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狙われたチョコレートフェアリー🍫

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●アックス&ウィザーズ
 剣と魔法と竜の世界、アックス&ウィザーズ。
 この世界は滅びた筈の古代帝国が復活し、タンジョンから出現するモンスターや、邪悪な魔法使い、盗賊や悪魔、そしてドラゴンなどが跋扈する世界……。
 ここで今ある問題が……。

●妖精密漁業者
 フェアリーの森に密漁業者が現れ、手当たり次第にフェアリーを捕獲し、瓶に詰めているようだ。
 彼らが狙っているのは、チョコレートフェアリー。
 どうやら、褐色のフェアリーを狙っているようなのだが、なかなか見つけ出す事が出来ず、手当たり次第にフェアリーを狩りまくっているようだ。
 しかも、そのフェアリー達がブラックマーケットに流れているらしく、色々な意味で問題になっているようだ。

●ガジルからの依頼
「みんな忙しい中、集まってくれてありがとうね」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、猟兵達を前にして今回の依頼を説明した。
 どうやら、フェアリーの森に密漁業者が現れたらしく、罪のないフェアリーが餌食になっているようだ。
 しかも、密漁業者は複数で行動しており、手当たり次第にフェアリーを捕まえているようだ。
 彼らの目的はチョコレートフェアリーと呼ばれる褐色の肌をしたフェアリーで、かなり高額で取引されているため、それっぽいモノを仕掛けておけば、向こう側からやって来るだろと言う話であった。
 その密漁業者達からブラックマーケットの場所を聞き出し、罪のないフェアリーを救い出す事が今回の目的である。


ゆうきつかさ
 今回のシナリオは展開を予想しつつ、プレイングを書いてください。
 その行動が結果になって、話を作っていく感じになります。
 判定によっては失敗する場合もありますが、なるべく採用していくつもりなので、ぶっ飛んだプレイングでも構いません。
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第1章 冒険 『妖精密漁業者』

POW   :    フェアリーを捕獲するところを待ち構えてやっつける

SPD   :    拠点を見つけて囚われたフェアリーを開放する

WIZ   :    売買する場所を押さえてやっつける

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フルム・サーブル
【】=技能使用です

褐色ではないけど化粧で何とか出来る範囲は【迷彩】【変装】を頑張ってみよう

そして待ち伏せしている間に【力溜め】
僕の事を捕まえようとやってきた密猟者に【怪力】【気合い】【グラップル】【鎧砕き】を込めて
妖精さんパンチをお見舞いしよう
射程の短い技だが、向こうから接触しに来てくれるなら楽勝だ
その瓶ごと粉々にして差し上げよう

目的とか、同族の囚われた場所も気になるから吐かせたいところだけど…
【傷口をえぐる】【怪力】あたりが妥当かな?
【礼儀作法】とかその辺は必要ないだろう?


メタ・フレン
チョコレートフェアリー…
二重の意味で美味しそうですね。
正直、わたしもちょっと欲しい…
い、いや!
罪のないフェアリーを売買するなんて、許せません!

【バトルキャラクターズ】で妖精のゲームキャラを20人出して、合体させて一人にします。
そのゲームキャラを【迷彩】で褐色肌にして、森をうろつかせて、密漁業者を【おびき寄せ】ます。
わたしも自身に【迷彩】を施して、【ものを隠す】【地形の利用】を使って草むらにでも隠れて待ち伏せしますね。

密漁業者が現れたら、ゲームキャラに捕えさせます。
たかが密漁業者なら余裕でしょう。
捕まえた密漁業者は【ロープワーク】で縛っておいて、そこからブラックマーケットの場所を聞き出しますよ。


クラウス・ハントハーベン
「罪のない妖精達を誘拐するとは許せませんね」

目的のチョコレートフェアリーを見かけたと噂を流し、密漁者を誘い出します。
また誘い出す場所には、アイテムの『人形劇用マリオネット』をチョコレートフェアリーに擬態させて、遠くから糸で操作します。言い逃れ出来ないように、人形を捕まえた所を現行犯でUCで拘束します。
拘束後は密漁者達からブラックマーケットの場所を聞き出します。口を割らないようなら、ローゼのハルバードを眼前に突きつけ脅すことにします。

アドリブ・共闘大歓迎です


ナイツ・ディン
【SPD】
「……ふむ。褐色フェアリー。まだ妖精狩りは流行ってるのか。」
『貴様喰らうても埃っぽい味しかせんかったぞ。』
褐色妖精なナイツは喋るドラゴンランスの『ディロ』(竜形態)に齧られた(甘噛)ことがある。

隠れつつ(目立たない)狩人を探し、単独なら意図的に見つかり速攻で逃げる。(ダッシュ、物を隠す、ジャンプ、変装、早着替え、第六感)場合によってはディロに喰われて隠れる(UC:紅竜の夢見た世界)
『やはりチョコな味はしないぞ……』
その後は追跡、第六感、情報収集、動物と話すで追いかけてみよう。
見つけて開放するなら鍵開けや封印を解くでいいだろう。

ところで、チョコ妖精って俺の集落では見たことないんだが。


ミーファ・ミーファ
【SPDで行動】
チョコレートフェアリーを密猟なんて、おいしそう…じゃなかった、同じフェアリーとして許せないのらよ~。チョコレートを奪い返すのら~。

で、ミーちゃんはチョコレートフェアリーに変装してわざと捕まって、密猟者の拠点で大暴れしてやるのら~(変装として、手や顔にチョコを塗ります)。

そういや……ミーちゃんがチョコレートフェアリーなら、捕まっても待遇が良いかな~?『お腹空いて死にそうなのら~』って言ったら、ご飯持って来てくれるかな~?どんどん頼んで、どんどん食べて、食べて食べて食べまくるのら~(半分以上、当初の目的を忘れてます)


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】
「褐色のフェアリーさんを捕まえて何するんだろうね」
フィオ姉ちゃんとフェアリーさんを悪い人から救出するよ!

