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迷宮災厄戦⑱-18~イマジンモンスター

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #オブリビオン・フォーミュラ #オウガ・オリジン #イマジンモンスター

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●アリスラビリンス
「ふはははははは! これだ! これだ! この力だ! この力さえあれば、猟兵に勝てる! 絶対に勝てる! この最強のフォーミュラの力さえあれば、わたしは絶対に負けない!」
 『オウガ・オリジン』が現実改変ユーベルコードの全てを振り絞って変身したのは、今まで猟兵達が戦ったオブリビオン・フォーミュラの融合体であった。
 故に、最強。負け知らず。
 少なくとも、オウガ・オリジンは、そう考えていた。
 だが、見た目が残念。
 あまりにも自己主張が激し過ぎるせいで、物凄く動きづらそうな感じであった。
「……とりあえず、戦いながら、無駄な部分を減らしておくか」
 そのため、オウガ・オリジンも、途中で冷静になった。

●ガジルからの依頼
「みんなに頼みたい事があるんだよ」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明した。
 今回の目的は、『オウガ・オリジン』を倒す事。
 オウガ・オリジンは想像力の国を拠点にしており、現実改変ユーベルコードの力でイマジンモンスターに変身しているようだ。
 しかも、オウガ・オリジンが変身したのは、今まで猟兵達が戦ったオブリビオン・フォーミュラの融合体!
 最強に最強を重ねた最悪のイマジンモンスター!
 ただし、猟兵達も同じようにイマジンモンスターに変身する事が出来るため、オウガ・オリジンを上回るほどの想像力で対抗すれば、それに対抗する事が出来るだろう。
 そう言った事を踏まえた上で、オウガ・オリジンを倒すのが、今回の目的である。


ゆうきつかさ
 この依頼は戦争シナリオです。
 猟兵もイマジンモンスターに変身して戦う事が出来るため、オウガ・オリジンに対抗するだけの力を持った最強の存在に変身しましょう。
 また変身したオウガ・オリジンの弱点を指摘する事で、戦闘を優位に進める事が出来ます。
 オウガ・オリジンが変身した姿は、想像にお任せしますので、プレイングをかけやすい方向性でイメージして構いません。
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第1章 ボス戦 『『オウガ・オリジン』とイマジンモンスター』

POW   :    イマジンモンスター・ギガンティック
【現実改変ユーベルコード】を使用する事で、【全身からオウガ達の頭部】を生やした、自身の身長の3倍の【イマジンモンスター】に変身する。
SPD   :    イマジンモンスター・スピード
【現実改変ユーベルコードを使用する】事で【イマジンモンスター】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    イマジンモンスター・ディフェンス
対象の攻撃を軽減する【イマジンモンスター】に変身しつつ、【身体から溢れ出すトランプ】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:飴茶屋

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カグヤ・アルトニウス
〇我が一撃、無敵なり

(アドリブ歓迎)

正直、オウガ・オリジンにはアリスラビリンス以外の知識が無いというのが想像力が雌雄を決するこの戦いでは致命的な弱点ですからね
それに、いくら最強の化け物を作っても中身はオウガ・オリジンなので適応できないというのも…

まあ、それはさておき
私からは「最強の一撃」を贈る事にしましょう

まずは、UC発動…私にとって「最強」はこの剣ですからね

顕現したエターナルブルーに「無限の切れ味」と「空を貫く間合い」を付与してオウガ・オリジンのみを見据えて構えます
そして、刀身を【念動力】で加速して振り下ろし、命中の瞬間に「月の質量」を付与して【重量攻撃】+【鎧無視攻撃】で纏めて両断します


尾守・夜野
「見た目愚鈍で醜悪ね?それで最強?私を笑い殺させたいの?」
パーツを減らしてきたら
「まぁ!自ら防御を捨ててくれるなんて!ありがとう」
早く防御があるなら
「かさこそかさこそ…早くてしぶといとは頭文字Gな虫みたい!なんとも浅ましい」
等々どんな姿をしようとも、罵倒と共に挑発を重ねるわ

