迷宮災厄戦⑱-7〜揺れる白いフリルと苛立ちの燻り
ふわりと揺れる可愛らしいドレス。
白いフリルが体を揺らすたびにふわふわ揺れる。
あそこにも。ここにも。そっちにも。あっちにも。
どこを見ても…オウガ・オリジンがそこにいた。
「邪魔。」
「髪が顔にぶつかったぞ!」
「アリスはどこだ!」
「お前ら目障りだ!」
「小鳥の様に耳障りだ!」
「わたしなのに見ていてイライラする。」
まるで地獄のような光景。
そこに流れる雰囲気も…まるで地獄の様にとげとげしていた。
●
「おはよぉー! げんきー?」
酔っ払いがいる。戦争中なのに。
「おうがぁーオリジンのーぅ…ごあんな~い!」
きゃっきゃと楽しそうである。
「えっとねー。えっとねー……………あ、そうだ。
オウガ・オリジンがめっちゃ増えてるの。もうなんというかめっちゃ増えてるの!
それでぇ~、とってもばちばちーって。」
とてつもなく要領を得ないが辛抱強く話を聞けばこうだ。
オウガ・オリジンが無限増殖して増えている。
けれどその増えた本人同士の仲はすこぶる悪い。
「あの子達ねぇー。とっても我儘で~自分勝手だからぁー……そんなのが何人もいたらぁ、喧嘩始めちゃうよねぇー。
今はまだ一触即発だけれど殺し合いは始まってないけれどぉー、言ってしまえば触っちゃえば爆発するからー。」
にへぇーと笑いながら、お酒を一口飲み続ける。
「彼女たちは数は多いけれど通常の個体よりは弱い。それにその数も烏合の衆で皆が皆を嫌ってる状態。きっかけがあれば殺してしまいたいほどに。」
言葉を区切り、
「なら、どうすればいいのか皆わかってるよね。」
その一瞬だけ、酔っ払いのふわふわした空気が消えた。
「いよぉーっし! じゃお仕事頑張ってねー! お仕事開けはびぃーっる!」
その空気も一瞬で消えた。
みしおりおしみ
あい。
と言うわけで無限増殖です。
めっちゃ増えてるけれど、個体的には(あくまで通常のオリジンよりは)弱い(と言うだけ。)。 なので舐めてかかれば普通に蹴散らされます。
使えるものは使いましょう精神で、「彼女達の仲の悪さ」を利用しましょう。
彼女の性格は「かつて忠臣さえも戯れに殺したほどの鬼畜・自己中心的な性格」
どうしましょうか。
プレイングボーナス……オウガ・オリジンの性質を利用して、群れに対処する。
第1章 集団戦
『『オウガ・オリジン』と無限増殖』
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POW : トランプストーム
【鋭い刃のような縁を持つ無数のトランプ】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : わたしをお前の血で癒せ
自身の身体部位ひとつを【ライオン型オウガ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ : フラストレーション・トルーパーズ
自身が【苛立ち】を感じると、レベル×1体の【トランプ兵】が召喚される。トランプ兵は苛立ちを与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト:飴茶屋
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ユウキ・スズキ
「聞けぇ!」
「この世界には今、無数のアリスが居る。そして、オウガもだ。だが、その頂点に立つのは誰だ!?」
「今この世界は、頂点を複数に持つ歪な世界だ……故に本当に頂点に立つべき者が乱立し、あまつさえ猟書家等というふざけた連中の台頭と真なる頂点を見失ってしまった!!」
「だが、安心してほしい……私は真のオウガ・オリジンを知っている……お前か? いいや、お前だったか!?」
「この世界に乱立する無数の頂点は皆、同等の力を持っている……ならば、真の頂点を見つけるには、最後に立っていれば良い……」
「…………居たぞ……敵だッ!」
適当な奴を指差して同士討ちさせる
後は持てる技能の全てで身を隠し、残った奴を暗殺するさ
スウィーピィ・スウィークス
……むぅ。とっても、とってもかしましい。
けんかばっかりわがまま娘は、
【しゅわそむにあ】で混乱させちゃう?
