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Remember to RB!

#グリードオーシャン #お祭り2020 #夏休み #RB

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●ようこそRB島
「以前海賊達に支配されていた『RB島』は覚えているか?」
 グリモアベースにて涼風・穹(人間の探索者・f02404)が猟兵達に話しかける。
「……ああ、すまない。今回は事件じゃないんだ」
 居合わせた猟兵達の一部がまた何かの事件が起きたのかと緊迫した雰囲気になったため訂正する穹であった。
 どうやらグリードオーシャンにある島でのバカンスのお誘いのようだ。
 浜辺で海水浴やBBQを楽しんでも良いし、島民達と交流するのも良いだろう。
 疲れを癒すなら静かな場所で昼寝でもするのも悪くない。

 必要そうなものは用意してある、と穹が示す方へと目を向けるとBBQセットや食材、ビーチパラソル等が纏められていた。
 他にも必要なものがあれば穹に頼むか自前で用意すれば良いだろう。

「今回は俺も同行する。以前事件を予知したグリモア猟兵として、事件後に島がどうなったのかは気になっていたしな」
 事件の予知であればグリモア猟兵が同行するなど有り得ないが、コンキスタドールとの戦いが起こらないのであれば同行を止める理由も無い。

 なお、余談ではあるが何故か穹の用意したものの中には爆弾(非殺傷性の安全仕様)や怪しげなサバト服、竹槍やトリモチ等々、何に使うのかよく分からないものも含まれていた。
 そして一部の猟兵達は何かを察したような表情で釘バットや100tと書かれたハンマーのような物騒な得物を手にしていたがきっと些細な事だろう。
 さあ、アツいRB島を思いっきり楽しもう!



 どうも、暁です。
 八本目のシナリオをお届けします。

 シナリオの舞台となるRB島は以前のシナリオでの猟兵達の活躍によりオブリビオンから解放されています。
 このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。

 そしてネタ依頼です。
 リア充爆破でもその逆にカップル達を護る為に彼らを迎撃するも、或いは我関せずで優雅に過ごすでもご自由にどうぞ。
 ただし何をしたとしても暴走したり酷い目に遭ったり何かに巻き込まれたりするかもしれませんので予めご了承下さいませ。

 今回のシナリオでは"オブリビオンとの戦闘"は発生しないため涼風・穹(f02404)も呼ばれれば湧きます。
 プレイングの冒頭に『穹』と入れて頂ければ呼ばれたと解釈しますので絡みたい方はご自由に。
 あまりの無茶振りには突っ込みます。

 ただ、都合や執筆能力超過等の問題によりプレイング全員採用は難しいかもしれません。
 どうしても状況により流してしまう場合はありますので予めご了承頂ければ助かります。

 それでは、素敵なプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ

SPD   :    釣りや素潜りを楽しむ

WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夢ヶ枝・るこる
■方針
・穹
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
此方の島に来るのも、お久しぶりですねぇ。

折角ですから、時折仕事でお会いする涼風さんや以前の事件で知り合った方々をお誘いして『BBQ』を楽しみましょうかぁ。
【豊饒現界】で[料理]を強化、現地の食材を中心に色々と御用意しますねぇ。
涼風さんや現地の方々お勧めの食材等御座いましたら、其方も試してみましょう。
同時に[大食い]も強化しておりますから、食材は無駄にせずしっかりいただきますぅ。

その様に楽しんでいると、以前の様に「団員の方」が襲ってきそうな気がしますが。
折角「100tと書かれたハンマー」が有りましたから、其方を[怪力]で使用して返り討ちを試みますねぇ。



●夏は浜辺でBBQ
「此方の島へ来るのも、久しぶりですねぇ」
 グリモア猟兵である穹の転移によりRB島へとやってきた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、かつての事件を思い出しているのか感慨深そうにしていた。
 そして折角だからBBQを楽しもうと穹を誘い、浜辺でBBQの準備を始めるのであった。
 そして、るこるが美味しい料理を作れるようにと豊乳女神の加護を願った瞬間…。

「「「お姉さま~!!!」」」
 何故か突然目にハートマークを浮かべた美女達が集団で駆け寄ってきたのである。
「お姉様!最近島で流行っているオウムガイをお持ちしましたわ!」
「よろしければこの新鮮なお野菜もどうぞ!」
「料理の後はぜひ私とめくるめく熱い夜を…」
「えっ?えと…みなさん…?」
 突然の美女達の襲来に混乱しているるこるではあったが、彼女達が出してきた食べ物は美味しく頂いているのであった。
 なお、近くにいた穹は美女達に踏まれていた。

