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The Secret Garden

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●The Secret Garden
 碧の欠片が舞い、世界が彩られていく。
 それが空へと浮かんだ花びらだと竜は知っていた。
「──■■■■■■■■■」
 密やかに紡ぐのは竜の言葉。吐息のように零されたそれは数刻前まで村だったその場所を花畑へと塗り替えていく。大地を埋め尽くし、家屋を飲み込み、形成されるのはどこまでも碧く、碧く、碧い竜胆の花畑。
 もしも花畑を見るものがいれば感嘆の声を漏らしたかもしれない。
 だが、此処には息吹の竜ただ一匹のみ。
 それが意味するものは即ち滅亡。人々は彼らによってその生命を散らされた。老若男女の境はなく、生きているのならばそれでよかった。
 人ならざるものの花畑に、人はいらない。
 故に骸たちは竜胆の下に埋もれ、どこにもいない、どこにもない。

 竜は静かに空を仰ぐ。
 その口元は、どことなく笑っているようだった。

 ──ここは、秘密の竜胆の花園(ガーデン・オブ・ゲンティアナ)。
 人であるなら、たどり着けない。



「お仕事のお話でーす!」
 猟兵達をグリモアベースに集めた三千院・操(ネクロフォーミュラ・f12510)はいつもの調子でそう言った。
「息吹の竜って知ってる? 『グラスアボラス』っていうんだけど、そいつにアックス&ウィザーズ世界の集落が襲われちゃうんだよね。だから、そうなる前に討伐してほしいってわけ!」
 グリモアを通して映し出されるのはグラスアボラスと、天高くそびえる巨大樹だった。
 これは? と猟兵の一人が問いかける。
「『ゲンティアナの迷樹』。グラスアボラスが住処にしてる巨大樹だよ! グラスアボラスは頂上にいるんだけど、中が迷路化されてて簡単には辿りつけない仕組みになってるみたい! つまり、先ずは迷路攻略ってこと! 面白そうじゃない?」
 続いて映し出された樹の内部はどこもかしこも似たような様子で、木の根が複雑に入り組んでいた。準備を怠ればすぐに迷ってしまうだろう。
「たぶん竜以外のモンスターもいると思うんだよねー。樹の中だから、それっぽい感じのやつ。攻略中に交戦することも考えといたほうがいいかも」
 操はあまり興味なさげに淡々と続ける。
「それじゃ! 迷樹の入り口まで転送するからがんばって!」
 ばいばーい! と手を振り、彼は猟兵達を見送った。


ヒガキ ミョウリ
●花!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 三作目はアックス&ウィザーズです。剣と魔法の世界あんまりやったことないのでなんとなくファンタジーでお送りしていきます。
 今回の舞台は巨大樹の迷路です。頑張って攻略して頂上までGO!

●第一章
 『ゲンティアナの迷樹』の攻略。
 息吹の竜の住処である巨大迷路樹を探索してもらいます。
 樹の壁を壊すのもよし! 直感を信じて進むもよし!

●第二章
 『???』との集団戦。
 巨大樹なので樹っぽいモンスターもいます。
 ばったばったとなぎ倒しちゃってください。

●第三章
 『息吹の竜『グラスアボラス』』とのボス戦。
 頂上まで辿りついたら竜胆の花畑で竜との戦闘です。
 いい感じにやっつけちゃってください。

 皆さんのキャラクター熱いプレイングお待ちしております!
 よろしければ、ご参加お願い致します。
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第1章 冒険 『大樹の迷路を突破せよ!』

POW   :    俺が道だ!壁を破壊して進攻する。

SPD   :    トライ&エラー。速さを活かして総当たり作戦。

WIZ   :    己の直感を信じろ!勘の告げる方へ。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴィゼア・パズル
風の向く儘気の向く儘に
【聞き耳】を利用し、風の通りを確認しながら、出口を目指して歩もうか

【WIZ】使用
絡みアドリブ歓迎

こうした迷宮探索は一種の散歩気分になるな?

敵相手であれば【地形を利用、カウンター】を基本として【なぎ払い・範囲攻撃】を併用。一度に複数体へ【マヒ、二回、属性、範囲攻撃】の【鎧砕き、全力魔法】を叩き込む
仲間との連携が可能であれば合わせよう

しかし、頂上には竜すら魅入る竜胆の花畑か あぁ…、…楽しみだな。


氷魚・晴天
 迷宮! 心が踊るよねえ、こういうのって。
 鼻もフンフン鳴るってものだよ。

【第六感】に任せて道を決めていくよ。怪しい隙間とかがあったら「幽魚游結」で覗いてみる。
 狭い場所で挟撃、不意討ちなんてまっぴらごめんだからね。
 一匹一匹は雨粒サイズの水だから大抵の隙間にだったら押し込める、かな。
 触感もあるから、形の変わる感覚が少し気持ち悪いけど。がまんがまん。
【物を隠す】時の考え方で、隠れ道を探したりしながら進んでいこう。
 さて、目指すは最上階。

アドリブ、絡み描写歓迎です。



●ねこ×ねこ
「迷宮! 心が踊るよねぇ、こういうのって。さて、目指すは最上階!」
 鼻をフンフンと鳴らしながらてくてくと樹木の迷路を進むのは氷魚・晴天(空の青き透・f12827)。
「ふむ、こうした迷宮探索は一種の散歩気分になるな?」
 隣を歩むのは同じケットシーのヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)。
 彼らはこの迷路の中を二人、時に風の音を頼り、時に自らの勘を頼りに攻略していた。途中で樹の根っこや、やたら巨大な虫に襲われたりしたがなんのその。
 手にする指揮杖【フロゥラ】を黒蝶ダリアの花びらへと変えたヴィゼアが立ちはだかる敵を一掃してきたことにより、二人は無傷で此処まで探索を進めてきたのだった。

