとクーちゃん!?もしかして機械鎧兵の《ブルーゴースト》で出撃しちゃったの…?」
 恐る恐る聞いてみる。すると、彼女の予想は的中してしまったのだった。
「えっ もしかしてダメだった感じ?」
「ダメというか、そんな事したら皆が退治に回る前にクーちゃんだけで退治できちゃうと思う……。降下する分には構わないけど、それやっちゃうと他の猟兵さんのお仕事がなくなっちゃうんじゃないかなぁ」
あ、そうかとクーの声。 そんなこんなで、友人のクーが戦艦に配備している大部隊を連れてくる前に引き止めることに成功したイヴは、合流したクーと共に改めて頭領討伐の準備を進めるのであった。


「やいやいやい!!てめえらだな!?俺の可愛い下僕共を屠ってくれた部外者っつーのは!!」
 いかにも自分が親分ですと自己紹介しているような風貌の言ってる山賊親分が彼女ら猟兵たちの目の前に現れた。
「貴方、知ってますよっっ!冒険者ギルドで指名手配されている貼り紙の人です!!」
 イヴは山賊に対して指を指しながら叫ぶ。冒険者ギルドに張り出されていた手配書の懸賞金は、金貨65枚程らしい。なるほど、それなりの悪党という訳か。
「お、俺の事を知ってるたァ お嬢ちゃんなかなかお目が高いじゃねェか!先ずはお嬢ちゃんたちから戴くことにしようかなァ!!」
 可愛らしい少女が多いことに機嫌を良くした山賊は、得物を持ち出すと早速飛びかかってくきたのだった。


「女の子を攫い、村を無茶苦茶にする悪いヒトは…私たちが成敗します!貴方のような不届き者を、野放しにしておくわけには参りません!いきますよっ!機械鎧兵小隊、オープン・コンバット!」
 艦長らしくバッとポージングを決め、ユーベルコード『《機械鎧兵小隊突撃》オープン・コンバット』を発動させるイヴ。母艦から12機のシルエットがバーニアを噴かせて降りてくるると、奴の攻撃範囲外から各機体が迫ってくる。装備したブラスターを構えると火炎弾が発射された。
「へっ そんなもんで!!」
 頭領は戦闘に特化した山賊子分を100人召喚すると、次々に盾にするべくぶん投げた。断末魔の悲鳴をあげながら、召喚された子分たちは一撃で消滅する。 子分たちは更に増えわらわらと猟兵たちへ殺到してくる。
 そんな中、増える子分共を一掃するべく背中を預けている友人も力を貸してくれる。
「踊る、踊るよ、雪の精霊!  雪よ! 雪よ降れ! ………遅いな。もうビーム放つか。……纏めて氷になってしまえ!フロスト…シュネーヴァイスっ!!」
 クーがユーベルコード『《甦生氷姫の祝福》フロストシュネーヴァイス』を発動させる。敵味方を認識する氷属性の極太ビームが子分共を薙ぎ払っていく。更に風景を大雪原に変え味方の猟兵たちに炎と氷の保護を付与する。
「へへへ、やるなお嬢ちゃん!!それこそ俺様の獲物ってもんだぜ!!!」
 子分たちを一掃されても自信満々で猟兵たちを肉薄し食って掛かる山賊の頭。 季節外れの雪が降る中、決戦の火蓋が切って落とされた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ブリッツ・エレクトロダンス
ま、そういう訳だ。覚悟は出来てンな?
…しかし、酒、金、女と来たか。最後の1つはなんか残念だな…。
(男女どちらでもイケるブリッツさんにじゅうごさい)

(デジ・スピーカー展開。アンプリファイア接続。)
んじゃ、DJ.Blitzのプレイタイムだ!
そんな強欲さに合わせて、今日はこの曲をチョイス!
(楽曲ロード。)
ノリノリでカジノを強襲して金庫を破るテーマこと、『Golden Greed Grins』、行ってみようか!


