3
🐶わんわんお!

#アルダワ魔法学園

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園


0




●迷宮の遠吠え
「さて、俺がここに立っているということはつまりそういうことだ。」
 小さな妖精、ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)が依頼の説明をする定位置、つまり机の上に立っていた。
「頭数は揃ったな。説明するぞ。今回行ってもらう世界はアルダワ魔法学園。蒸気と魔法と迷宮の世界だな。行ったことのあるやつも多いだろう。で、今回もダンジョンに潜ってもらう。」
 変化を続ける迷宮。その原因は奥に潜むオブリビオンだということが知られている。奴らを封じる為の迷宮が、奴らの都合よく扱われるのはあまりいい気分ではない。
「俺の予知だと、迷宮に挑んでいた学生の連れて行った犬っころがたまたま変化のタイミングで巻き込まれたようでな。孤立してしまった上に、災魔どもに嗅ぎつけられたようであまり時間がない。ってなわけで、そいつの救助と、変化させていった元凶であるフロアボスを討伐してもらいたい。」
 救助して脱出しても追跡され、学園への道まで知られる訳にはいかない。ならば元凶を叩いてしまえば良いのだ。
「では予知できた内容から調べておいた情報を出していく。まずはコボルトが尖兵として差し向けられているようだ。コボルトは知っているか?世界によってはアレも妖精らしいが、ここに居るやつは災魔だ。爪や牙といった肉体による攻撃が多い。そしてフロアボスだが……獣人型をした災魔、――デュランって固有名がある。武器も魔術も使う厄介な敵だ。オールレンジで警戒しておけよ?」
 本当は俺も行ってデュランを討伐したかったが今回は譲ってやる。そういうナイツは少し不満そうで。訳ありのようだが追求する声をかける猟兵はいなかった。
「さて、討伐も大事だがまずは迷宮探索だ。変化したばかりだが、撤退した学生仲間によると構造自体は極端に変わってないらしい。が、逃げている間にも迷宮が変化してたらしいから、マッピングした経路がそのまま使えるわけではない。そして、罠は復活していたそうだ。一応、複製してもらった地図を渡しておく。はぐれた位置は――」
 と地図をもって説明する。場所のピンどめに竜槍を用いる。また竜槍に怒られるぞ。
「参考になるかどうかは怪しいが、こんなもんだろう。この地図を元にうまいこと道を見つけてくれ。そうそう、罠だが一風かわったのが多いみたいでな。魔法陣踏んだら尻尾が生えてきたり、急にドッグフードが食べたくなったり、遠吠えしたくなったり……碌でもない罠ばかりだから気をつけろよ。」
 真面目な顔して説明するナイツ。だが内容はなんというか……実害低くないだろうか。
「なんだその顔は。まあともかく、取り残された犬たちの救助とオブリビオンどもの討伐を頼む。アイツ――デュランを殴れないのは残念だが、お前らなら確実に骸の海に葬り去ってくれると信じてる。」
 ナイツはそう言い、猟兵たちを獣の迷宮へと案内する。


竜夢
 竜夢です。シナリオもこれで5つ目。今回も私の宿敵を引き当ててしまったので討伐をお願いします。
 第一章ではトラップだらけの迷宮を突き進んでもらいます。災魔が既に獲物を探して動き始めていますので急ぎ頑張ってください。わんわんお。
 第二章では集団戦『コボルト』。爪と牙のわんわんお。
 第三章ではボス戦『デュラン』。術と武のわんわんお。

 なお、このシナリオはギャグ要素とシリアス要素が半々程度です。コミカルロールがお嫌いな方は【コミ不】と書かれますとアドリブとコミカル控えめとなります。書かれないと様子見つつ(第一章では遠慮なく)やらせていただきます。
 それでは、いってらっしゃいませ。
33




第1章 冒険 『もふもふ達を救出せよ!』

POW   :    ç˝ ăŤă‹ă‹ă‚ă†ăŒă‚‚ăľă‚‚ăľăŽăŸă‚ďźĺŠ›ăĽăă§çŞăé€˛ă‚€ďź

SPD   :    čŞ°ă‚ˆă‚Šă‚‚ć—Šăă‚‚ăľă‚‚ăľăŽĺ…ƒă¸ďźç˝ ăŤă‹ă‹ă‚‹ĺ‰ăŤă‹ă‚ă—ăŞăŒă‚‰ćŽ˘ă™ă€‚

WIZ   :    ç˝ ă‚’č§Łé™¤ă—ă€ă‚‚ăľă‚‚ăľé”ăŽĺ…ĽăŁăŸé“ç­‹ă‚’ćŽ˘ă‚‹ă€‚

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ナズヴィ・ピャー
【コミカル・アドリブマシマシチョモランマ】
ふむ、失せ人ならぬ失せ犬の連れ戻しですか
まずはグリモア猟兵さんの参考資料こと地図を再確認して…
あとは失せ犬の名前も聞けるようなら聞いておきましょう

●まずはあっちへ
今のところ罠は無いようです
次の角までダッシュで移動するワン
ポ
ポ
ポ
●おかしいですね
いつの間に罠にかかったのか…
尻尾が生えてるじゃないですか
…実害はほぼ無いようですし、罠を気にせず急いだ方がマシかもしれませんワン
ポ
ポ
ポ
●地図と現状を比較+差異を書き込み+確認済みルートも床にマーキング
この置いてあったカリカリ美味しいですねムシャムシャ
さあ急いで失せ犬をダッシュで探しましょう



●わんわんお猟兵その1
「――ちょもらんげ。それがわんちゃんのお名前なんですね?」
 ナズヴィ・ピャーが目標のお犬様の名前を学生から聞くと、感心したように頷く。
「――いいセンスしてますね。」
 そんなやり取りがあったのが数刻前。今はダンジョン真っ只中。持ち前の足腰の強さでダンジョンを駆け抜ける。なんたって疾さが大事な依頼なのだ。
「今のところは罠はないようですね。ならば次の角まで、もっと疾さをあげましょうワン。」
 突如光る魔法陣。瞬時にぴょんぴょんと多段ジャンプし、罠をかわして突き進む。
「――はずだったんですけどね。何故このようなものが私の尻に生えてるんでしょうかワン。」
 ふさふさの銀の尻尾がズボンからぽろり。魔法的なアレで服がずり落ちるとかそういう事はなさそうなのが幸いだが、ゴワゴワ尻尾が彼女の蒸気でしっとりとしている。
「まあ実害はなさそうですし、このまま行きますワン。……あ、なんか落ちてますワン。」
 でん、と道のど真ん中に落ちているペット用のお皿に、たんまり盛ったカリカリ。どう見ても罠だ。しかし食べたい。恐る恐る近づくとやはり足元に罠が仕掛けてあって。
「――ハッ!」
 気づけばカリカリを食べてお腹いっぱいになり、丸まって寝ていたナズヴィ。
「やられました。やはりここは恐ろしいダンジョン、気を引き締めて行かねばワン。」
 通った証として床にマーキング(※犬のそれではない。)をして、4足で急ぎ駆けるナズヴィであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

モリ・ダニー
【POW】
尻尾が生える? すでに生えてるよ、だってダニーは犬なんだからな。
ドッグフードが食べたくなる? 食べすぎは良くないって言ってるのに常に求めてるよ、だってダニーは犬なんだからな。
遠吠えしたくなる? 近所迷惑だから駄目だって言ってるのにいつもやってるよ、だってダニーは犬なんだからな。

つまり、この迷宮の罠は罠でもなんでもないという事だな、だってダニーは……犬なんだからな!とっくにもふもふだ!なあ、ダニー!(∪^ω^)オン!
そう言う事だ、目的地まで一直線で突っ切ってやる!

