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イケメンでも許されない

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●働く君は美しい
 どこまでも広がる牧草地。
 アックス&ウィザーズの世界にあるこの場所は昔から畜産業が盛んだった。
「うん、健康健康。今年のお祭りにもたくさん羊を出せそうね」
 羊の健康状態をチェックした女性は満足そうに羊を撫でる。
 もうじき『綿雪祭り』が始まる。
 地元名産の青い目をした小柄な羊『綿雪羊』の毛刈りの腕を競った所から始まった祭りで、職人と挑戦者たちの妙技横目に音楽や屋台も楽しめる。
「美しい……」
「えっ?」
 祭りに思いを馳せていた女性の近くに、イケメンがいた。
「どちらさまですか……?」
「ああ、そのように怯えないでくれ。私はただ美しい君と結婚したいだけなんだ!」
「ええ?!」
 驚く女性を無視してイケメンは腰を抱き寄せようとする。
「おい! 俺の娘になにしてやがる!」
 そこに女性の父親が走って来たが、イケメンは不愉快そうに手を振った。
 たったそれだけで激しい炎の柱が女性の父親を焼き尽くす。
「お、おとうさん……?」
 突然の凶行に理解が追い付かず茫然としている女性を抱き寄せてイケメンは言った。
「さあ、僕と一緒においで。すばらしい結婚式にしよう」
 邪魔なものはすべて始末してあげるから安心して。
 甘い笑顔で囁くイケメンの周りには、父親を焼き殺した炎が燃え盛っていた。

●花嫁(予定)を救え!
「すっごく気持ち悪いヤツみちゃった……」
 思い出すだけで寒気が走るのか、キャロ・エレフセレリア(たーのしー!・f12156)はしきりに両腕をこすっていた。
「アックス&ウィザーズに女の敵なオブリビオンが現れるわ」
 見た目は高級な衣装に身を包んだイケメンだが中身はド畜生。
「自分好みの女の子を片っ端から魔法で魅了して連れ去ってハーレムを作るの。しかも飽きたら婚約破棄とか言って処刑するような救いようもないやつよ」
 残念なイケメンを通り越したイカれたイケメンだが実力は本物。人一人を一瞬で消し炭にして広大な牧草地を焼け野原にしてしまうような炎の精霊を召喚する。
「羊の毛刈りをしている女性をうっとり見詰めてる変態オブリビオンを止めて。騒ぎが起きたら女性は周りの羊を連れて全速力で逃げてくれるから」
 後は心置きなくイケメンをぶっ飛ばすだけだ。
「最初は召喚された炎の精霊との戦いになると思う。もう一度言いうけど実力だけは本物だよ。絶対に油断しないで。あとぶっとばす時はアタシの分もお願いね!」
 キャロが拳をぐっと握る。
「事件が無事に終わったらお祭りでリフレッシュしてくるといいよ。ちょうど『綿雪祭り』って言う、羊の毛刈り競争しながらみんなでワイワイ楽しむお祭りがあるからね」
 綿雪のようなもふもふの羊の毛刈りに挑戦するもよし、ひたすらもふもふの毛を楽しむために行くもよし、祭りの屋台や音楽を目的に行くもよし。
「アタシはテレポートや事後処理にかかりきりになっちゃうから。みんなでアタシの分も楽しんでくれると嬉しいな」


水見
 猟兵のみなさん初めましてこんにちは。新人マスターの水見です。アックス&ウィザーズでちょっとヤバイイケメンの事件をお送りします。
 第一章はイケメンが呼び出した炎の精霊をぶっとばすお仕事。
 第二章はイケメンをぶっ飛ばすお仕事。
 第三章はもふもふした羊の毛刈りをしたり思う存分もふもふしたり歌ったり余興したり食べ歩いたりするお仕事です。
 第一章と第二章は純戦です。みなさんが負けた場合は予知通り女性は無理矢理花嫁にされて止めようとした父親は殺され牧草地帯は焼け野原になります。
 女性のためにももふもふのためにも、卑劣な女の敵オブリビオンを倒してください。
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第1章 集団戦 『炎の精霊』

POW   :    炎の身体
【燃え盛る身体】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に炎の傷跡が刻まれ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD   :    空駆け
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    火喰い
予め【炎や高熱を吸収する】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

コトト・スターチス
斧と魔法の世界からコトトですっ!
ぼくはケッコンとかのことはよくわかりませんが、これはいわゆる「おんなのテキ」ってやつですね!
わるいイケメンをたおすためにも、まずはこの精霊たちをふっとばします!

ことなまっ☆を生配信しながら戦いますっ
(コミュ力とパフォーマンスにより再生数を増やし、装備強化)
いかにも炎や熱をチャージしている敵に、メイスで頭をガツンと何度もたたきます!(気絶攻撃)
「おねがい視聴者のお兄ちゃんたちっ! ぼくに力をちょうだいっ!」
ちょっとの攻撃はオーラ防御と防具で耐えて、敵を少しでもスタンできたら一気にトドメをねらってメイスをフルスイングします!
「見ためがねこっぽくても、ゆるしません!」


キケ・トレグローサ
ルナ)「最っっっ低!!自分勝手で最低!最低ね!」
色恋に機敏なお年頃なキケの妹ルナの人格が憤慨して参戦。UCを即使用して妖精たちを呼び出す。
ルナ)「恋っていうのは甘酸っぱい、お互いの気持ちの歩み寄りから生まれるものなの!」
怒りながらも舞踏の天才ルナは妖精とともに踊るように戦闘。他の猟兵が大技を放つ時間稼ぎと敵の注目を集めるように戦う。回避を重視し舞うように炎を避け妖精たちは精霊の攻撃を阻害しようとする。
ルナ)「ふふん!その程度?所詮見てくれだけの半端ものね!」
男が他の猟兵に攻撃しないように煽るのも忘れない。

男がルナに色目を使ったら、キケとエド(ルナの兄の人格たち)は次章どれだけ怒ることでしょう。


トリテレイア・ゼロナイン
その男の所業、断じて許すわけにはいきません
紛い物ではありますが、騎士として天誅を下します

まずは呼び出された炎の精霊への対処ですね
「防具改造」で熱と炎への対策として冷却機能を上げます
機械馬に「騎乗」して突撃、「怪力」で振るう槍と盾で敵集団を「なぎ払い」攻撃しましょう
敵の動きや攻撃はセンサーで「見切り」「武器受け」「盾受け」で防御。後衛型の味方がいれば無理をしてでも「かばう」で援護します

地面に刻まれた炎の傷跡は重量のある機械馬による「踏みつけ」で潰して消してしまいましょう

精霊達には気の毒ですが、外道に使役されたその身を剣でしか解放できぬ我が身をお許しください…


ミーシャ・ルゥルゥ
【心境】
うわぁ!何あれ!炎の虎?
あれを倒すの?
大変そうだね…でも、みんなで戦えばきっと勝てるよ!

