迷宮災厄戦⑱-18〜ダンシングお色気モンスター
「なぜ気が付かなかったのだ!」
オウガ・オリジンは天啓に打たれたかのようにわなないた。
「この世界でもっとも尊いわたしの美貌をもってすれば猟兵どもを骨抜きにするなど容易きこと!」
ここは「想像力の国」。オウガ・オリジンが、現実改変ユーベルコードの全てを振り絞って「ぼくが考えるさいきょうのそんざい」へと変身するための国。
「わたしの美貌にメロメロになったところをおいしくいただけばいい! ふはは、完璧、完璧だ!」
オウガ・オリジンは自分の容姿こそが最強で最高だと信じていたので、姿こそ変わりはしないが濃密なフェロモンを纏い始める。
「さぁ、来るがいい猟兵ども! おまえたちを前菜にして『アリス』で腹を満たすのだ!」
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「ぼくが考えるさいきょうのそんざい」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)が猟兵達に呼びかける。
「そんな存在に変身出来る「想像力の国」でオリジンが最強の存在になって待ち構えているようよ。この「想像力の国」ではその変身した最強の存在をイマジンモンスターと呼ぶみたいね。で、このイマジンモンスターには猟兵も変身できるみたい」
イマジンモンスターに変身したオリジンに対抗し、猟兵もイマジンモンスターに変身して最強vs最強の戦いをしようというコンセプトである。
「で、オリジンの変身したイマジンモンスターだけど……容姿にさほど変化はないわ。その代わりピンクの空気、視覚化されるほどに濃密になったフェロモンを纏っているわね。「この世界でもっとも尊いわたしの美貌をもってすれば猟兵どもを骨抜きにするなど容易きこと!」ってことらしいわ。ま、骨抜きにされないようなナニカに変身すれば勝てるのではないかしら?」
説明を終えるとアリスは転送準備を始めた。
「それじゃいってらっしゃい、あなた達なら成し遂げると信じているわ」
蒼汁の人
『蕩けきっちゃった系MS』蒼汁の人でございます。よろしくおねがいします。
暑さも和らぎ過ごしやすくなった今日この頃、皆様如何おすごしでしょうか?
はい、お色気依頼でございます。オリジンとお色気ダンス対決です。
なお、特にペナルティはないので普通に戦闘方面で最強設定で挑んでも問題ありません。厨二病全開でお色気をはねのけるのもありありです。でも、おそらくはコメディになりますので、シリアスをお求めの方はご注意尾ください。
ギガンティックはフェロモンが3倍の大きさでオウガの頭部が生えるのもフェロモンからという扱いになります。
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プレイングボーナス……さいきょうのそんざいに変身する。
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それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしています。よき戦争ライフを。
第1章 ボス戦
『『オウガ・オリジン』とイマジンモンスター』
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POW : イマジンモンスター・ギガンティック
【現実改変ユーベルコード】を使用する事で、【全身からオウガ達の頭部】を生やした、自身の身長の3倍の【イマジンモンスター】に変身する。
SPD : イマジンモンスター・スピード
【現実改変ユーベルコードを使用する】事で【イマジンモンスター】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : イマジンモンスター・ディフェンス
対象の攻撃を軽減する【イマジンモンスター】に変身しつつ、【身体から溢れ出すトランプ】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:飴茶屋
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
備傘・剱
さいきょうのすがた、ね
ならば、やってみようじゃないか
なるべく、強そうな、そうだな、真の姿で仕掛けよう
しかし、そうか、フェロモンを放っているのなら、攻撃は無意識に、手加減しそうだな…
ならば、同じ舞台に立てばいい、フェロモンにはフェロモン!
全力脱衣!開催最強筋肉祭、発動!
俺は知っているぞ、お前が案外、初心な奴だという事を、な!
漢の放つ、真の雄のフェロモンにはかなうまいて
さぁ、くらえ、呪殺弾とグラップルによる肉弾戦をよ
…冷静に考えちゃだめだ、俺
冷静になった途端に、俺の頭の中の何かが、首を振って自分を否定し始める
乗りと勢いで全部押し切るだ!