「ん?」
 そうしているとふと、ぴくりとヴィゼアの耳が反応を示す。
 ヒュウ、と吹き込んでくる風の音が聞こえた。旅人であるヴィゼアは分かる。それは高所に吹き荒ぶ風の音だと。
「どうやら、私達は随分と高いところまで来ていたみたいだな、晴天」
「にゃ?」
「風の音が聞こえる。おそらく、出口は近い」
「ほんとかい? どれどれ……」
 すぐ側の狭い通路を指さしてヴィゼアが言えば、晴天はそこへと近づく。
「うーん。通れそうではあるけど、大丈夫かな。ちょっと覗かせてみようか」
 晴天が腰に下げる刀【滝晒し】を抜き、大樹へと突き刺せば青の五芒星が展開される。程なくしてそこから雨粒ほどに小さく、透明な水の魚の群れが召喚された。
「そら、行ってこい」
 その言葉の通りに魚の群れは通路へと入っていく。
 同時にぞわわ、と晴天の毛並みが逆立った。
「どうした? 敵でもいたのか?」
「あぁ、違うんだ。さっきの魚、感覚を共有してるから少し気持ち悪くて……。見た所、敵はいないみたい。安全に行けそうだよ」
「そうか。ありがとう。だったら進んでしまおう。きっとこの通路の先に、頂上に続く道があるはずだ」

 二人はその通路を進む。少し狭いが進めないことはなく、そうしていけばヴィゼアしか聞き取れていなかった風の音が徐々に晴天の耳にも届いてきた。
 しばらくして、二人は通路を抜ける。そこには、まるで螺旋階段のように絡まり合い、上へと続く太い蔦があった。見上げれど先は見通せないが、風の音はどうやらこの上から聞こえてくるらしい。
「この蔦を登っていけば、頂上に行けるのかな?」
「おそらく。竜すら魅入る竜胆の花畑か。あぁ……、……楽しみだな」

 彼らは蔦を登っていく。その先に待ち構えるのは、果たして──。 
 
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クー・フロスト
▼上だ!上を目指せ!

道が無ければ道を創れ!
樹木が立ち塞がるなら、吹き飛ばして進め!
私が道だ!

どうどうどう!このフーフロストの道を阻むというのならぁ…
容赦はしない!

「ファンタジィ―――――ィイイ!」

黙っていればクールな美少女、クー・フロスト
奇声をあげて機械鎧兵に乗り突撃する姿は色々と……

――台無しである


▼話をしよう

彼女は冒険者
道具も短剣や狩猟用の弓など一式が揃っており
アックス&ウィザードの世界に馴染み
地図のマッピングやダンジョンの攻略が得意……だった

だが、とある猟兵の筋肉を見た瞬間
"漢" を感じ
彼女は一時的に覚醒…?してしまった……

漢なら自分の道は己で創るべし!
全ては我が道だ

※彼女は女の子です



●漢女と書いてオトメと読め
「ファンタジィ―――――ィイイ!」
 静寂の樹木迷路を斬り裂くのは一人の少女の叫び、否、奇声。
 同時、バゴォン!! と樹木の迷路の床が吹き飛んだ。そこから飛び出してきたのはこの迷路に似つかわしくない無骨なる青の機械鎧兵【ブルーゴースト】。
 そこに搭乗するのはこれまた機械鎧兵に似つかわしくない和装を纏った青き少女──クー・フロスト(《甦生氷姫》武人たる者、常に鍛えよ・f08503)である。

「上だ! 上を目指せ! 道が無ければ道を創れ! 樹木が立ち塞がるなら、吹き飛ばして進め! 私が、このクー・フロストこそが『道』だ!」
 その勇ましき様を最早『少女』と呼ぶことはできない。
 爆音に反応して現れた巨大な虫を吹き飛ばし、絡みつこうとしてくる樹の根をなぎ払い、壁を破壊しながら進む彼女を形容するならば。
「どうどうどう! このフーフロストの道を阻むというのならぁ……容赦はしない!」
 ──漢。
 否、彼女は女の子だ。故に正しくは、『漢女(オトメ)』。
「私は覚醒したのだ……。彼の筋肉に『漢』を感じてなッ!! 漢なら、己の道は己で創るべしッ! 私を、私達を誰だと思っているッ! 全ては、我が道だ!!」
 機械鎧兵、突貫する! そう言ってクーは機械鎧兵の出力をあげ、天井に向かって搭載されたドリルの如き武装を叩き込む!!
 ドゴォ!! と再び派手な音がして大きな穴が開けば、クーはそこへと飛び上がり、新たな階層(せんじょう)へと向かった。

 彼女の道はどこまでも続く。
 なぜならばクー・フロスト、彼女こそが道。彼女が進んだ場所こそが道となる。自分の道は自分で切り拓く、それでこそ『漢』なのだから……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ブリッツ・エレクトロダンス
巨大樹の迷宮―――なんかそんなゲームがあったような…。
ああいう手のって、プレイヤーがマッピングする必要があったな…。

よし、マッピングするか。しかし、さっきから派手な破壊音がしてる、って事は…他の誰かが道を"作ってる"感じだなこれは?
この感じじゃ、作ったマップが上書きされるのもありそうだ。
(サブアプリ・ライブラリからゲーム用の手動マッピングアプリを起動し、マッピングしながら進行。)
破壊痕を見つけて辿れば、誰かが"作った"道をそのまま使えそうだな。

天井に大穴?は、そんなの俺自身を疾風で打ち上げればいけそうだ。
計算を間違えて天井に頭をぶつけなければな!(フラグ)



●黒豹歩む
 時同じくして、ブリッツ・エレクトロダンス(DJ.Blitz・f01017)は迷樹の内部をマッピングしながら進んでいた。
 かつて調査していた数多の旧人類の遺産(レリック)。その中で見つけた、『プレイヤーが自分でマッピングをしていく』という迷宮探索ゲームを思い出したからだ。
 このような複雑な場所であれば、自分が歩いた場所を記録しておくということは素早い攻略の手助けになる。事実、彼は着々と頂上まで近付いていた。