 実は彼女達はかつてるこるにより顕現した豊乳女神の力により魅了された事があったのだが、その影響がまだ残っていたのか或いはそちらの道に目覚めたのか、るこるが料理をする為に《豊乳女神の加護・豊饒現界》を使用した際に気配を察知して押し寄せたのである。

●RB団はどこにでもいる
 持ち寄った食材を次々に調理してはるこるへと提供していく美女達と困惑しつつもそれを美味しく頂いているるこる。
 踏まれて散々な目に遭った約一名を除き、とても幸せそうであった。
 しかしそれはるこるが美女達を侍らせているとも受け取れる光景であり、ついに彼らがやってきたのである。
「リア充の気配がするな……爆破してやる」
「おぅおぅ嬢ちゃん!そんなに美女達を侍らせて…羨ましいじゃねぇか!」
 そう、かつてのRB島での事件の際に猟兵達の活躍(?)によりリア充爆破の道に目覚めてRB団へと覚醒した(一部の)島民達である。
 ……一部の島民達はるこるのハーレム状態(と解釈できなくもない状況)に血の涙を流していたが…。

「えっと…リア充というのはよく分かりませんがぁ…」
 まるで食後に軽く腹ごなしの運動でもしようとするように気楽な雰囲気で100t(と書かれた)ハンマーを手にして彼らを返り討ちにしようとするるこるではあったが、その後ろでは美女達がまるで好機到来とばかりに目を光らせていた。
「きゃあ!助けてお姉さま!」
「お姉さまは必ずや私がお守りしますわ!」
 刹那の心理的攻防の後、美女達のうちの数名がるこるへとか弱い乙女アピールや頼れる女性アピールを始めたのである。
「えっ?えと…みなさん…?突然何を…?」
 美女達のアピール合戦に困惑するるこるではあったが、実はRB団達も混乱状態だった。
 彼らの中にはかつてるこるにハンマーでぶちのめされた者が多くいたのである。
「おい…よく見るとあいつ…この間の怪力女じゃないか…?」
「だけどここまできたならやるしかないぞ…」
 急遽相談を始めるRB団、そして方針は纏まったのか一斉に突撃してきた。
「「リア充爆発しろ!!」」
 ……るこるを避けて、先程美女達に踏まれて散々な目に遭っていた穹へと…。

「何しやがる!俺はRB団だ!」
「うるせぇ!取り合えず誰か爆破しないと収まりが付かないんだよ!」
「なんかお前からは裏切者の抜け忍っぽい気配がするような気がするしな!」
 そして始まる穹とRB団との大乱闘。
 そんな騒ぎにも関わらずるこるへの料理の提供を再開する美女達と、幸せそうに料理を食べ続けるるこるという平和(?)な光景は暫くの間続くのであった…。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リフィクル・ナータス

f00365と参加
アドリブOK
二人で屋外デート楽しむつもりだが……?
「嫉妬というのは元素の感情だからねえ。いつの世にもこういう手合いはいるもんだ」
余裕を持った振舞いで酒や串焼きなどを楽しみながら、甘えてくるクルトンへ小さく切った果物やBBQの肉などをあげたり
「人前でっていうのも俺は好きだぜ?」
とキザな物言いをして見せつけ、RB団に気付かれ襲われる
「イイねえ、盛り上がってきた!」
RB団の狙いを自身に集中させ撃退するような物言いをしながら、されるがままにやられる
「もっと俺のマゾヒズムを刺激してくれ!」
「コレが祝福なら歓迎しないとな!」
と興奮を露にする

おかしいって?
そんなバカな……
※ツッコミ大歓迎


椀種・クルトン

f22103と参加
アドリブ歓迎
「涼風様がリア充の返り討ちに遭う様を見学に…何か同士討ち起こってる!?」
「ともあれ周りの喧騒を肴にのんびりしましょリフィクル」
恋人の頭にびたーんと突撃(甘えてる
BBQ楽しみつつ彼の膝に座ったり肩に乗ったり腕に抱きついたり
「ねぇこれわたくしちっさ過ぎてリフィクルがRB団にカップルと認識されてない可能性?」
デートが主目的だけど、共闘も憧れ
「リフィクル強いしRB団に負けないってクルトン信じてる!」
それに涼風様なら此方に蝿叩…攻撃してくると信じてる
自分は小ささを活かしてひらひら逃げ回り撹乱
恋人のマゾ発言に
「マゾっ気もあったのね」
素直に背を蹴り蹴り(小さ過ぎて女王様感皆無