あたり一面、見る者惑わす夢の中。
にせものの「彼女たち」をもっと増やして、
ほんものの「彼女たち」に意地悪させよう。
互いが互いに、もっと、もうっと苛立つように。
紅茶に注ぐミルクほど、
お好きにたっぷりけんかをおし。
あぁ、これだから女の子っておそろしい。
スーは、スーは【環境耐性】があるから大丈夫さ。たぶん。きっと。
もしも失敗しちゃったら、
にせものの「彼女」たちに紛れて【時間稼ぎ】できるといいけど。
魔法のティーポットの【空中浮遊】でふわふわ飛んで逃げるが勝ちだよ。
トランプ兵はなんだか苦手さ。
ざわざわと。そうぞうと。きぃきぃと。
とってもかしましい。
邪魔だ。煩い。お前が。お前こそ。
けんかばかり。わがままばかり。
そんな娘達は…
「お好きにたっぷりけんかをおし。」
彼女らから少し離れたその場所で、スウィーピィ・スウィークス(シロッピィ・ホイップテイル・f29236)は空に向かって手を伸ばす。
空を撫でる様に、かきまぜる様に、手をゆっくりと動かす。
すると空からきらきらしゅわしゅわ。
まるで虹色に綺麗に煌めくソーダ水の雨が降ってきました。
「それは、泡食う物語。これで……。」
「聞けぇ!」
スウィーピィが目を閉じたまま静かに呟くその言葉をかき消す様に、姦し煩い彼女ら以上に大きな声が、広い広いその場所で響きました。
「この世界には今、無数のアリスが居る。そして、オウガもだ。だが、その頂点に立つのは誰だ!?」
ユウキ・スズキ((自称)不審者さん【少尉】・f07020)は続けます。
オウガ・オリジンの前に隠れる事もなく、堂々と立って続けます。
「今この世界は、頂点を複数に持つ歪な世界だ……。故に本当に頂点に立つべき者が乱立し、あまつさえ猟書家等というふざけた連中の台頭を許し、真なる頂点を見失ってしまった!!」
オウガ・オリジンも、その隠れる気のない堂々さに免じて嘆願程度は最後まで聞いてやろうという雰囲気です。処刑法を考えながら。
雨の中、演説は続く。
「だが、安心してほしい……私は真のオウガ・オリジンを知っている……お前か? いいや、お前だったか!?」
オウガ・オリジンさんたちに少しイラっとした雰囲気が立ち上りました。
処刑法がえぐ目に変わりました。
「この世界に乱立する無数の頂点は皆、同等の力を持っている……ならば、真の頂点を見つけるには、最後に立っていれば良い……」
拳を握るユウキにオウガ・オリジン達は笑い声を立てます。
―それは共食いを煽っているのか?
―であれば、お笑い草だ。
―わたし達が獲物をそっちのけにして殺しあうと思ったか?
―獲物の奪い合いはするだろうがな?
―お前はアリスの様に美味しくはなさそうだが。
―狩り遊びをするにはちょうどよさそうだ。
―存分に……
一体のオウガ・オリジンが狩りの開始を、ユウキが逃走を図ろうとしたその時に、
幾つのかのオウガ・オリジンの叫び声が響いた。
「…………居たぞ……敵だッ!」
その言葉を皮切りに、あっちで、むこうで、トランプが舞う。血の代わりに赤いトランプとバラの花びらを舞わせてオウガ・オリジンが倒れる。
―なぜ? あんな言葉に惑わされたのかわたしは。
開始を合図しようとしたオウガ・オリジンが困惑しながら周囲を見、ユウキへと視線を戻す。そこには今まさに、自分に銃を向けようとしている姿があった。
オウガ・オリジンは咄嗟にトランプを放つ。弱くなってもフォーミュラ。
ユウキが撃つよりも早く、その身を刻む。真っ赤な血が噴水のように舞った。
ユウキ・スズキは状況が呑み込めていなかった。
オウガ・オリジンの一人が唐突に言葉を切ったかと思えば、混乱したかのように周りを見渡し、そして突然他のオウガ・オリジンへと攻撃を加えたのだ。
「どう言う事だ? 演説が効いた…わけじゃないよな?」
ユウキが混乱の坩堝に巻き込まれないように下がると声がした。
「あたり一面、見る者惑わす夢の中。
にせものの『彼女たち』をもっと増やして、
ほんものの『彼女たち』に意地悪させよう。
互いが互いに、もっと、もうっと苛立つように。」
まるで水底でゆっくり回る水のような声で、謳われる言葉。
「そこに、あなたの姿もまざった。」
どこにいるのかわからないけれど、運ばれてくる声。
タネがわかれば一息つく。
「なるほど。俺以外にも猟兵がいたのか。ならもうしばらく頼む。」
ユウキは乱戦の一番外側を観察しながらかけていく。
夢に惑わされ弾き出された個体に、背後からそっと近づけば…
こきり、と少女の細首をいとも容易く折ってしまった。
さぁ次は。
スウィーピィは魔法のティーポットに乗ってふわふわと飛んでいた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
【上記の続きです】
眼下に広がるのは彼女たちの争い。
猟兵の夢を見て、惑って争う姿。
けれどきっとそれと同じくらいに、ただの喧嘩の殺し合いもおこってる。
そんな光景を見て、スーは思う。
(紅茶に注ぐミルクほど、お好きにたっぷりけんかをおし。
あぁ、これだから女の子っておそろしい。)
視界にちらちら映るトランプ兵を見てそそくさと距離を取る。
スーはトランプ兵はなんだか苦手であった。
ティエル・ティエリエル
SPDで判定
ふむふむ、つまりあいつらを仲違いさせればいいんだね!
