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紫水晶への祈りは紅く染まる

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●葡萄酒は血の香り
 ーーー夜の闇を切り裂くような悲鳴。それを聞くものはただ一人。
「.........もう壊れちゃった、つまんないの」
 力なくだらりと垂れる四肢。もう動かない頭。吊るされた肉塊。鼻が曲がりそうなほどの死臭。真下のワイングラスから溢れた体液は、硬い床に音もたてず流れ落ちる。
 それに向き合うは、少女。肌は白く、生者には見えない。少女はワイングラスを手に取り、そっと口をつけ、ゆっくりと、味わう。彼女は吸血鬼であった。
 死体となったそれの拘束を解き、部屋の隅に投げ捨て、槍で一刺し。槍は返り血を浴びて、妖しく光を増す。
「次の玩具を、探さなきゃ......」
 少女は静かに微笑むと、ドレスをひらひらとなびかせ、スキップしながら部屋を後にする。その姿は純粋無垢な子供にしか見えなかった。

●グリモアベース
「......お腹、すいたなぁ」
 集まった猟兵を目の前に呑気なことをぼやいているのは、グリモア猟兵のメルヴァ・ローズリオ。
「はいはーい、今日も今日とて集まってくれてありがとう。早速だけど、これ見て頂戴」
 隣に控えていたフォーマルな服装の小さな少年が一人一人に資料を手渡す。
「えっと、みんなにはダークセイヴァーに行ってもらうわ。今回はちょっと危険な依頼になりそうだから、参加するかどうかはよーく考えて。騒動の原因は......少女のヴァンパイア。これが厄介でね。子供っぽい性格で当然のように人間を殺していくっていう、なかなか恐ろしい子なの。しかも、見た目に反して力も強いみたい。油断したらもう、ザックリと、ね?」
 槍を突き出す動きをしながら、説明を続ける。
「彼女の根城に直接行って倒そう、とかは思ってない......というか住処がわからない。そこで、ちょっとある村を利用しておびき出そうと思うの。この村は度々その少女の襲撃にあってるみたいで、また来ると予想してるから、出てきたところを討伐するよ。で、おびき寄せの作戦なんだけど、今、村民同士で対立をしてるみたい。襲撃の不安からくるものだと思うけど。この騒ぎを耳にしたら絶対奴はやってくる!そこをみんなで叩いて!村民たちは戦いの邪魔だろうから、適当になだめて安全なところに避難させといて」
 謎の確信と大雑把な対応は若干の不安要素ではあるが......。
「こういうわけで、これ以上被害を出さないためにも、頑張ってきてもらいたい。くれぐれも捕まったりしないでよ?待ってるのは嬲り殺しだけだからね」

 転送の準備を終えて、猟兵を送り出す。
「.........月の女神となるのは果たして誰かなぁ?」
 心なしか楽しそうなメルヴァ。一体何の話をしているのだろうか......。


ツムギとカナメ
 こんにちは、ツムギとカナメです。

 今回の舞台はダークセイヴァーです。オープニングにもあったような、ちょっと残酷なシーンがありますのでご了承。

 第一章では、村民をなだめてください。騒いだままだと戦いの邪魔ですからね。
 第二章では、ボス......の前に集団戦です。相手は自分の命を何とも思っていませんので、遠慮なくぶつかってきます。こちらも全力で立ち向かわないと、死にますよ?
 第三章では、吸血鬼の少女と戦ってもらいます。パワーも強く、速いので、一筋縄ではいかないでしょう。

 ◆シナリオの内容上、判定によっては多少の流血程度の傷を負うかもしれません。NGな人はプレイングのどこかに書いておいてください。

 それでは、皆様の参加、お待ちしています。
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第1章 冒険 『争う人々』

POW   :    腕っぷしを見せて注目と信頼を集めるぜ!

SPD   :    住人の間に割り込みテクニックで喧嘩を止めるよ。

WIZ   :    仲間割れの無意味さを説いて落ち着かせましょう。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

早見・葵
一般人を守りながら闘うのも難しいでしょうし、ここは大人しくしてもらいたいですね。
旅人のふりをして、熱を帯びていない人に「何故、喧嘩をしているのですか?」と訪ねます。
知っているとはいえ、突然入っていくのは不自然でしょう。

剣を鞘に入れたまま大きく振り、地面に叩きつける【気合】
衝撃と音で、村人たちの注目を集める。
「何やらお困りのようですね。私が皆さんを守りますよ」

信じられない人を信じさせるために、腕相撲をしましょう。
『3分以内に私が負けなければ勝ち』
普通にやっても負けませんが、【無敵城塞】を使って無敗で力を示します。
「約束しましょう。守り抜くと! だから、少しの間でいいので、避難してください」



