1
迷宮災厄戦⑱-13~feat.ブレイン

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #オブリビオン・フォーミュラ #オウガ・オリジン

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アリスラビリンス
🔒
#戦争
🔒
#迷宮災厄戦
🔒
#オブリビオン・フォーミュラ
🔒
#オウガ・オリジン


0




●アリスラビリンス
「ブーレブレブレブレ! 悪の大首領は三度蘇るッ! ……ん? ちょっと待て! 待て、待て、待て! なんで、三度? 吾輩……いつ死んだ? これはアレか。前世の記憶ってヤツ? そう言えば、吾輩。猟兵達に囲まれて、フルボッコにされていた気が……。うぐぐ、おのれ猟兵達め! 一体、吾輩が何をしたって言うのだ! 吾輩は、ただキマイラフューチャーを支配しようとしただけなのに! でも、アレよ! 吾輩は結構、空気を読むタイプよ? だから育成シミュレーションみたいに相手を大事に育てて、育てて、育て上げた上で、吾輩が華々しく散る流れよ? そう言った意味で無害なのに! みんな何も分かっていない!」
 『オウガ・オリジン』が変身したのは、猟書家『キング・ブレイン』だった。
 キング・ブレインは不思議の国で猟兵達を待ちながら、戦闘員風の全身タイツを身に纏った愉快な仲間達に、自らの考えを語っていた。
 だが、愉快な仲間達は、キョトン。
 どうして、全身タイツを着ているのかさえ分からず、キョトンであった。
 それでも、キング・ブレインは、気にしない。
 悪の大首領として、自らの考えを訴え、拳を握り締めるのであった。

●ガジルからの依頼
「ブレインさんとは、仲良くなれそうだね」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、キング・ブレインに支配されたキマイラ・フューチャーを想像しながら、今回の依頼を説明した。
 今回の目的は、『オウガ・オリジン』を倒す事。
 オウガ・オリジンは、猟書家『キング・ブレイン』に変身し、不思議の国で猟兵達が現れるのを待っているようだ。
 キング・ブレインにとって、戦いは舞台。
 華々しく散る事さえ出来れば、どんな展開でもアリだと思っているため、上手く誘導すれば、楽に勝つ事が出来るだろう。
 そう言った事を踏まえた上で、キング・ブレインに変身したオウガ・オリジンを倒す事が今回の目的である。


ゆうきつかさ
 この依頼は戦争シナリオです。
 敵は必ず先制攻撃を仕掛けてくるので、対抗手段を考えておきましょう。
194




第1章 ボス戦 『『オウガ・オリジン』キング・ブレイン』

POW   :    侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」
【スーパー怪人大全集の好きな巻】を使用する事で、【そこに載ってる怪人誰かの特徴ひとつ】を生やした、自身の身長の3倍の【スーパーキング・ブレイン】に変身する。
SPD   :    本棚をバーン!
【突然、背中のでかい本棚を投げつけること】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【リアクションをよく見て身体特徴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    脳ビーム
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【脳(かしこさを暴走させる)】属性の【ビーム】を、レベル×5mの直線上に放つ。

イラスト:屮方

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ベルベナ・ラウンドディー
●対先制
【催眠術・情報収集】ヴォーカル指導でその気にさせちゃおう作戦


はいダメ詠唱ダメ!ラリルレロの発音は巻き舌でもう一回最初からー!
違うそこワンブレスで!途中で息を吸わないでやりなおし!
腹筋力入れろぉ!そんなんだから猟兵にボコられんだ!駅前のゲリラライブを思いだせ!


武道館行くんだろ!?


などと詠唱邪魔+調子に乗らせて疲労させつつ詠唱内容を暗記(←最後重要
気分はメジャーを目指すインディーズバンド



●反撃
ユーベルコード使用、覚えた詠唱はこのため
体力も余ってて成功の自信ありますし、何より私のほうが巧く歌える!【精神攻撃】
マイク音量MAXの【衝撃波】で吹き飛ばす!





