迷宮災厄戦⑱-4〜荼毒メタファー
●荼毒メタファー
美しい花に満たされた国でオウガ・オリジンは客人の訪れを待っていた。
白に赤、薔薇の花々咲き誇る庭園で、テーブルクロスも客人によって様相が変わる。
それは茶器も、淹れる茶も。
「よくきたな」
お前にふるまうのなら、このほうがいいだろうと――オウガ・オリジンの視線一つで茶会は変わる。
赤いカップだったものが黒いカップへ。はたまた、真っ白なカップへ。テーブルクロスも、茶器のその形も変わっていく。
招いた相手にあう最上の誂えにオウガ・オリジンは場を整えるのだ。
そこへ紅茶を注ぐ茶は、訪れたもののためにだけ淹れられる。
「これはお前のために淹れた紅茶。さぁ――飲むがいい、楽しむがいい」
紅茶の色は赤に近いか、それとも薄い黄色に近いか。青みを得た色か――不思議の国の紅茶なのだから、見た目も色々あるのだろう。
けれど、どんな見た目であってもそれは毒の紅茶だ。
オウガ・オリジン自らのもてなしは、死へと誘う一杯なのだから。
●茶会への誘い
「茶会のお招きじゃよ」
終夜・嵐吾(灰青・f05366)はそう言って、またひとつオウガ・オリジンのいる場への道を開けようと紡いだ。
それは美しい花の咲き誇る国。オウガ・オリジンの茶会が行われている場所への道だ。
「と言っても、楽しい茶会ではなく。毒の紅茶の茶会でな」
その場所に向かえば、オウガ・オリジンが汝のために一杯、紅茶をいれてくれる。
けれどそれは毒であり飲んではいけないものだ。しかし、この紅茶を楽しまなければ――動きは制限されてしまう。
「じゃが、別に茶を飲まんでも茶会は楽しめるんじゃよね」
それは雰囲気であったり、茶器や場の設えであったり。それから会話もそのひとつ。
どうやって楽しむかは、それぞれの考えや行動次第だろう。
「毒が入っとるのは茶だけみたいじゃからね。菓子などには手を出しても大丈夫じゃろう」
はたまた、自分でそういったものを礼として渡したりということもできそうだと嵐吾は言う。
「なんにせよ、進んで飲むというようなことはせんじゃろうから」
あとは頼むと言って嵐吾は手の内のグリモアを輝かせて茶会の場へと猟兵達を送るのだった。
志羽
御目通しありがとうございます、志羽です。
詳細な受付期間については【マスターページ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
プレイングが送れる限りは送って頂いて大丈夫ですが、戦争終了も間近ですので、すべて採用となるかどうかはわかりません。
少人数描写の可能性が高いです。
●シナリオについて
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「迷宮災厄戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
●プレイングボーナスについて
プレイングボーナスは『ユーベルコード「毒入り紅茶の時間」に対応する』です。
最初にオウガ・オリジンは茶を淹れてくれます。
あなたのために、あなたのためだけの毒入り紅茶です。基本的にお任せになりますがこういうのだというのがあればプレイングにて指定してください。
紅茶を飲まず、それを楽しんでいれば何の問題もなく。
また、攻撃についてはユーベルコードを指定するだけでOKです。
紅茶を楽しむことにプレイングの比重を置いてくださいませ。
●お願い
グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。
プレイング受付についてはマスターページの【簡易連絡】にて案内いたします。
受付期間外に送って頂いたプレイングについてはお返しします。ご協力よろしくお願いします。受付期間中であれば再送については問題ありません。
以上です。
ご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『『オウガ・オリジン』と紅茶の時間』
|
POW : 女王様のご命令
【クイーンのトランプ】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD : 毒入り紅茶の時間
【毒入りの紅茶】を給仕している間、戦場にいる毒入りの紅茶を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : 毒の上に君臨するもの
【ぶちまけた毒入りの紅茶】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【から毒を帯びたオウガを出現させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:飴茶屋
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ロニ・グィー
アドリブ・連携・絡みも歓迎!
砂糖はいらないなんて人もいるけれど
ボクは断然甘いのが好きだね!(ざぼざぼ)
あ、君ももっと入れなよ、ほら!(ざぼざぼ)
●take.1
いただきまーす!
あ、意外と美味し…ブーーーーッ!!
●UC発動 完全毒耐性を付加
●take.2
いただきまーす!
あ、意外と美味しい!さすがだねアリス
ああ、毒って砂糖と味が似てるものが多いものね!
これはお返しをしないと不作法というものだね!
●ポンとお菓子の湧き出るポケットを叩く
どれも一流の職人さんが作った最高に美味しいお菓子だよ!