「そこのお前、止まれ!」
 村を訪れた早見・葵(竜の姫騎士・f00471)は入り口に立っていた二人の門番に粗悪な槍で道をふさがれる。一人は気が強そうな、がっしりとした男。もう一人は細くて気弱な男だ。
「......何者だ?」
 頭にある角に気づき、片方は警戒を増し、もう片方は槍を持っている手を小刻みに震わせる。
「私はただの旅人ですよ。今日の宿を探してさまよっていたところ、大きな声が聞こえたので、立ち寄ったんです」
 旅人、と聞いた瞬間、顔をしかめる門番。どうやら、ヴァンパイアと領主によって占領状態にあるダークセイヴァーでは、旅人のように自由に出歩ける人というのは珍しいようだ。二人の表情を見て失敗したか、と葵は内心思ったが、
「......旅人さんか。泊めてやるくらいはできるだろうが、もてなしはできそうにないな......。こんな有様だからな」
 門番が後ろでバリケードに向かって叫ぶ人々を顎で指す。
「何故、喧嘩をしているのですか?」
 うまく入り込めそうで安心し、情報を聞き出そうと問いかける。
「それが......ここ最近、吸血鬼が村の人を定期的に攫っていって。今日がその日なんだ......団結して立ち向かおうって人たちと、生贄を一人出して凌ごうって人たちが喧嘩してるんだ。こっち側は生贄を出す考えの保守派だよ。.........ああぁ、いやだぁ......死にたくない!」
 細い方の男が早口でまくしたてて説明し、その場に泣き崩れる。よほど精神に堪えているようだ。もう一人が呆れたように額に手を当てる。
「......少し離れていてください」
 葵は腰にかかっている剣を鞘にしまったまま大きく振りかぶと、そのまま気合で思いっきり地面に叩き付ける。
「旅人さん、何しようと......って、うおッ!」
 それは地面が軽く揺れるほど。突然の音に驚いた村民たちは一斉に振り返る。つかつかと歩み寄ると、全員に聞こえるようにこう言った。
「何やらお困りのようですね。私が皆さんを守りますよ」
 誰も動けない中、一人の男が近づく。門番の男よりもガタイがよく、背も高い。
「......お前さん、何だ?見たところ深窓のお嬢様って感じだが。しかも、俺たちを守る、だとォ?何をほざいてやがる」
 自分は通りすがりの旅人ということ、信用できないのなら力を示すことを説明し、腕相撲でどうだ、と提案した。
「うでずもおぉ!?なめてんのか?......まあ、やってやろうじゃねえか。その細い腕が折れても後悔すんなよ」
 そばにあった木のテーブルを持ってきて、お互い肘をつけて見合う。はじめ!の合図で腕に力をこめる。
 確かに男の力は人間にしては凄かったが、【無敵城塞】を発動している葵の腕は一ミリも動かない。最初は踏ん張っていたが、どんどん顔を赤くして、ギブアップしてしまった。
「な、なんだこれ。鉄塊を押してるみたいだぞ......」
 驚きを隠せない大人をかき分けて、子供たちが好奇心に身を任せて次々と挑戦しては、敗れていく。そんな中、一人の男の子が上目遣いで葵を見上げてじっと見つめてきた。
「.........ねぇ、おねえちゃんはみんなを、なかなおりさせてくれる?ぼく、まえみたいにみんなでおそんだり、おまつりしたい!」
 おぼつかない舌で一生懸命しゃべるその姿は何ともかわいらしい。
「......約束する。守り抜くよ! だから、少しの間でいいから、避難していてくれるかな?」
 屈んで目線を合わせて、優しくお願いすると、男の子は顔をパッと明るくさせて、親と思われる大人の手を引いて、村の中央の大きな家へ向かっていった。それに続いて他の親子も避難していく。
 大人たちは腕相撲だけでは信用しきれていないようだが、親子を避難させられたのは大きいだろう。未来ある子供を守ることができるのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
狩猟者きどりの超越者が狩られる獲物に成り下がる、その瞬間の無様な足掻きがたまらない、猟兵冥利に尽きるというものよね☆
今回の娘はどんな声で哭いてくれるのかなー♪

ま、その前に誘き出すお仕事ー、と。
ラブフェロモンとマインドジャックで誘惑催眠して村人を大人しくさせましょう。
で、ワンダフォーランドに送りこみましょ、この中が一番安全だわ。
ま、送り込む為には私の身体に接触する必要があるのだけど……ちょっとくらい愉しんでも罰は当たらないわよね☆
喧嘩する元気があるのなら、さぁ、私を虐げなさい♪ふふ、遠慮なく欲望を解き放っていいのよ☆
これは、この後の戦闘に備えてリジュネレーションを発動させる為に必要な儀式なのよ?



 町のはずれにある広場。そこでは牧師と思われる男による演説が行われていた。
「神はわれらをお救いになられる!救済が来るその時まで耐え忍ぶのです!さあ、祈りを捧げなさい!信仰心を失ったものには残酷な死、あるのみです!」
 ある人は武器を足元に置き、ある人は流れる涙を拭い......みな正座して、頭を地につけ、深々と礼拝する。何日も座っていたのか、膝には血が滲み、土が赤く染まっている。人はこういうときほど宗教にすがるものだ。
「今回の娘はどんな声で哭いてくれるのかなー♪ま、その前に誘き出すお仕事ー、と」
 ベタな内容の演説を聞き流しながら広場に足を踏み入れたのは、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)。彼女の到来に気が付いたのは熱弁していた牧師のみ。
「おお、そこの少女も神の助けを必要とするか?ともに懺悔し、悔い改めるのです!さすれば救われるでしょう」
 そんなことをする気は微塵もないアリスは【ラブフェロモン】を振りまくと同時に、【マインドジャック】を放つ。一つでも強力なものを二つ同時に喰らったら、並大抵の精神力では耐えられるはずもない。
 祈りを捧げていた人々は頭を上げ、ゆっくりと立ち上がると、老若男女関係なく、アリスのもとへ一直線に向かっていき、あっという間に人だかりとなる。
「喧嘩する元気があるのなら、さぁ、私を虐げなさい♪ふふ、遠慮なく欲望を解き放っていいのよ☆」
 人の波にのまれたアリスの様子は外からは分からない。聴衆を奪われた牧師はわなわなと体を震わせ、声を荒げる。
「な、何なんですかあなたは!?いきなり現れては人を集めて身を寄せて!子供がそんなことをするとは、なんと、はしたない!邪教ですよ、邪教!」
 自分より小さな女子に信者を盗られて嫉妬している牧師。もはやただの負け惜しみである。
 その間、アリスは密着している人たちを次々と【ワンダフォーランド】へと送る。一番安全だという判断だろう。彼女が死ななければ中の人も死ぬことはない。しばらくすれば全員が吸い込まれる。人間が消えていのを見て、牧師はパニックに陥った。
「は?ほんとに何なんだよ!?お前もば、化け物だ!た、助けてくれ!嫌だ!俺はまだ死にたくない!」
 そう吐き捨ててどこかへ走り去ってしまう。牧師は逃がしたが、多くの人を保護することができた。あいつは、まあいいだろう。だって初対面の人に邪教だの化け物だと叫ぶ奴だ。そんな失礼な奴、放っておけばいい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