バロン・ゴウト
「お前が盗賊団の頭だにゃ!ボクが成敗してやるにゃ!」

【トリニティ・エンハンス】で風の魔力を纏い、素早さを上げる
身軽さと小さな体を生かして敵の攻撃をかいくぐり、敵の懐に入り込んでレイピアで攻撃する
「力は敵わなくても、素早い身のこなしなら負けないにゃ!」

他の参加者との連携も歓迎




「ま、そういう訳だ。覚悟は出来てンな?…しかし、酒、金、女と来たか。最後の1つはなんか残念だな……」
 男性女性両方とも関係なく美味しく戴ける嗜好の持ち主である黒豹のキマイラ男性ブリッツ・エレクトロダンスと。
「お前が盗賊団の頭かにゃ?!このボクが成敗してやるにゃ!」
 決意が満ちた勇ましい表情を浮かべたケットシーの少年はバロン・ゴウト。
「バロンっつったっけ?援護は俺に任せてくれな」
「わかったにゃ!ブリッツさん、頼りにしてるのにゃー!」
 彼らは美少女陣に鼻を伸ばしながら襲いかかる頭領の男に制裁を加えるべく、ネコ科コンビの2人は戦闘に参加するのだった。


「奪えるもんは全部もらっていく!それがこの俺様だァ!!」
 耳を塞ぎたくなる雄叫びを上げると、赤いオーラが山賊の頭が持つ大きな戦斧を包んでいく。その刹那、一閃の元に大木を薙ぎ倒した。どしゃあと大きな音を立てて村の入口へ倒れてくるが、安全性を考慮して動いた仲間たちの攻撃によって見事に切り刻まれ倒れた木は薪と化す。
「よっし、こんなものかな!」
 声の主は、死神の少女であった。
 黒豹は仲間が作ってくれた一瞬の隙を見逃さなかった。デジ・スピーカー展開。アンプリファイア接続。
「へぇ、そうかい。それなら俺の……DJ.Blitzのプレイタイムだッ!」
 頭領のオブリビオンの性格を踏まえ、奴の強欲さに合わせ今回はある曲をチョイス。楽曲をライブラリからロードし、デジ・スピーカーを通し爆音で再生してやる。
「ノリノリでカジノを強襲して金庫を破るテーマこと、『Golden Greed Grins』、行ってみようか!」
ブリッツのユーベルコード『ブリッツタイム』は奏でたEDM…エレクトロニック・ダンス・ミュージックを聞いて共感してくれた仲間たちの力を増強させる。それに続いて、バロンも力を開放させた。
「”トリニティ・エンハンス”の風の型よ、我に力を示せ!…なのにゃ!」
 ユーベルコード『トリニティ・エンハンス』で風の魔力を纏うと、自身の素早さを強化し頭領に迫る。強化した身軽さに小さな体を活かして敵の攻撃をかいくぐり、奴の懐に入り込んで金色のレイピアで関節部を目掛け攻撃する。
「力は敵わなくても、素早い身のこなしなら負けないにゃ!」
 的確に放たれたレイピアの一閃が男の腕に攻撃が命中し、突かれた箇所から鮮血が上がる。
「くそッ チビネコの分際でェ!!」
 大斧を乱暴に振り回す男。しかし、隙が大きい一撃は子猫には当たらなかった。バロンたちの活躍により、体力を大幅にへらすことに成功するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

氷魚・晴天
これはまた、ザ・山賊って感じだねえ。

久々の冒険に興が乗って、少し柄にもないカッコいい事も言っちゃったけど、聞こえただろう鎧はいなくなったし。小恥ずかしさは胸の奥にしまって、ついでにダガーもしまう。

代わりに抜くのは、薄氷か凪空を思わせる緩やか刃紋の刀。
鍔迫り合いはしない。
「斧とかち合ったら力負けするだろうし、下手したら折れるよね」
薄い霧を纏い、それに触れる物の動きを感じとる「薄霧魄眼」で斧の攻撃を避け、足捌きと霧の屈折でほんの僅かに【残像】を残しながら、隙があれば【2回攻撃】を狙う。

攻撃が一切当たらずとも、他の猟兵に隙を作れれば上出来っ。
数の有利は、便利に使わせてもらうよ!

