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迷宮災厄戦㉔〜永遠不滅のプリンセス

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #猟書家 #プリンセス・エメラルド

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●グリモアベース
「まずは討伐対象について改めて確認するわね。猟書家『プリンセス・エメラルド』。クリスタリアンの最長老だっていう女で、スペースシップワールドの次期銀河皇帝の座に収まろうとしてるみたい」
 映写機を使って資料を映し出しながら、田抜・ユウナ(狸っていうな・f05049)はブリーフィングを始める。
「予知によれば、目標は以下3種のユーベルコードから猟兵が使用したものと同じ能力値・回数を発動することが分かってるわ。言うまでもないけれど、性能はもちろん能力値や技能レベルでも、猟兵の最高位を軽く凌駕する相手よ。戦闘におけるイニシアチブは、常に相手が握るものと考えて」
 と、ユウナはリモコンを操作して資料画像を切り替える。

 敵の所持ユーベルコード①【プリンセス・エメラルド号】
 宇宙戦艦を召喚し、いくつもの大砲から破壊光線を撃ちまくる攻撃。代償としてサイキックエナジーを一時的に使えなくなるため本人は無防備になるが、その弱点を補ってあまりあるほど宇宙戦艦プリンセス・エメラルド号の戦闘力は高いという。
 ……②【侵略蔵書「帝国継承規約」】
『皇帝乗騎』とよばれるマシンに騎乗するのだが、今回は大型の宇宙バイクと解釈すればいいだろう。重力の存在する世界であるため飛行などはできないが、攻撃力・機動力ともに格段に上昇する。
 ……③【クリスタライズ・オリジナル】
 自分と自分の装備に加えて、「猟兵に危害を与えうる事象」を一つだけ透明にすることができる。「危害を与えうる事象」が具体的に何になるかは戦況にもよるが、《念動力》&《地形破壊》の技能攻撃と組み合わせることが多いらしい。

 三つのユーベルコードに関する資料を並べて、ユウナは改めて猟兵たちを見渡した。
「敵の攻撃にどうやって対処するかは、個々人の判断に任せるわ。ユーベルコード、技能、装備アイテム、その他諸々、どんな手段でも構わないけれど、数や性能をそろえただけで通用するような相手ではない。重要なのは、どれだけ適切な作戦を立てることができるか、よ」
 伝えられることは以上、と締めくくり、ユウナは猟兵たちを戦場へと送り出す。

●宝石だけで構成された国
 ダイヤモンド、ルビー、サファイア、トパーズにガーネット。
 地面も壁も天井も、すべてが宝石で形作られた大広間の中央に、彼女は佇んでいた。
 透き通るような緑色の体躯に、紫を基調としたドレス。彼女こそこの国で最も美しい宝石、クリスタリアンの長老『プリンセス・エメラルド』である。
『……そう、来るつもりなのですね、六番目の猟兵たち』
 戦いが近づくのを悟り、プリンセスは右手に提げた侵略蔵書の留め金を外した。
『懐かしき故郷スペースシップワールドをこの手に収めるまで、あと少し。邪魔立てするというならば、何者であろうと殲滅するまでです』


黒姫小旅
 どうも、黒姫小旅でございます。
 此度は圧倒的な格上が相手となりますので、プレイングや成功度判定の結果によってはヒドイ目に会う可能性が多分にあります。ご注意ください。
 また、敵が使用するユーベルコードやプレイングボーナスの判定基準など、他のシナリオと解釈が異なる場合があります。なるべくオープニングで補足しているつもりですが、こちらもご注意お願いします。

●特殊ルール
『どれだけ下記の条件を満たしているか』に応じて成功度判定のサイコロ振り直しの回数が増加します。

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プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
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第1章 ボス戦 『猟書家『プリンセス・エメラルド』』

POW   :    プリンセス・エメラルド号
自身の【サイキックエナジー】を代償に、【宇宙戦艦プリンセス・エメラルド号】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【エメラルド色の破壊光線を放つ多数の砲】で戦う。
SPD   :    侵略蔵書「帝国継承規約」
自身の身長の2倍の【皇帝乗騎(インペリアル・ヴィークル)】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    クリスタライズ・オリジナル
自身と自身の装備、【敵に被害を与えうる、半径100m以内の】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シン・ドレッドノート
アドリブ連携OK

