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迷宮災厄戦⑮〜スウィート・メルヘン

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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●グリモアベース
「アイスやかき氷が美味しい季節になってきたわね」

 ちゅうちゅうと吸うタイプのアイスを食べながら、猟兵たちを前にこう言ったのは棗・瑠璃子(ハイカラさんの學徒兵・f22649)!

「話は変わるけど、皆はお菓子で家が作れるとしたらどうする?」

 あまりにも唐突な話題転換に首を傾げる猟兵もいる。そんな彼らに瑠璃子はアイスを片付けつつこう続けた。

「今回はアリスラビリンスの中の『お菓子の家が多すぎる国』ってところに行ってもらうわ」

 彼女は続けて……そこはアリスと愉快な仲間達が、オウガから身を守る為に多数のお菓子の家を建設した森の世界。現在は、あらゆるお菓子の家が破壊されている為、安全に森を通過する事が出来ない。美味しそうなお菓子を沢山作ってお菓子の家を再建してほしい……といったことを超ザックリと説明した。

「というわけでお菓子の家を作ってほしいのよ。技術次第で作ろうと思えばなんでも出来るわ。お菓子なら甘いものでもしょっぱいものでも大丈夫だと思う」

 ただ少し問題があって、と前置きして瑠々子はこう続ける。

「邪悪な子供達――洗脳された愉快な仲間達が皆を狙ってるから気を付けてほしいのよ。具体的に何をしてくるかっていうと、皆をオーブンに向けて蹴飛ばしたり、生地に毒薬を混ぜたりね。でもそんなに強くないから、だれか一人警戒してれば大丈夫よ」

 ここまで言うと、彼女は説明は終わりだと言わんばかりに手を叩いて猟兵たちに微笑んだ。

「というわけで、頑張って!」


人参SiriSiri
 はじめまして!!! はじめましてじゃない方はお世話になっております!! 人参Sirisiriです!!
 よろしくお願いします!!

 今回は一章のみです! お菓子の家作りです!! 頑張ってください!!!

 『美味しいお菓子のレシピを用意する』ことでプレイングボーナスが付きます!!

 連携ですが、相手様のIDを指定するか共通の単語を【】で指定すると確実です。期限までに相手様が不在の場合返金します!

 プレイングはオープニング公開後すぐ受け付けます。

 皆さんのプレイングお待ちしています!
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第1章 冒険 『お菓子の家つくり』

POW   :    生地をこねたり伸ばしたり、オーブンの火加減を調節するなど下拵えや準備を担当する

SPD   :    正確に材料を計ったり、綺麗に角がたつくらいにホイップするなど、技術面で活躍する

WIZ   :    可愛い飾りつけや、トッピングで、お菓子を美味しそうにデコレーションする

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リカルド・マスケラス
「さて、どんな家でも作ろうっすかねー?」
それで浮かんだのはゼリーの家
「せっかくだからでっかいゼリー作ってみるっすかねー」
【霧影分身術】で人員を増やし、調理開始。
まずは色とりどりの小さいゼリーや寒天をたくさん作る。
あとはそれらを積み上げて大まかな形を作って溶かしたゼラチンを表面に流し込んで大きなゼリーにする。そして、固める際に【念動力】で形を保持しておく
「いきなり大きいをのを作ると中まで冷やすのに時間がかかるっすからね~」
後は組み立てて家にするだけ

分身の一部は邪悪な子供達に妨害されないように見張っておき、何か仕掛けてくるようであれば、捕まえて体の半分ぐらいを寒天(固い)に埋めておく



「さて、どんな家でも作ろうっすかねー?」

 お菓子の家の残骸の中、大きく伸びをしてこう言ったのはリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)だ。彼は少し思案して、

「せっかくだからでっかいゼリー作ってみるっすかねー」

 と呟くと【忍法・霧影分身術(ムエイブンシンジュツ)】で分身する。分身たちはまずは、とでも言うように小さなゼリーや寒天を作り始めた。
 赤、青、緑、白、ピンクと色とりどりのゼリーが並ぶ中、それを狙う一つの影。子供たちだ。それに分身が近づき、寒天の中に埋めていく。固めのそれに動きを阻まれ、幼い声は呻いていた。

「いきなり大きいをのを作ると中まで冷やすのに時間がかかるっすからね~」

 悔しそうな子供たちの眼差し。それを浴びながらリカルドは寒天やゼリーを積み上げていく。暫くすれば出来上がる美味しそうな山。その表面にとろとろに溶けたゼラチンが流し込まれる。全体を柔らかく包んだそれを固める段で彼が使うのは念動力だ。

「こんなもんっすかね」

 出来上がったゼリーを見上げ、リカルドは満足げだ。ぷるぷると震えるそれは彼の手によって家へと変わっていく。

「なかなかいいんじゃないっすか?」

 かくして森の中に大きなゼリーの家が出来上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御形・菘
憧れのお菓子の家! 素晴らしい!
正に夢のような世界ではないか、全力で応援してやろう!

