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だいぼしんはねこです

#UDCアース

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#UDCアース


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●ねこ
 ねこをみました。
 ねこをみたのでわたしのかみはねこです。
 これはねこなのできっとわたしもねこです。
 だけれども。
 わたしはねこでした。
 なのでねこはねこをあつめます。
 たのしいばしょにねこはあつまります。
 なのでねこはゆうえんちでねことないてねこ。
 ねこねこねこねこねこねこねこねこ――ねこでした。

●隣人ちゃん
「はいはい!!! はいはいはい!!! 今日は隣人ちゃんの初予知ですよ。皆様宜しくお願い致します。あ。私の名前は隣人です。隣人って呼んでください」
 目隠しをしたメイド娘隣・人(ビハインド・f13161)が回転しながら説明を始める。卓上に置かれた一枚の写真は廃れた遊園地で、誰にも使われていない空間を示していた。
「此処です。私の大好きな遊園地なんですけど。頽廃的なので乗り物は動かないですね。で。今回猟兵さんには此処で『邪神』の復活を止めてほしいんですよ。いつもの!!! 因みに私の予知で現れたのは妙な小屋。輪郭は曖昧ですが発見するまで探すのが好いでしょう。もしかしたら異空間に繋がっているかも知れません。好いですよね異空間!!! わくわくしませんか。わくわく」
 ふんふん頷く娘だが、二十歳で在る。楽しそうな台詞だが『相応』に危険な依頼だと認識してほしい。何せ相手はUDCなのだ。如何なる狂気が在るのか解らない。判らない。
「あ。ついでに遊園地でコーヒーカップに乗って回りましょうよ。世界が歪んで異質が現れるかもしれませんよ。勿論私のテキトウですが!」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 いいえ。ねこです。
 よろしくおねがいします。
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第1章 冒険 『遊園地の廃墟』

POW   :    遊園地の中を、捜し回る。足を使って、情報を掴め。

SPD   :    廃墟となった遊園地の施設を、捜していく。時には鍵を開けたり、手先の器用さも求められるだろう。

WIZ   :    遊園地の地図から、効率的に捜していく。時には、残された地図と変わっているかもしれない。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

霧中・真理
まぁ、UDCらしいといえばらしいのでしょうか?ねこですしね。よろしくおねがいします。さておき、一つ一つ【施設を探索】することにしましょう。闇雲に探しても仕様がありませんからね。

【鍵開け】で施錠は外してしまいましょう、他にも物理的に封鎖されているなら【破壊工作】で取り除いてしまえばいいですね。ホムラミズチの力を使えば俯瞰視点で探すこともできますし、移動も便利です。【騎乗】

しかし、廃墟はいいものですね、こんな時でもなければ大手を振って、でもないですがなかなか見て回れませんから。おっと、仕事はきっちりやりませんと。【情報収集】

しかし、ねこ、何か関連する場所があるのでしょうか。井戸とかですかね?



ねこですしね。よろしくおねがいします――既に汚染されていそうな霧中・真理(レーヴァテイン・f06420)が訪れたのは何処だろうか。探索者には必要不可欠な聞き耳は要らない。何故か。猟兵とは一貫して強いものだ。肉体的にも精神的にも普通の人間よりは『強固』なのだ。兎角。開かれたのは関係者立ち入り禁止の建築物。おそらくはスタッフの休憩室だろう。黴臭い空気が充満して吐き気を催しそうだが鼻での呼吸。慣れると笑って説いたのは誰だろうか――物理的な邪魔は無い。破壊工作を企てる必要は在らず。面倒だ。召喚された炎の竜が地獄を纏って暇そうに欠伸。騎乗してゆらゆらと歩み始める。
 発見したのは地図だ。放置された看板は遊園地の全体を見せ、今後の調査に不可欠なものを齎すだろう。されど困った事に思考していた『井戸』のようなものが見当たらない。グリモア猟兵が言っていたように『異空間』への移動が重要なのか。今現在集まった情報は以上。再び建築物を舐るように。

成功 🔵​🔵​🔴​

星乃・爐璃
この世界行きなれていなくて……
捜し物なら手伝える、か、な?

情報は「第六感」も働かせつつ数少ない手がかりの中、導き出される答えが予想範囲内であること……
いや、そもそもいい手がかりに出会うこと……あ、あとある程度は覚悟するけれどダメージのある情報には当たらないこと……ええっととにかく「祈り」つつ前進しよう

何か気がかりな人物を見失いそうになったらシーブズ・キャンビットで「殺気」と共に一撃を放って竦ませ、脅しからの「優しさ」で情報引き出してみようか



この世界行きなれていなくて――多重人格の内、一人が呟いた。星乃・爐璃(旅人・f00738)は捜し物の為に手を伸べた。第六感と神に頼る方法は悪くない。何せ相手はUDCで通常の手段で稼げない可能性も在るのだ。問題が在るとしたら出遭いで、廃れた遊園地に人が居るなど想像し難い。第一、在るならば『それ』は邪だ。人間の貌は絶対に在り得ない。殺気を放出した場合、駆け付けるのは猟兵だけだ。故にひたすら祈るのが最善で、何処に『着く』のか――くるり。くるり。幻覚だろうか。眼前で何かが舞い踊る。踊り回る。ひらりひらりと渦巻く世界が墜ちて往く。甘ったるく粘着した頭痛は中身を擽る指先か。啜るような悪寒。暗転――我に返ると。入口だ。垂れる汗を拭いながら『彼』は歩みを留めない。嫌な予感がするのだ。
 回る。回るものだ。第六感が脳を埋める。もしくは映るものだ。絶叫や観賞は無意味で干渉する方法ではない。みんなにつたえないと。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