 ちょうどその時、どこか遠くでバゴォン! と大きな音が響く。ぱらぱらと土が落ち、ブリッツは音のした方向を見て呟いた。
「しかし、さっきから派手な破壊音がしてるな……」
 迷樹の探索を始めてしばらくしてから度々聞こえてきた、何かを破壊するような轟音。はじめのうちは襲撃かと身構えたが、どうやらそれは自分と同じく上へ上へと向かっているらしい。
 おそらく、他の猟兵の誰かが道を『作っている』。ブリッツはそう考えた。
 その時、再びドゴォ! と大きな音が彼の耳に届く。
「この感じじゃ、作ったマップが上書きされるのもありそうだ」
 やれやれと肩をすくめ、破壊音がした方向へと歩き出す。頂上への道が作られているならば、それを見つければそのまま使えるだろうと。

「ビンゴ」
 見つけたものは天井に空いた大きな穴だった。どこに繋がっているのかは薄暗くて分からないが、頂上へと繋がる道だろう。
(「は、これくらいだったら俺自身を打ち上げれば届きそうだ」)
 計算を間違えて天井に頭をぶつけなければな! と意気込み、己の『埒外』を発動させる。
「起点ヨシ、ベクトルヨシ、出力ヨシ! 疾風(シュトルム)ッ!』」
 巻き起こるのは突風。吹き荒れるのは疾風。渦巻く大気は足元へと集まり、弾丸の如く黒豹の体を大穴に向けて吹き飛ばす!

 ──その後、ブリッツは計算を間違えて「ふぎゃ?!」と情けなく天井に激突するも、きちんと計算し直し無事に進むのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

小宮・あき
巨大樹! 凄い、初めてみました!
到着先は花畑なの? 素敵、ぜひ見てみたいわ!
楽しい事、初めての事、ドキドキします。まずは迷路攻略ね!

●WIZ対抗

右?左? こういうのは[第六感]と[野生の勘]に頼りましょう♪

そういえば、敵がいるという事は、動物はいないのかしら?
[歌唱]をしながら[おびき寄せ]を試みます。[動物と話す]で迷路の道を聞きたいな。
[礼儀作法]と[コミュ力]で、明るく丁寧に尋ねます。

もし怪我をしている人・動物がいれば、UCで回復しますね。

「こういう時、オラトリオさんだと、ぴゅーって飛んで行って、ドーンって壁に穴をあけれるんでしょうね~」とか、考えながら進みます。



●童話のような
「凄い、初めてみました! 到着先は花畑なの? 素敵、ぜひ見てみたいわ!」
 巨大樹を見上げた時、小宮・あき(人間の聖者・f03848)が漏らしたのはそんな声だった。
 頂上にあるのは竜胆の花畑。眼の前にあるのははじめて見る巨大樹。
「楽しい事、初めての事、ドキドキします。まずは迷路攻略ね!」
 高まる心をそのままに、彼女はよしっと力をいれて迷樹へと歩みだしたのだった。

「右? 左? 迷ってしまいそう!」
 弾んだ声を出しながら、あきは自分の勘のままに足を進めていく。敵に出会うことも、根に絡まることもなかったのはまさしく幸運と言えるだろう。
(「そういえば、敵がいるという事は、動物はいないのかしら?」)
 ふと、思う。これほど大きな樹木の中の迷路だ。動物がいてもおかしくない。
「~~~♪」
 もしもいるならばとあきは歌を口遊む。ふわりとスカートを揺らし、明るい声を響かせれば、どこからかリスが現れた。それは徐々に数を増やし、リスだけではなくウサギやハトといったたくさんの小動物たちが彼女の周りへと寄ってくる。
「まぁ! ふふ、たくさん来てくれたんですね! 素敵!」
 進みながら最初に近付いてきたリスを手に乗せる。
「私、花畑までの道を知りたいの。教えてくれますか?」
 話しかければリスは『もちろん! こっちだよ!』と他の動物たちと一緒に彼女の案内をし始めた。
 そうして小動物たちとあきは歌い、踊り進んでいく。周囲の樹木たちもさわさわと揺れ、彼女が通ったあとは蕾が明るく花開き、それはまるで童話のプリンセスのような様子で。
 途中にいた怪我をしたフクロウも彼女の歌声か、その体から放たれる温かい光に癒やされ道案内に加わり、彼女は着々と迷路を攻略していった。

「ありがとう! みんなありがとう!」
 やがて上の階へと繋がる蔦の螺旋階段までやってきたところで、その華やかなパレードは終わりを迎える。鳥達はどこから持ってきた花冠をあきの頭にかぶせ、ウサギやリスは木の実を渡し去っていく。
『お嬢さん。花畑にはこの上の樹木の娘を越えなければ辿り着けない。気をつけなさい』
 最後に残ったフクロウはそれだけを言うと、頭を下げて飛んでいった。
「樹木の娘……。わかりました。フクロウさん、ありがとう!」
 あきは手を振って見送り、上を見上げる。薄暗いその先には何があるのか。少しの期待と覚悟をしながら、彼女は螺旋階段をのぼっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

満月・双葉
迷路攻略ですか、幼心にワクワクするというやつでしょうかね

野生の勘と第六感を信じましょう。
…無論それだけで進めるわけもないでしょうから
地形の利用で地形を把握し、聞き耳で音に注意し行き先の空間を把握します。
暗闇であっても暗視を持って進み、視力で遠くまで見通してみましょう。
忍び足で目立たぬ動きで進み敵に遭遇しないように気をつけつつ進みます。
それでも敵が出現しましたら、早業でさっさと倒してしまいましょう。敵が戦闘音で寄ってきてもいけませんしね。
ユーベルコードで一斉に攻撃しつつ、近接に入り込んできたのは大根で串刺しにしましょうか…おでんの季節ですね。
敵の生命力を吸収し、迷宮踏破のエネルギーにしましょう。



●闇に煌めく星欠片
「迷路攻略ですか、幼心にワクワクするというやつでしょうかね」
 昂ぶる気持ちを裡に秘め、迷路内を進むのは満月・双葉(星のカケラ・f01681)。
 極彩の翼を持つ彼女が歩むのは他の場所よりもひときわ暗い場所だった。迷路を構築する樹木の根や蔦は隙間なく生え、外からの光を大幅に遮っていた。届くのは僅かな光のみ。必然、それだけではこの広い樹内を照らすことは難しい。

