迷宮災厄戦⑱-13〜オリジン・猟書家ブレイン変化〜
●アリスラビリンス・普通の不思議の国
「なにが、なにが猟書家だ! どこからきたかも分からぬ馬の骨どもが、この世界でもっとも尊いこのわたしを、ここまでコケにするとは、許せない、許せない……!」
ついに姿を現したオウガ・オリジン。絶大なる力を持ったアリスラビリンスのオブリビオン・フォーミュラにして、「はじまりのアリス」「はじまりのオウガ」。
そのオウガ・オリジンたる自身を今の今まで監獄に閉じ込め、あまつさえ力を簒奪しようとする不敬。もはやオウガ・オリジンは絶対に許せるものではなかった。
「嗚呼、嗚呼、怒りで腸が煮えくり返る。だからこそだ…だからこそ、お前たちの力を使ってやろう!」
その怒りが頂点に至った時、オウガ・オリジンは考えつく。力を奪った代償を払って貰おうと。奪い返した力は、猟書家達のエネルギーも混ざっている。つまりはオウガ・オリジンの力となるものだ。
「猟書家どもよ。お前たちは自らの力で敗北し、わたしのカタストロフに巻き込まれて滅ぶのだ! 一人も逃がさんぞ!」
そしてアリスラビリンスにおいて絶大なる力を誇る、現実改変ユーベルコードが発動する。今回は風景に何の影響もないが、本来は世界の有り様すら変える能力。そしてオウガ・オリジンの姿は変じていく。
その姿こそ、キマイラフューチャーにオウガ・フォーミュラとして君臨しようと侵攻を試みようする猟書家の姿。怪人達の大首領(仮)にして、侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」を持つ者。
「ブレブレブレ、頭を垂れよ下郎共! 吾輩はキング・ブレインである! これからどうぞよろしくお願いします!」
怪人達へのプレゼンの練習をする姿はまさに猟書家の一人、キング・ブレインそのものであった。
●グリモアベース・ブリーフィングルーム
「キング・ブレインって、何だか悪い人なのか、いい人なのかわからないよねー」
尊大な物言いのオウガ・オリジンが猟書家キング・ブレインに変わっていく様を確認して、グリモア猟兵見習いエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)は電脳ウインドウを操作して猟兵達に説明を始める。なおその顔は苦笑気味だ。
「でもオウガ・オリジンが変身したキング・ブレインも猟書家の一人、強敵なのは変わらないから気を付けてね!」
キマイラフューチャーに侵攻して、怪人達の大首領となって君臨するという野望を持つ猟書家キング・ブレイン。その姿は勿論、性格や攻撃方法までオウガ・オリジンの現実改変ユーベルコードで再現している。
「思考や戦闘方法もキング・ブレインそのものだから、かなり突拍子なことをしてくるかも。の男そのものなんだ。何せ怪人達の大首領だもん、とってもすごい手を隠していそうだし!
何故かエィミーの瞳はキラキラと輝いているが、オウガ・オリジンより与し易いと考えるのは早計だろう。その天性の勘と口調からは感じられない明晰な頭脳でこちらの機先を制してくふからだ。故にその対策は練っておく必要はある。
「オウガ・オリジンも追い詰められて本気だから。きっと無事に戻ってきてね!」
最後は元気よく激励してエィミーは転移術式を発動させる。無類のユーベルコードの力で大首領とならんとする男となりて、猟兵の前に立ち塞がる障害。猟兵達は如何に突破するか、その手腕が問われる。
ライラ.hack
この戦争最大の癒し、ブレブレブレさんの登場だー!