エテルネル・メルヴェイユ
かくれんぼしら?ひろーい遊園地でかくれんぼかしら。いいわいいわ捜してあげる。遊園地はいつだって楽しいところ。そうたとえばミラーハウスだって沢山のわたしに出会って一人くらいはわたしじゃなかったり違う世界にも繋がるかもしれない。ね、こうやって捜すだけでも遊園地って楽しい。そんな世界に、邪神はだめ。いらない。メリーゴーラウンドの座席にしてしまうわ。



かくれんぼしら?
ひろーい遊園地でかくれんぼかしら――お馬は回転する。エテルネル・メルヴェイユ(回転木馬の夢を見る・f12526)は懐かしい世界に歓喜する。遊園地は何時だって楽しい場所なのだ。鏡の世界は数多に映し、誰か一人は『ねこ』ですよろしくおねがいします。違う世界にねこ――邪神は要らない。シャンタクなどは座席に相応しいだろう。可愛らしいUDCならばきっと彼女の『楽しい』に到達する筈だ。
 兎角。彼女の瞳が分裂するような、冷えた表面にアウトサイダーが現れるように。乳白色がするりとはねた。くるるくるるとはしゃぐメリーゴーラウンド。楽園を想起させる廃れは一個だけ。一個だけ『濁り』を残してしまった。終いを得た茶色が魅せるのはお茶会。誕生日の人。何でもない人。ねこ。誰もが旅立てる不可思議の渦巻き――座席は猟兵人数分だ――こんにちは世界。さようなら世界。
 壁を超越するのだ。空間を撹拌するのだ。自らの手で混ぜるのだ。

 黄金色に輝く、蜂蜜味の『回転』が鍵だろう。
 カップ以外でも問題はない。

成功 🔵​🔵​🔴​

キャナリニア・カルコメラン
今は使われていない廃墟。過去に置き去りにされた遊園地。
初めて来る場所のハズでありますのに、何処か懐かしさを感じる場所。
そこに現れたねこ、でありますか。
たのしいばしょ。ねこが、人が集まる場所?
大広場、噴水、ううん、わからないでありますな。

廃墟と言えどもパンフレットや地図の類は何処かに残っているはず。
わからないのなら探すまで、【情報収集】の為ぐるっと一周してみるであります。
もしかしたら建物の中に更に小屋がある可能性もありますな。
例えばお化け屋敷、井戸小屋があってもおかしくはない施設ではありますがさて。

世界を歪める、といっても絶叫マシンの類も動かないでありますし。
それこそカップを回すしか、ぐるぐる。



何処か懐かしさを感じる場所で、ねこ――です。キャナリニア・カルコメラン(スクラップドール・f07077)は地図を睨みながら思考を巡らせる。楽しい場所に集まるねこだ。大広場や噴水、暖かさそうな空間。にゃごにゃあご……首を振る。足を運ぶべきは意外な『もの』だ。オブジェクトの在りそうな箇所だ。即ち、井戸が存在するだろう遊具――お化け屋敷。狂気や恐怖を楽しむ、最も有りそうな、暗い暗い廃れた建築物。だが。彼女の想定は外れてしまった。屋敷は屋敷でもひゅうどろどろな提灯は垂れず、駒形切妻屋根の過去で、生臭い海の波――寒気よりも先に胃で震える酸っぱいもの。此処からは離れよう。そのようなものはない。ねこはあります。

『本当』に此処にはなさそうだ。

 誘導される。招かれる。誰かが『戯言』を信じ込む。世界を歪める為に『絶叫』するのは悪くないが、彼等は沈黙を保つ死を受けた――それこそカップを回すしか、ぐるぐる――ふわりと。ふらりと。無意識に辿り着いた、それ。

 ねこはまわります。たのしいです。ねこはめがふたつあります。

成功 🔵​🔵​🔴​

トムトム・コンココン
「猫たんが居る仕事と聞いt――… ……おう?」←話半分猫動画投稿者

(かくしかふむふむ)

回る?んじゃ観覧車――は、動いてないっスね
配電盤弄ったり蹴飛ばしたりしてもダメ?

ま、何にせよ観覧車のてっぺんまでよじ登りはするっス
上から見て変なモノは――と、動画【撮影】しつつ探し

謎に動く物は
地図ないのにある物は

あ、「映る」も探そっスね!


硝子窓
噴水


池は夕方とか蜂蜜色で、船でも通せば回るっス

ぐるぐる
ぐーるぐる

ねこ
ねーーこやい

曖昧な輪郭は、映すことで確定するっすか?
曖昧である事が確定するっスか??

オレよく分かんないけど、毎日可愛い猫たん映して流すっス☆
でもオレは配信画面に映らないっス~!