次はキマヒュでデビューだ!またあおうぜ! 


上野・イオナ
この戦争の後半で色々見せられて、同情なのかな
最終的に倒すとしても何かオウガ・オリジンに出来ることがあるんじゃないかずっと迷ってるよ

それはともかくオリジン!そのブレブレは解釈違いです!
ブレブレは真面目に頑張ってる結果面白いし、散り際も綺麗なんだよ!
散る前提で動くブレブレはブレブレじゃない!

敵UC【侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」】に対処
僕の気持ちと敵の脅威が大きいほどデータにない僕の【英雄力】は上がっていく
もしくは自分に
技能【鼓舞】【元気】【勇気】
つまりスーパーキング・ブレインとも戦える!
この怒りをぶつけるよ
UC【虹架斬】使用
純粋な決め技だ!受けてみろ!


※アレンジ・連携大丈夫です


黒髪・名捨
●感想
全身タイツってリアルで見るとただの変質者だな。
いや、ヒーローズアースならありなの…か?

●対先制
まあ、これって普通再生怪人と怪人巨大化は敗北フラグというか、御約束だよな。
だれか巨大ロボ持ってないのか?
ないか。しょうがない。
『闇に紛れる』とその闇に『迷彩』して隠れる。
デカくなると逆に足元が見えずらいだろ?
攻撃を『見切り』回避。

●攻撃
よし。反撃タイムだ。
長い髪の毛で『マヒ攻撃』を付与して足元『なぎ払う』と『体勢を崩す』
足元がお留守だぜ。
デカいしな。
そして隙だらけだ。『怪力』『破魔』を込めた神無をお見舞いする。

いったろ?敗北フラグ満載だってな。
あばよー。


リット・ダイセル
・なんだろう、かっこよく倒されるために戦うってことなのかな? でも、油断するとこっちがやられそうだし、気を引き締めていこう。

・先制攻撃対策:投げつけれらた本棚に対し「盾受け」を行う。タイミングを見て「カウンター」で「シールドバッシュ」&「鎧砕き」をすれば本棚を打ち払うこともできるはず。

・ん、俺の特徴を覚えたのか。それなら【メガリス・アクティブ】を発動。左腕の盾フックを大型化&強化してブレインの目測を誤らせる。そして、ブレインの命中力と威力が上がるなら、それすなわち俺の「カウンター」の威力も上がるってことだ。「おびき寄せ」でブレインの攻撃を誘導、そこを切り返す! これなら俺も敵もかっこいいだろ?



