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迷宮災厄戦⑯〜赤いリンゴは魔女の嗜み

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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●星の魔女
 無数の世界の、その一つ。林檎の世界、世界が林檎。
 これもまた『アリスラビリンス』の不思議の国、不思議な世界。
 そこに巣食うは、星の魔女。
「そーれ、おゆきなさい!」
 自ら拡げたドーム型の空間に数多の星を流し、シャリシャリとリンゴの壁を削っていく。
 そうやって無垢のリンゴを夜闇に染めていくのだ。

●甘くて酸っぱい林檎の世界
「おはようございまーす!」
 ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)はグリモアベースに飛び込むなり声を張った。
 大丈夫、声は出た。
 雰囲気が少しピリピリしているように感じるのは、世界の存亡をかけた大一番の戦いの最中故か。気を引き締め、ロザリアに視線を向ける猟兵達に新たな冒険の扉を示す。
「『アリスラビリンス』のお話をさせて頂きます! アリスラビリンスにある『巨大な林檎の国』に、オウガがいることがわかりました。この『迷宮災厄戦』に関わる国ですので、皆さんに倒して頂きたいんです!」
 オウガを倒し、この巨大な林檎の国を救うことが『猟書家』へと辿り着く方法だ。
「林檎の国の説明ですが、皆さんがよく知っているリンゴ――あれがとてもとても、とーっても大きくなったもの、と考えてもらえればいいです。皆さんが向かうのも、オウガが洞窟を作っているのも、皆さんがいつも食べている『実』の部分になりますね」
 ロザリアが広げる『ぐりもあのーと』には淡い色使いで林檎の世界を模したリンゴの断面図が描かれていた。
「オウガはこんな感じにドーム型の洞窟を作っていて、今も壁を削って洞窟を大きくしようとしているはずです。なので、皆さんはここに突入して、オウガをやっつけてください!」
 指で示しながら、作戦の概要を話していく。
「皆さんが出るのは、オウガが作っている洞窟のちょっと外側くらいですね。そこからリンゴの壁を食べ進めると洞窟に出られると思います」
 林檎の世界だけあって、周りの壁は食べることができるようだ。上も下も右も左も、全てが食べられるリンゴの壁。リンゴ好きにはたまらない……のかもしれない。
「幸い、皆さんのことは洞窟に出て戦闘を始めるまでは気づかれませんので、うまく死角に出るとかすれば奇襲を仕掛けられるかもしれませんね!」
 奇襲を成功させれば、一度により多くのオウガを倒すことができるだろう。正面から向かっていく場合でも、少なくとも待ち伏せされていることはないと言える。
「一つ一つの戦いが大事になってきます。皆さん、頑張りましょう!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 戦争シナリオをちょこっとだけ。

●状況
 猟兵の皆様はリンゴに囲まれた空間からスタート。
 掘って食べて進んでいくとオウガがいる空間に出ますので、そこでバトればOK。
 オウガのいる空間までは手を打たずとも迷わず辿り着けますが、後述の奇襲を成功させるために何かしてもいいかもしれません。

●奇襲
 うまいことやればオウガに対して先手を取れます。
 死角については、どこからでも死角になり得ます。上でも下でも側面からでも。
 お好きなようにお進みください。

 中でドンパチやってても、後続の猟兵に対しては無警戒です。
 あとから来た人の奇襲効果が薄くなるとかいうことはないです。

●オウガ
 『星屑の魔女』です。飛行能力がありますが、地上にいる者達もいます。
 ユーベルコードについてはフラグメントの情報を参照してください。

●MSのキャパシティ
 合わせプレイングはお受けできません。申し訳ないです。
 戦争シナリオということもありまして、プレイング数に余剰があった場合はお返しする方が出てくるかもしれません。ご了承下さい。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『星屑の魔女』

POW   :    イマトイウホウキボシ
【彗星】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【流星】を放ち続ける。
SPD   :    メテオインパクト
【望遠鏡を通した視線】を向けた対象に、【宇宙からの隕石】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    ホシクズノステージ
戦場全体に、【星空】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

八津崎・くくり
食事をしながら敵を目指せるとか素晴らしいではないか
手持ちの巨大なナイフとフォーク、それからUDCの大口を駆使して林檎の中を食べ進んでいこう
これでも大食いには自信があるのだよ
まだまだ満腹には程遠い、とか言いながら奥へ

道中、適度なところで壁に耳を当てたりして敵との距離を測りたい
ははあ、うん
正直よくわからないが、私は私の勘を信じるからね

敵のすぐそばまでいけたらUC使用で一気に最後のひと齧りを
奇襲は最初のインパクトが重要だからね、派手に、できるだけ多く巻き込めるよう暴れてやろうではないか
それに、お腹もすいてるしね