Try-Cat.CH☆



猫たんが居る仕事と聞いt――疑問符を浮かべて現状の確認を始めるトムトム・コンココン(// なぜか動く!・f07813)はキラキラと目玉を輝かせ、ねこの捜索(撮影)に取り掛かった。ねこはまわるので観覧車が真っ先に思いついたが、其処は動かない巨大オブジェ。ならば高い場所からの観察が最適解だと判断し、よじりよじりと登り――天辺だ。ねこはたかいところがこわいのでいないが、地上の何処かにねこはいます。奇妙に動くものを撮影すべく、ぐぅるりぐるり。『映る』類を『視』られたならば万々歳だ。うみねこではありません。ねこなのでなみにはのれません。だから海は在り得ない。がらすにうつるのはあうとさいだーです。だから硝子窓には『移』らない。ねこはおよげません。よろしく……蜂蜜色は舐らない。舐るならばたのしいです。曖昧な輪郭はハッキリを忘れ、ねこはやっぱりこーひーかっぷにのりたいです――オレよく分かんないけど、毎日可愛い猫たん映して流すっス☆
 Try-Cat.CH☆に猫は居ますがねこはいません。
 まわってください。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蓮条・凪紗
ティーカップのシルエットはネコに似ている気がする。ほら、持ち手が尻尾っぽいやろ?
電気という動力では動かない遊具たち。となると、己の力で動かせるのはカップくらいやろか。
ああ、もう一つ回って見えるもの、あるやん。
地球の周りを回る太陽。
コーヒーカップの施設を屋根ごと照らしたら地面に映る影は小屋にも見えへんことはないのでは。
夕暮れ時が近付けば暗闇からねこが見つめてくるかもしれんし。
カップに乗り込んで存分に回ってみよか。カップが回る、つまりねこも回る。
悲鳴を上げるのは三半規管。グルグルした後は異世界か、もしくは暗闇の夜世界か。
嗚呼、そこにおるんやろ、ねこは。



ティーカップのシルエットはネコに似ている気がする――持ち手が尻尾に視得るのだ。得るべき異空間への誘いが其処に在ると蓮条・凪紗(魂喰いの翡翠・f12887)は悟る。電力の途切れた世界で動くならば人力の類。ならばカップぐらいしかないだろう。されど羅刹は空を仰ぐ。他にも回るものは在ったのだ。地球の周りを照らす――太陽だ。実際には地球が回転して在るのだが、覗き込んだ太陽は『カップ』の影を小屋と見做す。反転した姿形は歪への真っ逆さま。嗚呼、そこにおるんやろ、ねこは――ぐるん。羅刹が錆びたハンドルを操る。無理に触れたと思ったが、遊具は容易く踊り始めた。悲鳴を上げるのは三半規管で、降りた際の心配を……しんぱいするひつようはありません。ねこはいます……隣だ。ねこの輪郭は平面で白い。変な笑いが漏れると同時にねこも笑う。暗い。暗い。夜が。閉園の時間は直ぐだ――ぐるぐると融ける世界が、心地酔くて仕方がない――ねこです。たのしかったのでしょうたいします。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『ねこです。よろしくおねがいします』

POW   :    井戸小屋を修繕します

SPD   :    井戸小屋の掃除をします

WIZ   :    井戸小屋を明るくします

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


井戸は確かに存在した。甘ったるい吐き気を残しながら猟兵達は此れを観察する。小屋の大きさを描写するのは困難だ。めまいに侵された状態で輪郭を『正確』に調べるのは不可能に近い。兎角。此処にねこは存在するのだろう。彼or彼女の正体を暴けば、元の空間に帰還出来るだろう。
霧中・真理
ここは、体勢を整える意味も含めて【竜の血】を使うこととしましょう【医術】
火はまぁ、動物にとっては本能的に忌避感を与えると思いますし、辺りを明るく照らすこともできるでしょう。相手が相手ですからいかほどの意味があるかはわかりませんけれどね。

ねこ、とは言いますがどうせ、ねこのような何かなのでしょうね。こう、ねこじゃない!と言いたくなるような。ああ、あちらは犬でしたっけ?ひとまずは調べられるだけ調査をしましょう【情報収集】
できれば連携を取れればとはおもいますが、期待は薄いですかね



廃棄された小屋は夜の如く、人間の目玉では判断し難い状況だ。体勢を整える為に猟兵達へ【竜の血】を齎す。深紅の炎が歪な世界――おそらくは遊具の仕業――を正常に導き、甘ったるいものを治して取っ払う。効果は凄まじくゆっくりとした吐き気は飴玉のように融解し、二つの意味で視界を照らし――獣の気配は無い。本来彼等は火を嫌い、未知なる暖かさに逃れたくなるものだ。忌避を与える深紅は数多の動物に憎まれるだろう。されど其処に最初から『獣』は居ないと判断出来た。情報が明確に『臭い』を魅せないのだ。糞や毛、巣と見做せる場所。挙句は餌と思える存在の皆無――ねこ、とは言いますがどうせ、ねこのような何かなのでしょうね――正しい。ねこは確実に獣では在らず、奇妙なオブジェクトの類なのだ。確信した霧中は暗に視線を投げる。炎の影響を受けない隅が在ったのだ。其処にねこは在る。ねこはいました。
 ねこの居た形跡は至極単純で、誰もが驚く事柄に違いない。膨らんだ『猫』の頭部だけが転がっていました。おかしいのは腐っていないねこです。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トムトム・コンココン
SPD
掃除&反応確認