色とりどりのケーキにマカロン
マドレーヌ
フィナンシェ
クッキーにビスケット
スコーン
etc,etc...
めしあがれ!
美しく花咲く庭園が――様変わりする。
お前の髪色の合わせた花を用意してやろうとオウガ・オリジンが紡げば咲き誇る花々はロニ・グィー(神のバーバリアン・f19016)の髪色と似た色へと変わっていく。
テーブルクロスも真っ白から淡い黄色に変わって、用意されたカップは花のような形のカップ。
ティーポットはそれと揃いで、真っ白なポットに花々の絵が描かれていく。
「さあ、めしあがれ」
そして、オウガ・オリジンはそのポットへと茶を注ぐ。
その色はきらきらと輝くような不思議な色。
それを見てロニは初めての紅茶だと笑う。
「砂糖はいらないなんて人もいるけれど、ボクは断然甘いのが好きだね!」
そうか、といってシュガーポットをオウガ・オリジンが差し出せばスプーンに一杯、二杯――ではなくざぼざぼと入れていく。
その様子をオウガ・オリジンは黙って見詰めていた。
「あ、君ももっと入れなよ、ほら!」
そして、オウガ・オリジンのカップにもざぼざぼとロニは砂糖を入れてスプーンでかき混ぜる。
その茶の色は砂糖が底にたまって少し変わって見えた。
「いただきまーす!」
そして、ロニはその紅茶を口につける。
「あ、意外と美味し……ブーーーーッ!!」
ばたっ、とロニはテーブルに突っ伏した。
けれど――その瞬間、自身の全知全能の能力が復活しロニの身から毒を消ししさって。
時間が戻され、なかったことになるのだ。
起き上がったロニに、オウガ・オリジンは驚く。
「いただきまーす!」
こくり、ロニはそれを口にしても今度は倒れない。
「あ、意外と美味しい! さすがだねアリス」
毒の紅茶はもう一度飲んでいる。その毒に対しての耐性により、ロニにはもうきかないのだ。
「ああ、毒って砂糖と味が似てるものが多いものね!」
これはお返しをしないと不作法というものだね! と笑ってロニはポケットを叩いた。
それはお菓子の湧き出るポケットだ。
「どれも一流の職人さんが作った最高に美味しいお菓子だよ!」
色とりどりのケーキにマカロン。
マドレーヌ、フィナンシェ。クッキーにビスケット。
スコーンにほかにも色々なお菓子をロニは並べていく。
途中でちょっとつまみ食いもしてその美味しさを確認しつつ。
「めしあがれ!」
ロニはにっこり微笑んだ。
お菓子の見た目は綺麗でおいしそうに見える。けれどまっとうに美味しいそれは、オウガ・オリジンにとっては――毒。
大成功
🔵🔵🔵
スミンテウス・マウスドール
お招きどうも。
いやあ、悪いね。おそくなったかな。
今日のお茶会を楽しみにして来たんだ。
さて1杯……いや、楽しみにとっておこう。
まずは茶菓子をいただこうかな。
まずは、乾杯しよう。チアーズ!
茶菓子ある?クッキー?悪いね、どうも。
アリスも食べてみたら?美味しいよ。アーン。
ヤミー。
わあ!なんてきれいな紅茶。
こういうのは茶菓子をひたして食べると美味しいんだよ。どんどん入れよう。ジャブジャブ。
クッキー紅茶になっちゃった。
それにしても、こんなところでずっとお茶会してるの?気がめいっちゃうよね。
気分転換に体動かす?