アドリブ歓迎です。


ピオニー・アルムガルト
皆で楽しい祭りを始める為への最後の一押し!村に攻め入ろうとした事を後悔させてあげる!ならず者の山賊さん!

とりあえず人の形態に戻ってっ、と!
あれだけの首なし騎士達を集める手腕、見た目だけで能力を判断してはいけないかもね?
近接は守る手立てがないので後衛から攻撃よ。
隙をみての【高速詠唱】からの【ウィザード・ミサイル】に【2回攻撃】。早さと手数でその体力を奪い取ってあげるわよ。
他の皆もいるから弱らせる事ができればOK、OK!

その欲深き業、私の炎で燃やし尽くしてあげるわ!!




「これはまた、ザ・山賊って感じだねえ」
討伐対象の男に対してそんな印象を抱くのは青空の色を毛並みに持つ妖精猫、氷魚・晴天と、
「皆で楽しい祭りを始める為への最後の一押し!村に攻め入ろうとした事を後悔させてあげる!ならず者の山賊さん!」
 男の行動に腹を立てながら牙を剥くのは人狼の女性ピオニー・アルムガルト。彼女は狼からいつもの姿へ戻ると、エレメンタルロッドを構えるのだった。あと一息だ。このまま圧してしまおう。


「久々の冒険に興が乗って、少し柄にもないカッコいい事も言っちゃったかなぁ」
 晴天は小さくつぶやくと、こぼした発言が聞こえただろう鎧は黒い霧となって消滅したしと小恥ずかしさは胸の奥に、ダガーも懐へしまう。その代わりに抜くのは、薄氷か凪空を思わせる緩やか刃紋の刀だった。
 戦斧と鍔迫り合いなんてしたら間違いなくこちらが負けしてしまうだろう。ならば、相手の攻撃を受けるわけにはいかない。
「斧とかち合ったら力負けするだろうし、下手したら折れるよね…!」
 すぅ…と薄い霧が晴天の周りに散布される。
「ど…どこに行きやがった……!?」
纏った薄い霧…いな、細かい水適に触れる物の動きを感じとるユーベルコード『薄霧魄眼(ハクムハクガン)』で斧の攻撃を避けた。向こうは樹をへし折る程攻撃力が上がってる。当たったらまずひとたまりもない。
「躊躇なんて…してられないね」
 晴天は足捌きと霧の屈折でほんの僅かに残像を残しつつ手数と素早さをを活かした2回攻撃で男を翻弄しながら確実に勢いを削っていく。
 また、ピオニーも援護攻撃に余念がなかった。晴天が前衛で攻撃してくれているタイミングを活かし、高速詠唱でユーベルコード『ウィザード・ミサイル』を放つ。ミサイルと称した炎属性の魔法の矢が男に命中し、火だるまにする。
「がぁァァァ!!!?」
 燃え盛る頭領の肉体へアイス・ストームやウィンドスラッシュといった手数が多い属性魔法を詠唱無視でどんどん重ねていく。早さと手数でその体力を奪っていくのだ。
「賞金首だかなんだか知らないけど、村を攻め込もうとした罪、その欲深き業!私の炎で燃やし尽くしてあげるわ!!」
 相当頭に来ていたのだろう。男の姿が黒い煙となって消滅するまで、ピオニーの怒りは炎となり収まらなかったのだった。


 こうして、猟兵たちの勇気ある行動によって、村に被害が出ることはなくなった。村人は祝福も含め猟兵たちを村の祭りへ誘ってくれたのだ。本来は飲食に金銭が絡むが、村を助けてくれたお礼として料理やいろんな物を報酬として豪勢に振る舞ってくれるそうだ。これは参加するしかないだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『綿雪祭』