【行動】
炎で出来てるって事は、水に弱いんじゃないかな?
それなら、技能〈属性攻撃〉を発動して、ボクの武器を水属性にするよ!
その後は〈串刺し/2回攻撃〉で戦うよ!
敵が飛び上がったら、ボクのサブマシンガンで〈クイックドロウ〉を発動して攻撃するよ!…当たれば良いな〜。

《四大元素》は状況を見て発動するよ!味方を巻き込む訳にはいかないからね!発動する属性はもちろん水だよ!

敵の攻撃は〈見切り〉で当たる確率を減らすよ!

アドリブ・共闘歓迎です!


ミアズマ・フォルテ
SPD重視で行動

女性の敵だな、まあオブリビオン自体が人類の敵なんだが。
まず声をかけてオブリビオンの注意を女性から逸らす
「臭いんだよお前は……死臭の臭いがこびりついてるんだ」

戦闘:
相手は炎そのものだから距離をとって射撃戦に徹しよう。
空を駆けるのは厄介だが事前にわかっていれば慌てることもない
しっかり狙って千里眼射ちで射貫いて撃ち落とす。
私は誰かの援護をするほうがやりやすいので
出来れば他の猟兵と連携してうごきたいところだ。



「今日も一日一ヒールっ! コトトです!」
 黒猫型の生放送動画撮影&配信用ドローンの前でかわいく決めたコトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)はアックス&ウィザーズの牧草地帯をバックに『ことなまっ☆』の生配信中だった。
「今日は斧と魔法の世界でわるいイケメンをみんなでたおすためにきましたっ!」
 コトトはグリモア猟兵から聞いたわるいイケメンの話をしながらきょろきょろと周りを見回す。
 すると羊の毛刈りをしている女性―――のもっと手前にその女性をうっとりと見詰めているイケメンがいた。
 イケメンはコトトの方に気付くとばさっとマントを優雅に翻してコトトに一礼。
「これはこれは小さなレディ。君も僕の花嫁になりたいのかな? 残念だけど僕は今から新しい花嫁を迎えにいく身、君もあと数年したら……いや、将来性に賭けてはやめに迎えるのもあり……?」
 つま先から頭のてっぺんまでねっとりと見詰められてコトトの背中にぞわわっと寒気が走った。
「最っっっ低!」
 キケ・トレグローサ(たった一人の流浪の楽団・f00665)。正確には諸事情で彼の別人格として存在している妹のルナが心の底から気色悪いと叫ぶ。
「自分勝手で最低!最低ね!」
 ルナは色恋に敏感なお年頃。欲望のままにハーレムを作り飽きたら殺すなんて最低な男、絶対に許せない。
 怒るルナにもイケメンは目を向けた。
「…………男はノーサンキュー!」
「こっちこそお断りよ!」
 ルナの人格は乙女だったが、体は兄キケのものでイケメンも男判定を出した。
 もしキケも女性だった場合両方に目を付けられて残る人格であるエドが大激怒しただろう。
「その男の所業、断じて許すわけにはいきません。紛い物ではありますが、騎士として天誅を下します」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)の宣言にイケメンは「また男!」と再び男はノーサンキュー! 女性じゃないと僕の花嫁にはなれないよ!」と嫌そうな顔をした。
「女性の敵だな、まあオブリビオン自体が人類の敵なんだが」
 ミアズマ・フォルテ(求める者・f00215)はやや男性不信ぎみ。イケメンを見るその目はオブリビオンだからとかそんな理由とは関係なしに冷たかった。
 しかしイケメンはその冷たい目を見てもまったく動じない。
「クールな目の傷ついた小鳥……いいね、悪くない。僕の花嫁候補にしてあげてもいいよ?」
 イケメンのたわごとにミアズマの視線の温度がどんどん下がる。
「臭いんだよお前は……死臭の臭いがこびりついてるんだ」
 臭いと言われて固まったイケメンに周りの女性たちの冷たい視線が突き刺さる。
 そんな冷たい対応はイケメンの心をおおいに抉ったらしく、プルプルと震えだした。
「こ、こんな屈辱初めてだ! 花嫁を迎えに行く前に君達を処刑してやる!」
 イケメンが降った杖から炎が迸る。炎はいいくつもの火の玉になったかと思うと虎に似た形に変化した。
「うわぁ! 何あれ! 炎の虎? あれを倒すの?」
 イケメンが呼び出した炎の精霊の群れにミーシャ・ルゥルゥ(砂漠の国のダンピール・f12910)は驚きながらも竜刀に水の属性を纏わせて飛びかかって来る炎の精霊を串刺しにする。
 飛びかかって来る炎の精霊にはサブマシンガンをお見舞いして抑え込まれるのは避けていてもとにかく数が多い。
 そこに機械の白馬ロシナンテⅡと共に突撃する。
「外道に使役されたその身を剣でしか解放できぬ我が身をお許しください……」
 トリテレイアはロシナンテⅡを槍の形状に戻すと、もう一つの腕に身のほどもある縦長のシールドを装着して押し寄せる炎の精霊の前に立ちはだかった。
「御伽噺に謳われる騎士たちよ。鋼のこの身、災禍を防ぐ守護の盾とならんことをここに誓わん!」
 機械人形は守護騎士たらんと希う。仲間を守るために敢えて自分を危険に晒したトリテレイアだったが、その守りは押し寄せる炎の精霊全てを止めるには足りない。
 冷却機能を上げた防具でも命中する数が多ければ次々に押し寄せる熱量を防げなくなってくる。
 一気に押し寄せられたら捌ききるのも一苦労だ。
 ついにトリテレイアの守りを飛び越えた一匹がミーシャに飛び掛かろうとしたが、ミアズマの千里眼射ちが仕留める。
「助かったよ、ありがとう!」
「感謝します!」
 無事炎の精霊の爪と牙から逃れたミーシャとトリテレイアが奮闘するのをミアズマが援護する。
「空を駆けるのは厄介だが事前にわかっていれば慌てることもない」
 アーチャーとして戦場での立ち回りを重々承知しているミアズマの援護射撃は的確だった。
 素早く矢を番えて仲間に飛び掛かろうとする炎の精霊を射抜き、早業で新たな矢を番えて次を射る。
 ミアズマの衣服は丁度牧草地帯の緑と土に紛れて迷彩になっていて、接近戦を避けるために離れた彼女の姿を見付けるのには時間がかかる。
 発見した炎の精霊がミアズマに攻撃しようとするのをトリテレイアが庇う。
「狙われた女性も逃げたようだ」
 戦いながらイケメンの標的になっていた羊飼いの女性の姿を探したミアズマだったが、さっきまで牧草を食べていた羊も一匹残らず姿を消している。
 イケメンの方も気付いたらしく、ますます激高して叫んでいたがミアズマは意図的に聞こえない事にした。
「おねがい視聴者のお兄ちゃんたちっ! ぼくに力をちょうだいっ!」
 コトトのメイスが炎の精霊に向かってルスイング!
 視聴者のお再生数とコメントを力に変えたコトトのメイスは可愛らしいエフェクトつきで見事に炎の精霊を叩き落とした。
「わるいイケメンをたおすためにも、まずはこの精霊たちをふっとばします!」
 画面の向こうでは可愛いメイスで「ぽかっ☆」とやっているように見えるだろうが、現場ではメイスのフルスイングが風を切る音と風圧がすごい。
 炎の精霊の頭をガッツンガッツン殴り倒して気絶させて行くコトトの乱入に炎の精霊が二手に分かれる。
「ふふん! その程度? 所詮見てくれだけの半端ものね!」
 ルナが二手に分かれた炎の精霊達に文字通り踊りかかる。
 襲い掛かる炎の精霊を舞うような動きでひらりひらりと避けて怒りの表情のイケメンをクスリと笑う。
「楽しくなってきたわ! さぁ、みんな! 踊り狂うわよ!」
 イタズラ妖精たちのポルカを踊るルナに応えて短刀を持った妖精たちが現れた。
 ルナのダンスのように軽やかに妖精たちは炎の精霊の間を飛び回る。
 数の有利で炎の精霊を押し返すかと思われた妖精たちだったが、魔法で作りだされた体は脆く炎の精霊の反撃を受ければ霧散してしまう。
「大変そうだね……でも、みんなで戦えばきっと勝てるよ!」
 ミーシャは仲間の奮闘を見て心を落ち着かせる。
「落ち着いて……ボクなら出来るはず!」
 暴走しやすい四大元素を操り自然現象の中から押し寄せる水流を作り出す。
 ミーシャが作り出した激しい水流は押し寄せる炎の精霊を押し返し、猟兵達は水流に怯んだ炎の精霊たちを討ち取って行く。 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