動かそう。
夢いっぱいの花園で遊ぶように、体を動かそう。
(アドリブおまかせ)
庭の花は真っ白な薔薇になる。
スミンテウス・マウスドール(だれかが視てる夢・f25171)は礼儀正しく、オウガ・オリジンへと挨拶を。
「お招きどうも。いやあ、悪いね。おそくなったかな」
今日のお茶会を楽しみにして来たんだとスミンテウスは笑う。
「なら、わたしの自慢の紅茶をふるまおう」
お前に似合いのカップはどんなものだろうか。
その帽子に飾られている花と同じ誂えにしようかと笑えば、カップはその言葉の通りになる。
そこへときれいな色の紅茶が注がれる。
「さぁ、めしあがれ」
そう言って差し出す茶は赤みの強い色をしていた。
「さて1杯……いや、楽しみにとっておこう。まずは茶菓子をいただこうかな」
けれど先にしておくことがあったとスミンテウスはカップを手に取った。
「まずは、乾杯しよう。チアーズ!」
そして香りだけを楽しんで一度カップを置いた。
「茶菓子ある?」
「ああ。茶会に菓子はつきものだ」
オウガ・オリジンがそう言えばテーブルの上に花開く。
そこには色々なクッキーが並んでいた。
「クッキー? 悪いね、どうも」
ひとつ、摘まんで口にする。紅茶は毒だが菓子はそうではないようだ。
最上のもてなしの味。美味しいとスミンテウスは言う。
「アリスも食べてみたら? 美味しいよ。アーン」
スミンテウスは何も食べぬ様子のオウガ・オリジンの方へクッキーを。
「わたしはいい」
「そう? ヤミー」
美味しいと頬緩めて。スミンテウスは改めて紅茶へと目を向ける。
「わあ! なんてきれいな紅茶。こういうのは茶菓子をひたして食べると美味しいんだよ。どんどん入れよう」
ジャブジャブ。
ひとつ、ふたつ、みっつと突っ込んでいって。やがてカップはクッキーだらけだ。
「クッキー紅茶になっちゃった」
これじゃ飲めない。あとでまたとスミンテウスは言って。
「それにしても、こんなところでずっとお茶会してるの? 気がめいっちゃうよね」
「茶会は楽しい。気がめいったりはしないが……誰か来ないと退屈ではある」
スミンテウスは、それならと一つ提案する。
「気分転換に体動かす? 動かそう」
こんなに綺麗な花園だから――遊ぶように、体を動かそうと誘いかける。
少しなら、とオウガ・オリジンはそれに応じだ。
客の誘いに乗らぬのはホストとしてはどうだろうというところ。
スミンテウスは笑って、庭園を駆け巡り花々の中に身をひそめた。オウガ・オリジンがどこだと首を巡らせる間にダガーを放つ。
放たれたそれは自我を持った植物、茨へと変形しオウガ・オリジンを拘束するものとなった。
「この……!」
スミンテウスは楽しいお茶会だったけどと紡ぐ。
オウガ・オリジンは不要な客人はおかえり願おうと、紅茶を飲まぬものは外へとはじき出すのだった。
大成功
🔵🔵🔵
サイード・アンリ
ポットへ私のための時間を満たしてくださる
それは随分と贅沢な時間だろうね
ああそう、そんなに焦らずとも
ティーコゼは冷めるのを防いでくれる
なでば時間も少し伸びるだろう
蔓に指先絡ませて、カップの湖面と表を眺めて
可愛らしいシュガーが溶けきるまでの香りに酔う
茶葉が開くまでの間お喋りでもしようじゃないか
ケーキセットに添えるカトラリは私が用意しよう
貰うばかりではフェアじゃない
蔦の鍵を開けて行儀よく並ぶ銀のカトラリーなら
貴殿のお茶会にそぐうだろうか
飲める温度になるまではケーキを頂こう
……いやなに、猫舌なものだから
猫は天敵なのだけれどね
今日は我ながら舌が回る日
最後のチップはテーブルへ
銃が鳴いたら、終わりの鐘だ
落ち着いた、深い青に彩られたテーブルクロス。
サイード・アンリ(肆廛・f26232)の前に置かれたカップは海を思わせる装飾のものだった。ティーソーサーには貝殻が彩られにぎやかし。
そしてポットも海のもの達をもし、その持ち手は人魚が頬杖ついたもの。その中で、茶葉が躍る様を想像してサイードは微笑んでいた。
ポットへ私のための時間を満たしてくださる――それは随分と贅沢な時間だろうねと笑いかけて。
「さぁ、楽しむと良い」
「ああそう、そんなに焦らずとも」
ティーコゼは冷めるのを防いでくれ、時間も少し伸びるだろうと思いつつ。
サイードは蔓に指先絡ませて、カップの湖面と表を眺める。
シュガーはと差し出されたシュガーポットは貝殻の形をしていた。そして、その中のはヒトデの形をしている。
「可愛らしいシュガーですね」
それをひとつ、紅茶に落としてゆっくりと溶かしていく。
甘い香りが広がってサイードは小さく微笑み零していた。
お喋りでもしようじゃないかとサイードは誘う。
オウガ・オリジンは何の話をだ、と問いかける。
わたしとの戦いの話でもしてくれるのか、と揶揄うようにだ。
サイードは茶とあった話にしましょうと言って。
「ケーキセットに添えるカトラリは私が用意しよう。貰うばかりではフェアじゃない」
蔦の鍵を開けて行儀よく並ぶ銀のカトラリーなら、貴殿のお茶会にそぐうだろうかとサイードはオウガ・オリジンに問いかける。
オウガ・オリジンは、美しい銀ならこのクロスの色にも会うだろうとこつんと、テーブルを指先でたたく。
そのクロスが青で、海のものを模したものが多いのはサイードの髪色もあるのだろう。
カップに注がれた紅茶は薄い色をしていた。けれどカップの青さとあいまって深い色の様に見える。そのカップからは湯気が立ち上っていた。
「飲まないのか?」
飲める温度になるまではケーキを頂こうとサイードは紡ぐ。
「……いやなに、猫舌なものだから」
猫は天敵なのだけれどね、と笑うとオウガ・オリジンは面白そうにくつりと笑い零した。
今日は我ながら舌が回る日とサイードも思いながら思うのだ。
最後のチップはテーブルへ。
銃が鳴いたら、終わりの鐘――その時彼女は、どのような表情を見せるのだろうかと思いながら。
茶会を楽しみ、銃を向ければその時からはもう客ではないとオウガ・オリジンは言うのだ。
この場所から弾かれる前に、サイードは一撃を置き土産に。
大成功
🔵🔵🔵
白斑・物九郎
●POW
ワイルドハント、白斑物九郎
俺めのコトは『砂嵐の王』と呼べ
ンで? なんですよ? ティータイムだァ?