私にとって最強とはやはりあの方
我が宿敵にして悲願の象徴
燃え盛る炎の宿敵
あの方であれば辺りを巻き込み炎の迷宮に閉ざし触れた物を全て糧とし、かの方を崇める尖兵にする事も可能でしょう
えぇ生者も死者も物体も何もかも関係なく巻き込み拡大し続ける
自然現象にも等しいあの方に
私などでは烏滸がましいけれど変わり突っ込んでくるなら取り込みお返し


川村・育代
マジカル・チェンジでピンク色の究極の魔法少女、ロイヤル・プリンセス・フォーチュンに変身して対抗するわ。
(いつもの姿より、衣装・ステッキ・髪型・魔法、全てが派手にパワーアップしてるわ)
色々な姿を無理やり合体させた姿は継ぎ目を狙えば脆いし、何よりも美しくないわ。
力にしか目が行かなかったのが、あなたの弱点よ。
呪詛の力を込めた拳や魔法少女のステッキで殴ったり、蹴ったりしての格闘とハートや星形の魔法弾(呪詛と誘導弾)で各形態の継ぎ目を狙うわ。
敵の先制攻撃は呪詛と迷彩で相手の手元を狂わせたり、力を入れにくくさせるなどして、威力を殺し、狙いをずれさせて対抗するわ。


ユーノ・エスメラルダ
さいきょう…なるほど!
誰とでも絶対にお友達になれたらさいきょうです!

●そして生まれる聖女の皮をかぶったモンスター
誰とでも仲良くなるには、どんなに機嫌が悪い方や警戒している方でも受け入れること!
つまり、殺されても死なないことが大事です!
頭が吹っ飛んだくらいで慈悲の心は失いません。むしろ欠けた体はすぐ生えます!
痛みに耐える【激痛耐性】と【覚悟】そして【勇気】と【優しさ】と【奉仕】の心をもって【手をつなぐ】ことでその恐れや不安やいら立ちを【慰め】ましょう
大丈夫、ここには怖いものはありませんよ
あ、距離を無視した移動も出来ると便利ですね
(そうやって迫ることで敵に精神ダメージを与えていく)


リーヴァルディ・カーライル
…確かに私は此度の戦争が初めての参戦だし、
オブリビオン・フォーミュラの何たるかも知らない

…だけどお前が変身した者は皆、猟兵が打ち破った存在よ

敗北した者をいくら纏おうとも、最強にはなれない

そんな事も解せないお前に見せてあげるわ。"私達"の最強を

過去に左眼の聖痕に取り込んだ無数の魂に呼び掛け、
彼らの死因である吸血鬼を狩る
私自身の姿に変身しUCを発動
限界突破した呪詛を纏う大鎌を怪力任せになぎ払い、
闇光のオーラで防御を貫く闇属性攻撃を放つ

…私独りの想像力ならお前に敵わないかもしれない
だけど、全員の想像力が合わされば、イメージはより強固な物になる

…さあ、無明の世界に消え去れ、オブリビオン・フォーミュラ!