カイム・クローバー
シャルと行動(f01440) 同じイケメンとしてその行動は見過ごせねぇ。女性に対しては紳士的にかつ、笑わせるのが対応としちゃベスト。間違っても強引に強制的に、なんてのはモテねー男の絶対条件だぜ(やれやれ) ま、説教の一つもしてやる前に呼び出したペットの駆除から始めるか。 SPD判定。シャルと背中合わせで銃を撃ちまくるぜ。背後からの攻撃は互いの銃弾でシャットアウトだ。【二回攻撃】【鎧砕き】【クイックドロウ】ユーベルコードで二丁銃による攻撃。最近の猫は空を飛べるらしいがこっちも対空対策は取ってある。ダガーじゃ届かねぇだろうが、こいつなら関係ねぇぜ?
シャルは暑さに弱いから早々に片付けてやらねぇとな


清川・シャル
f08018
カイム同行

イケメン…ねぇ…(カイムをちらっと見たり
シャルはもふもふを楽しみにしてるんです
まずは熱いの嫌いなので遠距離で行きます

射程距離ギリギリ取ってUC
先制攻撃、範囲攻撃、吹き飛ばし

近づきたくないです、ほんとこれ…あっつ…
主にぐーちゃんで引き続き攻撃を
2回攻撃、追跡、操縦、鎧無視攻撃、目潰し、早業
万が一敵に接近されたら、零距離射撃で

敵の攻撃には、見切り、オーラ防御、カウンターで対応

背中はカイムに預けます
頼りにしてるよ?



「同じイケメンとしてその行動は見過ごせねぇ」
 カイム・クローバー((自称)凄腕イケメン盗賊・f08018)が怒り狂って炎の精霊を召喚するイケメンと炎の精霊をメイスでボコスカ叩いたり水流で押し流したり射落としたり盾で殴ったり槍でなぎ払ったりちっちゃな妖精と踊りながらサクサク刺したりしている猟兵達の元に到着。
「女性に対しては紳士的にかつ、笑わせるのが対応としちゃベスト。間違っても強引に強制的に、なんてのはモテねー男の絶対条件だぜ」
 怒れるイケメンオブリビオンにやれやれと肩を竦める。
「ま、説教の一つもしてやる前に呼び出したペットの駆除から始めるか」
 黒と紅の二丁拳銃、イーグル&ラプターをクイックドロウで抜き放ち炎の精霊を撃ち抜いて行く。
 弾丸は頑丈な鎧も撃ち砕く威力。炎の精霊がどれだけ素早く飛び上がろうとも銃弾から逃れる事は難しいだろう。
 更に清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)のぐーちゃん―――名前とピンク色と言うかわいい要素を台無しにするグレネードランチャーがまとめて吹き飛ばす。
「イケメン……ねぇ……」
 シャルはカイムをちらっと見たが、イケメンがどうかとかは興味がない
 今はイケメンに狙われた女性が逃げる時一緒に連れて行ってしまったが、見えた羊はほっそりとした手足がちょこっとしか見えないくらいにもっふもふだった。
「シャルはもふもふを楽しみにしてるんです」
 それと比べたらシャルの苦手な熱い火の塊である炎の精霊などただの障害物。
 少しでも熱気から遠ざかろうと射程ギリギリでぐーちゃんの弾道を操って吹っ飛ばす。
「近づきたくないです、ほんとこれ……あっつ……」
 炎の精霊が散る時にふりまかれる火の粉の熱が伝わって来るのでやっぱり暑い。
 カイムとシャルでばんばか撃ちまくっているのでその分の熱気も加えられて周囲の温度はどうしても上がって来る。
 熱さで狙いが逸れたのか弾幕から生き残った炎の精霊が飛びかかって来た。
「熱いって言ったじゃないですか!」
 零距離射撃で吹っ飛ばした炎の精霊クイックドロウで狙いをつけたカイムがトドメを刺す。
(シャルは暑さに弱いから早々に片付けてやらねぇとな)
 狙いがブレて来たのを見たカイムは背中合わせになってシャルに発破を掛ける。
「まだバテてねぇよな?」
「熱いけどね……もちろん」
 シャルもカイムが勝負を決めようとしているのを察した。
「背中はカイムに預けます。頼りにしてるよ?」
 シャルの信頼の言葉にカイムがにやりと笑って返す。
「It's Show Time! ド派手に行こうぜ!」
「戦場に響きし我が声を聴け!」
 カイムのイーグル&ラプターによる銃撃の協奏曲とシャルのぐーちゃんによる爆竜戦華が炎の精霊をまとめて撃ち砕く。
 爆炎と硝煙が収まった後には炎の精霊は一匹も残っておらず、すっきりした牧草地帯を見て召喚主であるイケケメンがギリギリと歯ぎしりしていた。
「お、お、おのれええええ! 僕と花嫁の幸せな結婚式をどこまで邪魔すればいいんだ!」
 もう許さん、絶対に許さん!
 イケメンは持っていた杖をばきっとへし折った。
「もういい! お前らは僕が直々に殺してやる!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『墜ちた貴族』