どうも皆様こんにちわ、ライラ.hackです。
このたびはオウガ・オリジンが模倣し、オウガ・フォーミュラとなってキマイラフューチャーに侵攻しようとしている猟書家の一人、キング・ブレインとの決戦です。
難易度は普通より高めなのでご注意ください。
戦場は至って普通の不思議の国ですが、オウガ・オリジンは現実改変ユーベルコードによる無限の想像力によって、キング・ブレインの完全な変身を成し遂げています。完全なキング・ブレインの外見と口調と思考を持ち、背中に背負った「スーパー怪人大全集(全687巻)」と、脳から出るビームで戦います。
なお敵は必ず先制攻撃をしてきますので、その点を注意して行動をお願いします。先手を取るのは不可能です。
以下、特殊ルールとなります。
プレイングボーナス…… 敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
以上です。オウガ・オリジンの猟書って変身も佳境、戦争も終盤ですが、頑張りましょう!
それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『『オウガ・オリジン』キング・ブレイン』
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POW : 侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」
【スーパー怪人大全集の好きな巻】を使用する事で、【そこに載ってる怪人誰かの特徴ひとつ】を生やした、自身の身長の3倍の【スーパーキング・ブレイン】に変身する。
SPD : 本棚をバーン!
【突然、背中のでかい本棚を投げつけること】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【リアクションをよく見て身体特徴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : 脳ビーム
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【脳(かしこさを暴走させる)】属性の【ビーム】を、レベル×5mの直線上に放つ。
イラスト:屮方
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
大門・有人
不採用含め全て歓迎だ。
怪人たちの大首領だと…?例え変身者とて、貴様は逃さんぞ。
見参、ガンバレェエイ!
ガンバーバイクを盾に拠点防御、拳銃での牽制を行い味方が援護射撃だ。
敵の先制攻撃に対してはガンバーバイクで防御、こちらの行動を読まれるようになればパターンを変えて接近戦だ。
UC始動、奴の想定を上回る反応速度で戦えるかどうか、勝負!
信奉している者に問題があったのか、それとも出自に問題があったのか。
どちらにせよ悪の運び手を拡散させる訳にはいかない。残念だが、死ぬまで殺す。
無慈悲な正義の鉄槌を受け入れろ。
決着後、勝利していればキング・ブレインとそれに変身したオウガ・オリジンの為に黙祷して、本を焼こう。
シウム・ジョイグルミット
[SPD]
ほんと、猟書家本人と全然変わらないねー
よし、気合入れて勝負だ!
まずは先制攻撃対策っと
本棚が飛んでくるみたいだから、【野生の勘】【見切り】【残像】を使って回避したいね
とにかく回避に専念して、うるさく周りを飛び回ろー
もし避けるのが無理そうって判断したら、その瞬間に『Jack pot』発動!
脱力状態でノーリアクションだから、性能強化するの難しいんじゃないかな?
仲間を狙ってる時は、ナイフを飛ばして攻撃かな
狙えるなら、使おうとした大全集を【早業】で貫きたいね
本棚なら手を狙って正確に投げられないようにしたいなー
邪魔して思い通りに戦わせないようにしなきゃ
その間に仲間にはドンドン攻めてもらっちゃおう
鈴木・志乃(サポート)
鈴木です。よろしくお願いしますね。
DS生まれCF育ちです。
皆が幸せな世界になったらいいのになァと思って、戦ってます