●乱闘も 他人事ならば よい肴
「お前は妙に女っ気があってむかつくんだよ!」 
「爆ぜろオラァ!」
 何故か突然始まったRB団員同士での乱闘騒ぎや時折響く爆発音を軽くスルーして二人でデートを楽しむべくBBQの準備を始めだしたのはリフィクル・ナータス(昏き異界より出でしモノ・f22103)と椀種・クルトン(憂き実・f00365)である。
「嫉妬というのは原初の感情だからねえ。いつの世にもこういう手合いはいるもんだ」
 訳知り顔で随分と余裕を持ったリフィクルの振舞いは恋人がいるリア充だからこそであろうか。
「周りの喧騒を肴にのんびりしましょリフィクル」
 実は知り合いである穹がRB団としてリア充に返り討ちにされる様を見学するつもりだったクルトンにしてみればRB団の同士討ちは予想外だったのか始めのうちは驚いたものの、その騒ぎも慣れればよい肴になるようだ。
 そしてクルトンは恋人に甘えるべくリフィクルの頭にびたーんと突撃すれば、リフィクルもそれに答えてクルトンへ肉や果物を食べさせたりとしっかりとデートを満喫していた。
 そんな甘い雰囲気の二人だったが…RB団員達は乱闘で忙しいようだ。

 恋人に甘えて膝の上に乗ったり腕に抱き着いたりするクルトンをまるで周囲に見せつけるかのようにリフィクルは優しく抱きしめるとその耳元で甘く囁いた。
「人前でっていうのも俺は好きだぜ?」
 実に気障な物言いであり、もしもそんな台詞をリア充が吐こうものならRB団なら即座に爆破するだろう。
 しかし乱闘中のRB団は気付いていないようだ。
「……ねぇこれわたくしちっさ過ぎてRB団にカップルと認識されてない可能性?」
 RB団のあまりの反応の薄さに漸くその事に思い至ったクルトンであった…。

●偶にはRB団も襲撃を期待される
「ちょっと涼風様、ここに立派なカップルがいますわよ?」
「そうだぞ。せっかくの恋人とのデートなんだし祝福してくれよ?」
 襲撃してくる気配すらないRB団へ業を煮やしたのか、いつの間にか乱闘から抜け出して横でBBQを楽しんでいた穹へと直接文句を言う二人であったが穹の答えはあっさりしたものだった。
「そう言われてもな…。椀種と知り合いの俺なら兎も角、他の方からすれば椀種の体格だとダッコちゃんでも着けているような感じにしか思えなくて襲撃する気になりにくいんじゃないか…?」
 そして何故か逆にリア充側から襲撃を要求するという謎の事態に。
「デートも良いですけど恋人との共闘も憧れですわ。それに涼風様なら此方に攻撃してくると信じてますの」
 体の良いかませ犬扱いをされているようにも聞こえるがクルトンから穹への謎の信頼である。
 そして更にRB団を挑発する二人であった。
「おいおい…。こんな熱々の二人を見逃すなんてRB団ってのは腰抜け揃いなのか?」
「リフィクル強いしRB団に負けないってクルトン信じてる!」
 そこまで煽られて漸く穹以外のRB団員達も事態を把握して戦闘態勢に移るのであった。

●決戦開始
「「「リア充爆発しろ!」」」
 お馴染みの台詞と共に二人へと一斉に襲い掛かるRB団員達。
「イイねえ、盛り上がってきた!」
 リフィクルは集団に襲われても怯えるどころかニヤリと笑みを浮かべると、まるで打ってみろと言わんばかりに無防備な体勢のままであった。
「鬼さんこちら、手の鳴る方へ~ですわ」
 クルトンは身体の小ささと飛行能力を活かしRB団員達の間をひらひらと逃げ回り攪乱を開始。
 RB団員達はクルトンの動きを捉え切れずいいように攪乱されてお互いにぶつかり合ったり同士討ちをしてしまう始末であった。
 因みに穹もクルトンからの謎の信頼に答えたのかクルトンへと攻撃し(ようとし)ていた。
 だが、基本的に女性へ手を上げようとはしない性格のため実は対象の肉体を傷つけずに攻撃するユーベルコード《空斬裂破》を使用して攻撃する振りだけしていたのである。
 まさに能力の無駄遣いであった。