宇宙バイクの欠点は空を飛べない事。それは私も良く知ってます!
「ビット展開、アトラント出力最大!」
皇帝乗騎の攻撃をソードビットと閃光の魔盾を組み合わせた2重の障壁で受け流しながら、貴紅に騎乗して空中に回避します。

「目標を乱れ撃つ!」
【乱舞する弾丸の嵐】を発動、手持ちの銃器を限界まで複製。
怪盗の単眼鏡のAIにサポートさせながら、フェイントを織り交ぜた一斉射撃で乗騎の駆動部、プリンセスの書物、関節を狙い撃ちます。

「プリンセス、帝国はもはや過去の存在。貴女が戻る場所ではありませんよ。」
指輪を輝かせながら、その石と同じ色の敵に真紅銃の銃口を向けて、リミッター解除した一撃を撃ち込みます。




 真っ先に戦場に踏み入ったのは、妖狐のシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)。
「プリンセス、帝国はもはや過去の存在。貴女が戻る場所ではありませんよ」
『ええ、そうでしょうね』
 拒絶の意図をもって向けられた銃口に、プリンセス・エメラルドは婉然とほほ笑んで同意を示した。
『過ぎ去ったものは骸の海に棄てられるのみで、現世に居場所などありはしない。ゆえにこそ、力でもって奪い取り、埋め尽くし、塗り替えるのです! ――先代銀河皇帝リスアット・スターゲイザーが乗騎、インペリアル・ヴィークル。失ったすべてを取り戻すため、我が許へと来たれ!』
 表紙にランプの意匠が描かれた侵略蔵書を開くと、黄金に煌めく大型バイクを呼び出してひらりと飛び乗った。耳が潰れるほどの爆音を轟かせるモンスターマシンに、シンは狐尾の毛が逆立つのを感じながら装備を展開する。
「ビット展開、アトラント出力最大!」
 思念で動く蒼刃と、十字星の腕輪から作り出されるビームシールドによる二段構えの守りで、バイクによる突進を受け流さんと……

 ――破砕。

「ぁ……ガッ!?」
 気が付いた時には宙を舞っていた。遅れて激痛がやってきて、口から血反吐が吹き出る。
 何がおこったのか。視線を巡らせて、障壁もろともぶち破られたのだと、今更ながら理解した。なんという破壊力、斜めに衝撃を流したのにこのダメージとは。正面から受け止めようとしていたら命はなかったかもしれない。
 せめてもの幸運は、意識を失わなかったこと。そして、空中浮遊の技能を備えた純白のスペースバイク『貴紅』を準備していたおかげで、空中に逃げて追撃を受けずに済んだことだ。最高のシチュエーションとは言い難いが、これで予定していた上空から見下ろすというポジションを取ることができた。
 ――ユーベルコード【乱舞する弾丸の嵐】発動。
 戦場に持ち込んだ銃器が、それぞれ86個にも複製された。粒子ビーム銃、精霊石の長銃、蒼玉のライフル、銃身を仕込んだ魔法の杖……。空を埋め尽くさんばかりに広がった銃器の数々を、シンはAI搭載のモノクルによる演算補助を受けながら思念操作。地上を走るプリンセスに銃口を集中させる。
「ターゲット、マルチロック……目標を乱れ撃つ!」
 数えきれない銃弾とビームが、雨あられと降り注いだ。目くらましの捨て弾から、逃げ場を塞ぐための牽制、わざと防がせて隙を誘うフェイント、そして急所を狙った本命。皇帝乗騎のエンジン音すらかき消すほどの銃声が鳴り響き、銃火と硝煙が立ち込める。
『この手数……!? しかし、舐めてもらっては困ります!』
 並みのオブリビオンなら肉片になるような猛攻だが、それでも次期フォーミュラを名乗る者は別格であった。超次元的なドライブテクニックで銃撃をことごとく切り抜けていく姿に、シンは敵ながら口笛を吹く。
「なんと見事な! さすがの私も完敗と言わざるを得ません。……最後の一手を用意していなかったら、の話ですがね!」
 敵の肉体を形作る緑の輝きと同質の光を宿した指で、シンが握るは真紅銃<スカーレット・ブラスター>。リミッターを外して自壊寸前まで出力を引き上げた粒子ビームが、銃撃の嵐を突破したプリンセス・エメラルドの背中に直撃した。
『きゃああ!?』
 あまりの衝撃に悲鳴が上がり、皇帝乗騎が派手にクラッシュするのを見届けて、シンはひとまず胸を撫でおろす。
 かなりのダメージをもらってしまったが、一矢報いることはできた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ナーシャ・シャワーズ
よぉ、プリンセス。
すっかり平和になった我らが故郷もいいもんだが……
お前さんのような敵がいないと気が抜けちまってね。一つ、相手してくれよ。