 故に双葉は一人、暗闇を歩む。

 煌めく虹瞳はそんな暗がりの迷路の中で星のようにきらりと輝く。それは空間を把握し、次に行くべき道を把握するための光。ここまで進んできたと同じように、己の勘と電子眼の補助を用いてしっかりと踏み進んでいく。
「──」
 息を潜ませ、音と気配を探る。この暗がりに潜む悪意はないか、この闇に蠢く害意はないか、と。然し、聞こえてくるのは外から吹き込む僅かな風の音のみ。
(「この音……。随分高所まで来たみたいだ」)
 音を殺して滑るように歩む。決して敵を引き寄せぬよう、この樹木の一つ一つと一体化するように双葉は歩く。

 きらり、きらりと闇の中に鮮やかな光が灯る。
 それはまるで星のようで、けれど、これを知るのは彼女しかいない。
 オブジェのように絡み合う蔦の壁。
 見たこともないような夜光虫に小さく咲いた花々。
 ある種の模様のように生える根に躓くことなく、一人の天使は迷樹を歩む。
 
 ──やがて見つけた緑の螺旋階段をのぼり、彼女は上へと昇っていく。
 暗い樹海の遊歩で彼女が何を想ったのか。それは、彼女しかしらない。
 

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『アルラウネ』

POW   :    ルナティック・クライ
【聞く者を狂わせるおぞましい叫び声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    スクリーミング・レギオン
レベル×5体の、小型の戦闘用【マンドレイク(アルラウネの幼生) 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    リパルシブ・シャウト
対象のユーベルコードに対し【それを吹き飛ばす程の大音声 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●樹木の娘たち
 螺旋階段のその先に向かった猟兵達の目前に広がったのは、深緑に覆われた開けた空間だった。遠くを見れば、わずかに碧の花畑が見える。
 目的の花畑は、すぐそこだった。

 猟兵の一人がそこへ歩み出そうとした時、『それ』は蠢動を始める。
 うぞうぞ、うぞうぞと周囲の植物が動き出す。
 それは一つや二つどころではない、かなりの数だった。
 もしかしたら、それに見覚えがあるかもしれない。

 『アルラウネ』。
 幼児程度の知能しかないものの、猟兵であっても発狂しかねない絶叫や異能を吹き飛ばす大音声をあげる樹木の娘。
 その群れが、現れたのだ。

 ──さぁ猟兵達。竜をも魅せる竜胆の花畑はもうすぐそこだ。
 秘密の花園に辿り着きたくば、この怪物を突破せよ!!
ブリッツ・エレクトロダンス
かわいい顔して凶悪な奴がうようよ出てきたぞ…?
こういうのって犬を身代わりにして掘らせるのが正解…はマンドレイクか。
こういう数の暴力はまとめて雷で黒焦げにするのが最適だな―――っと。
(電力を操作し、115本の雷の1つ1つを地上のマンドレイクそれぞれに狙いを定める)
吹き飛びな―――神雷(ブリッツ)ッ!

しかし、こんなガーディアンまでいるとはな。上階にはどんなやべードラゴンがいるんだか


ヴィゼア・パズル
―――参ったな、この植物の叫びは煩くてかなわん。
早く片を付けたい所だ
【WIZ】使用 絡みアドリブ歓迎

【地形を利用、敵を盾にする】事で攻撃回避し【なぎ払い・範囲攻撃】を併用

一度に複数体へ【マヒ、二回、属性、範囲攻撃】の【鎧砕き、全力魔法】を叩き込む

どうせなら子守唄の方が良いですね?

連携が可能であれば合わせよう



●轟く風牙、射抜く雷撃
「おいおい、かわいい顔して凶悪な奴がうようよ出てきたぞ?」
 アルラウネの群れを前に、僅かな辟易を抱きブリッツは呟く。
「参ったな、この植物の叫びは煩くてかなわん」
 そう答えるのはブリッツの隣に立つヴィゼア。

「たしか犬を身代わりにして掘らせるのが正解……はマンドレイクか」
「いずれにせよ面倒なことに変わりはないがな。早く片を付けたい所だ」
「まったくだぜ。こういう数の暴力は、まとめて雷で黒焦げにするのが最適だな」
「ああ。一体ずつ相手にしていたら、逆にこちらがやられてしまう」
「っし! だったら一気に行くぜ、ヴィゼア! 準備はいいか?」
「勿論だとも。全力で行かせてもらおう」
 そう会話を交えれば、二人はアルラウネ達へと意思を向ける。
 放たれる戦意を感じたのか、彼女らも大きく息を吸い込み『準備』へと入る。
 
 ──先ず動きを見せたのはブリッツだった。
 ゴーグル越しに映るのはターゲットマーク。蠢きあうアルラウネ達への狙いをより確実なものとするべく、サブアプリライブラリによる補助を起動する。
 数は一つ、二つ、三つ、四つ、五つ。否、ソレ以上。
 しかしブリッツがやることは変わらない。己の『埒外』を振るい、その全てを灰燼にするのみ。
 バチリ、と雷の弾ける音がして、ソレは発動した。
「吹き飛びな―――『神雷(ブリッツ)』ッ!」
 百十五の雷が、落ちる。
 虚空より現れた雷撃はロックオンしたアルラウネ達すべてを貫き、否定の絶叫を一時的に封じる。焼け焦げたアルラウネ達から煙があがり、ぐらりと体が揺れた。
「ヴィゼア!」
 その、隙に。

「どうせなら、子守唄のほうが良いですね?」
 静かなる猛獣の冷たい殺意が疾走る。
「『傘すら貫く雨を与えん』」
 紡がれるのは呪言。巻き起こるのは風牙。
 百十五の雷に晒されたアルラウネ達に、次に襲来するのは同数の刃持つ空気の弾丸。
 集束し、圧縮され、そうして解放された気圧の牙は凶悪そのもの。地を抉り、根を吹き飛ばし、そうしてその先に在る標的へと殺到する。
 ──『爆轟』。
 これこそは風詠う猟犬によって振るわれる風の処刑。神の如き雷によって身を焦がされた憐れな彼女らに、避けることなどできはしない。