【行動】()内は技能
「森に潜伏って退屈だよー」
(情報収取)等で調べたフェアリー出現地点に潜伏するよ
チョコレートを溶かして辺りに香りを広げるよ(団扇で仰ぐ)
「別にチョコの香りがする訳じゃないだろけどね」

追跡はフィオ姉ちゃんに任せるよ。(追跡)使う!
密漁者の拠点が見つかったら、一気に突入するよ。
「正義のウィザード、フォルセティだよ」
(高速詠唱×先制攻撃)でウィザード・ミサイルを放ち、
(2回攻撃)で弾数増やして大混乱に陥れるよ

暴れながらフェアリーを救出するんだ。


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(他猟兵との連携可)
「やはり密漁業者の拠点を押さえるの早そうだ」

■作戦
密漁業者を追跡し拠点を見つけ、大暴れしてフェアリーを
解放し、闇市場を聞き出す

■行動
森に入り動物と話す(技能)など、フェアリーが集まるエリアを
特定して潜伏

密漁者が現れたら、影の追跡者の召喚で追いかける
目立たない×追跡(技能)を駆使して拠点まで追跡

拠点を見つけたら、オートフォーカス越しに拠点施設をロックオン
ウィザード・ミサイルを浴びせて破壊する
(技能:高速詠唱×全力魔法×2回攻撃×破壊工作)

フェアリーに危害を加えない様に注意。フォルセティにも厳命

「さあ命が惜しければ、闇市場の場所を教えるんだな」


ルベル・ノウフィル
SPD
妖精さんはお助けしたいですね

僕は拠点を探し、フェアリーさんの解放を目指します

手当たり次第に活動なさってるなら[聞き耳]や[第六感]で周辺を探せば業者は見つかるでしょうか?
見つかったら[追跡]いたします

建物の中に侵入する際は[ダッシュ]と[ジャンプ]で物陰から物陰を飛び回り、敵に見つかるより早く駆け抜け
フェアリーさんを見つけたら[救助活動]

「密漁の手からあなた方をお助けに参りました」
怯えさせぬよう床に膝を付き、同じ目の高さを心掛けて紳士に申し上げましょう

帰り道はフェアリーさんをマントに隠し、危険があれば[かばう]でお守りします

[トンネル堀り]で穴を掘って隠れたりするのもよいかもしれません


小読・灯
どこの世界にも身勝手な人間は居るものね
お金儲けは否定しないけど、オブリビオンが絡んでいるなら話は別よ

まずは私の周りに幻で【迷彩】を施して草むらに隠れましょう
そしてUDCアースで買ってきたラジコンを茶色に塗って……ぶんぶん言わせながら飛び回らせてチョコレートフェアリーのふりをさせましょう

適度にチョコレートフェアリー(仮)を逃げ回らせたら業者に捕まえさせて、その後を迷彩状態で追跡してマーケットまで案内してもらうわ

後は一人になったところを【属性攻撃】で火力を調整した【バーニングチェイン】で捕まえて、私とお話する気になるまで徐々に締め上げましょうか

ねえ、私妖精さんのことを知りたいの
色々教えて下さいな?