嶋野・輝彦
【POW】
対立してる村民に
先制攻撃、だまし討ち、恫喝、存在感

「何やってんだゴラァ!!」
蹴りを入れる

さらに
対立のリーダーっぽい奴殴って
恫喝、存在感、コミュ力で
「こんな時に何遊んでんだ!危機感ないんかオラァ!!」
全員ボコボコにする
基本素手ゴロ対応
刺されたりしても
激痛耐性、覚悟で
顔色変えずに殴り返して
恫喝、存在感で
「こんなもん効かんわ、舐めてんのか?ああんっ!!」
対立している住民、心ごとへし折る

ボコボコにした後は
ボコった村民並べて
存在感、コミュ力、恫喝で
蹴り入れながら
「今がどんなときかわかってんのか!!言ってみろや?」
「お前ら何人いてもクソの役にも立たねぇんだよ!ジャマだ!とっとと帰れ!殺すぞ!」



 暗く狭い路地。集うは若者。ここでも対立が起きていた。拳が飛び交い、あたりには欠けた歯がぽろぽろと散らばっている。そんな中に身を投じる男が一人。
「何やってんだゴラァ!!」
 暗がりからの不意打ちの蹴りを喧嘩している一人に食らわせたのは嶋野・輝彦(人間の戦場傭兵・f04223)。
 あたりは騒然。当然の反応である。
「......おい、なんだおっさん、邪魔すんなよ。ていうか誰だよ?」
 ガラの悪そうな少年が一人、生意気に仁王立ち。おそらくこいつが片方のリーダー核の奴だろう。その顔に拳を叩きこむ。
「こんな時に何遊んでんだ!危機感ないんかオラァ!!」
 そう叫んで手あたり次第殴る、蹴る。
「......った、何すんだ!クソ野郎ッ!」
 さっき顔面を殴られた少年が仕返しとばかりに懐から小刀を取り出し、突進した。決まった!という表情をして勝ち誇っているところ、胸倉をつかみ、思いっきり殴り飛ばす。
「こんなもん効かんわ、舐めてんのか?ああんっ!!」
 輝彦に激痛耐性があることはもちろん知らないので、恐怖で固まってしまう。そこをさらに殴る、殴る、殴る。
 すっかりボロボロになった若者を並べて、
「今がどんなときかわかってんのか!!言ってみろや?」
 怖すぎてもう口を開くことができないか、歯がなくて喋れない者がほとんどなので、答えは返ってこない。
「お前ら何人いてもクソの役にも立たねぇんだよ!ジャマだ!とっとと帰れ!殺すぞ!」
 今の彼らには、『ここ俺たちが住んでる村なんですけど?もう帰ってるようなもんだろ』なんて揚げ足をとる余裕もない。蜘蛛の子を散らすように我先にと逃げ出してしまう。
「ったく......」
 無事...とは言い難いが、争いは止められたのだ。吸血鬼に殺されるよりはいいだろう。時には武力行使も必要なのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

六道・紫音
こんな状況でも人は争う…闘争が人の性なのか、絶望が人を駆り立てるのか…
何れにせよ、止める必要はあるか。

・行動
「無意味な争いはやめろ!」
『ダッシュ』で争う村人達の間に入り『見切り』で彼らの武器や手足のみを狙って【陸之太刀《絶佳》】を放ち、一閃にて同時に多数の村人を無力化する事で圧倒的な力を示す。
「俺は剣士の紫音、この村に現れるという女吸血鬼を斬りに来た。
無駄な争いで命を消費するのは止めて大人しく家に篭っているがいい、決戦の際に邪魔となるなら吸血鬼の前に俺が貴様らを斬る…分かったな?」
厳しい言い方にはなるが彼らを守る為だ。
実際、戦いが始まれば俺は彼らを気にする事はない…果たし合いに集中するからな。



 門番がいた方とは反対の入り口。団結して立ち向かう......革新派の人が集まる。バリケードの向こう側の騒ぎが収まり、ざわついている様子。その人だかりの中にダッシュで飛び込んだのは六道・紫音(剣聖・f01807)。
「無意味な争いはやめろ!」
 刀をもって人混みに割って入っていく。だが、争いで疲弊した者にはまともな判断ができない。
「あ?なんだ?邪魔なんだよ!部外者はさっさとどいてろ!」
 その様子に軽く呆れつつ、【陸之太刀《絶佳》】を放つ。武器を狙って人間自体は傷つけないように。その一閃は村人の持っていた農具や粗悪な銃を切り落とす。
 思考が追い付かず、鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしている人々をに大きな声で続ける。
「俺は剣士の紫音、この村に現れるという女吸血鬼を斬りに来た。 無駄な争いで命を消費するのは止めて大人しく家に篭っているがいい、決戦の際に邪魔となるなら吸血鬼の前に俺が貴様らを斬る…分かったな?」
 証拠を取り戻し、紫音の言葉を咀嚼すると、顔を青ざめて一目散に村の中心の家へ走っていく。足を縺れさせ、転びながらも必死に。
 厳しい言い方ではあるが、これも紫音の、彼らを守るという優しさからくるものだ。それにあんなものが武器では吸血鬼には勝ち目もない。実際、彼にとっても、戦いに集中できる、という面では、利点であるともいえる。地面には刃と柄の部分が分かれた農具が大量に転がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『朱殷の隷属戦士』

POW   :    慟哭のフレイル
【闇の力と血が染付いたフレイル】が命中した対象に対し、高威力高命中の【血から滲み出る、心に直接響く犠牲者の慟哭】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    血濡れの盾刃
【表面に棘を備えた盾を前面に構えての突進】による素早い一撃を放つ。また、【盾以外の武器を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    裏切りの弾丸
【マスケット銃より放った魔を封じる銀の弾丸】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お人形の耐久力テスト
 村民はあらかた避難し終え、村には猟兵しか見えない。その時、遠くから金属のこすれる鈍い音が聞こえる。現れたのは、血にまみれた大量の人間と......吸血鬼の少女。
「.........あれぇ?おかしいな。いつもの人たちじゃない。どこにやったの?」
 翼を羽ばたかせ、空から村を見渡すその様子は、美しい。白い髪と肌は夜の闇に映え、手にした槍はかすかな明かりを反射して紅く光っている。