NGなし
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
「さいきょうのすがた、ね。ならば、やってみようじゃないか」
備傘・剱(絶路・f01759)は考える。さいきょうとはナニか。
「なるべく、強そうな、そうだな、真の姿で仕掛けよう。しかし、そうか、フェロモンを放っているのなら、攻撃は無意識に、手加減しそうだな……」
ただ強いだけでは意味が無いだろう、戦いには相性というものがある。
「ならば、同じ舞台に立てばいい、フェロモンにはフェロモン!」
剱が選んだのは相手と同じ土俵で真正面から粉砕するというものであった。
「全力脱衣! 開催最強筋肉祭、発動! 『さぁ、楽しい筋肉祭の始まりだぁ! 鍛えろ上腕筋、見せつけろ広背筋! 解き放て日頃の鍛錬の成果を! 筋肉祭、はーじまーるよぉぉぉぉ!』」
脱ぎ捨てた衣服の下には探索者として鍛え上げてきた引き締まった筋肉。無駄を削ぎ落とした躍動感あふれる野生の獣の如き筋肉だ。むわっと沸き立つ雄のフェロモンが周囲に放たれる。
「俺は知っているぞ、お前が案外、初心な奴だという事を、な! 漢の放つ、真の雄のフェロモンにはかなうまいて」
その言葉を裏付けるようにオリジンの表情が見えない顔に朱が交じる。目はわからないがなんとなく剱の雄の象徴を凝視してるような気配があり、ごくりと生ツバを飲むような雰囲気がした。
仕掛けたのはほぼ同時、肉と肉が激しくぶつかりあう。オリジンが情熱的なダンスで剱を責め立てれば、剱もグラップルによる組技でオリジンに反撃する。その激しさに互いに汗が浮かび弾け散る。
「……冷静に考えちゃだめだ、俺。冷静になった途端に、俺の頭の中の何かが、首を振って自分を否定し始める。乗りと勢いで全部押し切るんだ!」
少しでも気を抜けばオリジンのフェロモンに意識を持っていかれるだろう。だから、剱は無心でオリジンに相対し、そしてとうとうマウントを取ることに成功する。剱はここから返されぬようさらに激しくオリジンを責め立て、呪殺弾を解き放つのであった。
大成功
🔵🔵🔵
鈴木・志乃
そんなもん(対抗策)スライムに決まってんじゃん。え?何?スライムでいいじゃん?
オリジンさんのせいで最近ぜんっぜんのんびりできないんですよねー。お仕置きが必要ですよねー……?
媚薬染み出るスライムになりながらつるつるーっと、その玉のようなお肌を滑って行きましょうか。別に貴方のフェロモンに落ちようが落ちまいが私、スライム(捕食者)ですので。
一線越えないよ? 存分に焦らして壊すよ? その方が色々と都合が良いし。
耳とか口とかうなじとか背中とか、ぞわぞわするよね。分かる。気持ちいいよね?
あれ、これだけで参っちゃったの?
大人びるには早いってことですね。まあ私スライムだけど。
「そんなもんスライムに決まってんじゃん」
『いきなりナニを言い出すのだ』
「え? 何? スライムでいいじゃん?」
鈴木・志乃(ブラック・f12101)が出したフェロモンへの対抗策、それはスライムであった。
「オリジンさんのせいで最近ぜんっぜんのんびりできないんですよねー。お仕置きが必要ですよねー……?」
『この世界でもっとも尊いわたしをおしおきだと? おまえの方こそおしおきしてやる』
志乃が媚薬の滲み出るスライムに変身する。その姿に運命の女神様がたいそうお気にめしたのかオリジンが脚をもつれさせ自らそこにダイブしてくる。もはやこうなってしまえばフェロモンなど関係はない。なにせスライムなのだ、魅了されようがされなかろうがヤることはその肌の上を這い回ることである。
「別に貴方のフェロモンに落ちようが落ちまいが私、スライムですので」
スライムと書いて捕食者と読む。そう、捕食者である。スライムになった志乃はオリジンの全身を包み込む。
「一線越えないよ? 存分に焦らして壊すよ? その方が色々と都合が良いし」
オリジンの耳元でそう囁くだけでびくりと反応する。媚薬に冒された身体ではそれですらも感じてしまう。オリジンは無意識に内股を擦り合わせようとし、しかしそれは志乃に阻まれる。スライムに包まれた身ではうまく踊ることもできず志乃の為すがままであった。
「耳とか口とかうなじとか背中とか、ぞわぞわするよね。分かる。気持ちいいよね?」
志乃が与える刺激はもどかしく、オリジンは後一歩で高みに至れない。自分で弄りたくともその行為は志乃に阻まれる。オリジンはそのもどかしさに志乃を口汚く罵り始める。だが、志乃は一向に意に介さず淡々と捕食するだけだ。やがて、オリジンが嗚咽を漏らしながら懇願を始めるまでさほど時間はかからなかった。
「あれ、これだけで参っちゃったの? 大人びるには早いってことですね。まあ私スライムだけど」
だが、志乃はそれを与えない。だってこれはおしおきなのだ、与える筈がない。かくして、捕食者による一方的な蹂躙は続くのであった。
大成功
🔵🔵🔵
神羅・アマミ
想像するだけで理想の自分になれる?
そんな都合の良い寝言は夢の中だけにしてもらおう!