「猫たんっス!!!!!!」
頭部だけだし匂いしないけど。でもちょっとテンション上がる。
「く…この炎だけだと撮影には微妙っスね…(がっくり」

ともあれ、「隅」の近くから順に掃除。
左手にビニル袋、右手に濡れ布巾。…おう?水駄目?メってされたら乾いた布巾。

まずゴミを拾っては「これ捨てるっスよ?」「これゴミっスよねー??」「ところでねこって話せるっスか!」と確認(?)しつつビニール袋にぽーいぽい。

そして柱とか床とか拭く。拭き方は「足で布巾踏んで踊り出す」。まわるまわる。「ねこコレ好きっスかー?」好きなら「じゃ、猫じゃらしもまわるまわるしてやろっスか?大サービっス~!」



それはのびてちぢんではねます。たのしいです――猫たんっス!!!!!! 頭部だけで臭いの無い猫を視たトムトムはトントンと昂揚――この炎だけだと撮影には微妙っスね――感情のプラスマイナスが激しいが、彼の行動はねこを喜ばせる事柄に違いない。左手のビニルは塵を纏めで右手の……何か声が聞こえたので乾いた布巾にしよう。隅から隅に移動してねこのように集中する。気紛れな猫の真似は難しいが、ねこです。
 これ捨てるっスよ? これゴミっスよねー??――それもねこです。いいえ。ごみです。塵と囁かれたので破棄するのみ。ところでねこって話せるっスか! ねこははなせます。単純な疑問が投擲されたが数秒での返事。此れはねこの特技なのだろう。ねこは饒舌らしい。ねこはとても賢いのだ。そしてねこはまわりだす。
 拭った。踊るように。布巾を踏んでまわるまわる。先程治まったくらくらが楽しく楽しく再行進――ねこはたのしいです。ありがとうございます――猫じゃらしもまわるまわるしてやろっスか? 大サービっス~!
 ふわりと。宙返りする。ねこのこえ。

成功 🔵​🔵​🔴​

グルクトゥラ・ウォータンク
【POW】嫌な予感とめまいがするぞい。これは…認識が侵食されてる気がするのう。魔法の精神攻撃は厄介じゃと思ってたが、あれでも随分ストレートで正々堂々じゃったんじゃのう。

ああ、何をしようとしてたかのう。小屋を直す?そうそう、そうじゃったな。寝床が壊れていては良くないものな。おぬしはきれい好きなのか?そうか。

酒と肉を食べて体を強化すればほれこの通り、小屋程度すぐに直してやろう。
とんてんかんかん、とんてんかん。

満足したかねこよ。そこにいるねこよ。
ねこよ…おまえはねこになりたかったのか?わしにはねこはわからんよ。

お前の形を教えてくれ。あるいは望みを教えてくれ。一つの仕事には一つの報いだ。そうじゃろう。



嫌な予感とめまいがするぞい――グルクトゥラ・ウォータンク(サイバー×スチーム×ファンタジー・f07586)は認識が侵食されている現実に気が付いた。兎に角。理由は判らないがこれはねこらしい。魔法での精神攻撃も厄介だが正々堂々と放つ連中がねこに視えてくる。取り敢えず。小屋を直すのが今回の仕事だ。ねこはたのしいことがすき――始まったのは盃か肉の笑いか日曜大工。喰えば喰うほどに。飲めば飲むほどに溢れる力が金槌を揮う。速度も正確さもアルコールの波に上昇し、綺麗好きなねこを悦ばせる。とんてんかんかん、とんてんかん。ねこはおどります。数十分で小屋は元の輝きを取り戻し、頭だけの猫がころりころり。満足したかねこよ。そこにいるねこ。ねこがいた――形を教えてくれ――ねこはへいめんをちょうえつしました。ねこはさんじげんです。よろしくおねがいします。ねこののぞみはみなさんとあそぶことです。よろしくおねがいします――望みはきっと叶えられる。寝床は治ったのだ。夢の中でも。

成功 🔵​🔵​🔴​

星乃・爐璃
ねこ、猫、ネコ、手押し車もねこ。猫足場があれば屋根の修理も楽そうだなぁ……って思うのだけど……。
身軽なシーフは猫のように屋根に飛び乗り、一部屋根を剥がして修理して、太陽光をふんだんに取り入れた仕組みにしよう