 わざとらしく顎に手を当てて考えこんでいると、顔を上げる。いい事を思いついたようだ。
「じゃあ、あなたたちが代わりに私に遊ばれてくれるってことでいいよね!でも、まずは......耐久力テストをしまーす!すぐ壊れちゃう玩具はつまんないもん」
 そう告げると、鎧を纏った戦士たちが一歩前に出る。
「この子たちはね、私の遊びにたーくさん付き合ってくれた、丈夫で強いお人形さんたちなの。これ相手に壊れなかったら、私と遊ぼうね?」

 にこにこ笑ったままそう語る少女は気味が悪い。奴を倒すためにも、まずは目の前の敵だ。中身は人間だが、容赦なく叩き潰せ。その鎧を自分の血で染めることにならないように......。
レイ・キャスケット
玩具とか、お人形とか、テストとか
なんだろ、ボク、この人すっごく……”イヤ”だな
こういう気持ちさ、隠さなくても、いいよね?

戦場を絶え間なく【ダッシュ】で駆け続けて中距離から【高速詠唱】による簡易魔法で【援護射撃】
電撃で痺れさせて隙を作ったり攻撃を避けようとする足元に氷魔法を打ち込んで動きを阻害したりしてアシスト!
ケガをした人が居たら≪ダン・デ・ライオン≫
光る綿毛を優しく吐息で飛ばして風魔法で誘導してちゃんと届け、ボクの華。
近づく敵には【属性攻撃】【全力魔法】炎を収束させた刃を魔法で生成、焼き切る!

(戦法上単騎で相対するよりも誰かの援護をしたいと思います)


ルパート・ブラックスミス
「すまない。口下手な故、村の方は任せてしまった。ここから挽回させていただく」

UC【燃ゆる貴き血鉛】起動。武器、進路、そして敵を炎上させながら戦う。
接敵前に短剣を【投擲】、その後は大剣で【なぎ払い】敵の【鎧砕き】ながら突撃。
振るわれるフレイルは【怪力】任せに大剣で打ち返す。
多少の負傷は望むところ。我が血、すなわち燃える鉛を存分に流し、敵を火の海に呑み込んでくれよう。

「……顔は曝さなでいい。人の敵になってしまった人よ、己が誰かも明かさぬまま炎に消えるがいい」

【共闘・アドリブ歓迎】



 目には目を、歯には歯を、鎧には鎧を。戦場に現れたルパート・ブラックスミス(独り歩きする黒騎士の鎧・f10937)は大剣を構えた。その鎧には焼かれたような跡がある。
 【燃ゆる貴き血鉛】を発動させ、武器に炎......ではなく鉛を纏わせる。それはとてつもない熱を放っていた。金属が溶けるほどの温度だ、軽く三桁は超えている。鎧の内からも鉛が流れ出し、踏みしめた地面は燃え盛り、周囲の温度はどんどん上がっていく。
「……顔は曝さなでいい。人の敵になってしまった人よ、己が誰かも明かさぬまま炎に消えるがいい」
 短剣をなげ、そちらに意識を向けさせると、大剣を構え、敵の群れに突進する。そのまま周りを薙ぐと、相手の鎧にひびが入る。鎧が砕かれた。溶けた鉛があちこちに散らばっていく。鎧は金属だ。熱を帯びて中にいる人間は焼かれ死んでしまう。
 様々な方向から飛んでくるフレイルを、怪力で振り回した大剣で弾き返していく。

 身を投じて戦っていたルパート。多少の負傷はしてしまう。攻撃の波が少し穏やかになった、と思った...が、四方八方から一斉にフレイルが飛んでくる。一度にはとてもではないが弾ききれない。攻撃を受ける覚悟をした、その時。

 フレイルが眼前から、いや、全方位から消えた。正確に言えば、吹き飛んだ。吹き飛ばした本人は赤い髪に風を受けながら。敵の周りを走り回っている。
 アルダワ魔法学園の女学生、レイ・キャスケット(目指せパーフェクトオールラウンダー・f09183)だ。彼女は走りながらまた魔法を唱えると、小さな稲妻が発生し、鎧を伝ってどんどん体を痺れさせていく。
「玩具とか、お人形とか、テストとか なんだろ、ボク、この人すっごく……”イヤ”だなこういう気持ちさ、隠さなくても、いいよね?」
 どうやら、少女に対して物凄く嫌悪感を抱いているようだ。動けない鎧兵たちの隙をついて、【ダン・デ・ライオン】を発動。燃え盛る戦場の中、風魔法で操られたタンポポの綿毛は、燃え尽きずにルパートのもとへ跳んでいった。そっと手を触れると、傷も疲労もたちまち癒えていく。

 体制を整えたルパートは再び大剣を振り回り、場を制圧していく。レイは相変わらず駆け回って、怪我を負った猟兵を見つけては治療していく。時折、近づき敵に炎の刃を放ちながら。動けるヒーラーと高い耐久力をほこるタンク、この二人が戦況を優位のまま安定させる要となっていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アリス・セカンドカラー
リジュネレーションを発動。
ダイレクトに攻撃を受けているように見せかけて、サイキックヴァンパイアで武器受けしながら相手の攻撃が保有する諸々のエネルギー……慣性とか位置エネルギーとか衝撃とか……をエナジードレインしてイーファルニエフィルフィンの糧に。

攻撃はエナジードレインの範囲攻撃よ。死体を動かし操るにもなんらかのエネルギーが必要、なら、それを奪ってしまえばもう動かなくなるわよね☆

ま、オードブルとしては悪くないわね。



 広場からやってきたアリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)は触手状のオーラをゆらゆらと揺らめかせながら敵の前の立ちはだかる。これではただの的だが......彼女はそれで良かった。
 目の前に無防備に立っている標的を叩かないわけがない。重たい一撃を叩きこんだ。アリスはそれをオーラで受け止めたのだった。普通はパワーで押し負けてしまうのだが、【リジュネレーション】を発動した今の彼女は、攻撃しても意味がない。苦痛ではなく悦楽で顔を歪めて、攻撃を受け止めていく。ただ受け止めているのではない。攻撃に乗せられたエネルギーを【エナジードレイン】で吸収しているのだ。......後で何かに使うのだろうか?
 もちろん喰らってばかりではない。隙あらば範囲攻撃で蹴散らしていく。これにも【エナジードレイン】を使っているようだ。
「ま、オードブルとしては悪くないわね」