 そんなこんなでクルトンは無傷だったものの、リフィクルは何故か一切反撃どころか防御すらせずにRB団員達の攻撃を受け続けていた。
「もっと…もっとだ…」
 しかも余程耐久力に自信があるのか、更に煽るような発言を繰り返すのであった。
 これにはRB団員達も堪らない。
 憎きリア充に舐められてなるものかとリフィクルへと更に苛烈に攻撃を加えていくのだが…。
「もっと俺のマゾヒズムを刺激してくれ!」
 リフィクルが興奮も露わに更なる攻撃を要求すると、見事に全員一斉に叫んだ。
「「「変態だー!」」」
 そして流石にもう付き合いきれないと感じたのかRB団員達は攻撃を止めて帰っていくのであった。
「俺、何かおかしな事を言ったか…?」
「Mっ気もあったのね」
 後には無自覚に性癖をカミングアウトしたリフィクルと、内心では葛藤があったのか割とあっさり受け入れたのかは不明だが素直に恋人の背中を蹴り蹴りするクルトンが残されるのであった…。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
『穹』
お任せプレ。お好きに。
汝が為したいように為すがよい。

私はめずらしく逃げ回っていた。誰から?エクストラ(仮)ちゃんから。どうやらあの後メガリスを手に入れて試練を乗り越えたらしい。
そして、何故かEXちゃんから黒幕として追われていた。いや、確かに漢の娘化の原因は私だけど、あれおしおきだし。
はっ!ディメイションアタックが勝手に発動を……あれは未来のエクストラちゃん?く、2人かかりはやば、む?未来EXちゃんがぼそっと穹おにいちゃんがどうのと。なるほど、穹さんにおしつければいいと。
大丈夫大丈夫、女の子に懐かれるの穹さん馴れてるでしょ?
あれ、未来EXちゃん?私も入れてホントの四次元プレイてどゆこと?



●逃走中
「ちょっと!わたしが何をしたっていうの!?」
 その日、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)は珍しく本気で逃げ回っていた。
 追ってきているのはかつてアリスが誑かし…もとい力を貸した筈の幼女、アリス・エクストラ(仮称)である。
 実はエクストラはその後なんやかやでメガリスを手にして試練を乗り越えてユーベルコードにも覚醒。
 報告書にはなっていないが悪徳海賊を撃退したりと今ではRB島の平和を護る立派な魔法少女になっていたのだ。

「往生際が悪いわよ!島の人達がおかしくなったのは貴女の仕業でしょう!」
 かつてアリスは一部の暴徒化した島民達をおしおきと称してドM受け系ガチムチ漢の娘へと調教したのだが、まだ年齢的にも幼い上にそういった方面の知識も無く純粋なエクストラからすればアリスは島民達を洗脳している悪い魔女か何かのように映ったのだろう。
 まあ確かにどんな悪党だとしてもOSIOKIでドM受け系ガチムチ漢の娘にされるというのは某千年アイテムを使う方の闇のゲームによる罰ゲームも真っ青ではある。
 OSIOKIされた当人だけはまるで快楽堕ちしたかのように自身の境遇を幸せだと感じているとしても、知り合いが突然ドM受け系ガチムチ漢の娘に変貌しても平然としていられる方はかなり少ないだろう。
 或いはそのドM受け系ガチムチ漢の娘が他の男性に迫ったりして更なる被害が発生していたのかもしれない。

「あれはちょっとしたおしおきじゃないの!」
 まあアリスにしてみればよくある事なのだろうが他がどう受け取るかはまた別問題である。
「何を言ってるの!?大人しく島の人達を元に戻しなさい!」
 ……幾らアリスでもそれは難しいだろう。
 覆水盆に返らず、それこそ本当に記憶や精神を操作するにしても快楽堕ちしたヒロインはそう簡単には正義側へは戻らないのは定番である。
 まあドM受け系ガチムチ漢の娘の再調教なんて誰得ではあるし描写しても面白くもなさそうなのだが。
 それは兎も角結局はアリスとエクストラの話は平行線にしかならず追いかけっこは続くのであった。

●事態急変
 エクストラに追いかけられ逃げるアリスの前に突然人影が現れたのである。
 その姿はエクストラの面影があったため慌てて身構えるアリスだったが、どうやら敵ではないようだ。
 実はアリスは逃げ続ける間に使用条件を満たしていた《不可思議四次元殺法》を無意識に発動させていたのである。
 召喚されたのは成長したエクストラであった。
「あなたはもしかして未来のエクストラちゃん?だったら追いかけてくるエクストラちゃんをどうにか出来ないかしら?」
 ややこしいので今後は成長したエクストラをフューチャーと仮称する。
「……穹おにいちゃんを…」
 フューチャーが小さく呟いた一言はまさにアリスには天啓のように感じられた。
「なるほど。エクストラちゃんを穹さんに押し付ければ…」
「穹おにいちゃんならすぐ近くにいるから案内するわ」
 そういって走り出すフューチャーに、閃いた妙案を実行すべく追走するアリスだった。