●フェアリーの森
「……ふむ、褐色フェアリーか。まだ妖精狩りは流行ってるようだな」
 ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)は険しい表情を浮かべながら、仲間達と共にファアリーの森に足を踏み入れた。
 普段であれば、フェアリーが興味津々な様子で近づいてきたり、楽しげにダンスを踊っていたりするのだが、密漁業者が現れたせいで、何やら妙に警戒ムード。
 フェアリーと思しき視線だけは感じるものの、こちらを警戒しているのか、姿を現す様子が無い。
 それどころか、鋭い殺気すら感じてしまうほど程、何やらピリピリとした空気が漂っていた。
「チョコレートフェアリーを密猟なんて、おいしそう……じゃなかった、同じフェアリーとして許せないのらよ~。チョコレートを奪い返すのら~」
 そんな中、ミーファ・ミーファ(大食い妖精・f04191)が自ら囮になるため、全身にチョコレートを塗りたくった。
 そのせいか、全身から甘い香りが漂っており、物陰に隠れたフェアリー達もヨダレを垂らして、コッソリとミーファを眺めていた。
「チョコレートフェアリー……ですか。二重の意味で美味しそうですね。正直、わたしもちょっと欲しい……」
 メタ・フレン(バーチャルキャラクターの電脳魔術士・f03345)も物陰に隠れたフェアリー達と同様に、ほんのり漂うチョコレートの匂いに心を奪われ、ぶんぶんと首を横に振る。
 危うくパクッと食べてしまいそうになったが、それでは何のためにここに来ているのか、まったく意味が分からない。
「い、いや! 罪のないフェアリーを売買するなんて、許せません!」
 すぐさま気持ちを切り替え、メタがわざと大声を出して、キッパリと断言をした。
 そもそも、ここに来たのは、フェアリー達を守るため。
 しかし、これでは密漁業者と、変わらない。
 それに、フェアリー達だって、間違いなく不審に思うはず!
 ……と言うか、思われているッ!
 そんな視線を感じたためか、必死になって言い訳を並べていた。
 だが、フェアリー達は、ジト目。
 物陰からジト目である!
「確かに、罪のない妖精達を誘拐するとは許せませんね」
 クラウス・ハントハーベン(青薔薇の操者・f01090)も察した様子で、何となくメタにフォローを入れた。
 そのせいか、物陰に隠れていたフェアリー達も、小さくパチパチ。
 『その言葉が聞きたかった』と言わんばかりに、小さく拍手。
「ところで褐色のフェアリーさんを捕まえて何するんだろうね?」
 フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)が、不思議そうに首を傾げた。
 一体、何のためにチョコレートフェアリーを捕獲しようとしているのか、正直……疑問。
「……その辺りは密漁業者に聞いた方が早いだろうな」
 フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)が動物達から話を聞き、この近くまで密漁業者が迫っている事を知った。
「確かに、誰かがこちらに近づいています」
 ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が聞き耳と第六感を使い、密漁業者が近くまで来ている事を確認した。
 足音からして、密猟者の数は数人程度。
 ただし、統率は取れておらず、何やら無駄話をしながら、こちらに近づいているようだ。
「どうやら、こちらが流した噂を信じて、この場所に向かっているようですね」
 クラウスが人形劇用マリオネットをチョコレートフェアリーに擬態させ、遠くから糸で操った。
 それはまるで生きているかのように動きが軽やかで、物陰に隠れていたフェアリーですら、心を奪われてしまうほど美しかった。
「……まったく、どこの世界にも身勝手な人間は居るものね。お金儲けは否定しないけど、オブリビオンが絡んでいるなら話は別よ」
 すぐさま、小読・灯(灯売り・f01972)が自分のまわりに迷彩を施し、警戒した様子で草むらに隠れた。
 それに合わせて、灯がUDCアースで購入したラジコンを茶色に塗って飛ばしたものの、粗悪品を掴まされたのかブンブンと言いながら低空飛行で草を刈り、荒ぶるフェアリーらしきモノと化していた。
 これにはフェアリー達も、ガタブル状態。
 『あれは絶対にフェアリーじゃねぇ!』と言わんばかりに、劇画タッチでツッコミを入れていた。
「とりあえず、やるだけの事をやってみようかな」
 フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)も迷彩と変装を駆使し、化粧で褐色っぽい姿になった。
 続いて、メタも【バトルキャラクターズ】で妖精のゲームキャラを20人出して合体させ、迷彩で褐色肌にして森をうろつかせた。
「みんなで大暴れしてやるのら~」
 ミーファも手や顔にチョコレートを塗りたくり、甘い匂いを漂わせながら仲間達の後を追う。
「何故、そこで頭を噛む……」
 そんな中、ナイツがドラゴンランスの『ディロ(竜形態)』に甘噛みされ、ブルーな気持ちになりつつツッコミを入れた。
 だが、ほんのりチョコの味がするのか、あむあむ状態。
 『この強さで噛むのが、一番美味しい』と言わんばかりに甘噛みしまくっていた。
「だからチョコの味は……。ま、まさか、チョコの味が……するのか!?」
 ナイツがハッとした表情を浮かべ、気まずい様子で汗を流す。
 状況的に考えて……間違いない。
 まったく自覚をしていなかった事だが、どうやらほんのりチョコの味がするらしい。
 そのため、ディロは止められない、止まらない。
 幸せヘヴンで、あむあむ状態。
 ナイツの額からドクドクと血が流れても、まったく気にせず、スルーである。
「ひょっとして、チョコの匂いが移っちゃったかな?」
 それに気づいたフォルセティが、先程まで扇いでいた扇子を止めた。
 どうやら、ナイツの傍でチョコレートを溶かし、その匂いを団扇で扇いでいたらしく、それが原因でチョコの匂いが身体に染みついてしまったようだ。
「おい、見ろ! チョコレートフェアリーだ!」
 その途端、密漁者達が大声を上げ、殺気立った様子で、フルム達を追いかけ始めた。
 みんなフルム達が本物のチョコレートフェアリーだと思い込んでいるらしく、虫取り網をブンブンと振り回して、必死に追いかけていた。
「そう簡単には捕まらないよ」
 フルムがまるで舞い踊るようにして、密漁者達が振り回す虫取り網を避けていき、必殺妖精パンチをお見舞いした。
「ぐえっ!」
 その一撃を食らった密猟者のひとりが間の抜けた声を上げ、白目を剥いてグッタリと崩れ落ちた。
 次の瞬間、持っていた瓶が音を立てて砕け散り、その中に入っていたフェアリー達が勢いよく飛び出した。
「こら、待て! 待ちやがれ!」
 すぐさま、傍にいた別の密猟者が、狂ったように虫取り網を振り回した。
 だが、フェアリー達は捕まらず、無駄に時間ばかりが過ぎていく。
(「さて……しばらく時間を稼ぎましょうか」)
 その間に、クラウスもフェアリーに擬態した人形劇用マリオネットを操り、密漁者達の注意を引いた。
「畜生、すばしっこい奴め!」
 密漁者達はフェアリーに擬態した人形劇用マリオネットを追いかけ、何とか捕まえようと必死になった。
「なんだ、コイツ! どうして捕まらねぇんだ! もう少しで捕まえる事が出来そうなのに……!」
 しかし、まったく捕まえる事が出来なかったため、何度も虚しく空を切り、密漁者達がイラついた様子で奇声を上げた。
「あの人、人形を追いかけているよ♪」
「面白いね♪」
「おかしいね♪」
 そのせいか、物陰に避難していたフェアリー達も上機嫌。
「……シッ! 密漁の手からあなた方を、お助けに参りました」
 その間に、ルベルがフェアリー達に近づき、地面に膝をつきつつ、同じ目の高さで紳士的に声を掛けた。
「ほ、本当に……?」
 だが、フェアリー達は、警戒ムード。
 『ひょっとして、この人も悪い人では……?』と言わんばかりに、ジト目でルベルを睨んでいた。
 それだけ、密漁者達に酷い扱いを受けていたのか、誰も信用する事が出来ないようだ。
「……大丈夫、僕を信じて」
 ルベルが真っ直ぐフェアリー達を見たまま、警戒心を解くようにして、ゆっくり、優しく語り掛けていく。
「ひ、酷い事をしたら、泣いちゃうからね」
 フェアリー達は半信半疑であったものの、『何だか優しそうだし、密猟者よりマシだろう』と言う結論に至り、瞳をウルウルさせながら、ルベルの身体にしがみついた。
「ええ、もちろん」
 そう言ってルベルがマントでフェアリー達を隠し、密猟者がいる方向とは逆に向かって走り出した。
「よっしゃ、捕まえたッ! 捕まえたぞおおおおおおおおおおお!」
 一方、密猟者達は木陰で休んでいたミーファを捕まえ、勝ち誇った様子で雄叫びを上げていた。
 しかも、ミーファがチョコレート色だったため、『これで俺達は大金持ちだああああああああああ!』と言わんばかりにハイテンション。
 他にもメタが召喚したゲームキャラなども捕まっており、密猟者的には大収穫のようである。
「うう……、お腹空いて死にそうなのら~」
 しかし、ミーファは空腹状態。
 無駄な体力を使いたくないせいか、瞳をウルませ、きゅるるんモード。
「ハッハッハッ! なんだ、腹が減っているのか! だったら、何も心配ねぇ! 御前を売った金で、俺達が美味いメシを喰ってやるからよぉ!」
 密猟者がゲスな笑みを浮かべ、上機嫌な様子で鼻歌を歌う。
「それじゃ、お腹いっぱいにならないのら~」
 ミーファがプンスカと怒った様子で、虫取り網越しに密漁者の腕をガジガジ。
「……って、こら! テメエやりやがったなァ! イテッ! 分かったから! 大人しくしていたら、美味いメシを食わせてやるよ!」
 密猟者が涙目になりつつ、適当な事を言った。
 だが、ミーファは密猟者の言葉を信じて、借りてきた猫状態。
 『御飯、御飯♪』と言わんばかりに、鼻歌混じりで、ハッピー気分。
「よっしゃ、それじゃ決まりだなッ!」
 密猟者も上機嫌な様子で、ミーファを瓶の中を放り込み、スキップ気味に歩き出した。
 他の密漁者達も釣られて、一緒にスキップした。
(「アイツら……、馬鹿なのか」)
 それを目の当たりにしたフィオリナが、ゲンナリとした様子で、【影の追跡者】を召喚して、一定の距離を保ちつつ密漁者達の後を追う。
「俺達、金持ち、ガッポ、ガッポ♪」
 その間も密漁者達は自作の歌を歌いながら、金持ちになった自分達の姿を思い浮かべていた。
 ミーファも釣られて、一緒に歌っているものの、状況的には最低最悪ッ!
 このままだと、売りに出されて、高値で取引されるのがオチだった。
 そうしているうちに密漁者達が自分達のテントに辿り着き、そこでフェアリー達の仕分け作業をし始めた。
「正義のウィザード、フォルセティだよ」
 すぐさま、フォルセティが自ら名乗りを上げ、【ウィザード・ミサイル】を撃ち込んだ。
「うわ、なんだ! 何が起こったんだ!」
 これには密漁者達も驚き、あたふたとした様子で、フェアリー達が入っている瓶を守ろうとした。
「そんな事は許しませんよ!」
 それに気づいたメタがロープワークを使い、密漁者達を縛り上げた。
「ねえ、私妖精さんのことを知りたいの。色々教えて下さいな?」
 灯も【属性攻撃】で火力を調整した【バーニングチェイン】を使い、密猟者のひとりを締め上げた。
「こ、こんな事をして、俺達が正直に話すと思っているのか!」
 密猟者のひとりが、自信満々に吠えた。
 此処でブラックマーケットの場所を話すくらいなら、死んだ方がマシと言わんばかりにピリピリムード。
「お前達なんて怖くねぇぞ!」
 他の密漁者達も妙に強気な態度で、猟兵達に悪態をついた。
「……そうか。何も話をしたくないのか?」
 フルムが空の瓶を握り締め、それを密漁者達の前で粉砕した。
「ひ、ひいっ!」
 その途端、密漁者達が身体を震わせ、必要以上に身を寄せ合った。
「さあ命が惜しければ、闇市場の場所を教えるんだな。ただし、返答次第では、命の保証はしないと思え。さあ、どうする? まずは腕か? それとも脚か? 嫌なら目でも、爪でも構わないが……」
 フィオリナも必要以上に凄んで、密漁者達の不安を煽る。
「わ、わ、分かった! 話すッ! 話すから、痛い目には遭わせないでくれ! ブラックマーケットは、とある洞窟の中だ。ここに地図があるから、持っていけ! それでも、納得がいかないんだったら、俺がそこまで案内するッ! だから頼む! 命だけは……命だけは助けてくれ!」
 そう言って密猟者の一人が拘束されたまま、地面に頭を擦りつける勢いで、猟兵達に頼み込むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『ブラックマーケット潜入』