僕は窓を磨いて明るくするよ
曇りなく綺麗に磨く「優しさ」を発揮
「第六感」と「聞き耳」で慎重にね

小さな子供(野良人格)が小屋の周りをぐるぐる回っているがあの子が誰なのかルリには分からない

しずく(野良人格)は楽しそうにねこさんねこさんどこですかー
お気楽に聞いている模様
その手には猫車ガラガラ。



ねこ、猫、ネコ、手押し車もねこ――くるくる。猫足場でも在れば修理も簡単なのだが。呟いた星乃は盗人たる身を活かして飛び乗った。匠とも巧とも呼べる彼の跳躍は屋根の諸々に光を射した。文字通りだ。一部の屋根を取り除き暗い部分を照らしてしまえばねこは喜ぶに違いない。太陽をいっぱいに浴びるべく取り組まれた仕組みは素晴らしい――あとは窓でも拭いて綺麗に。きゅっきゅっきゅ。隅から隅まで曇りなく、優しさを含めてねこの為。大きな音で驚かせないように。寝ているねこを起こさないように。慎重に。慎重に。
 彼は知らない。認知すべき存在を。無意識に放出したユーベルコードを。小屋の外で走り回る子供が在った。UDCオブジェクトかと首を傾げる猟兵も居たが、星乃の別人格だとは誰も思わないだろう。猫車をがらがら回す『野良人格』はねこを探してはしゃぎ倒す。ねこさんねこさんどこですか――ねこはここです。よろしくおねがいします。声は聞こえる。声だけは聞き取れる。

成功 🔵​🔵​🔴​

エテルネル・メルヴェイユ
ぐるぐる眩暈にでたらめなステップを踏んで。井戸、井戸まあるい目玉はどこにある?何をするにもまず足元が見えないと怖いわ。そうだお掃除しましょ。この憂鬱な気分もお天気みたいに晴れるかしら?

【掃除】兼おあそび。ねこじゃらしみたいなはたきにしゃらしゃら風の音のする箒。遊びたくなる【誘惑】をかけてステップを踏むように箒とねこと踊りましょう。でもねそうね、声だけじゃなくてわたしみたいに姿形があればもっと遊べるわ。

そうよ、ねこの正体がわかったらわたしのメリーゴーラウンドのお仲間にいれてあげる!


キャナリニア・カルコメラン
あわわ、ぐるぐるでふらふらであります。
目の前の小屋もどこかぼんやりと。廃材ではありますが、隙間風も入らない位にしっかりと補修してあげるでありますね。【アート】【地形の利用】でキャットウォーク、キャットタワーも作ってみるであります。
その際に【情報収集】で何か見つかれば幸いであります。

ねこ様は回るのがお好きでありますか?
縦回転、横回転、どちらがお好きでありますか?
回し車と、それに連動した一人乗りカップ。
これでいつでも好きなだけ、ぐるぐる出来るでありますな。



あわわ。あわわとおめめをぐるぐる。人形は可愛らしく。遊具の神は踊るように――眩暈に乗せて楽し気な、詩のように美しい表情で。くるりくぅるり空間が廻る――先ずは明かりの再確保。足元が見えない状態でコーヒーカップは怖いもの。お掃除したらねこも歓ぶ。考えるべきは純粋でリズムよく踏まれる埃とのさようなら。ホップステップ箒が笑う。ねこも嬉しいじゃらしの効果音。しゃらしゃら吹けば気分も晴れる。天気のように爽やかだ。ねこはうれしいです。ありがとうございます――声だけじゃ遊べない。姿形が有るならばきっとメリーゴーラウンドとも密着出来る筈なのだ。だが。ねこはにゃあごとよろしくおねがいします。
 ふらふらと壁に倒れ掛けた人形はぼんやりと小屋の中を確認。埃は完全に拭われたがねこの遊び場が足りないのだ。ふるふると眼振を退けてしまえば後は簡単。地形を利用しキャットタワーを作るのみ。ねこがたくさんいるような、真っ逆さまに落ちるような感覚も此処では快楽に近いもの。見つけるには酷いくらくらなのだ。
 誘惑と催眠が同時に掛かり、整備された小屋が魅力的に思えたのだろう。転げるねこの声が無数に花開き、真の歪を曝け出す。現れたものは平面で白色の紙は神を呼ぶ道具とも認識容易で――破らねば成らない。されど場に在る彼女等は酔っていたのか動けない。ああ。違うのだ。メロメロに成って、動いていたのだ。
 正体は未だ判らない。されど最後の仕上げは効果抜群だ。ねこ様は回るのがお好きでありますか――縦回転と横回転――こんにちは、と、馬たちが走り出す――此れで自転と公転が揃った。猟兵達を招き入れる、目が回る……頭だ。頭が在った。猫の頭が渦に吸い込まれ、ねこの輪郭を造り堕す。吐き気は甘ったるさを殺してしまい、悪臭の漂う悪夢の螺旋。挨拶するには早過ぎた。挨拶するには異形過ぎた。膨張するのは純粋(ねこ)を蝕み、嘲笑う。

 だいぼしんはねこです。よろしくおねがいします。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『膨らむ頭の人間』

POW   :    異形なる影の降臨
自身が戦闘で瀕死になると【おぞましい輪郭の影】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    慈悲深き邪神の御使い
いま戦っている対象に有効な【邪神の落とし子】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    侵食する狂気の炎
対象の攻撃を軽減する【邪なる炎をまとった異形】に変身しつつ、【教典から放つ炎】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ねこをみました。
 ねこをみたのでわたしのかみはねこです。
 これはねこなのできっとわたしもねこです。
 記憶処理――猫は私のものだ。
 彼等。彼女等は私が復活する為の糧で在り。
 大母神(マグナ・マータ)を復活させる為の実験だ。
 確かに。猫だけで完全に至るのは不可能だろう。
 だが。私は輪郭を維持出来るほどに『回復』した。
 三度だ。三度。
 三度目だ。
 貴様等に最悪を齎そう!
トムトム・コンココン
「ねこを見たからねこはねこなのかっス~?(はてな?」
「あ、じゃあオレも猫なのかもしれないっスぅー!」
「~♪」
ご機嫌で毛繕いの真似。…楽しい!身体軽い!