単純な火力よりかは光の鎖を使った捕縛とか
トラップ使った搦手が得意ですね
高速詠唱で幻影を作ることも多いかも
劇団に所属してて、CFでは配信者やってます
面白いことなら大体好きですね
歌、踊り、演技ならそれなりに出来ますよ
敵を騙す為にわざと怪我を負ったりします
自分が傷つくのは厭わない方かもしれません
人の笑顔の為なら結構無茶します
必要ならシリアスもネタもカオスもどんとこい
ただし公序良俗に反する行動は、依頼達成の為でもしません
猟書家キング・ブレイン。キマイラフューチャーへの侵攻を狙い、このアリスラビリンスの絶対支配者であるオウガ・オリジンの力を簒奪した者の一人。
彼には野望があった。大首領となり、怪人達を統べてスーパー怪人として世に送り出し、再び楽しく可笑しい世界にしようと目論む者。
「ブレブレブレ!……うーむ、もっと抑揚があったのがよいかな?」
今の姿はオウガ・オリジンが現実改変ユーベルコードによって変化した姿なのだが、キング・ブレインの性格や趣向までも真似てしまう。故に、今の大首領としての涙ぐましい努力はまさしく本人の意志による行動である。
「キマイラフューチャーにとってはどうなのかなー? 幸せなのかなー」
キマイラ達の刺激に飢えた姿を想像しながら、鈴木・志乃(ブラック・f12101)は呟く。キング・ブレインの降臨はある意味、キマイラフューチャーにとっては刺激になりうるだろう。
だがあまりの劇薬は混乱と争乱を巻き起こす。それを見逃すほど志乃もお人よしではない。そしてそれはシウム・ジョイグルミット(風の吹くまま気の向くまま・f20781)と大門・有人(ヒーロー・ガンバレイにして怪人・トゲトゲドクロ男・f27748)、p同様である。
「ほんと、猟書家本人と全然変わらないねー。よし、気合入れて勝負だ!」
「怪人たちの大首領だと…? 例え変身者とて、貴様は逃さんぞ。見参、ガンバレェエイ!」
オウガ・オリジンの変身体とはわかっていてもシウムですらキング・ブレインと見間違うほどのクオリティ。だからこそ猟書家としての戦いに対応する必要があると気を引き締めるシウム。
一方の有人はヒーローにして怪人たるガンバレイに変身しながら、己の正義感を燃やす。スーパー怪人が闊歩する世界を作り上げようとするキング・ブレインは、例え分身であっても逃すわけにはいかない。
「むっ、猟兵の登場か! ブレブレブレ! この大首領たるキング・ブレインが相手になってやろう!」
来る怪人達の為の演説の練習としていたキング・ブレインではあるが、猟兵達の襲来によりスイッチが入る。そこはやはり猟書家の一人というべきか、反応が速い。
即座に背負っていた背中のでかい本棚を投げつけて攻撃を仕掛けてくる。ここは怪人達のトップに立とうとする大首領の怪力というべきか。
「いや、シンプルではあるけどすごいね」
「そんな大雑把な攻撃はうさぎには当たらないよー」
そう言いながらパフォーマーとして動きで負けるわけにはいかない志乃はオラトリオの翼を広げながらひらりっとでかい本棚の飛来を躱す。それはまさに踊るようでもあった。
一方の時計ウサギとしての野生の勘を最大限に活用しながら回避をするシウム。回避に専念したウサギを捉えるのは容易ではなく、忙しなく周囲を飛び回るようにしてから本棚を躱し続ける。
「よし、援護は任せろ! 二人とも存分に行け!」
そして有人は頑丈なガンバ―バイクを盾にして拠点防御を展開。そこから志乃とシウムを援護するように、バイクに常用している回転弾倉式散弾銃でキング・ブレインに牽制射撃を行う。
足元や身体にもあたるショットガンの弾。キング・ブレインにとっては大きなダメージにはなりはしないが、それでも痛いものは痛い。
「痛ッ! イタタタタタタッ! 吾輩に向かって何たることを! ショットガンは怪人に向けてはいけません!」
そう憤慨しながら本棚のターゲットをガンバ―バイクを盾にする有人に変更したキング・ブレイン。本棚が衝突する衝撃に耐えながらも有人はその攻撃を耐えるが、そこはキング・ブレインの明晰な頭脳がその状況を観察する。