POW   :    愛さえあれば
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【自身を慕い戦ってくれる墜ちた婚約者達を杖】から排出する。失敗すると被害は2倍。
SPD   :    婚約破棄
【一方的な婚約破棄宣言と冤罪】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【召喚した領民達による物理的断罪劇】で攻撃する。
WIZ   :    真実の愛
【真実の愛】に覚醒して【対象を花嫁姿に変えると共に自身は花婿姿】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は花巻・里香です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 のどかな牧草地帯で運命の人に出会った。
 彼女にこの想いを告げてようとした僕の前に、僕と彼女の愛を引き裂こうとする輩が現れた。
 僕は彼女との未来を守るために戦ったが奴等は僕の炎の精霊を駆逐する。
 彼女は恐怖のあまりに逃げ出してしまった。
 待っていてくれ運命の人! 僕は必ずこの障害を乗り越えて君を迎えに行くよ!

 こんなモノローグが頭の中に流れているイケメンが猟兵達に予備の杖を突きつけた。
「人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られるまでもなく僕がこの手で殺してやろう!」
 どうあっても自分の異常な性癖と思い込みをロマンチックに正当化するイケメン。
 これをどうにかするには物理的に片付けるしかないだろう。
 こんな残念でもオブリビオン。実力の方はちゃんとある。
 猟兵達の全力をもって女の敵にトドメを刺すのだ!
カイム・クローバー
シャルと行動(f01440)。 頭の中じゃ下らねぇモノローグが流れてるんだろうけど…アイツの頭の中じゃ俺達が悪役ってのはどうにも腑に落ちねぇなぁ…(ブツブツ) SPD判定。シャルがイケメン殴りたいらしいので、俺はシャルの援護に回る。【二回攻撃】【鎧砕き】【クイックドロウ】【早業】ユーベルコードでシャルの援護をしながら攻撃を。視認している対象を攻撃っつー事なんで、極力イケメンの視界にシャルが入らないように立ち回るぜ。無視されるようなら【挑発】して気をこっち向けさせるってのも面白いんじゃねぇかな?
シャルの同意に関しては勢いに押されて頷くしか出来ねぇ。あんなキレてるシャル見るのは久しぶりだぜ…


トリテレイア・ゼロナイン
馬に蹴られて死ぬのは貴方のほうです
これまでの所業、骸の海に還る以外に償う術は無いと知るがいい

もはやこの男相手に騎士道に則る必要性を感じませんね、手段を問わず戦えます

機械馬に「騎乗」し、貴族や取り巻き達の攻撃を「盾受け」「武器受け」でいなしつつ単純な突進攻撃を仕掛けます
当然、回避されるでしょうがそれが目的、通り過ぎた後、センサーで位置を「見切り」、後方に隠し腕を射出する「だまし討ち」を仕掛けます

隠し腕で脚を掴んで、そのまま馬で戦場を「怪力」で引きずり回しましょう。咄嗟の事態に狼狽しUCを使うどころではなくなるはず
引きずり回す最中にも「スナイパー」技能を使い、格納銃器で顔か尻を吹き飛ばしてやります


清川・シャル
f08018
カイムと連携

ぐーちゃんは閃光弾を込めて目潰し狙いで先制攻撃を
UC発動後、金棒がめり込んだらチェンソーモードに
2回攻撃、鎧無視攻撃、武器落とし、鎧砕き

村雨を抜刀して串刺し、恐怖を与える、生命力吸収、毒使い、マヒ攻撃

その後、桜花乱舞で顔面狙いで、力溜め、傷口をえぐる

燃やされたひとはもっと苦しかったんだよ?
ねえ痛い?痛いよね?痛みもわからない人がひとを幸せに出来ると思ってる?
殺気を飛ばしながら、
ね?とカイムに目配せで同意を求めて

