迷宮災厄戦⑭~おやすみなさいの国
●アリスラビリンス
そこは、とってもふわふわな夢の国。
まるで雲の上にいるような安らぎの中、夢の世界に旅立ってしまうのが、この国の特徴。
そのため、すべての者が強烈な睡魔に襲われ、戦う事が困難な状況を作り出していた。
しかも、この国を支配しているのは、虹色雲の獏執事。
ただでさえ眠い状況で、睡魔マシマシの攻撃を仕掛けてくるヤバイ連中が敵だった。
だからと言って、そこで眠ってしまえば、人生終了。
永遠に目覚める事のない眠りにつくだけ。
それは幸せそうに思えて、最悪の結末。
例え、幸せな夢を見ていたとしても、現実は残酷。
その事実を知らぬ事なく、命を落としてしまうのだから、これ以上に辛い最後はないと言えた。
●ガジルからの依頼
「みんなに頼みたい事があるんだよ」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明した。
今回の目的は、虹色雲の獏執事達を倒す事。
ただし、虹色雲の獏執事がいるのは、夢の国。
何の対策も練らずに行けば、激しい睡魔に襲われ、あっと言う間に夢の中。
それを防ぐためには、パジャマパーティーをしなければならないようだ。
基本的に、パジャマを着ていれば、問題なし。
本人が、それをパジャマだと思っていれば、例えそれが全身鎧であっても、パジャマである。
後はパーティーっぽくしていれば、問題なし。
本人がそれをパーティーだと思っていれば、例えそれが戦闘行為であっても、パーティーである。
そう言った事も踏まえた上で、虹色雲の獏執事達を倒す事が、今回の目的である。
ゆうきつかさ
この依頼は戦争シナリオです。
基本的にキャラクターらしく行動していれば、ネタであっても構いません。
第1章 集団戦
『虹色雲の獏執事』
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POW : 「邪魔が入るようですね。番兵さん、出番です」
自身が【自身や眠っているアリスに対する敵意や害意】を感じると、レベル×1体の【虹色雲の番兵羊】が召喚される。虹色雲の番兵羊は自身や眠っているアリスに対する敵意や害意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD : 「お疲れでしょう。紅茶とお菓子はいかがですか?」
【リラックス効果と眠気を誘う紅茶やお菓子】を給仕している間、戦場にいるリラックス効果と眠気を誘う紅茶やお菓子を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : 「外は危険です。こちらにお逃げください」
戦場全体に、【強い眠気と幻覚を引き起こす虹色雲の城】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
イラスト:ロクイチ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
スピネル・クローバルド
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
パジャマパーティーですか、とても楽しそうですね。
私は普段のドレスのまま寝ていますから、
ドレスがパジャマの様なものですね。
■行動
パーティーっぽくしていきますね。
ステルス・ハンティングで飛翔しながら楽しく迷路を脱出してみますね。
「なんだか、遊園地のアトラクションみたいで楽しいですね」
眠気は【気合い】で吹き飛ばしつつ
幻覚も【狂気耐性】で耐えますね。
迷路の道のりを【学習力】で覚えておき、道に迷わない様にします。
後は、獏執事を『フォレストスナイパー』で攻撃して倒しますね。
【スナイパー】で狙い撃ちますね。
「本当に、夢の様な楽しい時間でしたよ」
雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPDの方がクリアしやすいと判断したら、そちらを使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使う形です。
主に銃撃UCやヴァリアブル~を使う雰囲気です。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
他人の事は気にしない素振りを見せますが、基本、不器用なので、どう接したらいいのかわからない感じです。
ですが、合せるところは合せたり、守ってあげたりしています。
特に女性は家族の事もあり、守ってあげたい意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。
からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。
「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」
(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)
中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『貴方はどんな血を流すのかしら』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【部位破壊】で急所や腱を狙い、更に【傷口をえぐる】。その容赦の無さで敵に【恐怖を与える】、ちょっぴり猟奇的かもしれないが、そこはご愛嬌
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
あと、虫が苦手
ペパシア・ドロキペ(サポート)
「わたくし、今日も張り切ってまいりますわ!」
かかしのお嬢様。おしゃまでやんちゃ。子供っぽい。大好きなのはカラスさん。
カラスさんが出てくる依頼はどこかしら?