ニャるほど、王を遇しようとするその姿勢は評価してやりまさァ
オーライオーライ
そんじゃませいぜい楽しませて貰うとしましょっかな
ちなみにティータイムはティータイムでも、今の今って気分じゃありませんわな
朝起き抜けの一杯、水分補給&目覚ましにもドンピシャ――『アーリーモーニングティー』を所望しまさ!(バーン)
さぞや上等なモン出してくれるんですよな?
あーあー寝覚めに一杯頂くのが楽しみで仕方ありませんわ!
・自分は寝る
・傍ら【ドリームイーター】でモザイク状のでっかい化け猫を創造しといて、そいつに戦わせよう
オウガ・オリジンの用意した庭園へと白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)は招かれた。
「ワイルドハント、白斑物九郎。俺めのコトは『砂嵐の王』と呼べ」
「ほう、『砂嵐の王』か」
そう、と物九郎は胸を張る。
「ンで? なんですよ? ティータイムだァ?」
「ああ。お前のために私が茶を淹れるのだ。この場も――」
お前に合わせてやろうと言って整える。
王というのだから派手で豪華なほうがいいかと、座る椅子はふかふかの黄金の誂えだ。
ティーカップは硝子のカップ。ポットも硝子でその中が良く見えるものが用意される。
「王であるなら、そこからみて吟味すればよいだろう」
「ニャるほど、王を遇しようとするその姿勢は評価してやりまさァ」
そのような、尊大な態度を取られるのは新鮮で面白いとオウガ・オリジンは笑う。
「オーライオーライ。そんじゃませいぜい楽しませて貰うとしましょっかな」
そして王であるなら、わがままも通るだろうと物九郎は笑う。
「ちなみにティータイムはティータイムでも、今の今って気分じゃありませんわな」
「なるほど。それは客人の要望に応えよう」
「朝起き抜けの一杯、水分補給&目覚ましにもドンピシャ――『アーリーモーニングティー』を所望しまさ!」
バーンと胸張ってそして物九郎はにやりを口端上げて笑み向ける。
「さぞや上等なモン出してくれるんですよな?」
もちろん、客人の願いは叶えようとオウガ・オリジンは頷いて返す。
「あーあー寝覚めに一杯頂くのが楽しみで仕方ありませんわ!」
じゃあ、俺めは寝る! と物九郎は椅子で寝る態勢を。
その傍らで鍵の形を変えて、モザイク状のでっかい化け猫を創造しておく物九郎。
それは物九郎が寝息たてる傍からオウガ・オリジンの下へ向かいその爪向けた。その身を切り裂いて、がしゃんとテーブルの上をひっくり返す猫。
オウガ・オリジンは茶会を駄目にするならもう客ではないとオウガ・オリジンは物九郎と化け猫を、茶会から追い出した。
大成功
🔵🔵🔵
黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
入れてくれるのは一杯だけなのか。
茶に合わせて茶器も変えてくれるなら、いろんな組み合わせを見れるのかと思って。
普段手軽に飲むという意味では珈琲が多いが、緑茶も紅茶も、チャノキだけじゃなく「茶」とつくものをこだわりなく飲む、同じマグカップで。
どこでだったかな、茶に合わせて茶器も変えるものと聞いた事があったから興味があったんだ。
日本や中国の茶器はまだ見かけるが、欧州のものは見たことなかったし。
あと淹れ方も。
中国茶では香りを楽しむための茶器もあると聞いてる。
確か一杯目は香りを楽しみ、二杯目に味覚で味わうとかなんとか。
どちらにしろ嗜好を凝らした茶器というものは見てるだけでも楽しい。
「入れてくれるのは一杯だけなのか」
茶会に招かれて、黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)はオウガ・オリジンへと尋ねた。
「一杯では不満なのか?」
一杯飲めば、それで十分な毒がまわる。オウガ・オリジンはそう思っているのだから、おかしなことを言う客だというような顔をしていた。
「茶に合わせて茶器も変えてくれるなら、いろんな組み合わせを見れるのかと思って」
オウガ・オリジンはいつもはどのようにしているのだと瑞樹へと尋ねる。
瑞樹はいつもは、と少し考えて。
