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迷宮災厄戦㉑〜卵の口は歪に嗤う

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #猟書家 #レディ・ハンプティ

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「ああ、父様。偉大でいとしい父様」
 黒いゴシックドレスを纏う淑女が佇み、天に向かって語り掛ける。
 そのまま眼を下ろさずにスチール装丁の珍しい本をハラリと捲ると、内容を全て把握しているのかソラでいくつか読み上げた。
 そして彼女の凛とした声が、かつてアルダワ学園を苦しめていた名のある災魔の数々、それらの名前が上げる。
「みな父様の産みだした素晴らしい子達でした」
 そこでパタンと本を閉じて表紙を天に向ける。
 そこには『蒸気獣の悦び』とつづられており、彼女を示す卵のマークが描かれていた。
 そして卵にはアルダワ学園を恐怖に陥れたあの魔王と酷似した異業の牙も……。
「ああ、最愛の父様。あなたのなしえなかった想いは、娘として私が継ぎます。そのためにこの本を作ったのです。この本ならば父様の災魔を蒸気獣と変えることができるのです」
 彼女、レディ・ハンプティは魔王第一形態『アウルム・アンティーカ』の娘である。
 それは胸の牙だけではなく、肩に備えられた金色の蒸気機関という特徴もそれを色濃く示していた。
「ですがその前に、あなたを討った憎き猟兵達を迎え撃ちましょう……」
 そう呟くと、彼女の胸の牙がわなわなと震え、蒸気機関からポォーっと白い煙が噴き出すのであった。

「ってことになってるんだって!」
 そういうと、グリモア猟兵の明石・真多子(軟体魔忍マダコ)が動画の停止ボタンを押す。百聞は一見に如かず、拙い説明より動画を見せたほうが楽な現代っ子だ。
「あの一人漫才魔王の娘さんだって!……思ってたより真面目!下の口さんもじゃべらないんだね~」
 六本の腕をしっちゃかめっちゃか振り回し、なんとか身振り手振りで状況を説明する。
「ってそこは重要じゃなかったね!なんと魔王の災魔をパワーアップさせて暴れさせるつもりみたい!やっぱり悪い奴だ!」
 ピコンとアホ毛を伸ばし、緊張した様子を見せる。
「放っておいたらアルダワ学園が大ピンチだよ!頑張って倒そうね!……でも嫌な予感がする!たぶん【相手が先に攻撃してくる】から対策しないと大変かも?ってことだから気を付けてね!」
 そういうと、真多子はすぐさまキミ達をグリモアで転送し始めた。


ペプシ派
 幹部戦ですね!
 実はもっとコミカルに下の口さんの漫才するキャラかと思ってました。
 それでも下の口さんのインパクトは凄いので流石は娘さんですね!

 『ボーナス』
 敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。

 『注意点』
 敵が先にユーベルコードを放ってきます。
 幹部戦恒例のルールですね。
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第1章 ボス戦 『猟書家『レディ・ハンプティ』』

POW   :    乳房の下の口で喰らう
【乳房の下の口での噛みつきと丸呑み】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    アンティーカ・フォーマル
【肩の蒸気機関から吹き出す蒸気を纏う】事で【武装楽団形態】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    侵略蔵書「蒸気獣の悦び」
【黄金色の蒸気機関】で武装した【災魔】の幽霊をレベル×5体乗せた【魔導列車】を召喚する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

播州・クロリア
遠き日の情景の花園で瘴気を散布していた蒸気機関は
もしや貴女が?
どちらにせよ貴女にアルダワの地を踏ませるわけにはいきません
(救いを求めるように天を仰ぎ手を伸ばした後{晩秋の旋律}で『ダンス』を始める)

●先制対策
何というスピード...
ですが負担も相当なはず
『催眠術』による認識阻害で生み出した『残像』と『第六感』の直感
そして『衝撃波』を使った急速移動で攻撃を回避しつつ
{晩秋の旋律}で生み出した腐食の『呪詛』を与え続け
自滅を狙いましょう

●反撃
(UC【蠱の宴】を発動する)
これでスピードも殺されました
翅をもがれた蝶のようです
苦しいでしょう?すぐに終わらせます
(一気に近寄り『怪力』による『貫通攻撃』を行う)



 黒いゴシックドレスを纏う淑女が佇み、蒸気機関からポォーっと白い煙が噴き出す。
 まるで霧雨に包まれた墓所のように物悲しく陰鬱な空気が漂い、彼女がまるで追悼の涙を流しているかのように蒸気機関から結露した水滴がしとしとと足元を濡らしていた。
「ああ、父様。憎き猟兵が現れたようです。あなたの意思を継ぐためにも、この邪魔者は排除いたしましょう……」
 そう呟くと、待ち受けていた猟書家『レディ・ハンプティ』は顔を上げるのであった。
 