アドリブ、連携歓迎



●わんわんお猟兵その2
 ダニーは犬である。白いもふもふとした体にでん、っとしたお腹。ご飯は犬用のソレだし、ご近所迷惑と言われてもよく吠える。つまり。
「この迷宮の罠は罠ではないな!ならば突破したも同然、行くぞダニー!」
 と自信満々のヒーローマスク、モリ。ダニーも元気にオンッと吠える。
 しかし、この迷宮、そこまで甘くなかった。無機物だろうが意思がアレば問答無用で犬の体験が出来てしまう。
「うぅ、なんだこれは。ダニー、おちつ……ァオーーーーン!」
 いつもはモリがダニーを制御しているが、わんわんおパワーに満ちたこのダンジョンではダニーが主導権を握り始めていたのだ。そして、ここは犬にとってある種の楽園。本能を開放できる迷宮。いつも吠えては宥めらるが此処では怒られない。満足できるまで吠えられる!溢れるパワーで好き勝手に走り回るダニー。走り回れる楽しさを共感してしまうモリ。精神が犬に近づき、さらに共感が強まる。ヒーローマスクとしては強化ともいえるかもしれないが。
 飛んでるフリスビーが気になり付いていき、ちょっぴり迷子になりつつもダンジョンをずんずん進む一人と一匹。奥地へ進む頃にはすっかり犬の気持ちになっていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ジズ・レオリー
任務把握。
もふもふ…とやらの価値はジズには計りかねるが、救助要請とあらば承ろう。

●WIZ
グリモア猟兵から受け取った地図を携え
罠の位置・解除法を[学習]し分析しつつおおむね[第六感]で進む
とはいえずっと歩き続けるのはジズには難しい
手近な石に腰かける
…休息。10分後に再出発を予定。
尻の下で微かに光る魔法陣には気付かず
にゅっと犬の髭が生えるも気付かず
ついでに次の罠で語尾がわんわんになっても気付かず
そのまま進む

アドリブコミカル◎
(クールドジ系/お好きに罠にかけてください)



●わんわんお猟兵その3
 このダンジョンはそこまで深くはない。が、迷宮と言われるだけあって複雑な道、行き止まり、そして何より姿を変えてくるのがいやらしい。事前にもらった地図を片手に、罠の解析もしつつ進む。
「分かれ道……こっち、と見せかけてあっち側が正解だな。」
 短めの茶色い犬の毛が床に落ちていた。今回捜索すべきわんちゃんも茶色の犬だ。もしかするとその子の抜け毛かもしれない。オブリビオンのものの可能性も無くはないが、それならそれで殲滅すべきだから変わりない。そのまま慎重に前を警戒しながら進む。……後ろから毛の塊がついてきているのにも気づかずに。そのままおしりの辺りでもふっとくっつく。
「……ん?何か今……気のせいか?少し気を張りすぎてしまったか。」
 疲れが溜まっていた。くっついた尻尾もぐったりしている。休憩がしたい、と思い角を曲がる。瓦礫の山で行き止まりになっていた。
「むう、ハズレか。ここで休憩するか。幸い後ろからは襲われなさそうだし。」
 手頃な岩に腰掛け休息する。ふう、と息を吐く。岩は思ったより冷たくなかった。尻尾が付いているから当然といえば当然なのだが、同時に魔法陣の光も隠してしまっていた。ジズの顔に犬ひげがにょきっと生える。しかし彼は気づかない。
「……風?あの隙間からか……?」
 ひげによって鋭敏になった感覚が、彼に隠し扉を知らせる。辺りを探り、壁に手を触れると魔法陣が展開される。
「――!罠かワン!?」
 壁から離れ警戒する。それに合わせて彼の尻尾がピンっと立つ。魔法陣の光が消えると、壁は脆くも崩れ去り、新たな道が出来た。
「……なるほど、隠し通路かワン。この先に居ると良いのだが。」
 同時に罠でもあったのだが、彼が気づくのは仲間と合流してからであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

モルツクルス・ゼーレヴェックス
【WIZ】

「いやー、ここがアルダワ魔法学園。来たいとは思いつつも中々来れなかったんで、感激っすねえ!」

でも、予習は万全っすよ!
【学習力】と【情報収集】を活かして探索のノウハウや罠の傾向は頭に叩き込んであるっす!

慎重に進んで、観察を密にするっす!
基本は罠を避けて通るっすし、手動解除を是とするっす!
今後のための実学っすからね!

でもそれでも進めなくなって力押しが必要なら

「てい!【物質変換】っす!」

材質と形状を自分の意のままに変える魔術で対応するっす!

【高速】にしたり、【範囲】を広くするとかの応用技も習得済みっすよ!

「ふんふん、でも油断は無しっす!テストも迷宮も大事なのは、細やかさ……っすよね!」



●わんわんお?猟兵その4
「ここが……アルダワ魔法学園!いやー、来たいと思ってたんですがなかなか来れなくて……感激っす!」
 と、モルツクルス・ゼーレヴェックス。様々な世界を巡った彼も、アルダワ魔法学園は本や報告書で読んだだけで来るのは初めてなのだ。この世界はウィザードとして学ぶべきことも多いが、まずは依頼をこなそうか。
「地図と罠の傾向と対策もバッチリ!これで実地試験も完璧っす!」
 自慢の記憶力と勉学でダンジョンを進む。聞いた通り、読んだ通り、進めば進むほど面倒な仕掛けが増えている。
「ふーむ、この辺り、魔術の流れがおかしい。ということはここか?」
 隠された魔法陣の罠を慎重に触れる。発動しないよう慎重に書き換えつつ、無力化させていく。その後、成功したかどうかを確かめるために石ころを投げるとぽふん、と煙を上げて魔法陣が消えた。
「よし、成功っす!この調子で経験を積むぞー!」
 その後も誘惑の罠も杖で罠を壊したり、物質変換で強引に消去したりして罠にかからずに進んでいく。
「内容はへんてこなモノが多いっすけど、ベースはやっぱ同じなんすねー。基礎は大事ってことっすか。」
 時折落ちている犬の毛に解呪を使い、その後新たな魔術を用いて持ち主の元を探る。なんとなくだが、近そうな気がするぞ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エア・ルフェイム
待ってろわんちゃん
今エアちゃんが華麗に助けに行くからねっ!!