●想像力の国
「ふははははは、よく来たな、猟兵達よ! だが、残念だったな。お前達に、わたしは倒せない。オブリビオン・フォーミュラの力を得て、最強の存在になったわたしには、な!」
 想像力の国で猟兵達を待っていたのは、オブリビオン・フォーミュラの複合体に変身した『オウガ・オリジン』であった。
 だが、そこはかとなく漂うパチモン感。
 おそらく、ベースになっているのは、スペースシップワールドのオブリビオン・フォーミュラ『銀河皇帝』。
 そこにキマイラフューチャーのオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』と、サムライ・エンパイアのオブリビオン・フォーミュラ『織田信長』が混ざって、イイ感じのナイスガイに仕上がっているのだが、ヒーローズアースのオブリビオン・フォーミュラ『クライング・ジェネシス』の我儘ボディが邪魔をして、残念な仕様になっていた。
 そこに追い打ちをかけるようにして、アックス&ウィザーズのオブリビオン・フォーミュラ『帝竜ヴァルギリオス』が背中からニョキニョキっと生えているため、ゴチャゴチャ感がハンパなかった。
 そのため、何の説明も無ければ、『どちら様ですか?』と聞いてしまいそうになる程の出来。
 それでも、想像力を膨らませて、所々に頑張りが見られるため、少しだけ応援したくなる感じであった。
「えーっと……」
 カグヤ・アルトニウス(辺境の万事屋兼宇宙海賊・f04065)が、困った様子で頬を掻いた。
 おそらく、オウガ・オリジンは、オブリビオン・フォーミュラについて、よく知らない。
 例え、知ったとしても、それは人伝に聞いたレベル。
 そう思えてしまう程、残念な出来栄えだった。
 それでも、オウガ・オリジン自身は、穢れのない円らな瞳をキラキラさせ、こちらの反応を窺っているため、下手な事は言えなかった。
 そんな状況で、厳しい評価を下すのは、鬼の所業。
 奈落の底に、回し蹴りで突き落とすのと、同じレベルであった。
「どうだ! あまりに凄さに腰が抜けただろう!」
 しかも、オウガ・オリジンは、してやったりとばかりに、自信満々。
 それが原因で、残念感が増しており、可愛そうに思えてしまう程だった。
「調子に乗っているところ悪いけど、此度の戦争が初めての参戦だから、オブリビオン・フォーミュラの事については、よく知らない。それでも、お前が変身した者は皆、猟兵が打ち破った存在でしょ? 敗北した者をいくら纏おうとも、最強にはなれない。そんな事も解せないお前に見せてあげるわ。"私達"の最強を!」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が覚悟を決めた様子で、オウガ・オリジンの前に陣取った。
「……愚かな。お前達が最強だと!? この姿を見て、そんな事が言えるとは、随分と余裕だな」
 オウガ・オリジンがドヤ顔で、ポージングを決めた。
「見た目愚鈍で醜悪ね? それで最強? 私を笑い殺させたいの?」
 尾守・夜野(墓守・f05352)が我慢の限界とばかりに、嫌悪感をあらわにした。
 実際に、オウガ・オリジンの姿は、イイトコ取りをし過ぎたせいで、逆にゴチャゴチャとしており、戦闘にはまったく適していない感じであった。
「こ、この何処に笑いの要素がある! ちょっと武骨なところもあるが、ここから第2形態、第3形態と変身していくんだから! 最強に姿だぞ、これは!」
 その言葉にショックを受けたのか、オウガ・オリジンが涙目になりつつ、イマジンモンスターの恐ろしさを強調した。
 やはり、アルダワ魔法学園の大魔王『ウームー・ダブルートゥ』を加えて、イケメン要素をマシマシにしなかった事が敗因なのか。
 だが、ウームー・ダブルートゥは大魔王であって、オブリビオン・フォーミュラではない……はず。
 そのため、あえて外しておいたのだが、遺影にして持たせるぐらいの配慮が必要だったのかも知れない。
 そんな事を考えているのか、オウガ・オリジンの顔が、雨の日に捨てられた子犬の如く弱々しかった。