 光に包まれ播州・クロリア(リアを充足せし者・f23522)が戦場へと脚を下ろす。
 敵もこちらと対峙することを予想していたのか、周囲を見渡すと動き回るのに十分すぎるほどの広場であった。
「……霧?いえ、これは……」
 クロリアは髪が湿度でやや重くなる感覚で、空間を満たす薄い蒸気の霧に気が付く。
 視界を邪魔するようなものではないが、これによく似た煙を以前に見たことがある気がしたのだ。
「遠き日の情景の花園で瘴気を散布していた蒸気機関は、もしや貴女が?」
 クロリアがクルリと振り返ると、そこにはいつの間に移動していたのかレディ・ハンプティの姿があった。
 そして胸元のおぞましい口が歪に嗤い、上の口が開く。
「ふふ、なんのことでしょう。もしそうだとしたら、あなたはどうするというのです?」
 含みのある答えを返すが、まだ仕掛ける気配はない。
 しかし、肩の蒸気機関は小馬鹿にするようにわざわざポォーっと煙を吐き出した。
「ダラキュなお人ですね……ですが、どちらにせよ貴女にアルダワの地を踏ませるわけにはいきません」
 だがクロリアは挑発に乗らず、心を鎮めて構えを取る。
 そして、救いを求めるように天を仰ぎ手を伸ばすと、ベリーダンスのように腰を回し腕を回し、艶めかしく様々な円運動を行う。
 これはクロリアが晩秋の旋律と呼んでいるダンスであり、寂寥感、喪失感、退廃的な死を表現したリズムなのである。

「あら、亡き父様に捧ぐダンスでしょうか。いとしい父様を亡き者にした張本人がそういうこと……とても失礼だと思いません?」
 レディ・ハンプティの表情こそ凛とした淑女のものであったが、胸の口はギリギリと歯ぎしりをして苛立ちを隠せてはいない。
 逆に挑発されたレポート・ハンプティは、内心の怒りを噴きだすように蒸気機関から煙を発して身に纏う。
 すると、肌を震わす大音響でパイプオルガンの音色が蒸気機関から鳴り出し、レディ・ハンプティが一瞬で姿を消した。
 その音だけを置き去りにして。
「……っ!何というスピード……!!」
 クロリアはその動きを目で追うことが出来なかった。
 そして頬を浅く切り裂くソニックムーブが横を通り抜けていった。

「……なぜ?……なぜあなたはまだそこに立っているのですか?」
 遥か後ろで背を向けるレディ・ハンプティが膝をついて呟く。
 勝負は一瞬で決まるはずだった。侮りも手加減もするつもりは無かった。
 しかし、現にクロリアはほぼ無傷で踊り続けている。
 レディ・ハンプティは己の自信ある攻撃が外れたことに困惑していた。
「とてもリアな状況ですね。貴方は既に私の催眠に掛かっています。この動きは一挙手一投足すべて見る者を惑わす魅惑のダンスなのです」
 クロリアがタネ明かしすると、レディ・ハンプティは自身の平衡感覚がクチャグチャになっているから膝をつけているのだとようやく気付く。
 そしてその症状は徐々に酷くなっていき毒のように身体を蝕んでいった。
「そんな……!!ああ、父様……ふがいない娘をお許しください……」

「これでスピードも殺されました。今の貴方はまるで翅をもがれた蝶のようです。苦しいでしょう?……大丈夫ですよ、すぐに終わらせます」
 レディ・ハンプティが動きを止めたことを確認すると、クロリアは自身の片腕を錆色の剣に変異させ、剣を用いたベリーダンスの構えに切り替わる。
 そして剣を振った遠心力を活かすように大きな縦の円運動で近付くと、最後に跳び上がりながら回転してレディ・ハンプティを両断するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シズホ・トヒソズマ
確かに父上様の1人は私がトドメ刺しましたね。だからといって倒されてなどあげませんが。

◆早業◆操縦するからくり人形で対策
列車が出てきたらライアの大地振動破砕で列車を揺らし
リザの吹雪で車体を更に揺らし車輪も凍りつかせます
最後はライアに撒かせた種を異常成長させた植物で真下から突き上げて列車を横転させ幽霊達の攻撃を妨害します
地震、強風、積雪、そして樹身事故により列車は遅延です!