使うユーベルコードはご自由に。解釈もお任せします。
プレイング方針としてはサポートに徹したり、徹しない時はがむしゃらに特攻したりします。
かかしなので防衛戦とかも得意です。畑防衛はもっと得意です。
公序良俗に反する行動はNG。えっちなのはいけません!
連携アドリブ歓迎します。
●夢の国
「……何だか楽しそうな国ですね」
スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は仲間達と共に、夢の国にやってきた。
その場所は、まるで雲の上。
ふわふわ、ふんわりした場所を、ドレス姿で跳ねるようにしながら歩き、この国の支配者である虹色雲の獏執事達を探していた。
「まるで遊園地みたいですわ」
そんな中、ペパシア・ドロキペ(お嬢様はカラスと戯れたい・f00817)が、興味津々な様子で辺りを見回した。
辺りには雲や虹で出来た幻想的な遊具が設置されており、まるで猟兵達を誘っているような感じであった。
そのため、このまま虹色雲の獏執事達を探さず、遊び倒してしまおうという衝動に襲われたものの、何かのフラグが立つ音がピコンと響いてきたため、慌てた様子で考えを改めた。
「もっと違う時に来たかったわね」
そんな空気を察した雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)が、残念そうに溜息を洩らした。
猟兵達は、この世界に漂う睡魔に対抗するため、みんなパジャマ姿でいるのだが、その定義がアバウトなため、どう見てもパジャマではない恰好の者もいた。
だが、本人がパジャマと言えば、パジャマ。
気持ちがパーティー気分であれば、睡魔だって、へっちゃらなのである。
「おやおや、これは、これは……団体様御一行ですな。長旅で身も心も疲れている事でしょう。私達が泊まる場所を用意したので、ぜひそこで……。もちろん、お代はいりません。お客様の安らぎが、何よりの報酬なのですから……。ホホホホホッ」
そんな中、虹色雲の獏執事達が現れ、絵に描いたような爽やかスマイルを浮かべた。
しかし、あからさまにフレンドリーな態度で接してきたため、誰もが警戒。
見るからに怪しいため、警戒心もバリバリであった。
「さて、始めるとしよう」
そのため、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)が、虹色雲の獏執事達を完全に敵として認識した上で、フォースセイバーを抜こうとした。
「あ、いや、お待ちくださいませ。わ、わたくし達は別に、あなた達を陥れようとか、寝ているうちに殺そうとか、何なら毒殺してしまおうとか、微塵も思っていないのです。ただ、皆さまに安らぎを! 天にも昇るような安らぎを味わってほしいだけで……!」
その事に危機感を覚えた虹色雲の獏執事達が、必死になって言い訳を並べていった。
だが、言い訳を並べていくうちに、死亡フラグのロイヤルストレートフラッシュが決まり、自分で自分の首を絞めているような状況に陥った。
「これって、自白したって認識でいいのかな? そもそも、タダって時点で怪しいよね? だって、そうでしょ。見ず知らずの人を、タダで泊めるのって、かなりのリスクがあると思うんだけど……。何のメリットもなしのに、そこまでする必要もないし……」
阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)が、ジト目で虹色雲の獏執事達を睨みつけた。
「そ、そんな滅相もない!」
「そ、そうですとも! 我々は善意で、皆さまにおもてなしをしたいだけで」
「で、ですから、悪巧みなどしておりません」
虹色雲の獏執事達がしどろもどろになりながら、脂汗を掻きつつ、言い訳を並べていった。
しかし、それはレミングスの大行進。
目の前が崖だというのに、全力ダイブのアレである。
「とりあえず……、殺しましょうか。身の危険を感じれば、化けの皮も剥がれるというものですわ」
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)が惨殺ナイフを握り締め、虹色雲の獏執事達に迫っていった。
ある意味、正論。
この状況であれば、なおさらである。
「あわわわ、ば、番兵さん! 出番です!」