【ライオンライド】で呼び出した体長40cmほどの子ライオンくんに「騎乗」して戦場に飛び出すよ!
「動物使い」と「動物と話す」技能のおかげでライオンくんとのコンビネーションはばっちり!
相手がライオン型オウガの頭部に変形するのを利用して仲違いさせちゃうね!
オリジンの1体にライオンくんに噛みついてもらったらすばやく隠れると同時に
「ああー、あいつ味方を噛んで回復してるーー!!」と大声で叫んじゃうね!
仲間割れしだしたら混乱に紛れてライオンくんにガブガブと噛んでいってもらってさらに混乱に拍車を掛けちゃうぞ☆
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
川村・育代
敵同士の仲が悪いみたいだから、存分に利用させてもらうわね。
オリジンやトランプ兵が入り乱れた乱戦に持ち込んで同士討ちが起きやすい状態にしておくわ。
さらに、敵の攻撃を祟り縄で引き寄せた敵の体を使って防いだり、連鎖する呪いのユーベルコードを使って同士討ちにつながるような事故を演出して、敵の日頃の鬱憤に火を付けてあげるわ。
事故だから、敵の攻撃だから、と言っておけば殺しても不幸な事故で済む、合法的にむかつく奴を消せるチャンス到来、となれば誰だって飛びつくから。
『そんなに偶然の事故が続くかしら? 事故を装って殺しに来てるんじゃない?』
こしょりしょり。
戦場の一隅でティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)と川村・育代(模範的児童・f28016)が小さなオレンジ色の髪と黒い髪を揺らしながら作戦会議をしていた。
「ボクがこれでこうして…。」
「あたしがこうすればいいのよね?」
二人は殺気だったオウガ・オリジンの群れを物陰からちらりと見る。
「敵同士の仲が悪いみたいだから…。」
「あいつらを仲違いさせればいいんだね!」
二人の作戦は決まった。
「ボクがはじめに搔き乱して。」
「あたしがそれに火をつける。」
学級崩壊作戦は今ここに始まる!
オウガ・オリジンの足にしゅるりと何かが触れて通り過ぎた。
反射的に足元を見ても見えるのは自分のスカートと周囲の『わたし』のスカートで地面すら見えやしない。
正体が分からずに少し苛立つも他の『わたし』のスカートが触ったのだと納得させ、周囲の『わたし』の殺し方を想像しながら猟兵を待つ事にした。
さて、その『何か』の正体は呼びだした小さな子ライオンに乗ったティエルであった。その性質、その縁、その技量でもって一人と一匹は言葉を交わす事無く意思疎通し、僅かの齟齬もなくオウガ・オリジンの足の並木を走っていた。
「あは、スカートの空だね♪ それじゃ始めよっか!」
ティエルが気合を入れてそう言えば、子ライオンは手近な足に牙を立て噛みついた。そしてすぐ放して移動してゆく。遠ざかる背後から、
「イタっ! おいお前!」
「なに? 待ちきれなくなったのか?」
そんな言葉が聞こえてきたのも束の間、すぐに喧噪へと変わった。
「よしよし。いい感じいい感じ、それじゃ次も行ってみよーね!」
そうしてティエルと子ライオンは噛んでは場所を変え、噛んでは場所を変えを繰り返し、喧嘩と言う名の殺し合いを拡げていった。
見えるオウガ・オリジンの群れはすでに乱闘と言った様相だった。
「わー、協調性の欠片もないのね。けれどこれも纏まりが全くないって意味で纏まってるのかな?」
全員が全員、一様に纏まる事を考えない。そんな姿を見ながら考える。
「まぁいっかー。こんなになってたら気づかないだろうし。えーい。」
そんな気の抜ける声で育代は、幾つも適当に小石を投げ込む。
乱戦の中、当たったとしても気に掛ける者など居なかった。
けれど…
「きゃっ…。」「え…。」「なに…っ!」
『偶然』他の足に足が引っ掛かり倒れ、幾つもの足に踏みつぶされた。
『偶然』流れ弾で飛んできた攻撃が致命傷になった。
『偶然』幾つもの漠然とした苛立ちの対象に選ばれトランプ兵に刺し殺された。