その隙にUC発動
火縄銃を空に展開
数は負けますが、対創造召喚多数騎乗、特攻全成立の超連射弾
UC効果消滅弾ですから、幽霊も列車も当たれば消え果てます!
ハンプティもまとめて一斉射撃し
トドメは接近し『王劾』の◆炎熱属性マグマ刃で斬ります



 黒いゴシックドレスを纏う淑女が佇み、どこからかポォーっと汽笛が鳴り響く。
 その喪服にも見える漆黒のドレスと視線が分からない目深な帽子から、まるで誰かの死を、永遠の別れを告げる死神のようでもあった。
「ああ、父様。憎き猟兵が現れたようです。あなたの意思を継ぐためにも、ここで邪魔者を排除いたしましょう……」
 そう呟くと、待ち受けていた猟書家『レディ・ハンプティ』は顔を上げるのであった。
 
 光に包まれシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)が戦場へと脚を下ろす。
 そして、全身を拘束具の様な衣装で自らを戒めるマスクの彼女は、締め付けられているせいか余計敏感に空間を包むビリビリとひりついた空気を感じ取った。
「この背筋のゾクリとする感覚……なるほど楽しめそうですね」
 すぐに彼女の経験から言えばこれは殺意なのであろうと察し、気を緩めず気配を探る。
 一瞬の間を空けてシズホがバッと振り向くとそこにはレディ・ハンプティの姿があった。
 そして胸元のおぞましい口が歪に嗤い、上の口が開く。
「ああ、父様……憎き怨敵がついに現れました。この機会をどれほど待ち望んだことでしょう」
 彼女の眼こそ帽子で遮られ伺えないが、奥に光る血に飢えた獣のような気配は隠しきれていない。
「そうですね……確かにあなたの父上様は私がトドメ刺しました。だからといってそう簡単に倒されてなどあげませんが」
 互いに戦う理由があっての結果である。シズホは後ろめたい気持ちもなく真正面に見据えて足を踏み出す。
 その時、見計らったかのようにシズホの耳へ突然汽笛の音が入り込み、咄嗟に後ろへ飛退く。
 すると、今さっきまでシズホがいた場所を黒地に黄金色の装飾が施された列車がポォーっと横切ってく。
「列車!?……なんでこんなところに、それにこいつらは……!!」
 紙一重でギリギリ避けたシズホは、通り往く惑う列車の車窓にびっしりと張り付きこちらを恨めし気に睨む無数の怨霊たちと目が合う。
 直感、あれがこのひりついた空気の正体であったかと合点がいった。
「あら、残念です。あなたもいとしい父様や仲間たちの仲間に入れてあげようと思っていたのに」
 その光景を傍観していたレディ・ハンプティはクスクスと笑いながら、胸元の歪な口がグッグッと不気味な嗤い声を漏らす。

「あの列車がある限り容易に近づけはしないってことね……ならこっちにも考えがあります!」
 ババっとシズホが腕を振るうと、両手にそれぞれ紐付いた人形が二体姿を晒す。
 その行動に反応したのか、白い蒸気からまたもやあの魔道列車がシズホを轢き殺そうと迫りくる。
「地上を走る相手ならあなたの出番ですね!大地の地下を頼みましたよライア!!」
 ライアと呼ばれた右手に繋がる彼女は、種を振り撒くと地面に手を着ける。
 すると、驚くべき速度で植物が芽吹き、列車の車輪へと絡みつき速度を緩めた。
 しかしそれでも列車は、ギチギチと蒸気機関の恐ろしい馬力で蔦を引き千切っていく。
「続けてあなたの出番ですよ!命の鼓動すら止める息吹が必要ですリア!!」
 今度はリアと呼ばれた左手に結び付く彼女が、氷の結晶をふぅっと吹きかけ列車に絡まる蔦植物を車輪ごと全て凍らせて、完全に魔道列車の速度を殺した。
「残念でしたねレディ・ハンプティ!本日の運航は線路妨害及び凍結により永遠に遅延ですよ!!」

「まぁ驚きました……そうですよね父様。ですのであなたの配下をお出しください」
 攻撃手段であるはずの列車を止められてもレディ・ハンプティは余裕の姿勢を崩さず『列車の中』へ向けて語り掛ける。
 列車は運搬するための車両である。当然その中には先ほどシズホと眼を合わせた怨霊たちを乗せているのだ。
 バンッと列車の前後にある乗降口が開くと、怨霊たちが溢れ出す。
「『そっち』も来ると思っていました!ライア、大きいやつをお願いします!!」
 ずっと地に触れて力を溜めていたライアが、シズホの合図で力を解放する。
 すると突然、凍った地面を割って大きな樹木が乗降口へ向けて成長し、樹木で怨霊たちを押し込めた。
「あなた達が降りるのはここではなくて地獄ですよ!そこで大人しくしていてください!……あとはあなただけですね、レディ・ハンプティ!!」