 ……ただ、アリスは気にしていなかったがフューチャーの姿は確かにエクストラの身長を伸ばしてスタイルを良くしたようなものだったが、その衣装は何故か露出度が高く妙に禍々しいデザインでまるで快楽堕ちした魔法少女のようにやたらと色香を感じさせていたのである…。
 
●どうしてこうなった?
 穹は本当に直ぐ近くにいた。
「穹さんちょっとエクストラちゃんを止めて頂戴」
 いきなりアリスから妙な頼まれ事をして困惑する穹だったが、アリスは構わず穹を追ってきているエクストラの方へと押し出した。
「大丈夫大丈夫、穹さんなら女の子に懐かれるのは慣れてるでしょ?」
 何がどう大丈夫なのかの説明もなく更に困惑する穹ではあったが、そこへアリスを追ってエクストラがやってきたのである。
「やっと追いついたわ!もう観念して…って、え?穹おにいちゃん?どうしてここに?」
「あれ?君は…」
 アリスは穹を盾にした!エクストラへは効果は抜群だ!
 穹を前にして突然顔を赤らめてもじもじしだしたエクストラである。
「あら?へ~…そういう事?穹さんは相変わらず手が早いのね」
 エクストラの豹変に色々と察したアリスはにやにやと笑みを浮かべつつからかいだした。
 穹は以前RB島の事件を予知しておりその後も関わっていてもおかしくはないし(主にアリスのせいで)事件に巻き込まれたエクストラとも面識があったのだろう。
 ただ、幾ら当面の危機は去ったからとはいえアリスは油断し過ぎだった。
 後ろにいたフューチャーがまるで獲物を前にしたような笑みを浮かべると突然触手を呼び出し穹を拘束したのである。
 穹も突然の事態に対応しきれず問い詰めるのが精一杯だった。
「アリス!これは何のつもりだ?」
「わたしじゃないわよ!ちょっと、あなた何をやっているの?」
 触手からアリスの仕業かと疑った穹に否定の言葉を投げるアリスだったが、フューチャーはアリスのユーベルコードにより召喚されたのであながち間違いでもない。
 ……そう、 フューチャーはアリスが召喚した存在であり未来のエクストラ本人ではない。
 実際にはアリスの妄想存在でありアリスの影響を強く受けているのである。
 ……当然能力や性格についても…。
「うふふ。穹おにいちゃん捕まえた~♥これからたっぷりと愉しい事しようね~♥」
 淫蕩な笑みを浮かべつつ穹の服を脱がせ始めるフューチャーを止めようとする穹だったが、あっさりとその口をフューチャーのキスで塞がれて拘束された手はフューチャーの胸を揉むような形にされていた。
「……ん…。……もう穹おにいちゃんってば相変わらず固いんだから…。でもコッチも硬くなってるゾ☆」
 目の前で突然始まろうとしている穹とフューチャーとの行為にフリーズしていたエクストラだったが漸く動き出した。
「ちょっとなんなのよそこの私そっくりの貴女!?とにかく穹おにいちゃんから離れて!」
 顔を真っ赤にしてあわあわしながら叫ぶエクストラにフューチャーは寧ろ行為に混ざるように勧めるのだった。
「あら、昔の私ってこんなに純情で可愛らしかったのね。良ければ貴女も一緒に穹おにいちゃんに気持ちいい事をして貰いましょう?」
「え?…え~?」
 穹の裸は色々と刺激が強いらしく思考が追い付かないエクストラはフューチャーに誘われるがままに穹へと絡み始めた。
「アリス、貴女も一緒にどう?……見てるだけじゃ退屈でしょ?」
「……あら?わたしも混ざって良いのかしら?」
「ええ、勿論☆それに穹おにいちゃんも女の子が多い方が嬉しいでしょうし…」
 そう言いながらフューチャーが取り出したのはなんと『陰陽太極図』だった。
 膨大な淫気が穹へと流し込まれ、そして…。

 ……そのまま日が暮れて夜が明ける頃には、色々と刺激が強すぎたらしく真っ赤な顔で頭から湯気を出しているエクストラと色々と満足そうな表情のアリス、そして精も根も尽き果てた風情の穹の三人が倒れていたのである…。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月02日


挿絵イラスト