そしてその追撃の本棚投擲はガンバ―バイクの弱い所を集中的に狙うところであった。タイヤ以外の粗雑な継ぎ合わせの部分を的確に狙い、拠点防御を崩す構えだ。
「チッ、頭悪そうな癖に貴様やるな!」
「何を言う! 大首領として頭脳プレイは当然であろう!」
有人のツッコミを否定するようにキング・ブレインは攻撃をしようとするが、すでに有人の役割は果たしている。牽制とこちらに意識を傾けること。
つまりは志乃とシウムがキング・ブレインに接近するには十分すぎる隙だと言えた。だがキング・ブレインもそこまで接近すれば対処はしてくる。
「それではショウ・タイムと洒落込みましょう!」
「何ィ、それは!」
志乃が帽子を取るように動作して能力「悪戯好きのおもてなし(ハットトリック)」を発動させる。予め、帽子で防御をしておき本棚攻撃を覚えておいた志乃はそれをキング・ブレインの前で再現したのだ。
飛んでくる本棚に合わせるように、志乃がどこから出したかわからないが、帽子から本棚を出現させて相殺させるという光景。まるでマジシャンの舞台でも見ている光景だった。
「私ばかりに気を取られてはいけないですよ?」
「その通りですよー」
その志乃の合間を縫ってシウムが投げナイフによる投擲を繰り出す。狙うは本棚にある侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」だ。蔵書を減らし、スーパー怪人化を減らすと共に、投げ手を狙うことで本棚の投擲を阻害する役割を果たそうとする。
「ノオオオオオオオ! 吾輩がせっかく集めたスーパー怪人大全集がーー!」
せっかく集めた侵略蔵書がナイフで傷つけられ、絶叫するキング・ブレイン。投げ手もナイフで傷つけれているにも関わらず、激高した本棚をシウムにも投擲するが、それを嘲笑かのように能力「Jack pot(ジャックポット)」を発動する。
完全に脱力したことにより、本棚の衝撃を完全吸収しきり、具現化したスロットマシンが777を揃い、衝撃が排出される。それを見たシウムはキング・ブレインに満面の笑みを浮かべる。
「は~い、なんと奇跡の大当たり~♪」
幸運のウサギはラッキーを祝福する。だがキング・ブレインにとってはバッドラックであった。シウムは完全な脱力状態である上にノーリアクションであるわけだから、投擲の性能強化は難しい。
シウムは志乃と共に時間を稼ぐ。その本命の攻撃は実はさきほどまで援護していた有人であることをキング・ブレインは知ることはない。
「ぬっ、ぐうううぅ! ……もってくれよこの体……! ゆくぞッ!」
そして二人が翻弄している隙に有人は能力「ファイヤー・ガンバレイ」を発動。新造臓器のみ活性化、体液を燃やし赤熱する。そのことで身体は活性化し、高速移動を可能とする。
だが身体の活動限界時間は短いが故に有人は一気にキング・ブレインに突撃する。体内を巡る超高熱体液が有人の戦意を燃え上がらせる。
「悪の運び手を拡散させる訳にはいかない。残念だが、死ぬまで殺す。無慈悲な正義の鉄槌を受け入れろ!」
「怪人の容貌の癖にヒーローとは生意気な!」
有人とキング・ブレインの拳が激突する。だがさすがは怪人の大首領と名乗るキング・ブレインの耐久力は高く、有人の拳は砕ける。
だが体内を循環する超高熱体液が噴出し、キング・ブレインの身体に飛び散る。そして身体を焼きながらも、侵略蔵書にも飛び火して本棚にも延焼を始める。
「あちっ! あちちっ! いや、吾輩の本棚がっ、スーパー怪人大全集が燃える! はやく消さないと!」
そう言って拳を砕いた有人と距離を取るキング・ブレイン。己の身体を焼く炎よりも、侵略蔵書の方が心配らしく、走り回りながら火を消そうと躍起になっている。
その奇天烈な動きにさすがのシウムや志乃もついていくこともできず、見逃すように逃げられてしまう。そして有人も己の身体の限界を悟り、能力を解除する。
「信奉している者に問題があったのか、それとも出自に問題があったのか……いずれにしても本は少しは燃やせたか」
その言葉はキング・ブレインに向けたものではなく、変身しているオウガ・オリジンに向けたものだったかもしれない。できることならばすべてを燃やしてやりたかったが、それはもはや能うものではない。