流星や彗星に関しても構わずがぶっと
食べたら金平糖みたいな味が――
しない? しないか……



●大食いの少女、林檎の世界に立つ
 転送された八津崎・くくり(虫食む心音・f13839)は手狭な空間に降り立った。滑らかな曲面の壁は上部に向かって細く閉じていて、足元は人が立つのを想定してか、円形の平坦な面となっている。
 くくりはしばし思案に耽り、
「……あぁ、ゆで卵」
 ポンと一つ手を叩いた。殻を剥くと、何故か下のほうがぺっこり凹んでいることがよくあった。お腹に入れば一緒なのであまり気にしてはいなかったが。
 そんなゆで卵っぽい空間には、甘酸っぱい香りがほんのり広がっている。
「さて、早速」
 くくりは身の丈にも届こうかという巨大なナイフとフォークを構えた。向ける相手が巨大なので、それらも形本来の役目を果たせそうだった。
 そして背後では、長く伸びる赤髪から牙が顔を覗かせる。くくりの髪に寄生したUDCだ。食欲旺盛、この場においては打って付けの相棒となる。
 ナイフを縦横に振り回し、壁面に碁盤状の切り込みを入れていく。綺麗な正方形に区分けされたリンゴ壁の真ん中にフォークを深く突き刺して掘り出すと、大きなサイコロ状のリンゴが取れた。
 フォークに刺さったままのリンゴをすいっと肩越しにUDCへ近づけると、大口を開いて一気にバクリ。引き抜いたフォークにはリンゴの欠片も見当たらない。
 傍らでジャクジャクとリンゴを味わう音を聞きながら、くり抜いた壁の周りを今度はくくりの一口大に削ってぱくり。瑞々しい歯応えに加え、リンゴの空気の中にあってなお主張する甘みと酸味が口いっぱいに広がり、爽やかさが鼻へと抜けていく。
「ああ……なかなか味わえるものではないね、これは」
 くくりは存分に味わって喉に通した。
 食欲を満たしながら進むことが、猟兵としての役目を果たすことにも繋がる。一石二鳥とはまさにこのこと。
「食事をしながら敵を目指せるとか素晴らしいではないか」
 思わず感嘆の声を上げた。
 巨大な一欠片を食べ終えたUDCは次を求めてぐいぐい前に出ようとする。くくりもまた同じ気持ちでナイフとフォークを壁に向けた。


 掘っては食べ、食べては掘って、を繰り返し、それなりの距離を進んできた。そこまでに食したリンゴの量は、やはりそれなりの量になっている。
 しかしくくりは平気な顔で、次々とリンゴを頬張っていた。持ち前の大食い力が遺憾無く発揮されている。UDCも言わずもがな。
 時折、ナイフを器用に動かして壁に平らな部分を作ると、くくりは耳を当てて音がないかを探っていた。滅多矢鱈に掘り進めて、そのまま敵のいる空間までぶち抜いてしまっては元も子もない。
 目を閉じ、壁の向こう側に触れようとする。
「……ははあ、うん」
 ややあって、くくりはこの場に意識を戻した。耳に感じたのは、若干ひんやりした壁の触感くらいだった。
「正直よくわからないな……なら、私の勘を信じるしかないね」
 正しい方向へ進んでいなかったらどうしようか、などという悲観的な考えはなかった。自分が信じた道を行く。それでいいとくくりは思う。
「まだまだ満腹には程遠いし、もう少し距離があってもいいかもね」
 うそぶいて、くくりはまたリンゴを一欠片、口に放った。