まずは貰った地図の確認
はぐれた場所までの最短経路を割り出しておくよ
今のエアに頼れるのこれしかないし!

先に進んだ猟兵達の痕跡が見つかればそれも利用して、
罠は出来るだけかわしながら迷宮を駆ける
大丈夫、もし罠に掛かってもエアなら何でも可愛いから!!
あとでわんこ達にお仲間認識されたらそれはそれでおいしい!

変化している箇所についたら抜け道とかがないか確認
壊せて通り抜けられそうな箇所があればハンマー型のガジェットで思い切りずどん
器物破損とかにならないかちょっと心配だけど、命にはかえられないからね!

困難にも挫けず気合いで乗り越えていくんだわん!



●わんわんお猟兵その5
「待ってろわんちゃん!今エアちゃんが華麗に助けに行くからねっ!!」
 意気揚々と迷宮に潜り込むエア・ルフェイム。もらった地図や先行していた猟兵たちの目印で最短経路をガシガシ進む。罠は大概起動済みだったり解除済みだったりで順調に進む。――順調すぎるほどに。
「んー。何もなーい!わんちゃんどこー!」
 呼びかけるも返事も何もなく。オブリビオンの気配はするものの、近いと言うほどでもない。地図を眺めるも、少しずつ離れているような気がする。迷宮の変化で壁の位置も変わったのだろう。
「……壁、ぶち壊してすすんだら早いかな。」
 このままでは遠回りだ。できたてっぽい壁を見つめ、ガジェットを取り出す。ガションガションと音を立て巨大なハンマーに変形し、振りかぶる。
 ――ズドンッ!……ぱらぱら……ぷしゅーっ!
 壊れた壁から蒸気が吹き出る。器物損壊の代償だろうか。振りかぶった反動ですぐには動けず、土煙と一緒に蒸気を吸ってしまう。
「けほっけほっ……やっぱまずかったかワン?」
 わん?これがトラップだろうか。頭に生えた犬耳がピクピクと動く。
「ま、命に別状もなさそうだし、エアは可愛いからいいよねワン!」
 くじけるどころか楽しむように、壊した壁の先を突き進む。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナズヴィ・ピャー
【アドリブ・コミカル天元突破】
ZZzzz
ZZZZzzzz
…何故当機は隙間に頭を突っ込んでスリープ状態になっていたのでしょうか
理解に苦しむワン(のびー

そもそも当機は何故こんな辛気臭い所に…
…ちょもらんげ
そう、ちょも略を探すお仕事の途中でしたワン

まずは現在位置を地図で把握
把握出来たなら地図と床にマーキングするワン

…この領域は実害が低くても回避困難な罠が多すぎますね
いっそのことちょも略に見つけて貰うのも手かもしれないワン
ノーガードでちょも略の名前を呼び歩くのが最良なのでは…

思い立ったが吉日 早速試すワン(吊り下げられた骨ガムっぽいものと格闘
…これはミルクフレーバー!


響・夜姫
クール無表情系フリーダムマイペースな性格。

「古巣のダンジョンでわんこ探し。……古巣?」
私に記憶ないけれど。ミレナリィドールらしいし。まぁいいや。
「大事なのは。わんこを探して、オブリビオンを倒すこと」
わんわんおー。違った。えいえいおー。

ポSPD
スカートをつまみ、或いは翻し、時に銃弾で罠を作動させたり破壊したりしながら罠をかわして駆け抜ける。
かわせてないかもしれない。罠にかかってもあんまり気にしない。
「別に。見られても困らないからだわん」
耳と尻尾が生えたら
「……わんこ系ミレナリィドールになった。……わん」
耳と尻尾をモフりながら中二的ポージング。

※アドリブ・コミカルその他歓迎



●わんわんお猟兵その6
「古巣のダンジョンでわんこ探し。……古巣?」
 懐かしいような、そうでもないような。まーどうでもいいか、とマイペースに浮遊する響・夜姫。ひとまずわんこを探して敵をやっつけよう、わんわんおー。
「違った、えいえいおー。」
 誰へ言ったかわからぬ独り言で自らを鼓舞する。鼓舞できているのだろうか。
 ひらひらとしたスカートをつまみ、銃弾で罠を砕きながら進んでいく夜姫。魔法陣が光っても軽快に、ふわりとマイペースに避ける。意外と当たらない。なんかスカートが黒い毛皮に変わっているが。
「むー、毛皮だとちょっと重い。あったかいけど元に戻るかなー?」
 ひょいっと床に貼られた糸を飛んで避け、飛んできた魔法弾をひらりと躱す。カチッ。
「あ。」
 液体が天井から降ってきた。びしょ濡れである。そして黒い耳と尻尾が生えていた。
「……わんこ系ミレナリィドールになった。……わん」
 顔に手をやりシャキーンとポーズ。何故か楽しそうである。

●わんわんお猟兵とわんわん子
 よく寝たわんこ猟兵その1ことナズヴィ・ピャーはのびーと伸びて一息つく。
「この領域は実害が低くても回避困難な罠が多すぎますね。これはもう、私が動くよりちょもらんげ……ちょも略の名前を呼んであっちから来てもらうほうが良いのでワン?」
 ミルク味な骨ガムを噛みつつ、名案を思いついた。善は急げ、思い立ったが吉日。
「ちょもりゃくーちょもすけーちょもらんげー」
 ――ワン、と声が聞こえた。
「お?あっちかわん?」
 走るナズヴィ。角を曲がり、辺りを見渡す。――隙間に一匹の茶色いわんこが!
「お前がちょも略……じゃなかった、ちょもらんげかワン?」
 ワフ!と返事をするわんこ。まだ小さくふわふわな毛を携えているが、迷宮パーティの一員。しっかりと元気に隠れていた。
「よしよし、ひとまず保護完了ですね。後はオブリビオンを倒したら解決ワン。」
 ちょもらんげを抱きかかえると突然大きな声でワン、ワンと吠えだす。そして辺りに不穏な気配が。
「……獲物がやってきたワン。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『コボルト』

POW   :    çˆŞç‰™ĺźˇčĽ˛
【鋭い爪牙】による素早い一撃を放つ。また、【四足歩行】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD   :    çˆŞç‰™čš‚čş™
【駆け回ること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【鋭い爪牙】で攻撃する。
WIZ   :    çŒ›ç‰™ĺ’Źć’ƒ
【噛みつき】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●わんわんおとは言い難い何か。
 ――ウォオオオオン!
 通路に遠吠えが響く。足音が響く。カラカラと軽い何かが鳴り響く。
 敵だ、と獣耳の誰かが呟いた。猟兵たちも一部は動物っぽくなっているがソレは完全なケダモノで。
 戦闘の気配を感じ、通路より戦いやすそうな小部屋へ避難する猟兵達。罠を踏んだり踏んでなかったりの猟兵達が集い、ケダモノたちを迎え撃つ!
ナズヴィ・ピャー
【アドコミ特盛】
ふむ、あれがコボルトとやらですか
ちょも略も成長したら斯様なムキムキマッチョメンに…?