簡単に死ねると思わないでください
私は女性の味方です



「馬に蹴られて死ぬのは貴方のほうです」
 杖を突きつけるイケメンにトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)はロシナンテⅡに跨り盾と剣を握り締める。
「これまでの所業、骸の海に還る以外に償う術は無いと知るがいい」
 ロシナンテⅡを走らせるトリテレイアの前方にイケメンが召喚した領民達が現れる。
「男はノーサンキューだが仕方ない。僕の心を傷付けた罪によって婚約破棄する! あいつを処刑しろ!」
 イケメンの婚約破棄が発動条件なせいでいきなり婚約された事にされた上に即破棄即処刑を押し付けられたトリテレイアに、召喚された領民達が一斉に襲い掛かって来た。
 トリテレイアは領民達の農具による攻撃を盾と剣で受けて防ぎ、ロシナンテⅡの突進で人の波を割って走る。ウォーマシン用に作られた巨体に突撃された領民達は跳ね飛ばされて消滅して行く。
「領民達、盾になれ!」
 イケメンの命令を受けて領民達が肉の壁になったが、トリテレイアはそれを見切っていた。
「騎士の戦法ではありませんが……不意を打たせて頂きます」
 装甲に格納されたワイヤー制御隠し腕が発射されて領民達の頭を飛び越え、遠隔とは思えない正確さで隠れていたイケメンを引きずり出した。
 勢いよく宙に舞うイケメンの尻に両腕部格納銃器・多目的速射砲がお見舞いされる。
「うぐぐ……僕はただ花嫁を幸せにしたいだけなのに」
 衝撃でより多く回転しながら落ちたイケメンはよろよろと尻をさすりながら起き上がった。
「頭の中じゃ下らねぇモノローグが流れてるんだろうけど……アイツの頭の中じゃ俺達が悪役ってのはどうにも腑に落ちねぇなぇ……」
 カイム・クローバー((自称)凄腕イケメン狼盗賊・f08018)は呆れ半分で文句を言いながら清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)の様子をちらっと見る。
 さっきから伝わって来る怒りの気配はどんどん強くなっている。
「絶対にぶっ飛ばします」
 シャルは色と名前がチャームポイントのグレネードランチャーに閃光弾を込めてイケメンを狙う。
 グレネードランチャーに合うような大きさの閃光弾をくらったイケメンはたまらず絶叫した。
「目が! 目がああああ! 何をしている領民達よ、僕を守れ!」
 絶叫しながらイケメンに魔法で召喚された領民達はみんな手に農具や工具と言った武器を持っている。
「お前らの相手は俺だぜ!」
 シャルの姿を隠すようにカイムが領民達の前で黒と紅の二丁拳銃イーグル&ラプターを抜く。
「It's Show Time! ド派手に行こうぜ!」
 銃撃の協奏曲は銃撃になぎ倒される領民達の悲鳴を乗せて派手に響いた。
 クイックドロウによる早業は弾を再装填する時のタイムラグも減らして領民達を寄せ付けない。
「人にばかり戦わせてないでお前も出て来たらどうだ!」
 カイムは銃に対して農具や工具で戦っている領民達を叱りつけるイケメンを挑発する。シャルの姿がイケメンの視界に入らないようにするためだ。
 イケメンに対して怒っているのはシャルだけではなかったが、カイムはシャルの援護を選んだ。
 二丁拳銃で派手に暴れるカイムは非常に目立ち、領民を釘付けにするカイムの援護を受けたシャルはまだ目潰しに悶えているイケメンの所に問題無く辿り着いた。
 ピンクガンメタリックがカワイイ重量級のトゲトゲ鬼金棒、ThornSocietyが無防備なイケメンの頭上で鈍く光る。
「地獄へWelcome」
 シャルの見た目からは想像できない怪力で振り下ろされた金棒がぐしゃりとめり込む。
「!?」
 しかし倒れたのは無防備になったイケメンを守るために杖から排出された墜ちた花嫁達だった。
 墜ちた花嫁達はシャルの攻撃を自分の体で受け止めながらイケメンを避難させる。
「くっ……よくもやってくれたな!」
 視力が回復したらしいイケメンがシャルを睨みつけたが、殺気を叩きつけられて思わず黙る。
「燃やされたひとはもっと苦しかったんだよ?」
 殺気に満ちたシャルの冷たい目がイケメンを睨み返した。
「ねえ痛い? 痛いよね? 痛みもわからない人がひとを幸せに出来ると思ってる? ―――ね? カイムもそう思うでしょ?」
「お、おう。そうだな」
 同意を求められたカイムはこくこくと頷くしかない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

キケ・トレグローサ
エド)「ルナに変な虫が付かなくて結構!さて、あとはこの勘違い男を骸の海に返してやろうか!」
 ルナとキケの兄、歌い手エドの人格で戦闘。UCを使用し剣の騎士団を大盾の歩兵部隊を展開
エド)「彼の者らに名はなく、彼の者らに名誉あれ。刃が煌めき、盾は破れぬ。英雄の他に値する名、他になし!」
 彼らはエドが歌を一節歌いあげる度に増援され数を増していく
 歩兵は猟兵、特に敵が標的としそうな女性の守護を重点に行い、騎士が敵に向け攻撃を差し向ける
エド)「恋に狂った男と言うのは悲劇的な最期だと相場が決まってるんだよ。さぁ、断罪の時だ!お前が奪った命と恋を振り返り、英雄の刃に裁かれろ!」
 
*アドリブ絡め歓迎


ミアズマ・フォルテ
……口を閉じていろ、耳が腐る。

SPD重視で行動

先の精霊に領民、婚約者。あくまで自分の手は汚そうとしないんだな。
他の猟兵と連携して行動、側面をとるなり挟み撃ちにした上で
タイミングを合わせて攻撃を仕掛ける。
同時に2種類の攻撃を無効化はできまい、ましてや本人ではなく
杖を狙った攻撃ならな。
破壊は無理でも杖を弾き飛ばすなりできれば多少戦いやすくなるはずだ。
後は距離をとって射撃戦に徹する。

(真実の愛の対象になって花嫁姿にされた場合)
「私は、お前のような奴が、一番、大嫌いだ!」(血を吐くような叫び)
接近して至近距離から全力の一撃をぶち込む。
戦闘能力が増大している?知るか。刺し違えてでもお前は今ここで滅ぼす。


コトト・スターチス
へんたいのワルイケメン、かならずぜったい100%倒しますっ!

ひきつづき生放送を配信しますが……ふえぇっ、いつの間にかウェディングドレスのコスプレ姿に!?
ワルイケメンとはケッコンしたくありませんので、とっておきをつかいますっ
へーんしーんっ!
(真の姿:聖天使猫モードになり、猫耳尻尾と翼が生えて天使のような服に変化)
これでケッコンしなくてすみました!

この状態なら正面からぶつかっても耐えられるはず!
お兄ちゃん達の愛のコメントで強化したメイスで応戦します!
ですが、僕は囮です
皆さんがワルイケメンの隙を見つけて攻撃を繰り出せるよう、全力で時間稼ぎします!
「貴方の妄想を聴くのは、もうこりごりですにゃーっ!」


ミーシャ・ルゥルゥ
【心境】
うわぁ…近くで見ると悪寒がするよ…
しかもニヤニヤしてる…
よし!みんな!あの変態をぶっ倒すぞー!

【行動】
今回の敵は厄介だね…迂闊に攻撃出来ないよ…
最初に《トリニティ・エンハンス》を発動して、攻撃力を強化するよ!
次に〈毒使い/属性攻撃〉を発動してボクの武器を毒属性にして、〈見切り/ダッシュ〉を使ってボスだけを攻撃出来る様に立ち回るよ!
攻撃出来る瞬間が来たら、サブマシンガンで〈クイックドロウ/2回攻撃/零距離射撃〉を発動するよ!

アドリブ・絡み歓迎です!