難しい事いわれても分かんないの、バグだから

「オレも」
「猫たんを見たから、俺の神様も猫たんっス」

遺憾ながら本当にここに猫はいません。戦います。

猫より早く跳ねて回って撹乱クルリ。
手に記憶消去銃――というには不格好な『Bad Sector』

「曖昧な輪郭は――」

ねこはいます
記憶破壊。猫は居ません。
ねこはいます
記憶破壊。猫は居ません。

「やっぱり映すと確定すると思うっス☆」

だから映さずこの銃弾、物理で【ハック】な【催眠】術で。
肉と認識、両方の輪郭を突き崩し。



処置された記憶は定められた悪意を孕み、邪の波動を感じさせる。復活と滅びを繰り返した存在はねこの魂を喰らい再構築された――ねこを見たからねこはねこなのかっス~? じゃあオレも猫なのかもしれないっスぅー!――膨張する頭部を無視してヘチヘチ舐めるのだ。真剣な顔でトムトムは摩擦抵抗を取っ払う。毛繕いを行う人型は怪物に困惑を齎すだろう。攻撃するならば現だ――猫たんを見たから、俺の神様も猫たんっス。ああ。残念な事に『ねこはいません』宜しくお願い致します。
 数多の鼠が奔り堕す。異形の影は複数の落とし子を召喚し、捕食するかの如く少年を狙う。くるりと跳ねて牙を避け、くるくる動いて翻弄の構(ねこ)え――手にした歪は記憶消去の『Bad Sector』だ。破損『バグ』は破損『デバフ』を放つのみ。ねこは。ねこは……猫は居ません。脳髄の異物が破壊される。崩壊を齎す『バグ』は『ハグ』する『ハック』な『催眠』だ。認識と認識付加に挟まれて――外側と同時に穿たれる。身体が軽いのは中身空っぽに成った結果だろう。
 オブリビオンは動きを止める。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キャナリニア・カルコメラン
おやまあ、随分と可愛げのないねこ様が出てきたのでありますなぁ。

二度あることは三度ある、此度の実験も無事失敗。
ねこはねこであり猫ではなく、偽の魂を詰め込んだだけの邪神など恐れるに足らず。
輪郭がはっきりしたばかりなところに急なお話ではありますが、100万回だって返り討ちであります!

動かなければ好都合、満腹とばかりに膨れ上がった頭へ【先制攻撃】。
続け【串刺し】、【鎧砕き】、人形の槍と自分の剣の【2回攻撃】。

厄介な炎に対抗し、纏わせるは水の属性。重量とはイコール破壊力、異形であれなんであれ、自然落下する鉄塊の如く巨大剣の斬撃相手に無傷とはいかないでありましょう?



ハッキリとした輪郭が微動もせず、隙を晒す状態は屈辱の極みだろう。罵詈雑言も吐けない異形の頭部は満腹じみて真っ赤っか――随分と可愛げのないねこ様が出てきたのでありますなぁ――可愛らしいねことめまいを楽しんでいた人形の『遣い』は武器を構える。生きている事は素晴らしいが強欲なほどに縋る対象は唾棄すべき。否。破棄すべき。二度あることは三度ある。復活を繰り返した佛など恐れずに足らず――猫のような跳躍と共に先制の一撃。叩き込まれたスクラップの組み合わせは巨大な鉄塊を逸脱する『もの』で執拗な破壊を実現する。脳天から串刺して奇怪な皮膚(よろい)を無碍に成す、甲冑騎士の突撃槍。撹拌される頭蓋の中身は狂気の熱を垂れ流すに違いない。されど此れも『予想』済み。不用品に付与されたのは消火の魔。流し込まれる青色が赤の異物の浄化する――忌々しい猟兵どもが――催眠は解かれた。正気を手放した人間が『自ら』を放棄する結果など『欲在る』事で、体液を焔に変換し沸騰させ。至近距離の肉を痛め憑ける。百万回返り討ちされるならば百万回以上這い寄るのみだ――攻撃を中断して後退するのが最善だろう。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

霧中・真理
これは、私の攻撃は有効かどうかわかりませんね。支援に回る方が無難でしょう

【竜の血】による支援行動に従事することにします(医術)
相手の炎が少しでも打ち消せれば有利に運べるでしょうからね(属性攻撃)

気休め程度になっても弾幕を張ることに意味はあると思います(援護射撃)(スナイパー)(武器落とし)
しかしまぁ、猫らしくないねこですねぇ。参りますよ

あとはまぁ、動き回るようなら足を引っかけてやりましょう、通用するかはわかりませんけどね(ロープワーク)