「流石は……いだいなる父様を討っただけはありますね」
 シズホに呼ばれたレディ・ハンプティは、苦虫を噛み潰したようにギリギリと胸の口で苛立ちを示していた。
 そしてもう一度新たな列車を用意するつもりなのか、肩の蒸気機関から白い煙を吐いて姿を隠そうとする。
「逃がすつもりはありません!侍国を支配した魔王の力、此処に顕現。創造は虚無、召喚は返還、変換は原型に。在るべき姿へ還る時!【滅せぬ物の在るべきか】!」
 シズホが天に手をかざすと、何処の世界に普及していた火縄銃が無数に現れ銃口を敵に向ける。
 しかし、無駄に大きい列車が遮蔽物となり、直線的な武器である火縄銃では本来届かない。
 だがこれは第六天魔王の力を顕した武器なのである。
 一斉に放たれたそれらは、列車を易々と貫きレディ・ハンプティを撃ち抜く。
「あああぁぁ、父様……不甲斐ない娘を……お許しください」
 力無くか細い声が漏れる。
「それはあなたの父上様のところで伝えなさい」
 生半可に生きながらえ苦しむレディ・ハンプティをシズホの焔を纏う刀で介錯し、ついに辺りの霧が晴れるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

才堂・紅葉
アルダワに行くってなら放置は出来ないわね
折角に魔王も倒したんだか、ちっとばかし大人しくしてもらうわ

●先制対策
「コード・ハイペリア」
奴の踏み込みに合わせ、真の姿の【封印をとき】、震脚で地面を陥没させる【重力属性攻撃、怪力、重量攻撃、見切り、カウンター、衝撃波、トンネル、野生の勘】
恐るべき攻撃だが付け入る隙はその射程の短さだ。機を見て足場を潰し体勢を崩すことで、その初撃の回避をはかりたい

●反撃
「天蠍ッ!!」
震脚のエネルギーを卓越した【グラップル】でそのまま打撃力に転化し、体勢を崩した相手に対し、拳打として【気合】で叩き込みたい

「悪いんだけど、うちの学園に部外者は立ち入り禁止よ」



 黒いゴシックドレスを纏う淑女が佇み、どこからかポォーっと汽笛が鳴り響く。
 彼女は肩に露出している蒸気機関から線香のようにゆらゆらと白い煙を吐き、心沈むような空気が辺りを満たしていた。
 「ああ、父様。憎き猟兵が現れたようです。あなたの意思を継ぐためにも、この邪魔者は排除いたしましょう……」
  そう呟くと、待ち受けていた猟書家『レディ・ハンプティ』は顔を上げ、胸元の白い歯を見せるのであった。

 光に包まれ才堂・紅葉(お嬢・f08859)が戦場へと脚を下ろす。
 任務中は動きやすい格好をする紅葉であったが、今回ばかりはあえて学園の制服に身を包んでいる。
 本来であれば学園内か潜入時にしか着ないのだが、ターゲットがアルダワ学園、紅葉の母校を狙っているというのであれば話は別なのだ。
 これには帰るべき場所を守るという決意、そして相手を誘いこむ狙いも込めている。
 勿論、そのままでは動き回るのに不自由であるため、スカートを折ってミニスカートにしている。
「この格好は皆には見せられないわね……」
 着慣れた制服も、股下がスーッと風を肌に感じると気恥ずかしくなる。
 それからしばらく神経を研ぎ澄ますように目を瞑っていた紅葉だが、ふと眼を開けて振り返るとそこにはレディ・ハンプティの姿があった。
 そして胸元のおぞましい口が歪に嗤い、上の口が開く。
「ああ、父様……あの服装はあなたを閉じ込めていた憎き学園のもの。まさか攻め入る前より目に入れることが出来るとは……腸が煮えくり返るようです」
 彼女の顔こそ淑女然として変化は無いが、下の口は鋭い歯をギリギリと歯ぎしりして怒りの感情が漏れていた。
 そのまま隠しきれない殺意が周囲に広がり、地鳴りのような音で空気が揺れる。
「あら、アルダワに行くってなら放置は出来ないわね。折角学園総出で魔王も倒したんだから、ちっとばかし大人しくしてもらうわ」
 しかし紅葉が物怖じせずに堂々と返す。
 学園外では傭兵として視線を潜って来た経験もあるが、何よりも自分たちの手で魔王を撃退したことが何より紅葉の心を支えているからだ。
「気に入りませんね……その態度、その服装、その顔、その眼差し……ああ、全能なる父様を侮辱されている気分です。もう……グチャグチャに挽き潰してしまいたい」
 レディ・ハンプティは深く噛みしめるようにそう言い放つと、恍惚とした表情で顔に手を当て、胸の口がガッパリと大きく開いたのであった。