 真っ暗な世界にシャリシャリと軽い音色が走った。感じ取り、くくりはパッと目を見開く。
「かき氷……じゃないか。すぐそこにいるね」
 リンゴを削る音がくくりに敵の位置を伝えていた。ナイフやフォークをぐいっと突き刺せばおそらくは敵のいる洞窟に届くくらいの、壁一枚の距離。食欲に任せてかじりついていれば、図らずも敵と正面から遭遇していたかもしれない。
 ピンときた、その感覚に目を背けず、欲求を抑えておいてよかった、とくくりは胸をなでおろす。
 ここまで来れば最後の仕上げ。少しだけ左右に掘り広げ、UDCが存分に暴れられるだけの空間を作った。
 すうっと一つ深呼吸。壁を見据える。
『それでは、いただきます』
 食物へ、感謝の挨拶を。それを引き金に、頬に流れる一房までもが撚り合わさって、鋭い牙がずらりと並ぶ巨大な口を作り上げた。目の前に広がる壁を一飲みにできそうなその口は、UDCの捕食形態。
 同時に、くくりの全身に降りてくる、背筋が凍るほどの飢餓感。震えるほどに両の拳を握っても、到底抑えられるものではない。
 幸い、それを解消するものはいくらでも周りにある。壁もそうだし、その先にもきっとたくさん。
 くくりが爪先で床を蹴り出すのと同時に、UDCは壁に突っ込んでいた。途中ぐるっと回り込むようにして、上顎を器用に貫通させる。砕けた大小様々な欠片が果汁と共に迸る中、くくりは追って戦場へ飛び込む。
「きゃああああ!!」
「いきなり何!?」
 壁を突き破って巨大な口が襲い掛かってくるなど、星屑の魔女達は夢にも思わない。無抵抗な彼女達を目一杯牙の範囲に捉えたUDCが、ばぐんと全てを噛み砕いた。
「ぎゃっ!」
「ふぎゅう!」
 牙が貫通した壁はあっけなく崩れ、UDCの全貌がようやく戦場に現れる。牙の隙間からぼたぼたと果汁を零し、果実片をばらばらと撒き散らしながらUDCは咀嚼を繰り返し、星屑の魔女達の命を奪いにかかる。
 潰れた悲鳴も咀嚼を数度繰り返せば聞こえなくなり、やがて星屑の魔女の名の通り、その体は星屑となって消えていた。
 並んだ牙を余すことなく使い、星屑の魔女達に一撃を加えた。戦果は上がった。
「敵襲よ! 迎撃開始っ!」
 くくりの存在を認識した別の魔女達が空を流れて向かってきた。途中、その体を彗星に変え、蛇行を繰り返しながらくくりの頭上へと集まっていく。
「流れなさい、星達よ!」
 彗星となった星屑の魔女達が発光し、透き通った紫色の流星を放ってきた。飛行の勢いを乗せて降り注ぐ星の雨。
 綺麗なものではあったが、感じ入るほどの心持ちが今のくくりには無い。眼前に広がる星々に思うのは、これらが少しでも飢餓感を癒せるものなのかどうか、ということだけだ。
「お腹もすいてるし……もしかしたら、食べたら金平糖みたいな味が――」
 星々に向けて、くくりは頭に意識を向けながらその場でくるんと一回転。勢いよく回ったUDCをそのまま頭上に伸ばした。空中でがばっと口を開いたUDCが受け皿となり、流れる星を呑んでいく。
「星まで食べる気!?」
 信じられない光景に悲鳴を上げる星屑の魔女達にUDCの黒い影が差し込んでいく。流星だけでは飽き足らず、彗星までも呑まんとする今のUDCはさながらブラックホールのようだ。
 ガヂン、ガヂンと牙が鳴る度に彗星が消えていく。
 そんな中、当のくくりはちょっぴり期待外れな、切ない表情を見せる。
「しない? しないか……」
 金平糖はいつもキラキラしている。それこそ、空に輝く星のように。
 流れ星に願えば叶うとも言うが、この時ばかりは淡い期待に終わってしまったようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニオ・リュードベリ
美味しいリンゴをたくさん食べられて奇襲も出来るなんてお得だね!
どんどん食べちゃおー!

最初は普通にリンゴを掘っていこう
アリスランスを片手にこう、頑張って……
いい感じに掘っていくね
削ったリンゴは美味しく食べるよ
……瑞々しくていいね!

ある程度進んだら【聞き耳】や【第六感】も合わせて敵の気配を探っていこう
怪しい気配がしたらランスでそっとリンゴを削る
そしていい感じに覗き穴を作る!
敵を発見したら不意打ち出来そうな方向にトンネルを伸ばそうかな

奇襲出来そうになったら改めて突撃!
相手に視線を向けられるより早くUCで攻撃しちゃうんだから!
上手く動きを止めたらランスで【串刺し】!
悪巧みはおしまいだよ!