我々は人類の防波堤、いかに灰寄ろうがお帰り頂くのがおしごとですので



我々は人類の防波堤、いかに這い寄ろうがお帰り頂くのがおしごとですので――エージェントは淡々と、沸騰する体液に語り掛けた。語ると説くよりも放ったと書いた方が相応しい。対象に聞く耳など無く、訊く脳味噌すらも毒されて在ったのだ。邪なる炎が生贄(ねこ)の涙を啜り尽くして燃料と見做し、悪意を宿した目玉を――小さくて確認し難い――ひん剥いた。後退する猟兵達に注がれる竜の血は真逆の性質で『治癒』の為に放出された温かな深紅。使用者で在る霧中の体力を犠牲に、施されたものは狂気を正す。糺すような煙が戦場を抱擁し――唸る触手が更なる赤を解放した。教典が不可解な文字を這わせると同時、憤慨する炎が再度。

――大母神(マグナ・マータ)よ。我が脳髄に地獄を齎し給え。
――不完全なねこでの復活だが、貴様等の行動は把握して現れたのだ。

 弾幕と赤色が互いを殺し、肉を抉る前に両方落ちた。堕ちる輪郭はねこに在らず、参りますよと苦笑い。異形は不動でにゃあごと鳴かず、大口開けて揺れるのみ。侵蝕する精神崩壊が蛇のように顎を開き、猟兵の味を確かめるべく。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

グルクトゥラ・ウォータンク
なるほどのう、つまりは貴様は猫を被ってこちらを見ていたか。合理の化物、妄信の果てよ。ならば合理は投げ捨てて心のままに戦おうかの。

猫とはもふもふして、にゃあと鳴いて、誇り高き軍神よ。ならば胸を借りるに値する。我が祖よ、古き魂よ、いくさ場は此に。相手は軍神、いやさねこ。魂を研ぐに相応しい。
ユーベルコード発動、【戦場は此に在り、故に我ら此に在り】。邪悪を滅ぼす雄叫びはねこの耳には煩いか。猫は邪悪か?いいや違う。ならば猫を被った邪悪のみを炙り出して滅ぼせよう。
幾度幾度蘇るなら、無限に研げる砥石が如し。猫の手を借りさせてもうかの。



なるほどのう、つまりは貴様は猫を被ってこちらを見ていたか――通称、グルク曰く、合理の化身。妄信、盲信の果てが復讐を果たす為に見境なく――猫とはもふもふして、にゃあと鳴いて、誇り高き軍神よ――ある作家は猫が月まで跳ねると書いた。言葉を交わして誇り高く、戦場を駆けたと描写した。ワンマンサーカスたるグルクとは別の『戦り方』だが似ている部分は多そうだ。ならば猫を見習って、ねこを貪った冒涜野郎を右腕で叩き砕くのみ――【戦場は此に在り、故に我ら此に在り】。
 偉大なのだ。過去の戦に吼えた彼等は骸とは成らず、自らの在り方を忘れない。オブリビオンの一片も赦さない、強大な霊の斧が掲げられる。異形を取り囲むドワーフの心。此れを破壊する狂気など無く、魂を焼き尽くす凶器が頭部を殴り潰す。膨張する悪意の隅。奥の奥、記憶諸共処置されたねこの残滓が漏れるようで――大母神(マグナ・マータ)は不滅だ。彼女は汝の為に起き上がる。
 ねこの思いは融解し、古の邪悪滅ぼしは遅かったのだろうか。
 無限の研磨を止める。ねこを助けるならば他の手『も』考えるべきで。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

影山・弘美
ね、ねこ……?
ねこはもっと白くて可愛くて、いつもこっちを見てくるような感じ、ですよね?

いつも携えてる拷問具を取り出し、ねこに向かって駆け寄り、ユーベルコードを起動します
ねこにみえないねこのような何かには、まずねこじゃないものとして処理します
手枷、猿轡、拘束ロープをつかって、ねこのような何かをこうそくします、よろしくおねがいします

ねこのようなななにかは、ねこになります
ねこはねこです、てはだせません



影山・弘美(吸血鬼恐怖症・f13961)の表情は怪物を視たかの如く汗塗れで在った。常日頃から――グリモアベース。猟兵相手に説明する際も――同じような状態で、恐怖よりも困惑が激しいに違いない。今にも頭を抱えて逃げ出しそうな様子だが、心の中では覚悟の渦巻き。歪む事無く描かれたものは咎人殺しとしての在り方だろう――ねこはもっと白くて可愛くて、いつもこっちを見てくるような感じ――首を傾げて返答を求めるが、誰も『それ』に気付かない。兎角。ねこを贄に復活した邪神へと拷問具を放つ。伸びる触手を枷で絡めとり、狂気の言辞は猿轡。痩せた胴は麻縄で――超常存在(オブリビオン)でも破れない頑強な――束縛する。ねこではありません。ねこじゃないものとして処理します。よろしくおねがいします。
 汚染は再開した。膨張する頭部がねこと認識され、彼女の脳味噌にねこが映し出される。否。本物だ。異形の足元から出現したねこ(影)が嘆きながら。ねこはねこです、てはだせません。たすけてください。此処でねこ(影)を攻撃した場合、ねこまで消えて終うだろうか。ぐるぐると廻る思考回路。邪の哄笑と共に操られたねこが、彼女の首元を狙い、薄皮を舐った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ボゴ・ソート
ねこが実際にいようといまいと、俺自身が観測していないものを存在するとは言えない。