 ......しかし、こんな単純に事が進むわけもなかった。
 戦士の一人が手にしたマスケット銃を発砲した。ごった返す戦場で小さな弾丸を見抜くのは難しい。アリスは当然のように受け止めたのだが......銃弾にこめられた呪いが発動する。
 ふっと体の力が抜ける。途端に相手の攻撃を防ぐのが辛くなった。【リジュネレーション】が封印されたのだ。
 さすがにこのままではミンチになってしまう。アリスは咄嗟に敵の中から離脱。作戦は中断されてしまった。それでも、大量の兵士を吸い殺すことができた。その身に膨大なエネルギーを抱えて、アリスは何を思うのだろうか?

苦戦 🔵​🔴​🔴​

六道・紫音
フン、雑兵を一当てし自分は高みの見物か…舐められたものだ。
良いだろう、我が剣の冴…見せてやる。
「吸血鬼、次は貴様の首が飛ぶ番だ!」

・移
『残像』を伴いながら『ダッシュ』で一足飛びに駆ける《縮地》にて敵集団への突入と離脱を繰り返し、囲まれ飽和攻撃を受けぬように注意。
「数頼みで俺を押しつぶせると思うなよ」

・攻
『鎧無視効果』で鎧の隙間を狙い『怪力』を発揮して膂力を増した【参之太刀《雲耀》】の『二回攻撃』で攻勢を展開。
「哀れな騎士達は一刀両断にする!」

・防
相手の攻撃は『第六感』と『見切り』で見極めて紙一重で回避、残心のまま即座に『カウンター』で再び攻勢に転じる。
「俺に仕掛ける時は、お前の死ぬ時だ」



「数頼みで俺を押しつぶせると思うなよ」
 六道・紫音(剣聖・f01807)が敵の海に切り込んでいく。その動きは極めて速く、残像が残るほど。戦士たちの速さではついてこれない。残像相手に武器が宙を切るだけだ。
「哀れな騎士達は一刀両断にする!」
 凄まじいスピードで放たれた【参之太刀《雲耀》】は強硬な鎧をものともせず、相手を切り裂く。切っては離れを繰り返し、囲まれないように戦う姿はもはや猟兵にも視認できるか怪しい。
 後ろからの不意打ちも、見切りでひらりと交わし、カウンターを決める。
「俺に仕掛ける時は、お前の死ぬ時だ」

 次の獲物に目をつけ、飛びかかったその時、突然、家屋の陰から人が飛び出して、紫音の前に立ちはだかる。
「や、やめろ!あ、兄さんを殺すというなら、俺が容赦しないぞ......!」
 さっき広場で演説していた牧師だった。どうやら、目の前の隷属は彼のお兄さんのようだ。目の部分だけでも、長い間共に過ごした人というのはわかるものなのだろうか?あたりは騒然。牧師はうれしさを隠しきれない様子。
「あぁ、兄さん、帰ってきてくれたんだね!ずっと待ってたんだ。早く帰r」

 その瞬間、牧師は立ったままの姿勢で地面に倒れた。本来、首の上になくてはならない球体のものはもう無い。肉塊と化したそれは首の部分からどくどくと血を流していた。
 容赦なく首を吹き飛ばしたのは、牧師が兄と呼んでいた兵士。鮮血とぐちゃぐちゃになった脳髄が混ざった液体が付着したフレイル持ち、紫音に向き直るその目には、弟の姿は写っていなかった。

 その様子を上空から見ていた吸血鬼は.........腹を抱えて笑っていた。こんなに馬鹿で愚かな人間がいるのかと、声を上げて嘲り笑っていたのだ。

 紫音は目の前の戦士を静かに切り倒し、その刀の先で空のヴァンパイアを指し示し、こう宣言した。
「吸血鬼、次は貴様の首が飛ぶ番だ!」
 刀からは、今までに散った人間たちの血がぽたぽたと滴り落ちていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

クラーラ・レイネシア
此処にも力無き者に理不尽を強いる圧政者が居たか
心まで壊された者よ、倒す事でしか解放できぬ俺を恨んでくれ
お前達の恨みを業は俺が背負い、圧政者に鉄槌を下してやろう

兎に角近づかなければ話にならない、【勇気】を出し駆けて一気に距離を詰めるぜ
【気合い】を入れ【力溜め】た【怪力】による反逆の拳で相手の【鎧砕き】、同時に【衝撃波】による【鎧無視攻撃】で鎧毎相手の中身を叩き潰す
それを【早業】で【二回攻撃】し【生命力吸収】して出来るだけ戦い続ける

相手の攻撃には【オーラ防御】を行い特に急所への攻撃は可能な限りガードする
ダメージを負った場合は【激痛耐性】で痛みを無視して戦闘を続行する
これ以上彼等の名誉を汚さぬ為に



 激化する戦闘の中、ひと際映える白い癖毛。クラーラ・レイネシア(殴って叩いてはいお仕舞い・f11610)の顔には覚悟が宿っている。
「......此処にも力無き者に理不尽を強いる圧政者が居たか」

 目の前の光景は恐ろしく、直視し難いものであった。彼女の足を動かすのは勇気と決意。
 拳を握り、地を勢いよく蹴る。一気に距離を詰め敵の懐に潜りこむと、渾身の一撃を鎧に叩き込む。近寄る間に溜めていた力と移動の速度が乗ったパンチは、鎧を陥没させた。並大抵の力では、素手で金属を変形させることはできない。
 殴られた中身は鎧の中で爆ぜた。発生した衝撃波は鎧の影響を受けず、肉体にダイレクトにダメージを与えた。きっと内臓なんかは悲惨なことになっているだろう。だが効率は良い。わざわざ装甲を剥がさなくてよいのだから。