 そうして叫びをあげる間もなく、風と雷の共演によってアルラウネ達は駆逐されていく。
 疾く、鋭く、それでいて激しく。
 或いは、一つの音楽のように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ガルムゼノン・フェンリル
ふむ、植物少女か…。可愛らしいが叫び声は聴きたくないものだなぁ
息子のゼル(デュオゼルガ)と一緒に参加しよう。
なるべく遠距離からの援護射撃で息子を援護。マガジンの替えはある程度多めに持ってきてるし、弾切れの心配はないはずだ。相手の可愛い顔をずっと見てると戦闘意欲が削がれちゃう(優しさ)から、零距離射撃で安らかに。
こちらに攻撃が飛んできたら戦闘知識と第六感でカバー。物理攻撃ならカウンターが通るはず。
UCレプリカクラフトで落とし穴を作って一網打尽に出来ないだろうか?


デュオゼルガ・フェンリル
アルラウネ、だっけ?
確か、引っこ抜くと酷い悲鳴を上げるモンスターだっけか。
父さんが言ってたけど、見た目に騙されないようにしなくちゃな!
父さん(ガルムゼノン)と一緒に参加するぜー♪
地形利用、戦闘知識、ジャンプ、ダッシュで撹乱しつつ情報収集で弱点を探しつつ戦闘するぜ。後ろは父さんが援護してくれると思うしな!
それから、相手の攻撃は見切り、フェイント、カウンターで対処するぜ
フックショットで本体を引っ掛けて自分の手元に持ってきて衝撃波でぶっ飛ばす!
最後は父さんの仕掛けたトラップに誘導して落っことしたあと、氷狼フェンリルを召喚して騎乗、咆哮で退治を手伝ってもらおっかな?



●蒼き狼たち
 此処に犇めく緑の樹木に、立ち向かう蒼の色彩が二つ。
「ふむ、植物少女か……。可愛らしいが、叫び声は聴きたくないものだなぁ」
 顎をさすりながら呟くのはガルムゼノン・フェンリル(砕月の咆哮・f01970)。
「たしかアルラウネ、だっけか? 見た目に騙されないようにしなくちゃな!」
 よし、と拳を握り込み気持ちを決めるのはデュオゼルガ・フェンリル(月下の人狼・f00372)。
 彼らは共にここまでの迷路を攻略し、そして樹木の娘・アルラウネ達と背中合わせに対峙している。

 ふと、アルラウネ達は何事かを口遊む。そうすれば、ぼこりと土が盛り上がり、そこから小さな樹怪が姿を現す。一つや二つではなく、二人の足元を埋め尽くすほどの数だった。
「うわっ、なんだこいつら?!」
「『マンドレイク』か。アルラウネの幼生だよ、ゼル。こりゃまた、随分いっぱいでてきたな」
 息子のデュオゼルガが慌てた声を上げれば、父のガルムゼノンが冷静に言葉をかける。
「マンドレイク……たしか、ひっこぬくと悲鳴を上げるモンスターだっけ」
「あぁ。あんまり長期戦をするのは良くないな。一気に片付けようか、ゼル」
「わかったぜ父さん! よーし、いくぜー!」
 デュオゼルガは鋼の手袋【ルプスガントレット】を、ガルムゼノンは愛用の【A-75アサルトライフル】を構え、戦いが始まった。

 ──やがて鳴り響くのは銃声と殴打の音。
 デュオゼルガは持ち前の素早さを活かして近距離のマンドレイク達を撹乱。彼らの攻撃を見切り、時にフェイントをかけ、それに乗ってきた群れを拳による一撃で吹き飛ばす。時折フックショットで本体であるアルラウネを引き寄せ、腹部に鈍重な一撃を与えていく。
 ガルムゼノンは息子が処理しきれない遠方の相手を精密な射撃で打ち抜き、息子の隙をついて襲撃しようとするマンドレイクを処理する。時折自分に攻撃を放ってくるマンドレイクにカウンターでゼロ距離射撃を撃ち込みつつ、援護対象である息子から離れないように戦場を駆ける。

 だが、それにはもう一つの意味があった。

「そろそろかな、ゼル!」
「わかったぜ父さん!」
 その一声で二人が中へと駆け上がる。
 同時に、ガルムゼノンの瞳が光り。
「やはり、こういうのは一網打尽にするに限る! 『レプリカクラフト』!」
 先程まで二人がいた場所。アルラウネとマンドレイク達が密集するその場所に、大きな穴が空く。重力に従い、オブリビオン達は穴へと落ちゆく。
「氷狼フェンリル! どうか、俺に力を貸してくれ!!」
 次いでデュオゼルガが声を発すれば、虚空より冷気を纏った巨大な狼が顕れる。凍てつく空気を纏うそれこそ、終末の氷狼・フェンリル。
「いくぜフェンリル! 突貫だーっ!」
 此処ぞとばかりにフェンリルとそれに騎乗したデュオゼルガが穴の中に落ち行くオブリビオン達へと猛攻を仕掛ける。
 吹き荒れるのは氷雪、響くのは戦慄の咆哮。それによって巻き起こるのは死の嵐だ。

 ──そうして、蒼き狼達によって、マンドレイクとアルラウネは次々と退治されていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

小宮・あき
アルラウネ…。あ!
あなたがフクロウさんの言っていた「樹木の娘」ね!
判ったわ、あなたを倒して、素敵な花畑を見に行きます!
ふふ、素敵な花冠をいただいたの。とっても嬉しい!私、このままの姿で戦います!

UC【ジャッジメント・クルセイド】で攻撃。
指先を向けるだけで、命中力の高い攻撃が繰り出せるお気に入りの技。

杖を「振るいながら」通常攻撃。時折UCを撃つ。
常に武器を振っていれば、敵に攻撃タイミングは気付かれにくいはず。
[早業][先制攻撃]で、敵に悟られる前に仕留めてしまいたい!