さて、巻き込まれないようにちょも略を発見した隙間にハウスしましょう
この狭さならコボ略も手を出せない筈

と言うわけで
コボ略を始末するワン

・摩擦低減管
走り回ったり、突然スケートの様に滑りながらの移動で攪乱
コボ略をツルーのズコー
ついでにお殿様お戯れスピンをご馳走するワン

・祓魔管
多対一は面倒なので、目潰しライトとして活用するワン

・ニョホホランド(略)社スチームアーマーの性能試験
ついでに格闘性能試験も行ってしまいましょう 一石二犬だワン
殴殴殴打の蹴蹴蹴撃、殺意マシマシで頭から投げ落としたり壁に叩き付け


ジズ・レオリー
もふもふは無事発見できたか

指摘があれば漸く自身の異変に気付く
…理解。しかし、この程度でジズの均整性は損なわれまいワン
耳の生えた猟兵もいるな
貴殿らもなかなか似合っているぞワン

さて…ジズの[第六感](犬髭)が告げている
奴らを野放しにしてはいけない
敵を視認。掃討を開始するワン

基本は前衛で戦う猟兵の補佐
…動くのが億劫というわけではない
ジズの体力は脆い
歩き回った後の今は、特に

敵の動きを[学習]し【不避ノ雨】を放つ
[範囲攻撃][追跡]で技を補強
五属性満遍なく織り交ぜ
効き目のある[属性]あれば[高速詠唱]で多めに変更

魔力良好。髭の調子も抜群だ。過たず、矢は敵を射る。
そう有れかし、と何かを願うのはジズの癖だ


モルツクルス・ゼーレヴェックス
「自分のせいじゃないっす!自分、罠踏んで無いっす!」

しかし気がすすまないっすねえ!ワンコ大好きなんすよ自
分!

「食い止めて下さいっす!乱戦は避けて!」

味方の猟兵のみんなにもときめいてたり、なかったり!

「魔なる力よ、安らぎよ、深く暗き眠りを与えよ」

だから寝かしつけるっすね!

培った【戦闘知識】でタイミングを見計らって【睡眠雲】で一網打尽っす!

【範囲攻撃】を扱うノウハウは心得てるんで味方を巻き込む愚は犯さないっすよ!
【コミュ力】で味方の動きとか意図を察して、上手いこと攻撃っす!

「眠れワンコ、おやすみ~♪っす!」

コボルト……よく見れば目元とか可愛いっす!……可愛くない?


モリ・ダニー
わんわんお!(∪^ω^)ワンワンオ!
わんわんお!(∪^ω^)ワンワンオ!
わんw……ハッ! いかん! まさかヒーローマスクたる俺まで犬となるとわん…早く終わらせないと戻れなくなりそうだな。

【POW】
力こそ野生の掟、単純明快だ
犬モドキが犬そのものであるダニーに勝てるわけがないだろう?
このダンジョンがダニーの本能を解き放つと言うのなら
ダニーの狩猟本能に委ねるまでよ
だが、相棒としてダニーに一つ助言する事がある
奴らが四足歩行に移り変わるその瞬間を狙い打つのだ
こちらは常に四足歩行、一拍子早いのだ……わん


エア・ルフェイム
わぁ!とってもいかついわんちゃん!
でもエアはそういうワイルド系結構好きだけど!

…てか今気がついたけど、みんなめっちゃ犬化してない?
やだもー、何かめっちゃ楽しくなってきちゃったワン!

ハンマー型のガジェット携え、犬耳ぴこぴこ揺らしつつ
犬は好きだけど迷子のわんちゃん脅かす災魔はノーセンキュー
つまるところエア達は分かち合えない宿命ってこと!
遠慮無くがぶりといくからよろしくね!

手近な敵に狙いを定め、一気に距離詰め黒剣とガジェットで攻撃
鋭爪は見切りやからくり人形のロン君で武器受け
回避しきれなくてもその時はその時!
…でもちょっと痛かったから!これはお返し、受け取って?
一切の躊躇無く全力の炎舞爪をお見舞いだ!


響・夜姫
「あれが。コボルト。……かわいくない。……わん」
もっとこう。ハリネズミっぽくて。SD体系で。見た目がかわいいのを。
期待してたのに。これはなんか。
おまわりさん、こっちです。

ポ

「撃つべし。撃つべし」
【誘導弾】と【一斉発射】を併用しながら射撃。
味方のわんわんおには【援護射撃】。
「猟兵と書いて、わんわんおと読む。……猟兵というか、猟犬?」
誘導弾なので撃てば当たる。そういうもの。わん。

取ってつけたようにわんこ語尾つけるのは罠のせい。

※アドリブ・コミカル・連携可


甚五郎・クヌギ
おお、なんということか
集団の中にいるあのコボルト、幼き日に我輩をさんざん追いかけ回してきた村のクロ(甲斐犬)にとてもよく似ている……ような気がするぞ!
奴とクロとは別犬と解ってはいるが、むしろこれは好機ではないだろうか

いつかはよくもやってくれたな
特には関係ないが、猫の恨みの根深さ、思い知るがよい!てやー!

薙刀でコボルトとの間合いを測りつつ戦うぞ
身軽さ、小柄さ活かして奴らの間を分断するように薙ぎ払っていく
同じく戦う仲間たちとも連携し、敵に集中的に狙われないよう立ち回り、噛みつき攻撃や爪の一撃は薙刀の刃と柄で受けて防御しよう