●幸せのリンゴはどんなお味?
 ぴょこん、と境界を飛び越えるかのように林檎の世界へとやってきたニオ・リュードベリ(空明の嬉遊曲・f19590)はニコニコしていた。
 ぐるりと一周、とにかくリンゴ、リンゴだらけ。まさに世界はリンゴだった。
 すううーっと全身でリンゴの香りを吸い込んでいく。そして体が満たされると、ぷひゅーっと細く息を吐き出した。
 リンゴパワー、充填完了。
「よーし、掘るよー!」
 ほんわかゆるっと掲げられた右手にはアリスランスが白く輝く。ニオは手早く目の前のリンゴの壁にアリスランスを突き刺した。あまり力を入れずともサクッと穂が埋まる。壁とは言えリンゴだった。
「んーと……えい、えい」
 サク、サクと切れ込みをいくつかつけていくと、コロンとリンゴが一欠片、壁から転がった。片手で持てる小ぶりなサイズ。細長くくり抜かれており、食べやすそうだ。
「まずは最初の、いただきまーす!」
 一口、シャリっとリンゴをかじる。瞬間、ふわっと口の中を満たす甘酸っぱい香りに、染み出た果汁がさぁっと舌の上へと広がった。
「んん~! 美味しーい! すごい瑞々しくて! んん~!」
 幸福感に包まれて、ニオは頬を押さえながらその場でパタパタ足を踏み鳴らす。体の中で爆発しそうな幸せを全身で発散していた。
「美味しいリンゴをたくさん食べられて奇襲も出来るなんてお得だね! どんどん食べちゃおー!」
 俄然やる気が出たニオはサクサクサクサク、アリスランスで掘り進めた。
 もちろん、食べるのも忘れずに。


 ふと振り返れば、ニオが掘るトンネルは随分伸びていた。一生懸命掘って掘って、そうしてできたものだ。
 今、ニオが手を止めているのは、疲れただとかお腹いっぱいで動けないだとか、そういうネガティブな理由ではない。
 不意に後ろ髪を引かれるような、奇妙な感覚。ここで一旦手を止めて、周りの様子を確かめて、なんてことをリンゴの妖精に囁かれたような、不思議な直感。
 俗に、第六感と呼ばれるものだ。
「何か、ありそう、かな……」
 壁にもたれかかりながら、そっと耳を預けてみた。すると、小さく小さく、何かを擦るような、削るような音がする。
「……うん、もうすぐみたいだね」
 勢いつけて掘ってきたニオもここからは慎重に。音がする方向を確かめながらゆっくりと、アリスランスを細かく動かし丁寧に掘り進めた。
「多分、この辺だよね」
 最後の仕上げに、アリスランスの穂先で壁をちょんと突くと、ポコッと小さな穴が開いた。その先は大きな空間で、そっと覗くと無数の星屑の魔女達が蠢いていた。
「わー、たくさんいるー!」
 ニオは器用に小声で叫ぶ。幸い、ニオが開けた穴の付近にはいないようで、気づかれることなく観察できた。
 星屑の魔女達は全部バラバラで動いているわけではなく、ある程度の纏まりがあるようだった。そのうちの一つがニオのいる場所から比較的近く、しかもニオのいる側に背を向けていた。その集団を目標にしたニオは、真後ろから飛び出せるように、少しだけ横に掘り進んで位置を微調整する。
 ポコッともう一つ穴を開けて、位置取りとタイミングの最終確認。狙いの星屑の魔女達は相変わらず背を向けて、上を気にしているようだった。
 ニオは壁から少し距離を取り、アリスランスをぎゅっと持ち直す。ここから先、アリスランスは掘る道具ではなく、貫く武器だ。リンゴの果汁を浴びて、その穂先は艶やかだった。
「行くよー! 突撃ー!!」
 今度は力いっぱい叫び、薄いリンゴの壁に向かって突進した。アリスランスを思い切り突き出すと、ボコンと壁が破裂して大穴が開いた。弾ける果実を横目に、ニオは真っ直ぐ突き進む。
 ニオが突入するのよりもわずかに早く、別のところでも破裂音が轟いていた。視界にはっきり捉えてはいないが、この世界に同じく導かれた猟兵がいるのだろうとニオは悟る。
「何!?」
 星屑の魔女達がニオの突入音に気づいて一斉に振り返った。しかしまだ攻撃態勢は整えられていない。
 先手を取った。柄を握る手に力が入る。やや前傾になった姿勢を保ち少しでも早く前へ。
 さらに、ニオの影から薔薇の蔓が生え伸びていく。床面をしゅるしゅると這う蔓が星屑の魔女達の足首に次々と絡みつき、まずは機動力を奪った。
「くっ……出でよ!」
 星屑の魔女が叫ぶと、虚空に望遠鏡が現れた。降りてくるそれで覗かれると、星屑の魔女のユーベルコードが発動してしまう。
「そうはさせないんだから!」
 ニオは薔薇の蔓に思念を飛ばす。完全に動きを封じなければ。呼応して蔓は星屑の魔女達への締め付けを強め、無数の棘を食い込ませた。
「あぐっ……」
 怯んだ拍子に望遠鏡の動きが遅くなる。あと三歩、二歩、一歩。ニオは星屑の魔女達に詰め寄った。
 刹那、今度は影から手が伸びる。骨がなさそうなぐねぐねした動きで浮かぶ望遠鏡を弾き飛ばし、続けて星屑の魔女達の両腕を掴んだ。
「……つかまえた」
 ニオを直視する星屑の魔女達の表情が途端に引き攣る。ドライアイスでもぶちまけられたかのように、肌に触れる温度が急速に失われていく感覚に襲われていた。
 不可思議な圧を発したものも、一瞬のうちに霧散する。ニオは新たに口を引き結び、カタカタ震える星屑の魔女達をキッと睨みつけて。
「悪巧みはおしまいだよ!」
 ひねった全身のバネで思い切りアリスランスを突き出した。
 全部纏めて貫けるように。ニオの想像力が注ぎ込まれたアリスランスは何倍にも伸び、柔軟に曲がりくねって星屑の魔女達を穿つ。
「そんな――んがっ」
 その場にいる最後の一人に辿り着き、勢いが衰えぬまま突き抜けた。
 胴体に穴の開いた星屑の魔女達は皆、一様に首をだらりと垂らして力尽きている。やがて頭のてっぺんから、さらさらと星屑となって宙に溶けていく。
 拘束すべき存在が消えて役目を終えた手と薔薇の蔓は、巻き取られるように大人しくニオの影へと帰っていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴィクトリア・アイニッヒ
林檎……嫌いではありませんけれど。
ですが、うぅん。食べ進めながら進め、ですか。
さて、どうしたものかしら。