POW   :    羊たちを抱きかかえての毛刈りに挑む。

SPD   :    音楽、演し物に飛び入り参加する。

WIZ   :    飲み食いしながら声援を送る。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちは村で行われる”綿雪祭”へ招待された。
綿雪祭は、ガルムゼノンが言う通り大きな村で開かれる大規模な祭りだった。羊の毛刈りや、飼育されている家畜を用いて振る舞われる料理に舌鼓を打つのもいい。音楽や演し物に飛び入り参加してもいい。コレは、君たち猟兵の勝利の宴でもあるのだから。
クー・フロスト
アドリブ歓迎
比較的自由にして頂いて大丈夫



なるべく多くの者と絡みたいものだ
グリモア猟兵のガルムゼノン殿に声をかける

「お仕事お疲れ様である。少し話をしていかないか?」
▽雑談
(※お任せです。強制はしないよ)

▼よきよき

艦長から許可を貰ったのでな
ゆっくりこの祭りを楽しんでいこうと思う
彼女は極端に人見知りするから遠方の戦艦の中に篭ってるだろう

▽噂話を聞く
お相手自由

綿雪祭、とはどのようなモノであろうか…?

▽声を掛けてみる
お相手自由

▼SPD
そうだな...。ここは一つ私も踊りながら、雪を降らせてみようと思う
これは...私の長く過ごしていた極寒の地での踊りなんだがな...

▽どう感じるかは…お任せしよう
お相手自由


ブリッツ・エレクトロダンス
さて、祭りか…。
音楽は…俺のジャンルじゃここの祭りの音には合わないし遠慮しとくさ。
(民族音楽か…レパートリーに加えたいな)

ゆっくりと屋台巡りでも―――ああ、ガルムゼノンじゃないか。
いい肉の屋台、あるか?俺も付き合わせてくれ。


氷魚・晴天
 へえ、思ってたより大きな祭りだね。
 喧騒で耳があっちこっちに向いちゃいそうだよ。

 ラム肉を野菜と香辛料で平たいパンで巻いたような、何て言うんだろう?
 買ってみよう。
 祭りだし食べ歩きも咎められないよね。このまま、催し物を見てまわろっかな。

 援護してくれたピオニーさんにもお礼言いたいけど、いるかな?
 あとガルムゼノンくんにも挨拶と、そうだ、美味しいものあったかも聞いてみるよ。

アドリブ、絡み描写歓迎



●綿雪祭 クー・フロストの場合
 仕事も済ませて、祭りが始まる。クーは村に並ぶ賑やかな屋台を眺めながら、てくてくと村を散策していた。今回防衛戦に参加した猟兵たちには無料で料理が振る舞われていた。散策しているだけなのに、お土産袋に包まれた羊肉料理で両手が埋まってしまった。
「こんなにもらってしまった…。なるべく多くの者と絡みたいものだな」
 なんて考えながら、今回転送で世話になったグリモア猟兵のガルムゼノンを見つけると声をかける。
「お仕事お疲れ様である。少し話をしていかないか?」
「やぁクー嬢。依頼の達成ご苦労さま。大変だったでしょ?」
 お祭り、楽しんでるかい?とガルムゼノンは続けながら、銀貨を一枚差し出して羊肉の串ステーキを購入する様子を眺めながら、クーは問う。
「その肉…1人で食べるのか?」
「や、コレは私じゃなくてゼルたちの分だよ。お祭りだけでも連れて来たかったんだけど、難しかったからお土産を買っておこうと思ってさ」
 さすが1子の父親である。嬉しそうに店主と会話しながら受け取る仕草にも優しさが感じられる。
「それでは私はこれで。」
「あぁ。またね、お嬢さん」
 ガルムゼノンと別れ、再び散策する。艦長…イヴから許可を貰ったしゆっくりこの祭りを楽しんでいこうと思う。あの娘は極端に人見知りするから、どうせ遠方の戦艦の中に篭ってるだろうんだろう。
「せっかく頑張ったんだから参加すればよかったものを」
 そんな中、村人の男性に声をかけられた。
「やぁ冒険者のお嬢さん。お祭り、楽しんでる?」
「あの、1つ聞くせていただきたい。綿雪祭、とはどのようなモノであろうか…?」
 村人の男性いわく、家畜…特に羊の生育を祝い、作物の収穫祭を兼ねたお祭りなんだそうだ。この村原産のウールは貴重な収入源であるのだそうだ。それにこの祭りは何事もなく歳月を過ごすための祈りも兼ねているんだとか。
「そうだな...。ここは一つ私も踊りながら、雪を降らせてみようか。これは...私の長く過ごしていた極寒の地での踊りなんだがな..…」
 クーは、哀しげな表情を浮かべつつも舞いながら季節外れの雪を降らせる。
「おぉ!雪だ!お嬢さんは雪を降らせる力を持ったウィザードなのかい?」
 まぁそんなところだと小さく苦笑しながらも、クーはお祭りを楽しむのであった。