POW   :    とにかく片っ端からあちこち当たってみる

SPD   :    自分の足で情報などを集め、探す範囲を特定する

WIZ   :    自ら客として交渉などを行い、目標物に近付けるよう試みる

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ブラックマーケット
 洞窟の奥にブラックマーケットはあった。
「おら、喰え! もっと喰え!」
 そこで行われていたのは、人工フェアリーの製造であった。
 ただし、人工と言っても、すべて人力……。
 フェアリーにチョコを食べさせたり、チョコに漬けたり、チョコ色に塗ったりしているようだが、なかなか上手く行かないようだ。
 そのため、余計にチョコレートフェアリーの価値が高騰しており、ゴロツキ達にとっては純金よりも価値があるものになっていた。
ルベル・ノウフィル
wiz
そ、そんな方法でフェアリーさんをチョコっぽくなさろうとは……ある意味すごい!?(心情)

アレンジ、アドリブ、連携全て歓迎

では、【礼儀作法】【コミュ力】にて客になりすましましょう
金ならございます

リザレクトオブリビオンで騎士と蛇竜を出し連れて行き
「僕はとある貴人にお仕えしている者です」
と名乗り
金の詰まった袋をチラつかせ、侮られて強奪されぬよう刀もチラ見せ

フェアリーに接近できたならそれとなく助けに来たのだとわかるよう合図を送り安心させたいですね

例えば……事前にしたためたメッセージカードをこっそり見せたり
僕の好きな金平糖を一粒プレゼンしたり

金平糖はフェアリーさんには大きいでしょうか
美味しいのです


ナイツ・ディン
【POW】
……えぇ(ドン引き)いくらそれやっても妖精の性質は変わらないだろうに。
既にチョコの匂いがしてるんなら、俺がチョコレートフェアリーって言い張ってもバレにくいってことだよな。
『つまりナイツをチョコ漬けにすれば……!』
「ねーよ。」
一応《目立たない》でチョコ鍋に近づいて、《変装》でチョコをまとってみるか。……アツッ!《火炎耐性》