●不思議の国
「ブレブレブレブレェェェェェ! よく来たな、猟兵達よ! 吾輩が猟書家であり、悪の組織の大首領キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィング・ブレインだァー! 親しみを込めて、ブレさんと呼ぶ事を許してやろう!」
 『オウガ・オリジン』が変身したのは、猟書家『キング・ブレイン』だった。
 キング・ブレインは無駄に禍々しい玉座から立ち上がり、バサッとマントを翻すと、高笑いを響かせながら自己紹介をし始めた。
 その姿は、まさに悪の大首領。
 その気持ちに応えるようにして、全身タイツを身に纏った愉快な仲間達が、『イーッ!』と叫び声を響かせた。
 この時点で昭和の特撮モノ的な分的になっているものの、キング・ブレイン達はノリノリだった。
 それこそ、ノリに乗りまくって、ウェーイと波を作りそうな勢いだった。
「全身タイツってリアルで見ると、ただの変質者だな。いや、ヒーローズアースならありなの……か? あ、いや、別にアンタ等を悪く言うつもりはないぞ。だから、そうションボリするな。ほら、アメをやるからさ。だから無くなって! 結構、似合っているって。本当、本当……多分だけど……」
 黒髪・名捨(記憶を探して三千大千世界・f27254)が、全身タイツ姿の愉快な仲間達にアメ玉を配っていった。
「わーい」
 そのため、全身タイツ姿の愉快な仲間達は、上機嫌。
 アメ玉を口の中に放り込み、スタコラサッサと森の中に消えていった。
「あ、ちょっと待って! まだやってもらう事が! ちょ、ちょ、待って!」
 その途端、キング・ブレインが慌てた様子で大声を上げたものの、誰ひとりとして戻ってくる者はいなかった。
「何だろう。色々とフラグが立っている気が……。でも、これが罠って事も……」
 そんな中、リット・ダイセル(流浪剣士・f26828)が、警戒心をあらわにした。
 おそらく、罠ッ!
 絶対に、罠ッ!
 罠……のはず。
 何やら、よく分からないが、凄く……怪しい!
「えっ? なんで! 吾輩、そこまで卑怯じゃないから! 罠とか、トラップとか、無縁のアレよ? だって、ほら……吾輩、空気を読むし!」
 その事に危機感を覚えたキング・ブレインが、猟兵達に訴えた。
 おそらく、想定外のピンチには、対応できないのだろう。
 御約束展開であれば対応可能とばかりに、猟兵達を誘導しようとしている感じであった。
「この戦争の後半で色々見せられて、最終的に倒すとしても、何かオウガ・オリジンに出来ることがあるんじゃないかって思うけど……。そのブレブレは解釈違いですよ! ブレブレは真面目に頑張ってる結果面白いし、散り際も綺麗なんだから! そもそも散る前提で動くブレブレはブレブレじゃない!」
 上野・イオナ(レインボードリーム・f03734)が、ビシィッとキング・ブレインを指差した。
「えっ? だって、吾輩ブレブレよ? その証拠に、ほら……頭のてっぺんから、足のつま先まで、ブレブレだから! それなのに、偽物扱いするなんて……ショック! マジ、ショック!」
 その途端、キング・ブレインが落ち込んだ様子で、崩れ落ちるようにしながら手をついた。
 この様子では、キング・ブレイン要素が勝っているのだろう。
 そのため、オウガ・オリジン要素を、まったく感じる事が出来なかった。
「……と言うか、それなら吾輩が本物である事を証明すればイイんじゃね? 吾輩、マジ天才! ……という訳で、背中の本棚をバーンからのドーン!」
 キング・ブレインがハッとした表情を浮かべ、背中のデカイ本棚を出現させ、リットめがけて飛ばしてきた。
「確かに、勢いだけはあるようだが……」
 すぐさま、リットが投げつけられた本棚を盾受けすると、カウンターを繰り出すようにしてシールドバッシュを放ち、キング・ブレインが投げた本棚を打ち払った。
「ば、ば、馬鹿なっ! だが、お前の特徴は覚えた! 覚えたぞ!」 
 キング・ブレインが必要以上に強がりながら、再び背中のデカイ本棚を飛ばしてきた。
「それなら、こっちにも考えがある」
 リットが【メガリス・アクティブ】で左腕の盾フックを大型化させ、キング・ブレインの目測を誤らせる事で、再びカウンターを繰り出した。
 それと同時に、デカイ本棚が弾丸の如く勢いで弾き返され、キング・ブレインもろとも吹っ飛んだ。
「うわっ! マジか! 吾輩ビビった! マジ、ビビッた! でも、まだ……吾輩、頑張れるから! 頑張るから! だから、ちょっと待って! 少しだけでいいから!」