「本気みたいね……ならこちらも本気で行かせてもらうわ!コード・ハイペリア!!」
 紅葉が右手の甲を前に出し、力の解放を宣言する。
 すると、青白く眩い光と共にハイペリアの紋章が浮かび上がり、紅葉の髪も秋色に紅く色付いていく。
「さぁ、そんなに仇を討ちたいならどこからでも来なさい!アルダワ学園代表として私が受けて立つわ!!」
 真っ直ぐにレディ・ハンプティを見据え、紅葉は重心低く拳を構えた。
 不退転、一歩も退かない決意を示す。
 その姿はまさに学園の威光を背負う者の風格と言えるだろう。
 だからこそ、余計にレディ・ハンプティにとって最大の挑発となるのだ。
「あぁ父様!見ていてください!!あの憎き学園を潰す前にこの小娘を無残に食い殺して見せます!!!」
 紅葉の作戦通り余程癪に障ったのか、肩の蒸気機関は熱気で蜃気楼が出来る程にポォーっと吹き続けており、下の口がわなわなと震えていた。
 そして紅葉に向けてその大きな胸の口を開くと、槍のように伸びた牙を突き出しながら肩の蒸気機関の勢いも足して踏み込んで来る。
(予想以上に速い……タイミングは一瞬、ズレればやられるわね……!!)
 紅葉がキッと眼を細めると、刹那の間合いを見切って右脚を勢いよく地面に叩きつけた。
 そのドンと地を揺らす一撃は床を広範囲に割って、突っ込んできていたレディ・ハンプティの脚が宙に浮く。
「まさか、そんな……!!」
 紅葉の目と鼻の先、今一度大きく踏み込み巨大な顎で噛み砕こうという絶妙な隙を突かれたレディ・ハンプティの脚は虚しく空を蹴る。
 怒りに囚われたあまりに、紅葉しか見えておらず足元が疎かだったのだ。

「しっかりと歯を食いしばりなさい……!!この一撃で決着させるわッ天蠍ッ!!」
 カッと眼を見開いた紅葉は、握りしめた拳へさらに力を込めると紋章の輝きが辺りを包む。
 先ほど踏み締めた脚、そして制御できず向かって来る敵の勢い、力を集中させた拳、それら全てを活かしたエネルギーの集約を一振りの右ストレートに賭ける。
 そしてその拳は、踏み込み不足で半歩手前で噛み合わせていたレディ・ハンプティの胸の歯にぶち込まれる。
 直撃の瞬間、太く鋭い歯は全て砕け落ち、そのまま彼女の胴を抉るように打ち込まれると衝撃波を伴い吹き飛んでいった。
「がっばぁ!!……父、様!!」
「悪いんだけど、うちの学園に部外者は立ち入り禁止よ。地獄に出直しなさい」
 紅葉の言葉が言い終わるころにようやくレディ・ハンプティの身体が地に着き、動きを止めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マックス・アーキボルト
※アドリブ歓迎

別世界でアルダワ絡みの相手に会うのも、いよいよ驚かなくなってきたな…まして世界を改変する力だなんて!
諸王国連合に危険をもたらす貴方を見過ごすわけにはいかない!応戦する!

超スピードの先制、対策の余裕は一瞬…!
加速する能力に関する戦闘知識から、その速さを〈学習力〉で解析。攻撃するタイミングに見切りをつけて何とか武器受けを実行、機械鎧への防具改造指示も出してとことん防御だ!

っ…痛みは激痛耐性で耐え抜く。こちらの反撃は相手の形態が解除された瞬間!
ダッシュで接近、【加速魔法式】の零距離射撃で魔力弾を叩き込むよ!



