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迷宮災厄戦⑱-10~feat.鉤爪の男

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #オブリビオン・フォーミュラ #オウガ・オリジン

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●アリスラビリンス
「まったく、失礼しちゃうわ、この私を待たせるなんて! ……ん? 何か、おかしいわね。これじゃ、まるで鉤爪のオネエじゃないの! 何かおかしいわ。絶対に変よ! 確か、鉤爪の男って、クールなナイスガイじゃんかったかしら? それとも、アレ。前世的なアレで猟兵達と戦って、大切なモノを失っちゃった系? まあ、いいわ。理由は何であれ、私は鉤爪の男ですもの! 鉤爪ちゃんだって、そう言っているわ!」
 『オウガ・オリジン』が変身したのは、猟書家『鉤爪の男』だった。
 鉤爪の男は内股で身体をクネクネさせながら、可愛らしくデコった左腕の鉤爪に頬擦りをしていた。
 そのためか、左腕の鉤爪が、ドン引き。
 『このオジサン、キモイんですけどぉ!』と言わんばかりに、引きまくっていた。

●ガジルからの依頼
「この場合、鉤爪の男でいいのかな? 何か違う気もするけど、いいよね、別に……」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が頭の上にハテナマークを浮かべながら、今回の依頼を説明した。
 今回の目的は、『オウガ・オリジン』を倒す事。
 オウガ・オリジンは、猟書家『鉤爪の男』に変身し、とある森の中で猟兵達が現れるのを待っているようだ。
 性格的には、何やら危うい感じがするものの、鉤爪の男と同等の力を持っており、同じような攻撃を仕掛けてくるため、色々な意味で注意が必要のようである。
 そう言った事を踏まえた上で、鉤爪の男に変身したオウガ・オリジンを倒す事が今回の目的である。


ゆうきつかさ
 この依頼は戦争シナリオです。
 敵は必ず先制攻撃を仕掛けてくるので、対抗手段を考えておきましょう。
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第1章 ボス戦 『『オウガ・オリジン』鉤爪の男』

POW   :    プラズマ・クロウ
命中した【左腕】の【鉤爪】が【超電撃放出モード】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    インサニティ・ブレイド
自身に【体を失っても極限の闘争を求める狂気】をまとい、高速移動と【鉤爪からの真空波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    量産型侵略蔵書
【侵略蔵書で書き換えた『不思議の国』の太陽】から、【奴隷を捕縛する鎖】の術を操る悪魔「【アリス狩りオウガ】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミルケン・ピーチ
褐色ボディのアカリで出撃

先制攻撃には
「体を失ってもって……そんな技使うから『失っちゃった』んじゃないっすか?ちょっと今確かめてみた方がいいっすよ」
と【精神攻撃】や【挑発】で狙いを乱させるっす
その上で撃ってきた真空波を【見切り】【早業】で回避
狙いが荒くなってりゃよけやすいはずっす!

上手く躱したらあえて敵の鉤爪側をぶんなぐって攻撃
さらに鉤爪に「ほんとにこんな本体でいいんすか?」と【言いくるめ】してみたりも
敵が防戦してきたら【アナザーミルクプリーズ】発動、敵の武器と視界のない右側から桃姫先輩を召喚、ぶんなぐって貰うっす!
さらにそっちを向いたら今度はあたしが【怪力】で攻撃、二人がかりで挟み撃ちっす!


尾崎・ナオ
ごめん。なんかごめん。ほんっとごめん。
でも笑いが止まらないんだ。なんでだろうね。

あくまで本体は鍵爪だから、前世の事は忘れてやろう。
……アンタも可哀想に。(デコられた左腕の鉤爪を見ながら)

いつも通り『喋る』よ!

「今の時代、性別なんて些細な事さ。だがな、お前のファッションセンスは無い!」
「なにその服! 眼帯! 髑髏! 乙女を極めるなら、ナオちゃんらしく、シンプルな中で自分を魅せなきゃ! アンタの売りは何!? ゴッテゴテの装飾で、アンタの良さが埋もれてるわ!」
釣られてオネエ口調になるぅ。

眼帯、こいつもアイパッチか…? それとも豆状態か…?
初撃は眼球から狙っていこう。
クイックドロウ+早業で高速射撃!


アイリス・レコード
こ、これがオウガの首魁の座を狙っている鉤爪の男……!(本物との交戦経験なし)
こんなのがオウガの統率者になったらアリスラビリンスは……
本物も後で絶対倒さなければなりませんが、まずはあなたからです!