「さいきょう……なるほど! 誰とでも絶対にお友達になれたら、さいきょうです!」
 その途端、ユーノ・エスメラルダ(深窓のお日様・f10751)が、キッパリと断言した。
 そこに迷いはなく、真っ直ぐオウガ・オリジンだけを見つめていた。
「な、何か嫌な予感がするんだけど、大丈夫だよね? これ、最強だけど、動きづらいからさ。あんまり高速で攻められると……泣くからね」
 その視線に、例えようがないほどの圧を感じたのか、オウガ・オリジンが、警戒心をあらわにした。
 しかし、オウガ・オリジンの見た目が、無駄にイケメンなせいで、何やらオネエ感がハンパなかった。
「まあ、いいわ。とにかく倒せばいいのよね?」
 そんな中、川村・育代(模範的児童・f28016)が【変身(マジカル・チェンジ)】で、ピンク色の究極の魔法少女、ロイヤル・プリンセス・フォーチュンに変身した。
 それに加えて、想像力の国にいる影響で、いつもと比べて、衣装・ステッキ・髪型・魔法、全てが派手にパワーアップしている究極仕様。
 この時点で善と悪の構図が完成し、オウガ・オリジンの背後に、卒塔婆の如く勢いで、死亡フラグが総立ちした。
「ならば、こちらも第2形態で相手をしてやろう! その姿に、恐れ戦くがいい!」
 次の瞬間、オウガ・オリジンがケモノの如く叫び声を響かせ、クライング・ジェネシスの我儘ボディと、背中の帝竜ヴァルギリオスを融合させ、スタイリッシュなボディアーマー姿になって、全身から溢れ出したトランプで攻撃を仕掛けてきた。
「……黒剣覚醒、呪言詠唱開始。黒き咎人に断罪の刃を……」
 すぐさま、リーヴァルディが過去に左眼の聖痕に取り込んだ無数の魂に呼び掛け、【代行者の羈束・過去を刻むもの(レムナント・グリムリーパー)】で、犠牲者達の怨嗟を大鎌に集めた。
「ぬわはははははっ! どんなに強力な攻撃であろうとも、このアルティメットアーマーを破壊する事など出来ん!」
 オウガ・オリジンが自信満々な様子で、高笑いを響かせた。
 実際に、オウガ・オリジンが纏う鎧は頑丈そうで、ゾウが踏んでも壊れそうにない感じであった。
「確かに……私独りの想像力なら、お前に敵わないかもしれない。だけど、全員の想像力が合わされば、イメージはより強固な物になる。……さあ、無明の世界に消え去れ、オブリビオン・フォーミュラ!」
 リーヴァルディがオウガ・オリジンをジロリと睨みつけ、闇属性の光刃を展開すると、限界突破した呪詛を纏った大鎌から、闇の斬撃を繰り出した。
 それはオウガ・オリジンが纏っていたボディアーマーを木っ端微塵に破壊し、その胸元に敗北の印を刻み込むほどの破壊力。
「んぎゃ、マジか! 今のは痛かったぞ! だ、だが、ならば第3形態になるまでだ!」
 これにはオウガ・オリジンもビビったのか、傷ついた身体を庇いながら、現実改変ユーベルコードを使用し、全身からオウガ達の頭部を生やして、身体を無駄に大きくさせた。
 それは第3形態を格好悪くした方が、最終形態の格好良さが際立つという理由から……。
 そのため、かなり見栄えが悪く、ブサイクだった。
「それでは、私からは『最強の一撃』を贈る事にしましょう」
 その間に、カグヤが【Eeternalblue realization(エターナルブルー・リアライゼーション)】で、無敵の【「永遠なる青」の大太刀】を想像から創造し、「無限の切れ味」と「空を貫く間合い」して、オウガ・オリジンを見据えて構えた。
「ははははははっ! だから、どうした! そんなナマクラ、私の前では小枝同然!」
 オウガ・オリジンが調子に乗って乗りまくり、ビッグウェーブでサーフィンしそうな勢いで、地響きを上げながらカグヤに迫っていった。
「ナマクラ……ですか。ならば試してみますか? 本当にナマクラか、どうか」
 それと同時に、カグヤが念動力で刀身を加速して振り下ろし、オウガ・オリジンの身体に命中した瞬間を狙って月の質量を付与し、力任せに叩き斬った。
「グギィ、ギャアアアアアアアアアアアアアア! よくも、よくも、よくもおおおおおおおおおおおお!」