「普段手軽に飲むという意味では珈琲が多いが、緑茶も紅茶も、チャノキだけじゃなく『茶』とつくものをこだわりなく飲む、同じマグカップで」
そして瑞樹はどこでだったかなと言葉続ける。
「茶に合わせて茶器も変えるものと聞いた事があったから興味があったんだ」
そしてオウガ・オリジンの手元を見る。
洋風のティーポットにカップというものは瑞樹にはあまりなじみのないモノだった。
「日本や中国の茶器はまだ見かけるが、欧州のものは見たことなかったし。あと淹れ方も」
中国茶では香りを楽しむための茶器もあると聞いてる、と瑞樹は言う。
「確か一杯目は香りを楽しみ、二杯目に味覚で味わうとかなんとか」
「色々な茶があるのは知っている。だがこの庭園でふるまうなら紅茶とわたしは決めているのだ」
なるほど、と瑞樹は頷く。
「どちらにしろ嗜好を凝らした茶器というものは見てるだけでも楽しい」
これも茶の楽しみだからな、と言ってオウガ・オリジンは紅茶を差し出した。
淡い色の茶色。
カップを手に取る――その間に瞳瞬かせ、瑞樹は攻撃仕掛ける。
本当は飲めたらいいんだけれども、それは飲んではいけないものだから。
大成功
🔵🔵🔵
スキアファール・イリャルギ
ご招待どうも
"彼女"も一緒にいいですか
傍らのひかりを示し乍ら席へつく
怪奇人間の私に、『アリス』だった私に
あなたはどんな紅茶を淹れてくれるのでしょう
その色は、香りは?
最初はそれをじっくり楽しみ感想を述べてみましょう
でも、ただ単に紅茶を飲みお菓子を食べるだけでは味気ない
――私、歌が好きなんです
『アリス』だった頃もずっと歌ってましてね
ですので、お誘いのお礼といってはなんですが
お茶会に相応しい歌をひとつ
何かリクヱストはありますか
共に楽しみましょう、この一時を
……そして私は
『アリス』だったものとしておまえを憎み続け
[オウガ]の成り損ないとしてきみの幸せを祈ろう
おやすみ、"はじまりのアリス"
どうか良い夢を
「ご招待どうも」
スキアファール・イリャルギ(抹月批風・f23882)が軽く礼をするのに、オウガ・オリジンは頷いて。
そして、視線をスキアファールの傍らへと向けた。
「"彼女"も一緒にいいですか」
スキアファールの傍らにあるのは、ひかり。昏い炎に散る火花の"彼女"だ。
「ああ、客は多い方が楽しい」
鷹揚に頷いたオウガ・オリジン。スキアファールは席につきながらオウガ・オリジンへと視線向ける。
さて――怪奇人間の私に、『アリス』だった私に、あなたはどんな紅茶を淹れてくれるのでしょう。
そんな視線だ。
オウガ・オリジンは、お前にふるまうのは、これでどうだろうと笑う。
途端にテーブルの上にあった茶器は形を変えていくのだ。
「お前は真っ黒だからな。あえて、真っ白にしよう」
真っ白な、シンプルなティーカップ。ティーポットも揃いの、真っ白なものだ。
そして茶葉はどんなものになるのか。
オウガ・オリジンが出してきたのは特に変わったところのない茶葉だった。
紅茶を淹れる手つきは丁寧で、ふわりと香りが広がっていく。
そして召し上がれ、とオウガ・オリジンはティーカップを差し出した。傍らの、"彼女"へも。
真っ白なティーカップだからこそ、その色はよく分かる。
「綺麗な色をしています……あかい」
スキアファールはその色を見詰める。赤みを帯びた色、それに香りも広がっていく。
甘い感じはなく、すっきりとした――王道といったような香りがするのだ。
それをじっくり楽しんで、けれど気になるのは視線だ。
オウガ・オリジンがいつ飲むのだ、と見詰めている。
でも、ただ単に紅茶を飲みお菓子を食べるだけでは味気ない――スキアファールは一度、ティーカップをソーサーの上に置いて。
「――私、歌が好きなんです」
「歌?」
歌なんて――いや、歌は。歌は茶会で歌っていたなとオウガ・オリジンは零す。
それはいったい、誰の記憶かはわからないけれども。
「『アリス』だった頃もずっと歌ってましてね」
ですので、お誘いのお礼といってはなんですが――お茶会に相応しい歌をひとつ。
スキアファールは何かリクヱストはありますかとオウガ・オリジンへと尋ねる。
共に楽しみましょう、この一時をと言葉を継いで。
けれどその胸中は――複雑でもあるのだ。