「ルナにあんな変な虫が付かなくて結構! さて、あとはこの勘違い男を骸の海に返してやろうか!」
 キケ・トレグローサ(たった一人の流浪の楽団・f00665)の体に宿る多重人格の内の一つであるエドが現れる。
 彼とキケにとっては姉妹の人格であるルナも、キケと言う男の体に宿っていなければ口説かれる危険があったので無事であっても怒っていた。
「幕は切って落とされた! 戦いの狼煙を挙げろ!」
 歌い手エドの声で召喚されたのは両手持ちのロングソードを振るう騎士団と、タワーシールドを装備した重歩兵部隊だった。
 イケメンが召喚した領民達とは装備からして段違いだったが、イケメンは領民をいくら使い捨てても構わないとどんどん召喚してくる。
「先の精霊に領民、婚約者。あくまで自分の手は汚そうとしないんだな」
 ミアズマ・フォルテ(求める者・f00215)は召喚した領民達や花嫁達を盾に生き残るイケメンにますます嫌悪を強くしていた。
 元々男性不信気味だったミアズマだったが、目の前で堂々と女性を捨て石にするイケメンは地雷でしかない。
 エドが召喚した騎士団と歩兵部隊の前進に合わせてイケメンに攻撃を仕掛ける。
 狙った矢は領民や墜ちた花嫁達が身代わりに受けるが、ミアズマは焦らず機会を待つ事にした。
(まだ早かったか……もう少し気をそらさないと)
 矢を番えながら撃って来ないミアズマに、何を勘違いしたかイケメンが微笑む。
「ああ僕はなんて罪作りなんだ。分かってるよ、僕の魅力に気付いたんだね!」
 ぞわわっと鳥肌が立ったのはミアズマだけではないだろう。
「うわぁ……近くで見ると悪寒がするよ……しかもニヤニヤしてる……」
 ミーシャ・ルゥルゥ(砂漠の国のダンピール・f12910)はむき出しの両腕を必死にこすって悪寒をごまかす。
 しかしその鳥肌が収まらない内にイケメンの暴挙がミアズマを襲う。
「君達もそろそろ僕の魅力に気付いたんだろう? 遠慮なく僕の愛を受け取ってくれ!」
「ふえぇっ?!」
 最初にそれを受けたのは騎士団と一緒に領民達に突撃してメイスを振り回していたコトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)だった。
「なっ、これは……!」
「ちょっとなにこれ!」
 ミアズマとミーシャも自分の姿を見下ろして絶句する。
 それはまぎれもなく花嫁衣裳だった。しかもイケメンの方は花婿姿になって満面の笑みで言い放った。
「さあ、僕の所においで花嫁達!」
 この一言にコトトとミーシャは気持ち悪っ! と嫌そうな顔をしただけだったが、ミアズマは違った。
 地雷をこれ以上ない程に踏み抜かれたミアズマの目が怒りと、過去の傷をえぐられた痛みに燃える。
「私は、お前のような奴が、一番、大嫌いだ!」
 普段なら弓手としての自分の役割を承知している彼女だったが、今回ばかりは怒りで我を忘れていた。
 エドが呼んだ騎士団も重歩兵部隊も追い越してイケメンに突撃していくミアズマに、コトトとミーシャも驚きから我に返る。
「よし! みんな! あの変態をぶっ倒すぞー!」
 気分を奮い立たせたミーシャはトリニティ・エンハンスで魔力を練り上げる。
 毒を扱う技能と知識を元に練った魔力で武器に毒属性を付与すると、イケメンを目指してダッシュ!
 すぐに領民達が行く手を阻んだが、キケが召喚した騎士が駆け付けて領民達を抑え込んだ。
「彼の者らに名はなく、彼の者らに名誉あれ。刃が煌めき、盾は破れぬ。英雄の他に値する名、他になし!」
 朗々とエドの声が歌い上げた一節が領民達を抑え込んだ騎士団と猟兵の女性を重点的に守る重歩兵達に力を与える。
「へんたいのワルイケメン、かならずぜったい100%倒しますっ!」
 コトトはメイスよりも固くイケメン絶許さないと決意を固めて真の姿に変身する。
 猫耳尻尾と翼が生えた聖天使猫モードになったコトトに、この戦いを生配信で見ているお兄ちゃん達からの愛のコメントが殺到してコトトに力を与えてくれる。
「貴方の妄想を聴くのは、もうこりごりですにゃーっ!」
 可愛らしいエフェクトが散る度に領民達が吹っ飛ばされ、流石にイケメンも妄想から抜け出たのか急いで領民達を再召喚していた。
 そんなイケメンにミアズマが急接近する。
 (許さない。刺し違えてでもお前は今ここで滅ぼす)
「追い付いたー!」
 怒りに我を忘れていたミアズマだったが、ダッシュで追って来たミーシャの声にはっとする。
「ボクもやるよ!」
「分かった。あいつの目を引き付けてほしい」
 ミーシャの声に少し冷静さを取り戻したミアズマは自分の目的を全うしようと深呼吸。自分の頼みを快く受け入れてイケメンにダッシュして行くミーシャからやや遅れて矢を番えた。
(同時に二種類の攻撃を無効かはできまい)
 ミーシャの毒が付与されたサブマシンガンと、自分の矢。
 矢を標的に向けて心を鎮める。
(まして杖を狙った攻撃ならな)
 ミアズマの放った千里眼射ちはミーシャのサブマシンガンを受けた落ちた花嫁の間をすり抜けてイケメンが持っていた杖に突き刺さった。
「何ッ?!」
 破壊するまではいかなかったが射られた衝撃で杖が手から離れる。
「恋に狂った男と言うのは悲劇的な最期だと相場が決まってるんだよ」
 転がっていった杖をエドが踏みつけ、イケメンの怒りの表情に最期だと告げた。
 領民達を突破してきた騎士団の剣がイケメンに向かってぎらぎらと光る。
 残っている領民はいない。花嫁達も倒れた。
「さぁ、断罪の時だ! お前が奪った命と恋を振り返り、英雄の刃に裁かれろ!」
 振り下ろされた刃の盾になってくれるものはおらず、自分の欲のために人の命も想いもすべて犠牲にしてきたオブリビオンが一人、白刃の下消滅して行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『綿雪祭』

