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迷宮災厄戦⑬〜ジャブジャブ鳥に裁きの一撃を

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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「皆、よく集まってくれた。迷宮災厄戦は今のところ順調に進んでいるようだが、油断はできない。気を引き締めていこう。それでは、今回のブリーフィングを始めよう」
 グリモアベースに集まった猟兵たちにそう告げて、防人・拓也(コードネーム:リーパー・f23769)は左腕のハッキングツールを操作し、中央に置いてある透明な机に今回の舞台の3Dモデルを表示する。
「今回の任務はアリスラビリンスにある、かつてオウガ・オリジンに食事を饗する為に使われていた、アリスを直接、『断頭台の下』に召喚するという恐るべき絶望の国でのオウガ討伐だ。今は戦争中のため、召喚機能は停止しているが、この国のオウガ達は『食事のおこぼれ』を食べてきた事ででっぷりと太っており、戦闘力も高いようだ。戦う時は注意してくれ。そして、これから話すことが重要だ。そのオウガたちは、国のあちこちにある断頭台で首を落とせば、一撃で殺すことできる。断頭台は一度でも台にオウガを乗せてやれば、自動的に動いてオウガを固定し、首を落とすようになっている。つまり、台に乗せてやれば確実に倒せるということだ。いかにオウガを台に乗せてやるかが、勝利の鍵となる。その方法は各々考えてくれ。次に敵の情報を教えよう」
 そう説明する彼は、次に敵の3Dモデルを表示する。
「今回の敵は『ジャブジャブ鳥』というオウガだ。自尊心が強く、全ての個体が何らかのNo.1を主張するという奇妙な鳥型の怪物で、狂暴で味方同士で殺し合うこともしばしばあるそうだ。攻撃方法は鉤爪を巨大化させた範囲攻撃や狂気に満ちた鳴き声による範囲攻撃、モードチェンジによる自己超強化だ。なお、先ほども言ったが、こいつらは元のものより太っていて強化されている」
 彼の説明を聞いて、1人の猟兵が何かいい作戦はないのかと質問する。
「そうだな…。無理に攻撃を仕掛けようとせず、奴らの性格を利用するのはどうだろうか? 挑発して断頭台に誘導してやれば、案外あっさりと倒せてしまうかもしれない。ま、これはあくまで一例だ。他の方法もあるだろうから、各々考えてくれ」
 質問にそう答えた拓也は改めて集まった猟兵たちを見回す。
「ブリーフィングは以上だ。戦争はこれから正念場だ。必ず勝利しよう。それでは、皆の武運を祈る」
 最後に彼は敬礼し、グリモアを起動するのであった。


メガネペンギン
 パワプロ2020を夢中でやっていたら、いつの間にか戦争がここまで進んでいたよ…。完全に乗り遅れたぜ…。
 というわけで、コロナにも負けず、ゲームを楽しんでいるメガネペンギンです。お世話になっている方はどうも。初めての方は初めまして。
 今回はアリスラビリンスの戦争シナリオで、でっぷりと太ったオウガたちを断頭台に乗せて処刑してやるという依頼となっております。
 今回の大まかな流れは集団戦オンリーとなっています。
 なお、今回は『オウガを断頭台に乗せる』ようなプレイングをすると、ボーナスがつきます。拓也さんが一例を出しているので、方法が考えつかなかった場合は参考にしてみてください。
 皆さんが楽しめるように精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
 皆さんのプレイング、お待ちしておりますよ!
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第1章 集団戦 『ジャブジャブ鳥』

POW   :    My father he died
【殺戮の狂鳥モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    Who Killed Cock Robin
【狂気に満ちた鳴き声】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    My mother has killed me
【鉤爪】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「俺様こそがオウガ界一最強だ!」
「何を!? 俺様こそが最強だ!!」
「ああん!? やんのか、コラァ!!」
「上等だ、オラァ!!」
 現場に到着して早々、でっぷりと太ったジャブジャブ鳥が互いの大きい腹をぶつけ合いながら争っているのを、猟兵たちは目撃する。どうやら性格のせいか、誰が一番強いかを主張し合い、争っているようだ。幸い、ジャブジャブ鳥は争いに夢中でこちらに気付いていない。猟兵たちはそれぞれ考え、行動を開始するのであった。
ガルディエ・ワールレイド
もう犠牲になったアリス達を救う事は出来ねぇが……
せめて仇はとらねぇとな。
今日、料理されるのはテメェ等だ。