アリス狩りオウガに対し自身がアリスであることを利用し、味方をかばっておびき寄せ、捕縛の鎖は第六感での回避を試みます

ある程度交戦していると【選択UC】が発動し、登場した三月兎娘さんが
こちらを捕縛しようとしているオウガに対し「狩ろうという欲望」の対象を鉤爪の男?へと強制変更する銀食器を投げつけます

どうなるかはわかりませんが、最悪時間稼ぎぐらいにはなるはず
隙ができれば、アリスランスでのランスチャージで攻撃です


ハロ・シエラ
口調はさておき、敵はオウガ・オリジンにして猟書家。
決して侮れません。
オネエと呼ばれる方は特に強いと聞いていますしね。
最大限力を尽くしましょう。

今回特に厄介なのは高速移動です。
まずは【第六感】を働かせて攻撃の回避に専念します。
真空波も鉤爪から撃ってくる以上、どこを狙っているか読めるでしょう。
かわし切れなければ【オーラ防御】と【激痛耐性】で被害を抑えます。
敵が闘争を求める狂気で動いているのなら、その内業を煮やして距離を詰めて襲いかかって来る事もあるはず。
それをユーベルコードによる【カウンター】で迎え撃ちます。
服を残した【残像】で一瞬でも攻撃が命中したと思わせられれば【だまし討ち】出来るでしょう。


ユーノ・エスメラルダ
●対策
先に召喚された悪魔さん、よく見ると交渉をしている様子
この交渉を妨害できたらたぶん先制の被害は減らせます…!
悪魔さんの言ってることを観察して【情報収集】して…
はい!ユーノたぶんアリスです!
ユーノの目的はその鉤爪の方のを倒すことなので、鉤爪の方を倒せたら、悪魔さんは後でユーノを狩っても良いです!えと、鉤爪、親の仇、なので!
悪魔さんは働かなくても良いですよ!
と悪魔がサボるよう思いつきを言ってみます
少しでも【時間稼ぎ】や、交渉決裂による悪魔さんのやる気低下になれば良いのですが

●戦闘
どさくさに紛れて…『電脳ヒヨコさん』に【騎乗】して、UCでアタック!
話の途中ですみません、えーい!!!