「ってことで俺を捕まえれば一攫千金だぞ?――ま、無理だろうだがな。」
囮になっておけば他の奴らが動きやすいだろう。《逃げ足》《ダッシュ》《敵を盾にする》《空中戦》。
厳しそうならドラゴバーストを使用。『こいつは渡さぬぞ!』

途中妖精を見つけたら《盗む》《鍵開け》。同胞だしな


フルム・サーブル
そもそもチョコレートフェアリーなんて……いるのかなぁ……
でも世の中ブラックタールみたいな人もいるし、いる所には居るのかなぁ……
むしろ純金探したほうが簡単な気がしてきたよ

僕は片っ端から探してみよう
普通にフェアリーがその辺飛び回ってるだけでもマーケットは混乱するだろうし
囚われている同族を放っては置けないからね
【怪力】【力溜め】を乗せたグラウンドクラッシャーで
マーケットの設備は破壊して差し上げよう

フェアリーを怪我させたり、洞窟を崩さないように注意しよう

次は貴様の頭蓋骨がこうなる番だが
どのぐらい陥没させたいかの希望はあるかな?


ミーファ・ミーファ
……お腹空いたのら~。ご飯…さっきのヘボ山賊はたいした物持ってなかったし……。でもきっと、ブラックマーケットの元締めならお金持ってて、お酒の池でお肉の林が立ってるのらよ~。

チョコの匂い!!チョコの池でも、ミーちゃんはOKなのらよ~!なんか変なゴロツキっぽいのがいるけど、邪魔だから取っ払って、チョコを食べるのら~!!


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(他猟兵と連携可)
※1章時と口調変わっています
「マーケットのフェアリーを救う前に、買い求める
人を特定するわよ」

■作戦
客のフリをして闇市場に赴き、チョコレートフェアリーを
求める客層もしくは特定人物を探る

■行動
「こんにちは、チョコレートフェアリーはこちらで
手に入るのかしら?」
コミュ力や誘惑の技能を使って、売人に胡散臭いけど客だと思わせ
褐色フェアリーの流通先を探る

「これは普通のフェアリーにしか見えないけど?」
金額交渉では合意せず、こんな金額だせる者等いない等と
カマをかけてみる

最後は折り合わず諦めて引き上げるが
他に買い求める者がいれば「影の追跡者の召喚」で後を追う


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(共闘可)
(なんかフィオ姉ちゃんが別人になっているけど…)
「それにしても闇市場っていうより闇工場だよね」

【行動】()内は技能
教えてもらった洞窟の奥へ乗り込むよ
「ボクたちは魔術師なんだよー。実験材料を探しているんだ」
フィオ姉ちゃんにあわせて、訳ありな客としてふるまうよ
「ねーねー、どんな人がチョコレートフェアリー買ってくの?」
好奇心旺盛な子供のフリをして、色々話を聞いてみるよ

怪しまれそうになったらフィオ姉ちゃんに合図して撤収

商品にされているフェアリーの様子などを頭に叩き込んで
ブラックマーケットに踏み込む猟兵さんがいたら、
状況を教えてあげるよ



●ブラックマーケット
「まさか、こんな方法でフェアリーさんを、チョコっぽくしようとしていたなんて……ある意味、凄い!?」
 ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)は仲間達と共に、洞窟の奥にあるブラックマーケットにやってきた。
 ブラックマーケットは不気味な雰囲気が包まれており、濃厚なチョコレートの匂いが漂っていた。
 どうやら、ブラックマーケットを仕切るゴロツキによって、チョコレートフェアリーの研究(?)が進められているらしく、あちこちからフェアリー達の悲鳴が上がっていた。
「いくら、こんな事をやっても、妖精の性質は変わらないだろうに……。……と言うか、既にチョコの匂いがしてるんなら、俺がチョコレートフェアリーって言い張ってもバレにくいってことだよな」
 ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)が、全身チョコまみれになった自分自身の姿を浮かべた。
 その途端、頭から丸かじりにされる自分の姿が浮かんだため、慌てた様子で首を振る。
 そこまで酷い目には遭わないものの、頬擦りされたり、口づけされたりするような未来しか浮かばない。
 それこそ、狼の群れに羊を放り込むようなモノなので、それ以上は考えない事にした。
「どうやら、この辺りを仕切っている貴族が、チョコレートフェアリーを欲しているようね」
 フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)が客のフリをして、常連客からチョコレートフェアリーに関する情報を得て、先に来ていた仲間達に合流した。
 その貴族が何者なのか分からないが、取引内容などが書かれた帳簿などが手に入れば、詳しい事が分かりそうである。
「だから、こんな事をしているのかな? これじゃ、闇市場っていうより闇工場だよね」
 フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)が、警戒した様子で辺りを見回した。
 チョコレートフェアリーの納期(?)が迫っているのか、ゴロツキ達はあの手この手を使ってそれっぽく見せる努力をしており、何やらピリピリとした雰囲気が漂っていた。
 そのせいか、まわりの目を気にしておらず、バレてもいいや感満載であった。
「そもそもチョコレートフェアリーなんて……いるのかなぁ……? でも世の中ブラックタールみたいな人もいるし、いる所には居るのかなぁ……。むしろ純金探したほうが簡単な気がしてきたよ」
 フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)がゲンナリとした様子で、深い溜息をもらす。
 実際に、コロツキ達を見る限り、とても上手く行っているようには見えないため、例え実在していたとしても激レアである事は間違いない。
「う~、お腹空いたのら~」
 そんな中、ミーファ・ミーファ(大食い妖精・f04191)がフラフラとした様子で、洞窟の中に入ってきた。
 此処に来るまで大したモノを食べていないせいか、お腹がペコペコ、フラフラ状態。
 今にも地面に落ちそうな勢いで、ふわふわとしているため、必要以上に目立っていた。
「……ん? おい! フェアリーが逃げたぞ!」
 それに気づいたゴロツキが、殺気立った様子でミーファを捕まえようとした。
「ミーちゃんは逃げてないのら~。何かの間違いなのら~」
 ミーファが誤解を解こうとしたものの、ゴロツキ達は物凄く殺気立っており、まったく話を聞こうとしなかった。
「まあ、やるだけをやっておくか」
 それに気づいたナイツが目立たないようにアツアツのチョコ鍋に近づき、全身チョコレートまみれになった。
「さすがに放っておく訳にはいかないね」
 フルムも怪力と力溜めを乗せた【グラウンドクラッシャー】で、辺りにあるモノを手当たり次第に壊していった。
「うわああああああああああ! フェアリーが……フェアリーが大暴れしてやがるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
 ゴロツキ達が半ばパニックに陥りながら、フルムを捕まえるため、傍にあった虫取り網をガシィッと掴む。
「いまだああああああああ!」
 その間にゴロツキ達に捕まっていたフェアリー達が、『せーの!』で一斉にビューンと飛び出した。
「俺を捕まえれば一攫千金だぞ? ――ま、無理だろうだがな」
 すぐさま、ナイツがゴロツキ達のまわりを飛び、フェアリー達が逃げるまでの時間を稼ぐ。
「こ、こらっ! 待て! 逃げるなああああああああああ!」
 これにはゴロツキ達も驚き、あたふたとした様子で、右往左往。
 何を優先すべきか分からず、滅茶苦茶に虫取り網を振り回した。
「チョ、チョコなのら~」
 その間にミーファがチョコの壺に、ちゃぼん。
 まるでチョコレート風呂に浸かるような感じで、全身チョコまみれになった。
 しかも、チョコはとても美味しく、身も心も夢気分。
 あまりの美味しさに、半ばシンクロナイズドスイミング状態になりながら、チョコの壺の中で華麗に舞った。