斧槍を器用に振るい、林檎の壁を切り分けながら進む。
槍を突き入れ、斧で切り分け、石突で砕いていく。
また槍を振るう際には、壁の向こう側が空洞になっていないかと警戒。
第六感を働かせながら、槍の穂先の感覚に気を配っていく。

壁の向こうが空洞になっている事を察すれば、一度手を止めUCを発動。
創り出すのは、『邪悪を灼く火を番いだ陽光の弓』。

…この薄い壁の向こうには、オウガがいるはず。
で、あれば。この一矢で、此方の存在を認識させぬまま、壁ごと敵を射抜き、焼き尽くす。

主よ。我に力を貸し与え給え──!



●陽光は邪悪を滅す
 リンゴの壁とは、壁である。黄色味を帯びた壁も、視覚で感じ取るだけではやはり壁でしかない。
 嗅覚を程よくくすぐってくるリンゴの香りの中で、ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)は口元に指を添えながら、じっと壁を見つめていた。
「林檎……嫌いではありませんけれど」
 食後のデザートに食べることもないわけではないが、無限に食べられるかというと別の話になってくる。
「ですが、うぅん……食べ進めながら進め、ですか」
 口元に添えていた指を、今度は眉間に持ってくる。グリモア猟兵は確かにそんなことを言っていた。しかし、『食べる』ことがこの作戦においてどこまでの意味を持つか、ということまでは触れられておらず、ヴィクトリアは判断に迷っていた。
 頭の中で様々な言葉が絡み合い、縺れていく。このまま立ち尽くしていても埒が明かない、とヴィクトリアは斧槍をとった。長物ではあったが、大して広くない空間の中で槍部分の穂と斧部分の刃を器用に使い分け、リンゴの壁を切り崩していく。抱えられるくらいの大きさのブロックにした後は、石突で突き砕き傍らへ。程なくしてリンゴの山が出来上がった。
「さて、どうしたものかしら」
 リンゴの山に目を向ける。いい感じの一口サイズで、皿に盛りつけて飾り付ければ映えるデザートになりそうだ。
 とは言え、これは想像に留めておいた。
 問題は食べることによる作用だが、そこに重要な意味があるならば、グリモア猟兵はもっと念入りにその点を伝えるはず。
 ヴィクトリア自身、グリモア猟兵として導き手に回ることもあり、その辺の感覚はよくわかる。作戦前の言い回しや雰囲気などから、おそらくそういったシビアな条件はないだろうと、ヴィクトリアは結論付けた。
 物事を的確に捉え、実直に事に当たることができるのはヴィクトリアの良さの一つ。今すべきは、このリンゴの壁を掘り、敵に悟られず接近して奇襲を仕掛けること。それさえ達成されれば、これからも積み上がっていくリンゴの処遇は――。
「……まあ、無理をせずにいきましょう」
 頭の片隅に折衷案を描きながら、ヴィクトリアはまた斧槍を振るっていく。