●森の中
「あらあらあら、こんなところに迷子の子猫ちゃんかしらぁ~? だったら、大変! その相手がアリスなら、もぉ~っと大変! オウガ達に捕まって頭から丸かじり! そんな事になれば、私だってガタブルモノよ! ところで、あなたはアリスちゃん? それとも、可愛い子猫ちゃん?」
 『オウガ・オリジン』が変身したのは、猟書家『鉤爪の男』だった。
 鉤爪の男は森の中を歩いていたユーノ・エスメラルダ(深窓のお日様・f10751)に駆け寄り、身体をクネクネさせた。
「はい! ユーノたぶんアリスです!」
 ユーノが鉤爪の男を見上げ、元気良く答えを返した。
「たぶん……アリス? それはアリスなのかしら? 何か違うような気もするけど、おそらくアリスね。アリスでいいわ。……と言うか、その事にこだわる必要もないしね」
 鉤爪の男が軽く流した様子で、ホホホホホッと笑い出した。
 大事なのは、そこではない。
 猟兵がひとりいたら、百人いると思えと言われているので、間違いなく……他にもいる!
 鉤爪の男の瞳が、キラリと光った。
「口調はさておき、相手はオウガ・オリジンにして猟書家。決して侮れませんね。オネエと呼ばれる方は、特に強いと聞いていますし……。最大限力を尽くしましょう」
 その間にハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)達が駆けつけ、警戒心をあらわにした。
 既に、見るからにヤバイ。
 相手は、人型凶器と言っても、大袈裟でないくらいヤバイ奴。
「あらあらあらぁん、やっぱり予想通りだったようねぇ~。まあ、いいわ。私とあなた達は敵同士。例え、どんな事があっても、相容れない関係。これは仕方のない事……仕方のない事なのよッ!」
 鉤爪の男が薄っすらと浮かんだ涙を拭い、拳をギュッと握り締めた。
 その視線の先にある青空に浮かんだのは、先に逝った猟書家達と、両親……そして、近所のオジサンであった。
「こ、これがオウガの首魁の座を狙っている鉤爪の男……! こんなのがオウガの統率者になったらアリスラビリンスは……。本物も後で絶対倒さなければなりませんが、まずはあなたからです!」
 その事に危機感を覚えたアイリス・レコード(記憶の国の継ぎ接ぎアリス・f26787)が、自分自身に気合を入れた。
 だが、本音を言えば、ドン引き。
 本物の鉤爪の男と交戦経験がないため、余計にドン引きであった。
「……って、何、何、何よ、この空気! ひょっとして、アレ。お姉さんがあんまりにも可愛いから、緊張しちゃっている系? 別にいいのよ、普段通りで! ほらほら、リラックス!」
 そこに追い打ちをかけるようにして、鉤爪の男がクネクネと迫ってきた。
 この時点で、本物の鉤爪の男がブチ切れ、鉤爪の男(オウガ・オリジン)をフルボッコにしてもおかしくないような状況になっていた。
「あははははっ! ごめん。なんかごめん。ほんっとごめん。でも、笑いが止まらないんだ。なんでだろうね」
 そんな中、尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)が、腹を抱えて笑い出した。
 とにかく、おかしい。
 笑いの神様が、相次いで降臨しまくりである。
「一体、何がおかしいの? これだから嫌なのよ、猟兵は……。私の魅力を微塵も理解できないんだからッ! やっぱり、殺すしかないわね。そうしましょ! オウガちゃ~ん、出番よぉ~ん!」
 鉤爪の男が侵略蔵書で書き換えた『不思議の国』の太陽から、奴隷を捕縛する鎖】の術を操る悪魔【アリス狩りオウガ】を召喚した。
 アリス狩りのオウガは、鉤爪の男を上回るほど、筋骨隆々のオネエ。
 そのため、まったく違った意味で危険な雰囲気が漂っていた。
「それなら、私が相手です」
 その行く手を阻むようにして、アイリスがアリス狩りオウガの前に陣取った。
「ムホホホホッ! これまた美味しそうなアリスちゃんねぇ。頭から、むしゃぶりつきたくなる程、可愛いじゃない。それじゃ、遠慮なく!」
 アリス狩りオウガがダラダラと涎を垂らしながら、アイリスめがけて次々と鎖を飛ばしてきた。
「……!」
 すぐさま、アイリスが、その鎖を華麗に回避。
 何度か当たりそうになったものの、第六感を駆使して、間一髪で戦場を駆け抜けた。
「あ、あの、御取込み中、申し訳ありませんが、ユーノの目的は、その鉤爪の方を倒すことなので……。鉤爪の方を倒せたら、悪魔さんは後でユーノを狩っても良いです! えと……鉤爪、親の仇、なので! 悪魔さんは働かなくても良いですよ!」
 そんな中、ユーノが身を強張らせながら、アリス狩りオウガを見上げた。
 本音を言えば、怖い。
 ……凄く怖い。
 でも、頑張る。すごく頑張る。
 おそらく、今が頑張り時。
 その気持ちを前面に押し出し、気合と根性で頑張った。
「う~ん、そう言われても、困るのよねぇ。だって、ほらこれ、時間制だから……。この時点で、発生しちゃっているのよ、料金が……。それなのに、何もしないのって、やっぱりマズイのよ。……と言うか、上がね、ちょっと……」
 アリス狩りオウガが申し訳なさそうにしながら、空を指差した。
 おそらく、元締め的な誰かがいるのだろう。
 そのため、アリス狩りオウガも、対応に困っているようである。
「ほら、何やってんのよ! 早くしないとクレーム入れるわよ! こっちだって、高い金を払っているんだから、馬車馬のようなに頑張りなさい!」
 鉤爪の男が煽るようにして、アリス狩りオウガを叱りつけた。
「何やら揉めているようですね。それじゃ、今のうちに! 正直、ちょっと怖いんですが……」