幸いと猟兵の追撃は続くようではあったし、有人は他に任せつつも、シウムと志乃に肩を預けながら戦線を下がる。おそらくはこれから葬りさられるであろう、オウガ・オリジンに対して黙祷を捧げながら。
そう有人が確信するほど、キング・ブレインの末路は決まっていると思っていた。オウガ・オリジンが完璧に変身したとしても、猟兵が負けるはずがないと確信しているのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
地籠・陵也
【アドリブ連携歓迎】
どうもこんにちは、地籠・陵也だ。どうぞよろしく(まずは挨拶返しから入るドラゴニアン)
キマイラフューチャーでは戦いの際に必ず挨拶から入るんだろう?(謎のガセ知識)
(完全に本人と相対する気概でやっている)
で、攻撃は【高速詠唱】で【結界術】と【オーラ防御】【拠点防御】を併用して防ぐが……んん?何か防いでいるのに俺の頭が凄く回転している気分だ……!?これが脳属性の力……
なら俺も相応の反撃をしよう。
先程の防御を展開したまま【多重詠唱】で【指定UC】と【浄化】【破魔】の術を同時詠唱でぶつけるぞ。もちろん【全力魔法】。
俺の持てる全ての魔力と脳ミソパワーを込めて……ドーーーン!!だ。
上野・イオナ
「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォおお!」
「トランプが舞ってるぞ、偽ブレブレだ!狩りつくせぇ!」
「オリジンも好きだけどブレブレを模倣しようなんて千年早いんだよ!」
世紀末っぽい格好でバイクに乗って登場
多分バトルゲーマーの能力で召喚した
なんかそれっぽいBGMがかかってる(UC【空を翔ける小鳥が歌うは夢の音色】)
敵UC【脳ビーム】の範囲はどうせ直線上
技能【見切り】【騎乗】で避けてやる
偽ブレブレの周りをグルグルしながら武器トライレインボウで攻撃
※テンション狂ってステシと雰囲気が少し違います
※『キングブレイン』のことを『ブレブレ』って勝手にあだ名みたいな感じで呼びます
※アレンジ・連携大丈夫です
シズホ・トヒソズマ
借り物とはいえ、その猟書を攻略させて貰います!
王劾から炎の獣156体を召喚し本棚目がけてけしかけます
本なら燃やしてしまえばいいんです!
と◆焼却炎燃やした獣たちで襲い掛からせます
ま、それでも燃やし尽くせないでしょうからこれはブラフ
本命は相手の視界を獣や炎で覆う事
その間にクロスリベルで強化した移動力で
シュヴェラの◆空中浮遊で敵背後へ移動
そして大帝巫の認識改変◆催眠術で
『私や人形の位置を背後に認識せず、前方に認識し続ける』を発動
後は相手が巨大化し誤認位置へ攻撃した間にUC発動
シュヴェラの◆重力属性光線で巨大化した体の重さを強めて体勢を崩し
そこを零距離にワープしながら突進した巨大宇宙船でぶっ刺します
「ふううううう……、なんというひどいことを。猟兵め、許すまじ!」
延焼していた侵略蔵書「スーパー怪人大全集(全687巻)」の鎮火に成功したキング・ブレインは深いため息と共に、失われた大全集の分だけ猟兵に対して怒りの感情をこみ上げる。これはコツコツとキング・ブレインが集めてきたものであり、己の力の結晶でもあるのだ。
大首領として君臨する為にもスーパー怪人化させるためにこの蔵書は必要となる。それが失われた分だけ、大首領としての威厳が損なわれるということだ。
そのことに憤慨するキング・ブレインではあるが、すぐに心を落ち着ける。大首領たるもの、この程度で動揺していては程度が知れるもの。
「ブレブレブレ! 大首領は慌てないのである」
「どうもこんにちは、地籠・陵也だ。どうぞよろしく」
そんなのけ反って笑うキング・ブレインに対して、丁寧にお辞儀をしながら挨拶をする地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)。まさかの挨拶をされては、キング・ブレインも挨拶を返さなければ大首領の度量に関わる。