アルラウネとは戦闘経験あり。[戦闘知識]で思い出しながら戦います。
[第六感]で危険を察知、[野生の勘]で安全地帯に回避。


満月・双葉
竜胆…知り合いが好きな花ですね。


連携を重視
地形を把握し死角を利用、援護射撃で撹乱して掃討しやすい環境を作る

忍び足や目立たぬ動きで騙し討ち、早業による残像、多彩な攻撃で翻弄
桜姫から衝撃波で薙ぎ払い、大鎌への変形で吸血し、生命力を吸収する2回攻撃
パパ直筆の御札からは恐怖を与える呪詛、同士討ちを誘発する催眠術
薔薇の涙を投擲し傷口を抉り
大根で串刺し
スナイパーを用いお兄ちゃんの銃で遠くからまたはゼロ距離で射撃

敵の攻撃は第六感や野生の勘で見切り、見切れないものは盾受けや武器受け、オーラ防御で防ぎましょう
敵を盾にして別の敵の攻撃を受け、防御も数減らしに役立てましょう

ユーベルコードは最後のひと押しに使います



●呪花と浄光
「『アルラウネ』……」
 あきは自分たちの眼の前に現れた樹怪の名を呟く。
「あ! あなたがフクロウさんの言っていた『樹木の娘』ね! 判ったわ、あなたを倒して、素敵な花畑を見に行きます!」
 びしりとアルラウネ達を指さして宣戦布告をする。
 目的の花畑はもうすぐ目の前。この先の美しい景色を見るためにも、アルラウネたちは倒さなければならない。
「それに……ふふ、素敵な花冠をいただいたの。とっても嬉しい!私、このままの姿で戦います!」
 咲くような笑みを浮かべ、あきは先程まで折りたたんでおいたメイスを広げ、構えた。
「……いいと思いますよ。ですが、油断しないでくださいね」
 あきとは対照的な落ち着き払った声の主は、満月・双葉。
「竜胆……知り合いが好きな花ですね」
 赤黒い呪剣【桜姫】を携え、群れの奥の花畑を捉え、双葉はふと言葉を零す。
「───!!」
 その時、アルラウネのうちの一匹が叫び声をあげる。
 他の猟兵達によって次々と倒されていく仲間を嘆いたのか、それとも目前の二人の少女への殺意を顕にしたのかは分からない。
 只一つ確実なのは、それが彼女たちの戦いの狼煙を上げたということだった。

「行きますっ!」
 その言葉と共にあきが疾駆し、手にするメイスを振るいながらリズミカルにアルラウネを殴打していく。
(「たしか、主な攻撃手段は絶叫。それと、ユーベルコードを打ち消す大音量、だったはず」)
 狂気を誘発しようと息を吸い込む個体の腹部へ鉄塊をめりこませ、そのまま幼生を召喚しようとする別の個体の顎へと杖をアッパーのように振り上げる。それでひるんだアルラウネの肉体を蹴り上げ跳躍、下へと落ちる重力のままに杖を振り下ろせばまた一体、敵が倒れる。
(「だったら……!」)
 ふわり、とあきのスカートが舞い背後の敵へと体が向く。もちろん、アルラウネへの攻撃も忘れずに。
 そして、そのまま向けるのは指先。
「悟られる前に、仕留めます!」
 カッ! と指先が向けられたアルラウネの元へと天から光が降り注ぐ。それは審判をもたらす十字架の柱。即座に下された天よりの判決を打ち消す暇もなく、アルラウネ達は光に飲み込まれ霧散していった。
「まだまだ! いきますよ!」
 ブォン、と空気を斬り裂く鈍い音を出しながら、あきは次なる相手へと向かっていく。

「彼女は随分派手に動きますね。ですが、そのほうが僕も都合がいいというもの」
 アルラウネの背後をとり、【桜姫】による広範囲への斬撃を放ちながら双葉は呟く。
 斬撃が命中したアルラウネ達は急速に枯れ落ち、その反対に双葉の動きはより疾くなる。
 双葉の限界まで薄くした気配と、早業によって作り出した残像によってアルラウネ達は混乱し、双葉のなすがままにその命を刈り取られていた。
 あきの派手な動きはアルラウネ達の注意を惹くのには十分。
「さて、気づけますか?」
 薄く口角を歪めた双葉から放たれるのは鬼神如き連撃。【パパ直筆の御札】から放たれた恐怖の呪詛はアルラウネ達の正気を削り、それによって生じた意識の空白を【大根】が突き刺し、【薔薇の涙】が傷口を抉る。それでも倒れない敵には【お兄ちゃんの銃】で脳天を撃ち抜いた。
 それでも尚、己に向けて悪意をぶつけるのであれば──。
「『美しい物には毒がある、よ』」
 『美華呪(ノロワレタハナ)』の蕾が開く。
 それは数にして二十五の虹薔薇の炎。触れれば生命を吸い尽くし、土へと還る骸と化す。それがアルラウネ達へと殺到する。そうすれば彼女たちは極彩の煉獄に閉ざされ、二度と起き上がることはなかった。



 これにて樹木の娘たちはすべて屠られ、秘密の花園への道は開かれた。
 先に待ち構えるのは息吹の竜。
 ──では、竜殺しをはじめよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『息吹の竜『グラスアボラス』』

POW   :    フラワリングブレス
【吐き出された息吹 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【咲き乱れるフラワーカッター】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ガーデン・オブ・ゲンティアナ
自身の装備武器を無数の【竜胆 】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    フラワーフィールド
【吐き出された息吹 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を花畑で埋め】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ナイツ・ディンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●息吹の竜
 樹木の娘たちを突破し、その先へと進んだ猟兵達。
 そこに広がっていたのは、碧、碧、碧。数えきれないないほどの竜胆の花。
 どうやらかなり高いところまでやってきたらしい。眼下には小さく村々が映っており、雲が浮かぶ様子が見て取れた。
 まるで御伽噺の楽園のような光景に、心を奪われる猟兵もいるかもしれない。