◆基本
《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流
《武器受け/見切り》での弾き返しや受け流しで防御
牽制にはUC効果による《念動力》での遠距離攻撃

◆方針
素早く動く目標を無差別に狙うっていう敵のUC特性を利用して戦うぜ。
敵を引きつけて断頭台に誘導するか、あるいは複数の敵を同じ場所に誘って同士討ちを誘発させるかだ。
【竜神領域】による低空飛行で敵を引きつけて。誘導するように連れ回すぜ。
近接戦は最小限に抑える。敵が断頭台目前でもたもたする時に飛翔で回り込んで押し込むとかだな。



「もう犠牲になったアリス達を救う事は出来ねぇが…せめて仇はとらねぇとな」
 現場に到着してそう呟くガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)。彼は『魔槍斧ジレイザ』と『魔剣レギア』を手にしながら、ジャブジャブ鳥のもとへ歩み寄る。
「あん? 何でこんなとこにアリスがいるんだ?」
争っていたジャブジャブ鳥の何匹かが、近づくガルディエに気付く。
「おう、食べるのに丁度良さそうな鳥を探していたんだが…こんなところにでっぷりと太ったチキン野郎がたくさんいやがるなぁ」
「…何ぃ?」
ガルディエの挑発に対し、ジャブジャブ鳥たちは怒りの表情を表し始める。その様子を見たガルディエはニヤッと笑い、続けてこう言い放つ。
「おら、掛かって来いよ、チキン野郎ども。今日、料理されるのはテメェ等だ」
「…ぶっ殺す!!」
その言葉がジャブジャブ鳥たちの怒りのトリガーとなり、彼らは『My father he died』を発動。殺戮の狂鳥モードへと変化し、自身を超強化する。
「へっ、やっぱそう来たか。なら、付いて来な!」
これに対してガルディエは『竜神領域』を発動し、自身を遠距離攻撃にも使える不可視の巨大な念動力で覆い、竜としての権能に比例した戦闘力増強、最大でマッハ6.5以上を超える超高速で飛行する能力を得る。その飛行能力を活かして、彼は低空飛行しながら、ジャブジャブ鳥たちの間をすり抜けていく。
「うがぁぁぁー!!」
発動したUCにより理性を失ったジャブジャブ鳥たちは、高速で動くガルディエを追っていく。理性を失った彼らは高速で動くものを優先的に狙うようになっているのだ。
「そうだ、付いて来な、チキン野郎ども。お前らにおあつらえ向きの物を用意しているぜ」
後ろを振り返りながら、ガルディエが言う。そう。これは彼の作戦であった。彼が誘導する先には、幾つものの断頭台があったのだ。そうとも知らずにジャブジャブ鳥たちは誘導されていき…
「うがっ?!」
断頭台に嵌ったジャブジャブ鳥たちは次々と断頭台へと固定されていく。
「さぁ、裁きの時間だぜ」
ガルディエがそう言った後、断頭台に嵌ったジャブジャブ鳥たちは1匹残らず首を落とされるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

緋喰・軍太郎
※鶏モード(身長はステシと同じ)で参戦。

・えーと、力士とかプロレスラーならすごく納得のいく体型だし、尊敬もするんだけど……ここのジャブジャブ鳥ってただ強いだけでその辺の人達とは全く違うよな……それに太った理由も理由だ。やっつけよう、うん。

・太ってるから耐久力と攻撃力はすごそうだけど、機動力はどうだろう? 「早業」や「見切り」で動き回りながら、「鎧無視攻撃」で手傷を負わせることで挑発としよう。それと……これ(「限界突破」と【連鎖する呪い】)使うと俺自身が「狂闘鶏の念」に影響されて凶暴になっちまうんだけど『俺様』には関係ねぇな? 滑ってこけて転がって断頭台に一直線&首ちょんぱだ。覚悟しやがれ!