とゆーことで、妾が作るのはビスケット! しかも超デカいの!
家の壁といったら、やはりビスケットであろう!
そのまま齧りつくもよし、少しずつ割って食べるもよし! 最高にロマンであるのう!
粉を混ぜるとか力仕事は任せておけ!
他の皆のお菓子作りも、主に力を使うパートは手伝うぞ?

そして、やんちゃな子供たちをあしらうのは任せておくがよい
はっはっは、悪戯好きでも良いではないか、元気でよろしい!
しかーし! 悪い子にはきっちりお仕置きをせんとな!
ほ~れ、捕まえた子のお尻はペンペンしてしまうぞ~
安心せい、手加減して右手でやるからな!


ユリッド・ミラベル
アドリブ・連携歓迎

お菓子作りなら任せろ、得意だ。
クッキーが土台のメレンゲ屋根、なんてどうだ?

仕事服に着替えて作業開始
大きなサイズのを作るなら【気合い】をいれなくてはな。オーブンを余熱しておかないと。
卵を泡立てて、小麦粉と砂糖をふるってバターも全部混ぜ合わせたら生地の完成
少し分けた生地を先に焼く

残りの生地を伸ばして焼いてる間に卵白を泡立ててメレンゲを作り、こちらも絞って焼く
溶かしたアメでくっ付けたら瓦みたいに見えるんじゃないか?

ほら、食べるならこっちにしな。

子供たちが近づいてこようとした場合にはオーブンの試し焼きで先に作っておいたクッキーを渡して作業から気を反らす



「憧れのお菓子の家! 素晴らしい! 正に夢のような世界ではないか、全力で応援してやろう!」

 アリスラビリンスに御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)の快活な声が響いた。その隣でこくり、と青年が頷く。

「お菓子作りなら任せろ、得意だ」

 青年、ユリッド・ミラベル(紅茶色の右耳折れ・f22442)は仕事着に着替えつつ、家の構想を練った。

「妾が作るのはビスケット! しかも超デカいの!」
「オレは…… クッキーが土台のメレンゲ屋根、なんてどうだ?」
「そっちも美味そうだな! やっぱり家の壁といったらビスケットかクッキーよの!」

 彼女は想像の翼を羽ばたかせ出来上がった家を夢想した。

「そのまま齧りつくもよし、少しずつ割って食べるもよし! 最高にロマンであるのう!」

 というわけで早速作り始めるのだった。菘が粉を混ぜ合わせている間に、ユリッドは卵白を泡だてていく。ボウルの中にはもわもわと雲のようなメレンゲが出来上がった。

「こんなもんかの?」
「ああ、少しだけ焼くから分けてくれ」
「おう!」

 オーブンの中でビスケットとクッキーの生地が熱されている。その間に菘は残りの生地を伸ばし、ユリッドはメレンゲを天板に絞っていく。それを狙う子供達の影。オーブンを開けようとした手はがっしりと掴まれた。

「はっはっは、悪戯好きでも良いではないか、元気でよろしい!」

 菘は子供をぷらりと吊り上げる。突然のことにバタバタと暴れる彼らをものともせず、彼女は大きな笑い声を響かせた。

「しかーし! 悪い子にはきっちりお仕置きをせんとな! ほ~れ、捕まえた子のお尻はペンペンしてしまうぞ〜」

 子供たちが息を飲む中、彼女が振り上げたのは右手だった。幾分か手加減したそれは子供の目を潤ませるだけで済んだようだった。その間にユリッドは残りの生地をオーブンに入れていく。

「これに懲りたらほどほどにするんだぞ」

 彼女は逃げていく子供に手を振りつつ、焼き上がった生地に近付いた。

「よく焼けてるのう」
「あとは組み立てるだけだな。溶かしたアメでくっ付けたら瓦みたいに見えるんじゃないか?」
「いいのそれ。妾もやろうかの」

 そんなこんなで森には二軒の家が出来上がった。片や大きなビスケットの家。もう一軒は精巧なクッキーとメレンゲ屋根の家だ。飴が陽光に煌めいて目を楽しませる。

「完成!」
「うん、良くできたな」

 微笑む二人を労うように、柔らかな風が吹いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

筒石・トオル
【WIZ】
僕はお菓子の家の屋根を担当しようかなと思ってる。
材料は米粉クッキー。小麦粉で作ったクッキーより、ザクザクとした歯ごたえがするんだ。
そのクッキーの上に、食用の花を押し花にして飾り、剥がれないように溶かした砂糖でコーティング。煙突はチョコでコーティングしようかな。
デコは【料理】【早業】で邪魔されないうちにやっちゃうよ。
一応【第六感】で警戒はしておいて、邪魔がはいるようなら『ヒプノシスリストラクション』で動きを止めるよ。