 大胆かつ慎重に。大きく掘り進めながらも、斧槍で突く感覚を頼りに先の様子を探っていく。用意なく突き抜けてしまえば気づかれるのは必至だ。
「……これは」
 穂先の感覚が不意にぼやけた。どこかぼんやりした疎の感覚。こちら側には存在するのに、あちら側には存在しないような。丁度その境界に触れたような。
「なるほど……もう、すぐそこですか」
 ヴィクトリアは掘ったリンゴの壁に手を触れる。厚みがあるように見えて、もう一突き、崩せば先には大きな空間が広がるに違いない。
 斧槍を収める。壁を掘る作業はここまでだ。残りの壁は攻撃の余波で吹き飛ばせばよい。
 壁に正対し、空間を包み込むように胸の前で両手をかざして精神を集中させる。
 空気が揺らぎ、光が屈折、ヴィクトリアの手の中に収束していく。創造を司る白き輝きの中に姿を現すのは、柔らかな光を帯びた弓だ。手に取り、弓越しに壁を覗く。
「――主より賜りし、この一撃ならば」
 未だ輝きを保つ輝きにもう片方の手で触れる。すると光の核から赤々と燃え上がり、邪悪を灼く火の矢となった。
 矢を番え、壁のただ一点を狙う。視線で射抜き、その先――星屑の魔女達を討たんと。
「主よ。我に力を貸し与え給え──!」
 風を巻き込み、火矢が一閃、放たれた。水気を含んだリンゴの壁を突き抜け、飛び散った果汁を蒸発させながら開けた空間を駆けていく。
「ひっ!!」
 破壊した壁の向こう側、ヴィクトリアは悲鳴を上げた星屑の魔女達と目が合った。壁を削り進めてでもいたのだろう。ヴィクトリアも同じく壁を掘っていれば、いずれ正面から邂逅していたはずだ。
 相手に認識させないことを優先し、壁ごと敵を焼き尽くす。奇襲手段の選択が功を奏したと言える。
 逃げることも叶わず、最前の星屑の魔女がまず射抜かれた。直後、火矢は星屑の魔女の体を糧に爆発的に膨れ上がっていく。
 煌々と輝く紅き火炎は地上に出現した太陽となった。周囲にいた星屑の魔女達を瞬く間に飲み込んでいく。
「いやああっっ!!」
 数瞬、猶予のあった他の星屑の魔女達が彗星となって空へ逃げ出そうとしたが、太陽は敵を飲み込むごとに広がりを加速させる。追いつかれた星屑の魔女達は赤黒く焼かれて、一つまみの星屑すら残らない。
「このっ……来ないで!」
 別の星屑の魔女は流星を放ち、炎を押し留めようとする。ステレオタイプな流星は太陽の表面を割いて飛び込んでいったが、角を焼かれ、丸く小さく熔けてしまった。
「嘘っ……でしょ……」
 か細い声ごと焼き払い、その場にいた最後の星屑の魔女が消えた。それから太陽は周囲の空気と混ざりあって、無害な光と熱に変わっていく。
 ヴィクトリアの前に広がる景色は、未だ所々で闇が蝕んでいる。
「主よ、今しばらく、我に力を――」
 弓を携え、ヴィクトリアは次の戦場へ。


 戦いは、まだ続く――。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴木・志乃
アド連歓迎
えー何の捻りもなく人海戦術と参りましょうか。UC発動。リンゴの中から大量に虫が涌き出てきたら、驚くじゃん? 人も出てきたら驚かん? まさかこの人数出てくるとは思わないんじゃないかなあ……。

流石に無策じゃないよ。
魔法使いはレーダーになってもらって、サーチに徹する。スカウトは掘り進めてもらう。壁が薄くなったら、探知能力で分かるかな?
戦士さん、食って。ごめん。
数はパワーだ(脳筋理論)

私も第六感で探知を続けるよ。向こうから奇襲されちゃたまんないしね。見つけたら高速詠唱の衝撃波でリンゴを破壊。さ、皆一気に行こうか。全力魔法で全員の速度をアップ! 奇襲開始!