 キング・ブレインが本棚の下敷きになりつつ、何やらブツブツと詠唱し始めた。
「はい、ダメ! 詠唱ダメ! ラリルレロの発音は巻き舌で、もう一回最初からー!」
 その途端、ベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)がキング・ブレインを、駄目出しをし始めた。
「えっ? いや、これ詠唱よ? だから発音も、これでいいんだって」
 キング・ブレインが困った様子で、言い訳を並べ始めた。
「だから、違う! そこワンブレスで! 途中で息を吸わないでやりなおし! 腹筋力入れろぉ! そんなんだから猟兵にボコられんだ! 駅前のゲリラライブを思いだせ! 武道館行くんだろ!?」
 その言葉を遮るようにして、ベルベナがキング・ブレインを叱りつけ、疲労させつつ、詠唱内容を暗記した。
「はあはあ、もういいから! 吾輩、疲れた。もう限界! だから、ここまで! 脳ビーム発射!」
 キング・ブレインが逆ギレ気味に、脳ビームをベルベナに放った。
「いや、駄目だって! それじゃ、誰も倒せないから! そんなんでいいのか? 良くないだろ? その証拠に、これを見ろ! ほら、消えた!」
 それを迎え撃つようにして、ベルベナが【鏡技(カガミワザ)】を使い、マイク音量MAXの衝撃波に加えて脳ビームを放ち、キング・ブレインのプライドとヤル気とメンタルを木っ端微塵に破壊する勢いで脳ビームを打ち消した。
「……えっ? いまの超必殺技よ? 吾輩の頑張りが結晶になった一撃よ。それなのに、打ち消したの? ……これって吾輩、ピンチじゃね! ちょっと、待って! 少しだけでいいから! こういう時は、再生怪人ノー・ブレインの力を!」
 キング・ブレインが侵略蔵書『スーパー怪人大全集』の第2巻を使い、再生怪人ノー・ブレインの力を宿し、巨大化する事でスーパーキング・ブレインに変身した。
「まあ、これって普通に敗北フラグというか、御約束だよな。だれか巨大ロボ持ってないのか?」
 名捨が何となく察した様子で、仲間達に声を掛けた。
 だが、誰もロボットを持っていない。
 ロボットさえあれば、ここで一件落着だが、残念ながら、ここには……ない。
 そのため、名捨が諦めた様子で闇に紛れ、その闇に迷彩を施した上で、身を隠した。
「ブレブレブレブレ! 驚いて声も出ないだろ!」
 そんな中、スーパーキング・ブレインが、ゴキゲンな様子で高笑いを響かせた。
 この様子では、勝ちフラグ。
 少なくとも、本人の中では、勝利のビジョンが浮かんでいた。
「それは違う! こうしている間も、僕の気持ちは昂っている!」
 その言葉を否定するようにして、イオナが自らを鼓舞し、勇気を振り絞って、スーパーキング・ブレインに立ち塞がった。
「よし。反撃タイムだ。足元がお留守だぜ」
 それに合わせて、名捨が長い髪の毛にマヒ攻撃を付与し、キング・ブレインの足元を薙ぎ払って体勢を崩した。
「えっ? ちょっと待て! そんなのアリ? ないよね? なし、なしだって!」
 スーパーキング・ブレインが激しく尻餅をつき、信じられない様子で悲鳴を上げた。
「……言ったろ? 敗北フラグ満載だってな。あばよー」
 次の瞬間、名捨がスーパーキング・ブレインに別れを告げ、破魔の力を込めた怪力で、【神無(カンナ)】を仕掛け、単純で重い一撃を放った。
「わ、吾輩は、まだ……いや、わたしは、まだ……」
 その途端、スーパーキング・ブレインの身体が崩れ、オウガ・オリジンの顔がチラついた。
 この様子では、変身が解け始めているのだろう。
 オウガ・オリジンの顔が醜く歪み、とても苦しそうだった。
「全ての虹は君に通ずる! この攻撃を受けてみろおおおおおおおおおおおお!」
 それと同時に、イオナが【虹架斬(ペインティングレインボースラッシュ)】を仕掛け、彩虹の剣による剣撃で、虹を掛けるようにしながら、オウガ・オリジンに攻撃を放ち、そのまま真っ二つに切り裂いた。
 それはオウガ・オリジンの最後であり、スーパーキング・ブレインの最後。
 その断末魔はスーパーキング・ブレインであり、オウガ・オリジンのモノだった。
 そして、オウガ・オリジンは、息絶えた。
 その視線は空に向けられたまま、どこか悲しそうであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月30日


挿絵イラスト