おいおい、戦艦と来たか。こいつは生身じゃあ骨が折れそうじゃないの。
だが小さい獲物を狙うには、小回りがきかないんじゃないのか?
勘を働かせ、よく観察すれば攻撃の兆候は見切れる。
あとはワイヤーガンをうまく使って動き回れば、破壊光線なんぞには捕まらんさ。まずはお姫様と戦艦を引き離す!

来い!スラッグ号!
こいつはだいぶ小型だが、その分小回りがきくんでね。
デカブツを倒すならば、その核を狙えってのはお約束だ。
スピードを活かして攻撃を潜り抜け、お姫様のハートを撃ち抜いてやるさ。




「よぉ、プリンセス! 銀河皇帝が死んでから、我らが故郷はすっかり平和になっちまったなぁ。それも悪くはないんだが、残党狩りだの怪獣退治だのばっかりで、戦い甲斐のある敵がいないと気が抜けちまっていけないね」
 軽妙な口上とともに戦場に現れたナーシャ・シャワーズ(復活の宇宙海賊【スペースパイレーツ】・f00252)を、プリンセス・エメラルドは嫌悪感を露わに迎えた。
『宇宙海賊……卑しい宇宙のゴミですか』
「言ってくれるじゃないか。ゴミで悪いが、ひとつ相手してもらうよ」
 軽蔑しきった視線もどこ吹く風。ナーシャは飄々とした態度を崩しもしないで、左手を天に掲げるとパチンと指を鳴らす。
「来い! 【眠れる魂達】、スラッグ号!」
『いいでしょう。望み通り、殺してさしあげます。いでよ、我が名を冠する戦船【プリンセス・エメラルド号】!』
 両者ともに己の宇宙船を呼び出して、戦いの火ぶたが切って落とされた。
 片や世界最強のサイキックエナジーをつぎ込んだ大戦艦、片や住居兼の小型艇。あまりに格が違いすぎて笑えてくるが、しかし付け入る隙は必ずあるはずだ。
「たとえば……小さい獲物を狙うには、小回りが利かないんじゃないのか?」
『全門指向、うるさい蠅を撃ち落としなさい!』
 宇宙戦艦プリンセス・エメラルド号は主の号令を受け、その艦砲のすべてを駆動させて、スラッグ号に騎乗したナーシャを補足する。
 ――全門斉射!
 それはさながら、滅びを導くエメラルドグリーンの大洪水。極太の主砲から見えづらい細糸のようなものまで、多種多様なレーザービームがナーシャに襲いかかった。
「ッ!? 骨が折れそうとは思っていたが……」
 予想以上のプレッシャーに戦慄しながら、ナーシャは一気にトップギアまで加速した。
 砲台の動きと砲口に溜まっていく光の加減から、歴戦の勘で攻撃を予測。機銃掃射をかいくぐり、三連砲の隙間をすり抜けて、急旋回で主砲を回避する。
「はっはは! いいね、最高だ!」
 笑い声が上がった。
 圧倒的な格上を相手取った、死と隣り合わせギリギリのギャンブルの連続。神経が焼け付くような極限の緊張状態。これぞナーシャが渇望するものだ。スリルで血が沸き踊り、アドレナリンが全身を駆け巡る。どんな美酒でも得ることができない甘く刺激的な快楽である。
 呵々大笑しながら、ナーシャは死神との追いかけっこを続けた。わずかでも誤れば、一手でも読み違えれば、あるいは瞬きのタイミング次第で、いつ撃墜されてもおかしくないような瀬戸際を飛び回る。
『ええい、目障りな!』
 対照的に、緑柱玉の姫は苛立ちを募らせていた。羽虫一匹をつぶすだけでこれ以上は手こずっていられないと、宇宙戦艦にさらなる攻撃を命じる
 弾幕に次ぐ弾幕。視界を埋め尽くさんばかりに放たれる破壊光線が飛び交う中、ナーシャは額の汗をぬぐう暇もなくスラッグ号を駆った。機体の小ささと機動力を活かして針孔のように狭い間隙を突き抜けていくが、一層苛烈さを増した砲撃から逃げ続けるのは容易ではない。
「ッ!? まず……」
 避けて躱して逃れたところに、鋭い一発が来た。
 ナーシャの操縦テクニックと最高速度を見切ったうえでの偏差射撃。方向転換も急減速も間に合わないドンピシャのタイミングで、破壊光線が機体を貫かんと――
 ――バインッ
 弦が鳴るような音がして、トップスピードにあったスラッグ号が異様な急減速とともに舳先の向きを変えた。
 見れば、いつの間にかアンカーが壁に打ち込まれていて、ワイヤーロープに引っ張られる形で振り子軌道に移行したスラッグ号は間一髪で破壊を免れる。……そして、この一手が敵の計算を狂わせた。
 集中砲火の焦点から脱して、弾幕がやわらぐ。余裕が生まれて、反撃のチャンスが手に入る。
「デカブツを倒すなら、核を狙えってな!」
 意思一つで腕輪をソウル・ガンに変形。左手を砲身で包み込むと、宇宙戦艦の後方にそびえ立つプリンセス・エメラルドに照準する。
「遊んでくれた礼だ。受け取りなお姫様!」
 己の魂を弾丸に変えた文字通り全霊の一撃は、狙い過たずプリンセスの心臓を撃ち抜いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シズホ・トヒソズマ
不老だからって、長老がハイレグなのはどうかと思います!