「えーと、力士とかプロレスラーならすごく納得のいく体型だし、尊敬もするんだけど…」
 でっぷりと太ったジャブジャブ鳥たちを眺めて、呆れながらそう呟くのは緋喰・軍太郎(軍鶏拳士見習い・f29185)。彼は鶏型の妖怪『波山』に連なる一族であり、そのモチーフはヒクイドリとされているが、見た目はほぼ鶏であった。
「…ここのジャブジャブ鳥ってただ強いだけで、その辺の人達とは全く違うよな。…それに太った理由も理由だ。やっつけよう、うん」
そう言った彼は戦闘態勢に入る。『連鎖する呪い』を発動し、自身の早業と見切り、限界突破の能力を活かしながら、ジャブジャブ鳥たちの間を潜り抜け、傷を付けて行く。
「痛っ、何しやがんだ、この野郎!」
傷が付いたジャブジャブ鳥たちは軍太郎に気付き、彼の方を見る。
「…へへっ、おめぇらはもう終わりだぜ」
先ほどのUCと限界突破により、『狂闘鶏の念』の影響を受けて凶暴化した軍太郎がニヤリと笑う。
「何言ってやがんだ、終わるのはお前のほ…だあっ?!」
傷が付いたジャブジャブ鳥たちは一斉に軍太郎を襲おうとしたが、一歩踏み込んだ瞬間、一斉に滑って転がっていく。その先には断頭台があり、次々とジャブジャブ鳥たちが嵌っていく。ジャブジャブ鳥たちに起こった次々と発生する『不慮の事故』。それは軍太郎が発動したUCによるものであった。
「さぁ、ここで首ちょんぱの時間だ! 覚悟しやがれ!!」
彼がそう言った後、断頭台のギロチンが次々と落とされていき、台に固定されたジャブジャブ鳥たちは何も出来ず、首を落とされていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シホ・エーデルワイス
元々
頭が大きい上にお腹まで大きくなってお腹をぶつけ合う…
見ていて…押し競饅頭と言いますか腹相撲と言いますか…
コミカルな感じに見えるのは私だけかしら?


敵の目の高さを飛び【華霞】で
足元の断頭台から注意を逸らしつつ
私が美味しそうに見える様<誘惑し
断頭台へおびき寄せ>ます

反応が鈍ければ

「最強を名乗りたいなら
私を捕まえて食べてみせなさい!
私はそう簡単には捕まりませんし…
どうせ皆さん口先だけの最強でしょうけど」

と<挑発>します


敵の攻撃は<第六感と聞き耳で見切り残像>を残して回避します


敵とはいえ首を刎ねられる光景に
内心
心苦しさを感じつつ
命を落としたアリスも敵も含めて弔いの祈りを捧げます

どうか安らかな眠りを…



「元々頭が大きい上に、お腹まで大きくなってお腹をぶつけ合う…。見ていて…押し競饅頭と言いますか腹相撲と言いますか…コミカルな感じに見えるのは私だけかしら?