●奥の部屋
「……何やら表の方が騒がしいですね?」
 一方、ルベルは【リザレクト・オブリビオン】で死霊騎士と死霊蛇竜を召喚し、とある貴人に仕える者として、元締めらしきゴロツキと取引をしている最中だった。
「まあ、いつもの事だ。おそらく、タチの悪い客が難癖をつけて暴れているだけだろ! それよりも商売、商売!」
 しかし、ゴロツキはまったく気にしておらず、テーブルの上にフェアリーが入った瓶を並べていた。
 その中には珍しい羽の色をしたフェアリーが閉じ込められていたが、人工のモノなのか、天然のモノなのか、パッと見、分からない感じであった。
「ひょっとして、お邪魔だったかしら? チョコレートフェアリーは、こちらで手に入るのよね?」
 フィオリナが少し残念そうにしながら、ゴロツキの顔色を窺った。
「え、ええ、もちろん! チョコレートフェアリーが手に入るのは、ココだけですぜ!」
 ゴロツキが愛想笑いを浮かべ、揉み手でさらりと答えを返す。
 だが、どこにもチョコレートフェアリーの姿はない。
 何か考えがあるのか、それとも騙す気満々なのか、この時点では分からないが……。
「それじゃ、実験用のフェアリーとかもあるかな?」
 フォルセティも興味津々な様子で、瓶の中身をマジマジと覗き込んだ。
「あ、ああ、もちろん! 煮るなり、焼くなり、好きに出来るフェアリーもいるぜ!」
 ゴロツキがニヤリと笑い、近くにあった瓶を掴む。
 そこに入っていたのは、七色の羽を持ったフェアリーだった。
「た、助けて! ボクは普通のフェアリーだよ! 騙されちゃ駄目!」
 七色の羽を持ったフェアリーが瞳を潤ませ、猟兵達に対して訴えかけた。
「……おい、こら! 余計な事を言ったら、大トカゲの餌にするぞ!」
 その途端、ゴロツキが瓶を抱えるようにして後ろを向き、フェアリーに対して釘をさす。
「ご、ごめんなさい」
 フェアリーが全身をブルブルと震わせ、大粒の涙をボロボロと落とした。
「金なら此処にございます。これで買えるだけ買わせてください」
 その姿を目の当たりにしたルベルが心を痛め、金の詰まった袋をテーブルの上にドンと置く。
 もちろん、ここで放っておく事も出来るが、あんな表情を見せられて、無視する事なんて出来なかった。
「ま、まあ……これだけあれば、何とか……なるか」
 ゴロツキがニンマリとした笑みを浮かべ、袋の中身を確認する事無く、上機嫌な様子で答えを返した。
(「さて、ここまでは上手く行きましたが……」)
 ルベルがフェアリーにだけ見えるように、金平糖をチラリッ!
「こんぺえと~」
 その途端、先程までションボリとしていたフェアリーが、瞳をランランと輝かせ、ハイテンションで金平糖の舞を踊り出した。
 それは見ているモノ達を幸せな気持ちにする素敵なダンス。
 思わず一緒になって踊り出してしまいそうなほど楽しげで、まるで金平糖を持って踊っているような錯覚を覚えた。
「おいおい、もう懐いちまったのか? ……待ってろ。ちゃちゃっと手続きを終わらせちまうからよぉ」
 そう言ってゴロツキが鼻歌混じりで、取引帳簿をテーブルの上に置いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『呪飾獣カツィカ』

POW   :    呪獣の一撃
単純で重い【呪詛を纏った爪 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    呪飾解放
自身に【金山羊の呪詛 】をまとい、高速移動と【呪いの咆哮】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    カツィカ・カタラ
【両掌 】から【呪詛】を放ち、【呪縛】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナミル・タグイールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●呪飾獣カツィカ
「チョコレートフェアリーは何処だあああああああああああああ!」
 呪飾獣カツィカは現れたのは、それからすぐの事だった。
 とある貴族の命令を受け、チョコレートフェアリーを探して、ブラックマーケットにやってきた呪飾獣カツィカにとって、この騒ぎは何よりの朗報であった。
 この状況であれば、わざわざ大金を積む事なく、チョコレートフェアリーを手に入れる事が出来る。
 場合によっては、ゴロツキ達の命を奪っても、罪に問われる事はない。
 この状況で何があっても、すべて事故。
 最悪の場合は、すべて口封じをしてしまえばイイだけの事。
 そんな事を考えながら、呪飾獣カツィカは不気味な笑い声を響かせ、洞窟の中に入ってきた。
ナイツ・ディン
「あ?なんか面倒そうな奴が。」
カツィカの声に顔を上げる。その姿はチョコまみれ。狙われると面倒だがまあ仕方ない。抵抗させてもらおう。ついでに妖精狩りは滅べ。

飛翔しながら《ダッシュ》で接敵、竜槍ディロ(こちらもチョコまみれ。チョコスティックか)で《串刺し》【UC:フラッシュニードル】する。槍を振ったときにチョコが飛ぶかもしれない。眼に当たれば目潰しか。(《投擲》?)