●数は力なり
 オウガと猟兵達が戦闘を繰り広げる傍らで、林檎の世界は急激な侵食を受けていた。
 熟れたリンゴを食い破らんとする一団を指揮しているのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)。ユーベルコードで出現させた勇者の幽霊達を使い、リンゴの壁を崩して進む。
「うーん、壮観。まさかオウガも、この人数出てくるとは思わないでしょう」
 ずらぁーっと並ぶ勇者の幽霊達、その数400体超。平凡ながら外れの少ない人海戦術で押し潰そうという算段だ。
 進軍速度も頗る速い。志乃は呼び出した勇者達の特性に応じて役割を振り分けている。魔法使いはレーダーとして壁の向こう側を調査する。問題がなければスカウトに掘らせ、崩したリンゴは戦士が食して処理。無駄がない。
「うん、数はパワーだ」
 志乃は満足そうに頷いていた。


 魔法使いに加え、志乃自身も第六感を頼りに壁の先の状況を探り、敵陣に肉薄するところまでやってきていた。双方の探知結果が一致したところでスカウトの掘削作業を止めさせる。
「この先は……空間の上側かあ。んー……結構ごちゃごちゃしてそう」
 壁の向こうは混戦模様。そんな雰囲気を感じ取る。奇襲するにはおあつらえ向きのシチュエーションだ。
「さ、皆一気に行こうか。奇襲開始!」
 全体にかけた号令に次いでリンゴの壁の破砕音が轟いた。志乃の腕から放たれた音速の刃が壁に一閃亀裂を走らせ、一気に瓦解。大口を開けた壁の向こうには飛び交う星屑の魔女達の姿が多く見られた。
 これまで作業員に徹していた勇者の幽霊達は戦闘狂と化す。志乃の全力魔法による速度ブースト。青白いオーラが幽霊の風格を引き立てている。
 それが400体超である。それこそ濁流のように壁の中から吐き出され、星屑の魔女達へ殺到した。
「ひっ!? なんか気持ち悪いのまで出てきたわ!?」
 星屑の魔女達の表情が一様に引き攣っている。志乃の目論見は功を奏しているようだ。
 星屑の魔女達が住まう夜闇の空を青白い幽霊が塗り潰していく。志乃の全力魔法付きだ。瞬く間に拡散していく。
「くっ……それ以上は近づけさせないわ!」
 空に星が輝き、無数の道を浮かび上がらせた。幽霊の進路を悉く塞ぎ、排水溝のようにその道、迷路の中へと引き込んでいく。戦場に広がる星空の迷路。志乃の攻撃を捉えたかに見えたが、物量に任せた志乃の作戦は難解な迷路をも解明していく。光の筋が星空を駆け抜け、再び自由を手にするまで長くはかからなかった。
「こ、こんなの……聞いてない!」
「それはまあ、言ったら奇襲にならないし?」
 空を漂う魔法使いが炎を、氷を、雷を四方八方から叩き込む。ダメージを受けてふらふらとバランスを崩したところへ戦士が剣を向けていた。
「下にもいるね。皆、一気に叩き落して」
 戦士が振り上げた剣はそのまま垂直に振り下ろされた。ざっくりと星屑の魔女達の体を裂きながら、真下に向かって突き落とす。星屑の魔女達が隕石となって地上の魔女を襲っていた。
「上から落ちて――っ!?」
 混戦の最中だ。一足先にこの場へ辿り着いていた猟兵達も奮闘し、星屑の魔女達に付け入る隙を与えていない。そこへ高速落下する魔女の体は凶器に等しく、次々と直撃を受けて空中と地上、それぞれの魔女が共倒れとなっていた。
「いやあ爽快。やっぱり、数はパワーだ」
 死屍累々と倒れていく星屑の魔女達を見下ろす志乃の表情は澄み切った夜空のように清々しかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

筒石・トオル
僕は大食漢じゃないから、途中までは他の人が食べた道を進むよ。
敵は飛行能力があるらしいから、出来れば上の方に向かう道を選びたいね。
【第六感】で大まかな敵の位置を捉え、奇襲し易い位置に道を進める。
【料理】でルーンソードでうさぎや木の葉の形に切ったリンゴを食べながら進む。急ぎの場合は熱線銃で焼いて嵩を減らすのもありだね。そこにシナモンシュガーを振りかければそれだけで美味しいし。

奇襲時は『ヒプノシスリストラクション』を発動。目が合った瞬間に動きを止められるから、すかさず【カウンター、早業、先制攻撃、範囲攻撃】でルーンソードで斬り付けるよ。

食事の後にいい運動。もしかしてオウガっていい人だったりする?