※アドリブ&コミカル歓迎



●ドッグファイト・イェーガーズ!
「ふむ、アレがコボルトやらですかワン。……ふむ。」
 腕の中にちょもらんげを抱えたナズヴィ・ピャーが、ちょもらんげとコボルトを交互に見る。茶色くもこもこの毛、ピンとたった耳。こやつもしや。
「ちょも略、お前も成長したらかようなムキムキマッチョワンになるのかワン……?」
 ――アンッ、と鳴くちょもらんげ。犬の気持ちを知った猟兵たちでも、あの犬の気持ちはわからなかった。ただ単に何も考えてないだけな気もするが。とりあえず瓦礫の隙間に押し込んでステイさせておこう。
「それにしても、……かわいくない。……わん。そのちょもらんげぐらいなら良かったのに……わん。」
 残念そうな顔をする響・夜姫。SD体型とか、もっとフワモコとかそんなイメージだったのだが、リアル系獣人である。歯肉むき出し、よだれダラダラ。現実とは非情である。ちょもらんげはそのままの君でいてほしいと彼女は心から願う。
「というわけで先制射撃。撃つべし……撃つべし……わん。」
 装填、射撃、射撃、射撃。乾いた砲音が戦闘の始まりを告げる号砲をなった。
 銃声と共に蒸気音を立てながら駆け出すナズヴィ。その特殊な蒸気で自慢の尻尾はつやつや、足元すべすべ、スケートのごとく滑りつつコボルトの傍を滑り錯乱する。時折ズコーッとずっこけそうになるものの、尻尾のおかげでギリギリのバランスを取り戻す。犬尻尾バンザイ。
「お~た~わ~む~れ~!」
 殿様に帯紐を解かれるアノくるくる横回転をしながら滑り、そのままニョホホランド・マギ&スチームテック社、略してニョック社お手製のスチームアーマーの装甲で殴り飛ばす。四足で突撃してきたワンコには目潰しがてら強いライトこと祓魔管で目潰し(物理込み)をしてそのまま蹴飛ばす。キャウン!と悲鳴が上がるがそんな事なんのそのなナズヴィ。そして伸びてるコボルト相手にトドメの銃弾を浴びせる夜姫。
「猟兵と書いて、わんわんおと読む。……猟兵というか、猟犬?わん?」
 それだと別世界のプレイヤーだから!という天の声ツッコミが夜姫の黒い犬耳に届くことはなかった。

 一方反対側でも犬っぽい猟兵と犬っぽいオブリビオンが相まみえていた。
「わぁ!とってもいかついわんちゃん!エアはそういうワイルド系結構好きだけどもワン!」
 テンション高めなエア・ルフェイム。ハンマーなガジェットを握り、犬耳をピコピコさせている。
「ワンコ大好きなんすよ自分。だからちょっとだけ、気がすすまないっす。」
 逆にテンションがやや落ちているのはモルツクルス・ゼーレヴェックス。この場で唯一罠にかからずに到達した猛者である。ちょっとは経験すべきだったかなぁ、と若干の後悔もありつつ、でも罠にかからないのが正解だよな、と納得させる。
「ジズの第六感が告げている。犬っぽい奴らを野放しにしてはいけない、と。」
 シズ・レオリーの鋭い目がコボルトを射抜く。尻尾が警戒を表し、ピンっと立っている。相手のコボルトも同様だ。グルル、と威嚇しながら集まってくる。
「…てか今気がついたけど、みんなめっちゃ犬化してない?やだもー、何かめっちゃ楽しくなってきちゃったワン!シズの勘もその犬ひげでしょ?」
「……む?…………理解。しかし、この程度でジズの均整性は損なわれまいワン。それに、貴殿らもなかなか似合っているぞワン。」
「自分のせいじゃないっす!自分、罠踏んで無いっす!」
 エアの発言でようやくシズにも罠の影響がかかっていることに気づく。犬ひげがピコピコしている。そしてその横で何故か弁明を始めるモルツクルス。
「とりあえず、一回集めて防衛してほしいっす!どうにかするっす!」
 モルツクルスには策があるようで、詠唱を始める。
「りょーかい、遠慮なくがぶりと行くよ!」
 わかってるのかわかってないのか微妙なエアがコボルトめがけて突っ込む。相手も直ぐに対応して駆け出し爪と牙で襲いかかる。ある程度は見切り、ロン君(からくり人形)で受けつつ反撃をこなしていくが数が数である。かわし切るのは厳しい。
「ったいな!凶暴なわんちゃんはお仕置きだよ!――全力の炎舞爪、逃さないよ!」
 手が大きな竜の――いや、犬の手だ!鋭い爪が生えているが肉球がある!――でコボルトを引き裂いていく。
 だがまだ数が多い。奴らは仲間が倒れようともこちらを獲物として、脅威として認識している。駆け回り、動き回ることで狙いを定めさせないようにしているのだろう。だがシズは逃さない。
「――解析完了。魔力良好。髭の調子も抜群。此の矢は驟雨のごと、避けられず――そう有れかしワン。」
 タイミングよく矢を放ち、同じような場所に来たコボルトたちの足を次々と貫き地に縫い止める。……放つたび茶色い尻尾がゆさっゆさと揺れているが。地属性に染めた魔法の矢は強固に大地と繋がっている。
「ナイスっす!魔なる力よ、安らぎよ、深く暗き眠りを与えよ!」
 そこに仲間の動きを読んでいたモルドクルスが睡眠雲(アート・オブ・ザ・スリープクラウド)を発動させ、纏めてコボルトたちを深い眠りにつかせる。足が縫い留められているため、べしょっと倒れ込んだコボルトたち。すぴー、と鼻ちょうちんを膨らませつつ尻尾を丸めて眠りこけている。
「……眠れワンコ、おやすみ~♪っす。しっかし、コボルト……よく見れば目元とか可愛いっす!……可愛くない?」
「ワイルドもいいけどこういうギャップもいいよね!」
モルドクルスとエアがきゃいきゃい感想を言ってる傍、シズがぼそりと。
「分析完了。……ギャップ萌え、わん。」

 戦線は他にも出来ていた。モリ・ダニーと甚五郎・クヌギのペアだ。
「わんわんお!(∪^ω^)ワンワンオ!わんわんお!(∪^ω^)ワンワンオ!」
 ダニーとモリがわんわん吠えている傍でクヌギが悩ましげにコボルト達を見ている。
「あのひときわ小柄なコボルト、幼き日に我輩をさんざん追いかけ回してきた村のクロ(甲斐犬)にとてもよく似ている……ような気がするぞ!」
 多分別犬だと思うんですけど。虎毛だけども大きさが流石に違いすぎる。しかしこの場に突っ込める猟犬――じゃなかった、猟兵は誰もいなかった!
「わんわ……ハッ! いかん! まさかヒーローマスクたる俺まで犬となるとわん…早く終わらせないと戻れなくなりそうだな。」
 ようやく正気に(?)戻ったモリ。キリッとした顔でコボルトたちを見るダニー。隙きを見せたらテリトリーを奪われる。野生の本能がそう告げる。
「ダニー、良いこと教えてやるワン。奴らは四足で加速するようだが……その一瞬が隙だらけだ。後はわかるな?」
 ダッっと駆け出すダニー。そしてそれに追従するクヌギ。
「我輩はあのちっこいコボルト達の方をやる。わんころ、頼んだぞ!」
 いい機会だしな、と呟くクヌギ。追いかけられた恨み……というか八つ当たりだが。
 ダニーはオンッ、と一鳴きし駆け回る。ダニーの速さについていけないと判断したコボルトたちは四足で更に加速しようとするも、その一瞬の隙が致命となる。
「ダニー、今だ!悪い奴らを腹にしまっちまえ!」
 ガブっと噛みつきはらわたを食いちぎる。本能的にそれを咀嚼し飲み込む。力がみなぎる。毛皮が艶やかになる。悪の量も質もそこそこだが、足りなければまだ狩ることが出来る。口を赤に染めた白犬は次の獲物をめがけて駆けていた。
 一方クヌギは薙刀で周りのコボルトたちを切り払い、あの小柄なコボルトと相対していた。グルル、と鳴き威嚇するコボルト。その姿はあの頃のクロを思い出す。苦い思い出だ。そしてコボルトが駆け回る。あの頃のように走り回り、噛み付いてくるのだろうか。
「しかして、今は負ける気がしない!いざ、尋常に!」
 ガルッ、とコボルトも唸り、牙で食いちぎろうと襲いかかる。
「甘いわ!てりゃー!」
 薙刀の柄で受け流し、そのまま回るように一回転、コボルトの胴を薙いで両断した。ぶん、と薙刀を担ぎ直し周りのコボルトに言い放つ。
「吾輩はクヌギ!薙ぎ払われたいやつは前に出よ!」
 ニヤリと笑い犬歯を見せるクヌギ。……何処かで罠にでもひっかかったのだろうか。