「心まで壊された者よ、倒す事でしか解放できぬ俺を恨んでくれ...お前達の恨みを業は俺が背負い、圧政者に鉄槌を下してやろう]

 次々と拳を振るうクラーラ。生命力吸収を活用しているとはいえ、敵に突っ込んで戦っているその体はもう傷だらけだ。服はボロボロで、血が付着しているのはフレイルをもろに喰らったからだろう。それでも彼女は止まらない。急所はしっかり防いでいる。多少の痛みは耐性で振り払い、心に体を追いつかせ、戦い続ける。

 彼女の信念は、これ以上彼等の名誉を汚さぬ為に、その呪縛から解き放つために。だが、奴らはもう隷属に堕ちた身。兵士の誇りは主への忠誠。主のために命を散らすことこそが名誉。これは、残酷で、変えようのない事実であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎ですの

耐久力テスト、ルセリアさん相手にやって大丈夫なのですかね?
付き合ってあげますが、それ相応の対価は後に支払って頂きましょう
勿論、貴方達の分も上乗せしますので安心して逝きなさい、戦士達。

基本戦術は複数の黒剣による十二刀流、手元に無い剣は【念動力】で運用。
敵を切り刻みながら【生命力吸収】【範囲攻撃】により生命力を奪い
ユーベルコード【真祖の晩餐】を都度発動、耐性と回復能力を増大させ
吸血鬼との戦いへの準備を進める、ユーベルコードを封じる裏切りの弾丸
は特に警戒し、【見切り】【第六感】【残像】により捌く。

さてさて、ルセリアさんが遊んであげますから
大人しく待ってて下さいね?吸血鬼の少女さん



 十本の黒剣がふわふわと宙を舞う。剣に囲まれたルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)は残りの二本を両手に握りしめ、鎧達と対峙する。

「耐久力テスト、ルセリアさん相手にやって大丈夫なのですかね?...まあ、付き合ってあげますが、それ相応の対価は後に支払って頂きましょう」
 敵の群れに歩いていく。悠々と歩く彼女に、隷属の攻撃は届かない。周りの剣がまるでバリアのように攻撃を弾き飛ばす。個々が自我を持っているかのように、持ち主を身を挺して守る。実際、ルセリアの念動力で操られているわけだが......沢山の物体に違う動きをさせるのは至難の業であろう。それなりの精神力が必要だ。背後から迫る弾丸を余裕の表情でひらりと避け、振り返りざまに剣を飛ばして、お返しとばかりに突き刺す。厄介な妨害も、当たらなければどうということはない。

 敵を自分の間合いへ引き込むと、両手の剣を思いっきり振り下ろす。鎧は剣の一振りではびくともしない.......筈なのだが、兵士は鈍い金属音を立てて、力なく跪く。もちろん、種はある。攻撃を経由して生命力吸収をしているのだ。それが十二本あるのだから、殲滅力は凄まじい。攻守を兼ねた十二刀流は、敵の勢いを殺していく。
「あ、勿論、対価は貴方達の分も上乗せしますので安心して逝きなさい、戦士達」
 敵を切り倒し、時折、剣をくるくると回すルセリアの姿を、吸血鬼は珍しいものを見るまなざしで、興味深そうに見つめていた。

 【真祖の晩餐】によって、命を喰えば喰うほどルセリアは打たれ強くなる。彼女の剣の舞はもう誰にも止められなくなった。半無敵状態といったところだろうか。敵の数を利用した身体強化が、戦いの勝敗の雌雄を分けたといったも過言ではない。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『リーシャ・ヴァーミリオン』

POW   :    魔槍剛撃
単純で重い【鮮血槍】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ブラッディ・カーニバル
自身に【忌まわしき血液】をまとい、高速移動と【血の刃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    魔槍連撃
【鮮血槍による連続突き】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠天御鏡・百々です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●遊びは所詮、戯れでしかなく
 倒しても沸いてくる隷属たちはきりがない。終りの見えない戦い、疲労も溜まってきた、その時。

「ストップ、ストップ!はい、テストおしまい!」
 少女の言葉に兵士たちは臨戦態勢を解き、少し後方へ控える。吸血鬼は静かに地上に降り立つと、猟兵たちを改めて見渡す。まるで品定めをするかのように。
「へぇ...すごい、この子たちの相手をここまでするなんて。あなたたちは合格ね!」
 心底嬉しそうな笑顔と声色で自分の”人形”達に語り掛ける。

「それじゃあ、早く遊びましょ!もう待ちきれないわ!こんなにたくさんの玩具で遊ぶなんてなんて贅沢なの。.........退屈、させないでよね?」
 手にした槍を地に突き立てる。子供のような無邪気さと、恐ろしい鬼のようなオーラがなんともミスマッチである。にやりと邪悪な笑みを浮かべると、翼を大きく広で、伸びをする。それは彼女にとって戯れでしかなかった。

 奴は強大。本気を出されれば猟兵たちが束になってかかっても歯が立たないだろう。これを遊びだと思うな。物扱いされた屈辱を糧にして、死力を尽くし、戦え。
六道・紫音
ほう、口だけではないな…手強い奴か。
嬉しいぞ、貴様なら我が剣に更なる高みを見せてくれるだろう!

・戦術
「得物は槍、なれば間合いこそが勝負の別れ目!」
『残像』を伴いながら『ダッシュ』で一足飛びに駆ける《縮地》にて刀の間合いまで素早く距離を詰め、この間合いを堅持。
「貴様は確かに強い、しかし技量では俺が勝る!」
相手の攻撃を『第六感』と『見切り』で見極めて回避し残心のまま即座に『カウンター』で虚を突き攻撃へ。
「その首、貰い受ける!」
『鎧無視効果』で弱点を狙い『怪力』を発揮して膂力を増し『捨て身の一撃』により全神経を攻撃に集中した【参之太刀《雲耀》】を『二回攻撃』で連続発動して斬り捨てる。



「貴様なら我が剣に更なる高みを見せてくれるだろう!」
 いつもクールそうな六道・紫音(剣聖・f01807)はこれからの戦いにワクワクした表情を見せる。彼は強い者に心を躍らせる人種のようだ。戦いの中での飛躍というのは素晴らしいものである。