 黒いゴシックドレスを纏う淑女が佇み、蒸気機関からポォーっと白い煙が噴き出す。
 まるで霧雨に包まれた墓所のように物悲しく陰鬱な空気が漂い、彼女がまるで追悼の涙を流しているかのように蒸気機関から結露した水滴がしとしとと足元を濡らしていた。
「ああ、父様。憎き猟兵が現れたようです。あなたの意思を継ぐためにも、この邪魔者は排除いたしましょう……」
 そう呟くと、待ち受けていた猟書家『レディ・ハンプティ』は顔を上げるのであった。
 
 光に包まれマックス・アーキボルト(ブラスハート・マクスウェル・f10252)が戦場へと脚を下ろす。
 ミレナリィドールであるマックスは人間と異なる身体構造をしているもの、肌と髪は生態パーツを用いている。
 そのためじっとりとした湿度の高くむせるような熱い空気にすぐ気が付いた。
「これは……蒸気。アルダワ以外で見かけることはあまりないはずなんだけど……いやだからこそ、なのかな」
 薄もやのように遠くの景色を隠す白い蒸気が周囲を包んでいたが、よく目を凝らしてみれば金色の蒸気機関らしきものが後ろに隠れている。
 見覚えのあるそれは、アルダワ学園出身者にとってそれらはとても印象深く心に残っていた。
 遠くない過去、学園に進行してきた魔王『アウルム・アンティーカ』の身体に酷似していたからである。
「わざわざこんなものを用意しているということは……また僕達の世界へ悪さを企てる奴がいるってことだね」
 マックスが誰かに問いかけるように呟き振り返るとそこにはレディ・ハンプティの姿があった。
 そして胸元のおぞましい口が歪に嗤い、上の口が開く。
「ええ、これらは偉大なる父様のお身体の一部を模したもの。……この本で災魔を蒸気獣と変える、世界の理を改変する力の実験の副産物です」
 彼女は本に手を落とし、これ見よがしに指し示す。
 その言葉だけでは真偽が定かではないが、レディ・ハンプティの肩に露出する金色の蒸気機関がポォーっと煙を吐き出したことで確信がいった。
 まさにあの魔王の力の一片を身に着けているのだろう。
 衝撃の事実にマックスは眉間にシワを作り警戒する。
「別世界でアルダワ絡みの相手に会うのも、いよいよ驚かなくなってきたな……まして世界を改変する力だなんて!諸王国連合に危険をもたらす貴方を見過ごすわけにはいかない!応戦する!!」
 鋭く切れる視線でマックスが睨むと、互いに間合いを取るのであった。

 まず動きを見せたのはレディ・ハンプティであった。
 本を大事そうにしまうと、肩を怒らせるように回し金色の蒸気機関からパイプオルガンのような音色と共に再び蒸気を噴きだす。
 しかし先ほどまでとは違い中々鳴り止まず、レクイエムのように厳かながらも悲しい譜を刻んでいた。
 そして音楽を嗜むマックスにはその音色に不快意味が込められていることを読み取る。
(哀しい歌だ……親、父かな、その人へのとても強い想いを感じる)
 戦いの中でほんの一瞬だが気をとられた瞬間、レディ・ハンプティが噴き出していた蒸気を纏い猛スピードでこちらへと向かって来ていた。
 その勢いから、マックスは考えている隙などないと直感する。
「速い……!!マキナ・エンジン緊急稼働、展開(ドレスアップ)!!」
 取れる選択肢多くない。まずは身を守らねばと胸の無限魔心炉に意識を集中させた。
 するとマックスの身体の各部位にプロテクターのような錆色の装甲が出現し、彼を衝撃から守るために装着される。
「間に合っ……グゥッ!!」
 間を置かぬままレディ・ハンプティの突進が彼を軽々と吹き飛ばすと、身体を高く浮かせながら地を転がった。
(予想以上に強い……!!身体がバラバラになりそうだ……!!だけど蒸気は僕にだって使えるんだ)
 坂を転がる小石のように地面との摩擦が彼の四肢を千切ろうとするが、各部関節と背中の放熱口から一気に蒸気を吐き出し無理やり姿勢制御を行う。
 そして片膝は着きながらも、何度か回転した後ようやく体制を立て直した。