すぐさま、虹色雲の獏執事達が、虹色雲の番兵羊達を召喚した。
虹色雲の番兵羊達は鋭く尖った槍を構え、猟兵達に襲い掛かってきた。
「やはり、罠か」
それを迎え撃つようにして、アスが【サイコキネシス】を使い、見えないサイキックエナジーを、先頭にいた虹色雲の番兵羊にぶち当てた。
次の瞬間、先頭にいた虹色雲の番兵羊が、他の虹色雲の番兵羊を巻き込み、将棋倒しに倒れていった。
その上、両手をジタバタさせる事しか出来ず、まな板の鯉状態。
「……」
これには虹色雲の獏執事達も唖然とした表情を浮かべ、しばらく言葉を失っていた。
「えーっと、皆さん……お疲れでしょう。紅茶とお菓子はいかがですか?」
そんな中、片眼鏡を掛けた虹色雲の獏執事が、愛想笑いを浮かべて、紅茶やお菓子を持ってきた。
その事に気づいた虹色雲の獏執事達が、何処からかテーブルと、テーブルクロスを運んできた。
だが、それは明らかに罠。
あまりにも、あからさま過ぎるため、猟兵達の反応も冷ややかだった。
「これで決まりですわね。やっぱり殺しておきましょう。生かしておいたところで、わたくし達にメリットはありません。ご安心ください。無駄なく、すべて切り裂いて差し上げますわ」
次の瞬間、裕美が残像を残しつつ、優雅なステップで片眼鏡を掛けた虹色雲の獏執事に近づき、【切裂姫(プリンチペッサ・ロ・スクァルタトーレ)】を仕掛け、惨殺ナイフによる部位破壊で急所を狙うと、さらに傷口をえぐって、他の虹色雲の獏執事達に恐怖を植えつけた。
「あ、あの私達、ちょっと野暮用が……」
その途端、虹色雲の獏執事達がぎこちない笑みを浮かべ、ジリジリと後ろに下がっていった。
「何処にも行かせませんわよ」
それに気づいたペパシアが【土煙の中でボコスカするやつ(オミマイシテヤリマスノ)】を仕掛け、目を閉じたまま虹色雲の獏執事に突っ込み、グルグルパンチで殴り飛ばした。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
その一撃を喰らった虹色雲の獏執事が悲鳴を上げ、空に輝く星になった。
「うぐぐ……!」
それを目の当たりにした虹色雲の獏執事達が、ドン引きした様子で身体を仰け反らせた。
「……誰ひとりとして、逃がすつもりはないからね。これでも……喰らえ!!」
それと同時にスミコが【スピニング・スイープ】を仕掛け、からくり人形「ダグザ」を超高速で回転させ、虹色雲の獏執事達の身体を斬り裂いた。
「あわ、あわわわわ! こ、こうなったら! もう、これしか……」
唯一生き残った虹色雲の獏執事が色々な意味で危機感を覚え、猟兵達を強い眠気と幻覚を引き起こす虹色雲の城に閉じ込めた。
その途端、猟兵達が眩暈にも似た感覚に襲われ、起きているのか、眠っているのか分からない状態になった。
その影響で身体が鉛のように重く、全身の感覚も鈍くなっていた。
「なんだか、遊園地のアトラクションみたいで楽しいですね」
だが、スピネルはまったく気にしておらず、【ステルス・ハンティング】でオーラを放ち、周囲と同系色の見えづらい姿に変身すると、城の中を飛ぶようにして移動し始めた。
その途端、スピネルの身体に纏わりつくようにして睡魔が襲ってきたものの、気合で何とか吹き飛ばし、夢の如く惑わす幻覚を狂気耐性で耐えた。
「……と言うか、この迷路、簡単過ぎね」
その間に、かすみが虹色雲の城から飛び出し、【幻想の蓮花(ロータス・イリュージョン)】で、自らの武器を無数の七色の蓮の花びらに変え、虹色雲の獏執事を攻撃した。
「ま、まさか、あの迷宮を……こんなにも呆気なく……」
虹色雲の獏執事が傷ついた身体を庇いつつ、唖然とした様子で脂汗をダラダラと流した。
だが、逃げ道はない。
助けてくれる仲間もいない。
つまり、絶体絶命!
その現実を目の当たりにした時、虹色雲の獏執事の目の前が真っ暗になった。
「それでは終わりにしましょうか。本当に……夢の様な楽しい時間でしたよ」
そう言ってスピネルが虹色雲の獏執事に別れを告げ、フォレストスナイパ(ー木製の弓)で容赦なく撃ち抜いた。
「こ、こんなはずではァァァァァァァァ!」
次の瞬間、虹色雲の獏執事が断末魔を響かせ、虹色雲の城と共に、跡形もなく消え去った。
成功
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