王劾から156体の炎獣を召喚し敵に襲いかからせます
その間にバルの軌道変化弾を◆スナイパーで敵の死角から撃ち込んでバイクのマフラーやエンジン等重要な機関を◆メカニック知識から導き狙い撃ち
機体性能を下げていきます
後はライアの振動破砕による揺れでバランスを崩させ
追加のバルの銃撃で横転させます

その隙にUC発動
『勝手に新皇帝即位など許さぬ、と、あの忠心の白騎士なら仰るでしょうね!未来の力、見せましょう!』
白騎士ディアブロの力を使用し
予測演算で敵の動きを◆見切り幻影ビーム砲を命中させます
トドメは周囲の宝石で強化しまくったマジェスの宝石喰剣で切り裂きます


ヘスティア・イクテュス
懐かしの故郷と愛着を持つなら平和を乱さないで欲しいわね…
此方こそ、あの世界に危害が及ぶなら…
貴方の命、奪わせてもらうわ


対艦戦ね、なら砲の位置から弾道の予測し【情報収集】
スモークミサイルによる『目潰し』、ダミーバルーンの展開【残像】で
敵の砲撃の狙いを分散…回避…

敵艦の情報は十分かしら?
回避しつつ稼いだ時間で敵艦の解析…『ハッキング』で敵の砲撃を一時的に止めたりして、ティターニアで接近【空中戦・ダッシュ】

あとは無防備な本人にE.O.Sによる斬撃の一撃!
故郷に帰ることなくこの国の構成の一部となって眠りなさい


テリブル・カトラリー
スペースシップワールドには、行かせん。

装甲車を遠隔操縦し、武器改造
増設したブースターで車を吹き飛ばし、加速
地形の利用、宝石の建造物等を障害物に盾受け、また車の側面に付けたブースターで強引に旋回し、回避

『戦争機械・蒼い戦機』発動 反撃に移る
装甲を纏い、空中浮遊、飛翔。敵艦大砲の数、向き、発射までの時間を情報収集、並列処理。

射線を見切り、回避
カウンターで砲撃、アームドフォートで大砲を部位破壊していき、
ある程度の段階でミサイル一斉発射

迎撃、想定内だ。
迎撃され、爆発し、その内に高速移動。無防備なプリンセス・エメラルドに向けてスナイパーライフルで鎧無視攻撃
同時に暗殺、AI操縦で地に残した装甲車で二段砲撃