 そうしてイェーガー達が各々の獣を解き放ち、コボルトたちを殲滅するころ。ふっと上から人影が舞い降りた。
「……ここまでやっちゃってまあ。可愛い部下をやってくれた礼をしねーとな!」
 獣面の戦士がにやりと笑った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『獣の侵略者『デュラン』』

POW   :    ĺ†…ăŤć˝œă‚€çŁ
【理性と記憶】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【一時的に自身を巨大な狼】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    é”äşşăŽé€Łć’ƒ
【腕を狙った飛ぶ斬撃】【足を狙った素早い銃撃】【胴を狙った重い蹴撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    éˇšĺľ
【相棒の鷹の鉤爪】が命中した対象に対し、高威力高命中の【暴風の魔術】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は「💠ナイツ・ディン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●獣の戦場
 獣の侵略者『デュラン』はニヤリと笑うと手元の銃で天井を撃つ。ガコン、と部屋が動き出す。また迷宮を弄ったようだ。壁が遠くなり、小部屋が大部屋へと変形する。
「そうそう、いいこと教えてやるよ。今までの罠は俺様が丹精込めて作り上げた代物だ。お前らも俺らと同じ、獣に貶すためにな!――またたっぷり、更に強烈でトクベツなヤツも仕込んでやったから、楽しみにしとけよ?」
 余裕そうに獲物を眺めるデュラン。猟兵は狩る側だということをこの畜生に教えてやれ!
モルツクルス・ゼーレヴェックス
「いいっすかみんな!なんも恐れる事はないっす!奴に鷹がいるように!みんなには自分、モルツクルスがついてる!」

まるで根拠無いけど自信満々に【鼓舞】するっす!

【鷹の眼】を使用して、周囲全ての【情報】を完全に把握

術による脳の強化と【学習力】のなせる技っす!

「罠への対応は任せるっす!みんなは奴と鷹に集中するっすよ!」

罠を確実に看破、掌握して【高速】かつ必要な【範囲】に拡大した【物質変換】で無力化っす!

自分の活躍に向こうの鷹くんも嫉妬間違いなし!……【オーラ防御】しとくっす

「はっはっは!悔しいっすか鷹くん!……無理もないっす!自分の近眼には……全部見えてるっすからね!」

「鷹」と呼ばれる実力、見せるっす!



●鷹み目指す知識の渦たるや
 バサッと何かが舞い降りた。デュランの相棒の、黄金色をした鷹だ。ピィ、と一鳴きし、デュランに頬ずりする。
「――準備は出来たようだな、学園の犬ども。」
 デュランは憎々しげに猟兵を見る。それに対して前に出るモルツクルス・ゼーレヴェックス。
「いいっすかみんな!敵も罠も、なんも恐れる事はないっす!奴に鷹がいるように!みんなには自分、モルツクルスがついてるっす!」
 自信に満ち溢れた彼は周りの猟兵を鼓舞し、鷹の眼(アート・オブ・ザ・ホークアイ)で盤面を作り出す。
「てんち あまねく 孤独の鷹よ わがみに やどりて めをこらせ」
 眼を通し、脳に膨大な情報が駆け巡る。部屋の大きさ、罠の在処、敵の能力、感情。――あの鷹がこっち見てる。
「ほう、面白い。最初の標的は貴様からだ!」
「……やばいっす、眼をつけられたっす!」
 オーラ防御をとっさに貼った瞬間に鷹が飛来する。鷹の飛び蹴りはオーラで弾いたものの、強度が足らず一瞬で剥がされる。
「巻き起これ、鷹嵐!」
 だがモルツクルスには視えていた。防御が足りないことも、追撃が来ることも。そして、自分の近くに利用できそうな罠もあることも。一歩横にズレ罠を起動させる。――瞬時に体が崩れ、四足で伏せる。頭上を暴風が駆けていく。
「はっはっは!悔しいっすか鷹くん!……無理もないっす!自分の近眼には……全部見えてるっすからね!ワン!」
 自慢げに言う彼の姿は普段より少しだけ小さく、モフっとした犬のような姿になっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナズヴィ・ピャー
【アドリブコミカルもりもりのおかわり】
ふむ…ムキムキマッチョワンの次は細マッチョ系のイケワンですか
ちょも略はこっちを目指してほしいワン

…このワンちゃん、遠近隙無しとは攻めづらいですね
どうしたものか…なんとも面倒臭いワン
隙が無いなら作るしか無いですかね?