(「……そして私は、『アリス』だったものとしておまえを憎み続け、[オウガ]の成り損ないとしてきみの幸せを祈ろう」)
それが、今できることなのだからと。
オウガ・オリジンは――歌ならば、と言って。けれどその先が続かない。
スキアファールが何でもいい? と問えば任せると一声。
そうして紡ぐのは、眠りに誘う歌だろうか。
(「おやすみ、"はじまりのアリス"、どうか良い夢を」)
その想いを込めて、歌う。
この、今目の前にいるオウガ・オリジンはきっともうすぐ、倒れてしまうだろうから。
大成功
🔵🔵🔵
宮澤・織良
狂った茶会のご招待
主賓と立場は異なりますが
相応の役を演じなければ
彩を変えた茶会に目を見張れば
嗚呼、不思議の国、御伽の国!
弾む心は落ち着けて、咳払い
私の為?それは何とも光栄
そう、ねぇ“アリス”――
素敵なお茶会に添える心ばかりのお礼
謎かけにご興味は?
答えはええ、至極簡単なものです
一つお付き合い下さいな
さて――烏と書き物机が似ているのは何故でしょう?
どうぞゆっくり考えて
だってその解は…私も知らないのですから
では次は歌など如何です?
きらきら光る蝙蝠さん…ではなく
歌うは夜空の星の歌
一節、二節と紡ぐ歌に忍ばせた詠唱
赤い光をご覧になって?
きらきら光る蠍の目
それは流星の如く卓上を滑り――
さて、これにてお仕舞い
美しい花々が咲き誇っていた。
その中を宮澤・織良(夢と綺譚・f27912)は進んでいる。
この先で待っているのはオウガ・オリジン。
狂った茶会のご招待、と織良は僅かに口元に笑み滲ませて。
(「主賓と立場は異なりますが、相応の役を演じなければ」)
そう思いながら踏み入れた先、いらっしゃいとオウガ・オリジンが笑う。
「ふぅん。お前に合わせるならこれはどうだろうか」
庭に咲く花が、色を変えていく。その花々は、織良の瞳の色に似た色へと変わっていった。
テーブルクロスもラベンダーの色。その上を走るのは、美しいバラの模様だ。
そしてテーブルの上にあったティーカップやティーポットなども姿を変えていく。
その様子に織良は目を見張り。
「嗚呼、不思議の国、御伽の国!」
思わずこぼれてしまう言葉。弾む心を落ち着けて、咳払い一つでいつもの表情を向けるのだ。
その様子に、喜んでいただけてなによりだとオウガ・オリジンは言う。
「お前の為の、設えだからな」
「私の為? それは何とも光栄」
座ると言い、とオウガ・オリジンは促す。美味しい紅茶を、振舞おうと。
その手際を見つつ、織良はオウガ・オリジンへと声向けるのだ。
「そう、ねぇ“アリス”――素敵なお茶会に添える心ばかりのお礼」
謎かけにご興味は? と笑いかけて。
「謎かけ?」
「答えはええ、至極簡単なものです。一つお付き合い下さいな」
ふふ、いいだろうとオウガ・オリジンは返す。
それもまた、茶会での楽しい遊びだと上機嫌で。
「さて――烏と書き物机が似ているのは何故でしょう?」
「烏と書き物机?」
「どうぞゆっくり考えて」
だってその解は……私も知らないのですから――と言うと。考えていたオウガ・オリジンは、答えを知らぬなら謎は解けぬままではないかと笑っている。
気分を害した様はなく、織良とのやりとりを楽しんでいるようだ。
「では次は歌など如何です?」
「歌、か……」
「きらきら光る蝙蝠さん……ではなく、歌うは夜空の星の歌」
オウガ・オリジンはその歌はわたしの知っている歌だろうかと問いかける。織良は、では一度お聞きくださいと返した。
そしてその歌に――一節、二節と紡ぐ中に忍ばせるのは詠唱だ。
「赤い光をご覧になって?」
「赤い?」
それは、きらきら光る蠍の目――流星の如く卓上を滑りオウガ・オリジンを打ち抜くものとなる。
「さて、これにてお仕舞い」
その速さにオウガ・オリジンは防ぐことままならず。その身を打ち抜く痛みに声あげ呻く。
「こんな客人はこちらから願い下げだ」
わたしの紅茶を飲めぬなら、ここからでていけと――織良を追い出す。
けれど確実に、その身にダメージは募っていた。
まだだれも、猟兵が死んでいない。折角淹れてやっているのに、と独り言ちて。
大成功
🔵🔵🔵
城野・いばら
いばらの為に用意してくれたお茶会…!