●ブリッツ・エレクトロダンスの場合
「さて、祭りか…。音楽は…俺のジャンルじゃここの祭りの音には合わないし遠慮しとくさ」
 民族音楽か…レパートリーに加えたいなと小さくつぶやきながら、黒豹の男性であるブリッツは振る舞わられるラム肉のフランクフルトを頬張っていた。すると、嬉しそうに尻尾を揺らしながら屋台を回るガルムゼノンをみつける。
「あ、ガルムゼノンじゃないか。オススメのいい肉の屋台あるか?」
「やぁ、ブリッツくん。依頼ご苦労さま。そこに美味しいステーキ串の屋台とマトンカレーの屋台があったよ。カレーは甘口寄りの中辛で食べやすかったからオススメしとくね」
 あぁ、ありがとうと手を振り別れる。ステーキ串とマトンカレーか、後で寄ってみるか。

●氷魚・晴天の場合
「へえ、思ってたより大きな祭りなんだね。ガルムゼノンくんも言ってたけど、ホントに大きいなぁ」
 喧騒で耳があっちこっちに向いてしまう。どこもかしこも賑やかで、肉の焼けるいい匂いがしてくる。
 「ラム肉を野菜と香辛料で平たいパンで巻いたような、何て言うんだろう? えーっと、ドネル・ケバブ……?すみません、コレください」
「助けてくれた冒険者さんにはサービスだよ!またおいで!」
 気のいいオジさんからおまけで2つほど追加で頂いてしまった…。美味しい。ご厚意に甘え、受け取って他の屋台も見て回る。
 そのまま祭りだしあまりやらないけど食べ歩きも今回は咎められないだろう。このまま催し物を見てまわろうか。
「援護してくれたピオニーさんにもお礼言いたいんだけど…いるかな?」
 戦闘で助けてくれたピオニーにも挨拶しようと探してはみたものの、とうとう彼女を見つけることはできなかった。グリモアベースに戻った際、彼女に再会したときのことを考えて、少し多めのお土産を頂きながら散策する。あ、ガルムゼノンにも挨拶……と、そうだ、美味しいものあったかも聞いてみなければ。
「こんにちはガルムゼノンくん。転送お疲れ様、なにか美味しい屋台なかったかい?」
「や、晴天くん。依頼ご苦労さま。北の方に美味しいステーキ串とカレーのお店があったよ。君の口に合えばいいけど」
 彼の手荷物は、最初の頃より量が増えている。
「これ、1人で食べるの?」
 猫は些細な疑問を狼にぶつける。すると
「流石に1人では食べないよ。コレは依頼に来れなかった息子たちの分さ」
 ふよふよと尻尾を揺らしながら、大きな人狼は答えを返してくれた。子供想いのいいお父さんだなぁと、小さく感嘆するのだった。


 猟兵たちの活躍により、依頼もつづがなく解決した。何気ない一日を日が暮れるまで過ごした一行は、日にちが変わるまで思い思いに過ごすのであった。
 なお、盗賊頭領に掛けられていた懸賞金は、依頼参加者へ綺麗に分配されたとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月30日


挿絵イラスト