●今回は機動補助管
攻撃は他の猟兵にまかせてひたすら妨害するワン
壁を蹴ったり空中を蹴ったりしながら接近

●手癖が悪いと評判のちょっと拝借戦法
罠を起動させるのに使っていた銃
尻尾の毛
腰の袋
相棒の尾や翼

等を「丁寧」に「お願い」して「お借り」しましょう
具体的には殴る蹴るの暴行から○ャイアニズム的入手

対価として落ちてたカリカリでもご馳走するワン



●蒸気ブーステッドわんわん
「あの細マッチョイケワン、厄介ですね。遠近対応型とは攻めづらいワン。」
 蒸気の力で加速しつつ動き回るナズヴィ・ピャー。罠の位置は既に得ている。直前で逆噴射をし、デュランの銃撃を回避する。
「ちょこまかと動きやがって――相棒、やれ!」
 鷹も攻撃に加わり、さらに攻撃が激化する。
「ほい、そい、てーい、わん!」
 地を蹴り壁を跳ね、尻尾をくるんと回して着地する。ついでに飛んできた鷹もガジェットで叩いておく。
「お前のもんは当機のもの、この鷹も貰っておくワン。」
 ピィ!と暴れる鷹を絞めつつ言い放つ。鷹が光りはじめた。なんだか嫌な予感。
「やっぱお返しするワン。リコール、美味しい鷹を所望するワン。」
 投げ放った鷹が爆発し、その光がデュランの元に集い鷹が再度形作られる。使い魔なのだろうか。
「俺の相棒はタダではやらねーな?」
「ではこのカリカリで手を打ちましょう。地面に落ちたてホヤホヤですよ?」
 無表情でナズヴィがカリカリを投げ、再度駆け出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナミル・タグイール
獣にされちゃうにゃ?恐ろしいデスにゃ!
でも既に猫なナミルならきっと大丈夫ですワンにゃー!(脳筋アホ猫)

・行動
何も考えずに正面突撃にゃ!罠なんかに負けたりしない!ワンにゃ
【呪詛】増し増しの【幸運を呼ぶ黄金の爪】をひたすら狙いに行くにゃ!
罠沢山な部屋だから当たればいっぱいラッキーなことが起きそうデスにゃ。
ザクザクガブガブしてやりマスにゃ!
犬より猫のほうが強いって教えてあげマスワンにゃー!
(みんな犬派だったら許してワンにゃ)

・なんでも大歓迎 獣化スキ



●犬猫災禍
「獣にされちゃうにゃ?恐ろしいデスにゃ!」
 そういうのは黒い毛皮を身にまとうナミル・タグイール。ネコ科のキマイラだ。本人はキマイラだから一応キマイラなのでヒトではあるが、犬の罠は嫌らしい。
「だけど罠は怖くないニャン!正面突破、突撃ー!」
 罠の位置?知ったことか覚えるのは苦手なんだ!と言わんばかりに突撃する。自身も呪われているので罠をどんどん踏み抜きモフモフ度が増えているが彼女は気にしない気にできない。舌を出し顔が少しずつ犬っぽくなっても彼女は気づけない。
「ってめ、そのあほ面にぶち込んでやらぁ!」
 デュランは佩いた刀を抜き、正面からナミルの爪を受け止める。しかしただの爪ではない。輝く黄金の爪は古き呪い。込めに込めた呪詛が刀を伝いデュランをむしばんでいく。
「にゃにゃ!止めるとはなかなかだニャわん!じゃあもういっぱーつ!」
 腕を振りかぶるナミル。さすがに二度目を止めるのはキツイと感じ飛び下がるデュラン。しかしそれがまずかった。
「しまっ!」
 "不幸にも"自身で仕込んだ罠を踏む。ぷしゅーという煙があたりに立ち込める。
「にゃ、にゃんだにゃんだ?」
 困惑するナミル。見えないし罠っぽいし少し下がる。そして煙が晴れたのちに現れたのは、唸り声をあげ、四つ足で立つ彼の姿。
「グル、グルル――。」
 どうやら理性を吹っ飛ばし心を獣にする罠だったようだ。仕掛けた罠のこともすっかり忘れ、突っ込むデュラン。そして誘爆する罠。カリカリが天井から降ってくる。
「にゃ、カリカリにゃ!」
 突撃する際にナミルも罠を踏んでいた。カリカリを無性に食べたくなるという罠。二匹はカリカリに目を離せなくなっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジズ・レオリー
部屋の規模拡大を確認
ふむ…奴がここのボスというわけかワン
知らずぐるると威嚇の声が漏れる
排除すべき対象と認定。…ジズも本気を出そう

基本は変わらず前衛の補佐
【不待ノ礫】を威嚇や足止め、奴の意識を反らすのにも使えるか
元ある[戦闘知識]と犬化の野生的[第六感]が合わさって何とやら
強さより確実なダメージを狙う

何かの拍子に罠にかかったら
野生の力に目覚めるかもな
ジズはドールの体、どこから込み上げるかは理解不能だが
ロッドの[封印を解き]、[武器改造]して弓へ変形
…魔力全解放。これがジズの[全力魔法]だ
幾重にも束ねた【不避ノ雨】をくらうがいい

貴様と同等になどなるものか。
ジズは、ジズ。その他の何者にも成り得まい!



●戦闘用わんこ人形
 カリカリを咥えつつグルル、と唸るデュラン。それに対しつられるかのように、無意識に同じように威嚇するジズ・レオリー。
「グル、ヤツを排除すべき対象と認定。…ジズも本気を出そう。――此の礫は雨垂のごと、待たず。」
 前で戦う猟兵たちを犬の直感で読みつつ無数の魔力の礫を放つ。それに気を取られるデュラン。一時的に理性を失い、本能のままに暴れるデュランにとって効果的に働いているようだ。――効果的に、注意が向き、敵意のままに突っ込んでくる。
「む。ジズを狙うかワン。」
 直線的に突っ込む獣を避け、反撃を狙う。精神が研ぎ澄まされる。世界がゆっくりに見える。シズの体が更に獣に近づき、白い肌に褐色の毛皮が生える。
「グルル……これが力……今なら全てを出し切れる!」
 杖を弓に変形させ、魔力を全力で編み上げる。焼けるような熱い力を炎に変え、幾重の矢を束ね番える。
「グルルルル……キサマモ、ケモノニ……ッ!」
「貴様と同等になどなるものか。ジズは、ジズ。その他の何者にも成り得まい」
 業火を纏う一矢が内なる獣と共に焼き払う。

成功 🔵​🔵​🔴​

エア・ルフェイム
え、この罠全部お手製?しかも自分で仕込んだの?一人で?
来るかも分からない訪問者をまだかなって待って…??
やだ…超健気なんですけど…乙女心くすぐられちゃう…

そんなアナタに特別!私からもいいこと教えてあげるね
エアは犬より断然猫・派☆
…尻尾撒いて逃げ出すなら今がおすすめよわーんちゃん?

一筋縄じゃいかない相手だろうし、
他の猟兵達と協力しての行動を心がける
視認出来てる罠はみんなが踏む前にからくり人形のロン君で破壊を
怪しい所があれば声掛けて仲間に知らせるね

基本は棘茨の鞭に変化させた黒剣でビシバシ
無理無い範囲で足や腕、相棒の鷹を狙う
多少の傷は生命力吸収で補い、
好機がきたら焔華刃でひとおもいに燃やしてやるわ!