トリテレイア・ゼロナイン
SSWにて騎士を名乗るモノとして、クリスタリアンの貴人たる貴女への拝謁の機会、光栄の至りです
ですがSSWの人々の安寧の為、その野望、容易く遂げさせる訳には参りません、御覚悟を

マルチセンサーでの●情報収集で遮蔽物となる地形(●地形の利用)や砲門の向きを●見切りつつ機械馬に●騎乗し機動力活かして砲撃回避や●盾受け防御

初撃を凌げばUC発動
狙いは戦艦
センサーでの熱源の●情報収集とSSW戦闘艦の●世界知識で彼女のサイキックエナジーが集中する動力炉把握
砲撃をバリアで●武器受け●盾受けしつつ装甲を突き破り動力炉を破壊
戦艦を無力化

そのまま消耗したプリンセスの前へ降り立ち剣で追撃


メイスン・ドットハック
【SPD】
エメラルドよりアメジスト
誰よりも僕がそう思っておるけー、ここで証明しようかのー

先制対策
二足歩行戦車に搭乗して参戦
電脳魔術によるホログラムアバターを出しながら、狙いを拡散させると共に戦車はAI制御で未来予測・分析による回避行動
自身は電脳魔術によるハッキングで、皇帝乗騎のハッキングを行い、解析・行動の阻害を行う

先制後はUC発動で、皇帝乗騎のハッキングデータを元にその構造を崩壊させる毒ガスを生成し、誘導ミサイルに搭載して発射
爆裂させて生命力共有しているエメラルド・プリンセスにもダメージを与える共にレーザー砲・ミサイル・榴弾の集中爆撃砲火を敢行

やはりアメジストじゃ!