うきうきしちゃう
テーマや拘りのポイントを聞きたいわ
なるほどって頷き乍ら紅茶の香りを楽しむ
いばらに、と淹れてくれたのだもの…
一口だけ、頂こう
毒耐性や激痛耐性があるから少しなら平気
アナタの紅茶の秘密が気になるの
ね、答え合わせしましょ
いばらは感覚が鈍いみたいで
味覚で楽しむのは難しいけど
お茶会が大好きよ
だって沢山お喋りできるもの
アナタの事もっと聞かせて?
いばらはね…大きくなったりキラキラしたり、
ずぶ濡れになったり、茨を転がすお話は如何?
アナタにあうための物語
此処には無駄って怒る女王さんはいない
きっと時間が過ぎるのはあっという間ね
時がきたらアナタを送ろう
物語はおしまい
赤に黄色、不思議の国だからこそか虹色の薔薇まで咲いている。
城野・いばら(茨姫・f20406)はその色に瞳瞬かせた。その色の薔薇も綺麗だとは思うけれど、やっぱり薔薇の色は――と、己の纏う色を思う。
オウガ・オリジンはいばらの姿を見て、いらっしゃいと紡いだ。
そしてその姿を見てしばし考えると、お前にあわせるならこうだろうと周囲を変えていく。
薔薇は真っ白なものばかりに。テーブルクロスも薔薇をあしらったもの。
もちろん、ティーカップも、ティーポットも。
「いばらの為に用意してくれたお茶会……! うきうきしちゃう」
テーマや拘りはあるのかしら、といばらはオウガ・オリジンへと尋ねる。
オウガ・オリジンはこの場所は訪れたもののためにあるというのだ。
身に着けているものや、感じる雰囲気などから、彩られているのだと。
「お前の場合は、その髪の薔薇が目につく」
わたしも薔薇は好きだ、とオウガ・オリジンは呟いて座るがいいと椅子をすすめる。
その椅子は薔薇が絡む真っ白な椅子だった。
座れば、オウガ・オリジンは茶を淹れ始める。
真っ白なポットにはバラの意匠が施され、蓋にはいくつもの花が咲いていた。それはティーカップも同じ。
差し出された紅茶の香りは、注がれている間から広がっていた。
「さぁ、めしあがれ」
ふわりと広がるのは甘い香りだった。甘く華やかな、花の香りだ。
(「いばらに、と淹れてくれたのだもの……」)
一口だけ、頂こうといばらはカップを口元へ寄せる。
毒や激痛には耐性がある。だからほんの少しだけ。
一口にも満たぬほどの、少しを。
と、視線を感じる。そのまっくらな顔に瞳などはないのだけれど、オウガ・オリジンはその様をじっと見つめていた。
「ね、答え合わせしましょ」
アナタの紅茶の秘密が気になるのといばらは笑う。
「いばらは感覚が鈍いみたいで、味覚で楽しむのは難しいけどお茶会が大好きよ」
だって沢山お喋りできるもの、といばらは微笑む。
オウガ・オリジンは口をつけたはずだが――まだ飲んでいないのかもしれないとその言葉を聞いて。
わたしも茶会は好きだと頷いていた。
「アナタの事もっと聞かせて?」
「わたしのころ? わたしはオウガ・オリジンだ。それ以外の何でもない」
そんなつれない返事。いばらは苦笑して、じゃあいばらの話をするわね、と紡ぐ。
「いばらはね……大きくなったりキラキラしたり、ずぶ濡れになったり、茨を転がすお話は如何?」
言葉にしていくそれは、いばらが辿ってきた道だ。
「これは――アナタにあうための物語」
「わたしに? ふふ。そうだなそうして、お前はここにいるのも確かだ」
此処には無駄って怒る女王さんはいないといばらは思う。
どれだけの時間話していたのか。その時間が長いのか短いのか――でも、過ぎ去るそれはあっという間。
「物語は、おしまい」
おしまいになったらどうなるのって?