響・夜姫
おおー。なかなかのイケメンわんこ。……好みのタイプじゃないけど。
「というか、あの罠。作ったの?自分で?………ほうほう」
ギャップが。なかなか。(味わい深いチベットスナギツネみたいな顔)
「なるほど、良いセンスだ」(なんか渋いっぽい声)
センスは好みなだけに、残念。

ポSPD
敵のユーベルコードを見極め、銃弾で再現。
戦闘方法は技能の【誘導弾】【2回攻撃】【一斉発射】を軸にした射撃戦。
【援護射撃】で味方のフォローも忘れない。

「わんこアクセサリー職人になれば。大成功しただろうに。もったいないわん」
犬耳と尻尾が映えるポーズで呟く。

※アドリブ・コミカル・連携歓迎です


ナズヴィ・ピャー
【アドリブコミカルトリプルで】
…面倒になってきました
少々大人げない気もしますが、本気を出していきましょう
当機の真の恐ろしさを知ると良いワン

と言うわけでがっつり躾けてやりましょう
あるいはバラバラに解体(怖い目

●強化起動補助
説明せねばなるまい!
強化起動補助とは(中略)で強化されるのだ!
しかも過熱蒸気が熱いんだ!

回避しながら接近しつつ
唐突なトップスピードで突撃→壁に叩きつけ

頭と四肢と尻尾を取り外しできるようにしてやるワン(本気の目
鼻っ面というかマズルを握り潰す勢いで締め上げつつ地面に引き倒し
ポチの介!伏せ!
デュラン?どこかで聞いた気がする名前だワン

この駄犬が嬉ション漏らすまでマズルを圧縮してやるワン


モリ・ダニー
獣に貶す?高めるの間違いだろ?
おいおいダニー、こいつ分かってないなあ?
(∪´ω`)オウーン……
俺はダニーが!犬が!相棒って事の素晴らしさをもっと皆に知って欲しいくらいなのによお
濡れた鼻、もっふもふの体毛、つぶらな瞳、香ばしい匂い、わがままな所と従順な所。宝物庫みたいな存在だぜ

特別な罠?上等だ存分に喰らってやるぜ
古来より狩猟犬として生きてきたサモエドの本能をダニーの力を
思う存分開放してやろうじゃないか、これからこのダンジョンはダニーのテリトリーだ
ダニー、あの中途半端な人間犬をお前のキューティクルに換えてやれ!



●至高の獣
「グルル……ナゼダ、キサマラもチカラを欲スルダロウガ!」
 焼けつつも狂った眼をした獣。そこに白いもふもふした美しき獣が一匹。オウーン……、と悲しき遠吠え。
「獣に貶すだ?高めるの間違いだろ?俺はダニーが!犬が!相棒って事の素晴らしさをもっと皆に知って欲しいくらいなのによお!」
 モリ・ダニー。ヒーローであり、愛すべきもふもふ。濡れた鼻、もっふもふの体毛、つぶらな瞳、香ばしい匂い、わがままな所と従順な所。宝物庫みたいな存在。モリは語る。相棒は最高の存在だということを。
「ダガ全テハケモノノ本能ニ潰サレルノダ!」
 デュランは吠え、爪を振るう。
「こっちは狩猟犬の血が混じってるんだ!全てを喰らいつくしても俺たちは俺たちなんだよ!」
 美しい毛皮で爪を滑らせそのまま脇腹を噛みちぎる。更に白い毛皮が美しく輝き、返り血すら弾く。
「さあ、今からこのダンジョンは俺達のテリトリーだ!」

●追い詰められたケモノ
「くそ……俺がここまでやられるとはな……!」
 力を喰われ、変化が解けたデュランが苦々しく呟く。理性が多少戻ったのか、冷静に周りを警戒し、後退する。まだ猟兵が踏み入ってない箇所。恐らく罠が残っている場所。
「……面倒になってきました。これ以上長引かせるとどんな罠を引くかわかりませんわん。」
 滑るように走り妨害に徹していたナズヴィ・ピャーが止まる。その横で少女二人が何やらヒソヒソ話している。
「え、この罠全部お手製?しかも自分で仕込んだの?一人で?来るかも分からない訪問者をまだかなって待って……??」
「あのイケメンワンコ、やべーですね。ギャップが。なかなか……良いセンスだ。」
「ねー、超健気なんですけど……乙女心くすぐられちゃう……」
「……私の好みのタイプじゃないけど、こう、クルものがありますね。」
 犬耳をピクピクさせながらきゅんきゅんしているエア・ルフェイムと、味わい深いチベットスナギツネみたいな顔をしている響・夜姫。そんなひそひそ話が聞こえているのか、デュランの顔がさらに苦々しいものになっている。
「てめぇら、それ以上やかましい口を開くんじゃねぇ!」
 銃を抜き遠距離から早打ちをするデュラン。照れ隠しにしては殺意マシマシなその攻撃を、同じくクイックドロウから誘導弾で撃ち落としていく夜姫。
「ふむ、お返しです。そこから動くなよ?」
 何故か芝居かかったまま渋い声で銃撃戦を繰り広げる。その中をかいくぐって滑り込むナズヴィ。熱い蒸気を蒸しながら加速、トップスピードで胴に蹴りを放つ。
「お仕置きの時間だワン。そのまま伏せの練習をしてなポチの介!」
 倒れ込んだデュランの鼻っ面を掴み床に叩きつける。そして罠の処理をからくり人形のロンにまかせていたエアが合流し、ムチでの追撃をする。まさに躾けの様相である。
「いいこと教えてあげるね。エアは犬より断然猫・派☆」
 そう言ってエアがムチを黒剣に変えて腕を切る。悲鳴をあげるデュラン。しかし彼も戦闘に慣れている存在だ。直ぐに転がり下がる。
「ぐぅ、畜生が……」
 三者の攻撃で腕を、足を、胴を攻撃され彼の得意とする技と同じ部位に手痛い一撃を貰った彼はユーベルコードを封じられ、もはやボロボロである。だが復讐者として、その眼だけは狂気に濡れギラギラと輝いている。
「お仕置きが足りなかったかしら?でも、オブリビオンとなったあなたに慈悲はないわ。――舞え、舞え、焔の華、手向けの華と弔いの炎。……さよなら、わんちゃん?」
 エアの放った紅の花片がデュランを取り囲み、火柱を上げて包み込む。
「わんこアクセサリー職人になれば。大成功しただろうに。もったいないわん」
 燃え盛る炎を眺めつつ、夜姫が犬耳と尻尾が映えるポーズで呟く。そんな彼女に付いていた獣の要素が徐々に抜け落ちていく。炎の中で復讐者は潰えたようだ。

 他の猟兵たちも徐々に自身のあるべき姿を取り戻していく。その姿に、思い出すだけでも恥ずかしいと思う人が一方で、残念と思う人もいたのだとか。
 ひとまずは戦いが終わった。依頼も無事に完了である。彼らはちょもらんげを抱えて獣の迷宮を脱出する。迷宮からはもう、獣の遠吠えは聞こえない。
 
 しかし彼らの心の中に、獣はいるのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日
宿敵 『獣の侵略者『デュラン』』 を撃破!


挿絵イラスト