アドリブ絡みOK




「プリンセス・エメラルド。スペースシップワールドにて騎士を名乗るモノとして、クリスタリアンの貴人たる御方への拝謁の機会を賜り、光栄の至りです」
『あら、今度の猟兵は少しばかり礼儀を知っているようですね』
 作法に則って跪くトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)に、緑玉の姫は気を良くしたように微笑んだ。
『望むなら、私の騎士にでも取り立ててあげましょうか?』
「身に余るお言葉。……ですが、スペースシップワールドに生きる人々の安寧の為、貴女の野望を遂げさせる訳には参りません。御覚悟を」
『それは残念。では、スクラップになりなさい』
 交渉はあっさり決裂。
 双方、地を蹴って距離を取り、当然のように準備していた戦闘装備を展開する。
『いでよ、皇帝乗騎インペリアル・ヴィークル!』
 先手を取ったのは、やはりプリンセス。再び侵略蔵書「帝国継承規約」のページをめくり、召喚した銀河皇帝専用の大型宇宙バイクに跨った。アクセルを踏み込むと、皇帝乗機は唸り声を上げて爆走。コンマ1秒でトップスピードまで加速して、防御姿勢を取るトリテレイアを轢き潰しにかかった……その時。
「――そうは問屋が卸さんけーのー!」
 景気の良い声が響いて、正面から突進をくらったように見えたトリテレイアの体がノイズを残して消失した。
『これは……ホログラム!?』
 全速力の突撃をスカされてバランスを崩したプリンセスは、姿勢を制御しながら視線を走らせた。
 今のは、白い騎士風のウォーマシンの仕業ではない。おそらくは新手の……。
「はっはっは! 見事に化かされたのー。やはりエメラルドよりアメジストじゃ!」
 高らかに笑いながら戦場に下り立ったのは、ラベンダー色の人型機体。
 二足歩行戦車「KIYOMORI」に搭乗したアメジストのクリスタリアン、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)が電脳魔術を展開すると、その両脇を、マグマの剣身を抜き放つシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)と妖精の羽を思わせるジェットパックを背負ったヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)が駆け抜けていく。
『有象無象の屑石ごときが、数ばかり増えたところで無意味と知りなさい! ――我がサイキックエナジーのすべてをもって命ずる。私に仇なす愚か者どもを殲滅せよ、【プリンセスエメラルド号】よ!』 
「敵戦艦の起動を確認。スモークミサイル装填、ダミーバルーン展開……ティターニア、全弾発射!」
「帝竜ガイオウガの仔等よ――炎獣牙剣『王劾』!」
 攻撃の気配に、入念に準備してきた猟兵たちは即応した。
 ヘスティアのジェットパックから発煙弾頭を装着したマイクロミサイルが乱射され、濃い煙が広範囲に立ち込めた。同時にバラ撒かれた囮の風船や、シズホの剣から召喚された炎の獣たちが煙幕の中を動き回る。
 ――視界不良。ソナー、熱源、各種反応多数。
 エメラルドグリーンの宇宙戦艦は五里霧中に囚われて困惑するような素振りを見せたが、すぐに意思を固めたように無数の艦砲を駆動させる。
『目を封じられたなら、全面焼き払うまで!』
 全方位無差別の一斉掃射が戦場を舐め尽くした。破壊の緑光が縦横無尽に走って、バルーンが割れる音や炎獣の悲鳴が響き渡る。宝石で出来た床が割れ、壁が崩れ、天井が落ちて……そして、始まりと同じく一斉に終了した。
 無差別砲撃の余韻が幾重にも反響するなか、視界を遮っていた煙幕や粉塵が徐々に収まっていき、
「……凌いだ!」
 薄れていく煙を突き破って現れたのは、白き機械騎士トリテレイアと、同じく人型ウォーマシンのテリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)だ。それぞれ機械白馬と改造装甲車に乘った二名が、破壊光線を撃ち終えた直後の宇宙戦艦へと突撃する姿を見て、周りの猟兵たちも援護に動き出す。
 一人はヘスティア。上空から戦場を俯瞰しながら、【サポートAI端末 ティンク・アベル】に接続すると、執事然とした機械音声が応答する。
『お呼びですか、お嬢様』
「アベル、解析状況は?」
『順調です。どなたか他の猟兵がサイバー攻撃を行っているようですので、協力するのが合理的ではないかと』
「そっちは任せるわ。隙が出来たらわたしも突っ込むから、指示をお願い」
『かしこまりました』