 その途端、オウガ・オリジンが悲鳴を上げながら血の雨を降らせ、現実改変ユーベルコードを使用する事で、最終形態に変身した。
 それは完全に無駄を省いたスタイリッシュ体型で、何となくウームー・ダブルートゥ風であった。
「まぁ! 自ら防御を捨ててくれるなんて! ありがとう」
 その事に気づいた夜野が、オウガ・オリジンに対して、感謝の言葉を叩きつけた。
 だが、それは感謝の皮を被った挑発であり、皮肉。
 その攻撃をモロに喰らったオウガ・オリジンが『持ってかれた! 今の一言で、心の半分持ってかれた!』とばかりに、何やらワーワーと騒いでいた。
「さっきから何度も変身しているようだけど、まさかこれが最終形態? ただ全裸になっただけじゃない!」
 育代が呆れた様子で、呪詛の力を込めた拳を、オウガ・オリジンのボディに叩き込んだ。
「んが……ごっ!」
 そのため、オウガ・オリジンは、何も言えなくなり、口をパクパクさせた。
「いいですか! 誰とでも仲良くなるには、どんなに機嫌が悪い方や、警戒している方でも受け入れること! つまり、殺されても死なないことが大事です! 頭が吹っ飛んだくらいで慈悲の心は失いません。むしろ欠けた体はすぐ生えます!」
 そんな中、ユーノが覚悟を決めた様子で勇気を振り絞り、【ゴーイング・マイウェイ(ゴーイング・マイウェイ)】を発動させ、優しさと奉仕の気持ちで、オウガ・オリジンに迫っていった。
「怖い、怖い、マジで怖い!」
 それはオウガ・オリジンにとって、トラウマレベル。
 本能的に身の危険を感じて、ユーノを攻撃しているのだが、どんなに傷ついても、激痛耐性で笑顔を絶やさず迫ってくるため、攻撃をしているオウガ・オリジンの方が涙目になっていた。
「私にとって最強とは、やはりあの方。我が宿敵にして悲願の象徴。燃え盛る炎の宿敵。あの方であれば辺りを巻き込み炎の迷宮に閉ざし触れた物を全て糧とし、かの方を崇める尖兵にする事も可能でしょう。えぇ生者も死者も物体も何もかも関係なく巻き込み拡大し続ける自然現象にも等しいあの方に……」
 その間に、夜野が含みのある笑みを浮かべ、【還元式混沌創造(テキトウコントンメーカー)】を発動させ、刻印で取り込んでいた物で混ぜたキメラ群を召喚した。
 それと同時に、夜野が想像力の国の力によって、みるみるうちに姿を変え、すべてを飲み込むほど巨大で邪悪な炎に変貌を遂げた。
 その炎はキメラ群と共に、オウガ・オリジンに迫っていった。
「……えっ? 何これ! 袋のネズミ?」
 それはオウガ・オリジンであっても、恐怖する程。
 絶体絶命のピンチである事を悟り、両足が内股になって、ガタブルと震えるレベル。
「大丈夫、ここには怖いものはありませんよ」
 そこに追い打ちをかけるようにして、ユーノが血塗れになりながら、瞳孔の開いた眼で、オウガ・オリジンに迫ってきた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」
 ここまで来ると、オウガ・オリジンにとっては、恐怖でしかない。
 何とかユーノの注意を逸らそうとしているものの、ホラー映画の如く迫ってくるため、SAN値がガリガリと削られていた。
 しかも、オウガ・オリジンの逃げ道を塞ぐようにして、巨大で邪悪な炎と化した夜野が立ち塞がった。
「……残念だったわね。力にしか目が行かなかったのが、あなたの弱点よ。そもそも、オブリビオン・フォーミュラを選んだ時点で、あなたの負けは確定していたわ」
 次の瞬間、育代が魔法少女のステッキを握り締め、バットを振る感覚で、オウガ・オリジンにブチ当てた。
「いやああああああああああああああああああああああああ!」
 その一撃を喰らったオウガ・オリジンが華麗に宙を舞い、そのまま巨大で邪悪な炎と化した夜野に突っ込んだ。
 それはオウガ・オリジンにとって、望まぬ最後であったが、この時点で拒否権はない。
 その魂すらも消し炭と化し、悲鳴が炎に飲み込まれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月23日


挿絵イラスト