躯の海へと還り、永久の眠りにつけい!
とは言えこの場に漂う力を利用するべきならば、妾も急に八頭身くらいに変貌、殆ど裸体のビキニ姿でUC『結髪』の兵装を纏う。
そんで「はー!何が美貌じゃ!こちとら露出度とお色気で勝負よ!こりゃお話にならんな!」とか煽る。
限界まで高められた敏捷性で舞うように疾駆し、ネオンのように様々な色を放つブラストにて敵の衣服や装甲を【吹き飛ばし】てやる!
同じ土俵に乗せると見せかけ、防御力を削げればしめたもの。
ちなみにこっちは精巧な裸体型パワードスーツ着用。
乙女の素肌は気安く見せるものでなくってよ!
「想像するだけで理想の自分になれる? そんな都合の良い寝言は夢の中だけにしてもらおう! 骸の海へと還り、永久の眠りにつけい!」
『なにぃ! この世界でもっとも尊いわたしを愚弄するか!」
神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)の言葉に憤るオリジン。そうは言ったもののこの世界の力を利用しなければ有利を取れないならば利用しない手はない。アマミの姿がロリっ娘体型から8頭身のモデル体型へと変貌していく。肌色マシマシのビキニ姿だ。
「はー! 何が美貌じゃ! こちとら露出度とお色気で勝負よ! こりゃお話にならんな!」
『なんだとぉ! 痴女が言いよる!』
「この程度で痴女扱いとは感覚が古い古い。ロートルは恥をかかぬ内に骸の海に返った方が身のためではないかの」
『おのれぇ! 言わせておけば!』
そして、アマミはオリジンを煽りに煽った。煽り耐性のないオリジンはこれに激昂しアマミに飛びかかる。だが、そのような雑な攻撃に当たるアマミではない、舞うような足取りでひらりと回避するとフォトンブラストを放った。
ネオンのように7色に輝くフォトンブラストがオリジンの衣装を吹き飛ばしていく。ちょっと背伸びしたセクシーランジェリー姿になったオリジンが両手で身を隠す用に身体を掻き抱く。
『な、何をするのだ!』
「これで条件は同じ、どっちがより魅力的かはっきりするじゃろ?」
同じ土俵にあがった……と見せかけて実はアマミの8頭身モデルボディは精巧な裸体型パワードスーツである。ユーベルコード製のオーバークロックさせた反重力装置であったのだ。
(乙女の素肌は気安く見せるものでなくってよ!)
内心ほくそ笑むアマミを前に、衣服ごとフェロモンをフォトンブラストで吹き飛ばされたオリジンに為す術はなかった。
大成功
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アリス・フォーサイス
うーん。さいきょうのそんざいか。ゴキブリ?
無数のゴキブリに変身だ。
フハハハハー。これで近づけまい!
しかもこっちはフェロモンに引き寄せられて近づいてくぞ!
ほらほら!フェロモンを解除しないといつまでもつきまとうぞ!何匹か潰したところで無駄、無駄!1匹見つけたら100匹は伊達じゃない!
耐えきれず、イマジンモンスターを解除したタイミングで自爆をしかけていくよ。
それは悪夢。
お茶の間に潜む黒い悪魔。
人類の不倶戴天の敵。もしかしたらオウガにとっても不倶戴天の敵かもしれない。
1匹見かけたら100匹はいるという恐るべき存在。
「うーん。さいきょうのそんざいか。ゴキブリ?」
しかし、情報妖精であるアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)にとってはそれほど忌避感を抱く存在ではないらしい。なんのてらいもなく無数のゴキブリに変身していた。ついでに、そこらへんの無機物もゴキブリに変換していた。
『い、いやぁぁぁぁぁぁ!』
そんなゴキブリの大群を前にオウガの悲鳴が響き渡る。
「フハハハハー。これで近づけまい! しかもこっちはフェロモンに引き寄せられて近づいてくぞ!」
先の猟兵との戦いで衣服を吹き飛ばされたオリジンは今は下着姿である。アリスのその言葉は肌に直接ゴキブリが触れることを意味していた。表情の見えない黒い穴のような顔が青ざめていく。オリジンは1も2もなく逃げ出した。
「ほらほら! フェロモンを解除しないといつまでもつきまとうぞ! 何匹か潰したところで無駄、無駄! 1匹見つけたら100匹は伊達じゃない!」
今のオリジンにもはや最強の自負はない、イマジンモンスターへの変身が解けていく。その肌にゴキブリがぴとりと……。
『い、いやぁぁぁぁぁぁ!』
アリスは容赦なく無機物から変換したゴキブリを自爆させていった。オリジンの悲鳴が爆風の中に消えていく。そして、煙が晴れた時、そこには何も残ってはいなかった。
大成功
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