 しかし。

「■■■■■■■■!!」
 鼓膜を震わす咆哮がそれを許さない。
 そう、ここは秘密の花園。息吹の竜によって作られた空中の理想郷。土足で踏み込むことは許さず、立ち入ったのならば竜の怒りに触れる。
 猟兵達はその姿を視界に収める。
 淡い色彩の鱗と翼を持つ巨体。どれほど可愛らしい外見をしていても、目前の存在が紛れもなく『竜』であるということは全身から放つ存在感が物語っていた。
 彼が向けているのは紛れもなく敵意。己の領域に踏み入ったものに対する殺意。
 和解は不可能。対話も不可能。故に必然、するべきことは決まっている。

 ここは秘密の竜胆の楽園(ガーデン・オブ・ゲンティアナ)。
 さあ猟兵達よ、いずれ人々の生命を奪う竜を──討伐せよ。
氷魚・晴天
 いつの間にか迷子になってたよ。ヴィゼアくんといたはずなんだけどなあ……
 いや、脇道見つけて突っ走った僕が悪いんだけどね
 まあたどり着けたんだし結果オーライだよ、うん。

 ここが竜胆の花園かあ、濃い緑と青紫の中であの淡い色彩は嫌でも目を引くねえ。
 凄く画になるけど、そうだね。倒そう。

 素早く【忍び足】で移動して死角を突くように目を【盗み攻撃】するよ。水滴を帯びた刀、滝晒しで【属性攻撃】の【早業】で切りつけて距離を取ろう。
 それから「霜花瘡雪」を発動させて【傷口をえぐる】【二回攻撃】だ。

 戦闘に舞う葉と花の色。綺麗だけど、少し物悲しいな。

 アドリブ、連携、大歓迎です!


天秤棒・玄鉄
 竜胆が咲いたから竜が来たのか、竜が来たから竜胆が咲いたのか。
 後者なら、この光景も随分皮肉な現実離れっぷりだねえ。
 まあ、一先ず迷惑被ってんだ、その重いケツ浮かせてもらおうか。

 突貫。
 なに、器物が無事ならいい、【激痛耐性】【覚悟】の上【捨て身の一撃】で【クイックドロウ】喧嘩棒術、颪で先手取ってやる。
 花に集る虫みてえに邪魔しくさってやらあ。鱗は【鎧砕き】みてえに【衝撃波】起こすような強打して、体を足場に【空中戦】やら切り返しての【二回攻撃】で他の連中の攻撃の隙間を【時間稼ぎ】だ。
 
 来いよデカブツ。喧嘩しようぜ。

アドリブ、絡み描写歓迎。



●イリュリアの碧花(Ⅰ)
 爆ぜる空気の咆哮が、猟兵達の肌を撫で過ぎていく。
 一つの魔竜に対抗するは六人の猟兵たち。今此処に、竜伐の戦いは幕を開けた。

「ハ──来いよデカブツ。喧嘩しようぜ」
 愉快そうに口角を釣り上げながら呟くのは天秤棒・玄鉄(喧嘩魂・f13679)。己が器物の複製である【玄鉄写し】を担ぎながら、息吹の竜を挑発するかのように指を曲げる。
「……あぁ、そうだね。倒そう」
 氷魚・晴天は静かに頷く。濃い緑と青紫の中で煌めく淡い色彩はたしかに美しい。凄く画になるなとも思う。けれど、この竜はこれから多くの人の生命を奪うのだ。ならば、打ち倒すしかない。
 先に駆けたのは玄鉄だった。鍛え上げられた豪脚で地面を蹴った肉体は弾丸の如く空を切り、息吹の竜へと迫っていく。
 突貫。構え、踏み込み、刺突を並行する電光石火の一撃を打たんと、玄鉄は竜の懐へと踏み込む!
「そらよぉっ! 喧嘩棒術──颪ッ!!」
 ドゴォ! と玄鉄が放ったそれは竜の腹部へと深くめり込む。加速によって威力を増したそれは衝撃を巻き起こし、竜の体を大きく揺らす。
 次いで二撃目が穿たれる。玄鉄は竜の肉体を足場にして飛び上がり、今度は背中に鈍重なる突きを繰り出す。
 無論それだけでは終わらない。竜へと接近していた影がもう一つ──晴天だ。
「ふっ!」
 振るうは手にする滝晒し。水滴を帯びた白刃の一閃は竜の瞳を斬り裂き、紅の雫を散らせる。そして。
「まだ残ってるよ」
 氷の華が、開いた。玄鉄の攻撃によって大きな隙を生じさせた竜に襲いかかるのは茨の刃。滝晒しを振るうことによって予め放っておいた水を操ることにより発生した氷刃は、竜の肉体を切り刻んでいく。
「ははァ! 花に集る虫みてえに邪魔しくさってやらあ!」
 軽快な玄鉄の動きは竜を翻弄する。引いては近付き、近付いては引いてを繰り返すその戦い方は着実に竜を疲弊させていった。興が乗れば乗るほど玄鉄の動きは加速していく──故に、捉えることができない。
(「綺麗だけど、少し物悲しいな」)
 竜と自分たちの戦いによって竜胆の花園は散らされていく。空中に舞う草葉の緑と花の藍色を視界に映しながら、晴天はそんな風に想いを馳せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ブリッツ・エレクトロダンス
幻想的な光景だな。
じっくりスクショでも取りたいもんだが…そうも!いかないか!
さぁて、一狩り行こうぜ!