(考えろ……僕達学生は常に相手から学び己に活かせと教わってきたはずだ)
 息を整えるマックスの眼には、彼を轢いたレディ・ハンプティが遠くで蒸気を解除し、こちらに振り向くと再び蒸気を身に纏う姿が写る。
 次をまともに受ければ今度こそ身体がもたないだろう。
「……?今一瞬、違和感があったような……なんだろう」
 彼女の突進は装甲を身に着けたマックスですら軽々吹き飛ばす威力だ。
 しかし、その瞬発力の犠牲として旋回能力がないんじゃないか、または一瞬しか維持でいないんじゃないかと考察する。
(さっきの蒸気解除の違和感はそれか。正直、正面から受けたくはないけど勝機はココしかないはずだ……!!)
 マックスの眼に再びあの蒸気の塊が迫って来るのが写る。
 だが彼は逃げることなく左手を突き出し、銃形態へと変形させる。
 多少の衝撃で歪まないように普段よりもかなり銃装甲にした特殊カスタムだ。
(タイミングを合わせるんだ……今だ!)
 レディ・ハンプティとの衝突の瞬間、マックスは脚部スラスターを全力で吹かし少しでも速度差を殺す。
 次の瞬間、マックスは左腕に強い衝撃を感知した。
「ガァッ!まるで万力みたいだ……!!」
 今度は吹き飛ばされなかったものの、今度は蒸気の塊とともに急速に移動していた。
 そして僅かに蒸気が晴れると、彼の突き出した腕は半壊しながらレディ・ハンプティの胸の口に噛みつかれていたのだ。
「っ……まだ動くか……頼むこのままもってくれ僕の腕!加速魔法発動!!」
 ミシミシと悲鳴を上げる腕に魔力を送ると、残りの蒸気を全て晴らすほどの眩い光がレディ・ハンプティの胸の口内で瞬く。
「そんな……!!あぁ、父様!まだ私は……!!」

 レディ・ハンプティの断末魔がガンガンとマックスの耳に何度も響く。
「いたた……はぁ全身レストアかな」
 爆炎からよろよろと抜け出してくるのはマックスただ一人。
 彼は知恵と勇気で見事敵を打倒したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫・藍
藍ちゃんくん、逃げるのでっす!
列車というからには飛んでようが線路がなかろうが小回りは効かないはず!
まっすぐ早く逃げるよりも、空中浮遊も交えての右に左に上に下に、急ブレーキ急加速の前進後退!
気分はUFO!
乗客幽霊さんも蒸気機関で武装している以上は幾らか取り回しは悪いはずでっすしー
地形も活用しつつとにかく全力で時間稼ぎ!
避けられない分はアイドルオーラ防御!

手番が来ましたらダンス!
幽霊さんだけでなく列車相手にも効くのでっすよー?
列車を激しく振り回して幽霊さんや蒸気機関、レディにぶつけたり、車両連結軸をはじめ負担をかけてぐっちゃぐちゃに!
ブレイクダンスなどどうでっしょか!
派手に事故らせちゃうのです!



 黒いゴシックドレスを纏う淑女が佇み、どこからかポォーっと汽笛が鳴り響く。
 その喪服にも見える漆黒のドレスと視線が分からない目深な帽子から、まるで誰かの死を、永遠の別れを告げる死神のようでもあった。
「ああ、父様。憎き猟兵が現れたようです。あなたの意思を継ぐためにも、ここで邪魔者を排除いたしましょう……」
 そう呟くと、待ち受けていた猟書家『レディ・ハンプティ』は顔を上げるのであった。
 
 光に包まれ紫・藍(覇戒へと至れ、愚か姫・f01052)が戦場へと脚を下ろす。
 藍もまたドレスを身に纏っているが、こちらは先ほどと打って変わって落ち着いた色ながらも心弾むような着飾りのあるものであった。
 清楚に振舞うというよりも動くことで揺れるスカートの波を魅せる、踊り向けのようなあしらえなのだろう。
 しかしそれは、このひりついた空気の中ではやけに浮いていたのだった。
「へーい!藍ちゃんくんの登場でっすよー!ぴすぴすなのでっす!」
 光から現れ眼を開いた藍が、開口一番に大声で名乗りを上げる。
 元気にきゃぴきゃぴとした人懐こい藍の笑顔を見れば、誰もが心を許すはずなのだが、その場はシーンと木霊が返るほどに静まっていた。
「……あれれ?藍ちゃんくん確かにみんなの視線を感じたのでっすよー?」
 改めて周囲を見渡してみると、遠くは薄もやのような蒸気で遮られて見通せないがかなり広い会場であることは分かった。
 しかし、生活音も布の擦り音一つすらも聞こえない、がらんどうな空間であったために藍は少々混乱する。
 先ほど感じた視線とは何だったのか、と。
「う~ん藍ちゃんくん寂しいのでっす……あっそこに誰かいるのでっすねー!」
 一瞬の間を空けて藍がバッと振り向くとそこにはレディ・ハンプティの姿があった。
 そして胸元のおぞましい口が歪に嗤い、上の口が開く。
「ああ、父様……なんとも騒がしいゲストが現れました。あなたの死を静かに慈しむ暇さえ与えてはくれないようですね。荘厳なる父様のためにもこの世から退場していただきましょう」
 目深に被ったレディ・ハンプティの表情は分からないが、興奮するように肩に露出した金色の蒸気機関を小刻みに鳴らし、怒っているように感じられた。
「ちょっとちょっとー!雰囲気暗すぎでっすしー!もっと藍ちゃんくんみたいにした方が楽しいでっすよー?」
 対照的すぎる二人が対面すると、藍はスカートの裾をつまんでぴょこぴょこと軽快にステップを刻んで笑いかける。
 動く度にふわりと浮かび柔らかな生地が可愛らしく藍に追従する姿を見ると、レディ・ハンプティはピクリと僅かに反応を示した。
(おぉ~藍ちゃんくんで楽しんでくれてるみたいでっす)
 誰かの心を動かせた、それが嬉しくて藍は余計に頬が緩む。