 受諾から間髪入れず、サポートAIのアベルは電脳空間を探索して猟書家に敵対する信号を識別。今まさに皇帝乗騎の電子回路に侵入している真っ最中の電脳魔術士メイスンに接触を図る。
『失礼、レディ。こちら、宇宙戦艦プリンセス・エメラルド号の解析データと、調整済みのハッキングプログラムです。お役に立ちますでしょうか?』
「ん? おおー、ありがとの。こりゃ、ド派手にやれそうじゃ!」
 メイスンは相手が何者か確かめるよりも早く、受け取ったデータの内容を理解すると、自分で盗んだ皇帝乗騎のデータと合わせてユーベルコードを発動する。
「【汝は元素、その鎖を断ち切ろう】―― デオキシリボ・アシッド!」
 電脳領域を展開。取得したデータを元に特殊な毒ガスを生成すると、電脳魔術で作り出した誘導ミサイルに組み込んでぶっ放した。爆裂した弾頭から撒き散らされる毒ガスはたちどころに標的の内部にまで充満し、解析した組成に元素レベルで働きかけて崩壊させていく。
 宇宙戦艦の外部塗装が剥がされ、艦砲制御システムを断絶。電脳毒に侵された大型宇宙バイクが機能不全を起こして、生命機関をリンクさせている猟書家の姫にまで汚染が及んだ。
『くっ、これは……緊急脱出!』
 プリンセス・エメラルドはとっさに、ハンドル根元の緊急レバーを引いて皇帝乗騎より離脱。その後瞬時に侵略蔵書から新しい機体を召喚して再騎乗を……
「そうくるのは視えていました!」
 騎乗までの一瞬。死角から回り込む軌道変化弾が、ピンポイントで宇宙バイクの重要機関を撃ち抜いた。
 弾丸の軌道、位置、タイミング、まるで事前に正解を知っていたような正確無比な狙撃の主は、シズホ・トヒソズマだ。
「『勝手に新皇帝即位など許さぬ』と、あの忠心の白騎士なら仰るでしょうね!」
 ユーベールコード【幻影装身】により、今は亡き銀河皇帝リスアット・スターゲイザーの右腕にして銀河帝国巨頭、白騎士ディアブロの力を身に宿したシズホは、その瞳に未来を映しながら言い放つと、反論する隙も与えずカラクリ糸を手繰って人形を起動させた。
「さあ、自分の年齢も考えないハイレグ長老の足は止めました。後はお願いしますよ!」
 次の猟兵へと繋げんがため、14ある人形がひとつ、竜人型人形『ライア』がいかなる土地にも緑を茂らせる振動を放つ。
 大地の揺れを利用して、宇宙戦艦へと突貫する二名のウォーマシンが跳躍した。
「……発動、【戦争機械・蒼い戦機】」
 改造装甲車の運転席から飛び出したテリブルは、ブルーの装甲を纏った高速飛翔モードに移行。アームドフォートとミサイルを乱れ撃つものの、これは宇宙戦艦の防衛装置に迎撃されて不発。中空で爆発四散するが……防がれるのも含めて想定内だ。
「露払いは果たした。決めろ」
「ええ、感謝します!」
 テリブルの一斉発射を遮蔽にして防衛装置をかいくぐったトリテレイアが、【艦船強襲用超大型突撃機械槍】を振りかざした。
 同士たちの援護のおかげで反撃を気にする必要もなく、ただ目の前の壁を破ることだけに集中した突進は、分厚いエメラルドの装甲を粉々に砕きながら貫通。さらに穂先からバリアを展開し、ロケットブースターと機械白馬の推進による加速でもって敵艦の内部にまで食い込んでいく。
「私のセンサーと世界知識が正しければ……この奥に!」
 猪のごとく一直線に全力前進、メイスンの毒ガスによって崩れつつある内壁をぶち抜いて掘り進み……ついに船の心臓部、プリンセスが持つサイキックエナジーのありったけを注ぎ込まれた動力炉へと到達し、そのままの勢いで突き破った。
 轟沈!
 世界最強レベルのサイキックエナジーが行き場を失くし、暴発を繰り返しながらプリンセス・エメラルド号が沈んでいく。
『なっ!? 馬鹿な、私の船が……!?』
「これでおしまいよ。懐かしの故郷の平和を乱すことなく、この場で大人しく眠りなさい」
 ヴィークルに続いて戦艦までも落とされて茫然となる緑玉の姫に、ヘスティアが迫った。炎上する船を背景に、ビーム剣『E.O.S』を鞭のごとく伸ばしてプリンセスの右肘を切断する。
 さらに、間一髪で脱出したトリテレイアの剣、シズホのカラクリ人形による斬撃、そしてメイスンの集中砲火によって大きく体勢を崩したところに、蒼い戦機がとどめを刺す。
「スペースシップワールドには、行かせん」
 多くは語らない。その一言にすべてを込めて、テリブルは大型スナイパーライフルを構えた。高速で飛翔しながら標的が最も無防備となる射角を取り、反対側には改造装甲車を自動操縦で回す。
 ――BOOOM!!
 逃げ道を塞いで万全を期した二段砲撃が麗しき猟書家を撃ち抜き、永遠不滅とされた命脈を粉砕した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