POW   :    羊たちを抱きかかえての毛刈りに挑む。

SPD   :    音楽、演し物に飛び入り参加する。

WIZ   :    飲み食いしながら声援を送る。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 陽気な音楽とお祭りに浮き立った声が聞こえて来る。
 今日はお祭りの日。この地方特産の『綿雪羊』が集められ、屋台と一緒に毛刈り会場も用意されていた。
 今日は『綿雪祭』―――羊の毛刈り競争から始まって今ではこの辺りの羊飼いや畜産業者だけでなく一般の人達も加わって楽しむ一大イベントになっていた。
「みんなお疲れさま! 後の事はアタシに任せてみんなはお祭り楽しんできてね!」
 テレポートと事後処理にやって来たキャロ・エレフセレリア(たーのしー!・f12156)がそう言って猟兵達を祭りに送り出す。
 もふもふでふっかふかな綿雪羊の毛刈り競争に挑戦するのもいいし、ひたすらにもふもふを愛でるのもいい。
 音楽や歌やその他いろいろな出し物に参加しても歓迎されるだろう。
 地元の畜産業者や農家が愛情込めて育てた産地直送食材を楽しめる屋台もおすすめだ。
キケ・トレグローサ
 主人格はキケへ戻り、ルナとエドの二人をUCで実体化した三兄弟でお祭りを盛り上げます。エドは背の高い青年、ルナは踊り子の女の子、それぞれ本来の姿で実体化します。
ルナ)「ふん、ルナのこと、男だからノーセンキューだなんて失礼なやつだったわね。あんなのに口説かれても、これっぽちもうれしくないケド!」
 敵に言われたことを少し根に持って不機嫌気味なルナだが、音楽が聞こえてくると一転し、ノリノリに。
 音楽、踊りの演し物へ飛び入り参加してさんざん踊り、歌い、リュートを奏でます。
ルナ)「ふっふふっ~ん♪お祭りお祭り♪」
エド)「本業の発揮だな」
キケ)「うん、兄さん、ルナ、盛り上げ、ようね」
*アドリブ絡め歓迎


ミーシャ・ルゥルゥ
【WIZ】を選択

【心境】
すごい盛り上がっているね!
これが『綿雪祭』なんだね!
さっき変態を倒してお腹が空いてたから、これはもう楽しむしかないよね!

【行動】
歌ったり踊ったりするのも楽しそうだけど、ボクは地元の人と会話をしながら、美味しいものを食べて羊の毛刈り競争を眺めていようかな!

地元の人とは〈コミュ力〉を使用して会話するよ!

ひつじの祭りがあるぐらいだから、羊料理もあるのかな?
ジンギスカン…じゅるり…


コトト・スターチス
ぶじにワルイケメンをたおせて安心しましたっ
みなさん本当にお疲れさまでした!
もしケガしていたらいやしのてのひらで治します!
ここからさきはまったり遊びますねっ

せっかくなので、もふもふ体験したいと思います!
実はひつじさんのもこもこにさわるのは初めてですが、何事もけいけんしないとですね!
やさしく、かつ大胆にひつじさんへ抱きつきますっ

ふわわー
このふかふかふんわりかげんは、ヒトをダメにするという伝説のもこもこっぷりですにゃあ
なんだかだんだんねむくなってきましたにゃー……
たたかってたくさん動きましたから、このままひつじさんといっしょにねむりたいですにゃ……
すやぁ
(この間わずか30秒)

※アドリブ等歓迎します!


清川・シャル
f08018
恋人のカイムと

わあ…もふもふ……ねぇカイム、もふもふ…
そわそわ…

食べ歩きしたいです
りんご無いかな、りんごあめ…
綿菓子とか…かき氷とか…
なんかいっぱい持ってしまいそう
ある程度買い込んだら、
すまーとふぉんで毛皮刈りの写メを撮って、屋台の食べ物の写メ、あと…
「カイムー、こっち見て?レンズここ。撮るよ?」
女の子に大人気の自動加工アプリで自撮り!
カイムは犬耳ね、シャルは猫耳なの
後でSNSにアップしよ!
あ、カイムの顔はスタンプで隠してあげるね?

そのあとはもふもふしに行く!
毛皮いいなぁ、加工したいなぁ

ふふ、のんびりして楽しいね~
たまにはこういうのも、いいな


カイム・クローバー
恋人のシャルと行動(f01440) 最近は依頼で忙しかったし、たまにはのんびりするのも良いだろ。仕事は終わったんだ。存分に楽しませて貰うとしようぜ!(シャルの手を取って) まずは飲み食いだな。食べ歩きが出来るモンがベストか。焼き鳥やフランクフルト、イカ焼きとかそんな感じで摘まみながら後はビールでもと思ったが…ま、今回はシャルも居るし、ビールは控えるか。腹ごなしの後は羊を愛でる。毛皮に手を入れてそのモフモフ具合を確かめるぜ。上質なウールってのはスゲェ高いんだよな。このウール、いくらぐらいすんだろ?最後は羊を背景に二人で自撮り。ピースしながらしっかり映るぜ。今日も依頼、お疲れさんだぜ?シャル