あとは装飾が力の源だろうか。《盾受け》(盾は鉄のカード)《カウンター》《盗み攻撃》《盗む》で引っ剥がしてみよう。呪われてそうだし《封印を解く》で解呪ができればラッキー。

「チョコ、飽きてきたな。」
戦闘後はディロに咥えられているかもしれない


ルベル・ノウフィル
「金平糖は気に入って頂けたようですね」
フェアリーさんに和むのです

UCリザレクトオブリビオン継続

敵の注意を引きましょう
「フェアリーは全て僕が買ってしまいましたよ、うすのろさんですね」

部屋が充分に広ければ死霊の蛇竜に騎乗し挑発しつつ攻撃を避け続け(狭かったら蛇竜は盾にします)味方に攻めてもらいます

あと、ゴロツキさんは死霊騎士が護衛します
「大人しく守られていることです。そうすれば貴方達は死にませんから」

味方の攻撃で敵の怒りが味方に向くようなら墨染で斬りつけて再度挑発しましょう
「僕を放置していると背中を狙い続けますよ」
「フェアリーさんたちは全員、おうちに帰るのです」
その自由を害することは僕が許しません



●洞窟の入り口
「チョコレートフェアリーは、何処だあああああああああああああ!」
 呪飾獣カツィカが殺気立った様子で、洞窟の中に入ってきた。
「ヤベェぞ、アイツゥ!」
 その途端、ゴロツキ達がドン引きした様子で金目のモノを抱え、脱兎の如く洞窟から逃げ出した。
「何処だ! 何処だ! 何処だァァァァァァァ!」
 呪飾獣カツィカが怒り狂った様子で呪獣の一撃を放ち、目についたモノを手当たり次第に壊していった。
「……あ? なんか面倒そうな奴がいるな……」
 そんな中、ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)が、呪飾獣カツィカに生暖かい視線を送る。
 何処からどう見ても、ヤバイ……。
 間違っても、関わったら、駄目なヤツ。
「見つけたぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
 次の瞬間、呪飾獣カツィカがナイツに気づき、興奮した様子で飛び掛かってきた。
「なんだ、いきなりッ!」
 そこでナイツが、冷静になって考えた。
 今の自分は、チョコまみれ。
 すなわち、チョコレートフェアリー状態。
 故に、狙われている。
 ……間違いなく!
 そんな答えが瞬時に導き出されてしまったため、飛翔しながらダッシュで接敵すると、チョコスティックのようになった竜槍ディロで、先手必勝とばかりに【フラッシュニードル】を仕掛けた。
「ぐぬぬぬぬぬ、小癪なヤツめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!」
 その拍子に液状のチョコが、呪飾獣カツィカの顔に掛かった。
(「力の源は、あの装飾か」)
 すぐさま、ナイツが間合いを詰め、装飾品の一部を盗み取った。
「うぐ、ぐぐぐっ! 何処だッ! 何処にいるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
 そのせいか、呪飾獣カツィカがほんの少しだけ怯んだものの、自ら金山羊の呪詛を纏うと、殺気立った様子で呪いの咆哮を響かせた。

●洞窟の奥
「金平糖は気に入って頂けたようですね」
 一方、ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)は、元締めのゴロツキからフェアリー達を買い占め、ひとりずつ金平糖を手渡していた。
「こんぺぇとぉ~♪」
 フェアリー達は上機嫌な様子で金平糖を高々と掲げ、喜びと感謝のダンスを踊った後、金平糖を頬袋に詰め込むような感じで、もきゅもきゅと食べ始めた。
「何やらマズイ事になったな! 悪ィ! 俺はここで!」
 元締めのゴロツキが金目の物を山ほど抱え、壁の仕掛けを動かして、隠し通路を出現させた。
 どうやら、手下を見捨てて逃げるつもりでいるらしく、フェアリー達からブーイングを浴びせられつつ、隠し通路の中に入っていった。
「チョコレートフェアリーは、何処だあああああああああああああ!」
 そんな中、呪飾獣カツィカがケモノのような唸り声を響かせ、ルベル達の前に現れた。
 これにはフェアリー達も驚き、ルベルの後ろに隠れて、ガタブル状態。
 恐怖でルベルの服をぎゅっと掴み、瞳をウルウルさせていた。
「フェアリーは全て僕が買ってしまいましたよ、うすのろさんですね」
 すぐさま、ルベルが死霊蛇竜に飛び乗り、呪飾獣カツィカを挑発するようにして、軽やかに間合いを取った。
 だが、死霊蛇竜を召喚している間は、自ら戦う事が出来ないため、死霊騎士に呪飾獣カツィカの相手をさせた。
「寄越せッ! 寄越せッ! チョコレートフェアリーを寄越せええええええええええ!」
 呪飾獣カツィカが狂ったように呪詛を纏った爪を振り回し、死霊騎士をジリジリと壁際まで追い詰めていく。
「頑張れ~」
 そのため、フェアリーが握り拳で応援し始めたものの、呪飾獣カツィカにジロリと睨まれ、慌てた様子でルベルの後ろに身を隠した。
「フェアリーさんたちは全員、おうちに帰すのです。その自由を害することは僕が許しません」
 そう言ってルベルが呪飾獣カツィカを挑発するようにして、再び間合いを取るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小読・灯
うん、フェアリーじゃなくてお邪魔虫が紛れ込んじゃったみたいね
妖精の解放はみんなが上手くやってるし、私は私の演じるべき役柄を演じましょうか

私は幻の魔法で【迷彩】を纏い、体を陽炎のように揺らめかせてオブリビオンを待ち構えるわ
洞窟の途中に【罠使い】で足止め用の罠を仕掛けておきましょう
とりもちか落とし穴がいいかしら

敵が現れたら【属性攻撃】付の【バーニングチェイン】で動きを縛るよう試みましょう

ごきげんよう、この先への招待状はお持ちかしら?