 争うジャブジャブ鳥たちを眺めながら、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)はそう呟く。だが、敵は通常の個体より強くなっているため、油断は出来ない。まず、彼女は敵の目の高さへと飛び立ち、『【華霞】儚きエーデルワイスの嵐』を発動。無数の感覚を晦ませる、銀色に輝くエーデルワイスの花びらで付近にある断頭台から注意を逸らしつつ、ジャブジャブ鳥たちの気を引く。
「ん? 何だ、この花びら?」
花びらに気付いたジャブジャブ鳥たちは一斉にシホの方を見る。
「最強を名乗りたいなら、私を捕まえて食べてみせなさい! 私はそう簡単には捕まりませんし…どうせ皆さん、口先だけの最強でしょうけど」
ジャブジャブ鳥たちに対してシホはそう挑発し、走り出す。
「何だと、この小娘ぇ! 待ちやがれぇぇぇー!!」
逃げた彼女をジャブジャブ鳥たちは一斉に追い掛ける。彼女が逃げた先には断頭台があることも知らずに。
「うげっ!?」
断頭台があることに気が付かなかったジャブジャブ鳥たちは次々と嵌っていき、ギロチンによって首を落とされて絶命していく。
「(どうか安らかな眠りを…)」
敵とはいえ、首を刎ねられる光景に内心、心苦しさを感じ、命を落としたアリスも敵も含めて、シホは弔いの祈りを捧げるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メアリー・ベスレム
でっぷり太っているのは
身体だけじゃないみたい?
そのでっぷり太った自尊心
身体も心も醜いのね!

アリスを喰らって肥え太り
強くなったあなた達
なら一番「強い」のは
一番「食べる」子に決まっているじゃない!
【胡椒挽きの短銃】撃ち込んで
最後の一羽まで喰い合わせる
その鉤爪なら同士討ちは得意でしょう?

そうして残った最後の一羽
まぁ、あなたが一番醜くて
一番強いオウガなのね!
あぁ、どうしましょう
そんなオウガに勝てるわけがないじゃない
メアリはアリス、あなたはオウガ
だったら、大人しく食べられるしかないかしら
お尻を振って【誘惑】しながら
自ら断頭台へと向かう【演技】
近付いてきたところを【騙し討ち】!
首を落としてあげるから!



「俺が最強のオウガだ!」
「いや、俺様こそが最強だね!!」
 仲間たちが断頭台によって処刑されても、構わず誰が最強なのかを決めようとするジャブジャブ鳥たち。そこへ1人の少女が現れる。
「でっぷり太っているのは身体だけじゃないみたい? そのでっぷり太った自尊心…身体も心も醜いのね!」
そうジャブジャブ鳥たちに言い放つのはメアリー・ベスレム(Rabid Rabbit・f24749)。彼女はとある短銃を手にしていた。
「何だと!? 俺達を馬鹿にしているのか!!」
「いいえ。メアリはあなたたちの手助けをするだけよ。アリスを喰らって肥え太り、強くなったあなた達。なら一番『強い』のは、一番『食べる』子に決まっているじゃない!」
そう言った彼女は短銃の引き金を引き、ジャブジャブ鳥たちへと弾を放つ。それは『胡椒挽きの短銃』という彼女のUCであり、攻撃が命中した対象に極めて強い食欲を掻き立てる胡椒の香りが付与され、自食行為や共食いを煽るという物であった。
「な、何だ、この香りは…?!」
「む、無性に何かを食べたくなる…うおぉぉぉー!!」
ジャブジャブ鳥たちは香りにやられ、次々と共食いを始める。しばらくして、最後の1匹が残る。
「ハァ…ハァ…後は、お前だけ…」
残ったジャブジャブ鳥がメアリーを見ながら、涎を垂らす。
「まぁ、あなたが一番醜くて、一番強いオウガなのね! あぁ、どうしましょう…。そんなオウガに勝てるわけがないじゃない。メアリはアリス、あなたはオウガ。だったら、大人しく食べられるしかないかしら」
わざとしおらしくメアリーはそう言い、尻を振って誘惑しながら逃げていく。
「に、逃がすかぁ…!」
当然ジャブジャブ鳥も追いかける。その先に断頭台があるのも知らずに。
「うがぁ?!」
メアリーを追い掛けることに夢中になっていたジャブジャブ鳥は断頭台に、いとも簡単に嵌る。身体が固定されて身動きをとることもできない。
「あははっ、じゃあね。一番醜くて、一番強くて、一番お馬鹿なオウガさん」
笑顔でメアリーはジャブジャブ鳥にそう言い放ち、ジャブジャブ鳥は首をあっけなくギロチンで落とされる。
こうしてここでの戦いは、猟兵たちの勝利で幕を閉じるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月17日


挿絵イラスト