 その時、遮るように藍の耳へ突然汽笛の音が入り込み、咄嗟に後ろへ飛退く。
 すると、今さっきまで藍がいた場所を黒地に黄金色の装飾が施された列車がポォーっと横切っていった。
「ななな、なんでっすかー!?藍ちゃんくん大ピンチだったのでっす!」
 楽しいひと時をぶち壊した無粋極まりない乱入者は、その車窓に明かりが灯っており中の様子が一瞬伺えた。
 そこにはこちらを睨む無数の眼、怨霊たちが窓に貼りつき藍と眼を合わせたのだ。
 そして、ゾクリと藍の背筋に冷たい悪寒が走る。
 ここに来た時に感じた視線は、間違いなく彼らのものであろう。
「まぁ、残念です。もう少しで父様達の仲間となれましたのに」
 列車が通り過ぎた向こう側では、レディ・ハンプティの胸の口がグッグッと不気味な嗤いを上げてその場に佇んでいた。
「ですがいつまで耐えられるでしょうね」
 彼女がそう呟くと、再び藍の耳にあの汽笛の音が飛び込む。
 しかし今度は不意をつかれた先ほどとは違い、藍の顔にも余裕が戻る。
「おっとだったら、藍ちゃんくんも全力で逃げるのでっすよー!」
 スピードに任せた直線的な突進で轢こうとする列車。
 その動きはあまりにも単調であり、藍は踊るように上も下も無く縦横無尽にヒラリヒラリと身を翻す。
 二度三度、六度七度、何度襲われようと藍は地を蹴っては宙返りで列車を踏み台にしたり、時にはマタドールのようにドレススカートをひらりと捲りいなしていく。
「オ・レ!藍ちゃんくんぜっこーちょーなのでっす!」
 あまりにも美しいそれらの動作は、完全に列車の動きを見切っているが故だろう。

 痺れを切らしたのか、レディ・ハンプティはギリギリと胸の歯を噛みしめていた。
 そして列車に向かって手を挙げると、中に乗車していた無数の怨霊たちがたちまち溢れ出して藍を囲んでいく。
 スピードで勝てないなら数で勝負ということなのだろう。
「おぉ~藍ちゃんくんのソロパートが終わったから、今度はみんなでダンスなのでっすねー!それでは皆様、ご一緒に!レッツ・ダンシングなのでっすよー!」
 フラッシュモブのようにぞろぞろと現れた怨霊たちに対し、藍は嬉しそうにテンションを上げると、踵のタップでリズムを刻み歌を口ずさみながら踊り出す。
 その姿はさながら歌劇の中央に陣取る主役である。
 そして怨霊だって心はある。
 藍の産みだす場の流れに飲まれると、自然に体が動き出し藍のバックダンサーとして息を揃えた。
「盛り上がって来たのでっす!ここで藍ちゃんくんのとっておきの大技で締めるのでっすよー!」
 場を盛り上げることが楽しくて調子に乗った藍は、ブレイクダンスしながら列車の下へ潜り込むと、逆立ちで列車を持ち上げスピンでクルクル回しだす。
 まるでピザ生地のようにトントン回しながら整えると、最後にポーンと高く蹴り上げパワームーブからのフリーズでキメ。
 怨霊たちからは拍手喝采で褒められていた。

「いぇ~い!ぴすぴすなのでっす!」
 すっかり舞台の主役となった藍は声援に応えてまんざらでもなさそうであった。
 がしかし、怨霊たちは突然姿を消して、静寂になってしまう。
 驚いて藍が振り返ると、そこには列車と地面に挟まれたレディ・ハンプティの姿があった。 
 どうやら放り投げた列車の下敷きになり気を失ったようである。
「あっちゃ~派手に事故らせちゃったのです!」
 こうして彼女は猟兵達に引き渡されて幕を閉じるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月20日


挿絵イラスト