「......綺麗で整った顔。人形にふさわしいわ!」
 吸血鬼は槍を構えて、思いっきり地を蹴り、突撃する。
「得物は槍、なれば間合いこそが勝負の別れ目!」
 それに合わせて紫音もダッシュで距離を詰める。少女の槍はリーチが長いが、小回りが利かない。ならば刀の間合いに持ち込んでしまえばいい。

 紫音の猛攻に、受け身となっている少女が攻勢に出る。槍を天高く掲げ、紫音へ振りかざす。大ぶりな攻撃、避けようと身構えた。少女は口を弧の字に曲げる。矛先が突如、地面に向いた。
「狙いは......こっちだよ!」
 槍が突き立てられた大地に衝撃が加わり、砕け、砂埃と石が飛散する。視界が遮られ、間合いがつかめない。紫音は周囲に意識を巡らせ、奇襲に備える。
「お人形さんには名前を知っててもらわなきゃ......私はリーシャ!崇高なるヴァーミリオン家の娘。」
 明るい自己紹介とともに、紫音の背後から迫る。精神を集中させていた紫音は、第六感で殺気に気づき、回避を試みる。辛うじて避けた槍は美しい顔に横一文字の傷をつける。
「貴様は確かに強い、しかし技量では俺が勝る!その首、貰い受ける!」
 自ら至近距離に来たのは好都合。感覚を信じて素早く横を二度切り払う。刀はリーシャの横腹を切り裂く。首ではなかったものの、綺麗なカウンターが決まった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
隷属戦士との戦いでイーファルニエフィルフィンに蓄えたリソースを解放し、レビテーションで空へと浮かびながら真の姿の封印を解く。
さぁ、真なる夜の到来よ。空に浮かぶは血のように赤い紅い朱い双子月、この夜の内側はこの瞳(月)より逃れる術は無し。
我こそは月夜に誘う者なり。
この身(夜)をいくら破壊しようとも無駄無駄、リジュネレーションでいくらでも回復するし、その行為がエナジードレインでイーファルニエフィルフィンの糧になりこの真なる夜を維持する力になるわ。

さぁ、遊びましょ?死力を尽くし全てだしきってこそ遊びは愉しいもの、そうでしょ?
ああ、互いに流し愛うこの血よりも甘美なモノは、どんなスイーツ店にだって無い♪



 傷を負い、空へ逃げた吸血鬼はアリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)と鉢合わせることとなる。
「......我こそは月夜に誘う者なり」
 隷属戦士との戦いで蓄えたリソースを解放し、真の姿の封印を解く。妖しく笑うアリスはどこか不気味だが美しい。ここに、吸血鬼の血を宿した美少女同士の対決が実現した。

 傷を受けながらもまだまだ元気そうなリーシャは羽ばたき、アリスの体に一撃を叩きこむ。槍は腹部を貫き、風穴を開けた...はずだった。
「この身(夜)をいくら破壊しようとも無駄無駄!」
 槍から滴る血は確かに本物だが、【リジュネレーション】の高速回復によってもう傷は塞がっていた。
 リーシャは目を丸くするも、牙を見せ笑い、追撃を加える。アリスの触手に怯みもせずに。
「さぁ、遊びましょ?死力を尽くし全てだしきってこそ遊びは愉しいもの、そうでしょ?」
 余裕の表情で攻撃を体で受け止めるアリス。吸血鬼が流した血をも糧に変えて、恍惚とした表情で幸せそうに。
「ああ、互いに流し愛うこの血よりも甘美なモノは、どんなスイーツ店にだって無い♪」

 楽しそうなアリスと対照的に、サンドバックを殴っているだけで反撃をもらっているリーシャは飽きてしまったようだ。つまんない、と呟いて猟兵たちが待つ地上へ戻るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎ですの
他の猟兵との協力もOK

UC【真祖の晩餐】の耐性・自動回復を継続し連戦
「そんな、珍しそうに見ても何も出ませんよ?
だって……同じ吸血鬼じゃないですか」
UC【吸血鬼嬢は眠らない】使用

真の姿と共に吸血鬼に変身
更にUC【過去と未来の狭間】使用
真の姿を強化し、吸血鬼の祖として覚醒する未来の可能性を再現

魔槍剛撃に対してはUC【破壊の暴君】を撃ちこみ
ブラッディ・カーニバルに対してはUC【契約者権限】を射出
魔槍連撃の発動時、UC効果で透過し回避して敵をすり抜けカウンター
隙の出来た敵の背後から【吸血】【生命力吸収】を行い【怪力】で拘束
他の猟兵の攻撃が来たら、それに合わせ拘束解除
「ごちそうさま♪」


ルパート・ブラックスミス
(静かに牧師とその兄の死体を炎で葬った後、敵に振り向く)


「行くぞ、この大剣を受けてみよ吸血鬼!」
『真の姿:青く燃える鉛が関節部から溢れ出る姿』、UC【黒風鎧装】、そして燃える鉛の翼を展開!
黒風を纏い大剣を掲げ真正面から突撃!


上記すべての【フェイント】で魔槍の一撃を誘い大剣で【武器受け】、黒風と【怪力】で強引に捌く。さらに外した魔槍を上から大剣で抑え封じる。
我が怪力で何秒抑えられるかはわからんが他の猟兵が攻める隙にはなるはずだ。

自身の本命は事前に投げていた【誘導弾】である短剣による死角からの【串刺し】だ。
燃える鉛と【生命力吸収】、奴にはおあつらえ向きだろう。

……灰も残さず焼却してくれる。


レイ・キャスケット
お姉様【f11610】と事前に打ち合わせをして連携のパターンを決めアイコンタクトでやり取りが出来るようにしておきます

一枚のカードを顔の前に翳し
起動―イグニッション―
の呟きとともに真の姿に
真の姿は成長した姿であり躯の海から呼び起こした自分自身のif

さぁテストはまだ終わってないですよ、貴方自身の、ね?