 アイリスが【断章「妄想の沼に溺れた色ボケ兎」(フラグメント・ノイジー・マーチ)】で三月兎娘を召喚し、アリス狩りオウガに対して、『狩ろうという欲望』の対象を強制変更する銀食器を、鉤爪の男に投げつけた。
「あら、こんなところに可愛い鉤爪ちゃんが……」
 その途端、アリス狩りオウガが乙女のように瞳をキラめかせ、鉤爪の男を鎖で拘束すると、身体を擦り寄せ、禁断の世界に旅立った。
 それは猟兵達全員が、揃ってリバースするほどの禁断世界。
 気持ちは御通夜、御葬式。
 何か大切なモノが天国に旅立ってしまったような感覚に襲われつつ、誰もが今夜は悪夢を見ると確信した。
「ごめんなさーい!」
 その流れをブチ壊す勢いで、ユーノが【ひよこさんアタック(ヒヨコサンアタック)】を仕掛け、電脳ゴーグルによる照準を鉤爪の男に向け、召喚したふわふわの『電脳ヒヨコさん』に飛び乗り、鉤爪の男にドーン!
 アリス狩りオウガも、ついでにドーン!
 次々と体当たりを食らわせ、落下してきた鉤爪の男に、再びドーン!
 それと同時に鉤爪の男が、アリス狩りオウガを巻き込み、青空に輝く星となった。
「ちょっと! 酷いじゃない! もう許さないんだから!」
 そして、鉤爪の男が帰ってきたのは、数分後の事だった。
 しかも鉤爪の男は、自らの身体を失っても極限の闘争を求める狂気を纏って、ヤル気満々。
 目にも止まらぬ速さで移動しながら、鉤爪から真空波を放ってきた。
「そんな技を使うから『失っちゃった』んじゃないっすか?」
 その事に気づいたミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)が、素早い身のこなしで真空波を避けながら、精神的にザクッと来るほどの勢いで鉤爪の男を挑発した。
「な、な、なんですってぇえええええええええええ! それは聞き捨てならないわ! これは覚悟の証なのに……! それを! それを……それをおおおおおおおおおおお!」
 鉤爪の男が完全にブチ切れた様子で、鉤爪から真空波を放射しまくった。
「怒りで我を失っているせいで、何処に飛んでくるのか、丸わかりですね」
 その間にハロが第六感を働かせて、真空波を警戒しながら、オーラ防御を展開しつつ、勢いよく服を脱ぎ捨てた。
 その服に残像を纏わせる事で、鉤爪の男を騙し討ちすると、そのまま懐に潜り込むようにして、カウンターを喰らわせた。
「……!」
 それに合わせて、ミルケンが真空波を見切って早業で回避すると、力任せに鉤爪をブン殴った。
「!」
 その拍子に鉤爪が地面に落下し、バウンドしながら、コロコロと転がった。
「……アンタも可哀想に」
 ナオが同情した様子で、鉤爪を拾い上げた。
 鉤爪は、鉤爪の男によってデコられており、見るからに痛々しかった。
「ほんとに、こんな本体でいいんすか?」
 そこに追い打ちをかけるようにして、ミルケンが鉤爪に問いかけた。
「……」
 その途端、鉤爪の脳裏に浮かんだのは、虐げられた日々。
 晴れの日も、雨の日も、風の日も、鉤爪の男に弄ばれ、涙した日々だった。
 それは鉤爪で無ければ、耐えられないほど、辛い日々。
 あまりのデコっぷりに、鉤爪仲間から嫌がらせを受けた。
 ある時は、トゥシューズに、画鋲を入れられた事もあった。
 それも、みんなこの男のせい。
「!!!」
 その事を自覚したせいか、鉤爪がジト目(?)で、鉤爪の男を睨みつけていた。
「何よ、何、何っ! みんな揃って私に文句がある訳?」
 その視線に気づいた鉤爪の男が、ムッとした表情を浮かべた。
「まあ……。今の時代、性別なんて些細な事さ。だがな、お前のファッションセンスは無い! なにその服! 眼帯! 髑髏! 乙女を極めるなら、ナオちゃんらしく、シンプルな中で自分を魅せなきゃ! アンタの売りは何!? ゴッテゴテの装飾で、アンタの良さが埋もれてるわ! それにアイパッチだって、単なるオシャレでしょ? 別に潰れた訳でもないし、ただ隠しているだけ。そんなのでいいの? 良くないでしょ!」
 ナオも釣られてオネエ口調になりながら、【煽りは任せろ(イエーイ)】で相手を馬鹿にする軽口マシーンに変身しつつ、鉤爪の男を煽って煽って煽りまくった。
「うるさいわね! もういいわ! だって、あなた達とは絶対に仲良くなれないもの。敵よ! 間違いなく、敵よ! だから、みんな纏めて掛かってらっしゃい! ひとり残らず返り討ちにしてやるわ!」
 鉤爪の男が苛立ちを隠せない様子で、挑発的な言葉を吐いた。
 それと同時に、鉤爪の男の背後で、沢山の死亡フラグが立ち並び、すべての準備が整った。
「それじゃ、遠慮なくいかせていただきます!」
 その気持ちに応えるようにして、ハロが【スネイクバイト】を仕掛け、ダガーによる素早い一撃で、鉤爪の男を牽制した。
 続いて、ナオが【クイックドロウ】で黒い拳銃を構え、鉤爪の男の左目を撃ち抜いた。
「め、目があああああああああああああ! これじゃ、何も見えない。見えないわあああああああああああ!」
 その途端、鉤爪の男がパニックに陥った様子で、辺りに悲鳴を響かせた。
「それじゃ、いくっすよ~! 特盛おかわり、いっぱいぱい! アナザーミルクプリーズ!」
 それに合わせて、ミルケンが【アナザーミルクプリーズ】を発動させ、鉤爪の男の不意をつくようにして桃姫を召喚すると、二人掛かりで挟み撃ちにしながら、本物の鉤爪の男を憑依させる勢いで、殴って、殴って、殴りまくった。
 そして、鉤爪の男は……逝った。
 沢山の死亡フラグに囲まれて……。
 オウガ・オリジンに戻る事さえ出来ず……。
 その喪主(?)を務めた鉤爪は、鉤爪の男にペッと唾を吐き捨て、森の中に姿を消した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月28日


挿絵イラスト