時がきたらアナタを送るだけ。いばらはその指先向けて白薔薇の花弁を巡らせた。
楽しいお茶会の時間も、もうあとしばらく続くだけ。
大成功
🔵🔵🔵
パウル・ブラフマン
こーんにちはー☆
オリジンちゃんがお茶を淹れてくれると聴いて!
お招きに預かり光栄でっす♪
持ち前の【コミュ力】フル活用で
オリジンちゃん相手には終始フレンドリーに対応。
御礼にプチスワッグ風コサージュをプレゼント。
SSW産のミントブルーのローズ、気に入って貰えるとイイな。
オリジンちゃんが用意してくれた
ティーセットにタコ感激!
すっごーい!
コレ、全部オリジンちゃんが創ってくれたんだよね?
マジ感激なんだけど♪
もしヤじゃなかったら…一緒にお写真撮らない?
モチロン、このティーセットもフレームに納めるようにしてさ☆
無貌の中に一瞬でも笑顔が感じられたら嬉しい。
お茶会の終焉を告げる鐘の代わりに
Krakeで【砲撃】を。
「こーんにちはー☆ オリジンちゃんがお茶を淹れてくれると聴いて!」
鮮やかな花々の庭園を抜けて、パウル・ブラフマン(Devilfish・f04694)はその茶会へとたどり着いた。
「お招きに預かり光栄でっす♪」
にこやかに、この場にこれたことが楽しいというように笑う。
持ち前のコミュ力フル活用。パウルはフレンドリーに対応する。
「そうそう、これはお招きの御礼に」
そう言って恭しくパウルが差し出したのはプチスワッグ風コサージュだ。
にっこり笑ってどうぞと言うパウル。オウガ・オリジンはその心遣いを頂こうと受け取って、さっそくその胸元に飾る。
「SSW産のミントブルーのローズだよ」
「他の世界のものか」
素敵な贈り物だなとオウガ・オリジンの機嫌は良い。
パウルは気に入って貰えるとイイな、と思っていたが大丈夫なようだ。
「わたしも、お前を心からもてなそう」
お前に似合うのは――と、その姿を見て。そして、ああとオウガ・オリジンは零す。
するとこの場は様変わり。
コサージュとして送った花と同じ色味の薔薇が咲いていく。
そしてテーブルクロスもその色を得る。ティーポットの持ち手はパウルの触手のような形を持ったもの。ティーカップも、それが絡んでいるようなものになっていく。
「すっごーい!」
感激! とパウルは声あげる。
一瞬で変わっていく様子は見ていても楽しいものなのだ。
「コレ、全部オリジンちゃんが創ってくれたんだよね?」
「そう。ここはわたしの思い通りになる場所だ。お前のくれた色と、それからお前のもつものだ」
「マジ感激なんだけど♪」
ティーポットとティーカップは硝子でできている。けれどそれはうっすらと、青く色づいている。
「もしヤじゃなかったら……一緒にお写真撮らない?」
「写真?」
「モチロン、このティーセットもフレームに納めるようにしてさ☆」
その言葉に、横に首を振るオウガ・オリジン。
イヤかー、なら仕方ないとパウルが思っていると、オウガ・オリジンは笑い零した。
「写真は撮っていい。しかし今はだめだ」
カップとティーポットに茶がなければ、意味がなかろうと言って茶を淹れ始める。
薄らと青い硝子のティーポットの中で茶葉が開いていく。
その茶の色は赤に近く。しかし注げばかぐわしい香りが広がっていく。
冷める前にという声に、パウルは早速セットして。
そして並んで、一緒に写真を撮る。
オウガ・オリジンのまっくらなくらやみの顔。けれどその中に楽し気な何かが感じられて――それが笑顔であれば嬉しいとパウルは思うのだ。
けれど、楽しいお茶会も終わりはあるのだ。
終焉を告げる鐘の代わりにKrakeがオウガ・オリジンへと向けられる。
「茶会の終わりはやはりこうなるか。まぁ、仕方ない」
楽しい想いをわたしもしては、いたのだとオウガ・オリジンは言う。
楽しいことは、確かに楽しい。
けれど楽しいばかりでは飽きもあるのだ。
「オリジンちゃん、またね」
楽しいお茶会の記憶だけ持った? ちゃんと送ってあげるというパウルの言葉にオウガ・オリジンはそうするがいいという。
茶会の終わり、客人に血を流させては楽しい記憶もなくなってしまうだろうからと。
砲撃の中に、オウガ・オリジンは消えていく。
そして楽しいお茶会の場も崩れ去っていくのだ。主の退室を告げるように。
大成功
🔵🔵🔵