「大首領キング・ブレインである! 目上の者に挨拶をするとは猟兵にしては汝は出来ておるな」
「キマイラフューチャーでは戦いの際に必ず挨拶から入るんだろう?」
陵也の挨拶はどこか抜けているが、本人は至って本気も本気である。キマイラフューチャーの謎知識もどこから仕入れたかわからないものではあるが。
それでも本人は敵と相対する気が満々で、すでに戦う気迫に満ちている。キング・ブレインもそれを感じ取ったのか、相手が動く前に機先を制する。
「うーむ、色々とツッコミたいが、やむを得まい。大首領として敵は排除するのみ! 脳ビィィィム!」
そして間髪入れずに自身の頭上から脳ビームを発射する。大首領としての口上が詠唱となっている脳ビームは、回避する隙すら陵也に与えない。
やむを得ずにダメージを覚悟で受け止める陵也。咄嗟に張った結界術やオーラによる多重防御によりそれを受け止めるものの、何か浸透するように陵也の脳内に浸透していく。
「……んん? 何か防いでいるのに俺の頭が凄く回転している気分だ……!?」
「ブレブレブレ! それこそが脳ビームの恐ろしさ! 思考が回りすぎて身体が追い付いていかないのである!」
これこそがキング・ブレインの脳ビームの力。脳の思考能力が暴走を起こし、身体操作の乖離を起こすことで動きを鈍らせることにあるのだ。
この隙に一気に陵也を沈めてしまおうとするキング・ブレインであるが、それを引き裂くように不思議の国に絶叫が響き渡る。
「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォおお! トランプが舞ってるぞ、偽ブレブレだ! 狩りつくせぇ!」
「な、なんだァ!」
世紀末っぽい格好でバイクに乗ってど派手に登場してきたのは、上野・イオナ(レインボードリーム・f03734)だ。キマイラっぽくノリノリのハイテンションである。
その衣装はバトルゲーマーの能力で召喚したらしく、世紀末バイク部隊を彷彿とさせる刺々しさだ。そしてイオナがここまでテンションが上がっているのには訳がある。
「オリジンも好きだけどブレブレを模倣しようなんて千年早いんだよ!」
そう、イオナは結構キング・ブレインのことが好きなのである。元々ダークヒーローに憧れていた影響もあるのか、キング・ブレインのことが憎めない存在なのだ。
故にそれに変身して暴れまわるオウガ・オリジンは許すまじ、というテンションに変化しているというわけだ。派手にバイクを駆って突撃するイオナ。
「くっ、だが大首領はこの程度では動揺はしない!」
イオナの気迫と勢いに押されないように気を強く持ち、脳ビームを放つキング・ブレイン。感覚さえ暴走させてしまえば陵也のように動きを拘束できると踏んでいた。
だがそんなことはお見通しを言わんばかりにバイクでドリフトをして直線上に放たれる脳ビームに対応するイオナ。一直線の攻撃は横の移動に弱いものだ。
「お前の罪を数えろ!」
そうイオナが言うとそれっぽいBGMが流れると共に能力「空を翔ける小鳥が歌うは夢の音色(チェレステカンツォーネ)」が発動する。本来はチェレステカリヨンの音色の優しい音調だが、今は荒々しい音楽である。
そしてそのテンションはさらにイオナの行動力を高め、バイクの動きも機敏になる。そしてキング・ブレインを翻弄しつつ、過改造ショットガンピストル 『トライレインボウ』をグルグル動き回りながら発射し続ける。
「お、おのれ……吾輩に攻撃する暇も与えないだと……」
「ようやく慣れてきた……。キング・ブレイン、俺の相応の反撃も受けて貰おうか!」
脳の暴走状態にあった陵也であったが、自身との感覚に折り合いをつけて適応。そのフル回転する能力を利用し、能力「【昇華】神罰顕現・虚数光華(ピュリフィケイト・グラドゥアーレトラクトゥス)」を発動する。
氷・光・時空の三種複合属性の光の雨を降らせる大魔法。詠唱時間によって威力は増減するが、脳がフル回転しているために詠唱も早めに構築される。そして極大の光の雨が動きを止められているキング・ブレインに放たれる。
「悔い改めさせよ! 術式展開!!」
「ぐおおおおおおおおおおおおおお!」