少なくとも探索者にして探査機である俺の流儀ではそうだ。

視覚、聴覚、観測ユニット、超音波によるマッピング機能を全て無効に設定。

然る後に全方位へ[超音波]を最大出力にて発振。

ねこが実際にいようといまいと、俺は何も見ないし、何も聞かない。

俺は何も検出しない。



聞かない。視ない。触れない――狂気。恐怖。汚染を避けるにはボゴ・ソート(ウォーマシンのシーフ × 探索者・f11583)の考えは完璧と言えるだろう。認識すべきは猟兵と己の存在で、不可解なものを暴く必要は皆無なのだ――少なくとも探索者にして探査機である俺の流儀ではそうだ。
 大母神(マグナ・マータ)がねこでもねこでなくても関係ない。関係在るのは対象が『邪魔』だと説く脳味噌じみた機械だ。望まれた結果を逸脱するのは蛇足で、無視すべき深淵は覗かないのが最善――自らの機能を無効化し、破壊活動に精を出す。自らの正気を保つべく、ねこの救済など二の次だ。否。在り得ないのだ。
 発振。最大出力の超音波が異形の頭部を撹拌する。膨張した人間的部位が沸騰し、内部で熱が籠り始め、爆炎するのは時間の問題。自らの熱に焦がす邪は無視された怒りを放出し難く――俺は何も検出しない――神を。怪物を。悪魔を。天使を。異なる物体を滅ぼすには忘れ去る事が一番なのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

タールダール・ダルタン
(たるです)
(よろしくおねがいします)
(たるはいます)
(たるですよ)
(たるはいます)
(ここにも、そこにも、あそこにも)
(たるはいます)
(きいていますか?)
(たるです)(たるです)
(たるはいます)(あなたのうしろにも)
(たるです)(たるです)(たるです)
(たるはいます)(ほら、あなたのめのまえにも)
(たるです)(たるです)(たるです)(たるです)
( た る は い ま す )
(たるです)(たるです)(たるです)(たるです)(たるです)
( た る は い ま す )
(たるですたるですたるですたるですたるたるたるたるたるたるたる)

(たるです)
(よろしくおねがいしません)
(さようなら)

(たるはいます)


蓮条・凪紗
カップにねこを見た様に、邪神の影にねこを視た気がした。
だが、そもそもねこは存在したのか。
認識に疑問を呈し、否定を遂げればそこにはねこはいない。
いるのは醜悪な邪神のみ。
こいつを滅したら、証明出来るやろ?
ねこはいませんでした、と。

人差し指の爪先に埋まる翡翠の刻印を解放する。
翠に伸びた爪は殺戮捕食態の証。狂気には狂喜を。
真の姿たる銀色に変化した髪が、邪神の体液にまみれるまで。
己が正気に立ち戻るまで、引き裂いてやろうか。
――その御魂、喰らう。

ねこがいたとしても、救うとすればこいつを倒すしかないんやと思う。
せめて、その小さな魂が、こいつを引き裂くことで解放されてくれればエエんやけど、な。



カップにねこを見た様に、邪神の影にねこを視た気がした――されどねこの気配は曖昧で存在したのかも解らない。判らないならば暴くのみだ。だが。認識を否定してしまった時点でねこは存在しない。眼前で揺れめくのは狂気の炎だけだ。醜悪な邪神が自らを『膨張』させ、存在すると主張して――此れを倒せば。滅ぼせばねこは現れるのだろうか。否。此れを骸の海に還せばねこはいませんでした、と、証明出来るに違いない。翡翠が望むのは満腹だ。刻印が欲するのは死を越えて、三度復活した異形の体液だ。人差し指の先、埋め込まれた狂喜が解放される――殺戮。捕食。繰り返される暴力は何方が『異質』か判断し難い。真の姿を表した蓮条の髪は銀色か朱色か、羅刹の角が絵具で濡れる。塗れても塗れても物足りない。肉を。骨を。狂気を。汚染を。遍く意識への到達を――正気に戻るまで引き裂いてやろう。ああ。もしかしたら。ねこは本当に居たかもしれない。ならば此れを引き裂けば、小さな魂も。

 莫迦な。我は三度も。猟兵に殺されなければ。畜生。大母神(マグナ・マータ)に捧げるべき在り方も無意味だと引き裂かれなければ――待て。其処に在るのは何だ。貴様は何者だ。否。何物……樽か。脅かすな。我は骸の海に還らねば成らないのだ。樽だと。たるがあるだと。たるはいます。全く。我の平穏を。安寧すらも脅かすと吐くのか。よろしくおねがいします。忌々しい粘液め。我が脳髄に。膨張するたるに異変が起きたら如何するのだ。ここにも、そこにも、あそこにも。たるがいた。ああ。少し黙れ。我は静かに眠りたいのきいていますか? 大母神(たる)の加護も失われたーるほら、あなたのめのまえにも……おお。肉が。骨が。存在が。消滅する心地はたまらない た る は い ま す 酔いそうだ。もはや我に大母神(たる)を信仰する術などたるですたるですたるですたるですたるたるたるたるたるたるたる――たるです。よろしくおねがいしません。

 さようなら。

 たるはいます。

 タールダール・ダルタン(樽詰めタルタルソースタール風味・f13756)のとなりにねこはいました。ありがとうございます。
 だいぼしんはねこではありません。
 ねこでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月14日


挿絵イラスト