さて、狩りの方法は別に武器で殴るだけじゃない、支援してもいいし、罠を仕込んだっていい…!
息吹で作り出された花畑で、力を得るなら…そこにトラップを―――"セキュア"、"コンテイン"、"プロテクト"を3つとも仕込むさ!
手順はこうだ。
まず、『グラスアボラス』が花の息吹を外す。
息吹の着弾地点に急行、プログラム3種を置いてそのまま離脱、…で、奴が力を得ようと着弾地点の花畑に降りた時点で封印バッチを遠隔起動!って訳だ。
うまくいけばいいがな。



●イリュリアの碧花(Ⅱ)
「幻想的な光景だな」
 ブリッツ・エレクトロダンスが竜胆の花園を見た時に零した言葉はそれだった。
「じっくりスクショでも取りたいもんだが…そうも!いかないか!」
 ぐっぐっと準備体操のように体を伸ばすブリッツ。
「さぁて、一狩り行こうぜ!」
 気合十分。そういえば過去の遺産にこんなのがあったなとブリッツは意気込んだ。

 ──息吹の竜は他の猟兵達の攻撃によって消耗している。彼には竜が取ろうとしていることが予測できていた。
(「おそらく息吹で花畑を作り出して回復したいだろうな。だったら……」)
 彼の装備する電脳ゴーグル【ジシ201X】が淡い光を発する。
 同時、息吹の竜が動いた。自らを取り巻く猟兵たちを吹き飛ばすべくブレスを吐き、それに触れた大地が竜胆に覆われていく。
「フッ!」
 黒豹が駆ける。吐息によって塗り替えられた大地へと即座に到着すれば、指定座標にコードを書き込み離脱。
 その後すぐに息吹の竜は花畑へと降り立った。もしも立ち退くのが数瞬遅れていれば踏み潰されていただろう。竜が天へと咆哮を上げ、自らの傷の治癒を行おうとしたその時、『ソレ』が発動した。
「かかったな……対ユーベルコード封印プログラム、起動するぜ!」
 展開されるのは青白い光を放つ0と1の鎖『セキュア』。無数の文字列によって形成された檻と壁『コンテイン』と『プロテクト』──即ち、ブリッツの封印パッチ。
 即座に激しい電撃が発生する。それにより竜の回復は無効化され、電子の鎖が彼に巻き付く。

「っし! うまくいったぜ! んじゃ、あとは頼んだ!」
 グッと親指を上げ、ブリッツは背後の猟兵たちへとあとを託したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

満月・双葉
申し訳ないですが、他の命のためにこの命は吸います。

第六感と野生の勘も用いて見切り、避けられないものは盾受けや武器受け、オーラ防御で防ぎ、ダメージは激痛耐性で耐える

戦場は即座に把握し地形を利用。忍び足で目立たぬ動きを心掛け、残像を作る早業で翻弄し、死角から騙し討つ

桜姫の衝撃波はなぎ払いつつ、生命を吸う呪いを放つんです
虹瞳も 生命力を吸収するもので…
大根で調理しつつ、君と言う命を頂きます
ぇ、大根は調理器具ではなく材料?
…馬の置物を投擲す(さしあげ)るので細かい事は見逃してください

駄目?じゃあ銃で零距離射撃を御見舞します。スナイパーなんで急所に…
それでもご満足頂けませんか…じゃあお姉ちゃんお願い。


小宮・あき
素敵な花畑…花畑……え!?ブレス!?
まさか攻撃技を受けた場所が花畑になるとは!
知らない世界が沢山あるなあ。今日はワクワクドキドキしっぱなしです!


●WIZ対抗
UC【ジャッジメント・クルセイド】で攻撃。

私、これしか単体UCが無いの!
直接対峙は少し怖いな。クレリックだけど前衛に出ず、後衛でUCを打とう。
その分、しっかりと回復を。UC【生まれながらの光】で皆さんの回復もします。
(生まれながらの光は未活性です)

[聞き耳]と[視力]で相手の行動をしっかり見て、[第六感]と[野生の感]で回避!
[勇気]と[覚悟]を持って、己を[鼓舞]し、[全力魔法]を放ちます。



●イリュリアの碧花(Ⅲ)
「え!?ブレス!? まさか攻撃技を受けた場所が花畑になるとは!」
 息吹の竜の吐息によって、それまで草葉だけだった場所が花畑へと塗り替えられるのを見た小宮・あきは感嘆の声を上げた。
 次々と眼の前に広がっていく知らない世界に心躍らせながらも、彼女はしっかりと竜を見据える。彼を倒さなければ多くの罪なき人が殺されてしまう。聖人として、猟兵として、そんなことは阻止しなければならない。
 そしてそれは、彼女の隣に立つものも同じだった。
「申し訳ないですが。他の命のために、この命は吸います」
 満月・双葉。極彩色の翼を持つ少女は赤黒い剣【桜姫】と大根――アブラナ科ダイコン属の越年草――を携えて息吹の竜と対峙している。
 何故大根を持っているのか? 今この場において、そんなものは些細な問題だ。
 眼の前に在るのは紛れもなく竜。その一撃は地を抉り、人をたやすく斬り裂くのだから。
 彼女たちは後を任された。故に、ここでかの竜を討たなければならないのだ。

「あなたは下っていて。援護をお願いします」
「ええ。わかりました。双葉さん、気をつけて」
 あきのその言葉に双葉はこくりと頷き、即座に地を駆ける。他の猟兵達が戦っている間に既に地形の把握を済ませた彼女は、数多の残像を作り竜を翻弄する。
 竜はその剛爪を振るうも、双葉をとらえることはない。
 双葉はそのまま桜姫を大鎌へと変形させ、己の魔眼を光らせる。共に生命を吸い取る力を持つそれは斬り裂くごとに竜を弱らせる。
 次いで放たれるの銃撃。闇雲に振り回される爪の合間を縫いながら、双葉は竜へと接近し、その胸へと接射する。
「■■■、■■■、■■■!!」
 空に響き渡る苦悶の叫び。竜は最後の抵抗のように大きな口を広げ、双葉を飲み込まんとしようとした。
 しかし――。
「……せめて、安らかに」
 あきのその言葉と共に天から降り注いだ光の柱。竜はそれに飲み込まれ、牙は双葉をとらえることなく空を切った。
 それは彼女の全力魔法。竜へと立ち向かう勇気と、ここで終わらせるという覚悟によって放たれた聖柱。
 光は竜を飲み込み輝き、やがて、竜と共に消え去った。
 ふいにふわりと舞った竜胆の花が、そのまま地へと落ちていった。

 ――こうして息吹の竜は討伐された。
 秘密の花園は解き明かされ、人々の生命は守られたのだ。
 竜がいなくなったことで、いずれあの花園は変わるだろう。竜胆だけではなく、もっと多くの花々が咲き乱れる、天空の花畑へと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月09日


挿絵イラスト