 キケ・トレグローサ(たった一人の流浪の楽団・f00665)は『綿雪祭』の会場に向かっていた。
 少しずつ近くなってくる何かの音楽や人の騒めきに耳を傾ける。
「ふん、ルナのこと、男だからノーセンキューだなんて失礼なやつだったわね」
 キケの隣には同じ淡い若草色の髪をした芯の強そうな長身の青年と、お転婆そうな踊り子の衣装を着た少女がいた。
「あんなのに口説かれてもこれっぽっちもうれしくないケド!」
「まったくだ。あんな奴にうちのルナをやってたまるか!」
 本来はキケの人格として一つになっているエドとルナ。よく見れば二人の体はうっすらとオーラのような物に包まれていて、他の猟兵が見ればキケのユーベルコードによって実体化している事が分かっただろう。
 祭り会場の入口になっている木のアーチをくぐるとどこかで演奏しているらしい音楽や演し物らしい芝居がかった声が近くなる。
「ふっふふっ~ん♪ お祭りお祭り♪」
 途端に機嫌が良くなったルナにエドとキケは顔を見合わせて笑った。
「本業の発揮だな」
「うん、兄さん、ルナ、盛り上げ、ようね」
 快く飛び入り参加を受け入れてくれた村人達にお礼を言って三人は木箱の上に板と布をかぶせたステージに上がる。すると少し見下ろす形になった景色の中に一緒に戦った猟兵達の姿を見付けた。
「ぼ、僕たちは流浪の楽団、です」
「俺達の音楽と踊り、楽しんでいってくれよ」
「思いっきり盛り上げるからねー!」
 周りの村人だけでなく一緒に戦った猟兵達の労いを兼ねて、キケのリュートが奏でられエドの歌声と一緒にルナの踊りを彩る。
「すごい盛り上がってるね! これが『綿雪祭』なんだね!」
 ミーシャ・ルゥルゥ(砂漠の国のダンピール・f12910)は三人の演奏と盛り上がる会場の空気にますます気分が高揚してきた。
「おや、おじょうちゃんは初めてかい?」
 はしゃぐミーシャに木箱を運んでいる夫婦が声を掛けて来た。
「うん。ボクは、えーと、遠くからお祭りの話を聞いて来たんだ」
 異世界から来たと言っても信じて貰えるかわからないので曖昧にしたミーシャだったが、夫婦は特に疑う事もなくなるほどと頷く。
 明るいミーシャのコミュ力の賜物か、夫婦は祭の事や毛刈り競争の事などを親切に教えてくれた。
 更に初めての人にサービスだよと夫婦がやっている屋台の串焼きをもらったミーシャはほくほく顔で毛刈り競争の会場に向かった。
「うわっ、羊だらけ!」
 そこはもふもふともこもこに溢れていた。
 毛刈り競争は毛刈りなんてやったことがない一般客でも参加できるので、上手く刈れずに羊に逃げられたり機嫌を損ねた羊に跳ね飛ばされたりするハプニングも起きている。もこもこ舞うのは上手く刈れなくて宙に飛んでしまった毛玉だ。
「あはは。がんばれー!」
 ミーシャも見物客に混じって毛刈り競争を眺めたり応援したり楽しむ事にした。
 もらった串焼きを頬張ると柔らかい中にしっかりした歯ごたえが返って来て、噛みしめるとあふれてくるタレの香りとと肉の旨味が空腹に効く。
「ほかにも羊料理あるのかな?」
 ジンギスカン……と唾を飲むミーシャ。
 腹ペコの客がいたぞ! と気付いた屋台の人に声を掛けられ、ミーシャはこの後羊料理ツアーに出る事になった。
 ミーシャが連れて行かれた後の毛刈り競争の会場ではコトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)が綿雪羊に挑戦していた。
「ぶじにワルイケメンをたおせて安心しましたっ! せっかくなのでもふもふ体験したいと思います!」
 戦いが終わった後いやしのてのひらで怪我の治療に勤しんでいたコトトの体は疲労していたが、お祭りと聞いて遊びに行かずにはいられなかったらしい。
「ここの子達は特に人馴れしているからね。こわがらなくても大丈夫だよ」
 じーっと綿雪羊を見詰めていたコトトに毛刈り競争のスタッフが声を掛けてくれる。幼いコトトに気を遣ってくれたのだろう。
「実はひつじさんのもこもこにさわるのは初めてなんです」
 くりくりした青い目で見て来る綿雪羊。同じような青いくりくりした目で見つめ合うコトトに、スタッフが笑いながらどうぞと促してくれた。
「何事もけいけんしないとですね!」
 コトトはもふっ! とやさしく大胆に綿雪羊に抱き着いた。
「このふかふかふんわりかげんは、ヒトをダメにするという伝説のもこもこっぷりですにゃあ」
 抱き着いた瞬間に包み込まれる心地良さにコトトは一瞬で駄目になった。
 しかもこのもこもこ、生きた羊についたままなのであたたかい。
「なんだかだんだんねむなってきましたにゃー……」
 小柄とは言ってもだんだん体重をかけられた羊がうろたえるが、その揺さぶりが逆にコトトの眠気を誘ってしまう。
「たたかってたくさん動きましたから、このままひつじさんといっしょにねむりたいですにゃ……」
 戦いが終わったあとの治療行為の疲労がここに来てどっと出て来たのだろう。わずか30秒でコトトは夢の世界に旅立ってしまった。
 実にやすらかなコトトの寝顔とホールドに、綿雪羊も周りのスタッフも引き剥がせずそのまま起きるか保護者が来るまで寝かせておこうと言う事になった。
 清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)は実に気持ちのよさそうなコトトの様子を見てそわそわする。
「わあ……もふもふ……ねぇカイム、もふもふ……」
 あれ見てと袖を引かれたカイム・クローバー((自称)凄腕イケメン狼盗賊・f08018)はそわそわとさまようシャルの手を握った。
「今行ったら絶対に祭りが終わるまで寝落ちるぞ」
 最近は依頼で忙しかったし、今日もど畜生なオブリビオンとの戦いが終わったばかりだ。
「折角の祭なんだ。寝落ちるのは後回しにして存分に楽しませて貰うとしようぜ!」
「そ、そうですね……食べ歩きしたいです」
 まだもふもふには未練があったシャルも良い匂いに誘われてカイムと一緒に屋台が並ぶ方に歩いて行く。
 カイムの狙い目は食べ歩きできる焼き鳥、フランクフルト、イカ焼きと言ったものだった。
 内陸部の牧草地帯なだけあって海産物はないが肉が豊富。特に肉の串焼きや煮込み料理が目立つ。
「りんご無いかな、りんごあめ……綿菓子とか……かき氷とか……」
「この辺りは肉料理が多いな」
 シャルの希望する甘い物はもっと別の所にあるらしい。
 牛と羊と鳥の肉の三色串焼きを買うとその屋台の兄ちゃんに隣の屋台で薄焼きパンを買って挟むとうまいよ! と言われて買って、薄焼きパンの屋台の奥さんにうちのパンは向こうのシチューにつけてもうまいよ! と紹介されと渡り歩く。
「いっぱい買ったね」
「ちょっと買い過ぎたな……」
 どうやら屋台をやっている人達は競争するよりお互いを宣伝し合って売り上げを上げようとしているらしく、シャルお目当ての綿あめを手に入れた頃にはシャルとカイムの両手は一杯になってしまった。
「ビールは……やめとくか」
 味が染みた肉料理の数々に酒が欲しくなったカイムだったが、シャルがいるので我慢する。
 シャルは異世界でも繋がる驚異的のアイテム「すまーとふぉん」を出して屋台や食べ物や羊の毛刈りを撮ったり撮り終わった物を食べたりと楽しそうだ。
 満腹になった二人はいよいよ綿雪羊のもふもふを堪能する。
「もふもふいいなぁ。毛皮いいなぁ。加工したいなぁ」
 もふもふふかふかと柔らかさと弾力を楽しむシャルを横目に、カイムは祭で売られている羊毛製品の値段をチェック。
(上質なウールってのはスゲェ高いんだよな)
「お兄さん、お値段が気になるならこっちはどうかな?」
 カイムにおすすめされたのは毛刈り競争で刈られた毛を集めて作った羊の人形だった。
 毛刈り競争は慣れた人ならともかく、一般参加だと上手く刈れないことがよくあるのでそういった正規品として売れない羊毛で作るらしい。
「じゃあそれをもらおうか」
「まいどあり!」
 上手い事乗せられたなとカイムが人形を持って戻るとシャルがすまーとふぉん片手に手招きしていた。
 どうやら羊をバックに自撮りをしたいらしい。
「カイム―、こっち見て? レンズのここ。撮るよ?」
「こっちか」
 そう言われて断る事もなくピースして映るカイム。
 シャッター音が鳴ってシャルが満足そうに画面を見ているのでいい写真が撮れたのだろうと思ったが、その写真の自分に犬耳、シャルに猫耳がついているなんて思いもしなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月08日


挿絵イラスト