この姿では武器も使わず格闘戦仕様

戦局が危うかったり逃走の素振りや人形を参入させようとすれば
≪THIS WAY ...≫
により完全にリミッターを外して応戦です
全魔力を無理やりこじ開けるので短期決戦用な上に切れると意識が飛んでしまうのが難点なのですが…

他の方との連携は歓迎
私、真の姿では口調が丁寧になります


クラーラ・レイネシア
レイ(f09183)と一緒に参加するぜ
なんかレイが前に出て格闘戦をするらしいから、俺も連携して格闘戦を仕掛けるぜ
立ち回りとしてはお互いの隙を潰すように攻撃をしていきたいな


攻撃自体は【怪力】による【早業】で【気合い】を入れながらチェインデスマッチでぶん殴る!
爆発で相手に【衝撃波】を与え、本来の狙いは俺とオーラの鎖を繋ぐ事
空に逃げられたらどうしようもねぇしな
鎖で繋がったら相手が回避や攻撃する際に、鎖を操作してバランスを崩せないか試すかな
ユーベルコードで殴る度に繋がる場所が変わるから多少はうざがられないかな

相手の攻撃は【オーラ防御】と【激痛耐性】で我慢
攻撃しながら【生命力吸収】で多少は耐えたい所だな



 再び地に降りた吸血鬼は、明るい笑顔に戻る。さっき見ていた黒剣の持ち主が目の前に現れたからである。
「あなたは剣を浮かせてた人ね、とっても面白かった!」
 目を輝かせる少女を横目に、ルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)は敵に面白い、と言われて、複雑な表情を見せる。
「そんな、珍しそうに見ても何も出ませんよ?だって……同じ吸血鬼じゃないですか」
 ルセリアは真の姿を解き放ち、剣を構える。これは無限にある彼女の未来の可能性。もう、雑種とは言わせない。吸血鬼の力を得た彼女の瞳は赤い光を増していく。

 リーシャの興奮は冷めるどころか、熱を帯びていく。流れる血はいつの間にか少女の体を包み込み、溢れ出るオーラが膨張していく。
「そんなこともできるのね!......じゃあ、まずは力比べ!」
 先ほど、地面を抉った重たい一撃を、迷いなくルセリアへ。それに対抗して黒剣で上から叩き切る。
 お互いの武器が衝突した瞬間、周囲にとんでもない衝撃と鈍い轟音が響き渡る。小さな風切り音は掻き消され、誰にも聞かれることはない。吸血鬼同士の純粋な力のぶつかり合いは凄まじい。リーシャは髪を風に揺らして、口元をさらに歪める。
「そうこなくっちゃ!まだ、いけるよね?」
 後ろに飛び退き、両手で槍を握りしめ、高速の連撃を放つ。周囲から突如現れた黒剣を踊るように避け、ルセリアに触れたその時、槍は...宙を切った。
 【吸血鬼嬢は眠らない】の効果で透過、初撃を外せば大きな隙が生まれる。リーシャの背中を取り、拘束しようと腕を伸ばした。

 自分が浮いていることに気が付くのにさほど時間はかからなかった。民家の壁に叩き付けられたルセリアは咳込み、吐血した。意識はあるものの、胃と肺にダメージを受けたようだ。
 さっきまでの笑顔からは想像できない冷酷な表情で、リーシャはルセリアへ目線を移す。
「決まったって思った?残念、私の攻撃には柄を後ろに回すモーションが含まれてるんだよ。......さっき、同じ吸血鬼、って言ったよね?でも実際はこんなもの。雑種に血統書をつけても結局、根は変わらない。せめて来世では幸せになってね?」

「行くぞ、この大剣を受けてみよ吸血鬼!」
 ルセリアにとどめを刺そうと翼を広げる吸血鬼に大剣が振るわれた。素早いフットワークで躱し、振り返ると、そこにいたのはルパート・ブラックスミス(独り歩きする黒騎士の鎧・f10937)。後方には丁寧に火葬された二つの死体が安置されている。鎧からは青い鉛が絶え間なく溢れ、背中には鉛の翼。燃え盛るその姿は不死鳥とでも呼ぶべきか。
「邪魔をしないで!」
 振るわれた槍を力ずくで押し返し、大剣の下敷きにして押さえつける。

 その僅かな時間を利用して、一枚のカードを翳した者、一人。呼び覚まされた可能性、武器を捨てた。成長した姿だが、あの変わらぬ赤髪は、レイ・キャスケット(目指せパーフェクトオールラウンダー・f09183)のもの。
「さぁテストはまだ終わってないですよ、貴方自身の、ね?」
 吸血鬼が拘束を振りほどいたところに、まずは拳を叩きこむ。軽く舌打ちをして槍を構えたその手に、別方向から殴打。鎖が纏わりついた。
「こっちも忘れちゃダメだぜ?」
 クラーラ・レイネシア(殴って叩いてはいお仕舞い・f11610)の腕にも鎖が繋がっていた。腕をくいっと引き寄せる。
「なんなの、なんなのよ、これ!......嘘!?」
 鎖を引っ張られ、体勢を崩したリーシャの顎にムーンサルトを食らわせるレイ。
「この連携からは逃れられませんよ!」
 一気に畳みかける好機を逃すわけにはいかない。すぐさま【THIS WAY ...】を発動させ、八つの大蛇の形をした魔素に覆われる。たまらず空中へと逃走を図るも、鎖の所為で逃げられない。そこに、どこからともなく飛んできた短剣が突き刺さる。先ほどの風切り音の正体は、ルパートが放った誘導弾。怯んだ隙を見逃さず、黒剣が何もない空間から呼び出され、華奢な体に突き刺さった。
「......ま、まだ、まだ遊び足りないのに!」
 気合いで放たれる拳と多属性の魔法に蹂躙されたリーシャは力ない四肢で、何とか反撃を試みるもむなしく掻き消される。

「これで......終わりにしよう」
 舞い戻ってきたルセリアの黒剣、大剣を持ち上げるルパートの表情は計り知れない。肩を回し、腕を引くクラーラと、魔法を詠唱するレイ。四人の全力の攻撃が、小さく強大だった悪魔へ降り注いだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月03日


挿絵イラスト