折角物語がハッピーエンドに向かっているのよ
血生臭い獣は舞台に上がる前に帰って貰いましょうか

周囲に気を払い、仲間の攻撃に合わせて火を消したり移動させたり連携を心掛けるわ


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(共闘可)
「はいはい、ボク達が相手するよ」
フィオ姉ちゃんと連携して呪飾獣と戦うよ

【行動】()内は技能
呪飾獣がルベルさん達に気を取られている隙に
背後から(ダッシュ)で戦闘範囲に入り
(先制攻撃)でウィザード・ミサイルを放って
注意を引き付ける

相手の反撃を誘い出したところで、フィオ姉ちゃんのUCを展開
間髪いれずにカラミダド・メテオーロを(高速詠唱×全力魔法)で
叩きつける
確実に殲滅するため(2回攻撃)にするんだ
「悪い人にはお仕置きだね」

【事後】
「もう大丈夫だよ、安心して」
フェアリー達を救出し怪我があればシンフォニック・キュアで癒すよ。
フェアリーの森まで送っていくね


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(他猟兵と連携可)
■作戦
呪飾獣の攻撃に対して相殺用のUCを駆使し
その隙にフォルセティのUCでトドメを刺す

■行動
フォルセティの先制攻撃後、カツィカ・カタラに対抗して
アイギスの盾を展開する(技能:高速詠唱)
この時、全力魔法×2回攻撃の技能で2枚に広げて、
自分達のみならず、フェアリー達に危害が及ばないようにする
「フォルセティ、任せたわよ!」
事前に示し合わせた通り、フォルセティに攻撃を促す

■戦闘後
「古典的な仕掛けよね」
元締めが逃げた隠し通路の先を一応チェック
(逃走先が分からないか)

その後、引き返し闇市場の台帳やら証書やらを回収する
「呪飾獣を使いにした貴族が気になるわね」



●呪飾獣カツィカ
「チョコ、チョコ、チョコレートフェアリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
 呪飾獣カツィカはチョコレートフェアリーを捜して、洞窟の中を走り回っていた。
 先程までいたはずのチョコレートフェアリーが、何処にもいない。
 その怒りをぶち撒けるようにして、手当たり次第に辺りのモノを壊していた。
「それじゃ、ボク達が相手するよ」
 すぐさま、フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)が呪飾獣カツィカの背後にダッシュで迫り、先制攻撃で炎属性の【ウィザード・ミサイル】を撃ち込んだ。
 それに合わせて、フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)が高速詠唱で【アイギスの盾】を展開した。
「グギィ、グギギギギギィ! 俺の邪魔をするなァァァァァァァァァァ!」
 呪飾獣カツィカが全身炎に包まれながら、殺気立った様子でカツィカ・カタラを仕掛けた。
 しかし、その攻撃は【アイギスの盾】の効果によって、瞬時に相殺された。
(「どうやら、フェアリーじゃなくて、お邪魔虫が紛れ込んじゃったみたいね。妖精の解放はみんなが上手くやってるし、私は私の演じるべき役柄を演じましょうか」)
 その間に小読・灯(灯売り・f01972)が洞窟の入り口に陣取って【迷彩】を纏い、体を陽炎のように揺らめかせた。
 そして、あえて情報を流す。
 チョコレートフェアリーが、洞窟から逃げようとしている、と……。
「チョコレェェェェェェェェェェェトフェアリィィィィィィィィィィィィィィィィィイ!」
 それに気づいた呪飾獣カツィカが唸り声を響かせ、洞窟の入り口に向かってきた。
 だが、途中に灯が仕掛けた罠があったため、地面に吸い込まれるようにしてストンと落ちた。
「だ、誰だああああああああああ! こんな事をしたのはァァァァァァァァァァァァア!」
 その途端、呪飾獣カツィカが怒り狂った様子で、落とし穴から這い上がってきた。
「ごきげんよう、この先への招待状はお持ちかしら? 折角物語がハッピーエンドに向かっているのよ。血生臭い獣は舞台に上がる前に帰って貰いましょうか」
 それと同時に灯が属性攻撃付きのバーニングチェインを仕掛け、呪飾獣カツィカの動きを封じ込めた。
「フォルセティ、任せたわよ!」
 その間にフィオリナがフォルセティに合図を送り、念のため【アイギスの盾】を展開した。
「それじゃ、悪い人にはお仕置きだね」
 次の瞬間、フォルセティが聖箒ソル・アトゥースを呪飾獣カツィカに向け、【カラミダド・メテオーロ】を発動させ、灼熱の巨大隕石をぶち当てた。
「ぐぎゃああああああああああああああああああ!」
 その一撃を食らった呪飾獣カツィカが断末魔を響かせ、肉の塊になって動かなくなった。
「どうやら、終わったようね」
 フィオリナがホッとした様子で、深い溜息をもらす。
 元締めのゴロツキは逃げてしまったようだが、帳簿やら証書やらが、そのまま残っていたため、チョコレートフェアリーを欲しがっていた貴族が誰なのか分かりそうだ。
 後はこれらを然るべき場所に、持っていくだけである。
「みんな、ありがとぉー♪ おかげで助かったよ♪」
 そんな中、フェアリー達がフィオリナ達のまわりを飛びながら、感謝のダンスを踊り出した。
 それは見ているだけで、楽しい気持ちになるほど、素敵なダンス。
 おそらく、フェアリー達なりに全力で、感謝の気持ちを示しているのだろう。
 その中に、頬袋を膨らませたフェアリーもいるが、単なる金平糖好きの食いしん坊のようである。
「それじゃ、フェアリーの森に帰ろうか」
 そう言ってフォルセティがフェアリー達を引き連れ、その足で森に向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月01日


挿絵イラスト