楽しい料理時間に殺伐としたのは嫌だからね。倒すと言うより邪魔する手から守る方針で。


ルク・フッシー
お菓子作り…レシピは分かりませんけど、絵なら描けますよ
何か色を塗れる物があれば、お菓子にできます!
お菓子の家の残骸でもあれば、組み合わせて色を塗って、ユーベルコードで材質を変えてしまいましょう

まずはお菓子の家の完成予定を絵に描きます
描いた通りに、お菓子のガレキを塗り替えましょう
ケーキの壁に四角いクッキー、窓は空色のゼリー!屋根はホワイトチョコレートに色とりどりのスプレーチョコをふりかけます
悪い子どもはやわらかオーラバリアでぼよーんと弾きます
毒入り生地も美味しいお菓子に塗り替えてしまいましょう

キレイに、精巧に描くのが美味しいお菓子作りのポイント!
チョコの扉にWelcomeと書いて…完成です!



「お菓子作り……レシピは分かりませんけど、絵なら描けますよ」
「と、いうと?」

 ルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)の言葉に首を傾げるのは筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)だった。ルクはええと……、と前置きしてこう続ける。

「何か色を塗れる物があれば、お菓子にできます! お菓子の家の残骸でもあれば、組み合わせて色を塗って材質を変えられるんですよ」
「なるほど。便利だね。僕はお菓子の家の屋根を担当しようかな」

 ぷにぷにドラゴニアンがお菓子の家の完成予定を絵に描いている間に、トオルはささっとエプロンと材料を用意した。慣れているのか手際が良い。完成予定が描き終わる頃には生地がまとまっていた。

「それはなんですか?」
「米粉だよ。これでクッキーを作ると、小麦粉で作ったクッキーよりザクザクとした歯ごたえがするんだ」

 ルクが興味深そうにボウルを覗いている。そこに忍び寄る子供たちの影。トオルは彼らにさっと近寄ると、

「光よ我が願いを叶えたまえ。聖なる力、邪なる者を封じる力をここに……」
「ぐぅッ!?」
「なんてメガネだ……」

 【ヒプノシスリストラクション】により眼鏡から点滅する光を放つ。その催眠の光により子供たちはすやすやと眠り始めた。今頃夢の中でお菓子の家にかじりついていることだろう。

「どうかしました?」
「ちょっと眼鏡がね。もう大丈夫」

 脅威も去ったところで、二人はお菓子の家づくりに戻った。クッキーが焼け押し花が出来るまでの間にと、トオルは瓦礫拾いを手伝う。被害は甚大だったようで、多くの瓦礫が集まった。

「では描いた通りに、お菓子のガレキを塗り替えましょう」

 そう言うと、ルクは絵の具を瓦礫に塗っていく。見るも無残な瓦礫たちは瞬く間にお菓子へと変わっていった。ケーキの壁に四角いクッキー、ホワイトチョコレートの屋根に色とりどりのスプレーチョコが降りかかる。窓にはガラスの代わりに空色のゼリーが嵌っていた。絵本の中から飛び出してきたかのようなそれを、子供たちが狙う。

「ああっ!」

 しかしそれはオーラバリアによってぽよんとどこかへ飛んで行ってしまった――が。子供の持っていた毒が屋根の隅にかかってしまった。

「どうしよう」
「大丈夫、毒も美味しいお菓子に塗り替えてしまいましょう」

 そう言ってルクは屋根を塗り直していく。彼を心配しつつもトオルは自分の作業へ戻っていった。焼きあがったクッキーの上に、先程押し花にしたエディブルフラワーを乗せ、剥がれないように溶かした砂糖でコーティングする。

「こっちです!」
「ありがとう。よいしょ」

 そうしている間にルクは瓦礫を変化させたようだ。白いアイシングクッキーの外壁が屋根を待っている。トオルはその上に自分の作った屋根を乗せていった。更に煙突はチョコレートで固められる。なかなかの早業だ。

「最後にチョコの扉にWelcomeと書いて……完成です!」
「よし。お疲れ様」

 目の前には完成したばかりの、可愛らしいお菓子の家が二軒並んで建っている。先程毒にまみれたホワイトチョコレートの屋根も無事修復されていた。
 それを見上げながら、二人は大きく伸びをする。甘い香りを乗せた風が彼らの頬を撫でた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月18日


挿絵イラスト