花盛・乙女
猟兵、花盛乙女。いざ尋常に。

これほど巨大なものの相手は初めてだな。
腕が鳴る、楽しませてもらうとしよう。

己の力を代償に攻撃力を増すと聞いた。
であれば注げる力を割けばいい。
転送直後に【黒椿】を舐め起こし化生を浮遊させておこう。
此度の戦役は貴様に頼ることが多くて遺憾だな。

黒椿自体に攻撃能力はさほどないが初めて見れば警戒もしよう。
私と離れて敵の付近に近づくよう命じ警戒を煽り砲撃の攻撃力を割く。
光線の防御は【乙女】を構えて「激痛耐性」「気合」「覚悟」で堪える。
筋肉を「怪力」により引き締めてより頑強に耐える。

さぁて、鬼我慢が功を奏すか否か。
宝石を斬るのは初めてだからな。無作法は許してくれよ。




『あ、ああ……私の身体が、美しい緑柱玉の身体が……!』
 激闘の末、猟兵の総攻撃を受けて黒煙に呑まれたプリンセス・エメラルドの肉体は限界を迎えつつあった。右腕は肘から先が失われ、細かなヒビが全身に広がって透明度のある深緑を白く曇らせていく。
『おのれ、おのれ……かくなるうえは、【プリンセス・エメラルド号】よ、私に残された命のすべてをサイキックエナジーに変えて捧げます!』
 滅びゆくクリスタリアンの体が、妖しい光を放ち始めた。もはや尽き果てたかに思われたサイキックエナジーが再び沸き上がり、撃墜された宇宙戦艦へと注ぎ込まれて……
『――バア!』
『ッ!?』
 漂っていた煙の一部が、突然自我を得たように声を発した。プリンセスは反射的に念動力を放って煙を吹き飛ばし……なけなしのエネルギーを消費してしまったことに思い当たって顔色を失った。
『私ともあろう者が、こんなコケオドシに……』
 臍を噛むが、時既に遅し。最後の力を絞り尽くした肉体から命の輝きが消えていく。
 ……プリンセス・エメラルド死亡。
 次期銀河皇帝を目論んでいた姫が間違いなく息を引き取ったのを見届けて、花盛・乙女(羅刹女・f00399)はひとつ頷いた。
 まずは上手くいった……が、それで戦いが終わったわけではない。
 主が最期に残したサイキックエナジーを受け取った宇宙戦艦が、稼働を始めていた。船体は虫食いのように穴だらけで、動力炉も停止している。ゴーストシップも同然の姿で、動く限りの艦砲が羅刹の女剣士に向けられた。
「大きなぁ……。いいぞ、存分に楽しめそうだ」
 ひりつく空気に鳥肌を立てながら、抜き放ちたるは名刀【乙女】。小太刀と宇宙戦艦、形は違えど主の名を冠した兵器が、込められた想いを懸けて対峙する。
「猟兵、花盛乙女。いざ尋常に」
 名乗りを上げて、なんと乙女は砲撃を正面から受け止めた。
 先の無駄撃ちで消耗させたとはいえ、猟兵一人くらい軽く焼き殺せるほどの火力がに降り注ぐ。地獄の責め苦もかくやという激痛が駆け巡り、少しでも気を抜けば全身バラバラに砕け散りそうになるのを、乙女は全身の筋肉を締め上げて必死に繋ぎ止め……――――
 ――ぐらり。破滅が通りすぎた後、真っ白に燃え尽きた乙女の体が力なく揺れた。
 根腐れした枯木のように、女羅刹は前のめりに倒れて――ダン! と、踏み出した右足が体を支えた。
「……シュ――――」
 食い縛った歯の隙間から、蒸気機関を思わせる息吹が漏れ出て、絶えかけていた闘志が爆発的に膨れ上がる。
「……耐えた、ぞ。今度は、こっちの番だ。……あんたらみたいなのを斬るのは初めてなんでな。無作法があるかもしれないが、許してくれよ」
 その一言を手向けに、乙女は地を蹴った。
 瞬発剣閃。一陣の風が吹き抜けて、プリンセスの亡骸と宇宙戦艦の残骸をぶった斬る。
『…………』
 すでに物言わぬ宝石人形と化していたはずの、プリンセスの唇が何かを呟いたように見えた直後、宇宙戦艦プリンセス・エメラルド号の内部から噴き出した炎が全てを飲み込んだ。
「……ふう」
『ヤレヤレ、ヒドイ目ニ会ッタ』
 瞑目して呼吸を整える乙女の傍らに、煙の塊が現れた。難儀そうに伸びをするのを無視して踵を返すと、煙は慌てて追いかけてくる。
『セッカク体ヲ張ッテ宝石女ノ気ヲ散ラシテヤッタノニ、礼モナシカ? 刀身一舐メデハ割ニ合ワナイ』
「あー、分かった分かった」
 すり寄ってくる煙を、乙女はうっとうしげにふん掴んで、元の悪刀【黒椿】の形に戻すと鞘へと叩き込む。重宝していることは違いないが、だからといって労いの言葉など口にすれば舌が腐りそうだ。
 プイとそっぽを向いて帰路に就く乙女の背後で、プリンセス・エメラルド号が一際大きく爆発を起こした。
【END】

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月20日


挿絵イラスト