●星空を越えて
 林檎の世界にも虫食いのような猟兵の進撃跡が多くなってきた。筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)はその道を悠々と抜けていく。
 食べることに殊更自信があるわけではない。そのため、自分で全て掘り進めるより、すでに侵入している猟兵達の通り道を活用することで手間とリンゴの摂取量を減らしていた。
「……ああ、もうこの先は出口なんだね。なら、ここから少し道を変えて……」
 すでに開放された出口は敵の目に触れ、警戒されている可能性もある。敵の先手を取る奇襲を念頭に、最後の一筋のみトオル自身で掘り進めた。
 ブロック状に切り崩したリンゴをさらに細かくカットし、精密な細工を施す。食べても良し、眺めても良しの様々なリンゴアートが作られていく。目の前の壁へルーンソードを振りながらリンゴのうさぎを一かじり。
「……普通においしい」
 林檎の世界など、食用リンゴとしては未知の存在だ。どんな味がするかと思えば、口当たりも後味もすっきりとした良質リンゴだった。
 リンゴ細工にも力が入る。時折熱を加えたり、シナモンシュガーを振りかけて味にアクセントをつけたりと、リンゴを目一杯味わいながら作戦を遂行していく。


 第六感は役に立つ。何となくこの先に、と感じた場所でトオルは手を止めた。
 ルーンソードを強く握りしめる。敵が飛行能力を持つということもあり、上空からの奇襲を狙っていた。万が一にも取り落とさないように、手元を一瞥して確認した。
 リンゴの床を強く蹴り出す。踏み込む度に体を前へ前へと押し出し加速する。間合いを見計らい、ルーンソードでまずは壁を一太刀、切り裂いた。
 トオルは顔を左腕でガードしながら、裂け目へと体を投げ出した。トオルの体が衝突したことによる歪みが裂け目を伝って広がり、壁がボキリと折れて大きな穴が開く。トオルは飛び散るリンゴの破片と共に宙を舞った。
「またなのっ!? もう、しつこ――」
『光よ我が願いを叶えたまえ。聖なる力、邪なる者を封じる力をここに』
 トオルの登場を嫌った星屑の魔女達が星空の迷路を作り上げる――その前に。星の輝きも何もかも、止めてみせると。
 トオルの眼鏡が点滅し、星屑の魔女達に暗示をかける。星を操り広大な迷路を生み出そうとしていた星屑の魔女達の動きが固まった。
「な、何っ!?」
 動け、動けと頭から命令しているはずなのに、体はぴくりとも動かない。魔力の流れも止まり、構築されつつあった迷路は中途半端に固まってしまう。
 これでは迷わせることができない。トオルは出来損ない迷路の星々を宙の足場に、星屑の魔女達に肉薄する。
「ほっ――星よ!」
「無駄だよ」
 星が邪悪な輝きを取り戻す前に。トオルは前傾姿勢で飛び込みながらルーンソードを薙いだ。脇腹から滑り込んだ刃が闇色のドレスごと星屑の魔女を断つ。
「星……が……」
 星屑の魔女は天を仰ぐ。しかし、その眼にはもう光は無い。
 わずかな足場の上を疾駆してトオルはルーンソードを閃かせた。一つ薙ぐごとに一体の魔女を斬り飛ばす。星屑となって散る魔女が剣閃の尾となった。
「なんとか距離を……!」
 呪縛が解け、星屑の魔女達がより高く逃げる。
 ふわり、浮かぶ星屑の魔女達は、まだ完全に自由を取り戻していないか――。
 周りにはもう、空しかない。トオルから離れていく星屑の魔女達が最後の生き残りだ。
 トオルは追った。足場として使えるものはもう少ない。敵の術中にはまる前に決着をつけなければ。
「これでっ……!」
 力を溜め、跳んだ。柄頭付近を握り、わずかでもリーチを稼ぐ。跳躍した体が失速し、重力に引かれて落下する前の、一瞬を見極めて。
「終わりだっ!!」
 体の真後ろに下ろしていたルーンソードを引き上げるように、体を回転させながら星屑の魔女達を斬りつけた。銀の半月が星屑の魔女達の体に深く食い込み、闇を散らせる。
 ルーンソードの運動に引っ張られ、ぐるんと宙で一回転したトオルが再び空を仰ぎ見た時、ボロボロと星屑の魔女達が形を失っていくのが見えた。
 決着がついたことに安堵したのも束の間、自由落下するこの身をどうにかしなければならない。トオルは気づけば間際まで来ていた壁に刃を突き立て速度を殺す。ジュグジュグとリンゴが潰れながら弾けていく音を聞きながら、トオルは怪我なく着地した。
「ふう……食事の後に丁度いい運動だったね。もしかしてオウガっていい人だったり……って、もう聞けないよね」
 トオルが見上げた空の夜闇は、星屑の魔女の消滅と共に綺麗さっぱり無くなっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年08月23日


挿絵イラスト