そして、どこかで乱戦になった故かスカートのカーテンに隙間が出来、そこから見えたのかティエルを見つけ『猟兵がいるぞ!』そんな声を上げ攻撃するものがいた。
外さない。外すことはない。そう思った攻撃は『不幸にも』間に割り込んだオウガ・オリジンに吸い込まれる様に当たる。
「そんなに偶然の事故が続くかしら? 本当は猟兵なんて興味なくって、『わたし』を事故を装って殺しに来てるんじゃない?」
育代は変わらぬ表情でその様子を遠くから見守る。
加速度的に混乱の火は燃え広がり、いつ消えるのかもわからない。。
大成功
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地籠・凌牙
【アドリブ歓迎】
……同士討ち狙うんならこれしかねえか……忌子だ疫病神だ言われてた時の経験が役に立つ日がくるとはな。
オウガ・オリジン共の前に立って【挑発】しよう。
「予言してやるよ!お前らの終わりは不運に見舞われた可哀想なものになるってな!」
同時に【指定UC】発動だ。
俺がいる限りあらゆる不運がここにいる全員を襲う……ちょっとしたことかもしれねえしもしかしたらとんでもねえもんかもしれねえな?
俺から離れてる方から些細な不運を相手のせいにした押し付けあいが始まるだろうよ。
壁崩れに巻き込まれたり、地割れも起きたりするだろうな……今ここにいるのは"災厄"そのものなんだから。
俺は【第六感】で回避するけどな。
「予言してやるよ! お前らの終わりは不運に見舞われた可哀想なものになるってな!」
地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)は隠れる事無く無数のオウガ・オリジンの前で宣言した。
他の場所では謎の同士討ち、喧嘩を始めてその余波が届いていたりとオウガ・オリジン達は我慢の限界であった。というか等に超えていて殴りこみに行くところだった。
そこにこの言葉だ。終わると告げられれば無視する手はない。
「このわたしが可哀そうな終わりを迎えると? 貴様一人の力でか?」
オウガの声に怒気と共に嘲笑が混じる。そしてそれに応える様に凌牙も笑みを浮かべ答える。
「ああそうさ。俺がいる限りあらゆる不運がここにいる全員を襲う……ちょっとした事かもしれねえし、もしかしたらとんでもねぇもんかもしれねえな?」
その余裕を崩さぬ態度にオウガ・オリジンの一人が待ちきれなくなり飛び出す。
「このわたしが不幸程度でどうにかなるとおもっ……ぴっ…。」
凌牙とオウガ・オリジンの中間あたりで足をもつれさせて盛大に転んだ。
まさにびしゃり!と言う効果音が似合うほどに盛大に顔から地面に突っ込んだ。
天使が通り過ぎる。オウガ・オリジンの多くは白い視線を投げかけており、凌牙は…。
「ふっ…。」
特徴的な顔が隠れたその転んだ姿は見ようによっては普通の少女が転んだようで、一種微笑ましさを感じさせるものであり笑みがこぼれた。
しかし、その笑みをオウガ・オリジンは嘲笑と受け取った。
先ほどのをただの偶然、力だとしてもその程度と判断し大挙として体の一部をライオン型のオウガの頭部に変え襲い掛かる。
そしてあと一足、跳びかかる刹那、凌牙は「やば…。」とそう呟いた。
オウガ・オリジンの攻撃を止められるからではなく、『不運』の規模を直感で完治したからである。
地面から突き上げる…いや、叩きあげるような衝撃が襲う。
それは局地的な地震。その場にいるもの全ての体が軽く宙を舞う。
そして、襲い掛かろうとしていたものはその衝撃で体が予想外の方向へと投げ出され、変化させたオウガの頭部は不幸な事に近くにいた別のオウガへと、それぞれ吸い込まれ、それはまるで悪質なドミノの様に、一斉に躯を作り上げた。
「壁崩れに巻き込まれたり、地割れも起きたりするだろうな……今ここにいるのは"災厄"そのものなんだから。」
少しだけ冷や汗をかきながら凌牙は口にする。
そして、それでも向かってくる者、距離を取ろうとする者を同様に、分け隔てなく口にした通りに災厄に巻き込まれていった。
大成功
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