時空属性が入っている為に体感時間を遅らされることで回避が難しくなったキング・ブレイン。咄嗟に防御するものの、光と氷の雨嵐に吹き飛ばされていく。
絶叫と共に身体にも大きなダメージを負った大首領。だがそのボロボロのキング・ブレインに追撃の一手を放つのは、シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)。
「借り物とはいえ、その猟書を攻略させて貰います!」
そう言ってその手に持つ炎獣牙剣『王劾』のマグマの刀身から、炎の獣156体を召喚する。それを背に持つ本棚目掛けて突撃させるシズホ。
「本なら燃やしてしまえばいいんです!」
「愚かな、二度も吾輩の侵略蔵書をこれ以上燃やさせはせんぞ!」
そう言って炎の獣が迫る中で、キング・ブレインはスーパー怪人大全集の中ならお気に入りの巻を取り出し、その特徴を再現する。炎を寄せ付けない絶対の鎧を纏ったスーパーキング・ブレインへと変身を遂げる。
炎の獣をその機甲の拳で粉砕していくキング・ブレイン。スーパー怪人となった彼にとってシズホの炎の獣はもはや脅威ではない。
「ま、やっぱり簡単にはいきませんよね」
そう、シズホにとってもこれは想定済み。キング・ブレインの侵略蔵書を燃やし尽くせるはずもないとは思っていたので、この炎の獣の行動はブラフである。
本来の目的はキング・ブレインの視点を炎の獣に向けること。実際に視界は炎に包まれ、シズホが紛れるには十分になっている。
「いきますよ、皆!」
そう言って合図をするシズホ。頼りにするのは自らを支える人形達だ。まず巨腕型強襲人形『クロスリベル』が操作者であるシズホの移動速度と反射速度を増強。
さらに重力制御/重力攻撃人形『シュヴェラ』の重力制御で浮遊して高速で背後に回ると共に、陰陽師型催眠人形『大帝巫』の催眠術を炎の揺らめきと共に発動させる。催眠は『シズホや人形の位置を背後に認識せず、前方に認識し続ける』こと。
「これで準備は万端。シュヴァラ!」
「任せなさい」
シズホが前方にいると錯覚して攻撃を前方に集中させるキング・ブレインの背後から、シュヴェラの重力光線が突き刺さる。炎に強い鎧に纏った巨大な姿は重力増強には絶大な効果で、体の重さを強めて体勢を崩すキング・ブレイン。
「うおおおおおっ!」
「それでは銀河皇帝の船と共におさらばですよ!」
そして能力「幻影装身・極:星海の玉座に座す皇帝(アームドフォーミュラミラージュ・リスアット)」を発動する。銀河皇帝の幻影と融合し変身したシズホは、外宇宙からワープしてくる『黒き槍の船』を召喚し、ゼロ距離にワープさせる。
そのまま突貫させることでキング・ブレインの身体に突き刺さり、遥か上空まで持ち上げられる。そしてそのまま大気圏に突入し、そのエリアを外周するように高速飛翔する。
「この、吾輩が……あああああああ、わたしが! こんな結末など! おのれええええええええええええええ!」
キング・ブレインの身体と侵略蔵書が本棚ごと焼き尽くされていく中で、ついに本体のオウガ・オリジンの姿も現す。だがすでに大気圏突入という熱に覆われた身体は、莫大な熱量に耐えることがでずに消滅していく。
そして流星のように煌めき、消えていった空を眺めて、イオナは呟いた。
「じゃあな、偽ブレブレ。本物とはキマイラフューチャーで遊ぶぜ」
こうして本物にまったく同じと呼べるキング・ブレインに変身したオウガ・オリジンは塵になるまで燃やされ散っていった。大首領になれる実力があったにも関わらず、なぜ負けたのかは本人には最後までわからなかった。
猟兵達は性質を理解し、己の実力を最大限に発揮できるように努め上げた。オウガ・オリジンは力を使うだけで、最大限に発揮しようとは思わなかった差であろう。
そしてその積み重ねはいよいよオウガ・オリジンを追い詰める結果に繋がろうとしている。最大級の生命力を持つオウガ・オリジンにも終わりが近づいている。暴君が倒れる日は、もうまもなくだ。
大成功
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